JP2012087820A - 等速自在継手用連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を減らすことができ、かつ、組み付けを簡単に行うことができる等速自在継手用連結構造を提供する。
【解決手段】動力伝達機構として使用される等速自在継手Tと、被連結体とをアダプタ装置70を介して着脱可能に連結するための等速自在継手用連結構造である。アダプタ装置70は、外径面にフランジ部73bを有し、被連結体が嵌入されて連結される筒状のアダプタ73を備える。等速自在継手の外側継手部材55に設けられる鍔部55bに継手側スプライン76を形成する。アダプタ装置70のアダプタ73のフランジ部73bにアダプタ側スプライン77を形成する。外側継手部材55の鍔部55bとアダプタ73のフランジ部73bとを接合状態で、継手側スプライン76とアダプタ側スプライン77とをスプライン嵌合させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、等速自在継手用連結構造に関する。
各種産業機械の動力伝達機構として適用される等速自在継手(固定式等速自在継手)においては、従動側ワークと接続される。従動側ワークとして、圧延ロール、搬送ロール、等の各種ロールであって、このロールのロール軸を固定式等速自在継手に接続(連結)するものがある(特許文献1)。
このような特許文献1に記載のものでは、等速自在継手と、従動側ワークとの分離を容易にするため、図6に示すように、等速自在継手に、連結構造Mを介して図示省略のローラ軸を着脱自在に連結するものである。
この図6の等速自在継手Tは、内径面3にトラック溝4が形成された外側継手部材5と、外径面6にトラック溝7が形成された内側継手部材8と、外側継手部材5のトラック溝4と内側継手部材8のトラック溝7との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材としての複数のトルク伝達ボール9と、外側継手部材5の内径面3と内側継手部材8の外径面6との間に介在してボール9を保持するケージ(保持器)10とを備える。
また、内側継手部材8の内径面にはスプライン穴11が設けられ、このスプライン穴11にシャフト12の端部のスプライン軸13が嵌合している。そして、この等速自在継手Tの反ロール軸側の開口部は、ブーツ固定板22に加締られたブーツ14にて密封されている。
等速自在継手Tには、フランジ部材19を介してカップリング18が連結されている。カップリング18は、内径面にスプライン穴15が形成された筒体部16と、等速自在継手T側の外鍔部17とを備える。フランジ部材19は、短円筒状の本体部19aと、アダプタ側の外鍔部19aとを備える。また、本体部19aにはねじ孔20が設けられ、このねじ孔20に連結用のボルト部材21によって締結される。この場合、反ロール軸側には、ブーツ固定板22が配置され、このブーツ固定板22、及び外側継手部材5に前記ボルト部材21が挿入されてねじ孔20に締結される。これによって、ブーツ固定板22と外側継手部材5とフランジ部材19とが一体化される。また、カップリング18の外鍔部17とフランジ部材19の外鍔部19aを結合し、ボルト・ナット締結23によって、一体化されている。
ロール軸は、連結構造Mを有するアダプタ装置24を介して等速自在継手Tに接続される。アダプタ装置24は、基端部に鍔部27が設けられる軸部26と、この軸部26の鍔部27に連結されるフランジ部28とを備える。軸部26がスプライン軸25を有する。フランジ部28は、内径面にはキー溝29が形成された本体部30、この本体部30の軸部26側に設けられる外鍔部31とを備える。この場合、フランジ部28の外鍔部31の端面と鍔部27の端面はインロー嵌合され、ボルト・ナット締結32によって、一体化されている。
また、軸部26がカップリング18の筒体部16に嵌入され、軸部26側のスプライン軸25とカップリング18の筒体部16のスプライン穴15とが嵌合する。そして、この嵌合状態では、抜け止め機構36にて軸部26のカップリング18の筒体部16からの抜けを規制している。抜け止め機構36は、軸部26のスプライン軸25に形成される周方向溝33と、カップリング18の筒体部16に連結されるボルト部材35とを備える。このため、カップリング18の筒体部16にボルト部材35が連結されることによって、ボルト部材35の軸先端部が周方向溝33に嵌合して、軸部26のフランジ部材19からの抜けを規制している。
特開平8−145072号公報
前記図6に示すような従来のものでは、スプライン軸25が形成された軸部26と、この軸部26の鍔部27に連結されるフランジ部28とを備えたアダプタ装置24を必要として、部品点数が多く、コスト高となる。
また、アダプタ装置24をカップリング18に連結する場合、まず、アダプタ装置24の軸部26をカップリング18の筒体部16に嵌入する必要がある。この際、軸部26のスプライン軸25をカップリング18の筒体部16のスプライン穴15に嵌合させることになる。すなわち、軸部26のスプライン軸25の山部開始端(軸部の先端側の端)を、カップリング18のスプライン穴15の谷部開始端(カップリング18の開口端)に対応させるとともに、軸部26のスプライン軸25の谷部開始端をカップリング18の筒体部16のスプライン穴15の山部開始端に対応させ、この状態で、軸部26をカップリング18の筒体部16に対して挿入していくことになる。
しかしながら、軸部26のスプライン軸25の山部開始端およびカップリング18のスプライン穴15の山部嵌合端は、それぞれ面を持つ形状である。このため、軸部26をカップリング18に対して挿入していく際には、精度のよい位相合わせを行う必要がある。すなわち、精度のよい位相合わせが行われていなければ、軸部26のスプライン軸25の山部開始端とカップリング18のスプライン穴15の山部開始端とがお互いに干渉して、スムーズな嵌合は困難になる。
また、等速自在継手Tへのシャフト12の嵌入も、シャフト12のスプライン軸13と、内側継手部材8のスプライン穴11とを嵌合させることになる。このため、精度のよい位相合わせが行われていなければ、シャフト12のスプライン軸13と内側継手部材8のスプライン穴11とのスムーズな嵌合は困難になる。
さらに、図6に示す連結構造Mでは、アダプタ装置24をカップリング18から取り外す場合、ボルト部材35を緩めて、カップリング18から軸部26を引き抜く必要がある。この場合の引き抜き量は、図6に示すように、Laであって、カップリング18のほぼ軸方向長さである。すなわち、移動量が大となって、組立・分離作業時における作業性に劣るとともに、大きなスペースを必要としていた。
本発明は、上記課題に鑑みて、部品点数を減らすことができ、かつ、組み付けを簡単に行うことができる等速自在継手用連結構造を提供する。
本発明の等速自在継手用連結構造は、動力伝達機構として使用される等速自在継手と、被連結体とをアダプタ装置を介して着脱可能に連結するための等速自在継手用連結構造であって、前記アダプタ装置は、外径面にフランジ部を有し、前記被連結体が嵌入されて連結される筒状のアダプタを備え、前記等速自在継手の外側継手部材に設けられる鍔部に継手側スプラインを形成するとともに、前記アダプタ装置のアダプタのフランジ部にアダプタ側スプラインを形成し、外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部とを結合状態で、継手側スプラインとアダプタ側スプラインとを嵌合させるものである。ここで、被連結体としては例えば、圧延ロールや搬送ロール等の各種のロール軸である。
本発明の等速自在継手用連結構造によれば、アダプタには被連結体が嵌入されて連結される。また、外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部とを結合し、継手側スプラインとアダプタ側スプラインとがスプライン嵌合される。このため、外側継手部材とアダプタとのトルク伝達がスプラインを介して行われることになる。
また、外周面にスプライン部が形成された軸部と、この軸部の鍔部に連結されるフランジ部とを備えたアダプタ装置を必要とせず、部品点数の減少を図ることができる。しかも、外側継手部材とアダプタとの連結は、外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部とを結合するので、等速自在継手側とアダプタ側との分離時の移動量を小さく設定できる。
前記継手側スプラインは、鍔部の外径面に周方向全周にわたって形成される継手側凹凸歯にて構成され、アダプタ側スプラインは、外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部との結合よって前記鍔部の継手側凹凸歯に嵌合するアダプタ側凹凸歯にて構成されているのが好ましい。
継手側スプラインとアダプタ側スプラインとは、前記のように構成することによって、外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部との結合によって、スプライン結合することができる。このため、従来のように、筒部の内径面に軸方向に沿って延びる凹凸条を設ける必要がない。
継手側スプラインの嵌合開始部とアダプタ側スプラインの嵌合開始部との少なくともいずれか一方に、面取部を設けたものが好ましい。
継手側スプラインとアダプタ側スプラインとはそれぞれ熱処理が施されているものであっても、継手側スプラインとアダプタ側スプラインとはそれぞれ加工後に表面処理が施されているものであってもよい。ここで、熱処理として、調質処理や焼入れ等である。調質処理とは、焼入れ後、比較的高い温度(例えば、400℃以上)に焼戻して、トルースタイト又はソルバイト組織にする処理をいう。すなわち、調質とは鋼の結晶粒子を微細にして鋼質を調整し、強じん性を実質的に向上させる操作をいう。表面処理とはメッキ等であり、また、固体潤滑剤表面処理を行ってもよい。固体潤滑剤表面処理とは固体潤滑処理被膜を成形することであり、固体潤滑処理被膜とは、二硫化モリブデン、黒鉛(グラファイト)、フッ素樹脂(四フッ化エチレン等)、二硫化タングステン、金属酸化物などの固体潤滑剤を一種類または数種類、各種の有機樹脂に分散させ塗料状にし、これをコーティングして得られる乾燥被膜である。固体潤滑処理被膜は、耐摩耗性、耐熱性、耐腐食性に優れる。
外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部とがボルト・ナット締結にて結合されるものであってもよい。このように、ボルト・ナット締結にて結合することによって、外側継手部材とアダプタとの安定した結合が可能となる。しかしながら、外側継手部材とアダプタとのトルク伝達はスプラインにて行うので、ボルト・ナット締結のみでもってトルク伝達を行う場合に比べて、ボルト・ナット締結の結合部位を少なくすることができる。このため、ボルト・ナット締結の結合部位(締結部位)は、周方向に沿って所定ピッチで2〜3個とすることができる。
外側継手部材は、内側継手部材と、トルク伝達部材と、トルク伝達部材を保持する保持器とを含む内部部品が収容される本体部と、この本体部とは別部材にて構成されてこの本体部に固着される前記鍔部とを備えるものが好ましい。
このように、外側継手部材を本体部と鍔部とで構成することによって、外側継手部材を形成する場合、種々の大きさの鍔部を用いることができる。このため、継手側スプラインについて、その外径、歯数、幅寸法(継手軸方向長さ)、硬度等を種々相違させることができる。
本発明の等速自在継手用連結構造によれば、外側継手部材とアダプタとのトルク伝達がスプラインを介して行われることになり、被連結体(ロール軸等)と外側継手部材とのトルク伝達を安定して行うことができる。しかも、部品点数の減少を図ることができ、組立工数の減少を図って、生産性の向上及びコスト低減化を達成できる。さらに、等速自在継手側とアダプタ側との分離時の移動量を小さく設定でき、等速自在継手自身の伸縮によって、被連結体との着脱が可能となる。
前記継手側スプラインは、鍔部の外径面に周方向全周にわたって形成される継手側凹凸歯にて構成されたものでは、従来のように、筒部の内径面に軸方向に沿って延びる凹凸条を設ける必要がないので、加工性の簡略化を図ることができる。
継手側スプラインの嵌合開始部等に面取部を設けたものでは、スプライン同士を嵌合させる際に、面取部がガイドとなって、滑らかな結合が可能となる。しかも、嵌合時にスプラインの歯部のエッジが衝突して損傷することがなくなって、耐用性に優れる。
継手側スプラインとアダプタ側スプラインとはそれぞれ熱処理や表面処理を行うことによって、耐摩耗性に優れたものとなる。
ボルト・ナット締結にて結合することによって、外側継手部材とアダプタとの安定した結合が可能となる。しかも、ボルト・ナット締結の結合部位は、周方向に沿って所定ピッチで2〜3個とすることができ、ボルト・ナット締結数及びボルト・ナット締結作業の減少を図ることができ、組立作業性の向上を図ることができる。すなわち、従来のボルト締結によるトルク伝達仕様に比べ、衝撃入力によるボルトの緩み、せん断等の懸念を解消できる適用性が高い仕様となる。
外側継手部材を本体部と鍔部とで構成することによって、継手側スプラインについて、その外径、歯数、幅寸法(継手軸方向長さ)、硬度等を種々相違させることができる。これによって、負荷容量を容易にコントロールすることができる。
本発明の実施形態を示す等速自在継手用連結構造の断面図である。 前記図1に示す等速自在継手用連結構造の側面図である。 前記図1に示す等速自在継手用連結構造の要部拡大断面図である。 等速自在継手の外側継手部材のフランジ部を示す側面図である。 等速自在継手の外側継手部材のフランジ部の変形例を示す側面図である。 従来の等速自在継手用連結構造の断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に本発明に係る等速自在継手用連結構造Mを示す。この連結構造Mは、等速自在継手Tと、従動側ワーク(被連結体)としての図示省略のロール軸とを連結するものである。ロール軸とは、圧延ロール、搬送ロール、等の各種ロールである。
等速自在継手Tは、内径面53にトラック溝54が形成された外側継手部材55と、外径面56にトラック溝57が形成された内側継手部材58と、外側継手部材55のトラック溝54と内側継手部材58のトラック溝57との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材としての複数のトルク伝達ボール59と、外側継手部材55の内径面53と内側継手部材58の外径面56との間に介在してボール59を保持するケージ(保持器)60とを備える。
また、外側継手部材55は、内径面53にトラック溝54が形成された本体部55aと、この本体部55aに固着される鍔部55bとからなる。本体部55aは、マウス部61と、このマウス部61から突設される小径短円筒部62とからなる。また、鍔部55bは中心孔63を有する円盤体からなり、この中心孔63が小径短円筒部62の反マウス部側の端部に嵌合されている。この場合、鍔部55bの中心孔63は、大径部63aと小径部63bからなり、大径部63aが小径短円筒部62の反マウス部側の端部に嵌合され、大径部63aと小径部63bとの間の端面63cが小径短円筒部62の端面62aに当接した状態となる。そして、この鍔部55bと本体部55aとは、溶接にて一体化される。図1において、Bは溶接ビードである。
内側継手部材58の内径面には雌スプライン68が設けられ、この雌スプライン68にシャフト69の端部の雄スプライン65が嵌合している。また、雄スプライン65には、止め輪等のストッパS1、S2が配置されている。このように、外側継手部材58は、内側継手部材58と、トルク伝達部材としてのボール59と、ケージ(保持器)56とを含む内部部品100がその本体部55aに収容される。
そして、この等速自在継手Tの反ロール軸側の開口部はブーツ64にて密封されている。ブーツ64は、大径部64aと、小径部64bと、大径部64aと小径部64bとの間の蛇腹部64cとからなる。大径部64aが外側継手部材55のマウス部61に外嵌され、この状態で大径部64aがブーツバンド66にて締め付けられる。また、小径部64bがシャフト69のブーツ装着部67に外嵌され、この状態で小径部64bがブーツバンド66にて締め付けられる。
被連結体としての図示省略のロール軸は、アダプタ装置70を介して等速自在継手Tに連結される。アダプタ装置70は、内径面71にキー溝72が形成されたアダプタ73を有するものである。このアダプタ73は、内径面71にキー溝72が形成された筒状本体73aと、この筒状本体73aの継手側に設けられるフランジ部73bとからなる。
この場合、等速自在継手Tの外側継手部材55とアダプタ73とは、スプライン嵌合75にて結合される。すなわち、図2と図3に示すように、外側継手部材55の鍔部55bの外径面に継手側スプライン76が形成されるとともに、アダプタ73のフランジ部73bにアダプタ側スプライン77が形成される。
外側継手部材55の継手側スプライン76は、図4に示すように、鍔部55bの外径面に周方向全周にわたって形成される継手側凹凸歯78にて構成される。継手側凹凸歯78は鍔部55bの外径面に周方向に沿って凹歯78aと凸歯78bとが交互に形成されてなる。なお、鍔部55bには、後述するように、ボルト・ナット締結用の貫通孔80が周方向に沿って所定ピッチ(この場合、60度ピッチ)に6個配設されている。
アダプタ73のアダプタ側スプライン77は、フランジ部73bの継手側端面の外径側において周方向にわたって形成されるアダプタ側凹凸歯81にて構成される。アダプタ側凹凸歯81はフランジ部73bの継手側端面に周方向に沿って凹歯81aと凸歯81bとが交互に形成されてなる。
このため、等速自在継手Tの鍔部55bとアダプタ73のフランジ部73bとを結合時、継手側スプライン76とアダプタ側スプライン77とが嵌合する。また、アダプタ73のフランジ部73bには、等速自在継手Tの鍔部55bの貫通孔80に対応する貫通孔85が設けられている。すなわち、貫通孔85は、周方向に沿って所定ピッチ(この場合、60度ピッチ)に6個配設されている。
そして、等速自在継手Tの鍔部55bとアダプタ73のフランジ部73bとを重ね合わせてスプライン嵌合させ、この状態で、鍔部55bの貫通孔80の軸心とフランジ部73bの貫通孔85の軸心とを一致させる。そして、対向している貫通孔80、85に、貫通孔85側からボルト部材96を挿通し、貫通孔80から突出したボルト部材96のねじ部にナット部材97を締結する。このように、等速自在継手Tの鍔部55bとアダプタ73のフランジ部73bとは、ボルト部材96とナット部材97とからなる固着具98にてボルト・ナット締結される。
これによって、等速自在継手Tの鍔部55bとアダプタ73のフランジ部73bとは、ボルト・ナット締結によって、連結することができる。また、アダプタ73の孔部に図示省略の被連結体としての図示省略のロール軸を嵌入し、このロール軸の外径面に設けられるキーをアダプタ73の孔部に設けられるキー溝72に嵌合させることになる。
ところで、継手側スプライン76とアダプタ側スプライン77とはそれぞれ熱処理が施されているものであっても、継手側スプライン76とアダプタ側スプライン77とはそれぞれ加工後に表面処理が施されているものであってもよい。ここで、熱処理として、調質処理や焼入れ等である。調質処理とは、焼入れ後、比較的高い温度(例えば、400℃以上)に焼戻して、トルースタイト又はソルバイト組織にする処理をいう。すなわち、調質とは鋼の結晶粒子を微細にして鋼質を調整し、強じん性を実質的に向上させる操作をいう。表面処理とはメッキ等であり、また、固体潤滑剤表面処理を行ってもよい。固体潤滑剤表面処理とは固体潤滑処理被膜を成形することであり、固体潤滑処理被膜とは、二硫化モリブデン、黒鉛(グラファイト)、フッ素樹脂(四フッ化エチレン等)、二硫化タングステン、金属酸化物などの固体潤滑剤を一種類または数種類、各種の有機樹脂に分散させ塗料状にし、これをコーティングして得られる乾燥被膜である。固体潤滑処理被膜は、耐摩耗性、耐熱性、耐腐食性に優れる。
本発明の等速自在継手用連結構造によれば、外側継手部材55とアダプタ73とのトルク伝達がスプラインを介して行われることになり、被連結体(ロール軸等)と外側継手部材55とのトルク伝達を安定して行うことができる。部品点数の減少を図ることができ、組立工数の減少を図って、生産性の向上及びコスト低減化を達成できる。しかも、等速自在継手側とアダプタ側との分離時の移動量を、図1に示すLbとなって、従来のものに比べて小さく設定でき、等速自在継手自身の伸縮によって、被連結体との着脱が可能となる。この分離移動量Lbは、アダプタ側スプライン77の凸歯81bの軸方向長さである。
前記継手側スプライン76は、鍔部55bの外径面に周方向全周にわたって形成される継手側凹凸歯78にて構成されたものでは、従来のように、筒部の内径面に軸方向に沿って延びる凹凸条を設ける必要がないので、加工性の簡略化を図ることができる。
継手側スプライン76とアダプタ側スプライン77とはそれぞれ熱処理や表面処理を行うことによって、耐摩耗性に優れたものとなる。
外側継手部材55を本体部55aと鍔部55bとで構成することによって、外側継手部材55を形成する場合、種々の大きさの鍔部55を用いることができる。このため、継手側スプライン76について、その外径、歯数、幅寸法(継手軸方向長さ)、硬度等を種々相違させることができる。これによって、負荷容量を容易にコントロールすることができる。
ボルト・ナット締結にて結合することによって、外側継手部材55とアダプタ73との安定した結合が可能となる。しかしながら、外側継手部材55とアダプタ73とのトルク伝達はスプラインにて行うので、ボルト・ナット締結のみでもってトルク伝達を行う場合に比べて、ボルト・ナット締結の結合部位を少なくすることができる。このため、ボルト・ナット締結の結合部位(固着具98が配置される部位)は、周方向に沿って所定ピッチで2〜3個とすることができる。すなわち、図5に示すように、外側継手部材55の鍔部55bに設ける貫通孔80を周方向に沿って120度ピッチで3個配設したものであってもよい。この場合、アダプタ73のフランジ部73bに設けられる貫通孔85もこれに対応して周方向に沿って120度ピッチで3個配設したものとなる。
このように、ボルト・ナット締結の結合部位は、周方向に沿って所定ピッチで2〜3個とすることによって、ボルト・ナット締結数及びボルト・ナット締結作業の減少を図ることができ、組立作業性の向上を図ることができる。すなわち、従来のボルト締結によるトルク伝達仕様に比べ、衝撃入力によるボルトの緩み、せん断等の懸念を解消できる適用性が高い仕様となる。
また、図5においては、継手側スプライン76の嵌合開始部に面取部90を設けたものである。ここで、嵌合開始部とは、凸歯78bの側面91とアダプタ側の端面92との間のコーナ部である。
このように、面取部90を設けることによって、スプライン同士を嵌合させる際に、面取部90がガイドとなって、滑らかな結合が可能となる。しかも、嵌合時にスプラインの歯部のエッジが衝突して損傷することがなくなって、耐用性に優れる。
面取部90としては、継手側スプライン76側に設けることなく、アダプタ側スプライン77側に設けるようにしてもよい。アダプタ側スプライン77側に設ける場合、図3に示すように、その凸歯81bの側面94,94とアダプタ側の端面95との間のコーナ部である。このように、アダプタ側スプライン77側に設けた場合であっても、滑らかな結合が可能となる。しかも、嵌合時にスプラインの歯部のエッジが衝突して損傷することがなくなって、耐用性に優れる。
また、面取部90として、継手側スプライン76側およびアダプタ側スプライン77側に設けてもよい。このように両者に設けることによって、より滑らかな嵌合が可能であるとともに、両スプライン76、77の歯の欠け等を防止できる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、継手側スプライン76の凸歯78bの断面形状が台形形状であり、アダプタ側スプライン77の凸歯81bの断面形状が倒立台形形状であったが、凸歯78b及び凸歯81bの断面形状として、長方形乃至正方形形状であってもよい。また、継手側スプライン76及びアダプタ側スプライン77の歯数の増減は任意である。分離移動量としてのLbは、使用する材質、硬度等によっても相違するが、継手側スプライン76とアダプタ側スプライン77がスプライン嵌合状態で、等速自在継手Tとアダプタ73とのトルク伝達機能を発揮できるものであればよい。
等速自在継手Tとしては、前記実施形態では、固定式等速自在継手であったが、他のタイプの固定式等速自在継手であっても、摺動式等速自在継手であってもよい。摺動式等速自在継手としても、ダブルオフセット型等速自在継手、トリポード型等速自在継手、クロスグルーブ型等速自在継手等の種々のものに対して適用できる。
55 外側継手部材
55b 鍔部
55a 本体部
58 内側継手部材
59 トルク伝達ボール
60 保持器(ケージ)
70 アダプタ装置
73 アダプタ
73b フランジ部
75 スプライン結合
76 継手側スプライン
77 アダプタ側スプライン
78 継手側凹凸歯
81 アダプタ側凹凸歯
90 面取部
M 等速自在継手用連結構造
T 等速自在継手

Claims (8)

  1. 動力伝達機構として使用される等速自在継手と、被連結体とをアダプタ装置を介して着脱可能に連結するための等速自在継手用連結構造であって、
    前記アダプタ装置は、外径面にフランジ部を有し、前記被連結体が嵌入されて連結される筒状のアダプタを備え、前記等速自在継手の外側継手部材に設けられる鍔部に継手側スプラインを形成するとともに、前記アダプタ装置のアダプタのフランジ部にアダプタ側スプラインを形成し、外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部とを結合状態で、継手側スプラインとアダプタ側スプラインとをスプライン嵌合させることを特徴とする等速自在継手用連結構造。
  2. 前記継手側スプラインは、鍔部の外径面に周方向全周にわたって形成される継手側凹凸歯にて構成され、アダプタ側スプラインは、外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部との結合によって前記鍔部の継手側凹凸歯に嵌合するアダプタ側凹凸歯にて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手用連結構造。
  3. 継手側スプラインの嵌合開始部とアダプタ側スプラインの嵌合開始部との少なくともいずれか一方に、面取部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の等速自在継手用連結構造。
  4. 継手側スプラインとアダプタ側スプラインとはそれぞれ熱処理が施されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の等速自在継手用連結構造。
  5. 継手側スプラインとアダプタ側スプラインとはそれぞれ加工後に表面処理が施されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の等速自在継手用連結構造。
  6. 外側継手部材の鍔部とアダプタのフランジ部とがボルト・ナット締結にて結合されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の等速自在継手用連結構造。
  7. 前記ボルト・ナット締結の締結部位は、周方向に沿って所定ピッチで配設されるとともに、その数を2〜3個とすることを特徴とする請求項6に記載の等速自在継手用連結構造。
  8. 外側継手部材は、内側継手部材と、トルク伝達部材と、トルク伝達部材を保持する保持器とを含む内部部品が収容される本体部と、この本体部とは別部材にて構成されてこの本体部に固着される前記鍔部とを備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の等速自在継手用連結構造。
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