JP2012086511A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2012086511A JP2010237159A JP2010237159A JP2012086511A JP 2012086511 A JP2012086511 A JP 2012086511A JP 2010237159 A JP2010237159 A JP 2010237159A JP 2010237159 A JP2010237159 A JP 2010237159A JP 2012086511 A JP2012086511 A JP 2012086511A
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Yoshiyuki Ose
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Abstract

【課題】酸素阻害の影響を受けにくい電磁波硬化型インクによる画像形成方法および画像
形成装置を提供する。
【解決手段】磁性成分を含有した電磁波硬化型インクからなる液滴を被記録媒体へ吐出さ
せる液滴吐出手段と、前記被記録媒体へ電磁波を照射させる電磁波照射手段と、前記被記
録媒体面と垂直な方向に磁場を印加させる磁性手段と、を備え、前記磁性手段は、前記液
滴が前記被記録媒体へ着弾したときに磁場を印加させている画像形成装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置であるプリンター(印刷装置)の中には、紫外線、電子線、X線、マイク
ロ波、可視光線等の電磁波を照射すると硬化すると電磁波硬化型インクを使用するプリン
ターがある。このようなプリンターでは、電磁波硬化型インクを吐出するヘッドの下流側
に、電磁波を照射する照射部が設けられている。
特許文献1には、磁性含有顔料と、磁石を用いることにより立体形状の印刷物を形成す
ることを要旨としているものの、インクジェット方式を用いた形成方法については開示が
ない。
特開2009−90624号公報
電磁波硬化型インクは、大気中に含まれる酸素の影響により硬化が阻害される性質を有
することが既に知られている(酸素阻害)。電磁波硬化型インクの酸素阻害は、電磁波硬
化型インク液表面積が体積に比べて大きい場合に顕著なものとなりやすい。インクジェッ
ト方式により電磁波硬化型インクを吐出する場合には、液滴は微小なものとなるため酸素
阻害の影響を受けやすく、より良好な画像を形成することが難しい場合があった。
そこで、本発明は、酸素阻害の影響を受けにくい電磁波硬化型インクによる画像形成方
法および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも上述の課題の一つを解決するように、下記の形態または適用例と
して実現され得る。
〔適用例1〕本適用例による画像形成装置は、磁性成分を含有した電磁波硬化型インク
からなる液滴を被記録媒体へ吐出させる液滴吐出手段と、被記録媒体へ電磁波を照射させ
る電磁波照射手段と、被記録媒体面と垂直な方向に磁場を印加させる磁性手段と、を備え
、磁性手段は、液滴が被記録媒体へ着弾したときに磁場を印加させている、ことを特徴と
する。
上述の適用例によれば、磁性手段により被記録媒体と垂直方向に印加された磁場の作用
により、液滴吐出手段により吐出された磁性成分を含有する電磁波硬化型インクは被記録
媒体上で広がらないようにすることができる。その結果、酸素阻害の影響を軽減すること
ができる。その後、照射手段により電磁波を照射することにより、良好な画像を形成する
ことができる。
〔適用例2〕上述の適用例において、磁性手段は、液滴が液滴吐出手段により吐出され
た後、被記録媒体へ着弾するまでの間は、磁場を印加させない、ことを特徴とする。
上述の適用例によれば、液滴吐出手段により吐出された磁性成分を含有する電磁波硬化
型インクが飛行中は、磁性手段による磁場が印加されないから、磁場の影響により液滴着
弾位置がずれることがなく良好な画像を形成することができる。
〔適用例3〕上述の適用例において、磁性手段は、液滴が液滴吐出手段により吐出され
た後、0.11ミリ秒経過するまでの期間は、磁場を印加させない、ことを特徴とする。
上述の適用例によれば、液滴吐出手段により吐出された磁性成分を含有する電磁波硬化
型インクが媒体に着弾した際に確実に磁場を印加させることができる。また、電磁波硬化
型インクが飛行中に印加させる磁場の影響を最低限に抑えることができる。
〔適用例4〕上述の適用例において、磁性手段は、液滴吐出手段の駆動信号に従って、
磁性手段に磁場を印加させる、ことを特徴とする。
上述の適用例によれば、液滴吐出手段の駆動信号に従って、磁性手段に磁場を印加させ
ることにより、より正確に電磁波硬化型インクの飛行中に磁場を印加させないようにする
ことができる。また、液滴吐出手段との同期をとるための構成を簡単にすることができる
〔適用例5〕上述の適用例において、磁性手段は、インクミスト回収手段をさらに備え
る、ことを特徴とする。
上述の適用例によれば、磁性成分を含有する電磁波硬化型インクが飛行中に飛散してイ
ンクミストが生じたとしても、磁性手段に備えられたインクミスト回収手段により回収す
ることができる。結果、インクミストが画像形成装置を汚染することがなくメンテナンス
性を向上させることができる。
〔適用例6〕上述の適用例において、磁性手段と、照射手段は主走査方向に重ねて配置
されている、ことを特徴とする。
上述の適用例によれば、被記録媒体に着弾した液滴に対し磁性手段が非記録媒体面と垂
直方向へ磁場を印加させながら、速やかに電磁波を照射することができるから効果的に着
弾した電磁波硬化型インクを硬化させることができる。
印刷システムの構成を示すブロック図。 ヘッド周辺の概略を示す上面図。 電磁波硬化型インクの接触角に係わる説明図。 印刷システムの動作を示すフロー図。 ヘッドの電気的な構成を示すブロック図。 インクミスト回収手段の概略を示す斜視図。 仮照射部の配置例を示す概略断面図。 第二実施例を示す概略断面図。
以下、画像形成装置をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンタ
ーとコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて実施形態を説明する。
A.印刷システムの全体構成
B.ヘッドユニット
C.駆動波形
D.インクの組成
E.印刷動作の例
F.インクミスト回収手段
G.仮照射部の配置例
H.第二実施例
A.印刷システムの全体構成
図1は、印刷システムの全体構成を示すブロック図であり、本実施形態のプリンター1
は、用紙、布、フィルム等の媒体に向けて、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型
インク(「電磁波硬化型インク」に相当)を吐出することにより、媒体に画像を形成する
装置である。紫外線硬化型インク(以下、UVインク)は、紫外線硬化樹脂を含むインク
であり、紫外線の照射を受けると紫外線硬化樹脂においてラジカル重合反応が起こること
により硬化する。また、UVインクは磁性体顔料を含むインクであって、例えば、通常な
UVインクに対して、本発明の所定の磁性体顔料を配合したものである。
コンピューター80は、プリンター1と通信可能に接続されており、プリンター1に画
像を印刷させるための印刷データをプリンター1に出力する。コンピューター80には、
アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換するためのプ
ログラム(プリンタードライバー)がインストールされている。
プリンタードライバーは、CD−ROMなどの記憶媒体(コンピューターが読み取り可
能な記憶媒体)に記憶されていたり、インターネットを介してコンピューターにダウンロ
ード可能であったりする。
コンピューター80から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー10に
より各ユニットを制御し、媒体に画像を印刷する。検出器群60がプリンター1内の状況
を監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。コン
トローラー10内のインターフェース部11は、外部装置であるコンピューター80とプ
リンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンター
1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー13は、CPU12のプログラ
ムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、ユニット制
御回路14により、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、液滴吐出手段としての
ヘッドユニット40、照射ユニット50、および磁性手段としての磁性ユニット70の各
ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体を搬送方向の上流側から下流側に搬送させるためのものであ
る。
キャリッジユニット30は、後述するヘッド41を、媒体の搬送方向と交差する方向で
ある移動方向に移動させるためのものである。
B.ヘッドユニット
次に、ヘッドユニット40について図2を参照しながら説明する。図2は、ヘッド周辺
の概略上面図である。
ヘッドユニット40は、ノズルから媒体に対してUVインクを吐出するヘッド41を有
する。本実施形態のプリンター1は6色のUVインクを吐出し、ヘッド41には各色のU
Vインクを吐出するノズル列が形成されている。各ノズル列では、多数のノズルが搬送方
向に所定の間隔おきに並んでいる。図2はノズル列をヘッド41の上面から仮想的に見た
図であり、移動方向の左側から、濃シアンインクを吐出する濃シアンノズル列Dcと、淡
シアンインクを吐出する淡シアンノズル列Lcと、ブラックインクを吐出するブラックノ
ズル列Kと、濃マゼンタインクを吐出する濃マゼンタノズル列Dmと、淡マゼンタインク
を吐出する淡マゼンタノズル列Lmと、イエローインクを吐出するイエローノズル列Yが
、並んでいる。つまり、シアンとマゼンタに関しては、ヘッド41から、同一色相で濃度
の異なる濃インクと淡インクとが吐出される。
ヘッド41はキャリッジ31と共に移動方向に移動しながらノズルからUVインクを吐
出する。なお、ノズルからのインク吐出方式は、駆動素子に電圧をかけて、インクが充填
された圧力室を膨張・収縮させることによりインクを吐出するピエゾ方式でもよいし、発
熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によってインクを吐出させるサーマ
ル方式でもよい。
磁性ユニット70(磁性手段に相当)は、媒体に着弾したUVインクに対して磁場を印
加する、本実施形態のプリンター1は、磁性ユニット70に2つの磁性部71を有し、媒
体に着弾したUVインクは磁場の作用により媒体上で潰れて広がらないように保持される
磁性部71はキャリッジ31に設けられ、磁性部71の搬送方向の長さはノズル列の搬
送方向の長さと同程度とする。そのため、磁性部71は、媒体に着弾した直後のUVイン
クに対して、媒体面に対して垂直方向の磁場を印加することで、媒体に着弾したUVイン
クのドットの広がりを抑えることができる。また、2つの磁性部71がヘッド41を挟む
ようにしてキャリッジ31に設けられている。そのため、ヘッド41が移動方向の一方側
に移動する往路時にも、ヘッド41が移動方向の他方側に移動する復路時にも、媒体に着
弾した直後のUVインクに対して磁性部71により磁場が印加される。磁性部71として
、例えば、電磁石が挙げられる。
照射ユニット50(照射部に相当)は、媒体に着弾したUVインクに向けて紫外線を照
射し、UVインクを硬化させるものである。本実施形態のプリンター1は、照射ユニット
50に2つの仮照射部51と本照射部52とを有し、UVインクは2段階に分けて硬化さ
れる。
仮照射部51はキャリッジ31に設けられ、仮照射部51の搬送方向の長さはノズル列
の搬送方向の長さと同程度とする。そのため、仮照射部51は、媒体上で磁性部71によ
り広がらないように保持されているUVインクに対して、UVインクが完全に硬化しない
程度に紫外線を照射する。そうすることで、媒体に着弾したUVインクの流動(ドットの
広がり)を抑えることができる。また、2つの仮照射部51がヘッド41を挟むようにし
てキャリッジ31に設けられている。そのため、ヘッド41が移動方向の一方側に移動す
る往路時にも、ヘッド41が移動方向の他方側に移動する復路時にも、媒体に着弾した直
後のUVインクに対して仮照射部51により紫外線が照射される。仮照射部51の紫外線
照射の光源として、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が挙げら
れる。
本照射部52は、キャリッジ31よりも搬送方向下流側に設けられ、本照射部52の移
動方向の長さは媒体の移動方向の長さ(幅長さ)と同程度とする。そのため、本照射部5
2は、搬送動作によって本照射部52の下に搬送された媒体上のUVインクに対して、U
Vインクが完全に硬化するように紫外線を照射する。本照射部52の紫外線照射の光源と
して、ランプ(例えば、メタルハライドランプ・水銀ランプなど)が挙げられる。
仮照射部51はUVインクを完全に硬化させず、本照射部52はUVインクを完全に硬
化させる。よって、仮照射部51よりも本照射部52のほうが、単位面積あたりに照射す
る紫外線の照射エネルギー(mJ/cm2)が高い。単位面積あたりの照射エネルギー量
は、紫外線の照射強度(mW/cm2)と照射時間(s)の積で定められる。また、図2
Bに示すように、仮照射部51と本照射部52の幅方向の長さは、ヘッド41の幅方向の
長さと同程度とする。そうすることで、媒体S上に着弾したUVインクに対して、幅方向
の全域に亘って、紫外線を照射することができる。
このようなプリンター1では、移動方向に沿って移動するヘッド41からUVインクを
断続的に吐出させつつ仮照射部51によって紫外線を照射する画像形成処理と、媒体をヘ
ッド41に対して搬送方向下流側に搬送する搬送処理とが繰り返される。そうすることで
、先の画像形成処理により形成されたドットの位置とは異なる媒体の位置に、後の画像形
成処理にてドットが形成され、媒体に2次元の画像が印刷される。なお、ヘッド41がU
Vインクを吐出しながら移動方向に1回移動する動作(1回の画像形成処理)を「パス」
と呼ぶ。
ところで、本実施形態のプリンター1が使用するUVインクは紫外線が照射されるとラ
ジカル重合反応を起こして硬化するが、UVインクが大気と接すると酸素が重合反応を阻
害(酸素阻害)する。そうすると、UVインクが硬化し難くなってしまう(硬化しなくな
ってしまう)。特に、ドットを構成するインク量が少ないと(インク滴の厚みが薄いと)
、インク量に比べて大気との接触面積(表面積)が大きくなってしまい酸素阻害の影響を
受け易く、UVインクが硬化しなくなってしまう。UVインクが硬化しないと、UVイン
クが媒体から剥がれる等の問題が生じる。
図3に示すように、着弾したUVインク液滴と媒体表面との間の接触角θは、UVイン
クの成分や、媒体の材質によっては濡れ性が充分大きくなってしまい、接触角が非常に小
さくなってしまう場合がある(図3(b))。このとき、UVインク液滴の表面積は、体
積に比べて大きくなってしまい、大気中の酸素の影響により硬化しない問題が生じる。ま
た、濡れ性を小さくしようとすると、UVインクの成分や媒体の材質を選択する必要があ
り、設計の自由度が制限されてしまうといった問題も生じてしまう。
そこで、本実施形態では、媒体に着弾したUVインクに対して、媒体面とは垂直方向に
磁場を印加させることにより、着弾したUVインクが媒体上で広がらないように(図3(
c))する。そして、UVインクは媒体上で広がらないように保持されたまま、キャリッ
ジ31と共に移動してきた仮照射部51による紫外線照射により仮硬化させられる。仮硬
化により、媒体Sに着弾したUVインクの流動(ドットの広がり)を磁場が作用させた状
態のまま固定させることができる。仮硬化後は、UVインク滴は広がらないため、磁性ユ
ニット70は磁場の作用を停止しても良い。
なお、磁性ユニット70が印加する磁場ベクトルが媒体面と垂直方向の成分を有してお
れば本発明の目的としては足り、媒体面と垂直方向以外の成分を磁場ベクトルが有してい
るか否かは関係ない。
C.駆動波形
図5は、ヘッド41の電気的な構成を示すブロック図である。ヘッド41は、ノズルの
数に対応した複数のシフトレジスター151A〜151Nと、複数のラッチ回路152A
〜152Nと、複数のレベルシフター153A〜153Nと、複数のスイッチ回路154
A〜154Nと、複数のピエゾ素子155A〜155Nと、を備えている。印刷信号SI
は、図示しない発振回路からのクロック信号CLKに同期してシフトレジスター151A
〜151Nに入力される。そして、ラッチ信号LATに同期してラッチ回路152A〜1
52Nにラッチされる。ラッチされた印刷信号SIは、レベルシフター153A〜153
Nによりスイッチ回路154A〜154Nを駆動できる電圧まで増幅され、スイッチ回路
154A〜154Nに供給される。スイッチ回路154A〜154Nの入力側には、図示
しない周知の駆動波形生成回路からの駆動信号COMが入力され、出力側にはピエゾ素子
155A〜155Nが接続されている。
スイッチ回路154A〜154Nは、例えば、印刷信号SIが「1」の場合は駆動信号
COMをピエゾ素子155A〜155Nに供給して動作させ、「0」の場合は遮断して動
作させない。
ピエゾ素子は、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、電気―機械エネルギ
ーの変換を極めて高速に行う素子である。図示しないが、駆動信号COMがピエゾ素子1
55A〜155Nに供給されると、それに応じてピエゾ素子155A〜155Nは変形し
、インク室の壁も変形する。これによりノズルからのインク滴の吐出を制御する。吐出さ
れたインク滴が印刷媒体に付着することにより印刷が行われる。
D.インクの組成
本実施形態のプリンター1は4種類のUVインク(インクA・インクB・インクC・イ
ンクD)を吐出する。各インクA〜Dの組成は、下記インクA’〜D’へ次の磁性体顔料
を配合したものである。
磁性体顔料としては公知の各種のものを適宜に採用することができ、一般に、微細なフ
レーク状、特に薄板状の磁性体が、好ましく用いられることとなる。また、その材質は、
鉄、ニッケル、コバルト又はそれらの合金等の強磁性体の他、ビスマス、アンチモン、銅
、亜鉛等の半磁性体であってもなんら差し支えなく、更には、酸化鉄などの金属酸化物の
粉末も有効に用いられうる他、それら磁性材料にてフレーク状の粒子を被覆したもの、或
いはそれら磁性材料に、メッキを施したものや、塗料で着色したもの等も、使用可能であ
る。なお、そのような磁性体顔料は、一般に、長手方向の大きさが0.5〜100μm程
度、平均厚みが30〜500nm程度の大きさのものである。
そのような磁性体顔料は、UVインクに分散含有させることとなるのであるが、その配
合量としては、一般にインク中の樹脂重量の1/3〜2/3程度の割合とされることとな
る。その配合量が、インク中の樹脂重量に対して1/3よりも少なくなると、隠蔽性が乏
しくなり、下地色の影響を大きく受けるようになるからであり、また樹脂重量の2/3よ
りも多くなると、硬化後の印刷物の明確性または視認性において、所定の品質を得ること
が困難となる恐れがある。
インクA’(イエローインク)は、100質量部に対して、顔料分散液(後述)を19
.0質量部と、光重合性モノマーとして、トリプロピレングリコールジアクリレート(商
品名:NKエステルAPG−200、新中村化学工業製)を16.1質量部、ジプロピレ
ングリコールジアクリレート(商品名:NKエステルAPG−100、新中村化学工業製
)を15.5質量部、フェノキシエチルアクリレート(商品名:ビスコート#192、大
阪有機化学工業製)を27.1質量部、及び、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレ
ート(商品名:NKエステルA−DCP、新中村化学工業製)を5.5質量部と、アミノ
アクリレート(商品名:EBECRYL7100、ダイセルサイテック製)を3.5質量
部と、重合禁止剤として、p−メトキシフェノール(商品名、関東化学製)を0.2質量
部、及び、UV−10(商品名、チバスペシャルティケミカルズ製)を0.1質量部と、
界面活性剤として、BYK UV−3500(商品名、ビックケミージャパン製)を0.
2質量部と、光開始剤として、IRGACURE 819(商品名、チバスペシャルティ
ケミカルズ製)を5.5質量部、DAROCURE TPO(商品名、チバスペシャルテ
ィケミカルズ製)を4.5質量部、及び、KAYACURE DETX−S(商品名、日
本化薬製)を2.8質量部と、を混合する。この混合物を十分に攪拌し、溶解させること
で、インクA’が作製される。
なお、インクA’の顔料分散液は以下のように作製される。100質量部に対して、着
色剤として、C.I.ピグメントイエロー180を15質量部と、分散剤として、ディス
コールN−509(商品名、大日精化工業社製)を5質量部と、フェノキシエチルアクリ
レート(商品名:ビスコート#192、大阪有機化学工業製)を80質量部と、を十分に
混合し、サンドミル(安川製作所製)を用いてジルコニアビーズ(直径1.5mm)と共
に10時間分散処理を行う。その後、ジルコニアビーズをセパレーターで分離する。
インクB’(ブラックインク)は、100質量部に対して、顔料分散液を14.0質量
部、トリプロピレングリコールジアクリレートを19.6質量部、ジプロピレングリコー
ルジアクリレートを19.1質量部、フェノキシエチルアクリレートを23.0質量部、
ジメチロールトリシクロデカンジアクリレートを7.5質量部、アミノアクリレートを3
.5質量部、p−メトキシフェノールを0.2質量部、UV−10を0.1質量部、BY
K UV−3500を0.2質量部、IRGACURE 819を5.5質量部、DARO
CURE TPOを4.5質量部、KAYACURE DETX−Sを2.8質量部の割合
で混合する。この混合物を十分に攪拌し、溶解させることで、インクB’が作製される。
なお、インクB’の顔料分散液の組成は、100質量部に対して、C.I.ピグメント
ブラック7を15質量部、ディスコールN−509を5質量部、フェノキシエチルアクリ
レートを80質量部として、インクA’の顔料分散液と同様の操作で作製される。
インクC’(マゼンタインク)は、100質量部に対して、顔料分散液を26.5質量
部、トリプロピレングリコールジアクリレートを10.5質量部、ジプロピレングリコー
ルジアクリレートを10.6質量部、フェノキシエチルアクリレートを32.0質量部、
ジメチロールトリシクロデカンジアクリレートを4.5質量部、アミノアクリレートを3
.5質量部、p−メトキシフェノールを0.2質量部、UV−10を0.1質量部、BY
K UV−3500を0.2質量部、IRGACURE 819を5.0質量部、DARO
CURE TPOを4.5質量部、KAYACURE DETX−Sを2.4質量部の割合
で混合する。この混合物を十分に攪拌し、溶解させることで、インクC’が作製される。
なお、インクB’の顔料分散液の組成は、100質量部に対して、C.I.ピグメント
レッド122を15質量部、ディスコールN−509を5質量部、フェノキシエチルアク
リレートを80質量部として、インクA’の顔料分散液と同様の操作で作製される。
インクD’(グリーンインク)は、100質量部に対して、顔料分散液を17.5質量
部、トリプロピレングリコールジアクリレートを17.5質量部、ジプロピレングリコー
ルジアクリレートを17.0質量部、フェノキシエチルアクリレートを26.6質量部、
ジメチロールトリシクロデカンジアクリレートを5.5質量部、アミノアクリレートを3
.5質量部、p−メトキシフェノールを0.2質量部、UV−10を0.1質量部、BY
K UV−3500を0.2質量部、IRGACURE 819を5.0質量部、DARO
CURE TPOを4.5質量部、KAYACURE DETX−Sを2.4質量部の割合
で混合する。この混合物を十分に攪拌し、溶解させることで、インクD’が作製される。
なお、インクD’の顔料分散液の組成は、100質量部に対して、C.I.ピグメント
グリーン36を15質量部、ディスコールN−509を5質量部、フェノキシエチルアク
リレートを80質量部として、インクA’の顔料分散液と同様の操作で作製される。
通常、カラー印刷では、4色のインク(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)が基
本のインクとして使用される。そして、色再現性を向上させる為にグリーンインクやオレ
ンジインクが使用される。ただし、本実施形態では、説明の簡略のため、プリンター1が
、特性の異なる4種類のインク(イエロー、ブラック、マゼンタ、グリーン)を使用する
例を挙げる。
E.印刷動作の例
まず、プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから出力された画像デー
タを印刷解像度に変換し、RGBデータである画像データをプリンター1が有するインク
の色に対応したCMYKデータに変換する。次に、プリンタードライバーは、所定のマス
クを用いてハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理とは、多諧調データをプリンター
1が表現可能な諧調数のデータに変換する処理である。
それらの処理を経た画像データは最終的には、ヘッド41において各ピエゾ素子につい
ての印刷信号SIの「0」または「1」といった命令に変換され、印刷信号SIに応じて
ピエゾ素子に印加された駆動信号に応じてUVインクがノズルから吐出される。今回は簡
単のため、ピエゾ素子が1つの場合について説明するが、複数の場合においてはそれぞれ
のピエゾ素子についての印刷信号SIの論理和を今回の説明の印刷信号SIと考えれば良
い。
図4は、ヘッド41に印刷信号SIが入力されてからの印刷装置の動作についての説明
である。
まず、入力された印刷信号SIが「1」であるかどうかの判断を行い(S01)、ピエ
ゾ素子が駆動されるか否かを判定する。
次に、入力された印刷信号SIが「1」の場合には、図示しないタイマーを0秒にリセ
ットする(S02)。
次に、タイマーが0.11ミリ秒経過したか否かを判定する(S03)。一般的なピエ
ゾ素子を用いたインクジェット式プリンターの場合には、吐出される液滴の速度が7〜1
0m/secであることが知られており、またノズル面から媒体表面までのペーパーギャ
ップは1.1mm〜1.5mm程度であるため、駆動信号に応じて吐出されたUVインク
が媒体面に到達するまでには最低1.1〔mm〕/10〔m/sec〕=0.11mse
c必要となる。
0.11ミリ秒よりも遅れて磁場を印加してしまうと、UVインクが既に媒体表面に到
達して広がってしまっている場合があり、本発明の効果が得られない。
一方、ピエゾ素子の駆動から0.11ミリ秒よりも著しく早く磁場を印加してしまうと
、磁性成分を含有した飛行中のUVインクが磁性部71の磁場の影響により曲がってしま
うため、磁場の印加はUVインクが媒体表面に到達する直前に行うことが望ましい。
次に、仮照射部51がUVインクの着弾した媒体に仮照射を行い(S05)、インクが
流動しないようにする。
仮照射終了後に、磁性部71の磁場の印加を止める(S06)。既に仮照射により、イ
ンクの流動性がなくなっているため磁場の印加を止めても、UVインクが媒体表面で広が
ってしまう恐れがないためである。
次に、印刷信号があるか否かを判定し、印刷信号がない場合には処理を終了する(S0
7)。印刷信号がある場合にはS01からの処理を繰り返す。
F.インクミスト回収手段
図6はインクミスト回収手段の概略を示す斜視図である。
インクミスト回収手段73は、キャリッジ31に設けられた磁性部71に対して鉛直方
向下部に配置される。磁性部71は、既に述べたように媒体に対して垂直方向に磁場を印
加させるから、ノズルから吐出されたものの飛行中に飛散してできた電磁波硬化型インク
からなるミストは、印加された磁場に吸い寄せられ磁性部71の鉛直方向下部に導かれる
(図中矢印で示す)。磁場により導かれたインクミストは、インクミスト回収手段73に
より回収される。
インクミスト回収手段の具体的な材料としては、周知の廃液パッドの材料などを利用す
ることができる。インクミストをインクミスト回収手段により回収させることにより、画
像形成装置全体がインクミストにより汚染されることを防ぐことができる。
特に、本発明のように磁性成分を含有した電磁波硬化型インクを用いている場合は、磁
性部71周縁がインクミストにより汚染されてしまうため、インクミスト回収手段を設け
ることが望ましい。
G.仮照射部の配置例
図7は仮照射部51の配置例の概略を示す断面図である。この配置例では、仮照射部5
1は、キャリッジ31に設けられた磁性部71の中に配置されており、磁性部71と仮照
射部51とがキャリッジの主走査方向に対して重ねて配置されている。
このように配置することにより、磁性部71により広がらないように保持された電磁波
硬化型インクを速やかに仮硬化させることができる。既に述べたように電磁波硬化型イン
クは、大気との接触により酸素阻害の影響を受けるため、このように配置することにより
酸素阻害の影響をより低減させることができる。
H.第二実施例
図8は、本発明にかかる第二実施例の概略図である。本第二実施例のプリンター100
は、各色のヘッド131(1)〜131(4)が独立して固定配置されており、搬送ロー
ラー121a,121b、搬送ベルト122などから構成された搬送ユニット120によ
り各色ヘッドのノズル面を媒体Sが通過することにより画像が形成される。この実施例に
おいては、ヘッドの個数と同じ個数の磁性部152(1)〜152(4)はそれぞれのヘ
ッド131(1)〜131(4)と仮照射部141(1)〜141(4)との間に配置さ
れる。また、搬送方向下流側には、本照射部142が配置されており、本照射部142の
紫外線照射によりUVインクは完全に硬化させられる。
ヘッド131(1)〜131(4)により吐出された磁性体顔料を含むUVインクは、
磁性部152(1)〜152(4)により印加される磁場の作用により、広がらないよう
に保持され、その後速やかに仮照射部による仮照射により硬化させられる。
1 画像形成装置としてのプリンター、10 コントローラー、11 インターフェー
ス部、12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、20 搬送ユニット、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、液滴吐出手段としての40ヘッドユニッ
ト、41 ヘッド、50 電磁波照射手段としての照射ユニット、51 仮照射部、52
本照射部、60 検出器群、70 磁性手段としての磁性ユニット、80 コンピュー
ター。

Claims (6)

  1. 磁性成分を含有した電磁波硬化型インクからなる液滴を被記録媒体へ吐出させる液滴吐
    出手段と、
    前記被記録媒体へ電磁波を照射させる電磁波照射手段と、
    前記被記録媒体面と垂直な方向に磁場を印加させる磁性手段と、
    を備え、
    前記磁性手段は、前記液滴が前記被記録媒体へ着弾したときに磁場を印加させている、
    画像形成装置。
  2. 前記磁性手段は、前記液滴が前記液滴吐出手段により吐出された後、前記被記録媒体へ
    着弾するまでの間は、磁場を印加させない、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記磁性手段は、前記液滴が前記液滴吐出手段により吐出された後、0.11ミリ秒経
    過するまでの期間は、磁場を印加させない、
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記磁性手段は、前記液滴吐出手段の駆動信号に従って、前記磁性手段に磁場を印加さ
    せる、
    請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記磁性手段は、インクミスト回収手段をさらに備える、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記磁性手段と、前記照射手段は主走査方向に重ねて配置されている、
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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