JP2012083289A - 距離計測装置、距離計測方法、及びプログラム - Google Patents

距離計測装置、距離計測方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で計測対象物までの距離を高精度に計測すること。
【解決手段】
距離計測装置1は、第1クロック信号に基づく第1PN符号信号に応じて計測対象物に対して光送信波を送出し、その反射波を受信し、その反射波と第1クロック信号の周波数に近い周波数の第2クロック信号に基づく第2PN符号信号と、を乗算して第1相関信号を生成し、第1PN符号信号と第2PN符号信号とを乗算して第2相関信号を生成し、第1及び第2相関信号の周波数帯を低下させた第1及び第2補正信号を生成し、第1及び第2補正信号に基づいて充放電を行う第1及び第2コンデンサの静電容量の比に基づいて、計測対象物までの距離を演算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、計測対象物までの距離を計測する距離計測装置、距離計測方法、及びプログラムに関するものである。
近年、計測対象物までの距離を計測するための様々な距離計測装置が開発されている。例えば、光パルス信号を計測対象物に対して送出し、その反射光が戻るまでの時間を計測することで距離を計測するTOF(Time of Flight)型の距離計測装置が知られている。当該距離計測装置においては、サンプリング周波数がGHz帯のADC(Analog to Digital Converter)等が必要となるため、構成が複雑化しコストが増加する。
また、強度を正弦波状に変調した光パルスを計測対象物に対して送出し、送出する光パルス波とその反射波との位相差を計測することで距離を求めるTOF型の距離計測装置が知られている。当該距離計測装置においては、光パルスの光量調整が必要となり、その光量調整が反射波の強度に大きく影響するため、光学設計が困難となる。
さらに、光パルス信号を計測対象物に対して送出し、その反射光の受光に応じて2つのコンデンサの充放電の切替えを制御し、各コンデンサの静電容量に基づいて距離を計測する距離計測装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−291985号公報
上記特許文献1に示す距離計測装置においては、光パルス信号の周期に応じて各コンデンサの充放電を高速で切替えるため、高精度な設計が必要となり構成が複雑化する虞がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で計測対象物までの距離を高精度に計測できる距離計測装置、距離計測方法、及びプログラムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、第1クロック信号を生成する第1クロック生成手段と、前記第1クロック生成手段により生成された前記第1クロック信号に基づいて、第1PN符号信号を生成する第1PN符号生成手段と、前記第1PN符号生成手段により生成された前記第1PN符号信号に基づいて、計測対象物に対して、光送信波を送信する送信手段と、前記第1クロック信号の周波数に近い周波数であり、基準となる第2クロック信号を生成する第2クロック生成手段と、前記第2クロック生成手段により生成された前記第2クロック信号に基づいて、第2PN符号信号を生成する第2PN符号生成手段と、前記計測対象物により反射された前記光送信波の反射波を受信する受信手段と、前記第2PN符号生成手段により生成された前記第2PN符号信号と、前記受信手段により受信された前記反射波と、を乗算して第1相関信号を生成する第1相関信号生成手段と、前記第1相関信号生成手段により生成された前記第1相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第1補正信号を生成する第1補正信号生成手段と、前記第1PN符号生成手段により生成された前記第1PN符号信号と、前記第2PN符号生成手段により生成された前記第2PN符号信号と、を乗算して第2相関信号を生成する第2相関信号生成手段と、前記第2相関信号生成手段により生成された前記第2相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第2補正信号を生成する第2補正信号生成手段と、前記第1及び第2補正信号生成手段により生成された前記第1及び第2補正信号に基づいて、充放電を行う第1コンデンサと、前記第1及び第2補正信号生成手段により生成された前記第1及び第2補正信号に基づいて、前記第1コンデンサと逆の充放電を行う第2コンデサと、前記第1コンデンサの静電容量と前記第2コンデンサの静電容量との比に基づいて、前記計測対象物までの距離を演算する距離演算手段と、を備える、ことを特徴する距離計測装置である。この一態様によれば、簡易な構成で計測対象物までの距離を高精度に計測できる。
この一態様において、前記距離演算手段は、前記第1コンデンサの静電容量と前記第2コンデンサの静電容量との比に基づいて、前記第1補正信号と前記第2補正信号との位相差を求め、該求めた位相差に基づいて、前記計測対象物までの距離を演算してもよい。これにより、簡易に計測対象物までの距離を求めることができる。
この一態様において、前記受信手段により受信された反射波に対してハイパスフィルタ処理を行うハイパスフィルタ手段と、前記ハイパスフィルタ処理された反射波を増幅し、該増幅した反射波を前記第2相関信号生成手段に出力する増幅手段と、前記ハイパスフィルタ処理及び前記増幅処理による前記反射波の時間遅れを検出する時間遅れ検出手段と、を更に備え、前記距離演算手段は、前記位相差から前記時間遅れ検出手段により検出された前記時間遅れを減算して、最終的な前記位相差を求めてもよい。これにより、時間遅れを考慮してより高精度に位相差を求めることができる。
この一態様において、一対の前記送信手段及び前記受信手段とからなる複数のセンサ部をアレイ状に配列したセンサ群を備えてもよい。これにより、各センサ部は、光の相互干渉等を起こすことなく、正確な距離計測が可能となる。
この一態様において、一対の前記送信手段及び前記受信手段からなるセンサ部がロボットハンドの各指に夫々配置されていてもよい。これにより、各センサ部は、指間で光の相互干渉等を起こすことなく、正確な距離計測が可能となる。
この一態様において、前記センサ部の送信手段及び受信手段に夫々接続された光ファイバを備え、前記送信手段からの光送信波を前記光ファイバの先端部から送出し、前記受信手段は前記反射波を前記光ファイバの先端から受信してもよい。これにより、スペースの制限を受けることなく、複数のセンサ部を必要な箇所に配置することができる。
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、第1クロック信号を生成するステップと、前記生成された第1クロック信号に基づいて、第1PN符号信号を生成するステップと、前記生成された第1PN符号信号に基づいて、計測対象物に対して、光送信波を送信するステップと、前記第1クロック信号の周波数に近い周波数であり、基準となる第2クロック信号を生成するステップと、前記生成された第2クロック信号に基づいて、第2PN符号信号を生成するステップと、前記計測対象物により反射された前記光送信波の反射波を受信するステップと、前記生成された第2PN符号信号と、前記受信された反射波と、を乗算して第1相関信号を生成するステップと、前記生成された第1相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第1補正信号を生成するステップと、前記生成された第1PN符号信号と、前記生成された第2PN符号信号と、を乗算して第2相関信号を生成するステップと、前記生成された第2相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第2補正信号を生成するステップと、前記生成された第1及び第2補正信号に基づいて、第1コンデンサが充放電を行うステップと、前記生成された第1及び第2補正信号に基づいて、第2コンデンサが前記第1コンデンサと逆の充放電を行うステップと、前記第1コンデンサの静電容量と前記第2コンデンサの静電容量との比に基づいて、前記計測対象物までの距離を演算するステップと、を含む、ことを特徴する距離計測方法であってもよい。
さらに、上記目的を達成するための本発明の一態様は、第1クロック信号に基づいて、第1PN符号信号を生成する処理と、前記生成された第1PN符号信号に基づいて、計測対象物に対して光送信波を送信する処理と、前記第1クロック信号の周波数に近い周波数であり基準となる第2クロック信号に基づいて、第2PN符号信号を生成する処理と、前記計測対象物により反射された前記光送信波の反射波と、前記生成された第2PN符号信号と、を乗算して第1相関信号を生成する処理と、前記生成された第1相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第1補正信号を生成する処理と、前記生成された第1PN符号信号と、前記生成された第2PN符号信号と、を乗算して第2相関信号を生成する処理と、前記生成された第2相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第2補正信号を生成する処理と、前記生成された第1及び第2補正信号に基づいて充放電を行う第1コンデンサの静電容量と、前記第1コンデンサと逆の充放電を行う第2コンデンサの静電容量と、の比に基づいて、前記計測対象物までの距離を演算する処理と、をコンピュータに実行させる、ことを特徴するプログラムであってもよい。
本発明によれば、簡易な構成で計測対象物までの距離を高精度に計測できる距離計測装置、距離計測方法、及びプログラムを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る距離計測装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 第1及び第2PN符号生成部により生成される第1及び第2PN符号信号の符号列の一例を示す図である。 第1及び第2相関信号生成部により生成される第1及び第2相関信号の一例を示す図である。 第1及び第2積分回路から出力される出力波形の一例を示す図である。 (a)第1及び第2ローパスフィルタから出力される第1及び第2補正信号の一例を示す図である。(b)第1及び第2コンデンサの充放電状態の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る距離計測装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。 一対の発光部及び受光部からなる複数のセンサ部をアレイ状に配列したセンサ群の一構成例を示す図である。 ロボットハンドの各指に一対の発光部及び受光部からなるセンサ部を夫々設けた一構成例を示す図である。 発光部からの光送信波を光ファイバの先端部から送出し、受光部はその反射波を光ファイバの先端から受信する一構成例を示す図である。 移動ロボットの外面に一対の発光部及び受光部からなる複数のセンサ部を設けた一構成例を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る距離計測装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る距離計測装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る距離計測装置1は、計測対象物に対して光送信波を送出してから、その計測対象物によって反射された光受信波を受信するまでの時間を計測することで、計測対象物までの距離を計測するTOF(Time of Flight)型の距離計測装置である。
なお、距離計測装置1は、例えば、制御処理、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)、処理データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)等からなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。
距離計測装置1は、基準発振器2と、第1及び第2位相同期部(PLL)3、4と、第1及び第2クロック生成部5、6と、第1及び第2PN符号生成部7、8と、駆動回路9と、発光部10と、受光部11と、ハイパスフィルタ12と、増幅回路13と、定バイアス回路14と、第1及び第2相関信号生成部15、16と、第1及び第2積分回路17、18と、第1及び第2ローパスフィルタ(LPF)19、20と、タイミング制御部21と、第1及び第2コンデンサ22、23と、距離演算部24と、を備えている。
基準発振器2は、水晶振動子やセラミック発振子などを発振させて、基準となる基準信号を生成する。基準発振器2は、第1及び第2位相同期部3、4に夫々接続されており、生成した基準信号を第1及び第2位相同期部3、4に対して出力する。
第1位相同期部(PLL(1):Phase-Lock Loop)3は、基準発振器2からの基準信号に基づいて、フィードバック制御等を行い第2位相同期部4と同期した位相同期信号を生成する。第1位相同期部3は、第1クロック生成部5に接続されており、生成した位相同期信号を第1クロック生成部5に対して出力する。
第1クロック生成部5は、第1クロック生成手段の一具体例であり、第1位相同期回路3からの位相同期信号に基づいて、周波数f1の第1クロック信号を生成する。第1クロック生成部5は、第1PN符号生成部7に接続されており、生成した第1クロック信号を第1PN符号生成部7に対して出力する。
第1PN符号生成部7は、第1PN符号生成手段の一具体例であり、第1クロック生成部5からの第1クロック信号に基づいて、第1PN符号信号S1=cos(2π×f1×t)を生成する。ここで、PN符号は、自己相関性が高く、相互相関が無い特殊な符号である。第1PN符号生成部7は、駆動回路9及び第2相関信号生成部16に夫々接続されており、生成した第1PN符号信号S1を駆動回路9及び第2相関信号生成部16に対して出力する。
第2位相同期部(PLL(2))4は、基準発振器2からの基準信号に基づいて、フィードバック制御等を行い、第1位相同期部3と同期した位相同期信号を生成する。第2位相同期部4は、第2クロック生成部6に接続されており、生成した位相同期信号を第2クロック生成部6に対して出力する。
第2クロック生成部6は、第2クロック生成手段の一具体例であり、第2位相同期回路4からの位相同期信号に基づいて、第1クロック信号の周波数f1に近い周波数f2であり基準となる第2クロック信号を生成する。
ここで、例えば、第1クロック信号の周波数f1を30MHzとし、第2クロック信号の周波数f2を30MHzより300Hz低い周波数としているが、これに限らず、後述の如く、周波数(f1−f2)が低周波数帯となれば、第1及び第2クロック信号の周波数f1、f2を任意に設定可能である。第2クロック生成部6は、第2PN符号生成部8に接続されており、生成した第2クロック信号を第2PN符号生成部8に対して出力する。
第2PN符号生成部8は、第2PN符号生成手段の一具体例であり、第2クロック生成部8からの第2クロック信号に基づいて、第2PN符号信号S2=cos(2π×f2×t)を生成する。第1及び第2PN符号生成部7、8は、例えば、図2に示すような符号列(M系列)からなる第1及び第2PN符号信号S1、S2を生成する。
ここで、第1PN符号信号S1の符号列と第2PN符号信号S2の符号列とは、同一の符号列であり、上述の如く、300Hz程度ずれることとなる。また、初期において、第1及び第2PN符号信号S1、S2の周期のずれは小さく、夫々の1周期の符号列には相互相関が成立する。一方、第1及び第2PN符号信号S1、S2の周波数f1、f2に周期ずれが生じると、徐徐に相互相関が無くなるが、符号の1周期分ずれたタイミングで相互相関が再び成立する。このようにPN変調を行うことで、後述の如く、例えば、発光部10及び受光部11をアレイ状に配置した場合において、光送信波同士あるいは受信波同士の相互干渉を防止することができる。
第2PN符号生成部8は、第1及び第2相関信号生成部15、16に夫々接続されており、生成した第2PN符号信号S2を第1及び第2相関信号生成部15、16に対して出力する。
駆動回路9は、発光部10を駆動し発光させるための回路であり、第1PN符号生成部7からの第1PN符号信号S1に基づいて、発光部10に対して制御信号を送信する。
発光部10は、送信手段の一具体例であり、駆動回路9からの制御信号に基づいて発光し、計測対象物に対して光送信波S1を送出する。発光部10は、例えば、LED素子、レーザー素子などの発光素子により構成されている。なお、発光部10は、絞りなどを用いて光量調整を行う必要がないため、従来の距離計測装置と比較して計測時間の大幅な短縮が可能となる。
受光部11は、受信手段の一具体例であり、計測対象物により反射された光送信波S1の反射波S3を受光し、その反射波S3に応じた受信波S3を出力する。受光部11は、例えば、フォトダイオード(PD)などから構成されている。受光部11には、受光部11の動作を安定させるための定バイアス回路14が接続されている。
受光部11は、ハイパスフィルタ12及びコイルアンプなどの増幅回路13を介して第1相関信号生成部15に接続されている。受光部11から出力された受信波S3=cos(2π×f1×t+φ)は、ハイパスフィルタ12によって所定周波数以下の低周波成分が除去され(ハイパスフィルタ処理)、増幅回路13によって所定倍率で増幅処理が行われ、第1相関信号生成部15に入力される。
第1相関信号生成部15は、第2PN符号生成部8からの第2PN符号信号(基準波)S2と、増幅回路13からの受信波S3とに基づき、ミキサ回路等を用いて、第1相関信号Mix1を生成する。具体的には、第1相関信号生成部15は、下記(1)式のように、第2PN符号信号S2と受信波S3とを乗算して相関を行い、第1相関信号Mix1を生成する。
(数1)
Mix1=S2×S3
=cos(2π×f2×t)×cos(2π×f1×t+φ)
=0.5×[cos{2π(f1+f2)t+φ}+cos2π(f1−f2)t] (1)式
第1相関信号生成部15は、第1積分回路17に接続されており、生成した第1相関信号Mix1を第1積分回路17に対して出力する。
第2相関信号生成部16は、第1PN符号生成部7からの第1PN符号信号(光送信波)S1と第2PN符号生成部8からの第2PN符号信号(基準波)S2とに基づき、ミキサ回路等を用いて、第2相関信号Mix2を生成する。具体的には、第2相関信号生成部16は、下記(2)式のように、第1PN符号信号S1と第2PN符号信号S2とを乗算して相関を行い、第2相関信号Mix2を生成する。
(数2)
Mix2=S2×S3
=cos(2π×f1×t)×cos(2π×f2×t)
=0.5×[cos{2π(f1+f2)t+φ}+cos{2π(f1+f2)t+φ}] (2)式
このように、第1及び第2PN符号信号S1、S2を用いることで、PN符号の強い相関特性を利用して、光干渉や外乱光などによるノイズにあまり影響されない距離計測が可能となる。
第2相関信号生成部16は、第2積分回路18に接続されており、生成した第2相関信号Mix2を第2積分回路18に対して出力する。
第1及び第2相関信号生成部15、16は、例えば、図3に示すような第1及び第2相関信号Mix1、Mix2を生成する。第1及び第2相関信号Mix1、Mix2は、図3に示すように、所定周期Td毎に鋭いピーク状態を繰り返す。また、所定周期Tdは、第1及び第2PN符号信号S1、S2の符号列周期と第1及び第2クロック信号の周波数f1、f2の差で決定される。そして、第1相関信号Mix1と第2相関信号Mix2との波形の時間差ΔTが計測対象物までの距離に相当している。
本実施の形態に係る距離計測装置1は、上述したように、発光部10から計測対象物に対して光送信波S1を送信してから、その計測対象物により反射された光送信波S1の反射波S3が受光部11によって受光されるまでの時間差ΔTを計測することで、その計測対象物までの距離Rを、下記(3)式を用いて求める、TOF型の距離計測装置である。したがって、光送信波S1及び反射波S3の光パルスの有無のみを判定し、そのレベルが問題とならないため、計測対象物の反射率の影響を受け難いというメリットがある。
(数3)
位相差φ=2π×f1×ΔT
距離R=0.5×C(光速度)×ΔT (3)式
ここで、上記光速度Cは非常に高速であり、周波数f1において時間差ΔTは非常に微小となる。したがって、従来の距離計測装置においては、ADC(Analog to Digital Converter)のサンプリング周波数をGHzレベルに増加させる必要が生じ、高性能なADCが必要となっている。なお、光速度Cは高速であるため、直接的に時間差ΔTを計測できない。また、周波数を低下させても位相差φは変化しない。
そこで、本実施の形態に係る距離計測装置1においては、第1及び第2クロック生成部5、6により生成された第1及び第2クロック信号に基づいて第1及び第2PN符号信号を生成(PN変調)し、ダウンビート法(時間伸張法)を用いて、光送信波(第1PN符号信号)S1と基準波(第2PN符号信号)S2とを相関した第1相関信号Mix1と、基準波S2と受信波S3とを相関した第2相関信号Mix2と、を夫々低い周波数帯に低下させて位相差φを求める。
具体的には、第1相関信号生成部15から出力された第1相関信号Mix1は、第1積分回路17で積分処理され(図4)、第1ローパスフィルタ19で所定周波数以上の高周波数帯が除去されることで、上述した低い周波数帯(f1−f2)の第1補正信号LMix1=cos{2π(f1−f2)t+φ}が生成される。このように、例えば、上記第1ローパスフィルタ19及び第1積分回路17により第1補正信号生成手段が構成される。
同様にして、第2相関信号生成部16から出力された第2相関信号Mix2は、第2積分回路18で積分処理され(図4)、第2ローパスフィルタ20で所定周波数以上の高周波数帯が除去されることで、上述した低い周波数帯(f1−f2)の第2補正信号LMix2=cos2π(f1−f2)tが生成される。このように、例えば、上記第2ローパスフィルタ20及び第2積分回路18により、第2補正信号生成手段が構成される。
上述のように、第1及び第2積分回路17、18と第1及び第2ローパスフィルタ19、20とを用いたダウンビート法により、第1及び第2相関信号Mix1、Mix2から、低い周波数帯(f1−f2)の第1及び第2補正信号LMix1、LMix2を生成することができる。従って、図4に示すように、低い周波数帯(f1−f2)の第1及び第2補正信号LMix1、LMix2に基づいて、後述のように第1及び第2コンデンサ22、23の充放電を切替えるため、極めて簡易な構成(例えば、一般の回路設計)で位相差φを求めることができる。
第1ローパスフィルタ19から出力された第1補正信号LMix1は、第1及び第2コンデサ22、23に夫々入力され、第2ローパスフィルタ20から出力された第2補正信号LMix2は、タイミング制御部21に入力される(図5(a))。ここで、第1補正信号LMix1と第2補正信号LMix2との間には、上記位相差φに相当する時間差ΔT1が生じる。
タイミング制御部21は、第1及び第2コンデサ22、23に接続されており、第2ローパスフィルタ20からの第2補正信号LMix2に基づいて、第1及び第2コンデサ22、23の充放電を制御する。より具体的には、図5(b)に示すように、タイミング制御部21は、第2ローパスフィルタ20からの第2補正信号LMix2に基づいて、例えば、第1コンデンサ22が放電する場合は第2コンデンサ23が充電するように、あるいは、第1コンデンサ22が充電する場合は第2コンデンサ23が放電するように、第1及び第2コンデンサ22、23が反対の動作を行うようにその充放電を制御する。
距離演算部24は、第1コンデンサ22の静電容量Q1と第2コンデンサ23の静電容量Q2とに基づいて、式φ=α×(Q1/Q2)を用いて位相差φを演算する。なお、上記式において、αは、第2補正信号LMix2の信号周期Tq(Tq=1/(f1−f2))のデューティ比により決定される値であり、予め計測された設計値Taの時間に基づいて決定される値である。さらに、距離演算部24は、求めた位相差φと上記(3)式を用いて、計測対象物までの距離Rを演算する。
上述のように、第1及び第2積分回路17、18と第1及び第2ローパスフィルタ19、20とを用いたダウンビート法により、第1及び第2相関信号Mix1、Mix2から、低い周波数帯(f1−f2)の第1及び第2補正信号LMix1、LMix2を生成する。さらに、低い周波数帯(f1−f2)の第1及び第2補正信号LMix1、LMix2に基づいて、上述のように第1及び第2コンデンサ22、23の充放電を切替えて、位相差φを求めることで、構成を簡素化することができる。これにより、例えば、後述のように、一対の発光部10及び受光部11からなるセンサ部25をアレイ状に複数配列したセンサ群26を簡易に実現できる。
次に、本実施の形態に係る距離計測装置による距離計測方法について、詳細に説明する。図6は、本実施の形態に係る距離計測装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。
基準発振器2は、基準となる基準信号を生成し(ステップS101)、第1及び第2位相同期部3、4は、基準発振器2からの基準信号に基づいて位相同期信号を生成し、第1及び第2クロック生成部5に対して出力する。
第1クロック生成部5は、第1位相同期回路3からの位相同期信号に基づいて、周波数f1の第1クロック信号を生成し(ステップS102)、生成した第1クロック信号を第1PN符号生成部7に対して出力する。
第1PN符号生成部7は、第1クロック生成部5からの第1クロック信号に基づいて、第1PN符号信号S1を生成し(ステップS103)、生成した第1PN符号信号S1を駆動回路9及び第2相関信号生成部16に対して出力する。
第2クロック生成部6は、第2位相同期回路4からの位相同期信号に基づいて、周波数f2の第2クロック信号を生成し(ステップS104)、生成した第2クロック信号を第2PN符号生成部8に対して出力する。
第2PN符号生成部8は、第2クロック生成部8からの第2クロック信号に基づいて、第2PN符号信号S2を生成し(ステップS105)、生成した第2PN符号信号S2を第1及び第2相関信号生成部15、16に対して出力する。
発光部10は、駆動回路9からの第1PN符号信号S1基づく制御信号に応じて発光し、計測対象物に対して光送信波S1を送出する(ステップS106)。
計測対象物により反射された光送信波S1の反射波S3は、受光部11で受信され(ステップS107)、ハイパスフィルタ12でハイパスフィルタ処理され、増幅回路13で増幅処理され(ステップS108)、第1相関信号生成部15に入力される。
第1相関信号生成部15は、第2PN符号生成部8からの第2PN符号信号S2と、増幅回路13からの受信波S3と、に基づいて、第1相関信号Mix1を生成し(ステップS109)、生成した第1相関信号Mix1を第1積分回路17に対して出力する。
第2相関信号生成部16は、第1PN符号生成部7からの第1PN符号信号S1と、第2PN符号生成部8からの第2PN符号信号S2と、に基づいて、第2相関信号Mix2を生成し(ステップS110)、生成した第2相関信号Mix2を第2積分回路18に対して出力する。
第1相関信号生成部15から出力された第1相関信号Mix1は、第1積分回路17で積分処理され、第1ローパスフィルタ19でローパスフィルタ処理され、低い周波数帯(f1−f2)の第1補正信号LMix1が生成される(ステップS111)。生成された第1補正信号LMix1は、第1及び第2コンデンサ22、23に入力される。
第2相関信号生成部16から出力された第2相関信号Mix2は、第2積分回路18で積分処理され、第2ローパスフィルタ20でローパスフィルタ処理され、低い周波数帯(f1−f2)の第2補正信号LMix2が生成される(ステップS112)。生成された第2補正信号LMix2は、タイミング制御部21に入力される。
タイミング制御部21は、第2ローパスフィルタ20からの第2補正信号LMix2に基づいて、第1及び第2コンデンサ22、23が反対動作するようにその充放電を制御する(ステップS113)。
距離演算部24は、第1コンデンサ22の静電容量Q1と第2コンデンサ23の静電容量Q2とに基づいて、式φ=α×(Q1/Q2)を用いて位相差φを演算し、演算した位相差φと上記(3)式を用いて、計測対象物までの距離Rを演算する(ステップS114)。
次に、本実施の形態に係る距離計測装置の実際の適用例について、詳細に説明する。
図7に示すように、一対の発光部10及び受光部11からなる複数のセンサ部25をアレイ状に配列したセンサ群26を構成してもよい。距離計測装置1は、例えば、センサ群26をロボットなどの移動体に取付け、そのロボットに接近する障害物等を検出する近接センサとして適用することができる。
ここで、センサ部25毎に異なるPN符号を夫々用いることで、光の干渉や混信を防止することができるため、各センサ部25が正確な距離計測を夫々行うことができる。また、光送信波S1及び受信波S2の光路設計を行うことなく各センサ部25を配置できるため、よりコンパクトな配置が可能となる。さらに、各センサ部25の発光部10から送出される光送信波S1が相互干渉しないように時間分割する必要もないため、同時に広範囲の距離計測が可能となる。
なお、本実施の形態に係る距離計測装置1は、上述の如く、PN変調方式、ダウンビート法、及び、静電容量位相差を同時に利用しているため、距離Rを求めるための位相差φを、高度な半導体レベルの設計を用いること無く、一般的な回路設計レベルの非常な簡易な回路で演算することができる。したがって、複数のセンサ部25をアレイ状に配置した回路設計を行った場合でも、簡易かつコンパクトな設計が可能となる。
図8に示すように、ロボットハンド100の各指101に一対の発光部10及び受光部11からなるセンサ部25を設けてもよい。例えば、距離計測装置1は、ロボットハンド100が各指101で物体を把持する際に、その物体までの距離を計測することができる。このとき、各指101間において光の干渉が発生しないため、より安定した精度での距離計測が可能となる。また、TOF型の距離計測装置1であるため、計測対象物の色などの影響を受けることがない。
なお、図9に示すように、各センサ部25の発光部10及び受光部11に光ファイバ27を夫々接続し、発光部10からの光送信波S1を光ファイバ27の先端部から送出し、受光部11はその反射波S3を光ファイバ27の先端から受信してもよい。例えば、各センサ部25をロボットの腕部103などに配置し、発光部10及び受光部11に夫々接続された各光ファイバ27を各指101まで敷設してもよい。これにより、センサ部25を配置する際にそのスペースの制約を受けることがないため、設計の自由度が増し、例えば、狭いスペースに複数のセンサを配置することも可能となる。
図10に示すように、移動ロボット104の外面に一対の発光部10及び受光部11からなる複数のセンサ部25を設けてもよい。移動ロボット104は、距離計測装置1を用いて、段差や障害物などを検出することができる。なお、光の相互干渉を考慮する必要がないため、その制限を受けることなく、複数のセンサ部25を必要な箇所に配置することができる。
以上、本実施の形態に係る距離計測装置1において、周波数の近い第1及び第2クロック信号に基づいて第1及び第2PN符号信号S1、S2を夫々生成し、第1PN符号信号S1に基づいて、光送信波を計測対象物に対して送出し、計測対象物からのその反射波S3を受信する。そして、距離計測装置1は、第1PN符号信号S1と第2PN符号信号S2とを乗算した第1相関信号Mix1と、第2PN符号信号S2と受信波S3とを乗算した第2相関信号Mix2と、を夫々低い周波数帯(f1−f2)に低下させた、第1及び第2補正信号LMix1、LMix2を生成する。さらに、第1及び第2コンデンサ22、23は、第1及び第2補正信号LMix1、LMix2に基づいて相互に逆の充放電を行い、距離演算部24は、第1コンデンサ22の静電容量Q1と第2コンデンサ23の静電容量Q2との比に基づいて、位相差φを演算し、計測対象物までの距離Rを演算する。これにより、簡易な構成で計測対象物までの距離を高精度に計測できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記実施の形態において、ハイパスフィルタ12におけるハイパスフィルタ処理及び増幅回路13における増幅処理によって生じた受信波S3=cos(2π×f1×t+φ)の時間遅れTを予め求め、求めた時間遅れTを位相差φから減算して最終的な位相差φを求めてもよい。
さらに、使用されるハイパスフィルタ12及び増幅回路13の特性や周囲温度条件などにより上記時間遅れTが変動するため、この時間遅れTを任意のタイミングで求め、求めた時間遅れTを、上述のように、位相差φから減算して最終的な位相差φを逐次求める構成であってもよい。
例えば、第1PN符号生成部7とハイパスフィルタ12とが接続され(図11)、第1PN符号生成部7は、生成した第1PN符号信号S1をハイパスフィルタ12に対しても出力してもよい。入力された第1PN符号信号S1は、ハイパスフィルタ12でハイパスフィルタ処理が行われ、増幅部13で増幅され、これら処理で時間遅れTが生じた時間遅れ信号S11として第1相関信号生成部15に入力される。そして、上記受信波S3と同様の処理によって、時間遅れTに相当する位相差φを求める。
これにより、ハイパスフィルタ12及び増幅回路13による時間遅れTを考慮して、より高精度に位相差φを求めることができ、従って、計測対象物までの距離をより高精度に計測することができる。
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、図6に示す処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 距離計測装置
2 基準発振器
3 第1位相同期部
4 第2位相同期部
5 第1クロック生成部
6 第2クロック生成部
7 第1PN符号生成部
8 第2PN符号生成部
9 駆動回路
10 発光部
11 受光部
12 ハイパスフィルタ
13 増幅回路
14 定バイアス回路
15 第1相関信号生成部
16 第2相関信号生成部
17 第1積分回路
18 第2積分回路
19 第1ローパスフィルタ
20 第2ローパスフィルタ
21 タイミング制御部
22 第1コンデンサ
23 第2コンデンサ
24 距離演算部

Claims (8)

  1. 第1クロック信号を生成する第1クロック生成手段と、
    前記第1クロック生成手段により生成された前記第1クロック信号に基づいて、第1PN符号信号を生成する第1PN符号生成手段と、
    前記第1PN符号生成手段により生成された前記第1PN符号信号に基づいて、計測対象物に対して、光送信波を送信する送信手段と、
    前記第1クロック信号の周波数に近い周波数であり、基準となる第2クロック信号を生成する第2クロック生成手段と、
    前記第2クロック生成手段により生成された前記第2クロック信号に基づいて、第2PN符号信号を生成する第2PN符号生成手段と、
    前記計測対象物により反射された前記光送信波の反射波を受信する受信手段と、
    前記第2PN符号生成手段により生成された前記第2PN符号信号と、前記受信手段により受信された前記反射波と、を乗算して第1相関信号を生成する第1相関信号生成手段と、
    前記第1相関信号生成手段により生成された前記第1相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第1補正信号を生成する第1補正信号生成手段と、
    前記第1PN符号生成手段により生成された前記第1PN符号信号と、前記第2PN符号生成手段により生成された前記第2PN符号信号と、を乗算して第2相関信号を生成する第2相関信号生成手段と、
    前記第2相関信号生成手段により生成された前記第2相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第2補正信号を生成する第2補正信号生成手段と、
    前記第1及び第2補正信号生成手段により生成された前記第1及び第2補正信号に基づいて、充放電を行う第1コンデンサと、
    前記第1及び第2補正信号生成手段により生成された前記第1及び第2補正信号に基づいて、前記第1コンデンサと逆の充放電を行う第2コンデサと、
    前記第1コンデンサの静電容量と前記第2コンデンサの静電容量との比に基づいて、前記計測対象物までの距離を演算する距離演算手段と、
    を備える、ことを特徴する距離計測装置。
  2. 請求項1記載の距離計測装置であって、
    前記距離演算手段は、前記第1コンデンサの静電容量と前記第2コンデンサの静電容量との比に基づいて、前記第1補正信号と前記第2補正信号との位相差を求め、該求めた位相差に基づいて、前記計測対象物までの距離を演算する、ことを特徴とする距離計測装置。
  3. 請求項1又は2記載の距離計測装置であって、
    前記受信手段により受信された反射波に対してハイパスフィルタ処理を行うハイパスフィルタ手段と、
    前記ハイパスフィルタ処理された反射波を増幅し、該増幅した反射波を前記第2相関信号生成手段に出力する増幅手段と、
    前記ハイパスフィルタ処理及び前記増幅処理による前記反射波の時間遅れを検出する時間遅れ検出手段と、を更に備え、
    前記距離演算手段は、前記位相差から前記時間遅れ検出手段により検出された前記時間遅れを減算して、最終的な前記位相差を求める、ことを特徴とする距離計測装置。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の距離計測装置であって、
    一対の前記送信手段及び前記受信手段とからなる複数のセンサ部をアレイ状に配列したセンサ群を備える、ことを特徴とする距離計測装置。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の距離計測装置であって、
    一対の前記送信手段及び前記受信手段からなるセンサ部がロボットハンドの各指に夫々配置されている、ことを特徴とする距離計測装置。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載の距離計測装置であって、
    前記センサ部の送信手段及び受信手段に夫々接続された光ファイバを備え、
    前記送信手段からの光送信波を前記光ファイバの先端部から送出し、前記受信手段は前記反射波を前記光ファイバの先端から受信する、ことを特徴とする距離計測装置。
  7. 第1クロック信号を生成するステップと、
    前記生成された第1クロック信号に基づいて、第1PN符号信号を生成するステップと、
    前記生成された第1PN符号信号に基づいて、計測対象物に対して、光送信波を送信するステップと、
    前記第1クロック信号の周波数に近い周波数であり、基準となる第2クロック信号を生成するステップと、
    前記生成された第2クロック信号に基づいて、第2PN符号信号を生成するステップと、
    前記計測対象物により反射された前記光送信波の反射波を受信するステップと、
    前記生成された第2PN符号信号と、前記受信された反射波と、を乗算して第1相関信号を生成するステップと、
    前記生成された第1相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第1補正信号を生成するステップと、
    前記生成された第1PN符号信号と、前記生成された第2PN符号信号と、を乗算して第2相関信号を生成するステップと、
    前記生成された第2相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第2補正信号を生成するステップと、
    前記生成された第1及び第2補正信号に基づいて、第1コンデンサが充放電を行うステップと、
    前記生成された第1及び第2補正信号に基づいて、第2コンデンサが前記第1コンデンサと逆の充放電を行うステップと、
    前記第1コンデンサの静電容量と前記第2コンデンサの静電容量との比に基づいて、前記計測対象物までの距離を演算するステップと、
    を含む、ことを特徴する距離計測方法。
  8. 第1クロック信号に基づいて、第1PN符号信号を生成する処理と、
    前記生成された第1PN符号信号に基づいて、計測対象物に対して光送信波を送信する処理と、
    前記第1クロック信号の周波数に近い周波数であり基準となる第2クロック信号に基づいて、第2PN符号信号を生成する処理と、
    前記計測対象物により反射された前記光送信波の反射波と、前記生成された第2PN符号信号と、を乗算して第1相関信号を生成する処理と、
    前記生成された第1相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第1補正信号を生成する処理と、
    前記生成された第1PN符号信号と、前記生成された第2PN符号信号と、を乗算して第2相関信号を生成する処理と、
    前記生成された第2相関信号に対して、積分処理及びローパスフィルタ処理を行うことで第2補正信号を生成する処理と、
    前記生成された第1及び第2補正信号に基づいて充放電を行う第1コンデンサの静電容量と、前記第1コンデンサと逆の充放電を行う第2コンデンサの静電容量と、の比に基づいて、前記計測対象物までの距離を演算する処理と、
    をコンピュータに実行させる、ことを特徴するプログラム。
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