JP2012075399A - 簀の子及びペット用トイレ - Google Patents

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【課題】***液の表面液残りを効果的に防止し得る簀の子及びペット用トイレを提供すること。
【解決手段】本発明の簀の子2は、ペットの***液を受けるものであり、使用時にペットに近い側に位置する第1の面21、及び該第1の面21と反対側に位置し且つ使用時にペットから遠い側に位置する第2の面22を有している。第1の面21に、第2の面22と反対側に突出し且つ曲面からなる上凸部24が複数形成されている。複数の上凸部24は、第1の面21の面方向における一方向X及び該一方向Xと交差する方向Yそれぞれに列をなすように配置されている。隣り合う任意の4個の上凸部24の間に、第1の面21側と第2の面22側とを連通する空隙部28が1つ以上形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、犬や猫等のペット(小動物)の***液の処理に用いられる簀の子及びこれを用いたペット用トイレに関する。
犬や猫等のペットの***液を処理するためのペット用トイレとして、上部開口を有するトレーと、該上部開口を覆うように該トレーに組み付け可能なメッシュ状の簀の子とを備えたものが知られている。前記上部開口と対向する、前記トレーの底部には、通常、前記簀の子を透過した尿等の***液を吸収する吸収性部材が配置されている。前記簀の子は、前記吸収性部材をペットから保護する保護部材として機能する。
図7には、従来の簀の子の一例が示されている。図7に示す簀の子90は、使用時にペットに近い側に位置する第1の面91、及び該第1の面91と反対側に位置し且つ使用時にペットから遠い側に位置する第2の面92とを有するもので、枠体93と、枠体93内に配置され簀の子90の長手方向Xに延びる複数の縦方向リブ94と、枠体93内に配置され各縦方向リブ94の交差(直交)方向Yに延びる複数の横方向リブ95とを含んで構成されており、両リブ94,95の交点96の周囲に形成された複数の透液孔97を介して、第1の面91側に***された尿等の***液を第2の面92側に移行可能になされている。
図7に示す如き簀の子を具備するペット用トイレに関し、例えば特許文献1には、簀の子におけるペットの踏み面(第1の面91に相当)を構成する、縦格子(縦方向リブ94に相当)の上縁に、上方へ突出するリブ(凸部)を複数所定間隔を置いて配置することが記載されている。特許文献1によれば、このように踏み面にリブ(凸部)を複数設けることで、該踏み面を歩くペットの足裏に該リブが食い込むようになり、これにより、ペットの足裏の肉球間の隙間を広げ、肉球間に挟まったトイレ砂等の付着物をトイレ内で落下させることが可能になるとされている。このように、特許文献1開示の技術は、歩行のための踏み面にリブを設けるというものであり、したがって、踏み面の上で***を行うことを前提としていない。
また特許文献2には、上部開口を有する外容器本体と、該外容器本体内に着脱自在に装着される内容器本体とを備え、該内容器本体の底部が、図7に示す如きメッシュ状の簀の子を含んで構成されているペット用トイレが記載されている。この内容器本体の底部(簀の子)上には、トイレ砂としての粒状体が積載されており、ペットが***のために該粒状体に乗ると、その自重によって該底部が下降し、前記外容器本体の底壁上に配置された吸収性物品に当接するようになされている。また、ペットが***を終えて前記粒状体から降りると、前記底部(簀の子)は上昇して元の位置に戻り、該底部と前記吸収性物品との間に空間が生じるようになされている。特許文献2によれば、このような簀の子の上下動により、ペットの***液を前記吸収性物品に効率良く吸収させることができるようになると共に、該吸収性物品に一旦吸収された***液が再び簀の子上に逆戻りする、いわゆる液戻りが防止されるとされている。
特開2009−136274号公報 特開2004−180571号公報
図7に示す如き従来のメッシュ状の簀の子は、その表面(***動作を行うペットと対向する面)側に***された尿等の***液を全て裏面側に移行させることができずに***液の一部が表面に残留してしまうことがあった。即ち、図7に示す簀の子90には、縦方向リブ94と横方向リブ95との交点96が多数形成されているところ、第1の面91を構成する交点96の上部に、***液が液滴として留まり易い。簀の子の表面は、ペット用トイレの外面を形成する場合も多く、比較的目につき易い部位であり、斯かる簀の子の表面に残留した***液は、悪臭の原因となり、また、ペットの飼い主に不快感を与え、更には、該表面上を歩くペットに転移し、このペットが室内を歩くことで該室内を汚すおそれもある。尚、特許文献1及び2開示の技術は、簀の子表面の液残りを抑制することを考慮したものではない。
従って本発明の課題は、***液の表面液残りを効果的に防止し得る簀の子及びペット用トイレを提供することにある。
本発明は、ペットの***液を受ける簀の子で、使用時にペットに近い側に位置する第1の面、及び該第1の面と反対側に位置し且つ使用時にペットから遠い側に位置する第2の面を有する簀の子であって、前記第1の面に、前記第2の面と反対側に突出し且つ曲面からなる上凸部が複数形成されており、複数の前記上凸部は、前記第1の面の面方向における一方向及び該一方向と交差する方向それぞれに列をなすように配置されており、隣り合う任意の4個の前記上凸部の間に、前記第1の面側と前記第2の面側とを連通する空隙部が1つ以上形成されている簀の子を提供することにより、前記課題を解決したものである。
また本発明は、前記簀の子と、底壁及び該底壁に連接された側壁並びに該底壁に対向する開口部を有するトレーとを具備し、使用時に該簀の子が該開口部を覆うように配置されるペット用トイレを提供することにより、前記課題を解決したものである。
本発明の簀の子及びペット用トイレは、***液の表面液残りを効果的に防止することができる。
図1は、本発明の簀の子を具備する本発明のペット用トイレの一実施形態を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す断面図である。 図3は、図1に示すペット用トイレの分解斜視図である。 図4は、図1に示す簀の子の第1の面(***動作を行うペットと対向する面)側の一部を拡大して示す平面図である。 図5(a)〜図5(d)は、それぞれ、本発明の簀の子の他の実施形態の図4相当図である。 図6(a)〜図6(f)は、それぞれ、本発明の簀の子の他の実施形態の一部の厚み方向に沿った断面図である。 図7は、従来の簀の子の一例を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の簀の子について、該簀の子を具備する本発明のペット用トイレと共に、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本実施形態のペット用トイレ1は、図1〜図3に示すように、簀の子2と、底壁31及び底壁31に連接された側壁32並びに底壁31に対向する開口部33を有するトレー3とを具備している。
簀の子2は、ペット用トイレ1において***動作を行うペットの足場を構成するもので、略扁平で平面視して略矩形形状をしており、図2に示すように、トイレ使用時にペットに近い側に位置する第1の面21(簀の子2の表面)、及び第1の面21と反対側に位置し且つトイレ使用時にペットから遠い側に位置する第2の面22(簀の子2の裏面)を有している。通常、第1の面21には、トイレ砂等の粒状体は積載されず、トイレ使用時にペットは第1の面21上に直接乗って尿等を***する。従って、トイレ使用時には第1の面21が最初に***液を受ける。
簀の子2は、図1〜図3に示すように、簀の子2の周縁部(輪郭)を形成する枠体23と、枠体23に包囲された領域(***領域)とを具備している。枠体23は、平面視して略矩形形状の板状体から、その周縁部を除く、平面視して略矩形形状の内方部をくり抜いた形状をしており、このくり抜かれた内方部に相当する部分が、前記***領域である。
そして、簀の子2の前記***領域における第1の面21には、第2の面22と反対側(即ち上方)に突出し且つ曲面からなる上凸部24が複数形成されている。より具体的には、前記***領域には、図2に示すように、真球状の複数の凸部形成部材26が配置されており、この凸部形成部材26の一部(上半分)が上凸部24であり、凸部形成部材26の残りの部分(下半分)は、第1の面21と反対側(即ち下方)に向けて突出する下凸部25となっている。即ち、第2の面22における複数の上凸部24それぞれに対応する位置には、下凸部25が形成されており、前記***領域における第1の面21及び第2の面22は、何れも凹凸が形成された凹凸面となっている。尚、図2において上凸部24と下凸部25と間に、図2の左右方向に延びる直線を記載しているが、この直線は説明容易の観点から記載しているもので、実際にこのような直線が存在しているわけではない。
このように、複数の上凸部24それぞれに下凸部25が連接されていると、上凸部24の外面(曲面)に付着した***液が該外面を伝ってその下方の下凸部25に移行し、該下凸部25の外面を伝って下方に誘導されるようになるため、このような下凸部25が形成されておらず第2の面22が平坦である場合に比して、第1の面21側から第2の面22側への***液の移行がより速やかになされるようになる。また、第2の面22に下凸部25が形成されていると、いわゆる液戻りが効果的に防止される。
複数の上凸部24それぞれの頂部は、第1の面21の面方向に平行な同一の接平面(図示せず)上に存しており、各上凸部24の突出高さは均一になっている。同様に、複数の下凸部25それぞれの頂部は、第2の面22の面方向に平行な同一の接平面(図示せず)上に存しており、各下凸部25の突出高さは均一になっている。即ち、前記***領域(凸部形成部材26で構成された領域)の厚みは、その全域において均一になっている。
複数の凸部形成部材26は、図2及び図4に示すように、それぞれ真球状である。従って、凸部形成部材26の上半部からなる上凸部24は、滑らかな球面から構成されており、図4に示すように平面視して真円状である。同様に、凸部形成部材26の下半分からなる下凸部25も、滑らかな球面から構成されており、平面視して真円状である。各凸部形成部材26は、***液の残留を防止する観点から、撥水性のものあるいは表面濡れ性の低いものが好ましく、その形成材料としては、後述するトレー3の形成材料と同様の樹脂や金属等が好ましく用いられる。
本実施形態においては、図1〜図3に示すように、前記***領域(枠体23に包囲された領域)の全域に、大きさ(径)が均一な複数の真球状の凸部形成部材26が配置されており、これら複数の凸部構成部材26によって第1の面21及び第2の面22が形成されている。複数の凸部形成部材26は、第1の面21の面方向(水平方向)における一方向X(以下、第1方向ともいう)及び一方向Xと交差する方向Y(以下、第2方向ともいう)それぞれに列をなすように配置されている。本実施形態においては、方向X(第1方向)は、簀の子2(ペット用トイレ1)の長手方向と一致し、方向Y(第2方向)は、該長手方向Xに直交する簀の子2(ペット用トイレ1)の幅方向と一致している。即ち、前記***領域には、その方向Xの全長に亘って複数の凸部形成部材26が配置されて長手方向列が形成され、この凸部形成部材26の長手方向列が、方向Xに直交する方向Yに複数本配置されることで、前記***領域の全域に亘って凸部形成部材26が配置されている。複数の凸部形成部材26がこのように配置されていることで、複数の上凸部24は第1の面21において、また複数の下凸部25は第2の面22において、それぞれ同様に配置されている。
前記***領域においては、図2及び図4に示すように、隣り合う凸部形成部材26どうし、及び枠体23と該枠体23に隣接する凸部構成部材26とは、互いに接点27で接しており、その接点27で互いに接合されている。即ち、複数の凸部形成部材26は、それぞれ所定位置に固定されており、動かないようになっている。隣り合う凸部形成部材26どうしあるいは凸部形成部材26と枠体23とを接合する接合手段としては、公知の接着剤を用いることができ、また、凸部形成部材26及び枠体23の被接合部が熱可塑性樹脂等の樹脂で形成されている場合は、凸部形成部材26どうしあるいは凸部形成部材26と枠体23とを互いに融着させても良い。後者の接合形態には、枠体23及び複数の凸部形成部材26が予め一体的に成形されてなる、樹脂製の簀の子が含まれる。
図4に示すように、隣り合う任意の4個の上凸部24a、24b、24c及び24d間には、第1の面21側と第2の面22側とを連通する空隙部28が1つ形成されている。前記***領域には、4個を超える多数の上凸部24(凸部形成部材26)が形成されているので、前記***領域の全域には、複数の空隙部28が形成されている。複数の空隙部28は、方向X及び方向Yの両方向に所定間隔を置いて配置されており、枠体23に包囲された領域に均一に分散して存している。第1の面21側に***された尿等の***液は、この空隙部28を介して第2の面22側に移行する。
本発明において「隣り合う任意の4個の上凸部」は、第1方向(方向X)に対して連続する2個の上凸部と、この2個の上凸部各々に対して、第2方向(方向Y)に関して連続した位置に存在し、第1方向に対して連続する2個の上凸部から構成される。好ましい実施形態においては、4個の各上凸部の頂点を仮想の直線で結ぶと四角形となり、特に好ましくは長方形又は正方形となる。本実施形態では、隣り合う任意の4個の上凸部の各頂点を結ぶと正方形となる(図4参照)。
簀の子2における各構成部材の寸法等は特に制限されないが、下記のように設定することができる。
上凸部24(凸部形成部材26)の数は、1cm2当たり、0.5〜25個、更に1〜20個、特に4〜20個が好ましい。上凸部24の数が0.5個とは、平面視において1個の上凸部24の半分である。上凸部24の数が当該範囲であると、尿が下方へ透過し易く、かつ、ペットが簀の子2の上に安定して乗り易いので、ペットがトイレ1に乗るのを嫌がりにくく、しかも***時の姿勢が安定し易いので尿や便が簀の子2の外へこぼれるような事態を避けるのに有用である。
平面視して真円状の上凸部24の直径r(図4参照)は、2〜30mm、更に2.5〜15mm、特に2.5〜10mmであることが、同様の理由より好ましい。
簀の子2(枠体23)の大きさは特に制限されず、例えば長辺が30〜200cm、短辺が20〜150cmの平面矩形形状や、一辺が20〜200cmの正方形形状とすることができる。尚、ここに示した簀の子2(枠体23)の各部の寸法は、外寸法(簀の子2の外側の寸法)である。前記***領域(枠体23に包囲された領域)は、例えば、枠体23が上述の平面矩形形状の場合は、長辺29〜199cm、短辺19〜149cm、枠体23が上述の正方形形状の場合は、一辺19〜199cmとすることができる。
トレー3は、図2及び図3に示すように、平面視して略矩形形状の底壁31と、該底壁31の四辺が全て起立してなる側壁32とを具備し、底壁31の上方が開放されていて開口部33となっている。簀の子2は、使用時には図1及び図2に示すように、開口部33を覆うように配置(嵌装)される。
図2及び図3に示すように、トレー3の側壁32の内面の上方で且つ側壁32の上端部32aよりも下方に位置する部分には、簀の子2を支持する支持部32bが、側壁32の内面の全周に亘って連続的に設けられていると共に、簀の子2の枠体23の上端部には、簀の子2の面方向の外方に向けて突出するフランジ部23aが、枠体23の全周に亘って連続的に設けられており、開口部33を覆うように簀の子2をトレー3上に配置すると、図2に示すように、枠体23の下端部がトレー3の支持部32bによって下方から支持されると共に、枠体23のフランジ部23aがトレー3の上端部32aによって下方から支持される。斯かる構成により、簀の子2はトレー3に着脱自在に配置(嵌装)可能になされている。
トレー3の底壁31の内面上には、図2に示すように、ペットの***液を吸収・保持可能な吸収性部材4が載置されている。ペット用トイレ1は、図2に示すようにトレー3の上方から簀の子2を嵌装した状態において、簀の子2とトレー3の底壁31との間に、吸収性部材4を収容する収容空間Sが形成されるよう構成されている。収用空間Sは、吸収性部材4が***液を吸収・保持して膨らんでも簀の子2に接触せず且つ使用期間内に***液が溢れることがないような、十分な吸収性部材4の容量が確保できるように、適宜設計されることが望ましい。
トレー3の大きさは特に制限されない。トレー3は、例えば上端部32aにおいて、平面矩形形状の場合、長辺が30〜210cm、短辺が20〜160cm、正方形形状の場合、一片が20〜210cmであり、側壁32の高さが2〜15cmである。尚、ここに示したトレー3の各部の寸法は、内寸法(トレー3の内側の寸法)である。
トレー3の形成材料は、耐食性を有するものであれば特に制限はない。軽量で取り扱い易く、成形性が良い等の点から、トレー3は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)等の汎用の合成樹脂で一体成形されたものが好ましい。また、表面に撥水加工や抗菌加工が施された樹脂等も、トレー3の形成材料として好適に用いられる。
吸収性部材4としては、当該技術分野において尿等の***液を吸収・保持し得るものを特に制限無く用いることができる。吸収性部材4は、好ましくは、パルプ繊維、粘土鉱物系材料、高分子吸収材料等の成分の1種以上を含む原料を板状(シート状)に成形したものである。板状の吸収性部材4の平面視における形状及びその大きさは、トレー3の底壁31の平面視における形状(矩形形状)及びその大きさと略同じとすることができる。板状の吸収性部材4の厚みは、好ましくは0.1〜30mmである。
本実施形態のペット用トイレ1は、図1及び図2に示すように、トレー3の開口部33を覆うように簀の子2をトレー3上に嵌装(配置)した状態で使用する。トレー3の底壁31の内面上には吸収性部材4が配置されている。簀の子2の前記***領域(枠体23に包囲された領域)における第1の面21上には、通常、トイレ砂等の粒状体は積載しない。ペットが簀の子2の前記***領域の第1の面21上に乗った状態で、第1の面21に向けて尿等の***液を***すると、その***液は、簀の子2を厚み方向に貫通する多数の空隙部28を介して第2の面22側に移行し、トレー3の収容空間S内を吸収性部材4に向けて落下し、吸収性部材4に吸収・保持される。本実施形態に係る簀の子2は、犬、猫、ウサギ、ハムスター等の動物用トイレを構成する簀の子として使用でき、特に犬用トイレの簀の子として好適である。従って、簀の子2を具備する本実施形態のペット用トイレ1は、これらの用途に好適である。
本実施形態のペット用トイレ1によれば、ペットの***液を最初に受ける面である、簀の子2の前記***領域の第1の面21が、滑らかな球面からなる複数の上凸部24によって構成されているため、***液は上凸部24の球面上に残留し難く、該球面を伝って速やかに第2の面22側に移行する。加えて、簀の子2の前記***領域の第1の面21は、球面からなる複数の上凸部24の採用によって、図7に示す如き従来の簀の子90において***液が特に溜まり易い部位であった、互いに交差するリブ(線材)の交点を有していないため、従来の簀の子で問題となっていた該交点の表面における液残りは極めて発生し難い。簀の子2の表面を形成する第1の面21の構成部材として、球面からなる複数の上凸部24を設けたことに起因するこれらの特長により、本発明のペット用トイレ1は、該トイレ1の外面を形成する、簀の子2の表面に液残りが生じ難く、衛生的に優れており、斯かる表面液残りに起因する不都合(悪臭、ペットの飼い主に不快感を与える、室内を汚す等)の発生を効果的に防止することができる。
図5及び図6には、本発明の簀の子の他の実施形態の要部が示されている。後述する他の実施形態については、先に詳述した前記実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。
図5(a)〜図5(d)は、それぞれ、本発明の簀の子の他の実施形態の図4相当図(簀の子の第1の面側の一部を拡大して示す平面図)である。図5(a)に示す簀の子2Aにおいては、平面視して真円状の複数の上凸部24(凸部形成部材26)が、第1の面21の面方向(水平方向)における方向X(第1方向)及び該方向Xと直交せずに交差する方向Zそれぞれに列をなすように配置されており、方向Xに延びる上凸部24の列と方向Zに延びる上凸部24の列とのなす角度が90°未満となっている。また、簀の子2Aにおいては、隣り合う任意の4個の上凸部24a、24b、24c及び24d間に空隙部28が2つ形成されている。
図5(b)に示す簀の子2Bにおいては、隣り合う上凸部24(凸部形成部材26)どうしが、互いに接合面29で接合されている。図示していないが、簀の子2Bを構成する枠体23と該枠体23に隣接する上凸部24(凸部形成部材26)との間も、同様に接合面29で接合されている。このように、簀の子2Bにおける凸部形成部材26は、前記実施形態における接点27よりも大きな面積を有する、接合面29を介してその周囲に位置する他の部材と接合されているため、前記実施形態のように真球状とはなっておらず、真球状の凸部形成部材を方向X(第1方向)及び方向Y(第2方向)の両方向から圧縮したような形状となっているが、その上凸部24は曲面からなる。簀の子2Bは、複数の凸部形成部材26が比較的大きな接合面29で接合されているため、複数の凸部形成部材26がそれらの接点27で接合されていた簀の子2(図4参照)に比して強度が高く、使用中の破損等がより生じ難い。
図5(c)に示す簀の子2Cにおいては、その第1の面21に、簀の子2(図4参照)と同様に配置された複数の上凸部24(凸部形成部材26)に加えて、更に大きさの異なる複数の第2の上凸部24P(第2の凸部形成部材26P)が形成されている。第2の凸部形成部材26Pは、凸部形成部材26と同様に真球状であるが、凸部形成部材26よりも径が小さい。複数の第2の上凸部24P(第2の凸部形成部材26P)は、それぞれ、隣り合う4個の上凸部24(凸部形成部材26)間に存する1つの空隙部(簀の子2における空隙部28に相当する部分)に形成されており、隣り合う4個の上凸部24それぞれとそれらの接点で接合している。また、簀の子2Cにおいては、隣り合う任意の4個の上凸部間に空隙部が1つ以上形成されている。ここでいう「隣り合う任意の4個の上凸部」は、「隣り合う4個の上凸部24」(4個の上凸部の大きさが全て同じ)であっても良く、あるいは「隣り合う3個の上凸部24及びこれら3個の上凸部24それぞれに隣り合う1個の第2の上凸部24P」(4個の上凸部の大きさが異なる)であっても良く、何れに着目しても、隣り合う任意の4個の上凸部間に空隙部が1つ以上形成されている。
図5(d)に示す簀の子2Dにおいては、その第1の面21に、簀の子2C(図5(c)参照)と同様に配置された複数の上凸部24(凸部形成部材26)及び複数の第2の上凸部24P(第2の凸部形成部材26P)に加えて、更に大きさの異なる複数の第3の上凸部24Q(第3の凸部形成部材26Q)が形成されている。第3の凸部形成部材26Qは、凸部形成部材26及び第2の凸部形成部材26Pと同様に真球状であるが、第2の凸部形成部材26Pよりも径が小さい。複数の第3の上凸部24Q(第3の凸部形成部材26Q)は、それぞれ、隣り合う任意の4個の上凸部24a、24b、24c及び24d間に配置された、1個の第2の上凸部24P(第2の凸部形成部材26P)の周囲に配置されており、これら周囲の上凸部(凸部形成部材)全てとそれらの接点で接合されている。また、簀の子2Dにおいても、簀の子2Cと同様の意味で、隣り合う任意の4個の上凸部間に空隙部が1つ以上形成されている。
図6(a)〜図6(f)は、それぞれ、本発明の簀の子の他の実施形態の一部の厚み方向(簀の子の厚み方向)に沿った断面図である。尚、図6において上凸部24と下凸部25との間に、図6の左右方向に延びる直線を記載しているが、この直線は説明容易の観点から記載しているもので、実際にこのような直線が存在しているわけではない。凸部形成部材26の該厚み方向に沿った断面形状は、図2に示す如き真円状に制限されず、図6(a)に示す如き横長楕円状、図6(b)に示す如き縦長楕円状であっても良い。また、これらは何れも、上半分(上凸部24)と下半分(下凸部25)とが対称であるが、上下で非対称であっても良く、例えば、図6(c)に示す如き上半分が半円状で下半分が台形状、図6(d)に示す如き上半分が半円状で下半分が三角形状、図6(e)に示す如き上半分が長半円状で下半分が矩形状であっても良い。また、図6(f)に示すように、凸部形成部材26の下半分(下凸部25)は設けられていなくても良く、枠体23に包囲された領域は、厚み方向に沿った断面視において半円状の上凸部24のみから形成されていても良い。但し、図6(f)に示す形態は、上凸部24に対応して下凸部25が設けられていないため、***液の簀の子2の下方(トレー3側)への移行の点で、下凸部25が設けられている他の形態に比して劣る。尚、図6に示す上凸部24は、平面視における形状が真円状あるいは楕円状であり、何れも球面(曲面)からなるものである。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、簀の子2及びトレー3の平面視における形状は、前記実施形態の如き矩形形状や正方形形状に限定されず、円形、楕円形等であっても良い。但し、ペットの***に関する習性を考慮すると、平面視して一方向が相対的に長い形状を有していることが好ましい。
また、前記実施形態では、複数の上凸部24(凸部形成部材26)は所定位置に固定されていて動かないようになっていた(非可動式であった)が、複数の上凸部24(凸部形成部材26)の一部又は全部が第1の面21の面方向に可動可能に配置されていても良い。例えば、前記***領域(枠体23に包囲された領域)に、第1の面21の面方向における一方向(例えば枠23の長手方向)に延びる直線状の線材が複数本設けられており、各該線材に複数の上凸部24(凸部形成部材26)が該線材に沿って摺動自在に設けられていても良い。この上凸部24の摺動自在の配置形態としては、例えば、複数の真球状の凸部形成部材26それぞれの中央に貫通孔を設け、前記直線状の線材が該貫通孔を通るようになされている形態が挙げられ、そろばんの玉と同様の配置形態である。
1 ペット用トイレ
2,2A,2B,2C,2D,90 簀の子
21 第1の面
22 第2の面
23 枠体
24,24P,24Q 上凸部
25 下凸部
26,26P,26Q 凸部形成部材
27 接点
28 空隙部
29 接合面
3 トレー
31 底壁
32 側壁
33 開口部
4 吸収性部材

Claims (4)

  1. ペットの***液を受ける簀の子で、使用時にペットに近い側に位置する第1の面、及び該第1の面と反対側に位置し且つ使用時にペットから遠い側に位置する第2の面を有する簀の子であって、
    前記第1の面に、前記第2の面と反対側に突出し且つ曲面からなる上凸部が複数形成されており、
    複数の前記上凸部は、前記第1の面の面方向における一方向及び該一方向と交差する方向それぞれに列をなすように配置されており、
    隣り合う任意の4個の前記上凸部の間に、前記第1の面側と前記第2の面側とを連通する空隙部が1つ以上形成されている簀の子。
  2. 前記第2の面における複数の前記上凸部それぞれに対応する位置に、前記第1の面と反対側に向けて突出する下凸部が形成されている請求項1記載の簀の子。
  3. 請求項1又は2記載の簀の子と、底壁及び該底壁に連接された側壁並びに該底壁に対向する開口部を有するトレーとを具備し、使用時に該簀の子が該開口部を覆うように配置されるペット用トイレ。
  4. 前記底壁の内面上に、ペットの***液を吸収・保持可能な吸収性部材が配置されている請求項3記載のペット用トイレ。
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