JP2012071724A - エアバッグ装置用カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員がエアバッグ装置に近づいた姿勢を採っていても、扉部がエアバッグの膨張の妨げとなるのを抑制し、エアバッグを適正に展開させる。
【解決手段】カバー本体部32を領域38,39に仕切るティアライン35の横ライン部37が、正面視で装飾部50に接近した箇所に設けられてなるエアバッグ装置用カバー30は、装飾部50に対応した形状に賦形された軟質フィルムをインサートとし、ティアライン35を有するカバー本体部32を樹脂成形することにより形成される。同カバー30では、エアバッグ22の膨張圧が作用することでカバー本体部32がティアライン35に沿って破断されて、領域38,39に対応した複数の扉部41,42が形成され、カバー本体部32の残部との接続部分をヒンジ部43,44として開かれる(回動される)。カバー本体部32の背面において、装飾部50に対応する箇所の少なくとも一部には肉盗み部53が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両等の乗り物に設けられたエアバッグ装置を覆うカバーに関し、より詳しくは、エアバッグにより破断されるティアライン(破断予定部)とエンブレム等の装飾部とが設けられたエアバッグ装置用カバーに関するものである。
車両等の乗り物では、前突等により前方から衝撃が加わった場合に、その衝撃から運転者を保護する必要があることから、操舵装置の一部を構成するステアリングホイールとして、そのパッド部にエアバッグ装置を組込んだものが採用されている。
また、このエアバッグ装置用のカバーとして、エアバッグを運転者側から覆うカバー本体部と、カバー本体部に運転者側から固定される硬質の装飾部とを備えるものが知られている。装飾部は、エアバッグ装置用カバー、ひいてはステアリングホイールの意匠性向上のために用いられるものであり、エンブレム等からなる。
カバー本体部には、そのカバー本体部を複数の領域に仕切るティアライン(破断予定部)が設けられている。そのため、エアバッグの膨張圧が作用することにより、カバー本体部がティアラインに沿って破断されて、上記領域に対応した複数の扉部が形成される。各扉部は、カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として開く(回動する)。この際、いずれかの扉部は装飾部を伴って開く(回動する)。
上記ティアラインの一態様として、特許文献1に記載されているように、同ティアラインの一部がカバー本体部を上部領域及び下部領域に仕切る横ライン部を含むものがある。この横ライン部は、正面視で装飾部の上下方向についての外縁部から外側(装飾部の中心から遠ざかる側)へ一定距離離れた箇所に設けられる。これは、カバー本体部におけるティアライン(横ライン部)の近傍部分は、エアバッグの高い膨張圧を受けて大きく変形する。このとき、装飾部がティアライン(横ライン部)の近傍に位置していると、その装飾部にも大きな応力(ストレス)が加わり、ティアライン(横ライン部)に沿ったカバー本体部の破断時に硬質樹脂製の装飾部が欠けたり割れたりするおそれがあるためである。
実開平1−81351号公報
ところが、横ライン部が装飾部よりも下側に設けられた場合、同横ライン部が装飾部から下方へ遠ざかるに従い上部領域が大きくなる。カバー本体部がティアラインに沿って破断されると、上部領域に対応する上部扉部が形成されるが、この上部扉部も上部領域の拡大に伴って大きくなる。ヒンジ部を支点として上部扉部が装飾部を伴って上方へ開く(回動する)ときに、同上部扉部の回動半径(横ライン部とヒンジ部との距離)が大きくなる。
そのため、運転者が正規の姿勢とは大きく異なる姿勢、例えば上半身をステアリングホイール側へ傾けた前屈みの姿勢を採っているときに、エアバッグが膨張して、カバー本体部がティアラインに沿って破断された場合、上部扉部が上方へ開く(回動する)過程で運転者のあご等に引っ掛かり、それ以上上方へ開くことが規制されるおそれがある。この場合には、上部扉部がエアバッグの上方への膨張の妨げとなり、同エアバッグの展開性能に影響を及ぼすこととなる。
これとは逆に、横ライン部が装飾部よりも上側に設けられた場合、同横ライン部が装飾部から上方へ遠ざかるに従い下部領域が大きくなる。カバー本体部がティアラインに沿って破断されると、下部領域に対応する下部扉部が形成されるが、この下部扉部も下部領域の拡大に伴って大きくなる。ヒンジ部を支点として下部扉部が装飾部を伴って下方へ開く(回動する)ときに、同下部扉部の回動半径(横ライン部とヒンジ部との距離)が大きくなる。
そのため、運転者が、上記のように上半身をステアリングホイール側へ傾けた前屈みの姿勢を採っているときに、エアバッグが膨張して、カバー本体部がティアラインに沿って破断された場合、下部扉部が下方へ開く(回動する)過程で運転者の胸等に引っ掛かり、それ以上下方へ開く(回動する)ことが規制されるおそれがある。この場合には、下部扉部がエアバッグの下方への膨張の妨げとなり、同エアバッグの展開性能に影響を及ぼすこととなる。
こうした問題は、ステアリングホイールに設けられて運転者を衝撃から保護するエアバッグ装置に限らず、助手席のエアバッグ装置や、サイドエアバッグ装置でも共通して起こり得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、乗員がエアバッグ装置に近づいた姿勢を採っていても、扉部がエアバッグの膨張の妨げとなるのを抑制し、エアバッグを適正に展開させることのできるエアバッグ装置用カバーを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、乗り物に設けられたエアバッグ装置のエアバッグを乗員側から覆うカバー本体部と、軟質フィルムにより形成され、かつ前記カバー本体部の乗員側に積層された装飾部と、前記カバー本体部を複数の領域に仕切り、かつ少なくとも一部が、正面視で前記装飾部の外縁部と重なる箇所、又は同装飾部に接近した箇所に設けられたティアラインとを備え、前記装飾部に対応した形状に賦形された軟質フィルムをインサートとし、前記ティアラインを有する前記カバー本体部を樹脂成形することにより、前記装飾部と前記カバー本体部とが一体形成されるとともに、前記エアバッグの膨張圧が作用することにより前記カバー本体部が前記ティアラインに沿って破断されて、前記領域に対応した複数の扉部が形成され、各扉部が前記カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として開くエアバッグ装置用カバーであって、前記カバー本体部の背面において、前記装飾部に対応する箇所の少なくとも一部には肉盗み部が設けられていることを要旨とする。ここで、カバー本体部の残部とは、同カバー本体部において扉部を除く部分のことである。
上記の構成によれば、乗り物に衝撃が加わらない通常時には、エアバッグは膨張せず、カバー本体部によって乗員側から覆われる。また、カバー本体部の乗員側に積層された装飾部によって、エアバッグ装置用カバーの意匠性が高められる。
乗り物に対し衝撃が加わり、その衝撃に応じてエアバッグが膨張展開すると、カバー本体部におけるティアラインの近傍部分が、エアバッグの高い膨張圧を受けて大きく変形する。このとき、ティアラインの少なくとも一部が、「正面視で装飾部の外縁部と重なる箇所、又は同装飾部に接近した箇所に位置する」という条件を満たしていることから、装飾部にも大きな応力が加わる。
しかし、請求項1に記載の発明では、装飾部に対応した形状に賦形された軟質フィルムをインサートとし、ティアラインを有するカバー本体部を樹脂成形することにより、装飾部とカバー本体部とが一体形成されている。そのため、上記のように大きな応力が加わっても、軟質フィルム製の装飾部は、カバー本体部と一緒になって撓むだけで、欠けたり割れたりしにくい。
上記エアバッグの膨張圧によって、ティアラインに沿ってカバー本体部が破断されると、同カバー本体部には、上記領域に対応した複数の扉部が形成される。各扉部は、カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として開く(回動する)。この際、扉部のうち、上記装飾部と一体となったものは、装飾部を伴って開く(回動する)。
ここで、ティアラインの少なくとも一部が、上記の条件を満たしていることから、装飾部と一体となっている扉部では、ティアラインの上記一部とヒンジ部との距離が従来のものよりも短くなる。表現を変えると、装飾部と一体となった扉部の回動半径が従来のものよりも小さくなる。
そのため、乗員がエアバッグ装置に近づいた姿勢を採っているときに、エアバッグが膨張してティアラインに沿ってカバー本体部が破断された場合、装飾部と一体となった扉部が、ヒンジ部を支点として開く(回動する)ときに、乗員と接触して干渉することが起こりにくくなる。
また、カバー本体部において、装飾部に対応する箇所の少なくとも一部では肉盗み部が設けられていて厚みが薄く、弾性変形しやすくなっている。そのため、装飾部と一体となっている扉部は、上記のように開く(回動する)ときに、仮に乗員に接触して干渉したとしても、弾性変形することで、カバー本体部の残部と乗員との間を抜けて、引き続き開く(回動する)ことが可能となる。
その結果、装飾部を伴って開いた(回動した)扉部がエアバッグの膨張の妨げとなりにくく、同エアバッグの展開性能に影響を及ぼしにくくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ティアラインは、前記カバー本体部の少なくとも一部を上部領域及び下部領域に仕切り、かつ正面視で前記装飾部の上下方向についての外縁部と重なる箇所、又は同装飾部に対し、上下方向から接近した箇所に設けられた横ライン部を含み、前記エアバッグの膨張圧により前記カバー本体部が前記ティアラインに沿って破断されることで、前記上部領域に対応する上部扉部と、前記下部領域に対応する下部扉部とを形成するものであることを要旨とする。
上記の構成によれば、エアバッグの膨張圧によって、ティアラインに沿ってカバー本体部が破断されると、同カバー本体部には、上部領域に対応した上部扉部と、下部領域に対応した下部扉部とが形成される。上部扉部は、カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として上方へ開き(回動し)、下部扉部は、カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として下方へ開く(回動する)。この際、扉部のうち、上記装飾部と一体となっているものは、装飾部を伴って開く(回動する)。
ここで、横ライン部が、正面視で装飾部の上下方向についての外縁部と重なる箇所、又は同装飾部に対し、上下方向から接近した箇所に設けられていることから、装飾部と一体となっている扉部では、横ライン部とヒンジ部との上下方向の距離が従来のものよりも短くなる。
そのため、乗員がエアバッグ装置に近づいた姿勢を採っているときに、エアバッグが膨張してティアラインに沿ってカバー本体部が破断された場合、装飾部と一体となった扉部が、ヒンジ部を支点として開く(回動する)ときに、乗員と接触して干渉することが起こりにくくなる。
また、カバー本体部において、装飾部に対応する箇所の少なくとも一部に肉盗み部が設けられて厚みが薄くなっている部分は、弾性変形しやすくなっている。そのため、装飾部と一体となった扉部は、上記のように上下方向へ開く(回動する)ときに、仮に乗員に接触して干渉したとしても、弾性変形することで、カバー本体部の残部と乗員との間を抜けて、引き続き開く(回動する)ことが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記横ライン部は、前記装飾部の外縁部の下側部分と重なる箇所、又は同装飾部に対し、その下方から接近した箇所に設けられており、前記カバー本体部が前記ティアラインに沿って破断されることにより形成される前記上部扉部は、前記装飾部を伴い、前記カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として上方へ開くものであることを要旨とする。
上記の構成によれば、ティアラインの横ライン部が装飾部の下側に位置していることから、ティアラインに沿ったカバー本体部の破断により形成される上部扉部は、カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として、装飾部を伴って上方へ開く(回動する)。
ここで、横ライン部が、正面視で装飾部の外縁部の下側部分と重なる箇所、又は同装飾部に対し、その下方から接近した箇所に設けられていることから、上部扉部では、横ライン部とヒンジ部との距離が従来のものよりも短くなる。
そのため、乗員がエアバッグ装置に近づいた姿勢を採っているときに、エアバッグが膨張してティアラインに沿ってカバー本体部が破断された場合、上部扉部が上方へ開く(回動する)ときに、乗員においてカバー本体部の上方近傍となる部位に接触して干渉することが起こりにくくなる。
また、装飾部と一体となっている上部扉部では、その装飾部に対応する箇所の少なくとも一部が肉盗み部により薄くなっていることから、弾性変形しやすい。そのため、上部扉部は上方へ開く(回動する)ときに、仮に乗員に接触して干渉したとしても、弾性変形することで、カバー本体部の残部と乗員との間を抜けて、引き続き上方へ開く(回動する)ことが可能となる。
その結果、装飾部を伴って上方へ開いた(回動した)上部扉部は、エアバッグが上方へ膨張する際の妨げとなりにくい。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記エアバッグ装置は、運転者により操舵されるステアリングホールのパッド部内に設けられていることを要旨とする。
運転者がエアバッグ装置に近づいた姿勢、例えば、あごがパッド部の上面あたりに位置し、額がステアリングホイールのリム部(ハンドル部)の上部に近接するような、上半身を前屈みにした姿勢を採っていることが起こり得る。こうした状況のもとで、エアバッグが膨張してティアラインに沿ってカバー本体部が破断された場合、上部扉部が、カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として、装飾部を伴って上方へ開く(回動する)。
この際、上部扉部では、横ライン部とヒンジ部との距離が従来のものよりも短いため、上部扉部が、上方へ開く(回動する)際に、運転者のあご等と接触して干渉することが起こりにくくなる。
また、装飾部と一体となっている上部扉部では、その装飾部に対応する箇所の少なくとも一部が肉盗み部により薄くなっていることから、弾性変形しやすい。そのため、上部扉部は上方へ開く(回動する)ときに、仮に運転者のあご等に接触して干渉したとしても、弾性変形することで、カバー本体部の残部と運転者のあご等との間を抜けて、引き続き上方へ開く(回動する)ことが可能となる。
本発明のエアバッグ装置用カバーによれば、乗員がエアバッグ装置に近づいた姿勢を採っていても、扉部がエアバッグの膨張の妨げとなるのを抑制し、エアバッグを適正に展開させることができる。
本発明のエアバッグ装置用カバーが適用されたエアバッグ装置付きステアリングホイールを示す正面図。 図1のX−X線に沿ったパッド部の断面構造を拡大して示す断面図。 図2のY部を拡大して示す断面図。 図1における装飾部及び横ライン部を拡大して示す部分正面図。 ティアラインに沿ってカバー本体部が破断されて、図1の上下両側の扉部がエアバッグの膨張圧によって開かれる(回動される)様子を二点鎖線で示す部分拡大断面図。 運転者がエアバッグ装置に近づいた姿勢を採ったときのエアバッグ装置付きステアリングホイールと運転者との関係を示す概略側面図。
以下、本発明のエアバッグ装置用カバーを、車両に搭載されるエアバッグ装置付きステアリングホイールに適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図6の少なくとも一方に示すように、車両の運転席よりも前方(図6の左方)には、回転軸線Lを中心として回転するステアリングシャフト(操舵軸)11が、運転席側(図6の右側)ほど高くなるように傾斜した状態で配設されている。ステアリングシャフト11の後端部には、ステアリングホイール12が一体回転可能に取付けられている。ステアリングホイール12は、リム部(ハンドル部、リング部と呼ばれることもある)13、パッド部14及びスポーク部15を備えている。リム部13は、運転者(乗員)によって把持されて操舵される部材であり、上記ステアリングシャフト11を中心とした略円環状をなしている(図1参照)。ステアリングシャフト11が上記のように傾斜していることから、リム部13もまた下側ほど運転席に近づくように傾斜している(図6参照)。
パッド部14は、リム部13によって囲まれた空間に配置されている。パッド部14の前側部分はロアカバー16によって構成されている(図2の二点鎖線参照)。スポーク部15は、リム部13及びパッド部14間の複数箇所に設けられている。
なお、本実施形態では、ステアリングホイール12の各部について説明する際には、ステアリングシャフト11の回転軸線Lを基準とする。この回転軸線Lに沿う方向をステアリングホイール12の「前後方向」といい、回転軸線Lに直交する面に沿う方向のうち、ステアリングホイール12の起立する方向を「上下方向」というものとする。従って、ステアリングホイール12の前後方向及び上下方向は、車両の前後方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)に対し若干傾いていることとなる。
また、リム部13における周方向の位置を特定するために、本実施形態では、車両が直進しているときの状態、すなわち中立状態を基準に、「上」、「下」、「左」、「右」を規定するものとする。
図2に示すように、上記パッド部14の内部には、前突等の衝撃から運転者P(図6参照)をエアバッグ22によって保護するようにしたエアバッグ装置20が配設されている。エアバッグ装置20は、バックホルダ21と、このバックホルダ21に対しそれぞれ組付けられたエアバッグ22及びインフレータ23とを備えている。
インフレータ23の内部には、膨張用ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ23は、その外周面から突出するフランジ部24において、バックホルダ21に締結されている。なお、インフレータ23としては、上記ガス発生剤を用いたタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスを噴出させるタイプが用いられてもよい。
エアバッグ22は可撓性を有する布帛等からなり、折り畳まれた状態でインフレータ23の後側に配置されている。エアバッグ22は、自身の前端に開口を有しており、その開口の周縁部に配置されたリングプレート25によって、インフレータ23とともにバックホルダ21に共締めされている。
図1及び図2の少なくとも一方に示すように、エアバッグ装置20は、筒状壁部31、カバー本体部32及び装飾部50を備えてなるエアバッグ装置用カバー30によって覆われている。
筒状壁部31は、上記回転軸線Lに略平行となっており、折り畳まれた状態の上記エアバッグ22を取り囲み、かつ上記バックホルダ21に係止されている。
カバー本体部32は、筒状壁部31を後ろ側(運転者P)側から塞ぐことにより、エアバッグ22を後ろ側から覆うものである。カバー本体部32は、上記筒状壁部31を塞ぐのに必要な大きさよりも上下方向及び左右方向へ大きく形成されている。カバー本体部32において、筒状壁部31よりも左側部分及び右側部分には、各種スイッチS1,S2を配置するための孔33及び切欠き34が設けられている。これらの筒状壁部31及びカバー本体部32は、軟質樹脂等の軟質材料によって一体に形成されている。
カバー本体部32には、エアバッグ22の膨張圧が作用することにより破断される破断予定部であるティアライン35が設けられている。ティアライン35は、カバー本体部32に対し、その背面側(前側)から断面V字状等の溝を設けることによって形成されている。ティアライン35では、カバー本体部32の他の箇所よりも厚みが小さく、強度が低くなっており、エアバッグ22の膨張圧により、カバー本体部32がこのティアライン35に沿って破断されるようになっている。
ティアライン35は、カバー本体部32の中心部を挟んで左右方向に互いに相対向する箇所において略上下方向へ延びる2本の縦ライン部36と、略水平方向へ延びて両縦ライン部36を繋ぐ横ライン部37とによって構成されていて、運転者P側から見た正面視で略H字状をなしている。横ライン部37は、それらの左右両側部分では水平状をなしているが、中央部分では下側へ膨らむ凸状をなしている。
カバー本体部32において、エアバッグ22の後方となる箇所は、このティアライン35により上下一対の領域に仕切られている。これらの領域を区別するために、ここでは、横ライン部37よりも上側に位置する領域を「上部領域38」といい、同横ライン部37よりも下側に位置する領域を「下部領域39」というものとする。このティアライン35に沿ってカバー本体部32が破断されると、図5において二点鎖線で示すように、同カバー本体部32には、上部領域38に対応した上部扉部41と、下部領域39に対応した下部扉部42とが形成される。
図1及び図5の少なくとも一方に示すように、上部扉部41及び下部扉部42は、カバー本体部32の残部との接続部分をヒンジ部として開く(回動する)ことが可能である。ここで、カバー本体部32の残部とは、同カバー本体部32において上部扉部41及び下部扉部42を除く部分のことである。より詳しくは、上部扉部41は、上記両縦ライン部36の上端部間を自身のヒンジ部43として上方へ開く(回動する)ことが可能である。下部扉部42は、上記両縦ライン部36の下端部間を自身のヒンジ部44として下方へ開く(回動する)ことが可能である。
図3及び図4の少なくとも一方に示すように、カバー本体部32の略中央部分であって、上部領域38における横ライン部37の上方近傍には、凹凸部45が設けられている。凹凸部45は、横長の略楕円形の環状をなすリング基部46と、そのリング基部46によって囲まれた領域に位置する標章基部47と、リング基部46の周囲や、同リング基部46及び標章基部47間の凹部48とを含んでいる。ここでは、標章基部47は、正面視で「T」字状をなしているが、これとは異なる形状をなすものであってもよい。標章基部47はリング基部46に対し複数箇所で繋がっている。
装飾部50は、エアバッグ装置用カバー30のカバー本体部32、ひいてはステアリングホイール12の外観品質(意匠性)を向上させるためのものであって、カバー本体部32とは別部材によって形成されている。より詳しくは、装飾部50は、軟質フィルムからなるバッキングフィルム上に、接着層を介して金属蒸着層及び光沢層(光輝層)を順に積層し、さらにその光沢層(光輝層)の上に接着層を介して透明な表面保護層を積層して形成したものである。表面保護層は、装飾部50の耐候性を高めるためのものである。このように、カバー本体部32に対し運転者P側から積層された状態で一体に設けられた装飾部50は、全体が硬質の樹脂によって構成された従来の装飾部とは異なり、軟質であり、欠け、割れが生じにくい。この装飾部50では、金属蒸着層及び光沢層(光輝層)が金属光沢を発する。
装飾部50は、大きくは、上記凹凸部45におけるリング基部46上に運転者P側から積層されたリング部51と、上記標章基部47上に運転者P側から積層された標章部52とからなる。リング部51は、上記リング基部46に対応した形状、すなわち、横長の略楕円形状の環状をなしている。リング部51の外縁部の下側部分は、ティアライン35の横ライン部37に対し上方から接近している。表現を変えると、横ライン部37は、装飾部50に対し、その下方から接近した箇所に設けられていることになる。
標章部52は、エンブレム、マーク等を表すものであり、上記標章基部47に対応した形状(「T」字状)をなしている。標章部52は、リング部51に対し複数箇所で繋がっている。なお、上記カバー本体部32とは異なり、装飾部50にはティアライン35は設けられていない。
さらに、カバー本体部32(上部領域38)の背面において、装飾部50に対応する箇所の少なくとも一部、本実施形態では、標章部52に対応する箇所に肉盗み部53が設けられている。カバー本体部32において肉盗み部53の設けられた箇所は、設けられていない箇所よりも厚みが薄く、弾性変形しやすくなっている。
上記の構成を有するエアバッグ装置用カバー30は、フィルム加工工程と射出成形工程とを備えてなるフィルムインサート法によって形成される。
フィルム加工工程では、バッキングフィルム上に、接着層、金属蒸着層、光沢層(光輝層)、接着層及び表面保護層を積層してなる軟質のフィルムシートが予備成形される。予備成形では、フィルムシートに熱が加えられることで同フィルムシートが軟化される。この軟化したフィルムシートが、装飾部50を成形するための金型に押え付けられて、同フィルムシートと金型との間の空気が吸い出されて真空に近い状態が作り出される。この真空状態により、フィルムシートが金型表面に密着させられ、装飾部50に対応する形状に賦形される。その後、上記のように予備成形されたフィルムシートから不要な部分がトリミングされる(切り落とされる)。ここでは、フィルムシートにおいてトリミング後に残った部分を「軟質フィルム」ということとする。
射出成形工程では、上記フィルム加工工程を経て、装飾部50に対応した形状に賦形された軟質フィルムがインサートとされて、射出成型用の金型のキャビティ(成形空間)にセットされる。金型の型締め後、キャビティ内に溶融樹脂が射出により充填され、同溶融樹脂が硬化(固化)されることにより、装飾部50とカバー本体部32とが一体となったエアバッグ装置用カバー30が得られる。
上記のようにして、本実施形態のエアバッグ装置20付きステアリングホイール12が構成されている。
このエアバッグ装置20付きステアリングホイール12では、図2に示すように、前突等により、車両に対し前方から衝撃が加わらない通常時には、インフレータ23からエアバッグ22に膨張用ガスが供給されず、エアバッグ22は折り畳まれた状態で、カバー本体部32によって後ろ側から覆われ続ける。
また、カバー本体部32の運転者P側に積層された装飾部50の金属蒸着層及び光沢層(光輝層)の発する金属光沢によって、同カバー本体部32、ひいてはエアバッグ装置用カバー30やステアリングホイール12の意匠性が高められる。
前突等により車両に対し前方から衝撃が加わると、その衝撃に応じてインフレータ23から膨張用ガスがエアバッグ22に供給される。この膨張用ガスによりエアバッグ22が膨張展開すると、そのエアバッグ22の膨張圧がエアバッグ装置用カバー30に作用する。
カバー本体部32における横ライン部37を含むティアライン35の近傍部分が、エアバッグ22の高い膨張圧を受けて大きく変形する。このとき、横ライン部37が、「正面視で装飾部50に対し、その下方から接近した箇所に位置する」という条件(i)を満たしていることから、装飾部50にも大きな応力(ストレス)が加わる。
しかし、本実施形態では、装飾部50に対応した形状に賦形された軟質フィルムをインサートとし、ティアライン35を有するカバー本体部32を樹脂成形することによりエアバッグ装置用カバー30が形成されていて、カバー本体部32と装飾部50とが一体となっている。そのため、上記のように大きな応力が加わったとしても、装飾部50は、軟質樹脂等の軟質材料からなるカバー本体部32と一緒になって撓むだけで、欠けたり割れたりしにくい。
上記エアバッグ22の膨張圧によって、ティアライン35に沿ってカバー本体部32が破断されると、同カバー本体部32には、ティアライン35(左右の両縦ライン部36及び横ライン部37)によって仕切られていた領域38,39に対応した上下一対の扉部41,42が形成される。
上部扉部41は、カバー本体部32の残部との接続部分であるヒンジ部43を支点として、図5において二点鎖線で示すように、上方へ開く(回動する)。また、下部扉部42は、カバー本体部32の残部との接続部分であるヒンジ部44を支点として、図5において二点鎖線で示すように、下方へ、すなわち上部扉部41とは反対方向へ開く(回動する)。この際、ティアライン35の横ライン部37が装飾部50の下側に位置していることから、ティアライン35に沿ったカバー本体部32の破断により形成される上部扉部41は、装飾部50を伴って上方へ開く(回動する)。
上下の各扉部41,42が上記のように互いに反対方向へ開く(回動する)ことで、それらの間に開口が生ずる。運転者Pが、運転席の背もたれ部にもたれた正規の姿勢を採っていれば、この開口を通じてエアバッグ22が後方へ向けて丸く膨張展開する。前突の衝撃により前傾しようとする運転者Pとエアバッグ装置20との間に、丸く膨張展開したエアバッグ22が介在することとなり、運転者Pの前傾が拘束されて、衝撃から保護される。
ここで、ティアライン35の横ライン部37が、上記条件(i)を満たしていることから、装飾部50と一体となっている上部扉部41では、横ライン部37とヒンジ部43との距離Dが、従来のものよりも短くなる。表現を変えると、ヒンジ部43を支点とする上部扉部41の回動半径Rが、従来のものよりも小さくなる。
そのため、運転者Pがエアバッグ装置20に近づいた姿勢を採っているときに、エアバッグ22が膨張してティアライン35に沿ってカバー本体部32が破断されても、装飾部50と一体となっている上部扉部41が、カバー本体部32の残部との接続部分をヒンジ部43として開くときに、運転者Pと接触して干渉することが起こりにくくなる。
なお、「運転者Pがエアバッグ装置20に近づいた姿勢」とは、例えば、図6に示すように、運転者PのあごPJの下端がパッド部14(エアバッグ装置用カバー30のカバー本体部32)の上面のあたりに位置し、かつ額PFがステアリングホイール12におけるリム部13の上部に近接するような、上半身を前屈みにした姿勢である。
また、本実施形態では、カバー本体部32(上部領域38)において、装飾部50の標章部52に対応する箇所に肉盗み部53が設けられることで、その部分の厚みが薄くなり、弾性変形しやすくなっている。そのため、装飾部50と一体となっている上部扉部41は、上方へ開く(回動する)ときに、仮に運転者PのあごPJ等に接触して干渉したとしても、弾性変形することで、カバー本体部32の残部とあごPJ等との間を抜けて、引き続き上方へ開く(回動する)ことが可能となる。
その結果、装飾部50を伴って上方へ開いた(回動した)上部扉部41は、エアバッグ22が上方へ丸く膨張しようとする際の妨げとはなりにくい。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)カバー本体部32の運転者P側に積層される装飾部50として軟質フィルムからなるものを用いる。装飾部50に対応した形状に賦形された軟質フィルムをインサートとし、ティアライン35を有するカバー本体部32を樹脂成形することにより、装飾部50とカバー本体部32とが一体となったエアバッグ装置用カバー30を形成するようにしている(図3)。
そのため、カバー本体部とは別に硬質樹脂製の装飾部を設け、これを溶着等の方法によってカバー本体部に運転者側から固定した従来のエアバッグ装置用カバーとは構造が異なるが、これと同程度の外観を呈するエアバッグ装置用カバー30を得ることができる。
また、装飾部50に大きな応力が加わっても、その装飾部50が欠けたり、割れたりすることが起こりにくい。
そのため、カバー本体部32を複数の領域38,39に仕切るティアライン35の設計の自由度が増す。
(2)上記のように設計自由度が増したことを利用して、ティアライン35の一部(横ライン部37)を正面視で装飾部50に対し、その下方から接近した箇所に設けている。こうすることで、装飾部50が一体となっている上部扉部41において、横ライン部37とヒンジ部43との距離Dを従来のものよりも短くしている(図5)。
そのため、運転者Pがエアバッグ装置20に近づいた姿勢を採っているときに、エアバッグ22が膨張してティアライン35に沿ってカバー本体部32が破断された場合、上部扉部41がヒンジ部43を支点として、装飾部50を伴って上方へ開く(回動する)ときに、運転者PのあごPJ等と接触して干渉するのを抑制することができる。
その結果、装飾部50を伴って開いた(回動した)上部扉部41が、エアバッグ22の上方への膨張の妨げとなって、丸くなろうとするエアバッグ22の展開性能に影響を及ぼすのを抑制することができる。
(3)装飾部50と一体となっている上部扉部41の背面において、装飾部50の標章部52に対応する箇所に肉盗み部53を設けることで、その部分の厚みを薄くし、上部扉部41を弾性変形しやすくしている(図5)。
このため、上部扉部41が装飾部50を伴って開く(回動する)ときに、仮に運転者PのあごPJ等に接触して干渉したとしても、同上部扉部41を弾性変形させることで、カバー本体部32の残部とあごPJ等との間を抜けさせて、引き続き開かせる(回動させる)ことができるようになる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
<カバー本体部32について>
・ティアライン35は、カバー本体部32を縦方向、横方向等、任意の方向に破断するものであればよく、この条件を満たす範囲で、ティアライン35を、上記実施形態とは異なる形状、例えば略T字状等に変更してもよい。
・ティアライン35は、必ずしも溝のような連続したものでなくてもよく、1つ1つが線状又はドット状をなす凹部を、全体として線状をなすように断続的に設けたものであってもよい。
・ティアライン35の断面形状を略V字状とは異なるもの、例えば略U字状、略矩形状等に変更してもよい。
・ティアライン35は、カバー本体部32を2つ以上の領域に仕切り、エアバッグ22の膨張圧によって破断して、同領域と同数の扉部を形成するものであってもよい。この場合であっても、ティアライン35のカバー本体部32における位置を、正面視で装飾部50の外縁部と重なる箇所、又は同装飾部50に接近した箇所に設定する。
・横ライン部37は、正面視で装飾部50に対し、上方から接近した箇所に設けられてもよい。
この場合には、ティアライン35の横ライン部37が装飾部50の上側に位置することから、ティアライン35に沿ったカバー本体部32の破断により形成される下部扉部42は、カバー本体部32の残部との接続部分をヒンジ部44として、装飾部50を伴って下方へ開く(回動する)。
また、横ライン部37と装飾部50との上記位置関係から、装飾部50と一体となっている上部扉部41では、横ライン部37とヒンジ部44との距離が従来のものよりも短くなる。
そのため、運転者Pがエアバッグ装置20に近づいた姿勢を採っているときに、エアバッグ22が膨張してティアライン35に沿ってカバー本体部32が破断された場合、装飾部50と一体となっている下部扉部42がヒンジ部44を支点として下方へ開く(回動する)ときに、運転者Pの胸等と接触して干渉するのを抑制することができる。
従って、この場合にも、上記実施形態と同様、装飾部50を伴って開いた(回動した)下部扉部42がエアバッグ22の下方への膨張の妨げとなり、丸くなろうとする同エアバッグ22の展開性能に影響を及ぼすのを抑制することができる。
・肉盗み部53がカバー本体部32の背面において設けられる箇所は、装飾部50に対応する箇所の少なくとも一部であればよい。従って、肉盗み部53は、標章基部47に代え、又は加え、リング部51が積層されるリング基部46に設けられてもよい。
・ティアライン35の一部(前記実施形態では横ライン部37)は、正面視で前記装飾部50の外縁部と重なる箇所に設けられてもよい。
<装飾部50について>
・装飾部50は複数の部品によって構成されてもよい。例えば、装飾部50は、リング部51と標章部52とが互いに独立しているものであってもよい。
<その他>
・本発明のエアバッグ装置用カバーは、車両に限らず、航空機、船舶等の他の乗り物における操舵装置のステアリングホイールに適用することもできる。この場合、車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
・本発明は、運転席の乗員(運転者P)を衝撃から保護するエアバッグ装置が設けられたステアリングホイールに限らず、助手席のエアバッグ装置用のカバーや、サイドエアバッグ装置用のカバー等にも適用可能である。
この場合には、運転者以外の乗員もエアバッグ装置による保護対象となり得る。
また、乗員のあごや胸以外の部位も、装飾部を伴って開く(回動する)扉部の接触(干渉)対象となり得る。
12…ステアリングホイール、14…パッド部、20…エアバッグ装置、22…エアバッグ、30…エアバッグ装置用カバー、32…カバー本体部、35…ティアライン、37…横ライン部、38…上部領域、39…下部領域、41…上部扉部、42…下部扉部、43,44…ヒンジ部、50…装飾部、53…肉盗み部、P…運転者(乗員)。

Claims (4)

  1. 乗り物に設けられたエアバッグ装置のエアバッグを乗員側から覆うカバー本体部と、
    軟質フィルムにより形成され、かつ前記カバー本体部の乗員側に積層された装飾部と、
    前記カバー本体部を複数の領域に仕切り、かつ少なくとも一部が、正面視で前記装飾部の外縁部と重なる箇所、又は同装飾部に接近した箇所に設けられたティアラインとを備え、
    前記装飾部に対応した形状に賦形された軟質フィルムをインサートとし、前記ティアラインを有する前記カバー本体部を樹脂成形することにより、前記装飾部と前記カバー本体部とが一体形成されるとともに、前記エアバッグの膨張圧が作用することにより前記カバー本体部が前記ティアラインに沿って破断されて、前記領域に対応した複数の扉部が形成され、各扉部が前記カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として開くエアバッグ装置用カバーであって、
    前記カバー本体部の背面において、前記装飾部に対応する箇所の少なくとも一部には肉盗み部が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置用カバー。
  2. 前記ティアラインは、前記カバー本体部の少なくとも一部を上部領域及び下部領域に仕切り、かつ正面視で前記装飾部の上下方向についての外縁部と重なる箇所、又は同装飾部に対し、上下方向から接近した箇所に設けられた横ライン部を含み、前記エアバッグの膨張圧により前記カバー本体部が前記ティアラインに沿って破断されることで、前記上部領域に対応する上部扉部と、前記下部領域に対応する下部扉部とを形成するものである請求項1に記載のエアバッグ装置用カバー。
  3. 前記横ライン部は、前記装飾部の外縁部の下側部分と重なる箇所、又は同装飾部に対し、その下方から接近した箇所に設けられており、
    前記カバー本体部が前記ティアラインに沿って破断されることにより形成される前記上部扉部は、前記装飾部を伴い、前記カバー本体部の残部との接続部分をヒンジ部として上方へ開くものである請求項2に記載のエアバッグ装置用カバー。
  4. 前記エアバッグ装置は、運転者により操舵されるステアリングホールのパッド部内に設けられている請求項3に記載のエアバッグ装置用カバー。
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