JP2012068731A - 光学ラインセンサ装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】所定波長帯の光を紙幣などの媒体Sに照射する光源と、一次元に配列されたセンサモジュール14と、センサモジュール14の光検出信号を処理する信号処理部27とを有し、前記センサモジュール14は、1つの画素に、第一の受光素子と第二の受光素子とを含み、前記第一の受光素子は、それぞれ可視光に対して透過特性の違う可視光カラーフィルタR,G,Bを備え、前記第二の受光素子は透明フィルタWを備えるか若しくはフィルタがない素子である。前記信号処理部27は、媒体Sを透過若しくは反射し、第一の受光素子で検出された光量に基づいて画素に入ってくる媒体Sの色情報を判別し、前記第二の受光素子で検出された光量に基づいて、前記画素に入ってくる全体光量を算出する。
【効果】前記第二の受光素子によって、媒体Sを反射又は透過し、センサモジュールに入る全体光量を測定することができるので、この全体光量をリファレンスとした、可視光カラーフィルタを透過した光強度の割合を正確に測定することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は光学ラインセンサ装置に関し、特に有価証券や紙幣等の鑑別を目的とする鑑別用途光学ラインセンサ装置に関するものである。
最近の印刷技術や複写技術の目覚ましい性能向上に伴い、紙幣、有価証券等の偽造がますます精巧になってきており、これらを的確に判別して排除することが国家の社会秩序を維持するために重要視されている。特にATMや紙幣処理機など紙幣を取り扱う機器において、より高速で高性能な真偽判定目的の鑑別システムが強く求められてきている。
これら紙幣や有価証券の鑑別方法として、光学ラインセンサ装置によるパターン識別が、従前より用いられてきている。
光学ラインセンサ装置には、縮小レンズとミラー及びCCDを組み合わせた縮小光学ラインセンサ装置と、セルフォックレンズなどの等倍光学系を用いた密着型光学ラインセンサ装置とがあり、縮小光学系はシステム単価が安く、解像度を容易に調整できること、焦点深度が深い長所がある反面、センサの容積が大きくなることやホコリや異物によるトラブルが多い欠点がある。そこで、最近はメンテナンスの容易な密着型光学ラインセンサ装置が広く使われてきている。
光学ラインセンサ装置は、偽造が巧妙化しセンサの検出信号処理技術が進歩するに伴って、対象媒体の表・裏・透過の3方位から画像を読み取って鑑別精度を高めることが好まれるようになってきている。
また光学ラインセンサ装置は、人間の可視光領域は当然として、さらに可視領域外の紫外、赤外を含む波長の光を光源から照射して、可視光照射による色情報、紫外光照射による媒体の蛍光色情報、赤外光による濃淡情報など、少なくとも2以上の波長帯で画像を読み出すものが、最近の主流になっている。
このため、現状の鑑別用途の光学ラインセンサ装置は、搭載している光源部に紫外光から可視光、赤外光にわたる広帯域の波長をそれぞれ発光することができるように複数種類のLEDを装備し、対象媒体を高速に走らせてこれらのLEDを順次切り替えて発光させ、受光部においてそれぞれの光検出信号を集めて、各条件の画像データとし、これをもとに真偽判別を実施している。
特開2004-355262号公報
前記従来の光学ラインセンサ装置によれば、対象媒体を高速に走らせてLEDを順次切り替えて発光させていたが、LEDの一回の照射で対象媒体の全ての色情報が検知できれば、光源の波長切り替え数を減らすことで信号処理の負担を軽減できることや媒体読み取り時の副走査方向の解像度を増やすことができ、好ましい。
また、可視光照射による色情報を求める際に、照射された可視光の全体光量が分かれば、より正確な媒体の色情報を知ることができる。
また、紫外光照射による媒体の蛍光色情報を求める場合にも、照射された紫外光の全体光量が分かれば、より正確な媒体の蛍光色情報を知ることができる。
そこで、本発明の目的は、有価証券や紙幣等の高度な鑑別機能を有する光学ラインセンサ装置を開発するにあたり、鑑別に求められる媒体の画像情報を正確に測定し、高速・高解像度の出力を可能とし、鑑別の精度を向上させることができる光学ラインセンサ装置を提供することである。
本発明の光学ラインセンサ装置は、所定波長帯の光を、移動する媒体に照射する光源と、受光素子が配列されたセンサモジュールを備える受光部と、前記受光部の光検出信号を処理する信号処理部とを有し、前記受光素子は、第一の受光素子と第二の受光素子とを有し、前記センサモジュールは、1つの画素ごとに、前記第一の受光素子と前記第二の受光素子とを配列したものであり、前記第一の受光素子は、それぞれ可視光に対して透過特性の違う可視光カラーフィルタを備える2種類以上の受光素子からなり、前記第二の受光素子は透明フィルタを備えるか若しくはフィルタがない受光素子であり、前記信号処理部は、媒体を透過若しくは反射し、前記センサモジュールの第一の受光素子で検出された各光強度に基づいて媒体の色情報を判別し、前記第二の受光素子で検出された光量に基づいて、前記画素に入ってくる全体光量を算出するものである。
この構成であれば、前記第一の受光素子によって、各可視光カラーフィルタを通過した、媒体の反射光量若しくは透過光量を出力できる。したがって、一回の光源光の照射で、移動する媒体の色情報を知ることができる。また前記第二の受光素子によって、媒体を反射又は透過し、センサモジュールに入る全体光量を測定することができるので、この全体光量をリファレンスとした、可視光カラーフィルタを透過した光強度の割合を正確に測定することができる。
前記光源は、波長300nm〜400nmの紫外光を媒体に照射することができる光源を含み、前記可視光カラーフィルタは前記紫外光に対して実質的に不透明であり、前記透明フィルタは前記紫外光に対して実質的に透明であり、前記信号処理部は前記受光部の第二の受光素子で検出された光量に基づいて紫外光強度を求め、該紫外光強度に対する、第一の受光素子で検出された蛍光の色情報を読み出すものであってもよい。これにより、従来の、媒体の蛍光量を明暗出力のみで読み出すセンサに比べて、赤色など明度が低く検出が困難であった色を含め、蛍光を色別の情報として読み出すことにより検出感度を向上させることができる。また、センサモジュールに入る紫外光の全体光量をリファレンスとした、各可視光カラーフィルタを透過した光強度の割合を求めることができ、媒体の色情報を正確に出力できる。
前記光源は、波長800nm以上の赤外光を媒体に照射することができる光源を含み、前記可視光カラーフィルタは前記赤外光に対して実質的に透明であり、前記透明フィルタは前記赤外光に対して実質的に透明であり、前記信号処理部は前記受光部の第一の受光素子及び第二の受光素子で検出された赤外光の強度を読み出すものであってもよい。この構成であれば、前記可視光カラーフィルタ、前記透明フィルタともに赤外光に対して実質的に透明であるので、第一の受光素子及び第二の受光素子の両方を用いて、一画素の全体を用いて、媒体の赤外光画像を読み出すことができる。したがって、媒体の読み取り面の、連続した画像情報を高感度で読み出すことが可能となり、媒体の基番号や微少なパターン判別に有効である。
以上のように本発明によれば、従来難点とされていた媒体の正確な色情報を検出することが可能となり、さらには紫外光照射時における蛍光物質の色情報も検知できるようなる。
有価証券や紙幣など媒体の画像を検出する光学ラインセンサ装置を示す断面図である。 センサモジュールの素子配列を示す模式図である。 センサモジュールの各受光素子で検出されたR,G,B,透明(W)の各フィルタを透過した光強度と、フィルタ無の光強度とを、対数目盛りでプロットしたグラフである。 媒体から発する蛍光を検出するタイミングを説明するための図である。 センサモジュールにおける受光素子とフィルタの配列例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、有価証券や紙幣など(以下「媒体S」という)の画像を検出する光学ラインセンサ装置を示す断面図であり、媒体Sをx方向に直線状に搬送するための紙幣搬送路11を挟んで両側に対向配置される検出ユニット12,13を有している。紙幣搬送路11は、媒体Sを搬送方向xに沿わせた姿勢で直線状に真っ直ぐ搬送するものである。
一方の検出ユニット12は、長さ方向(図1におけるy方向)の寸法が厚さ方向(図1におけるz方向)の寸法及び幅方向(図1におけるx方向)の寸法に比してかなり大きく、細長い形状をなしている。検出ユニット12は、下方向に開口部が設けられた細長い箱状の筐体16と、この筐体16にその開口部を閉塞させるように取り付けられる細長い板状の透光カバー17と、筐体16の中に収納されたユニット本体Uとで構成される。
透光カバー17は、ガラス等の透明材料で形成されており、幅(x)方向の両端部に先端側ほど厚さが薄くなるように傾斜する面取が施されている。この面取りは媒体Sが検出ユニット12を通過する際に引っかかる障害とならないようにするためである。なお透光カバー17として、接合部の段差を極小化した一体成型樹脂成型品を用いてもよい。
ユニット本体U内には、透光カバー17に対し反対側にセンサモジュール(CCDなどの画像検出センサ、信号処理部を含む)14が配置されている。このセンサモジュール14もユニット本体Uと同様に細長い形状をなしており、その長さ(y)方向を、ユニット本体Uの長さ(y)方向に一致させて筐体16の中に取り付けられている。このセンサモジュール14は、その画像検出方向を透光カバー17に向けている。
ユニット本体U内には、長さ(y)方向に細長い形状のロッドレンズアレイ25がセンサモジュール14と平行に配置されている。このロッドレンズアレイ25は、媒体Sの画像をセンサモジュール14の感光面上に等倍の正立像として結像させるためのレンズ素子である。ロッドレンズアレイ25は、ユニット本体Uの幅(x)方向及び長さ(y)方向における位置をセンサモジュール14に全体的に重ね合わせた状態で、筐体16に取り付けられている。
センサモジュール14は、ロッドレンズアレイ25を介して取り込む画像の検出エリア(観測ライン)を、透光カバー17よりも所定距離外側に設定しており(図1においてこの検出エリアをR1で示す)、この検出エリアR1とセンサモジュール14とを結んだ線はz軸に平行となる。なお、当然のことながら検出エリアR1もユニット本体Uと同様、長さ(y)方向に細長い領域となっている。
以上の構成により、センサモジュール14は、ロッドレンズアレイ25を介して、ユニット本体Uの一側となる透光カバー17の外側に設定された検出エリアR1に存在する画像を結像することができる。
また、ユニット本体U内には、ロッドレンズアレイ25と並んで、検出エリアR1に向けて斜めに光を照射することのできる細長い形状の発光体19が設けられている(図1において光の方向を破線で示す)。この発光体19は、ユニット本体Uの長さ(y)方向に沿って、センサモジュール14及びロッドレンズアレイ25と平行な状態で筐体16に取り付けられている。
この発光体19は、センサモジュール14とほぼ同等以上の長さの、細長い形状のガラス等の透明材料からなる光ガイド樹脂38と、光ガイド樹脂38内に照射する半導体素子からなる発光素子29とを有している。
さらに筐体16には、図1に示すように、光ガイド樹脂38から出射する光を斜め下方にガイドするための反射板部34が設けられている。この反射板部34もユニット本体Uと同様、長さ(y)方向に細長い形状をなし、長さ(y)方向に沿った平行な溝を有し、この溝に発光体19を収容している。発光体19を収容する溝の片面は、光ガイド樹脂38から厚さ(−z)方向に離れるに従ってホーン状に広がるが、該溝の他面は水平に切断されている。これは光ガイド樹脂38からの照射光が検出エリアR1まで進むときに障害にならないようにするためである。
発光体19における発光素子29は、複数、具体的には5つ備えられている。各発光素子29は、それぞれが所望の波長領域の光を単独で照射可能な3つの発光素子(LED素子)29A〜29Cと、波長300nm〜400nmの紫外光の発光が可能な発光素子29Dと、波長800nm以上の発光が可能な発光素子29Eとを含む。各発光素子29A〜29Eは、所定の電極端子(図示せず)を備え、それらはワイヤーボンディング等によって接続されている。発光素子29A〜29Cは、例えば赤緑青(RGB)あるいはシアン・マゼンタ・イエローといった3原色に相当する複数色の可視光、紫外光、赤外光のうちの任意の三つの波長領域の光を照射可能となっている。
各発光素子29A〜29Eは、異なる波長領域の光を光ガイド樹脂38内に照射可能とされており、このため各素子に電圧を印加する電極端子を選択することにより発光素子29A〜29Eを同時に、若しくは時間的に切り替えて発光できる回路構成となっている。
なお、筐体16には、その内部においてセンサモジュール14へ発光体19の光が漏れるのを防止するための底壁部35が形成されており、この底壁部35にはセンサモジュール14の光路にのみ開口部が形成され、この開口部にロッドレンズアレイ25が取り付けられている。前述の反射板部34とこの底壁部35とは、図1に示すように一体に形成されていても良い。
他方の検出ユニット13は、検出ユニット12とは、紙幣搬送路11を挟んで長さ(y)方向に沿う軸を中心に180度反転させた姿勢で対向配置されている。すなわち検出ユニット13は、細長い箱状の筐体21の上方向に開口部が設けられ、この筐体21にその開口部を閉塞させるように透光カバー22が取り付けられている。検出ユニット13と検出ユニット12とは透光カバー17,22の主面同士を紙幣搬送路11に平行状態で1.5〜3mmのギャップを介して互いに対向させることになる。
筐体21の中の素子配置は、前述した発光体19と同じ構成の発光体24が備えられていることに加えて、媒体Sの裏面を下から上に向けて照射する発光体23が設けられている。発光体23は検出ユニット12のセンサモジュール14に相対して配置されているので、発光体23から照射され、媒体Sを透過した光は、ロッドレンズアレイ25を通過してセンサモジュール14に入射される。発光体23も前述した発光体19と同様、それぞれが所望の波長領域の光を単独で照射可能な5つの発光素子を備えている。
この構成により、図1における図示上側の検出ユニット12のセンサモジュール14が図1における図示下側の検出ユニット13の、検出エリアR1における透過画像を検出可能となる。さらには、図1における図示上側の検出ユニット12のセンサモジュール14は、図1における図示上側の発光体19から照射され、検出エリアR1で反射される反射画像を検出でき、図1における図示下側の検出ユニット13のセンサモジュール15は発光体23から照射された検出エリアR2の反射画像を検出可能となる。
なお、発光体19と発光体23とは、透過画像と反射画像が同時にセンサモジュール14に入ることがないように、時間的なスイッチングにより発光制御されている。
以上の構成により、筺体表面上の透光カバー17,22を通じて照射された対象物の透過画像又は反射画像がロッドレンズアレイ25,26を介してセンサモジュール14,15の表面に、等倍の正立像として結像される。
次に図2は、本発明に特徴的な、センサモジュール14,15の素子配列を示す正面図である。センサモジュール14,15は、y方向に直線状に並べられた複数の受光素子(それぞれフォトダイオード、フォトトランジスタなどで構成される)と信号処理部27とドライバ部31とを一体化させたセンサICチップを配列し、各受光素子をカラーフィルタで覆い、これを基板上に実装したものである。ドライバ部31は受光素子を駆動するためのバイアス電流を作成し供給する回路部分であり、信号処理部27は受光素子の光検出信号を読み取り処理する回路部分である。受光素子の種類は、限定されないが、例えばシリコンPNダイオード若しくはPINダイオードが用いられる。
媒体Sがx方向に移動する間に、信号処理部27において、一列に並べられた受光素子を露光することによって、媒体Sの面上にy方向に沿った所定幅の観測ラインを設定することができる。紙幣のライン情報を読み取る露光時間(光学読取時間という)は、光源の強度、センサの波長感度などに応じて任意に設定できる。例えば媒体Sのx方向の移動速度はATMや紙幣処理機などでは1500mm〜2000mm/秒であり、光学読取時間0.5〜1.0ミリ秒を採用すれば、観測ラインのx方向の幅は0.75〜2mmとなる。
従来のセンサモジュールはカラーフィルタがないので、この光学読取時間内に一色の明暗情報しか読み取ることができない。従って多色の情報を得るには、少なくともR光、G光、B光を切替えながら照射し、そのたびに光量を読み取らなければならず、実効上の観測ラインの幅も広くなった。
本実施形態では、図2に示すように、センサモジュール14,15の一画素(画素とは、画像データを読み取り処理する空間的単位を言う)あたり複数、例えば4つの受光素子が直線状に並んで構成されている。図2では、4つの受光素子のうち、1番目の受光素子が赤い(R)カラーフィルタで覆われ、2番目の受光素子が緑の(G)カラーフィルタで覆われ、3番目の受光素子が青い(B)カラーフィルタで覆われている。そして、4番目の受光素子は透明(W)フィルタで覆われているか、若しくはフィルタで覆われていない。なお前記カラーフィルタ(R,G,B)は通常、300〜400nmの紫外光に対しては不透明であり、波長800nm以上の赤外光に対しては透過性を有する。
透明(W)フィルタは、いかなる着色もない「透明な」フィルタである。例えば全てのカラーフィルタの光透過率を加算した光透過率を持つことが望ましい。例えばRフィルタの光透過帯域と、Gフィルタの光透過帯域と、Bフィルタの光透過帯域とをつないで包絡線を作ったときの、この包絡線と同様の光透過率を持つことが望ましい。このような「透明フィルタ」を形成する膜の材料は、有機材料では透明なアクリル樹脂、シクロオレフィン系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂の中から選ばれ、また無機系では窒化シリコン膜、酸化シリコン膜の中から選ばれる。
これらのフィルタ材料は、300〜400nmの紫外光に対しても透明である。これらのフィルタ材料は、波長800nm以上の赤外光に対しても透過性を有する。
なお、有機材料においては、液晶用途に用いられる紫外光吸収剤を含んだ透明材料は、紫外光に対して透明でないので、採用することは好ましくない。
このようにこのセンサモジュール14,15は、一画素に複数の受光素子とそれらを覆う各色のフィルタが搭載されているため、光源の波長を切り替えないで、それぞれが所望の波長領域の光を単独で照射できる複数の発光素子を同時に点灯させて、媒体の色情報を1本の観測ラインで一度に出力することが可能となる。
判定部30は、受光素子で読み取った媒体Sの透過画像データ又は反射画像データを、それぞれ例えばマスタデータと比較して真偽、金種及び汚損等を判別するものであり、その機能は、CD−ROMやハードディスクなど所定の記憶媒体Sに記録されたプログラムを、コンピュータが実行することにより実現される。
なお、図2では1素子のみが同一色のフィルタで覆われていたが、2つ以上の受光素子が対をなして同一色のフィルタで覆われていてもよい。
このような構成のセンサモジュール14,15の光検出信号は各受光素子の光検出信号を同時に取得した信号であり、これらは信号処理部27に入力される。信号処理部27は、前記センサモジュール14,15のR,G,Bの各フィルタを透過した受光素子の信号強度に基づいて、媒体Sの色情報を判別するとともに、前記透明(W)フィルタを透過し、若しくはフィルタを透過しない信号強度に基づいて、当該画素に入ってくる全体光量を算出する。これにより、全体光量を分母(リファレンス)とした、各色信号の正確な光量を知ることができる。
発光体23の赤、青、緑の発光素子を同時点灯して、静止している媒体Sに照射し、透過画像をセンサモジュール14で読み取った。
図3は、センサモジュール14の各受光素子で検出されたR,G,B,透明(W)の各フィルタを透過した光強度と、フィルタ無の光強度とを、対数目盛りでプロットしたグラフである。横軸は波長(nm)である。このグラフから、透明(W)フィルタを透過した光強度は、各カラーフィルタを透過した光強度を加算したものと等しくなっており、それはまた、フィルタ無の光強度に等しくなっている。
従って、透明(W)フィルタを透過した光強度又はフィルタ無の光強度に基づいてセンサモジュール14に入る全体光量を求めることができることが、明確に示されている。
図3のグラフは、赤、青、緑のLEDを混色した可視光発光体でセンサモジュール14を照射した結果に基づくものであったが、例えば波長300nmから400nmの帯域の紫外光を照射して、媒体Sから発する、可視光である蛍光を観測する場合もある。この場合は、透明(W)フィルタを、紫外光に対して透過性のある前述した材料の中から選択する。こうすれば図3に示したように、各カラーフィルタは450nmより短波長側の紫外光に対して不透明であるのに対して、透明(W)のフィルタを透過した光強度と、フィルタ無の光強度とは、400nm未満の紫外領域まで延びている。
媒体Sから発する蛍光を観測する場合、蛍光は、紫外光を照射する時刻とほぼ同時に観測できる。従って、一回の光学読取時間の中で、紫外光を照射し可視の蛍光を観測することができる。この様子を図4に示す(横軸“t”は時間を表わす)。図4(c)は信号処理部27における光学読取時間Tを示す。
信号処理部27は、紫外光を照射するタイミングで、透明(W)フィルタを通して又はフィルタ無の受光素子で検出された光信号を記録するとともに、同じ光学読取時間T内で、各カラーフィルタ(R,G,B)を透過した各受光素子の信号強度を検出する。
信号処理部27は、透明(W)フィルタを透過した光強度又はフィルタ無の光強度を判定部30に渡し、R,G,Bの各フィルタを透過した光強度を判定部30に渡す。これにより、判定部30は、媒体Sを反射又は透過し、センサモジュール14に入る紫外光を含む全体光量をリファレンスとした、各カラーフィルタを透過した光強度を求めることができる。
また例えば波長800nm以上の帯域の赤外光を照射する赤外照射発光素子を用いて、媒体Sから発する赤外光を観測する場合もある。この場合、透明(W)フィルタは勿論、各カラーフィルタ(R,G,B)も赤外光を透過させるので、センサモジュール14に結像される画像は空間的に連続した色情報のない濃淡のみの画像となる。
従来のセンサモジュールは、有色の光が媒体Sを反射した反射光又は透過したときの透過光を、いずれかのカラーフィルタ(R,G,B)を通して読み取っていた。例えば、緑の発光素子を点灯してカラーフィルタ(G)を通した光を読み取っていた。この場合、媒体S上の読み取り領域は当該カラーフィルタ(G)に対向する領域に限られるので、センサモジュール14に結像される画像は、他のカラーフィルタ(R,B)を飛び越した、互いに所定距離だけ離れた飛び飛びのラインから得られる情報しか持っていない。
ところが、赤外光を照射する赤外照射LEDを用いて、媒体Sから発する赤外光を観測すれば、透明(W)フィルタは勿論、各カラーフィルタ(R,G,B)も赤外光を透過させるので、センサモジュール14に結像される画像は、所定距離だけ離れた飛び飛びのラインの画像でなく、x方向に連続した領域の画像となる。したがって、赤外光の画像読み取り時に全画素を連続して読み出すことができ、空間解像度の高い情報を取り出すことが可能となり、媒体の基番号や微少なパターン判別に有効となる。
判定部30は、以上説明した、正確な光量に基づいた表裏の透過画像データ、反射画像データを、それぞれマスタデータと比較して真偽、金種及び汚損等を判別することができる。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではない。例えば、センサモジュール14,15の受光素子は図5(a)に示したように一列に配列されているとは限らず、二列以上に配列されたものであってもよい。図5(b)は、前記受光素子が一画素あたり2×2に配列されたものであり、2列のうち1つの列(例えば下の列)の一隅に、透明(W)フィルタ又はフィルタ無の第二の受光素子が配列されている例を示す。図5(c)は前記受光素子が一画素あたり4列に配列されたものであり、それらの4列のうち最も1つの列(例えば下の列)に、透明(W)フィルタ又はフィルタ無の第二の受光素子が配列されている例を示す。これらの場合でも、一画素内において、透明(W)フィルタを通して又はフィルタ無の受光素子で検出された光信号を記録するとともに、各カラーフィルタ(R,G,B)を透過した各受光素子の信号強度を検出することができる。その他、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
12,13 検出ユニット
14,15 センサモジュール
19,23,24 発光体
27 信号処理部
30 判定部
RGB 可視光カラーフィルタ
S 有価証券、紙幣などの媒体
U ユニット本体
W 透明フィルタ

Claims (5)

  1. 有価証券、紙幣などの媒体の鑑別を目的とする光学ラインセンサ装置において、
    所定波長帯の光を、移動する媒体に照射する光源と、受光素子が配列されたセンサモジュールを備える受光部と、前記受光部の光検出信号を処理する信号処理部とを有し、
    前記受光素子は、第一の受光素子と第二の受光素子とを有し、
    前記センサモジュールは、1つの画素ごとに、前記第一の受光素子と前記第二の受光素子とを配列したものであり、
    前記第一の受光素子は、それぞれ可視光に対して透過特性の違う可視光カラーフィルタを備える2つ以上の受光素子からなり、前記第二の受光素子は透明フィルタを備えるか若しくはフィルタがない受光素子であり、
    前記信号処理部は、媒体を透過若しくは反射し、前記センサモジュールの第一の受光素子で検出された各光強度に基づいて媒体の色情報を判別し、前記第二の受光素子で検出された光量に基づいて、前記画素に入ってくる全体光量を算出するものである、光学ラインセンサ装置。
  2. 前記光源は、波長300nm〜400nmの紫外光を媒体に照射することができる光源を含み、
    前記可視光カラーフィルタは前記紫外光に対して実質的に不透明であり、前記透明フィルタは前記紫外光に対して実質的に透明であり、前記信号処理部は前記受光部の第二の受光素子で検出された光量に基づいて紫外光強度を求め、該紫外光強度に対する、第一の受光素子で検出された蛍光の色情報を読み出すものである、請求項1に記載の光学ラインセンサ装置。
  3. 前記光源は、波長800nm以上の赤外光を媒体に照射することができる光源を含み、
    前記可視光カラーフィルタは前記赤外光に対して実質的に透明であり、前記透明フィルタは前記赤外光に対して実質的に透明であり、前記信号処理部は前記受光部の第一の受光素子及び第二の受光素子で検出された赤外光の強度情報を読み出すものである、請求項1又は請求項2に記載の光学ラインセンサ装置。
  4. 前記センサモジュールは、前記受光素子が一列に配列されたものである、請求項1〜請求項3の何れかに記載の光学ラインセンサ装置。
  5. 前記センサモジュールは、前記受光素子が複数列に配列されたものであり、それらの複数列のうち1つの列に、前記第二の受光素子が配列されている、請求項1〜請求項3の何れかに記載の光学ラインセンサ装置。
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