JP2012061599A - ベンゾシクロブテン樹脂のインプリント技術への適用及び当該技術によるパターン形成方法 - Google Patents

ベンゾシクロブテン樹脂のインプリント技術への適用及び当該技術によるパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱インプリントリソグラフィー技術を用いて、ベンゾシクロブテン樹脂のパターンを形成する方法を提供する。
【解決手段】下記式(2):

で表されるジビニルシロキサン−ビスベンゾシクロブテンを重合して得られるベンゾシクロブテン樹脂を含む層を基板上に形成する工程、前記ベンゾシクロブテン樹脂を含む層に、加熱及び加圧しながらモールドを押しつけ、該ベンゾシクロブテン樹脂を含む層にパターンを形成する工程、及び冷却後に、前記パターンが形成されたベンゾシクロブテン樹脂を含む層を前記モールドから離型する工程を有し、前記加熱の温度が150℃乃至350℃である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベンゾシクロブテン樹脂を用いた、熱インプリントよるパターン形成方法に関する。
近年、半導体デバイスの微細化に伴い、様々なリソグラフィー方式が提案され、開発が進められている。特に50nm以下のリソグラフィー技術に関しては、波長193nmのArFに液浸技術を組み合わせた液浸ArFエキシマレーザー方式、波長13.5nmの極端紫外線(EUV)露光方式、ビーム径が5nm以下の電子線(EB)露光方式の研究が進められている。しかしながら、光源波長の短波長化は、高額な新たな露光装置が必要となってしまい、さらに微細加工の有力な技術と考えられているEB方式も、スループットが小さく、ナノデバイスの量産は困難である。
一方、Chouらにより、微細パターンの形成方法として、ナノインプリントリソグラフィーが提案された(特許文献1参照)。ナノインプリントリソグラフィーでは、所定のパターンが形成されたモールドを、表面に樹脂層が形成された基板に対して押しつけ、モールドのパターンを樹脂層に転写する。
Chouらによって最初に提案されたナノインプリントリソグラフィーは、樹脂層に熱可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メチル(PMMA)が用いられ、樹脂層を変形させる前に加熱して樹脂を軟化させておき、次いで、モールドを押しつけて樹脂層を変形させ、その後、樹脂層を冷却して固化させる工程を経ることから、「熱サイクルナノインプリント」と呼ばれている。しかしながら、「熱サイクルナノインプリント」には、樹脂層の昇温、冷却に時間を要するため、スループットが低いという問題や、温度差によりパターン寸法が変化するという問題があった。
一方、マルチチップモジュール、液晶表示素子等に用いられる有機材料、及びLSI等半導体素子のパッシベーション膜として、一般的に、ポリイミド系樹脂及びアクリル系樹脂が知られている。近年、それらの樹脂に代わり、光学的、電気的特性、耐プロセス性の良いベンゾシクロブテン樹脂の使用が研究されてきた(特許文献2参照)。
前述のような用途では、ベンゾシクロブテン樹脂は、シリコンやガラス等の板上にその樹脂を成膜し、形成された樹脂層をパターニングして使用されている。ベンゾシクロブテン樹脂層のパターニングの方法としては、プラズマエッチング装置を用いるドライエッチングと、光反応剤を添加したネガ型感光性ベンゾシクロブテン樹脂配合組成物に、有機溶剤等のエッチング剤を用いエッチングするウエットエッチングが一般的である。
ドライエッチングの場合、基板上に形成されたベンゾシクロブテン樹脂層上にマスク材としてフォトレジストや金属等の層を形成し、ベンゾシクロブテン樹脂層を除去する箇所が露出するようにそのマスク材をパターニングし、OやCF等のエッチングガス雰囲気下で電極に高周波を印加しプラズマを発生させ、発生したプラズマをマスク材開口部のベンゾシクロブテン樹脂と反応させガス化し、開口部のベンゾシクロブテン樹脂を除去しパターニングするのが一般的であった。
また、従来のウエットエッチングでは、ビスアジド化合物等の感光剤を含有させネガ型の感光性にしたベンゾシクロブテン樹脂層を基板上に形成し、そのネガ型感光性ベンゾシクロブテン樹脂層をパターンが形成できるように露光し、露光部分を光反応により硬化させ、未露光のベンゾシクロブテン樹脂部分を有機溶剤等により除去しパターニングするのが一般的であった(特許文献3参照)。
さらには、感光性ベンゾシクロブテン樹脂を用いずに、ウエットエッチングによりパターンを形成する方法もある。基板上に形成されたB−ステージ化したベンゾシクロブテン樹脂層上にフォトレジスト層を形成し、このフォトレジスト層をパターニング後、形成されたフォトレジストパターンをマスクとして、そのベンゾシクロブテン樹脂層を有機溶剤によるウエットエッチング処理し、最後に不要になったフォトレジストパターンを除去してパターン形成を行う(特許文献4参照)。
しかしながら、ベンゾシクロブテン樹脂層にフォトレジスト層を形成してプラズマエッチング又はウエットエッチングする方法は工程が煩雑であり、プラズマエッチングを行う場合は、マスク材とベンゾシクロテン樹脂のエッチング選択比が1〜1.5程度のため、プラズマエッチング時の膜減りを考慮し、フォトレジスト等のマスク材の厚みを1.5〜2倍程度にする必要があり、露光時間の増加やフォトレジストの解像度の低下などの欠点が存在する。ウエットエッチングを行う場合は、ベンゾシクロブテン樹脂層を横方法(膜面方向)および縦方向(膜の深さ方向)に等方性にエッチングするため、アスペクト比の高い、垂直なパターンは得られにくいとう欠点がある。
一方、感光性ベンゾシクロブテン樹脂を用いたウエットエッチング方法では、感光性の光反応剤を添加したベンゾシクロブテン樹脂を使用するため、このベンゾシクロブテン樹脂は紫外線領域から可視領域にかけての光吸収を持ち、ゆえに着色することが多い。このような材料では、例えば液晶表示素子に使用する場合、バックライト光の透過を妨げ、光利用効率の低下をもたらす等の問題があった。
米国特許第5772905号明細書 特公平05−073756号公報 特表平11−503248号公報 特開平11−016883号公報
本発明は、熱インプリントリソグラフィー技術を用いて、ベンゾシクロブテン樹脂のパターンを形成する方法を提供することを目的とする。すなわち、感光性ベンゾシクロブテン、レジスト、現像液等を用いずに容易にベンゾシクロブテン樹脂のパターンを形成することができ、かつ寸法変化のない又は小さい、ベンゾシクロブテン樹脂のパターン形成方法を提供することである。
本発明者らは鋭意研究した結果、ベンゾシクロブテン樹脂を含む層を、特定の加熱温度のもと、モールドを用いて加圧することにより上記の課題が達成できることを見いだし、本発明に至った。モールドとは、表面に凹凸のパターンが形成された、石英、シリコン、シリコンカーバイド(SiC)、ニッケル、タンタル等の材料からなる“型”である。
本発明は、下記式(1):
(式中、Rはそれぞれ独立に炭素原子数1乃至6のアルキル基、ビニル基又はフェニル基を表し、Rはそれぞれ独立に炭素原子数1乃至6のアルキル基又はメトキシ基を表し、Rはそれぞれ独立に炭素原子数1乃至6のアルキル基を表し、k及びmはそれぞれ独立に0又は1を表し、nは1乃至3の整数を表す。)
で表されるジビニルシロキサン−ビスベンゾシクロブテンを重合して得られるベンゾシクロブテン樹脂を含む層を基板上に形成する工程、
前記ベンゾシクロブテン樹脂を含む層に、加熱及び加圧しながらモールドを押しつけ、該ベンゾシクロブテン樹脂を含む層にパターンを形成する工程、及び
冷却後に、前記パターンが形成されたベンゾシクロブテン樹脂を含む層を前記モールドから離型する工程を有し、
前記加熱の温度が150℃乃至350℃であるインプリント方法である。
また本発明は、前記式(1)で表されるジビニルシロキサン−ビスベンゾシクロブテンとして、例えば下記式(2):

で表されるジビニルシロキサン−ビスベンゾシクロブテンを重合して得られるベンゾシクロブテン樹脂を含む層を基板上に形成する工程、
前記ベンゾシクロブテン樹脂を含む層に、加熱及び加圧しながらモールドを押しつけ、該ベンゾシクロブテン樹脂を含む層にパターンを形成する工程、及び
冷却後に、前記パターンが形成されたベンゾシクロブテン樹脂を含む層を前記モールドから離型する工程を有し、
前記加熱の温度が150℃乃至350℃であるインプリント方法である。
上記本発明において、前記加圧は、例えば1MPa乃至10MPaの条件で行われる。前記加熱の温度については、350℃を超えるとベンゾシクロブテン樹脂が分解するため、350℃以下で加熱する必要がある。逆に150℃より低い温度(例えば120℃)では、ベンゾシクロブテン樹脂を含む層に所望のパターンを形成することができない又は困難である。
前記ベンゾシクロブテン樹脂は、例えばBステージ化ベンゾシクロブテン樹脂である。ここで、Bステージ化とは、半硬化状態(硬化中間状態)にすることを意味する。この状態の樹脂は、加熱すると軟化し、ある種の溶剤に触れると膨潤もしくは溶融又は溶解する状態にある。ベンゾシクロブテン樹脂がこのような状態にあることにより、インプリント装置を用いて所望のパターンを形成することが容易になる。また、Bステージ化ベンゾシクロブテン樹脂は、プレポリマーであると換言することもできる。参考までに、熱硬化性樹脂の未硬化状態はAステージと表現され、熱硬化性樹脂の硬化工程の最終段階はCステージと表現される。Bステージとは、AステージでもCステージでもない状態である。
前記モールドから離型する工程の後、必要に応じて、前記基板を250℃乃至350℃の温度で加熱する工程を更に有することができる。この加熱工程により、ベンゾシクロブテン樹脂の硬化(架橋)が進行し、三次元ポリマー化する。350℃を超える温度ではベンゾシクロブテン樹脂が分解するため、350℃以下で加熱する必要がある。
前記ベンゾシクロブテン樹脂を含む層は、例えば該ベンゾシクロブテン樹脂及びそれを溶解可能な有機溶剤を含むインプリント用膜形成組成物を前記基板上に塗布し、前記有機溶剤を蒸発させることにより形成される。その有機溶剤として、例えばトルエン、キシレン、メシチレン等のアルキル芳香族類、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等の環状ケトン類、ジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類、酢酸ブチル、1−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)が挙げられる。また、前記基板上への塗布は、スピンコート法、ディップ法、スプレー法等の公知の塗布法を採用することができる。
本発明により、レジスト等のウエットエッチング用マスク及びエッチング液を用いず、簡便に、所望のパターンを形成することが可能となる。また感光性ベンゾシクロブテン樹脂を用いないので、光透過度が高く、透明性に優れたベンゾシクロブテン樹脂を得ることができる。
インプリント用モールドの断面SEM像を示す。 実施例11のサンプルの断面SEM像を示す。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
ベンゾシクロブテン樹脂溶液(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製、商品名:CYCLOTENE〔登録商標〕3022−35)を、4インチシリコン基板上にスピンコーターを用いて2500rpmにて30秒間塗布し、ホットプレート上で90℃にて90秒間ベークした。その後、4インチシリコン基板を、約3cm角サイズのチップに切断し、比較例1及び実施例1乃至実施例4で使用するサンプルを得た。得られたサンプル(チップ)には、ベンゾシクロブテン樹脂層が形成されている。
ベンゾシクロブテン樹脂溶液(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製、商品名:CYCLOTENE〔登録商標〕3022−63)を、4インチシリコン基板上にスピンコーターを用いて1500rpmにて30秒間塗布し、ホットプレート上で90℃にて90秒間ベークした。その後、4インチシリコン基板を、約3cm角サイズのチップに切断し、実施例5乃至実施例7で使用するサンプルを得た。得られたサンプル(チップ)には、ベンゾシクロブテン樹脂層が形成されている。
ベンゾシクロブテン樹脂溶液(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製、商品名:CYCLOTENE〔登録商標〕3022−35)をメシチレン(1,3,5−トリメチルベンゼン)にて10倍に希釈した樹脂溶液を作製し、この樹脂溶液を4インチシリコン基板上にスピンコーターを用いて3000rpmにて30秒間塗布し、ホットプレート上で90℃にて90秒間ベークした。その後、4インチシリコン基板を、約3cm角サイズのチップに切断し、実施例8乃至実施例11で使用するサンプルを得た。得られたサンプル(チップ)には、ベンゾシクロブテン樹脂層が形成されている。
ベンゾシクロブテン樹脂溶液(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製、商品名:CYCLOTENE〔登録商標〕3022−35)を、4インチシリコン基板上にスピンコーターを用いて2000rpmにて30秒間塗布し、ホットプレート上で90℃にて90秒間ベークした。その後、4インチシリコン基板を、約3cm角サイズのチップに切断し、実施例12乃至実施例13で使用するサンプルを得た。得られたサンプル(チップ)には、ベンゾシクロブテン樹脂層が形成されている。
<パターン形成>
次に、インプリント装置(リソテックジャパン株式会社製、LTNIP−5000)を用いて、ベンゾシクロブテン樹脂層にパターンを形成した。すなわち、インプリント装置に、用意した上記チップを配置し、所定の加温、加圧条件(表1及び表2に記載)でモールドをベンゾシクロブテン樹脂層に押しつけてパターンを形成し、冷却後、インプリント装置からそのチップを取り出し、パターンが形成されたベンゾシクロブテン樹脂層をモールドから離型し、比較例1及び実施例1乃至実施例4の結果を得た。使用したモールドは、石英製のものである。
インプリント装置(明昌機工株式会社製、NM−0801HB)を用いて、上記同様の方法により、ベンゾシクロブテン樹脂層にパターンを形成した。すなわち、インプリント装置に、用意した上記チップを配置し、所定の加温、加圧条件(表3に記載)でモールドをベンゾシクロブテン樹脂層に押しつけてパターンを形成し、冷却後、インプリント装置からそのチップを取り出し、パターンが形成されたベンゾシクロブテン樹脂層をモールドから離型し、実施例5乃至実施例13の結果を得た。使用したモールドは、シリコン製のものである。
パターン形成の有無は、断面観察SEM(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、S4800)にて、パターンの断面を観察して判断した。下記表1、表2及び表3に、パターンが形成された場合“○”、パターンが形成されなかった場合“×”で示す。表3に記載の加温条件1については、1℃/秒で昇温させた。


表2及び表3に示すとおり、実施例1乃至実施例13のようにインプリントの際の加熱を150℃以上で行ったサンプルは、パターン形成が可能であった。一方、表1に示す比較例1のように120℃でインプリントしたサンプルでは、パターン形成が不可能であった。実施例5乃至実施例13の結果を得るのに使用したモールド(シリコン製モールド)の断面SEM像を図1に、パターンが形成された実施例11のサンプルの断面SEM像を図2に示す。
<寸法精度の測定>
パターンが形成された実施例9乃至実施例11のサンプルのパターン寸法、及び使用したモールドのパターン寸法を測定した。測定には、断面観察SEM(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、S4800)の測長機能を用い、各パターン配列の任意の箇所を3点選んで測定した。その結果を下記表4及び、表5乃至表7に示す。



表4乃至表7に示す結果から、使用したモールドのパターンサイズに対し、平均値でパターン幅は±3nm以内、パターン深さは±4nm以内であった。したがって、パターン誤差は±3%以内で寸法精度は非常に良かった。すなわち、寸法変化がほとんど無いインプリントが可能なことが示された。さらには、実施例9乃至実施例11のパターンサイズ平均値が幅:117nm、深さ:347nmであることから、アスペクト比は347/117=3.0となり、比較的大きなアスペクト比が得られるパターニングが可能であった。

Claims (6)

  1. 下記式(1):
    (式中、Rはそれぞれ独立に炭素原子数1乃至6のアルキル基、ビニル基又はフェニル基を表し、Rはそれぞれ独立に炭素原子数1乃至6のアルキル基又はメトキシ基を表し、Rはそれぞれ独立に炭素原子数1乃至6のアルキル基を表し、k及びmはそれぞれ独立に0又は1を表し、nは1乃至3の整数を表す。)
    で表されるジビニルシロキサン−ビスベンゾシクロブテンを重合して得られるベンゾシクロブテン樹脂を含む層を基板上に形成する工程、
    前記ベンゾシクロブテン樹脂を含む層に、加熱及び加圧しながらモールドを押しつけ、該ベンゾシクロブテン樹脂を含む層にパターンを形成する工程、及び
    冷却後に、前記パターンが形成されたベンゾシクロブテン樹脂を含む層を前記モールドから離型する工程を有し、
    前記加熱の温度が150℃乃至350℃であるインプリント方法。
  2. 下記式(2):

    で表されるジビニルシロキサン−ビスベンゾシクロブテンを重合して得られるベンゾシクロブテン樹脂を含む層を基板上に形成する工程、
    前記ベンゾシクロブテン樹脂を含む層に、加熱及び加圧しながらモールドを押しつけ、該ベンゾシクロブテン樹脂を含む層にパターンを形成する工程、及び
    冷却後に、前記パターンが形成されたベンゾシクロブテン樹脂を含む層を前記モールドから離型する工程を有し、
    前記加熱の温度が150℃乃至350℃であるインプリント方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記加圧は1MPa乃至10MPaの条件で行われるインプリント方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、前記ベンゾシクロブテン樹脂はBステージ化ベンゾシクロブテン樹脂であるインプリント方法。
  5. 請求項4において、前記モールドから離型する工程の後、更に前記基板を250℃乃至350℃の温度で加熱する工程を有するインプリント方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、前記ベンゾシクロブテン樹脂を含む層は、該ベンゾシクロブテン樹脂及びそれを溶解可能な有機溶剤を含むインプリント用膜形成組成物を前記基板上に塗布し、前記有機溶剤を蒸発させることにより形成されるインプリント方法。
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