JP2012058354A - レンズ鏡胴、撮像装置および電子機器 - Google Patents

レンズ鏡胴、撮像装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 コスト、作動音および消費電力を下げ、退避動作をスムーズに退避レンズ移動枠に伝える。
【解決手段】 撮影状態では全てのレンズ群を同一の光軸上に位置させ、沈胴状態ではレンズ群のうちの少なくとも1つのレンズ群からなる退避レンズ群を可動レンズ鏡筒の内径よりも外側に退避させるべく、前記少なくとも1つの第3群レンズ系13を保持する退避レンズ保持枠42と、退避レンズ保持枠42を一端に取着し且つ他端を中心とする回転動作および光軸方向に沿う進退動作を可能として設けられ、退避レンズ保持枠42を移動させる退避レンズ移動枠41と、を含む。退避レンズ移動枠41の回転軸近傍に設けられ、退避レンズ移動枠41を回動退避させるレバー51と、退避レンズ移動枠41の回転軸近傍に設けられ、退避レンズ移動枠41に係合し、レンズ保持枠駆動手段に連動して、当該退避レンズ移動枠41を光軸方向に沿って駆動するカム筒と、を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一つの形態では、各々1つ以上のレンズからなる複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴して収納し、他の一つの形態では前記複数のレンズ群の少なくとも一部を所定位置まで繰り出して使用する、いわゆる沈胴式のレンズ鏡胴に係り、特に前記複数のレンズ群を相対的に移動させて焦点距離を変更するズームレンズに好適なレンズ鏡胴、並びに撮像用光学系としてそのようなレンズ鏡胴を用いる撮像装置および電子機器に関するものである。
いわゆるディジタルカメラ等の撮像装置においては、焦点距離を変更可能なズームレンズ等の撮影レンズの高性能化およびユーザーの要求による小型化等の進展に伴い、撮影時以外にレンズ鏡胴の一部または全部が撮像装置本体内に収納される、いわゆる沈胴式の撮影レンズを用いるものが増加している。
さらには、単なる小型化ではなく、より一層の薄型化の要求により、沈胴収納状態でのレンズ鏡胴部分の厚み寸法を極限にまで減らすことが重要となってきている。このような撮像装置の薄型化の要求に対処するために、やはり沈胴式の構成を用いて薄型化を実現することが行われている。また、さらなる薄型化のために、沈胴収納状態で一部のレンズをレンズ鏡胴の外側へ退避させる構成が提案され、用いられている。
従来のこの種の沈胴式のレンズ構成の例が、特許文献1(特開2006−154678号)、特許文献2(特開2008−268605号)および特許文献3(特開2008−281773号)等に開示されている。
特許文献1(特開2006−154678号)に開示された構成では、光学系の一部のレンズ、フィルタ等を含む光学要素および撮像素子からなるユニットを、回転筒の回転動作によって、直線的に移動させ、レンズ鏡胴の外へ退避させて、沈胴収納状態での厚み寸法を減らすようにしている。
特許文献2(特開2008−268605号)に開示された構成では、光学系の一部の退避レンズを、回転筒の回転動作による退避レンズ枠の回動によって、旋回移動させ、レンズ鏡胴の外へ退避させて、沈胴収納状態での厚み寸法を減らすようにしている。
特許文献3(特開2008−281773号)に開示された構成では、光学系の一部の退避レンズを、回転筒の回転動作による退避レンズ枠の回動によって、旋回移動させ、レンズ鏡胴の外へ退避させて、さらに退避レンズ枠の回動の軸に垂直な軸を中心として回転させて沈胴収納状態での厚み寸法と横幅寸法を減らすようにしている。
しかしながら、特許文献1(特開2006−154678号)の構成では、一部のレンズ、光学要素および撮像素子からなるユニットを、レンズ鏡胴の外へ退避させているため、退避のための移動量が大きく、鏡胴外にかなり大きなスペースも必要となる。また、退避レンズと光学要素のみならず、撮像素子をも退避させているため、撮像素子との間で電気信号をやりとりするためのフレキシブルケーブルも長くなり、ノイズの危険性やケーブルの取り回しスペースの問題も考慮する必要がある。
また、特許文献2(特開2008−268605号)の構成では、退避レンズを支持している退避レンズ枠のみを退避させているが、退避レンズ枠が光軸上に位置した後の光軸方向の移動については、別途に設けたアクチュエータにより駆動されるため、コストや作動音および消費電力の問題を考慮する必要がある。
そして、特許文献3(特開2008−281773号)の構成では、特許文献2の場合と同様に、退避レンズ枠が光軸上に位置した後は、別途にアクチュエータが必要となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、退避レンズ群を支持する退避レンズ移動枠の光軸上の作動に、レンズ鏡胴の繰り出し動作に用いるのと同じアクチュエータを用いて、コスト、作動音および消費電力を下げることを可能とし、退避レンズ移動枠を退避させるレバーと退避レンズ移動枠とを別部材として、退避動作をスムーズに退避レンズ移動枠に伝えることを可能とするレンズ鏡胴、撮像装置および電子機器を提供することを目的としている。
すなわち、本発明の請求項1の目的は、収納状態と撮影状態との間で、退避レンズ移動枠をスムーズに移動させることを可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
また、本発明の請求項2の目的は、特に、別途にアクチュエータを追加することなく、退避レンズ移動枠の退避および光軸上への挿入の各動作を可能として、コストダウンおよび消費電力の低減を可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、退避レンズ移動枠の退避動作に係る力量低減および騒音低減を可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、レンズ鏡胴の繰り出し時に退避レンズ移動枠をスムーズに光軸上に移動させることを可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、撮影状態やズーム状態でも他の部品と干渉することなく、収納動作時にはどの状態からでも確実に作動させることを可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、沈胴収納状態での落下衝撃等の外力による退避レンズ移動枠の光軸方向の移動を防止し、繰り出し動作の開始によって退避レンズ移動枠を即座に作動させることを可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、沈胴収納動作時および繰り出し動作時に退避レンズ移動枠をスムーズに動作させることを可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、アクチュエータを別途に設けることなく、退避レンズ移動枠を光軸方向に移動させることができ、コストダウンおよび騒音低減を可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、少ない占有スペースで、退避レンズ移動枠を光軸方向に駆動することを可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項10の目的は、特に、退避レンズ移動枠の光軸方向に沿う移動時には、退避動作の機構が切り離され、光軸方向に沿う移動のための機構を小型化して、スペース効率を向上させることを可能とするレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項11の目的は、特に、退避レンズ移動枠を収納状態と撮影状態との間で、スムーズに移動させることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項12の目的は、特に、退避レンズ移動枠を収納状態と撮影状態との間で、スムーズに移動させることを可能とする電子機器を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、上述した目的を達成するために、
各々1つ以上のレンズからなる複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させて前記レンズ群を収納する沈胴状態から、前記レンズ群の少なくとも一部を対物側に移動することにより撮影状態とするレンズ鏡胴であって、
前記複数のレンズ群をレンズ群毎にそれぞれ保持する複数のレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を内部に保持する可動レンズ鏡筒と、前記可動レンズ鏡筒を介して前記レンズ保持枠を駆動するレンズ保持枠駆動手段と、を備えるレンズ鏡胴において、
前記レンズ保持枠は、
撮影状態では全てのレンズ群を同一の光軸上に位置させ、沈胴状態では前記レンズ群のうちの少なくとも1つのレンズ群からなる退避レンズ群を前記可動レンズ鏡筒の内径よりも外側に退避させるべく、前記少なくとも1つの退避レンズ群を保持する退避レンズ保持枠と、
前記退避レンズ保持枠を一端に取着し且つ他端を中心とする回転動作および光軸方向に沿う進退動作を可能として設けられ、前記退避レンズ保持枠を移動させる退避レンズ移動枠と、
を含み、さらに
前記退避レンズ移動枠の回転軸近傍に設けられ、該退避レンズ移動枠を回動退避させるレバーと、
前記退避レンズ移動枠の回転軸近傍に設けられ、該退避レンズ移動枠に係合し、前記レンズ保持枠駆動手段に連動して、当該退避レンズ移動枠を光軸方向に沿って駆動するカム筒と、
を具備してなることを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項1のレンズ鏡胴であって、
前記レバーは、前記退避レンズ移動枠の回転中心と同一部位およびその近傍のいずれかに回転中心を持ち、前記可動レンズ鏡筒のうちの光軸周りに回転しながら光軸方向に移動する回転筒の動作に伴って、前記退避レンズ移動枠と係合および離間し、前記回転筒の収納動作で前記退避レンズ移動枠に係合して前記退避レンズ移動枠を退避させ、そして前記回転筒の繰り出し動作で前記退避レンズ移動枠から離間して前記退避レンズ移動枠の退避を解除することを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項2のレンズ鏡胴であって、
前記レバーと前記回転筒との係合にあたっては、前記回転筒の基端部から後方に突出した突出部が、前記レバーの側方に形成される摺動面に当接し該摺動面を摺動しつつ押圧することを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項3のレンズ鏡胴であって、
前記レバーには、該レバーを前記突出部へ押し付ける方向へ付勢する付勢部材を付設しており、前記回転筒の収納動作によって前記付勢部材がチャージされ、前記回転筒の繰り出し動作によって前記付勢部材に付勢されて前記レバーが当該レンズ鏡胴内へ回転駆動されることを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項1〜請求項4のいずれか1項のレンズ鏡胴であって、
前記レバーは、光軸に平行な軸線に対して回転可能に且つ光軸方向については移動しないようにして、当該レンズ鏡胴のベース部材に支持されていることを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項5のレンズ鏡胴であって、
前記レバーには、沈胴収納状態で前記退避レンズ移動枠を係止して、該退避レンズ移動枠の光軸方向に沿う移動を阻止するストッパーを設けていることを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項1〜請求項6のいずれか1項のレンズ鏡胴であって、
前記退避レンズ移動枠には、前記退避レンズ群を退避側から光軸上へ向かう方向へ付勢し且つ光軸方向に沿って後方へ付勢するための付勢部材を付設しており、該退避レンズ移動枠は、前記回転筒の収納動作に伴って前記レバーにより前記付勢部材に抗して退避されるが、前記回転筒の繰り出し動作に伴って前記レバーが当該レンズ鏡胴内へ回転動作すると、前記付勢部材により付勢されて前記退避レンズ群を光軸上へ位置させることを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項1〜請求項7のいずれか1項のレンズ鏡胴であって、
前記カム筒は、前記可動レンズ鏡筒のうち光軸周りに回転しながら光軸方向に移動する回転筒を駆動する駆動系により前記回転筒と連動して回転駆動されることを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項8のレンズ鏡胴であって、
前記カム筒は、外周面に前記退避レンズ移動枠に係合するカムを設けており、該カム筒が回転することで前記退避レンズ移動枠を光軸方向に移動させることを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項9のレンズ鏡胴であって、
前記カムは、前記退避レンズ移動枠が前記退避レンズ群を光軸上に位置させている状態でのみ該退避レンズ移動枠に係合するように構成されていることを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係る撮像装置は、
撮像用光学系として、請求項1〜請求項10のいずれか1項のレンズ鏡胴を用いた光学系を含むことを特徴としている。
請求項12に記載した本発明に係る電子機器は、
カメラ機能部を有し、且つ前記カメラ機能部の撮像用光学系として、請求項1〜請求項10のいずれか1項のレンズ鏡胴を用いた光学系を含むことを特徴としている。
本発明によれば、退避レンズ群を支持する退避レンズ移動枠の光軸上の作動に、レンズ鏡胴の繰り出し動作に用いるのと同じアクチュエータを用いて、コスト、作動音および消費電力を下げることを可能とし、退避レンズ移動枠を退避させるレバーと退避レンズ移動枠とを別部材として、退避動作をスムーズに退避レンズ移動枠に伝えることを可能とするレンズ鏡胴、撮像装置および電子機器を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1のレンズ鏡胴によれば、
各々1つ以上のレンズからなる複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させて前記レンズ群を収納する沈胴状態から、前記レンズ群の少なくとも一部を対物側に移動することにより撮影状態とするレンズ鏡胴であって、
前記複数のレンズ群をレンズ群毎にそれぞれ保持する複数のレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を内部に保持する可動レンズ鏡筒と、前記可動レンズ鏡筒を介して前記レンズ保持枠を駆動するレンズ保持枠駆動手段と、を備えるレンズ鏡胴において、
前記レンズ保持枠は、
撮影状態では全てのレンズ群を同一の光軸上に位置させ、沈胴状態では前記レンズ群のうちの少なくとも1つのレンズ群からなる退避レンズ群を前記可動レンズ鏡筒の内径よりも外側に退避させるべく、前記少なくとも1つの退避レンズ群を保持する退避レンズ保持枠と、
前記退避レンズ保持枠を一端に取着し且つ他端を中心とする回転動作および光軸方向に沿う進退動作を可能として設けられ、前記退避レンズ保持枠を移動させる退避レンズ移動枠と、
を含み、さらに
前記退避レンズ移動枠の回転軸近傍に設けられ、該退避レンズ移動枠を回動退避させるレバーと、
前記退避レンズ移動枠の回転軸近傍に設けられ、該退避レンズ移動枠に係合し、前記レンズ保持枠駆動手段に連動して、当該退避レンズ移動枠を光軸方向に沿って駆動するカム筒と、
を具備することにより、
収納状態と撮影状態との間で、退避レンズ移動枠をスムーズに移動させることが可能となる。
すなわち、退避レンズ移動枠を退避させるレバーと退避レンズ移動枠を光軸方向に駆動するカム筒を備えたことで、退避レンズ移動枠を収納状態と撮影状態やズーム状態との間でスムーズに移動させることができる。
請求項2に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項1のレンズ鏡胴において、
前記レバーは、前記退避レンズ移動枠の回転中心と同一部位およびその近傍のいずれかに回転中心を持ち、前記可動レンズ鏡筒のうちの光軸周りに回転しながら光軸方向に移動する回転筒の動作に伴って、前記退避レンズ移動枠と係合および離間し、前記回転筒の収納動作で前記退避レンズ移動枠に係合して前記退避レンズ移動枠を退避させ、そして前記回転筒の繰り出し動作で前記退避レンズ移動枠から離間して前記退避レンズ移動枠の退避を解除することにより、
特に、別途にアクチュエータを追加することなく、退避レンズ移動枠の退避および光軸上への挿入の各動作を可能として、コストダウンおよび消費電力の低減が可能となる。すなわち、退避レンズ移動枠を退避させるレバーを回転筒の作動により駆動するようにすることで、アクチュエータを追加せずに退避・挿入動作をさせて、コストダウンおよび消費電力を低減することが可能となる。
請求項3に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項2のレンズ鏡胴において、
前記レバーと前記回転筒との係合にあたっては、前記回転筒の基端部から後方に突出した突出部が、前記レバーの側方に形成される摺動面に当接し該摺動面を摺動しつつ押圧することにより、
特に、退避レンズ移動枠の退避動作に係る力量低減および騒音低減が可能となる。すなわち、回転筒の基端部から後方に突出した部分でレバーの摺動面を押圧しつつ摺動して、退避のために要する力量を低減し、騒音を低減することができる。
請求項4に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項3のレンズ鏡胴において、
前記レバーには、該レバーを前記突出部へ押し付ける方向へ付勢する付勢部材を付設しており、前記回転筒の収納動作によって前記付勢部材がチャージされ、前記回転筒の繰り出し動作によって前記付勢部材に付勢されて前記レバーが当該レンズ鏡胴内へ回転駆動されるようにすることにより、
特に、レンズ鏡胴の繰り出し時に退避レンズ移動枠をスムーズに光軸上に移動させることが可能となる。すなわち、レバーに付勢部材を設けることによって、レンズ鏡胴の繰り出し時に退避レンズ移動枠をスムーズに移動させて光軸上に位置させることができる。
請求項5に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項1〜請求項4のいずれか1項のレンズ鏡胴において、
前記レバーは、光軸に平行な軸線に対して回転可能に且つ光軸方向については移動しないようにして、当該レンズ鏡胴のベース部材に支持されることにより、
特に、撮影状態やズーム状態でも他の部品と干渉することなく、収納動作時にはどの状態からでも確実に作動させることが可能となる。すなわち、レバーをベース部材に回転可能に設けることによって、撮影状態やズーム状態でも他の部品と干渉せず、収納動作時にはどの状態からでも確実に回転筒に当接係合させることができる。
請求項6に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項5のレンズ鏡胴において、
前記レバーには、沈胴収納状態で前記退避レンズ移動枠を係止して、該退避レンズ移動枠の光軸方向に沿う移動を阻止するストッパーを設けることにより、
特に、沈胴収納状態での落下衝撃等の外力による退避レンズ移動枠の光軸方向の移動を防止し、繰り出し動作の開始によって退避レンズ移動枠を即座に作動させることが可能となる。すなわち、沈胴収納状態で退避レンズ移動枠を係止することによって、落下衝撃等の外力がレンズ鏡胴に加わっても退避レンズ移動枠が光軸方向に移動することなく、繰り出し動作の開始時に即座に作動させることができる。
請求項7に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項1〜請求項6のいずれか1項のレンズ鏡胴において、
前記退避レンズ移動枠には、前記退避レンズ群を退避側から光軸上へ向かう方向へ付勢し且つ光軸方向に沿って後方へ付勢するための付勢部材を付設しており、該退避レンズ移動枠は、前記回転筒の収納動作に伴って前記レバーにより前記付勢部材に抗して退避されるが、前記回転筒の繰り出し動作に伴って前記レバーが当該レンズ鏡胴内へ回転動作すると、前記付勢部材により付勢されて前記退避レンズ群を光軸上へ位置させることにより、
特に、沈胴収納動作時および繰り出し動作時に退避レンズ移動枠をスムーズに動作させることが可能となる。すなわち、退避レンズ移動枠を光軸方向へ付勢するための付勢部材を設けるので、レバーが光軸方向へ移動したときに退避レンズ移動枠をスムーズに光軸上に位置させることができる。
請求項8に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項1〜請求項7のいずれか1項のレンズ鏡胴において、
前記カム筒は、前記可動レンズ鏡筒のうち光軸周りに回転しながら光軸方向に移動する回転筒を駆動する駆動系により前記回転筒と連動して回転駆動されることにより、
特に、アクチュエータを別途に設けることなく、退避レンズ移動枠を光軸方向に移動させることができ、コストダウンおよび騒音低減が可能となる。すなわち、カム筒を回転筒の駆動部により、駆動されるようにすることで、別途にアクチュエータを設ける必要がなく、コストダウンを実現し、騒音を低減することができる。
請求項9に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項8のレンズ鏡胴において、
前記カム筒は、外周面に前記退避レンズ移動枠に係合するカムを設けており、該カム筒が回転することで前記退避レンズ移動枠を光軸方向に移動させることにより、
特に、少ない占有スペースで、退避レンズ移動枠を光軸方向に駆動することが可能となる。すなわち、カム筒の回転動作に基づいて退避レンズ移動枠を光軸方向へ移動させるため、占有スペース低減することができる。
請求項10に記載した本発明に係るレンズ鏡胴は、請求項9のレンズ鏡胴において、
前記カムは、前記退避レンズ移動枠が前記退避レンズ群を光軸上に位置させている状態でのみ該退避レンズ移動枠に係合するように構成されることにより、
特に、退避レンズ移動枠の光軸方向に沿う移動時には、退避動作の機構が切り離され、光軸方向に沿う移動のための機構を小型化して、スペース効率を向上させることが可能となる。すなわち、退避レンズ移動枠が光軸上に位置している間だけカム筒に係合させることで、退避動作の機構を簡素化し、カム筒を小さくすることができ、スペース効率を向上させる。
請求項11に記載した本発明に係る撮像装置は、
撮像用光学系として、請求項1〜請求項10のいずれか1項のレンズ鏡胴を用いた光学系を含むことにより、
特に、退避レンズ移動枠を収納状態と撮影状態との間で、スムーズに移動させることが可能となる。
請求項12に記載した本発明に係る電子機器は、
カメラ機能部を有し、且つ前記カメラ機能部の撮像用光学系として、請求項1〜請求項10のいずれか1項のレンズ鏡胴を用いた光学系を含むことにより、
特に、退避レンズ移動枠を収納状態と撮影状態との間で、スムーズに移動させることが可能となる。
本発明の一つの実施の形態に係るズームレンズとして構成されるレンズ鏡胴の要部を、レンズ鏡胴の背後、つまり撮像素子側から見た動作説明図であり、レンズ鏡胴を繰り出した撮影状態における背面図である。 図1のレンズ鏡胴の要部を、レンズ鏡胴の背後、つまり撮像素子側から見た動作説明図であり、退避沈胴動作を開始した状態における背面図である。 図1のレンズ鏡胴の要部を、レンズ鏡胴の背後つまり撮像素子側から見た動作説明図であり、退避沈胴動作が終了した沈胴収納状態における背面図である。 沈胴収納状態における図1のレンズ鏡胴の要部を含むディジタルカメラの要部である、いわばコアユニットを斜め前方から見た斜視図である。 撮影状態における図4のコアユニットを斜め前方から見た斜視図である。 図4のコアユニットの主としてレンズ鏡胴部分を分解して示す分解斜視図である。 沈胴収納状態における退避レンズ移動枠周辺を含む図4のレンズ鏡胴の要部を、レンズ鏡胴の斜め前方から見た斜視図である。 沈胴収納状態における退避レンズ移動枠周辺を含む図4のレンズ鏡胴の要部を、レンズ鏡胴の正面前方から見た正面図である。 退避レンズ移動枠が光軸位置に達した状態における退避レンズ移動枠周辺を含む図4のレンズ鏡胴の要部を、レンズ鏡胴の斜め前方から見た斜視図である。 退避レンズ移動枠が光軸位置に位置する撮影状態における退避レンズ移動枠周辺を含む図4のレンズ鏡胴の要部を、レンズ鏡胴の斜め前方から見た斜視図である。 退避レンズ移動枠を光軸方向に駆動するカム筒と該カム筒による退避レンズ移動枠の動作を説明するための模式図である。 図1〜図11のレンズ鏡胴に用いられる退避レンズ移動枠を駆動するためのレバーの形状を説明するための図であり、(a)は、レンズ鏡胴の斜め前方から見た斜視図、そして(b)はその反対側の斜め前方から見た斜視図である。 図1〜図11のレンズ鏡胴に用いられる退避レンズ移動枠の形状を説明するための斜め前方から見た斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明のレンズ鏡胴を詳細に説明する。
図1〜図12は、本発明の一つの実施の形態に係るレンズ鏡胴を用いたディジタルカメラの要部である、いわばコアユニットの構成を示している。
図1〜図3は、撮影状態から沈胴収納状態への移行を示すレンズ鏡胴の後方から見た要部の図であり、図1は、レンズ鏡胴を繰り出した撮影状態における背面図、図2は、退避沈胴動作を開始した状態における背面図、そして図3は、退避沈胴動作が終了した沈胴収納状態における背面図である。図4は、沈胴収納状態における当該レンズ鏡胴のコアユニットの外観を示す斜視図、図5は、撮影状態における当該レンズ鏡胴のコアユニットの外観を示す斜視図、そして図6は、当該レンズ鏡胴の分解斜視図である。
図7は、沈胴収納状態における当該レンズ鏡胴の退避レンズ群に関連する要部のみを示す斜め前方から見た斜視図、図8は、図7に示す沈胴収納状態における当該レンズ鏡胴の退避レンズ群に関連する要部を正面前方つまり被写体側から見た正面図、図9は、退避レンズ移動枠が光軸上に位置した瞬間の状態を示す当該レンズ鏡胴の退避レンズ群に関連する要部を示す斜め前方から見た斜視図、図10は、撮影状態における当該レンズ鏡胴の退避レンズ群に関連する要部を示す斜め前方から見た斜視図、そして図11は、退避レンズ移動枠とカムとの関係を模式的に示す図である。
なお、図12は当該レンズ鏡胴において、退避レンズ移動枠を退避駆動するためのレバーの詳細な形状を示しており、(a)は、レンズ鏡胴の斜め前方から見た斜視図、そして(b)はその反対側の斜め前方から見た斜視図である。図13は、当該レンズ鏡胴に用いられる退避レンズ移動枠の詳細な形状を示す斜め前方から見た斜視図である。
図1〜図12に示すレンズ鏡胴を含むコアユニットは、第1群レンズ系11、第2群レンズ系12、第3群レンズ系(退避レンズ群)13、シャッタユニット15、バリアユニット21、小回転筒22、小ライナー部材23、第1群レンズ保持枠24、第2群レンズ保持枠25、大回転筒26、大ライナー部材27、固定枠31、ベース部材32、レンズ退避部蓋33、レンズ退避部枠34、ズームモータ35、ズームギヤ列36、退避レンズ移動枠41、退避レンズ保持枠42、圧縮トーションバネ43、第3群主軸44、第3群副軸45、レバー51、圧入軸52、トーションバネ53、レバー副軸54、カムギヤ61およびカム筒62を具備している。
なお、フォーカシングについては、明確に図示してはいないが、別途にフォーカスレンズを設けて、撮影状態において光軸に沿って進退移動させるようにしてもよく、第1群レンズ系11〜第3群レンズ系13の少なくとも一部を撮影状態において光軸に沿って進退移動させるように構成してもよい。
レンズ鏡胴を含むコアユニット全体は、図6に示すように、第1群レンズ系11、第2群レンズ系12、第3群レンズ系(退避レンズ群)13、シャッタユニット15、バリアユニット21、小回転筒22、小ライナー部材23、第1群レンズ保持枠24、第2群レンズ保持枠25、大回転筒26、大ライナー部材27、固定枠31、ベース部材32、レンズ退避部蓋33、レンズ退避部枠34、ズームモータ35、ズームギヤ列36、退避レンズ移動枠41、退避レンズ保持枠42、圧縮トーションバネ43、第3群主軸44、第3群副軸45、レバー51、圧入軸52、トーションバネ53、レバー副軸54、カムギヤ61およびカム筒62を有して構成している。
このレンズ鏡胴における大回転筒26、小回転筒22および小ライナー部材23等の可動レンズ鏡筒の繰り出しにあたっては、ズームモータ35を回転させ、この回転によって、大回転筒26および小回転筒22を回転駆動すると、小ライナー部材23により回転規制された第1群レンズ保持枠24、第2群保持枠25およびシャッタユニット15が繰り出され、撮影状態となる。なお、小回転筒22の内側面には、第1群レンズ保持枠24、第2群レンズ保持枠25およびシャッタユニット15に設けられたカムフォロワが係合して、摺動するカムが形成されている。また、上述した撮影状態から沈胴収納状態への移行は、ズームモータ35を繰り出し時とは逆方向に回転させることによって沈胴収納する。
図7および図8は、沈胴収納状態の様子を示している。図13に示すように、退避レンズ群である第3群レンズ系13は、退避レンズ保持枠42に固定保持されており、退避レンズ保持枠42は、退避レンズ移動枠41の一端(回動端)近傍に固定支持されている。退避レンズ移動枠41は、その基端近傍において第3群主軸44を中心として光軸Oが垂直に交わる面内で回転可能に、且つ光軸方向に沿って移動可能として、第3群主軸44に支持されている。すなわち、第3群主軸44を中心として回転可能に、且つ第3群主軸44に沿って移動可能に支持された退避レンズ移動枠41の回動端部近傍に退避レンズ保持枠42を介して第3群レンズ系13が支持されている。また、第3群主軸44は、その両端がレンズ退避部蓋33およびレンズ退避部枠34に支持されている。
また、図7〜図12に示すように、退避レンズ移動枠41には、圧縮トーションバネ43が付設されている。この圧縮トーションバネ43は、一端が退避レンズ移動枠41に係止され、他端は、レンズ退避部蓋33に係止されていて、退避レンズ保持枠42を退避位置から光軸上位置へ挿入させる方向に退避レンズ移動枠41を付勢している。また、図12に示すような形状のレバー51は、圧入軸52によって、レンズ退避部枠34に回転動作のみ可能な状態として支持されており、トーションバネ53によって、退避位置から光軸上位置へ向かう方向に付勢されている。
レバー51には、退避レンズ移動枠41の光軸に沿う方向への移動を規制するストッパ部51aが設けられている。また、退避レンズ保持枠42を光軸上に位置させるための位置決め用として退避レンズ移動枠41を当接させる第3群副軸45と、レバー51の位置をレンズ鏡胴内で安定させるために当接させるレバー副軸54とが、ベース部材32(図6参照)に立設固定されている。
沈胴収納状態では、レバー51は、大回転筒26により詳細を後述するように駆動されて、大回転筒26の外側に、大回転筒26の外周にほぼ接するように位置している。また、退避レンズ移動枠41は、レバー51に押し出されて、同様に大回転筒26の外側の退避位置に位置させられている。
沈胴収納状態から撮影状態への移行は、ズームモータ35を駆動することによって大回転筒26を回転させるが、この間の回転伝達系の途中のズームギヤ列36により駆動されてカムギヤ61も回転する。カムギヤ61の前面側には、カム筒62が一体的に設けられており、カム筒62の表面には、一条の溝状のカム(カム溝)62aが形成されている。沈胴収納状態では、カム62aと退避レンズ移動枠41とは係合しておらず、退避レンズ移動枠41は作動しない。
ズームモータ35を駆動して、大回転筒26を回転させると、大回転筒26は、光軸Oを中心として回転繰り出しされる。図9に示すように、レバー51と退避レンズ移動枠41との係合が外れるとレバー51は、トーションバネ53の付勢力により圧入軸52を中心として回転して、レバー副軸54に当接して係止される。退避レンズ移動枠41は、レバー52により押圧されなくなると、圧縮トーションバネ43の付勢力によって第3群主軸44を中心に回転し、第3群副軸45に当接して係止される。このとき、退避レンズ保持枠41は、第3群レンズ系13を光軸O上に位置させた状態に保持する。また、このとき、退避レンズ移動枠41の基端に突出するカムフォロア41a(図11参照)は、カム筒62のカム62aに係合する。
さらに、ズームモータ35を回転させると、撮影状態に移行するが、そのときは、図10のようにカム筒62がさらに回転され、退避レンズ移動枠41は、カム62aによって光軸に沿う方向に移動させられる。退避レンズ移動枠41は、圧縮トーションバネ43によって第3群副軸45に圧接した状態で付勢されているため、第3群レンズ系13は光軸上を移動する(図11参照)。第1群レンズ系11、第2群レンズ系12およびシャッタユニット15は、明確には図示していないが、大回転筒26の回転に伴って、小回転筒22の内周面のカムにより光軸上を移動して撮影状態となる。
撮影状態から沈胴収納状態への移行は、要部を背後の像面側から見た図1〜図3に示すようにして行われる。図1に示すような撮影状態から、ズームモータ35を逆回転させると、大回転筒26が図1に示す矢印方向に回転される。同時にカムギヤ61も逆回転され、カム62aにより退避レンズ移動枠41は、光軸方向に沿って後方へ移動される。
大回転筒26の端部には、後方へ突出する突出部26aが形成されており、大回転筒26の回転によってレバー51に近付く方向に移動する。大回転筒26の回転が進むと図12に示すようにレバー51の摺動部51bに当接し、さらに大回転筒26が回転されると、レバー51は圧入軸52を中心に回転される。レバー51が回転されると、退避レンズ移動枠41を第3群主軸44を中心として大回転筒26の外側まで回転させられ、大回転筒26の外形(この場合は、ギヤ)によって収納退避位置で安定する。
図12は、レバー51の詳細図であるが、回転中心である圧入軸52により光軸方向へは移動せず、光軸が垂直に交わる面内で回転する。レバー51には、トーションバネ53がかけられており、このトーションバネ53の一端はレバー51に、他端は圧入軸52の切り欠き部52aにかけられている。大回転筒26に当接するレバー51の面51bは摺動面であり、大回転筒26の突出部26aが係合して摺動する。レバー51の反対の面には収納状態で退避レンズ移動枠41の光軸方向への移動を規制するストッパ51aが形成されている。
さらに、上述したレンズ鏡胴を撮像光学系として設けて、ディジタルカメラまたはそれ以外の撮像装置を構成するようにしてもよい。また、撮像機能を有する携帯用情報端末装置等の電子機器に、撮像用光学系として上述したようなレンズ鏡胴を設けるようにしてもよい。
11 第1群レンズ系
12 第2群レンズ系
13 第3群レンズ系(退避レンズ群)
15 シャッタユニット
21 バリアユニット
22 小回転筒
23 小ライナー部材
24 第1群レンズ保持枠
25 第2群レンズ保持枠
26 大回転筒
27 大ライナー部材
31 固定枠
32 ベース部材
33 レンズ退避部蓋
34 レンズ退避部枠
35 ズームモータ
36 ズームギヤ列
41 退避レンズ移動枠
42 退避レンズ保持枠
43 圧縮トーションバネ
44 第3群主軸
45 第3群副軸
51 レバー
52 圧入軸
53 トーションバネ
54 レバー副軸
61 カムギヤ
62 カム筒
特開2006−154678号公報 特開2008−268605号公報 特開2008−281773号公報

Claims (12)

  1. 各々1つ以上のレンズからなる複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させて前記レンズ群を収納する沈胴状態から、前記レンズ群の少なくとも一部を対物側に移動することにより撮影状態とするレンズ鏡胴であって、
    前記複数のレンズ群をレンズ群毎にそれぞれ保持する複数のレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を内部に保持する可動レンズ鏡筒と、前記可動レンズ鏡筒を介して前記レンズ保持枠を駆動するレンズ保持枠駆動手段と、を備えるレンズ鏡胴において、
    前記レンズ保持枠は、
    撮影状態では全てのレンズ群を同一の光軸上に位置させ、沈胴状態では前記レンズ群のうちの少なくとも1つのレンズ群からなる退避レンズ群を前記可動レンズ鏡筒の内径よりも外側に退避させるべく、
    前記少なくとも1つの退避レンズ群を保持する退避レンズ保持枠と、前記退避レンズ保持枠を一端に取着し且つ他端を中心とする回転動作および光軸方向に沿う進退動作を可能として設けられ、前記退避レンズ保持枠を移動させる退避レンズ移動枠と、
    を含み、さらに
    前記退避レンズ移動枠の回転軸近傍に設けられ、該退避レンズ移動枠を回動退避させるレバーと、
    前記退避レンズ移動枠の回転軸近傍に設けられ、該退避レンズ移動枠に係合し、前記レンズ保持枠駆動手段に連動して、当該退避レンズ移動枠を光軸方向に沿って駆動するカム筒と、
    を具備してなることを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記レバーは、前記退避レンズ移動枠の回転中心と同一部位およびその近傍のいずれかに回転中心を持ち、前記可動レンズ鏡筒のうちの光軸周りに回転しながら光軸方向に移動する回転筒の動作に伴って、前記退避レンズ移動枠と係合および離間し、前記回転筒の収納動作で前記退避レンズ移動枠に係合して前記退避レンズ移動枠を退避させ、そして前記回転筒の繰り出し動作で前記退避レンズ移動枠から離間して前記退避レンズ移動枠の退避を解除することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記レバーと前記回転筒との係合にあたっては、前記回転筒の基端部から後方に突出した突出部が、前記レバーの側方に形成される摺動面に当接し該摺動面を摺動しつつ押圧することを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡胴。
  4. 前記レバーには、該レバーを前記突出部へ押し付ける方向へ付勢する付勢部材を付設しており、前記回転筒の収納動作によって前記付勢部材がチャージされ、前記回転筒の繰り出し動作によって前記付勢部材に付勢されて前記レバーが当該レンズ鏡胴内へ回転駆動されることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡胴。
  5. 前記レバーは、光軸に平行な軸線に対して回転可能に且つ光軸方向については移動しないようにして、当該レンズ鏡胴のベース部材に支持されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  6. 前記レバーには、沈胴収納状態で前記退避レンズ移動枠を係止して、該退避レンズ移動枠の光軸方向に沿う移動を阻止するストッパーを設けていることを特徴とする請求項5に記載のレンズ鏡胴。
  7. 前記退避レンズ移動枠には、前記退避レンズ群を退避側から光軸上へ向かう方向へ付勢し且つ光軸方向に沿って後方へ付勢するための付勢部材を付設しており、該退避レンズ移動枠は、前記回転筒の収納動作に伴って前記レバーにより前記付勢部材に抗して退避されるが、前記回転筒の繰り出し動作に伴って前記レバーが当該レンズ鏡胴内へ回転動作すると、前記付勢部材により付勢されて前記退避レンズ群を光軸上へ位置させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  8. 前記カム筒は、前記可動レンズ鏡筒のうち光軸周りに回転しながら光軸方向に移動する回転筒を駆動する駆動系により前記回転筒と連動して回転駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  9. 前記カム筒は、外周面に前記退避レンズ移動枠に係合するカムを設けており、該カム筒が回転することで前記退避レンズ移動枠を光軸方向に移動させることを特徴とする請求項8に記載のレンズ鏡胴。
  10. 前記カムは、前記退避レンズ移動枠が前記退避レンズ群を光軸上に位置させている状態でのみ該退避レンズ移動枠に係合するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のレンズ鏡胴。
  11. 撮像用光学系として、請求項1〜請求項10のいずれか1項のレンズ鏡胴を用いた光学系を含むことを特徴とする撮像装置。
  12. カメラ機能部を有し、且つ前記カメラ機能部の撮像用光学系として、請求項1〜請求項10のいずれか1項のレンズ鏡胴を用いた光学系を含むことを特徴とする電子機器。
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