JP2012057372A - 吊車型の連動引戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】連動ユニットの構造を簡素化してそのコストを削減でき、さらに全閉状態における各戸パネルの重なり寸法を小さくできる連動引戸を提供する。
【解決手段】吊車型の連動引戸において、連動ユニットが組み付けられる戸パネルP2のランナー3を、ランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bとで構成する。連動ユニットは、一対のプーリーホルダー3Bで軸支されるプーリー40と、両プーリー40に巻回されるワイヤーロープ41と、プーリーホルダー3Bに固定されてプーリー40の軸間距離を規定するフレーム42とを含む。連動ユニットを一対のプーリーホルダー3Bでガイドレール1の内部に吊り下げ支持する。ランナー3を構成するプーリーホルダー3Bを利用して連動ユニットを構成するので、プーリー40を支持するためのベース体を省略できるうえ、伝動体41の直線移行部分の長さを大きくして戸パネルの重なり寸法を小さくできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数個の戸パネルを連動して開閉できる吊車型の連動引戸に関する。戸パネルを連動して開閉する連動ユニットは、ワイヤーやベルトなどの無端伝動体を伝動要素にして構成してある。
吊車型の連動引戸は、たとえば特許文献1に開示されている。そこでは、ガイドレールに沿って走行するランナーで各戸パネルを吊持し、ガイドレールと戸パネルとの間に連動ユニットを配置している。各ランナーは戸パネルの上隅に設けた装填凹部に、着脱自在に嵌め込み装着してある。連動ユニットは、3個の戸パネルのうち前後中央の戸パネルと同行移動するユニットベースと、ユニットベースの左右両端寄りに配置した前後一対のプーリと、各プーリに巻回したベルトと、ベルトの直線移行部分に固定される前後一対の伝達体などで構成してある。伝達体には、隣接する戸パネルのランナーのランナー軸を係合捕捉する止着部材が設けてある。
同様の連動引戸は特許文献2にも見ることができる。そこでは、ユニットベースの両側に溝状の切欠を形成し、切欠の側端開口の前後と、切欠の奥端との3個所にプーリを配置することにより、切欠の周縁に沿ってベルトを移行案内している。このように、切欠の周縁に沿ってベルトを移行案内すると、ランナー軸を避けながらベルトを反転案内して、ベルトの直線移行部分の長さを大きくでき、戸パネルを閉じた状態における各戸パネルの重なり寸法を小さくし、全開時の開口寸法を大きくできる。
特許文献2の連動引戸の施工時には、ガイドレールに対してランナーとユニットベースを組み付けたのち、ランナーに後面側の戸パネルを吊り込む。また、前後中央の戸パネルの上端面をユニットベースに接当した状態で、戸パネルをランナーに吊り込む。次ぎに、後面側の戸パネルと同様にして前側の戸パネルをランナーに吊り込む。最後に、前後中央の戸パネルと隣接する前後のランナーのランナー軸を、連動ユニットの前後の伝達体に係合する。
特開2007−270441号公報(段落番号0010、図1) 特開2004−204437号公報(段落番号0094、図1)
特許文献1の連動引戸によれば、右勝手の引き戸構造と、左勝手の引き戸構造に対してユニットベースを共通して使用することができる。しかし、前後中央の戸パネルを支持するランナーのランナー軸の間に、プーリーおよびベルトを配置するので、ベルトの直線移行部分の長さが短くなるのを避けられない。
その点、特許文献2の連動引戸によれば、ベルトの直線移行部分の全長を大きくできるので、戸パネルを閉じた状態における各戸パネルの重なり寸法を小さくできる。さらに、全開時の開口寸法も大きくできる。しかし、合計6個のガイドプーリーでベルトを反転案内するので、連動ユニットの構造が複雑になり、その分だけ全体コストが高く付くのを避けられない。また、ガイドレールと戸パネルとの間に連動ユニットを配置するので、ガイドレールと戸パネルとの間に大きな隙間を確保する必要があり、この隙間から光や音が漏れるのを避けられない。たとえば、特許文献1のように、ガイドレールの前後壁に先の隙間を塞ぐガード壁を設けると、隙間から光や音が漏れるのを防止できるが、ガイドレールが大形化しそのコストが嵩む。
先に説明したように、特許文献2の連動引戸においては、ガイドレールに対してランナーとユニットベースを組み付けたのち、各戸パネルをランナーに吊り込み、その間にユニットベースを対応する左右一対のランナー軸で挟持固定する。そのため、各ランナーおよび連動ユニットが、ガイドレールに沿って遊動しやすい状態で各戸パネルを吊り込む必要があり、施工に多くの手間が掛かるのを避けられない。
本発明の目的は、連動ユニットの構造を簡素化してそのコストを削減でき、さらに全閉状態における各戸パネルの重なり寸法を小さくできる連動引戸を提供することにある。
本発明の目的は、連動ユニットの構造および機器配置を好適化して、ガイドレールと戸パネルとの間に大きな隙間が生じるのを回避でき、先の隙間から音や光が漏れるのを防止できる連動引戸を提供することにある。
本発明の目的は、連動ユニットとランナーとの関係構造を好適化して、各戸パネルの吊り込みや、戸パネルと連動ユニットとの連結などの一連の作業をより少ない手間で簡便に行なえる連動引戸を提供することにある。
本発明に係る連動引戸は吊車型の連動引戸であって、複数個の戸パネルP1・P2・P3のそれぞれが、ガイドレール1に沿って移行するランナー2・3で吊持されている。各戸パネルP1・P2・P3は、ガイドレール1の内部に収容した連動ユニットを介して連動開閉可能に設ける。図1に示すように、連動ユニットが組み付けられる戸パネルP2のランナー3は、戸パネルP2に設けた連結部21に着脱可能に装着される一対のランナー本体3Aと、各ランナー本体3Aに対して連結される一対のプーリーホルダー3Bとで構成する。図6に示すように、連動ユニットは、一対のプーリーホルダー3Bで回転自在に軸支されるプーリー40・40と、両プーリー40・40に巻回される伝動体41と、プーリーホルダー3B・3Bに固定されてプーリー40・40の軸間距離を規定するフレーム42とを含む。
連動ユニットは、一対のプーリーホルダー3B・3Bでガイドレール1の内部に吊り下げ支持する(図5参照)。
ランナー本体3Aおよびプーリーホルダー3Bのそれぞれに、ガイドレール1で移行案内される前後一対のローラー25・35を設ける。ランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bを連結した状態において、これら両者3A・3Bが協同して戸パネルP2の重量を支持する。
図5に示すように、ガイドレール1に、ランナー本体3Aおよびプーリーホルダー3Bを移行案内する上ガイド溝56と、連動ユニットを収容する連動溝57と、単一構造のランナー2を移行案内する下ガイド溝58とを設ける。上ガイド溝56の下部に連動溝57が設け、連動溝57の少なくとも前後いずれか一方に下ガイド溝58を設けて、ガイドレール1の断面をL字状ないし凸字状に形成する。
ランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bとに、互いに係合する連結突起61と連結凹部62とを設ける。ランナー本体3Aに設けた連結突起61または連結凹部62を、プーリーホルダー3Bへ向かって突出させる。ランナー本体3Aが戸パネルP2の連結部21に嵌め込み装着されるのに先行して、連結突起61と連結凹部62とを係合させてランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bを連結する。
単一構造のランナー2は、ランナーブロック8と、複数のローラー9を含んで構成する。伝動体41と単一構造のランナー2とを連結する連結具43は、ランナーブロック8の側端に固定される連結枠部51と、伝動体41に固定される受動部52と、これら両者51・52を繋ぐベース部53とを備えている。ベース部53は、ガイドレール1と戸パネルP1・P2・P3の上端との間の隙間に配置してある(図5参照)。
伝動体41と単一構造のランナー2とを連結する連結具43は、伝動体41に固定される受動部52と、単一構造のランナー2のランナー軸13と係合する連結アーム部54とを備えている。図14および図15に示すように、連結アーム部54の左右に、右勝手用の係合溝55Rと左勝手用の係合溝55Lとを設ける。
図17に示すように、伝動体41と単一構造のランナー2とを連結する連結具43のベース部53に、伝動体41に固定される受動部52と、ランナー軸13に対して係脱できる連結溝67とを設ける。連結溝67は、ベース部53の一側端で開口する導入溝68と、導入溝68の内奥端に連続して設けられてランナー軸13と係合する係合溝69とで構成する。導入溝68と係合溝69の隣接部分に、ランナー軸13が係合溝69から導入溝68へ抜け出るのを規制する隘路部70を設ける。単一構造のランナー2で支持された戸パネルP1・P3が急開閉されて、隘路部70に過剰な外力が作用する状態において、連結溝67を介して対向する一対のベース壁72の少なくともいずれか一方が弾性変形して、ランナー軸13と連結溝67との連結状態を解除できるようにする。
図5に示すように、戸パネルP2の下端面に設けた振止め溝7を、床面の複数位置に設けた下ガイド4の振止めローラー6で振止め支持する。戸パネルP2に隣接する戸パネルP1・P3の下端面に設けた振止め溝7に、前記戸パネルP2に設けた振止めローラー6を係合して振止め支持する。
本発明では、連動ユニットを支持する戸パネルP2のランナー3を、戸パネルP2の連結部21に装着されるランナー本体3Aと、同ランナー本体3Aに対して着脱可能に連結されるプーリーホルダー3Bとで分割構造のランナーとして構成した。また、連動ユニットをプーリーホルダー3Bで軸支されるプーリー40と、伝動体41と、プーリーホルダー3B・3Bに固定されるフレーム42などで構成した。
上記のように、ランナー3を構成するプーリーホルダー3Bでプーリー40を軸支し、フレーム42でプーリー40の軸間距離を規定すると、従来の連動ユニットにおいて不可欠であった、プーリー40を軸支するためのベース(基板部)を省略できる。さらに、伝動体41を反転案内するプーリー構造も簡素化でき、全体として連動ユニットの構造を簡素化してそのコストを削減できる。また、ランナー3を構成するプーリーホルダー3Bでプーリー40を軸支するので、プーリー40を戸パネルP2の側端寄りに配置して、その分だけ伝動体41の直線移行距離を大きくできる。したがって、全閉状態における各戸パネルP1・P2・P3の重なり寸法D(図3参照)を、戸車型の連動引戸における各戸パネルの重なり寸法と同じ寸法にまで小さくでき、全開時の開口寸法を大きくできる。
プーリーホルダー3Bにプーリー40および伝動体41を組付け、プーリーホルダー3Bをフレーム42で連結しておくことにより、連動ユニットをユニット部品化してその組付けの手間を軽減できる。さらに、ランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bとを差込み連結し、ランナー本体3Aを戸パネルP2の連結部21に差込み連結するだけで戸パネルP2を簡単に吊り込むことができる。したがって、各戸パネルP1・P2・P3の吊り込みや、戸パネルP2と連動ユニットとの連結などの一連の作業をより少ない手間で簡便に行なえる連動引戸を提供できる。ランナー3や連動ユニットのメンテナンスを行なう場合にも、より少ない手間で各部材を分解できる。
連動ユニットを、一対のプーリーホルダー3B・3Bでガイドレール1の内部に吊り下げ支持すると、各戸パネルP1・P2・P3の上端をガイドレール1の下端面に近接させて両者間の隙間を小さくできる。したがって、先の隙間から音や光が漏れるのをよく防止できる。
ランナー本体3Aおよびプーリーホルダー3Bのそれぞれに前後一対のローラー25・35を設け、連結状態において両者3A・3Bが協同して戸パネルP2の重量を支持するランナー3によれば、各ランナー3ごとに4個のローラー25・35で戸パネルP2を支持できる。したがって、戸パネルP2の重量が大きい場合でも、単一構造のランナー2と同様に、ランナー3をガイドレール1に沿って軽快に転動させて、戸パネルP2の開閉を円滑に行なえる。
上ガイド溝56と、その下部の設けた連動溝57と、連動溝57の少なくとも前後いずれか一方に設けた下ガイド溝58とでガイドレール1を構成すると、各ランナー2・3はもちろん、連動ユニットの主要部材となるプーリー40および伝動体41を連動溝57に収容できる。このように、連動ユニットを、一対のプーリーホルダー3B・3Bで支持して、連動溝57の内部に吊り下げ支持すると、各戸パネルP1・P2・P3の上端をガイドレール1の下端面に近接させて両者間の隙間を小さくできる。したがって、先の隙間から音や光が漏れるのをよく防止できる。また、各ランナー2・3、および連動ユニットの全体をガイドレール1の内部に収容できるので、外観上の体裁を向上できる。
ランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bの連結構造に関して、たとえばランナー本体3Aに設けた連結凹部62をプーリーホルダー3Bへ向かって突出しておくと、他に先行して連結突起61と連結凹部62を係合させて、ランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bを連結できる。したがって、連結突起61と連結凹部62の連結操作と、ランナー本体3Aの連結部21に対する嵌め込み操作とを個別に行なえるうえ、ランナー本体3Aをプーリーホルダー3Bで位置決めした状態で連結部21に組むことができる。したがって、ランナー本体3Aと連動ユニットの連結、およびランナー本体3Aに対する戸パネルP2の吊り込みを的確にしかも簡便に行なえる。
連結枠部51と、受動部52と、これら両者を繋ぐベース部53とで連結具43を構成し、ベース部53をガイドレール1と戸パネルP1・P2・P3の隙間に配置すると、連結具43の構造が複雑になるのを避けながら、ランナー2と伝動体41を連結できる。ランナー2と伝動体41を連結するには、連動溝57と同溝に隣接する下ガイド溝58とを跨ぐ必要があるが、先の隙間を利用してベース部53を配置することにより、連結具43の構造を簡素化できるからである。
連結アーム部54の左右に、右勝手用の係合溝55Rと左勝手用の係合溝55Lとを設ける連結具43によれば、ランナー軸13を各係合溝55R・55Lのどちらに係合するかで、左右の勝手違いに対応できる。したがって、右勝手の引き戸構造と、左勝手の引き戸構造に対し連動ユニットを共通して使用することができ、その分だけ連動引戸のコストを削減できる。
連結具43のベース部53に、ランナー軸13と係脱できる連結溝67を設けると、戸パネルP1・P3の急開閉等による過剰な外力が作用するとき、ランナー軸13と連結溝67との連結状態を解除して、連結具43や連動ユニットの破損等を避けることができる。また、ランナー軸13と連結溝67との連結状態を解除することにより、過剰な外力が受動部52やワイヤーロープ41に作用するのを阻止して、連動ユニットが故障するのを確実に防止できる。
各戸パネルP1・P2・P3の下端面に振止め溝7を設け、これらの振止め溝7を床面に設けた下ガイド4および戸パネルP2に設けた振止めローラー6で振止め支持すると、床面を平坦にしてバリアフリー化できる。因みに戸車型の連動引戸においては、床面にガイドレールを敷設する必要があり、ガイドレールが車椅子で通過する際の障害となるが、こうした不具合を一掃できる。
本発明に係る連動ユニットの連結構造を示す一部破断正面図である。 連動引戸の正面図である。 連動引戸の平面図である。 単一構造のランナーの戸パネルへの装着構造を示す一部破断正面図である。 連動引戸の縦断側面図である。 連動ユニットの一部を破断した平面図である。 ランナー本体とプーリーホルダーの分解斜視図である。 ランナー本体とプーリーホルダーを連結した状態の縦断正面図である。 図8におけるA−A線断面図である。 図6におけるB−B線断面図である。 ランナーおよび連動ユニットの組立手順を示す縦断正面図である。 ランナーおよび連動ユニットの組立状態を示す縦断正面図である。 戸パネルを全開放した状態の連動引戸の平面図である。 別の実施例に係る連結具を右勝手仕様の連動引戸に適用した平面図である。 図14の連結具を左勝手仕様の連動引戸に適用した平面図である。 さらに別の実施例に係る連結具を示す平面図である。 図16に係る連結具の分解平面図である。 2枚構造の連動引戸を示す平面図である。
(実施例) 図1ないし図13は本発明に係る吊車型の連動引戸の実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表示した前後、左右、上下の文字表示に従うこととする。図2において連動引戸は、開口枠の上枠部分に固定されるガイドレール1と、ガイドレール1に嵌め込んだランナー2・3で引き違い開閉可能に吊持される前、中央、後の戸パネルP1・P2・P3と、これらの戸パネルP1・P2・P3を連動開閉する連動ユニットなどで構成する。前後中央の戸パネルP2の開閉軌跡に臨む床面の複数個所には、振れ止め用の下ガイド4が設けてあり、この下ガイド4に設けたローラー6で、戸パネルP2の下面に設けた振止め溝7を移行案内している(図2参照)。前および後の戸パネルP1・P3の左右には、それぞれ把手5が設けてある。図5に示すように、前後中央の戸パネルP2の下部両側の前後面には、それぞれ振止めローラー6がL字状のブラケット4aで回転自在に支持してあり、これらのローラー6は前および後の戸パネルP1・P3に設けた振止め溝7に相対移動自在に係合している。
3枚構造の連動引戸を構成する戸パネルP1・P2・P3のうち、前および後の戸パネルP1・P3は、単一構造のランナー2で吊持し、前後中央の戸パネルP2は分割構造のランナー3で吊持する。図4に示すように、単一構造のランナー2は、左右横長のランナーブロック8と、ランナーブロック8の左右に前後一対ずつ配置される4個のローラー9とローラー軸10、および前および後の戸パネルP1・P3の側端上隅のホルダー(連結部)11に嵌め込み装着されるランナー台12と、ランナー軸13などで構成する。ホルダー11はダイキャスト成形品からなる。ランナーブロック8の側端には、後述する連結具43を固定するための角軸状の連結軸14が突設してある。
ランナー台12はプラスチック成形品からなり、その内部にはホルダー11のロック凹部15に係脱するロック腕17と、ロック腕17をロック解除操作するL字状の解除レバー18と、高さ調整ねじ19を含む高さ調整機構などが設けてある。ランナー台12をホルダー11に嵌め込み装着した状態では、ロック腕17がホルダー11のロック凹部15と係合して、ランナー台12を分離不能に固定できる。また、解除レバー18を戸パネルP1・P3の外側方へ傾倒させると、ロック腕17とロック凹部15との係合を解除して、ランナー台12をホルダー11から抜き出すことができる。さらに、高さ調整ねじ19を締緩操作することにより、ランナー軸13に対するランナー台12の上下位置を変更して、戸パネルP1・P3の高さを調整できる。
図1に示すように、分割構造のランナー3は、戸パネルP2の側端上隅のホルダー(連結部)21に嵌め込み装着されるランナー本体3Aと、ランナー本体3Aに対して着脱可能に連結されるプーリーホルダー3Bとで構成する。ホルダー21は、先に説明したホルダー11と同じ部品からなる。
図1および図7においてランナー本体3Aは、戸パネルP2のホルダー21に嵌め込み装着されるランナー台22と、ランナー台22の上部に設けた横臥L字状のランナーボディ23と、これら両者22・23を連結するランナー軸24を備えている。ランナーボディ23の前後には一対のローラー25が配置され、ローラー軸26で回転自在に軸支してある。ランナー台22は先に説明したランナー台12と同じ構造であり、その内部にはホルダー21のロック凹部30に係脱するロック腕27と、ロック腕27をロック解除操作するL字状の解除レバー28と、高さ調整ねじ29を含む高さ調整機構などが設けてある。図7に示すように、ランナーボディ23のベース部分には、後述するプーリー40を収容する凹部31が形成してあり、その前後中央に後述する連結溝62が形成してある。
ランナー台22をホルダー21に嵌め込み装着した状態では、ロック腕27がホルダー21のロック凹部30と係合して、ランナー台22を分離不能に固定できる。また、解除レバー28を戸パネルP2の外側方へ傾倒させることにより、ロック腕27とロック凹部30との係合を解除して、ランナー台22をホルダー21から抜き出すことができる。さらに、高さ調整ねじ29を締緩操作することにより、ランナー軸24に対するランナー台22の上下位置を変更して、戸パネルP2の高さを調整できる。
プーリーホルダー3Bは、後述するプーリー40を支持する軸受部32と、軸受部32の上部に連続する上支持部33とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。上支持部33の前後には一対のローラー35が配置され、ローラー軸36で回転自在に軸支してある。図1に示すように軸受部32には、前後および側方へ向かって開口する水平のプーリー溝37が形成してある。上支持部33の上部一側には、後述するフレーム42を組み付けるための締結座38が設けてある。
図6において連動ユニットは、左右のプーリーホルダー3Bで回転自在に支持した一対のプーリー40と、両プーリー40・40に巻回されるワイヤーロープ(伝動体)41と、左右のプーリーホルダー3Bを連結するフレーム42と、ワイヤーロープ41の直線移行部分に固定される前後一対の連結具43などで構成する。
図8および図9に示すように、プーリー40は、軸受部32のプーリー溝37に配置されて、垂直のプーリー軸44でベアリング48を介して回転自在に支持してある。ワイヤーロープ41は、撚り線の外面にポリアミド樹脂をコーティングした2本のロープ本体45と、各ロープ本体45の両端にかしめ固定される短軸状の伝動金具46とで構成する(図6参照)。各伝動金具46を連結具43の受動部52の係合溝に係合することにより、ワイヤーロープ41の直線移行部分の対称位置に連結具43を固定できる。フレーム42は、下向きに開口する断面コ字状のアルミニウム条材からなり、その両端が上支持部33の締結座38にピン47で固定してある。連動ユニットを構成する上記の各部品40〜46は、左右のプーリーホルダー3Bと一体化してユニット部品化した状態で供給される。
図6および図10に示すように、連結具43は、ランナーブロックの連結軸14に固定される四角枠状の連結枠部51と、伝動金具46が係合装着される受動部52と、これら両者51・52を繋ぐベース部53とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。連結枠部51と連結軸14とは、連結軸14にねじ込んだビス50で固定する。連動ユニットに隣接する戸パネルP1・P3とワイヤーロープ41とを連結具43で連結した状態においては、ベース部53が連動溝57と下ガイド溝58との間を跨ぐ状態で、ガイドレール1と戸パネルP1〜P3の上端との間の隙間を前後に横断している(図5参照)。
図5に示すように、ガイドレール1は、ランナー本体3Aおよびプーリーホルダー3Bを移行案内する上ガイド溝56と、連動ユニットを収容する連動溝57と、単一構造のランナー2を移行案内する前後一対の下ガイド溝58を一体に備えたアルミニウム条材からなる。上ガイド溝56および下ガイド溝58は、それぞれ断面がC字状に形成されて下向きに開口しており、開口面の前後にローラー9・25・35を転動案内するレール壁59が設けてある。連動溝57は断面がコ字状に形成されて下向きに開口しており、その前後幅が上ガイド溝56より広幅になる状態で、上ガイド溝56の下端に連続して設けてある。前後の下ガイド溝58の下端と連動溝57の下端とは同一平面内に位置させてある。連動溝57の前後に下ガイド溝58を設け、上部中央に上ガイド溝56を設けたガイドレール1の断面外郭線は凸字状となる。
ランナー本体3Aのランナーボディ23と、プーリーホルダー3Bの軸受部32には、互いに係合する連結リブ(連結突起)61と連結溝62(連結凹部)とが設けてある。詳しくは、プーリーホルダー3Bの軸受部32の前後面の下部に、左右に長い水平の連結リブ61を設け、ランナーボディ23のプーリーホルダー3Bとの対向面に、断面がC字状の水平の枠体63を突設し、その内部に連結溝62を設けている(図7参照)。枠体63の突出基端から前後に張り出す段部64は、連結具43の受動部52を受け止めて、連結具43の移動限界を規定するストッパー壁として機能している。
図11に示すように枠体63の突端は、プーリーホルダー3Bの側へ向かってランナー台22の側端より寸法L分だけ外側方へ突出させてある。これは、ランナー本体3Aを戸パネルP2に組み付けるとき、連結リブ61と連結溝62とを他に先行して係合させて、ランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bを互いに位置決め連結するためである。また、引き続いて行なわれるランナー台22のホルダー21への差し込み作業を独立して行なうことにより、戸パネルP2の吊り込み作業を簡便にしかも的確に行なえるからである。図12に示すようにランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bを互いに係合連結した状態においては、左右両側のランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bの、合計8個のローラー25・35が協同して戸パネルP2の重量を支持している。したがって、単一構造のランナー2と同様に、戸パネルP2の重量が大きい場合であっても問題なく吊持できる。両側端の戸パネルP1・P3を閉じ位置に位置保持するために、ガイドレール1の両側端の内部に単一構造のランナー2を捕捉するキャッチ体が設けてある。キャッチ体は図示省略した。
以上のように構成した連動引戸によれば、前後いずれかの戸パネルP1・P3を開閉するとき、中央の戸パネルP2を連動して開閉することができる。図3に示すように、3個の戸パネルP1・P2・P3が全閉位置にある状態では、前の戸パネルP1が左端に位置して、その左端のランナー2がキャッチ体で捕捉されており、同様に後の戸パネルP3が右端に位置して、その右端のランナー2がキャッチ体で捕捉されている。
上記の状態から、前の戸パネルP1をキャッチ体の弾性爪の弾性力に抗しながら右側へ開き操作すると、前の戸パネルP1に同行してワイヤーロープ41が移動する。このとき後の戸パネルP3はキャッチ体で捕捉されているため、閉じ位置を保持し続ける。また、中央の戸パネルP2は、ワイヤーロープ41が回転するのに伴って、前の戸パネルP1の移動量の半分の距離だけ開き移動する。以後、この関係を維持しながら、前の戸パネルP1と中央の戸パネルP2とは開放方向へ移動する。図13に示すように、前の戸パネルP1を完全に開放した状態では、3個の戸パネルP1・P2・P3は、その左側端が面一になる状態で前後に重なっている。なお、全閉状態において、後の戸パネルP3を開放操作した場合にも、後の戸パネルP3と中央の戸パネルP2とが連動して開口面を開放できるが、3個の戸パネルP1・P2・P3は、その右側端が面一になる状態で前後に重なる。
全開放した状態から、前の戸パネルP1を閉じ操作すると、ワイヤーロープ41が開放時とは逆向きに移動する。このとき中央の戸パネルP2は、前の戸パネルP1の移動方向と同じ向きに移動するが、その移動量は前の戸パネルP1の移動量の半分の距離となる。したがって、前の戸パネルP1が再び図3の全閉位置まで移動したとき、中央の戸パネルP2は開口面の中央の閉じ位置へ復帰することになる。
施工時には、ランナー本体3Aと、連動ユニットが組み付けられたプーリーホルダー3Bを上ガイド溝56に装填し、プーリー40およびワイヤーロープ41などを連動溝57に収容する。このとき、片方のランナー本体3Aは、図11に示すようにプーリーホルダー3Bと連結しておく。また、単一構造のランナー2は下ガイド溝58に装填するが、その片方は連結具43を介してワイヤーロープ41に予め連結した状態で下ガイド溝58に装填する。このように各ランナー2・3が装填された状態のガイドレール1を、開口枠の上枠にビスで締結する。
ガイドレール1を締結したのち、中央の戸パネルP2を起立して、そのホルダー21にプーリーホルダー3Bと一体化された状態のランナー本体3A(図11参照)を差し込み装填する。この状態では、図1に示すように、右側のプーリーホルダー3Bはフレーム42で支えられており、しかもローラー35が上ガイド溝56で支持されている。したがって、右側のプーリーホルダー3Bが遊動することはなく、右側のランナー本体3Aを右側のプーリーホルダー3Bに接近させるだけで、枠体63に設けた連結溝62と連結リブ61とを円滑に係合させることができる。
また、上記の状態のランナー本体3Aは、ガイドレール1およびプーリーホルダー3Bで位置決めされているので、ランナー本体3Aのランナー台22をホルダー21に差し込み装填することにより、戸パネルP2を簡単に吊り込むことができる。ランナー本体3Aをホルダー21に装着した状態では、ロック腕27がロック凹部30に落ち込み係合して、ランナー本体3Aを分離不能にロック固定する。この状態の連動ユニットは、フレーム42で固定した左右一対のプーリーホルダー3Bで、ガイドレール1の連動溝57の内部に吊り下げ支持されている。したがって、各戸パネルP1・P2・P3の上端をガイドレール1の下端面に近接させて両者間の隙間を小さくでき、この隙間から音や光が漏れるのを防止できる。先の隙間は、連結具43のベース部53の厚み寸法より僅かに大きくすると足り、この実施例では約4mmとした。
つぎに、たとえば前の戸パネルP1を起立して、連結具43と連結してある右側のランナー2をホルダー11に差し込んで、戸パネルP1の右側をランナー2に吊り込む。さらに左側のランナー2を左側のホルダー11に差し込んで、戸パネルP1の全体を左右のランナー2・2に吊り込む。このとき、連結具43の位置を中央寄りに位置させておくと、開口枠に邪魔されることもなく戸パネルP1を吊り込むことができる。同様にして、後の戸パネルP3を起立して、連結具43と連結してある左側のランナー2をホルダー11に差し込んで、戸パネルP1の左側をランナー2に吊り込む。さらに右側のランナー2を右側のホルダー11に差し込んで、戸パネルP1の全体を左右のランナー2・2に吊り込む。
以上のように、本発明の連動ユニットによれば、片方のランナー本体3Aをホルダー21に差し込み装填した時点で連動ユニットを戸パネルP2に対して仮り固定できる。また、連結リブ61と連結溝62を他に先行して係合させることにより、残るランナー本体3Aを位置決めした状態でホルダー21に組むことができる。さらに、連結具43で位置保持された状態のランナー2をホルダー11に組むことができ、全体として各戸パネルP1・P2・P3の吊り込みや、戸パネルP2と連動ユニットとの連結などの一連の作業をより少ない手間で簡便に行なうことができる。
ランナー3を構成するプーリーホルダー3Bでプーリー40を軸支し、フレーム42でプーリー40の軸間距離を規定するので、プーリー40を軸支するベース構造を省略でき、しかもワイヤーロープ41を反転案内するプーリー構造も簡素化できる。したがって、全体として連動ユニットの構造を簡素化してそのコストを削減できる。また、ランナー3を構成するプーリーホルダー3Bでプーリー40を軸支するので、プーリー40を戸パネルP2の側端寄りに配置して、その分だけワイヤーロープ41の直線移行距離を大きくできる。したがって、全閉状態における各戸パネルP1・P2・P3の重なり寸法D(図3参照)を、戸車型の連動引戸における各戸パネルの重なり寸法と同じ寸法にまで小さくでき、全開時の開口寸法を大きくできる。
図14および図15は、連結具43の別の実施例を示す。そこでは、連結具43をワイヤーロープ41に固定される受動部52と、プレス金具からなる連結アーム部54とで構成し、連結アーム部54の左右に、右勝手用の係合溝55Rと左勝手用の係合溝55Lとを形成した。係合溝55R・55Lは、それぞれ単一構造のランナー2のランナー軸13と係合し、連結アーム部54の縦壁76は受動部52に締結固定される。この発明では、図14に示すように、戸パネルP1・P2・P3が全閉状態にあるとき、前側の戸パネルP1と正対する使用者が戸パネルP1を右側へ開放操作する場合の引き戸を右勝手仕様の引き戸とする。また、図15に示すように、戸パネルP1・P2・P3が全閉状態にあるとき、前側の戸パネルP1と正対する使用者が戸パネルP1を左側へ開放操作する場合の引き戸を左勝手仕様の引き戸とする。
右勝手仕様の引き戸においては、中央の戸パネルP2の前側に設けた連結具43の右側の係合溝55Rを、単一構造のランナー2のランナー軸13に係合する。また、中央の戸パネルP2の後側に設けた連結具43の左側の係合溝55Rを単一構造のランナー2のランナー軸13に係合する。左勝手仕様の引き戸においては、図15に示すように、中央の戸パネルP2の前側に設けた連結具43の左側の係合溝55Lを、単一構造のランナー2のランナー軸13に係合する。また、中央の戸パネルP2の後側に設けた連結具43の右側の係合溝55Lを単一構造のランナー2のランナー軸13に係合する。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
上記のように構成した連結具43によれば、ランナー軸13を各係合溝55R・55Lのどちらに係合するかで、連動引戸の左右の勝手違いに対応できる。したがって、右勝手の連動引き戸構造と、左勝手の連動引き戸構造に対して連動ユニットを共通して使用することができ、その分だけ連動引戸のコストを削減できる。
図16および図17は、連結具43の別の実施例を示す。そこでは、連結具43を受動部52とベース部53とで構成し、ベース部53にランナー軸13に対して係脱できる連結溝67を設けて、連結具43に過剰な外力が作用する状態において、ランナー2を連結具43から分離できるようにした。図17に示すように、連結溝67は、ベース部53の一側端で開口する導入溝68と、導入溝68の内奥端に連続して設けられてランナー軸13と係合する係合溝69とで構成する。導入溝68と係合溝69の隣接部分には、ランナー軸13が係合溝69から導入溝68へ抜け出るのを規制する隘路部70と、ランナー軸13を受け止ストッパー部71を設ける。係合溝69および隘路部70で分断された前後一対のベース壁72は前後方向へ弾性変形でき、この弾性変形によってランナー軸13が連結溝67から分離するのを許すことにより、戸パネルP1・P3が乱暴に急開閉されるような場合に、連結具43が破損するのを防止している。
前の戸パネルP1に設けた単一構造のランナー2と連動ユニットを連結する連結具43は、戸パネルP1が開放操作される場合に限って、ランナー軸13と連結溝67との連結状態を解除できる。また、後の戸パネルP3に設けた単一構造のランナー2と連動ユニットを連結する連結具43は、全開放された戸パネルP3が閉じ操作される場合に限って、ランナー軸13と連結溝67との連結状態を解除できる。そのために、前の戸パネルP1側の連結具43の導入溝68と、後の戸パネルP3側の連結具43の導入溝68は、それぞれ開口枠の開放端(右端)へ向かって開口させてある。なお、前の戸パネルP1に設けたランナー2のランナー軸13と連結具43との連結状態が解除された場合には、全ての戸パネルP1・P2・P3を全開放位置へ手動で移動させて、ランナー軸13に連結溝67を再び係合することにより、簡単に連結状態に戻すことができる。後の戸パネルP1に設けたランナー2のランナー軸13と連結具43との連結状態が解除された場合にも、同様にして連結状態に戻すことができる。
以上のように構成した連動引戸によれば、前または後の戸パネルP1・P2が乱暴に急開閉されるような場合に、ランナー軸13と連結溝67との連結状態を解除して、連結具43が破損するのを防止し、安全性を向上できる。また、ランナー軸13と連結溝67との連結状態を解除することにより、許容限度を越える過剰な外力が受動部52やワイヤーロープ41に作用するのを阻止して、連動ユニットが故障するのを確実に防止できる。なお、図16および図17で説明した連結具43は、吊車型の連動引戸以外に、戸車型の連動引戸にも適用できる。
図18は本発明に係る連動引戸を、2枚構造の連動引戸に適用した実施例を示す。そこでは前の戸パネルP1と後の戸パネルP2とで連動引戸を構成し、後の戸パネルP2に連動ユニットを設け、全開放状態において後の戸パネルP2の後面を覆う戸袋壁76にストッパー77を設けるようにした。ストッパー77は、全閉じ状態において後の戸パネルP2のランナー3を受止めて、それ以上戸パネルP2が閉じ位置側へ移動するのを規制する。この場合の連結具43は、図6で説明した連結具と、図14で説明した連結具と、図17で説明した連結具のいずれであってもよい。なお、2枚構造の連動引戸においては、連動溝57の前後いずれか一方に下ガイド溝58を設けて、ガイドレール1の断面をL字状に形成することができる。
上記の実施例以外に、ワイヤーロープ41としては、ワイヤーロープ以外にゴムベルトや金属ベルト、あるいはタイミングベルトなどを適用することができる。ホルダー11・21は、戸パネルP1・P2・P3の前面の上隅部、あるいは後面の上隅部に埋設することができる。連結突起61をプーリーホルダー3Bの側に設け、連結凹部62をランナー本体3Aの側に設けることができる。ランナー本体3Aとプーリーホルダー3Bとが、プーリー軸44の周面を半分ずつ軸支することができる。直径が小さな前後一対のプーリー40で、ワイヤーロープ41を反転案内することができる。必要があれば、プーリーホルダー3Bのローラー35を省略して、軸受部32あるいは上支持部33に設けた前後一対のスライド片を、上ガイド溝56のレール壁59でスライド案内してもよい。
1 ガイドレール
2 単一構造のランナー
3 分割構造のランナー
3A ランナー本体
3B プーリーホルダー
11 連結部(ホルダー)
12 ランナー台
21 連結部(ホルダー)
22 ランナー台
32 軸受部
33 上支持部
40 プーリー
41 伝動体(ワイヤーロープ)
42 フレーム
43 連結具
44 プーリー軸
56 上ガイド溝
57 連動溝
58 下ガイド溝
61 連結突起(連結リブ)
62 連結凹部(連結溝)
P1・P2・P3 戸パネル

Claims (9)

  1. 複数個の戸パネル(P1・P2・P3)のそれぞれが、ガイドレール(1)に沿って移行するランナー(2・3)で吊持されており、各戸パネル(P1・P2・P3)が、ガイドレール(1)の内部に収容した連動ユニットを介して連動開閉可能に設けてある吊車型の連動引戸であって、
    連動ユニットが組み付けられる戸パネル(P2)のランナー(3)が、戸パネル(P2)に設けた連結部(21)に着脱可能に装着される一対のランナー本体(3A)と、各ランナー本体(3A)に対して連結される一対のプーリーホルダー(3B)とで構成されており、
    連動ユニットは、一対のプーリーホルダー(3B)で回転自在に軸支されるプーリー(40・40)と、両プーリー(40・40)に巻回される伝動体(41)と、プーリーホルダー(3B・3B)に固定されてプーリー(40・40)の軸間距離を規定するフレーム(42)とを含む吊車型の連動引戸。
  2. 連動ユニットが、一対のプーリーホルダー(3B・3B)でガイドレール(1)の内部に吊り下げ支持してある請求項1に記載の吊車型の連動引戸。
  3. ランナー本体(3A)およびプーリーホルダー(3B)のそれぞれに、ガイドレール(1)で移行案内される前後一対のローラー(25・35)が設けられており、
    ランナー本体(3A)とプーリーホルダー(3B)を連結した状態において、これら両者(3A・3B)が協同して戸パネル(P2)の重量を支持している請求項1または2に記載の吊車型の連動引戸。
  4. ガイドレール(1)に、ランナー本体(3A)およびプーリーホルダー(3B)を移行案内する上ガイド溝(56)と、連動ユニットを収容する連動溝(57)と、単一構造のランナー(2)を移行案内する下ガイド溝(58)とが設けられており、
    上ガイド溝(56)の下部に連動溝(57)が設けられ、連動溝(57)の少なくとも前後いずれか一方に下ガイド溝(58)を設けて、ガイドレール(1)の断面がL字状ないし凸字状に形成してある請求項1、2または3に記載の吊車型の連動引戸。
  5. ランナー本体(3A)とプーリーホルダー(3B)とに、互いに係合する連結突起(61)と連結凹部(62)とが設けられており、
    ランナー本体(3A)に設けた連結突起(61)または連結凹部(62)が、プーリーホルダー(3B)へ向かって突出させてあり、
    ランナー本体(3A)が戸パネル(P2)の連結部(21)に嵌め込み装着されるのに先行して、連結突起(61)と連結凹部(62)とが係合してランナー本体(3A)とプーリーホルダー(3B)を連結できる請求項2、3または4に記載の吊車型の連動引戸。
  6. 単一構造のランナー(2)が、ランナーブロック(8)と、複数のローラー(9)を含んで構成されており、
    伝動体(41)と単一構造のランナー(2)とを連結する連結具(43)が、ランナーブロック(8)の側端に固定される連結枠部(51)と、伝動体(41)に固定される受動部(52)と、これら両者(51・52)を繋ぐベース部(53)とを備えており、
    ベース部(53)が、ガイドレール(1)と戸パネル(P1・P2・P3)の上端との間の隙間に配置してある請求項2から5のいずれかひとつに記載の吊車型の連動引戸。
  7. 伝動体(41)と単一構造のランナー(2)とを連結する連結具(43)が、伝動体(41)に固定される受動部(52)と、単一構造のランナー(2)のランナー軸(13)と係合する連結アーム部(54)とを備えており、
    連結アーム部(54)の左右に、右勝手用の係合溝(55R)と左勝手用の係合溝(55L)とが設けてある請求項2から6のいずれかひとつに記載の吊車型の連動引戸。
  8. 伝動体(41)と単一構造のランナー(2)とを連結する連結具(43)のベース部(53)に、伝動体(41)に固定される受動部(52)と、ランナー軸(13)に対して係脱できる連結溝(67)とが設けられており、
    連結溝(67)は、ベース部(53)の一側端で開口する導入溝(68)と、導入溝(68)の内奥端に連続して設けられてランナー軸(13)と係合する係合溝(69)とで構成されており、
    導入溝(68)と係合溝(69)の隣接部分に、ランナー軸(13)が係合溝(69)から導入溝(68)へ抜け出るのを規制する隘路部(70)が設けられており、
    単一構造のランナー(2)で支持された戸パネル(P1・P3)が急開閉されて、隘路部(70)に過剰な外力が作用する状態において、連結溝(67)を介して対向する一対のベース壁(72)の少なくともいずれか一方が弾性変形して、ランナー軸(13)と連結溝(67)との連結状態を解除できる請求項2から6のいずれかひとつに記載の吊車型の連動引戸。
  9. 戸パネル(P2)の下端面に設けた振止め溝(7)が、床面の複数位置に設けた下ガイド(4)の振止めローラー(6)で振止め支持されており、
    前記戸パネル(P2)に隣接する戸パネル(P1・P3)の下端面に設けた振止め溝(7)に、前記戸パネル(P2)に設けた振止めローラー(6)を係合して振止め支持してある請求項2から8のいずれかひとつに記載の吊車型の連動引戸。
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