JP2012053312A - 地図データ記憶装置、地図データ更新方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

地図データ記憶装置、地図データ更新方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地図データを更新する際の更新データ量を削減することを可能にした地図データ記憶装置、地図データ更新方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1のナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46の更新を行う場合において、地図データ46を更新する更新内容が、非対象リンクが新設されることによって、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、非対象リンクと対象リンクとの接続関係をノードデータの代わりにリンクIDで特定するリンク接続情報を、新設される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行うように構成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、地図データを記憶する地図データ記憶装置及び地図データ記憶装置に記憶された地図データを更新する地図データ更新方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより車両の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体から取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。そして、車両の現在位置を含む地図データを記録媒体等から読み出し、地図データに基づいて車両の現在位置の周囲における地図画像を描画して表示装置に表示するとともに、車両位置マークを地図画像に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロールしたり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させることによって、車両が現在どの地点を走行しているのかを一目でわかるようにしている。また、上記ナビゲーション装置では、所望する目的地を設定すると、出発地(例えば自車の現在位置)から設定された目的地までの最適経路を探索する経路探索機能を備えており、更に、探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内機能についても備えている。また、近年は携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある。
ここで、日本全国においては毎年新しい道路(新設道路)が建設されている。また、これに伴って、既存の道路がなくなったり、既存の道路の形状が変更されたりする。その際、ナビゲーション装置等が所有する地図データが生成された後に新しく作られた新設道路等に関する情報は、地図データに登録されていないという問題がある。即ち、新設道路等を含まない地図データを持つナビゲーション装置等では、新設道路等が液晶モニタに表示されず、また、新設道路等が経路探索や走行案内の対象とならないため、ナビゲーション装置等は新設道路等を通過しない遠回りの誘導経路を探索してしまうことがある。このような不具合を回避するためには、ナビゲーション装置等に記憶させる地図データはある程度の時間間隔で更新することが必要となる。ここで、地図データの更新は、新しい地図データの記録媒体を購入して古い記録媒体と交換したり、地図情報配信センタ等のサーバから配信された更新用の地図データ(以下、地図更新データという)に基づいて、ナビゲーション装置等が所有する地図データを書き換えることによって行われる。
ここで、地図データを構成する各リンクには、ナビゲーション装置等の走行案内機能により案内の対象となる対象リンクと、走行案内機能により案内の対象とならない非対象リンクがある。非対象リンクとしては、例えば、道路幅が狭く、車両が走行するのが困難な細街路等があり、対象リンクとしてはその他の一般道、高速道路、有料道路等がある。そして、従来では、図10に示すように、非対象リンク101が新たに新設され、既存の対象リンク102の途中に新設された非対象リンク101が接続された場合に、その変更箇所を反映する為の地図データの更新を行うこととすると、更新後の地図データでは、非対象リンク101と対象リンク102との接続点にノード103が新たに形成され、対象リンク102がノード103を境にリンク104とリンク105に分断されることとなる(例えば、特開2009−258764号公報参照)。尚、ノード103は複数のリンクが接続される接続点に形成され、各リンク間の接続関係を特定する為のデータとなる。
特開2009−258764号公報(第12頁〜第15頁、図15〜図17)
しかしながら、非対象リンク101は上記したように走行案内機能により案内の対象とならないので、非対象リンク101を対象とした走行の案内(例えば、ノード103にある交差点での非対象リンク101への右左折の案内等)が行われることがない。即ち、ノード103のノードデータを地図データに新たに追加したとしても、基本的に該ノードデータはアプリケーション実行時に使用されないので、ノード103のノードデータを地図データに追加する必要は無い。同様に、リンク102をリンク104とリンク105へと分断する必要も無い。
ここで、図10に示すようにノード103のノードデータを地図データに追加し、リンク102をリンク104とリンク105へと分断する地図データの更新を行うこととすると、ノード103の追加やリンク102を分断する更新の他に、地図データの内、リンク102に関連付けられていたデータ(リンクデータ、交差点データ、リンク列データ等)をリンク104又はリンク105に関連付けたデータへと修正する必要がある。即ち、従来の地図データの更新では、更新しなかった場合でもアプリケーションの実行に影響を与えないデータについても一律に更新されていた。
その結果、地図更新データのデータ量が大きくなり、地図更新データをナビゲーション装置等へと配信する際の通信時間や通信費用が増大する問題があった。また、地図データの更新処理に要する時間が長くなっていた。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、記憶された地図データを新たな地図データへと更新する場合に、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲でデータの更新量を削減することができ、それに伴って地図更新データを地図データ記憶装置へと配信する際の通信時間や通信費用を減少することを可能にした地図データ記憶装置、地図データ更新方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る地図データ記憶装置(1)は、リンクを識別するリンク識別情報により特定された複数のリンクに関するリンクデータと、前記リンク間の接続関係を特定するノードデータと、を含む地図データを記憶する地図データ記憶手段(32)と、サーバ(11)から取得した地図更新データに基づいて前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを更新する地図データ更新手段(51)と、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データに基づいて探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内手段(53)と、を有し、前記地図データ更新手段は、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを更新する更新内容が、前記走行案内手段により案内の対象となるリンクである対象リンクの途中に前記走行案内手段により案内の対象とならないリンクである非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータの代わりに前記リンク識別情報で特定するリンク接続情報を前記非対象リンクのリンクデータに付与することを特徴とする。
また、請求項2に係る地図データ記憶装置は、請求項1に記載の地図データ記憶装置(1)であって、前記リンク接続情報は、前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータで特定した場合に新設されるリンクの前記リンク識別情報であることを特徴とする。
また、請求項3に係る地図データ記憶装置は、請求項1又は請求項2に記載の地図データ記憶装置(1)であって、前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続点を車両(4)が走行する場合に、該接続点における案内が必要か否かを判定する判定手段を有し、前記地図データ更新手段(51)は、前記接続点における案内が必要でないと判定された場合に、前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータの代わりに前記リンク識別情報で特定するリンク接続情報を前記非対象リンクのリンクデータに付与することを特徴とする。
また、請求項4に係る地図データ記憶装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の地図データ記憶装置(1)であって、前記非対象リンクは細街路であることを特徴とする。
また、請求項5に係る地図データ更新方法は、サーバ(11)から取得した地図更新データに基づいて、地図データ記憶媒体(32)に記憶され、リンクを識別するリンク識別情報により特定された複数のリンクに関するリンクデータと、前記リンク間の接続関係を特定するノードデータと、を含む地図データを更新する地図データ更新ステップと、前記地図データ記憶媒体に記憶された前記地図データに基づいて探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内ステップと、を有し、前記地図データ更新ステップは、前記地図データ記憶媒体に記憶された前記地図データを更新する更新内容が、前記走行案内ステップにより案内の対象となるリンクである対象リンクの途中に前記走行案内ステップにより案内の対象とならないリンクである非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータの代わりに前記リンク識別情報で特定するリンク接続情報を前記非対象リンクのリンクデータに付与することを特徴とする。
更に、請求項6に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに搭載され、サーバ(11)から取得した地図更新データに基づいて、地図データ記憶媒体(32)に記憶され、リンクを識別するリンク識別情報により特定された複数のリンクに関するリンクデータと、前記リンク間の接続関係を特定するノードデータと、を含む地図データを更新する地図更新機能と、前記地図データ記憶媒体に記憶された前記地図データに基づいて探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内機能と、を実行させるコンピュータプログラムであって、前記地図データ更新機能は、前記地図データ記憶媒体に記憶された前記地図データを更新する更新内容が、前記走行案内機能により案内の対象となるリンクである対象リンクの途中に前記走行案内機能により案内の対象とならないリンクである非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータの代わりに前記リンク識別情報で特定するリンク接続情報を前記非対象リンクのリンクデータに付与することを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に係る地図データ記憶装置では、記憶された地図データを新たな地図データへと更新する場合に、地図データを更新する更新内容が、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、非対象リンクと対象リンクとの接続関係をノードデータの代わりにリンク識別情報で特定するリンク接続情報を、新たに接続される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行う。それによって、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲で地図データの更新量を削減することが可能となる。また、非対象リンクが新たに接続される側の対象リンクに関する地図データについて修正する必要が無いので、対象リンクに関する地図データを修正する為のデータ配信を行う必要が無い。その結果、地図更新データのデータ量を小さくすることが可能となるので、地図更新データを地図データ記憶装置へと配信する際の通信時間や通信費用を減少することができる。また、地図データの更新処理に要する時間の短縮や、地図データの更新処理に係るCPUの処理負担の軽減についても可能となる。また、付与されたリンク接続情報を参照することによって、対象リンクと非対称リンクとの接続点にノードを形成しない場合でも、対象リンクと非対称リンクとの接続関係を正確に特定することが可能となる。
また、請求項2に係る地図データ記憶装置では、付与されたリンク接続情報を参照することによって、対象リンクと非対称リンクとの接続点にノードを形成しない場合でも、対象リンクと非対称リンクとの接続関係を正確に特定することが可能となる。
また、請求項3に係る地図データ記憶装置では、アプリケーションの実行に非対象リンクと対象リンクとの接続関係を特定するノードデータが用いられる場合について適切に判定し、ノードデータが用いられない場合においてリンク接続情報を新設される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行うことができる。従って、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲で地図データの更新量を削減することが可能となる。
また、請求項4に係る地図データ記憶装置では、細街路が新設され、国道や県道などの主要道路に新たに細街路が接続された場合において、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲で地図データの更新量を削減することが可能となる。
また、請求項5に係る地図データ更新方法では、地図データ記憶媒体に記憶された地図データを新たな地図データへと更新する場合に、地図データを更新する更新内容が、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、非対象リンクと対象リンクとの接続関係をノードデータの代わりにリンク識別情報で特定するリンク接続情報を、新たに接続される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行う。それによって、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲で地図データの更新量を削減することが可能となる。また、非対象リンクが新たに接続される側の対象リンクに関する地図データについて修正する必要が無いので、対象リンクに関する地図データを修正する為のデータ配信を行う必要が無い。その結果、地図更新データのデータ量を小さくすることが可能となるので、地図更新データをサーバから配信する際の通信時間や通信費用を減少することができる。また、地図データの更新処理に要する時間の短縮や、地図データの更新処理に係るCPUの処理負担の軽減についても可能となる。また、付与されたリンク接続情報を参照することによって、対象リンクと非対称リンクとの接続点にノードを形成しない場合でも、対象リンクと非対称リンクとの接続関係を正確に特定することが可能となる。
更に、請求項6に係るコンピュータプログラムでは、地図データ記憶媒体に記憶された地図データを新たな地図データへと更新させる場合に、地図データを更新させる更新内容が、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、非対象リンクと対象リンクとの接続関係をノードデータの代わりにリンク識別情報で特定するリンク接続情報を、新たに接続される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行わせる。それによって、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲で地図データの更新量を削減することが可能となる。また、非対象リンクが新たに接続される側の対象リンクに関する地図データについて修正する必要が無いので、対象リンクに関する地図データを修正する為のデータ配信を行う必要が無い。その結果、地図更新データのデータ量を小さくすることが可能となるので、地図更新データをサーバからコンピュータへと配信する際の通信時間や通信費用を減少することができる。また、地図データの更新処理に要する時間の短縮や、地図データの更新処理に係るCPUの処理負担の軽減についても可能となる。また、付与されたリンク接続情報を参照することによって、対象リンクと非対称リンクとの接続点にノードを形成しない場合でも、対象リンクと非対称リンクとの接続関係を正確に特定することが可能となる。
本実施形態に係る地図データ更新システムを示した概略構成図である。 地図の一例を示した図である。 ナビゲーション装置や地図配信センタに記憶される地図データの一例を示した図である。 本実施形態に係るナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。 ナビゲーションECUの構成を示した図である。 ナビゲーション装置に記憶された地図データの更新処理について説明した図である。 ナビゲーション装置に記憶された地図データを更新する際の更新内容の一例について説明した図である。 ナビゲーション装置に記憶された地図データを更新する際の更新内容の一例について説明した図である。 本実施形態に係る地図データ更新処理プログラムのフローチャートである。 従来の地図データの更新方法を示した図である。
以下、本発明に係る地図データ記憶装置についてナビゲーション装置1に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1を含む地図データ更新システム2の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る地図データ更新システム2を示した概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る地図データ更新システム2は、地図配信センタ3と、車両4に設置されるナビゲーション装置1とから基本的に構成されている。尚、本実施形態では、後述のように地図データを記憶するとともに、地図配信センタ3から配信されたデータに基づいて記憶された地図データを更新する端末としてナビゲーション装置1を用いた例を説明しているが、ナビゲーション装置1の代わりに、携帯電話機、PDA、パーソナルコンピュータ等を用いても良い。
ここで、地図配信センタ3は、ナビゲーション装置1に記憶された古いバージョンの地図データを新たに新設或いは撤廃された道路や施設等を反映した新たなバージョンの地図データへと更新する為のデータ(以下、地図更新データという)の生成、及び生成した地図更新データの配信を行う配信センタである。尚、地図更新データとしてはナビゲーション装置1に記憶された地図データを全て書き換えて更新する(以下、全更新という)為の全更新データと、地図データの必要な箇所のみを書き換えて更新する(以下、差分更新という)差分更新データの2種類がある。そして、以下に説明する本実施形態では、特に地図更新データとして差分更新データを用いた実施形態のみを説明することとする。
また、ナビゲーション装置1は全国の各道路を走行する車両4に設置され、格納する地図データに基づいて車両位置周辺の地図を表示したり、設定された目的地までの経路の探索及び案内を行う車載機である。ここで、地図配信センタ3とナビゲーション装置1は予め車両に搭載された携帯電話機やDCM等の車両用の通信モジュール5(以下、単に通信モジュール5という)を用いることにより、ネットワーク8を介して双方向に通信可能に構成されており、両者間で後述の配信要求データや地図更新データ等の各種情報を送受信する。
また、ナビゲーション装置1は、特定の条件を満たした際(例えば、ACCがONされた際や目的地が設定されて経路案内が開始された際)に、地図配信センタ3に対して特定エリア(例えば、ユーザの自宅を中心とした所定距離以内のエリアや設定された目的地を中心とした所定距離以内のエリア)の地図データを新しいバージョンの地図データに更新する為の地図更新データの配信要求を送信する。
更に、ナビゲーション装置1は、送信した配信要求に応じて地図配信センタ3から地図更新データを受信した際には、受信した地図更新データに基づいて格納する地図データの更新を行う。尚、地図データの更新処理の詳細については後述する。
続いて、地図データ更新システム2を構成する地図配信センタ3について図1を用いてより詳細に説明する。
地図配信センタ3は、図1に示すようにサーバ11と、サーバ11に接続された情報記録部としてのセンタ側ローカルDB12と、バージョン管理DB13と、センタ側通信装置14とを備える。
サーバ11は、全国各地の道路や施設が新設或いは撤廃された場合に、管理者の入力操作等に基づいてそれらを反映した新規地図データを登録する処理、ナビゲーション装置1へと配信する地図更新データを作成する処理、作成した地図更新データをナビゲーション装置1へと配信する処理等の地図配信センタ3の全体の制御を行う制御ユニットである。そして、サーバ11は、サーバ11の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述の地図データ更新処理プログラム(図9参照)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。
また、センタ側ローカルDB12は、外部からの入力データや入力操作に基づいて登録され、ナビゲーション装置1に記憶された地図データを更新する際の基本となる地図データである基本地図データ25がバージョン毎及びエリア毎(例えば二次メッシュ毎)に区分されて記憶される記憶手段である。ここで、バージョンとは地図データが作成された時期を特定する為の作成時期情報であり、バージョンを参照することによって地図データが作成された時期を特定することが可能となっている。尚、センタ側ローカルDB12には、最新のバージョンの基本地図データ25に加えて、古いバーションの基本地図データ25についてもバージョン毎及びエリア毎に区分されて記憶されている。
ここで、ナビゲーション装置1に格納されている地図データと上記基本地図データ25は、同一の構成を有しており、道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、道路(リンク)に関するリンクデータ、道路の繋がりを示すリンク列データ、経路を探索するための探索データ、施設に関する施設データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。尚、ノードは複数のリンクが接続される接続点に形成され、各リンク間の接続関係を特定する為のデータとなる。以下に、ナビゲーション装置1に格納されている地図データや上記基本地図データ25の構成について具体例を挙げてより詳細に説明する。
図3は地図データの一例として、図2に示すリンク列及びノードを特定するリンクデータ及びノードデータを示した図である。図2に示すリンク列は3本のリンクA〜Cから構成され、3本のリンクA〜CはそれぞれリンクID=10、15、25により識別される。また、4個のノードA〜Dはそれぞれ交差点ID=1、2、3、4により識別される。
そして、図3に示す地図データでは、例えばリンクデータとして、リンクA〜Cを特定する情報がそれぞれ記憶される。具体的には、リンクA〜Cを識別するリンク識別情報であるリンクIDとともに下流側にあるリンクのリンクIDの差分と始点交差点及び終点交差点の交差点IDが記憶される。
また、ノードデータとして、各ノードに接続されるリンクの接続関係を特定する情報がそれぞれ記憶される。具体的には、ノードA〜Dを識別する識別情報である交差点IDが記憶される。
また、バージョン管理DB13は、地図更新データの配信対象となる各ナビゲーション装置1に現在格納されている地図データのバージョンを記録する記憶手段である。
更に、センタ側通信装置14はナビゲーション装置1とネットワーク8を介して通信を行う為の通信装置である。ここで、ネットワーク8としては、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
そして、地図配信センタ3はナビゲーション装置1から地図更新データの配信要求を受信した後に、バージョン管理DB13を参照し、配信要求元のナビゲーション装置1に対して配信する地図更新データを生成する。その後、生成した地図更新データを配信する。
次に、車両4に搭載されたナビゲーション装置1の概略構成について図4を用いて説明する。図4は本実施形態に係るナビゲーション装置1の制御系を模式的に示すブロック図である。
図4に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して地図や目的地までの案内経路を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、プログラムを記憶した記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、地図配信センタ3やVICSセンタ等との間で通信を行う通信モジュール5と、から構成されている。
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、車速センサ42、ステアリングセンサ43、ジャイロセンサ44等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ42は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録されたナビ側ローカルDB45及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりにメモリーカードにより構成しても良い。
ここで、ナビ側ローカルDB45は、ナビゲーション装置1における経路探索や案内に用いられる地図データ46が記憶される記憶手段である。
ここで、ナビ側ローカルDB45に記憶される地図データ46は、前記した基本地図データ25と同様に道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、道路(リンク)に関するリンクデータ、道路の繋がりを示すリンク列データ、経路を探索するための探索データ、施設に関する施設データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。尚、地図データ46の詳細については既に図3を用いて説明したので省略する。
そして、ナビ側ローカルDB45に記憶される地図データ46は、地図配信センタ3から配信された地図更新データに基づいて該当箇所のデータを新たなデータに書き換えることによって新たなバージョンの地図データに更新される。尚、地図データ46の具体的な更新処理については後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、図5に示すように地図配信センタ3(サーバ11)から配信された地図更新データに基づいてナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46を更新する地図データ更新手段51、目的地が選択された場合に出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段52、経路探索手段52によって探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内手段53等を構成し、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットである。そして、演算装置及び制御装置としてのCPU61、並びにCPU61が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM62、制御用のプログラムのほか、後述の地図データ更新処理プログラム(図9参照)等が記録されたROM63、ROM63から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ64等の内部記憶装置を備えている。
操作部34は、走行開始地点としての出発地や走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部34は液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの走行予定経路、走行予定経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。また、施設検索を行った場合に検索された施設に関する情報を表示する際にも用いられる。
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて走行予定経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。また、施設検索を行った場合に検索された施設に関する情報を出力する際にも用いられる。
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。
また、通信モジュール5は、地図配信センタ3やVICSセンタ等から送信されたセンタ交通情報やVICS情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
次に、上記構成を有するナビゲーション装置1に記憶された地図データ46の更新処理について図6を用いて簡単に説明する。図6に示す例では、ナビゲーション装置1から地図配信センタ3へ所定の更新要求エリアの地図データを更新する為の地図更新データの配信要求があった場合であって、ナビゲーション装置1のナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46の更新要求エリアのバージョンが“4”であり、一方、地図配信センタ3が所有する基本地図データ25の更新要求エリアの最新バージョンが“5”である場合を説明する。
この場合において、地図配信センタ3は、センタ側ローカルDB12に記憶されたバージョン“4”とバージョン“5”の基本地図データ25とを比較することにより、地図更新データ71を作成する。また、地図更新データを作成する際には、作成された地図更新データのエラーをチェックする処理についても行われる。尚、この場合に生成される地図更新データ71は、ナビゲーション装置1のナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46の内、更新要求エリアの地図データをバージョン“4”からバージョン“5”へと更新するデータである。
そして、地図配信センタ3は生成された地図更新データ71を配信要求元のナビゲーション装置1へと配信する。一方、地図更新データ71を受信したナビゲーション装置1は、受信した地図更新データ71を用いてナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46を更新する。その結果、ナビゲーション装置1のナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46の内、更新要求エリアの地図データ46がバージョン“4”からバージョン“5”へと更新される。
次に、上述した地図データの更新処理により更新される地図データの更新内容について具体例を複数挙げて説明する。
先ず、図7を用いて図2に示すリンク列及び交差点に対してリンクDが新たに新設され、既存のリンクBの途中に新設されたリンクDが接続された場合の地図データの更新内容について説明する。尚、リンクA〜Dはナビゲーション装置1の走行案内機能により案内の対象となる対象リンク(例えば、細街路を除く一般道、高速道路、有料道路)とする。また、リンクBにおいてリンクDが接続される地点は、リンクBの上流側から3:5の地点とする。また、リンクA〜Cは、同一区分の道路(例えば同じ号数の県道や国道)とする。
図7に示す例では、更新後の地図データでは、リンクDの端部及びリンクBとリンクDとの接続点にそれぞれノードEとノードFが新たに形成され、リンクBがノードEを境にリンクB1とリンクB2に分断されることとなる。
従って、リンクデータとして、リンクD及びリンクB2を特定する情報が地図配信センタ3から配信され、配信された情報に基づいてナビゲーション装置1がリンクD及びリンクB2に関するリンクデータを追加する。また、リンクBを特定する情報をリンクB1を特定する情報へと修正する情報が地図配信センタ3から配信され、配信された情報に基づいてナビゲーション装置1が、リンクBを特定するリンクデータをリンクB1を特定するリンクデータへと修正する。尚、上記地図配信センタ3から配信される“リンクD及びリンクB2を特定する情報”や“リンクBを特定する情報をリンクB1を特定する情報へと修正する情報”が地図更新データに相当する。尚、リンクB1とリンクB2の内、上流側にあるリンクB1のリンクIDは分割元のリンクBと同じIDである“15”となる。一方、下流側にあるリンクB2のリンクIDは、リンクBのリンクIDとリンクBにおいてリンクDが接続される地点とに基づいて設定される。例えば、リンクB1とリンクB2のリンク長がリンクIDの差分に比例するように設定され、図7に示す例ではリンクBにおいてリンクDが接続される地点は、リンクBの上流側から3:5の地点なので、リンクB1とリンクB2のリンクIDの差分も3:5となるようにリンクB2のリンクIDは“19”に設定される。尚、リンクB2のリンクIDの設定方法は他の方法を用いても良い。例えば、リンクBのリンクIDである“15”とリンクCのリンクIDである“25”の間のいずれかの数値をリンクIDに設定する(即ち、リンクB1、リンクB2、リンクCの昇順を維持するようにリンクIDを設定する)ように構成しても良い。
また、ノードデータとして、ノードEとノードFに関する情報(即ちノードE,Fに接続されるリンクの接続関係を特定する情報)がそれぞれ地図配信センタ3から配信され、配信された情報に基づいてナビゲーション装置1がノードEとノードFに関するノードデータを追加する。
即ち、図7に示す例では、新設されたリンクDに加えて、リンクDの新設に伴って新たに形成されたノードや分断されたリンクに関するデータ、即ちリンクA〜Cを更新する為のデータについても、全て地図配信センタ3から配信された地図更新データに基づいて、ナビゲーション装置1により更新される。
次に、図8を用いて図2に示すリンク列及び交差点に対してリンクEが新たに新設され、既存のリンクBの途中に新設されたリンクEが接続された場合の地図データの更新内容について説明する。尚、リンクA〜Cはナビゲーション装置1の走行案内機能により案内の対象となる対象リンク(例えば、細街路を除く一般道、高速道路、有料道路)とする。一方、リンクEはナビゲーション装置1の走行案内機能により案内の対象とならない非対象リンク(例えば、細街路)とする。また、リンクBにおいてリンクEが接続される地点は、リンクBの上流側から3:5の地点とする。また、リンクA〜Cは、同一区分の道路(例えば同じ号数の県道や国道)とする。
図8に示す例では、更新後の地図データでは、リンクBとリンクEとの接続点にはノードが形成されず、リンクBについても分断されない。ここで、リンクEは走行案内機能により案内の対象とならないので、リンクEを対象とした走行の案内(例えば、交差点でのリンクEへの右左折の案内等)が行われることがない。即ち、リンクBとリンクEとの接続点のノードを形成(ノードデータを地図データに新たに追加)したとしても、基本的に該ノードのノードデータはアプリケーション実行時に使用されないので、本実施形態では更新データ量を削減する為にリンクBとリンクEとの接続点にはノードを形成しないように構成する。それに伴い、リンクBについても分断しないように構成する。
従って、地図データの更新では、リンクデータとして、リンクEを特定する情報のみが追加される。即ち、リンクA〜Cを更新する為のデータは地図配信センタ3から配信されず、リンクEを特定するデータのみが地図配信センタ3から配信され、配信された情報に基づいてナビゲーション装置1がリンクEに関するリンクデータを追加する。尚、上記地図配信センタ3から配信される“リンクEを特定する情報”が地図更新データに相当する。但し、リンクEのリンクデータとしては、リンクEとリンクBとの接続関係をノードデータの代わりにリンク識別情報であるリンクIDで特定するリンク接続情報についても記憶される。ここで、リンク接続情報は、リンクBとリンクEとの接続点との接続関係をノードデータで特定した場合(即ち、図7に示す更新を行う場合)に新設されるリンクのリンクIDであり、例えば、図8に示す例ではリンクID=19となる。
また、ノードデータとして、ノードGに関する情報(即ちノードGに接続されるリンクの接続関係を特定する情報)が地図配信センタ3から配信され、配信された情報に基づいてナビゲーション装置1がノードGに関するノードデータを追加する。尚、上記地図配信センタ3から配信される“ノードGに関する情報”が地図更新データに相当する。
即ち、図8に示す例では、新設されたリンクE及びノードGに関するデータのみが、地図配信センタ3から配信された地図更新データに基づいて、ナビゲーション装置1により更新される。それによって、従来に比べて地図更新データのデータ量を削減できる。また、地図更新処理に係る処理時間やCPUの処理負担を軽減できる。一方、リンクEのリンクデータとしてリンク接続情報を追加することによって、リンクBとリンクEとの接続点にノードが形成しなくともリンクEとリンクBとの接続関係を特定することが可能となる。例えば、リンクEのリンク接続情報として、リンクID=19に接続することが記憶されている場合には、リンクEがリンクBの途中に接続されることを特定可能となる。また、特にリンクB2のリンクIDが、リンクB1とリンクB2のリンク長に基づいて設定される場合には、更に、リンクBにおいてリンクEが接続される地点がリンクBの上流側から3:5の地点であることが特定可能となる。
但し、図8に示すように地図データ46を更新する更新内容が、非対象リンクが新設されることによって、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新である場合であっても、非対象リンクと対象リンクとの接続点を車両が走行する場合に、該接続点における案内(例えば、交差点への注意喚起等)が必要であると判定された場合には、非対象リンクと対象リンクとの接続関係を従来と同じくノードデータで特定する更新を行う。尚、非対象リンクと対象リンクとの接続点を車両が走行する際に、該接続点における案内が必要な場合とは、例えば、対象リンクの走行中に車両が道を間違えて非対象リンクに進入する虞のある接続形状(対象リンクがカーブしている場合に、カーブ手前の対象リンクの方向と、非対象リンクの方向とがなす角度が所定角度以内)を有する場合が該当する。また、非対象リンクと対象リンクとの接続点を車両が走行する場合に、該接続点における案内が必要であるか否かについては、基本地図データ25や地図データ46に基づいてサーバ11やナビゲーションECU33が判定する。また、接続点毎に車両が走行する場合に案内が必要であるか否かを特定する情報を、センタ側ローカルDB12やナビ側ローカルDB45に記憶する構成としても良い。
続いて、前記構成を有する地図データ更新システム2において、地図配信センタ3のサーバ11及びナビゲーション装置1のナビゲーションECU33が実行する地図データ更新処理プログラムについて図9に基づき説明する。図9は本実施形態に係る地図データ更新処理プログラムのフローチャートである。ここで、地図データ更新処理プログラムは、ナビゲーション装置1から地図配信センタ3へと地図更新データの配信要求を送信するタイミング(具体的には、ACCがONされた際や目的地が設定されて経路案内が開始された際等)に実行され、地図配信センタ3から配信された地図更新データに基づいてナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46を更新するプログラムである。尚、以下の図9にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1や地図配信センタ3が備えているRAMやROMに記憶されており、CPU21或いはCPU61により実行される。
先ず、図9に基づいて地図配信センタ3のCPU21が実行する地図データ更新処理プログラムについて説明する。先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU21は、ナビゲーション装置1から送信された地図更新データの配信要求を受信する。
尚、配信要求には、配信要求の送信元のナビゲーション装置1を特定するユーザIDと、更新を要求するエリアを特定する情報が含まれている。ここで、ナビゲーション装置1は、例えばACCがONされた際や目的地が設定されて経路案内が開始された際に地図配信センタ3に対して地図更新データの配信を要求するように構成されている。また、更新を要求するエリアは、ナビゲーション装置1のACCがONされた際には、例えばナビゲーション装置1の自宅等の登録地点を含む所定エリア内とする。また、ナビゲーション装置1で目的地が設定されて経路案内が開始された際には、ナビゲーション装置1で設定された目的地を含む所定エリア内とする。
次に、S2においてCPU21は、配信要求の送信元のナビゲーション装置1のナビ側ローカルDB45に格納される地図データ46を更新する為の地図更新データを生成する。具体的には、先ずCPU21は、バージョン管理DB13から配信要求の送信元のナビゲーション装置1のナビ側ローカルDB45に記憶される地図データ46の更新対象エリアのバージョンを取得する。そして、取得したバージョンの基本地図データ25と同エリアの最新のバージョンの基本地図データ25とを比較して、地図更新データを生成する。尚、この場合に生成される地図更新データは、ナビゲーション装置1のナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46の内、更新要求エリアの更新対象エリアの地図データ46を現在のバージョンから新しいバージョンへと更新するデータである(図6参照)。尚、前記したように地図データ46を更新する更新内容が、非対象リンクが新設されることによって、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新である場合であって、対象リンクと新設される非対象リンクとの接続点を車両が走行する場合に、該接続点における案内が必要でないと判定された場合には、前記S2で作成される地図更新データは、非対象リンクと対象リンクとの接続関係をノードデータの代わりにリンクIDで特定するリンク接続情報を、新設される非対象リンクのリンクデータに付与するデータとなる(図8参照)。
続いて、S3でCPU21は、前記S2で作成された地図更新データを配信要求の送信元のナビゲーション装置1に対して配信する。尚、地図更新データの配信については上記したネットワーク8を介して行うこととしても良いし、メモリーカード、DVD、CD等の記録媒体を介して行うこととしても良い。また、サーバ11とナビゲーション装置1とをケーブルなどで直接接続することにより地図更新データを配信しても良い。
そして、地図更新データを受信したナビゲーション装置1は、後述のように受信した地図更新データに基づいてナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46の更新を行う。
次に、ナビゲーション装置1のCPU61が実行する地図データ更新処理プログラムについて説明する。先ず、S11においてCPU61は、地図配信センタ3に対して地図更新データの配信要求を送信する。
続いて、S12においてCPU61は、配信要求の送信に応じて地図配信センタ3から配信された地図更新データを受信する。尚、受信した地図更新データはデータ記録部32等に一旦記憶される。
その後、S13においてCPU61は、前記S12で受信した地図更新データに基づいて、ナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46の該当箇所を新たなデータ内容へと書き換え、新たなバージョンの地図データ46へと更新する。
また、本実施形態に係る地図データ更新システム2では、前記したように地図データ46を更新する更新内容が、非対象リンクが新設されることによって、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新である場合であって、対象リンクと新設される非対象リンクとの接続点を車両が走行する場合に、該接続点における案内が必要でないと判定された場合には、非対象リンクと対象リンクとの接続関係をノードデータの代わりにリンクIDで特定するリンク接続情報を、新設される非対象リンクのリンクデータに付与する更新となる(図8参照)。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1に記憶された地図データの更新方法及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムでは、ナビゲーション装置1のナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46の更新を行う場合において、ナビゲーション装置1は、地図配信センタ3へと配信要求を送信する(S11)とともに、配信要求を受信した地図配信センタ3において作成された地図更新データを受信し(S12)、受信した地図更新データに基づいてナビ側ローカルDB45に記憶された地図データ46を更新する(S13)。特に、地図データ46を更新する更新内容が、非対象リンクが新設されることによって、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、非対象リンクと対象リンクとの接続関係をノードデータの代わりにリンクIDで特定するリンク接続情報を、新設される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行う。それによって、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲で地図データの更新量を削減することが可能となる。また、接続される側である対象リンクに関する地図データについては修正する必要が無いので、対象リンクに関する地図データを修正する為のデータ配信を行う必要が無い。その結果、地図更新データのデータ量を小さくすることが可能となるので、地図更新データを地図配信センタ3からナビゲーション装置1へと配信する際の通信時間や通信費用を減少することができる。また、地図データの更新処理に要する時間の短縮や、地図データの更新処理に係るCPUの処理負担の軽減についても可能となる。また、付与されたリンク接続情報を参照することによって、対象リンクと非対称リンクとの接続点にノードを形成しない場合でも、対象リンクと非対称リンクとの接続関係を正確に特定することが可能となる。
また、付与されるリンク接続情報は、非対象リンクと対象リンクとの接続関係をノードデータで特定した場合に新設されるリンクのリンクIDであるので、付与されたリンク接続情報を参照することによって、対象リンクと非対称リンクとの接続点にノードを形成しない場合でも、対象リンクと非対称リンクとの接続関係を正確に特定することが可能となる。
また、対象リンクと新設される非対象リンクとの接続点を車両が走行する場合に、該接続点における案内が必要でないと判定された場合に、リンク接続情報を新設される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行うので、アプリケーションの実行に非対象リンクと対象リンクとの接続関係を特定するノードデータが用いられる場合について適切に判定し、ノードデータが用いられない場合においてリンク接続情報を新設される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行うことができる。従って、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲で地図データの更新量を削減することが可能となる。
また、非対象リンクを細街路とするので、細街路が新設され、国道や県道などの主要道路に新設された細街路が接続された場合において、アプリケーションの実行に影響を与えない範囲で地図データの更新量を削減することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、ナビゲーション装置1の走行案内機能により案内の対象とならない非対象リンクとして細街路を例に挙げて説明しているが、非対象リンクはナビゲーション装置1の走行案内機能により案内の対象とならないリンクであれば細街路以外の道路であっても良い。また、非対象リンクを、ナビゲーション装置1の経路探索機能により探索の対象とならないリンクとしても良い。或いは、非対象リンクを、ナビゲーション装置1の走行案内機能により案内の対象とならず、且つ経路探索機能により探索の対象とならないリンクとしても良い。
また、本実施形態では、地図配信センタ3において地図データ46を更新する更新内容が、非対象リンクが新設されることによって、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新であるか否かを判定し、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新であると判定した場合に、前記S2においてリンク接続情報を新設される非対象リンクのリンクデータに付与する地図更新データを作成する構成としているが、ナビゲーション装置1において上記判定を行う構成としても良い。その場合には、ナビゲーション装置1は前記S13で地図配信センタ3から配信された地図更新データを参照して、地図データ46を更新する更新内容が、非対象リンクが新設されることによって、対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新であるか否かを判定する。そして、ナビゲーション装置1が対象リンクの途中に非対象リンクが新たに接続される更新であると判定した場合には、地図更新データの更新指示の内容に関わらずリンク接続情報を新設される非対象リンクのリンクデータに付与する更新を行うように構成する。
また、同様に本実施形態では、地図配信センタ3において対象リンクと新設される非対象リンクとの接続点を車両が走行する場合に、該接続点における案内が必要であるか否かを判定しているが、ナビゲーション装置1において上記判定を行う構成としても良い。その場合には、ナビゲーション装置1は、地図データ46を参照して、対象リンクと新設される非対象リンクとの接続点を車両が走行する場合に、該接続点における案内が必要であるか否かを判定する。そして、ナビゲーション装置1が該接続点における案内が必要であると判定した場合には、地図更新データの更新指示の内容に関わらずリンク接続情報をノードデータで特性する従来の更新を行うように構成する。
また、本実施形態では、地図データを記憶するとともに、地図配信センタ3から配信されたデータに基づいて記憶された地図データを更新する端末としてナビゲーション装置1を用いた例を説明しているが、ナビゲーション装置1の代わりに、携帯電話機、PDA、パーソナルコンピュータ等を用いても良い。
1 ナビゲーション装置
2 地図データ更新システム
3 地図配信センタ
4 車両
11 サーバ
21 CPU
22 RAM
23 ROM
32 データ記録部
33 ナビゲーションECU
61 CPU
62 RAM
63 ROM
45 ナビ側ローカルDB
46 地図データ

Claims (6)

  1. リンクを識別するリンク識別情報により特定された複数のリンクに関するリンクデータと、前記リンク間の接続関係を特定するノードデータと、を含む地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
    サーバから取得した地図更新データに基づいて前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを更新する地図データ更新手段と、
    前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データに基づいて探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内手段と、を有し、
    前記地図データ更新手段は、
    前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを更新する更新内容が、前記走行案内手段により案内の対象となるリンクである対象リンクの途中に前記走行案内手段により案内の対象とならないリンクである非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、
    前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータの代わりに前記リンク識別情報で特定するリンク接続情報を前記非対象リンクのリンクデータに付与することを特徴とする地図データ記憶装置。
  2. 前記リンク接続情報は、前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータで特定した場合に新設されるリンクの前記リンク識別情報であることを特徴とする請求項1に記載の地図データ記憶装置。
  3. 前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続点を車両が走行する場合に、該接続点における案内が必要か否かを判定する判定手段を有し、
    前記地図データ更新手段は、
    前記接続点における案内が必要でないと判定された場合に、
    前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータの代わりに前記リンク識別情報で特定するリンク接続情報を前記非対象リンクのリンクデータに付与することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地図データ記憶装置。
  4. 前記非対象リンクは細街路であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の地図データ記憶装置。
  5. サーバから取得した地図更新データに基づいて、地図データ記憶媒体に記憶され、リンクを識別するリンク識別情報により特定された複数のリンクに関するリンクデータと、前記リンク間の接続関係を特定するノードデータと、を含む地図データを更新する地図データ更新ステップと、
    前記地図データ記憶媒体に記憶された前記地図データに基づいて探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内ステップと、を有し、
    前記地図データ更新ステップは、
    前記地図データ記憶媒体に記憶された前記地図データを更新する更新内容が、前記走行案内ステップにより案内の対象となるリンクである対象リンクの途中に前記走行案内ステップにより案内の対象とならないリンクである非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、
    前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータの代わりに前記リンク識別情報で特定するリンク接続情報を前記非対象リンクのリンクデータに付与することを特徴とする地図データ更新方法。
  6. コンピュータに搭載され、
    サーバから取得した地図更新データに基づいて、地図データ記憶媒体に記憶され、リンクを識別するリンク識別情報により特定された複数のリンクに関するリンクデータと、前記リンク間の接続関係を特定するノードデータと、を含む地図データを更新する地図更新機能と、
    前記地図データ記憶媒体に記憶された前記地図データに基づいて探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内機能と、を実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記地図データ更新機能は、
    前記地図データ記憶媒体に記憶された前記地図データを更新する更新内容が、前記走行案内機能により案内の対象となるリンクである対象リンクの途中に前記走行案内機能により案内の対象とならないリンクである非対象リンクが新たに接続される更新である場合には、
    前記非対象リンクと前記対象リンクとの接続関係を前記ノードデータの代わりに前記リンク識別情報で特定するリンク接続情報を前記非対象リンクのリンクデータに付与することを特徴とするコンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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