JP2012039441A - 多チャネルエコー消去方法、多チャネルエコー消去装置及びそのプログラム - Google Patents

多チャネルエコー消去方法、多チャネルエコー消去装置及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】エコー経路の変動、ダブルトーク及び受話信号のチャネル間の相互相関に影響されずに、迅速にエコーを消去することができる多チャネルエコー消去技術を提供する。
【解決手段】残留エコー消去部または第2残留エコー消去部において、擬似エコー信号のパワースペクトルと、第2収音信号または第3収音信号と擬似エコー信号との間のクロススペクトルを用いて入出力伝達特性を推定し、擬似エコー信号と入出力伝達特性から第2収音信号または第3収音信号に含まれる残留エコー成分を予測する。
【選択図】図2

Description

本発明はスピーカM個(Mは2以上の整数)とマイクロホンN個(Nは1以上の整数)が共通の音場に配置され、スピーカからMチャネルの受話信号を再生し、マイクロホンで収音した収音信号(以下「第1収音信号」という)から音響エコー(以下、単に「エコー」という)を消去する技術、特にテレビ会議システム等の拡声通話系におけるエコーを消去する技術に関する。
スピーカで受話信号が再生され、その音声がマイクロホンで収音されてエコーが生じる。そのまま送信されると通話の障害や不快感などの問題が生じる。さらに、スピーカやマイクロホンの音量が大きい場合にはハウリングが生じ、通話が不可能になる。特に拡声通話系では、このような問題が顕著となる。
この問題を解決するために、従来技術として、適応フィルタを用いてエコーを消去するエコー消去装置がある。非特許文献1が従来技術の多チャネルエコー消去装置として知られている。図1を用いて従来の多チャネルエコー消去装置90を説明する。
M個のスピーカ2,…,2とN個のマイクロホン3,…,3が共通の音場に配置され、スピーカ2,…,2からMチャネルの受話信号x(k),…,x(k)を再生した場合に、多チャネルエコー消去装置90は、m×n本のエコー経路hmn(k)を介してマイクロホンに回り込む再生音(エコー)を消去する。但し、m=1,…,Mであり、n=1,…,Nであり、Mは2以上であり、Nは1以上である。多チャネルエコー消去装置90は、受話側の全Mチャネルの受話端子11〜1、送話側の全Nチャネルの送話端子41,…,4及びマイクロホン3,…,3が接続されており、受話信号x(k),…,x(k)及び収音信号y(k),…,y(k)が入力され、送話信号u(k),…,u(k)を送話端子4,…,4に出力する。多チャネルエコー消去装置90は、N個のエコー消去部8,…,8を備え、各エコー消去部は、エコー予測部81と、減算部82と、エコー経路推定部83とを有する。図1はエコー消去部8について説明し、y(k)をy(k)とし、u(k)をu(k)とし、h11(k),…,hM1(k)をh(k),…,h(k)として表す。他のマイクロホンからの収音信号についても同様の処理を行うことができ、図1の構成を並列に並べるだけでよいため、以下では図1を用いて説明する。
多チャネルエコー消去装置90は、減算部82にて収音信号y(k)と疑似エコー信号y’(k)との差すなわち誤差信号u(k)を求め、この信号u(k)と受話信号x(k),…,x(k)からエコー経路推定部83にてエコー経路(フィルタ係数h’(k))を逐次推定し、この推定結果を用いてエコー予測部81で疑似エコー信号y’(k)を生成する。エコー経路推定が精度よく行われた状態では、収音信号y(k)に含まれるエコー成分と疑似エコー信号y’(k)がほぼ等しくなり、誤差信号u(k)中にエコーは殆ど含まれなくなる。
M.M.Sondhi, D.R.Morgan, and J.L.Hall, "Stereophonic Acoustic Echo Cancellation-An Overview of the Fundamental Problem", IEEE Signal Processing Letters, AUGUST 1995, vol.2, no.8, pp.148-151
しかしながら、従来技術ではいつも十分にエコーを消去できるとは限らない。
エコー経路推定部83によるエコー経路推定が瞬時には完了しないため、人の動き等によりエコー経路が変動するたびに、残留エコーが増大する。
また、ダブルトーク状態では、誤差信号に送話者の音声が含まれるため、エコー経路の推定が乱れ、残留エコーが大きくなる。
さらに、非特許文献1に記載されているように、受話信号が多チャネルの場合には、チャネル間相関が高いために、エコーが消去されている状態であっても推定されたエコー経路と真のエコー経路は必ずしも一致しないことがある。その場合、遠端の話者が交代して受話信号のチャネル間の相互相関が変化すると突然残留エコーが大きくなる。
そして、残留エコーが大きくなると通話品質が劣化するという問題がある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る多チャネルエコー消去技術は、残留エコー消去部または第2残留エコー消去部において、擬似エコー信号のパワースペクトルと、第2収音信号または第3収音信号と擬似エコー信号との間のクロススペクトルを用いて入出力伝達特性を推定し、擬似エコー信号と入出力伝達特性から第2収音信号または第3収音信号に含まれる残留エコー成分を予測する。
本発明は、残留エコー消去部または第2残留エコー消去部において、適応フィルタ用いずに残留エコー成分を予測するため、エコー経路の変動、ダブルトーク及び受話信号のチャネル間の相互相関に影響されずに、迅速にエコーを消去することができるという効果を奏する。
従来の多チャネルエコー消去装置90の構成例を示す図。 多チャネルエコー消去装置100及び400の構成例を示す図。 多チャネルエコー消去装置100及び400の処理フローを示す図。 入出力相関係数算出部603の構成例を示す図。 多チャネルエコー消去装置200及び500の構成例を示す図。 多チャネルエコー消去装置200及び500の処理フローを示す図。 入出力相関係数算出部2603及び903の構成例を示す図。 多チャネルエコー消去装置300の構成例を示す図。 多チャネルエコー消去装置300の処理フローを示す図。 入出力相関係数算出部3603の構成例を示す図。 第2残留エコー消去部39の構成例を示す図。 伝達特性調整部4604及び5604の構成例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
<多チャネルエコー消去装置100>
図2及び図3を用いて実施例1に係る多チャネルエコー消去装置100を説明する。多チャネルエコー消去装置100は、N個のエコー消去部8,…,8と、N個の残留エコー消去部6,…,6を備える。
M個のスピーカ2,…,2とN個のマイクロホン3,…,3が共通の音場に配置され、スピーカ2,…,2からMチャネルの受話信号x(k),…,x(k)を再生した場合に、多チャネルエコー消去装置100は、m×n本のエコー経路hmn(k)を介してマイクロホンに回り込む再生音(エコー)を消去する。但し、m=1,…,Mであり、n=1,…,Nであり、Mは2以上であり、Nは1以上である。多チャネルエコー消去装置100は、受話側の全Mチャネルの受話端子1〜1、送話側の全Nチャネルの送話端子4,…,4及びマイクロホン3,…,3が接続されており、受話信号x(k),…,x(k)及び第1収音信号y(k),…,y(k)を入力とし、送話信号v(k),…,v(k)を送話端子4,…,4に出力する。
図2のエコー消去部8及び残留エコー消去部6について説明する。なお、他のマイクロホンからの収音信号についても、エコー消去部8及び残留エコー消去部6において、同様の処理を行うことができる。よって、図2の構成を並列に並べるだけでよい。なお、以下の図において、y(k)をy(k)とし、v(k)をv(k)とし、h11(k),…,hM1(k)をh(k),…,h(k)として表す。
<エコー消去部8
エコー消去部8は、エコー予測部81、減算部82及びエコー経路推定部83を備える。
まず、スピーカ2からマイクロホン3までのエコー経路のインパルス応答をh(k)、その長さをLとすると、Mチャネルの受話信号と第1収音信号y(k)の間には次の関係がある。
Figure 2012039441
各チャネルのインパルス応答と受話信号を
hm=[hm(0)…hm(LE-1)]T (2)
xm=[xm(k)…xm(k-LE+1)]T (3)
として、ベクトル化すると、Mチャネルの受話信号と第1収音信号の関係は次のように記述される。
y(k)=h1 Tx1(k)+…+hM TxM(k) (4)
但し、Tは転置を表す。
<エコー予測部81>
エコー予測部81は、適応フィルタによる疑似エコー経路に受話信号x(k),…,x(k)を入力して疑似エコー信号y’(k)を生成、出力する(s81)。エコー予測部81は適応フィルタによって構成され、受話状態における減算部82の誤差信号が最小となるように後述するエコー経路推定部83で適応フィルタの特性が制御される。
例えば、各チャネルの適応フィルタのフィルタ係数を
h'm=[h'm(0)…h'm(LE-1)]T (5)
とし、
y'(k)=h'1 Tx1(k)+…+h'M TxM(k) (6)
を生成する。エコー予測部81は、生成した擬似エコー信号y’(k)を減算部82と、残留エコー消去部6内の周波数領域変換部608へ出力する。なお、例えば、適応フィルタのタップ長は100〜200ms程度に設定すればよい。
<減算部82>
減算部82は、第1収音信号y(k)と疑似エコー信号y’(k)を入力とし、第1収音信号y(k)から疑似エコー信号y’(k)を差し引き、誤差信号(以下「第2収音信号」という)u(k)を求め、出力する(s82)。
u(k)=y(k)-y'(k) (7)
求めた第2収音信号u(k)をエコー経路推定部83と残留エコー消去部61内の周波数領域変換部602に出力する。
<エコー経路推定部83>
エコー経路推定部は、第2収音信号u(k)と受話信号x(k),…,x(k)を入力とし、これらを用いて、適応フィルタのフィルタ係数h’(k)を更新し、出力する(s83)。適応フィルタの係数修正法としてNormalized Least Mean Squareアルゴリズム(NLMSアルゴリズム)を用いた場合を説明する。
h'm(k+1)=h'm(k)+μu(k)xm(k) (8)
但し、μはステップサイズであり、
Figure 2012039441
により決定される。なお、μは入力信号のパワーに基づいて制御され、安定した推定を行うために、予め0〜1の値に設定されるパラメータである。エコー経路推定部83は、更新したフィルタ係数h’(k+1)をコピーして、エコー予測部81に出力する。
<残留エコー消去部6
残留エコー消去部6は、M個の周波数領域変換部601,…,601と、周波数領域変換部602と、入出力相関係数算出部603と、入出力伝達特性推定部604と、残留エコー予測部605と、減算部606と、時間領域変換部607と周波数領域変換部608を有する。
<周波数領域変換部601,…,601、602、608>
周波数領域変換部601,…,601は、それぞれMチャネルの受話信号x(k),…,x(k)を入力とし、周波数領域の信号X(f,j),…,X(f,j)に変換し、出力する(s601)。但し、fは周波数番号を表し、jはフレーム番号を表す。
周波数領域変換部602は、減算部82の出力信号である第2収音信号u(k)を入力とし、周波数領域の信号U(f,j)に変換し、出力する(s602)。
周波数領域変換部608は、エコー予測部81の出力信号である擬似エコー信号y’(k)を入力とし、周波数領域の信号に変換し、出力する(s608)。なお、周波数領域の擬似エコー信号を便宜上、X(f,j)と表記する。
各信号を1フレーム=2Lサンプルとし、L/Dサンプル毎にブロック化し、L/Dサンプルずつずらして、フレームを作成する場合について説明する。但し、Lは自然数であり、DはLを割り切る自然数であり、時刻k=jL/Dである。周波数領域への変換は例えば、FFT(Fast Fourier transform)やDFT(discrete Fourier transform)により行い、計算を簡略化・高速化するために、Lを2のべき乗にとってもよい。例えば、L=64〜512、D=2〜8等とする。フレーム長を10ms〜20msに対応するように設定すればよい。
<入出力相関係数算出部603>
入出力相関係数算出部603は、周波数領域の擬似エコー信号X(f,j)とMチャネルの各受話信号X(f,j),…,X(f,j)と第2収音信号U(f,j)を入力とし、これらの信号間のクロススペクトルと、擬似エコー信号及びMチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルとを求め、出力する(s603)。なお、各クロススペクトル及びパワースペクトルは、時刻k=jL/Dにおける値である。
例えば、入出力相関関数算出部603は、図4に示すように、パワースペクトル算出部603aとクロススペクトル算出部603bとを備える。
パワースペクトル算出部603aは、以下の式により、擬似エコー信号のパワースペクトルP00(f,j)及びMチャネルの受話信号の第mチャネルの受話信号のパワースペクトルPmm(f,j)を求める。
Figure 2012039441
但し、q=0,1,…,Mとし、AはAの複素共役を表し、E[A]をAの平均をとる関数を表す。
クロススペクトル算出部603bは、以下の式により、擬似エコー信号と第mチャネルの受話信号との間のクロススペクトルP0m(f,j)と、第m’チャネルの受話信号と第mチャネルの受話信号の間のクロススペクトルをPm’m(f,j)を求める。なお、m’≠mとし、m’=1,…,Mとする。
Figure 2012039441
但し、q’≠qとし、q’=0,1,…,Mとする。
さらに、クロススペクトル算出部603bは、以下の式により、擬似エコー信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)と、第mチャネルの受話信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)を求める。
Figure 2012039441
なお、平均処理の一例としては、
Figure 2012039441
のように、1フレーム前の処理結果と0〜1の値をとる平滑化定数βを用いる方法がある。また過去の数フレームに時定数を乗じて平均を求める方法等が考えられる。Q(f,j)についても同様である。
なお、入出力相関係数算出部603は、パワースペクトルPqq(f,j)とクロススペクトルPq’q(f,j)からなる入力信号間の相関係数P(f,j)と、入出力信号間の相関係数Q(f,j)を求めると言い換えることもできる。
Figure 2012039441
<入出力伝達特性推定部604>
入出力伝達特性推定部604は、擬似エコー信号及びMチャネルの各受話信号のパワースペクトルPqq(f,j)と、擬似エコー信号とMチャネルの各受話信号と第2収音信号との間のクロススペクトルPq’q(f,j)とQ(f,j)を用いて、周波数ごとに入出力伝達特性G(f,j)を推定し(s604)、出力する。
例えば、入出力伝達特性推定部604は、入出力伝達特性G(f,j)を
Figure 2012039441
により推定する。
なお上記パワースペクトルとクロススペクトルからなる行列について、逆行列計算を安定化するために、対角成分に微小定数を加えてもよい。
<残留エコー予測部605>
残留エコー予測部605は、周波数領域のMチャネルの受話信号X(f,j),…,X(f,j)と擬似エコー信号X(f,j)と推定した入出力伝達特性G(f,j)を入力とし、これらの値から第2収音信号に含まれる残留エコー成分U^(f,j)を予測し(s605)、出力する。例えば、残留エコー予測部605は、残留エコー成分を以下の式により、予測する。
Figure 2012039441
<減算部606及び時間領域変換部607>
減算部606は、第2収音信号U(f,j)と予測した残留エコー成分U^(f,j)を入力とし、周波数領域の第2収音信号U(f,j)から、予測した残留エコー成分U^(f,j)を差し引き(s606)、送話信号V(f,j)を求め、出力する。
V(f,j)=U(f,j)-U^(f,j) (19)
時間領域変換部607は、減算部606で求めた送話信号V(f,j)を入力とし、これを時間領域の信号v(k)に変換し、送話信号として送話端子41へ出力する(s607)。なお、時間領域への変換は例えば、周波数領域変換部で用いた変換方法に対応するものであればよい。
<効果>
このような構成とすることによって、エコー消去部8により従来技術と同等のエコー消去量及び音声品質を保つことができ、さらに、擬似エコー信号とMチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルと、擬似エコー信号とMチャネルの受話信号の各チャネルと第2収音信号との間のクロススペクトルとから入出力伝達特性を推定し、Mチャネルの受話信号と擬似エコー信号と入出力伝達特性とから第2収音信号に含まれるエコー成分を予測するため、残留エコー消去部では、適応フィルタのフィルタ係数を更新する必要がない。そのため、エコー経路の変動に即座に対応し、従来の多チャネルエコー消去装置に比べ高速にエコーを予測することができ、エコー以外の信号による推定揺らぎを抑えることができる。また、周波数領域で伝達特性とエコーに関して振幅と位相を推定し、引き算によりエコーの消去を図るため、ダブルトーク時でも送話損失の歪みを小さくでき、チャネル数によらずエコーを消去することができる。
つまり、エコー消去部8におけるエコー経路推定に時間がかかる初期段階や状況が変化する等の場合に、高速な残留エコー消去部6によるエコー消去処理を行うことで残留エコーを抑えることができる。また、エコー消去部におけるエコー経路推定が安定した場合には、エコー消去部8による性能によりさらに残留エコーを抑えることできる。そのため、エコー消去部及び残留エコー消去部を単独で使う場合に比べて、処理時間全体にわたり残留エコーを低減した通話が可能になる。
さらに、残留エコー消去部6において、その処理遅延量は周波数領域変換部601、602、608で設定されるL/Dにより決定される。予測性能を向上させるために、フレーム長を長くすると、その遅延量が大きくなる。一方、処理遅延を短くするためにフレーム長を(エコー予測部81で用いる)適応フィルタのタップ長Lより短くすると、残響成分のうちフレーム長よりも遅れて到達する残留エコー成分に対応できなくなる。そのために残留エコー消去性能が低下する。例えばフレーム長を10msにとった場合、通常の会議室の残響時間は300ms以上なので、エコー経路インパルス応答の10msより後ろの部分(つまり、10ms〜300ms以上)に含まれる残留エコー成分に対応できないために、残留エコー消去性能は大幅に劣化する。
そこで、適応フィルタが生成する擬似エコー信号y’(k)には、フレーム長を超える残響成分を含むことに着目した。残留エコー予測部605において、擬似エコー信号y’(k)を用いて、残留エコーを推定することで、遅延量を増大させることなく、残留エコー消去性能を向上させることができる。これにより、残響が長い部屋でも残留エコー消去性能を確保することができる。
<プログラム>
上述した多チャネルエコー消去装置は、コンピュータにより機能させることもできる。この場合はコンピュータに、目的とする装置(実施例で図に示した機能構成をもつ装置)として機能させるためのプログラム、又はその処理手順(実施例で示したもの)の各過程をコンピュータに実行させるためのプログラムを、CD−ROM、磁気ディスク、半導体記憶装置などの記録媒体から、あるいは通信回線を介してそのコンピュータ内にダウンロードし、そのプログラムを実行させればよい。
<変形例>
各残留エコー消去部内で使用される周波数領域のMチャネルの受話信号X(f,j),…,X(f,j)の値は、残留エコー消去部6,…,6で同じため、N個の残留エコー消去部6,…,6が、受話信号の周波数領域変換部の出力を共有してもよい。
全ての送話信号に対しエコー消去処理を行わなくとも、一部の送話信号に対してのみ、エコーを消去してもよい。
多チャネルエコー消去装置100への入力は、受話端子1,…,1から得られる信号に対し、相関変動処理等を行った受話信号であってもよい。
エコー経路推定部83におけるフィルタ係数の更新方法は、学習同定法以外の従来技術(例えば、射影アルゴリズム、指数重み付けアルゴリズム、指数重み付け射影アルゴリズム等)を用いてもよい。
実施例1の残留エコー消去部の演算量の大半は、相関係数の算出と伝達特性の算出が占めている。相関係数の算出はチャネル数の2乗に比例し、伝達特性の算出は逆行列演算を含むためにチャネル数の3乗に比例する。このため実施例1では、チャネル数が増加すると演算量が急激に増大する。そこで実施例2では、チャネル数が増大したときの演算量増大を抑えるために、その構成を簡素化する。
<多チャネルエコー消去装置200>
図5及び図6を用いて実施例2に係る多チャネルエコー消去装置200を説明する。なお、実施例1と異なる部分のみ説明する。多チャネルエコー消去装置200は、N個のエコー消去部8,…,8と、N個の残留エコー消去部26,…,26を備える。
図5を用いて、実施例1と異なる残留エコー消去部26について説明する。
<残留エコー消去部26
残留エコー消去部26は、周波数領域変換部602と、入出力相関係数算出部2603と、入出力伝達特性推定部2604と、残留エコー予測部2605と、減算部606と、時間領域変換部607と周波数領域変換部608を有する。残留エコー消去部26は、M個の周波数領域変換部601,…,601を備えなくともよい。
<入出力相関係数算出部2603>
入出力相関係数算出部2603は、周波数領域の擬似エコー信号X(f,j)と第2収音信号U(f,j)を入力とし、これらの信号間のクロススペクトルと、擬似エコー信号のパワースペクトルを求め、出力する(s2603)。なお、各クロススペクトル及びパワースペクトルは、時刻k=jL/Dにおける値である。
例えば、入出力相関関数算出部2603は、図7に示すように、パワースペクトル算出部2603aとクロススペクトル算出部2603bとを備える。
パワースペクトル算出部2603aは、以下の式により、擬似エコー信号のパワースペクトルP00(f,j)を求める。
Figure 2012039441
クロススペクトル算出部2603bは、以下の式により、擬似エコー信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)を求める。
Figure 2012039441
<入出力伝達特性推定部2604>
入出力伝達特性推定部2604は、擬似エコー信号のパワースペクトルP00(f,j)と、擬似エコー信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)を用いて、周波数ごとに入出力伝達特性G(f,j)を推定し(s2604)、出力する。
例えば、入出力伝達特性推定部2604は、入出力伝達特性G(f,j)を
Figure 2012039441
により推定する。
<残留エコー予測部2605>
残留エコー予測部2605は、擬似エコー信号X(f,j)と推定した入出力伝達特性G(f,j)を入力とし、これらの値から第2収音信号に含まれる残留エコー成分U^(f,j)を予測し(s2605)、出力する。例えば、残留エコー予測部2605は、残留エコー成分を以下の式により、予測する。
Figure 2012039441
<効果>
このような構成とすることで、残留エコー消去部において、擬似エコー信号のパワースペクトルと第2収音信号と擬似エコー信号との間のクロススペクトルを用いて入出力伝達特性を推定し、擬似エコー信号と入出力伝達特性から第2収音信号に含まれる残留エコー成分を予測するため、エコー経路の変動、ダブルトーク及び受話信号のチャネル間の相互相関に影響されずに、迅速にエコーを消去することができるという効果を奏する。
さらに、チャネル数が増大しても残留エコー消去部の演算量を増大しないという効果を奏する。つまり、残留エコー消去部への入力を1チャネル(擬似エコー信号用)としているため、チャネル数が増大しても残留エコー消去部の演算量は増大しない。よって、特に、チャネル数が多いときに有効な構成となる。
<多チャネルエコー消去装置300>
図8及び図9を用いて実施例3に係る多チャネルエコー消去装置300を説明する。なお、実施例1と異なる部分のみ説明する。多チャネルエコー消去装置300は、N個のエコー消去部8,…,8と、N個の第1残留エコー消去部36,…,36と、N個の第2残留エコー消去部39,…,39を備える。
図8及び図9を用いて、実施例1と異なる第1残留エコー消去部36と第2残留エコー消去部39について説明する。
<第1残留エコー消去部36
残留エコー消去部36は、M個の周波数領域変換部601,…,601と、周波数領域変換部602と、入出力相関係数算出部3603と、入出力伝達特性推定部3604と、残留エコー予測部3605と、減算部3606を有する。
<入出力相関係数算出部3603>
入出力相関係数算出部3603は、周波数領域のMチャネルの各受話信号X(f,j),…,X(f,j)と第2収音信号U(f,j)を入力とし、これらの信号間のクロススペクトルと、Mチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルとを求め、出力する(s3603)。なお、各クロススペクトル及びパワースペクトルは、時刻k=jL/Dにおける値である。
例えば、入出力相関関数算出部3603は、図10に示すように、パワースペクトル算出部3603aとクロススペクトル算出部3603bとを備える。
パワースペクトル算出部3603aは、以下の式により、Mチャネルの受話信号の第mチャネルの受話信号のパワースペクトルPmm(f,j)を求める。
Figure 2012039441
クロススペクトル算出部3603bは、以下の式により、第m’チャネルの受話信号と第mチャネルの受話信号の間のクロススペクトルをPm’m(f,j)を求める。
Figure 2012039441
さらに、クロススペクトル算出部3603bは、以下の式により、第mチャネルの受話信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)を求める。
Figure 2012039441
なお、入出力相関係数算出部3603は、以下に示すパワースペクトルPmm(f,j)とクロススペクトルPm’m(f,j)からなる入力信号間の相関係数P(f,j)と、入出力信号間の相関係数Q(f,j)を求めると言い換えることもできる。
Figure 2012039441
<入出力伝達特性推定部3604>
入出力伝達特性推定部3604は、Mチャネルの各受話信号のパワースペクトルPmm(f,j)と、第m’チャネルの受話信号と第mチャネルの受話信号との間のクロススペクトルPm’m(f,j)と、第Mチャネルの各受話信号と第2収音信号との間のクロススペクトルとQ(f,j)を用いて、周波数ごとに入出力伝達特性G(f,j)を推定し(s3604)、出力する。
例えば、入出力伝達特性推定部3604は、入出力伝達特性G(f,j)を
Figure 2012039441
により推定する。
<残留エコー予測部3605>
残留エコー予測部3605は、周波数領域のMチャネルの受話信号X(f,j),…,X(f,j)と推定した入出力伝達特性G(f,j)を入力とし、これらの値から第2収音信号に含まれる残留エコー成分U^(f,j)を予測し(s3605)、出力する。例えば、残留エコー予測部3605は、残留エコー成分を以下の式により、予測する。
Figure 2012039441
<減算部3606>
減算部3606は、第2収音信号U(f,j)と予測した残留エコー成分U^(f,j)を入力とし、周波数領域の第2収音信号U(f,j)から、予測した残留エコー成分U^(f,j)を差し引き(s606)、第3収音信号U’(f,j)を求め、第2残留エコー消去部39へ出力する。
U'(f,j)=U(f,j)-U^(f,j) (38)
<第2残留エコー消去部39
図11に示すように、第2残留エコー消去部39は、周波数領域変換部908と、第2入出力相関係数算出部903と、第2入出力伝達特性推定部904と第2残留エコー予測部905と減算部906とを備える。第2残留エコー消去部39は、第3収音信号U’(f,j)と擬似エコー信号y’(k)を入力とし、第3収音信号U’(f,j)からさらに残留エコー成分を除いた送話信号を生成し、送話端4に出力する。以下、各部の処理例を示す。
<周波数領域変換部908>
周波数領域変換部908は、エコー予測部81の出力信号である擬似エコー信号y’(k)を入力とし、周波数領域の信号X(f,j)に変換し、出力する(s908)。
<第2入出力相関係数算出部903>
第2入出力相関係数算出部903は、周波数領域の擬似エコー信号X(f,j)と第3収音信号U’(f,j)を入力とし、これらの信号間のクロススペクトルと、擬似エコー信号のパワースペクトルを求め、出力する(s903)。なお、各クロススペクトル及びパワースペクトルは、時刻k=jL/Dにおける値である。
例えば、第2入出力相関関数算出部903は、図7に示すように、パワースペクトル算出部903aとクロススペクトル算出部903bとを備える。
パワースペクトル算出部903aは、以下の式により、擬似エコー信号のパワースペクトルP00(f,j)を求める。
Figure 2012039441
クロススペクトル算出部903bは、以下の式により、擬似エコー信号と第3収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)を求める。
Figure 2012039441
<第2入出力伝達特性推定部904>
第2入出力伝達特性推定部904は、擬似エコー信号のパワースペクトルP00(f,j)と、擬似エコー信号と第3収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)を用いて、周波数ごとに第2入出力伝達特性G(f,j)を推定し(s904)、出力する。
例えば、第2入出力伝達特性推定部904は、第2入出力伝達特性G(f,j)を
Figure 2012039441
により推定する。
<第2残留エコー予測部905>
第2残留エコー予測部905は、擬似エコー信号X(f,j)と推定した第2入出力伝達特性G(f,j)を入力とし、これらの値から第3収音信号に含まれる第2残留エコー成分U^’(f,j)を予測し(s905)、出力する。例えば、第2残留エコー予測部905は、第2残留エコー成分を以下の式により、予測する。
Figure 2012039441
<減算部906>
減算部906は、第3収音信号U’(f,j)と予測した第2残留エコー成分U^’(f,j)を入力とし、周波数領域の第3収音信号U’(f,j)から、予測した残留エコー成分U^’(f,j)を差し引き(s906)、送話信号V(f,j)を求め、出力する。
V(f,j)=U'(f,j)-U^'(f,j) (45)
<効果>
このような構成とすることによって、実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、以下で説明するように、その演算量を削減することができる。残留エコーに関する伝達特性を求めるために実施例1は式(17)を用い、実施例3は式(36)と式(43)を用いる。実施例1の式(17)では(M+1)×(M+1)の逆行列を求める必要があるが、実施例3の対応部分では、M×Mの逆行列及びスカラーの割算に置き換わっている。逆行列の演算は、行列サイズの3乗に比例するため、実施例3の残留エコーに関する伝達特性を求める演算量は、実施例1に対して(M/(M+1))倍に減少する。
<多チャネルエコー消去装置400>
図2及び図3を用いて実施例4に係る多チャネルエコー消去装置400を説明する。なお、実施例1と異なる部分のみ説明する。多チャネルエコー消去装置400は、N個のエコー消去部8,…,8と、N個の残留エコー消去部46,…,46を備える。実施例1と異なる残留エコー消去部について、説明する。
<残留エコー消去部46
残留エコー消去部46は、M個の周波数領域変換部601,…,601と、周波数領域変換部602と、入出力相関係数算出部603と、入出力伝達特性推定部604と、残留エコー予測部605と、減算部606と、時間領域変換部607と周波数領域変換部608とを有し、さらに、伝達特性調整部4604を有する。実施例1と異なる伝達特性調整部4604について説明する。
<伝達特性調整部4604>
図12に示すように伝達特性調整部4604は、大きさ算出部4604aと、判定部4604bと、調整部4604cを備え、推定した入出力伝達特性G(f,j)の大きさが基準値よりも大きいとき、入出力伝達特性G(f,j)の大きさが基準値と一致するように調整する処理、いわゆるクリップ処理を行う。
伝達特性調整部4604は、入出力伝達特性推定部604の出力である入出力伝達特性G(f,j)を入力とし、これを格納し、調整された入出力伝達特性G’(f,j)または入力値である入出力伝達特性G(f,j)をそのまま出力する。以下、各部の処理を説明する。
大きさ算出部4604aは、例えば、推定した入出力伝達特性G(f,j)の大きさとしてノルム|G(f,j)|を算出する。例えば、
Figure 2012039441
として求める。
判定部4604bは、予め指定した基準値Cよりもノルム|G(f,j)|が大きいか否か判定する。ノルム|G(f,j)|が基準値Cよりも小さい場合には、入力値である入出力伝達特性G(f,j)をそのまま出力する。ノルムが基準値よりも大きい場合には、調整部4604cに対し、調整指示を送信する。基準値(クリップする値)Cは例えば、[1音響パスの想定される音響結合量]×[sqrt(音響パス数)]として設定する。また、例えば、1音響パスの想定される音響結合量の(1/3)〜(1/2)程度の値を基準値Cとして設定しても良い。
調整部4604cは、調整指示を受け取ると、入出力伝達特性G(f,j)に基準値Cを乗じ、さらに、ノルム|G(f,j)|で割ることによって、入出力伝達特性G(f,j)を調整する(s4604)。例えば、以下の式で表される。
Figure 2012039441
残留エコー予測部605は、推定した入出力伝達特性G(f,j)または調整した入出力伝達特性G’(f,j)と、周波数領域のMチャネルの受話信号X(f,j),…,X(f,j)と擬似エコー信号X(f,j)を入力とし、これらの値から第2収音信号に含まれる残留エコー成分U^(f,j)を予測し(s605)、出力する。
<効果>
このような構成とすることで、実施例1の同様の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
このように閾値比較を行って入出力伝達特性を修正することで、送話と受話の相関により入出力伝達特性が過大評価されてしまうことを防止できる。通常、送話者の話す音声と受話信号の間には、相関がないが、処理単位のフレームを短くすると、送話者の話す音声と受話信号の間に偽りの相関が生じることがある。その場合、入出力伝達特性が過大に評価され、予測した残留エコー成分の値が必要以上に大きくなり、音声品質を劣化させてしまう可能性がある。本実施例では、その劣化を防止できる。
<変形例>
実施例3の多チャネルエコー消去装置300において、入出力伝達特性推定部3604の後段であって、残留エコー予測部3605の間に伝達特性調整部4604を設けてもよい。その場合も入出力伝達特性が過大評価されてしまうことを防止できる。
また、入出力伝達特性の大きさを式(51)以外の従来技術により求めてもよい。
<多チャネルエコー消去装置500>
図5及び図6を用いて実施例5に係る多チャネルエコー消去装置500を説明する。なお、実施例2と異なる部分のみ説明する。多チャネルエコー消去装置500は、N個のエコー消去部8,…,8と、N個の残留エコー消去部56,…,56を備える。実施例2と異なる残留エコー消去部について、説明する。
<残留エコー消去部56
残留エコー消去部56は、周波数領域変換部602と、入出力相関係数算出部603と、入出力伝達特性推定部604と、残留エコー予測部605と、減算部606と、時間領域変換部607と周波数領域変換部608とを有し、さらに、伝達特性調整部5604を有する。実施例2と異なる伝達特性調整部5604について説明する。
<伝達特性調整部5604>
図12に示すように伝達特性調整部5604は、大きさ算出部5604aと、判定部5604bと、調整部5604cを備え、推定した入出力伝達特性G(f,j)の大きさが基準値よりも大きいとき、入出力伝達特性G(f,j)の大きさが基準値と一致するように調整する処理、いわゆるクリップ処理を行う。
伝達特性調整部5604は、入出力伝達特性推定部604の出力である入出力伝達特性G(f,j)を入力とし、これを格納し、調整された入出力伝達特性G’(f,j)または入力値である入出力伝達特性G(f,j)をそのまま出力する。以下、各部の処理を説明する。
大きさ算出部5604aは、例えば、推定した入出力伝達特性G(f,j)の大きさとしてノルム|G(f,j)|を算出する。例えば、
Figure 2012039441
として求める。
判定部5604bは、予め指定した基準値Cよりもノルム|G(f,j)|が大きいか否か判定する。ノルム|G(f,j)|が基準値Cよりも小さい場合には、入力値である入出力伝達特性G(f,j)をそのまま出力する。ノルムが基準値よりも大きい場合には、調整部5604cに対し、調整指示を送信する。基準値(クリップする値)Cは例えば、[1音響パスの想定される音響結合量]×[sqrt(音響パス数)]として設定する。また、例えば、1音響パスの想定される音響結合量の(1/3)〜(1/2)程度の値を基準値Cとして設定しても良い。
調整部5604cは、調整指示を受け取ると、入出力伝達特性G(f,j)に基準値Cを乗じ、さらに、ノルム|G(f,j)|で割ることによって、入出力伝達特性G(f,j)を調整する(s5604)。例えば、以下の式で表される。
Figure 2012039441
残留エコー予測部2605は、推定した入出力伝達特性G(f,j)または調整した入出力伝達特性G’(f,j)と、擬似エコー信号X(f,j)を入力とし、これらの値から第2収音信号に含まれる残留エコー成分U^(f,j)を予測し(s2605)、出力する。
<効果>
このような構成とすることで、実施例2の同様の効果に加え、送話と受話の相関により入出力伝達特性が過大評価されてしまうことを防止できる。そして、音声品質の劣化を防止できる。
<変形例>
実施例3の多チャネルエコー消去装置300において、第2入出力伝達特性推定部904の後段であって、第2残留エコー予測部905の間に伝達特性調整部5604を設けてもよい。その場合も入出力伝達特性が過大評価されてしまうことを防止できる。
また、入出力伝達特性の大きさを式(61)以外の従来技術により求めてもよい。
100、200、300、400、500 多チャネルエコー消去装置
、26、46、56 残留エコー消去部
36 第1残留エコー消去部
39 第2残留エコー消去部
903 第2入出力相関係数算出部
904 第2入出力伝達特性推定部
905 第2残留エコー予測部
601,…,601、602、608、908 周波数領域変換部
603、2603、3603 入出力相関係数算出部
604、2604、3604 入出力伝達特性推定部
4604、5604 伝達特性調整部
605、2605、3605 残留エコー予測部
606、906 減算部
607 時間領域変換部
,…,8 エコー消去部
81 エコー予測部
82 減算部
83 エコー経路推定部

Claims (10)

  1. スピーカM個(Mは2以上の整数)とマイクロホンN個(Nは1以上の整数)が共通の音場に配置され、スピーカからMチャネルの受話信号を再生した際に、エコー経路を介してマイクロホンに回り込むエコーを消去する多チャネルエコー消去方法であって、
    適応フィルタによる疑似エコー経路に前記受話信号を入力して疑似エコー信号を生成するエコー予測ステップと、
    前記マイクロホンで収音する第1収音信号から前記疑似エコー信号を差し引き、第2収音信号を求める減算ステップと、
    前記第2収音信号と前記受話信号を用いて、前記適応フィルタのフィルタ係数を更新するエコー経路推定ステップと、
    前記擬似エコー信号と第2収音信号とをそれぞれ周波数領域の信号に変換する周波数領域変換ステップと、
    前記擬似エコー信号のパワースペクトルと、前記第2収音信号と前記擬似エコー信号との間のクロススペクトルを求める入出力相関係数算出ステップと、
    前記擬似エコー信号のパワースペクトルと第2収音信号と前記擬似エコー信号との間のクロススペクトルを用いて、周波数ごとに入出力伝達特性を推定する入出力伝達特性推定ステップと、
    周波数領域の前記擬似エコー信号と推定した入出力伝達特性から第2収音信号に含まれる残留エコー成分を予測する残留エコー予測ステップと、
    周波数領域の前記第2収音信号から、予測した残留エコー成分を差し引き、送話信号を求める減算ステップと、
    前記減算ステップで求めた送話信号を時間領域の信号に変換する時間領域変換ステップと、
    を備える多チャネルエコー消去方法。
  2. 請求項1記載の多チャネルエコー消去方法であって、
    前記周波数領域変換ステップにおいて、前記擬似エコー信号と第2収音信号と前記受話信号とをそれぞれ周波数領域の信号に変換し、
    前記入出力相関係数算出ステップにおいて、前記擬似エコー信号とMチャネルの各受話信号と前記第2収音信号との間のクロススペクトルと、前記擬似エコー信号及びMチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルとを求め、
    前記入出力伝達特性推定ステップにおいて、前記擬似エコー信号及びMチャネルの各受話信号のパワースペクトルと、前記擬似エコー信号とMチャネルの各受話信号と前記第2収音信号との間のクロススペクトルを用いて、周波数ごとに入出力伝達特性を推定し、
    前記残留エコー予測ステップにおいて、周波数領域の前記Mチャネルの受話信号と前記擬似エコー信号と推定した入出力伝達特性から第2収音信号に含まれる残留エコー成分を予測する、
    ことを特徴とする多チャネルエコー消去方法。
  3. 請求項1または2に記載の多チャネルエコー消去方法であって、
    m’≠mとし、m=1,…,Mとし、m’=1,…,Mとし、q’≠qとし、q=0,1,…,Mとし、q’=0,1,…,Mとし、周波数領域の前記擬似エコー信号をX(f,j)とし、第mチャネルの受話信号をX(f,j)とし、前記第2収音信号をU(f,j)とし、前記擬似エコー信号のパワースペクトルをP00(f,j)とし、第mチャネルの受話信号のパワースペクトルをPmm(f,j)とし、前記擬似エコー信号と第mチャネルの受話信号との間のクロススペクトルをP0m(f,j)とし、第m’チャネルの受話信号と第mチャネルの受話信号の間のクロススペクトルをPm’m(f,j)とし、前記擬似エコー信号と第2収音信号との間のクロススペクトルをQ(f,j)とし、第mチャネルの受話信号と第2収音信号との間のクロススペクトルをQ(f,j)とし、AをAの複素共役とし、E[A]をAの平均をとる関数とし、
    前記入出力相関係数算出ステップにおいて、前記擬似エコー信号のパワースペクトルP00と第mチャネルの受話信号のパワースペクトルPmm
    Figure 2012039441
    として求め、前記擬似エコー信号と第mチャネルの受話信号との間のクロススペクトルP0m(f,j)と、第m’チャネルの受話信号と第mチャネルの受話信号の間のクロススペクトルPm’m(f,j)を
    Figure 2012039441
    として求め、前記擬似エコー信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)と、第mチャネルの受話信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)を、
    Figure 2012039441
    として求め、
    前記入出力伝達特性推定ステップにおいて、前記入出力伝達特性G(f,j)を、
    Figure 2012039441
    として推定し、
    前記残留エコー予測ステップにおいて、前記残留エコー成分を、
    Figure 2012039441
    として予測する、
    ことを特徴とする多チャネルエコー消去方法。
  4. スピーカM個(Mは2以上の整数)とマイクロホンN個(Nは1以上の整数)が共通の音場に配置され、スピーカからMチャネルの受話信号を再生した際に、エコー経路を介してマイクロホンに回り込むエコーを消去する多チャネルエコー消去方法であって、
    適応フィルタによる疑似エコー経路に前記受話信号を入力して疑似エコー信号を生成するエコー予測ステップと、
    前記マイクロホンで収音する第1収音信号から前記疑似エコー信号を差し引き、第2収音信号を求める減算ステップと、
    前記第2収音信号と前記受話信号を用いて、前記適応フィルタのフィルタ係数を更新するエコー経路推定ステップと、
    前記擬似エコー信号と第2収音信号と前記受話信号とをそれぞれ周波数領域の信号に変換する周波数領域変換ステップと、
    前記Mチャネルの各受話信号と前記第2収音信号との間のクロススペクトルと、前記Mチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルとを求める第1入出力相関係数算出ステップと、
    前記Mチャネルの各受話信号と前記第2収音信号との間のクロススペクトルと、前記Mチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルとを用いて、周波数ごとに入出力伝達特性を推定する第1入出力伝達特性推定ステップと、
    周波数領域の前記Mチャネルの受話信号と推定した入出力伝達特性から第2収音信号に含まれる第1残留エコー成分を予測する第1残留エコー予測ステップと、
    周波数領域の前記第2収音信号から、予測した第1残留エコー成分を差し引き、第3収音信号を求める減算ステップと、
    前記擬似エコー信号のパワースペクトルと、前記第3収音信号と前記擬似エコー信号との間のクロススペクトルを求める第2入出力相関係数算出ステップと、
    前記擬似エコー信号のパワースペクトルと第3収音信号と前記擬似エコー信号との間のクロススペクトルを用いて、周波数ごとに入出力伝達特性を推定する第2入出力伝達特性推定ステップと、
    周波数領域の前記擬似エコー信号と推定した入出力伝達特性から第3収音信号に含まれる第2残留エコー成分を予測する第2残留エコー予測ステップと、
    周波数領域の前記第3収音信号から、予測した第2残留エコー成分を差し引き、送話信号を求める減算ステップと、
    前記減算ステップで求めた送話信号を時間領域の信号に変換する時間領域変換ステップと、
    を備える多チャネルエコー消去方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の多チャネルエコー消去方法であって、
    前記推定した入出力伝達特性の大きさを算出する大きさ算出ステップと、
    予め指定した基準値よりも前記入出力伝達特性の大きさが大きいか否かを判定する判定ステップと、
    前記入出力伝達特性の大きさが前記基準値よりも大きい場合には、前記推定した入出力伝達特性に前記基準値を乗じ、さらに、前記入出力伝達特性の大きさで割ることによって、前記入出力伝達特性を調整する調整ステップをさらに備える、
    ことを特徴とする多チャネルエコー消去方法。
  6. スピーカM個(Mは2以上の整数)とマイクロホンN個(Nは1以上の整数)が共通の音場に配置され、スピーカからMチャネルの受話信号を再生した際に、エコー経路を介してマイクロホンに回り込むエコーを消去する多チャネルエコー消去装置であって、
    適応フィルタによる疑似エコー経路に前記受話信号を入力して疑似エコー信号を生成するエコー予測部と、
    前記マイクロホンで収音する第1収音信号から前記疑似エコー信号を差し引き、第2収音信号を求める減算部と、
    前記第2収音信号と前記受話信号を用いて、前記適応フィルタのフィルタ係数を更新するエコー経路推定部と、
    前記擬似エコー信号と第2収音信号とをそれぞれ周波数領域の信号に変換する周波数領域変換部と、
    前記擬似エコー信号のパワースペクトルと、前記第2収音信号と前記擬似エコー信号との間のクロススペクトルを求める入出力相関係数算出部と、
    前記擬似エコー信号のパワースペクトルと第2収音信号と前記擬似エコー信号との間のクロススペクトルを用いて、周波数ごとに入出力伝達特性を推定する入出力伝達特性推定部と、
    周波数領域の前記擬似エコー信号と推定した入出力伝達特性から第2収音信号に含まれる残留エコー成分を予測する残留エコー予測部と、
    周波数領域の前記第2収音信号から、予測した残留エコー成分を差し引き、送話信号を求める減算部と、
    前記減算部で求めた送話信号を時間領域の信号に変換する時間領域変換部と、
    を備える多チャネルエコー消去装置。
  7. 請求項6記載の多チャネルエコー消去装置であって、
    前記周波数領域変換部において、前記擬似エコー信号と第2収音信号と前記受話信号とをそれぞれ周波数領域の信号に変換し、
    前記入出力相関係数算出部において、前記擬似エコー信号とMチャネルの各受話信号と前記第2収音信号との間のクロススペクトルと、前記擬似エコー信号及びMチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルとを求め、
    前記入出力伝達特性推定部において、前記擬似エコー信号及びMチャネルの各受話信号のパワースペクトルと、前記擬似エコー信号とMチャネルの各受話信号と前記第2収音信号との間のクロススペクトルを用いて、周波数ごとに入出力伝達特性を推定し、
    前記残留エコー予測部において、周波数領域の前記Mチャネルの受話信号と前記擬似エコー信号と推定した入出力伝達特性から第2収音信号に含まれる残留エコー成分を予測する、
    ことを特徴とする多チャネルエコー消去装置。
  8. 請求項6または7に記載の多チャネルエコー消去装置であって、
    m’≠mとし、m=1,…,Mとし、m’=1,…,Mとし、q’≠qとし、q=0,1,…,Mとし、q’=0,1,…,Mとし、周波数領域の前記擬似エコー信号をX(f,j)とし、第mチャネルの受話信号をX(f,j)とし、前記第2収音信号をU(f,j)とし、前記擬似エコー信号のパワースペクトルをP00(f,j)とし、第mチャネルの受話信号のパワースペクトルをPmm(f,j)とし、前記擬似エコー信号と第mチャネルの受話信号との間のクロススペクトルをP0m(f,j)とし、第m’チャネルの受話信号と第mチャネルの受話信号の間のクロススペクトルをPm’m(f,j)とし、前記擬似エコー信号と第2収音信号との間のクロススペクトルをQ(f,j)とし、第mチャネルの受話信号と第2収音信号との間のクロススペクトルをQ(f,j)とし、AをAの複素共役とし、E[A]をAの平均をとる関数とし、
    前記入出力相関係数算出部において、前記擬似エコー信号のパワースペクトルP00と第mチャネルの受話信号のパワースペクトルPmm
    Figure 2012039441
    として求め、前記擬似エコー信号と第mチャネルの受話信号との間のクロススペクトルP0m(f,j)と、第m’チャネルの受話信号と第mチャネルの受話信号の間のクロススペクトルPm’m(f,j)を
    Figure 2012039441
    として求め、前記擬似エコー信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)と、第mチャネルの受話信号と第2収音信号との間のクロススペクトルQ(f,j)を、
    Figure 2012039441
    として求め、
    前記入出力伝達特性推定部において、前記入出力伝達特性G(f,j)を、
    Figure 2012039441
    として推定し、
    前記残留エコー予測部において、前記残留エコー成分を、
    Figure 2012039441
    として予測する、
    ことを特徴とする多チャネルエコー消去装置。
  9. スピーカM個(Mは2以上の整数)とマイクロホンN個(Nは1以上の整数)が共通の音場に配置され、スピーカからMチャネルの受話信号を再生した際に、エコー経路を介してマイクロホンに回り込むエコーを消去する多チャネルエコー消去装置であって、
    適応フィルタによる疑似エコー経路に前記受話信号を入力して疑似エコー信号を生成するエコー予測部と、
    前記マイクロホンで収音する第1収音信号から前記疑似エコー信号を差し引き、第2収音信号を求める減算部と、
    前記第2収音信号と前記受話信号を用いて、前記適応フィルタのフィルタ係数を更新するエコー経路推定部と、
    前記擬似エコー信号と第2収音信号と前記受話信号とをそれぞれ周波数領域の信号に変換する周波数領域変換部と、
    前記Mチャネルの各受話信号と前記第2収音信号との間のクロススペクトルと、前記Mチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルとを求める第1入出力相関係数算出部と、
    前記Mチャネルの各受話信号と前記第2収音信号との間のクロススペクトルと、前記Mチャネルの受話信号の各チャネルのパワースペクトルとを用いて、周波数ごとに入出力伝達特性を推定する第1入出力伝達特性推定部と、
    周波数領域の前記Mチャネルの受話信号と推定した入出力伝達特性から第2収音信号に含まれる第1残留エコー成分を予測する第1残留エコー予測部と、
    周波数領域の前記第2収音信号から、予測した第1残留エコー成分を差し引き、第3収音信号を求める減算部と、
    前記擬似エコー信号のパワースペクトルと、前記第3収音信号と前記擬似エコー信号との間のクロススペクトルを求める第2入出力相関係数算出部と、
    前記擬似エコー信号のパワースペクトルと第3収音信号と前記擬似エコー信号との間のクロススペクトルを用いて、周波数ごとに入出力伝達特性を推定する第2入出力伝達特性推定部と、
    周波数領域の前記擬似エコー信号と推定した入出力伝達特性から第3収音信号に含まれる第2残留エコー成分を予測する第2残留エコー予測部と、
    周波数領域の前記第3収音信号から、予測した第2残留エコー成分を差し引き、送話信号を求める減算部と、
    前記減算部で求めた送話信号を時間領域の信号に変換する時間領域変換部と、
    を備える多チャネルエコー消去装置。
  10. 請求項1から請求項5の何れかに記載の多チャネルエコー消去方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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