JP2012036746A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

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英次 橋本
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成啓 藤原
Shunichi Hanada
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Abstract

【課題】排気通路に配置された着火装置に燃料を供給する構成において、排気中の酸素濃度の低下に起因する着火性の悪化を抑制する。
【解決手段】グロープラグ16の近傍の酸素濃度が予め定められた基準値を上回るように酸素濃度を制御する。排気中の酸素濃度の低下に起因する着火性の悪化を抑制することができる。エンジン本体1の燃焼室2から排出される排気の酸素濃度を制御するので、排気通路に二次空気を導入するための専用のエアポンプを設置する必要がない。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に設けられて排気に燃料を供給する燃料添加弁を有する排気装置に関する。
排気を浄化することを目的として、内燃機関の排気通路に燃料を供給するようにした排気装置が広く用いられている。
特許文献1が開示する装置では、排気通路に設けられた燃料添加弁からの燃料が直接接触する位置に、グロープラグなどの着火手段を配置し、これら燃料添加弁及びグロープラグの下流側に触媒コンバータを配置している。燃料は着火手段によって着火され、その火炎によって触媒コンバータが昇温される。
特許文献2が開示する装置では、昇温の目的で設けられた燃焼用触媒に、排気通路に設けられた燃料添加弁から燃料を供給すると共に、点火プラグで着火させ、その際にエアポンプで新気を導入している。
特開2006−112401号公報 特開2007−032398号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、排気の酸素濃度が低い場合には着火性が低下するおそれがある。特許文献2の装置では、二次空気を導入するためのエアポンプを設置しているが、高温、振動、スペース的制約などの理由から、排気通路に二次空気を導入するための専用のエアポンプの設置が必ずしも適切でない場合がある。
本発明は、排気通路に配置された着火装置に燃料を供給する構成において、排気中の酸素濃度の低下に起因する着火性の悪化を抑制するための新規な手段を提供することを目的とする。
本発明の1態様は、
内燃機関の排気通路に配置された燃料添加弁と、前記燃料添加弁から添加された燃料に着火させる着火装置と、を備えた内燃機関の排気装置において、
前記内燃機関の燃焼室から排出される排気の酸素濃度を制御する酸素濃度制御手段を更に備え、
前記酸素濃度制御手段は、前記着火装置の近傍の酸素濃度が予め定められた基準値を上回るように前記酸素濃度を制御することを特徴とする内燃機関の排気装置である。
この態様では、酸素濃度制御手段が、着火装置の近傍の酸素濃度が予め定められた基準値を上回るように、排気の酸素濃度を制御するので、排気中の酸素濃度の低下に起因する着火性の悪化を抑制することができる。また、酸素濃度制御手段は、内燃機関の燃焼室から排出される排気の酸素濃度を制御するので、排気通路に二次空気を導入するための専用のエアポンプを設置する必要がない。
好適には、前記酸素濃度制御手段は、前記内燃機関の排気弁を制御する排気弁制御手段を備え、前記排気弁制御手段は、前記内燃機関の圧縮行程中に前記排気弁を開かせる。この態様では、簡易な構成によって本発明に所期の効果を得ることができる。
好適には、前記排気弁制御手段は、前記排気弁の開弁タイミングを制御する可変バルブタイミング機構を含む。この態様によれば、走行用の排気弁を利用して本発明に所期の効果を得ることができる。
好適には、前記内燃機関は、走行用の吸気弁とは別途に設けられ前記内燃機関の燃焼室と排気通路とを選択的に連通する空気供給用排気弁を更に備え、前記酸素濃度制御手段は、前記空気供給用排気弁を制御することによって前記酸素濃度を制御する。この態様によれば、空気供給タイミングの自由度を一層高めることができる。空気供給用排気弁は、吸排気弁のバルブオーバーラップを増大するために用いてもよく、また圧縮行程排気のために用いてもよい。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明によれば、排気経路中に着火装置を設ける構成において、着火装置の失火の判定を容易にすることができる。
本発明の第1実施形態の概念図である。 排気昇温装置を正面視した断面図である。 排気昇温装置を軸方向視した断面図である。 動弁機構を示す断面図である。 吸気弁及び排気弁の開度を示すタイミング図である。 第1実施形態における排気弁制御に係る処理ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施形態に用いられるカムシャフトの要部を示す正面図である。 第3実施形態における吸気弁及び排気弁の配置を示す平面図である。 第3実施形態における吸気弁及び排気弁の配置を示すA−A線断面図である。
<第1実施形態>
本発明の好適な実施形態について、以下に詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す。図1において、エンジン本体1は、軽油を燃料とする圧縮点火式内燃機関(ディーゼルエンジン)であるが、他の形式の内燃機関であってもよい。エンジン本体1は、4つの気筒のそれぞれに燃焼室2を有する。各燃焼室2には、燃料を噴射するための電子制御式の燃料噴射弁3が配置されている。各燃焼室2には、吸気マニホールド4および排気マニホールド5が接続されている。吸気マニホールド4は、吸気管6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結されている。コンプレッサ7aの入口は、エアフローメータ8を介してエアクリーナ9に連結されている。
吸気管6内には、ステップモータにより駆動されるスロットル弁10が配置されている。吸気管6の周りには、吸気管6内を流れる吸入空気を冷却するためのインタークーラ11が配置されている。インタークーラ11内に機関冷却水が導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。
排気マニホールド5は、排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結されている。排気タービン7bの出口は、排気管12を介して、排気浄化触媒13に連結されている。この排気浄化触媒13上流の機関排気通路内、即ち排気管12内には、前処理触媒14が配置されている。
前処理触媒14は、排気浄化触媒13よりも体積が小さく、かつ排気浄化触媒13に流入する排気の一部が流通する。図2に示されるように、前処理触媒14は、円筒形の外枠14a内に保持されており、外枠14a内に流入した排気はその全量が前処理触媒14に供給される。外枠14aの外径は、排気管12の内径よりも小さい。したがって、前処理触媒14が排気管12に収容されると、前処理触媒14の外周面と排気管12の内周面との隙間である触媒迂回路12aに、排気が通過することが可能になる。外枠14aは、概ね放射状に配置された複数のステー14bによって排気管12内に支持されている。前処理触媒14は、ステー14bを除く実質的に全周にわたって、触媒迂回路12aに囲まれている。触媒迂回路12aは、排気通路における第1の分岐路を構成する。これに対し、前処理触媒14を通る外枠14a内の経路は、排気通路における第2の分岐路を構成する。触媒迂回路12aは、外枠14aを介して前処理触媒14と熱交換可能にされている。
排気浄化触媒13は、例えば酸化触媒、三元触媒又はNOx触媒から構成されている。前処理触媒14は酸化触媒から構成されており、触媒物質としては例えばPt/CeO2、Mn/CeO2、Fe/CeO2、Ni/CeO2、Cu/CeO2等を用いることができる。触媒13,14の基材には、コージェライトあるいはメタルが用いられている。排気浄化触媒13の基材は、多数のセルのうち上流側が栓詰されたセルと、下流側が栓詰されたセルとが互いに隣接するように配置された所謂ウォールフロー型である。前処理触媒14の基材は、個々のセルが上流から下流へと連通した所謂ストレートフロー型である。
前処理触媒14の上流の排気管12内には、前処理触媒14に燃料を供給するための燃料添加弁15が、その噴孔15a(図2参照)を排気管12内部に臨ませて配置される。燃料添加弁15には、燃料タンク44内の燃料が燃料ポンプ43を介して供給される。
燃料添加弁15よりも下流側の排気管12内には、供給された燃料に着火させるためのグロープラグ16が設けられている。グロープラグ16には、これに給電するための直流電源及び昇圧回路(いずれも不図示)が接続されている。着火するための手段としては、グロープラグに代えてセラミックヒータやスパークプラグなど他の種類の着火装置を用いることができ、とくに電熱式の装置が好適である。
燃料の微粒化を促進するために、燃料添加弁15から噴射された燃料を衝突させるための衝突板17が排気管12内に配置されている。燃料添加弁15の軸心15bは、衝突板17の中心17aに向けられているが、噴射された燃料が排気流に流されることを考慮して中心17aよりも上流側に向けられていてもよい。燃料添加弁15の噴孔15aから衝突板17までの排気管横断方向の距離dは、燃料添加弁15から噴射され衝突板17に衝突した燃料が、拡散してその一部がグロープラグ16の発熱部16aによって着火され、他の部分が前処理触媒14に供給されるように選択される。前処理触媒14、燃料添加弁15、グロープラグ16および衝突板17は、排気昇温装置40を構成し、この排気昇温装置40は、後述するECU50によって制御される。排気昇温装置40におけるグロープラグ16の近傍には、O2センサ30が配置されている。
各燃焼室2に配置された排気弁の開閉タイミングを制御するために、可変バルブタイミング機構(VVT:Variable Valve Timing mechanism)55が設けられている。VVT55は、単一の排気弁に適用される2種類のカムを、油圧によって切り替えることによって、カムシャフトのカムプロフィール及びバルブタイミングを任意に変更することができる。VVT55は、吸気弁と排気弁とが同時に開くバルブオーバーラップ(図5におけるt1−t2)を実現可能である。
エンジン本体1は更に、圧縮行程中に排気弁を開弁させる機能を有する。図4において、エンジン本体1は、各燃焼室2に配置された排気弁61を駆動するためのロッカーアーム62、及び当該ロッカーアームを駆動するカムシャフト63を備えている。ロッカーアーム62はローラ式である。ロッカーアーム62の基端部には、油圧式のラッシュアジャスタ64が配置されている。ロッカーアーム62の先端部の近傍に、ロッカーアーム62を駆動する補助アクチュエータ65が設置されている。補助アクチュエータ65の可動子は、油圧により突出または後退させられ、この可動子はロッカーアーム62の先端部を押し下げることが可能であり、これによって補助アクチュエータ65は、カムシャフト63の動作から独立して排気弁61を開弁させることが可能にされている。補助アクチュエータ65に接続された油路66には、油圧制御弁56(図1参照)が接続されており、この油圧制御弁56はECU50によって任意のタイミングで動作する。これによって、排気弁61を圧縮行程中に開弁(図5におけるt4−t5)させることが可能にされている(図5において縦軸は排気弁61の開度を示す)。この態様によれば、圧縮行程排気の際の排気弁61の駆動をカムシャフト63によらずに行うため、排気タイミングの自由度を高めることができる。
再び図1において、排気マニホールド5と吸気マニホールド4は、EGR通路18を介して互いに接続されている。EGR通路18は、排気管12におけるタービン7bよりも上流側の部分と、吸気管6におけるコンプレッサ7aの下流側の部分とを接続している。EGR通路18内には、電子制御式のEGR制御弁19が配置される。EGR通路18の周りには、EGR通路18内を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ20が配置される。機関冷却水がEGRクーラ20内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。
各燃料噴射弁3は、燃料供給管41を介してコモンレール42に連結され、このコモンレール42は電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ43を介して燃料タンク44に連結される。燃料タンク44内に貯蔵されている燃料は燃料ポンプ43によってコモンレール42内に供給され、コモンレール42内に供給された燃料は各燃料供給管41を介して燃料噴射弁3に供給される。
コントローラである電子制御ユニット(ECU)50は、周知のデジタルコンピュータからなり、双方向性バスによって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、CPU(マイクロプロセッサ)、入力ポートおよび出力ポートを具備する。
アクセルペダル51には、アクセルペダル51の踏込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ52が接続され、負荷センサ52の出力電圧は、対応するAD変換器を介して入力ポートに入力される。更に入力ポートには、エンジン本体1のクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ53が接続される。更に入力ポートには、上述したエアフローメータ8、O2センサ30、及びスロットル弁10の近傍に設置された吸気温度センサ54が接続される。
他方、ECU50の出力ポートは、対応する各駆動回路を介して、スロットル弁10、およびEGR制御弁19の駆動用の各ステップモータに接続されている。ECU50の出力ポートはまた、VVT55を駆動するためのソレノイドバルブおよび補助アクチュエータ65を駆動するための油圧制御弁56に接続されている。出力ポートはさらに、対応する各駆動回路を介して燃料噴射弁3、燃料添加弁15及び燃料ポンプ43に接続される。これらアクチュエータ類の動作は、ECU50によって制御される。ECU50のROMには、制御のための各種プログラム及び基準値・初期値が格納されている。
ECU50は、エアフローメータ8、負荷センサ52、クランク角センサ53及び吸気温度センサ54を含む車両の状態とくにエンジンの動作状態を示すパラメータに基づいて、燃料供給指示量を算出し、指示量に応じた時間だけ燃料噴射弁3を開くべく制御信号を出力する。この制御信号に従って、燃料供給指示量に応じた量の燃料が燃料噴射弁3及び燃料添加弁15からそれぞれ供給される。また、ECU50は、例えば機関負荷率KL及び機関回転数Neにより定まる機関運転状態に応じて、EGR制御弁19を開いて吸気通路にEGRガスを供給する。
また、ECU50は、排気昇温装置40を制御して、燃料の供給及び着火を行い、これにより前処理触媒14を昇温させる。ECU50は、エアフローメータ8、負荷センサ52、クランク角センサ53及び吸気温度センサ54を含む車両の状態とくにエンジンの動作状態を示すパラメータに基づいて、燃料供給指示量を算出し、指示量に応じた時間だけ燃料添加弁15を開くべく制御信号を出力する。燃料添加弁15から供給された燃料の一部は、グロープラグ16により着火され、これによって排気が昇温される。また供給された燃料の他の部分は、前処理触媒14に供給され、触媒物質の反応による昇温及び燃料の改質が行われる。なお、ECU50は必要に応じて、前処理触媒14の必要量よりも多くの燃料を噴射することで、排気浄化触媒13に対する燃料の供給を行い、これにより、堆積した粒子状物質(PM)の酸化及び燃焼、並びに排気浄化触媒13がNOx吸蔵還元触媒である場合には、排気浄化触媒13に対するNOx還元処理及びSOx被毒回復処理を実施することも可能である。
以上のとおり構成された第1実施形態の動作について説明する。図6に示される処理ルーチンは、エンジン本体1が動作している間にわたって所定時間ごとに繰返し実行される。まずECU50は、O2センサ30によって検出された酸素濃度の現在値を読み込む(S10)。次にECU50は、酸素濃度が所定の基準値以上であるかを判断する(S20)。肯定すなわち酸素濃度が基準値以上である場合には、排気弁61の圧縮行程開弁(図5における楕円aで囲まれた時刻t4−t5の領域)は行われず、通常の運転が行われる(S30)。
ステップS20で否定、すなわち酸素濃度が所定の基準値より低い場合には、排気弁61の圧縮行程開弁(図5における時刻t4−t5の領域)が行われる(S40)。この場合にはECU50によって油圧制御弁56が開かれ、補助アクチュエータ65の可動子が時刻t4−t5にわたって突出し、これによって排気弁61が開かれることになる。なお、圧縮行程開弁が行われた燃焼サイクルでは、燃料噴射弁3からの燃料供給を休止するのが好適である。
以上の処理の結果、本実施形態では、グロープラグ16の近傍の酸素濃度が所定の基準値よりも低い場合に、排気弁61の圧縮行程開弁が行われる。その結果、グロープラグ16の近傍の酸素濃度が、所定の基準値を上回るように上昇させられ、着火性が向上して良好な燃焼が行われることになる。
以上のとおり、本実施形態では、エンジン本体1の排気通路に配置された燃料添加弁15と、燃料添加弁15から添加された燃料に着火させるグロープラグ16と、を備えた排気装置において、エンジン本体1の燃焼室2から排出される排気の酸素濃度を制御するECU50を更に備え、ECU50は、グロープラグ16の近傍の酸素濃度が予め定められた基準値を上回るように酸素濃度を制御する。したがって本実施形態では、排気中の酸素濃度の低下に起因する着火性の悪化を抑制することができる。また、エンジン本体1の燃焼室2から排出される排気の酸素濃度を制御するので、排気通路に二次空気を導入するための専用のエアポンプを設置する必要がない。
また本実施形態では、エンジン本体1の圧縮行程中に排気弁61を開かせることとしたので、簡易な構成によって本発明に所期の効果を得ることができ、また、短時間で大量の酸素を供給することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、圧縮行程における排気弁61の開弁を、可変バルブタイミング機構(VVT)55によって実行するものである。本実施形態におけるVVT55は、図7に示される単一のカムシャフト163に、カムプロファイルの異なる複数のカム163a,163bを形成して、両者を切り替えて使用するもの(いわゆるカム切り替え型)である。第1のカム163aは、圧縮行程排気のための山(図5における楕円aで囲まれた時刻t4−t5の領域に対応するもの)を有せず、第2のカム163bは、圧縮行程排気のための山を有する。第2実施形態の残余の構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付してその詳細の説明を省略する。
以上のとおり構成された第2実施形態では、ECU50の制御により、O2センサ30によって検出されるグロープラグ16近傍の酸素濃度が基準値以上である場合には、第1のカム163aが選択され、酸素濃度が基準値未満である場合には、第2のカム163bが選択される。その結果、第2のカム163bが選択された場合には、図5の時刻t4−t5間で排気弁61が開弁される。この態様によれば、上述した第1実施形態における補助アクチュエータ65を設ける必要がないという利点がある。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図8及び図9において、第3実施形態の排気装置におけるエンジン本体は、小型の空気供給用排気弁73を備えたものである。空気供給用排気弁73は、走行用の排気弁71とは別途に設けられたポペット弁であり、燃焼室2と排気ポート72とを選択的に連通することができる。空気供給用排気弁73は、ピストン74が上死点にある場合に開弁(燃焼室内に突出)してもピストンヘッドに干渉しないように、走行用の排気弁71よりも小型に構成され、且つその開弁時(突出時)に傘部75がピストンリセス76内に収まるように寸法が定められている。空気供給用排気弁73は、ソレノイドによって駆動され、当該ソレノイドはECU50によって制御される。第3実施形態の残余の構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付してその詳細の説明を省略する。
以上のとおり構成された第3実施形態では、ECU50は、O2センサ30によって検出されるグロープラグ16の近傍の酸素濃度が所定値以下のときに、空気供給用排気弁73を開くことによって、吸気弁77と排気弁71,73とが共に開かれている期間すなわち吸排気弁のオーバーラップ量を増大させ、これによってグロープラグ16に供給される空気量を増大させる。
この態様によれば、ピストン74の位置による機械的制約を考慮することなく任意のタイミングで排気弁73を開弁できるので、空気供給タイミングの自由度を一層高めることができる。なお、空気供給用排気弁73は、例えばエンジン本体1の圧縮行程中の所定のタイミング(例えば図5における楕円aで囲まれた時刻t4−t5の領域)に開かせることによって、圧縮行程排気のために用いてもよい。
以上、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、クレームされた発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
例えば、上記実施形態では動弁機構をロッカーアーム式としたが、動弁機構はロッカーアームを有しない直打式でも良く、またソレノイド式でもよい。また本発明は、ターボチャージャを有しない自然吸気式の内燃機関に適用できる。また本発明はハイブリッド車に適用することも可能である。
1 エンジン本体
2 燃焼室
7 ターボチャージャ
12 排気管
13 排気浄化触媒
14 前処理触媒
17 燃料添加弁
40 排気昇温装置
50 ECU
61 排気弁
65 補助アクチュエータ
73 空気供給用排気弁

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に配置された燃料添加弁と、前記燃料添加弁から添加された燃料に着火させる着火装置と、を備えた内燃機関の排気装置において、
    前記内燃機関の燃焼室から排出される排気の酸素濃度を制御する酸素濃度制御手段を更に備え、
    前記酸素濃度制御手段は、前記着火装置の近傍の酸素濃度が予め定められた基準値を上回るように前記酸素濃度を制御することを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の排気装置であって、
    前記酸素濃度制御手段は、前記内燃機関の排気弁を制御する排気弁制御手段を備え、
    前記排気弁制御手段は、前記内燃機関の圧縮行程中に前記排気弁を開かせることを特徴とする内燃機関の排気装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の排気装置であって、
    前記排気弁制御手段は、前記排気弁の開弁タイミングを制御する可変バルブタイミング機構を含むことを特徴とする内燃機関の排気装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関は、走行用の吸気弁とは別途に設けられ前記内燃機関の燃焼室と排気通路とを選択的に連通する空気供給用排気弁を更に備え、
    前記酸素濃度制御手段は、前記空気供給用排気弁を制御することによって前記酸素濃度を制御することを特徴とする内燃機関の排気装置。
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