JP2012035334A - ガスブロー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ショットブラスト処理後に残留するショット粒を低コストでより確実に除去することができるガスブロー装置を提供する。
【解決手段】ガスブロー装置30は、被加工材Wの搬送方向Aにおいてショットブラスト装置20よりも下流側に配置されて、ショットブラスト装置で処理された被加工材にガスを吹き付ける。ガスブロー装置は、被加工材を搬送する搬送部10と、搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける上流側ガスブロー部31と、上流側ガスブロー部よりも搬送方向において下流側に配置されると共に搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける下流側ガスブロー部41とを具備する。下流側ガスブロー部から被加工材の表面上へのガスの噴射圧力は上流側ガスブロー部からの噴射圧力よりも高くされ、上流側ガスブロー部から被加工材の表面上へのガスの噴射流量は下流側ガスブロー部からの噴射流量よりも多くされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ショットブラスト装置で処理された被加工材の表面上にガスを吹き付けるガスブロー装置に関する。
従来から、鋼板等の被加工物の表面処理を行う手法としてショットブラストが知られている。このショットブラストでは、ショット粒(投射材)を被加工物の表面に衝突させることで被加工物の表面にできたバリやスケールの除去、表面研削及び梨地加工等が行われる。
ところで、このようなショットブラスト処理を行うショットブラスト装置では、その投射室から排出された被加工物の表面にショット粒が残留する場合がある。この被加工物の表面上に残留したショット粒は、例えば、ショットブラスト装置の下流側に設けられたパイリングクレーンのリフティングマグネットで被加工物を保持したときに、リフティングマグネットと被加工物との間にショット粒が挟まれ、このショット粒によって被加工物の表面上に傷が付くといった問題が生じている。
斯かる問題に対して、ショットブラスト装置の下流側に、被加工物の表面に残留したショット粒を除去する除去装置を設けることが提案されている(例えば、特許文献1)。特に、特許文献1に記載の除去装置では、被加工物の搬送方向と交差する方向に回転するベルトに取り付けられたブラシによって被加工物の表面を刷掃することとしている。
特開2009−154278号公報
しかしながら、このようなブラシでは、例えばショット粒がブラシの毛の間を通り抜けること等により、残留したショット粒を完全に除去することができない場合がある。また、ブラシの代わりにゴム製のカーテン(スクレパー)等を用いてショット粒を掻き取ることも考えられるが、この場合もブラシを用いた場合と同様にショット粒がスクレパーの下方を通り抜けること等により、残留したショット粒を完全に除去することができない場合がある。
さらに別な方法として、ブラシやスクレパーの代わりにエアブロー装置により空気を被加工物の表面上に吹き付けることによって被加工物の表面上のショット粒を吹き落とすことも考えられる。このようなエアブロー装置を用いた場合、被加工物の表面上にショット粒が多量に存在しているときには多量の空気を被加工物の表面上に吹き付けることが必要になり、また被加工物の表面上のショット粒を完全に除去するためには高圧の空気を被加工物の表面上に吹き付けることが必要になる。
したがって、被加工物の表面上に多量に存在しているショット粒を完全に除去するためには、多量の空気を高圧で被加工物の表面上に吹き付けることが必要となる。ところが、エアブロー装置によって多量の空気を高圧で被加工物の表面上に吹き付けるためには、大容量のコンプレッサ及びタンク等が必要になり、製造コストや初期投資費用の上昇を招いてしまうばかりか、コンプレッサの駆動に大きなエネルギが必要となり消費エネルギが増大し、駆動コストの上昇をも招いてしまう。
そこで、上記問題に鑑みて、本発明の目的は、ショットブラスト処理後に残留するショット粒を低コストでより確実に除去することができるガスブロー装置を提供することにある。
本発明者は、ショットブラスト処理後に残留するショット粒の除去に関して、製造コストや駆動コストを考慮して、様々な構成のガスブロー装置について検討を行った。
その結果、ガスブロー装置を上流側ガスブロー部と下流側ガスブロー部とに分け、上流側ガスブロー部と下流側ガスブロー部とでその仕様を異なるものとすることにより、ショットブラスト処理後に残留するショット粒を確実に除去すると共に製造コストや駆動コストを低下させることができることを見出した。
より具体的には、上流側に低圧ながら大流量のガスブロー部を設置すると共に下流側に小流量ながら高圧のガスブロー部を設置することで、上流側のガスブロー部によりショット粒の大半を除去し、その後、下流側のガスブロー部により残留したショット粒を確実に除去することができるようになる。また、多量の空気を高圧で被加工物の表面上に吹き付ける一つのガスブロー装置を設置する場合に比べて、初期投資費用及び消費エネルギを小さく抑えることができる。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は以下のとおりである。
(1)被加工材の搬送方向においてショットブラスト装置よりも下流側に配置されて、ショットブラスト装置で処理された被加工材にガスを吹き付けるガスブロー装置において、被加工材を搬送する搬送部と、該搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける上流側ガスブロー部と、該上流側ガスブロー部よりも搬送方向において下流側に配置されると共に上記搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける下流側ガスブロー部とを具備し、上記下流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力は、上流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力よりも高い、ガスブロー装置。
(2)被加工材の搬送方向においてショットブラスト装置よりも下流側に配置されて、ショットブラスト装置で処理された被加工材にガスを吹き付けるガスブロー装置において、被加工材を搬送する搬送部と、該搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける上流側ガスブロー部と、該上流側ガスブロー部よりも搬送方向において下流側に配置されると共に上記搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける下流側ガスブロー部とを具備し、上記上流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射流量は、下流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射流量よりも多い、ガスブロー装置。
(3)上記下流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力は、上流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力よりも高い、上記(2)に記載のガスブロー装置。
(4)上記上流側ガスブロー部は、供給されたガスよりも低圧且つ高流量のガスを吐出可能なエジェクタを具備する、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のガスブロー装置。
(5)上記下流側ガスブロー部は、被加工材の搬送路を横断する方向に延びる平面状のガス流を噴出するエアナイフを具備する、上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のガスブロー装置。
本発明によれば、ショットブラスト処理後に残留するショット粒を低コストでより確実に除去することができるガスブロー装置が提供される。
ガスブロー装置とショットブラスト装置とを具備するブラスト設備の概略平面図である。 被加工材の搬送方向に対して垂直な方向から見たブラスト設備の概略側面図である。 被加工材の搬送方向から見た上流側ガスブロー部の側面図である。 エジェクタの構成を概略的に示す断面側面図である。 被加工材の搬送方向から見た下流側ガスブロー部の側面図である。 エアナイフの構成を概略的に示す平面図及び断面側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
まず、図1及び図2を参照して、本発明のガスブロー装置の一つの実施形態について説明する。図1は、本発明のガスブロー装置とショットブラスト装置とを具備するブラスト設備の概略平面図であり、図2は、被加工材の搬送方向に対して垂直な方向から見たブラスト設備の概略側面図である。
図1及び図2に示したように、ブラスト設備1は、被加工材Wを搬送する搬送装置10と、ショットブラスト処理を行うショットブラスト装置20、ガスブロー装置30とを具備する。
搬送装置10は、互いに平行に所定の間隔で並んだ複数のローラ11と、これらローラ11の一方の端部に設けられたホイール12と噛み合うベルト13と、ベルト13を駆動する駆動モータ14とを具備する。このように構成された搬送装置10では、駆動モータ14が回転せしめられると、この駆動モータ14によりベルト13が駆動せしめられ、その結果、各ローラ11が回転せしめられる。このローラ11の回転により、ローラ11上に載置された被加工材Wは図1及び図2の矢印Aの方向に一定速度で搬送せしめられる。したがって、ローラ11の上方には被加工材Wの搬送路が形成される。
なお、図1及び図2に示した例では、全てのローラ11がベルト13と接続されており、よって全てのローラ11が回転駆動せしめられる。しかしながら、一定間隔毎にローラ11を駆動し、これら駆動されるローラ11間のローラ11は自由に回転するように、すなわち駆動されないようにしてもよい。この場合、上記一定間隔は、少なくとも搬送対象である被加工材Wの搬送方向の長さよりも短くされる。
ショットブラスト装置20は、被加工材Wの搬送路を横断するように(特に、図1に示した実施形態では被加工材Wの搬送方向に対して垂直に延びるように)搬送装置10上に配置される。また、ショットブラスト装置20は、図2に示したように、被加工材Wの搬送路に向かって、より詳細には搬送装置10によって搬送されている被加工材Wの表面に向かって、ショット粒の投射を行う。ショット粒の投射は被加工材Wの搬送路を横断する方向に連続して行われるため、ショットブラスト装置20を通過した被加工材Wの上面全面がショットブラスト処理されることになる。
なお、ショットブラスト装置20は、一般的に用いられているものと同様な構成であり、機械式、空気式、湿式等、様々なショットブラスト装置を利用可能である。また、ショットブラスト装置20で用いられるショット粒としては、様々なサイズ及び材質のものを利用可能であり、被加工材Wの材質等に応じて適宜選択される。
また、上記実施形態では、ショットブラスト装置20は、被加工材Wの搬送路の上方のみに設けられているが、これに加えて被加工材Wの搬送路の下方に設けられてもよい。この場合、被加工材Wの上下両面がショットブラスト処理されることになる。
ガスブロー装置30は、被加工材Wの搬送方向においてショットブラスト装置20の下流側に設けられ、二つのガスブロー部31、41を具備する。具体的には、ガスブロー部31は、上流側ガスブロー部31と、被加工材Wの搬送方向において上流側ガスブロー部31の下流側に設けられた下流側ガスブロー部41とを具備する。これらガスブロー部31、41は、いずれも被加工材Wの搬送路を横断するように配置される。特に、本実施形態では、ガスブロー部31、41は被加工材Wの搬送方向に対して垂直な方向に延びている。
上流側ガスブロー部31は、被加工材Wの搬送路を横断するように延びる上流側ヘッダ管32と、上流側ヘッダ管32の下方に、すなわち上流側ヘッダ管32の搬送路側に配置された複数のエジェクタ33とを具備する。本実施形態では、上流側ヘッダ管32は被加工材Wの搬送方向と垂直に延びる。上流側ヘッダ管32は、ガス供給管34を介してガスタンク50に接続され、ガスタンク50はガス供給管51を介してコンプレッサ52に接続される。上流側ヘッダ管32とガスタンク50との間のガス供給管34には電磁弁35が設けられる。
エジェクタ33は、図1及び図3に示したように、上流側ヘッダ管32の長手方向において一定間隔で並べて配置される。すなわち、エジェクタ33は、被加工材Wの搬送路を横断する方向に一定間隔で並べて配置される。各エジェクタ33は、上流側ヘッダ管32からエジェクタ33に供給されたガスを、被加工材Wの搬送路に向かって、より詳細には搬送装置10によって搬送されている被加工材Wの表面に向かって噴射する。
特に、各エジェクタ33は、図2及び図3にXで示したように、各エジェクタ33から噴射されたガスが被加工材Wの表面に向かって広がるようにガスを噴射する。本実施形態では、各エジェクタ33から噴射されたガスが被加工材Wの表面に向かって被加工材Wの搬送方向とは反対方向に傾斜して流れるように、すなわち被加工材Wの表面に向かって広がるガスの軸線X1が搬送方向とは反対方向に傾斜するように、各エジェクタ33からガスが噴射される。
図4は、各エジェクタ33の構成を概略的に示す断面側面図である。図4に示したように、エジェクタ33は、ガス吸込口33aとガス吐出口33bとの間で延びるガスダクト33cと、ガス吸入口33a付近でガスダクト33cに設けられる圧縮ガス導入口33dとを具備する。ガスダクト33cには絞り部33eが設けられると共に、この絞り部33eよりもガス吐出口33b側ではガス吐出口33bに向かってその断面積が徐々に大きくなる。圧縮ガス導入口33dは上流側ヘッダ管32に接続される。
このように構成されたエジェクタ33では、ガス導入口33dから高圧のガスが供給されると、ガス吸込口33aから周囲のガスが吸い込まれる。ガス導入口33dから供給されたガス及びガス吸込口33aから吸い込まれたガスは、ガスダクト33cを通ってガス吐出口33bから吐出される。したがって、エジェクタ33によれば、エジェクタ33の周囲のガスを吸い込むことで、ガス導入口33dから供給されたガスよりも低圧且つ高流量のガスをガス吐出口33bから吐出することができる。
なお、図4に示したエジェクタは一例であり、周囲のガスを吸い込むことによりエジェクタに供給されたガスよりも低圧且つ高流量のガスを吐出することができれば、如何なる構成のエジェクタを用いても良い。
一方、下流側ガスブロー部41は、被加工材Wの搬送路を横断するように延びる下流側ヘッダ管42と、下流側ヘッダ管42の下方に、すなわち下流側ヘッダ管42の搬送路側に配置されたエアナイフ43とを具備する。本実施形態では、下流側ヘッダ管42も被加工材Wの搬送方向と垂直に延びる。下流側ヘッダ管42は、ガス供給管44を介してガスタンク50に接続される。下流側ヘッダ管42とガスタンク50との間のガス供給管44には電磁弁45が設けられる。
エアナイフ43は、図1及び図5に示したように、下流側ヘッダ管42の長手方向に連続的に延びる細長い噴射口を有する。すなわち、エアナイフ43は、被加工材Wの搬送路を横断する方向に延びる細長い噴射口を有する。エアナイフ43は、下流側ヘッダ管42からエアナイフ43に供給されたガスを、被加工材の搬送路に向かって、より詳細には搬送装置10に搬送されている被加工材Wの表面に向かって噴射する。
特に、エアナイフ43は、図2及び図5にYで示したように、被加工材Wの搬送路を横断する方向に延びる薄い平面状のガス流を噴射する。特に、本実施形態では、エアナイフ43から噴射された平面状のガス流が被加工材Wの表面に向かって搬送方向とは反対方向に傾斜して流れるように、エアナイフ43からガスが噴射される。また、本実施形態では、エアナイフ43は、被加工材Wの搬送路を横断する方向において搬送路の一方の縁部から他方の縁部まで搬送路全てを覆うように隙間無くガス流を噴射する。
なお、本実施形態では、エアナイフ43は下流側ヘッダ管42の長手方向に連続的に延びる細長い噴射口を有する。しかしながら、エアナイフは、一つ又は複数のノズル(又は噴射口)が同一直線上に配列される機構により、平面状のガス流を噴射することができれば如何なる形態であってもよい。したがって、エアナイフは、例えば、多数の小孔を同一直線上に複数配列したものであってもよい。
或いは、エアナイフは、図6に示したような形状のノズル43’を一直線上に複数配列したものであってもよい。ここで、図6は、エアナイフ用の一つのノズル43’を示す図であり、図6(A)はノズル43’の平面図、図6(B)はノズル43’の断面側面図をそれぞれ示す。図6からわかるように、ノズル43’は、ガス吸込口43’aと、ガス吸込口43’aよりも細長いガス吐出口43’bとを具備する。このように構成されたノズル43’では、ガス吸込口43’aに供給されたガスが細長いガス吐出口43’bから平面状に噴射される。
このように構成されたブラスト設備1では、まず、被加工材Wが搬送装置10によってショットブラスト装置20まで搬送される。ショットブラスト装置20ではショット粒を被加工材Wに投射することによってショットブラスト処理が行われる。ショットブラスト処理された被加工材Wは、搬送装置10によって搬送方向Aに移動せしめられ、ガスブロー装置30まで搬送される。ガスブロー装置30では、まず、搬送装置10によって被加工材Wが搬送方向Aに移動している状態で上流側ガスブロー部31のエジェクタ33から被加工材Wの表面上にガスが吹き付けられ、これにより被加工材Wの表面上に残留しているショット粒のほとんどが除去される。次いで、搬送装置10によって被加工材Wが搬送方向Aに移動している状態で下流側ガスブロー部41のエアナイフ43から被加工材Wの表面上にガスが吹き付けられ、これにより被加工材Wの表面に残留しているショット粒がほぼ完全に除去される。
ここで、本発明の実施形態では、上流側ガスブロー部31から被加工材Wの表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力(すなわち、エジェクタ33からのガスの噴射圧力)は、下流側ガスブロー部41から被加工材Wの表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力(すなわち、エアナイフ43からのガスの噴射圧力)よりも低いものとされる。また、上流側ガスブロー部31から被加工材Wの表面上に吹き付けられるガスの噴射流量(すなわち、全エジェクタ33からのガスの総噴射流量)は、下流側ガスブロー部41から被加工材Wの表面上に吹き付けられるガスの噴射流量(すなわち、エアナイフ43からのガスの噴射流量)よりも多いものされる。
このように上流側ガスブロー部31からのガスの噴射流量が多いことにより、被加工材Wの表面上にショット粒が多量に残留している場合であってもそのほとんどを除去することができる。ただし、上流側ガスブロー部31からのガスの噴射圧力はそれほど高くないことから、少量のショット粒が被加工材Wの表面上に残留してしまう可能性がある。一方、下流側ガスブロー部41からのガス噴射圧力が高いことにより、被加工材Wの表面上に少量のショット粒が残留している場合、これらショット粒をほぼ完全に除去することができる。
したがって、本発明の実施形態によれば、二段階に分けてガスブロー装置からのガスの噴射を行うことにより、ショットブラスト装置20から搬送された被加工材Wの表面上に多量にショット粒が残留している場合であってもショット粒をほぼ完全に除去することができるようになる。
ここで、上流側ガスブロー部を設けずに下流側ガスブロー部のみとした場合(すなわち、ガスブロー部を一つのみ設けた場合)、多量にショット粒が残留しているときに薄い平面状のガス流によってはショット粒を完全に除去することができない。また、下流側ガスブロー部のみとした上で更に下流側ガスブロー部からのガス噴射流量を増大させると、下流側ガスブロー部から高圧で大流量のガスを噴射することになり、ショット粒の除去を促進することができる。しかしながら、この場合(すなわち、高圧且つ大流量のガスを噴射するガスブロー部を一つのみ設けた場合)、大容量のコンプレッサ等が必要になり生産コスト及び運転コストの増大を招いてしまう。したがって、本発明の実施形態では、生産コスト及び運転コストを低く抑えつつ、被加工材Wからショット粒を完全に除去することができるといえる。
なお、上記実施形態では、ガスタンク及びコンプレッサがそれぞれ一つずつ設けられており、電磁弁35、45によって各ガスブロー部からのガスの噴射圧力及び噴射流量が制御されている。しかしながら、例えば、圧力の異なるガスを貯蔵する二つのガスタンクを設けてそれぞれを各ガスブロー部に接続するようにしてもよいし、ガスタンクに加えてコンプレッサを二つ設けてそれぞれを各ガスブロー部に接続するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ガスブロー装置30が被加工材Wの搬送路の上方のみに設けられている。しかしながら、ショットブラスト装置が搬送路の下方にも設けられている場合には、ガスブロー装置を搬送路の上下に設けるようにしてもよい。加えて、被加工材Wに吹き付けるガスとしては空気が用いられるのが好ましいが、被加工材の種類に応じて他の気体を用いることもできる。
さらに、上記実施形態では、ガスブロー部31、41は被加工材Wの搬送方向Aに対して垂直な方向に延びている。しかしながら、ガスブロー部31、41は搬送路を横断していれば如何なる形状であってもよく、例えば図1に示したガスブロー部31、41に対して図1の平面図において所定角度だけ搬送方向Aに傾斜していたり、被加工材Wの搬送方向とは反対向きに突出するV字状であったりしてもよい。このように、ガスブロー部を搬送路に対して傾斜させると、ショット粒を搬送路外へ吹き飛ばし易くなる。
1 ブラスト設備
10 搬送装置
11 ローラ
20 ショットブラスト装置
30 ガスブロー装置
31 上流側ガスブロー部
32 上流側ヘッダ管
33 エジェクタ
35 電磁弁
41 下流側ガスブロー部
42 下流側ヘッダ管
43 エアナイフ
45 電磁弁
50 ガスタンク
52 コンプレッサ
W 被加工材

Claims (5)

  1. 被加工材の搬送方向においてショットブラスト装置よりも下流側に配置されて、ショットブラスト装置で処理された被加工材にガスを吹き付けるガスブロー装置において、
    被加工材を搬送する搬送部と、該搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける上流側ガスブロー部と、該上流側ガスブロー部よりも搬送方向において下流側に配置されると共に上記搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける下流側ガスブロー部とを具備し、
    上記下流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力は、上流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力よりも高い、ガスブロー装置。
  2. 被加工材の搬送方向においてショットブラスト装置よりも下流側に配置されて、ショットブラスト装置で処理された被加工材にガスを吹き付けるガスブロー装置において、
    被加工材を搬送する搬送部と、該搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける上流側ガスブロー部と、該上流側ガスブロー部よりも搬送方向において下流側に配置されると共に上記搬送部上で搬送される被加工材の表面上にガスを吹き付ける下流側ガスブロー部とを具備し、
    上記上流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射流量は、下流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射流量よりも多い、ガスブロー装置。
  3. 上記下流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力は、上流側ガスブロー部から被加工材の表面上に吹き付けられるガスの噴射圧力よりも高い、請求項2に記載のガスブロー装置。
  4. 上記上流側ガスブロー部は、導入されたガスよりも低圧且つ高流量のガスを吐出可能なエジェクタを具備する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスブロー装置。
  5. 上記下流側ガスブロー部は、被加工材の搬送路を横断する方向に延びる平面状のガス流を噴出するエアナイフを具備する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスブロー装置。
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