JP2012030931A - 用紙搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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典史 桂
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Abstract

【課題】用紙がレジストローラに接したとき、レジストローラが回転せずに用紙を受け止めることで、用紙の先端の位置を一定にすることができる用紙搬送装置を提供する。
【解決手段】用紙搬送装置10は、用紙搬送路Sに沿って配置されたレジストローラ11と、レジストローラ11の回転軸11sに固定されたローラギヤ11gと、ローラギヤ11gと組み合わされた駆動ギヤ12と、駆動ギヤ12を正逆回転させる駆動手段13とを備える。駆動手段13は、用紙を搬送するとき、用紙を搬送する方向に対して逆方向に、駆動ギヤ12を予め回転させてから停止させる。
【選択図】図2A

Description

本発明は、用紙搬送装置に関し、また、用紙搬送装置を備える画像形成装置に関する。
従来、複写機、複合機、プリンタ、ファクシミリなど、用紙上に画像を形成する装置においては、画像を形成する直前に用紙に対する画像の位置調整を行っている。詳しくは、画像形成手段に用紙を搬送するレジストローラのニップ部に、用紙が撓むまで送り込んだ後、画像形成手段と同期するようにレジストローラを回転させている。
図11は、従来の画像形成装置における用紙搬送の動作を示す説明図であって、(a)は、画像形成装置の要部を示す側面図、(b)は、(a)の駆動ギヤとローラギヤとがかみ合う部分を示す拡大図である。
従来の画像形成装置において、レジストローラ21は、回転軸21sにローラギヤ21gが固定された駆動ローラ21aと、駆動ローラ21aに対峙して配置された従動ローラ21bとで構成されている。従動ローラ21bは、駆動ローラ21aが回転するのに合わせて回転するように回転軸21mに支持されている。駆動ローラ21aおよび従動ローラ21bは、用紙Pを挟んで回転するようになっている。ローラギヤ21gは、駆動ギヤ22とかみ合わされており、駆動ギヤ22は、駆動ギヤ22を回転させる駆動手段(図示しない)に連結されている。
用紙Pを搬送するとき、駆動ギヤ22が回転するのに従ってローラギヤ21gは回転し、用紙Pの搬送が終了すると駆動ギヤ22を停止する。駆動ギヤ22が停止したときのローラギヤ21gの位置を図11(b)の二点鎖線として示す。駆動ギヤ22を停止したとき、ローラギヤ21gの歯と駆動ギヤ22の歯とが接しており、ローラギヤ21gの用紙Pを搬送する方向にバックラッシュBLが生じている。
従来の画像形成装置では、レジストローラ21に用紙Pを送り込んだとき、用紙Pの先端は、ニップ部NPで一旦停止する。(用紙Pの先端が、図11(a)に示す補助線L1と一致する。)さらに用紙Pを送り込んで用紙Pを撓ませると、駆動ローラ21a(ローラギヤ21g)を回転させる推力Fが生じる。推力Fは用紙Pを搬送する方向に働き、用紙Pを搬送する方向にはバックラッシュBLがあるため、ローラギヤ21gの歯が駆動ギヤ22の歯に接するまでは、ローラギヤ21gを容易に回転させることができる。その結果、レジストローラ21が回転して、用紙Pの先端はニップ部NPを突き抜けてしまうことがあり、用紙の先端の位置合わせが困難になるという課題がある。
さらに、推力Fが用紙の種類、温度、湿度などによって変化するため、用紙の先端の位置が一定とならないという課題がある。
上記の課題を解決するために、レジストローラのニップ部に用紙を送り込んだ後、レジストローラを正逆転させて用紙の先端の位置合わせを行う技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−255192号公報
上述したように、従来の画像形成装置では、用紙の先端の位置合わせが困難になるという課題がある。
また、特許文献1に記載された用紙搬送装置では、レジストローラを正逆転させ用紙をニップ部に対して前後させる。この動作によって、用紙の先端が一定の位置となるように位置合わせを行っている。特許文献1に記載の用紙搬送装置では、用紙を逆方向に搬送するような動作を行うため、余分に時間を必要とするという課題がある。そのため、処理速度が遅くなり、画像形成を指示されてから画像形成された用紙が排出されるまでのファーストコピータイムが長くなる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、用紙がレジストローラに接したとき、レジストローラが回転せずに用紙を受け止めることで、用紙の先端の位置を一定にすることができる用紙搬送装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、用紙の先端の位置を一定にする用紙搬送装置を備えることによって、用紙の一定の位置に画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る用紙搬送装置は、用紙搬送路に沿って配置されたレジストローラと、前記レジストローラの回転軸に固定されたローラギヤと、前記ローラギヤと組み合わされた駆動ギヤと、前記駆動ギヤを正逆回転させる駆動手段とを備える用紙搬送装置であって、前記駆動手段は、用紙を搬送するとき、用紙を搬送する方向に対して逆方向に、前記駆動ギヤを予め回転させてから停止させておくことを特徴とする。
この構成によると、ローラギヤの用紙を搬送する方向(正転方向)へのバックラッシュを低減することによって、ローラギヤが正転方向に回転することを抑制することができる。従って、用紙がレジストローラに接したとき、レジストローラが、正転方向に回転せずに用紙を受け止めることで、用紙の先端の位置を一定にすることができる。
本発明に係る用紙搬送装置は、前記レジストローラへ搬送される用紙を検知する検知手段を備え、前記駆動手段は、前記検知手段が用紙を検知したとき、前記駆動ギヤを前記逆方向に回転させることを特徴とする。
この構成によると、検知手段で用紙を検知することによって、レジストローラに用紙が到達する前に、駆動手段を動作させることができる。
本発明に係る用紙搬送装置は、前記駆動ギヤを前記逆方向に回転させたとき、前記駆動ギヤの歯が前記ローラギヤの歯に接していることを特徴とする。
この構成によると、ローラギヤの正転方向へのバックラッシュをなくすことができるので、レジストローラの正転方向への回転を確実に防止することができる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る用紙搬送装置と、用紙に画像を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とする。
この構成によると、用紙の先端の位置を一定にする用紙搬送装置を備えることによって、用紙の一定の位置に画像を形成することができる。
本発明に係る画像形成装置は、前記駆動ギヤを回転させる回転量を前記駆動手段に指示する回転量指示手段を備え、前記回転量指示手段は、前記レジストローラから前記画像形成手段へ用紙を搬送するとき、前記レジストローラから前記画像形成手段までの距離と、前記駆動ギヤの歯と前記ローラギヤの歯との隙間の距離とに基づいて予め設定された回転量を指示することを特徴とする。
この構成によると、ギヤの回転方向が変わったときに生じる位置ずれを補正することによって、用紙に対する画像の位置ずれを防止することができる。
本発明に係る画像形成装置では、前記回転量指示手段は、前記駆動ギヤを前記逆方向に回転させるとき、前記駆動ギヤの歯と前記ローラギヤの歯との隙間の距離に対応して設定された距離に基づいた回転量を指示することを特徴とする。
この構成によると、駆動ギヤを逆方向に回転させたとき、確実に駆動ギヤの歯とローラギヤの歯とが接するようにできる。
本発明によると、ローラギヤの用紙を搬送する方向(正転方向)へのバックラッシュを低減することによって、ローラギヤが正転方向に回転することを抑制することができる。従って、用紙がレジストローラに接したとき、レジストローラが、正転方向に回転せずに用紙を受け止めることで、用紙の先端の位置を一定にすることができる。
本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を備える画像形成装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を模式的に示す斜視図である。 図2Aの平面図である。 図1における用紙搬送装置の部分を模式的に拡大した説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の回転量指示手段に関する部分の概略構成図である。 用紙搬送装置(特に、レジストローラ)の動作を示す説明図であって、(a)は、図2Aの矢符A−Aでの断面図、(b)は、(a)の駆動ギヤとローラギヤとがかみ合う部分を示す拡大図である。 用紙搬送装置(特に、レジストローラ)の動作を示す説明図であって、(a)は、図2Aの矢符A−Aでの断面図、(b)は、(a)の駆動ギヤとローラギヤとがかみ合う部分を示す拡大図である。 用紙搬送装置(特に、レジストローラ)の動作を示す説明図であって、(a)は、図2Aの矢符A−Aでの断面図、(b)は、(a)の駆動ギヤとローラギヤとがかみ合う部分を示す拡大図である。 用紙搬送装置(特に、レジストローラ)の動作を示す説明図であって、(a)は、図2Aの矢符A−Aでの断面図、(b)は、(a)の駆動ギヤとローラギヤとがかみ合う部分を示す拡大図である。 時間の経過に対する駆動ギヤとローラギヤとの動作を示すタイムチャートである。 時間の経過に対する駆動ギヤとローラギヤとの動作を示す他のタイムチャートである。 従来の画像形成装置における用紙搬送の動作を示す説明図であって、(a)は、画像形成装置の要部を示す側面図、(b)は、(a)の駆動ギヤとローラギヤとがかみ合う部分を示す拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を備える画像形成装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を備える画像形成装置の概略構成を示す側面図である。
画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙(原稿)に対して多色及び単色の画像を形成する、例えば、カラー複写機などであって、装置本体110と、自動原稿処理装置120とにより構成されている。
装置本体110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、および定着ユニット7を備える構成とされている。
画像形成装置100は、上述した構成に加えて、原稿の画像を読み取る原稿読取装置90と、原稿が載置される原稿載置台92と、自動原稿処理装置120とを備えている。
原稿読取装置90は、装置本体110の上部に設けられている。
原稿載置台92は、透明ガラスで形成され、原稿読取装置90の上側に設けられている。
自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上側に取り付けられており、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また、自動原稿処理装置120は、原稿搬送方向に沿った枢支軸回りに回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4および中間転写ローラ64は、各色に応じた4種類の画像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。帯電器5は、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型の帯電器(例えば、ローラ型やブラシ型のもの)を用いることができる。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3の表面を、入力された画像データに応じて露光して、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有するものである。詳しくは、露光ユニット1には、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。
露光ユニット1としては、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)、ELやLED等の発光素子をアレイ状に並べた書込み装置(例えば、書込みヘッド)を用いることができる。
現像器2は、それぞれの感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
中間転写ベルトユニット6は、感光体ドラム3の上方に配置され、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して支持し、中間転写ベルト61の表面を所定方向(図中矢符D方向)に移動させるように構成されている。
中間転写ベルト61は、それぞれの感光体ドラム3に接触するように設けられ、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト61に転写するための転写バイアスを与えるものである。中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を間にして感光体ドラム3とは反対側に回転可能に支持されている。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われている。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施の形態では、転写電極としてローラ形状のものを使用しているが、ブラシ形状のものなども用いることが可能である。
上述したように、感光体ドラム3上で各色のトナーにより顕像化されたトナー像は、中間転写ベルト61に積層される。積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト61の回転によって移動し、用紙Pと中間転写ベルト61との接触位置に配置された転写ローラ8によって用紙P上に転写される。
中間転写ベルト61と転写ローラ8とは、相互に圧接されてニップ域を形成している。転写ローラ8には、中間転写ベルト61上のトナー像を用紙Pに転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、ニップ域を定常的に得るために、転写ローラ8または中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)のものとし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)のものとしている。
ところで、中間転写ベルト61上のトナー像が用紙P上に完全に転写されず、中間転写ベルト61上にトナーが残存することがある。この残存トナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。
このため、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって、残存トナーが除去・回収されるように構成されている。例えば、中間転写ベルトクリーニングユニット65には、クリーニング部材として中間転写ベルト61に接触するクリーニングブレードが備えられている。クリーニングブレードは、中間転写ベルト従動ローラ63と対向する位置において、中間転写ベルト61の裏側(つまり、中間転写ベルト61の従動ローラ63とは反対側)で支持されている。
画像形成装置100は、さらに、給紙カセット81、手差し給紙カセット82、および排出トレイ91を備えている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する用紙Pを蓄積しておくためのトレイであり、露光ユニット1の下側に設けられている。また、手差し給紙カセット82にも画像形成に使用する用紙を置くことができる。
排出トレイ91は、装置本体110の上方に設けられており、印刷済みの用紙Pをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
装置本体110には、給紙カセット81および手差し給紙カセット82の用紙を転写ローラ8や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81および手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ71a,71b、複数の搬送ローラ72a〜72d,転写ローラ8、定着ユニット7が配設されている。
搬送ローラ72a〜72dは、用紙Pの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。
ピックアップローラ71aは、給紙カセット81および手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から用紙Pを1枚ずつ用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラである。
定着ユニット7は、用紙P上に形成された未定着トナー像を加熱融解し固着させて用紙P上に定着させるものである。
また、用紙搬送路Sには、転写ローラ8に用紙Pを送り込むレジストローラ11を備える用紙搬送装置10(図2A参照)が配設されている。用紙搬送装置10については、のちほど詳述する。
レジストローラ11は、給紙カセット81から搬送されてくる用紙Pを一旦停止させて、用紙Pの先端をそろえるものである。
上述した画像形成装置100では、画像形成の際に、給紙カセット81または手差し給紙カセット82から搬送される用紙Pが、搬送ローラ72aによってレジストローラ11まで搬送される。次に、レジストローラ11によって用紙Pが中間転写ベルト61上のトナー像と同期をとって転写部位に搬送される。転写部位に搬送された用紙P上には、転写ローラ8によって、中間転写ベルト61上のトナー像が転写される。用紙Pが定着ユニット7を通過するとき、用紙P上に転写された未定着トナーは、熱量と加圧力とを受け、溶解、固着され、用紙P上に定着される。トナー像が定着された用紙Pは、搬送ローラ72bを経て、排出トレイ91に排出される。
図2Aは、本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を模式的に示す斜視図であって、図2Bは、図2Aの平面図である。
本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置10は、用紙搬送路Sに沿って配置されたレジストローラ11と、レジストローラ11の回転軸11sに固定されたローラギヤ11gと、ローラギヤ11gと組み合わされた駆動ギヤ12と、駆動ギヤ12を正逆回転させる駆動手段13とを備える。駆動手段13は、用紙を搬送するとき、用紙を搬送する方向に対して逆方向に、駆動ギヤ12を予め回転させてから停止させる。なお、以下では説明のため、用紙を搬送する方向に対応する回転方向を正転方向と呼び、正転方向に対して逆の回転方向を反転方向と呼ぶ。
この構成によると、ローラギヤ11gの用紙Pを搬送する方向(正転方向)へのバックラッシュを低減することによって、ローラギヤ11gが正転方向に回転することを抑制することができる。従って、用紙Pがレジストローラ11に接したとき、レジストローラ11が、正転方向に回転せずに用紙Pを受け止めることで、用紙Pの先端の位置を一定にすることができる。
レジストローラ11は、回転軸11sにローラギヤ11gが固定された駆動ローラ11aと、駆動ローラ11aに対峙して配置された従動ローラ11bとで構成されている。従動ローラ11bは、駆動ローラ11aが回転するのに合わせて回転するように回転軸11mに支持されている。駆動ローラ11aおよび従動ローラ11bは、用紙Pを挟んで回転するようになっている。
駆動手段13は、例えば、ステッピングモーター、DCモーターなどである。本実施の形態においては、駆動手段13と駆動ギヤ12とが直接連結されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、駆動手段13と駆動ギヤ12とが複数のギヤを介して連結されていても構わない。つまり、駆動手段13によって駆動ギヤ12を回転させ、駆動ローラ11aを回転させる構成としてあればよい。また、駆動手段13であるモーターを励磁させておくことによって、駆動ギヤ12が外力によって回転することを抑制することができる。
図3は、図1における用紙搬送装置の部分を模式的に拡大した説明図である。なお、図1と機能、構成が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
画像形成装置100は、レジストローラ11へ搬送される用紙Pを検知する検知手段14を備える。駆動手段13は、検知手段14が用紙Pを検知したとき、駆動ギヤ12を逆方向に回転させる。この構成によると、検知手段14で用紙Pを検知することによって、レジストローラ11に用紙Pが到達する前に、駆動手段13を動作させることができる。
検知手段14は、搬送ローラ72aとレジストローラ11との間に、用紙搬送路Sに沿って配置されている。検知手段14は、用紙搬送路S上の用紙Pを検知する、例えば、アクチュエータや光センサなどである。
レジストローラ11は、転写ローラ8と所定の距離Lだけ離して配置されている。
上述したように、画像形成装置100は、用紙搬送装置10と、用紙に画像を形成する画像形成手段とを備える。なお、画像形成手段は、装置本体110であって、特に転写ローラ8に相当する。この構成によると、用紙の先端の位置を一定にする用紙搬送装置10を備えることによって、用紙の一定の位置に画像を形成することができる。
画像形成装置100では、用紙Pは、搬送ローラ72aからレジストローラ11へ搬送され、レジストローラ11で用紙Pの先端の位置が調整される。そして、用紙Pはレジストローラ11から転写ローラ8へ搬送され、中間転写ベルト61上のトナー像が用紙Pに転写される。
図4は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の回転量指示手段に関する部分の概略構成図である。
画像形成装置100は、用紙搬送装置10と、駆動ギヤ12を回転させる回転量を駆動手段13に指示する回転量指示手段131とを備える。回転量算出手段131は、レジストローラ11から画像形成手段(転写ローラ8)へ用紙Pを搬送するとき、レジストローラ11から画像形成手段(転写ローラ8)までの距離Lと、駆動ギヤ12の歯とローラギヤ11gの歯との隙間の距離(バックラッシュBLb、後述する図7参照)とに基づいて予め設定された回転量を指示する。この構成によると、ギヤの回転方向が変わったときに生じる位置ずれを補正することによって、用紙に対する画像の位置ずれを防止することができる。なお、回転量は、例えば、駆動ギヤ12を回転させる回数または時間などであって、複数の回転量が予めメモリに保存されている。回転量指示手段131は、駆動ギヤ12を回転させるとき、回転量を適宜選択して駆動手段12に指示する。
回転量指示手段131は、画像形成装置100が有するCPU130(中央処理手段)に対して予め組み込まれたコンピュータプログラム(コンピュータ)によって実現される。
次に、用紙搬送装置10における用紙Pを搬送する動作について詳しく説明する。
図5ないし図8は、用紙搬送装置(特に、レジストローラ)の動作を示す説明図であって、(a)は、図2Aの矢符A−Aでの断面図、(b)は、(a)の駆動ギヤとローラギヤとがかみ合う部分を示す拡大図である。
図5は、用紙Pを搬送した後の状態を示すものである。ここでは、用紙Pを搬送するために、駆動手段13は、駆動ギヤ12を正転方向(図では矢符A方向)に回転させて停止する。駆動ギヤ12が正転方向に回転したことによって、ローラギヤ11gの正転方向にバックラッシュBLa(回転方向に対する遊び)が生じる。駆動ギヤ12の正転方向への回転が停止したときに、ローラギヤ11gも停止する。
図6は、駆動ギヤ12を反転方向(図では矢符B方向)に回転させた状態を示すものである。駆動ギヤ12が反転方向に回転し、駆動ギヤ12の歯がローラギヤ11gの歯に接することによって、ローラギヤ11gの反転方向にバックラッシュBLbが生じる。駆動手段13は、駆動ギヤ12を一定量回転させた後、駆動ギヤ12を停止させる。
図7は、新たな用紙Pがレジストローラ11に到達したときの状態を示すものである。用紙Pがレジストローラ11に食い込むことによって、駆動ローラ11aには、駆動ローラ11aおよびローラギヤ11gを正転方向に回転させる推力Fが加わる。ここで、ローラギヤ11gの正転方向へのバックラッシュがないので、ローラギヤ11gは正転方向に回転しない。つまり、駆動ギヤ12の歯とローラギヤ11gの歯とが接しているので、ローラギヤ11gの正転方向への回転が、駆動ギヤ12によって抑制される。なお、駆動ギヤ12およびローラギヤ11gが回転していないので、ローラギヤ11gの反転方向にバックラッシュBLbが生じている。
図8は、新たな用紙Pを搬送している状態を示すものである。駆動手段13は、駆動ギヤ12を正転方向(図では矢符A方向)に回転させ、用紙Pを搬送する。駆動ギヤ12を正転方向に回転させることによって、再び、ローラギヤ11gの正転方向にバックラッシュBLaが生じる。
図9は、時間の経過に対する駆動ギヤとローラギヤとの動作を示すタイムチャートである。
図9においては、駆動ギヤ12およびレジストローラ11が、正転方向に回転している状態、停止している状態、または反転方向に回転している状態のいずれであるかを示す。図9では併せてセンサの状態を示し、センサは、検知手段14が用紙を検知しているときをオンとし、検知手段14が用紙を検知していないときをオフとして示す。
本実施の形態では、用紙Pを搬送している状態(図5参照)を動作の開始とし、駆動ギヤ12およびローラギヤ11gは、正転方向に回転している。このとき、用紙Pは、検知手段14の検知範囲外にあるので、センサはオフとなっている。用紙Pの搬送が終了したとき、駆動ギヤ12を停止させることにより、ローラギヤ11gも停止する。
次に、駆動手段13は、新たな用紙Pがレジストローラ11に到達する前に、駆動ギヤ12を反転方向に回転させる(図6参照)。なお、駆動ギヤ12を停止させてから反転方向に回転させるまでの時間は、適宜設定すればよい。
駆動ギヤ12を反転方向に回転させたとき、駆動ギヤ12の回転量は適宜指示すればよいが、駆動ギヤ12の歯がローラギヤ11gの歯に接するように回転させることが望ましい。この構成によると、ローラギヤ11gの正転方向へのバックラッシュをなくすことができるので、レジストローラ11の正転方向への回転を確実に防止することができる。
また、回転量指示手段131は、駆動ギヤ12を逆方向(反転方向)に回転させるとき、駆動ギヤ12の歯とローラギヤ11gの歯との隙間の距離に対応して設定された距離に基づいた回転量を指示することが望ましい。この構成によると、駆動ギヤ12を逆方向に回転させたとき、確実に駆動ギヤ12の歯とローラギヤ11gの歯とが接するようにできる。
本実施の形態では、バックラッシュBLaに基づく回転量から、駆動ギヤ12を反転方向に回転させる時間を反転時間Trとしている。ローラギヤ11gは、駆動ギヤ12が回転し始めてから遅延時間Tdだけ遅れて回転し始める。また、駆動ギヤ12の反転方向への回転が停止したときに、ローラギヤ11gも停止する。
次に、搬送ローラ12aから用紙Pが搬送され、検知手段14が時間t1に用紙Pを検知して、センサがオンになる。時間t1から搬送時間Tcが経過した後、時間t2に用紙Pがレジストローラ11に到達する(図7参照)。
時間t2から準備時間Tpが経過した後、駆動ギヤ12を正転方向に回転させる。ここで、ローラギヤ11gの反転方向にバックラッシュBLb(図7参照)が存在するため(駆動ギヤ12においては正転方向に相当する)、駆動ギヤ12が回転し始めてからローラギヤ11gを回転させるまでに遅延時間Tdだけ遅れがある。したがって、遅延時間Tdが経過した後にローラギヤ11gが回転し始め(図8参照)、用紙Pはレジストローラ11から転写ローラ8へ搬送される。
上述したように、本実施の形態では、図5ないし図8に示す動作を繰り返して用紙Pを搬送する。
図10は、時間の経過に対する駆動ギヤとローラギヤとの動作を示す他のタイムチャートである。
図10では、図9に示す動作に代えて、検知手段14が用紙Pを検知した時間t1から、駆動ギヤ12を反転方向に回転させ始めており、それ以外の動作は図9と同様である。なお、この場合、反転時間Trは搬送時間Tcより短い方が望ましい。
本実施の形態に係る用紙搬送装置10では、レジストローラ11に用紙Pが到達したときに、用紙Pの先端の位置を調整する時間を必要としないので、用紙搬送にかかる処理速度を向上することができる。つまり、ファーストコピータイムを短くすることができる。
10 用紙搬送装置
11 レジストローラ
11a 駆動ローラ
11b 従動ローラ
11g ローラギヤ
11s 回転軸
12 駆動ギヤ
13 駆動手段
14 検知手段

Claims (6)

  1. 用紙搬送路に沿って配置されたレジストローラと、前記レジストローラの回転軸に固定されたローラギヤと、前記ローラギヤと組み合わされた駆動ギヤと、前記駆動ギヤを正逆回転させる駆動手段とを備える用紙搬送装置であって、
    前記駆動手段は、用紙を搬送するとき、用紙を搬送する方向に対して逆方向に、前記駆動ギヤを予め回転させてから停止させておくこと
    を特徴とする用紙搬送装置。
  2. 請求項1に記載の用紙搬送装置であって、
    前記レジストローラへ搬送される用紙を検知する検知手段を備え、
    前記駆動手段は、前記検知手段が用紙を検知したとき、前記駆動ギヤを前記逆方向に回転させること
    を特徴とする用紙搬送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の用紙搬送装置であって、
    前記駆動ギヤを前記逆方向に回転させたとき、前記駆動ギヤの歯が前記ローラギヤの歯に接していること
    を特徴とする用紙搬送装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の用紙搬送装置と、用紙に画像を形成する画像形成手段とを備えた画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記駆動ギヤを回転させる回転量を前記駆動手段に指示する回転量指示手段を備え、
    前記回転量指示手段は、前記レジストローラから前記画像形成手段へ用紙を搬送するとき、前記レジストローラから前記画像形成手段までの距離と、前記駆動ギヤの歯と前記ローラギヤの歯との隙間の距離とに基づいて予め設定された回転量を指示すること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置であって、
    前記回転量指示手段は、前記駆動ギヤを前記逆方向に回転させるとき、前記駆動ギヤの歯と前記ローラギヤの歯との隙間の距離に対応して設定された距離に基づいた回転量を指示すること
    を特徴とする画像形成装置。
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