JP2012030718A - 風向調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】風向調整装置を薄型化しつつ配風性能を向上する。
【解決手段】ケース体11の通風路17に、回動フィン40、上フィン41、及び下フィン42を配置する。回動フィン40を上下に回動操作すると、ギア機構33により、回動フィン40の先端が接近した側のフィン41,42が上流側に後退する。後退した側のフィン41,42の案内面部41c,42cにより曲げた空気を回動フィン40に当てて、風を確実に曲げる。上下のフィン41,42は回動せず、装置を薄型化できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車の空調装置の吹出口に備えられる風向調整装置に関する。
従来、例えば、自動車のインストルメントパネルに設けられ、空調装置の吹出口に備えられて風向を調整する風向調整装置が用いられている。この風向調整装置は、例えば角筒状のケース体の内側に複数のフィンを回動自在に軸支するとともに、各フィンにリンクを連結し、このリンクによりフィンを連動して回動させ、風向を変化させている。このような風向調整装置について、インストルメントパネルの意匠などに応じて、細長い場所に配置できる薄型の構成が求められている。
しかしながら、ケース体を薄型化すると、回動するフィンがケース体の内側に当接し、フィンの回動範囲が制限され、フィン同士の間を直線的に吹き抜けてしまう風が多くなり、配風性能の向上が困難になる。また、薄型の構成では、ケース体の内壁に隣接するフィンと内壁との間に生じる吹きだまりが騒音や圧力損失の原因となる。
この点、3枚のフィンを連結ロッドにより連動して回動させる構成において、ケース体の内壁に隣接する上下のフィンについては屈曲した延長部を設けるとともに、ケース体に通風路から突出する空間部を設けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、フィンを回動させた状態で、フィンの延長部がケース体の空間部を塞ぎ、あるいは空間部に挿入されることにより、異音の発生や圧力損失の増大の抑制を図っている。しかしながら、このようにケース体に通風路から突出する空間部を設ける構成では、ケース体が大形化し、薄型化が制限される。
この点、筒状のケース体の内側に、一対の案内体を配置し、これら案内体を操作手段によって進退可能とした構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。この構成では、各案内体は、流路に沿って互いに反対方向に移動するとともに、相対向して吹出口側に傾斜した案内部が設けられており、これら案内部を吹出口に対して進退させることにより、風向を調整可能となっている。この構成では、吹きだまりや圧力損失の発生を抑制でき、薄型化も容易であるが、さらに大きく風向を変化させる配風性能の向上が求められている。
特開2008−87514号公報 (第1頁、図3−図7) 特開2004−322981号公報 (第1頁、図1)
上記従来のように、回動するフィンに延長部を設けるとともにケース体に通風路から突出する空間部を設ける構成では、ケース体が大形化し、薄型化が制限される。また、ケース体の内側に配置した一対の案内体を互いに反対方向に進退させる構成では、さらに大きく風向を変化させる配風性能の向上が求められている。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、風向を変更する配風性能を向上しつつ、薄型化できる風向調整装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の風向調整装置は、一端を吹出口とした通風路、この通風路の通風方向に沿った第1の面部、及び前記通風方向に沿って前記第1の面部に対向する第2の面部を備えたケース体と、前記通風方向に沿ってかつ前記第1の面部に沿って前記通風路を進退可能に設けられ、下流側が前記第2の面部側に向かって前記通風路に傾斜して突出する第1の案内面部を備えた第1のスライドフィンと、前記通風方向に沿ってかつ前記第2の面部に沿って前記通風路を進退可能に設けられ、下流側が前記第1の面部側に向かって前記通風路に傾斜して突出する第2の案内面部を備えた第2のスライドフィンと、前記第1の案内面部と前記第2の案内面部との間に位置し、前記通風路に回動可能に設けられた回動フィンと、前記回動フィンの回動に連動し、前記第1のスライドフィン及び前記第2のスライドフィンの一方を前記回動フィンに対して上流側に移動させる連動手段とを具備したものである。
請求項2記載の風向調整装置は、請求項1記載の風向調整装置において、回動フィンは、第1の面部側に向かう第1の対向面部及び第2の面部側に向かう第2の対向面部を備え、連動手段は、前記回動フィンの下流側の縁部が前記第1の面部側に向かって回動した状態で、第1のスライドフィンを上流側に移動させ、前記回動フィンの下流側の縁部が前記第2の面部側に向かって回動した状態で、前記第2のスライドフィンを上流側に移動させるものである。
請求項1記載の風向調整装置によれば、回動フィンを回動すると、連動手段により第1のスライドフィン及び第2のスライドフィンの一方が通風方向に沿って回動フィンに対して上流側に移動する。上流側に移動したスライドフィンの案内面部により風を回動フィンに案内し、回動フィンにより風向を調整して配風性能を向上できる。第1のスライドフィン及び第2のスライドフィンは、それぞれ通風路の第1の面部及び第2の面部に沿って移動するため、フィンを回動する構成に比べて薄型化できるとともに、吹き抜けや吹きだまりを抑制し、配風性能を向上できる。
請求項2記載の風向調整装置によれば、請求項1記載の効果に加え、回動フィンの回動に応じ、この回動フィンの下流側の縁部が向いた側のスライドフィンが上流側に移動する。そこで、上流側に移動したスライドフィンの案内面部により曲げられた風を回動フィンの対向面部に当てて曲げることにより、吹き抜けを抑制して配風性能を向上できる。
本発明の風向調整装置の一実施の形態を示す説明図であり、(a)は上方に配風する状態、(b)は中立状態、(c)は下方に配風する状態である。 同上風向調整装置の分解斜視図である。 同上風向調整装置の斜視図である。 同上風向調整装置の一部の斜視図である。 同上風向調整装置の図3のI−I相当位置の一部の断面図である。 同上風向調整装置の図3のII−II相当位置の一部の断面図である。 同上風向調整装置の図3のIII−III相当位置の一部の断面図である。
以下、本発明の風向調整装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図7において、10は風向調整装置で、この風向調整装置10は、ルーバ装置あるいはベンチレータなどとも呼ばれるもので、例えば自動車の被取付部材であるインストルメントパネルに取り付けられ、車両の空調装置に接続されて、車室内に風を吹き出し、空調を行う車両用空調装置を構成している。なお、以下、風が吹き出す通風方向Aに対し、風が吹き出す下流側すなわち乗員側を前側、風の上流側を後側とし、すなわち、通風方向Aを前方とし、通風方向Aに沿った方向を前後方向とし、両側方向及び上下方向については、自動車に取り付けた状態を例として説明する。
そして、この風向調整装置10は、ケース体11を備えている。このケース体11は、合成樹脂などにて略角筒状に形成され、上板部12、下板部14、及び両側の側板部15,16を備えている。そして、これら上板部12、下板部14、及び両側の側板部15,16に囲まれた内側が通風路17となり、この通風路17の前側部が吹出口18、後側部が空調装置のエアダクトに接続される接続口19となっている。そして、上板部12の下面が平面状をなす第1の面部21、下板部14の上面が第1の面部21に対向して平面状をなす第2の面部22となっている。また、このケース体11は、通風路17の前端側の吹出口18の位置において、上板部12と下板部14との間の垂直方向の寸法に対して、両側の側板部15,16間の水平方向の寸法が十分に大きく、すなわち、上下方向の寸法に対して両側方向の寸法が例えば2倍以上大きい薄型の形状であり、ナビゲーションシステムなどにより制限されたインストルメントパネル部の細長い場所に配置できるように薄型化されている。また、ケース体11の前側は、上板部12に対して下板部14が前側に突出し、吹出口18は上側に向かう傾斜面となるように開口している。また、ケース体11の上板部12の上面及び下板部14の下面には、ケース体11をインストルメントパネルに取り付ける図示しないケース取付部が設けられている。また、ケース体11の水平方向の寸法は、吹出口18の近傍で段部を持って拡開され、ルーバ装着部23が形成されている。
また、ケース体11の前面にはフィニッシャ24が取り付けられている。このフィニッシャ24は、例えば合成樹脂にてケース体11の前端縁を覆う枠状に形成されたフィニッシャ本体部25と、このフィニッシャ本体部25から後側に突設されたフィニッシャ取付片26を備えている。そして、これらフィニッシャ取付片26をケース体11の吹出口18の上下に形成したフィニッシャ取付受部27に係合して、フィニッシャ24がケース体11に取り付けられている。
そして、ケース体11の内側の通風路17には、風向調整手段として、上下方向に風向を変更する横ルーバ30が備えられているとともに、この横ルーバ30の後方に位置して両側方向に風向を変更する縦ルーバ31が備えられている。さらに、ケース体11の外側すなわち通風路17の外側には、側板部15,16のそれぞれ外側に位置して、横ルーバ30を駆動する連動手段としてのギア機構33が設けられている。また、下板部14の下側に位置して、縦ルーバ31を駆動する図示しない縦ルーバ駆動機構が設けられている。
そして、縦ルーバ31は、上下方向を長手方向として互いに両側方向に離間して配置された単数あるいは複数の縦フィン36を備え、各縦フィン36は、それぞれケース体11の上板部12及び下板部14に形成された円孔である垂直軸受38に上下方向すなわち垂直方向を回転軸として回動自在に軸支される。そして、各縦フィン36は、縦ルーバ駆動機構を構成するリンク軸に接続され、さらに、このリンク軸に接続されフィニッシャ24の前側に露出する操作部を回動操作することにより、各縦フィン36が連動して左右方向に回動し、風向を左右に調整できる。
また、横ルーバ30は、複数のフィン、本実施の形態では3枚の板状のフィンとして、回動フィン40と、この回動フィン40の上側に位置する第1のスライドフィンとしての上フィン41と、回動フィン40の下側に位置する第2のスライドフィンとしての下フィン42とを備えている。
そして、回動フィン40は、センターフィンとも呼び得るもので、細長矩形平板状の羽根部である回動フィン本体40aと、この回動フィン本体40aの長手方向すなわち水平方向の両端部分から突設された円柱状の回動フィン軸部40bとを備えるとともに、水平方向の中央部から、前側に向かって操作部である操作ノブ40cが突設されている。また、回動フィン軸部40bの先端部には、四角柱状の連結軸部40dが設けられている。さらに、この回動フィン40の上面は平面状の第1の対向面部40e、下面は平面状の第2の対向面部40fとなる。
また、上フィン41は、アッパーフィンとも呼び得るもので、第1の摺接部としての水平な平板状の上フィン基部41aと、この上フィン基部41aの前端部から前側下方すなわち通風路17の中心側に向かい下流側に傾斜して突設された上フィン案内板部41bとを備え、この上フィン案内板部41bの下面が第1の案内面部41cとなっている。いわば、上フィン41は、第1の面部21に摺接する上フィン基部41aから、第1の案内面部41cが突設されている。さらに、上フィン基部41aの水平方向の両側の端部からは、下側に向かって上フィン連結部41dが突設され、この上フィン連結部41dには円孔状の連結孔41eが形成されている。
また、下フィン42は、ロアーフィンとも呼び得るもので、上フィン41を上下にほぼ反転した形状で、第2の摺接部としての水平な平板状の下フィン基部42aと、この下フィン基部42aの前端部から前側上方すなわち通風路17の中心側に向かい下流側に傾斜して突設された下フィン案内板部42bとを備え、この下フィン案内板部42bの上面が第2の案内面部42cとなっている。いわば、下フィン42は、第2の面部22に摺接する下フィン基部42aから、第2の案内面部42cが突設されている。さらに、下フィン基部42aの水平方向の両側の端部からは、上側に向かって下フィン連結部42dが突設され、この下フィン連結部42dには円孔状の連結孔42eが形成されている。なお、下フィン基部42aは、上フィン基部41aよりも前後方向の寸法が大きく形成されている。
このように、吹出口18近傍に摺動可能に設けられた上フィン41及び下フィン42は、中間位置で吹出口18に対して接近するように通風方向Aすなわち内壁の面方向と交差する方向に屈曲傾斜した、いわば変形ルーバあるいは異形のフィンとも呼び得る形状となっている。
一方、ギア機構33は、図2などに示すように、左右に対をなして、第1ギア51、第2ギア52、第3ギア53、スペーサ54、ギアカバー55、ブッシュ56、及びビス57を備えるとともに、4本のピン58を備えており、これら部材の内、第1ギア51、第2ギア52、第3ギア53、スペーサ54及びギアカバー55は、樹脂などにて左右対称に形成されている。
そして、第1ギア51は、円弧状の第1ギア部51aを設けた扇状の第1ギア板部51bと、この第1ギア板部51bから内側に突設された円柱状の第1ギア軸部51cと、この第1ギア軸部51cの内側の端部に形成された四角孔状の軸連結部51dとを備えている。
また、第2ギア52は、外周面に第1ギア部51aに歯合する第2ギア部52aを設けた円板状である。
また、第3ギア53は、外周面に第2ギア部52aに歯合する第3ギア部53aを設けた円筒状の第3ギア軸部53bと、この第3ギア軸部53bの軸芯に形成された第3ギア軸孔53cと、第3ギア軸部53bの内側の端部に連続する垂直状のリンク板部53dと、このリンク板部53dに上下一対をなして形成された第1のリンク溝53e及び第2のリンク溝53fとを備えている。これらリンク溝及53e,53eは、前側に角部を有する屈曲した曲線状で、すなわち、それぞれ略くの字状に形成されており、角部から互いに離間する方向では、第3ギア軸部53bの軸芯を中心とする円弧状であるのに対し、角部から互いに接近する方向では、第3ギア軸部53bの軸芯を中心とする円弧に対し、第3ギア軸部53bの軸芯に向かって半径が小さくなる方向に傾斜している。
また、スペーサ54は、ケース体11のルーバ装着部23の内側部に嵌合し、前側部に回動フィン用通孔54aが形成されているとともに、後側部の上部に上フィン用切欠部54b、後側部の下部に下フィン用切欠部54cが形成されている。
また、ギアカバー55は、ケース体11のルーバ装着部23の外側部に嵌合し、ギア機構33の他の部材を覆うとともに、図5に示すように、内側に向かって円筒状の支持軸部55aが突設されている。
また、ブッシュ56は弾性変形可能な円盤状で、中央部に軸孔56aが形成されている。
さらに、ケース体11には、ギア機構33を構成する要素として、ルーバ装着部23の前側部に、側板部15,16を貫通する円孔状の第1ギア用通孔23aが形成されているとともに、この第1ギア用通孔23aの後側の上部に位置し、前後方向すなわち通風方向Aに沿って延びる長孔状の第1スライド溝23bが形成され、第1ギア用通孔23aの後側の下部に位置し、前後方向すなわち通風方向Aに沿って延びる長孔状の第2スライド溝23cが形成されている。
そして、このギア機構33は、基本的には、第1ギア51、第2ギア52、第3ギア53の各ギア部51a,52a,53aが順次歯合して連動する3連ギアに、スライド溝23b,23c及びリンク溝53e,53fでピン58を案内する機構を組み合わせ、回動フィン40の操作ノブ40cを上下に回動操作することにより、回動フィン40を挟むように配置した上フィン41及び下フィン42を相対的に反対方向にスライドさせ、ここでは回動フィン40の下流側の先端が接近した側のフィン41,42を上流側に後退させて風向を効率良く切り替えるようになっている。
すなわち、回動フィン40は、両側の回動フィン軸部40bがスペーサ54の回動フィン用通孔54aに挿入され、水平方向を軸方向として回動可能に軸支された状態で、ルーバ装着部23の内側すなわち通風路17の内側に配置される。また、スペーサ54は、ルーバ装着部23の内側に配置された状態で、ルーバ装着部23による段部を埋めて、通風路17の側面を平面状とする。さらに、各回動フィン軸部40bの先端部の連結軸部40dには、第1ギア51の軸連結部51dが挿入され、回動フィン40と第1ギア51とが一体に回動するように連結される。また、各第1ギア51は、第1ギア部51aをルーバ装着部23の外側すなわち通風路17の外側に配置した状態で、第1ギア軸部51cがルーバ装着部23の第1ギア用通孔23aに挿入され、ケース体11のルーバ装着部23に回動可能に支持される。
また、第3ギア53は、ルーバ装着部23の外側に配置され、第3ギア軸部53bの第3ギア軸孔53cをギアカバー55に支持軸部55aに挿入するとともに、ブッシュ56の軸孔56aに挿入されたビス57を第3ギア軸孔53cを介して支持軸部55aに螺合することにより、ギアカバー55に水平方向を軸方向として回動可能に取り付けられている。また、第3ギア53には、ブッシュ56が押し付けられ、回動について適度な摺動抵抗が設定されている。
さらに、ルーバ装着部23の外側には第2ギア52が配置され、第1ギア51の第1ギア部51aと第3ギア53の第3ギア部53aとの間に第2ギア52の第2ギア部52aを配置して歯合させることにより、回動フィン40の回動に連動して、第3ギア53の第3ギア軸部53b及びリンク板部53dが同じ方向に回動する。
一方、上フィン41は、上フィン基部41aをケース体11の上板部12の下面すなわち第1の面部21に摺動可能に沿わせるともに、両側の上フィン連結部41dをスペーサ54の上フィン用切欠部54bに配置した状態で、ルーバ装着部23の内側すなわち通風路17の内側に配置される。さらに、両側の上フィン連結部41dの連結孔41eにそれぞれ内側からピン58が挿入される。このピン58は、ケース体11のルーバ装着部23の第1スライド溝23bに挿入されて貫通し、さらに、先端部が第3ギア53の第1のリンク溝53eに挿入される。すなわち、上フィン41は、第1スライド溝23bにより、移動方向及び移動範囲が前後方向に沿った所定範囲に規制されるとともに、第3ギア53の回動に伴い第1のリンク溝53eがピン58を押動して前後に移動する。
また、下フィン42は、下フィン基部42aをケース体11の下板部14の上面すなわち第2の面部22に摺動可能に沿わせるともに、両側の下フィン連結部42dをスペーサ54の下フィン用切欠部54cに配置した状態で、ルーバ装着部23の内側すなわち通風路17の内側に配置される。さらに、両側の下フィン連結部42dの連結孔42eにそれぞれ内側からピン58が挿入される。このピン58は、ケース体11のルーバ装着部23の第2スライド溝23cに挿入されて貫通し、さらに、先端部が第3ギア53の第2のリンク溝53fに挿入される。すなわち、下フィン42は、第2スライド溝23cにより、移動方向及び移動範囲が前後方向に沿った所定範囲に規制されるとともに、第3ギア53の回動に伴い第2のリンク溝53fがピン58を押動して前後に移動する。
そして、ギア機構33の動作は、まず、図1(b)に示すように、回動フィン40の回動フィン本体40aが通風方向Aに沿った水平な状態すなわち中立位置にあると、第3ギア53も中立位置にあり、上フィン41のピン58は第1のリンク溝53eの前端の角部に位置し、下フィン42のピン58は第2のリンク溝53fの前端の角部に位置し、上フィン41及び下フィン42は、移動範囲の前端部に位置する。この中立状態、いわばニュートラル状態では、回動フィン40が水平であるとともに、上フィン41及び下フィン42の案内板部41b,42bすなわち案内面部41c,42cが回動フィン40に対してほぼ対称に位置し、各フィン40,41,42の先端部を結ぶ面は吹出口18に近接し、かつ、吹出口18と平行あるいはほぼ並行になり、空調装置により供給される空気を吹出口18から前方に水平に吹き出す。
ここで、中立状態から図1(a)に示すように、操作ノブ40cを摘み回動フィン40の回動フィン本体40aの前側が上方を向くように回動させる。すると、この回動フィン40の回動が第1ギア51から第2ギア52を介して第3ギア53に伝わり、第3ギア53の各リンク溝53e,53fを回動フィン40と同じ方向である上方に回動させる。すると、上フィン41のピン58は、第1のリンク溝53eの半径が小さくなる部分により後方に押動される。すなわち、上フィン41は、上フィン基部41aを第1の面部21に摺接しながら、後方に移動する。一方、下フィン42のピン58は、第2のリンク溝53fの半径が一定な場所にあり、下フィン42は前端部から後方に移動しない。この状態で、空調装置により供給される空気は、回動フィン40の上側では、矢印F1に示すように、まず上フィン41の第1の案内面部41cにより下方に曲げられて回動フィン40の上面となる第1の対向面部40eにぶつけられ、この回動フィン40により確実に上方に案内される。一方、回動フィン40の下側では、空調装置により供給される空気は、矢印F2に示すように、互いに略平行となった回動フィン40の下面となる第2の対向面部40fと下フィン42の第2の案内面部42cとの間で案内され、確実に上方に案内される。このようにして、回動フィン40の上下で空調風は確実に大きく曲げられ、上方に案内される。
一方、中立状態から図1(c)に示すように、操作ノブ40cを摘み回動フィン40の回動フィン本体40aの前側が下方を向くように回動させる。すると、この回動フィン40の回動が第1ギア51から第2ギア52を介して第3ギア53に伝わり、第3ギア53の各リンク溝53e,53fを回動フィン40と同じ方向である下方に回動させる。すると、上フィン41のピン58は、第1のリンク溝53eの半径が一定な場所にあり、上フィン41は前端部から移動しない。一方、下フィン42のピン58は、第2のリンク溝53fの半径が小さくなる部分により後方に押動される。すなわち、下フィン42は、下フィン基部42aを第2の面部22に摺接しながら、後方に移動する。この状態で、空調装置により供給される空気は、回動フィン40の上側では、矢印F3に示すように、互いに略平行となった回動フィン40の上面となる第1の対向面部40eと上フィン41の第1の案内面部41cとの間で案内され、確実に下方に案内される。一方、回動フィン40の下側では、空調装置により供給される空気は、矢印F4に示すように、まず下フィン42の第2の案内面部42cにより上方に曲げられて回動フィン40の下面となる第2の対向面部40fにぶつけられ、回動フィン40により確実に下方に案内される。このようにして、空調風は大きく曲げられ、下方に案内される。
このように、本実施の形態の風向調整装置によれば、ギア機構33により連結された3枚のフィン40,41,42を用い、操作ノブ40cを設けた中央の回動フィン40を中立位置から回動させると、この回動フィン40の回動に連動して、回動フィン40の下流側の縁部が向いた側の上フィン41及び下フィン42のいずれか一方を通風方向Aに沿って上流側に後退させるようにした。そこで、後退したフィン41,42に屈曲して設けた案内面部41c,42cにより風を曲げ、この曲げられた風を回動フィン40の対向面部40e,40fに大きな角度で当てて、確実に風向を大きく変更し、吹き抜けを抑制して、配風性能を向上できる。
また、上フィン41及び下フィン42は回動せず、高さ方向の中央に位置する回動フィン40の回動に伴いそれぞれ通風路17の上面である第1の面部21及び下面である第2の面部22に沿って当接したまま摺接しながらスライド移動すなわち摺動するため、通風路17が必要以上に狭められて妨げられることなく風向を切り替えでき、上下の面部21,22に近接したフィンを回動する構成に比べて高さ寸法を抑制でき、装置を薄型化できるとともに、上フィン41及び下フィン42と通風路17の上下の面部21,22との間を流れる吹き抜けや、上フィン41及び下フィン42と通風路17の上下の面部21,22との間に風が滞留する吹きだまりを防止し、配風性能を向上できるとともに異音の発生を防止して品質を向上できる。
また、互いに反対方向にスライドするフィンのみを用いる構成に比べて、中央部に回動フィン40を設けたため、通風方向Aから見てフィン40,41,42同士の重なりを大きくでき、回動フィン40の先端部が向いた側では移動したフィン41,42により曲げた風を回動フィン40にぶつけて確実に曲げるとともに、回動フィン40の反対側では回動フィン40とフィン41,42とが平行になって風を確実に曲げることができ、指向性を向上するなど配風特性の向上が容易になる。
また、回動フィン40の動作を上下のフィン41,42に伝える連動機構は、操作ノブ40cを設けた回動フィン40に直結する3連のギアで構成したため、長手寸法の大きいリンクを用いる構成などに比べ、部材の弾性変形などがなく、操作感を容易に向上できる。
また、3連のギア機構33を構成する第1ギア部51a、第2ギア部52a、第3ギア部53aは、いずれも通風路17の外側に配置したため、通気抵抗を増大させることがなく、容易に通気量を確保できる。
また、3枚という少ない枚数のフィン40,41,42で構成でき、構造を簡略化して製造コストを低減できる。
また、通風路17について、回動するフィンの一部を収納可能な空間部を設ける必要がなく、容易に薄型化でき、レイアウトの自由度を向上できる。
また、上フィン41及び下フィン42の案内面部41c,42cが基部41c,42cから突出する角度や寸法を調整することにより、容易に特性を調整できる。例えば、フィン40,41,42同士の通風方向Aから見た重なり量が少なくても、案内面部41c,42cを大きく屈曲させることにより、空気を曲げる配風特性を向上し、目標とする指向性を確保できる。
また、上記のように十分な配風性能を有するため、風向調整装置10が設置される造形面であるインストルメントパネルの面が通風方向Aに対して傾斜していても必要な配風性能を確保しつつ設置できる。
このようにして、限られた狭い空間でフィンの枚数を増やさなくとも十分な配風性能を確保でき、自動車のインストルメントパネルなど制限された場所に配置される両側に長い吹出口18を有する薄型のケース体11で十分な配風性能を確保できるいわば薄型ベンチレータである風向調整装置10を提供できる。
なお、上記の実施の形態では、フィンは3枚としたが、この構成に限られない。例えば、2枚の回動フィン40を上下に配置し、合計4枚のフィンで横ルーバ30を構成することもできる。
また、上記の実施の形態では、中立状態から回動フィン40を回動すると、上下のフィン41,42の何れかを上流側に後退させる構成としたが、一方を後退させるとともに、他方を前進させるなどすることもできる。
本発明は、例えば、自動車のインストルメントパネルなどに備えられる空調装置の吹出口装置に適用できる。
10 風向調整装置
11 ケース体
17 通風路
18 吹出口
21 第1の面部
22 第2の面部
33 連動手段としてのギア機構
40 回動フィン
40e 第1の対向面部
40f 第2の対向面部
41 第1のスライドフィンとしての上フィン
41c 第1の案内面部
42 第2のスライドフィンとしての下フィン
42c 第2の案内面部
A 通風方向

Claims (2)

  1. 一端を吹出口とした通風路、この通風路の通風方向に沿った第1の面部、及び前記通風方向に沿って前記第1の面部に対向する第2の面部を備えたケース体と、
    前記通風方向に沿ってかつ前記第1の面部に沿って前記通風路を進退可能に設けられ、下流側が前記第2の面部側に向かって前記通風路に傾斜して突出する第1の案内面部を備えた第1のスライドフィンと、
    前記通風方向に沿ってかつ前記第2の面部に沿って前記通風路を進退可能に設けられ、下流側が前記第1の面部側に向かって前記通風路に傾斜して突出する第2の案内面部を備えた第2のスライドフィンと、
    前記第1の案内面部と前記第2の案内面部との間に位置し、前記通風路に回動可能に設けられた回動フィンと、
    前記回動フィンの回動に連動し、前記第1のスライドフィン及び前記第2のスライドフィンの一方を前記回動フィンに対して上流側に移動させる連動手段と
    を具備したことを特徴とする風向調整装置。
  2. 回動フィンは、第1の面部側に向かう第1の対向面部及び第2の面部側に向かう第2の対向面部を備え、
    連動手段は、前記回動フィンの下流側の縁部が前記第1の面部側に向かって回動した状態で、第1のスライドフィンを上流側に移動させ、前記回動フィンの下流側の縁部が前記第2の面部側に向かって回動した状態で、前記第2のスライドフィンを上流側に移動させる
    ことを特徴とする請求項1記載の風向調整装置。
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