JP2012029621A - ルアー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ルアー本体10の上部に、前後方向に沿う保持部21(22)を設け、保持部21(22)に棒状の化学発光体30を保持したルアー1であって、保持部21(22)に、化学発光体30を軸方向に直交する方向から挟持して抜け止め係止する係止部を設けた構成とした。また、保持部は、ルアー本体10の前後方向に沿ってルアー本体10に固定された固定部材23に設けた。
【選択図】図1
Description
特許文献1のルアーでは、ルアー本体に穴が形成されており、この穴に棒状の化学発光体が挿し込まれて装着されるように構成されている。
このような化学発光体を使用したルアーでは、化学発光体の発光により、ルアーがどこにあるのか把握し易く、狙うべきポイントに好適にルアーを投擲することができる。また、ルアーの位置を把握し易いので、根がかりに起因するルアーの紛失も好適に回避することができる。
また、特許文献2のルアーでは、空洞部材に化学発光体を挿入して栓で閉じる構成であるので、空洞部材よりも太径の化学発光体は挿入することができなかった。また、空洞部材内に収まらない長さを備えた化学発光体も使用することができず、限られた化学発光体しか使用することができなかった。
ここで、「ルアー本体の上部」には、例えば、ルアー本体に固定される部材を介してルアー本体の上部から間隔を空けた「ルアー本体の上方空間」も含まれる。
また、ルアー本体の前後方向とは、リトリーブ時におけるルアーの姿勢を基準として、進行方向に向く側を前とし、これとは反対方向に向く側を後としたときの方向である。
また、化学発光体を軸方向(長さ方向)から規制することなく保持することができるので、軸方向に長く形成された化学発光体もその中間部分等を軸方向に直交する方向から好適に挟持することができる。したがって、太さや長さの異なる種々の化学発光体を装着することができ、視認性に優れて使い勝手のよいルアーが得られる。
また、軸方向の滑り止め効果が高まり、化学発光体の脱落を好適に防止することができる。
図1各図に示すように、ルアー1は、外形を虫に似せて形成されたルアー本体10と、ルアー本体10の前側に設けられた保持手段20と、この保持手段20に保持された化学発光体30と、を備えて構成されている。
ルアー本体10は、リトリーブ時に進行方向に向く前側、およびこれとは反対方向に向く後側がともに流線型とされており、前端下面10a(図1(c)参照、以下同じ)にカップ11が取り付けられている。また、図1(c)に示すように、ルアー本体10の下部10bには、取付金具12,12を介して前後に2つのフック13,13が取り付けられている。
本実施形態では、このカップ11の中央部11aとルアー本体10の前端下面10aとの間に、保持手段20を構成する固定部材23の固定部23bが挟持されて固定されている。
また、カップ11の先端部11cは前方へ突出しており、この部分にアイ11dが取り付けられている。
このようなカップ11は、リトリーブ時に前側から流れこむ水を左右それぞれの方向へ排出するように作用し、これによって、ルアー本体10に独特の揺れを生じさせたり、音を生じさせるようになっている。
保持部21,22は、同一の形状とされており、ここでは、説明の便宜上、後側の保持部22について説明し、必要に応じて前側の保持部21について説明する。
保持部22は、図2(a)に示すように、正面視で略コ字形状を呈しており、化学発光体30の軸方向に直交する方向(本実施形態では左右方向)から化学発光体30の外周面に当接可能であり、化学発光体30を左右方向から挟持可能である。
本実施形態では、保持部22(化学発光体30の外周面に当接する部位)、および折り曲げ代22aが、化学発光体30を軸方向に直交する方向から挟持して抜け止め係止する係止部として機能するようになっている。
なお、保持部22の高さH1および化学発光体30の直径D1は、必ずしも前記した関係(H1>D1)となるように設定する必要はなく、例えば、保持部22の高さH1を化学発光体30の半径(D1/2)よりも若干大きくなる程度に設定して、保持部22の先端部で化学発光体30を加締めるようにして保持してもよい。また、折り曲げ代22aを化学発光体30の外周面に向けて折り曲げることなく、保持部22を化学発光体30の外周面に当接させるだけで、化学発光体30を挟持して保持してもよい。
固定部23bには、図1(b)に示すように、ねじ11b,11bに対応した位置に、ねじ11b,11bを挿通可能とする切欠き23c,23cが形成されている。これにより、ルアー本体10の前端下面10aとカップ11の中央部11aとの間に固定部23bを挟んで、カップ11の下方からねじ11b,11bを螺合することで、ルアー本体10の前端下面10aに保持手段20とカップ11とを一緒に固定することができるようになっている。
このような化学発光体30は、軸方向の一端部側(前端側)および他端部側(後端側)を保持部21,22の開口から保持部21,22にそれぞれ挿し込むことで、保持手段20に装着される。
これにより、化学発光体30の上側部分が保持部22(21)の上端部(折り曲げ代22a)で部分的に覆われるようにして保持され、これによって、保持部22(21)内に化学発光体30がしっかりと挟持されることとなる。
また、化学発光体30を、軸方向(長さ方向)から規制することなく保持することができるので、軸方向に長く形成された化学発光体30もその中間部分等を軸方向に直交する方向から好適に挟持することができる。したがって、太さや長さの異なる種々の化学発光体30を装着することができ、視認性に優れて使い勝手のよいルアー1が得られる。
また、化学発光体30は、保持部21,22に挿し込まれて挟持されるので、装着および取り外しが簡単であり、同様の保持手段20を備えた別のルアー1に対して、化学発光体30を付け替えることも可能となって、経済的である。
また、ルアー本体10に化学発光体30を挟持するための構造を直接設ける必要がないので、ルアー本体10の金型変更が必要とならず、従来の金型をそのまま利用することができて、経済的である。
また、固定部材23に沿わせるようにして棒状の化学発光体30を保持することができるので、装着性がよく、また、装着後は、化学発光体30に沿う固定部材23を化学発光体30を保持するための保持部材として機能させることも可能となり、化学発光体30の脱落し難い保持構造が得られる。したがって、化学発光体30の紛失を好適に回避して手返しが向上され、使い勝手のよいルアー1が得られる。
このように正面視で略U字形状とされた保持部21,22とすることにより、保持部21,22と化学発光体30との接触面積を増やすことができ、化学発光体30がより脱落し難い保持構造とすることができる。
図3(a)(b)に本発明の第2実施形態のルアーの要部を示す。
本実施形態に係るルアーが前記第1実施形態と異なるところは、保持手段20の保持部として、合成ゴム製のOリング40,40を用いた点にある。
図3(a)に示すように、Oリング40,40は、ルアー本体10(不図示)の前後方向に間隔を空けて固定部材23にそれぞれ取り付けられている。
また、軸方向の滑り止め効果が高まり、化学発光体30の脱落を好適に防止することができる。
なお、保持片23d,23dの開口23eは、前方へ向けて形成されているので、取り外し性を有しながらも、リトリーブ時の水流を受けて外れるおそれがない。
図4(a)に本発明の第3実施形態のルアーの要部を示す。
本実施形態に係るルアー1が前記第1実施形態と異なるところは、保持手段20が、リング状の保持部41,42を備えて構成されている点にある。
リング状の保持部41,42は、ルアー本体10(不図示)の前後方向に間隔を空けて固定部材23にそれぞれ設けられており、化学発光体30の軸方向の一端部側(前端側)および他端部側(後端側)を保持可能である。保持部41,42の内径は、装着されることが想定される化学発光体30のうち、最大の直径(外径)を備えた化学発光体30の直径よりも大きくなるように設定されており、保持部41,42の内側には、挿通される化学発光体30との間に隙間S2(保持した際に生じる隙間)が形成されるようにしてある。
この例では、図4(c)に示すように、保持部41,42の軸方向内側位置にOリング43,43がそれぞれ配置され、保持部41,42に化学発光体30を保持する際に、これらのOリング43,43を化学発光体30に外嵌するようにしたものである。
このような保持手段20において、化学発光体30に外嵌したOリング43,43は、図4(d)に示すように、各保持部41,42の内側に移動させて留めおかれるようにする。
図5(a)に示す例では、ルアー本体10の前端上面に前後方向に延びる凹溝14を形成し、この凹溝14内に正面視略U字形状の保持部21A,22Aを配置したものである。
凹溝14は、化学発光体30を収容可能な大きさを有しており、保持部22A(21A)は、収容後に、上端部22a’(図5(c)参照)を化学発光体30の外周に向けて加締めてもよい。
なお、長さの短い化学発光体30Aを収容する際には、図5(a)に示すように、凹溝14内の略中央部に追加の保持部25を配置して、例えば、保持部25と保持部22Aとで化学発光体30Aを保持するようにしてもよい。
保持部26は、化学発光体30の後端部を挿入可能な大きさを有しており、化学発光体30の後端部を保持できる程度に、化学発光体30の後端部の外径よりも大きくされた内径を有している。
なお、これとは逆に、固定部材23の前側にキャップ状の保持部26を設け、後側に保持部22を設けてもよい。
この例においても、太さや長さの異なる種々の化学発光体30を装着することができ、視認性に優れて使い勝手のよいルアー1が得られる。
なお、凹溝14aの前後方向の中央部分の1箇所で、バンド28aによって係止してもよく、また、長さの短い化学発光体30(不図示)を収容する際等に、バンド28aを利用してもよい。
この例においても、太さや長さの異なる種々の化学発光体30を装着することができ、視認性に優れて使い勝手のよいルアー1が得られる。
この例においても、太さや長さの異なる種々の化学発光体30を装着することができ、視認性に優れて使い勝手のよいルアー1が得られる。
また、突起27a,27bで保持部21,22内に挿し込まれた化学発光体30を押さえることができ、化学発光体30の脱落を好適に防止することができる。
また、正面視略U字形状に形成した保持部とキャップ状に形成した保持部26B(図6(a)参照)とをルアー本体10の前端上面に、前後方向にそれぞれ直接取り付けて、太さや長さの異なる種々の化学発光体30を装着するようにしてもよい。
10 ルアー本体
14 凹溝
20 保持手段
21,22 保持部
21A,22A,21B 保持部
22a 折り曲げ代
23 固定部材
25,26,26B,27,41 保持部
30,30A 化学発光体
40 Oリング
Claims (5)
- ルアー本体の上部に、前後方向に沿う保持部を設け、前記保持部に棒状の化学発光体を保持したルアーであって、
前記保持部に、前記化学発光体を軸方向に直交する方向から挟持して抜け止め係止する係止部を設けたことを特徴とするルアー。 - 前記保持部は、前記ルアー本体の前後方向に沿って前記ルアー本体に固定された固定部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のルアー。
- 前記保持部は、前記ルアー本体の前後方向に間隔を空けて少なくとも2つ配置されており、
前記2つの保持部のうち一方の保持部は、キャップ状に形成されて、前記化学発光体の軸方向における一端部を保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のルアー。 - 前記保持部はOリングで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のルアー。
- 前記保持部は、前記ルアー本体の前後方向に沿って上方へ向けて突設された対向壁部からなり、
前記対向壁部間で前記化学発光体を挟持可能としたことを特徴とする請求項1から請求項4に記載のルアー。
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