JP2012029111A - 発振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パラメトリックスピーカにおいて新たな復調方式を実現する。
【解決手段】発振装置は、シート状の振動部材10と、振動部材10の一方の面に取り付けられた振動子20と、振動部材10の縁を支持する支持部40と、振動部材10に対向し音波を反射する反射部30とを有する。発振装置は、更に、反射部30と支持部40とのうちの少なくとも何れかに形成された放音孔32を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発振装置に関する。
近年、携帯電話やラップトップ型コンピュータの携帯端末などの需要が拡大している。特にテレビ電話や動画再生、ハンズフリー電話機能などの音響機能を商品価値とした薄型の携帯端末の開発が進められている。これらの開発の中で、小型でかつ出力が大きい電気音響変換器の要求が高まっている。従来、携帯電話等の電子機器には、電気音響変換器として動電型電気音響変換器が利用されている。この動電型電気音響変換器は、永久磁石とボイスコイルと振動膜を有する。しかしながら動電型電気音響変換器は、その動作原理及び構造から、薄型化には限界がある。そこで、例えば特許文献1、2に記載されているように、圧電振動子を有するパラメトリックスピーカが新たな電気音響変換器として期待されている。
なお、特許文献3には、複数の超音波振動子と、個々の超音波振動子とそれぞれ対応する反射板と、を有するパラメトリックスピーカが記載されている。このパラメトリックスピーカでは、個々の超音波振動子から放射した超音波を対応する反射板により反射させ、複数の反射板から反射される超音波を合成して再生可聴音とする。
特開2000−005454号公報 特開2005−101749号公報 特開2009−290357号公報
パラメトリックスピーカは、変調された音声信号を発振後に復調することにより、可聴域の音を再生するものである。ここで、新たな復調方式を創出すれば、パラメトリックスピーカの特性をさらに向上させる糸口となる可能性がある。
本発明の目的は、パラメトリックスピーカにおいて新たな復調方式を実現することができる発振装置を提供することにある。
本発明によれば、シート状の振動部材と、
前記振動部材の一方の面に取り付けられた振動子と、
前記振動部材の縁を支持する支持部と、
前記振動部材に対向し、音波を反射する反射部と、
前記反射部と前記支持部とのうちの少なくとも何れかに形成された放音孔と、
を有することを特徴とする発振装置が提供される。
本発明によれば、パラメトリックスピーカにおいて新たな復調方式を実現することができる。
第1の実施形態に係る発振装置の断面図である。 振動子の層構造を示す断面図である。 復調のメカニズムの一例を説明するための模式図である。 第2の実施形態に係る発振装置の断面図である。 第3の実施形態に係る発振装置の断面図である。 第4の実施形態に係る発振装置の振動子の構成を示す分解斜視図である。 第5の実施形態に係る発振装置の断面図である。 第6の実施形態に係る発振装置の断面図である。 第7の実施形態に係る発振装置の断面図である。 第8の実施形態に係る発振装置の振動子として用いられるMEMSアクチュエータの構成を示す分解斜視図である。 発振装置を有する携帯通信端末の構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係る発振装置の構成を示す断面図である。この発振装置は、シート状の振動部材10、振動子20、支持部40及び反射部30を備えている。振動子20は例えば圧電振動子であり、振動部材10の一方の面に取り付けられている。支持部40は、振動部材10の縁を支持している。反射部30は、振動部材10に対向し、振動子20及び振動部材10より発振される音波を反射する。更に、反射部30と支持部40とのうちの少なくとも何れかには、放音孔32が形成されている。この発振装置は、例えばパラメトリックスピーカの発振源として使用される。このパラメトリックスピーカは、例えば電子機器(例えば、携帯電話機、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、小型ゲーム機器など)の音源として使用される。以下、詳細に説明する。
振動部材10は、振動子20から発生した振動によって振動し、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。なお、振動子20も、自身が振動することによって、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。また振動部材10は、振動子20の基本共振周波数を調整する。機械振動子の基本共振周波数は、負荷重量と、コンプラインスに依存する。コンプラインスは振動子の機械剛性であるため、振動部材10の剛性を制御することで、振動子20の基本共振周波数を制御できる。なお、振動部材10の厚みは5μm以上500μm以下であることが好ましい。また、振動部材10は、剛性を示す指標である縦弾性係数が1Gpa以上500GPa以下であることが好ましい。振動部材10の剛性が低すぎる場合や、高すぎる場合は、機械振動子として特性や信頼性を損なう可能性が出てくる。なお、振動部材10を構成する材料は、金属や樹脂など、脆性材料である振動子20に対して高い弾性率を持つ材料であれば特に限定されないが、加工性やコストの観点からリン青銅やステンレスなどが好ましい。
本実施形態において振動子20の平面形状は円形である。ただし振動子20の平面形状は円形に限定されない。振動子20は、例えば、振動部材10に対向する面の全面が接着剤によって振動部材10に固定されている。これにより、振動子20の片面の全面が振動部材10によって拘束される。
発振装置は、更に、信号生成部54及び制御部50を備えている。信号生成部54及び制御部50は、振動子20に発振信号を入力することによって振動子20を振動させて、振動子20及び振動部材10より音波を発振させる発振回路(入力部)を構成している。信号生成部54は、振動子20に入力する電気信号、例えばパラメトリックスピーカにおける変調信号を生成する。変調信号の輸送波は、例えば、周波数が20kHz以上の超音波であり、具体的には、例えば100kHzの超音波である。制御部50は、外部から入力された情報に応じて、信号生成部54を制御する。発振装置をスピーカとして使用する場合、制御部50に入力される情報は音声信号である。
上記のように、反射部30は、振動部材10に対向し、振動子20及び振動部材10より発振される音波を反射する。反射部30を構成する材料は、超音波を反射できる材料であれば特に限定されないが、加工性やコストの観点から、金属であることが好ましく、なかでも例えばアルミニウム或いはステンレスが好ましい。反射部30は、例えば、平板状に形成されている。
本実施形態の場合、例えば、反射部30及び支持部40は互いに一体形成されてケース4を構成している。このケース4は、振動子20との間に間隔を空けて、該振動子20の周囲を囲んでいる。なお、このように反射部30及び支持部40を一体形成する場合、反射部30及び支持部40を同一の種類の金属により構成することができる。
ケース4は、例えば、一端が開放した半筐体状に形成されている。より具体的には、ケース4は、一端が開放し、他端が塞がれた、扁平な円筒状に形成されている。なお、ケース4の他端を塞いでいるのが反射部30であり、支持部40は、ケース4の筒状の側壁を構成している。そして、振動部材10は、ケース4の開放端側を塞ぐようにケース4に取り付けられている。
また、放音孔32は、例えば、ケース4において、開放端と対向する面(つまり、反射部30)に対して交差する側面(つまり支持部40)に形成されている。なお、放音孔32の数は任意である。放音孔32は1つであっても良いし、複数であっても良い。
ここで、反射部30の厚みは、その機械的強度を十分な大きさとする観点からは、100μm以上であることが好ましく、200μm以上であることがさらに好ましい。なお、発振装置の小型化の観点からは、反射部30が薄い方が良い。
本実施形態において、振動子20は、振動部材10を基準として反射部30と同じ側に位置している。ただし、振動子20は、振動部材10と基準として反射部30とは反対側に位置していても良い。
図2は、振動子20の厚さ方向の層構造を示す断面図である。振動子20は、圧電体22、上面電極24、及び下面電極26を有している。
圧電体22は厚さ方向に分極している。圧電体22を構成する材料は、圧電効果を有する材料であれば、無機材料及び有機材料のいずれであってもよい。ただし、電気機械変換効率が高い材料、例えばジルコン酸チタン酸塩(PZT)やチタン酸バリウム(BaTiO3)であるのが好ましい。圧電体22の厚さh1は、例えば10μm以上1mm以下である。厚さh1が10μm未満の場合、発振装置の製造時に振動子20が破損する可能性が生じる。また厚さh1が1mm超の場合、電気機械変換効率が低くなりすぎてしまい、十分な大きさの振動を得られない可能性がある。その理由は、振動子20の厚さが厚くなると、圧電振動子内における電界強度は反比例して小さくなるためである。
上面電極24及び下面電極26を構成する材料は特に限定されないが、例えば、銀や銀/パラジウムを使用することができる。銀は低抵抗で汎用的な電極材料として使用されているため、製造プロセスやコストなどに利点がある。銀/パラジウムは耐酸化に優れた低抵抗材料であるため、信頼性の観点から利点がある。また、上面電極24及び下面電極26の厚さh2は特に限定されないが、その厚さh2が1μm以上50μm以下であるのが好ましい。厚さh2が1μm未満では、上面電極24及び下面電極26を均一に成形することが難しくなり、その結果、電気機械変換効率が低下する可能性がある。また、上面電極24及び下面電極26の膜厚が100μmを超える場合は、上面電極24及び下面電極26が圧電体22に対して拘束面となり、エネルギー変換効率を低下させてしまう可能性が生じる。
次に、発振装置の製造方法を説明する。まず、振動子20を所定の平面形状に加工する。また振動部材10を所定の形状に加工する。この段階で、振動子20の圧電体22には既に分極処理がなされている。次いで、エポキシ樹脂等の接着剤を用いて、振動子20を振動部材10に固定する。なお振動部材10を支持部40(ケース4)に固定するタイミングは、振動子20を振動部材10に固定した後であってもよいし、固定する前であってもよい。なお、反射部30が支持部40とは別体の場合、振動部材10に振動子20を固定し、且つ、振動部材10を支持部40に固定した後、反射部30を支持部40に取り付ける。
ここで、振動子20は、外径=φ18mm、内径=φ12mm、厚み=100μmとすることができる。また上面電極24及び下面電極26としては、例えば厚み8μmの銀/パラジウム合金(重量比は例えば7:3)を用いることができる。また振動部材10は、外径=φ20mm、厚み=50μm(0.3mm)のリン青銅を用いることができる。ケース4は、例えば、外径=φ22mm、内径=φ20mmの筒状(例えば円筒状)に形成されている。
次に、本実施形態に係る発振装置をパラメトリックスピーカとして用いる場合について説明する。
まず、一般的なパラメトリックスピーカの原理を説明する。パラメトリックスピーカは、複数の発振源それぞれからAM変調やDSB変調、SSB変調、FM変調をかけた超音波(輸送波)を空気中に放射し、超音波が空気中に伝播する際の非線形特性により、可聴音を出現させるものである。ここでの非線形とは、流れの慣性作用と粘性作用の比で示されるレイノルズ数が大きくなると、層流から乱流に推移することを示す。音波は流体内で微少にじょう乱しているため、音波は非線形で伝播している。特に超音波周波数帯では音波の非線形性が容易に観察できる。そして超音波を空気中に放射した場合、音波の非線形性に伴う高調波が顕著に発生する。また音波は、空気中において分子密度に濃淡が生じる疎密状態である。そして空気分子が圧縮よりも復元するのに時間が生じた場合、圧縮後に復元できない空気が、連続的に伝播する空気分子と衝突し、衝撃波が生じる。この衝撃波により可聴音が発生する。
次に、本実施形態の発振装置をパラメトリックスピーカとして用いた場合の原理を説明する。本実施形態において振動子20に変調信号が入力されると、振動子20及び振動部材10から、変調信号に従った超音波が放射される。
図3はこの放射される超音波の復調のメカニズムの一例を示す模式図であり、図1の断面図と対応している。図3に示すように、放射された超音波の一部1は、例えば振動子20から反射部30へ向けて直進し、反射部30にて反射する。また、放射された超音波の他の一部2は、例えば、振動子20から直進する過程で、図3に示す干渉領域3にて上記一部1と干渉する。ここで、超音波の一部1は反射部30にて反射する際に位相が反転する、すなわち位相が波長の1/2だけずれる。そして、一部1は反射部30にて反射後、干渉領域3へ到達する。一方、超音波の一部2は干渉領域3へ直進する。つまり、超音波の一部1は他の一部2よりも長い距離を経由して干渉領域3へ到達する。このため、干渉領域3へ到達するまでに、超音波の一部1と一部2との間には、(波長の1/2)+αの位相差が生じている。そして互いに(波長の1/2)+αの位相差を有する超音波の一部1と一部2とが重なり合うことにより、可聴音が生成(復調)される。そして、この可聴音は、放音孔32を介して、ケース4の外部へ放射される。
なお、上記αが波長の1/2となってしまうと、干渉領域3にて超音波の一部1と一部2との位相差が生じないため、復調を適切に行うことが困難となる。このため、上記αが波長の1/2となってしまうことを抑制するために、振動部材10と反射部30との距離を音波の波長の1/4以下に設定することが好ましい。
このように、本実施形態によれば、パラメトリックスピーカにおいて新たな復調方式を実現することができる。
〔第2の実施形態〕
図4は第2の実施形態に係る発振装置の断面図である。本実施形態に係る発振装置では、振動部材10と、ケース4において開放端と対向する面(つまり反射部30)と、のなす角度が、放音孔32側に向けて広がる角度となっている。すなわち、振動部材10と、ケース4において開放端と対向する面(反射部30)とが、互いに傾斜して配置されている。これにより、干渉領域3にて復調される可聴音の、放音孔32側への指向性が向上する。よって、可聴音を効率的に放音孔32から外部に出力することができる。本実施形態に係る発振装置は、その他の点では第1の実施形態に係る発振装置と同様に構成されている。図4の例では、振動部材10が傾斜して配置されている例を示している。ただし、振動部材10と支持部40との相対的な配置は第1の実施形態と同様にし、反射部30と支持部40との相対的な配置を第1の実施形態と異ならせることにより、振動部材10と反射部30とを互いに傾斜させても良い。
〔第3の実施形態〕
図5は第3の実施形態に係る発振装置の断面図である。本実施形態に係る発振装置は、放音孔32が反射部30に形成されている点を除いて、第1又は第2の実施形態に係る発振装置と同様に構成されている。すなわち、本実施形態の場合、放音孔32は、ケース4において、開放端と対向する面に形成されている。本実施形態においても第1又は第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第4の実施形態〕
図6は第4の実施形態に係る発振装置の振動子20の構成を示す分解斜視図である。本実施形態に係る発振装置は、振動子20が圧電体22と電極24とを交互に複数積層させた構造を有している点を除いて、第1の実施形態に係る発振装置と同様の構成である。図6では、圧電体22及び電極24がそれぞれ4層ずつで、合計8層の例を示している。圧電体22の分極方向は、一層ごとに入れ替わっており、互い違いになっている。
本実施形態においても第1乃至第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。また振動子20を、複数の圧電体22と電極24とを交互に複数積層させた構造にしているため、振動子20の伸縮量が大きくなる。従って、発振装置の出力を大きくすることができる。
〔第5の実施形態〕
図7は第5の実施形態に係る発振装置の断面図である。本実施形態に係る発振装置においては、第1乃至第4の実施形態に係る発振装置が、振動部材10の面方向に複数並んで設けられている。
本実施形態によっても、第1乃至第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。また複数の発振装置を有しているため、出力を大きくすることができる。
〔第6の実施形態〕
図8は、第6の実施形態に係る発振装置の断面図である。この発振装置は、振動部材10の両面にそれぞれ振動子20を有している点を除いて、第1乃至第5の実施形態に係る発振装置と同様の構成である。すなわち本実施形態において、発振装置は、振動部材10の両面を振動子20で拘束したバイモルフ構造を有している。各振動子20には、信号生成部54から発振信号が入力されるようになっている。2つの振動子20は、互いに同一形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。
本実施形態によっても第1乃至第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。また振動子20がバイモルフ構造を有しているため、より大きな振動を得ることができる。
〔第7の実施形態〕
図9は、第7の実施形態に係る発振装置の断面図である。この発振装置は、振動部材10が第2振動部材60を介して支持部40に取り付けられている点を除いて、第1乃至第6の実施形態と同様の構成である。なお図9は、この点を除いて第1の実施形態と同様の場合を図示している。
第2振動部材60は、振動部材10よりも剛性が低くなるように形成されている。第2振動部材60は、例えばウレタン、PET、及びポリエチレンなどの樹脂材料により形成されている。第2振動部材60の厚さは、特に限定されないが、振動部材10の端部の動きやすさが確保でき、かつ耐久性が基準を満たすように、その値が決定される。
本実施形態によっても、第1乃至第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。また振動部材10が第2振動部材60を介して支持部40に取り付けられているため、振動部材10の端部を自由端に近づけることができる。従って、振動部材10の振動における体積排除量が大きくなり、発振装置の出力を大きくすることができる。また振動部材10及び振動子20の耐衝撃性を高くすることができる。
〔第8の実施形態〕
本実施形態に係る発振装置は、振動子20の代わりに、図10に示したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)アクチュエータ70を有している点を除いて、第1乃至第7の実施形態に係る発振装置と同様の構成である。
図10に示す例において、MEMSアクチュエータ70の駆動方式は圧電方式であり、圧電薄膜層72を上部可動電極層74及び下部可動電極層76ではさんだ構造を有している。MEMSアクチュエータ70は、信号生成部54から上部可動電極層74及び下部可動電極層76に信号が入力されることにより動作する。MEMSアクチュエータ70の製造には、例えばエアロゾルデポジション法が用いられるが、この方法に限定されない。ただしエアロゾルデポジション法を用いた場合、圧電薄膜層72、上部可動電極層74及び下部可動電極層76をそれぞれ曲面上にも成膜できるため好ましい。なおMEMSアクチュエータ70の駆動方式は、静電方式、電磁方式、又は熱伝導方式であってもよい。
本実施形態によっても、第1乃至第7の実施形態と同様の効果を得ることができる。
ここで、上記の各実施形態に係る発振装置は、例えば図11に示すように、携帯通信端末100のスピーカ102として用いることができる。携帯通信端末100は、例えば、扁平な直方体形状の筐体101を少なくとも1つ有している。例えば、スピーカ102(発振装置)の放音孔32が筐体101の側面に位置し、スピーカ102からの可聴音の出力方向が図11に矢印Aで示す方向(筐体101の側面に対して直交する方向)となることが好ましい一例である。なお、筐体101の前面側に放音孔32が配置されることも好ましい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
1 超音波の一部
2 超音波の他の一部
3 干渉領域
4 ケース
10 振動部材
20 圧電振動子
22 圧電体
24 上面電極
26 下面電極
30 反射部
32 放音孔
40 支持部
50 制御部
54 信号生成部
60 第2振動部材
70 MEMSアクチュエータ
72 圧電薄膜層
74 上部可動電極層
76 下部可動電極層
100 携帯通信端末
101 筐体
102 スピーカ
A 矢印

Claims (10)

  1. シート状の振動部材と、
    前記振動部材の一方の面に取り付けられた振動子と、
    前記振動部材の縁を支持する支持部と、
    前記振動部材に対向し、音波を反射する反射部と、
    前記反射部と前記支持部とのうちの少なくとも何れかに形成された放音孔と、
    を有することを特徴とする発振装置。
  2. 前記反射部は金属により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発振装置。
  3. 前記振動子に発振信号を入力することによって前記振動子を振動させて、前記振動子及び前記振動部材より音波を発振させる入力部を更に備え、
    前記入力部は、前記振動子を20kHz以上の周波数で振動させることにより、前記振動子及び前記振動部材より周波数が20kHz以上の音波を発振させることを特徴とする請求項1又は2に記載の発振装置。
  4. 前記振動部材と前記反射部との距離が前記音波の波長の1/4以下であることを特徴とする請求項3に記載の発振装置。
  5. 前記反射部及び前記支持部は互いに一体形成されてケースを構成し、前記振動子と間隔を空けて該振動子の周囲を囲んでいることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の発振装置。
  6. 前記ケースは、一端が開放した半筐体状に形成され、
    前記振動部材は、前記ケースの開放端側を塞ぐように前記ケースに取り付けられ、
    前記放音孔は、前記ケースにおいて、前記開放端と対向する面に対して交差する側面に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の発振装置。
  7. 前記振動部材と、前記ケースにおいて前記開放端と対向する面と、のなす角度が、前記放音孔側に向けて広がる角度となっていることを特徴とする請求項6に記載の発振装置。
  8. 前記ケースは、一端が開放した半筐体状に形成され、
    前記振動部材は、前記ケースの開放端側を塞ぐように前記ケースに取り付けられ、
    前記放音孔は、前記ケースにおいて、前記開放端と対向する面に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の発振装置。
  9. 前記振動子は圧電振動子であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の発振装置。
  10. 前記振動子はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)であり、その駆動方式は圧電方式、静電方式、電磁方式又は熱伝導方式であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の発振装置。
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