JP2012028893A - 輪郭強調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像画像においてノイズを増大させることなく輪郭強調を良好に行う。
【解決手段】撮像素子の所定の画素領域において、注目画素の輝度に含まれるノイズ成分を除去するノイズ除去手段と、注目画素の輝度と周辺画素の輝度から、注目画素の輪郭情報量を計算する輪郭情報量計算手段と、注目画素の輝度についてフィルタ処理により重み付けを行う輪郭検出部と、輪郭情報量に基づいて、重み付けが行われた輝度に対する輪郭強調係数を決定する輪郭強調係数決定手段と、輪郭情報量が所定の閾値よりも小さい場合は、ノイズ除去手段によりノイズ成分が除去された輝度を出力し、輪郭情報量が所定の閾値以上である場合は、注目画素から出力される画像信号の輝度を出力する輝度信号補正部と、重み付けが行われた輝度及び輪郭強調係数を用いて、輝度信号補正部から出力される輝度に対して輪郭強調処理を行う輪郭強調手段を有する輪郭強調装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像素子から出力される画像信号に対する輪郭強調装置に関する。
撮像素子から出力される画像信号に対して、ノイズを抑制しつつ輪郭を強調する輪郭強調装置が提案されている。そのような装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1の輪郭強調装置では、注目画素と隣接画素の輝度差に応じて輪郭強調の程度を決定する輪郭強調係数を変更し、注目画素に施す輪郭強調量を、輝度差が基準値に近づくにつれて大きくし、輝度差が基準値から離れるにつれて小さくする。これにより、隣接する画素との輝度差が大きすぎる又は小さすぎる場合に画像に対する輪郭強調を防止することができるため、ハレーションの発生や低輝度領域におけるノイズの強調を抑えることができる。
特開平9−233369号公報 特開2010−4266号公報
ところが、上記のような従来の輪郭強調装置においては、低輝度領域に限らず、ある画素がノイズが原因で誤った輝度値を有している場合に、そのノイズによって誤った輝度差が算出される結果、予期せずその画素に輪郭強調が施されてノイズが強調されたり、そのノイズが原因で周辺画素の強調判定にも悪影響を及ぼし、かえって画素のノイズ成分が増加したりする可能性がある。特にS/N比の悪い画像信号では、ノイズが余計に強調されて画質の劣化が目立つ画像が生成される可能性もある。
本発明は上記に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、画像信号内に含まれるノイズを強調することなく除去しつつ輪郭を強調することが可能な輪郭強調装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明の輪郭強調装置は、撮像素子の各画素から出力される画像信号に対して輪郭強調処理を施す輪郭強調装置において、撮像素子の所定の画素領域において、注目画素の輝度に含まれるノイズ成分を除去するノイズ除去手段と、所定の画素領域において、注目画素の輝度と注目画素の周辺画素の輝度から、注目画素の輪郭情報量を計算する輪郭情報量計算手段と、注目画素の輝度について所定のフィルタ処理により重み付けを行う輪郭検出部と、輪郭情報量に基づいて、重み付けが行われた輝度に対する輪郭強調係数を決定する輪郭強調係数決定手段と、輪郭情報量が所定の閾値よりも小さい場合は、ノイズ除去手段によりノイズ成分が除去された輝度を出力し、輪郭情報量が所定の閾値以上である場合は、撮像素子の注目画素から出力される画像信号の輝度を出力する輝度信号補正部と、重み付けが行われた輝度及び輪郭強調係数を用いて、輝度信号補正部から出力される輝度に対して輪郭強調処理を行う輪郭強調手段とを有する。したがって、本発明では、隣接画素の輝度差ではなく、複数の画素からなる領域内において算出される輪郭情報量に基づいてノイズ情報量を判定し、輪郭情報量に比べてノイズ情報量が多い場合は、ノイズを除去した輝度信号を用いて輪郭強調を行うことができるため、特にS/N比の悪い画像信号を扱う際、注目画素に隣接する画素がノイズが原因で誤った輝度を示す場合でも、ノイズを強調することはなく輪郭強調を行うことができる。
好ましくは、輪郭強調係数決定手段は、輪郭情報量と所定の関数を用いて輪郭強調係数を決定し、輪郭強調手段は、重み付けが行われた輝度に輪郭強調係数を乗算した結果を用いて、輝度信号補正部から出力される輝度に対して輪郭強調処理を行う。これにより、輪郭情報量と輪郭強調係数が複雑な非線形関数として表現される場合でも、輪郭強調処理に適切な輪郭強調係数を決定することができる。
さらに好ましくは、ノイズ除去手段は、以下の式(1)によりノイズを除去した輝度Yを計算し、
Figure 2012028893
ここで、M及びNは、所定の画素領域における注目画素及び周辺画素がM×N画素であるとしたときの値であり、Y(i,j)は、注目画素と周辺画素の位置を座標(i,j)(i=1〜M,j=1〜N)で表したときの各画素の輝度であり、α(i,j)は、輝度Y(i,j)を有する画素に割り当てられた値であり、輪郭情報量計算部は、以下の式(2)により輪郭情報量Dを計算し、
Figure 2012028893
輝度信号補正部は、以下の式(3)により求められる輝度Yを輪郭強調手段に出力する。
Figure 2012028893
ここで、Dは、所定の閾値であり、Yinは、注目画素の輝度である。
また、所定の関数は、以下の式(4)により与えられる。
Figure 2012028893
ここで、D〜Dは、輪郭情報量の値であり、k〜kは、輪郭強調係数の値である。
輪郭検出部は、以下の式(5)により、重み付けが行われた輝度Yを計算する。
Figure 2012028893
ここで、β(i,j)は、輝度Y(i,j)を有する画素に割り当てられた値である。
輪郭強調手段は、以下の式(6)により輪郭強調後の注目画素の輝度Youtを計算する。
Figure 2012028893
本発明の輪郭強調装置によれば、輪郭情報量に基づいて、ノイズ成分を除去しつつ、輪郭強調度を自動調整して輪郭強調を行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態における輪郭強調装置を備える画像表示システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態における輪郭強調部の概略構成を示すブロック図である。 図3(a)は、本発明の一実施形態の輪郭強調処理において使用される画素の輝度を示す概略図であり、図3(b),(c)は、当該輪郭強調において使用される各画素に割り当てられている係数を示す概略図である。 図4(a),(b)は、本発明の一実施形態の輪郭強調処理において輪郭強調係数を決定する際に使用されるグラフである。 図5は、本発明の一実施形態の輪郭強調処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態における輪郭強調装置について説明する。なお、複数の図にまたがって同じ部材を示す場合は同じ番号を付すこととする。
図1は、本発明の一実施形態における輪郭強調装置を備える画像表示システムの概略構成を示すブロック図である。撮像素子1は、ベイヤ型画素配置を有するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサであり、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R,G,Bの各色に応じた画像信号に変換する。変換された画像信号は、AFE(Analog Front End)2内のアナログアンプによる増幅後、AD変換されて、色変換部3と輝度変換部4とにそれぞれ送られる。
色変換部3と輝度変換部4により、AFE2から出力される画像信号に基づいて色信号と輝度信号がそれぞれ生成される。生成された輝度信号は、輪郭強調装置としての輪郭強調部5に送られる。なお、輪郭強調部5における処理の詳細な説明については後述する。色変換部3から出力される色信号と、輪郭強調部5により強調処理が施された輝度信号は、それぞれ信号混合部6に送られ、信号混合部6にて輝度信号と色差信号、すなわちYUV信号が生成される。輝度信号と色差信号は、信号混合部6からRGB信号変換部7に送られ、RGB信号に変換される。変換されたRGB信号は、ガンマ補正部8にて画像信号の明るさが自然になるようにガンマ特性が補正された後、画像出力部9にてNTSC(National Television System Committee)やPAL(Phase Alternating Line)などの所定の規格に準拠する画像信号に変換されてモニタ10に出力される。これにより撮像した画像がモニタ10に表示される。
図2は、本実施形態における輪郭強調部5の概略の構成を示すブロック図である。輝度変換部4によって生成された輝度信号は、輪郭強調部5のラインメモリ51に送られる。本実施形態では、3×3画素の画像信号を用いて輪郭強調処理を行うものとする。したがって、ラインメモリ51は、撮像素子1の3ライン分の画像信号を格納することができる容量を有する。ラインメモリ51に格納された画像信号は、ローパスフィルタ(LPF;Low-Pass Filter)52、輪郭情報量計算部53、輪郭検出部54、輝度信号補正部56にそれぞれ送られる。
まず、LPF52の処理について説明する。図3(a)〜(c)には、輪郭強調部5の輪郭強調処理における注目画素と周辺画素の各輝度と、注目画素と周辺画素に割り当てられた係数を示す。図3(a)は、注目画素と周辺画素がM×N画素を構成する場合に、各画素の位置を座標(i,j)(i=1〜M,j=1〜N)で表したときの各画素の輝度を示す。図3(b)は、後述するようにLPF52において使用される、各画素に割り当てられた係数α(i,j)を示す。また、図3(c)は、同じく後述するように輪郭検出部54において使用される、各画素に割り当てられた係数β(i,j)を示す。本実施形態では3×3画素の画像信号を用いて輪郭強調処理を行う。したがって、図3(a)〜(c)においてM=N=3とする。なお、本実施形態では、輝度Y(2,2)を有する画素を注目画素とする。
LPF52は、輝度Y(1,1)〜Y(3,3)と係数α(1,1)〜α(3,3)を用いて、各輝度と対応する各係数とを乗算した値を出力する。係数の値としては、例えば、移動平均フィルタを採用して、α(1,1)〜α(3,3)のすべての係数に1/9を設定して均一にすることもできるし、ガウシアンフィルタを採用して、α(1,1)とα(1,3)とα(3,1)とα(3,3)に対しては0.0113を、α(1,2)とα(2,1)とα(2,3)とα(3,2)に対しては0.0838を、α(2,2)に対しては0.6196をそれぞれ設定することもできる。LPF52は、以下の式(7)による演算を行ってノイズを除去した輝度Yを、輪郭情報量計算部53と輝度信号補正部56に出力する。
Figure 2012028893
なお、上述の通り、本実施形態においては、注目画素と周辺画素が3×3画素を構成していることから、M=N=3として演算を行う。以降の式についても、本実施形態においては、M=N=3として演算を行うこととする。
輪郭情報量計算部53では、LPF52の処理対象となった注目画素と周辺画素が占める画素領域における画像の輪郭情報量を計算する。輪郭情報量計算部53は、ラインメモリ51から送られてくる注目画素及び周辺画素の輝度Y(1,1)〜Y(3,3)と、LPF52から送られてくるノイズを除去した輝度Yを用いて以下の式(8)による演算を行って輪郭情報量Dを計算する。
Figure 2012028893
輪郭情報量計算部53によって算出される輪郭情報量Dから、Dが小さい値を取る場合は、LPF52の処理対象となっている画素領域においてノイズが発生しているとみなし、大きい値を取る場合は、当該画素領域に画像のエッジ部分が含まれているとみなすことができる。輪郭情報量計算部53によって算出される輪郭情報量Dは、輝度信号補正部56と輪郭強調係数計算部58にそれぞれ送られる。
輪郭強調係数計算部58では、輪郭情報量計算部53において算出される輪郭情報量Dに基づいて輪郭強調係数ルックアップテーブル(LUT;Look-up Table)57を参照して輪郭強調係数kを決定する。図4(a)に、本実施形態において輪郭強調係数LUT57に保存されている関数のグラフの一例を示す。また、説明の都合上、図4(b)に、図4(a)のグラフを近似直線にて表したグラフを示す。図4(b)のグラフは、D=D,D,D,Dを境界として、それぞれ以下の式(9)を用いて表すことができる。
Figure 2012028893
ここで、D,D,D,Dは、輪郭情報量の閾値であり、k,k,k,kは、輪郭強調係数の値である。輪郭強調係数計算部58は、決定した輪郭強調係数kを乗算部60に送る。
輪郭検出部54では、注目画素と周辺画素が構成する3×3画素において、画像の輪郭を検出するための演算を行う。輪郭検出部54は、ラインメモリ51から出力される注目画素と周辺画素のそれぞれの輝度を用いて以下の式(10)による演算を行い、注目画素について重み付けが行われた輝度Yを求める。
Figure 2012028893
ここで、β(i,j)は、注目画素と周辺画素により構成される領域の各画素に割り当てられている輪郭検出用の係数である。係数の値としては、例えば、注目画素のβ(2,2)には1を設定し、それ以外の周辺画素の係数には、−0.125を設定することもできるし、β(2,2)には1を、β(1,1)とβ(1,3)とβ(3,1)とβ(3,3)に対しては−1/12を、β(1,2)とβ(2,1)とβ(2,3)とβ(3,2)に対しては−1/6をそれぞれ設定して重み付けを行うこともできる。輪郭検出部54では、ラプラシアンフィルタやLOG(Laplacian of Gaussian)フィルタなどを用いて演算を行う。輪郭検出部54による演算結果は、乗算部60に送られる。乗算部60は、輪郭検出部54により算出される重み付けが行われた輝度Yと輪郭強調係数計算部58により決定される係数kとの乗算を行い、演算結果を加算部59に送る。
輝度信号補正部56は、ラインメモリ51から出力される注目画素の輝度Y(2,2)と、式(7)によってLPF52から出力される注目画素の輝度Yのいずれを補正輝度として用いるかを決定する。輝度信号補正部56は、輪郭情報量計算部53により出力される輪郭情報量Dとノイズ情報量閾値メモリ55に格納されている輪郭情報量の閾値Dとを比較して、以下の式(11)を用いてラインメモリ51から出力される注目画素の輝度YinとLPF52から出力されるノイズを除去した輝度Yのいずれを補正輝度Yとして選択するかを決定する。輪郭情報量Dが閾値Dよりも小さい値を取る場合は、注目画素の輝度信号には輪郭情報よりノイズ情報が多く含まれているとみなす。閾値Dは、ノイズ除去の影響を左右する値である。すなわち、閾値Dが小さい値になるほど、ノイズ除去の影響は小さくなり、画像のエッジ部分を保持することができる。また、閾値Dが大きい値になるほど、ノイズ除去の影響は大きくなるが、値が大きすぎると画像のエッジ部分が保持されず画像が不鮮明になるおそれがある。そこで、例えば画像表示システムにおいて取得した画像に対して得られるノイズ成分の情報量の統計に基づいて、適切な閾値Dを決定する。
Figure 2012028893
輝度信号補正部56により決定されたYの値は、加算部59に送られる。加算部59では、輝度信号補正部56から出力されるYと乗算部60から出力される演算結果とを用いて、以下の式(12)により、注目画素に輪郭強調処理を施した輝度Youtを演算して信号混合部6に出力する。
Figure 2012028893
図5に、本実施形態における輪郭強調処理のフローチャートを示す。ステップS101において、輝度変換部4によって変換された注目画素の輝度と周辺画素の輝度をラインメモリ51に入力する。次にステップS103に進み、LPF52においてノイズを除去した輝度Yを、輪郭情報量計算部53において輪郭情報量Dを、輪郭検出部54において重み付けが行われた輝度Yを計算する。そして、ステップS105では、輪郭強調係数計算部58において、輪郭情報量計算部53から輪郭情報量Dを受信し、輪郭強調係数LUT57を参照して輪郭強調係数kを決定する。
続いて、ステップS107では、輝度信号補正部56において、輪郭情報量計算部53から出力される輪郭情報量Dとノイズ情報量閾値メモリ55から読み込んだ輪郭情報量の閾値Dとを比較し、ラインメモリ51から出力される輝度YinとLPF52から出力されるYとのいずれを用いて輪郭強調を行うかを決定する。輝度信号補正部56は、輪郭情報量Dが閾値Dよりも小さいと判定した場合は、ステップS109に進み、式(11)を用いて輪郭強調を行う輝度YとしてYを採用する。また、輝度信号補正部56は、輪郭情報量Dが閾値D以上の値である場合は、ステップS111に進み、式(11)を用いて輪郭強調を行う輝度YとしてYinを採用する。
ステップS109又はS111において輪郭強調を行うYを決定したら、次にステップS113に進み、輪郭強調手段を構成する加算部59及び乗算部60によって実行される一連の演算により、式(12)からYoutを求める。
ステップS113によりYoutが得られたら、ステップS115において輪郭が強調された輝度信号としてYoutが後段の処理ブロック、本実施形態では信号混合部6に出力される。上記のステップS101からS115の一連の処理を撮像素子1の各画素に行うことにより、撮像素子1の全画素から出力される画像信号に対して良好な輪郭強調処理を施すことができる。したがって、本発明では、隣接画素の輝度差ではなく、複数の画素からなる領域内において算出される輪郭情報量に基づいてノイズ情報量を判定し、輪郭情報量に比べてノイズ情報量が多い場合は、ノイズを除去した輝度信号を用いて輪郭強調を行うことができるため、特にS/N比の悪い画像信号を扱う際、注目画素に隣接する画素がノイズが原因で誤った輝度を示す場合でも、ノイズを強調することはなく輪郭強調を行うことができる。
以上が本発明の実施形態についての説明であるが、本発明は上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において種々の変形が可能である。例えば、上記の説明では、撮像素子1としてベイヤ型画素配置のCMOS又はCCDを使用しているが、ベイヤ型画素配置以外の配置を有する種々の撮像素子を使用しても、画素の配置に合わせてラインメモリに格納する容量を変更し、注目画素と周辺画素について上記の演算を施すことにより、本発明の効果を得ることができる。
また、上記の説明では、注目画素を中心として注目画素と同一種類の3×3画素を処理対象としているが、図3(a)〜(c)、式(7),(8),(10)に示すように、M×N画素を処理対象とする構成としてもよい。この場合、ラインメモリはM×N画素からの画像信号を格納できるだけの容量が必要となる。なお、各画素に対する係数α(i,j)及びβ(i,j)は、上記の説明と同様、いずれも1/M×Nとすることも、注目画素に近い画素ほど大きい値を割り当てることもできる。
3 輪郭強調部
4 輝度変換部
51 ラインメモリ
52 ローパスフィルタ
53 輪郭情報量計算部
54 輪郭検出部
55 ノイズ情報量閾値メモリ
56 輝度信号補正部
57 輪郭強調係数ルックアップテーブル
58 輪郭強調係数計算部
59 加算部
60 乗算部

Claims (6)

  1. 撮像素子の各画素から出力される画像信号に対して輪郭強調処理を施す輪郭強調装置において、
    前記撮像素子の所定の画素領域において、注目画素の輝度に含まれるノイズ成分を除去するノイズ除去手段と、
    前記所定の画素領域において、注目画素の輝度と該注目画素の周辺画素の輝度から、該注目画素の輪郭情報量を計算する輪郭情報量計算手段と、
    前記注目画素の輝度について所定のフィルタ処理により重み付けを行う輪郭検出部と、
    前記輪郭情報量に基づいて、前記重み付けが行われた輝度に対する輪郭強調係数を決定する輪郭強調係数決定手段と、
    前記輪郭情報量が所定の閾値よりも小さい場合は、前記ノイズ除去手段によりノイズ成分が除去された輝度を出力し、前記輪郭情報量が該所定の閾値以上である場合は、前記撮像素子の前記注目画素から出力される画像信号の輝度を出力する輝度信号補正部と、
    前記重み付けが行われた輝度及び前記輪郭強調係数を用いて、前記輝度信号補正部から出力される輝度に対して輪郭強調処理を行う輪郭強調手段と、を有する、
    ことを特徴とする輪郭強調装置。
  2. 前記輪郭強調係数決定手段は、前記輪郭情報量と所定の関数を用いて前記輪郭強調係数を決定し、
    前記輪郭強調手段は、前記重み付けが行われた輝度に前記輪郭強調係数を乗算した結果を用いて、前記輝度信号補正部から出力される輝度に対して輪郭強調処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の輪郭強調装置。
  3. 前記ノイズ除去手段は、以下の式(1)によりノイズを除去した輝度Yを計算し、
    Figure 2012028893
    ここで、M及びNは、前記所定の画素領域における注目画素及び周辺画素がM×N画素であるとしたときの値であり、Y(i,j)は、注目画素と周辺画素の位置を座標(i,j)(i=1〜M,j=1〜N)で表したときの各画素の輝度、α(i,j)は、輝度Y(i,j)を有する画素に割り当てられた値である、
    前記輪郭情報量計算部は、以下の式(2)により輪郭情報量Dを計算し、
    Figure 2012028893
    前記輝度信号補正部は、以下の式(3)により求められる輝度Yを前記輪郭強調手段に出力する、
    Figure 2012028893
    ここで、Dは、前記所定の閾値であり、Yinは、前記注目画素の輝度である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の輪郭強調装置。
  4. 前記所定の関数は、以下の式(4)により与えられる、
    Figure 2012028893
    ここで、D〜Dは、前記輪郭情報量の値であり、k〜kは、前記輪郭強調係数の値である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の輪郭強調装置。
  5. 前記輪郭検出部は、以下の式(5)により、前記重み付けが行われた輝度Yを計算する、
    Figure 2012028893
    ここで、β(i,j)は、輝度Y(i,j)を有する画素に割り当てられた値である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の輪郭強調装置。
  6. 前記輪郭強調手段は、以下の式(6)により輪郭強調後の前記注目画素の輝度Youtを計算する、
    Figure 2012028893
    ことを特徴とする請求項7に記載の輪郭強調装置。
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