JP2012024517A - 診断支援装置、診断支援プログラムおよび診断支援方法 - Google Patents

診断支援装置、診断支援プログラムおよび診断支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】管状組織の診断画面において、CPR画像の表す断曲面と管状組織との位置関係を容易に把握することができる診断支援装置を提案する。
【解決手段】撮影により取得されたボリュームデータから、管状組織を表す管状組織領域5を抽出するとともに、管状組織の芯線CLを抽出し、芯線CLを含む管状組織領域の縦断面を含むCPR画像を生成し、CPR画像生成手段から縦断面を取得し、抽出された管状組織5中に取得した縦断面を表す指標SVを管状組織5とともに表す、指標SVを含んだ擬似3次元画像31をボリュームデータに基づいて生成し、擬似3次元画像31を表示する。
【選択図】図4

Description

本発明は、三次元画像データの可視化により、管状組織の診断を支援する診断支援装置、コンピュータプログラムおよび方法に関する。
従来、被写体の血管、腸、気管支などの管状組織を観察するために、CT等により得られた物体のボリュームデータをCPR法により解析する技術が発達している(例えば、非特許文献1)。CPR法は、3次元ボリュームデータに基づいて管状組織の中心線を通る曲面を指定し、指定した曲面を2次元画像として生成するものである。これにより、管状組織の長手方向の断面を一画面で表示することができる。
通常、これらのCPR法で表示されたCPR画像は、CPR画像のみ、または、CPR画像とCPR画像が表す管状組織の長手方向と直交する断面画像のペアが表示されて、管状組織の観察に用いられる。
"CPR−curved planar reformation", visualization 2002 VIS2002 IEEE Vol Issue, 1−1 Nov. 2002. P37−44
しかし、かかる表示では、血管等のように蛇行しながら延びる管状組織においては、CPR画像で表された管状組織の縦断面が管状組織の蛇行に沿った湾曲形状またはねじれ形状となる。このため、CPR画像に慣れないユーザには、CPR画像が管状組織の各位置をどの向きに切断した縦断面を表しているのかを判断することが難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みて、CPR画像の表す縦断面と管状組織との位置関係を容易に把握することができる診断支援装置、方法およびプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の診断支援装置は、撮影により取得されたボリュームデータから、管状組織を表す管状組織領域を抽出するとともに、該管状組織の芯線を設定する管状組織抽出手段と、前記芯線および前記管状組織領域の縦断面を含むCPR画像を生成するCPR画像生成手段と、前記CPR画像生成手段から前記縦断面を取得する縦断面取得手段と、前記抽出された管状組織中に前記取得した縦断面を表す指標を前記管状組織とともに表す、前記指標を含んだ擬似3次元画像を前記ボリュームデータに基づいて生成する擬似3次元画像生成手段と、前記指標を含んだ擬似3次元画像を表示装置に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の診断支援方法は、撮影により取得されたボリュームデータから、管状組織を表す管状組織領域を抽出するとともに、前記管状組織の芯線を抽出し、前記芯線および前記管状組織領域の縦断面を含むCPR画像を生成し、前記CPR画像生成手段から前記縦断面を取得し、前記抽出された管状組織中に前記取得した縦断面を表す指標を前記管状組織とともに表す、前記指標を含んだ擬似3次元画像を前記ボリュームデータに基づいて生成し、前記擬似3次元画像を表示することを特徴とするものである。
本発明の診断支援プログラムは、コンピュータを、撮影により取得されたボリュームデータから、管状組織を表す管状組織領域を抽出するとともに、該管状組織の芯線を設定する管状組織抽出手段と、前記芯線および前記管状組織領域の縦断面を含むCPR画像を生成するCPR画像生成手段と、前記CPR画像生成手段から前記縦断面を取得する縦断面取得手段と、前記抽出された管状組織中に前記取得した縦断面を表す指標を前記管状組織とともに表す、前記指標を含んだ擬似3次元画像を前記ボリュームデータに基づいて生成する擬似3次元画像生成手段と、前記指標を含んだ擬似3次元画像を表示装置に表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とするものである。
ここで、CPR画像とは、種々のCPR画像を含むものであり、少なくともストレートCPR(Straightened CPR)画像、ストレッチCPR(Stretched CPR)画像、プロジェクトCPR(Projected CPR)画像、マルチパスCPR画像を含む。
前記管状組織は、CPR処理が適用可能な管状組織であれば何でもよく、例えば、血管または気管支であってもよい。
擬似3次元画像は、例えば、ボリュームレンダリング法で表された画像でもよく、サーフィスレンダリング法で表された画像でもよい。
抽出された管状組織中に取得した縦断面を表す指標は、識別可能に縦断面の位置を表示するものであれば何でもよく、種々の周知の指標を適用できる。すなわち、この指標は、指標を構成する各画素に様々な透明度および色彩を付して表示することができる。また、指標は、例えば、縦断面の輪郭のみを表すものでもよい。また、指標を縦断面の湾曲形状またはねじれ形状を視認しやすいように表示することが好ましい。例えば、前記指標は、前記縦断面を含み、前記管状組織の長手方向の外側に延びる一定の幅を持った曲面とすることが好ましい。また、例えば、指標は、該縦断面の各位置における法線の角度に基づいて濃淡が色付されるものであることが好ましい。なお、縦断面とは、CPR画像上に投影された、管状組織の芯線を含み、管状組織領域を長手方向に沿って切断する切断曲面が、管状組織領域を縦断する面である。
前記管状組織の長手方向の外側に延びる一定の幅を持った曲面は、CPR画面の表示範囲を視認可能に表すものであることが好ましい。例えば、前記曲面は、前記CPR画像上に投影された、前記管状組織を長手方向に縦断する切断曲面を表すものであることが好ましく、さらに前記曲面のサイズは、前記CPR画像の表示範囲と対応するものであることが好ましい。なお、曲面が切断曲面を表すとは、例えば、曲面の外形が切断曲面の外形と相似であり、曲面と管状組織との位置関係が、管状組織と切断曲面との位置関係と同じであることを意味している。また、曲面のサイズが、CPR画像の表示範囲と対応するとは、例えば、CPR生成手段が生成したCPR画像のうち一部を表示装置に拡大表示した場合に、擬似3次元画像上の曲面の外形が、CPR画像のうち表示された一部の表示範囲に対応する切断曲面の外形と相似であり、擬似3次元画像上の曲面と管状組織との位置関係が、CPR画像のうち表示された一部の表示範囲と管状組織との位置関係が同じであることを意味する。また、前記指標を構成する各点の画素値は、前記CPR画像の対応する各点の画素値を表すものであってもよい。
また、表示制御手段は、指標を、指標と管状組織との位置関係が把握しやすいように表示することが好ましい。例えば、管状組織5と曲面の両者の透明度を適当に重み付けして、両者の一方または両方を半透明にして表示してもよい。例えば、前記管状組織を表す擬似3次元画像は、前記芯線から所定の距離の範囲内にある部分のみが表示されるものであってもよい。
また、CPR画像生成手段は、前記管状組織の芯線を軸として前記管状組織領域の切断曲面を回転させたCPR画像を生成するものであってもよい。つまり、CPR画像生成手段が芯線を軸として前記管状組織領域の切断曲面を回転させたCPR画像を生成すれば、擬似3次元画像生成手段は、回転された切断曲面上の縦断面の指標を含む擬似3次元画像上を生成する。結果として、表示制御手段は、CPR画像の回転に連動して指標を回転させて、指標を含む擬似3次元画像を表示装置に表示させるようにしてもよい。
なお、CPR画像生成手段は、表示の要否に拘わらず管状組織全体についてCPR画像を生成してもよいし、観察範囲として指定された範囲についてのみCPR画像を生成してもよい。観察範囲は、自動的に決定してもよいし、ユーザからの指定入力に基づいて決定してもよい。例えば、管状組織抽出手段により抽出された管状組織領域全体の画像をボリュームレンダリング画像として画面に表示し、その画像上でユーザに管状組織の範囲を指定させる。
前記表示制御手段は、表示装置に、指標を含む擬似3次元画像を表示させ、さらに指標を含む擬似3次元画像上に前記管状組織の芯線を重畳表示するものであってもよい。また、表示制御手段は、CPR画像と指標を含む擬似3次元画像を対比可能に表示することが好ましい。例えば、前記表示制御手段は、前記指標を含む擬似3次元画像と前記CPR画像を一対の画像として表示するものであることが好ましい。一対の画像とは、例えば、指標を含む擬似3次元画像とCPR画像が並列に並べられた画像として表示されてもよく、指標を含む擬似3次元画像中にCPR画像が識別可能に含まれたものでもよい。また、本発明の診断支援装置に前記一対の画像を記憶する記憶手段をさらに備えることが好ましく、前記一対の画像は、前記CPR画像の一部に前記指標を含む擬似3次元画像を識別可能に含んで表されるものであることが好ましい。
管状組織抽出手段による管状組織の抽出、芯線の設定については、種々の方法が提案されているが、本発明では、公知のいずれの方法を採用してもよい。一例として、特開2004−313736号公報に記載された方法で血管領域を抽出しかつ芯線を設定してもよく、芯線の設定をボリュームレンダリング法等で表示された画像上で管状組織内の複数の点をマウス等の入力装置を用いて手動で入力し、入力された複数の点をスプライン補間して芯線としてもよい。なお、「芯線」とは、管状組織の各断面の中心(重心)を結んだ管状対象物の中心線を意味するものであり、当該芯線の抽出は公知の技術を用いることができる。
本発明の装置、プログラムおよび方法によれば、CPR画像生成手段から管状組織の縦断面を取得し、この管状組織中に取得した縦断面を表す指標を管状組織とともに表し、この指標を含んだ擬似3次元画像を前記ボリュームデータに基づいて生成して表示することができるので、医師は、擬似3次元画像に表示された指標を観察することにより、CPR画像に表された管状組織の位置を容易に把握することができる。
本発明によるCPR生成手段が、管状組織の芯線を軸として前記管状組織領域の縦断面を回転させたCPR画像を生成するものである場合には、CPR画像の回転に応じて指標を回転させた擬似3次元画像が表示されるため、縦断面の位置をさらに容易に把握することができる。
本発明による指標が、縦断面を含み、管状組織の長手方向の外側に延びる一定の幅を持った曲面である場合には、縦断面に併せて、縦断面からの管状組織の長手方向の外側に延びた部分からもCPR画像が表す縦断面の向きや位置を把握することができるので、把握がより容易になる。
また、本発明の指標が曲面であり、曲面が、CPR画像上に投影された、管状組織を長手方向に縦断する切断曲面を表すものである場合は、CPR画像が表す切断曲面の向きや位置も容易に把握することができる。
さらに、本発明の指標が曲面であり、曲面のサイズが、前記CPR画像の表示範囲と対応するものである場合には、CPR画像が表す切断曲面の表示範囲を容易に把握することができる。
また、本発明の表示制御手段が、指標を付した擬似3次元画像上にさらに管状組織の芯線を重畳表示するものである場合には、縦断面および管状組織および管状組織の芯線の位置関係を直感的に把握することができる。
本発明において、指標が、該縦断面の各位置における法線の角度に基づいて濃淡が色付されるものである場合には、CPR画像が表す縦断面の向きをより直感的に把握することができる。
また、本発明において、指標を構成する各点の画素値は、前記CPR画像の対応する各点の画素値を表すものである場合には、CPR画像が表す縦断面の各画素の位置を直感的に把握することができる。
本発明において、管状組織を表す擬似3次元画像が、芯線から所定の距離の範囲内にある部分のみが表示されるものである場合には、管状組織の所望の区間と指標が、擬似3次元画像上で管状組織のその他の部分によって覆い隠されて表示されるのを防ぎ、管状組織の所望の区間と指標だけを視認しやすく表示できる。
本発明において、表示制御手段が、指標を含む擬似3次元画像とCPR画像を一対の画像として表示するものである場合には、CPR画像が表す縦断面と管状組織上の縦断面の位置を対比することが容易であるため、より管状組織の縦断面を直感的に理解することがすることができる。
さらに、一対の画像を記憶する記憶手段をさらに備えた場合には、また、医師が、他の医師や患者等のCPR画像に慣れない第三者にCPR画像を用いて解析の説明を行う場合など、対応する指標を付した擬似3次元画像を一対の画像として表示または保存することができ、CPR画像に慣れない第三者にでも、CPR画像と対応する指標を付した擬似3次元画像を一括して管理、理解でき有効である。
また、一対の画像は、CPR画像の一部に指標を含む擬似3次元画像を識別可能に含んで表されるものである場合には、管状領域の横断面を表す画像やその他の複数の画像が、ディスプレイ上に同時に表示されている場合であっても、ユーザがすばやくCPR画像と対応する指標を付した擬似3次元画像を見つけることができる。
本発明の第1の実施形態における診断支援装置の概略構成を示す図 本発明の診断支援方法の好ましい実施形態を示すフローチャート ストレートCPR画像生成処理の概要を示す図 表示された擬似3次元画像の例を示す図 ストレッチCPR画像に対応する指標を付したCPR画像および擬似3次元画像の表示例を示す図 マルチパスストレッチCPR画像に対応する擬似3次元画像の例を示す図
以下、本発明の診断支援装置、診断支援プログラムおよび診断支援方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に、医師が使用するワークステーションに、診断支援プログラムをインストールすることにより実現された診断支援装置の概略構成を示す。診断支援装置1は、標準的なワークステーションの構成として、プロセッサおよびメモリ(いずれも図示せず)を備え、さらに、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージ2を備えている。また、診断支援装置1には、ディスプレイ3と、マウス、キーボード等の入力装置4が接続されている。
診断支援プログラムと診断支援プログラムが参照するデータ(後述する変換テーブル等)は、インストール時にストレージ2に記憶され、起動時にメモリにロードされる。診断支援プログラムは、CPUに実行させる処理として、管状組織抽出処理、CPR画像生成処理、擬似3次元画像生成処理、および表示制御処理を規定している。そして、プログラムの規定にしたがって、CPUが上記各処理を実行することにより、汎用のワークステーションは、管状領域抽出手段101、芯線を含み管状組織領域の縦断面を表すCPR画像を生成するCPR画像生成手段102、抽出された管状組織中に取得した縦断面を表す指標を管状組織とともに表す、指標を含んだ擬似3次元画像をボリュームデータに基づいて生成する擬似3次元画像生成手段103、指標を含んだ擬似3次元画像を表示装置3に表示させる表示制御手段104、CPR画像生成手段から縦断面を取得する縦断面取得手段105として機能する。
ストレージ2には、撮影を担当する検査部門から転送されたボリュームデータ、もしくはデータベース検索により取得されたボリュームデータが、記憶される。ボリュームデータは、マルチスライスCT装置等から直接出力されたボリュームデータでもよいし、従来型のCT装置等から出力された2次元のスライスデータ群を再構成することにより生成されたボリュームデータでもよい。
診断支援装置1は、選択メニューにおいて所定の診断支援機能が選択されたことを検出すると、ユーザに、ボリュームデータの特定に必要な情報の選択または入力を促す。そして、ユーザの操作により、ボリュームデータが特定されると、ストレージ2からメモリに、該当するボリュームデータをロードする。
ここでは、ある患者の検査において、マルチスライスCT装置による胸部撮影が行われ、心臓や冠動脈の情報を含むボリュームデータが取得されているものとする。ユーザが管状組織である冠動脈の診断支援機能を選択し、その患者の識別子や検査日を入力すると、該当するボリュームデータがメモリにロードされ、本発明の診断支援処理が実行される。
図2は本発明の診断支援方法の好ましい実施形態を示すフローチャートであり、図3はストレートCPR画像の生成される様子を示す図、図4は図3のストレートCPR画像の切断曲面を表す指標を付した擬似3次元画像の例を示す図である。図2から図4を参照して本実施形態の診断支援方法について説明する。
管状領域抽出手段101は、上記ボリュームデータから、冠動脈の外壁を輪郭とする冠動脈領域を抽出する。すなわち、管状組織5は、血管壁と、血管壁の内部と、血管の内腔を表すボクセルデータにより構成される。また、管状領域抽出手段101は、冠動脈の芯線と、芯線に垂直な複数の断面を設定する(S01)。
管状組織抽出手段101は、撮影により取得されたボリュームデータから、管状組織を表す管状組織領域を抽出するとともに、管状組織の芯線を設定する。
本実施形態では、管状領域抽出手段101は、特願2009−48679号および特願2009−69895号において提案される方法により、冠動脈領域を抽出する。この方法では、まず、ボリュームデータを構成するボクセルデータの値に基づいて、冠動脈の芯線を構成する複数の候補点の位置と主軸方向を算出する。もしくは、ボリュームデータについてヘッセ行列を算出し、算出されたヘッセ行列の固有値を解析することにより、冠動脈の芯線を構成する複数の候補点の位置情報と主軸方向を算出する。そして、候補点周辺のボクセルデータについて冠動脈らしさを表す特徴量を算出し、算出された特徴量に基づいてそのボクセルデータが冠動脈領域を表すものであるか否かを判別する。特徴量に基づく判別は、マシンラーニングにより予め取得された評価関数に基づいて行なう。これにより、ボリュームデータから、図3に例示するような管状組織5が抽出される。
上記方法では、管状組織5を抽出する過程で、冠動脈の芯線が設定される。また、芯線を構成する候補点のそれぞれについて、位置と主軸方向が算出される。よって、各候補点において、算出された情報に基づき、主軸方向と垂直な断面(直交断面)を設定することができる。断面の設定は、管状組織5を抽出し終えた後に行ってもよいし、断面ごとに、主軸方向を算出した直後に行ってもよい。また、すべての候補点において断面を設定してもよいし、サンプリングした一部の候補点に対し断面を設定してもよい。
管状組織5が抽出されると、擬似3次元画像生成手段103は、管状組織5のボリュームレンダリング画像を生成する。そして、上記処理により設定された芯線を示す標識をボリュームレンダリング画像に合成して、ディスプレイ3に出力する。続いて、管状領域抽出手段101は、入力装置4から、観察範囲を設定する操作入力を受け付ける。例えば、ユーザが、ボリュームレンダリング画像上で、冠動脈を構成する複数の血管枝の中から一本の血管枝を指定し、その血管枝の経路上で、観察範囲の始点と終点とを指定する操作を行うことで、観察範囲が設定される(S02)。
なお、ボリュームレンダリング画像を対象とする操作としては、観察範囲の設定のほか、芯線の経路変更、延長等の操作を、受け付けるようにしてもよい。管状領域抽出手段101は、経路変更等の操作を検出した場合には、操作内容にしたがって芯線や断面を再設定する。
管状組織、芯線および断面の情報と、ユーザが指定した観察範囲の情報は、管状領域抽出手段101から、CPR画像生成手段102および擬似3次元画像生成手段103へと供給される。
以下、図3を参照しながら、管状組織として冠動脈を例に、本実施形態のCPR画像生成手段102の処理について説明する。図3左は、CPR画像生成手段102により生成されるストレートCPR画像の一例を示す図である。図3右は、管状領域抽出手段101により抽出された管状組織5の一部分を、模式的に表した図である。管状領域抽出手段101により設定された候補点および断面は、1から始まる識別番号により区別されるものとし、n番目の候補点はN、n番目の候補点を含む断面はPと表記する。(b)は、設定された断面のうち、i番目、(i+a)番目、(i+b)番目の候補点を例示している(但し、a<b)。
CPR画像生成手段102は、図3右に示される情報に基づいて、図3に示すストレートCPR画像21を生成する(S03)。すなわち、管状領域抽出手段101により取得された情報(管状組織5、各候補点の位置および主軸方向、芯線の経路、断面の位置や向き等)を用いて、公知の手順によりストレートCPR画像21を生成する。
CPR画像生成手段102は、ストレートCPR画像21を生成する工程の中で、周知のアルゴリズムに従って、芯線CLを含み、管状領域を長手方向に沿って切断する曲面である、切断曲面を設定する。切断曲面を設定するために、例えば、切断曲面に投影される投影範囲、切断曲面を構成する各点の座標および各点の画素値、切断曲面の各位置における法線方向等の切断曲面を特定する情報が設定される。
なお、本実施形態では、CPR画像生成手段102は、観察範囲の始点および終点が設定された血管枝を選択し、その血管枝の始点から終点までを観察範囲として表すストレートCPR画像を生成する。これにより、観察範囲の中で拡大等、表示範囲の変更を要求する操作が検出されたときに、後述する表示制御手段が、生成済みのCPR画像を使って表示範囲を高速に切り換えられるようにしている。また、血管領域および芯線の抽出は、例えば特開2004−313736号公報に開示された技術等、種々の周知の技術を利用できる。なお、CPR画像の生成は、本実施形態に限定されず、周知の方法を適用でき、例えば特開2004−283373号公報等に開示された公知の技術を用いることができる。なお、本実施形態に限られず、CPR画像生成手段102が、観察範囲の情報に基づいて、その範囲のみを対象とするCPR画像を生成するようにしてもよい。
縦断面取得手段105は、CPR画像生成手段102が設定した縦断面5Aを特定する情報、切断曲面を特定する情報、切断曲面CPに投影される範囲等の指標を表示するために必要な情報を取得して擬似3次元画像生成手段103に供給する。そして、擬似3次元画像生成手段103は、図4に示すように、縦断面を表す指標SVおよび切断曲面を表す指標CPおよび管状組織5を表す擬似3次元画像を、ボリュームデータおよび切断曲面CPを特定する情報から生成する(S04)。
本実施形態においては、擬似3次元画像生成手段103は、ボリュームデータの3次元座標空間上に、予め定めた所定の点から切断曲面を構成する各座標までの空間の奥行きを規定したDepth Mapを設定し、所定点から見て切断曲面を構成する各座標より遠い空間については、擬似3次元画像のボリュームレンダリング処理を行わない。このことにより、切断曲面に対応する曲面CPを付した管状組織5のボリュームレンダリング画像を生成する。また、図4に示すように、擬似3次元画像生成手段103は、周知の方法により切断曲面を表す曲面CPに曲面の法線の角度に基づいてシェーディングを施している。
なお、擬似3次元画像生成手段103が、管状組織を表す擬似3次元画像に指標を表す方法としては、種々の周知の方法を用いることができる。例えば、ボリュームデータの3次元座標空間と、縦断面取得手段105から取得した曲面CPを構成する各点の3次元座標空間は一致しているため、ボリュームデータの、曲面CPを構成する座標に対応する各画素に、所定の透明度または所定の画素値を与えることで、切断曲面および縦断面を擬似3次元画像31上に付すことができる。また、例えば、ボリュームデータの3次元座標空間と、縦断面取得手段105から取得した曲面CPを構成する各点の3次元座標空間を一致させて、切断曲面および縦断面を表す曲面CPを生成した擬似3次元画像を生成し、別途、管状組織を表す擬似3次元画像を生成し、両者に所定の重み付けをした透明度を与えて重畳表示してもよい。
また、血管の先端部分など管状組織が大きく捻れる区間では、縦断面SVおよび切断曲面CPを構成する各点の座標や画素値が不連続なものにならないよう、周知の種々の補間方法を用いて、切断曲面CPをなめらかな曲面として生成することが好ましい。
表示制御手段104は、擬似3次元画像生成手段103が生成した指標を付した擬似3次元画像31をディスプレイ3に表示させる(S05)。
以上により、本実施形態によれば、指標を含んだ擬似3次元画像を表示することにより、医師は、ボリュームデータから生成された擬似3次元画像に表示された縦断面を表す指標を観察することによりCPR画像に表された管状組織の位置を容易に把握することができる。
また、図4に示すように、本実施形態においては、擬似3次元画像生成手段103は、指標として、切断曲面を表す曲面CPを表示することにより、CPR画像が表す切断曲面の向きや位置を容易に把握することができる。さらに、縦断面を表す指標SVを、切断曲面を表す曲面CP上に識別可能に表して擬似3次元画像を生成しているため、ユーザは縦断面と管状組織との位置関係を容易に理解することができる。
また、本実施形態において、擬似3次元画像生成手段103は、周知の方法により、CPR画像の表示範囲に基づいて、切断曲面CPの指標のサイズをディスプレイ上に表示されたCPR画像の表示範囲と対応させるように、CPR画像21および指標を付した擬似3次元画像31を生成している。すなわち、図3の曲面CPの長さは、図2のCPR画像21のNからNi+bに長手方向の長さに対応しており、図3の曲面CPの幅W2は、CPR画像21の表示範囲W1に対応している。この場合には、CPR画像21をユーザのマウス等4の指示により拡大または縮小表示する際に、時間的に連動して擬似3次元画像31上の切断曲面CPの標識のサイズを拡大又は縮小して表すことができる。このため、ユーザは、CPR画像が表す切断曲面の表示範囲を容易に把握することができる。
また、図4に示すように、本実施形態における指標が、縦断面および切断曲面の各位置における法線の角度に基づいて濃淡が色付されるものであるため、CPR画像が表す縦断面の向きをより容易に把握することができる。このため、ユーザは縦断面の湾曲形状またはねじれ形状を把握しやすく、曲面CPおよび縦断面の各位置の向きを直感的容易に理解することができる。
また本実施形態は、表示制御手段104は、CPR画像生成手段102が設定したCPR画像21と擬似3次元画像31をディスプレイ3に並列して表示させる。擬似3次元画像31のみをディスプレイ3に表示することも可能であるが、CPR画像21と、CPR画像21の表す断曲面CLと管状組織との位置関係を対比させながら、CPR画像21の解析が行えるため並列表示することが好ましい。
また、本実施形態法による指標は、図4に示すように、縦断面を含み、管状組織の長手方向の外側に延びる一定の幅を持った曲面であるため、縦断面に併せて、縦断面からの管状組織の長手方向の外側に延びた部分からもCPR画像が表す縦断面や切断曲面の向きや位置を容易に把握することができる。
本実施形態による表示制御手段104は、図4に示すように、指標CP、SVを付した擬似3次元画像上にさらに管状組織の芯線CLを重畳表示するものであるため、縦断面および管状組織および管状組織の芯線の位置関係を容易に把握することができ、好ましい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加えることができる。
また、本実施形態によるCPR画像生成手段102が、周知の方法により管状組織の芯線を軸として管状組織領域の縦断面を含む切断曲面を回転させたCPR画像を生成するものであり、縦断面取得手段105は、CPR画像生成手段102が設定した回転した縦断面5Aを特定する情報、回転した切断曲面を特定する情報、切断曲面に投影される範囲等の指標を表示するために必要な情報を取得して、擬似3次元画像生成手段103に供給し、擬似3次元画像生成手段103が回転した縦断面を表す指標や回転した縦断面及び曲面を表す指標を付した擬似3次元画像を生成するものであることが好ましい。この場合には、CPR画像の回転に応じて、表示されたCPR画像に対応する指標を回転して生成した擬似3次元画像が表示されるため、切断曲面および縦断面の位置を容易に把握することができる。
例えば、表示制御手段104は、擬似3次元画像生成手段103が生成した擬似3次元画像31のうち、芯線CLから一定の距離の範囲のみを表示させる機能を備えることが好ましい。
管状組織の所望の区間と指標が、擬似3次元画像上で管状組織のその他の部分によって覆い隠されて表示されるのを防ぎ、管状組織の所望の区間と指標だけを視認しやすく表示できる。なお、かかる機能を、表示制御装置104の代わりに、擬似3次元画像生成手段103により生成する擬似3次元画像の範囲を制限することにより行ってもよい。なお、芯線CLから一定範囲のみを表示させる機能は、芯線CLから一定範囲より外側に位置する画素を透明にするように設定するなど、種々の周知の方法によって実現できる。また、擬似3次元画像生成手段103が生成した擬似3次元画像31のうち、芯線CLから一定範囲より外側の部分を半透明にするなど、識別可能に表示してもよい。
また、本実施形態において、指標CP、SVを構成する各点の画素値を、前記CPR画像の対応する各点の画素値を表すものとしてもよい。この場合は、CPR画像が表す縦断面の各画素の位置を容易に把握することができる。
また、表示制御手段104は、例えば、管状組織5と曲面の両者の透明度を適当に重み付けして、両者の一方または両方を半透明にして表示してもよい。このことにより、ユーザは指標と管状組織との位置関係を把握しやすくなる。
また、表示制御手段104の変形例により管状組織のうち腹部大動脈と右総腸骨動脈に対するストレッチCPR画像22とこれに対応する指標を付した擬似3次元画像32の表示例を図5に表す。図5では、1つの表示ウインドウ内にCPR画像22の一部にストレッチCPR画像の切断曲面を表す指標CPを含む擬似3次元画像32を識別可能に含んだ画像が表示されている。このように、擬似3次元画像32とCPR画像22を一対の画像として対応付けて表示することにより、例えば、管状領域の横断面を表す画像やその他の複数の画像が、ディスプレイ上に同時に表示されている場合であっても、ユーザがすばやくCPR画像と対応する指標を付した擬似3次元画像を見つけることができる。また、さらに、一対の画像をストレージ2に記憶することにより、医師が、他の医師や患者等のCPR画像に慣れない第3者にCPR画像を用いて解析の説明を行う場合など、対応する指標を付した擬似3次元画像を図5のような一対の画像として表示または保存しておくことにより、CPR画像に慣れない第3者にでも、CPR画像と対応する指標を付した擬似3次元画像を一括して管理、理解でき有効である。
なお、図5に示すようにCPR画像の一部に指標を付した擬似3次元画像を識別可能に含んだ画像を1つの表示ウインドウ内に表示した例では、一対の画像を1つの表示ウインドウ内に表せる方法であれば、CPR画像と対応する指標を付した擬似3次元画像とを周知の方法によりどのように対応付けて表示または保存してもよい。例えば、一対の画像を保存する際、図5に示すようにCPR画像の一部に指標を付した擬似3次元画像を識別可能に含んだ画像を1つの表示ウインドウ内に表示した状態で、マウス等の入力装置で表示ウインドウを指定し、周知のキャプチャー機能等により指定された表示ウインドウ内の画像を、CPR画像および指標を付した擬似3次元画像をそれぞれ別個に認識しない、1つの画像として保存してもよい。またストレージ2に替えて、ネットワークを介して接続された種々の記憶装置に、一対の画像を保存してもよい。
また、一対の画像は、CPR画像と対応する指標を付した擬似3次元画像を一括して表示、または管理するものであれば、どのような対応付けをされてもよく、例えば、指標を含む擬似3次元画像とCPR画像が並列に並べられた画像として表示または保存してもよく、指標を含む擬似3次元画像中にCPR画像が埋め込まれた画像として表示または保存してもよく、指標を含む擬似3次元画像とCPR画像を別画像として保存しておいて、一方の表示にともなって他方の画像が自動的に表示されるようにしてもよく、ディスプレイ上で指標を含む擬似3次元画像とCPR画像とが対応付けられていることが識別できるように、擬似3次元画像の表示されたウインドウとCPR画像の表示されたウインドウを線で連結して表示するなど、様々な表示または保存をしてもよい。
また、縦断面または切断曲面を表す指標は、識別可能に縦断面の位置を表示するものであれば、種々の周知の指標を適用できる。指標は、指標を構成する各画素に様々な透明度および色彩を付して表示することができる。指標は、例えば、縦断面の輪郭のみを表すものでもよい。
また、指標として表される曲面CPを、生成されたCPR画像上に投影された、管状組織を長手方向に縦断する切断曲面の全体を表すものとしてもよい。この場合にも、CPR画像が表す切断曲面および縦断面の向きや位置を容易に把握することができるため好ましい。この場合、対応する曲面上で、CPR画像の表示範囲に対応する領域を識別可能に表示することにより、設定した観察範囲に対応するCPR画像の表示範囲を容易に把握できるためさらに好ましい。
また、CPR画像生成手段102は、ストレートCPR画像に代えて、ストレッチCPR画像、プロジェクトCPR画像またはマルチパスCPR画像を表示してもよい。図6に、腹部大動脈と右総腸骨動脈と左総腸骨動脈を表すマルチパスCPR画面23およびマルチパスCPR23に本発明の実施形態を応用して得た擬似3次元画像33の例を示す。
マルチパスCPR法は、非特許文献1に記載されるように、分岐を有する管状組織をCPR画像で表示することができる手法である。なお、図6に示すマルチパスCPR画像23は、腹部大動脈と右総腸骨動脈と左総腸骨動脈をそれぞれストレッチCPR法で生成したマルチパスストレッチCPR画像である。
CPR画像生成手段102が、マルチパスCPR画像を生成するものである場合には、CPR画像生成手段102は、管状組織に対して、複数の切断曲面を設定する。図6に示すように、まず、管状組織抽出手段101により、管状組織5が抽出され、大動脈の芯線CL1,右総腸骨動脈の芯線CL2,左総腸骨動脈の芯線CL3が設定される。そして、予め生成された擬似3次元画像上で、ユーザによる芯線上の観察範囲の指定を受け付けて管状組織の芯線上に観察範囲の端点Q1,Q2およびQ3が設定される。CPR画像生成手段102は、管状領域抽出手段101により取得された情報(管状組織5、各候補点の位置および主軸方向、芯線の経路、断面の位置や向き等)に基づいて、周知の方法により、マルチパスCPR画像23を生成する。
そして、CPR画像生成手段102は、マルチパスCPR画像23を生成する工程の中で、第1の切断曲面を大動脈の芯線CL1および右総腸骨動脈の芯線CL2からなる芯線に対して設定するとともに、第2の切断曲面を右総腸骨動脈の芯線CL3に対して別途設定する。また、第1の切断曲面および第2の切断曲面によって切断される管状領域の縦断面5Aを特定する情報も算出される。縦断面取得手段105は、CPR画像生成部102から第1の切断曲面および第2の切断曲面を特定する情報および切断曲面およびに投影される画素の範囲、第1の切断曲面および第2の切断曲面のそれぞれの各位置の法線方向、縦断面を特定する情報等の情報を取得して、擬似3次元画像生成部103に供給する。
そして、擬似3次元画像生成部103は、第1の切断曲面に対応する曲面CP1、第2の切断曲面に対応する曲面CP2および管状組織を重畳して表す擬似3次元画像33を生成する。そして、表示制御手段104が、生成された擬似3次元画像33を表示する。なお、図6では、マルチパスCPR画像第1の切断曲面に対応する曲面CP1、第2の切断曲面に対応する曲面CP2上に管状領域を縦断する縦断面SVの輪郭が視認可能に表されている。
マルチパスCPR画像に、本発明の診断支援方法を適用した場合には、複数の切断曲面によって、複数の向きから縦断されて表示されたマルチパスCPR画像が、管状組織をどのように縦断したかを指標によって理解でき、管状組織とCPR画像に表された縦断面の複雑な位置関係を容易に把握することができる。
また、管状領域抽出手段101が行う冠動脈領域の抽出処理では、特開2006−167287号公報(特許文献1)が示す方法を採用してもよい。同文献が開示する方法では、血管領域を抽出する過程で、ベッセルトラッキング法により血管の芯線を抽出し、芯線に直行する断面を設定して血管の輪郭点を抽出する処理を行っている。よって、芯線および断面は、血管領域抽出処理の過程で自動的に設定される。このほか、冠動脈領域の抽出および芯線と断面の設定には、公知のあらゆる方法を適用することができる。
なお、指標を付した擬似3次元画像として、ボリュームレンダリング法に替えてサーフィスレンダリング法等の周知の種々の方法で生成された擬似3次元画像が適用可能である。
なお、本実施形態法による指標が、図4に示すように、縦断面を含み、管状組織の長手方向の外側に延びる一定の幅を持った曲面であれば、必ずしもその曲面が切断曲面を表すものでなくてもよい。この場合にも、縦断面に併せて、縦断面からの管状組織の長手方向の外側に延びた部分からCPR画像が表す縦断面の向きや位置を容易に把握することができる。
また、診断支援装置は、複数台のコンピュータにより、管状組織抽出手段、CPR画像生成手段、擬似3次元画像生成手段、断曲面制御手段および表示制御手段としての機能を分担する構成としてもよい。また、入力装置、ディスプレイ等、システムを構成する装置としては、公知のあらゆる装置を採用することができる。例えば、マウスに代えてジョイスティックを採用したり、ディスプレイに代えてタッチパネルを採用したりすることができる。
1 診断支援装置、 2 ストレージ、 3 ディスプレイ、5 管状組織、
5A 縦断面
101 管状組織抽出手段
102 CPR画像生成手段
103 擬似3次元画像生成手段
104 表示制御手段
105 縦断面取得手段
21、22、23 CPR画像
SV、CP 指標

Claims (15)

  1. 撮影により取得されたボリュームデータから、管状組織を表す管状組織領域を抽出するとともに、該管状組織の芯線を設定する管状組織抽出手段と、
    前記芯線および前記管状組織領域の縦断面を含むCPR画像を生成するCPR画像生成手段と、
    前記CPR画像生成手段から前記縦断面を取得する縦断面取得手段と、
    前記抽出された管状組織中に前記取得した縦断面を表す指標を前記管状組織とともに表す、前記指標を含んだ擬似3次元画像を前記ボリュームデータに基づいて生成する擬似3次元画像生成手段と、
    前記指標を含んだ擬似3次元画像を表示装置に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする診断支援装置。
  2. 前記指標は、前記縦断面を含み、前記管状組織の長手方向の外側に延びる一定の幅を持った曲面であることを特徴とする請求項1記載の診断支援装置。
  3. 前記曲面は、前記CPR画像上に投影された前記管状組織を長手方向に縦断する切断曲面を表すものであることを特徴とする請求項2記載の診断支援装置。
  4. 前記曲面のサイズは、前記CPR画像の表示範囲と対応するものであることを特徴とする請求項3記載の診断支援装置。
  5. 前記CPR生成手段は、前記管状組織の芯線を軸として前記管状組織領域の切断曲面を回転させたCPR画像を生成するものであることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の診断支援装置。
  6. 前記表示制御手段は、さらに前記管状組織の芯線を重畳表示するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の診断支援装置。
  7. 前記指標は、該縦断面の各位置における法線の角度に基づいて濃淡が色付されるものであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の診断支援装置。
  8. 前記指標を構成する各点の画素値は、前記CPR画像の対応する各点の画素値を表すものであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1記載の診断支援装置。
  9. 前記管状組織は、血管または気管支であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の診断支援装置。
  10. 前記管状組織を表す擬似3次元画像は、前記芯線から所定の距離の範囲内にある部分のみが表示されるものであることを特徴とする請求項1から9のいずれか1記載の診断支援装置。
  11. 前記表示制御手段は、前記指標を含む擬似3次元画像と前記CPR画像を一対の画像として表示することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の診断支援装置。
  12. 前記一対の画像を記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項11記載の診断支援装置。
  13. 前記一対の画像は、前記CPR画像の一部に前記指標を含む擬似3次元画像を識別可能に含んで表すものであることを特徴とする請求項11または12記載の診断支援装置。
  14. 撮影により取得されたボリュームデータから、管状組織を表す管状組織領域を抽出するとともに、前記管状組織の芯線を抽出し、
    前記芯線および前記管状組織領域の縦断面を含むCPR画像を生成し、
    前記CPR画像生成手段から前記縦断面を取得し、
    前記抽出された管状組織中に前記取得した縦断面を表す指標を前記管状組織とともに表す、前記指標を含んだ擬似3次元画像を前記ボリュームデータに基づいて生成し、
    前記擬似3次元画像を表示することを特徴とする診断支援方法。
  15. コンピュータを、
    撮影により取得されたボリュームデータから、管状組織を表す管状組織領域を抽出するとともに、該管状組織の芯線を設定する管状組織抽出手段と、
    前記芯線および前記管状組織領域の縦断面を含むCPR画像を生成するCPR画像生成手段と、
    前記CPR画像生成手段から前記縦断面を取得する縦断面取得手段と、
    前記抽出された管状組織中に前記取得した縦断面を表す指標を前記管状組織とともに表す、前記指標を含んだ擬似3次元画像を前記ボリュームデータに基づいて生成する擬似3次元画像生成手段と、
    前記指標を含んだ擬似3次元画像を表示装置に表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする診断支援プログラム。
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