JP2012010559A - 余剰電力利用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】分散型電源の導入に際して低コストに電力系統の安定化を図る。
【解決手段】分散型電源余剰電力利用システム1において、配電線に負荷L、太陽光発電装置PV、蓄電池B、散水装置4等が連系している。配電用変電所にPCS2が設置され、蓄電池B及び散水装置4に子局3が設置される。太陽光発電装置PVによる発電電力を負荷Lが消費し切れないときに、余剰電力が配電線に流出する。PCS2は、配電線の電力潮流Pを監視し、その電力潮流Pの方向により余剰電力が発生していると判定したときに、子局3に散水装置4を動作させる指示を出す。子局3は、PCS2からの指示を受けたときにスイッチSW1を閉路にして、配電線から散水装置4に給電させ、一方、配電線の系統電圧Vの低下を検出したときにスイッチSW1を開路にして、配電線からの給電を停止する。また、必要に応じてスイッチSW2を閉路にして、蓄電池Bから散水装置4に給電させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、分散型電源の余剰電力を利用するシステムに関する。
今後、地球温暖化への対策として新エネルギーの利用が急速に広まると考えられる。実際に、新エネルギーの1つである太陽光発電に関しては、売電価格が上昇したことにより、普及率が高くなりつつある。太陽光発電等の分散型電源の普及率が高くなってくると、発電量が増加して負荷による消費電力を上回ることにより、余剰電力が配電線に供給される逆潮流等の問題が発生する。
そこで、分散型電源の大量導入に伴う問題に対しては、様々な解決手法が提案されている。例えば、特許文献1には、電力系統の周波数の変動を検知して、太陽光発電設備等の出力を制御することができる電力供給システムが開示されている。また、特許文献2には、商用電力に依存することなく単独で動作し、かつ、信頼性の高い自家発電設備を構築するための電力供給システム及びその運転方法が開示されており、その電力供給システムにおいて、発電電力量が過剰な場合には二次電池へ充電し、発電電力量が不足の場合には二次電池から放電する。
特許第4369450号公報 特開2003−92831号公報
しかしながら、特許文献1の電力供給システムは、周波数の変動に応じて出力を制御することで、折角設置した分散型電源の出力を抑制してしまうため、分散型電源の出力を最大限に有効利用できないことがある。
また、特許文献2の電力供給システムについては、分散型電源の電力を二次電池に充電するのはよいとしても、実際に戸建て住宅一軒に対して1日分以上の電力を供給するには、相応の容量を有する高価な電池が必要であり、さらに充放電を繰り返すと電池の寿命が短くなるという問題がある。
なお、分散型電源の大量導入に伴う問題に対しては、特許文献1及び2以外にも多くの対策案が提案されており、大まかに以下のいずれかに該当する。
(1)余剰電力を蓄電池に貯蔵する。
(2)余剰電力が発生した場合に分散型電源を遮断する。
(3)フィーダごとの需給状況をみて電力を融通し合う。
しかしながら、これらの対策手法には、以下のような問題点が考えられる。
(1)需要家個人が大容量かつ長寿命の蓄電池を所有するのは高コストであり、現実的に個人が利用できるような大容量かつ長寿命の蓄電池はない。
(2)折角分散型電源で発電した自然のエネルギーを廃棄するのは勿体ない。
(3)フィーダごとの需給状況により電力融通を制御するのは、大変複雑である。また、新たなインフラ設備が必要なので、高コストになる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、分散型電源の導入に際して低コストに電力系統の安定化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、上位系統から系統電力を受電し、受電した前記系統電力を配電線に送電する変電所と、前記配電線に連系する分散型電源と、を有する電力系統において、前記分散型電源から前記配電線に供給された余剰電力を利用するシステム(余剰電力利用システム)であって、前記配電線に連系し、前記配電線に出た前記余剰電力を消費する既設の負荷と、前記配電線と、前記負荷との間を閉路又は開路に切り替える子局装置と、前記子局装置と通信可能な親局装置と、を備え、前記親局装置が、前記変電所付近の前記配電線における電力潮流が前記上位系統側の方向へ向かうのを検出した場合に、前記子局装置に対して前記配電線に前記負荷を接続する指示を発する手段を備え、前記子局装置が、前記親局装置から前記負荷を接続する指示を受けた場合に、前記配電線と、前記負荷との間を閉路にする手段を備えることを特徴とする。
この構成によれば、変電所の付近で配電線における電力潮流の方向を判定するので、逆潮流、すなわち、分散型電源による余剰電力の発生を確実に検出し、負荷により余剰電力の消費させることができる。そして、既設の負荷を流用し、かつ、2つの通信装置(親局装置と子局装置)だけを新設することにより、上記のような構成を安価に実現することができる。以上によれば、分散型電源の導入に際して低コストに電力系統の安定化を図ることができる。
また、本発明の上記余剰電力利用システムにおいて、前記負荷が、前記配電線の末端に連携し、前記子局装置が、前記配電線と、前記負荷との間が閉路の場合に、前記配電線の末端において系統電圧の低下を検出したときに、前記配電線と、前記負荷との間を開路にする手段をさらに備えることとしてもよい。
この構成によれば、配電線の末端で系統電圧の低下を判定するので、余剰電力の消失を確実に検出し、系統電圧の回復を図ることができる。
また、本発明の上記余剰電力利用システムにおいて、前記負荷が、前記配電線から電力を受けるタイミング及び大きさを問わないものであることとしてもよい。
この構成によれば、余剰電力が発生するタイミング及び余剰電力の大きさは正確には分からず、また、予測することも困難なので、給電のタイミングや大きさといった条件を問わない負荷を選択することにより、分散型電源の余剰電力を有効に利用することができる。
また、本発明の上記余剰電力利用システムにおいて、前記負荷が、凍結しやすい場所に散水する装置、又は、暑くなる場所に散水する装置であることとしてもよい。
この構成によれば、余剰電力を融雪や打ち水用の装置に利用することにより、必ずしも決まった時刻に決まった時間だけ装置が動作しなくてもよいので、分散型電源の余剰電力を有効に利用することができる。
また、本発明の上記余剰電力利用システムにおいて、前記配電線と、前記負荷との間に連系し、前記配電線から前記余剰電力を充電する蓄電池をさらに備え、前記子局装置が、凍結又は暑さのひどい時間帯に、前記配電線と、前記負荷との間が閉路になっていないときに、前記蓄電池と、前記負荷との間を閉路にする手段をさらに備えることとしてもよい。
この構成によれば、負荷装置を動作させる必要が生じた場合には、配電線から余剰電力を充電した蓄電池から放電するので、さらに分散型電源の余剰電力を有効に利用することができる。
その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、分散型電源の導入に際して低コストに電力系統の安定化を図ることができる。
分散型電源余剰電力利用システム1の構成を示す図である。 PCS2のハードウェア構成を示す図である。 子局3のハードウェア構成を示す図である。 子局3の記憶部35に記憶される子局データ35Aの構成を示す図である。 分散型電源余剰電力利用システム1の処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施の形態に係る分散型電源余剰電力利用システムは、電力系統に連系する分散型電源の余剰電力を、逆潮流として電力系統に戻したままにするのではなく、稼動のタイミングを問わない負荷に供給するものである。これによれば、分散型電源の余剰電力を有効に利用し、電力系統の安定化を図ることができる。
≪システムの構成と概要≫
図1は、分散型電源余剰電力利用システム1の構成を示す図である。分散型電源余剰電力利用システム1は、配電系統(電力系統)の各箇所に通信装置を設置し、その通信装置により、余剰電力が発生しているか否かを判定し、余剰電力があれば、配下にある散水装置を動作させるものである。配電系統において、配電用変電所(配変)には変圧器TRが設置され、上位系統からの系統電力を変圧器TRの1次側に受電し、受電した系統電力を変圧器TRの2次側から延設された配電線に送電する。配電線には顧客用の変圧器trが連系し、変圧器trには顧客宅(需要家宅)の電力機器として単独の負荷L、又は、負荷L、インバータIV(Inverter)及び太陽光発電装置PV(Photovoltaic)の組合せが接続される。なお、変圧器trは、例えば、1台で約10〜20世帯を賄う。また、配電用変電所は、例えば、1箇所で数百程度の世帯を賄う。
負荷Lは、変圧器tr又はインバータIVから電力を供給され、供給された電力を消費する。インバータIVは、太陽光発電装置PVで発電された直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を負荷Lに供給する。太陽光発電装置PVは、太陽光により発電する装置である。負荷Lで消費し切れずに余った電力は、逆潮流として変圧器trを通じて配電線に流出する。なお、負荷L、インバータIV及び太陽光発電装置PV等の電力機器は、必ずしも個人の顧客宅に限ることなく、企業や公共の施設に設置されていてもよい。
さらに、配電線の末端に対して、蓄電池B及び散水装置4が連系する。これによれば、変圧器TRから顧客の負荷Lまでの間に余計な電力機器を置かないので、顧客の負荷Lに品質の高い電力を供給することができる。また、散水装置4の故障による短絡が発生しても、配電線の末端だけを切り離すことにより、顧客の負荷Lは停電にならずに済むので、散水装置4の故障の影響を最小限に抑えることができる。
蓄電池Bは、配電線に直結し、配電線から余剰電力を充電するとともに、充電した電力を状況に応じて散水装置4に供給する。充電方法として、非常用電源の充電法である不動充電法を適用してもよい。散水装置4は、スイッチSW1を介して配電線に接続され、スイッチSW2を介して蓄電池Bに接続され、状況に応じて配電線又は蓄電池Bから余剰電力の供給を受けて動作する。散水装置4が散水する場所は、冬には凍結しやすい場所、夏には直射日光等で暑くなる場所(例えば、道路や通路等)が選択される。なお、スイッチSW1及びSW2は、予め開路になっており、散水装置4は当初動作していない。また、蓄電池Bは必須ではなく、散水装置4がスイッチSW1を介して単独で配電線につながっていてもよい。
上記配電系統の構成に対して、通信装置としてPCS(Power Control Server)2及び子局3が設けられる。配電用変電所ごとに、親局(制御装置)であるPCS2が設置され、蓄電池B及び散水装置4には子局3が設置される。PCS2は、配電用変電所付近の配電線における潮流(電流)を監視し、その電流の大きさ及び方向に応じて子局3に散水装置4を動作させる指示を出す。子局3は、PCS2からの指示に応じて配電線に散水装置4を接続するとともに、状況に応じて蓄電池Bに散水装置4を接続する。以下、PCS2のうち、配電用変電所#1に設置されるものをPCS#1とし、配電用変電所#2に設置されるものをPCS#2とする。
なお、太陽光発電装置PVに限ることなく、顧客宅に他の分散型電源(例えば、風力発電装置等)が設置されてもよい。
図2は、PCS2のハードウェア構成を示す図である。PCS2は、通信部21、入力部22、処理部23及び記憶部24を備え、各部がバス25を介してデータを送受信可能なように接続されている。通信部21は、通信線を介して子局3とIP(Internet Protocol)通信等を行う部分であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。入力部22は、配電線に設けられた電力量計から、配電線を流れる潮流の大きさ及び方向を取得する。処理部23は、所定のメモリを介して各部間のデータの受け渡しを行うととともに、PCS2全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部24は、処理部23からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶装置によって実現される。
図3は、子局3のハードウェア構成を示す図である。子局3は、通信部31、入力部32、出力部33、処理部34及び記憶部35を備え、各部がバス36を介してデータを送受信可能なように接続されている。通信部31は、通信線を介してPCS2とIP通信等を行う部分であり、例えば、NIC等によって実現される。入力部32は、配電線に設置された電圧計から系統電圧を取得し、散水装置4が設置された場所の温度計からその周辺の温度を取得する。出力部33は、処理部34からの指示によりスイッチSW1及びSW2に開閉の指令を発行する。処理部34は、所定のメモリを介して各部間のデータの受け渡しを行うととともに、子局3全体の制御を行うものであり、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部35は、処理部34からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、HDDやSSD等の不揮発性記憶装置によって実現される。
≪データの構成≫
図4は、子局3の記憶部35に記憶される子局データ35Aの構成を示す図である。子局データ35Aは、子局3の処理で用いられるデータであり、系統電圧閾値35A1、冬期時間帯35A2、夏期時間帯35A3、低温度閾値35A4及び高温度閾値35A5を含む。系統電圧閾値35A1は、配電線の系統電圧が低下したときに、子局3が散水装置4を配電線から切るための閾値であり、電圧値(例えば、200V等)又は電圧低下率(例えば、−1%等)が設定される。冬期時間帯35A2、夏期時間帯35A3、低温度閾値35A4及び高温度閾値35A5には、配電線が散水装置4につながっていないときに、子局3が蓄電池Bから散水装置4に給電すべきか否かを判断するための値が設定される。冬期時間帯35A2は、凍結がひどいと判断される冬期の期間及び時間帯を示す。夏期時間帯35A3は、暑さがひどいと判断される夏期の期間及び時間帯を示す。低温度閾値35A4は、凍結がひどいと判断される温度の上限値である。高温度閾値35A5は、暑さがひどいと判断される温度の下限値である。
≪システムの処理≫
図5は、分散型電源余剰電力利用システム1の処理を示すフローチャートである。本処理は、PCS2及び子局3において、主として処理部が通信部によりデータを送受信し、記憶部のデータを参照、更新しながら、散水装置4の入切を行うものである。
まず、PCS2は、入力部22を通じて配電線における電力潮流Pの大きさ及び方向を取得する(S501)。そして、電力潮流Pの方向が上位系統側になっているか否かを判定する(S502)。その方向が上位系統側になっていれば(S502のYES)、太陽光発電装置PVの発電電力が負荷Lでは使い切れずに、余剰電力として配電線に流出していることを示すので、その余剰電力を消費するために、子局3に散水装置4の接続を指示する信号を出す。
子局3は、PCS2から散水装置4の接続を指示する信号を受けて、スイッチSW1を閉路にすることにより、散水装置4を「入」にする(S503)。これにより、配電線に連系する散水装置4という負荷が増えたことになり、配電線に流出している余剰電力が散水装置4に流れ込んで消費される。そして、子局3は、入力部32を通じて配電線の系統電圧Vを取得し、電圧低下が−1%(系統電圧閾値35A1)以下になっているか否かを判定する(S504)。電圧低下が−1%以下であれば(S504のYES)、余剰電力はなくなったことを示すので、子局3は、スイッチSW1を開路にすることにより、散水装置4を「切」にする(S505)。これにより、配電線の電力が散水装置4に消費されなくなって、系統電圧Vが回復する。このとき、子局3は、PCS2に散水装置4を切り離した旨を示す信号を送信する。PCS2は、その信号を受信して、再び電力潮流Pの監視を行う(S501)。なお、S504では、系統電圧Vが、例えば、200Vより低下し始めた場合に、すぐに散水装置4を配電線から切り離すようにしてもよい。
S502で電力潮流Pの方向が上位系統側でなければ(S502のNO)、余剰電力はないことを示すので、PCS2は、継続して配電線の電力潮流を監視する(S501)。S504で配電線の電圧低下が−1%より大きければ(S504のNO)、引き続いて余剰電力があることを示すので、子局3は、継続して系統電圧Vを監視する(S504)。
なお、蓄電池Bに充電された電力は、必要に応じて使用することが可能である。詳細には、PCS2からの信号をトリガにした処理(図5の処理)とは非同期に行う処理として、子局3は、現在の時刻が散水の必要な冬期時間帯35A2又は夏期時間帯35A3に含まれていて、スイッチSW1が開路、すなわち、散水装置4が配電線につながっていなければ、スイッチSW2を閉路にして蓄電池Bから散水装置4へ放電し、散水装置4を動作させる。このとき、蓄電池Bと、配電線とは切り離しておいた方がよい。なお、特定の時間帯であるか否かを判定するのではなく、入力部32を通じて周囲の温度を取得し、取得した温度が低温度閾値35A4以下、又は、高温度閾値35A5以上であれば、蓄電池Bから散水装置4へ放電するようにしてもよい。
さらに、蓄電池Bは、所定の地域で大容量のものを設置し、共用するようにしてもよい。そのとき、散水装置4の設置場所が公園等の公共施設であれば、市役所等が蓄電池Bを設置し、管理するものとする。また、顧客は、太陽光発電装置PVによって発電した電力のうち、自宅の負荷Lで使い切れなかった余剰電力を電力会社に売電することも可能である。そのとき、電力会社は、顧客に余剰電力の代金を支払い、一方、余剰電力を消費した散水装置4の管理者(例えば、市役所等)に電気料金を請求する。
なお、上記実施の形態では、図1に示す分散型電源余剰電力利用システム1内の各通信装置を機能させるために、処理部で実行されるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録したプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、本発明の実施の形態に係る分散型電源余剰電力利用システム1が実現されるものとする。この場合、プログラムをインターネット等のネットワーク経由でコンピュータに提供してもよいし、プログラムが書き込まれた半導体チップ等をコンピュータに組み込んでもよい。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、電力系統に対して、太陽光発電装置PV等の分散型電源が大量に導入されても、分散型電源による余剰電力を系統に戻さないので、系統における電圧変動等が発生せず、現状のまま電力系統を運用することができる。そして、余剰電力が発生したときに散水装置4に給電するので、余剰電力を電力系統全体として効率よく利用でき、分散型電源の電力を無駄にせず、有効に利用できる。また、1つの電力系統に2台の通信装置(PCS2及び子局3)を設置して制御するので、分散型電源による余剰電力に対する対策としては低コストで済む。
以上によれば、分散型電源が大量に導入された場合でも、低コストに電力系統の安定化を図ることができる。
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
一例として、上記実施の形態では、余剰電力を消費する負荷装置として散水装置4を説明したが、他の負荷装置であってもよい。ただし、分散型電源余剰電力利用システム1において、太陽光発電装置PV等の分散型電源の余剰電力を利用するので、常時動作する必要がなく、余剰電力があるときだけ動作しても問題のない(すなわち、余剰電力の供給を受けるタイミング及び余剰電力の大きさを問わない)既設の負荷装置を適用することが望ましい。
例えば、揚水発電所で水を上池に揚げる装置を適用してもよい。上池への揚水は、上池の貯水量が許す限りで極力(すなわち、いつでも、どのくらいでも)実施されることが望ましいので、余剰電力の利用に向いている。また、公園等の噴水やモニュメントを動かす装置を適用してもよい。噴水やモニュメントは、人が見ているときに動作することが望ましいものの、動作開始するタイミングや動作する時間がそれほど問われないので、余剰電力の利用に向いている。
1 分散型電源余剰電力利用システム
2 PCS(親局装置)
3 子局(子局装置)
4 散水装置(負荷)
B 蓄電池
PV 太陽光発電装置(分散型電源)
P 電力潮流
V 系統電圧

Claims (5)

  1. 上位系統から系統電力を受電し、受電した前記系統電力を配電線に送電する変電所と、
    前記配電線に連系する分散型電源と、
    を有する電力系統において、前記分散型電源から前記配電線に供給された余剰電力を利用するシステムであって、
    前記配電線に連系し、前記配電線に出た前記余剰電力を消費する既設の負荷と、
    前記配電線と、前記負荷との間を閉路又は開路に切り替える子局装置と、
    前記子局装置と通信可能な親局装置と、
    を備え、
    前記親局装置は、
    前記変電所付近の前記配電線における電力潮流が前記上位系統側の方向へ向かうのを検出した場合に、前記子局装置に対して前記配電線に前記負荷を接続する指示を発する手段
    を備え、
    前記子局装置は、
    前記親局装置から前記負荷を接続する指示を受けた場合に、前記配電線と、前記負荷との間を閉路にする手段
    を備える
    ことを特徴とする余剰電力利用システム。
  2. 請求項1に記載の余剰電力利用システムであって、
    前記負荷は、
    前記配電線の末端に連携し、
    前記子局装置は、
    前記配電線と、前記負荷との間が閉路の場合に、前記配電線の末端において系統電圧の低下を検出したときに、前記配電線と、前記負荷との間を開路にする手段
    をさらに備える
    ことを特徴とする余剰電力利用システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の余剰電力利用システムであって、
    前記負荷は、前記配電線から電力を受けるタイミング及び大きさを問わないものである
    ことを特徴とする余剰電力利用システム。
  4. 請求項3に記載の余剰電力利用システムであって、
    前記負荷は、凍結しやすい場所に散水する装置、又は、暑くなる場所に散水する装置である
    ことを特徴とする余剰電力利用システム。
  5. 請求項4に記載の余剰電力利用システムであって、
    前記配電線と、前記負荷との間に連系し、前記配電線から前記余剰電力を充電する蓄電池をさらに備え、
    前記子局装置は、
    凍結又は暑さのひどい時間帯に、前記配電線と、前記負荷との間が閉路になっていないときに、前記蓄電池と、前記負荷との間を閉路にする手段
    をさらに備える
    ことを特徴とする余剰電力利用システム。
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