JP2012008933A - 車両の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】タイムラグが生じたり車両挙動が不安定になったり、違和感を与えることなく注意喚起を行うことで、乗員に障害物に対する衝突回避行動を行わせることができる車両の制御システムを提供する。
【解決手段】車両の駆動および回生を行う第2モータジェネレータ4と、第2モータECU12と、前方の障害物を検出し、車両と障害物との距離を算出するナイトビジョンシステム19と、算出された車両と障害物との距離に基づき衝突危険度を判定する統合ECU18とを備え、第2モータECU12は、統合ECU18によって衝突危険度が乗員への注意喚起が必要な所定の衝突危険度となったと判定された場合に、第2モータジェネレータ4による回生制御を開始し、第2モータジェネレータの回生により生じる振動を用いて乗員へ報知することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両の制御システムに関するものであり、特に障害物等への衝突を回避させるための注意喚起に係る。
従来、車両前部に設けられたミリ波レーダやレーザーレーダにより車両前方の障害物などを検知して、この検知結果に基づきブレーキを作動させる等の衝突回避制御を行う車両の制御システムが知られている。
また、車両前方に存在する対象物までの距離と自車の車速とに基づき衝突回避制御を行う制御システムとして、対象物までの距離がダウンシフト許可領域内となり乗員による減速意思が検出された場合にダウンシフト制御を実行して自車速度を推奨速度まで低下させるものがある。
上述した乗員による減速意思の入力タイミングは、車両周囲の見通しに応じて変化する傾向があり、ダウンシフト許可領域が一定であると乗員に違和感を与える虞があることから、近年、車両周囲の見通しの良し悪しに応じてダウンシフト許可領域を縮小・拡大させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、カーブ路走行などのイベントが発生した際に運転支援を行う装置として、運転者の癖を学習して、イベント発生時に運転者の癖に合致した支援制御、例えば、運転者がアクセルペダルを戻してブレーキペダルを操作する場合に、これらの操作に先立ちアクセルペダルを戻してブレーキペダルを印加する支援制御を行うことで、ドラバビリティの向上を図るものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−069508号公報 特開2002−195063号公報
ところで、上述した従来の制御システムのうち、前者の制御システムのように見通しに応じてダウンシフト許可領域を縮小・拡大する場合、シフトダウンを行うことで乗員へ注意喚起をすることができるもののタイムラグが生じることが多く応答性に問題がある。また、ダウンシフト許可領域でアクセルペダルを戻すとシフトダウンが強制的に行われるため、乗員に違和感を与えてしまい、さらに変速段の間で駆動力の変化が生じて車両挙動が不安定になる虞がある。
一方、上述した従来の制御システムのうち、後者の制御システムのように運転者の癖に応じた運転支援を行う場合、運転者が意図しない制御が生じる虞があり、また、車両の挙動が変化してからステアリング補正等を行うため時間がかかりすぎて十分な回避動作にならない虞があるという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、タイムラグが生じたり車両挙動が不安定になったり、違和感を与えることなく注意喚起を行うことで、乗員に障害物に対する衝突回避行動を行わせることができる車両の制御システムを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車両(例えば、実施形態における車両1)の駆動および回生を行うモータジェネレータ(例えば、実施形態における第2モータジェネレータ4)と、該モータジェネレータを制御するモータ制御手段(例えば、実施形態における第2モータECU12)と、前方の障害物を検出する検出手段(例えば、実施形態におけるナイトビジョンシステム19)と、該検出手段の検出結果に基づき前記車両と前記障害物との距離を算出する距離算出手段(例えば、実施形態におけるナイトビジョンシステム19)と、該距離算出手段により算出された前記車両と前記障害物との距離に基づき衝突危険度(例えば、実施形態における危険レベル)を判定する危険度判定手段(例えば、実施形態における統合ECU18)とを備え、前記モータ制御手段は、前記危険度判定手段によって衝突危険度が乗員への注意喚起が必要な所定の衝突危険度となったと判定された場合に、前記モータジェネレータによる回生制御を開始し、該モータジェネレータの回生により生じる振動を用いて乗員へ報知することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記モータ制御手段は、前記距離算出手段により算出される前記車両と前記障害物との距離に応じて、警報レベルを変化させることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記車両と障害物との距離が所定距離よりも短くなった場合に、前記車両の制動手段を作動させることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、電動車両等の構成要素であるモータジェネレータの回生時の振動を有効利用することができるため、部品点数が増加することなしに、迅速かつ安定的に乗員へ警報することができる。また、従来のように、シフトチェンジによるタイムラグが生じたり、強制的なシフトダウンにより車両挙動が不安定になったり、乗員が違和感を覚えたりすることなしに、乗員への注意喚起を行い、障害物への衝突回避行動を行わせることができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、車両と障害物との距離に応じて警報レベルを変化させることで、例えば、車両と障害物との距離が近づくほど警報レベルを上昇させるなど、現在の衝突危険度を乗員に報知することができるため、適正なタイミングで乗員に操舵等の回避操作を行わせることができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、例えば、車両の停止動作を開始しないと衝突する可能性が非常に高い、車両と障害物との距離が所定距離よりも短くなった場合に、制動手段を作動させることができるため、衝突可能性が非常に高いことを、より確実に乗員に認識させることができる効果がある。
本発明の実施形態における車両の斜視図である。 本発明の実施形態における車両の制御システムの概略構成を示すブロック図である。 警報レベルを乗員へ報知する制御処理を示すフローチャートである。 車速と対象物までの距離との変化を示すグラフである。 車速に応じた第2モータジェネレータが発生可能なトルクを示すグラフである。
次に、この発明の実施形態における車両の制御システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は、この実施形態の制御システムが搭載される車両1を示したものである。この車両1は、駆動源としてエンジン2と、このエンジン2に駆動軸(不図示)が接続された第1モータジェネレータ3とを備え、これらエンジン2および第1モータジェネレータ3の駆動力がトランスミッション(不図示)およびディファレンシャル(不図示)を介して車両1の前輪Wfに伝達可能に構成される。一方、車両1の後輪Wrには、第2モータジェネレータ4の駆動軸5が接続され、その駆動力がディファレンシャル(図示略)を介して車両1の後輪Wrに伝達可能に構成される。車両1の減速時には、前輪Wfから第1モータジェネレータ3に駆動力が伝達されると、第1モータジェネレータ3が発電機として機能し、後輪Wrから第2モータジェネレータ4に駆動力が伝達されると、第2モータジェネレータ4が発電機として機能し、これら第1モータジェネレータ3および第2モータジェネレータ4が、いわゆる回生制動力を発生する。
第1モータジェネレータ3および第2モータジェネレータ4は、DCブラシレスモータなどとされ、図1,2に示すように、第1モータジェネレータ3には第1PDU(パワードライブユニット)6aを介して高圧バッテリ7が接続される一方、第2モータジェネレータ4には第2PDU(パワードライブユニット)6bを介して高圧バッテリ7が接続される。
第1PDU6aには第1モータECU(電子制御ユニット)11が接続され、第2PDU6bには第2モータECU(電子制御ユニット)12が接続される。
第1PDU6aと第2PDU6bとは、それぞれスイッチング素子をブリッジ接続してなるブリッジ回路を具備してパルス幅変調(PWM)により駆動されるPWMインバータを備えて構成される。第1PDU6aは、パルス幅変調によるゲート制御信号を受けて、第1モータジェネレータ3の駆動および発電(回生)を制御する。同様に、第2PDU6bは、パルス幅変調によるゲート制御信号を受けて、第2モータジェネレータ4の駆動および発電(回生)を制御する。
第1PDU6aは、第1モータジェネレータ3の駆動時に高圧バッテリ7から出力される直流電力を3相交流電力に変換するして第1モータジェネレータ3へ供給し、第2PDU6bは、第2モータジェネレータ4の駆動時に高圧バッテリ7から出力される直流電力を3相交流電力に変換して第2モータジェネレータ4へ供給する。また、第1PDU6aは、第1モータジェネレータ3の発電(回生)時に第1モータジェネレータ3から出力される3相交流電力を直流電力に変換して高圧バッテリ7を充電し、第2PDU6bは、第2モータジェネレータ4の発電(回生)時に第2モータジェネレータ4から出力される3相交流電力を直流電力に変換して高圧バッテリ7を充電する。
高圧バッテリ7には、充電状態(SOC;ステートオブチャージ)等を監視してマネジメントを行うバッテリECU13が接続されるとともに、主に補機類への駆動電力を供給する12Vバッテリ14がコンバータ(CONV)15を介して接続される。コンバータ15、12Vバッテリ14およびバッテリECU13はそれぞれ電源ECU16に接続され、電源ECU16が、高圧バッテリ7の充電状態および12Vバッテリ14の充電状態に応じて高圧バッテリ7の電力をコンバータ15により降圧して12Vバッテリ14を充電する制御を行う。
一方、エンジン2には、アクセルペダルセンサやエアフロメータ(不図示)などの検出結果に基づき燃料噴射量等を変化させてエンジンを制御するエンジン(ENG)ECU10が接続される。
エンジンECU10、第1モータECU11および第2モータECU12は、それぞれHEVECU17に接続される。HEVECU17は、エンジン2、第1モータジェネレータ3および第2モータジェネレータ4による駆動力配分や第1モータジェネレータ3および第2モータジェネレータ4による回生量を決定して、エンジンECU10、第1モータECU11および第2モータECU12に対して個別に制御指令を出力する。
HEVECU17と電源ECU16とは、各種車載ユニットを統合制御する統合ECU18に接続される。統合ECU18は、車載された各種センサや各種車載ユニットを監視しており、例えば、車両1に何らかの異常が生じた場合には、その異常の種類に応じた車両制御を行うべく、各車載ユニットに対する制御指令を出力する。
統合ECU18には、車両1の異常を検知する車載装置として、特に夜間に、車両前方の歩行者を検知して、運転席前方に設置されたHUD(ヘッドアップディスプレイ;図1参照)20の表示やスピーカの音声出力により運転者に報知するナイトビジョンシステム19が接続される。
このナイトビジョンシステム19は、車両1の前方、より具体的にはフロントバンパーやフロントグリル近傍等に設置された左右2つの遠赤外線カメラ21,21(図1参照)により捉えられた映像をHUD20に映し出すと共に、遠赤外線カメラ21,21により捉えられた熱源対象物が歩行者か否かを判定する処理を実施して、熱源対象物が歩行者であると判定された場合には、スピーカから音声出力をすると共に、HUD20の映像の熱源対象物を歩行者として強調表示することで運転者に注意喚起をする制御を実施する。
さらにナイトビジョンシステム19は、左右2つの遠赤外線カメラ21,21の視差を利用して、熱源対象物(歩行者)までの距離を算出する処理を実施する。この算出された距離と自車速度とから熱源対象物の相対的な動きや位置を求めることができる。
上述した統合ECU18は、車両1から熱源対象物までの距離が短くなるほど高くなる複数段の、より具体的には4段階の警報レベル(衝突危険度)を判定するように設定されており、これら警報レベルを判定するための距離の閾値が予めメモリ等に記憶される。統合ECU18は、車両1から熱源対象物までの現在距離と予め記憶された各閾値とを比較して、現在の警報レベルを決定し、この決定された警報レベルの情報を、第2モータジェネレータ4を制御する第2モータECU12へ出力する。
警報レベルの情報が入力された第2モータECU12では、それぞれ警報レベル毎に予め大きさが設定された振動を第2モータジェネレータ4から発生させるための回生制御を行う。第2モータジェネレータ4は、回生トルクの変動幅が所定以上となった場合に振動を発し、この第2モータジェネレータ4の振動が車体を介して乗員に伝達される。つまり、この実施形態では、第2モータジェネレータ4の振動をもって乗員への警報レベルの報知がなされる。
この実施形態における車両の制御システムは、上述した構成を備えており、次に、この実施形態の車両の制御システムの動作、より具体的には警報レベルを乗員へ報知する制御処理について図3のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ナイトビジョンシステム19によって、熱源対象物(以下、単に対象物と称す)を検知するとともに(ステップS01)、対象物が歩行者であると判定された場合には、遠赤外線カメラ21,21の視差に基づき車両1から対象物までの距離を算出して(ステップS02)、この距離の情報を統合ECU18へ出力する(ステップS03)。
次いで、統合ECU18により対象物までの距離が、警報レベルを判定するための第1閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS04)。この判定の結果、対象物までの距離が第1閾値よりも小さいと判定された場合には、4段階に設定された警報レベルのうち最も緊急度の低い警報レベル「1」を現在の警報レベルとして設定し、この警報レベルの情報を第2モータECU12へ出力する(ステップS05)。すると第2モータECU12は、警報レベル「1」に応じた振動が発生されるように第2モータの回生制御を行い(ステップS06)、上述した一連の処理を一旦終了する。
一方、統合ECU18により対象物までの距離が第1閾値以上であると判定された場合は(ステップS04でNO)、統合ECU18によって対象物までの距離が第2閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS07)。この判定の結果、対象物までの距離が第2閾値よりも小さいと判定された場合には(ステップS07でYES)、2番目に緊急度の低い警報レベル「2」を現在の警報レベルとして設定し、この警報レベルの情報を第2モータECU12へ出力する(ステップS08)。すると第2モータECU12は、警報レベル「2」に応じた振動が発生されるように第2モータの回生制御を行い(ステップS09)、上述した一連の処理を一旦終了する。ここで、警報レベル「2」のときには、第2モータから発生される振動によって上述した警報レベル「1」のときよりも緊急度が高いことを乗員に報知すべく、少なくとも警報レベル「1」のときよりも大きな振動となるように回生制御される。
一方、統合ECU18により対象物までの距離が、第2閾値以上であると判定された場合は(ステップS07でNO)、統合ECU18により対象物までの距離が第3閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS10)。この判定の結果、対象物までの距離が第3閾値よりも小さいと判定された場合には(ステップS10でYES)、2番目に緊急度の高い警報レベル「3」を現在の警報レベルとして設定し、この警報レベルの情報を第2モータECU12へ出力する(ステップS11)。すると第2モータECU12によって、警報レベル「3」に応じた振動が発生されるように第2モータの回生制御が行われ(ステップS12)、上述した一連の処理を一旦終了する。ここで、警報レベル「3」のときには、第2モータから発生される振動によって上述した警報レベル「2」のときよりも緊急度が高いことを乗員に報知すべく、少なくとも警報レベル「2」のときよりも大きな振動となるように回生制御される。
一方、統合ECU18により対象物までの距離が、第3閾値以上であると判定された場合は(ステップS10でNO)、最も緊急度の高い警報レベル「4」を現在の警報レベルとして設定する。そして、この警報レベルの情報をブレーキ制御装置(不図示)へ出力し、車両1の制動装置を強制的に作動させて(ステップS13)、車両1が対象物と衝突する前に停止させる(ステップS14)。そして、上述した一連の処理を一旦終了する。この制動装置の作動に伴う車両1の減速により警報レベル「4」であることが乗員へ報知される。
図4は、縦軸を車速、横軸を対象物までの距離としたグラフであり、横軸の「1」,「2」,「3」,「4」の数字は各閾値(第1〜第4閾値)を示す番号であり、第1閾値よりも小さくて第2閾値以上の距離範囲が警報レベル「1」、第2閾値よりも小さくて第3閾値以上の距離範囲が警報レベル「2」、第3閾値よりも小さくて第4閾値以上の距離範囲が警報レベル「3」、第4閾値よりも小さい距離範囲が警報レベル「4」に設定される。なお、図4のグラフは、乗員によるブレーキ操作が行われていない場合の一例である。
この図4のグラフに示すように、対象物までの距離が、第1閾値以上の状態から、徐々に減少して第1閾値よりも短い距離になると、第2モータジェネレータ4に振動を発生させるための減速回生制御が行われる。ここで、図4のグラフ中に二点鎖線の丸で囲んだ部分は、第2モータジェネレータ4が振動を発生している最中に、回生により減速される部分を示している。この回生により減速される部分に示されるように、第2モータジェネレータ4から振動を発生させるための減速回生制御は、予め設定された所定時間が経過した後に停止される。同様に、対象物までの距離が第2閾値より小さくなった場合、および、第3閾値より小さくなった場合も、上記第1閾値よりも小さくなった場合と同様に、第2モータジェネレータ4に振動を発生させる減速回生制御が所定時間なされる。一方、対象物までの距離が第3閾値よりも小さくなった場合には、車両1の制動装置が作動されて、所定時間後に車両1が停止される。
図5は、第2モータジェネレータ4のトルク(縦軸)と車速(横軸)との関係を示すグラフであり、トルクが正となる側が駆動側、負となる側が回生側である。この図5のグラフに矢印で示しているのが第2モータジェネレータ4の回生トルクを変化可能な範囲である。なお、横軸に付した番号「1」〜「4」は、それぞれ上述した図4の第1〜第4閾値を示しており、対象物までの距離がこれら第1〜第4閾値となる時の車速である。この図5のグラフに示すように、第2モータジェネレータ4のトルクの可変範囲は、車速が高いほど狭く、車速が低いほど広くなる。そして、第2モータジェネレータ4は、回生トルクの変動が大きいほど、大きな振動を発生する。また、第2モータジェネレータ4の位相が、最大トルクとなる回転磁界の位相からずれるほど、トルクリプルにより発生する振動が大きくなる。つまり、低回転時ほど大きな振動を発生することが可能となり、例えば、警報レベル「1」では0.1G、警報レベル「2」では0.2G、警報レベル「3」では0.3Gなど、警報レベルに応じた大きさの振動が発生可能となっている。
したがって、上述した実施形態の車両の制御システムによれば、部品点数が増加することなしに車両1の構成要素である第2モータジェネレータ4の回生時の振動を有効利用して、迅速かつ安定的に乗員へ警報することができるため、従来のように、シフトチェンジのタイムラグが生じたり、強制的なシフトダウンにより車両挙動が不安定になったり、乗員が違和感を覚えたりすることなしに、乗員への注意喚起を行うことができる。
また、車両1と対象物との距離が近づくほど警報レベルを上昇させて、現在の衝突危険度を乗員に報知することができるため、適正なタイミングで乗員に操舵等の回避操作を行わせることができる。
また、車両1と対象物との距離が第1閾値よりも小さくなったタイミングおよび第2閾値よりも小さくなったタイミングでそれぞれ第2モータジェネレータ4の振動により、警報レベルを乗員に報知した後、車両1と対象物との距離が第3閾値よりも小さくなった場合に、車両1の制動装置を作動させるため、この制動装置の作動によって衝突可能性が非常に高いことを確実に乗員に認識させることができ、最終的には車両1を停車させて対象物との衝突を回避させることができる。
なお、この発明は上述した実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、車両1の後部に設けられて、後輪Wrの駆動回生を行う第2モータジェネレータ4が、後輪Wrの車軸に接続される場合を一例に説明したが、車両後部に2つ以上のモータを設けて後輪Wfを駆動してもよく、また、後輪Wfのホイール内部に設けた、いわゆるインホイールタイプのモータを用いてもよい。
さらに、上述した実施形態では、ナイトビジョンシステム19によって検知された車両1から対象物までの距離に基づき警報レベル(衝突危険度)を判定する場合について説明したが、ナイトビジョンシステム19によって、対象物までの距離、車速、対象物の相対的な位置等に基づき車両1に対する対象物毎の衝突可能性を求めて、これら衝突可能性の値に応じて警報レベルを判定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、警報レベルに応じて振動の大きさを変化させる場合について説明したが、警報レベルに応じて振動の継続時間を変化させて乗員に警報レベルを報知するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では警報レベル「1」〜「4」を設定する場合について説明したが、複数段の警報レベルであればよく4段階に限られるものではない。
また、上述した実施形態の車両1は、車両前部にエンジン2と第1モータジェネレータ3とを備えるハイブリッド車両を一例に説明したが、ハイブリッド車両に限られず、モータジェネレータのみで駆動する電動車両であってもよい。さらに、第2モータジェネレータ4により振動を発生させる場合について説明したが、第1モータジェネレータ3により振動を発生させても良い。上述した実施形態では、とりわけ、エンジン2から離れた後輪Wr側に配置される第2モータジェネレータ4により振動を発生させることで、エンジン2の制御に何ら影響を与えることなしに、乗員に警報レベルを報知することが可能になるなど、車両1の他の制御への影響を最小限にできる点で有利となる。
1 車両
4 第2モータジェネレータ
12 第2モータECU(モータ制御手段)
18 統合ECU(危険度判定手段)
19 ナイトビジョンシステム(距離算出手段、検出手段)

Claims (3)

  1. 車両の駆動および回生を行うモータジェネレータと、
    該モータジェネレータを制御するモータ制御手段と、
    前方の障害物を検出する検出手段と、
    該検出手段の検出結果に基づき前記車両と前記障害物との距離を算出する距離算出手段と、
    該距離算出手段により算出された前記車両と前記障害物との距離に基づき衝突危険度を判定する危険度判定手段とを備え、
    前記モータ制御手段は、前記危険度判定手段によって衝突危険度が乗員への注意喚起が必要な所定の衝突危険度となったと判定された場合に、前記モータジェネレータによる回生制御を開始し、該モータジェネレータの回生により生じる振動を用いて乗員へ報知することを特徴とする車両の制御システム。
  2. 前記モータ制御手段は、前記距離算出手段により算出される前記車両と前記障害物との距離に応じて、警報レベルを変化させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御システム。
  3. 前記車両と障害物との距離が所定距離よりも短くなった場合に、前記車両の制動手段を作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御システム。
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