JP2012007952A - 外観検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー画像に基づいて高精度に外観の良否判定ができる外観検査装置を提供する。
【解決手段】輝度平均値算出部12は、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfからそれぞれ輝度平均値Avr,Avg,Avbを求める。平均値比較部13は、その求めた輝度平均値Avr,Avg,Avbから、ルックアップテーブルLTを使って、異物と背景色とのコントラストが最も大きいフィルタ画像データを選択する。そして、異物判定処理部14は、その選択した異物と背景色とのコントラストが最も大きいフィルタ画像データに基づいて画像処理を行う。従って、各フィルタ画像データDrf,Dgf.Dbfの中から、異物と背景色とのコントラストが最も大きいフィルタ画像データを使って画像処理を行い異物と背景色との判断を行うことから、閾値の設定も容易でかつ高精度の異物検出が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、外観検査装置に関する。
従来、例えば、半導体ウェハ上に形成されたダイシング前の半導体チップについて、チップ毎にカラー撮像装置にて撮像し、その撮像して取得した画像データを画像処理してチップ上の異物の有無を判断し、良品かどうか判定する外観検査が行われている。
このような、外観検査における良品の有無の判定は、例えば、複数の検査良品から取得された良品画像テータ群について位置合わせを行った上、同一座標を持つ画素毎に輝度の平均と標準偏差を算出しておく。そして、被検出品から取得された画像データについて位置合わせを行った上、同一座標を持つ画素毎に、その輝度と標準偏差を用いて定義される評価式により評価することにより良否判定を行うようにしていた(例えば、特許文献1)。
特開2005−265661号公報
ところで、一般に、この種の外観検査では、背景色は一定という前提の上で行われ、背景色が変わらないことを想定していた。しかしながら、良品のチップであっても、例えば、膜厚が僅かに異なることにより、チップの背景色の色味が異なって、良品のチップの範囲内において色味のばらつきが生じていた。このような場合、カラー撮像装置で撮像したカラー画像ではそのチップ毎で異なる背景色の色味に基づいて画素毎に輝度の平均と標準偏差を算出する場合には、標準偏差が大きくなる。
従って、特許文献1のような場合、これら良品のチップの範囲内において背景色の色味のばらつきが大きい場合、標準偏差が大きくなることで検査精度が低くなることから、検査対象のチップの欠陥を見逃す虞があった。
また、カラー撮像装置を使用し、そのカラー画像に基づいて画像処理をする際、光の赤、緑、及び、青色成分の波長が異なるため、カラー撮像装置の撮像レンズの色収差によって、赤、緑及び青も各フィルタ画像の結像する焦点距離がそれぞれ若干ずれる。その結果、解像力が低下することから、これを補間するために高度な技術を必要としていた。
また、カラー撮像装置に赤、緑、及び、青のフィルタをベイヤー配列したイメージセンサを使用している場合、各フィルタ画像データについて補間処理が行われる。この補間処理を高精度におこなわないと、解像力が低下することから、これを補間するために複雑な補間処理を必要としていた。
本発明は、カラー画像に基づいて高精度に外観の良否判定ができる外観検査装置を提供する。
本発明の外観検査装置は、ワークに対して光を照射する照明部と、前記ワークの所定領域を撮像する撮像部と、前記撮像部による撮像画像データを入力し画像処理して前記ワークの異物欠陥を検出する画像処理部とを有した外観検査装置において、前記画像処理部は、前記撮像部で撮像した得られたカラー画像データから赤、緑、及び、青のフィルタ画像データを作成するRGB画像データ生成部と、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の特徴量を算出する特徴量抽出部と、前記特徴量算出部が抽出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの特徴量を入力し、それら特徴量を比較して、異物を検出しやすい最適なフィルタ画像データを選び出すフィルタ画像比較部とを備え、前記フィルタ画像比較部が選択したフィルタ画像データを用いて画像処理による異物欠陥検出を行うことを特徴とする。
前記発明の外観検査装置において、前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の輝度平均値を特徴量として算出する輝度平均値算出部であり、前記フィルタ画像比較部は、前記輝度平均値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの輝度平均値と、予め作成したルックアップテーブルとに基づいて、最適なフィルタ画像データを選択する平均値比較部であることを特徴とする。
前記発明の外観検査装置において、前記フィルタ画像比較部は、前記輝度平均値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの輝度平均値と、予め作成したルックアップテーブルとに基づいて、前記ワークの色味異常として不良判定する。
前記発明の外観検査装置において、前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから低輝度値側の傾きを特徴量として算出する低輝度側傾き算出部であり、前記フィルタ画像比較部は、前記低輝度側傾き算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの低輝度値側の傾きを比較して、その傾きの絶対値が最も大きなフィルタ画像データを、低輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する低輝度側傾き比較部であることを特徴とする。
前記発明の外観検査装置において、前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから高輝度値側の傾きを特徴量として算出する高輝度側傾き算出部であり、前記フィルタ画像比較部は、前記高輝度側傾き算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの高輝度値側の傾きを比較して、その傾きの絶対値が最も大きなフィルタ画像データを、高輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する高輝度側傾き比較部であることを特徴とする。
前記発明の外観検査装置において、前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから低輝度値側の傾きを特徴量として算出する低輝度側傾き算出部と、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから高輝度値側の傾きを特徴量として算出する高輝度側傾き算出部とを備え、前記フィルタ画像比較部は、前記低輝度側傾き算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの低輝度値側の傾きを比較して、その傾きの絶対値が最も大きなフィルタ画像データを、低輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する低輝度側傾き比較部と、前記高輝度側傾き算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの高輝度値側の傾きを比較して、その傾きの絶対値が最も大きなフィルタ画像データを、高輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する高輝度側傾き比較部とを備えたことを特徴とする。
前記発明の外観検査装置において、前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから最小輝度値を特徴量として算出する最小輝度値算出部であり、前記フィルタ画像比較部は、前記最小輝度値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの最小輝度値を比較して、その最小輝度値が最も大きなフィルタ画像データを、低輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最小輝度値比較部であることを特徴とする。
前記発明の外観検査装置において、前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから最大輝度値を特徴量として算出する最大輝度値算出部であり、前記フィルタ画像比較部は、前記最大輝度値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの最大輝度値を比較して、その最大輝度値が最も小さなフィルタ画像データを、高輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最大輝度値比較部であることを特徴とする。
前記発明の外観検査装置において、前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから最小輝度値を特徴量として算出する最小輝度値算出部と、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから最大輝度値を特徴量として算出する最大輝度値算出部とを備え、前記フィルタ画像比較部は、前記最小輝度値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの最小輝度値を比較して、その最小輝度値が最も大きなフィルタ画像データを、低輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最小輝度値比較部と、前記最大輝度値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの最大輝度値を比較して、その最大輝度値が最も小さなフィルタ画像データを、高輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最大輝度値比較部とを備えたことを特徴とする。
前記発明の外観検査装置において、前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域のフーリエ・スペクトルを演算し、各フィルタ画像データのフーリエ・スペクトルから最大周波数成分を特徴量として算出する最大周波数成分算出部であり、前記フィルタ画像比較部は、前記最大周波数成分算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データのフーリエ・スペクトルの最大周波数成分を比較して、その最大周波数成分が最も大きなフィルタ画像データを、異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最大周波数成分比較部であることを特徴とする。
本発明によれば、カラー画像に基づいて高精度に外観の良否判定ができる。
外観検査装置のシステム構成を説明するためのシステム構成図である。 半導体チップを説明するための説明図である。 ルックアップテーブルの構成を説明するための説明図である。 第2実施形態の外観検査装置のシステム構成を示すシステム構成図である。 赤フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 緑フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 青フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 第3実施形態の外観検査装置のシステム構成を示すシステム構成図である。 赤フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 緑フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 青フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 第4実施形態の外観検査装置のシステム構成を示すシステム構成図である。 赤フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 緑フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 青フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 第5実施形態の外観検査装置のシステム構成を示すシステム構成図である。 赤フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 緑フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 青フィルタ画像データに基づく濃淡ヒストグラムを示す図である。 第6実施形態の外観検査装置のシステム構成を示すシステム構成図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の外観検査装置を半導体ウェハ上に形成した半導体チップの外観検査装置に具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1において、外観検査装置1は検査テーブル2を備え、その検査テーブル2には、ワークとしての半導体ウェハWが載置されている。半導体ウェハWには、図2に示すように、ダイシング前の複数の半導体チップCPが区画形成されている。この半導体チップCPは、後工程において、チップ上に電子回路や機械要素が形成されて、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械素子)となる。本実施形態では、各半導体チップCPは、その4隅にダイシングマークAMが形成されているとともに、半導体チップCP内に四角形状の凹部3が形成されている。そして、凹部3の底部は四角形状に形成されるようになっている。
半導体ウェハWを載置した検査テーブル2の上方位置には、照明部としての照明装置5が配置されている。照明装置5は、光源として白色LEDを備え、白色光を検査テーブル2上の半導体ウェハWに照射するようになっている。
検査テーブル2の上方位置には、撮像部としてのカラー撮像装置8が配置されている。カラー撮像装置8は、照明装置5の白色光が照射された半導体ウェハWの各半導体チップCPを撮像する。カラー撮像装置8は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ8aを備え、そのイメージセンサ8aの各画素(受光素子)毎に、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタのいずれかを配置して、カラー画像を撮像する。尚、本実施形態では、各素子毎のカラーフィルタの配置は、いわゆる、ベイヤー(Bayer)配列としている。
そして、カラー撮像装置8で撮像した半導体ウェハWの各半導体チップCPのカラー画像データGDは、画像処理部としての画像処理装置10に出力される。
画像処理装置10は、カラー撮像装置8で撮像したカラー画像データGDを画像処理して半導体ウェハWの各半導体チップCPの欠陥の有無を検出して良否判定を行う。画像処理装置10は、RGB画像データ生成部11、輝度平均値算出部12、平均値比較部13、異物判定処理部14、記憶部15及びルックアップテーブルLTを有している。
RGB画像データ生成部11は、カラー撮像装置8(CCDイメージセンサ8a)で撮像したカラー画像データGDを入力し、カラー画像データGDを分解して、赤フィルタ画像データDrf、緑フィルタ画像データDgf、青フィルタ画像データDbfを生成する。
詳述すると、イメージセンサ8aの赤のフィルタを配置した各画素(受光素子)からの画素データは、赤フィルタ画像データDrfとなる。また、緑のフィルタを配置した各画素(受光素子)からの画素データは、緑フィルタ画像データDgfとなる。さらに、青のフィルタを配置した各画素(受光素子)からの画素データは、青フィルタ画像データDbfとなる。
このとき、本実施形態では、CCDイメージセンサ8aは、カラーフィルタについて、ベイヤー(Bayer)配列を採用している。そのため、イメージセンサ8aの全画素数(例えばN個)に対して、赤と青の画素数N/4、緑が画素数N/2となり、一様でなく数が異なる。
そこで、RGB画像データ生成部11は、各画素の周辺の画素のデータを利用して補間処理を行い、N個の画素(即ち、イメージセンサの全画素)からなる赤フィルタ画像データDrf、緑フィルタ画像データDgf、及び、青フィルタ画像データDbfをそれぞれ生成する。
RGB画像データ生成部11が作成した、それぞれN個の画素からなる赤フィルタ画像データDrf、緑フィルタ画像データDgf、及び、青フィルタ画像データDbfは、特徴量抽出部としての輝度平均値算出部12に出力される。
輝度平均値算出部12は、赤フィルタ画像データDrf、緑フィルタ画像データDgf及び青フィルタ画像データDbfについて、半導体チップCPは、その4隅にダイシングマークAMが形成されているとともに、半導体チップCP内に四角形状の凹部3であって予め定めた検査領域にある各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfにおける輝度値の輝度平均値Avr,Avg,Avbをそれぞれ求める。尚、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの輝度値は、本実施形態では、8ビットのビットデータで構成され、0〜255の階調に区分されている。
詳述すると、予め定めた検査領域にある赤フィルタ画像データDrfについて、その検査領域に属する画素の輝度値を合計し、検査領域にある画素数で割って、赤フィルタ画像データDrfに基づく輝度平均値Avrを求める。同様にして、緑フィルタ画像データDgf及び青フィルタ画像データDbfに基づく輝度平均値Avg,Avbもそれぞれ求める。
輝度平均値算出部12にて算出された赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfに対する輝度平均値Avr,Avg,Avbは、フィルタ画像比較部としての平均値比較部13に出力される。平均値比較部13は、この輝度平均値Avr,Avg,Avbと画像処理装置10内に設けられたルックアップテーブルLTに記憶された選定フィルタ画像データDsfと比較して、一致する選定フィルタ画像データDsfを検索する。
ルックアップテーブルLTは、図3に示すように、1つの半導体チップCPから取得されたカラー画像データGD毎に、予め定めた検査領域における赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfに対する輝度平均値Avr,Avg,Avbが記憶され、その輝度平均値Avr,Avg,Avbに対する選定フィルタ画像データDsfを記憶したテーブルである。
詳述すると、カラー撮像装置8にて撮像される半導体チップCPは、良品の範囲内にあっても僅かに膜厚が異なれば、半導体チップCPの凹部3に囲まれた四角枠内の色味が変わる。この場合、良品の範囲内にあってもこの色味の変化に基づいて、異物でないのに異物と誤検出し不良品と判断されてしまう。
そこで、カラー撮像装置8にて取得したカラー画像データGDを赤、緑及び青に分解して得た、赤フィルタ画像データDrf、緑フィルタ画像データDgf及び青フィルタ画像データDbfの中のいずれのフィルタ画像データが検査領域内の異物と背景色とのコントラストが最も大きく、そのフィルタ画像データを使用して検査すれば高精度に検査できるかを検証した。そして、その輝度平均値Avr,Avg,Avbの組み合わせから検査に使用するフィルタ画像データを選定するために使用されるのがルックアップテーブルLTである。
ルックアップテーブルLTは、以下のように作成される。
つまり、まず、良品であって、色味が異なる全ての半導体チップCPを用意し、これら各半導体チップCPをカラー撮像装置8にて撮像する。そして、色味が異なる良品の各半導体チップCPについて、予め定めた検査領域における赤、緑及び青の各フィルタ画像データに対する輝度平均値Avr,Avg,Avbを求める。そして、その求めた各輝度平均値Avr,Avg,Avbの組み合わせが、色味が異なる良品の半導体チップCP毎にルックアップテーブルLTに記憶される。
そして、半導体チップCP毎の各フィルタ画像データDrf,Dgf.Dbfの輝度平均値Avr,Avg,Avbの組み合わせにおいて、赤フィルタ画像データDrf、緑フィルタ画像データDgf及び青フィルタ画像データDbfのいずれのフィルタ画像データが検査領域内の異物と背景色とのコントラストが最も大きく現れるのか検証する。そして、検証して、輝度平均値Avr,Avg,Avbの組み合わせにおいて、赤フィルタ画像データDrf、緑フィルタ画像データDgf及び青フィルタ画像データDbfの中のいずれが、検査領域内の異物と背景色とのコントラストが最も大きいフィルタ画像データかを求めて、そのコントラストが最も大きいフィルタ画像データを選定フィルタ画像データDsfとして記憶する。
ここで、検査領域内の異物と背景色とのコントラストが最も大きいフィルタ画像データとした理由は、以後の異物に検出する際の、異物に対する背景色(色味)のコントラストが最も大きく、異物検出の際の閾値が容易に設定でき高精度に検査が可能となるからである。
また、ルックアップテーブルLTは、不良品となる半導体チップCPの色味(色味異常)の色味異常判定データNGが設けられている。色味異常とは、検査領域内の異物と背景色と外観検査が不能な色味であって、そのような色味を有する半導体チップCPは検査不能として選定フィルタ画像データDsfを選択せず色味異常判定データNGとする。
色味異常判定データNGは、異なる色味異常の全ての半導体チップCPを用意し、同様に、これら各半導体チップCPをカラー撮像装置8にて撮像する。そして、異なる色味異常の各半導体チップCPについて、予め定めた検査領域における赤、緑及び青の各フィルタ画像データに対する輝度平均値Avr,Avg,Avbを求める。そして、その求めた各輝度平均値Avr,Avg,Avbの組み合わせに対して、ルックアップテーブルLTに色味異常判定データNGとして記憶されるようになっている。
因みに、図3に示すルックアップテーブルLTにおいて、赤フィルタ画像データDrfの輝度平均値Avrが「55」、緑フィルタ画像データDgfの輝度平均値Avgが「170」、青フィルタ画像データDbfの輝度平均値Avbが「100」の場合は、選定フィルタ画像データDsfは、緑フィルタ画像データDgfとしている。
また、赤フィルタ画像データDrfの輝度平均値Avrが「205」、緑フィルタ画像データDgfの輝度平均値Avgが「110」、青フィルタ画像データDbfの輝度平均値Avbが「145」の場合は、選定フィルタ画像データDsfは、赤フィルタ画像データDrfとしている。
従って、平均値比較部13は、輝度平均値算出部12が算出した輝度平均値Avr,Avg,AvbとルックアップテーブルLTに記憶された選定フィルタ画像データDsfと比較して、一致する輝度平均値Avr,Avg,Avbがあると、その輝度平均値Avr,Avg,Avbに対する選定フィルタ画像データDsfを読み出す。つまり、選定フィルタ画像データDsfが赤フィルタ画像データDrfであれば、赤フィルタ画像データDrfを選定フィルタ画像データDsfとして選択する。
そして、平均値比較部13において、選定フィルタ画像データDsfとして赤フィルタ画像データDrfが選択されると、異物判定処理部14は、この異物と背景色とのコントラストが最も大きい赤フィルタ画像データDrfを使って画像処理を行って、異物の検出を行う。
異物検出は、赤フィルタ画像データDrfの全画素の輝度値と予め定めた閾値と比較し、異物の大きさ形状を求めて異物検出し良品判定を行う。
このとき、異物判定処理部14は、異物と背景色とのコントラストが最も大きい赤フィルタ画像データDrfを使って画像処理を行い異物と背景色との判断を行うことから、閾値の設定も容易でかつ高精度の異物検出を行うことができる。
また、選定フィルタ画像データDsfとして緑又は青フィルタ画像データDgf,Dbfが選択された場合も同様に、異物と背景色とのコントラストが最も大きい緑又は青フィルタ画像データDgf,Dbfを使って画像処理を行い、異物と背景色との判断を行うことから、閾値の設定も容易でかつ高精度の異物検出を行うことができる。
そして、異物判定処理部14は、各半導体チップCPの異物検出を行い、その良品の有無を判定し、その判定結果を、記憶部15に記憶する。
尚、輝度平均値算出部12が算出した輝度平均値Avr,Avg,Avbの組み合わせが、ルックアップテーブルLTにおいて色味異常判定データNGであった場合には、半導体チップCPが色味異常であって、高精度の異物検出ができないとして、該半導体チップCPを不良品として判定する。
上記のように構成することによって、本実施形態は以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、輝度平均値算出部12は、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfからそれぞれ輝度平均値Avr,Avg,Avbを求めた。平均値比較部13は、その求めた輝度平均値Avr,Avg,Avbから、ルックアップテーブルLTを使って、異物と背景色とのコントラストが最も大きいフィルタ画像データを選択した。そして、異物判定処理部14は、その選択した異物と背景色とのコントラストが最も大きいフィルタ画像データに基づいて画像処理を行うようにした。
従って、各フィルタ画像データDrf,Dgf.Dbfの中から、異物と背景色とのコントラストが最も大きいフィルタ画像データを使って画像処理を行い異物と背景色との判断を行うことから、閾値の設定も容易でかつ高精度の異物検出を行うことができる。
(2)本実施形態によれば、ルックアップテーブルLTに、半導体チップCPの色味異常を検出するための、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfに対する輝度平均値Avr,Avg,Avbも記憶させたので、色味異常と判定された場合には、以後の異物判定処理部14による処理動作が省略できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図4に従って説明する。
第1実施形態の外観検査装置1は特徴量として赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfにおける輝度平均値Avr,Avg,Avbを求め、それに基づいて赤、緑又は青のフィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfのいずれかのフィルタ画像データを使用して半導体チップCPの外観検査を行った。
本実施形態の外観検査装置1は、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に濃淡ヒストグラムを作成し、その濃淡ヒストグラムに基づいて赤、緑又は青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfのいずれかを選択し外観検査をする点に特徴を有している。
なお、説明の便宜上、第1実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図4において、RGB画像データ生成部11がカラー画像データGDに基づいて作成したそれぞれN個の画素からなる赤、緑、及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfは、低輝度側傾き算出部12aに出力される。
特徴量抽出部としての低輝度側傾き算出部12aは、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfについて、それぞれ全画素の輝度値を求める。輝度値は、本実施形態では、8ビットのビットデータで構成され、0〜255の階調に区分されている。そして、低輝度側傾き算出部12aは、全画素の輝度値が求まると、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に、その全画素の輝度値に基づいて濃淡ヒストグラムを作成する。
図5、図6及び図7に、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に、その全画素の輝度値に基づいて低輝度側傾き算出部12aが作成した濃淡ヒストグラムの一例を示す。
図5は、赤フィルタ画像データDrfに基づく赤濃淡ヒストグラム21aであって、横軸が輝度値、縦軸は画素数である。尚、赤濃淡ヒストグラム21aから離間した低輝度側に存在する小さな小輝度分布21bは、低輝度異物(黒画素異物)によるヒストグラムである。
また、図6は、緑フィルタ画像データDgfに基づく緑濃淡ヒストグラム22aであって、同じく横軸が輝度値、縦軸は画素数である。そして、緑濃淡ヒストグラム22aから離間した低輝度側に存在する小さな小輝度分布22bは、低輝度異物(黒画素異物)によるヒストグラムである。
また、図7は、青フィルタ画像データDbfに基づく青濃淡ヒストグラム23aであって、同じく横軸が輝度値、縦軸は画素数である。そして、青濃淡ヒストグラム23aから離間した低輝度側に存在する小さな小輝度分布23bは、低輝度異物(黒画素異物)によるヒストグラムである。
低輝度側傾き算出部12aは、赤、緑及び青の各濃淡ヒストグラム21a,22a,23aを作成すると、その各濃淡ヒストグラム21a,22a,23aの低輝度側の傾きS1(=tanθ1:但し、絶対値),S2(=tanθ2:但し、絶対値),S3(=tanθ3:但し、絶対値)を算出し、これら傾きS1,S2,S3を低輝度側傾き比較部13aに出力する。
フィルタ画像比較部としての低輝度側傾き比較部13aは、これら傾きS1,S2,S3(絶対値)の大小を比較し、傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムのフィルタ画像データを割り出す。これは、傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムほど、隣接する低輝度異物による小輝度分布21b,22b,23bとの間のコントラストが大きく閾値Bk1を設定し易いからである。
そして、図5、図6及び図7の赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの各濃淡ヒストグラム21a,22a,23aにおいては、赤濃淡ヒストグラム21aの傾きS1(絶対値)が最も大きいことから赤フィルタ画像データDrfが選択される。
この時、低輝度側傾き比較部13aは、赤濃淡ヒストグラム21aの最小輝度値Bmin1と隣接する低輝度異物による小輝度分布21bの最大輝度値Bmax1の中間の輝度値を外観検査のために使用する閾値Bk1として算出する。
そして、低輝度側傾き比較部13aにおいて、赤フィルタ画像データDrfが選択されると、異物判定処理部14は、この赤フィルタ画像データDrfと閾値Bk1を使って画像処理を行って、低輝度異物(黒画素異物)の検出を行う。
低輝度異物検出は、赤フィルタ画像データDrfの全画素の輝度値に対して閾値Bk1を比較させ、その閾値Bk1以下の輝度値を持つ画素から低輝度異物の大きさ形状を求めて低輝度異物を検出し良品判定を行う。
このとき、異物判定処理部14は、赤フィルタ画像データDrfとその赤フィルタ画像データDrfにおいて低輝度異物を高精度に抽出できる閾値Bk1とを使って画像処理を行って、低輝度異物と背景色との判断を行うことから、高精度の低輝度異物検出を行うことができる。
また、緑又は青のフィルタ画像データDgf,Dbfが選択された場合も同様に、低輝度異物の検出のための閾値が求められ、該閾値と緑又は青フィルタ画像データDgf,Dbfを使って画像処理を行い低輝度異物と背景色との判断を行うことから、高精度の低輝度異物検出を行うことができる。
そして、異物判定処理部14は、各半導体チップCPの低輝度異物検出を行い、その良品の有無を判定し、その判定結果を、記憶部15に記憶する。
上記のように構成することによって、本実施形態は以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、低輝度側傾き算出部12aは、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfからそれぞれ赤、緑及び青の各濃淡ヒストグラム21a,22a,23aを作成した。そして、低輝度側傾き算出部12aは、その各濃淡ヒストグラム21a,22a,23aの低輝度側の傾きS1,S2,S3を求めた。
低輝度側傾き比較部13aは、これら傾きS1,S2,S3の大小を比較し、傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムが隣接する低輝度異物による小輝度分布21b,22b,23bとの間において、コントラストが最も大きくて閾値Bk1が最も設定し易いとして傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムのフィルタ画像データを選択した。
そして、異物判定処理部14は、その選択した異物と背景色とのコントラストが大きく閾値Bk1が最も設定し易いフィルタ画像データに基づいて画像処理を行うようにした。
従って、各フィルタ画像データDrf,Dgf.Dbfの中から、異物と背景色とのコントラストが大きく閾値Bk1が最も設定し易いフィルタ画像データを使って画像処理を行うことから、高精度の低輝度異物検出を行うことができる。
(2)本実施形態によれば、傾きS1,S2,S3の大小を比較し、傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムが隣接する低輝度異物による小輝度分布21b,22b,23bとの間において、閾値Bk1を設定するようにしたので、閾値の設定作業が非常に容易となる。
尚、本実施形態では、閾値Bk1を最小輝度値Bmin1と隣接する小輝度分布21bの最大輝度値Bmax1の中間に設定したが、中間でなくても良く適宜変更してもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図8に従って説明する。
第2実施形態の外観検査装置1は赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの濃淡ヒストグラム21a,22a,23aの低輝度側傾きS1,S2,S3を特徴量とした。そして、それらに基づいて赤、緑又は青のフィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfのいずれかのフィルタ画像データから半導体チップCP上の低輝度異物(黒画素異物)の外観検査を行った。
本実施形態の外観検査装置1は、半導体チップCP上の高輝度異物(白画素異物)の外観検査をする点に特徴を有している。
なお、説明の便宜上、第2実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図8において、RGB画像データ生成部11がカラー画像データGDに基づいて作成したそれぞれN個の画素からなる赤、緑、及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfは、高輝度側傾き算出部12bに出力される。
特徴量抽出部としての高輝度側傾き算出部12bは、赤、緑及び青のフィルタ画像データについて、それぞれ全画素の輝度値を求める。輝度値は、本実施形態では、8ビットのビットデータで構成され、0〜255の階調に区分されている。そして、高輝度側傾き算出部12bは、全画素の輝度値が求まると、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に、その全画素の輝度値に基づいて濃淡ヒストグラムを作成する。
図9、図10及び図11に、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に、その全画素の輝度値に基づいて高輝度側傾き算出部12bが作成した濃淡ヒストグラムの一例を示す。
図9は、赤フィルタ画像データDrfに基づく赤濃淡ヒストグラム31aであって、横軸が輝度値、縦軸は画素数である。尚、赤濃淡ヒストグラム31aから離間した高輝度側に存在する小さな小輝度分布31bは、高輝度異物(白画素異物)によるヒストグラムである。
また、図10は、緑フィルタ画像データDgfに基づく緑濃淡ヒストグラム32aであって、同じく横軸が輝度値、縦軸は画素数である。そして、緑濃淡ヒストグラム32aから離間した高輝度側に存在する小さな小輝度分布32bは、高輝度異物(白画素異物)によるヒストグラムである。
また、図11は、青フィルタ画像データDbfに基づく青濃淡ヒストグラム33aであって、同じく横軸が輝度値、縦軸は画素数である。そして、青濃淡ヒストグラム33aから離間した高輝度側に存在する小さな小輝度分布33bは、高輝度異物(白画素異物)によるヒストグラムである。
高輝度側傾き算出部12bは、赤、緑及び青の各濃淡ヒストグラム31a,32a,33aを作成すると、その各濃淡ヒストグラム31a,32a,33aの高輝度側の傾きS4(=tanθ4:但し、絶対値),S5(=tanθ5:但し、絶対値),S6(=tanθ6:但し、絶対値)を算出し、これら傾きS4,S5,S6を高輝度側傾き比較部13bに出力する。
フィルタ画像比較部としての高輝度側傾き比較部13bは、これら傾きS4,S5,S6(絶対値)の大小を比較し、傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムのフィルタ画像データを割り出す。
これは、傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムほど、高輝度側に隣接する高輝度異物による小輝度分布31b,32b,33bとの間のコントラストが大きく閾値を設定し易いからである。
そして、図9、図10及び図11の赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの各濃淡ヒストグラム31a,32a,33aにおいては、赤濃淡ヒストグラム31aの傾きS4(絶対値)が最も大きいことから赤フィルタ画像データDrfが選択される。
この時、高輝度側傾き比較部13bは、赤濃淡ヒストグラム31aの最大輝度値Bmax2と隣接する高輝度異物による小輝度分布31bの最小輝度値Bmin2の中間の輝度値を外観検査のために使用する閾値Bk2として算出する。
そして、高輝度側傾き比較部13bにおいて、赤フィルタ画像データDrfが選択されると、異物判定処理部14は、この赤フィルタ画像データDrfと閾値Bk2を使って画像処理を行って、高輝度異物の検出を行う。
高輝度異物検出は、赤フィルタ画像データDrfの全画素の輝度値に対して閾値Bk2を比較させ、その閾値Bk2以上の輝度値を持つ画素から高輝度異物の大きさ形状を求めて高輝度異物を検出し良品判定を行う。
このとき、異物判定処理部14は、赤フィルタ画像データDrfとその赤フィルタ画像データDrfにおいて高輝度異物を高精度に抽出できる閾値Bk2とを使って画像処理を行って、高輝度異物と背景色との判断を行うことから、高精度の高輝度異物検出を行うことができる。
また、緑又は青のフィルタ画像データDgf,Dbfが選択された場合も同様に、高輝度異物の検出のための閾値が求められ、該閾値と緑又は青フィルタ画像データDgf,Dbfを使って画像処理を行い高輝度異物と背景色との判断を行うことから、高精度の高輝度異物検出を行うことができる。
そして、異物判定処理部14は、各半導体チップCPの高輝度異物検出を行い、その良品の有無を判定し、その判定結果を、記憶部15に記憶する。
上記のように構成することによって、本実施形態は以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、高輝度側傾き算出部12bは、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfからそれぞれ赤、緑及び青の各濃淡ヒストグラム31a,32a,33aを作成した。そして、高輝度側傾き算出部12bは、その各濃淡ヒストグラム31a,32a,33aの高輝度側の傾きS4,S5,S6を求めた。
高輝度側傾き比較部13bは、これら傾きS4,S5,S6の大小を比較し、傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムが隣接する高輝度異物による小輝度分布31b,32b,33bとの間において、閾値Bk2が最も設定し易いとして傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムのフィルタ画像データを選択した。
そして、異物判定処理部14は、その選択した異物と背景色との閾値Bk2が最も設定し易いフィルタ画像データに基づいて画像処理を行うようにした。
従って、各フィルタ画像データDrf,Dgf.Dbfの中から、異物と背景色との閾値Bk2が最も設定し易いフィルタ画像データを使って画像処理を行うことから、高精度の高輝度異物検出を行うことができる。
(2)本実施形態によれば、傾きS4,S5,S6の大小を比較し、傾きが最も大きい濃淡ヒストグラムが隣接する高輝度異物の小輝度分布31b,32b,33bとの間において、閾値Bk2を設定するようにしたので、閾値の設定作業が非常に容易となる。
尚、本実施形態では、閾値Bk2を最大輝度値Bmax2と隣接する小輝度分布31bの最小輝度値Bmin2の中間に設定したが、中間でなくても良く適宜変更してもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図12に従って説明する。
第2実施形態の外観検査装置1は赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの特徴量として濃淡ヒストグラムの傾きS1,S2,S3とした。これに対して、本実施形態の外観検査装置1は、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの特徴量として最小輝度値とした点に特徴を有している。
なお、説明の便宜上、第2実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図12において、RGB画像データ生成部11がカラー画像データGDに基づいて作成したそれぞれN個の画素からなる赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfは、最小輝度値算出部12cに出力される。
特徴量抽出部としての最小輝度値算出部12cは、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfについて、それぞれ全画素の輝度値を求める。輝度値は、本実施形態では、8ビットのビットデータで構成され、0〜255の階調に区分されている。そして、最小輝度値算出部12cは、全画素の輝度値が求まると、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に、その全画素の輝度値に基づいて濃淡ヒストグラムを作成する。
図13、図14及び図15に、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に、その全画素の輝度値に基づいて最小輝度値算出部12cが作成した濃淡ヒストグラムの一例を示す。
図13は、赤フィルタ画像データDrfに基づく赤濃淡ヒストグラム41aであって、横軸が輝度値、縦軸は画素数である。尚、赤濃淡ヒストグラム41aから離間した低輝度側に存在する小さな小輝度分布41bは、低輝度異物(黒画素異物)によるヒストグラムである。
また、図14は、緑フィルタ画像データDgfに基づく緑濃淡ヒストグラム42aであって、同じく横軸が輝度値、縦軸は画素数である。そして、緑濃淡ヒストグラム42aから離間した低輝度側に存在する小さな小輝度分布42bは、低輝度異物(黒画素異物)によるヒストグラムである。
また、図15は、青フィルタ画像データDbfに基づく青濃淡ヒストグラム43aであって、同じく横軸が輝度値、縦軸は画素数である。そして、青濃淡ヒストグラム43aから離間した低輝度側に存在する小さな小輝度分布43bは、低輝度異物(黒画素異物)によるヒストグラムである。
最小輝度値算出部12cは、赤、緑及び青の各濃淡ヒストグラム41a,42a,43aを作成すると、その各濃淡ヒストグラム41a,42a,43aの最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bを求め、これら最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bを最小輝度値比較部13cに出力する。
フィルタ画像比較部としての最小輝度値比較部13cは、これら最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bの大小を比較し、最小輝度値bが最も大きい濃淡ヒストグラムのフィルタ画像データを割り出す。
これは、最小輝度値が最も大きい濃淡ヒストグラムほど、隣接する低輝度異物による小輝度分布41b,42b,43bとの間のコントラストが大きく閾値Bk3を設定し易いからである。
そして、図13、図14及び図15の赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの各濃淡ヒストグラム41a,42a,43aにおいては、赤濃淡ヒストグラム41aの最小輝度値Bmin3rが最も大きいことから赤フィルタ画像データDrfが選択される。
この時、最小輝度値比較部13cは、赤濃淡ヒストグラム41aの最小輝度値Bmin3rと隣接する低輝度異物による小輝度分布41bの最大輝度値Bmax3の中間の輝度値を外観検査のために使用する閾値Bk3として算出する。
そして、最小輝度値比較部13cにおいて、赤フィルタ画像データDrfが選択されると、異物判定処理部14は、この赤フィルタ画像データDrfと閾値Bk3を使って画像処理を行って、低輝度異物の検出を行う。
低輝度異物検出は、赤フィルタ画像データDrfの全画素の輝度値に対して閾値Bk3を比較させ、その閾値Bk3以下の輝度値を持つ画素から低輝度異物の大きさ形状を求めて低輝度異物を検出し良品判定を行う。
このとき、異物判定処理部14は、赤フィルタ画像データDrfとその赤フィルタ画像データDrfにおいて低輝度異物を高精度に抽出できる閾値Bk3とを使って画像処理を行って、低輝度異物と背景色との判断を行うことから、高精度の低輝度異物検出を行うことができる。
また、緑又は青のフィルタ画像データDgf,Dbfが選択された場合も同様に、低輝度異物の検出のための閾値が求められ、該閾値と緑又は青フィルタ画像データDgf,Dbfを使って画像処理を行い低輝度異物と背景色との判断を行うことから、高精度の低輝度異物検出を行うことができる。
そして、異物判定処理部14は、各半導体チップCPの低輝度異物検出を行い、その良品の有無を判定し、その判定結果を、記憶部15に記憶する。
上記のように構成することによって、本実施形態は以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、最小輝度値算出部12cは、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfからそれぞれ赤、緑及び青の各濃淡ヒストグラム41a,42a,43aを作成した。そして、最小輝度値算出部12cは、その各濃淡ヒストグラム41a,42a,43aの最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bを求めた。
最小輝度値比較部13cは、これら最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bの大小を比較し、最小輝度値が最も大きい濃淡ヒストグラムが隣接する低輝度異物による小輝度分布41b,42b,43bとの間において、閾値Bk3が最も設定し易いとして最小輝度値が最も大きい濃淡ヒストグラムのフィルタ画像データを選択した。
そして、異物判定処理部14は、その選択した異物と背景色との閾値Bk3が最も設定し易いフィルタ画像データに基づいて画像処理を行うようにした。
従って、各フィルタ画像データDrf,Dgf.Dbfの中から、異物と背景色との閾値Bk3が最も設定し易いフィルタ画像データを使って画像処理を行うことから、高精度の低輝度異物検出を行うことができる。
(2)本実施形態によれば、最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bの大小を比較し、最小輝度値が最も大きい濃淡ヒストグラムが隣接する低輝度異物の小輝度分布41b,42b,43bとの間において、閾値Bk3を設定するようにしたので、閾値の設定作業が非常に容易となる。
尚、本実施形態では、閾値Bk3を最小輝度値Bmin3rと隣接する小輝度分布41bの最大輝度値Bmax3の中間に設定したが、中間でなくても良く適宜変更してもよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図16に従って説明する。
第4実施形態の外観検査装置1は特徴量を濃淡ヒストグラムの最小輝度値とし低輝度異物(黒画素異物)を検査するのに対して、本実施形態の外観検査装置1は、特徴量を濃淡ヒストグラムの最大輝度値とし高輝度異物(白画素異物)を検査する点に特徴を有している。
なお、説明の便宜上、第4実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図16において、RGB画像データ生成部11がカラー画像データGDに基づいて作成したそれぞれN個の画素からなる赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfは、最大輝度値算出部12dに出力される。
特徴量抽出部としての最大輝度値算出部12dは、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfについて、それぞれ全画素の輝度値を求める。輝度値は、本実施形態では、8ビットのビットデータで構成され、0〜255の階調に区分されている。そして、最大輝度値算出部12dは、全画素の輝度値が求まると、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に、その全画素の輝度値に基づいて濃淡ヒストグラムを作成する。
図17、図18及び図19に、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎に、その全画素の輝度値に基づいて最大輝度値算出部12dが作成した濃淡ヒストグラムの一例を示す。
図17は、赤フィルタ画像データDrfに基づく赤濃淡ヒストグラム51aであって、横軸が輝度値、縦軸は画素数である。尚、赤濃淡ヒストグラム51aから離間した高輝度側に存在する小さな小輝度分布51bは、高輝度異物(白画素異物)によるヒストグラムである。
また、図18は、緑フィルタ画像データDgfに基づく緑濃淡ヒストグラム52aであって、同じく横軸が輝度値、縦軸は画素数である。そして、緑濃淡ヒストグラム52aから離間した高輝度側に存在する小さな小輝度分布52bは、高輝度異物(白画素異物)によるヒストグラムである。
また、図19は、青フィルタ画像データDbfに基づく青濃淡ヒストグラム53aであって、同じく横軸が輝度値、縦軸は画素数である。そして、青濃淡ヒストグラム53aから離間した高輝度側に存在する小さな小輝度分布53bは、高輝度異物(白画素異物)によるヒストグラムである。
最大輝度値算出部12dは、赤、緑及び青の各濃淡ヒストグラム51a,52a,53aを作成すると、その各濃淡ヒストグラム51a,52a,53aの最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bを求め、これら最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bを最大輝度値比較部13dに出力する。
フィルタ画像比較部としての最大輝度値比較部13dは、これら最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bの大小を比較し、最大輝度値が最も小さい濃淡ヒストグラムのフィルタ画像データを割り出す。
これは、最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bが最も小さい濃淡ヒストグラムほど、隣接する高輝度異物による小輝度分布51b,52b,53bとの間の閾値Bk4を設定し易いからである。
そして、図17、図18及び図19の赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの各濃淡ヒストグラム51a,52a,53aにおいては、赤濃淡ヒストグラム51aの最大輝度値Bmax4rが最も小さいことから赤フィルタ画像データDrfが選択される。
この時、最大輝度値比較部13dは、赤濃淡ヒストグラム51aの最大輝度値Bmax4rと隣接する高輝度異物による小輝度分布51bの最小輝度値Bmin4の中間の輝度値を外観検査のために使用する閾値Bk4として算出する。
そして、最大輝度値比較部13dにおいて、赤フィルタ画像データDrfが選択されると、異物判定処理部14は、この赤フィルタ画像データDrfと閾値Bk4を使って画像処理を行って、高輝度異物の検出を行う。
高輝度異物検出は、赤フィルタ画像データDrfの全画素の輝度値に対して閾値Bk4を比較させ、その閾値Bk4以上の輝度値を持つ画素から高輝度異物の大きさ形状を求めて高輝度異物を検出し良品判定を行う。
このとき、異物判定処理部14は、赤フィルタ画像データとその赤フィルタ画像データDrfにおいて高輝度異物を高精度に抽出できる閾値Bk4とを使って画像処理を行って、高輝度異物と背景色との判断を行うことから、高精度の高輝度異物検出を行うことができる。
また、緑又は青のフィルタ画像データDgf,Dbfが選択された場合も同様に、高輝度異物の検出のための閾値が求められ、該閾値と緑又は青フィルタ画像データDgf,Dbfを使って画像処理を行い高輝度異物と背景色との判断を行うことから、高精度の高輝度異物検出を行うことができる。
そして、異物判定処理部14は、各半導体チップCPの高輝度異物検出を行い、その良品の有無を判定し、その判定結果を、記憶部15に記憶する。
上記のように構成することによって、本実施形態は以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、最大輝度値算出部12dは、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfからそれぞれ赤、緑及び青の各濃淡ヒストグラム51a,52a,53aを作成した。そして、最大輝度値算出部12dは、その各濃淡ヒストグラム51a,52a,53aの最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bを求めた。
最大輝度値比較部13dは、これら最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bの大小を比較し、最大輝度値が最も小さい濃淡ヒストグラムが隣接する高輝度異物による小輝度分布51b,52b,53bとの間において、閾値Bk4が最も設定し易いとして最大輝度値が最も小さい濃淡ヒストグラムのフィルタ画像データを選択した。
そして、異物判定処理部14は、その選択した異物と背景色との閾値Bk4が最も設定し易いフィルタ画像データに基づいて画像処理を行うようにした。
従って、各フィルタ画像データDrf,Dgf.Dbfの中から、異物と背景色との閾値Bk4が最も設定し易いフィルタ画像データを使って画像処理を行うことから、高精度の高輝度異物検出を行うことができる。
(2)本実施形態によれば、最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bの大小を比較し、最大輝度値が最も小さい濃淡ヒストグラムが隣接する高輝度異物の小輝度分布51b,52b,53bとの間において、閾値Bk4を設定するようにしたので、閾値の設定作業が非常に容易となる。
尚、本実施形態では、閾値Bk4を最大輝度値Bmax4rと隣接する小輝度分布51bの最小輝度値Bmin4の中間に設定したが、中間でなくても良く適宜変更してもよい。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図20に従って説明する。
本実施形態の外観検査装置1は、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの特徴量としてフーリエ・スペクトルの最大周波数成分とした点に特徴を有している。
なお、説明の便宜上、上記各実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図20において、RGB画像データ生成部11がカラー画像データGDに基づいて作成したそれぞれN個の画素からなる赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfは、最大周波数成分算出部12eに出力される。
特徴量抽出部としての最大周波数成分算出部12eは、フーリエ変換回路を有し、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfについて、それぞれ各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfをそれぞれフーリエ変換して周波数スペクトルを求める。
そして、最大周波数成分算出部12eは、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfについてフーリエ・スペクトルを求めると、その求めた周波数成分中の最も高い高周波成分(最大周波数成分Fr,Fg,Fb)を各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfごとに求める。
最大周波数成分算出部12eは、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfについての最大周波数成分Fr,Fg,Fbを求めると、これら最大周波数成分Fr,Fg,Fbを最大周波数成分比較部13eに出力する。
フィルタ画像比較部としての最大周波数成分比較部13eは、これら最大周波数成分Fr,Fg,Fbの大小を比較し、最も高い最大周波数成分を持つフィルタ画像データを割り出す。
これは、最も高い周波数成分を持つフィルタ画像データほど、隣接する画素間の濃淡差が大きく異物検出のための解像力が高くエッジ検出が優れているからである。
つまり、画像処理において、画像が鈍ることは、解像力が低いことを意味し、異物(エッジ)を検出しにくいことにつながる。これは、隣接画素間の濃淡の差分が小さい、即ち、微分値が小さくなり、画像のフーリエ・スペクトルにおける高周波成分が少なくなるとともに、最大周波数成分が小さいことを意味するからである。
因みに、このことは、光の赤、緑、及び青色成分の波長が異なるため、カラー撮像装置8の撮像レンズの色収差によって、各フィルタ画像の結像する焦点距離がそれぞれ若干ずれる。その結果、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの画像について、その解像力の違いが生ずる。
また、赤、緑、及び青のフィルタをベイヤー配列したイメージセンサ8aに基づく各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの補間処理によっても、赤、緑及び青の各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfの画像について、その解像力の違いが生ずる。
そして、最大周波数成分比較部13eは、例えば、最も高い周波数成分が赤フィルタ画像データDrfの最大周波数成分Frである場合、赤フィルタ画像データDrfを選択する。
最大周波数成分比較部13eが赤フィルタ画像データDrfを選択すると、異物判定処理部14は、この赤フィルタ画像データDrfと予め定めた閾値を使って画像処理を行って、異物の検出を行う。
異物検出は、赤フィルタ画像データDrfの全画素の輝度値に対して閾値と比較して、異物の大きさ形状を求めて異物を検出し良品判定を行う。
このとき、異物判定処理部14は、解像力が高くエッジ検出に優れた赤フィルタ画像データを使って画像処理を行って高精度の異物検出を行うことができる。
上記のように構成することによって、本実施形態は以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、最大周波数成分算出部12eは、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbf毎にフーリエ・スペクトルを求め、その求めた周波数成分中の最も高い高周波成分(最大周波数成分Fr,Fg,Fb)を算出した。
最大周波数成分比較部13eは、これら最大周波数成分Fr,Fg,Fbの大小を比較し、最も高い最大周波数成分を有するフィルタ画像データを選択した。
そして、異物判定処理部14は、隣接する画素間の濃淡差が大きく異物検出のための解像力が高くエッジ検出が優れたフィルタ画像データに基づいて画像処理を行うようにした。
従って、各フィルタ画像データDrf,Dgf.Dbfの中から、解像力が高くエッジ検出に優れたフィルタ画像データを使って画像処理を行うことから、高精度の異物検出を行うことができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく以下のように実施してもよい。
(1)上記各実施形態では、使用したカラー撮像装置8は、イメージセンサ8aがカラーフィルタをベイヤー配列した単板式カラーCCD撮像素子からなる単板方式のカラー撮像装置であったが、分光プリズムを使って各色に分けて各色の画像データを取得するいわゆる3板方式のカラー撮像装置を使って実施してもよい。
(2)上記第1実施形態では、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfからそれぞれ輝度平均値Avr,Avg,Avbを求め、ルックアップテーブルLTを使って、その求めた輝度平均値Avr,Avg,Avbの組み合わせに相当する選定フィルタ画像データを選択した。
これを、低輝度異物検出を行う場合には、各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfから求めた輝度平均値Avr,Avg,Avbの中で最も輝度平均値が大きいフィルタ画像データ、即ち、低輝度異物と背景色(色味)のコントラストが最も大きくなるフィルタ画像データを使って、低輝度異物検出を行ってもよい。
反対に、高輝度異物検出を行う場合には、輝度平均値Avr,Avg,Avbの中で最も輝度平均値が小さいフィルタ画像データ、即ち、高輝度異物と背景色(色味)のコントラストが最も大きくなるフィルタ画像データを使って、高輝度異物検出を行うように実施してもよい。この場合、ルックアップテーブルLTを必要とせず、コストダウンを図ることができる。
(3)上記第2実施形態では、特徴量として低輝度側の傾きS1,S2,S3を抽出し、これら傾きS1,S2,S3に基づいて各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfのいずれかを選択して低輝度異物検出を行った。また、第3実施形態では、特徴量として高輝度側の傾きS4,S5,S6を抽出し、これら傾きS4,S5,S6に基づいて各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfのいずれかを選択して高輝度異物検出を行った。
これを、1つの外観検査装置1で低輝度側の傾きS1,S2,S3と高輝度側の傾きS4,S5,S6を抽出する。そして、これら傾きS1〜S6に基づいて低輝度異物検出に適したフィルタ画像データ及び高輝度異物検出に適したフィルタ画像データを選択して、低輝度異物(黒画素異物)の検出と高輝度異物(白画素異物)の検出とをあわせて1つの外観検査装置1で実施してもよい。
(4)上記第4実施形態では、特徴量として最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bを抽出し、これら最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bに基づいて各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfのいずれかを選択して低輝度異物検出を行った。また、第5実施形態では、特徴量として最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bを抽出し、これら最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bに基づいて各フィルタ画像データDrf,Dgf,Dbfのいずれかを選択して高輝度異物検出を行った。
これを、1つの外観検査装置1で最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bと最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bを抽出する。そして、これら最小輝度値Bmin3r,Bmin3g,Bmin3bと最大輝度値Bmax4r,Bmax4g,Bmax4bに基づいて低輝度異物検出に適したフィルタ画像データ及び高輝度異物検出に適したフィルタ画像データを選択して、低輝度異物(黒画素異物)の検出と高輝度異物(白画素異物)の検出とをあわせて1つの外観検査装置1で実施してもよい。
(5)低輝度異物(黒画素異物)の検出を行う場合、上記第2実施形態と第4実施形態を同時に行い、閾値Bk1,Bk3の設定が容易なほうのフィルタ画像データを選択して低輝度異物の検出を行ってもよい。
(6)高輝度異物(白画素異物)の検出を行う場合、上記第3実施形態と第5実施形態を同時に行い、閾値Bk2,Bk4の設定が容易なほうのフィルタ画像データを選択して低輝度異物の検出を行ってもよい。
1…外観検査装置、2…検査テーブル、3…凹部、5…照明装置、8…カラー撮像装置、8a…イメージセンサ、10…画像処理装置、11…RGB画像データ生成部、12…輝度平均値算出部、12a…低輝度側傾き算出部、12b…高輝度側傾き算出部、12c…最小輝度値算出部、12d…最大輝度値算出部、12e…最大周波数成分算出部、13…平均値比較部、13a…低輝度側傾き比較部、13b…高輝度側傾き比較部、13c…最小輝度値比較部、13d…最大輝度値比較部、13e…最大周波数成分比較部、14…異物判定処理部、15…記憶部、21a,31a,41a,51a…赤濃淡ヒストグラム、21b,31b,41b,51b…小輝度分布、22a,32a,42a,52a…緑濃淡ヒストグラム、22b,32b,42b,52b…小輝度分布、23a,33a,43a,53a…青濃淡ヒストグラム、23b,33b,43b,53b…小輝度分布、LT…ルックアップテーブル、Avr,Avg,Avb…輝度平均値、Bk1,Bk2,Bk3,Bk4…閾値、Bmax4r,Bmax4g,Bmax4b…最大輝度値、Bmin3r,Bmin3g,Bmin3b…最小輝度値、CP…半導体チップ、Drf…赤フィルタ画像データ、Dgf…緑フィルタ画像データ、Dbf…青フィルタ画像データ、Fr,Fg,Fb…最大周波数成分、GD…カラー画像データ(撮像画像データ)、S1,S2,S3…傾き(低輝度側)、S4,S5,S6…傾き(高輝度側)。

Claims (10)

  1. ワークに対して光を照射する照明部と、
    前記ワークの所定領域を撮像する撮像部と、
    前記撮像部による撮像画像データを入力し画像処理して前記ワークの異物欠陥を検出する画像処理部と
    を有した外観検査装置において、
    前記画像処理部は、
    前記撮像部で撮像した得られたカラー画像データから赤、緑、及び、青のフィルタ画像データを作成するRGB画像データ生成部と、
    前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の特徴量を算出する特徴量抽出部と、
    前記特徴量算出部が抽出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの特徴量を入力し、それら特徴量を比較して、異物を検出しやすい最適なフィルタ画像データを選び出すフィルタ画像比較部と
    を備え、前記フィルタ画像比較部が選択したフィルタ画像データを用いて画像処理による異物欠陥検出を行うことを特徴とする外観検査装置。
  2. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の輝度平均値を特徴量として算出する輝度平均値算出部であり、
    前記フィルタ画像比較部は、前記輝度平均値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの輝度平均値と、予め作成したルックアップテーブルとに基づいて、最適なフィルタ画像データを選択する平均値比較部であることを特徴とする外観検査装置。
  3. 請求項2に記載の外観検査装置において、
    前記フィルタ画像比較部は、前記輝度平均値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの輝度平均値と、予め作成したルックアップテーブルとに基づいて、前記ワークの色味異常として不良判定することを特徴とする外観検査装置。
  4. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから低輝度値側の傾きを特徴量として算出する低輝度側傾き算出部であり、
    前記フィルタ画像比較部は、前記低輝度側傾き算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの低輝度値側の傾きを比較して、その傾きの絶対値が最も大きなフィルタ画像データを、低輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する低輝度側傾き比較部であることを特徴とする外観検査装置。
  5. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから高輝度値側の傾きを特徴量として算出する高輝度側傾き算出部であり、
    前記フィルタ画像比較部は、前記高輝度側傾き算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの高輝度値側の傾きを比較して、その傾きの絶対値が最も大きなフィルタ画像データを、高輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する高輝度側傾き比較部であることを特徴とする外観検査装置。
  6. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記特徴量抽出部は、
    前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから低輝度値側の傾きを特徴量として算出する低輝度側傾き算出部と、
    前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから高輝度値側の傾きを特徴量として算出する高輝度側傾き算出部と
    を備え、
    前記フィルタ画像比較部は、
    前記低輝度側傾き算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの低輝度値側の傾きを比較して、その傾きの絶対値が最も大きなフィルタ画像データを、低輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する低輝度側傾き比較部と、
    前記高輝度側傾き算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの高輝度値側の傾きを比較して、その傾きの絶対値が最も大きなフィルタ画像データを、高輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する高輝度側傾き比較部と
    を備えたことを特徴とする外観検査装置。
  7. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから最小輝度値を特徴量として算出する最小輝度値算出部であり、
    前記フィルタ画像比較部は、前記最小輝度値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの最小輝度値を比較して、その最小輝度値が最も大きなフィルタ画像データを、低輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最小輝度値比較部であることを特徴とする外観検査装置。
  8. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから最大輝度値を特徴量として算出する最大輝度値算出部であり、
    前記フィルタ画像比較部は、前記最大輝度値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの最大輝度値を比較して、その最大輝度値が最も小さなフィルタ画像データを、高輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最大輝度値比較部であることを特徴とする外観検査装置。
  9. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記特徴量抽出部は、
    前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから最小輝度値を特徴量として算出する最小輝度値算出部と、
    前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域の濃淡ヒストグラムをそれぞれ作成し、その各濃淡ヒストグラムから最大輝度値を特徴量として算出する最大輝度値算出部と
    を備え、
    前記フィルタ画像比較部は、
    前記最小輝度値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの最小輝度値を比較して、その最小輝度値が最も大きなフィルタ画像データを、低輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最小輝度値比較部と、
    前記最大輝度値算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データの濃淡ヒストグラムの最大輝度値を比較して、その最大輝度値が最も小さなフィルタ画像データを、高輝度異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最大輝度値比較部と
    を備えたことを特徴とする外観検査装置。
  10. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記特徴量抽出部は、前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データから検査領域のフーリエ・スペクトルを演算し、各フィルタ画像データのフーリエ・スペクトルから最大周波数成分を特徴量として算出する最大周波数成分算出部であり、
    前記フィルタ画像比較部は、前記最大周波数成分算出部が算出した前記赤、緑、及び、青の各フィルタ画像データのフーリエ・スペクトルの最大周波数成分を比較して、その最大周波数成分が最も大きなフィルタ画像データを、異物を検出するのに最適なフィルタ画像データとして選択する最大周波数成分比較部であることを特徴とする外観検査装置。
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