JP2012004170A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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琢也 萩原
Mamoru Terai
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Abstract

【課題】半導体集積回路装置の量産プロセスにおいては、多層レジストパターンの再生時等に、多層レジスト膜の中間膜であるシリコン含有レジスト膜を除去する必要があるが、シリコンを含有するため通常のレジスト剥離液や酸素プラズマ処理では、除去困難であることが明らかとなった。これは、シリコンを含まないレジスト等の除去液や酸素プラズマによる処理は、通常、シリコンの除去能力が低いからである。
【解決手段】本願の一つの発明は、半導体集積回路装置の製造プロセス中におけるウエハ上の多層レジスト膜のシリコン含有中間層の除去工程において、多層レジスト膜に対して、オゾン処理を施した後、薬液を用いたウエット処理を実施するものである。
【選択図】図11

Description

本発明は、半導体集積回路装置(または半導体装置)の製造方法におけるリソグラフィ技術に適用して有効な技術に関する。
日本特開2003−332313号公報(特許文献1)には、単層レジストによるドライエッチング後のレジスト膜の除去工程において、最初に遠紫外線を照射した後、プラズマアッシングまたは剥離液によりレジスト膜を除去する技術が開示されている。ここで、遠紫外線の照射は、照射により生成したオゾンによって、レジストを構成する有機物の結合を切断する作用がある。
日本特開2009−170554号公報(特許文献2)または国際公開第2009/87958号パンフレット(特許文献3)には、高濃度のイオン注入のマスクとして使用され、硬化したレジスト膜を除去する工程において、まず、レジスト表面の硬化層を酸化処理により酸化し、続いて、レジスト溶剤によりレジスト膜を膨潤させ、最後に、同溶剤により、レジスト膜を除去する技術が開示されている。ここで、酸化処理は、エキシマランプの照射により、オゾンを発生させて、それにより硬化層を酸化させるものである。
日本特開2008−39815号公報(特許文献4)または、これに対応する米国特許公開2008−32231号公報(特許文献5)には、上層にシリコンを含まない感光性レジスト膜、中間にシリコンを含む中間膜、および、下層に有機系の下地膜を有する三層レジストを使用するリソグラフィプロセスが開示されている。
日本特開2005−311350号公報(特許文献6)には、上層に感光性レジスト膜、中間にSOG膜、および、下層に厚いレジスト膜を有する三層レジストを使用するリソグラフィプロセスが開示されている。
特開2003−332313号公報 特開2009−170554号公報 国際公開第2009/87958号パンフレット 特開2008−39815号公報 米国特許公開2008−32231号公報 特開2005−311350号公報
近年、半導体回路パターンの微細化は、光リソグラフィ技術の進展によるところが大きく、それは主に露光光源の短波長化によりもたらされてきた。しかし、単なる短波長露光装置の価格の高騰による経済的問題のみならず、短波長リソグラフィ技術に必要となる装置、材料、マスク等の多岐にわたる技術課題を解消すること自体の難易度が高く、短波長化以外の方法によるパターンの微細化の検討が多方面で進められている。
32nmノードデバイスの製造には、高屈折率液体を用いたNA1.6近傍の液浸リソグラフィまたは、波長13.5nmのEUV(Extreme Ultraviolet)露光技術レベルの解像性が必要とされるが、現状の両の技術的完成度を考慮すると、市場ニーズに開発が間に合わない恐れがある。また、EUV露光技術は、巨額の投資が必要なため、通常の規模のウエハラインには不向きであるとも見られている。そこで、本願発明者等は、水または高屈折率液体を用いた液浸ArFエキシマレーザ露光の延命を図るため、多層レジスト技術の量産への適用上の問題点を検討した。その結果、量産プロセスにおいては、多層レジストパターンの再生時等に、多層レジスト膜の中間膜であるシリコン含有レジスト膜を除去する必要があるが、シリコンを含有するため通常のレジスト剥離液や酸素プラズマ処理では、除去困難であることが明らかとなった。これは、シリコンを含まないレジスト等の除去液や酸素プラズマによる処理は、通常、シリコンの除去能力が低いからである。また、下層の被加工膜(被加工部材)と元素組成が類似しているため、シリコンを強力に除去する活性種を用いたプラズマ処理が適用できないという制限もある。
本願発明は、これらの課題を解決するためになされたものである。
本発明の目的は、信頼性の高い半導体集積回路装置の製造プロセスを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本願の一つの発明は、半導体集積回路装置の製造プロセス中におけるウエハ上の多層レジスト膜のシリコン含有中間層の除去工程において、多層レジスト膜に対して、オゾン処理を施した後、薬液を用いたウエット処理を実施するものである。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、半導体集積回路装置の製造プロセス中におけるウエハ上の多層レジスト膜のシリコン含有中間層の除去工程において、多層レジスト膜に対して、オゾン処理を施した後、薬液を用いたウエット処理を実施するので、下地の被処理膜に対する悪影響を低減しつつ、シリコン含有中間層を除去することができる。
本願の各実施の形態における半導体集積回路装置の製造方法の対象デバイスの一例のチップ断面構造の概要を示すデバイス断面図である。 本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法におけるオゾン処理に使用するウエハオゾン処理装置の模式断面図である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビアファーストプロセスにおける第2層層間絶縁膜形成完了時点)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用下層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用上層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用上層レジスト膜現像工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜パターニング工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所のビア形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(不良箇所のビア形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜に対するオゾン処理工程)である。 本願の実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア開口工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用下層レジスト膜除去工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ギャップフィル膜塗布工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ギャップフィル膜エッチバック工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用下層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用上層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用上層レジスト膜現像工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜パターニング工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所のトレンチ形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(不良箇所のトレンチ形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜に対するオゾン処理工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ開口工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用下層レジスト膜除去工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア底エッチストップ膜除去工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(配線金属埋め込み工程)である。 本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(メタルCMP工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチファーストプロセスにおける第2層層間絶縁膜形成完了時点)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用下層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用上層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用上層レジスト膜現像工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜パターニング工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所のトレンチ形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(不良箇所のトレンチ形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜に対するオゾン処理工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ開口工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用下層レジスト膜除去工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用下層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用上層レジスト膜塗布工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用上層レジスト膜現像工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜パターニング工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所ビア形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(不良箇所ビア形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜に対するオゾン処理工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア開口工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所ビア形成用下層レジスト膜除去工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア底エッチストップ膜除去工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(配線金属埋め込み工程)である。 本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(メタルCMP工程)である。 本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法におけるオゾン処理の効果を検証するための実験条件一覧表である。 図53の各実験条件におけるオゾン処理後の中間層レジスト膜の静的接触角の変化、オゾン処理後、およびアルカリ現像液処理後の膜減量を示す実測データである。 図53の各実験条件におけるオゾン処理後、および溶媒処理後の膜減量の実測データである。 図53の各実験条件におけるオゾン処理後、および硫酸過酸化水素混合液処理後の膜減量の実測データである。 図53の各実験条件において、オゾン処理とアルカリ現像液処理を繰り返したときの膜減量の実測データである。 本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法における縮小投影露光に使用する露光装置の要部模式断面図である。 図58の露光装置のステップ動作を説明するためのウエハ全体上面図である。 図58の露光装置のステップ&スキャン動作を説明するためのウエハ部分拡大上面図である。
〔実施の形態の概要〕
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。
1.以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)ウエハの第1の主面上の被加工膜上に、炭素を主要な成分として含む第1の膜を塗布する工程;
(b)前記第1の膜上に、炭素及びシリコンを主要な成分として含む第2の膜を形成する工程;
(c)前記第2の膜上に、感光性有機レジスト膜を塗布する工程;
(d)前記感光性有機レジスト膜を露光することによって、集積回路パターンを転写する工程;
(e)前記工程(d)の後、前記感光性有機レジスト膜を現像する工程;
(f)前記工程(e)の後、前記ウエハの前記第1の主面側に対して、オゾンまたはヒドロキシラジカルを含む気相雰囲気中で、酸化処理を実行する工程;
(g)前記工程(f)の後、前記第2の膜を薬液により、除去する工程。
2.前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記被加工膜は、シリコンを主要な成分の一つとして含む膜である。
3.前記1または2項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(b)における前記第2の膜の形成は、塗布により実行される。
4.前記1から3項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(d)における露光は、液浸方式による縮小投影露光によって実行される。
5.前記1から4項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、更に、以下の工程を含む:
(h)前記工程(g)の後、前記ウエハの前記第1の主面側に対して、気相雰囲気中で、酸素プラズマ処理を施すことにより、前記第1の膜を除去する工程。
6.前記5項の半導体集積回路装置の製造方法において、更に、以下の工程を含む:
(i)前記工程(h)の後、再び前記工程(a)から(e)を実行する工程;
(j)前記工程(i)の後、現像された前記有機レジスト膜をマスクとして、前記第2の膜をパターニングする工程;
(k)パターニングされた前記第2の膜をマスクとして、前記第1の膜をパターニングする工程;
(l)前記工程(k)の後、前記第1の膜および前記第2の膜がある状態で、前記被加工膜のドライエッチングを開始することによって、前記被加工膜を加工する工程。
7.前記6項の半導体集積回路装置の製造方法において、更に、以下の工程を含む:
(m)前記工程(l)の後、前記ウエハの前記第1の主面側に対して、気相雰囲気中で、酸素プラズマ処理を施すことにより、前記第1の膜を除去する工程。
8.前記1から7項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記被加工膜は、シリコン及び酸素を主要な成分として含む膜である。
9.前記1から7項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記被加工膜は、炭素、シリコン及び酸素を主要な成分として含む膜である。
10.前記1から9項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記被加工膜は、多層埋め込み配線の一つの配線層の層間絶縁膜である。
11.前記10項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記一つの配線層はファイン配線層である。
12.前記1から11項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2の膜のシリコン含有率は、15重量%以上、60重量%以下である。
13.前記1から12項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1の膜の炭素含有率は、50重量%以上、95重量%以下である。
14.前記1から13項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2の膜は、オルガノシリケイトを主要な成分として含む。
15.前記1から14項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(f)および(g)の工程を2回以上繰り返し実行する。
16.前記1から15項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(f)の実行の際、前記ウエハの前記第1の主面側に対して、紫外線を照射する。
17.前記1から15項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(f)の実行の際、前記ウエハに対して、加熱処理を実行する。
18.前記1から17項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記薬液は、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド系水溶液、または硫酸と過酸化水素水を主要な成分として含む溶液である。
19.前記1から18項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記薬液は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサン、ガンマブチルラクトンまたは、これらの内、二つ以上を含む混合液である。
20.前記1から18項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記薬液は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルを主要な成分として含む混合溶媒である。
〔本願における記載形式、基本的用語、用法の説明〕
1.本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクションに分けて記載する場合もあるが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しを省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
更に、本願において、「半導体装置」または「半導体集積回路装置」というときは、主に、各種トランジスタ(能動素子)単体、および、それらを中心に、抵抗、コンデンサ等を半導体チップ等(たとえば単結晶シリコン基板)上に集積したものをいう。ここで、各種トランジスタの代表的なものとしては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)に代表されるMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を例示することができる。このとき、集積回路構成の代表的なものとしては、Nチャネル型MISFETとPチャネル型MISFETを組み合わせたCMOS(Complemetary Metal Oxide Semiconductor)型集積回路に代表されるCMIS(Complemetary Metal Insulator Semiconductor)型集積回路を例示することができる。
今日の半導体集積回路装置、すなわち、LSI(Large Scale Integration)のウエハ工程は、通常、原材料としてのシリコンウエハの搬入からプリメタル(Premetal)工程(M1配線層下端とゲート電極構造の間の層間絶縁膜等の形成、コンタクトホール形成、タングステンプラグ、埋め込み等からなる工程)あたりまでのFEOL(Front End of Line)工程と、M1配線層形成から始まり、アルミニウム系パッド電極上のファイナルパッシベーション膜へのパッド開口の形成あたりまで(ウエハレベルパッケージプロセスにおいては、当該プロセスも含む)のBEOL(Back End of Line)工程に大別できる。FEOL工程の内、ゲート電極パターニング工程、コンタクトホール形成工程等は、特に微細な加工が要求される微細加工工程である。一方、BEOL工程においては、ビアおよびトレンチ形成工程、特に、比較的下層のローカル配線(たとえば4層程度の構成の埋め込み配線では、M1からM3あたりまで、十数層程度の構成の埋め込み配線では、M1からM7あたりまでの微細埋め込み配線)等において、特に微細加工が要求される。なお、「MN(通常N=1から15程度)」で、下から第N層配線を表す。M1は第1層配線であり、M3は第3層配線である。
2.同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「AからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかに、そうでない場合を除き、A以外の要素を主要な構成要素のひとつとするものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。同様に、「酸化シリコン膜」、「酸化シリコン系絶縁膜」等と言っても、比較的純粋な非ドープ酸化シリコン(Undoped Silicon Dioxide)だけでなく、FSG(Fluorosilicate Glass)、TEOSベース酸化シリコン(TEOS-based silicon oxide)、SiOC(Silicon Oxicarbide)またはカーボンドープ酸化シリコン(Carbon-doped Silicon oxide)またはOSG(Organosilicate glass)、PSG(Phosphorus Silicate Glass)、BPSG(Borophosphosilicate Glass)等の熱酸化膜、CVD酸化膜、SOG(Spin ON Glass)、ナノクラスタリングシリカ(Nano-Clustering Silica:NCS)等の塗布系酸化シリコン、これらと同様な部材に空孔を導入したシリカ系Low-k絶縁膜(ポーラス系絶縁膜)、およびこれらを主要な構成要素とする他のシリコン系絶縁膜との複合膜等を含むことは言うまでもない。
また、酸化シリコン系絶縁膜と並んで、半導体分野で常用されているシリコン系絶縁膜としては、窒化シリコン系絶縁膜がある。この系統の属する材料としては、SiN,SiCN,SiNH,SiCNH等がある。ここで、「窒化シリコン」というときは、特にそうでない旨明示したときを除き、SiNおよびSiNHの両方を含む。同様に、「SiCN」というときは、特にそうでない旨明示したときを除き、SiCNおよびSiCNHの両方を含む。
なお、SiCは、SiNと類似の性質を有するが、SiONは、むしろ、酸化シリコン系絶縁膜に分類すべき場合が多い。
窒化シリコン膜は、SAC(Self−Aligned Contact)技術におけるエッチストップ膜として、多用されるほか、SMT(Stress Memorization Technique)における応力付与膜としても使用される。
3.同様に、図形、位置、属性等に関して、好適な例示をするが、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、厳密にそれに限定されるものではないことは言うまでもない。
4.さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
5.「ウエハ」というときは、通常は半導体集積回路装置(半導体装置、電子装置も同じ)をその上に形成する単結晶シリコンウエハを指すが、エピタキシャルウエハ、SOI基板、LCDガラス基板等の絶縁基板と半導体層等の複合ウエハ等も含むことは言うまでもない。
6.「多層レジストプロセス」は、複数の膜からなるレジスト膜を用い、より上層のレジスト膜のパターンをより下層のレジスト膜に転写し、最下層のレジスト膜パターンを被加工膜に転写することを特徴としており、この目的以外に使用するトップコート等の単なるリソグラフィ補助膜は、原則として、ここで言うレジスト膜ではない。
7.本願においては、シロキサン(Siloxane)系化合物、シリセスキオキサン(Silsesquioxane)系化合物等のシロキサン結合を主要な化学結合とするシリコン含有化合物内、少なくとも側鎖に有機官能基を有し、シリコン、酸素、および炭素を主要な構成要素とするものをオルガノシリケイト(Organosilicate)又は、有機珪酸化合物という。
〔実施の形態の詳細〕
実施の形態について更に詳述する。各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
また、添付図面においては、却って、煩雑になる場合または空隙との区別が明確である場合には、断面であってもハッチング等を省略する場合がある。これに関連して、説明等から明らかである場合等には、平面的に閉じた孔であっても、背景の輪郭線を省略する場合がある。更に、断面でなくとも、空隙でないことを明示するために、ハッチングを付すことがある。
以下の各実施の形態では、本願の多層レジストプロセスをいわゆる3層プロセス(ギャップフィル部材は、ここでは「多層レジスト」の一部とはしていない)を例にとって具体的に説明するが、中間層自体に感光性を持たせて2層プロセスとしたり、中間層と上層の間等に有機BARC(Bottom Antireflection Coating)膜等の補助的な膜を介在させる4層プロセスとすることもできることは言うまでもない。なお、以下の例では、トップコートを使用しない例を示すが、必要に応じて、トップコートを適用しても良い。通常、トップコート膜は、現像で全部除去されるので、多層レジストの一部とはしていない。また、以下では、銅系埋め込み配線を主な配線構造とするものについて、説明するが、アルミニウム系非埋め込み配線を主な配線構造とするものでもよいことはいうまでもない。
1.本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法における対象デバイスの一例の断面構造の説明(主に図1)
ここでは、45nmテクノロジノード(Technology Node)のCMOS−SOC(Complementary Metal Oxide Semiconductor−System On Chip)デバイスを例にとり説明するが、28nmテクノロジノード(それ以降や45nmテクノロジノード以前の製品も含む)やその他のテクノロジノードのSOC製品やその他のカテゴリーの製品等にも同様に適用できることは言うまでもない。
図1は本願の各実施の形態における半導体集積回路装置の製造方法の対象デバイスの一例のチップ断面構造の概要を示すデバイス断面図である。これに基づいて、本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法における対象デバイスの一例の断面構造を説明する。
図1に示すように、たとえば、P型単結晶シリコン基板1(半導体基板領域21)の表側主面1a(第1の主面、すなわち、裏側主面1bの反対の面)の表面領域及びその近傍には、ゲート電極5、ソースドレイン領域4等からなるMOSFET7が形成されており、このMOSFET7は、STI領域3によって、その他のMOSFET等の素子から分離されている。半導体基板1の表側主面1a上には、プリメタル絶縁膜11が形成されており、このプリメタル絶縁膜11(プリメタル領域22)を貫通するように、タングステンプラグ6が埋め込まれている。
プリメタル領域22上には、下から順に、下層配線領域23(ローカル配線領域)、中間層配線領域24(セミグローバル配線領域)、上層配線領域25(グローバル配線領域)、およびパッド層配線領域26が設けられている。この例の場合、下層配線領域23は、第1層銅系埋め込み配線M1、第2層銅系埋め込み配線M2、第7層銅系埋め込み配線M7等からなるファイン(Fine)配線群であり、各層は層間絶縁膜8、埋め込み配線9等から構成されている(他の配線領域も同じ)。同様に、中間層配線領域24は、第8層銅系埋め込み配線M8、第11層銅系埋め込み配線M11等からなるセミファイン(Semifine)配線群である。更に、上層配線領域25は、第12層銅系埋め込み配線M12および第13層銅系埋め込み配線M13からなるラフ(Rough)配線群である。最上層であるパッド層配線領域26は、通常、パッド下タングステンプラグ、アルミニウム系ボンディングパッド27、ファイナルパッシベーション膜28、そこに開けられたパッド開口29等から構成されている。
2.本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法における要部プロセスであるオゾン処理に使用するオゾン処理装置、ならびに、それに続く再生のための残存レジスト除去工程の説明(主に図2)
このセクションでは、再生処理のためのオゾン処理&残存レジスト除去工程を説明する。
(1)オゾン処理及びオゾン処理装置:
ここでは、図11、図23、図37、及び図47等で説明するオゾン処理プロセスに使用するオゾン処理の概要を説明する。
図2は本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法におけるオゾン処理に使用するウエハオゾン処理装置の模式断面図である。これに基づいて、本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法における要部プロセスであるオゾン処理に使用するオゾン処理装置を説明する。以下の例では、オゾンを含む気相雰囲気中での処理を説明するが、オゾンのほか、たとえば、ヒドロキシラジカルを含む気相雰囲気中で処理しても同様の効果が得られる。
図2に示すように、オゾン処理装置51は、オゾン発生部52(内部のガス圧は、ウエハ処理部よりも若干高めに設定されている)とウエハ処理チャンバ54に分かれており、その間には、ゲートバルブ53が設けられている。処理時には、ウエハ処理チャンバ54は、一定の気圧(たとえば、ほぼ常圧)に保持されるようになっており、多層レジスト膜15(この場合は、主に、下層レジスト膜15aおよび中間層レジスト膜)が形成されたウエハ1は、ホットプレート(処理時温度は、たとえば、摂氏80度から300度程度が好適である。この加熱処理は、必須ではないが、実施しない場合は、その分、処理時間を延長する必要がある)を兼ねたウエハステージ55上に、表側主面1aを上に向けてセットされる。ウエハ1の上方には、UV(Ultraviolet)光ランプ56が設けられている(UV光照射は、必須ではないが、実施しない場合は、その分、処理時間を延長する必要がある)。オゾン発生部52の誘電体バリア放電部58で作られたオゾンを含むガスは気圧の差を利用して、ウエハ処理チャンバ54へ輸送され、その後、排気口57から排出される。オゾンソースガス59としては、酸素ガスが好適であるが、各種の添加ガスを添加することができる。ただし、酸素ガスを主要な組成とするガスであることが、オゾン濃度を上げる観点から望ましい。
ウエハ処理チャンバ54内のオゾン濃度としては、たとえば30g/Nmから450g/Nm程度が好適であり、処理時間を短縮するためには、180g/Nmから450g/Nm程度が更に好適である。この濃度を、典型的な酸素プラズマ処理の濃度と比較すると、おおよそ、以下のようになる。すなわち、133パスカルの酸素ガスに13.56MHzの高周波電力を印加した場合、オゾン濃度は、精々、1.9g/Nm程度と考えられるから、オゾン処理の場合と比較して、一桁以上、低い濃度である。
一方、オゾン処理時間としては、たとえば1分から120分程度が好適と考えられるが、量産効率を考慮すると、1分から30分程度が更に好適である。
セクション3から6で使用したオゾン処理の条件は、特にそうでない旨明示した場合を除き、以下の標準的なオゾン処理条件、すなわち、オゾン濃度:180g/Nm程度、ウエハ温度(ホットプレート温度):摂氏105度程度、処理時間3分程度(180秒程度)、紫外線ランプ:オン状態である。
(2)オゾン処理後の中間層レジスト膜除去および中間層レジスト膜除去後の下層レジスト膜除去:
オゾン処理の後、たとえば図7で説明するようなアルカリ現像液等のレジスト剥離液等を用いて、残存する中間層レジスト膜15bの除去が行われる(再生処理等としての中間層レジスト膜除去工程)。更に、通常の酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、残存する下層レジスト膜15aが除去される(再生処理等としての下層レジスト膜除去工程)。
この再生処理としての中間層レジスト膜除去工程に用いるレジスト剥離液(薬液)としては、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(略称TMAH:Tetramethylammoniumhydoxide)系水溶液(たとえば、TMAH濃度2.38重量%程度)等のアルカリ現像液等が好適である。処理条件としては、たとえば、液温:摂氏25度程度(常温)、処理時間:2分程度(セクション6の実験条件と同じ、以下も同じ)を例示することができる。
このようなアルカリ現像液以外としては、たとえばプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(略称PGMEA:Propyleneglycolmonomethyl etheracetae)とプロピレングリコールモノメチルエーテル(略称PGME:Propyleneglycolmonomethyl ether)の重量比7:3混合溶媒、すなわち、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルを主要な成分として含む混合溶媒(処理条件としては、たとえば、液温:摂氏25度程度、処理時間:2分程度)や、過酸化水素水と硫酸の混合水溶液(たとえば、重量比1:0.5程度)等を例示することができる(処理条件としては、たとえば、液温:摂氏120度程度、処理時間:1分程度)。更に、一般に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサン、ガンマブチルラクトンまたは、これらの内、二つ以上を含む混合液等(無極性有機溶媒等)を例示することができる。
なお、セクション6に示すように、オゾン処理とその後の薬液処理の組み合わせを2度以上繰り返すと、更に良好な除去特性が得られる。
3.本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法における露光工程に使用する液浸露光装置の説明(主に図58から図60)
ここでは、図6、図18、図32、および図42等で説明する縮小投影露光に使用する液浸露光装置について簡単に説明する。なお、本願で説明する技術は、液浸方式以外の露光にも適用できることは言うまでもない。ここでは、ノッチ31(図59)を有する300φウエハを例にとって説明するが、対象とするウエハの径は、200ファイでも450ファイでも、その他でも良い。なお、言うまでもないことであるが、ノッチ31は、オリエンテーションフラットであっても良い。また、露光方式は、ステップアンドスキャン方式に限らない。
図58は本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法における縮小投影露光に使用する露光装置の要部模式断面図である。図59は図58の露光装置のステップ動作を説明するためのウエハ全体上面図である。図60は図58の露光装置のステップ&スキャン動作を説明するためのウエハ部分拡大上面図である。これらに基づいて、本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法における露光工程に使用する液浸露光装置の一例を説明する。
図58に示すように、ステップアンドスキャン液浸縮小投影露光装置60(縮小率は、たとえば、4:1)内のウエハステージ61上に多層レジスト膜15(この場合は、下層レジスト膜15a、中間層レジスト膜15b、上層レジスト膜15c等からなる)が形成されたウエハ1が、その表側主面1aを上に向けた状態で真空吸着されている。ウエハ1の上方には、たとえば、反射屈折投影光学系(Catadioptric System)等で構成された投影光学系63(屈折投影光学系、反射投影光学系などでもよい)およびレチクル67を保持したレチクルホルダ66が設けられている。ArFエキシマレーザ光68(193nm露光光)は、集積回路パターン69が設けられたレチクル67を透過して、投影光学系63によって、多層レジスト膜15上に、集積回路パターン69の実像を結像するようになっている。露光の際には、ウエハステージ61とレチクルホルダ66は、反対方向に平行移動するようになっており、このとき、鏡筒64とウエハ1の間には、液浸用液体62(ここでは、水を主要な成分とするものについて説明するが、水よりも誘電率の高い高誘電率液体であっても良い)が介在するようになっている。この鏡筒64内には、通常、数十枚の投影レンズ65a,65b,65c,65d,65eと複数の反射鏡が設置されている。
次に、これを用いた一般的な露光動作を図59及び図60により説明する。図59に示すように、主にショット領域32(単位露光領域)ごとのステップ移動によって、ステップパス33に沿ってウエハ1の全有効領域を露光する。図60に示すように、単位露光領域32には、通常、1または複数のチップ領域2が含まれる。単位露光領域32内のスキャンは、スリット状露光帯35(通常はウエハが移動)が直線的なスキャンパス34に沿って相対的に平行移動することによって行われる。スキャンパス34は、通常、前後の単位露光領域32で逆向きとなる。
4.本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部の説明(主に図3から図28)
埋め込み配線プロセス、具体的にはデュアルダマシンプロセス(Dual DamasceneProcess)は、各種の処理手順で実行可能であるが、本願では、代表的なビアファーストプロセス(本セクション)およびトレンチファーストプロセス(次セクション)に本願の多層レジストプロセスを適用した例を説明する。従って、他の処理手順についても、ほぼそのまま適用できることは言うまでもない。
なお、本セクションおよび次セクションでは、第2層銅系埋め込み配線M2を例にとり具体的に説明するが、埋め込み配線への適用(この場合の被加工膜は、シリコンを主要な成分の一つとして含む膜、シリコンを主要な成分として含む膜、シリコン及び酸素を主要な成分として含む膜、シリコン及び炭素を主要な成分として含む膜、または炭素、シリコン及び酸素を主要な成分として含む膜である)に関しては、その他のデュアルダマシンプロセス層(第2層銅系埋め込み配線M2〜第13層銅系埋め込み配線M13)、シングルダマシンプロセス層(第1層銅系埋め込み配線M1)等へも、ほぼ、そのまま適用できる。ただし、通常のレジストプロセスと比較して、工程数が増加するので、ファインプロセス(たとえば、第1層銅系埋め込み配線M1〜第7層銅系埋め込み配線M7)に好適である。埋め込み配線以外では、被加工層の少なくとも一つの層の材料構成がシリコンを主要な成分の一つであるものに好適である。例を挙げれば、STIパターニングプロセス、ゲート電極(ポリシリコン層を含む多層構造を含む)パターニングプロセス(ゲートファーストプロセスおよびゲートラストプロセスを含む)等に好適である。
図3は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビアファーストプロセスにおける第2層層間絶縁膜形成完了時点)である。図4は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用下層レジスト膜塗布工程)である。図5は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜塗布工程)である。図6は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用上層レジスト膜塗布工程)である。図7は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用上層レジスト膜現像工程)である。図8は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜パターニング工程)である。図9は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所のビア形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。図10は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(不良箇所のビア形成用上層レジスト現像処理完了時点)である。図11は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜に対するオゾン処理工程)である。図12は本願の実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア開口工程)である。図13は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用下層レジスト膜除去工程)である。図14は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ギャップフィル膜塗布工程)である。図15は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ギャップフィル膜エッチバック工程)である。図16は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用下層レジスト膜塗布工程)である。図17は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜塗布工程)である。図18は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用上層レジスト膜塗布工程)である。図19は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用上層レジスト膜現像工程)である。図20は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜パターニング工程)である。図21は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所のトレンチ形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。図22は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(不良箇所のトレンチ形成用上層レジスト現像完了時点)である。図23は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜に対するオゾン処理工程)である。図24は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ開口工程)である。図25は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用下層レジスト膜除去工程)である。図26は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア底エッチストップ膜除去工程)である。図27は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(配線金属埋め込み工程)である。図28は本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(メタルCMP工程)である。これらに基づいて、本願の実施の形態1(ビアファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を説明する。
図3に示すように、第1層層間絶縁膜12内に第1層銅系埋め込み配線M1を形成した後、たとえば、ウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、プラズマCVD等により、エッチストップ絶縁膜13(拡散バリア絶縁膜)として、たとえば、SiCN膜(たとえば厚さ50nm程度)を成膜する。続いて、SiCN膜13上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、プラズマCVD等により、第2層層間絶縁膜14として、ELK(Extreme Low−k)膜、たとえば、ポーラスSiOC等(たとえば厚さ180nm程度)を成膜する。
次に、図4に示すように、第2層層間絶縁膜14上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、炭素を主要な成分として含む第1のレジスト膜15a(下層レジスト膜)を、たとえば、塗布等により形成する(厚さは、たとえば、200nm程度、好適な範囲としては、100から300nm程度)。その後、たとえば、摂氏100度から300度程度の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、下層レジスト膜15aに対するベーク処理を実施する。
続いて、図5に示すように、下層レジスト膜15a上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、炭素及びシリコンを主要な成分として含む第2のレジスト膜15b(中間層レジスト膜)をたとえば、塗布等(CVDその他の方法でも良い)により形成する(厚さは、たとえば、60nm程度、好適な範囲としては、10から100nm程度)。その後、たとえば、摂氏120度から350度程度の温度で、たとえば、30秒から120秒程度、中間層レジスト膜15bに対するベーク処理を実施する。
次に、図6に示すように、中間層レジスト膜15b上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、感光性有機レジスト膜15c(上層レジスト膜)、たとえば、化学増幅型ArF用ポジ型レジスト(必要に応じてネガ型でもよい)を塗布する(厚さは、たとえば、120nm程度、好適な範囲としては、50から180nm程度)。その後、たとえば、摂氏80度から120度程度の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、上層レジスト膜15cに対するポストアプライベーク(Post Apply Bake)処理を実施する。これらの下層レジスト膜15a、中間層レジスト膜15b、上層レジスト膜15c等で多層レジスト膜15を構成する。
次に、図7に示すように、レチクル67(または光学マスク)および縮小投影露光装置(セクション3及び図58参照)を用いて、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)を露光光として、レチクル67の主面上の集積回路パターンの実像を多層レジスト膜15上(正確には上層レジスト膜15c上)に結像(すなわち、縮小投影露光)させることにより、集積回路パターンを上層レジスト膜15cに転写する。続いて、たとえば、摂氏100度から140度程度の温度で、上層レジスト膜15cに対するポストエクスポージャベーク(Post Exposure Bake)処理を、たとえば、摂氏100度から140度程度の温度で、たとえば、30秒から60秒程度、実施する。続いて、たとえば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(略称TMAH:Tetramethylammoniumhydoxide)水溶液(たとえば、TMAH濃度2.38重量%程度)等のアルカリ現像液を用いて、現像処理(たとえば、30秒から60秒程度)を実行して、上層レジスト膜15cのパターニングを行う。続いて、上層レジスト膜15cに対するポストディベロップメントベーク(Post Development Bake)処理を、たとえば、摂氏110度程度(好適な範囲としては摂氏100度から120度程度)の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、実施する。
次に、図8に示すように、パターニングされた上層レジスト膜15cをマスクとして、中間層レジスト膜15bに対するドライエッチング処理(ガス雰囲気としては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガスを含む雰囲気を例示することができる)を実行することによって、上層レジスト膜15cのパターンを中間層レジスト膜15bに転写する。
次に、図9(正常な場合、または、正常な部分)に示すように、酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、中間層レジスト膜15bをマスクとして、下層レジスト膜15aに対するドライエッチング処理を実行することによって、中間層レジスト膜15bのパターンを下層レジスト膜15aに転写する。この下層レジスト膜15aのドライエッチング処理の際に、残存する上層レジスト膜15cも、通常、自然に除去されるので、特別な除去処理を必要としない。なお、それでも残存するときは、たとえば、硫酸と過酸化水素水の混合薬液等によるウエット処理を併用すればよい。
次に、図12に示すように、中間層レジスト膜15b(炭素及びシリコンを主要な成分として含む第2の膜、または、オルガノシリケイトを主要な成分として含む第2の膜)および下層レジスト膜15a(炭素を主要な成分として含む第1の膜)がある状態で、第2層層間絶縁膜14(シリコンを主要な成分の一つとして含む被加工膜)の異方性ドライエッチング(ガス雰囲気としては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガスを含む雰囲気を例示することができる)を開始することによって、被加工膜14を加工し、エッチストップ絶縁膜13でエッチングをストップさせる。エッチング条件としては、たとえば、ガス雰囲気:CHF/O、処理気圧:200から400パスカル程度、高周波電力:1500ワット(たとえば13.56MHz)、プラズマ炉形式:たとえば、ECR(Electron Cyclotron Resonance)型プラズマ炉を例示することができる。この被加工膜14のドライエッチング処理の際に、残存する中間層レジスト膜15bも通常、自然に除去されるので、特別な除去処理を必要としない。これで、ビア17が形成されたこととなる。
次に、図13に示すように、不要となった下層レジスト膜15aを酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、除去する。続いて、ウエット処理により、側壁ポリマー等を除去する。
ここで、図7(正常な場合または正常部分)に対応するステップにおいて、不良が発生した場合又は、同一ウエハの不良部分の説明を行う。この場合、図7(正常な場合または正常部分)に対応するデバイス断面は、図10のような様相となっている。すなわち、たとえば、上層レジスト膜15cにパターン欠陥18が存在する。従って、この場合は、当該ウエハ1に対して再生処理101を施す必要がある。この再生処理101は、パターン検査によって、再生が必要と判断されるところから始まり、再生が必要と判断されウエハ1に対しては、上層レジスト膜15cをシンナー剥離やアッシング等で除去した後に、図11に示すように、その表側主面1aのほぼ全面に対して、セクション2(図2)に説明したように、オゾン処理が実行される。オゾン処理の後、図7で説明したようなアルカリ現像液等のレジスト剥離液等を用いて、残存する中間層レジスト膜15bの除去が行われる。更に、通常の酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、残存する下層レジスト膜15aが除去された後、再び、図4に戻って、多層レジストの塗布(図4)から図9までの処理を繰り返す。すなわち、図10、図11、および、再度行われた図4から図9は、再生工程101(Rework Process)を構成する。なお、オゾン処理から下層レジスト膜の除去に至る中間層レジスト膜/下層レジスト膜除去工程(オゾン処理&残存レジスト除去工程)は、セクション2に詳しく説明されている。
ここで再び、図13から続く、正常プロセスに戻る。図13の次に、図14に示すように、ウエハ1の表側主面1aのほぼ全面にビアフィル(Viafill)剤19を塗布することによって、ビアフィル剤19で第2層層間絶縁膜14の上面を覆い、ビア17内を埋め込む。
次に、図15に示すように、たとえば、エッチバック等により、ビア17外のビアフィル剤19を除去する。
次に、図16に示すように、図4と同様に、第2層層間絶縁膜14上およびトレンチフィル材19上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、炭素を主要な成分として含む第1のレジスト膜15a(下層レジスト膜)を、たとえば、塗布等により形成する(厚さは、たとえば、200nm程度、好適な範囲としては、100から300nm程度)。その後、たとえば、摂氏100度から300度程度の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、下層レジスト膜15aに対するベーク処理を実施する。
次に、図17に示すように、図5と同様に、下層レジスト膜15a上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、炭素及びシリコンを主要な成分として含む第2のレジスト膜15b(中間層レジスト膜)をたとえば、塗布等(CVDその他の方法でも良い)により形成する(厚さは、たとえば、60nm程度、好適な範囲としては、10から100nm程度)。その後、たとえば、摂氏120度から350度程度の温度で、たとえば、30秒から120秒程度、中間層レジスト膜15bに対するベーク処理を実施する。
次に、図18に示すように、図6と同様に、中間層レジスト膜15b上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、感光性有機レジスト膜15c(上層レジスト膜)、たとえば、化学増幅型ArF用ポジ型レジスト(必要に応じてネガ型でもよい)を塗布する(厚さは、たとえば、120nm程度、好適な範囲としては、50から180nm程度)。その後、たとえば、摂氏80度から120度程度の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、上層レジスト膜15cに対するポストアプライベーク処理を実施する。これらの下層レジスト膜15a、中間層レジスト膜15b、上層レジスト膜15c等で多層レジスト膜15を構成する。
次に、図19に示すように、図7と同様に、レチクル67(または光学マスク)および縮小投影露光装置(セクション3及び図58参照)を用いて、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)を露光光として、レチクル67の主面上の集積回路パターンの実像を多層レジスト膜15上(正確には上層レジスト膜15c上)に結像(すなわち、縮小投影露光)させることにより、集積回路パターンを上層レジスト膜15cに転写する。続いて、たとえば、摂氏100度から140度程度の温度で、上層レジスト膜15cに対するポストエクスポージャベーク処理を、たとえば、摂氏100度から140度程度の温度で、たとえば、30秒から60秒程度、実施する。続いて、たとえば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(たとえば、TMAH濃度2.38重量%程度)等のアルカリ現像液を用いて、現像処理(たとえば、30秒から60秒程度)を実行して、上層レジスト膜15cのパターニングを行う。続いて、上層レジスト膜15cに対するポストディベロップメントベーク(Post Development Bake)処理を、たとえば、摂氏110度程度(好適な範囲としては摂氏100度から120度程度)の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、実施する。
次に、図20に示すように、図8と同様に、パターニングされた上層レジスト膜15cをマスクとして、中間層レジスト膜15bに対するドライエッチング処理(ガス雰囲気としては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガスを含む雰囲気を例示することができる)を実行することによって、上層レジスト膜15cのパターンを中間層レジスト膜15bに転写する。
次に、図21(正常な場合、または、正常な部分)に示すように、図9と同様に、酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、中間層レジスト膜15bをマスクとして、下層レジスト膜15aに対するドライエッチング処理を実行することによって、中間層レジスト膜15bのパターンを下層レジスト膜15aに転写する。この下層レジスト膜15aのドライエッチング処理の際に、残存する上層レジスト膜15cも、通常、自然に除去されるので、特別な除去処理を必要としない。なお、それでも残存するときは、たとえば、硫酸と過酸化水素水の混合薬液等によるウエット処理を併用すればよい。
次に、図24に示すように、図12と同様に、中間層レジスト膜15b(炭素及びシリコンを主要な成分として含む第2の膜)および下層レジスト膜15a(第1の膜)がある状態で、第2層層間絶縁膜14(被加工膜)の異方性ドライエッチング(ガス雰囲気としては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガスを含む雰囲気を例示することができる)を開始することによって、被加工膜14を加工し、所定の時間でエッチングをストップさせる。エッチング条件としては、たとえば、ガス雰囲気:CHF/O、処理気圧:200から400パスカル程度、高周波電力:1500ワット(たとえば13.56MHz)、プラズマ炉形式:たとえば、ECR型プラズマ炉を例示することができる。この被加工膜14のドライエッチング処理の際に、残存する中間層レジスト膜15bも通常、自然に除去されるので、特別な除去処理を必要としない。これで、トレンチ16が形成されたこととなる。
次に、図25に示すように、図13と同様に、不要となった下層レジスト膜15aおよびトレンチフィル材19を酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、除去する。続いて、ウエット処理により、側壁ポリマー等を除去する。
次に、図26に示すように、ウエハ1の表側主面1aに対して、たとえば、NF3等の窒化シリコン系絶縁膜に対するエッチングガスを用いて、ドライエッチングを実行することにより、ビア17の底の拡散バリア絶縁膜13を除去する。
次に、図27に示すように、ウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、反応性スパッタリング成膜により、たとえば、TaN膜(たとえば、厚さ10nm程度)等の拡散バリアメタル膜M2b(第2層銅系埋め込み配線のバリアメタル層)を、第2層層間絶縁膜14上面、トレンチ16およびビア17内面を覆うように、成膜する。続いて、銅シード膜(銅膜)を、TaN膜M2bのほぼ全面に、スパッタリング成膜等により、たとえば、厚さ50nm程度、成膜する。続いて、電気メッキ(Electroplating)により、たとえば、600nm程度の銅メッキ膜を形成することによって、第2層層間絶縁膜14上を覆い、トレンチ16およびビア17内を埋め込む。この銅シード膜、銅メッキ膜等で第2層銅系埋め込み配線M2(銅配線層)を構成する。その後、必要に応じて、たとえば、摂氏400度以下程度の比較的低温で、メタルアニール処理を実行する。
次に、図28に示すように、メタルCMP(Chemical Mechanical Polishing)により、トレンチ16およびビア17外の銅配線層M2およびTaN膜M2bを除去する。これにより、第2層銅系埋め込み配線M2の埋め込みが完了する。
ここで、図19(正常な場合または正常部分)に対応するステップにおいて、不良が発生した場合又は、同一ウエハの不良部分の説明を行う。この場合、図19(正常な場合または正常部分)に対応するデバイス断面は、図22のような様相となっている。すなわち、たとえば、上層レジスト膜15cにパターン欠陥18が存在する。従って、この場合は、当該ウエハ1に対して再生処理101を施す必要がある。この再生処理101は、パターン検査によって、再生が必要と判断されるところから始まり、再生が必要と判断されウエハ1に対しては、上層レジスト膜15cをシンナー剥離やアッシング等で除去した後に、図23に示すように、その表側主面1aのほぼ全面に対して、セクション2(図2)に説明したように、オゾン処理が実行される。オゾン処理の後、図7で説明したようなアルカリ現像液等のレジスト剥離液等を用いて、残存する中間層レジスト膜15bの除去が行われる。更に、通常の酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、残存する下層レジスト膜15aが除去された後、再び、図14に戻って、ギャップフィル剤の塗布(図14)から図21までの処理を繰り返す。すなわち、図22、図23、および、再度行われた図14から図21は、再生工程101(Rework Process)を構成する。なお、オゾン処理から下層レジスト膜の除去に至る中間層レジスト膜/下層レジスト膜除去工程(オゾン処理&残存レジスト除去工程)は、セクション2に詳しく説明されている。
5.本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部の説明(主に図29から図52)
図29は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチファーストプロセスにおける第2層層間絶縁膜形成完了時点)である。図30は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用下層レジスト膜塗布工程)である。図31は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜塗布工程)である。図32は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用上層レジスト膜塗布工程)である。図33は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用上層レジスト膜現像工程)である。図34は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜パターニング工程)である。図35は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所のトレンチ形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。図36は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(不良箇所のトレンチ形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。図37は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用中間層レジスト膜に対するオゾン処理工程)である。図38は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ開口工程)である。図39は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(トレンチ形成用下層レジスト膜除去工程)である。図40は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用下層レジスト膜塗布工程)である。図41は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜塗布工程)である。図42は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用上層レジスト膜塗布工程)である。図43は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用上層レジスト膜現像工程)である。図44は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜パターニング工程)である。図45は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所ビア形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。図46は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(不良箇所ビア形成用下層レジスト膜パターニング完了時点)である。図47は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア形成用中間層レジスト膜に対するオゾン処理工程)である。図48は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア開口工程)である。図49は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(正常箇所ビア形成用下層レジスト膜除去工程)である。図50は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(ビア底エッチストップ膜除去工程)である。図51は本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(配線金属埋め込み工程)である。図52本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を示すデバイス断面図(メタルCMP工程)である。これらに基づいて、本願の実施の形態2(トレンチファーストプロセス)の半導体集積回路装置の製造方法におけるウエハプロセスの要部を説明する。
図29に示すように、第1層層間絶縁膜12内に第1層銅系埋め込み配線M1を形成した後、たとえば、ウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、プラズマCVD等により、エッチストップ絶縁膜13(拡散バリア絶縁膜)として、たとえば、SiCN膜(たとえば厚さ50nm程度)を成膜する。続いて、SiCN膜13上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、プラズマCVD等により、第2層層間絶縁膜14として、ELK膜、たとえば、ポーラスSiOC等(たとえば厚さ180nm程度)を成膜する。
次に、図30に示すように、第2層層間絶縁膜14上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、炭素を主要な成分として含む第1のレジスト膜15a(下層レジスト膜)を、たとえば、塗布等により形成する(厚さは、たとえば、200nm程度、好適な範囲としては、100から300nm程度)。その後、たとえば、摂氏100度から300度程度の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、下層レジスト膜15aに対するベーク処理を実施する。
続いて、図31に示すように、下層レジスト膜15a上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、炭素及びシリコンを主要な成分として含む第2のレジスト膜15b(中間層レジスト膜)をたとえば、塗布等(CVDその他の方法でも良い)により形成する(厚さは、たとえば、60nm程度、好適な範囲としては、10から100nm程度)。その後、たとえば、摂氏120度から350度程度の温度で、たとえば、30秒から120秒程度、中間層レジスト膜15bに対するベーク処理を実施する。
次に、図32に示すように、中間層レジスト膜15b上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、感光性有機レジスト膜15c(上層レジスト膜)、たとえば、化学増幅型ArF用ポジ型レジスト(必要に応じてネガ型でもよい)を塗布する(厚さは、たとえば、120nm程度、好適な範囲としては、50から180nm程度)。その後、たとえば、摂氏80度から120度程度の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、上層レジスト膜15cに対するポストアプライベーク処理を実施する。これらの下層レジスト膜15a、中間層レジスト膜15b、上層レジスト膜15c等で多層レジスト膜15を構成する。
次に、図33に示すように、レチクル67(または光学マスク)および縮小投影露光装置(セクション3及び図58参照)を用いて、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)を露光光として、レチクル67の主面上の集積回路パターンの実像を多層レジスト膜15上(正確には上層レジスト膜15c上)に結像(すなわち、縮小投影露光)させることにより、集積回路パターンを上層レジスト膜15cに転写する。続いて、たとえば、摂氏100度から140度程度の温度で、上層レジスト膜15cに対するポストエクスポージャベーク処理を、たとえば、摂氏100度から140度程度の温度で、たとえば、30秒から60秒程度、実施する。続いて、たとえば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(たとえば、TMAH濃度2.38重量%程度)等のアルカリ現像液を用いて、現像処理(たとえば、30秒から60秒程度)を実行して、上層レジスト膜15cのパターニングを行う。続いて、上層レジスト膜15cに対するポストディベロップメントベーク処理を、たとえば、摂氏110度程度(好適な範囲としては摂氏100度から120度程度)の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、実施する。
次に、図34に示すように、パターニングされた上層レジスト膜15cをマスクとして、中間層レジスト膜15bに対するドライエッチング処理(ガス雰囲気としては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガスを含む雰囲気を例示することができる)を実行することによって、上層レジスト膜15cのパターンを中間層レジスト膜15bに転写する。
次に、図35(正常な場合、または、正常な部分)に示すように、酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、中間層レジスト膜15bをマスクとして、下層レジスト膜15aに対するドライエッチング処理を実行することによって、中間層レジスト膜15bのパターンを下層レジスト膜15aに転写する。この下層レジスト膜15aのドライエッチング処理の際に、残存する上層レジスト膜15cも、通常、自然に除去されるので、特別な除去処理を必要としない。なお、それでも残存するときは、たとえば、硫酸と過酸化水素水の混合薬液等によるウエット処理を併用すればよい。
次に、図38に示すように、中間層レジスト膜15b(第2の膜)および下層レジスト膜15a(第1の膜)がある状態で、第2層層間絶縁膜14(被加工膜)の異方性ドライエッチング(ガス雰囲気としては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガスを含む雰囲気を例示することができる)を開始することによって、被加工膜14を加工し、エッチストップ絶縁膜13でエッチングをストップさせる。エッチング条件としては、たとえば、ガス雰囲気:CHF/O、処理気圧:200から400パスカル程度、高周波電力:1500ワット(たとえば13.56MHz)、プラズマ炉形式:たとえば、ECR型プラズマ炉を例示することができる。この被加工膜14のドライエッチング処理の際に、残存する中間層レジスト膜15bも通常、自然に除去されるので、特別な除去処理を必要としない。これで、トレンチ16が形成されたこととなる。
次に、図39に示すように、不要となった下層レジスト膜15aを酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、除去する。続いて、ウエット処理により、側壁ポリマー等を除去する。
ここで、図33(正常な場合または正常部分)に対応するステップにおいて、不良が発生した場合又は、同一ウエハの不良部分の説明を行う。この場合、図33(正常な場合または正常部分)に対応するデバイス断面は、図36のような様相となっている。すなわち、たとえば、上層レジスト膜15cにパターン欠陥18が存在する。従って、この場合は、当該ウエハ1に対して再生処理101を施す必要がある。この再生処理101は、パターン検査によって、再生が必要と判断されるところから始まり、再生が必要と判断されウエハ1に対しては、上層レジスト膜15cをシンナー剥離やアッシング等で除去した後に、図37に示すように、その表側主面1aのほぼ全面に対して、セクション2(図2)に説明したように、オゾン処理が実行される。オゾン処理の後、図7で説明したようなアルカリ現像液等のレジスト剥離液等を用いて、残存する中間層レジスト膜15bの除去が行われる。更に、通常の酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、残存する下層レジスト膜15aが除去された後、再び、図30に戻って、多層レジストの塗布(図30)から図35までの処理を繰り返す。すなわち、図36、図37、および、再度行われた図30から図35は、再生工程101(Rework Process)を構成する。なお、オゾン処理から下層レジスト膜の除去に至る中間層レジスト膜/下層レジスト膜除去工程(オゾン処理&残存レジスト除去工程)は、セクション2に詳しく説明されている。
ここで再び、図39から続く、正常プロセスに戻る。図39の次に、図40に示すように、第2層層間絶縁膜14上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、炭素を主要な成分として含む第1のレジスト膜15a(下層レジスト膜)を、たとえば、塗布等により形成する(厚さは、たとえば、300nm程度、好適な範囲としては、200から400nm程度)。その後、たとえば、摂氏100度から300度程度の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、下層レジスト膜15aに対するベーク処理を実施する。
次に、図41に示すように、下層レジスト膜15a上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、炭素及びシリコンを主要な成分として含む第2のレジスト膜15b(中間層レジスト膜)をたとえば、塗布等(CVDその他の方法でも良い)により形成する(厚さは、たとえば、60nm程度、好適な範囲としては、10から100nm程度)。その後、たとえば、摂氏120度から350度程度の温度で、たとえば、30秒から120秒程度、中間層レジスト膜15bに対するベーク処理を実施する。
次に、図42に示すように、中間層レジスト膜15b上のウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、感光性有機レジスト膜15c(上層レジスト膜)、たとえば、化学増幅型ArF用ポジ型レジスト(必要に応じてネガ型でもよい)を塗布する(厚さは、たとえば、120nm程度、好適な範囲としては、50から180nm程度)。その後、たとえば、摂氏80度から120度程度の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、上層レジスト膜15cに対するポストアプライベーク処理を実施する。これらの下層レジスト膜15a、中間層レジスト膜15b、上層レジスト膜15c等で多層レジスト膜15を構成する。
次に、図43に示すように、レチクル67(または光学マスク)および縮小投影露光装置(セクション3及び図58参照)を用いて、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)を露光光として、レチクル67の主面上の集積回路パターンの実像を多層レジスト膜15上(正確には上層レジスト膜15c上)に結像(すなわち、縮小投影露光)させることにより、集積回路パターンを上層レジスト膜15cに転写する。続いて、たとえば、摂氏100度から140度程度の温度で、上層レジスト膜15cに対するポストエクスポージャベーク処理を、たとえば、摂氏100度から140度程度の温度で、たとえば、30秒から60秒程度、実施する。続いて、たとえば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(たとえば、TMAH濃度2.38重量%程度)等のアルカリ現像液を用いて、現像処理(たとえば、30秒から60秒程度)を実行して、上層レジスト膜15cのパターニングを行う。続いて、上層レジスト膜15cに対するポストディベロップメントベーク処理を、たとえば、摂氏110度程度(好適な範囲としては摂氏100度から120度程度)の温度で、たとえば、60秒から120秒程度、実施する。
次に、図44に示すように、パターニングされた上層レジスト膜15cをマスクとして、中間層レジスト膜15bに対するドライエッチング処理(ガス雰囲気としては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガスを含む雰囲気を例示することができる)を実行することによって、上層レジスト膜15cのパターンを中間層レジスト膜15bに転写する。
次に、図45(正常な場合、または、正常な部分)に示すように、酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、中間層レジスト膜15bをマスクとして、下層レジスト膜15aに対するドライエッチング処理を実行することによって、中間層レジスト膜15bのパターンを下層レジスト膜15aに転写する。この下層レジスト膜15aのドライエッチング処理の際に、残存する上層レジスト膜15cも、通常、自然に除去されるので、特別な除去処理を必要としない。なお、それでも残存するときは、たとえば、硫酸と過酸化水素水の混合薬液等によるウエット処理を併用すればよい。
次に、図48に示すように、中間層レジスト膜15b(第2の膜)および下層レジスト膜15a(第1の膜)がある状態で、第2層層間絶縁膜14(被加工膜)の異方性ドライエッチング(ガス雰囲気としては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガスを含む雰囲気を例示することができる)を開始することによって、被加工膜14を加工し、エッチストップ絶縁膜13(拡散バリア絶縁膜)でエッチングをストップさせる。エッチング条件としては、たとえば、ガス雰囲気:CHF/O、処理気圧:200から400パスカル程度、高周波電力:1500ワット(たとえば13.56MHz)、プラズマ炉形式:たとえば、ECR型プラズマ炉を例示することができる。この被加工膜14のドライエッチング処理の際に、残存する中間層レジスト膜15bも通常、自然に除去されるので、特別な除去処理を必要としない。これで、ビア17が形成されたこととなる。
次に、図49に示すように、不要となった下層レジスト膜15aを酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、除去する。続いて、ウエット処理により、側壁ポリマー等を除去する。
次に、図50に示すように、ウエハ1の表側主面1aに対して、たとえば、NF3等の窒化シリコン系絶縁膜に対するエッチングガスを用いて、ドライエッチングを実行することにより、ビア17の底の拡散バリア絶縁膜13を除去する。
次に、図51に示すように、ウエハ1の表側主面1a側のほぼ全面に、反応性スパッタリング成膜により、たとえば、TaN膜(たとえば、厚さ10nm程度)等の拡散バリアメタル膜M2b(第2層銅系埋め込み配線のバリアメタル層)を、第2層層間絶縁膜14上面、トレンチ16およびビア17内面を覆うように、成膜する。続いて、銅シード膜(銅膜)を、TaN膜M2bのほぼ全面に、スパッタリング成膜等により、たとえば、厚さ50nm程度、成膜する。続いて、電気メッキにより、たとえば、600nm程度の銅メッキ膜を形成することによって、第2層層間絶縁膜14上を覆い、トレンチ16およびビア17内を埋め込む。この銅シード膜、銅メッキ膜等で第2層銅系埋め込み配線M2(銅配線層)を構成する。その後、必要に応じて、たとえば、摂氏400度以下程度の比較的低温で、メタルアニール処理を実行する。
次に、図52に示すように、メタルCMPにより、トレンチ16およびビア17外の銅配線層M2およびTaN膜M2bを除去する。これにより、第2層銅系埋め込み配線M2の埋め込みが完了する。
ここで、図43(正常な場合または正常部分)に対応するステップにおいて、不良が発生した場合又は、同一ウエハの不良部分の説明を行う。この場合、図43(正常な場合または正常部分)に対応するデバイス断面は、図46のような様相となっている。すなわち、たとえば、上層レジスト膜15cにパターン欠陥18が存在する。従って、この場合は、当該ウエハ1に対して再生処理101を施す必要がある。この再生処理101は、パターン検査によって、再生が必要と判断されるところから始まり、再生が必要と判断されウエハ1に対しては、上層レジスト膜15cをシンナー剥離やアッシング等で除去した後に、図47に示すように、その表側主面1aのほぼ全面に対して、セクション2(図2)に説明したように、オゾン処理が実行される。オゾン処理の後、図7で説明したようなアルカリ現像液等のレジスト剥離液等を用いて、残存する中間層レジスト膜15bの除去が行われる。更に、通常の酸素プラズマ処理(アッシング処理)等により、残存する下層レジスト膜15aが除去された後、再び、図40に戻って、多層レジストの塗布(図40)から図45までの処理を繰り返す。すなわち、図46、図47、および、再度行われた図40から図45は、再生工程101(Rework Process)を構成する。なお、オゾン処理から下層レジスト膜の除去に至る中間層レジスト膜/下層レジスト膜除去工程(オゾン処理&残存レジスト除去工程)は、セクション2に詳しく説明されている。
6.各実施の形態および全体に関する考察並びに材料等に関する補足的説明(主に図53から図57)
図53は本願の各実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法におけるオゾン処理の効果を検証するための実験条件一覧表である。図54は図53の各実験条件におけるオゾン処理後の中間層レジスト膜の静的接触角の変化、オゾン処理後、およびアルカリ現像液処理後の膜減量を示す実測データである。図55は図53の各実験条件におけるオゾン処理後、および溶媒処理後の膜減量の実測データである。図56は図53の各実験条件におけるオゾン処理後、および硫酸過酸化水素混合液処理後の膜減量の実測データである。図57は図53の各実験条件において、オゾン処理とアルカリ現像液処理を繰り返したときの膜減量の実測データである。これらに基づいて、各実施の形態および全体に関する考察並びに補足的説明を行う。
(1)実験データの説明:
ここでは、図11、図23、図37及び図47で説明した中間層レジスト膜15bに対するオゾン処理の効果を検証するための実験データを説明する。まず、図53にオゾン処理の条件をまとめて示す。ここで、条件1は、初期条件、すなわち、未処理サンプルである。プラズマ処理および各ウエット処理の条件は、それらと異なる旨を明示した場合を除き、セクション2と同じである。
図54には、オゾン処理前後の静的接触角(処理前は条件1、その他は処理後)が示されており、これからわかるように、オゾン処理の進行とともに、静的接触角が減少しており、表面の親水化が進行していることを示す。更に、条件16および21では、オゾン処理とアルカリ現像液処理(レジスト剥離液)のみで、完全に除去されていることがわかる。ここでは、レジスト剥離液(現像液)として、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(たとえば、TMAH濃度2.38重量%程度)を用いた。
図55には、オゾン処理後の膜べり量(処理前の膜厚から処理後の膜厚を差し引いたもの)および、更に、有機溶媒処理を施した後の膜べり量を示す。条件10,11,14−16、18−21では、オゾン処理と有機溶媒処理のみで、完全に除去されていることがわかる。ここでは、有機溶媒として、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとプロピレングリコールモノメチルエーテルの重量比7:3混合溶媒を用いた。
図56には、オゾン処理後の膜べり量および、更に、酸化性無機洗浄液処理を施した後の膜べり量を示す。条件10,11,14−16、18−21では、オゾン処理と酸化性無機洗浄液処理のみで、完全に除去されていることがわかる。ここでは、酸化性無機洗浄液として、過酸化水素水と硫酸の混合水溶液を用いた。
図57には、図54の処理をした条件1から15、および17から20のウエハに対して、更に、各条件と同じオゾン濃度で、処理時間120秒、処理温度摂氏105度で2度目のオゾン処理を実行し、その後、同一のアルカリ現像液でウエット剥離処理を実行した結果を示す。条件11,15、19及び20では、2度目のオゾン処理と2度目のアルカリ現像液処理によって、完全に除去されていることがわかる。
このようにオゾン処理等により、シリコン含有レジストが溶剤等に溶けやすくなるのは、ポリマー骨格を構成するシロキサン結合が、オゾンの作用により優先的に切断される結果、ポリマーの特性を決定する平均分子量を持つポリマーの構成要素が徐々にシリコン含有量が少ないものに移行してゆくためと考えられる。この作用は、紫外線照射や加熱処理によって、加速される。
(2)レジスト材料等についての補足的説明
セクション3から5で使用したレジスト等の塗布材料等について説明する。下層レジスト膜15a(たとえば、図4参照)としては、たとえば、市販のSOC(Spin−on Carbon)材料、たとえばノボラック(Novolac)系レジスト材料等(ただし、感光成分は不要である)又は、それらに類似の有機系塗布剤(炭素を主要な成分として含むもの)が好適である。この膜の好適な炭素含有率(重量%)としては、たとえば75%(範囲としては、50%から95%)を例示することができる。炭素含有量が低すぎると、エッチング選択比が十分に取れず、逆に、高すぎると、塗布等が困難となる。なお、この膜は、被加工膜および中間層レジスト膜とのエッチング選択比を確保するために、実質的にシリコンを含まないことが望ましい。
一方、上層レジスト膜15c(たとえば、図6参照)としては、たとえば、市販の化学増幅型ArF用ポジ型またはネガ型レジスト(たとえば、アクリル系の骨格を持つ有機レジスト)等の感光性有機レジストが好適である。この膜は、中間層レジスト膜とのエッチング選択比を確保するために、実質的にシリコンを含まないことが望ましい。
中間層レジスト膜15b(たとえば、図5参照)としては、たとえば、オルガノシリコン(Organosilicon)系レジスト材料等(ただし、感光成分は不要である)又は、それらに類似のシリコン含有有機系塗布剤(炭素及びシリコンを主要な成分として含むもの)が好適である。この膜の好適なシリコン含有率(重量%)としては、たとえば40%(範囲としては、15%から60%)を例示することができる。シリコン含有率が低すぎると、エッチング選択比が十分に取れず、逆に、高すぎると、除去が困難となる。セクション3から5と同様に、材料的には、たとえば、市販の各種の有機SOG(Spin ON Glass)材料、シリコン含有(Si−containing)BARC(Bottom Antireflection Coating)材料等、すなわち、シルセスキオキサン(Silsesquioxane)系のオルガノシリコン系SOGが好適である。中間層レジスト膜15bは、CVD膜とすることもできる。ただし、塗布膜の方が工程は簡単になる。
(3)多層レジスト構造等に関する変形例等の説明
以上の実施の形態では、主にトップコート、TARC(Top Antireflection Coating)、BARC(Bottom Antireflection Coating)等を使用しない3層レジストプロセスを説明したが、シリコン含有感光性レジストを用いて、上層レジストおよび中間層レジストを兼ねさせることにより、2層レジストプロセスとしてもよい。ただし、3層レジストプロセスの方が微細可能性に優れている。また、2層レジストプロセスまたは3層レジストプロセスにおいて、トップコート、TARC(主に有機系TARC)、BARC(主に有機系BARC)等を更に用いてもよい。また、必要に応じて、更に、ギャップフィル剤(セクション3から5と同様に、材料的には、たとえば、ノボラック系の骨格を持ち、架橋剤が添加された市販のBARC材等が好適である)を使用してもよい。ただし、これらの付加的膜はプロセスコストを上昇させる。
7.サマリ
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施の形態では、主に三層レジストを用いた再生プロセスを例にとり具体的に説明したが、本願で説明したシリコンを主要な成分の一つとして含むレジスト膜の除去技術は、再生プロセス以外にも適用できることは言うまでもない。また、三層レジストプロセスに限らず、2層レジストプロセス、4層以上のレジストプロセス等にも同様に適用できることは言うまでもない。
また、前記実施の形態では、主にポジ型レジストを用いたプロセスを中心に具体的に説明したが、本願で説明したシリコンを主要な成分の一つとして含むレジスト膜の除去技術は、ネガ型レジストを用いたプロセス等にも同様に適用できることは言うまでもない。
1 ウエハまたは半導体基板
1a ウエハの表側主面(第1の主面)
1b ウエハの裏側主面
2 半導体チップ(単位チップ領域)
3 STI領域
4 ソースドレイン領域
5 ゲート電極
6 タングステンプラグ
7 MOSFET
8 各配線層の層間絶縁膜
9 各層の埋め込み配線
11 プリメタル絶縁膜
12 第1層層間絶縁膜
13 エッチストップ絶縁膜(拡散バリア絶縁膜)
14 第2層層間絶縁膜
15 多層レジスト膜
15a 下層レジスト膜
15b 中間層レジスト膜
15c 上層レジスト膜
16 トレンチ
17 ビア
18 欠陥
19 トレンチフィル材
21 半導体基板領域
22 プリメタル領域
23 下層配線領域
24 中間層配線領域
25 上層配線領域
26 パッド層配線領域
27 ボンディングパッド
28 ファイナルパッシベーション膜
29 パッド開口
31 ノッチ
32 単位露光領域(ショット領域)
33 ステップパス
34 スキャンパス
35 スリット状露光帯
51 オゾン処理装置
52 オゾン発生部
53 ゲートバルブ
54 ウエハ処理チャンバ
55 ウエハステージ
56 紫外線ランプ
57 排気口
58 オゾンソースガス
59 誘電体バリア放電部
60 ステップアンドスキャン液浸縮小投影露光装置
61 ウエハステージ
62 液浸用液体
63 投影光学系
64 鏡筒
65a,65b,65c,65d,65e 投影レンズ
66 レチクルホルダ
67 レチクル
68 ArFエキシマレーザ光(193nm露光光)
69 レチクル上の集積回路パターン
101 再生プロセス(再生処理)
M1 第1層銅系埋め込み配線
M2 第2層銅系埋め込み配線
M2a 第2層銅系埋め込み配線の銅系配線層
M2b 第2層銅系埋め込み配線のバリアメタル層
M7 第7層銅系埋め込み配線
M8 第8層銅系埋め込み配線
M11 第11層銅系埋め込み配線
M12 第12層銅系埋め込み配線
M13 第13層銅系埋め込み配線

Claims (20)

  1. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)ウエハの第1の主面上の被加工膜上に、炭素を主要な成分として含む第1の膜を塗布する工程;
    (b)前記第1の膜上に、炭素及びシリコンを主要な成分として含む第2の膜を形成する工程;
    (c)前記第2の膜上に、感光性有機レジスト膜を塗布する工程;
    (d)前記感光性有機レジスト膜を露光することによって、集積回路パターンを転写する工程;
    (e)前記工程(d)の後、前記感光性有機レジスト膜を現像する工程;
    (f)前記工程(e)の後、前記ウエハの前記第1の主面側に対して、オゾンまたはヒドロキシラジカルを含む気相雰囲気中で、酸化処理を実行する工程;
    (g)前記工程(f)の後、前記第2の膜を薬液により、除去する工程。
  2. 前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記被加工膜は、シリコンを主要な成分の一つとして含む膜である。
  3. 前記2項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(b)における前記第2の膜の形成は、塗布により実行される。
  4. 前記3項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(d)における露光は、液浸方式による縮小投影露光によって実行される。
  5. 前記4項の半導体集積回路装置の製造方法において、更に、以下の工程を含む:
    (h)前記工程(g)の後、前記ウエハの前記第1の主面側に対して、気相雰囲気中で、酸素プラズマ処理を施すことにより、前記第1の膜を除去する工程。
  6. 前記5項の半導体集積回路装置の製造方法において、更に、以下の工程を含む:
    (i)前記工程(h)の後、再び前記工程(a)から(e)を実行する工程;
    (j)前記工程(i)の後、現像された前記有機レジスト膜をマスクとして、前記第2の膜をパターニングする工程;
    (k)パターニングされた前記第2の膜をマスクとして、前記第1の膜をパターニングする工程;
    (l)前記工程(k)の後、前記第1の膜および前記第2の膜がある状態で、前記被加工膜のドライエッチングを開始することによって、前記被加工膜を加工する工程。
  7. 前記6項の半導体集積回路装置の製造方法において、更に、以下の工程を含む:
    (m)前記工程(l)の後、前記ウエハの前記第1の主面側に対して、気相雰囲気中で、酸素プラズマ処理を施すことにより、前記第1の膜を除去する工程。
  8. 前記7項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記被加工膜は、シリコン及び酸素を主要な成分として含む膜である。
  9. 前記7項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記被加工膜は、炭素、シリコン及び酸素を主要な成分として含む膜である。
  10. 前記9項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記被加工膜は、多層埋め込み配線の一つの配線層の層間絶縁膜である。
  11. 前記10項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記一つの配線層はファイン配線層である。
  12. 前記4項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2の膜のシリコン含有率は、15重量%以上、60重量%以下である。
  13. 前記12項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1の膜の炭素含有率は、50重量%以上、95重量%以下である。
  14. 前記13項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2の膜は、オルガノシリケイトを主要な成分として含む。
  15. 前記5項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(f)および(g)の工程を2回以上繰り返し実行する。
  16. 前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(f)の実行の際、前記ウエハの前記第1の主面側に対して、紫外線を照射する。
  17. 前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記工程(f)の実行の際、前記ウエハに対して、加熱処理を実行する。
  18. 前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記薬液は、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド系水溶液、または硫酸と過酸化水素水を主要な成分として含む溶液である。
  19. 前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記薬液は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサン、ガンマブチルラクトンまたは、これらの内、二つ以上を含む混合液である。
  20. 前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記薬液は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルを主要な成分として含む混合溶媒である。
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