JP2011530433A - 容器を製造する金型システム - Google Patents

Abstract

本発明は、容器（５００）を製造するために可動金型部分（１０）及び静止金型部分（２０）を備える金型システム（１）に関し、金型部分（１０及び２０）は相互に対向して位置付けられ、金型システム（１）は、厚紙素材からプレスされた底（５７）、前記底（５７）に接続された壁（５９）、及び少なくとも部分的にプラスチックから注型され、壁（５９）の上縁に接続されて壁を取り囲むリム（５０）を備える容器（５００）を製造するために使用することができ、それにより静止金型部分（２０）に対して動作可能な金型部分（１０）は、少なくともコア（４１）を設けたコアプレート（４）、コア（４１）に対して動作可能でシール表面（５ａ）を備え、コア（４１）を囲む板状シールリング（５）、及びコア（４１）及びシールリング（５）に対して動作可能で、その間に嵌め込むことができるカラーリング（６）を含み、静止金型部分（２０）は、少なくとも金型キャビティ（７１）及びシール表面（７ａ）を設けた金型プレート（７）を含む。金型システム（１）内で、プラスチックリムの注型段階で前記シール表面又はカラーリングの機能を変更するインサート（９及び／又は６１２）を、シールリング（５）のシール表面（５ａ）及び／又はカラーリング（６）のカラー（６１）に着脱式に取り付けることができ、インサートは、容器（５００）の基本リム（５０）の寸法を変更する、又は前記基本リム（５０）の表面にその平面の残りの部分から上方向に延在する膨らみ、又は表面（５０）の平面の残りの部分より低い溝を設ける、又は容器（５００）の基本リム（５０）の外縁からさらに突出し、場合によっては開口などの吊り下げ手段（５６）を備える突起（５５）を形成するためにも使用することができる。
【選択図】図４Ａ

Description

本発明は、可動金型部分及び静止金型部分を含み、金型部分が相互に対向して位置付けられ、厚紙素材からプレスされた底、底に接続された壁、及び少なくとも部分的にプラスチックで成形されて壁の上縁に接続され、壁を取り囲む（プラスチック）リムを備える容器の製造に使用することができる、請求項１の序文による金型システムに関する。

食品産業では、特にいわゆるトレイ包装が保存包装として使用され、これは底、底を取り囲んで上方向に延在する壁、及び壁の上縁を取り囲んで外側に延在するリムを有する蓋付き容器で構成される。容器は、リムに接続された蓋で閉じられる。このような容器では、容器の底及び壁の材料が往々にして厚紙を備え、その頂部にプラスチック及び／又は金属層を追加することができ、それは用途に応じて厚紙の蒸気及び／又は酸素透過特性を変更する。

通常、このようないわゆるトレイ包装は、食料品の保存に使用され、それにより蓋によって気密閉鎖される。蓋を包装に取り付けられるように、トレイ包装として使用される容器の縁部には、側壁の上端から突出して包装を取り囲む水平のリムを設けなければならない。リムの上面には、通常は適切なコーティングがあり、それによって蓋をパッケージにしっかり締め付けることができる。例えば、蓋部品を包装に締め付けるためにヒートシール可能なプラスチック材料を使用することが非常に一般的である。食品包装及びその中で使用される包装材料の例として、特にＰＣＴ特許出願公開ＷＯ０３／０３３２５８号、欧州特許出願公開ＥＰ１２８９８５６号、ＰＣＴ特許出願公開ＷＯ００／２１８５４号、及び米国特許ＵＳ５４２５９７２号に言及することができる。

トレイの形状で、厚紙素材からプレスされた底、底に接続された壁、及び少なくとも部分的にプラスチックから注型されて壁の上縁に接続され、壁を取り囲むリムを備えるこのような容器を、様々な方法で形成することができる。公開出願ＦＩ２００７０９７３号は、トレイ包装の製造方法について説明し、ここで容器は、金型システム内でプレスして整形することによって直線の厚紙素材から形成され、金型システムは相互に対向して位置付けられた可動金型部分及び静止金型部分を含み、それにより静止金型部分に対して動作可能である金型部分は、少なくともコアを備えたコアプレート、コアに対して動作可能でありシール表面を有し、コアを囲む板状シールリング、及びコア及びシールリングに対して動作することができ、その間に嵌め込まれ、容器のリムを形成するために使用することができるカラーリングを含み、静止金型部分は、少なくとも金型キャビティ及びシール表面を備える金型プレートを含む。

このような金型システムによってプレスして整形された厚紙素材は、静止金型部分の金型キャビティ上に運ばれ、可動金型部分のコアが金型キャビティ内に落ち着き、コアと金型キャビティの間に留まっている厚紙素材が、トレイの形状の容器に成形される。圧縮成形の最終段階で、金型システム内の反対表面がそれに対向する表面から後方に移動することによって、リムに対応する金型キャビティが形成されるような方法で金型が閉じたままにされ、その後に注型材料が金型キャビティ内に導入されると、横向きに延在するリムが、包装の側壁の上部分にあるプラスチック材料から注型される。キャビティ内で、材料が固化して固定されたリムになり、その後に金型が開かれ、完成した容器形の包装が金型から取り出される。

ＰＣＴ特許出願公開ＷＯ０３／０３３２５８号 欧州特許出願公開ＥＰ１２８９８５６号 ＰＣＴ特許出願公開ＷＯ００／２１８５４号 米国特許ＵＳ５４２５９７２号 フィンランド特許ＦＩ２００７０９７３号 米国特許出願公開ＵＳ２００７２６７３７４号

以上の先行技術に基づいて、出願人の目的は、トレイ包装として使用される様々な容器を製造するために同じ金型システムを使用することができ、リムの寸法を変更することができ、リムに、蓋をリムに取り付けるためにリムを取り囲む稜線などの様々な機能的又は装飾的構成、又は開口などの吊り下げ手段を備えることができる基本リムの突起を設けることができる、トレイ包装のより汎用性が高い製造技術を提供することであった。

驚くことに、ここで、シールリングのシール表面又はカラーリングのカラーに着脱式に取り付けられた様々なインサートによって上述した金型システムのシールリング又はカラーリングを改造することにより、リムの寸法及び形状を所望に応じて改造できることが観察されている。

より厳密には、本発明は容器を製造する請求項１による金型システムに関する。このような金型システムは、相互に対向して位置付けられた可動金型部分及び静止金型部分を含み、金型システムは容器の製造に使用することができ、容器は、厚紙素材からプレスされた底、前記底に接続された壁、及び少なくとも部分的にプラスチックから注型され、壁の上縁に接続されて壁を取り囲むリムを備え、それにより、静止金型部分に対して動作可能である金型部分は、少なくともコアを備えたコアプレート、コアに対して動作可能でありシール表面を備え、コアを囲む板状シールリング、及びコア及びシールリングに対して動作可能であり、その間に嵌め込むことができるカラーリングを含み、静止金型部分は、少なくとも金型キャビティ及びシール表面を備える金型プレートを含む。金型システム内で、板状インサートはシールリングのシール表面に接続され、その一方の縁部はシール表面の前縁によって画定された平面上にあり、インサートは、基本リム上に注型された突起の形状を有してシールリングのシール表面の前縁に接触している凹部を備え、したがってカラーリングの方向から流れる溶融プラスチックと流連絡している。

この文脈で、基本リムとは、容器壁の上縁を取り囲んで、上縁から突出し、フィンランド特許出願公開ＦＩ２００７０９７３号に開示された方法で製造することができるプラスチックのリムを指す。

本発明による方法では、厚紙素材は、容器の底及び底を取り囲む壁を形成するために、コアと金型キャビティの間でプレスされ、その後に、金型プレートのシール表面、シールリングのシール表面及びカラーリングのシール表面によって限定された注型キャビティ内に溶融プラスチックを導入することによって、壁の上縁上に注型して、壁を取り囲み、これによってフランジ状リムが形成され、それにより、シールリングのシール表面の前縁上に少なくとも１つの板状インサートを配置構成することによって、注型キャビティの形状及び／又は寸法を変更し、板状インサートは着脱式に取り付けられ、意図された突起の形状を有してインサートの板状フレームに組み込まれた凹部を備え、凹部は、場合によって板状フレームの表面に向かって上方向に延在する１つ又は複数の膨らみを備え、それによりインサートの前記凹部がシールリングの前縁に接触している。

本発明は、底及び壁を備える厚紙を主とする容器のプラスチックリムに加えられる変更に応じて、インサートが可動金型部分のカラーリングのシール表面又はシールリングのシール表面に着脱式に取り付けられ、これらのシール表面の機能及び／又は形状を変更するという事実に基づく。溶融プラスチックが容器リムの製造段階で金型キャビティへと搬送されると、インサートが金型キャビティの形状及び寸法を変更し、したがって製造される容器のリムにも対応して同様の変更が加えられる。一般に、シールリングのインサートは、環状基本リムから半径方向に突出し、開口を備えることができる突起を環状容器リムに追加することによって、その形状を変更する。シールリングのインサートは、シールリングの前縁の、つまりカラーリングを環状に囲むシールリングの前縁の周囲に配置され、そこからインサートがシール及びカラーリングの半径方向に突出する（カラーリング及びシールリングは、コアの周囲に同心円状に配置される）。

本発明の好ましい実施形態では、前縁の周方向に比較的小さい幾つかのインサートが、シールリングの前縁の周囲に配置され、そのフレームは前縁から離れてシールリングの周方向に向けられる。シールリングの前縁の周方向における各インサートの寸法が比較的小さく（好ましくはシールリングの前縁の合計周長の最大約１０〜２０％に）維持されている場合、インサートは実際、それなりに非常に大きくすることができるが、その中にある縁部フランジ（凹部）の突起の素材は、シールリングの前縁の合計周長と比較して相対的に小さく維持しなければならず、これは容器の製造プロセスを通してシールリングの保持能力が十分なままであることを保証するためである。インサートを金型システムの固定側金型の側部に、例えば米国特許出願公開ＵＳ２００７２６７３７４号のように金型キャビティを囲むシールリング内に配置した場合、これは特に製品の取り出しに伴う問題を容易に引き起こし得ることに留意されたい。というのは、プラスチックが固定側金型の交換部片の形状の周囲にしっかり収縮し、固定側金型に突き出し部を配置構成することができないからである。本発明で説明する方法では、製品が動作側金型内の所定の位置に留まり、それにより金型から容易に押し出される。

着脱式インサートを使用することにより、カラーリング又はシールリング全体を別のカラーリング又はシールリングと交換する場合より非常に迅速にリムの形状及び寸法を変更することができる。この方法で、金型システムはモジュール式になり、金型システム全体の動作を変更せず、簡単かつ単純に変更が加えられる。

本発明の好ましい実施形態では、凹部を備え、凹部内に位置付けられた膨らみを備えることが可能である１つ又は複数の着脱式インサートが、シールリングのシール表面の上端に取り付けられ、それにより突起が形成され、これは容器の基本リムから外側に向けられ、開口などの吊り下げ手段を備えることができる。突起の形状は変化することができ、それは各々異なる形状の１つ又は複数の開口を備えることができる。

本発明の別の好ましい実施形態では、金型システムの可動金型部分のカラーリングの基本カラーの上端に立ち上がりカラーが着脱式に取り付けられ、そのシール表面は、前記シール表面の平面の残りの部分からわずかに上昇した膨らみ、及びシール表面の凹部に配置され、せいぜいシール表面の平面まで延在する型押しパターン又は膨らみ、又はシール表面の平面の残りの部分より低い凹部又は溝を備え、膨らみ、型押しパターン、凹部又は溝によって、その平面の残りの部分からわずかに上昇した膨らみ、膨らみの間の溝及び窪み、及びこれらの窪み内の型押しパターンを容器のプラスチックリム上に設けることが可能になる。

以下では添付図面によって本発明が詳細に図示されている。

金型システムの組立分解側断面図である。 先行技術による金型システムの斜視図である。 先行技術による金型システムの斜視図である。 既知の金型システムによって提供される容器の斜視図である。 容器の様々な部品の製造段階における金型システムの動作の縦断面図である。 容器の様々な部品の製造段階における金型システムの動作の縦断面図である。 容器の様々な部品の製造段階における金型システムの動作の縦断面図である。 容器の様々な部品の製造段階における金型システムの動作の縦断面図である。 本発明のある実施形態による動作側金型の部品の斜視図である。 図４Ａによる動作側金型のインサートの拡大図である。 本発明による動作側金型によって提供される容器の斜視図である。 本発明による動作側金型によって提供される容器の斜視図である。 本発明による金型システムのカラーリングのオプションの斜視図である。 本発明による金型システムのカラーリングのオプションの斜視図である。 本発明による金型システムのカラーリングのオプションの斜視図である。 図６Ｂによるカラーリングによって提供される容器の斜視図である。 図７Ａによる容器の縁部の１つの隅の拡大上面図である。 図６Ｃによるカラーリングによって提供される容器の斜視図である。 図７Ｃによる容器の１つの縁部の隅の拡大上面図である。 ２つの突起が突出している非対称のＤ字形環状基本リムが形成された、Ｄ字に類似した断面を有する容器の斜視図である。 基本リムに限定された比較的広い開口を有する突起が突出し、丸みがある長方形の形状を有する環状基本リムが形成された、長方形に類似した断面を有する容器の斜視図である。

以下では、最初に金型システム１を基本的に説明し、図１から図３によって金型システムの動作を説明する。カラーリング及びシールリングに関して、図２Ａ及び図２Ｂに示す金型システムは本発明に使用されているものと同じではないが、本発明による金型システムの基本構造を図示することができる。

図１は、側方から及び断面図で見た本発明による金型システムの主要部品の組立分解図である。金型システム１は、可動金型部分１０又は「動作側金型」及び静止金型部分２０又は「固定側金型」を含む。可動金型部分１０の主要部品は突き出し部品３０を備え、これは突き出し棒３１及び突き出し部品の２部片の本体３を備え、本体の部品３ａ、３ｂの間に、金型部分１０と２０の間に圧縮を提供する空気圧アクチュエータ３１を備える。可動金型部分１０は、板状シールリング５、板状カラーリング６、及び（形成）コア４１が取り付けられたコアプレート４をさらに含む。静止金型部分２０は金型キャビティを備えたコアプレート７を含み、金型キャビティに対して平面の厚紙素材が整形され、包装の全体的形状（底、底から延在する側壁の形状、壁の傾斜、丸みなど）を決定する。本明細書の厚紙素材は、厚紙素材又は厚紙を主とする素材を指し、厚紙はその遮断性を変更するためにプラスチック又は金属の層でコーティングすることが可能である。さらに、静止金型部分２０は金型フレーム８を含み、それを通して図２Ｂによりよく示された方法で注型導管がリムの注型スポットへと搬送される。

シールリング５は板状の形状を有し、環状及び同心円状に形成コア４１を囲む。シールリング５及び形成コア４１に対して深さ方向に動作可能であり、それと同心であるカラーリングを、コア４１の側部にあるシールリング５の前縁５ａ１と形成コア４１の間に配置構成することができる。本明細書の深さ方向とは、コア４１の縦方向を指し、これはコアプレート４の表面４ａに直角である。シールリング５はリール表面５ａを備え、これは圧縮段階で（圧縮の最後で）コア４１の金型部品の面４１ａと面一になる。金型部品の面とはコア４１の部品を指し、これは形成された容器のリムの平面に、つまりほぼ金型プレート７のシール表面７ａの平面に、及び同時に金型キャビティ７１の上縁の面に達する。図１に示す形成コア４１の金型部品は、金型キャビティ７１に嵌め込むことができるコア４１の部品である。図１に示した形成コア４１の金型部品及び対応する金型キャビティ７１は、丸みがある長方形の形状の断面輪郭を有し、それによりそれに対応して、例えば図５Ａに示す丸みがある長方形の断面を有する容器を提供することができる。金型キャビティ、形成コア及び容器の断面輪郭とは、金型システム１の深さ方向、つまり金型プレート７及びコアプレート４の表面の平面に対して直角に検査した断面を指す。形成コアの金型部品及び金型キャビティの断面輪郭を、例えば円の形状に変更すると、例えば図２Ｃに示すように、それぞれ円の断面を有する容器が獲得される。

シールリング５のシール表面５ａは、固定側金型２０の金型キャビティ７１を囲む金型プレート７の対応するシール表面７ａに対向している。コア４は、シールリング５のシール表面５ａに対して短い往復運動を実行することができるカラーリング６にさらに囲まれ、静止金型部分２０へと向けられたカラーリングのカラー６１の面６１ａ（＝カラーリングのシール表面６１ａ）は、シールリング５のシール表面５ａと同じ平面へ、及び静止固定側金型から離れてそこから後方へ非常に短い距離まで移動させることができる。

図２Ａは、既知の金型システム１で使用される静止金型部分２０を示し、図２Ｂは、対応する可動金型部分を示す。その機能及び金型構造に関して、この金型システム１は本発明によるものと同じタイプであり、その構造は主に、コア４１を囲むシールリング５及びカラーリングの構造の点で本発明による金型システムから逸脱している。静止金型部分２０の前部に、トレイの形状の凹部、つまり金型キャビティ７１を備える金型プレート７がある。静止金型部分２０の金型プレート７は金型フレーム８に取り付けられ、それを通して注型導管（＝高温の流路及びノズル）が導入される。次に可動金型部分１０は、前部に形成コア４１を備え、これはコアプレート４の下に取り付けられる。コアプレート４は、可動金型部分１０の突き出し部品３０に取り付けられる。コア４１は、コア金型部品の面４１ａの平面まで延在し、コアの面と面一であるシール表面６ａを有する板状カラーリング６によって、及びシール表面５ａを備え、カラーリングの外側に位置付けられ、カラーリングに限定される板状シールリング５によって囲まれる。

図３Ａから図３Ｂは、本発明による金型システム１の側断面図を示し、その金型部分は図１、図２Ａ及び図２Ｂに関して上述したものと同じである。金型システム１は、包装のプレスで開始し、リムの注型で終了するトレイ包装の形成に使用される。金型システム１は圧縮金型及び注型金型を備え、これは２つの金型部分１０、２０から形成され、その目的は、第一段階で基本的に直線かつ均一な厚紙素材Ｋから容器形のトレイ包装を成形することである。圧縮によって整形された包装５００の壁の縁部にリム５０を注型するために、注型機能も金型システム１に統合される。

カラーリング６のシール表面６１ａ及びシールリング５のシール表面５ａは、コアの縦方向を横断して金型プレート７によって画定された平面の方向にある同じ平面へと動かされ、コア４１と金型キャビティ７１の内面の間で厚紙素材の圧縮が開始すると、金型プレート７のシール表面７ａに押しつけられる。カラーリング６、コア４１及びシールリング（密封プレート）５は、相互に対して同心円状に位置付けられる。

カラーリング６のカラー６１のシール表面６１ａ、つまり静止金型部分２０に向けられた面６１ａは、シールリング５のシール表面５ａと面一である。つまりシールリングのシール表面５ａ及びカラー６１の面又はシール表面６１ａによって共通のシール表面が形成される。図３Ｂから図３Ｄに従って金型を閉じると（金型部分１０と２０を一緒にすると）、静止金型部分２０の金型プレート７のシール表面７ａと可動金型部分１０の共通のシール表面５ａ、６１ａが相互に当たり、したがって整形される厚紙素材Ｋがその間に留まる。突き出し部品３０の本体３の部品３ａ、３ｂ間にある空気圧アクチュエータ３３が、カラーリング６に接続され、カラーリング６、シールリング５、及びしたがって可動金型部分１０の共通のシール表面５ａ、６１ａを通して加圧されて、金型部分１０と２０の間、つまり共通のシール表面５ａ、６１ａと静止金型部分のシール表面７ａの間に保持力を提供する。シール表面７ａに、及びそれ以外にシール表面７ａ、５ａ及び６１ａの間にある厚紙素材Ｋに加えられる圧縮力又は保持力の主要部分は、シールリング５のシール表面５ａによって発生するが、カラーリングのカラー６１のシール表面６１ａも厚紙素材Ｋに保持力を加える。保持力は、圧力媒体に作用する圧縮されたエアシリンダなどのアクチュエータ３３によって調節することができる。カラーリング６は、突き出し部品３の内側でシールリング５とコア４１の間に位置付けられる。

突き出し部品３０の２部片の本体３及びコア４１を備えるコアプレート４は、突き出し棒３１によって静止金型部分２０に対して深さ方向に移動することができ、それにより深さ方向は上記と同じものを指す。したがって可動金型部分１０は、前方位置（図３Ａに図示）と後方位置（図３Ｂから図３Ｄに図示）の間で移動する。

圧縮段階で、金型システムの可動金型部分１０は厚紙素材Ａを静止金型部分２０の金型プレート７の金型キャビティ７１内にプレスする。そのために、可動金型部分はコアプレート４上に位置付けられた形成コア４１を備え、その形成部品は上述した金型キャビティ７１内にコアの面４１ａまで嵌め込まれ、したがって厚紙素材がコア４１とキャビティ７１の間でプレスされ、そのトレイ形状を獲得する。可動金型部分１０は、静止金型に対して移動し、本明細書で詳細に説明していない構成によって金型を開閉するように配置構成される。

図３Ａは、金型を閉じる前の金型システム１を示す。厚紙素材Ｋがロボットによって、静止金型部分２０の金型プレート７上にある小型ホルダ（図示せず）へと運ばれる。その後、金型が閉じる。つまりコア４１が金型キャビティ７１内に落ち着き、その間に留まっている厚紙素材Ｋがプレスされてトレイ形の容器になる。

キャビティ７１内に落ち着いた後にコア４１が素材の整形を開始する段階が、図３Ｂに図示されている。シール表面、つまりシールリングのシール表面５ａ及びカラーリングのシール表面６１ａは、アクチュエータ３３の力によって厚紙素材Ｋにもたれかかり、圧縮段階で素材Ｋの縁部を前記シール表面５ａ及び６１ａと静止金型部分の金型プレート７のシール表面７ａとの間に保持する。

図３Ｃは、金型が十分に閉じ、金型部分１０及び２０が相互に対してプレスされ、その間の厚紙素材Ｋがプレスされてトレイになり、したがってトレイの側壁の上縁がカラーリング６のシール表面６１ａと面一になるか、それよりわずかに前方にある状況を示す。素材の縁部にかかる最後の保持力は、カラーリング６のカラー６１の面６１ａによって引き起こされ、それに接して静止金型部分のキャビティ７１を囲む金型プレートのシール表面７ａがある。

図３Ｄは、金型がまだ閉じているが、カラーリング６が静止金型部分２０のシール表面７１ａから後方に、つまり可動金型部分１０の突き出し部品３の方向でコアの縦方向に短い距離移動している状況を示す。移動は、厳密な移動を実行するアクチュエータによって、例えば突き出しモータによって突き出し棒３１を引っ張ることによって提供される。これで、キャビティ７１を囲むシール表面７ａ、シールリング５のシール表面５ａ、カラーリング６のカラー６１の面６１ａ及びコア４１の面４１ａの間に小さい金型キャビティ４３が残り、トレイの外縁と接触して、トレイを環状に取り囲む。溶融プラスチック材料がこの注型キャビティ４３に送り込まれると、これはトレイの側壁から外側に延在するフランジ状リムを形成する。この形状により、カラーリング６が形成コア４１に当たって締め付けられ、注型キャビティ４３の気密度を保証する。例えば図２Ｂに示すように、静止金型部分２０の金型フレーム８を通して注型材料の注入流路が配置構成され、注型されるプラスチックがそれを通過して注型キャビティ４３へと移動する。注入流路は、整形される容器の構造に応じて、別の方法で注入キャビティ内に到達するように配置構成することもできる。

溶融プラスチックが注型キャビティ４３内で固化した後、金型を再びその開位置へと開くことができる。そこで、突き出し部品３はまだ後方位置にある。突き出し部品３が突き出し棒３１によって前方位置へと押されると、これが可動金型部分１０から完成した容器を取り出し、それと同時にカラーリング６を再び前方位置へと移動することができる。つまり図３Ａに示す位置を取り戻す。これで、固定側金型２０の金型プレート７のシール表面７ａが突き出し表面として働き、完成した容器が金型から取り出される場合、突き出し棒３１がこれを押す。その後、ロボットが完成した容器を取り出して、それを新しい素材Ｋと交換し、その後に作業フェーズが以上のように繰り返される。

定形の環状形状の基本リムの吊り下げ手段５６又は突起５５を、図５Ａに示されて厚紙又は厚紙でコーティングしたトレイフレームで、つまり底５７及び底に接続されて底の平面から上方向に延在する壁５９、及びフレームの壁５９の上縁を取り囲んで上方向に延在するプラスチックのフランジ状基本リム５０で構成されているトレイ形容器５００に設けなかった場合、これは上述したいわゆる基本的注型方法によって製造することができた。しかし、様々な装飾的又は機能的形状、吊り下げ手段又は突起を、図５Ａによるトレイ形容器５００の基本リム５０上に同じ固定側金型及び動作側金型で形成すべき場合は、それを提供するためにカラーリング５又は密封リング６を改造しなければならない。

図５Ａによる容器５００のリムは、金型システム１によってその中に突起５５を形成することによって、標準的モデル（例えば図２Ｃ）に対して改造され、突起５５は吊り下げ開口５６が通り、環状基本リム５０の外縁５０ａに接続される。このような突起５５は、インサート９が金型キャビティの側部、シール表面の前縁５ａ１で、及びカラーリング６のシール表面６１ａの隣でシールリング５のシール表面５ａに取り付けられるという点で、図２Ｂに示す動作側金型１０とは異なる図４Ａによる動作側金型１０によって提供することができる。インサート９は板という全体的形状を有し、意図された突起の形状を有する凹部９ａがそのフレームに組み込まれ、その前縁は密封縁部の前縁５ａ１を周方向に取り囲み、インサートのフレームは密封縁部の前縁から離れてシールリング（密封プレート）の半径方向に向けられる。インサートのフレームは凹部を備え、それは基本リムに限定されて図５Ａに示される突起５５の形状を有し、シール表面の前縁５ａ１に接触している。凹部９ａは膨らみ９ｂを備え、それは突起５５内に見える吊り下げ開口５６の形状を有し、インサートの板状本体の自由な上面に向かって上方向に延在する。インサート９の凹部９ａは、シール表面の前縁と接触し、したがってシール表面５ａ及びそれに隣接するカラーリング６のシール表面が同じ平面に動かされ、固定側金型の金型プレートのシール表面に向かってプレスされると、凹部９ａはカラーリングのシール表面の隣に落ち着く。これによって、カラーリング６のシール表面６１が固定側金型からコアの縦方向に引き戻されると、溶融プラスチックがカラーリングの方向から凹部９ｂ内に流れることができる。

基本リム５０の突起５５は、基本リム５０の注型と同時に容器５００に注型される。図３Ｄに示したものと同様の方法で、溶融プラスチックがコア４１に限定された注型キャビティ内に流れるが、ここではしかしコア４１は空間で構成され、それは固定側金型の方向で金型プレートのシール表面７ａによって、及び動作側金型の方向ではコアの縦方向で後方にわずかに引かれたカラーリング６のシール表面６１ａによって、及びシールリング５のシール表面５ａに取り付けられた板状インサート９によって、及びシールリングのシール表面５ａによって限定され、それによりシールリングのシール表面５ａ及びインサート９のフレームが金型プレートのシール表面に対してプレスされている。注型キャビティ４３は動作側金型の方向で、インサート９の凹部９ａのベースによってさらに限定され、このベースは膨らみ９ｂを備える。密封リングの前縁に限定されている凹部９ａは、カラーリングの方向から流れる溶融プラスチックと流連絡している。コアの方向で、注型キャビティはコア４１の面４１ａによってさらに限定される。このような注型キャビティ４３によって、基本リム５０が、及びそれと同時に基本リム５０の延長部である突起５５も容器上に形成される。

本明細書の基本リムは、注型にて注型キャビティを使用することによって容器壁の上縁に注型することができ、インサート９によって形成されない、つまりカラーリングのみを使用することによって形成されるプラスチックリム５０を指す。

図４に示したものと同様の動作側金型１０は、図５Ｂに示した容器５００の製造にも使用することができ、これは丸い底及び壁５９の環状断面を有し、円形アーチの形状の断面輪郭を有する幾つかの突起５５が、容器壁５９の上縁を取り囲んでリングの形状を有する基本リム５０に取り付けられている。底が丸いカップの形状を有するこのような容器は、金型システム１によって形成され、システムの固定側金型２０の金型キャビティ７１のベースは円形であり、金型キャビティ壁の形状は環状の断面輪郭を有し、したがってカップの壁５９の形状に対応する。金型キャビティ７１内に嵌め込まれる動作側金型の形成コア４１の形成部品の断面も円形で、容器底を整形するその外面４１ｂの形状も円形であり、したがって金型キャビティ底の形状に対応する。上述した方法で、固定側金型内の注型導管を通して、カラーリング６１のシール表面６１ａ、シールリング５のシール表面５ａ及び金型プレート７のシール表面７ａとコアの面４１ａの間の注型キャビティ４３に溶融プラスチックを導入することにより、プラスチックのフランジ状基本リム５０を容器上に作成することができる。しかしここで、凹部９ａを備え、図５ａに示すインサート９の形状を有するが、必ずしも凹部９ａ内に位置付けられた吊り下げ手段９ｂの素材を有していない幾つかのインサート９をシールリング５のシール表面５ａに取り付けることによって、基本リム５０が改造される。インサート９は、各インサートがシールリング５の環状シール表面５ａの前部分に位置付けられた環状前縁５ａ１の周囲に限定されるように取り付けられる。シールリングのシール表面５ａがカラーリング６のカラーの面６１ａと面一である場合、インサート９はカラー６１のシール表面６１ａの外縁６１ｃに限定される（つまり、インサート９はカラー６の側部にあるシールリングのシール表面５ａの縁部５ａ１から始まる）。インサートは、シールリングのシール表面５ａの前部分に、相互からシール表面５ａの前縁５ａ１の一定の周囲距離にて位置付けられる。各インサートは、ほぼ半円形の形状を有する凹部９ａを備える。シールリング５のシール表面５ａに、半円形の断面輪郭の凹部９ａを備えるこのようなインサート９が設けられる場合、図３Ｄに対応する容器の製造段階で金型キャビティ４３が形成され、キャビティはカラーリング６のカラーのシール表面６１ａ、コアの面４１ａ、及び半円形の凹部９を備える金型プレートのシール表面７１ａによって限定される。溶融プラスチックが金型キャビティ４３に流入すると、図５Ｂに示した基本リム５０の突起５５が形成される。

以上の技術により、図８及び図９に示した厚紙を主とする容器も製造することができ、その基本リムは非対称又は長方形であり、その基本リムは様々な形状の開口を有することができる突起を含む（図９）。

容器５００の基本リム５０に、さらに縁部から上方向に延在する形状及び稜線には、様々な機能的又は装飾的形状も追加することができる。その形状は、インサートとして使用される立ち上がりカラー６１２をカラーリング６の環状基本カラー６１；６１１に接続することによって提供される。この立ち上がりカラーは、環状基本カラー６１；６１１の上端に着脱式に取り付けられた同様に環状の立ち上がりカラー６１；６１２で構成される。カラーリング６の基本カラー６１１に取り付けられたこれらの立ち上がりカラー６１２は、図６Ａから図６Ｃに例示的な方法で図示され、立ち上がりカラーによって提供される容器５００のリム５０の様々な改造が、それぞれ図７Ａから図７Ｄに図示されている。カラーリング６及びカラーの中央にある開口の形状Ａは変化してよい。というのは、カラーリング又はカラー又はカラー部品（立ち上がりカラー又は基本カラー）と関連した「環状」という概念は主に、問題の部品の本体の中央に開口があることを意味するからである。上から見た場合、カラーリング６の本体６２は、丸、長方形、又は他の形状の断面輪郭を有することができ、本体６２の中央には、丸、長方形又は他の形状の開口Ａがある。開口Ａの形状は、その縁部を取り囲むカラー６１の形状を画定する。

立ち上がりカラー６１２は基本カラー６１１の上端にぴったり嵌らなければならず、したがって上からカラーを検査した場合、基本カラー６１１及び立ち上がりカラー６１２の断面輪郭は、少なくとも基本カラー６１１と立ち上がりカラー６１２の接合部にて合同でなければならない。これで、立ち上がりカラー６１２を備えたこのようなカラーリング６のシール表面６１ａは、立ち上がりカラー６１２の上面６１２ａと同じである。次に立ち上がりカラーのシール表面６１２ａには、リムのこれらの望ましい機能的又は装飾的形状に対応する凹部、又はそれでもシール表面の平面の残りの部分より高くは延在しない非常に低くて広い膨らみ又は装飾的型押しパターン又は凹部内に位置付けられた膨らみが設けられる。溶融プラスチックが注型キャビティ４３に流入すると、容器のリム５０が図３Ｄによる作業フェーズで注型される場合、その１つの部分で注型キャビティを限定する壁として働く立ち上がりカラー６１２のシール表面６１２ａが、形成されるリム５０上の膨らみ、及びほぼリム表面の残りの部分の平面にあるこれらの膨らみ間の凹部を形成する。容器５００のリム５０上に形成され、リム表面の平面の残りの部分から上方向に延在する形状は、単に基本カラー６１１上の古い立ち上がりカラー６１２を、所望の構成のシール表面６１２ａが位置付けられた新しい立ち上がりカラーと交換することによって変更することができる。所望に応じて、立ち上がりカラー６１２は、立ち上がりカラー６１２のシール表面６１２ａの幅ｌを変更することによって、リムの幅ｌも変更することができ、それによりリムの注型段階で立ち上がりカラーのシール表面の隣に来るシールプレート５の中央の開口のサイズも、例えば適切なインサートをシールプレートに追加するか、そこから除去することによって、それぞれ変更しなければならない。

図６Ａは、隅が丸い長方形の形状の本体６２、これも丸みがある長方形の全体的形状及び幅Ｔ及び長さＰを有するカラー６１、を有するカラーリング６が、カラーリングの中央にある長方形の開口Ａの縁部を取り囲み、カラーがカラーリングの本体６２の平面から上方向に延在していることを示す。幅Ｔ及び長さＰは、カラー内径の寸法を、さらに開口Ａの縁部の内部寸法を指す。カラー６は、カラーリングの板状本体６２に取り付けられた下部基本カラー６１１及びインサート、基本カラー６１１の上端に取り付けられた立ち上がりカラー６１２で構成される。立ち上がりカラー６１２及び基本カラー６１１は両方とも同じ形状であり、立ち上がりカラー６の本体６２の平面の方向でその幅及び長さの寸法は同じである。立ち上がりカラー６１２は、ねじ継手又はほぞ継ぎなどの開くことができる適切な接合部によって、基本カラーに取り付けることができる。図６Ｂはカラーリング６を示し、立ち上がりカラーのシール表面６１２ａを取り囲む２つの溝７０；７０ａ、７０ｂが、その立ち上がりカラー６１２の上端にあるシール表面６１２ａ上に形成されている。これらの溝７０ａ及び７０ｂはそれぞれ基本リム５０；５４を提供し、これは図７Ａ及び図７Ｂによる容器５００上で改造され、リムの平面から上方向にわずかに延在する２つの平行な稜線８０；８０ａ及び８０；８０ｂが容器のリム５０；５４を取り囲んでいる。図６Ｃはカラーリング６を示し、その立ち上がりカラー６１２のシール表面６１２ａ上に、立ち上がりカラーの環状シール表面６１２ａを平行に取り囲む３つの溝７０；７０ｃ、７０ｄ、７０ｅが形成されている。隣接する溝７０の間に、相互から一定間隔で、溝の方向を横断して凹部が位置付けられる。したがって、溝の間で横断する凹部及び溝自体が一緒になって、梯子型の溝／凹部の溝付けを構成する。このような梯子型の溝付けを設けたカラーリングのシール表面６１２ａを使用して、図７Ｃ及び図７Ｄに示す容器５００を作成することができ、その改造リム５０；５４は、容器リムの平面の残りの部分から上方向にわずかに延在する３つの平行な稜線８０；８０ｃ、８０ｄ、８０ｅによって取り囲まれ、稜線８０の方向を横断する交差稜線８０ｆがその間に設けられる。対応する窪みが、リムの稜線８０ｃ、８０ｄ、８０ｅ、８０ｇの間を通り、それはほぼリム表面の残りの部分の平面にある。

本発明は以上で幾つかの例示的実施形態のみで示され、本発明は請求の範囲で開示される本発明の範囲内で様々な他の方法でも実現できることが当業者には明白である。

例えば容器５００上に注型されるプラスチックリム５０の幅はカラーリング６によって変更することができ、その立ち上がりカラー６１２は、基本カラー６１１より幅広いシール表面６１２ａを備える。次に、シールリング開口のサイズも、対応して変更する。

インサート９内の凹部９ａは、インサートで作成される突起５５の使用法に応じて、非常に様々な形状を有することができる。突起は、特に装飾、蝶番、クロージャ又は取っ手として使用される。したがって、特に円、半円、長方形、台形又はその組み合わせの形状も有することができる。次に、各凹部は、様々な高さ及び形状の膨らみ、例えば１つから３つの同様又は異なる膨らみを有することができ、膨らみは突起５５を通る開口及び突起内の凹部も両方生成するので、その高さは変化してよく、開口及び凹部の形状も変化してよい。

Claims (7)

1. 容器（５００）を製造する金型システム（１）で、相互に対向して位置付けられた可動金型部分（１０）及び静止金型部分（２０）を備え、厚紙素材からプレスされた底（５７）、前記底（５７）に接続された壁（５９）及び少なくとも部分的にプラスチックで注型されて該壁（５９）の上縁に接続され、該壁を取り囲むリム（５０）を備える該容器（５００）を製造するために使用することができ、それにより該静止金型部分（２０）に対して動作可能である該金型部分（２０）が、少なくともコア（４１）を備えたコアプレート（４）、該コア（４１）に対して動作可能でありシール表面（５ａ）を有し、該コア（４１）を囲む板状シールリング（５）、及び該コア（４１）及び該シールリング（５）に対して動作することができ、その間に嵌め込むことができるカラーリング（６）を含み、該静止金型部分（２０）が、少なくとも金型キャビティ（７１）及びシール表面（７ａ）を備える金型プレート（７）を含む金型システムであって、該金型システム（１）内で、板状インサート（９）が該シールリング（５）の該シール表面（５ａ）に接続され、その１つの縁部が、該シール表面の前縁（５ａ１）によって画定された平面上にあり、該インサートが、該基本リム（５０）に注型される突起（５５）の形状を有する凹部（９ａ）を備え、該凹部が該シール表面（５ａ）の該前縁（５ａ１）と接触し、したがって該カラーリングの方向から流れる溶融プラスチックと流連絡していることを特徴とする金型システム。
2. 該インサート（９）の該凹部（９ａ）内に、該インサートのフレームの上面に向かって向けられた１つ又は複数の膨らみ（９ｂ）があり、それにより各凹部内の該膨らみ（９ｂ）が同じ又は異なる深さであることを特徴とする請求項１記載の金型システム（１）。
3. 凹部（９ａ）が設けられた１つ又は複数の着脱式インサート（９）、及び場合によっては開口が、該金型システム（１）の該可動金型部分（１０）の該シールリング（５）の該密封表面（５ａ）の上端に、つまり該シール表面の該カラーリング（６）に限定された該前縁（５ａ１）の周囲で該静止金型部分（２０）に向かって向けられたその表面に取り付けられ、該インサートが、該容器の基本リム（５０）から外側に向けられた突起（５５）を形成するために使用され、該前縁（５ａ１）の該方向で各インサート（９）の寸法が、最大で該前縁（５ａ１）の全周長の１０〜３０％であることを特徴とする請求項１記載の金型システム（１）。
4. 該インサート（９）内の該凹部（９ａ）が円形、半円形又は長方形の形状又はこれらの形状の組み合わせを有することを特徴とする前記請求項いずれかに記載の金型システム（１）。
5. 該凹部が、特に丸又は長方形の全体的形状を有することができる膨らみ（９ｂ）を備え、該膨らみの該高さが変化できることを特徴とする請求項４記載の金型システム（１）。
6. 請求項１記載の該金型システムによって容器を製造する方法であって、底（５７）及び該底を取り囲む壁（５９）を提供するために、厚紙素材が該コア（４１）と該金型キャビティ（７１）の間でプレスされ、その後に、該金型プレートの該シール表面（７ａ）、該シールリング（５）の該シール表面（５ａ）及び該カラーリング（６）の該シール表面（６１ａ）によって限定された該注型キャビティ（４３）内に溶融プラスチックを導入することによって、該壁の該上縁上に注型して、該壁を取り囲むフランジ状リムが形成され、それにより、該シールリング（５）の該シール表面（５ａ）の該前縁（５ａ１）上に、少なくとも１つの着脱式に取り付けられた板状インサート（９）を配置構成することによって、該注型キャビティの形状及び／又は寸法が変更され、該インサート（９）が、該インサートの該板状フレームに組み込まれて該意図された突起の形状を有する少なくとも１つの凹部（９ａ）、及び該凹部内に場合によっては該板状フレームの該表面に向かって上方向に延在する１つ又は複数の膨らみ（９ｂ）を備え、それにより該インサートの前記凹部（９ａ）が該シールリングの該前縁（５ａ１）に接触していることを特徴とする方法。
7. 該容器壁を取り囲み、少なくとも部分的にプラスチックで構成された該フランジ状リム（５０）を形成するために、少なくとも該厚紙素材（Ｋ）が該金型キャビティ（７１）に滑り込むまで、該厚紙素材（Ｋ）が、該シールリングの該シール表面（５ａ）と該カラーリングの該シール表面（６１ａ）とそれに対向する該金型プレートの該シール表面（７ａ）の間に保持され、その後まで、該注型キャビティが該金型システム内に設けられないことを特徴とする請求項６記載の方法。

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