JP2011529152A5 - - Google Patents

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発明の詳細な説明
図面を参照して、内燃機関で用いられるピストン20が全体的に示される。ピストン20は典型的に、4ストロークガソリン動力エンジンで用いられる。ピストン20は、縦軸Lに沿って延在するピストンボディ22を含む。ピストンボディ22は、環状のリングベルト24を含む。リングベルト24は、リングベルト24に切込まれ得る複数のリング溝26を含む。ング溝26の各々にピストンリング28が通常の態様で配置され得る。ピストンボディ22は、図1−4に示される設計、または他の設計を有し得る。
オイル逃げ46およびオイル溜め44はさらに、外面42および底部50に移行する傾斜側壁52を含む。傾斜側壁52は、底部50の全体または底部50の一部を囲み得る。傾斜側壁52は、図6Bに示されるように、典型的に底部50から外面42にかけて減少する傾斜深さdを有する。
オイル拡散領域48は典型的に、オイル溜め44とオイル逃げ46との間に予め定められたスカート長さIの約50パーセント(50%)または約55パーセント(55%)だけ間隔を置く。しかし、オイル拡散領域48は、1つのオイル逃げ46とオイル溜め44との間に、または複数のオイル逃げ46と複数のオイル溜め44との間に、他の距離だけ間隔を置いてもよい。典型的に、オイル溜め44は、図1−4に示されるようにピンボア軸Pよりもリングベルト24の近くに配置される。他の実施例では、図2および図3に示されるように、オイル逃げ46の一部がピストンスカート30のボトムエンド32に沿って配置され得、これによってオイル逃げ46は、傾斜側壁52または外面42によって囲まれずにピストンスカート30のボトムエンド32に沿って開放側部34を有する。

Claims (18)

  1. 内燃機関用のピストン(20)であって、
    縦軸(L)に沿って延在するピストンボディ(22)を備え、前記ピストンボディは、前記縦軸(L)を横切るピンボア軸(P)に沿って並んでいるピンボア(38)を有する1対のピンボス(36)と、ピストンスカート(30)の円周方向において凸形状の外面(42)を有するピストンスカート(30)とを含み、
    前記ピストンスカート(30)の前記外面(42)は、前記ピンボア軸(P)の上方に配置された少なくとも1つのオイル溜め(44)と、前記ピンボア軸(P)の下方に配置され、かつ前記ピストンスカート(30)の介在オイル拡散領域(48)によって前記少なくとも1つのオイル溜め(44)から縦方向に間隔が置かれている少なくとも1つのオイル逃げ(46)とを含み、
    前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記ピストンスカート(30)の前記外面(42)との移行部に、ならびに前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の底部(50)に、丸みを帯びた角部(54)または端縁を有し、これによって前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)には鋭い端縁または角部がない、ピストン。
  2. 前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記ピストンスカート(30)の前記外面(42)に、ならびに前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の前記底部(50)に、前記丸みを帯びた角部(54)で移行する、傾斜側壁(52)を有する、請求項1に記載のピストン(20)。
  3. 前記傾斜側壁(52)は、前記底部(50)から前記外面(42)にかけて減少する傾斜深さ(dr)を有する、請求項2に記載のピストン(20)。
  4. 前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の前記底部(50)の各々は、約10ミクロンから約50ミクロンの底部深さ(db
    )を有する、請求項1に記載のピストン(20)。
  5. 前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の前記底部(50)の各々は底部深さ(db)を有し、前記少なくとも1つのオイル
    溜め(44)の前記底部深さ(db)は、前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の前
    記底部深さ(db)よりも大きい、請求項1に記載のピストン(20)。
  6. 前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は面積がほぼ等しい、請求項1に記載のピストン(20)。
  7. 前記外面(42)は予め定められた表面積(A)を有し、前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は合わせて、前記予め定められた表面積(A)の約3分の1に広がる、請求項1に記載のピストン(20)。
  8. 前記オイル逃げ(46)の各々は逃げ長さ(l1)および逃げ幅(w1)を有し、前記
    オイル溜め(44)の各々は溜め長さ(l2)および溜め幅(w2)を有し、前記逃げ長さ(l1)は前記溜め長さ(l2)よりも大きく、前記逃げ幅(w1)は前記溜め幅(w2)よりも小さい、請求項1に記載のピストン(20)。
  9. 前記ピストンスカート(30)は予め定められた縦方向のスカート長さ(ls)を有し
    、前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記予め定められた縦方向のスカート長さ(ls)の約50パーセント(50%
    )だけ互いに間隔が置かれている、請求項1に記載のピストン(20)。
  10. 前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記ピンボア軸(P)よりも前記ピストンスカート(30)のボトムエンド(32)の近くに配置される、請求項1に記載のピストン(20)。
  11. 前記少なくとも1つのオイル溜め(44)は、前記ピンボア軸(P)よりも前記ピストンスカート(30)の上端の近くに配置される、請求項1に記載のピストン(20)。
  12. 前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、少なくとも部分的に前記ピストンスカート(30)のボトムエンド(32)に沿って配置される、請求項1に記載のピストン(20)。
  13. 前記外面(42)の前記凸形状、前記少なくとも1つのオイル溜め(44)、および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記縦軸(L)に関して対称である、請求項1に記載のピストン(20)。
  14. 前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の前記底部(50)の各々は、長方形状の前記外面(42)の領域に広がる、請求項1に記載のピストン(20)。
  15. 前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の前記底部(50)の各々は、三角形状の前記外面(42)の領域に広がる、請求項1に記載のピストン(20)。
  16. 前記ピストンスカート(30)は、互いに対向し、かつ各々が前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)を含む1対の前記外面(42)を含む、請求項1に記載のピストン(20)。
  17. 一方の前記外面(42)上の前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は合わせて、他方の前記外面(42)上の前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)よりも小さい領域に広がる、請求項16に記載のピストン(20)。
  18. 内燃機関用のピストン(20)であって、
    縦軸(L)に沿って延在するピストンボディ(22)を備え、
    前記ピストンボディ(22)は、環状の複数のリング溝(26)を有するリングベルト(24)を含み、前記ピストンはさらに、
    前記リング溝(26)の各々に配置されたピストンリング(28)を備え、
    前記ピストンボディ(22)は、前記リングベルト(24)からボトムエンド(32)まで予め定められた縦方向のスカート長さ(ls)だけ延在するピストンスカート(30
    )を含み、
    前記ピストンスカート(30)は、前記縦軸(L)を横切るピンボア軸(P)に沿って並んでいるピンボア(38)を有するピンボス(36)を含む1対の側部(34)を含み、
    前記ピストンスカート(30)は、互いに対向し、かつ前記ピストンボディ(22)の前記側部(34)によって互いに分けられた1対の外面(42)を含み、
    前記外面(42)の各々は、前記ピストンスカート(30)の円周方向において凸形状
    を有し、
    前記外面(42)の各々の前記凸形状は、前記縦軸(L)に関して対称であり、
    前記ピストンスカート(30)の前記外面(42)の各々は、前記ピンボア軸(P)の上方に配置された少なくとも1つのオイル溜め(44)と、前記ピンボア軸(P)の下方に配置され、かつ前記ピストンスカート(30)の介在オイル拡散領域(48)によって前記オイル溜め(44)から縦方向に間隔が置かれている少なくとも1つのオイル逃げ(46)とを含み、
    前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の各々は、前記外面(42)の領域に広がり、かつ長方形状を有する底部(50)を含み、
    前記底部は、約10ミクロンから約50ミクロンの底部深さ(db)を有し、
    前記底部深さ(db)は、長方形状を有する対応する前記領域の全体にわたってほぼ均
    一であり、
    前記少なくとも1つのオイル溜め(44)の前記底部深さ(db)は、前記少なくとも
    1つのオイル逃げ(46)の前記底部深さ(db)よりも大きく、
    前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記ピストンスカート(30)の前記外面(42)との移行部に、ならびに前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の前記底部(50)に、丸みを帯びた角部(54)または端縁を有し、これによって前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)には鋭い端縁または角部がなく、
    前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記ピストンスカート(30)の前記外面(42)に、ならびに前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)の前記底部(50)に、前記丸みを帯びた角部(54)で移行する、傾斜側壁(52)を有し、
    前記傾斜側壁(52)は、前記底部(50)から前記外面(42)にかけて減少する傾斜深さ(dr)を有し、
    前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記縦軸(L)に関して対称であり、
    前記オイル逃げ(46)の各々は、逃げ長さ(l1)および逃げ幅(w1)を有し、
    前記オイル溜め(44)の各々は、溜め長さ(l2)および溜め幅(w2)を有し、
    前記逃げ長さ(l1)は前記溜め長さ(l2)よりも大きく、
    前記逃げ幅(w1)は前記溜め幅(w2)よりも小さく、
    前記少なくとも1つのオイル溜め(44)および前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記外面(42)のほぼ等しいサイズの領域に広がり、
    前記介在オイル拡散領域(48)は、前記少なくとも1つのオイル溜め(44)と前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)との間に、前記予め定められた縦方向のスカート長さ(ls)の約50パーセント(50%)だけ縦方向に間隔を置いており、
    前記少なくとも1つのオイル逃げ(46)は、前記ピンボア軸(P)よりも前記ボトムエンド(32)の近くに配置され、
    前記少なくとも1つのオイル溜め(44)は、前記ピンボア軸(P)よりも前記リングベルト(24)の近くに配置される、ピストン。
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