JP2019173593A - 内燃機関用ピストン - Google Patents

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Takuya Noguchi
拓也 野口
孝宏 杉山
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Abstract

【課題】最大径面でのオイルの油膜を厚くすることで、最大径面における摺動抵抗を小さくすることができる内燃機関用ピストンを提供すること。【解決手段】シリンダブロックに円筒状に形成されたシリンダボア内を摺動する内燃機関用ピストンであって、スカート部30は、外周面30aと、シリンダボアと最も接触する最大径面31と、最大径面31にオイルを導くオイル供給凹部32と、を有する。オイル供給凹部32は、最大径面31側に配置されオイルを流出させる出口端32aと、出口端32aよりも広くオイルが導入される入口端32bと、入口端32bと出口端32aとを繋ぐ一対の側端32cと、を有する。【選択図】図2

Description

シリンダブロックに円筒状に形成されたシリンダボア内を摺動する内燃機関用ピストンに関する。
特許文献1は、スカート部のピンボス部と直交する外周面に、潤滑油捕集用の凹設部位を形成したピストン構造を開示している。
この凹設部位は、シリンダの内周面と摺動する摺動部位が位置するスカート部下端縁から上方に向かって形成されている。
特許文献1は、この凹設部位と摺動部位とを滑らかな曲面部で連続的に接続することで、この凹設部位に捕集された潤滑油を、滑らかな曲面部を伝ってそのまま摺動部位とシリンダ内周面に速やかに供給し、ピストンの摺動部位とシリンダ内周面との摺動抵抗を低減する。
実願平02−19227号(実開平03−110159号)のマイクロフィルム
特許文献1のピストンは、潤滑油を凹設部位内に捕集し、凹設部位内から滑らかな曲面部を伝って摺動部位とシリンダ内周面に供給する。しかし、凹設部位は滑らかな曲面部である外周部を有しているため、潤滑油は摺動部位において最も摺動抵抗が大きい最大径面に到達することなく、凹設部位の左右側に位置する摺動部位に流れ出てしまう。
そこで、本発明は最大径面でのオイルの油膜を厚くすることで、最大径面における摺動抵抗を小さくすることができる内燃機関用ピストンを提供することを目的とする。
本発明の内燃機関用ピストンは、燃焼ガスの爆発ガス圧を受ける頂部と、前記頂部の外周から延出してピストンリング溝が形成されるランド部と、を有するピストンクラウン部と、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔をそれぞれ有する一対のピンボス部と、前記ランド部から延出して形成される一対のスカート部と、前記スカート部の側端と前記ピンボス部とを連結する一対のサイドウォール部と、を備え、シリンダブロックに円筒状に形成されたシリンダボア内を摺動する内燃機関用ピストンであって、前記スカート部は、外周面と、前記シリンダボアと最も接触する最大径面と、前記最大径面にオイルを導くオイル供給凹部と、を有し、前記オイル供給凹部は、前記最大径面側に配置され前記オイルを流出させる出口端と、前記出口端よりも広く前記オイルが導入される入口端と、前記入口端と前記出口端とを繋ぐ一対の側端と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ストライベック線図における摩擦係数が小さくなる状態として最大径面における摺動抵抗を小さくすることができる。
本実施の形態による内燃機関用ピストンを示す外観図 本実施の形態による内燃機関用ピストンの要部拡大図 図1(a)のIII−III線に沿う断面図 本実施の形態による内燃機関用ピストンの効果を示すグラフ
以下、本発明の実施形態を添付図面に沿って説明するが、本発明は図示した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る内燃機関用ピストンは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジン、メタノールエンジン、又は水素エンジンなど、あらゆるエンジンに適用できる。
図1は、本実施の形態による内燃機関用ピストンを示す外観図であり、図1(a)は同内燃機関用ピストンの側面図、図1(b)は図1(a)と90度異なる角度からの同内燃機関用ピストンの側面図、図1(c)は同内燃機関用ピストンの底面図である。
本発明の内燃機関用ピストンは、燃焼ガスの爆発ガス圧を受ける頂部11、及び頂部11の外周から延出してピストンリング溝12が形成されるランド部13を有するピストンクラウン部10と、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔21をそれぞれ有する一対のピンボス部20と、ランド部13から延出して形成される一対のスカート部30と、スカート部30の側端とピンボス部20とを連結する一対のサイドウォール部40とを備えている。ピストンは、シリンダブロック(図示せず)に円筒状に形成されたシリンダボア(図示せず)内を摺動する。
スカート部30には、外周面30aと、シリンダボアと最も接触する最大径面31と、最大径面31にオイルを導くオイル供給凹部32と、が形成されている。
外周面30aは、オイル供給凹部32以外の面である。外周面30aは、径方向外側に向ってわずかに凸となる円弧面である。最大径面31は、このような外周面30aにおいて、最も外周側に凸になった部分である。オイル供給凹部32は、オイルを流出させる出口端32aと、オイルが導入される入口端32bと、入口端32bと出口端32aとを繋ぐ一対の側端32cとを有している。
出口端32aは、最大径面31側に配置している。出口端32aが最大径面31に直接接していることが好ましいが、出口端32aが最大径面31側に配置されることで出口端32aに導かれたオイルが最大径面31に導かれれば、出口端32aと最大径面31との間に外周面30aの一部が存在していてもよい。
出口端32aは入口端32bよりも幅(周方向長さ)を狭くしている。入口端32bはスカート部30の延出端33に形成している。出口端32aの幅が入口端32bの幅よりも狭ければ、出口端32a及び入口端32bの形状は曲線形状であってもよい。
本実施の形態による内燃機関用ピストンは、サイドウォール部40とランド部13の端部13aとの間には開口部50を形成し、軽量化を図っている。本実施の形態による内燃機関用ピストンは、低出力エンジンのピストンとして用いることができ、特にレンジエクステンダーとして用いる小型発電機のピストンに適する。
図2は、本実施の形態による内燃機関用ピストンの要部拡大図である。
図3は、図1(a)のIII−III線に沿う断面図である。
側端32cは、スカート部30の外周面30aとの境界部32dに段差エッジを形成している。境界部32dに段差エッジを形成することで、側端32cからスカート部30の外周面30aへのオイルの流出を阻害し、入口端32bから導入されるオイルを側端32cから逃がすことなく出口端32aに導き、出口端32aに導かれたオイルを最大径面31に導いている。
入口端32bは出口端32aよりも深く(径方向内側に)形成することで、側端32cの端面32eの形状を、入口端32bが広い楔形状としている。
なお、最大径面31は、スカート部30における最大面圧部位としている。しかし、最大径面31が最大面圧部位とならない場合には、出口端32aは、最大面圧部位よりも延出端33側に位置していればよい。
スカート部30の外周面30aには、最大径面31を含めて樹脂コート60を形成している。ただし、側端32cにおける境界部32dから所定範囲wには、樹脂コート60を形成していない。
図4は、本実施の形態による内燃機関用ピストンの効果を示すグラフである。
比較例は、本実施の形態におけるピストンの外周面30aにオイル供給凹部32を形成していない以外は同一構成としている。
図4に示すように、回転数を1500rpmと2000rpmで比較実験を行った結果、いずれの回転数においても、摺動抵抗が低下していることが分かる。
以上のように、本実施の形態によれば、出口端32aを入口端32bよりも狭くするとともにオイルを側端32cから逃がすことなく出口端32aに導くことで、最大径面31でのオイルの油膜を厚くできるため、ストライベック線図における摩擦係数が小さくなる状態として最大径面31における摺動抵抗を小さくすることができる。
また、本実施の形態によれば、側端32cでは、スカート部30の外周面30aとの境界部32dに段差エッジを形成し、側端32cからのオイルの流出を阻害することで、入口端32bから導入されたオイルのほとんどを出口端32aに導くことができるため、出口端32aから流出するオイルの油膜を厚くすることができる。
また、本実施の形態によれば、入口端32bを出口端32aよりも深く、また幅を大きく形成することで、出口端32aから流出するオイルの油膜を厚くすることができる。
また、本実施の形態によれば、最大径面31をスカート部30における最大面圧部位としているため、最大面圧部位での摺動抵抗を低減できる。
また、本実施の形態によれば、入口端32bをスカート部30の延出端33に形成しているため、クランク室側への移動時に入口端32bから大量のオイルをオイル供給凹部32に導きやすい。
また、本実施の形態によれば、樹脂コート60によって摺動抵抗を小さくできるとともに、側端32cにおける境界部32dから所定範囲には、樹脂コート60を形成しないことで、樹脂コート60によってオイルを側端32cから逃がすことを防止できる。
本発明の内燃機関用ピストンは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジン、メタノールエンジン、水素エンジンなどあらゆるエンジンに適用できるが、特にレンジエクステンダーとして用いる小型発電機のピストンに適している。
10 ピストンクラウン部
11 頂部
12 ピストンリング溝
13 ランド部
13a 端部
20 ピンボス部
21 ピストンピン孔
30 スカート部
30a 外周面
31 最大径面
32 オイル供給凹部
32a 出口端
32b 入口端
32c 側端
32d 境界部
32e 端面
33 延出端
40 サイドウォール部
50 開口部
60 樹脂コート
w 所定範囲

Claims (6)

  1. 燃焼ガスの爆発ガス圧を受ける頂部と、前記頂部の外周から延出してピストンリング溝が形成されるランド部と、を有するピストンクラウン部と、
    ピストンピンが挿入されるピストンピン孔をそれぞれ有する一対のピンボス部と、
    前記ランド部から延出して形成される一対のスカート部と、
    前記スカート部の側端と前記ピンボス部とを連結する一対のサイドウォール部と、を備え、シリンダブロックに円筒状に形成されたシリンダボア内を摺動する内燃機関用ピストンであって、
    前記スカート部は、外周面と、前記シリンダボアと最も接触する最大径面と、前記最大径面にオイルを導くオイル供給凹部と、を有し、
    前記オイル供給凹部は、前記最大径面側に配置され前記オイルを流出させる出口端と、前記出口端よりも広く前記オイルが導入される入口端と、前記入口端と前記出口端とを繋ぐ一対の側端と、を有することを特徴とする内燃機関用ピストン。
  2. 前記オイル供給凹部は、前記入口端から導入される前記オイルを前記側端から逃がすことなく前記出口端に導き、前記出口端に導かれた前記オイルを前記最大径面に導く、ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用ピストン。
  3. 前記側端は、前記スカート部の前記外周面との境界部に段差エッジを有し、前記側端からの前記オイルの流出を阻害することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用ピストン。
  4. 前記入口端を前記出口端よりも深く形成することで、前記側端の端面の形状を、前記入口端が広い楔形状としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関用ピストン。
  5. 前記最大径面は、前記スカート部における最大面圧部位であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の内燃機関用ピストン。
  6. 前記入口端は、前記スカート部の延出端に形成されたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の内燃機関用ピストン。
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