JP2011518188A - リソソーム調節のための化合物および使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
多くの神経性疾患は、脳においてタンパク質の蓄積および凝集を伴う。例えば、アルツハイマー病は、Aβタンパク質の蓄積を伴い、パーキンソン病は、αシヌクレインの蓄積を伴い、ハンチントン病は、変異型ハンチンチンタンパク質の凝集を伴い、筋萎縮性側索硬化症は、変異型スーパーオキシドジスムターゼ1タンパク質の蓄積を伴う。統合失調症、双極性障害、および反復性大うつ病など、いくつかの慢性精神障害も、タンパク質凝集を伴うものであった。タンパク質の蓄積事象の低減が、これらの疾患および障害の進行を遅らせるのに重要である。様々な研究によって、これらの凝集タンパク質を除去するタンパク質分解プロセスにより、これらの疾患および障害の一部またはすべてが治療される可能性があることが示されている。
加齢性神経変性障害であるアルツハイマー病は、オリゴマー種の蓄積、タンパク質の凝集、および脳機能の変化を伴う。アルツハイマー病の主要な特徴の1つは、アミロイドβペプチド(Aβ)1−42で形成されたアミロイド線維から主になるプラーク沈着物、およびこのペプチドの可溶性オリゴマーの増強である。アミロイド前駆体タンパク質(APP)における突然変異を含めて、家族性アルツハイマー病関連突然変異では、突然変異によってこのAβペプチドの相対量が増加するので、原因因子としてAβ1−42が強く関わる。Aβの増加は、アルツハイマー病において最も早期の事象の1つであり、細胞外蓄積に加えて、Aβオリゴマー形成も神経細胞内で起こる。Aβオリゴマーは、シナプス可塑性を阻害し、シナプス応答および記憶を障害し、細胞毒性を引き起こし、シナプス変性をもたらす。Aβオリゴマーは、とりわけ三量体および複数の三量体種が特に安定である。
パーキンソン病は、ドーパミン産生脳細胞の損失を伴う運動系障害である。ドーパミンは、筋の協調性機能および運動にとって必要である。ドーパミンは、普通、脳の黒質領域のある種の神経細胞(ニューロン)によって生成される。しかし、パーキンソン病患者においては、これらのニューロンの損失が起こり、運動障害をきたす。このニューロン損失は、パーキンソン病をはじめとする疾患において変異および/またはミスフォールドしたタンパク質であるαシヌクレインの蓄積を伴う。αシヌクレインは、レビー小体に蓄積し、パーキンソン病で死亡した患者の脳に見られる凝集体を形成する。
神経変性障害であるハンチントン病は、ハンチンチンタンパク質「Htt」をコードするハンチンチン遺伝子における三塩基反復配列伸長によって引き起こされる。ハンチントン病者は、グルタミン数が過剰であるという点で「変化した」または異常であるHttをもたらすハンチンチン遺伝子に、より多くのC−A−Gコドンが存在する。過剰グルタミンの結果として、これらの変化したHttは、神経細胞機能に干渉するおそれがあるタンパク質凝集体を形成する。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、脳および脊髄における神経細胞を攻撃する進行性神経変性疾患である。ニューロン細胞死は、変異型スーパーオキシドジスムターゼ−1(SOD1)タンパク質の凝集体の存在と関連付けられてきた。変異型SOD1は蓄積して、他のタンパク質と相互に作用することができる高分子量アモルファス凝集体を形成する。これらの変異型SOD1タンパク質がニューロン細胞に蓄積し、凝集体を形成すると、細胞はほぼ必ず死ぬ。
感情障害または統合失調症の様々な表現型の患者に関する研究によって、disrupted−in−schizophrenia(DISC1)タンパク質の相当な割合が、低温サルコシル不溶性タンパク質凝集体であると同定される凝集体を形成することがわかった。これらの凝集体は、重要なDISC1リガンドである核分配エレメント1(NDEL1)と結合せず、機能喪失表現型を示す。具体的には、ヒト神経芽腫細胞において、凝集体は、発現依存性で界面活性剤耐性であり、内因性NDEL1と相互作用しない。大腸菌は、組換え(r)DISC1フラグメントのオクタマーに選択的に結合するrNDEL1を発現する。rNDEL1は、ダイマーとも、高分子量多量体とも結合しない。したがって、DISC1のNDEL1との分子間相互作用では、最適なオリゴマー形成が存在するが、DISC1の凝集によって超過してしまう。DISC1のオリゴマー依存性相互作用がないとき、混合表現型の散発性精神疾患を伴う。
リソソームは、細胞が正常なタンパク質代謝回転を維持するのに必要な主要分解経路を表す。リソソーム経路は、Aβオリゴマーのクリアランスに寄与するものと考えられ、この経路の効率が低下すると、有害な影響を及ぼすおそれがある。ラットの脳室、マウスの全身、および海馬スライス培養物に、リソソーム阻害剤を高用量投与すると、Aβ種の増強をもたらすことがわかった。神経細胞内で生成するAβオリゴマーに加えて、放出されたAβペプチドも、アルツハイマー病に対して脆弱なニューロンによって取り込まれ、リソソームにおけるAβ蓄積、リソソーム破壊、およびその後のアミロイド形成性種の生成を引き起こすおそれがある。リソソーム撹乱は、アルツハイマー病に対して脆弱な脳領域において顕著に見られ、加齢脳、家族性アルツハイマー病、および関連トランスジェニックマウスモデルにおいて特に明らかである。
式中、R1、R2、R3、およびR4は、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;アルコキシ;アシル;シアノ;ニトロ;アミノ;置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基;1つもしくは複数のヘテロ原子を環中に含んでもよい置換もしくは非置換の芳香族基もしくは環式脂肪族基であり、Xは、O、N、またはSが含まれるがこれらに限定されないヘテロ原子である。「置換(substituted)」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されている1つまたは複数の原子を有することを意味する。
式中、R1およびR2は、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;アルコキシ;アシル;シアノ;ニトロ;アミノ;置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基;1つもしくは複数のヘテロ原子を環中に含んでもよい置換もしくは非置換の芳香族基もしくは環式脂肪族基であり、Xは、O、N、またはSが含まれるがこれらに限定されないヘテロ原子である。「置換」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されている1つまたは複数の原子を有することを意味する。
式中、R1およびR2は、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;アルコキシ;アシル;シアノ;ニトロ;アミノ;置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基;1つもしくは複数のヘテロ原子を環中に含んでもよい置換もしくは非置換の芳香族基もしくは環式脂肪族基であり、Xは、O、N、またはSが含まれるがこれらに限定されないヘテロ原子である。「置換」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されている1つまたは複数の原子を有することを意味する。
式中、R1およびR2は、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;アルコキシ;アシル;シアノ;ニトロ;アミノ;置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基;1つもしくは複数のヘテロ原子を環中に含んでもよい置換もしくは非置換の芳香族基もしくは環式脂肪族基であり、Xは、O、N、またはSが含まれるがこれらに限定されないヘテロ原子である。「置換」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されている1つまたは複数の原子を有することを意味する。
式中、R1、R2、R3、およびR4は、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;アルコキシ;アシル;シアノ;ニトロ;アミノ;置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基;1つもしくは複数のヘテロ原子を環中に含んでもよい置換もしくは非置換の芳香族基もしくは環式脂肪族基であり、Xは、O、N、またはSが含まれるがこれらに限定されないヘテロ原子である。「置換」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されている1つまたは複数の原子を有することを意味する。
式中、R1およびR2は、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;アルコキシ;アシル;シアノ;ニトロ;アミノ;置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基;1つもしくは複数のヘテロ原子を環中に含んでもよい置換もしくは非置換の芳香族基もしくは環式脂肪族基であり、Xは、O、N、またはSが含まれるがこれらに限定されないヘテロ原子である。「置換」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されている1つまたは複数の原子を有することを意味する。
式中、R1およびR2は、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;アルコキシ;アシル;シアノ;ニトロ;アミノ;置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基;1つもしくは複数のヘテロ原子を環中に含んでもよい置換もしくは非置換の芳香族基もしくは環式脂肪族基であり、Xは、O、N、またはSが含まれるがこれらに限定されないヘテロ原子である。「置換」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されている1つまたは複数の原子を有することを意味する。
式中、R1およびR2は、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;アルコキシ;アシル;シアノ;ニトロ;アミノ;置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基;1つもしくは複数のヘテロ原子を環中に含んでもよい置換もしくは非置換の芳香族基もしくは環式脂肪族基であり、Xは、O、N、またはSが含まれるがこれらに限定されないヘテロ原子である。「置換」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されている1つまたは複数の原子を有することを意味する。
PADK、PPDK、ならびにBW1001、BW1002、BW1003、BW1004、およびBW1005を含めて本明細書に記載される非ペプチドリソソーム調節物質の非限定的な例は、海馬スライス培養物においてスクリーニングして、その効力を決定した。これらの化合物の構造およびその効力を下記の表1に示す。培養されたスライスを、様々な調節物質濃度で3〜6日間毎日処置した。表1に挙げるように、BW1004およびBW1005は、カテプシンDのレベルを、PADKの効力またはその近くの効力で上昇させた。これらの2つの化合物について、効力の改善は、ClogP値の上昇を伴わないようであった。BW1001については、その効力が低いため、その後の試験を行わなかった。
潜在的な毒性については、シナプスマーカーを評価し、処置されたスライス培養物からの培地試料を標準LDHアッセイにかけることによって試験した。PADK、BW1002、BW1005、および他の調節物質は、シナプス減弱も、LDH放出も引き起こさなかった。BW1003しか、ダメージを受けた細胞から明らかに放出されたLDH活性が時間依存的に増加するという証拠を示さなかった。しかし、BW1003で6日間処置した後のLDH放出の増加は、有意水準に近いだけにすぎず、完全な細胞破壊(1%のTX−100を使用)で生じる最大LDH放出の<2%しか示さなかった。BW1003は、処置されたスライス試料の前シナプスマーカーおよび後シナプスマーカーを測定するとき、明らかなシナプス減弱も引き起こした。BW1003(B1003)については、その潜在的な毒性のため、追跡しなかった。BW1004およびBW1005を含めて、他の非ペプチドリソソーム調節物質は、LDHアッセイまたはシナプスマーカー評価で、スライスモデルにおいて明らかな毒性を示さなかった。
PADKのインビトロ試験
蓄積タンパク質のクリアランス
クロロキン誘発性のタンパク質蓄積の海馬スライスモデルを使用して、リソソーム調節物質が、前から存在するタンパク質蓄積物のクリアランスを促進することを明らかにした。スライスモデルには、PHF−免疫陽性物質の神経細胞内沈着、APPのカルボキシ末端フラグメントの増加、およびシナプス成分の段階的喪失が見られる。図2A〜Cは、ヒト対らせん状細線維(PHF)の海馬スライス培養物の免疫染色である。対照組織において、病原性PHFは検出不可能であった(図2A)が、クロロキンで6日間処置し、続いて2日間ウォッシュアウトした後に、PHFの細胞内蓄積が明らかであった(図2B)。ウォッシュアウト注入液にPADKが含まれていると、CA1ニューロンにおけるクロロキン誘発性沈着物が顕著に低減された。一方、クロロキンを除去し、3μMのPADKで2日間処置すると、図2Cに示すように、PHF物質の神経細胞における沈着物の大部分のクリアランスが行われる。スケールバーの大きさ:16μm。
上述する非ペプチドリソソーム調節物質を、海馬スライス培養物においてスクリーニングした。というのは、その好都合な培養系は、本来の回路網を有し、インビボにおいてわかるように代償性応答およびシナプスの脆弱性を示すカテプシンとシナプスマーカーの平行分析によく適しているからである。
海馬スライスを培養状態で10〜12日維持して、安定化し、次いで様々な調節物質濃度で3日間毎日処置した。次いで、速やかに氷冷緩衝液に回収し、プロテアーゼ阻害剤の存在下でホモジナイズした。
BW1002化合物は、アルツハイマー病型のタンパク質蓄積のスライスモデルにおいてタンパク質クリアランスの増強についても試験した。抗Aβ1−42抗体で標識された物質の蓄積を誘発するために、海馬スライス培養物に、リソソーム破壊剤であるクロロキンを6日間注入した。海馬スライス培養物をクロロキン誘発性のタンパク質蓄積ストレスにかけると、蓄積Aβペプチド、PHF−タウ凝集体、およびアルツハイマー病型のシナプス病理を示した。アルツハイマー病のいくつかのトランスジェニックマウスモデルにはよくあることだが、ヒト病状とクロロキン処置スライスとの間には、シナプス完全性の喪失に関して、ならびに早期輸送障害および軸索障害に関して、顕著な類似が認められる。抗Aβ1−42抗体で標識された物質の蓄積を誘発するために、海馬スライス培養物に、リソソーム破壊剤であるクロロキンを6日間注入した。次いで、クロロキンを除去し、スライスをビヒクルまたは5μMのBW1002で2日間処置した。図4A〜Bは、この処置の効果を示す免疫染色である。CA1における免疫染色は、リソソーム調節物質によって低減された(視野幅:60μm)。図4Aに比べて、図4Bは、CA1におけるタンパク質の蓄積事象の免疫標識が、リソソーム調節物質によって低減されたことを示す(視野幅:60μm)。したがって、リソソーム調節物質であるBW1002は、スライスモデルにおいて蓄積物質のクリアランスを促進する。
スライスモデルを使用して、ペプチジル化合物PADK、PPDK、カテプシンB阻害剤であるグリシル−フェニルアラニルグリシン−アルデヒドセミカルバゾン(GPG)、ならびに非ペプチジルリソソーム調節物質であるBW1001、BW1002、およびBW1003を試験し、比較した。スライスを10μMの化合物で3日間毎日処置し、次いで速やかに回収し、活性CDレベルの免疫ブロット評価を行った(ANOVA:P<0.0001)。図5は、これらの試験の結果を示す棒グラフである。図5のデータは、非ペプチドリソソーム調節物質が、病原性蓄積のクリアランスを増強する強力なリソソーム調節をもたらすことを示している。データはすべて、平均値±SEMを表す。
PADKのインビボ試験
リソソーム酵素の活性化
PADKはインビボにおけるリソソーム調節を導き出し、カテプシンBおよびDのラット脳におけるレベルの大幅な上昇をもたらすことが知られている。10〜12カ月齢マウスにおいて、1日9回PADKを腹腔内(i.p.)注射すると、神経細胞マーカーであるNeuNが陽性である海馬細胞において活性型カテプシンBを免疫染色する際に劇的な増加を引き起こすこともわかった。カテプシン染色の増強は、多くの脳領域で明らかであり、リソソームマーカーであるLAMP−1と共存していた。
PADKおよび非ペプチドリソソーム調節物質によるシナプス保護
調節物質であるBW1005を、アルツハイマー病モデルのPDGF−APPSwIndトランスジェニックマウスに毎日腹腔内投与した。トランスジェニックマウスは、Swedish(K670N/M671L)変異とIndiana(V717F)変異とを両方含む変異型ヒトAPP遺伝子(APPSwInd)のヘミ接合体である。本発明者らの以前の研究から、ヘミ接合体マウスは、新皮質および海馬においてヒトAPP導入遺伝子産物を発現するが、対照の非トランスジェニックマウスはヒトタンパク質を発現しないことがわかった。スライスおよびマウスにおけるPADKの効果に対するその効力に基づいて、BW1005を投与量45mg/kgで毎日腹腔内注射した。BW1002は、スライスモデルにおいてBW1005より強力なので、別のマウスにBW1002化合物を25mg/kgで注射した。
加齢マウスは、行動機能障害に寄与する種類のシナプス欠損を示す。無処置の若いマウス(NT)およびビヒクル(V)またはBW1002(BW)で毎日処置された加齢マウスを、新しいアームパラダイムで評価した。免疫ブロットにより、脳ホモジネートのその後の調製物について、活性型カテプシンB(CB)の評価を行った。BW1002を35mg/kg×10日間使用し、リソソーム調節の試験を行った。結果を図8A〜Cに示す。図8は、解剖された脳組織において、カテプシンB上方制御(活性型)の証拠を示す免疫ブロットである。全体的に見て、用量35mg/kgのBW1002によって、マウス6匹のうち4匹においてカテプシンBが増加した。
BW1002/1005の結果と先のPADKの実験を比較するために、ホモジネート試料について、免疫ブロットで前シナプスタンパク質であるシナプシンIIおよび後シナプスグルタミン酸作動性マーカーであるGluR1の分析を行った。これらの分析の結果を図9に示す。図9Aは、異なる2匹のアルツハイマー病マウスモデルからの試料が、同齢の野生型に比べて、試験APPSwIndおよびAPPswe/PS1ΔE9マウスの23〜31%の欠損を示したことを明らかにする2つの免疫ブロットを示す(P<0.01)。図9Bは、PADKが2匹のマウスモデルにおいてGluR1欠損を有意に低減し、非トランスジェニック対照マウスにおいて見られたレベルに匹敵するレベルに到達したことを示す棒グラフである(ANOVA:P<0.001;n=12〜20)。シナプシンIIを測定したとき、前シナプス保護の同様の徴候が見られた。前述したように、BW1002およびBW1005によってもたらされたGluR1のシナプス保護は、PADKによってもたらされたものより著しいものであった。
(2R,3S)−3−アジド−2−テトラヒドラピラニル−4−フェニルブタン−1−イルp−トルエンスルホナートの調製
反応混合物を12時間撹拌し、次いで水で洗浄した。有機層を分液し、乾燥し(Na2SO4)、減圧濃縮した。次いで、それを、溶離液として2:1のヘキサン/酢酸エチルを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、アセチル化アミノアルコール(VIII)をオイルとして得た。0.029g(75%)。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 7.13〜7.49(m,15H)、5.02〜5.37(m,3H)、4.52〜4.87(m,2H)、3.75〜4.00(m,2H)、3.28〜3.51(m,1H)、2.75〜2.94(m,2H)、2.07(s,3H)。13CNMR(125MHz,CDCl3)168.4、155.85、140.91、140.36、138.22、129.15、128.68、128.56、128.37、128.10、127.72、127.41、127.64、126.75、80.23、60.18、54.14、50.15、47.99、37.43、17.1。
Claims (13)
- 式(I)の化合物:
「置換」は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、チオ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、スルホニル、アルキルスルホニル、スルフィニル、およびアルキルスルフィニルからなる群から選択される1つまたは複数の同一または異なる置換基で置換されていることを意味し、
Xは、O、N、またはSから選択されるヘテロ原子である]。 - 前記R1、R2、R3、およびR4が独立に、水素;アシル;または置換もしくは非置換の芳香族、ヘテロ芳香族、環式脂肪族、もしくはヘテロ環式脂肪族環である、請求項1に記載の化合物。
- 前記R1、R3、およびR4が独立に、置換または非置換のフェニル、ベンジル、またはナフチルメチルであり、R2が水素であり、またはアセチル基、ジアゾアセチル基、およびベンゾイル基からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
- 前記化合物は、ジアステレオマーとして純粋な化合物であり、立体中心の立体配置が、RR、RS、SR、またはSSである、請求項1に記載の化合物。
- 前記化合物は、前記化合物と薬学的に許容される担体とを含む製剤である、請求項1に記載の化合物。
- 前記化合物は、リソソーム機能を増強させる、請求項1に記載の化合物。
- 前記化合物は、1つまたは複数のリソソーム酵素を活性化させる、請求項1に記載の化合物。
- 前記化合物は、動物に投与されると異常タンパク質の蓄積を低減する、請求項1に記載の化合物。
- 前記異常タンパク質が、異常アミロイド前駆体タンパク質、異常αシヌクレインタンパク質、または異常ハンチンチンタンパク質である、請求項8に記載の化合物。
- 前記異常タンパク質が、disrupted−in−schizophrenia(DISC1)タンパク質である、請求項8に記載の化合物。
- 神経変性障害の治療方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物をヒトに投与することを含み、前記神経変性障害が、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、および筋萎縮性側索硬化症からなる群から選択される、方法。
- 慢性精神障害の治療方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物をヒトに投与することを含み、前記慢性精神障害が、統合失調症、双極性障害、および反復性大うつ病からなる群から選択される、方法。
- リソソーム蓄積障害の治療方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物をヒトに投与することを含む、方法。
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