JP2011509838A - 先端シンニングを有するドリル工具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、
a)中心工具軸(A)の周りに回転可能であり、
b)刃表側(1b)上に配置され、工具軸(A)に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)と合流する少なくとも二つの主切れ刃(10、50)を有し、
c)チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、工具軸(A)を囲む中央領域(4)内でまたは中央領域を越えて刃表側(1a)上に延び、
d)チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、工具軸(A)を通る最も内側の領域内に、または工具軸の領域内に、および/または先端シンニング領域(21、61)に隣接して内側に、残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)を形成し、
e)主切れ刃(10、50)の外端に切れ刃コーナ(17、57)が形成され、
f)工具軸(A)に対して互いに反対側に位置する主切れ刃(10、50)の二つの切れ刃コーナ(17、57)を通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの切れ刃コーナ(17、57)と工具軸(A)を通る、直線の接続線(2)が画成され、
g)領域(D’、D”)内で、接続線(2)の平行線(m)に対して−15°から15°の間の角度で、残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)の外端から延びるチゼルエッジ内側領域であって、ドリル径Bの1/100から1/10の長さを有し、好ましくは領域(D’、D”)のベース側(F’、F”)の範囲のチゼルエッジ内側領域を備えるドリル工具(1)に関する。
本発明はまた、
a)中心工具軸(A)の周りに回転可能であり、
b)刃表側(1b)上に配置され、工具軸(A)に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジ(11、51)と合流する少なくとも二つの主切れ刃(10、50)を有し、
c)チゼルエッジ(11、51)が、工具軸(A)を囲む中央領域(4)の中でまたは中央領域を越えて表面側(1b)上に延び、
d)チゼルエッジ(11、51)が、特に少なくとも一つの先端シンニング領域(21、61)において、内側からまたは中心軸から外側を見たとき、湾曲の内側領域(13、53)と湾曲の外側領域(12、52)を形成し、
e)湾曲の内側領域(13、53)が湾曲の外側領域(12、52)と反対側に湾曲しているドリル工具(1)に関する。
【選択図】図5a

Description

本発明はドリル工具に関する。
工具軸の周りに回転可能であり、その刃表側(face side)に二つまたは三つの主切れ刃(major cutting edge)を有し、主切れ刃が内側方向でチゼルエッジ(chisel edge)に合流するドリル工具(drilling tool)が知られている。チゼルエッジは、その刃表側でドリル工具の中央領域またはコア領域内に延びる。その名前に反して、ドリル工具のチゼルエッジは通常、主に切断動作ではなく削り動作を行う。通常、チゼルエッジはドリル方向すなわち送り方向と直交しており、必要な作動圧力を増加させる。チゼルエッジの送り力は、ドリル工具の全送り力のおよそ1/3にもなることがある。さらに、ドリル開始時に横方向に位置変位するいわゆる「暴走(runaway)」の危険性もある。したがって、このようなドリル工具の自己センタリング能力は特に良いとは言えない。
上記の欠点を減らすために、ドリル工具、特に直線の主切れ刃を有するドリル工具には、チゼルエッジを短くするために、いわゆる先端シンニング(point thinning)、特に交差(crossed)先端シンニングまたはいわゆるS字形先端シンニングを設けることが多い。しかしながら、上記の先端シンニング形状の欠点は、この種のドリル工具の自己センタリング能力が良好でないことである。この理由は、先端シンニングされたチゼルエッジ(残存(residual)チゼルエッジとも呼ばれる)と中央領域上のチゼルエッジ部分との間の角度が、かなりの鈍角となるためである。この角度は、通常130°から160°の範囲となる。
したがって、残存チゼルエッジ角度、すなわち残存チゼルエッジと主切れ刃の外端部(いわゆる切れ刃コーナ)の直線接続線との間の角度を、通常の55°から約70°に増大させる試みがなされている。しかしながら、このようにするとドリル工具と機械加工面との間の逃げ角が中央領域においてかなり小さくなり、ドリル工具が中央領域において自由に動けなくなるという欠点がある。
自己センタリング能力を改善する他の可能性は、チゼルエッジ角、すなわち先端シンニングされていないチゼルエッジと切れ刃コーナの接続線との間の角度を、例えば10°まで減らすことである。しかしながら、これは、凹曲面の主切れ刃を有するドリル工具においてのみ可能なことである。直線状の主切れ刃または凸曲面の主切れ刃を有するドリルでは、上記のチゼルエッジ角を減少させると、先端シンニングが主切れ刃の領域に引き込まれることになる。これには、上記領域におけるすくい角が小さくなりすぎるという欠点がある。
特許文書DE 83 531および追加特許84 413は、切れ刃の方を向く表面上に鋭角の長手リブを有する直線上またはらせんコイル状の長手溝を備えた円筒形ドリルを提案する。
DE 199 83 068 T1は、軸から離れて配置された、二次切れ刃の軸方向最外部の先端を介して二つのベベルの二次切れ刃と合流する凹型チゼルエッジを備えたドリルヘッドに関連する。
本発明の目的は、ドリル工具、特に交差先端シンニングまたはS字形先端シンニングを有し、改善された自己センタリング挙動を有するドリル工具を提供し、それによって上述した欠点を少なくとも部分的に回避することにある。
上記の目的は、請求項1および本発明の更なる実施形態に係るドリル工具によって達成される。有利な改良点は、請求項1および本発明の更なる実施形態に従属する請求項から生じる。
請求項1によると、本発明は、中心工具軸の周りに回転可能であり、刃表側上に配置され、工具軸に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジと合流する少なくとも二つの主切れ刃を有し、チゼルエッジが、工具軸を囲む中央領域内でまたは中央領域を越えて刃表側上に延び、チゼルエッジが、工具軸を通る最も内側の領域内に、または工具軸の領域内に、および/または先端シンニング領域に隣接して内側に、残存チゼルエッジを形成し、主切れ刃の外端に切れ刃コーナが形成され、工具軸に対して互いに反対側に位置する主切れ刃の二つの切れ刃コーナを通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの切れ刃コーナと工具軸を通る、直線の接続線が画成され、領域内で、接続線の平行線に対して−15°から15°の間の角度で、残存チゼルエッジの外端から延びるチゼルエッジ内側領域であって、ドリル径Bの1/100から1/10の長さを有し、好ましくは領域のベース側の範囲のチゼルエッジ内側領域を備えるドリル工具に関する。接続線の平行線に対して−15°から15°の間の角度範囲により、自己センタリング性能が改善される十分な可能性がある一方、チゼルエッジの領域でドリル工具が高い安定性を有する。ドリル径の1/100から1/10の長さにより、同様に一般に自己センタリング性能が改善され、同時にドリル中に形成されるチップの回転半径が大きくなり過ぎないようにする。
独立項および従属項の両方で請求される本発明の更なる実施形態によると、本発明は、中心工具軸の周りに回転可能であり、刃表側上に配置され、工具軸に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジと合流する少なくとも二つの主切れ刃を有し、チゼルエッジが、工具軸を囲む中央領域内でまたは中央領域を越えて刃表側上に延び、チゼルエッジが、工具軸を通る最も内側の領域内に、または工具軸の領域内に、および/または先端シンニング領域に隣接して内側に、残存チゼルエッジを形成し、主切れ刃の外端に切れ刃コーナが形成され、工具軸に対して互いに反対側に位置する主切れ刃の二つの切れ刃コーナを通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの切れ刃コーナと工具軸を通る、直線の接続線が画成され、チゼルエッジ、特にチゼルエッジ内側領域が領域内を走りおよび/または延び、
a)領域が、残存チゼルエッジの外端にあるチゼルエッジ内側領域の開始点の先端から、接続線と平行に走る対称軸に沿って、湾曲の内側領域にあるチゼルエッジ内側領域の終点に対して横方向である範囲および/またはベース側の範囲で、好ましくはドリル径の1/100から1/10の長さにわたって広がり、
c)領域が、対称軸に対して対称であり、点lにおいてb(l)=2・l・tan15°の幅bを点lに有しており、
d)変数lが、対称軸に沿った先端への間隔を表しているドリル工具に関する。
この実施形態および以下の実施形態は、接続線の平行線に対して−15°から15°の角度範囲を生じることが好ましい。これは、第1に自己センタリング性能を改善する十分な可能性があり、第2にチゼルエッジの範囲内でドリル工具が高い安定性を発揮する。ドリル径の1/100から1/10の長さにより、同様に一般に自己センタリング性能が改善され、同時にドリル中に形成されるチップの回転半径が大きくなり過ぎないようにする。
独立項および従属項の両方で請求される本発明の更なる実施形態によると、本発明は、中心工具軸の周りに回転可能であり、刃表側上に配置され、工具軸に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジと合流する少なくとも二つの主切れ刃を有し、チゼルエッジが、工具軸を囲む中央領域内でまたは中央領域を越えて刃表側上に延び、チゼルエッジが、工具軸を通る最も内側の領域内に、または工具軸の領域内に、および/または先端シンニング領域に隣接して内側に、残存チゼルエッジを形成し、主切れ刃の外端に切れ刃コーナが形成され、工具軸に対して互いに反対側に位置する主切れ刃の二つの切れ刃コーナを通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの切れ刃コーナと工具軸を通る、直線の接続線が画成され、チゼルエッジ、特にチゼルエッジ内側領域が領域内を走りおよび/または延び、
b)領域は断面が三角形形状であり、
c)三角形が、残存チゼルエッジの外端にあるチゼルエッジ内側領域の開始点の先端から、接続線と平行に走る対称軸に沿って、湾曲の内側領域にあるチゼルエッジ内側領域の終点に対して横方向である範囲および/またはベース側の範囲で、高さだけ広がり、
d)三角形の高さが、好ましくはドリル径Bの1/100から1/10であり、
e)三角形は高さに対して対称であるか、および/または等辺三角形であるか、および/または工具軸と直交に延び、
f)三角形がb=2・h・tan15°の幅bを有するドリル工具に関する。
有利な一実施形態では、領域が、三角形の高さの半分に対応する高さを工具軸と平行に有しており、チゼルエッジ内側領域の開始点が領域の高さの中心に配置されることが好ましく、領域がチゼルエッジ内側領域の開始点を先端とするピラミッド状となることが好ましい。これは、自己センタリング性能を同様に改善する。同時に孔が的確な品質となる。これは特に、孔の周縁に少なくとも比較的小さなバリしか生じないことを意味する。
チゼルエッジがその先端で領域に進入し、そのベース側で領域から離れることが好ましい。ベース側は、直線および/または接続線に対して90°の角度で延びる。
有利な実施形態では、チゼルエッジは接続線に対して少なくとも25°の角度で、および/またはベース側に対して最大65°の角度で領域から離れる。これにより、特にチゼルエッジ外側領域が過度に長くならないので、主切れ刃の切削動作が良好になる。
残存チゼルエッジが好ましくは直線に延び、および/またはチゼルエッジ、好ましくは残存チゼルエッジがセンタリングチップを形成し、および/または残存チゼルエッジがセンタリングチップであり、センタリングチップが好ましくは直線に延び、8°から15°、好ましくは10°から12°の角度、特に逃げ角が、ドリル工具のセンタリングチップと加工される平坦面との間に存在することが好ましい。このようにしてセンタリング挙動をさらに改善することができる。分離および/または離脱の可能性が低下するので、特に直線の残存チゼルエッジがその安定性を同時に増大させる。
独立項および従属項の両方で請求される本発明の更なる実施形態によると、本発明によるドリル工具は、中心工具軸の周りに回転可能であり、刃表側すなわち工具軸に対して軸方向に位置する端面を有する。上記刃表側には、工具軸に向かう内側方向で一つのチゼルエッジまたは共通の切れ刃に合流する少なくとも二つの主切れ刃が配置される。チゼルエッジは、上記ドリル工具の刃表側において、工具軸を囲むかまたは工具軸を中心に配置されるドリル工具の中央領域またはコア領域内にまたはこれを越えて延びる。チゼルエッジは少なくとも一つの領域、特に先端シンニング領域を有する。チゼルエッジは、内側または中心軸から隣接する主切れ刃の方を向く外側を観察したときに、湾曲の内側領域および湾曲の外側領域を有するかまたはこれらを形成する。湾曲の内側領域は、湾曲の外側領域とは反対側に湾曲する。
チゼルエッジの上記特別な形状すなわち先端シンニングは、適切な形状のセンタリング領域またはチゼルエッジ上のセンタリングチップをもたらし、これによって、主切れ刃の寸法を大きく損なう必要なく、ドリル工具の自己センタリングを改善することができる。
湾曲の外側領域は、工具軸の方向に左向きの湾曲を有することが好ましく、湾曲の内側領域は、工具軸の方向に右向きの湾曲を有することが好ましい。湾曲の外側領域は、凸形の湾曲を形成することが好ましく、湾曲の内側領域は、凹形の湾曲を形成することが好ましい。湾曲の外側領域と湾曲の内側領域との間に変曲点が形成されることが好ましい。変曲点は、幾何学的感覚において、左向きの湾曲から右向きの湾曲、またはその逆に湾曲が変化する点、または分析的側面からは、二次導関数の符号が変化する点である。上述の実施形態により、チゼルエッジの先端シンニングが特に簡単になり、またはチゼルエッジ上のセンタリングエッジの形成が可能になる。
有利な実施形態では、チゼルエッジの湾曲の外側領域が、遷移領域内にまたは主切れ刃と直接隣接して位置している。チゼルエッジの主切れ刃への遷移は、一般に中央領域の外縁で生じる。
互いに反対向きに曲がる湾曲の二つの領域の一方または両方が、滑らかなまたは連続微分可能な遷移で、チゼルエッジの丸められた部分によって形成されることが好ましい。これにより、主切れ刃からチゼルエッジへの一様な遷移が可能になり、したがって内側から外側への一様なドリル挙動が可能になる。湾曲の外側領域の曲率半径は、一定であっても変化してもよく、特に0.08mm〜3mmの間の範囲から選択される。湾曲の内側領域の曲率半径は、一定であっても変化してもよく、特に0.1mm〜1mmの範囲から選択される。しかしながら、湾曲の領域は、角のある設計でもよいし、またはさらに小さい曲率半径で形成されてもよい。
有利な実施形態では、チゼルエッジは、特に少なくとも一つの先端シンニング領域において、少なくとも部分的に少なくとも略直線のチゼルエッジ外側領域を有しており、内側方向で少なくとも略直線のチゼルエッジ内側領域と隣接しており、湾曲の内側領域がチゼルエッジ内側領域とチゼルエッジ外側領域との間に位置する。チゼルエッジ内側領域を少なくとも略直線の設計にすることで、センタリング領域の特に効果的な設計が可能になる。チゼルエッジの湾曲の外側領域は、主切れ刃の方を向いてチゼルエッジ外側領域のエッジに一般に位置する。
工具軸に対して互いに反対側に位置する二つの主切れ刃の外端に位置する二つの切れ刃コーナを通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの主切れ刃の切れ刃コーナと工具軸とを通る、直線の接続線が画成されることが好ましい。
チゼルエッジ内側領域が接続線に対してある角度で延び、この角度が−20°から30°、好ましくは−15°から15°、特に好ましくは0°(すなわち平行)から10°の範囲となるように選択されることが好ましい。チゼルエッジ内側領域が、接続線と少なくとも大部分で平行に延びると特に有利である。上記設計により、特に顕著な、すなわちドリル工具の自己センタリングに関して特に都合の良いセンタリングチップをチゼルエッジ上に形成することが可能になる。
有利な実施形態では、チゼルエッジは、工具軸を通る最も内側の範囲内に、または工具軸の範囲内に配置されるか、および/またはチゼルエッジの先端シンニング領域の内側に配置されるか、および/または工具の刃表側に位置する端面を分割するチゼルエッジの範囲に配置される、いわゆる残留チゼルエッジを有するかまたは形成する。
チゼルエッジに対して以下の更なる角度が選択されることが好ましい。
・チゼルエッジ内側領域とチゼルエッジ外側領域の間に、好ましくは130°から160°、特に145°から150°の範囲にある鈍角
・チゼルエッジ外側領域と接続線の間に、20°から50°、特に30°から35°の範囲から特に選択される鋭角
・チゼルエッジ内側領域と残存チゼルエッジの間に、好ましくは110°から140°、または特に好ましくは120°から150°、特に125°から135°の範囲である鈍角
・残存チゼルエッジと接続線の間に、特に好ましくは40°から60°の範囲、特に約55°である鋭角
・チゼルエッジ内側領域と残存チゼルエッジの間の角度と、残存チゼルエッジと接続線の間の角度の和が、170°から190°、好ましくは180°から190°の範囲
上記の形態および角度は、ドリル挙動に悪影響を及ぼすことなく、自己センタリング性能がさらに改善される。なぜなら、このようにすると、チゼルエッジの領域内で特に顕著な先端シンニングが可能となり、第1にセンタリング領域をより顕著なレベルに引き上げることができるが、第2に主切れ刃に悪影響を与えないからである。
チゼルエッジ内側領域の長さは、ドリル径の1/100から1/10であることが好ましい。
有利な実施形態では、残存チゼルエッジによって形成される切断面において、センタリング領域の境界が先端シンニング領域によって定められ、および/または接続線によって形成される切断面において、センタリング領域が端面と合流する。これにより、観察される側に応じて異なる形状を有するセンタリング領域を形成することが可能になり、ドリル開始時の挙動がさらに改善される。
端面の境界が、少なくとも一つの端面エッジによって定められることが好ましく、および/または、主切れ刃が円錐先端研削または平面研削によって提供されることが好ましい。端面は、いずれも互いにある角度で配置された複数の表面を有してもよい。チゼルエッジおよび/または残存チゼルエッジおよび/または先端シンニング領域が、円錐先端研削または四面研削プロセスによって生成されることが好ましい。これにより、ドリル工具の少なくとも比較的効率的なおよび/または安価な製造が可能になるか容易になる。
少なくとも一つの主切れ刃が直線の設計であるか、その外形に沿って同一方向に曲がるように設計されるか、および/または凸型または凹型の設計であることが好ましい。
有利な実施形態では、主切れ刃が、中央領域から半径方向外側に延び軸方向にらせん状に走る荷重負荷体または荷重負荷領域上に配置されることが好ましい。荷重負荷体または荷重負荷領域は、特にチップ溝の間にあり、その側面にチップ表面を形成し、その外面にランドを形成する。これにより、チップを効率的な態様で運び出すことが可能になる。
a)ドリル工具が、ドリル工具の最大直径を定めるベベルを有しており、
b)特にランドの範囲内で、ドリル工具がベベルの間に比較的小さな直径を有することが好ましい。これにより、ドリル穴へのドリル工具の案内が改善される。
有利な実施形態では、ドリル工具が刃表側上で開口する少なくとも二つのチップ溝を有し、主切れ刃がチップ溝の刃表側端部に配置され、クーラントダクトがチップ溝の間に配置されることが好ましい。ドリルプロセスの間、クーラントダクトを介してクーラントを供給することができる。側部流路を介してチップ溝内にクーラントを導くことも可能である。
先端シンニング領域がチップ表面を越えて、好ましくは第1および第2のチップ表面を越えて延び、および/またはドリルの直径の最大50%の深さを越えて延びることが好ましい。このようにすると、端面から離れた方を向く領域のチップ溝において、先端シンニングにより及ぼされるドリル工具の悪影響をわずかな程度となる。
有利な実施形態では、刃表側から観察したときに少なくとも一つのチゼルエッジがS字形の外観を有する(S字形の先端シンニング)ように、特に内側斜角部を用いて先端シンニング領域が形成される。
本発明によるドリル工具の設計を、硬質の金属、特に固体カーバイドで構成されるドリル工具で有利に使用することができる。しかし、本発明によるドリル工具の設計を、作動高速度鋼または超高速度鋼(HSS)のような他の材料で構成されるドリルにも同様に使用することができる。
例示的な実施形態に基づき、以下で本発明について説明する。以下の図面が参照される。
本発明に係るドリル工具の刃表(face)領域の斜視図である。 図1aに係るドリル工具の刃表領域を図1aに対してわずかに回転させた斜視図である。 図1aの本発明に係るドリル工具の刃表側を示す図である。 図1aから図2に係るドリルの刃表側の詳細を示す図である。 図3aと同様に詳細を示す図である。 残存チゼルエッジに対して90°のドリルの輪郭を示す図である。 (a)、(b)は本発明に係るドリル工具の更なる実施形態の詳細を示す図である。 (a)、(b)は本発明に係るドリル工具の更なる実施形態の詳細を示す図である。
図1aは、側面から見たドリル1の刃表側を示し、図1bは、図1aのドリル先端1aを、図1aに対してわずかに回転させて同様に側面から見た図である。図2は、刃表側1bから見た図1aおよび図1bのドリル1を示す。図3aおよび図3bは、図1a、図1bおよび図2のドリルを刃表側から見た詳細を示す。
上記の図面において、図2は、反対方向に延びる二つの主切れ刃10、50を有するドリル1を示す。
主切れ刃10は荷重負担領域26上に配置され、主切れ刃50は荷重負担領域66上に配置される。いずれの場合も、荷重負担領域は中央領域4から延び出す。
外端では、主切れ刃10が切れ刃コーナ17を形成し、主切れ刃50が切れ刃コーナ57を形成する。切れ刃コーナ17と57の間には、接続線2が描かれている。
荷重負担領域26は、互いにある角度を持って隣接配置される端面23a、23bによって刃表側で区切られている。荷重負担領域66は、互いにある角度を持って隣接配置された端面63a、63bによって刃表側で区切られている。
図示の例示の実施形態では、端面エッジ24によって端面23aと23bが互いに接続されており、また端面エッジ64によって端面63aと63bも互いに接続されている。
端面エッジ24と反対側に位置する側では、主切れ刃10とチゼルエッジ11によって端面23aの境界が定められている。端面エッジ64と反対側に位置する側では、主切れ刃50とチゼルエッジ51によって端面63aの境界が定められている。ランド20によって端面23aの外側方向の境界が定められ、ランド60によって端面63aの外側方向の境界が定められる。
主切れ刃10から離れた側では、端面23bが端面エッジ25を有する。上記の端面エッジ25は、チップ溝55の刃表側端部を形成する先端シンニング領域21の境界を定める。これと対応して、主切れ刃50から離れた側では、端面63bが端面エッジ65を有し、この端面エッジ65が、チップ溝25の刃表側端部を形成する先端シンニング領域61の境界を定める。
端面23bは端面エッジ25の領域内にクーラント穴16を有する。同様に、端面63bは端面エッジ65の領域内にクーラント穴56を有する。チップ溝15の境界は、互いにある角度で位置するチップ表面19と溝ランド表面19bによって定められる。
チップ溝55の境界も、チップ表面59と溝ランド表面59bによって定められる。
チップ溝15の刃表側端部にある先端シンニング領域21は、チップ表面19から出て刃表側から離れた溝ランド表面19bに延び、円弧または略U字形を描いて終了する。上記先端シンニング領域は、ドリル径Bの約30%の深さを有する。
これと対応して、チップ溝の刃表側端部にある先端シンニング領域51は、チップ表面59から出て刃表側から離れた溝ランド表面59bに延び、同じく円弧または略U字形を描いて終了する。上記先端シンニング領域は、ドリル径Bの約30%の深さを有する。
図3bから分かるように、主切れ刃10は、左向きの湾曲を有する湾曲の外側領域12を経由して、中央領域4に向かう内側方向でチゼルエッジ11と合流する。主切れ刃50は、左向きの湾曲を有する湾曲の外側領域52を経由して、中央領域4に向かう内側方向でチゼルエッジ51と合流する。
したがって、(結合された)チゼルエッジ11、51が主切れ刃10および50を接続する。
チゼルエッジ11の残存チゼルエッジ11aは、部分接続端面23a、63aを含み、先端シンニング領域21、61によって長さ方向の境界が定められる。
チゼルエッジ11の先端シンニング領域は、中央領域4の方向の内側かつ湾曲の外側領域12に隣接して、チゼルエッジ外側領域11cを有する。チゼルエッジ外側領域11cは、湾曲の内側左曲線領域13を経由して、残存チゼルエッジ11aと隣接するチゼルエッジ内側領域11bと合流する。
チゼルエッジ51の先端シンニング領域は、中央領域4の方向の内側かつ湾曲の外側領域52に隣接して、チゼルエッジ外側領域51cを有する。チゼルエッジ外側領域51cは、湾曲の内側左曲線領域53を経由して、残存チゼルエッジ51aと隣接するチゼルエッジ内側領域51bと合流する。
チゼルエッジ内側領域11bとチゼルエッジ内側領域51bは、いずれも少なくとも大部分が直線的なデザインであり、本明細書では切れ刃コーナ17と57の間の接続線2と平行に走っている。
残存チゼルエッジ11aの分岐の後に、チゼルエッジ内側領域11bは端面エッジ内側領域65aと直線的に隣接する。端面エッジ内側領域65aは、同じく接続線2と平行である。同様に、残存チゼルエッジ51aの分岐の後に、チゼルエッジ内側領域51bは端面エッジ内側領域25aと直線的に隣接する。端面エッジ内側領域25aは、同じく接続線2と平行である
端面エッジ内側領域25aは、湾曲25bの領域によってもう一方の端部が区切られる。ここで、上記の端面エッジ内側領域25aが端面エッジ外側領域25cと合流する。端面エッジ内側領域65aは、湾曲65bの領域によってもう一方の端部が区切られる。ここで、上記の端面エッジ内側領域65aが端面エッジ外側領域65cと合流する。
図2によると、先端シンニング領域21は内側傾斜部22を形成する。内側傾斜部22と先端シンニング領域21は、刃表側1bから観察したときにS字形の外観をチゼルエッジ11に与える。これと対応して、先端シンニング領域61は内側傾斜部62を形成する。内側傾斜部分62は、先端シンニング領域61の残部とともに、刃表側1bから観察したときにS字形の外観をチゼルエッジ51に与える。
チゼルエッジ内側領域11bと残存チゼルエッジ11aは互いに相手を含むか、または鈍角αを形成する。鈍角αは、具体的には120°と140°の間であり、好ましくは約125°である。チゼルエッジ内側領域51bと残存チゼルエッジ51aは互いに相手を含むか、または鈍角α’を形成する。鈍角α’は、具体的には120°と140°の間で選択され、好ましくは約125°である。
チゼルエッジ内側領域11bとチゼルエッジ外側領域11cの間には、鋭角の湾曲αで湾曲の内側領域が形成される。鋭角αは約20°から50°であり、特に約30°から35°である。これと対応して、チゼルエッジ内側領域51bとチゼルエッジ外側領域51cの間には、鋭角の湾曲α’で湾曲の内側領域53が形成される。鋭角α’は約20°から50°であり、特に約30°から35°である。したがって、チゼルエッジ内側領域11bと51b、および関連するチゼルエッジ外側領域11cと51cの間には、それぞれ180°−α、180°−α’の鈍角(図示せず)が存在する。
図3aにおいて、残存チゼルエッジ11aと接続線2の間の角度αは180°−αであり、したがって具体的には40°と60°の間になり、特に55°となる。これと対応して、図3aにおいて、残存チゼルエッジ51aと接続線2の間の角度α’は180°−α’であり、したがって具体的には40°と60°の間になり、特に55°になる。
図示の例示的な実施形態では、チゼルエッジ外側領域11cと接続線2の間の角度αは、チゼルエッジ内側領域11bとチゼルエッジ外側領域11cの間の角度αに対応する。これと対応して、チゼルエッジ外側領域51cと接続線2の間の角度α’について、チゼルエッジ内側領域51bとチゼルエッジ外側領域51cの間の角度α’と上記角度とが等しいことが言える。したがって、接続線2および二つのチゼルエッジ内側領域11b、51bは、いずれの場合も図3aにおいて互いに平行となる。
接続線2と平行であるチゼルエッジ内側領域11b、51bを有する図示の実施形態とは別に、各チゼルエッジ内側領域11b、51bを、接続線2に対して10°までの角度だけ、好ましくは外側方向に傾けることも可能である。
チゼルエッジ内側領域11bの長さは、ドリル直径の1/100から1/10の間であり、チゼルエッジ内側領域51bの長さについても同様である。
図4は、残存チゼルエッジ角に対して90°の角度で、ドリル先端1aを顕微鏡で観察したときの輪郭または光投影を示す。(先端シンニングされた)チゼルエッジ上に形成されるかまたはチゼルエッジによって形成された直線のセンタリングチップ3をはっきりと見ることができる。直線のセンタリングチップ3は、ドリル工具1のセンタリングを容易にし、同時にセンタリングチップの離脱の可能性も少なくとも比較的低下する。
図5a、5b、6a、6bは、本発明に係るチゼルエッジの更なる実施形態をいずれも模式的に示す。
図3aおよび図3bの実施形態とは対照的に、図5aおよび図5bに係る実施形態では、チゼルエッジ内側領域11b’が接続線2と平行ではなく、接続線2に対して約8°の角度で形成される。これは、図5aの角度β’で示されている。この結果、チゼルエッジ外側領域11c’とチゼルエッジ内側領域11b’の間の角度がβ’になる。角度β’は約25°の範囲またはそれ以上であることが好ましい。さらに、残存チゼルエッジ11a’とチゼルエッジ内側領域11b’の間の角度β’が、約130°の値まで増大する。接続線2に対するチゼルエッジ外側領域11c’の角度β’は、約30°である。本明細書では、チゼルエッジ内側領域11b’の長さは、ドリル径Bの約1/50である。チゼルエッジ内側領域11b’は少なくとも実質的に直線に延びる。
チゼルエッジ内側領域11b’は、領域D’内に延びる。領域D’は、残存チゼルエッジ11a’の外端にある開始点S’から、湾曲の内側領域13’の終点E’に対して横方向である範囲で、ドリル径Bの約1/50である長さhにわたり接続線2と平行に広がる。点lにおける接続線2に対して横方向の領域の幅bは、
b(l)=2・l・tan15°
である。変数lは、接続線2上の最接近点への間隔を意味する。
したがってこの場合、領域D’は、高さがドリル工具径Bの約1/50であり、等角がいずれも75°である、等辺の三角形となる。上記領域D’内では、各点において、上記の点と残存チゼルエッジの終点S’とを通る想像直線の接続線2に対する角度が、+15°と−15°の間になる。
対応する説明が、チゼルエッジ内側領域51b’とチゼルエッジ外側領域51c’とを有するチゼルエッジ51’にも当てはまる。
本発明の更なる実施形態が図6aおよび図6bに示されている。図6aおよび図6bでは、チゼルエッジ内側領域11b”とチゼルエッジ外側領域11c”の間の湾曲の内側領域13”が、図5aおよび図5bの場合よりも残存チゼルエッジの終点S”に近接して配置される。この場合、チゼルエッジ内側領域11b”と接続線2の間の角度β”は、約−15°である。さらに、チゼルエッジ内側領域11b”とチゼルエッジ外側領域11c”の間の角度は、約45°である。チゼルエッジ内側領域11b”と残存チゼルエッジ11a”の間の角度β”は、この場合約95°である。
チゼルエッジ内側領域11b”は、領域D”内に延びる。領域D”は、残存チゼルエッジ11a’の外端にある開始点S”から、湾曲の内側領域13”の終点E”に対して横方向である範囲で、ドリル径Bの約1/60である長さlにわたり接続線2と平行に広がる。点lにおける接続線2に対して横方向の領域の幅bは、
b(l)=2・l・tan15°
である。変数lは、接続線2に沿った点S’への間隔を意味する。
したがってこの場合、領域D”は、高さがドリル工具径Bの約1/60であり、等角がいずれも75°である、等辺の三角形となる。上記領域D”内では、各点において、上記の点と残存チゼルエッジの終点S”とを通る想像直線の接続線2に対する角度が、+15°と−15°の間になる。
対応する説明が、湾曲の領域52”、53”を有するチゼルエッジ51”にも当てはまる。
この点において、チゼルエッジ内側領域は、一般に、ドリル径Bの0.01から0.1の長さの範囲で、接続線2に対して−15°〜+15°の角度範囲αの中で変化する。
残存チゼルエッジとチゼルエッジ内側領域との間の角度αは、約120°から150°、または110°から140°の範囲にある。
残存チゼルエッジは直線のデザインであり、従来の円錐先端研削プロセスおよび/または四面研削プロセスを使用して製造される。
1 ドリル工具
1a ドリル先端
1b 刃表側
2 接続線
3 センタリングチップ
4 中央領域
10、50 主切れ刃
11、51、11’、51’、11”、51” チゼルエッジ
11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a” 残存チゼルエッジ
11b、51b、11b’、51b’、11b”、51b” チゼルエッジ内側領域
11c、51c、11c’、51c’、11c”、51c” チゼルエッジ外側領域
12、52、12’、52’、12”、52” 湾曲の外側領域
13、53、13’、53’、13”、53” 湾曲の内側領域
15、55 チップ溝
16、56 クーラント孔
17、57 切れ刃コーナ
18、58 ベベル
19、59 チップ表面
19b、59b 溝ランド表面
19c、59c チップ表面エッジ
20、60 ランド
21、61 先端シンニング領域
22、62 内側傾斜部
23a、23b、63a、63b 端面
24、25、64、65 端面エッジ
25a、65a 端面エッジ内側領域
25b、65b 湾曲領域
25a、65a ベンド
26、66 荷重負担領域
A 工具軸
B ドリル径
D’、D” 三角形
E’、E” 終点
F’、F” ベース側
S’、S” 先端
h 高さ
m 対象軸
l 長さ
b 幅

Claims (27)

  1. ドリル工具(1)であって、
    a)中心工具軸(A)の周りに回転可能であり、
    b)刃表側(1b)上に配置され、前記工具軸(A)に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)と合流する少なくとも二つの主切れ刃(10、50)を有し、
    c)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、前記工具軸(A)を囲む中央領域(4)内でまたは中央領域を越えて前記刃表側(1a)上に延び、
    d)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、前記工具軸(A)を通る最も内側の領域内に、または前記工具軸の領域内に、および/または先端シンニング領域(21、61)に隣接して内側に、残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)を形成し、
    e)前記主切れ刃(10、50)の外端に切れ刃コーナ(17、57)が形成され、
    f)前記工具軸(A)に対して互いに反対側に位置する主切れ刃(10、50)の二つの切れ刃コーナ(17、57)を通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの切れ刃コーナ(17、57)と前記工具軸(A)を通る、直線の接続線(2)が画成され、
    g)領域(D’、D”)内で、前記接続線(2)の平行線(m)に対して−15°から15°の間の角度で、前記残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)の外端から延びるチゼルエッジ内側領域であって、ドリル径Bの1/100から1/10の長さを有し、好ましくは前記領域(D’、D”)のベース側(F’、F”)の範囲のチゼルエッジ内側領域を備えるドリル工具(1)。
  2. a)中心工具軸(A)の周りに回転可能であり、
    b)刃表側(1b)上に配置され、前記工具軸(A)に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)と合流する少なくとも二つの主切れ刃(10、50)を有し、
    c)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、前記工具軸(A)を囲む中央領域(4)内でまたは中央領域を越えて前記刃表側(1a)上に延び、
    d)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、前記工具軸(A)を通る最も内側の領域内に、または前記工具軸の領域内に、および/または先端シンニング領域(21、61)に隣接して内側に、残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)を形成し、
    e)前記主切れ刃(10、50)の外端に切れ刃コーナ(17、57)が形成され、
    f)前記工具軸(A)に対して互いに反対側に位置する主切れ刃(10、50)の二つの切れ刃コーナ(17、57)を通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの切れ刃コーナ(17、57)と前記工具軸(A)を通る、直線の接続線(2)が画成され、
    g)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)、特に前記チゼルエッジ内側領域(11b’、51b’、11b”、51b”)が領域(D’、D”)内を走りおよび/または延び、
    h)前記領域(D’、D”)が、前記残存チゼルエッジ(11a’、51a’、11a”、51a”)の外端にある前記チゼルエッジ内側領域(11b’、51b’、11b”、51b”)の開始点の先端(S’、S”)から、前記接続線(2)と平行に走る対称軸(m)に沿って、前記湾曲の内側領域(13’、13”)にある前記チゼルエッジ内側領域(11b’、51b’、11b”、51b”)の終点(E’、E”)に対して横方向である範囲および/またはベース側(F’、F”)の範囲で、好ましくはドリル径の1/100から1/10の長さにわたって広がり、
    i)前記領域(D’、D”)が、前記対称軸(m)に対して対称であり、点lにおいてb(l)=2・l・tan15°の幅bを点lに有しており、
    j)前記変数lが、前記対称軸(m)に沿った前記先端(S’、S”)への間隔を表しており、
    k)前記領域(D’、D”)が好ましくは断面が三角形の形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載のドリル工具(1)。
  3. a)中心工具軸(A)の周りに回転可能であり、
    b)刃表側(1b)上に配置され、前記工具軸(A)に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)と合流する少なくとも二つの主切れ刃(10、50)を有し、
    c)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、前記工具軸(A)を囲む中央領域(4)内でまたは中央領域を越えて前記刃表側(1a)上に延び、
    d)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、前記工具軸(A)を通る最も内側の領域内に、または前記工具軸の領域内に、および/または先端シンニング領域(21、61)に隣接して内側に、残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)を形成し、
    e)前記主切れ刃(10、50)の外端に切れ刃コーナ(17、57)が形成され、
    f)前記工具軸(A)に対して互いに反対側に位置する主切れ刃(10、50)の二つの切れ刃コーナ(17、57)を通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの切れ刃コーナ(17、57)と前記工具軸(A)を通る、直線の接続線(2)が画成され、
    g)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)、特に前記チゼルエッジ内側領域(11b’、51b’、11b”、51b”)が領域(D’、D”)内を走りおよび/または延び、
    h)前記領域(D’、D)は断面が三角形形状であり、
    i)前記三角形が、前記残存チゼルエッジ(11a’、51a’、11a”、51a”)の外端にある前記チゼルエッジ内側領域(11b’、51b’、11b”、51b”)の開始点の先端(S’、S”)から、前記接続線(2)と平行に走る対称軸(m)に沿って、前記湾曲の内側領域(13’、13”、53’、53”)にある前記チゼルエッジ内側領域(11b’、51b’、11b”、51b”)の終点(E’、E”)に対して横方向である範囲および/またはベース側(F’、F”)の範囲で、高さ(h)だけ広がり、
    j)前記三角形の高さ(h)が、好ましくはドリル径Bの1/100から1/10であり、
    k)前記三角形は前記高さ(h)に対して対称であるか、および/または等辺三角形であるか、および/または前記工具軸(A)と直交に延び、
    l)前記三角形がb=2・h・tan15°の幅bを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のドリル工具(1)。
  4. a)前記領域(D’、D”)が、前記三角形の高さの半分に対応する高さを前記工具軸(A)と平行に有しており、好ましくは前記チゼルエッジ内側領域(11b’、11b”)の開始点(S’、S”)が前記領域(D’、D”)の高さの中心に配置されており、
    b)前記領域(D’、D”)が、好ましくは、前記チゼルエッジ内側領域(11b’、11b”)の開始点(S’、S”)を先端とするピラミッド状をなす
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のドリル工具。
  5. a)前記チゼルエッジ(11’、51’、11”、51”)が、その先端(S’、S”)で前記領域(D’、D”)へと進入し、そのベース側(F’、F”)で前記領域(D’、D”)から離れ、および/または、
    b)前記ベース側(F’、F”)が直線に延び、および/または前記接続線(2)に対して90°の角度である
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のドリル工具。
  6. 前記チゼルエッジ(11’、51’、11”、51”)が、前記接続線(2)に対して少なくとも25°の角度(β’、β”)で前記領域(D)から離れ、および/または前記ベース側(F)に対して最大65°の角度で前記領域(D)から離れることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のドリル工具。
  7. a)前記残存チゼルエッジ(11a、51a)が直線に延び、および/または
    b)前記チゼルエッジ(11、51)、好ましくは前記残存チゼルエッジ(11a、51a)がセンタリングチップ(3)を形成し、および/または前記残存チゼルエッジ(11a、51a)がセンタリングチップ(3)であり、前記センタリングチップ(3)が好ましくは直線に延び、
    c)8°から15°、好ましくは10°から12°の角度、特に逃げ角が、当該ドリル工具の前記センタリングチップ(3)と加工される平坦面との間に好ましくは存在する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のドリル工具。
  8. a)中心工具軸(A)の周りに回転可能であり、
    b)刃表側(1b)上に配置され、前記工具軸(A)に向かう内側方向で少なくとも一つのチゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)と合流する少なくとも二つの主切れ刃(10、50)を有し、
    c)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、前記工具軸(A)を囲む中央領域(4)内でまたは中央領域を越えて前記刃表側(1a)上に延び、
    d)特に少なくとも一つの先端シンニング領域(21、61)における前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、内側または前記中心軸から外側を観察したとき、湾曲の内側領域(13、53、13’、53’、13”、53”)および湾曲の外側領域(12、52、12’、52’、12”、52”)を形成し、
    e)前記湾曲の内側領域(13、53、13’、53’、13”、53”)が、前記湾曲の外側領域(12、52、12’、52’、12”、52”)とは反対側に湾曲する
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のドリル工具。
  9. 前記湾曲の外側領域(12、52、12’、52’、12”、52”)が前記内側方向または前記工具軸(A)の方向に左向きの湾曲を有し、前記湾曲の内側領域(13、53、13’、53’、13”、53”)が前記内側方向または前記工具軸(A)の方向に右向きの湾曲を有し、および/または、
    前記湾曲の外側領域(12、52、12’、52’、12”、52”)が凸形の湾曲を有し、前記湾曲の内側領域(13、53、13’、53’、13”、53”)が凹形の湾曲を有し、および/または、
    前記湾曲の外側領域(12、52、12’、52’、12”、52”)と前記湾曲の内側領域(13、53、13’、53’、13”、53”)の間に変曲点が形成される
    ことを特徴とする請求項8に記載のドリル工具。
  10. 前記湾曲の外側領域(12、52、12’、52’、12”、52”)が、前記遷移領域内におよび/または前記主切れ刃(10、50)と直接隣接して位置しており、および/または、
    前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)の前記主切れ刃(10、50)への遷移が、前記中央領域(4)の外縁で生じることを特徴とする請求項8または9に記載のドリル工具。
  11. 前記湾曲の外側領域(12、52、12’、52’、12”、52”)および/または前記湾曲の内側領域(13、53、13’、53’、13”、53”)が丸みのある部分で形成されることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のドリル工具。
  12. 前記湾曲の外側領域(12、52、12’、52’、12”、52”)の曲率半径が一定または変化しおよび/または0.08mm〜3mmの間の範囲から選択されることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のドリル工具。
  13. 前記湾曲の内側領域(13、53、13’、53’、13”、53”)の曲率半径が一定または変化しおよび/または0.1mm〜1mmの間の範囲から選択されることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のドリル工具。
  14. 前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、その少なくとも一つの先端シンニング領域(21、61)において、少なくとも部分的に少なくとも略直線または略線形のチゼルエッジ外側領域(11c、51c、11c’、51c’11c”、51c”)を有しており、内側方向で少なくとも略直線または略線形のチゼルエッジ内側領域(11b、51b、11b’、51b’11b”、51b”)と隣接しており、前記湾曲の内側領域(13、53、13’、53’、13”、53”)が前記チゼルエッジ内側領域(11b、51b、11b’、51b’11b”、51b”)と前記チゼルエッジ外側領域(11c、51c、11c’、51c’11c”、51c”)との間に位置することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のドリル工具。
  15. 前記チゼルエッジ内側領域(11b、51b、11b’、51b’11b”、51b”)と前記チゼルエッジ外側領域(11c、51c、11c’、51c’11c”、51c”)とが、好ましくは鈍角および/または130°と160°の間、特に145°と150°の間である角度(180°−α、180°−α’、180°−β’、180°−β”)をなすことを特徴とする請求項14に記載のドリル工具。
  16. a)前記主切れ刃(10、50)の外端に切れ刃コーナ(17、57)が形成され、
    b)前記工具軸(A)に対して互いに反対側に位置する主切れ刃(10、50)の二つの切れ刃コーナ(17、57)を通るか、または反対側の主切れ刃が存在しない場合に一つの切れ刃コーナ(17、57)と前記工具軸(A)とを通る直線の接続線(2)が画成されることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載のドリル工具。
  17. 前記チゼルエッジ内側領域(11b、51b、11b’、51b’11b”、51b”)が前記接続線(2)に対してある角度(α、α’、β、β’)で延び、この角度(α、α’、β、β’)が、−20°から30°、好ましくは−15°から15°、特に好ましくは0°から10°の範囲となるように選択され、
    前記チゼルエッジ内側領域(11b、51b、11b’、51b’11b”、51b”)が、好ましくは前記接続線(2)と少なくとも大部分で平行に延びることを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載のドリル工具。
  18. 前記チゼルエッジ外側領域(11c、51c、11c’、51c’11c”、51c”)が前記接続線(2)に対してある角度(α、α’、β、β’)で延び、この角度(α、α’、β、β’)が20°から50°、特に30°から35°の範囲となるように選択されることを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載のドリル工具。
  19. 前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が、前記工具軸(A)を通るかまたは前記工具軸(A)の領域内に延びる最も内側の領域において、および/または前記先端シンニング領域(21、61)に隣接する内側で、残存チゼルエッジ(11a)を形成することを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに記載のドリル工具。
  20. 刃表側(1b)において端面(23a、63a)を形成し、前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が前記端面(23a、63a)を分割する領域内に残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)を形成することを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載のドリル工具。
  21. 前記チゼルエッジ内側領域(11b、51b、11b’、51b’11b”、51b”)と残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)の間に角度(α、α’、β’、β”)が形成され、この角度(α、α’、β’、β”)が好ましくは鈍角であり、特に好ましくは110°から140°または120°から150°、特に125°から135°の範囲であることを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに記載のドリル工具。
  22. 前記残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)と接続線(2)との間に角度(α、α’、β’、β”)が形成され、この角度(α、α’、β’、β”)が好ましくは鋭角であり、特に好ましくは40°から60°の範囲、特に約55°であることを特徴とする請求項1ないし21のいずれかに記載のドリル工具。
  23. 前記チゼルエッジ内側領域(11b、51b)と残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)との間の角度(α、α’、β’、β”)と、前記残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)と接続線(2)との間の角度(α、α’、β’、β”)の和が、170°と190°の間であり、好ましくは180°から190°の範囲であることを特徴とする請求項1ないし22のいずれかに記載のドリル工具。
  24. a)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)が前記工具軸(A)の領域内でセンタリング領域(3)を形成し、前記センタリング領域(3)の境界が、前記残存チゼルエッジ(11a、51a)によって形成される切断面において、前記先端シンニング領域(21、61)によって定められ、および/または、前記センタリング領域(3)が、前記接続線(2)によって形成される切断面内で端面(23a、63a)と合流し、
    b)前記端面(23a、23b、63a、63b)の境界が少なくとも一つの端面エッジ(24、25、64、65)によって好ましくは定められ、および/または、主切れ刃(10、50)が円錐先端研削または平面研削によって好ましくは提供され、
    c)前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)および/または前記残存チゼルエッジ(11a、51a、11a’、51a’、11a”、51a”)および/または前記先端シンニング領域(21、61)が、円錐先端研削または平面研削または四面研削プロセスによって生成されることを特徴とする請求項1ないし23のいずれかに記載のドリル工具。
  25. 前記チゼルエッジ内側領域(11b、51b、11b’、51b’11b”、51b”)の長さが、前記ドリル工具の直径(B)の1/100から1/10の間であることを特徴とする請求項1ないし24のいずれかに記載のドリル工具。
  26. a)少なくとも一つの主切れ刃(10、50)が直線の設計であるか、その外形に沿って同一方向に曲がるように設計されるか、および/または凸型または凹型の設計であり、および/または、
    b)前記主切れ刃(10、50)が、中央領域(4)から半径方向外側に延び好ましくは軸方向にらせん状に走る荷重負荷領域(26、66)であって、その側面にチップ表面(19、59)を形成しその外面にランド(20、60)を形成する荷重負荷領域上に配置され、および/または、
    c)当該ドリル工具が、ドリル工具の最大直径(B)を定めるベベル(18、58)を有しており、
    d)当該ドリル工具が、特に前記荷重負荷領域のランド(20、60)の範囲内で、前記ベベル(18、58)の間に比較的小さな直径を有し、および/または、
    e)当該ドリル工具が、前記刃表側(1a)上で開口する少なくとも二つのチップ溝(15、55)を有し、前記主切れ刃(10、50)が前記チップ溝(15、55)の刃表側端部に配置され、クーラントダクト(16、56)が前記チップ溝(15、55)の間に好ましくは配置される
    ことを特徴とする請求項1ないし25のいずれかに記載のドリル工具。
  27. a)前記先端シンニング領域(21、61)が前記チップ表面(19、59)を越えて延び、および/または前記ドリルの直径(B)の最大50%の深さを越えて延び、および/または、
    b)前記先端シンニング領域(21、61)が内側斜角部(22、62)を形成し、および/または前記刃表側(1b)から観察したときに前記チゼルエッジ(11、51、11’、51’、11”、51”)がS字形の外観を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし26のいずれかに記載のドリル工具。
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