JP2011505489A - 調整された酸素透過率を有する組成物および構造体 - Google Patents

調整された酸素透過率を有する組成物および構造体 Download PDF

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Abstract

組成物は、エチレンと酢酸ビニル、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレートとの共重合単位を有するエチレンコポリマー、アクリル酸およびそれのアイオノマー、メタクリル酸およびアイオノマーと、カリウム中和アイオノマーを含み、そして有機酸またはそれの塩および/またはポリオールを含んでいてもよいカリウム含有成分とを含む。フィルム、シートおよび造形品を含む、この組成物を含むまたはそれから製造される物品もまた開示される。

Description

本発明は、ガスおよび水分透過性組成物ならびにそれらの使用に関する。本組成物は、包装、特に生鮮食品の包装に有用である。
伝統的に、腐りやすい包装食品は、長い貯蔵寿命のために酸素による透過に対する高いバリアを必要とした。腐りやすい食品は、バクテリア、カビなどの微生物に暴露されたときに汚染を受ける。汚染は、加速された腐敗、毒素形成および他の有害な影響をもたらし得る。このような腐りやすい商品を箔、コーテッド板紙および酸素バリアフィルムなどのガス不透過性材料に包装すると、微生物汚染に対するバリアを提供することができる。しかしながら、生鮮食品のように呼吸する、または、シーフードのように嫌気性腐敗を受けやすい包装食品の急速な市場の拡大は、酸素および/または水蒸気に対する高い透過性の材料へ関心の増大につながってきた。
酸素透過性フィルムは、それらが、ボツリヌス中毒症の原因物質である強力な毒素を生み出すボツリヌス菌などの嫌気性生物の増殖が食品品目内の水分を保持しながら食品品目を汚染するのを防ぐため望ましい。フィルムはまた生肉のための包装で酸素の進入を可能にし、それは水分を保持しながらその外観を向上させる。
腐りやすい食品の包装は、食品中の水分レベルを調節することがまた望ましい。フレッシュカット農産物について、最適貯蔵寿命のために水蒸気および酸素の両方に対する透過を調節することもまた望ましい。フレッシュカット果物および野菜ならびに他の呼吸する生体物質は、温度およびそれらの発育の段階に依存する速度で、酸素(O2)を消費しそして二酸化炭素(CO2)を生成する。それらの貯蔵安定性は、それらを取り囲む雰囲気中のO2およびCO2の相対および絶対濃度に依存する。例えば、CO2は、パッケージ中の凝縮水分と反応して炭酸を形成することができ、炭酸は、農産物の劣化を加速することによって農産物の品質に影響を及ぼし得る。
従って、呼吸する物質は、O2、CO2および水に対するその透過性が(i)パッケージの外側の雰囲気および/または(ii)物質がO2を消費しそしてCO2および水を生成して物質の保存のための最適値に等しいO2、CO2および水分濃度を有する容器内の雰囲気を生成する速度と関連している容器に望ましくは貯蔵される。
包装雰囲気は、貯蔵される物質に依存する。例えば、幾つかの物質、例えば、ブロッコリ−は、1〜2%O2および5〜10%CO2を含有する雰囲気で最良に貯蔵される。他の物質については、1〜2%O2および12〜30%CO2、例えば、約15%CO2を含有する雰囲気が好ましい。10〜30%のCO2濃度は、ある果物の呼吸速度を遅くし、幾つかの腐敗を引き起こす有機体の活性を低下させることができ;例えば、20%のCO2濃度は、ラズベリーにおいて灰色かび腐敗を遅らせ、それらの貯蔵寿命を引き延ばす。高レベルのCO2を必要とする農産物の包装にとって、炭酸形成につながり得る水分蓄積を回避するために水蒸気に対する比較的高い透過を有することが望ましいかもしれない。
食品品目の包装を改善しようとする試みには、制御雰囲気包装および調整気相包装が含まれる。パッケージが、ある組成の雰囲気を低いガス透過性の材料でできたパッケージ内に含有する様々な方法を当てにしている、例えば、米国特許第4,734,324号明細書、同第4,830,863号明細書、同第4,842,875号明細書、同第4,879,078号明細書、同第4,910,032号明細書、同第4,923,703号明細書、同第5,045,331号明細書、および同第5,160,768号明細書、ならびにEP特許出願第0351115号明細書および同第0351116号明細書を参照されたい。しかしながら、生鮮食品品目は、それらが呼吸するときにガスを消費しそしてガスを出し、これらのパッケージ形態中の雰囲気は、呼吸による組成の変化に容易に順応することができない。
それ故、パッケージの内側と外側との間でガスの選択的な交換を可能にする包装形態を開発することが望ましい。包装材料にとっての理想的な酸素透過速度(OTR)および水蒸気透過速度(WVTR)は、農産物の呼吸速度、貯蔵温度、および農産物の生理学的状態に依存して変わる。しかしながら、多くの種類の農産物について、約8000cc/m2−気圧−24時間のOTRおよび約1500g/m2−気圧−24時間のWVTRのフィルムが特性の良好なバランスを提供する。
商業的に入手可能な樹脂は、広範囲のガス透過性を有する。例えば、水蒸気透過値(WVPV)は、ポリエチレンなどの通常のオレフィンコポリマーについての60g−25μm/m2−気圧−24時間未満から非常に透過性のポリエーテルアミドおよびポリエステルアミドについての40,000g−25μm/m2−気圧−24時間まで変わることができる。
フィルムのWVTRを調整するための通気性材料の通常樹脂の層との共押出は、共押出フィルムのWVTRが成分の加重平均であるので問題含みであり得るし、より低いWVPV材料の非常に薄い層との共押出でさえ、共押出構造体のWVTRを大きく低下させるであろう。WVTRを高めるためのブレンディングもまた、ポリエーテルアミドまたはポリエステルアミドが中程度WVTRエチレンコポリマーと制限された相溶性を有するので問題含みであり得るし、良好な機械的および光学的特性ならびに包装用途向けに必要とされる良好なヒートシール性を持ったブレンドを製造することは困難である。例えば、米国特許出願公開第2003/0198715号明細書、同第2005/0199524号明細書、同第2007/0020415号明細書、同第2007/0020466号明細書、および同第2007/0078223号明細書を参照されたい。
食品または劣化する生体物質の色、品質および/または貯蔵寿命を長期間保つために、食品(生鮮食品などの)およびもはや発育していないが、それらが劣化するときに依然として呼吸している他のかかる生体物質用の包装材料およびパッケージを製造するために有用であり得る組成物が提供される。
本組成物は、エチレン含有ポリマーとカリウム含有組成物とを含む、それらから本質的になる、それらからなる、またはそれらから製造され、
前記エチレン含有ポリマーが少なくとも1つのエチレンコポリマー、少なくとも1つの酸コポリマー、酸コポリマーの少なくとも1つのアイオノマー、またはそれらの2つ以上の組み合わせを含み;前記エチレンコポリマーがエチレンと酢酸ビニル、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択されるモノマーとに由来する共重合単位または繰り返し単位を含み;前記酸コポリマーがエチレンとアクリル酸、メタクリル酸、またはそれらの組み合わせとに由来する共重合単位または繰り返し単位を含み;前記アイオノマーがカリウム以外の陽イオンで中和されており;
前記カリウム含有組成物が極性コポリマーを含み、かつ場合により極性化合物、ポリオール、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよく;前記極性コポリマーがエチレン酸コポリマー、前記エチレン酸コポリマーのアイオノマー、またはそれらの組み合わせを含み;前記エチレン酸コポリマーがエチレン、少なくとも1つのC3~8α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、および任意選択的にコモノマーに由来する共重合単位または繰り返し単位を含み;前記コモノマーがアルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含み;前記アルキル基が1〜8個の炭素原子を有し;前記不飽和カルボン酸に由来する単位が、前記エチレン酸コポリマーの重量を基準として、約3〜約35重量%であり;前記極性化合物が脂肪族有機カルボン酸、酸の塩、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され;前記酸が36個より少ない炭素原子を有し;前記極性コポリマーの、または存在するときは前記極性化合物の、または前記エチレン酸コポリマーおよび前記極性コポリマーの両方のカルボン酸部分の80%超が、カリウム陽イオンで、またはカリウムが陽イオンの圧倒的多数を占めるカリウムと1つ以上のアルカリ金属、遷移金属、およびアルカリ土類金属陽イオンとの組み合わせで中和されており;前記ポリオールが少なくとも3個のヒドロキシル部分を有する。
物品は、本組成物を含み、それから本質的になり、それからなり、またはそれから製造される。物品には、フィルムまたは造形(もしくは成形)品が含まれる。フィルムには、モノリシックもしくは単層構造体または多層構造体が含まれ、ここで、フィルムにはシートもまた含まれる。多層構造体は、本組成物から得られた少なくとも1つの層を含む、それから本質的になる、それからなる、またはそれから製造される。造形品はまた、フィルムを含むまたはそれから製造することができる。
パッケージは本組成物を含み、腐りやすい食料を含んでもよいパッケージが含まれる。
「(メタ)アクリル」という用語は、アクリル官能性、メタクリル官能性のどちらかを有する化合物または両タイプの化合物の混合物に対する簡単な表記法であり、一般にどちらかのまたは両方のタイプの化合物が使用されるかまたは有用であり得ることを示す。例えば、「アルキル(メタ)アクリレート」は、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレートを、またはそれらの混合物を意味する。
用語「から本質的になる」は、クレームの範囲を、明記された材料または工程および特許請求される発明の基本的および新規特性に実質的に影響を及ぼさないものに限定する。
メルトフローレイトまたはメルトインデックス(MI)は、2.16kg質量を用いて、190℃でASTM D−1238に従って測定され、g/10分の単位で報告される。
OTRは、フィルムなどの概して平面の構造体の最小寸法(厚さ)を通しての酸素透過または拡散の速度である。WVTRは水蒸気透過の速度である。OTRは1気圧で測定され、cc/m2−気圧−24時間単位で表すことができ、WVTR値はg/m2−気圧−24時間単位で表される。透過速度は一般に、当該構造体の厚さに反比例する(所与のフィルム材料について、より厚い構造体はより低い透過速度を有するであろう)。OTRデータは、25μm厚さで正規化された酸素透過値(OPV)(cc−25μm/m2−圧力−24時間)として表すことができる。同様に、WVTRは、25μm厚さでの水蒸気透過値(WVPV)(g−25μm/m2−気圧−24時間)に正規化することができる。包装製品の貯蔵寿命に興味がある場合、包装材料を通しての透過速度が関係する。様々な組成物についての透過の効率を比較するためには、正規化値が最も関係する。すなわち、包装材料の厚さを変えることなくパッケージの透過速度を高めたい場合、より高い透過値の材料が使用されるであろう。
開示されるポリマーブレンド組成物は固体組成物であり、調整された酸素および水分透過性特性、良好な成形性および構造強度の組み合わせを有する構造体を提供するために使用されてもよく、通気性パッケージ構造体を必要とする食品製品および類似物を含有するために有用であり得る。包装することができる腐りやすい商品には、肉、魚、鶏肉、ソーセージ、チーズもしくは野菜および/または果物をはじめとする生鮮食品、ならびに切り花などの他の腐りやすい商品が含まれる。
多くの以前の透過性膜は微孔性であり;すなわち、それらは、蒸気が通過することができる微細な孔の存在のために透過性である。本明細書に開示される組成物は、選択的透過性のバリアとして機能するモノリシック膜へ成形することができる。モノリシック膜は、微孔性膜と対照的に、高い水進入圧を有し、防水性および防液性であり、適切な条件下に水蒸気に対する透過性を依然として可能にしながら液体水に対して良好なバリアを提供することができる。モノリシック膜はまた、臭気に対するバリアとしても機能することができ、微孔性膜と比較してより良好な引裂強度を有するかもしれない。
ブレンドされた組成物は、生鮮食品を包装するために有用である、調整された透過性、ヒートシール強度および透明性のバランスを提供する。
エチレンコポリマーには、エチレンと酢酸ビニル、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択されるコモノマーとの共重合単位を有するコポリマーであって、少なくとも2重量%のコモノマーの共重合単位を含有するコポリマーが含まれる。
エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)中の共重合した酢酸ビニル単位の百分率は、コポリマーの総重量の約2重量%〜約40重量%またはそれ以上、約2〜約40重量%、または10〜40重量%と変わることができる。EVAは、約0.1〜約40g/10分または約0.3〜約30g/10分のMIを有してもよい。EVAは、無水マレイン酸またはマレイン酸などの、不飽和カルボン酸またはその誘導体でのグラフト化による化学反応をはじめとする、当該技術分野で周知の方法によって変性することができる。2つ以上の異なるEVAの混合物を使用することができる。
コモノマー含有率および分子量に依存して、EVAコポリマーのWVPVの範囲は約40〜約250g−25μm/m2−気圧−24時間である。
好適なエチレン/酢酸ビニルコポリマーは、Elvax(登録商標)としてE.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,Delaware)(DuPont)によって販売されている。
エチレン/アルキル(メタ)アクリレートコポリマー中へ共重合単位として組み込まれるアルキル(メタ)アクリレートコモノマーの量は、コポリマーの重量を基準として、2、3重量%または約0.1もしくは2%から約45%以上、約5〜約45%、10〜35%、または10〜28%と変わることができる。(メタ)アクリレートの共重合単位のレベルが、存在するコポリマーの総重量を基準として、上記の範囲内である限り、エチレン/アルキル(メタ)アクリレートコポリマーの混合物がまた使用されてもよい。
アルキル(メタ)アクリレート中のアルキル基には、メチル、エチル、n−ブチル、またはそれらの2つ以上の組み合わせが含まれる。
エチレンコポリマーは、管型反応器またはオートクレーブの使用を伴う方法をはじめとする、当業者に公知の任意の方法によって製造することができ、連続法またはバッチ法であってもよい。例えば、米国特許第5,028,674号明細書に開示されている、かかる一方法では、エチレン、アルキルアクリレート、および任意選択的にメタノールなどの溶媒が、開始剤と一緒に、米国特許第2,897,183号明細書に開示されているタイプなどの反応器中へ連続的にフィードされる。エチレンコポリマーの製造方法は当業者に周知であるので、その説明は簡潔にするために省略される。オートクレーブ法を用いて製造されたエチレン(メタ)アルキルアクリレートコポリマーは、例えばExxon/Mobil Corpから、および/またはElf AtoChem North America,Inc.から市販されている。管型反応器法を用いて得られるエチレンアルキル(メタ)アクリレートコポリマーは、高圧および高温で製造される。管型反応器では、それぞれのエチレンおよびアルキルアクリレートコモノマーについての異なる反応速度論の固有の結果は、管型反応器内の反応流路に沿ったモノマーの意図的な導入によって緩和されるかまたは部分的に相殺される。かかるコポリマーは、Elvaloy(登録商標)ACとしてDuPontから商業的に入手することができる。
エチレンコポリマーのMIは、具体的な包装構造体に必要とされる酸素透過性と構造特性と所望のミックスを提供することを意図されるブレンドから求められる特性のバランスに依存するかもしれない。
エチレンコポリマーは、様々なメルトインデックスを有するかまたは異なるアルキル基を有するエチレンアルキル(メタ)アクリレートコポリマーなどのコポリマーの混合物であることができる。
エチレンアルキル(メタ)アクリレートコポリマーのWVPVの範囲は、約68〜約600g−25μm/m2−気圧−24時間であることができる。
酸コポリマーは、エチレンとC3〜C8α,β−エチレン性不飽和カルボン酸とのコポリマーである。アクリル酸およびメタクリル酸が好ましいコモノマーである。例えば、酸コポリマーにはまた、コポリマーの結晶性を妨害することができる追加のモノマーを含有するそれらの酸コポリマーが含まれ得る。
酸コポリマーの例は、Eがエチレンであり、Xがα,β−エチレン性不飽和カルボン酸であり、Yが第3コモノマーであるE/X/Yコポリマーと記載することができる。α,β−エチレン性不飽和カルボン酸は、すべてが酸コポリマーの重量を基準として、3〜35重量%、4〜25重量%、または5〜20重量%の量で存在し、Yは、0〜35重量%、1〜35重量%、または4〜25重量%の量で存在することができる。
好適な第3コモノマー(Y)は、アルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレート(ここで、アルキル基は1〜8個または1〜4個の炭素原子を有する)であることができる。さらに、コポリマーは、このタイプの2つ以上のアルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートコモノマーを有するより高次のコポリマーであってもよい。
高レベルのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸を有する酸コポリマーは、米国特許第5,028,674号明細書に記載されているような「共溶媒技術」の使用によってか、またはより低い酸レベルのコポリマーを製造することができるものより幾分高い圧力を用いることによって連続反応器で製造することができる。
酸コポリマーには、エチレン/(メタ)アクリル酸ダイポリマー、エチレン/(メタ)アクリル酸/n−ブチル(メタ)アクリレートターポリマー、エチレン/(メタ)アクリル酸/イソ−ブチル(メタ)アクリレートターポリマー、エチレン/(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレートターポリマー、エチレン/(メタ)アクリル酸/エチル(メタ)アクリレートターポリマー、またはそれらの2つ以上の組み合わせが含まれるが、それらに限定されない。
相当する塩へ少なくとも部分的に中和されている酸コポリマーはアイオノマーである。好適なアイオノマーは、米国特許第3,262,272号明細書に記載されているものなどの、アイオノマーの製造技術で公知の方法によって上記の酸コポリマーから製造される。アイオノマーは、例えば、Mg(OH)2などの、中和剤の存在下に溶融押出によって一般に行われる、中和によって上記のエチレン酸コポリマーから得られる。アイオノマーには、部分的に中和されたエチレン酸コポリマー、特にエチレン/(メタ)アクリル酸コポリマーが含まれる。アイオノマーは、有用な物理的特性のない、扱いにくい(すなわち、溶融加工できない)ポリマーをもたらさない任意のレベルまで中和されていてもよい。この成分を製造するのに有用である陽イオンには、リチウム、ナトリウム、亜鉛、カルシウム、もしくはマグネシウムまたはこれらの陽イオンの2つ以上の組み合わせが含まれる。アイオノマーは、Surlyn(登録商標)としてDuPontから商業的に入手可能である。
カリウムを含有しないアイオノマーのWVPVの範囲は、約20〜約70g−25μm/m2−気圧−24時間であることができる。
カリウム含有組成物は、カリウム中和アイオノマー組成物を含む。
カリウム中和アイオノマー組成物の第1成分は、コポリマーの酸部分がカリウムで少なくとも部分的に中和されているエチレン酸コポリマーである。この成分に使用される酸コポリマーには、上に開示されたような酸コポリマーが含まれる。
酸コポリマーを中和するためのカリウム化合物は、カリウム、任意選択的に少量の(5または1または0.1または0.01%などの)他のアルカリ金属(例えば、リチウムもしくはナトリウム)イオン、遷移金属イオンもしくはアルカリ土類金属イオンおよびかかる陽イオンの混合物もしくは組み合わせなどの他の陽イオンの化合物を含むことができる。カリウム化合物には、カリウムおよび他のアルカリ金属のイオンのギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物またはアルコキシド、ならびにアルカリ土類金属、および遷移金属のイオンのギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、酸化物、水酸化物またはアルコキシドが含まれる。水酸化カリウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、またはそれらの2つ以上の組み合わせが注目すべきである。
酸コポリマーの酸部分は、カリウム陽イオン、または、カリウムが陽イオンの圧倒的多数を占める、カリウムとリチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、もしくは亜鉛などの、1つ以上のアルカリ金属、遷移金属、もしくはアルカリ土類金属陽イオンとの組み合わせで名目上中和することができる。中和は、少なくとも80%、90%、または100%であることができる。
2つ以上の異なる酸コポリマーの混合物を、単一酸コポリマーの代わりにアイオノマー組成物に使用することができる。例えば、存在する合わせた酸部分がカリウムで少なくとも80%まで名目上中和されている、10〜20重量%のメタクリル酸および0.5〜5重量%のメチルアクリレートの全体組成を有するエチレン/メタクリル酸コポリマーとエチレン/メチルアクリレートコポリマーとの混合物。
有機酸、塩またはそれらの混合物は、一塩基性、二塩基性、または多塩基性脂肪族有機カルボン酸またはそれらの塩、特に36個より少ない炭素原子を有するものであることができる。酸は飽和または不飽和であってもよく、複数部位の不飽和を含んでもよい。酸は、C1〜C8アルキル、OH、およびOR1(ここで、各R1は独立してC1〜C8アルキル、C1〜C6アルコキシアルキルまたはCOR2であり;各R2は独立してHまたはC1〜C8アルキルである)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい。有機酸の例には、C4〜C36未満(C34、C4~26、C6~22、またはC12~22などの)酸が挙げられる。
酸の塩が用いられる場合、有機酸塩は、カリウム塩などの任意の金属塩であることができる。組成物の酸素透過性を有効レベルに維持することができる限り、他の塩をカリウム塩と組み合わせて利用することができる。利用することができる他の塩には、例えば、ナトリウムまたはリチウム塩が含まれる。
有機カルボン酸および塩は、本発明の組成物の第2成分を構成する他の材料の1つ以上と溶融ブレンドするかまたは別のやり方で混合する目的のために低い揮発性を有してもよいが、揮発性は制限因子ではなく、より低い炭素含有率の有機酸を使用することができる。しかしながら、有機酸または塩が非揮発性である(酸または塩が溶融ブレンディングに有用な範囲の温度で揮発しない)および非移行性である(有機酸が周囲温度での普通の貯蔵条件下にエチレン酸コポリマーまたは組成物の表面に白く浮き出ない)ことは好ましいことであり得る。溶融ブレンディングのための温度は150℃〜250℃の範囲であることができる。
酸および/またはそれらの塩は、イオン形態を効果的に修正するおよび/または極性コポリマー(エチレン酸コポリマーおよび/またはそれのアイオノマー)の結晶性レベルを低下させるかもしれない。
有機酸の例には、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、パルミチン酸、ラウリル酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、エルカ酸、オレイン酸、およびリノール酸ならびにそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。より好ましくは、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、またはそれらの2つ以上の組み合わせなどの天然由来の有機脂肪酸。ステアリン酸およびベヘン酸などの、飽和有機酸を、本組成物から製造された構造体の官能性質を下げる目的のために使用することができる。かかる構造体には、フィルムおよび他の包装材料が含まれ得る。
飽和の分岐有機酸(例えば、イソステアリン酸または少なくとも1つのC1~8アルキル基で置換された酸)は、CH(メテニル)部分およびCH3(メチル)部分を含む。飽和の線状有機酸(例えば、ベヘン酸)は、たった1つのCH3を含み、CH部分を全く含まない。飽和の分岐有機酸は、より大きい酸素透過性を提供するために有用であることができる。ヒドロキシ置換有機酸には、ヒドロキシル(−OH)部分およびヒドロキシル部分のHが上に定義されたR1部分で置き換えられている誘導体で置換された有機酸が含まれる。ヒドロキシ置換有機酸は、1個のOHまたは1個のOR1で置換されていることができる。イソステアリン酸および12−ヒドロキシステアリン酸は、それぞれ、1個のアルキル基および1個のOHで置換された有機酸の例である。本明細書で考えられる有機酸のいずれかの組み合わせを使用することができる。
カリウム含有組成物の中和度は、極性コポリマーと任意の有機酸とのブレンドが一緒に中和されるかまたは単に一緒に混合される工程で形成することができる。例えば、極性コポリマーおよび有機酸は、中和陽イオン源での処理前にエチレン酸コポリマー、エチレン酸コポリマーアイオノマー、カルボン酸、カルボン酸塩(すなわち、カルボキシレート塩)、またはそれらの2つ以上の組み合わせの形態にあってもよい。低レベルの中和を有するアイオノマーは、かかる処理を用いてさらに中和することができる。従って、組成物はまた、存在する全酸部分の80%超の名目上の中和を提供するのに十分な量の金属酸化物、金属水酸化物または他の中和剤などの中和剤が存在することを条件として、中和されたカルボン酸部分の全レベルが80%未満である極性コポリマーおよび有機酸を含む。例えば、水酸化カリウムなどの、陽イオン源であるイオン化合物は、有機酸のカルボン酸部分と存在するエチレン酸コポリマーアイオノマーのカルボン酸基との80%超が相当するカルボン酸塩に中和されている組成物に混合物が変換されるような量で、脂肪酸および80重量%未満の中和を有するエチレン酸アイオノマーとブレンドされてもよい。従って、全体として、組み合わせられた極性コポリマーおよび有機酸化学種中に存在するカルボキシル基の80%超を中和してそれらのカルボン酸塩を形成するのに十分である化学量論量の陽イオンが存在するであろう。逆に、高レベルの中和を有するアイオノマーは、イオン移動を行う適切な溶融混合法での非中和の酸コポリマーまたは酸の混合物とのブレンディングの結果としてより低いレベルの中和を有するものに変換することができる。混合方法、剪断状態、および混合時間は当該技術分野で周知であり、例えば米国特許第6,777,472号明細書に開示されている。
酸コポリマーと有機酸との混合物は、全有機酸もしくはそれらの塩またはそれらの混合物が、極性ポリマーと有機酸とのすべて合わせた重量を基準として、約3〜約55%、または約5〜約25%の量で存在するような特定の比にあってもよい。
グリセロールなどの、少なくとも3個のヒドロキシル部分を有するポリオールは、約0.1%、約1%、または約1.5%、約10%、約5、または約3%以下でカリウム含有組成物に含められ得る。
一般的なポリオールは、その低い粘度およびポリマー組成物への組み込みの容易さのために、グリセロールである。例えば、特開平10−193495号公報、特開平11−77928号公報、特開平8−134295号公報、特開平10−60185号公報、および特開平10−60186号公報を参照されたい。その揮発性のために、グリセロールは、加工中に発煙および/または沈着物の形成を引き起こし得る。
ジグリセロール、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ポリグリセロール、ソルビトール、またはそれらの2つ以上の組み合わせなどの、グリセロール以外のポリオールは低い揮発性を有することができる。かかるポリオールは、少なくとも4個のヒドロキシル部分を有するかもしれない。ジグリセロールは、10%ほどに少ない水と混合してアイオノマー中へ容易に組み込むのに十分に低い粘度の混合物を生成することができる。
ジグリセロール(またはジグリセリン)は、グリセロールの縮合二量体に対する一般的な名称である。縮合プロセスは、グリセロールをはじめとする、比較的高レベルの不純物入りのジグリセロールにつながり得る。
ジグリセロールはまた、より高純度の生成物を提供することができる、エピクロロヒドリンとグリセロールとの反応およびエポキド開環によって製造される。この方法で製造されたジグリセロールは、主としてα,α’−ジグリセロール[4−オキサ−1,2,6,7−ヘプタントリオール]、例えば80%超、α,β−ジグリセロール[HOCH2CHOHCH2OCH(CH2OH)2]、例えば約10〜15%、およびβ,β’−ジグリセロール[(HOCH22CHOCH(CH2OH)2]、例えば1%未満の混合物としてSolvayから商業的に入手可能である。
例えば、Solvayから商業的に入手可能である、低いグリセロール含有率(7、5、または3重量%未満のグリセロール)を有するジグリセロール組成物などの、少量のグリセロールを有するジグリセロールはまた、少なくとも10%のグリセロールを一般に含有する伝統的な材料とは違って、使用することができる。
カリウム含有組成物の例には、14.9%メタクリル酸および0.9%メチルアクリレートの全体組成を有するエチレン/メタクリル酸コポリマーとエチレン/メチルアクリレートコポリマーとの混合物であって、8重量%のジグリセロールが添加されている、存在する合わせた酸部分がカリウムで84.8%まで名目上中和されている混合物からなる、カリウムアイオノマーが挙げられる。
カリウム含有組成物は、カリウムアイオノマー、任意の有機酸またはカリウム塩、および/または、ジグリセロールなどの、任意のポリオールを、それらが肉眼で均一に分散されているように、ブレンドすることによって調製することができる。カリウムアイオノマーは、上に開示されたように、相当するエチレン酸コポリマーを中和することによって製造することができる。
他の材料(例えば、下に記載されるような添加剤または他のポリマー)もまた、カリウムアイオノマー−エチレン含有ポリマー−任意のポリオールマトリックス中に分散されて混合されてもよい。ブレンドは、当該技術分野で公知の任意の溶融混合法を用いて成分材料を組み合わせることによって得られてもよい。例えば、成分材料は、ガス透過性組成物を得るために、単軸または二軸スクリュー押出機、ブレンダー、混練機、Banburyミキサー、ロールミキサーなどの溶融ミキサーを用いて混合されてもよい。あるいはまた、成分材料の一部を溶融ミキサーで混合し、成分材料の残りをその後添加し、さらに溶融混合することができる。カリウムアイオノマーと、使用されるとき、ポリオールとは組み合わせられ、その後エチレン含有ポリマーとドライブレンドされ、例えば、押出成形、共押出成形、押出積層、押出コーティング、キャストフィルム押出、ブローンフィルム押出などによって最終物品へ直接加工されてもよい。
押出機または他の混合装置においてポリオールを水溶液としてカリウムアイオノマーに添加する工程と;水を(例えば、押出機上の真空ポートからなど蒸発によって)除去してカリウムアイオノマー−ポリオール混合物を生成する工程と;カリウムアイオノマー−ポリオール混合物をペレットへ加工する工程と;カリウムアイオノマー−ポリオール混合物のペレットを、エチレン含有ポリマーのペレットとドライブレンドしてカリウムアイオノマー−ポリオール混合物を形成してもよい工程と、混合物を最終製品へ加工する工程とを含む方法が注目すべきである。
本組成物の成分が上記の範囲内にあるとき、剛性などの機械的特性は、新鮮さのための様々なタイプの生鮮食品の有効な包装に必要な酸素透過性とバランスさせることができる。例えば、包装フィルムおよび容器は異なるレベルの剛性を必要とする。その自然形態および構造に依存して、ある種の食品は、それが輸送および貯蔵中の損傷から保護されることを確実にするために剛性または柔軟容器またはフィルムにより効果的に包装されるかもしれないが、酸素透過性の適切な程度は維持される。同様に、異なる光学的特性のパッケージングが美観上の理由のために望ましいものであり得る。
本組成物は、調整された酸素透過性を有し、モノリシックまたは多層構造体を製造するために使用することができる。本組成物は、例えば、限定されるものではないが、エチレン含有ポリマーのペレットとカリウム含有組成物のペレットとの組み合わせをブローンフィルム機へフィードし、それらを溶融ブレンドし、ブローンフィルムの製造技術で周知の手順に従って環状ダイを通してそれらを押し出すことによってブローンフィルムに変換することができる。キャストフィルムは、エチレン含有ポリマーおよびカリウム含有組成物ブレンドを溶融ブレンドし、キャストフィルムの製造技術で周知の手順に従ってスリットダイを通して押し出すことによって製造することができる。
本組成物は、多層構造体を形成するために使用されてもよい。開示されるエチレン含有ポリマーまたはアイオノマーはまた、本明細書に開示されるような調整された酸素透過性に加えて、かかる多層構造体における追加の層として用いることができる。
多層構造体の酸素透過性は、以下のように層のそれぞれの厚さおよび透過性に関係する:
Figure 2011505489
ここで、OPVパッケージは1ミルに正規化されたパッケージの透過性であり、OPV1は層1の透過性であり、OPV2は層2の透過性であり、x1は層1を含む構造厚さの割合であり、x2は層2を含む構造厚さの割合である。
式(1)を用いることによって、所望の強度を維持しそして特性を形成しながら、本出願の所望の透過性要件を達成しうる、様々な層についての高透過性の材料とより少ない透過性の材料との組み合わせを特定することができる。
本組成物(本明細書では以下「透過性ブレンド組成物」)から本質的になる少なくとも1つの層を、別の材料を含む少なくとも1つの他の層と共に有する多層構造体などの他の実施形態を想定することができる。
本発明の具体的な実施形態は、
(i)透過性ブレンド組成物から本質的になる少なくとも1つのポリマー層と、
(ii)エチレンと酢酸ビニルとのコポリマーを含む少なくとも1つの追加のポリマー層と
を含む酸素透過性の多層ポリマー構造体を提供する。
本実施形態は、両外層が(ii)のエチレン/酢酸ビニルコポリマーを含み、そして内部層が(i)の透過性ブレンド組成物から本質的になる3つのポリマー層を含みうる。
本発明の別の具体的な実施形態は、
(i)透過性ブレンド組成物から本質的になる少なくとも1つのポリマー層と、
(ii)エチレンとアルキル(メタ)アクリレートとのコポリマーを含む少なくとも1つの追加のポリマー層と
を含む酸素透過性の多層ポリマー構造体を提供する。
別の具体的な実施形態は、
(i)透過性ブレンド組成物から本質的になる少なくとも1つのポリマー層と;
(ii)0.91g/cc未満の密度を有するメタロセンポリエチレン(mPE);または0.91g/cc未満の密度を有するmPEと低密度ポリエチレンとのブレンドを含む少なくとも1つの追加のポリマー層と
を含む酸素透過性の多層ポリマー構造体を提供する。
好ましくは、本実施形態は、両外層が(ii)のmPEまたはmPEブレンドを含み、そして中間層が(i)の透過性ブレンド組成物から本質的になる3つのポリマー層を含む。
さらに別の実施形態は、
(i)透過性ブレンド組成物から本質的になる少なくとも1つのポリマー層と、
(ii)エチレンと、少なくとも1つのC3〜C8α,β−エチレン性不飽和カルボン酸と、場合によりアルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレート(ここで、アルキル基は1〜8個の炭素原子を有する)からなる群から選択されたコモノマーとの共重合単位を有するエチレン酸コポリマー、または前記コポリマーのアイオノマーを含む少なくとも1つのポリマー層であって、前記エチレン酸コポリマー中の前記不飽和カルボン酸の共重合単位の重量百分率が前記エチレン酸コポリマーの重量を基準として約3〜約35重量%であり、かつ、この酸基の0〜90%が中和されているポリマー層と
を含む酸素透過性の多層ポリマー構造体を提供する。
好ましくは、本実施形態は、両外層が(ii)の組成物を含み、そして中間層が(i)の透過性ブレンド組成物から本質的になる3つのポリマー層で形成される。
追加の具体的な実施形態には、その1つが透過性ブレンド組成物から本質的になる、少なくとも3つの異なる層のフィルムまたは他の構造体が含まれる。
従って、本発明の具体的な実施形態は、
(i)透過性ブレンド組成物から本質的になる少なくとも1つのポリマー層と、
(ii)エチレンと、少なくとも1つのC3〜C8α,β−エチレン性不飽和カルボン酸と、場合によりアルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレート(ここで、アルキル基は1〜8個の炭素原子を有する)からなる群から選択されたコモノマーとの共重合単位を有するエチレン酸コポリマー、または前記コポリマーのアイオノマーを含む少なくとも1つのポリマー層であって、前記エチレン酸コポリマー中の前記不飽和カルボン酸の共重合単位の重量百分率が前記エチレン酸コポリマーの重量を基準として約3〜約35重量%であり、かつ、この酸の約0〜約90%が中和されているポリマー層と、
(iii)0.91g/cc未満の密度を有するmPE(メタロセンにより生成されるポリエチレン)、または0.91g/cc未満の密度を有するmPEと低密度ポリエチレンとのブレンドを含む少なくとも1つの追加のポリマー層と
を含む酸素透過性の多層ポリマー構造体を提供する。
本発明の別の具体的な実施形態は、
(i)透過性ブレンド組成物から本質的になる少なくとも1つのポリマー層と、
(ii)エチレンと、少なくとも1つのC3〜C8α,β−エチレン性不飽和カルボン酸と、場合によりアルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレート(ここで、アルキル基は1〜8個の炭素原子を有する)からなる群から選択されたコモノマーとの共重合単位を有するエチレン酸コポリマー、または前記コポリマーのアイオノマーを含む少なくとも1つのポリマー層であって、前記エチレン酸コポリマー中の前記不飽和カルボン酸の共重合単位の重量百分率が前記エチレン酸コポリマーの重量を基準として約3〜約35重量%であり、かつ、この酸の0〜約90%が中和されているポリマー層と、
(iii)エチレンと酢酸ビニルとのコポリマーまたはエチレンとアルキル(メタ)アクリレートとのコポリマーを含む少なくとも1つの追加のポリマー層と
を含む酸素透過性の多層ポリマー構造体を提供する。
幾つかの多層構造体では、透過性ブレンド組成物は少なくとも1つの追加の層に使用されるものと同じものであるエチレン含有ポリマーを含むことが望ましいかもしれない。
多層フィルムの個々の層の厚さおよび組成物に依存して、かかるフィルムは8,000cc−ミル/m2−日超のOPVを有するであろう。他の実施形態は10,000cc−ミル/m2−日超のOPVを有するであろう。
パッケージは、包装製品の周りにラップされた、そして場合により他の包装材料を含むフィルムを含んでもよい。パッケージはまた、例えばヒートシーリングによって一緒に接合されたフィルムの1つ以上の部分で形成されてもよい。かかるパッケージは、パウチ、パケット、真空スキンパックなどの形態にあってもよい。パウチは、フィルム・ウェブストックから、ウェブストックの別個の一片を切断し、ヒートシールすることによっておよび/または切断との折り重ねおよびヒートシーリングの組み合わせによって形成される。チューブ状フィルムが、チューブの縦方向を横切ってシールすること(横シール)によってパウチへ成形されてもよい。他のパッケージには、本明細書に記載されるような透過性組成物から製造された蓋フィルム付き容器と剛性および外観などの特性を改善するために本透過性組成物を別のウェブストックに積層または熱シールすることによって製造された柔軟なパッケージとが含まれる。
好ましいパッケージは、本明細書に記載されたような好ましいまたは注目に値するフィルムまたは構造体の1つ以上を含む。好ましい包装製品は、本明細書に記載されたような好ましいまたは注目に値するフィルムまたは構造体の1つ以上を含む。
酸素、二酸化炭素および水蒸気が上記の組成物を含む容器に入るまたは容器から出ることができる唯一の方法を提供する1つ以上の制御セクションを含む容器を含むパッケージはまた、空気によって取り囲むことができ;容器内に、活発に呼吸している、および食品および花からなる群から選択される生体物質が存在する。
本明細書に記載される酸素透過性組成物はフィルムの形態で主に記載されているが、本組成物はまた、典型的なフィルムより厚いシート、造形品、および成形品をはじめとする他の形態で提供することもできる。これらの形態は、フィルムについて記載されたと同様に所望の酸素透過性をパッケージに与える。
本酸素透過性組成物を含むフィルムまたはシートは、造形品への熱成形することによってさらに加工することができよう。例えば、酸素透過性組成物を含むフィルムまたはシートは、パッケージングに含めることができる造形片へ成形することができよう。熱成形品は、材料のシートがトレイ、コップ、缶、バケツ、たらい、箱またはボウルなどのくぼんだ面を形成する形状を有する。熱成形品はまた、その中に形成されたコップのようなくぼみ付きのフィルムを含んでもよい。熱成形フィルムまたはシートは、その中に包装されるべき材料の形状にマッチするように造形されうる。柔軟なフィルムは、記載されるように熱成形されるときに生じた造形品に幾らかの柔軟性を保持する。より厚く熱成形されたシートは、半剛性または剛性物品を提供するかもしれない。熱成形品は、熱成形品にシールされた蓋として働く概して平面のフィルムなどの、追加の要素と組み合わせられてもよい。蓋フィルムはまた本明細書に記載されるような酸素透過性組成物から製造されることが望ましいかもしれない。
異形材は、ある特定の形状を有することによって、かつ、異形材押出として知られるそれらの製造方法によって画定される。異形材はフィルムまたはシート材料ではなく、従って異形材の製造方法はカレンダー掛けまたは冷却ロールまたは射出成型法の使用を含まない。異形材は、所望の形状を維持することができる押出物を形成するダイのオリフィスを通して熱可塑性樹脂溶融体を押し出すことにより始まる溶融押出法によって二次加工される。押出物は、所望の形状を維持しながらその最終寸法へ延伸され、次に形状をセットするために空気または水浴中で急冷され、それによって異形材を生み出す。簡単な異形材の形成では、押出物は好ましくは、いかなる構造支持もなしに形状を維持する。極めて複雑な形状で、支持手段は形状保持に役立つ。異形材の共通形状は管材料である。
当業者に公知の物品の他の形成技法が用いられてもよい。
以下の実施例は、本発明をさらに例示するためのものであり、本発明の範囲を不当に限定することを意図されるものではない。
使用される材料
KI−1:14.9%メタクリル酸および0.9%メチルアクリレートの全体組成を有するエチレンメタクリル酸(EMAA)コポリマーとエチレンメチルアクリレート(EMA)コポリマーとの混合物からなる、カリウムアイオノマー。存在する合わせた酸部分はカリウムで84.8%まで名目上中和され、MIは1.95である。
KI−DG:8重量%のジグリセロールが添加されたKI−1。ジグリセロールは、加工中に最終製品における発煙を減らす、非常に低いグリセロール含有率を有する銘柄であった。
アイオノマー−3:1g/10分のMIの、3.16重量%酸化亜鉛で中和されたE/10%MAA/9.3%iBA(イソブチルアクリレート)ターポリマー。
EMA−1:3g/10分のMIのE/30%MAダイポリマー。
EVA−1:3g/10分のMIのE/30%VAダイポリマー。
ブローンフィルムサンプルは、KI−1またはKI−DGとEMA−1、EVA−1またはアイオノマー−3とのペレットブレンドをブローンフィルムラインへフィードすることによって製造した。このラインは、2.5インチ直径のKillionブローンフィルムダイに連結された、3/1圧縮比の多目的スクリューを有する24:1L/Dの1.5インチDavis押出機からなる。混合比を表1にまとめる。
Figure 2011505489
実施例を、ブローンフィルムプロセスによっておおよそ25μm厚さの単層フィルムへ変換した。フィルムをそれらのOTRおよびMVTRについて測定し、透過速度を透過値へ正規化した。透過速度および透過値を、各組成物について2つのフィルムサンプルの平均として表2に示す。比較例についての透過特性は、以前の類似の試験から入手した。高い水透過性(500g/m2−圧力−24時間より上)のサンプルについては、水蒸気透過試験を、37.8℃で、ASTM D6701−01に従って、Mocon Permatran−W 101Kで行った。他のサンプル(500g/m2−圧力−24時間より下)については、透過試験を、ASTM F1249−01に従って、Mocon Permatran−W 700で行った。OTR測定については、試験を、23℃および50%相対湿度でMocon OX−Tran 2/21で行った。
Figure 2011505489
ヒートシール強度用の検体は、裏面粘着式テープに付着したサンプルフィルムを使用して0.3MPaシール棒圧力および0.5秒滞留時間で調製した。シール面積は25mm幅であった。
Figure 2011505489
曇り度は、ASTM D1003を用いて測定し、表4に報告した。
Figure 2011505489

Claims (15)

  1. エチレン含有ポリマーとカリウム含有組成物とを含むまたはそれらから製造される組成物であって、
    前記エチレン含有ポリマーが少なくとも1つのエチレンコポリマー、少なくとも1つの酸コポリマー、酸コポリマーに由来する少なくとも1つのアイオノマー、またはそれらの2つ以上の組み合わせを含み;前記エチレンコポリマーがエチレンと、酢酸ビニル、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択されるモノマーとに由来する共重合単位または繰り返し単位を含み;前記酸コポリマーがエチレンとアクリル酸、メタクリル酸、またはそれらの組み合わせとに由来する共重合単位または繰り返し単位を含み;前記アイオノマーがカリウム以外の陽イオンで中和されており;
    前記カリウム含有組成物が極性コポリマーを含み、かつ極性化合物、ポリオール、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよく;前記極性コポリマーがエチレン酸コポリマー、エチレン酸コポリマーのアイオノマー、またはそれらの組み合わせを含み;前記エチレン酸コポリマーがエチレン、および少なくとも1つのC3~8α,β−エチレン性不飽和カルボン酸に由来する共重合単位または繰り返し単位を含み、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含むコモノマーを含んでいてもよく;前記アルキル基が1〜8個の炭素原子を有し;前記不飽和カルボン酸に由来する単位が、前記エチレン酸コポリマーの重量を基準として、約3〜約35重量%であり;前記極性化合物が脂肪族有機カルボン酸、前記酸の塩、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され;前記酸が36個より少ない炭素原子を有し;前記極性コポリマーの、または存在するときは前記極性化合物の、または前記エチレン酸コポリマーおよび前記極性コポリマーの両方のカルボン酸部分の80%超が、カリウム陽イオンで中和されるか、またはカリウム陽イオンとアルカリ金属、遷移金属、およびアルカリ土類金属陽イオンの1つ以上との組み合わせであって、陽イオンの中でカリウムが最も多い組み合わせで中和されており;前記ポリオールが少なくとも3個のヒドロキシル部分を有する、
    組成物。
  2. 前記エチレン含有ポリマーと前記エチレン酸コポリマーとから本質的になる請求項1に記載の組成物であって、エチレン酸コポリマー成分のすべて合わせたカルボン酸部分の80%超がカリウム陽イオンで中和されるか、またはカリウム陽イオンとアルカリ金属、遷移金属、もしくはアルカリ土類金属陽イオンの1つ以上との組み合わせであって、陽イオンの中でカリウムが最も多い組み合わせで中和されている組成物。
  3. 前記エチレン含有ポリマーがエチレン酢酸ビニルコポリマーまたはエチレンアルキルアクリレートコポリマーである請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記エチレン含有ポリマーがエチレンメチルアクリレートコポリマーである請求項1または2に記載の組成物。
  5. 前記エチレン含有ポリマー、前記エチレン酸コポリマー、および前記ポリオールから本質的になる請求項1に記載の組成物であって、エチレン酸コポリマー成分のすべて合わせたカルボン酸部分の80%超がカリウム陽イオンで中和されるか、またはカリウム陽イオンとアルカリ金属、遷移金属、もしくはアルカリ土類金属陽イオンの1つ以上との組み合わせであって、陽イオンの中でカリウムが最も多い組み合わせで中和されている組成物。
  6. 前記エチレン含有ポリマーがエチレン酢酸ビニルコポリマーまたはエチレンアルキルアクリレートコポリマーである請求項1または5に記載の組成物。
  7. 前記エチレン含有ポリマーがエチレンメチルアクリレートコポリマーである請求項1または5に記載の組成物。
  8. 前記エチレン含有ポリマーがエチレンアクリル酸アイオノマーまたはエチレンメタクリル酸アイオノマーであり;前記アイオノマーがカリウム以外の陽イオンでまた中和されている請求項5に記載の組成物。
  9. フィルムもしくはシート、造形もしくは成形品、またはそれらの組み合わせを含む、組成物を含むまたはそれから製造された物品であって;フィルムもしくはシートには単層構造体または多層構造体が含まれ;前記組成物が請求項1、2、3、4、5、6、7、または8に特徴付けられる通りである物品。
  10. モノリシックまたは単層構造体を含む請求項9に記載の物品。
  11. 多層構造体を含み、この構造体の少なくとも1つの層が組成物を含むかまたはそれから製造される請求項9に記載の物品。
  12. 単層フィルムもしくはシート、または多層フィルムもしくはシートもしくは組成物を含むまたはそれらから製造されたパッケージであって、単層フィルムもしくはシートが請求項10に記載される通りであり、多層フィルムもしくはシートが請求項11に記載される通りであり、組成物が請求項1、2、3、4、5、6、7、または8に特徴付けられる通りであるパッケージ。
  13. 腐りやすい食料をさらに含む請求項11に記載のパッケージ。
  14. 1つ以上の制御セクションを含む容器を含む請求項12または13に記載のパッケージであって、容器が空気で取り囲まれており;酸素、二酸化炭素、もしくは水蒸気が専ら前記セクションを通って前記パッケージに出入りし;そして前記容器が活発に呼吸する生体物質を含むパッケージ。
  15. 前記生体物質が食品または花であり、前記食品が好ましくは生鮮食品である請求項14に記載のパッケージ。
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