JP2011500106A - 患者用便器付きベッド兼車椅子 - Google Patents

Abstract

【課題】
患者用便器付きベッド兼車椅子を提供する。
【解決手段】
本発明の患者用便器付きベッド兼車椅子は、
−少なくとも四本の脚部で立っている矩形の主フレームと、
−前記主フレームに装着した四つのフレームであって、これらの四つのフレームのうちの上フレーム及び二つの下フレームが主フレームに移動自在に装着されており、中間フレームが主フレームに永久的に固定されており、移動自在の上フレームは患者の上体及び頭部を支持し、二つの移動自在の下フレームは患者の脚部分を支持し、中間固定フレームは患者の臀部を支持し、別のフレームが最下フレームの上に装着されている、四つのフレームと、
−患者をベッドから持ち上げるときに患者の身体を上側に受け入れるため、ベッドの幅に亘って延びる少なくとも七つのストラップ又はネットであって、これらのストラップ又はネットは、一端が主フレームに固定されており、他端が回転可能なバーのアームに連結されており、前記バーは、主フレームの長い方の側部を支持する二つの脚部の間に連結されており、アームを持つ前記バーは回転できる、ストラップ又はネットと、
−ストラップ又はネットを上側に支持するため、及び患者が落下しないようにするため、主フレームの両側に固定された側ガードと、
−患者を持ち上げようとするとき、ストラップ又はネットに載せた患者の身体を持ち上げるための持ち上げ手段であって、バーをそのアームとともに下方に回転し、最終的にはストラップ又はネットを側ガード上で引っ張って患者をベッドから持ち上げて離すように、回転可能なバーの中央アームを持ち上げる、持ち上げ手段と、
−中間フレームの下にヒンジ及びリンクを用いて装着された室内便器であって、室内便器の位置は、前記リンクによって制御され、前記室内便器にはクッションが設けられており、このクッションは室内便器と中間フレームとの間に配置される、室内便器とを含む。
【選択図】 図１

Description

本発明は、患者用の多目的ベッドに関する。更に詳細には、患者をベッドから持ち上げることができる患者用便器付き椅子兼ベッドに関する。

身体障害者や寝たきりの人を持ち上げたり移動したりすることは、困難であり、危険であり、問題がある。こうした持ち上げや移動は、訓練を受けていない人が行った場合、危険であり、障害を持つ人にとって苦痛である。患者は、滑ったり落とされたりして怪我を負う危険があるため、この手順を怖がる。

持ち上げや移動は、介護を行う上で骨の折れる仕事である。彼らが患者を持ち上げようとするとき、患者に被さって持ち上げようとする。この姿勢は、長期に亘り、介護者に背中の痛みを生じさせ、これは永久的な背中の問題となってしまう場合がある。これが介護者にとって非常に一般的であり、背中の問題について多くの医学書が役立つ。

身体障害者は、主として、ベッドやベッドシートの交換を行うため、ベッドを降りる必要がある。病人用便器(bed pan) を身体障害者の下に入れるため、身体障害者を持ち上げる必要がある。こうした持ち上げや移動は、身体障害者や寝たきりの人にとって苦痛であり且つ危険である。患者は、ベッドとの接触により床擦れや皮膚の障害を負う。これは、皮膚の幾つかの部分に対して空気が当てられないためであり、これにより感染症を生じ、多くの場合に致命的状態に陥る。

多くの持ち上げ−移動装置が市販されている。これらの装置は、全て、高価であり、家庭で使用するには実際的でない。これは大きな空間を必要とし、使用者の訓練を必要とするためである。病院では、補助が得られるが、家庭では補助がなく持ち上げたり移動したりすることは非常に困難である。

寝たきりの人を介護するのが非常に困難であるのは以下の主な理由による。即ち、
ｉ．空気を通すために人を長時間に亘って持ち上げるのは困難である。
ｉｉ．ベッドやベッドシーツの交換を行うために人をベッドから持ち上げておくことは困難である。
ｉｉｉ．病人用便器を患者の下に入れるために患者を持ち上げるのは困難である。
ｉｖ．人を着座位置で直立して座らせておくのは困難である。

市販のベッドは、後フレームだけしか直立位置にならない。脚部を支持するフレームは下がらない。更に、室内便器設備が備えられていない。

従って、従来技術のベッド又は持ち上げ−移動装置の全ての問題に対処し、解決する、患者用の改良ベッド又は持ち上げ装置が必要とされている。

本発明の主な目的は、従来技術のベッド又は持ち上げ−移動装置の全ての問題に対処し、解決する、患者用のベッド又は持ち上げ装置を提供することである。

本発明の別の目的は、患者の周囲に空気を通すため、及びベッドの交換を行うため、患者をベッドから持ち上げて離すことができる、患者用のベッド又は持ち上げ装置を提供することである。

本発明の更に別の目的は、椅子に変換できる、患者用のベッド又は持ち上げ装置を提供することである。

本発明の他の目的は、室内便器が備え付けの患者用のベッド又は持ち上げ装置を提供することである。

本発明の更に他の目的は、患者を椅子からベッドに移したりベッドから椅子に移したりすることを不要にすることである。これは、ベッド自体が椅子に変わるためである。

本発明によれば、患者用便器付きベッド兼車椅子において、
−少なくとも四本の脚部で立っている矩形の主フレームと、
−前記主フレームに装着した四つのフレームであって、これらの四つのフレームのうちの上フレーム及び二つの下フレームが主フレームに移動自在に装着されており、中間フレームが主フレームに永久的に固定されており、移動自在の上フレームは患者の上体及び頭部を支持し、二つの移動自在の下フレームは患者の脚部分を支持し、中間固定フレームは患者の臀部を支持し、別のフレームが最下フレームの上に装着されている、四つのフレームと、
−患者をベッドから持ち上げるときに患者の身体を上側に受け入れるため、ベッドの幅に亘って延びる少なくとも七つのストラップ又はネットであって、これらのストラップ又はネットは、一端が主フレームに固定されており、他端が回転可能なバーのアームに連結されており、前記バーは、主フレームの長い方の側部を支持する二つの脚部の間に連結されており、アームを持つ前記バーは回転できる、ストラップ又はネットと、
−ストラップ又はネットを上側に支持するため、及び患者が落下しないようにするため、主フレームの両側に固定された側ガードと、
−患者を持ち上げようとするとき、ストラップ又はネットに載せた患者の身体を持ち上げるための持ち上げ手段であって、バーをそのアームとともに下方に回転し、最終的にはストラップ又はネットを側ガード上で引っ張って患者をベッドから持ち上げて離すように、回転可能なバーの中央アームを持ち上げる、持ち上げ手段と、
−中間フレームの下にヒンジ及びリンクを用いて装着された室内便器であって、室内便器の位置は、前記リンクによって制御され、前記室内便器にはクッションが設けられており、このクッションは室内便器と中間フレームとの間に配置される、室内便器とを含む、患者用便器付きベッド兼車椅子が提供される。

本発明の一実施例によれば、上フレーム、中間フレーム、及び下フレームは、これらのフレームの移動を制御するためのジャッキ／ねじ山を備えた回転ロッドと関連している。上フレームは、ジャッキ／ねじ山を備えた回転ロッドを使用して、就寝位置から直立着座位置までの範囲の様々な角度で傾けることができる。下フレームは、ジャッキ／ねじ山を備えた回転ロッドを使用して、脚を真っ直ぐに伸ばした就寝位置から脚を直角に曲げた着座位置までの範囲の様々な角度で傾けることができる。最下フレームは、二つの部品に折り畳まれる。最下フレームの上に設けられたフレーム（ｄ）は、二つの部品に折り畳まれる。

本発明の別の実施例によれば、回転可能なバーに設けられたアームの数は、ストラップ又はネットと同数である。

本発明の更に別の実施例によれば、持ち上げ手段は、液圧−機械的に作動してもよい。液圧−機械的構成は、ハンドルを持つ液圧シリンダ(hydraulic telescope) を含む。

本発明の他の実施例によれば、持ち上げ手段は、電動モータによって電気的に作動してもよいし、液圧ポンプによって液圧式に作動してもよい。

本発明の更に他の実施例によれば、持ち上げ手段は、空気圧によって空気圧式に作動してもよい。

本発明の上述の及び他の目的、特徴、及び利点は、添付図面と関連して以下の説明を読むことにより明らかになるであろう。

図１は、本発明の概略図である。 図２ａは、本発明の概略図である。 図２ｂは、本発明の概略図である。 図２ｃは、本発明の概略図である。 図３ａは、本発明の概略図である。 図３ｂは、本発明の概略図である。 図４ａは、本発明の概略図である。 図４ｂは、本発明の概略図である。 図５は、本発明の概略図である。

図１を参照すると、本発明による便器付きベッド兼椅子（ＢＣ）は、矩形の主フレーム（Ｍ）と、この主フレームに装着した四つのフレーム（ａ、ｂ、ｃ、ｄ）と、患者をベッドから持ち上げるときに患者の身体を上側に受け入れるため、ベッドの幅に亘って延びる少なくとも七つのストラップ又はネット（ｅ）と、これらのストラップ又はネット（ｅ）を上側に支持するため、及び患者が落ちないようにするため、主フレーム（Ｍ）の両側に固定された側ガード（ｆ）と、ストラップ又はネット（ｅ）に載せた患者の身体を持ち上げるための持ち上げ手段（ｉ、ｊ）と、室内便器（ｇ）とを含む。

本発明のベッド（ＢＣ）は、矩形形状の主フレーム（Ｍ）を含む。このフレームは、四本の脚部（Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４）で立っている。脚部の数は四本以上であってもよい。

四つのフレーム（ａ、ｂ、ｃ、ｄ）のうち、上フレーム（ａ）及び下フレーム（ｃ、ｄ）は主フレーム（Ｍ）に移動自在に装着されており、中間フレーム（ｂ）は定置であり、主フレーム（Ｍ）に取り付けられている。フレーム（ａ、ｃ、ｄ）は、ジャッキ／ねじ山を備えたロッド（ｌ、ｋ、ｍ）の夫々を回すことを使用して移動される。

フレーム（ａ）は、患者の上体及び頭部を支持する。フレーム（ａ）は、就寝位置から直立着座位置までの様々な角度で所定の位置に合わせて調節できる。これは、ねじ山を備えたロッド（Ｌ）を回すことによって行うことができる。同じねじ山を備えたロッドを使用して頭部を下げた位置に調節することもできる。図２（ａ）は、フレーム（ａ）を直立着座位置で示す。

下フレーム（ｃ）は、脚を真っ直ぐに伸ばした就寝位置から脚が直角な着座位置までの範囲の様々な角度の所定位置に調節できる。これは、ねじ山を備えたロッド（ｋ）を使用して行うことができる。これを図２（ｂ）に示す。

フレーム（ｄ）はフレーム（ｃ）に装着されているが、その独自の機能について独立している。このフレーム（ｄ）は、折り畳み式に連結された三つの部品を含み、折り畳みにより中央部分を持ち上げる。これは、患者の膝関節を支持するのを補助する。このフレームは、ねじ山を備えたロッド（ｍ）を使用することによって折り畳むことができる。これを図２（ｃ）に示す。

これらのフレーム（ａ、ｂ、ｃ、ｄ）は、全て、様々な位置に独立して調節できる。このことは、任意のフレームの位置の変化が他のフレームの位置の変化に影響を及ぼさないということを意味する。

冒頭で言及したように、本発明のベッド（ＢＣ）は、更に、少なくとも七つのストラップ／ネット（ｅ）を含む。

これらのストラップ／ネット（ｅ）は、患者をベッドから持ち上げる場合に患者の身体をその上に受け入れるため、ベッドの幅に亘って設けられている。これらのストラップ／ネット（ｅ）は、ベッド上で患者の下にある。即ち、患者の身体の下にある。

これらのストラップ／ネット（ｅ）の一端は主フレーム（Ｍ）に固定されており、他端は回転可能なバー（ｈ）のアームに連結されている。

このバーは、主フレームの長い方の側部を支持する任意の二つの脚部間に、即ちＬ１とＬ４との間、又はＬ２とＬ３との間に連結されている。これは、ストラップ／ネット（ｅ）が主フレーム（Ｍ）にいずれの側部で連結されているのかで決まる。

アームを持つこのバー（ｈ）は、回転できる。回転可能なバー（ｈ）に設けられたアームの数は、ストラップ／ネット（ｅ）と同数である。バー（ｈ）の移動は、持ち上げ手段（ｉ、ｊ）によって行われる。これらの持ち上げ手段（ｉ、ｊ）は、図１に示すように、液圧シリンダ（ｉ）及びハンドル（ｊ）を含む。

次に、図３（ａ）及び図４（ａ）に示すように、人が休息位置にある場合には、アームは上方に向いており、液圧シリンダ（ｉ）はフリー状態にある。患者をベッドから持ち上げようとする場合には、液圧シリンダ（ｉ）に液圧力を供給する。液圧シリンダ（ｉ）が上方に伸長し、バー（ｈ）の中央アームを持ち上げる。これを図３（ｂ）に示す。バーが回転し、バーのアームが下方に回転する。

これにより、側ガード(ｆ）を越えてストラップ／ネット（ｅ）を引っ張り、その結果、ストラップ／ネット（ｅ）が人をベッドから持ち上げる。これは、空気を通し(airing)たりベッドを交換したりすることを目的として行われる。この特定の状況を図３（ｂ）及び図４（ｂ）に示す。

更に、室内便器（ｇ）が中間フレーム（ｂ）の下にヒンジ（ｎ）及びリンク（ｏ）を用いて設置されている。

室内便器（ｇ）の位置は、リンク（ｏ）によって制御される。室内便器（ｇ）にはクッション（ｐ）が設けられており、このクッション（ｐ）は、室内便器（ｇ）と中間フレーム（ｂ）との間に配置される。リンク（ｏ）を後方に引っ張ると、室内便器（ｇ）がベッドからリンク側から下げられる。室内便器（ｇ）は、クッションパッド（ｐ）とともに下げられる。

室内便器（ｇ）を使用しようとする場合には、クッションパッド（ｐ）を室内便器（ｇ）から分離できる。制御リンク（ｏ）を押すと、室内便器（ｇ）がその元の位置に戻り、いつでも使用できる状態になる。室内便器（ｇ）の様々な作動状態及び位置が図５（ａ）、図５（ｂ）、及び図５（ｃ）に示してある。

本発明の一実施例によれば、持ち上げ手段は、機械的に、電気的に、液圧式に、又は空気圧式に作動できる。電動モータによって電気的に作動してもよいし、液圧ポンプによって液圧式に作動してもよいし、空気圧によって空気圧式に作動してもよい。

ベッドのフレーム及び他の構成要素は、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、真鍮、又はその合金等の金属を使用することによって製造できる。全ての部品は、ベッドの重量を低減するため、ゴム、プラスチック、ナイロン、テフロン（登録商標）、ファイバ又は他の合成材料等の材料から形成されていてもよい。本発明のベッドは、様々な体格の人／患者に適した様々な大きさで製造できる。

［本発明のベッドの様々な適用態様］
１．単なるベッド
２．椅子
３．室内便器を持つベッド又は椅子
４．空気を通したりベッド及びベッドシーツを交換したりする目的で患者をベッドから約４インチ乃至６インチ持ち上げる。

次に、各用途を詳細に説明する。
１．単なるベッド
通常の状態では、全てのフレーム（ａ、ｂ、ｃ、ｄ）は水平に伸びており、ベッドは単なるベッドとして作用する。これを図１に示す。

２．椅子
ねじ山を備えたロッド（ｌ）を回すことによってフレーム（ａ）を直立位置に保持し、フレーム（ｃ、ｄ）を下げると、ベッドは完全に椅子として作用する。この位置を図２（ｂ）に示す。

３．室内便器を持つベッド又は椅子
ベッドをベッドとして、又は椅子として作用する方法を説明した。次に、ベッドを室内便器として作用する方法を説明する。

室内便器には、この室内便器（ｇ）と中間フレーム（ｂ）との間に配置されたクッション（ｐ）が設けられている。リンク（ｏ）を後方に引っ張ると、室内便器がベッドからリンク側から下げられる。室内便器（ｇ）は、クッションパッド（ｐ）とともに下げられる。

クッションパッドは、室内便器（ｇ）を使用しようとする場合に室内便器（ｇ）から分離できる。制御リンク（ｏ）を押すことによって、室内便器（ｇ）はその元の位置に戻り、いつでも使用できる。室内便器（ｇ）の様々な作動状態及び位置が図５（ａ）、図５（ｂ）、及び図５（ｃ）に示してある。

４．空気を通したりベッド及びベッドシーツを交換したりする目的で患者をベッドから約４インチ乃至６インチ持ち上げる。

患者をベッドから持ち上げようとする場合には、液圧シリンダ（ｉ）にポンプ作用を加えなければならない。液圧シリンダ（ｉ）が伸長し、バー（ｈ）の中央アームを持ち上げる。これを図３（ｂ）に示す。バーが回転し、バーのアームが下方に回転する。

これにより、側ガード(ｆ）を越えてストラップ／ネット（ｅ）を引っ張り、その結果、ストラップ／ネット（ｅ）が人をベッドから持ち上げる。これは、空気を通したりベッドを交換したりすることを目的として行われる。この特定の状況を図３（ｂ）及び図４（ｂ）に示す。

本発明によるベッドの利点
１．寝たきりの人をストラップ／ネット（ｅ）に載せてベッドから約４インチ乃至６インチ持ち上げることができ、ベッドと常に接触している状態を避けるために長時間に亘ってその位置に保持でき、身体周囲に空気を通すことができる。
２．更に、この持ち上げ位置により、ベッド又はベッドシーツの交換を非常に容易に行うことができる。
３．持ち上げ及び下降構成により、病人用便器を人の下に非常に容易に置くことができる。
４．本発明のベッドは、完全な椅子位置を形成するように角度を変えることができる多数のフレームを含む。これらのフレームは、更に、快適に過ごすための安楽椅子位置を形成するように角度を変えることができる。
５．本発明のベッドには室内便器が備え付けられている。
６．これにより、患者を人力で持ち上げる労力がなくなる。
７．これにより、患者を掴み損なって落としてしまう危険がなくなる。

本発明のベッドにより、空気を通すため、ベッドを交換するため、及び患者の液体を吸収するため、患者をベッドから約４インチ乃至６インチ持ち上げることができる。

このベッドは、高齢者、永久的な又は一時的な身体障害者、痙性麻痺患者、麻痺者、又は何らかの他の理由で移動が制限されている人にとって有用である。
このベッドは、病院において、個人的な介護において、及び家族が寝たきりの患者の介護を行う上で有用である。仕事を容易に安全にし、そしてストレスをなくす。

本発明は、上文中に説明した実施例に限定されず、所望であれば、特許請求の範囲及び本明細書全体から読み取ることができる本発明の要旨及び精神から逸脱することなく、様々な変更を加えることができる。これらの変更は全て、本発明の技術的範囲に含まれる。

ＢＣ 患者用便器付きベッド兼車椅子
Ｍ 主フレーム
ａ 上フレーム
ｂ 中央フレーム
ｃ 下フレーム
ｄ 最下フレーム
ｅ ストラップ／ネット
ｆ 側ガード
ｇ 室内便器
ｈ アームを持つ回転可能なバー
ｉ 液体シリンダ
ｊ ハンドル
ｋ ねじ山を備えたロッド／ジャッキ
ｌ ねじ山を備えたロッド／ジャッキ
ｍ ねじ山を備えたロッド／ジャッキ
ｎ ヒンジ
ｏ リンク
Ｐ クッション
Ｌ１ 脚部
Ｌ２ 脚部
Ｌ３ 脚部
Ｌ４ 脚部

Claims (12)

1. 患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   −少なくとも四本の脚部で立っている矩形の主フレームと、
   −前記主フレームに装着した四つのフレームであって、これらの四つのフレームのうちの上フレーム及び二つの下フレームが前記主フレームに移動自在に装着されており、中間フレームが前記主フレームに永久的に固定されており、前記移動自在の上フレームは患者の上体及び頭部を支持し、前記二つの移動自在の下フレームは患者の脚部分を支持し、前記中間固定フレームは患者の臀部を支持し、別のフレームが最下フレームの上に装着されている、四つのフレームと、
   −患者を前記ベッドから持ち上げるときに患者の身体を上側に受け入れるため、前記ベッドの幅に亘って延びる少なくとも七つのストラップ又はネットであって、これらのストラップ又はネットは、一端が前記主フレームに固定されており、他端が回転可能なバーのアームに連結されており、前記バーは、前記主フレームの長い方の側部を支持する二つの脚部の間に連結されており、前記アームを持つ前記バーは回転できる、ストラップ又はネットと、
   −前記ストラップ又はネットを上側に支持するため、及び患者が落下しないようにするため、前記主フレームの両側に固定された側ガードと、
   −患者を持ち上げようとするとき、前記ストラップ又はネットに載せた患者の身体を持ち上げるための持ち上げ手段であって、前記バーをそのアームとともに下方に回転し、最終的には前記ストラップ又はネットを前記側ガード上で引っ張って患者をベッドから持ち上げて離すように、前記回転可能なバーの中央アームを持ち上げる、持ち上げ手段と、
   −前記中間フレームの下にヒンジ及びリンクを用いて装着された室内便器であって、前記室内便器の位置は、前記リンクによって制御され、前記室内便器にはクッションが設けられており、このクッションは前記室内便器と前記中間フレームとの間に配置される、室内便器とを含む、患者用便器付きベッド兼車椅子。
2. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   前記上フレーム、前記中間フレーム、及び前記下フレームは、これらのフレームの移動を制御するためのねじ山を備えた回転ロッドと関連している、患者用便器付きベッド兼車椅子。
3. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   前記上フレームは、前記ねじ山を備えた回転ロッドを使用して、頭部を低くした就寝位置から直立着座位置までの範囲の様々な角度で傾けることができる、患者用便器付きベッド兼車椅子。
4. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   前記下フレームは、前記ねじ山を備えた回転ロッドを使用して、脚を真っ直ぐに伸ばした就寝位置から脚を直角に曲げた着座位置までの範囲の様々な角度で傾けることができる、患者用便器付きベッド兼車椅子。
5. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   前記最下フレームの上側のフレームは、折り畳み式に連結された三つの部品を含む、患者用便器付きベッド兼車椅子。
6. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   前記回転可能なバーに設けられたアームの数は、ストラップ又はネットと同数である、患者用便器付きベッド兼車椅子。
7. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   前記持ち上げ手段は、液圧−機械的に作動する、患者用便器付きベッド兼車椅子。
8. 請求項７に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   前記液圧−機械的構成は、ハンドルを持つ液圧シリンダを含む、患者用便器付きベッド兼車椅子。
9. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
   前記持ち上げ手段は、電動モータによって電気的に作動する、患者用便器付きベッド兼車椅子。
10. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
    前記持ち上げ手段は、液圧ポンプによって液圧式に作動する、患者用便器付きベッド兼車椅子。
11. 請求項１に記載の患者用便器付きベッド兼車椅子において、
    前記持ち上げ手段は、空気圧によって空気圧式に作動する、患者用便器付きベッド兼車椅子。
12. 上文中に説明し、添付図面に示した患者用便器付きベッド兼車椅子。
    
    

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