JP2011257550A - 投写型映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】持ち運ばれるときに、ダストボックスに溜めた塵埃がその開口から流出しない可能性を高めることができる投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、エアフィルタ34が設けられる筐体10と、エアフィルタ34を掃除するブラシ45と、ブラシ45に向けて開口してブラシ45に付着した塵埃を溜めるダストボックス5とを備え、筐体10にハンドル11が設けられる投写型映像表示装置である。ハンドル11は、ハンドル11を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。
【選択図】図11
【解決手段】プロジェクタ1は、エアフィルタ34が設けられる筐体10と、エアフィルタ34を掃除するブラシ45と、ブラシ45に向けて開口してブラシ45に付着した塵埃を溜めるダストボックス5とを備え、筐体10にハンドル11が設けられる投写型映像表示装置である。ハンドル11は、ハンドル11を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。
【選択図】図11
Description
本願発明は、筐体にハンドルが設けられた投写型映像表示装置に関する。
上記投写型映像表示装置として、ハンドルを備えたプロジェクタが開示されている(例えば、特許文献1及び2参照)。プロジェクタの筐体にハンドルが設けられていれば、そのハンドルを把持して、プロジェクタを容易に持ち運ぶことができる。
また、一般的に、プロジェクタの筐体に、筐体の内部へ流入しようとする空気中の塵埃を捕捉するためのエアフィルタが設けられることが知られている。また、所定の直線方向に移動してエアフィルタを掃除するブラシを備えたプロジェクタが開示されている(例えば、特許文献3及び4参照)。
ところで、エアフィルタが掃除されることによってブラシに付着した塵埃は、ブラシの掃除能力が低下しないように、ブラシから除去されることが好ましい。さらに、ブラシから除去された塵埃は、筐体の内部へ再度流入しようとしないように、ダストボックスに溜められることが好ましい。即ち、エアフィルタを掃除するブラシを備えたプロジェクタにおいて、エアフィルタの掃除効率を高めるためには、ブラシに向けて開口してブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスを備えるように構成することが好ましい。
しかしながら、プロジェクタを持ち運ぶときに、ダストボックスの開口が下方に向けられたときには、ダストボックスに溜めた塵埃がその開口から流出するという問題がある。筐体にハンドルが設けられているときには、そのハンドルを用いてプロジェクタが持ち運ばれることが期待され、ハンドルが設けられている態様によっては、ダストボックスの開口が下方に向けられる可能性が高い。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、持ち運ばれるときに、ダストボックスに溜めた塵埃がその開口から流出しない可能性を高めることができる投写型映像表示装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、エアフィルタが設けられる筐体と、エアフィルタを掃除するブラシと、ブラシに向けて開口してブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスとを備え、筐体にハンドルが設けられる投写型映像表示装置であって、ハンドルは、このハンドルを把持して筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、エアフィルタが設けられる筐体と、エアフィルタを掃除するブラシと、ブラシに向けて開口してブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスとを備え、筐体にハンドルが設けられる投写型映像表示装置であって、ハンドルは、このハンドルを把持して筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、筐体に設けられるハンドルは、このハンドルを把持して筐体を持ち上げたときに、ブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている。このため、投写型映像表示装置を持ち運ぶ際に、このハンドルを把持して筐体を持ち上げることにより、ハンドルを用いてダストボックスの開口を上方に向けた状態で投写型映像表示装置を持ち運ぶことができる。従って、投写型映像表示装置が持ち運ばれるときに、ダストボックスに溜めた塵埃がその開口から流出しない可能性を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投写型映像表示装置であって、筐体は複数の側面を有し、複数の側面のうち、いずれか1つの側面のみにハンドルが設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、筐体が有する複数の側面のうち、いずれか1つの側面のみにハンドルが設けられている。筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられているハンドル以外にも他のハンドルが筐体に設けられている場合には、筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口を上方に向けるために把持すべきハンドルを認識しにくい。従って、筐体が有する複数の側面のうち、いずれか1つの側面のみにハンドルが設けられていることにより、複数の側面のうち2つ以上の側面にハンドルが設けられている場合に比べて、ダストボックスの開口を下方に向けて筐体が持ち上げられる可能性を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の投写型映像表示装置であって、ハンドルは、ダストボックスが開口する方向に対して垂直な方向に延びて設けられた把持部により構成され、把持部が、ダストボックスが開口する方向に設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、ハンドルは、ダストボックスが開口する方向に対して垂直な方向に延びて設けられた把持部により構成され、把持部が、ダストボックスが開口する方向に設けられる。このため、把持部が水平方向に延びるようにハンドルを把持しながら、ダストボックスよりも把持部が上方となるように筐体を持ち上げることにより、ダストボックスの開口を上方に向けた状態で投写型映像表示装置を持ち運ぶことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置であって、ハンドルが複数設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、1つの側面にハンドルが1つのみ設けられている場合に比べて、筐体を持ち上げるときの利便性の向上を図ることができる。
上記構成によれば、1つの側面にハンドルが1つのみ設けられている場合に比べて、筐体を持ち上げるときの利便性の向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、エアフィルタが設けられる筐体と、エアフィルタを掃除するブラシと、ブラシに向けて開口してブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスとを備え、筐体にハンドルが設けられる投写型映像表示装置であって、ハンドルが筐体に複数設けられ、複数のハンドルのうち所定のハンドルは、このハンドルを把持して筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられ、複数のハンドルのうち所定のハンドルが、他のハンドルに比べて優先して把持されるべきであることの指標となる指標部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、筐体に設けられる所定のハンドルは、このハンドルを把持して筐体を持ち上げたときに、ブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている。このため、投写型映像表示装置を持ち運ぶ際に、この所定のハンドルを把持して筐体を持ち上げることにより、ダストボックスの開口を上方に向けた状態で投写型映像表示装置を持ち運ぶことができる。また、ハンドルが筐体に複数設けられているため、1つのハンドルのみが筐体に設けられている場合に比べて、例えば2人で投写型映像表示装置を持ち運ぶ際の利便性の向上を図ることができる。また、投写型映像表示装置は、複数のハンドルのうち、筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている所定のハンドルが、他のハンドルに比べて優先して把持されるべきであることの指標となる指標部を有している。このため、筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口を上方に向けるために把持すべきハンドルを認識しにくい場合であっても、指標部を参照して筐体を持ち上げることにより、ダストボックスの開口を上方に向けた状態で投写型映像表示装置を持ち運ぶことができる。従って、投写型映像表示装置が持ち運ばれるときに、ダストボックスに溜めた塵埃がその開口から流出しない可能性を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の投写型映像表示装置であって、光軸を中心として映像の光を投射する投射レンズを備え、筐体は複数の側面を有し、所定のハンドルが、複数の側面のうち所定の側面に設けられるとともに、他のハンドルが他の側面に設けられ、所定の側面から他の側面までの距離を二等分する筐体の中心線に対して、優先して把持すべき所定のハンドル側に光軸を偏心させて設けられた投射レンズにより、指標部が構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、筐体の中心線に対して、複数のハンドルのうち他のハンドルに比べて優先して把持すべき上記所定のハンドル側に光軸を偏心させて設けられた投射レンズにより、上記指標部が構成されている。筐体の中心線に対して光軸が偏心するように投射レンズが設けられている場合には、投写型映像表示装置を持ち運ぶ者が、その重心も筐体の中心線から上記所定のハンドル側に偏心しているものと予想する可能性が高い。持ち運ばれるときに発生する投写型映像表示装置の揺れを抑制するためには、把持されるハンドルと投写型映像表示装置の重心が近いことが好ましいため、投写型映像表示装置を持ち運ぶ者によって、上記所定のハンドルが把持されて筐体が持ち上げられることが期待される。従って、上記構成によれば、投射レンズの配置態様をもって上記指標部を構成することができる。
請求項7に記載の発明は、エアフィルタが設けられる筐体と、エアフィルタを掃除するブラシと、ブラシに向けて開口してブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスとを備え、筐体にハンドルが設けられる投写型映像表示装置であって、ハンドルが筐体に複数設けられ、複数のハンドルのうち、所定のハンドルは、このハンドルを把持して筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられるとともに、他のハンドルは、このハンドルを把持して筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が下方に向けられるように設けられ、複数のハンドルのうち他のハンドルに比べて所定のハンドルの近くに重心を有することを特徴とする。
上記構成によれば、筐体に設けられる所定のハンドルは、このハンドルを把持して筐体を持ち上げたときに、ブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている。このため、投写型映像表示装置を持ち運ぶ際に、この所定のハンドルを把持して筐体を持ち上げることにより、ダストボックスの開口を上方に向けた状態で投写型映像表示装置を持ち運ぶことができる。また、ハンドルが筐体に複数設けられているため、1つのハンドルのみが筐体に設けられている場合に比べて、例えば2人で投写型映像表示装置を持ち運ぶ際の利便性の向上を図ることができる。また、投写型映像表示装置は、筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が下方に向けられるように設けられている他のハンドルに比べて、筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている所定のハンドルの近くに重心を有している。従って、上記所定のハンドルを把持して筐体を持ち上げたときには、他のハンドルを把持して筐体を持ち上げたときに比べて、把持したハンドルから重心までの距離が短い。このため、持ち運ばれるときに発生する投写型映像表示装置の揺れを抑制するためには、上記所定のハンドルを把持して筐体を持ち上げることが好ましく、投写型映像表示装置を持ち運ぶ者は、その重心の位置を考慮して、上記所定のハンドルを把持する可能性が高い。この所定のハンドルを把持して筐体を持ち上げたときに、ダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている。よって、投写型映像表示装置が、複数のハンドルのうち上記所定のハンドルに比べて他のハンドルの近くに重心を有する場合に比べて、ダストボックスの開口を上方に向けて筐体が持ち上げられる可能性を高めることができる。従って、投写型映像表示装置が持ち運ばれるときに、ダストボックスに溜めた塵埃がその開口から流出しない可能性を高めることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の投写型映像表示装置であって、光軸を中心として映像の光を投射する投射レンズを備え、筐体は複数の側面を有し、所定のハンドルが、複数の側面のうち所定の側面に設けられるとともに、他のハンドルが他の側面に設けられ、所定の側面から他の側面までの距離を二等分する筐体の中心線に対して、所定のハンドル側に光軸を偏心させて投射レンズが設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、筐体の中心線に対して、上記所定のハンドル側に光軸を偏心させて投射レンズが設けられている。投写型映像表示装置の重心が偏心していることを、筐体の中心線に対して光軸が偏心している投射レンズにより示すことで、ダストボックスの開口を上方に向けて筐体が持ち上げられる可能性をより高めることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の投写型映像表示装置であって、ダストボックスが開口する方向に平行な方向において、重心と所定のハンドルとが一直線上に位置することを特徴とする。
上記構成によれば、ダストボックスが開口する方向に平行な方向において、投写型映像表示装置の重心と上記所定のハンドルとが一直線上に位置するため、重心の直上に所定のハンドルが位置するように筐体を持ち上げることによって、ダストボックスの開口が上方に向けられる。
請求項10に記載の発明は、請求項5〜9のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置であって、所定のハンドルが複数設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、ブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている所定のハンドルが1つのみ設けられている場合に比べて、筐体を持ち上げるときの利便性の向上を図ることができる。
上記構成によれば、ブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている所定のハンドルが1つのみ設けられている場合に比べて、筐体を持ち上げるときの利便性の向上を図ることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置であって、筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられているハンドルは、ダストボックスが開口している方向に位置することを特徴とする。
上記構成によれば、筐体を持ち上げたときにダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられているハンドルは、ダストボックスが開口している方向に位置するため、ハンドルがダストボックスよりも上方に位置するように筐体を持ち上げることによって、ダストボックスの開口が上方に向けられる。
本発明によれば、投写型映像表示装置が持ち運ばれるときに、ダストボックスに溜めた塵埃がその開口から流出しない可能性を高めることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態である第1の実施形態について図1〜図11を参照しながら説明する。
以下、本発明を具体化した一実施形態である第1の実施形態について図1〜図11を参照しながら説明する。
図1に示すように、プロジェクタ1は、電子部品や光学部品を内蔵する筐体10を備えている。プロジェクタ1は、スクリーンや壁等の平面上に映像を投写して表示する投写型映像表示装置である。以下、プロジェクタ1が映像の光を投射する方向を前後方向における前方とする。また、プロジェクタ1を水平面(図示略)に設置したときに、水平面に平行な方向であって前後方向に直交する方向を左右方向とする。
図1及び図2に示すように、樹脂材料からなる略直方体状の筐体10は、プロジェクタ1が水平面に設置されたときに筐体10の外部に露出する表面として、前側に設けられる前面10aと、前側の反対側である後側に設けられる後面10bとを有している。
さらに、筐体10は、プロジェクタ1が水平面に設置されたときに筐体10の外部に露出する表面として、右側に設けられる側面10cと、左側に設けられる側面10dとを有している。図2に示すように、側面10dには2つのハンドル11,12が設けられている。
ハンドル11,12は持ち手となる形状に形成されている。具体的には、ハンドル11は、筐体10の表面である側面10dから左方へ突出する2つの突出部11aと、2つの突出部11aを接続して前後方向に延びて設けられた把持部11bとを有している。また、ハンドル12も、筐体10の表面である側面10dから左方へ突出する2つの突出部12aと、2つの突出部12aを接続して前後方向に延びて設けられた把持部12bとを有している。
ハンドル11,12は、前後方向において間隔をあけて設けられている。このように筐体10にハンドル11,12が設けられるプロジェクタ1を一人で持ち運ぶときには、一方の片手でハンドル11の把持部11bを把持するとともに、他方の片手でハンドル12の把持部12bを把持して、プロジェクタ1を容易に持ち運ぶことができる。
なお、ハンドル11,12は、筐体10と同一の材料により筐体10に一体的に形成されていてもよく、筐体10に着脱可能または収納可能とするために、筐体10とは異なる部材により形成されていてもよい。また、ハンドル11,12は、筐体10に直接設けられていなくてもよい。
さらに、筐体10は、プロジェクタ1が水平面に設置されたときにその水平面と対向する底面10e(図11参照)と、底面10eの反対側に設けられた外面10fとを有している。従って、底面10eを下側に設けた場合には、外面10fは下側の反対側である上側に設けられる。
図3に示すように、プロジェクタ1は映像を表示するための光学系2を備えている。筐体10の内部には、光学系2を構成する光学部品として、映像表示用の光源であるランプ21a,21b,21c,21dと、白色光を赤・緑・青の三原色の光に分離するダイクロイックミラー26r,26bと、三原色の光に対応した液晶ライトバルブ27r,27g,27bとが設けられている。
超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電ランプにより構成されるランプ21a,21b,21c,21dの各々は、白色光を光軸方向に平行な平行光として発する。図3において、一点鎖線L1は、ランプ21a,21bの光軸L1であって、一点鎖線L2は、ランプ21c,21dの光軸L2である。2つのランプ21a,21bが左右方向において対向するように配置されるとともに、2つのランプ21c,21dが左右方向において対向するように配置されている。従って、本実施形態においては、左右方向がランプ21a,21b,21c,21dの光軸方向(光軸L1,L2に平行な方向)である。なお、前方または後方から見て光軸L1と光軸L2とが重ならないようにランプ21a,21b,21c,21dが設けられている。
ランプ21a,21b,21c,21dの各々が発する光は、全反射ミラー22により液晶ライトバルブ27r,27g,27bに導かれる。このとき、光が液晶ライトバルブ27r,27g,27bに入射するまでに、一対のフライアイレンズにより構成されるインテグレータレンズ23によって照度分布の均一化が図られるとともに、偏光変換素子24によって偏光方向が所定方向に揃えられる。また、集光レンズ25によって光束が収束されて液晶ライトバルブ27r,27g,27bに入射するように構成されている。
ランプ21a,21b,21c,21dが発する白色光は、赤色の波長の光が透過するダイクロイックミラー26rと、青色の波長の光が透過するダイクロイックミラー26bとにより、赤色の波長の光(以下、「赤色光」)と緑色の波長の光(以下、「緑色光」)と青色の波長の光(以下、「青色光」)とに分離される。
白色光から分離された赤色光は液晶ライトバルブ27rに入射する。液晶ライトバルブ27rは、画像を構成する画素毎に光の透過率が変更可能なライトバルブであって、液晶パネルや偏光板(いずれも図示略)を含んでいる。液晶ライトバルブ27rに入射した赤色光が、液晶ライトバルブ27rを透過することによって赤色の映像が生成される。
白色光から分離された緑色光は液晶ライトバルブ27gに入射する。液晶ライトバルブ27gも、液晶ライトバルブ27rと同様に画素毎に光の透過率が変更可能なライトバルブである。液晶ライトバルブ27gに入射した緑色光が、液晶ライトバルブ27gを透過することによって緑色の映像が生成される。
白色光から分離された青色光は液晶ライトバルブ27bに入射する。液晶ライトバルブ27bも、液晶ライトバルブ27r,27gと同様に画素毎に光の透過率が変更可能なライトバルブである。液晶ライトバルブ27bに入射した青色光が、液晶ライトバルブ27bを透過することによって青色の映像が生成される。
さらに、筐体10内には、光学系2を構成する光学部品として、三原色の映像の光を合成するクロスダイクロイックプリズム28と、映像の光を投射するレンズ群を備えた投射レンズ29とが設けられている。
液晶ライトバルブ27r,27g,27bにおいて生成された赤・緑・青の映像の光が、クロスダイクロイックプリズム28に入射して、クロスダイクロイックプリズム28において合成されることにより、3色以上のフルカラーの映像が生成される。生成されたフルカラーの映像の光は、クロスダイクロイックプリズム28から出射されて投射レンズ29に入射する。
投射レンズ29は、プロジェクタ1の前方に設けられるスクリーンや壁等の平面に向けて3色以上のフルカラーの映像の光を投射する。このようにしてプロジェクタ1は平面上に映像を表示する。図3において、一点鎖線L3は、投射レンズ29の光軸L3であって、投射レンズ29は、光軸L3を中心として映像の光を投射する。図3に示すように、前後方向と左右方向とに直交する方向から見て、投射レンズ29の光軸L3は、光軸L1,L2に対して垂直である。即ち、光軸L3と、光軸L1,L2とは、互いに異なる方向に平行である。
発光に伴い発熱するランプ21a,21b,21c,21dの長寿命化のためには、ランプ21a,21b,21c,21dの光軸方向を鉛直方向に向けないようにする必要がある。即ち、光軸L1,L2が水平方向に延びるように設けられる必要がある。本実施形態においては、投射レンズ29の光軸L3に平行な方向が、ランプ21a,21b,21c,21dの光軸L1,L2に平行な方向と異なる。このため、光軸L1,L2を鉛直方向に延びないように水平方向に平行に設けながら、光軸L3に平行な方向(投射レンズ29の光軸方向)を変化させて、種々の平面上に映像を表示することができる。具体的には、例えば、底面10eを水平面または天井と対向するようにプロジェクタ1を設置することにより、スクリーンや壁に映像を表示することが可能であり、底面10eを壁と対向するようにプロジェクタ1を設置することにより、床または天井に映像を表示することが可能である。
以上のように、本実施形態に係るプロジェクタ1は、3板式の液晶プロジェクタであって、一画像を4つの光源により映し出す4灯式の投写型映像表示装置である。プロジェクタ1は、上記光学部品の他にも、液晶ライトバルブ27r,27g,27bを構成する液晶パネルを駆動するための電子部品(不図示)や、光学部品及び電子部品を冷却するためのファンである吸気ファン(図示略)を筐体10内に備えている。
プロジェクタ1は、光学部品等を冷却するための空気を筐体10の外部から内部へ流入させるとともに、筐体10の内部へ流入しようとする空気中の塵埃を捕捉するためのエアフィルタ装置3(図1参照)を備えている。以下、筐体10の内部へ向かう方向を内方とするとともに、この内方と反対側の方向であって筐体10の外部へ向かう方向を外方として、エアフィルタ装置3を説明する。
図4に示すように、筐体10の底面10e側に設けられるエアフィルタ装置3は、筐体10の前面10a側から引き出されることによって、プロジェクタ1から取り外すことができるように構成されている。即ち、エアフィルタ装置3は、前後方向にスライドさせることによって、プロジェクタ1に対して着脱可能に構成されている。
エアフィルタ装置3は、樹脂材料からなる基材31を備えている。基材31には、吸気口である四角形状の開口31aが形成されるとともに、この開口31aを覆うように静電フィルタ32が基材31に設けられている。さらに、基材31には、静電フィルタ32と同様に開口31aを覆うウレタンフィルタ33(図9参照)が設けられている。ウレタンフィルタ33はウレタンにより形成されたエアフィルタである。
断面が波形状の静電フィルタ32は、静電気を帯電する繊維により構成されたエアフィルタである。弾性変形可能な静電フィルタ32及びウレタンフィルタ33は、基材31に埋め込まれるように設けられ、基材31から抜け落ちないように基材31に一体的に形成された突起31bによって移動が規制されている。
図5は、図4に示すエアフィルタ装置3の反対側、即ち筐体10の外部に向けて設けられる側を図示したエアフィルタ装置3の斜視図である。また、図6は、外方から見た場合のエアフィルタ装置3の平面図である。
図5及び図6に示すように、エアフィルタ装置3は、静電フィルタ32及びウレタンフィルタ33よりも外方に設けられたエアフィルタ34を備えている。エアフィルタ34は、格子状に形成された枠部材34Aに接着または融着されて設けられている。枠部材34Aが基材31にねじ止めされることによって、エアフィルタ34が開口31aを覆うように基材31に設けられる。
また、基材31には、直線状に形成されるとともに外方に向けられた歯を有するギアとして、第1のラック35と第2のラック36とがねじ止めにより固定されて設けられている。第1のラック35は、エアフィルタ34の前方において、左右方向に延びるように設けられるとともに、第2のラック36は、エアフィルタ34の後方において、左右方向に延びるように設けられている。このようにして、一対のラック35,36は、エアフィルタ34を挟むようにして互いに平行に設けられている。
また、基材31の前側端部には、エアフィルタ装置3がプロジェクタ1に取り付けられたときに、プロジェクタ1が備えるコネクタ(図示略)と接続されるコネクタ37が設けられている。このコネクタ37が、プロジェクタ1のコネクタと接続されることにより、プロジェクタ1からエアフィルタ装置3が備える電気部品に電力が供給可能となる。
さらに、基材31の前側端部には、エアフィルタ装置3がプロジェクタ1に取り付けられたときに筐体10の表面と段差がない状態(即ち、面一)で設けられるパネル38が取り付けられている。
エアフィルタ34等を備えるエアフィルタ装置3がプロジェクタ1に取り付けられることにより、筐体10にはエアフィルタ34等により構成される3層のエアフィルタが設けられる。
エアフィルタ装置3は、エアフィルタ34を自動的に掃除する掃除ユニット4を備えている。即ち、エアフィルタ装置3は、エアフィルタ34と掃除ユニット4とを備えるエアフィルタ掃除装置である。略直方体状の掃除ユニット4は、エアフィルタ34を掃除しない状態においては、外方及び内方から見てエアフィルタ34と重ならない位置に配置されている。
図7は、図5に示す掃除ユニット4が備えるケース41から、ケース41にねじ止めにより固定されるダストボックス5及びカバー46,47を取り外した状態の分解斜視図である。また、図8は、ダストボックス5を展開した状態を示す斜視図である。図9は、図6におけるA−A線矢視断面の模式図である。
図7に示すように、掃除ユニット4は、エアフィルタ34を掃除するブラシ45、ブラシに付着した埃を溜めるダストボックス5、ブラシ45およびダストボックス5が設けられるケース41、ブラシ45から埃を除去する除塵体6(図8参照)等を備えている。
前後方向に延びて形成されたケース41の前側端部には、小型の電動モータ42を収容するモータ収容部41aが設けられている。また、ケース41の左側端部には、ケース41の前側端部から後側端部にわたって、電動モータ42によって回転させられる回転軸43を収容する回転軸収容部41bが設けられている。
また、ケース41の後側端部には、回転軸43の回転をブラシ45に伝達するための動力伝達機構44を収容する動力伝達機構収容部41cが設けられている。前側端部に設けられたモータ収容部41aと、後側端部に設けられた動力伝達機構収容部41cとは、前後方向において間隔をあけて設けられている。従って、ケース41内においてモータ収容部41aと動力伝達機構収容部41cとの間には空間が形成されている。この空間は、左側端部に設けられた回転軸収容部41bよりも右方に設けられた空間であって、この空間にブラシ45とダストボックス5とが設けられる。
モータ収容部41aに収容された電動モータ42は、掃除ユニット4が備える動力源である。電動モータ42は、ケース41にねじ止めされたモータカバー42Aにより覆われている。電動モータ42は、かさ歯車42bが先端に設けられた出力軸42aを有している。電気部品である電動モータ42は、コネクタ37を介してプロジェクタ1から供給される電力により、かさ歯車42bを回転させる。電動モータ42が有する出力軸42aは、左方へ延びて設けられて、かさ歯車42bは回転軸収容部41b内に設けられて、回転軸43が有するかさ歯車43aと噛み合っている。
また、モータ収容部41aには、電動モータ42に電力を供給するための配線が形成されたプリント配線板42Bが収容されている。ケース41とともに左右方向に移動する電動モータ42においては、プリント配線板42Bにフィルム状のフレキシブルケーブル(不図示)が接続されることが好ましい。即ち、ケース41内に設けられた電動モータ42は、フレキシブルケーブルを介して、基材31に設けられたコネクタ37と接続されることが好ましい。
回転軸収容部41bに収容された回転軸43は、前後方向に延びて設けられた金属材料からなる軸部材である。回転軸43には、かさ歯車42bと噛み合うかさ歯車43aと、動力伝達機構44に接続される平歯車43bとが設けられている。従って、電動モータ42は、かさ歯車42b,43aを介して、回転軸43を回転させるとともに、回転軸43の平歯車43bを介して、動力伝達機構44に回転力を伝達する。
さらに、回転軸43の前側端部には、回転体の外周に歯を有するギアとして、樹脂材料からなる第1のピニオン43Aが設けられるとともに、回転軸43の後側端部には、同様に、樹脂材料からなる第2のピニオン43Bが設けられている。第1のピニオン43Aは、ケース41の前方に突出して設けられるとともに、第2のピニオン43Bは、ケース41の後方に突出して設けられている。第1のピニオン43Aは、第1のラック35と噛み合う。また、第2のピニオン43Bは、第2のラック36と噛み合う。従って、電動モータ42は、回転軸43に設けられてラック35,36と噛み合うピニオン43A,43Bを回転させて、掃除ユニット4を左右方向に移動させる。
かさ歯車43aと第1のピニオン43Aは、耐摩耗性に優れた1つの樹脂部材48により形成されている。また、かさ歯車43bと第2のピニオン43Bも、耐摩耗性に優れた1つの樹脂部材49により形成されている。かさ歯車43aと第1のピニオン43Aとの間において樹脂部材48に設けられた円筒状の中間部がケース41の前側端部により支持されるとともに、かさ歯車43bと第2のピニオン43Bとの間において樹脂部材49に設けられた円筒状の中間部がケース41の後側端部により支持されている。このようにして、回転軸43はケース41により回転可能に支持されている。なお、ケース41の前側端部及び後側端部以外の部位においても、回転軸43はケース41により回転可能に支持されている。
動力伝達機構収容部41cに収容された動力伝達機構44は、平歯車43bと噛み合う機械要素により構成されている。動力伝達機構44には、ブラシ45を構成する軸部材45aに接続され、回転軸43の回転力をブラシ45に伝達する。従って、電動モータ42が回転軸43を回転させることにより、ブラシ45も回転する。なお、動力伝達機構44は、ダストボックス5に塵埃が溜まる方向のみにブラシ45を回転させるように、ワンウェイクラッチにより構成されていることが好ましい。
ブラシ45は、金属または樹脂材料からなる軸部材45aと、軸部材45aの外周において回転する軸部材45aの遠心方向に向けて設けられた繊維45bとにより構成されている。ブラシ45の前後方向における両端部において、軸部材45aがケース41に支持されることによって、ブラシ45はケース41により回転可能に支持されている。円筒状の繊維45bは、その一部がケース41内から内方に突出するように設けられている。従って、掃除ユニット4がエアフィルタ34と対向して移動しながら、ブラシ45が回転することにより、エアフィルタ34が掃除されて、ブラシ45の繊維45bに塵埃が付着する。
カバー46は、ケース41の前側端部に対してねじ止めにより固定される。カバー46がケース41に設けられることにより、ケース41内の前側端部に設けられる電動モータ42及びプリント配線板42B及びかさ歯車42b,43aが、カバー46により覆われる。カバー46がケース41にねじ止めされることにより、回転軸43及びブラシ45の軸部材45aはケース41だけでなくカバー46によっても回転可能に支持される構成となっている。
カバー47は、ケース41の後側端部に対してねじ止めにより固定される。カバー47がケース41に設けられることにより、ケース41内の後側端部に設けられる平歯車43b及び動力伝達機構44が、カバー47により覆われる。カバー47がケース41にねじ止めされることにより、回転軸43及びブラシ45の軸部材45aはケース41だけでなくカバー47によっても回転可能に支持される構成となっている。即ち、ケース41及びカバー46,47が回転軸43及び軸部材45aの軸受けとして機能する。
図8及び図9に示すように、ケース41内に取り付けられるダストボックス5は、内側ケース5Aと、外側ケース5Bとにより構成されている。樹脂材料からなるケース5A,5Bは、ダストボックス5が展開するように回動可能に連結されている。
図8に示すように、内側ケース5Aは、ダストボックス5内の空間を形成する壁として、内側壁部51と右側壁部52と前側壁部53と後側壁部54とを有している。また、内側ケース5Aは、ケース5A,5Bが回動可能に連結されるための軸部55を有している。
内側壁部51は、ダストボックス5がケース41に取り付けられたときに、ダストボックス5において内側に設けられる。内側壁部51には、ダストボックス5内の空間の長手方向において、その空間を仕切る隔壁51aが設けられている。この隔壁51aにより、ダストボックス5内の空間の長手方向が鉛直方向となったときであっても、ダストボックス5内の塵埃が1箇所に溜まる量を抑制することができる。
また、内側壁部51には、ブラシ45の繊維45bに付着した塵埃を除去する除塵体6が設けられる。内側壁部51には、除塵体6が内側壁部51に取り付けられるために、移動規制片51bと突部51cが設けられている。移動規制片51bは、内側壁部51を変形させて形成されるとともに、突部51cは、内側壁部51の表面を膨らませて形成されている。突部51cが除塵体6に設けられた貫通孔61に挿通された状態で、除塵体6の移動が移動規制片51bにより規制される。
右側壁部52は、ダストボックス5がケース41に取り付けられた状態において、内側壁部51の右側端部に接続されるとともに、内側壁部51の右側端部から外方に向けて延びる。このように右側壁部52は、ダストボックス5において右側に設けられる。
前側壁部53は、ダストボックス5がケース41に取り付けられた状態において、内側壁部51の前側端部に接続されるとともに、内側壁部51の前側端部から外方に向けて延びる。このように前側壁部53は、ダストボックス5において前側に設けられ、右側壁部52と接続されている。
後側壁部54は、ダストボックス5がケース41に取り付けられた状態において、内側壁部51の後側端部に接続されるとともに、内側壁部51の後側端部から外方に向けて延びる。このように後側壁部54は、ダストボックス5において後側に設けられ、右側壁部52と接続されている。
円柱状の軸部55は、右側壁部52において、ダストボックス5内の空間の長手方向(即ち、ダストボックス5がケース41に取り付けられた状態における前後方向)の両端部に設けられている。
外側ケース5Bは、ダストボックス5内の空間を形成する壁として、外側壁部56を有している。また、外側ケース5Bは、ブラシ45を覆うためのブラシカバー部57と、ケース5A,5Bが回動可能に連結されるための軸支持部58と、ダストボックス5をケース41に対して回動可能に取り付けるための取付部59とを有している。
外側壁部56は、ダストボックス5がケース41に取り付けられたときに、ダストボックス5において外側に設けられる。外側壁部56には、ダストボックス5内の空間を左右方向において仕切る隔壁57aが設けられている。この隔壁57aにより、ダストボックス5内の空間から塵埃が流出することを抑制することができる。
また、外側壁部56には、内側ケース5Aと外側ケース5Bとが閉じた状態を維持するために係止片57bが設けられている。係止片57bは、ダストボックス5内に空間が形成されるように内側ケース5Aと外側ケース5Bとが閉じたときに、内側ケース5Aの隔壁51aの先端に設けられた突出部51dと係合するように形成されている。係止片57bが突出部51dと係合することにより、内側ケース5Aに対する外側ケース5Bの回動が係止される。
ブラシカバー部57は、ブラシ45が設けられる方向に外側壁部56を延ばして形成されている。ダストボックス5がケース41に取り付けられることにより、ケース41内に設けられた回転軸43及びブラシ45が、ブラシカバー部57により覆われる。ダストボックス5がケース41に取り付けられたときには、ダストボックス5のブラシカバー部57がねじ止めによりケース41に固定される。
軸支持部58は、ダストボックス5内の空間の長手方向の両端部に軸部55と対応させて設けられている。外側ケース5Bの軸支持部58により、内側ケース5Aの軸部55の外周が支持されることにより、ケース5A,5Bが回動可能に連結されている。
取付部59は、外側ケース5Bの後側端部と前側端部とに設けられている。取付部59は、小判形状の突起と、この突起から前後方向において突出した円柱状の突起とにより形成されている。このような取付部59がケース41によって支持されることにより、ダストボックス5がケース41に取り付けられる。
以上のように構成されたダストボックス5は、内側壁部51と右側壁部52と前側壁部53と後側壁部54とにより形成されるとともに、左方に向けて開口する空間を有している。従って、塵埃を溜めるダストボックス5は、ケース41に取り付けられたときに、ブラシ45に向けて開く開口5aを有している。ダストボックス5の開口5aは、前後方向において延びて設けられ、ブラシ45の繊維45bに付着した塵埃を溜めるように構成されている。
ダストボックス5の開口5aには除塵体6が取り付けられている。具体的には、除塵体6は、内側ケース5Aの左側端部に設けられている。除塵体6は、ダストボックス5がケース41に取り付けられたときに、ブラシ45の繊維45bに入るように設けられている。従って、ブラシ45が回転することにより、ブラシ45の繊維45bから埃が除去される。なお、除塵体6の左側端部は、鋸状に形成されているため、ブラシ45に付着した塵埃を効果的に除去することができる。
図9等に示す掃除ユニット4が左方に移動すると、回転するブラシ45によってエアフィルタ34が掃除されて、ブラシ45に付着した塵埃が開口5aからダストボックス5内に流入することにより、塵埃がダストボックス5に溜められる。そして、掃除ユニット4が基材31の左側端部まで移動して掃除が完了すると、掃除ユニット4は右方に移動する。このようにして、掃除ユニット4は左右方向に往復移動してエアフィルタ34を掃除する。
なお、ダストボックス5が開口する方向は、ランプ21a,21b,21c,21dの光軸L1,L2が延びる方向と同じであるため、光軸L1,L2を水平方向に平行に設けた場合には、ダストボックス5は水平方向に向けて開口する。このとき、ダストボックス5から塵埃が流出する可能性は低い。
以上のような構成のエアフィルタ装置3が取り付けられたプロジェクタ1は、エアフィルタ34が設けられる筐体10と、所定の直線方向である左右方向に移動してエアフィルタ34を掃除するブラシ45と、ブラシ45に向けて開口してブラシ45に付着した塵埃を溜めるダストボックス5とを備える。
ここで、本実施形態においては、筐体10に設けられるハンドル11,12が、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられていることに特徴がある。
ハンドル11,12を把持して筐体10が持ち上げられるときのプロジェクタ1の態様を具体的に説明する。水平面に設置された状態の筐体10を持ち上げるためには、ハンドル11,12を把持して、プロジェクタ1が傾くように筐体10を上方に持ち上げる。より具体的には、把持したハンドル11,12がプロジェクタ1の重心に対して上方に位置するように、かつ、把持したハンドル11,12とプロジェクタ1の重心との上下方向における距離が大きくなるように筐体10が持ち上げられる。
図10は、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときの状態を示している。また、図11は、図10のように筐体10が持ち上げられたときにおいて、ダストボックス5が開口する方向を示す模式図である。
図11に示すように、ハンドル11,12の把持部11b,12bは、ダストボックスが開口する方向(即ち、左方)に設けられている。即ち、ハンドル11,12は、左側の側面10dに設けられることによって、ダストボックス5の開口5aよりも左側に設けられている。このような構成により、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられる。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ハンドル11,12は、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。このため、プロジェクタ1を持ち運ぶ際に、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げることにより、ハンドル11,12を用いてダストボックス5の開口5aを上方に向けた状態でプロジェクタ1を持ち運ぶことができる。従って、プロジェクタ1が持ち運ばれるときに、ダストボックス5に溜めた塵埃がその開口5aから流出しない可能性を高めることができる。
(1)ハンドル11,12は、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。このため、プロジェクタ1を持ち運ぶ際に、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げることにより、ハンドル11,12を用いてダストボックス5の開口5aを上方に向けた状態でプロジェクタ1を持ち運ぶことができる。従って、プロジェクタ1が持ち運ばれるときに、ダストボックス5に溜めた塵埃がその開口5aから流出しない可能性を高めることができる。
(2)筐体10は複数の側面10c,10dを有し、複数の側面10c,10dのうち、1つの側面10dのみにハンドル11,12が設けられている。筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられているハンドル11,12以外にも他のハンドルが筐体10に設けられている場合には、筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aを上方に向けるために把持すべきハンドルを認識しにくい。従って、筐体10が有する複数の側面10c,10dのうち、1つの側面10dのみにハンドルが設けられていることにより、2つの側面10c,10dにハンドルが設けられている場合に比べて、ダストボックス5の開口5aを下方に向けて筐体10が持ち上げられる可能性を低減することができる。
(3)ハンドル11,12は、ダストボックス5が開口する方向に対して垂直な方向(即ち、前後方向)に延びて設けられた把持部11b,12bにより構成され、把持部11b,12bが、ダストボックス5が開口する方向(即ち、左方)に設けられる。このため、把持部11b,12bが水平方向に延びるようにハンドル11,12を把持しながら、ダストボックス5よりも把持部11b,12bが上方となるように筐体10を持ち上げることにより、ダストボックス5の開口5aを上方に向けた状態でプロジェクタ1を持ち運ぶことができる。
(4)1つの側面10dに、複数のハンドル11,12が設けられている。このため、1つの側面10dにハンドルが1つのみ設けられている場合に比べて、筐体10を持ち上げるときの利便性の向上を図ることができる。
(5)筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられているハンドル11,12は、ダストボックス5が開口している方向に位置する。このため、ハンドル11,12がダストボックス5よりも上方に位置するように筐体10を持ち上げることによって、ダストボックス5の開口5aが上方に向けられる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した一実施形態である第2の実施形態について図12及び図13を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成については、その説明を省略または簡略化する。
次に、本発明を具体化した一実施形態である第2の実施形態について図12及び図13を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成については、その説明を省略または簡略化する。
本実施形態においては、側面10cにハンドル13,14が設けられている。ハンドル13,14は、ハンドル11,12と同様に、持ち手となる形状に形成されている。具体的には、ハンドル13は、筐体10の表面である側面10cから右方へ突出する2つの突出部13aと、2つの突出部13aを接続して前後方向に延びて設けられた把持部13bとを有している。また、ハンドル14も、筐体10の表面である側面10cから右方へ突出する2つの突出部14aと、2つの突出部14aを接続して前後方向に延びて設けられた把持部14bとを有している。
なお、ハンドル13,14は、筐体10と同一の材料により筐体10に一体的に形成されていてもよく、筐体10に着脱可能または収納可能とするために、筐体10とは異なる部材により形成されていてもよい。また、ハンドル13,14は、筐体10に直接設けられていなくてもよい。
上記第1の実施形態と同様に、ハンドル11,12は、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。これに対して、ハンドル13,14は、ハンドル13,14を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが下方に向けられるように設けられている。
ハンドル13,14は、前後方向において間隔をあけて設けられている。プロジェクタ1を二人で持ち運ぶときには、一人が両手でハンドル11,12の把持部11b,12bを把持するとともに、他の一人が、両手でハンドル13,14の把持部13b,14bを把持して、プロジェクタ1を容易に持ち運ぶことができる。このとき、ダストボックス5の開口5aは、水平方向に向けられる可能性が高く、下方に向けられる可能性は低い。
プロジェクタ1を一人で持ち運ぶときに、ダストボックス5の開口5aを上方に向けた状態とするためには、ハンドル13,14が把持されるのではなく、ハンドル11,12が把持されて筐体10が持ち上げられる必要がある。そこで、本実施形態におけるプロジェクタ1は、ハンドル11,12がハンドル13,14に比べて優先して把持されるべきであることの指標となる指標部を有している。
本実施形態においては、上記指標部は、筐体10の中心線Cから、優先して把持すべきハンドル11,12側に光軸L3が偏心するように設けられた投射レンズ29により構成されている。筐体10の中心線Cは、左右方向において側面10cと側面10dとの距離を二等分する線であって、投射レンズ29の光軸L3は筐体10の中心線Cに比べて左方に位置している。
上記第1の実施形態においては、投射レンズ29の光軸は右側に偏心していたが、図13に示すように、光学系2の全体を、図3に示す光学系2の配置に比べて左方に配設することにより、本実施形態においては、投射レンズ29の光軸は左側に偏心している。
本実施形態によれば、以下の効果、及び上記(4)及び(5)に記載の効果を得ることができる。
(6)複数のハンドル11,12,13,14のうちハンドル11,12は、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。このため、プロジェクタ1を持ち運ぶ際に、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げることにより、ダストボックス5の開口5aを上方に向けた状態でプロジェクタ1を持ち運ぶことができる。
(6)複数のハンドル11,12,13,14のうちハンドル11,12は、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。このため、プロジェクタ1を持ち運ぶ際に、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げることにより、ダストボックス5の開口5aを上方に向けた状態でプロジェクタ1を持ち運ぶことができる。
(7)複数のハンドル11,12,13,14が筐体10に設けられている。このため、例えばハンドル11,12のみが筐体10に設けられている場合に比べて、2人でプロジェクタ1を持ち運ぶ際の利便性の向上を図ることができる。
(8)プロジェクタ1は、複数のハンドル11,12,13,14のうちハンドル11,12が、他のハンドル13,14に比べて優先して把持されるべきであることの指標となる指標部として投射レンズ29を有している。このため、筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aを上方に向けるために把持すべきハンドル11,12を認識しにくい場合であっても、指標部としての投射レンズ29を参照して筐体10を持ち上げることにより、ダストボックス5の開口を上方に向けた状態でプロジェクタ1を持ち運ぶことができる。従って、プロジェクタ1が持ち運ばれるときに、ダストボックス5に溜めた塵埃がその開口5aからが流出しない可能性を高めることができる。
(9)プロジェクタ1は、光軸L3を中心として映像の光を投射する投射レンズ29を備え、筐体10は複数の側面10c,10dを有し、側面10dから側面10cまでの距離を二等分する筐体10の中心線Cに対して、優先して把持すべきハンドル11,12側に光軸L3を偏心させて設けられた投射レンズ29により、指標部が構成されている。筐体10の中心線Cに対して光軸L3が偏心するように投射レンズ29が設けられている場合には、プロジェクタ1を持ち運ぶ者が、その重心も筐体10の中心線Cからハンドル11,12側に偏心しているものと予想する可能性が高い。持ち運ばれるときに発生するプロジェクタ1の揺れを抑制するためには、把持されるハンドルとプロジェクタ1の重心が近いことが好ましいため、プロジェクタ1を持ち運ぶ者によって、ハンドル13,14よりもハンドル11,12が把持されて筐体10が持ち上げられることが期待される。よって、投射レンズ29の配置態様をもってプロジェクタ1を持ち運ぶときに参照すべき指標部を構成することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した一実施形態である第3の実施形態について図14及び図15を参照しながら説明する。なお、上記第2の実施形態と同様の構成については、その説明を省略または簡略化する。
次に、本発明を具体化した一実施形態である第3の実施形態について図14及び図15を参照しながら説明する。なお、上記第2の実施形態と同様の構成については、その説明を省略または簡略化する。
図14に示すように、本実施形態においては、プロジェクタ1は、複数のハンドル11,12,13,14のうちハンドル13,14に比べてハンドル11,12の近くに重心Gを有している。即ち、プロジェクタ1の重心Gが、筐体10の中心線Cよりも左方に位置している。
なお、本実施形態においても、上記第2の実施形態と同様に、投射レンズ29の光軸L3は筐体10の中心線Cに比べて左方に位置している。即ち、筐体10の中心線Cから、ハンドル11,12側に光軸L3が偏心するように投射レンズ29が設けられている。
本実施形態によれば、上記(4)〜(7)に記載の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(10)プロジェクタ1は、複数のハンドル11,12,13,14のうちハンドル13,14に比べてハンドル11,12の近くに重心Gを有する。従って、図15に示すように、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときには、他のハンドル13,14を把持して筐体10を持ち上げたときに比べて、把持されたハンドルから重心Gまでの距離Dが短い。重心Gにプロジェクタ1を揺らす力Fがはたらくとすると、把持されたハンドルのまわりの力のモーメントは、ハンドル11,12が把持されたときに比べてハンドル13,14が把持されたときの方が大きい。このため、持ち運ばれるときに発生するプロジェクタ1の揺れを抑制するためには、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げることが好ましく、プロジェクタ1を持ち運ぶ者は、その重心Gの位置を考慮して、ハンドル11,12を把持する可能性が高い。このハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときに、ダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。よって、プロジェクタ1が、複数のハンドル11,12,13,14のうちハンドル11,12に比べてハンドル13,14の近くに重心Gを有する場合に比べて、ダストボックス5の開口5aを上方に向けて筐体10が持ち上げられる可能性を高めることができる。従って、プロジェクタ1が持ち運ばれるときに、ダストボックス5に溜めた塵埃がその開口5aから流出しない可能性を高めることができる。
(10)プロジェクタ1は、複数のハンドル11,12,13,14のうちハンドル13,14に比べてハンドル11,12の近くに重心Gを有する。従って、図15に示すように、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときには、他のハンドル13,14を把持して筐体10を持ち上げたときに比べて、把持されたハンドルから重心Gまでの距離Dが短い。重心Gにプロジェクタ1を揺らす力Fがはたらくとすると、把持されたハンドルのまわりの力のモーメントは、ハンドル11,12が把持されたときに比べてハンドル13,14が把持されたときの方が大きい。このため、持ち運ばれるときに発生するプロジェクタ1の揺れを抑制するためには、ハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げることが好ましく、プロジェクタ1を持ち運ぶ者は、その重心Gの位置を考慮して、ハンドル11,12を把持する可能性が高い。このハンドル11,12を把持して筐体10を持ち上げたときに、ダストボックス5の開口5aが上方に向けられるように設けられている。よって、プロジェクタ1が、複数のハンドル11,12,13,14のうちハンドル11,12に比べてハンドル13,14の近くに重心Gを有する場合に比べて、ダストボックス5の開口5aを上方に向けて筐体10が持ち上げられる可能性を高めることができる。従って、プロジェクタ1が持ち運ばれるときに、ダストボックス5に溜めた塵埃がその開口5aから流出しない可能性を高めることができる。
(11)プロジェクタ1は、光軸L3を中心として映像の光を投射する投射レンズ29を備え、筐体10は複数の側面10c,10dを有し、側面10dから側面10cまでの距離を二等分する筐体10の中心線Cに対して、ハンドル11,12側に光軸L3を偏心させて投射レンズ29が設けられている。プロジェクタ1の重心Gが偏心していることを、筐体10の中心線Cに対して光軸L3が偏心している投射レンズ29により示すことで、ダストボックス5の開口5aを上方に向けて筐体10が持ち上げられる可能性をより高めることができる。
(12)図15(a)に示すように、ダストボックス5が開口する方向に平行な方向(図15中において上下方向)において、プロジェクタ1の重心Gとハンドル11とが一直線上に位置する。このため、重心Gの直上にハンドル11位置するように筐体10を持ち上げることによって、ダストボックス5の開口5aが上方に向けられる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよく、以下の変更を組み合わせてもよい。
・第2及び第3の実施形態において、ハンドル13,14の形状や配置を適宜変更してもよく、ハンドル13,14のうち1つは省かれていてもよい。従って、側面10cには、1つのハンドルのみが設けられていてもよく、この場合には、側面10cにおいて、左右方向に平行な方向においてプロジェクタ1の重心と一直線上となる位置に1つのハンドルが設けられていることが好ましい。
・ハンドル11,12の形状や配置を適宜変更してもよく、ハンドル11,12のうち1つは省かれていてもよい。従って、側面10dには、1つのハンドルのみが設けられていてもよく、この場合には、側面10dにおいて、左右方向に平行な方向においてプロジェクタ1の重心と一直線上となる位置に1つのハンドルが設けられていることが好ましい。
・上記実施形態においては、図中に上方を示す矢印が図示され、この上方を示す矢印に平行な方向に、筐体10を持ち上げたときにダストボックス5の開口5aが向けられたが、ダストボックス5に溜めた塵埃が開口5aから流出することを抑制できるのであれば、上方とは図中の矢印で示す方向に限定されない。
例えば、図16に示すように、ハンドル11の突出部11aが左右方向と角度をなすように突出して設けられていてもよく、このようなハンドル11を把持して筐体10を持ち上げたときには、図17に示すように、ダストボックス5の開口5aが、図中の矢印で示す上方に対して、斜めに向けられることになる。ダストボックス5の開口5aが斜め上方に向けられても、上記実施形態において記載した効果を奏することができる。従って、本発明において「上方」とは水平方向に垂直な方向だけを意味せず、斜め上方も「上方」に含まれる。
・プロジェクタ1及びエアフィルタ装置3の構成が左右方向において反転した構成であってもよい。また、プロジェクタ1及びエアフィルタ装置3の構成が前後方向において反転した構成であってもよい。従って、ダストボックス5が開口する方向は、左右方向における左方に限定されない。
例えば、図18に示すように、上記実施形態におけるエアフィルタ装置3において、掃除ユニット4を左右方向に反転させて配設された構成であってもよい。この場合には、ダストボックス5は右方に開口するため、側面10cにハンドルが設けられていればよい。また、ダストボックス5が開口する方向は、左右方向に限定されるものでもない。
・ハンドルは、側面10c,10dに設けられるハンドル11,12,13,14に限定されない。即ち、「側面」とは筐体10の外部に露出するあらゆる表面を意味し、上記実施形態における前面10a、後面10b等も側面に相当し得る。従って、例えば、ダストボックス5が開口する方向が後方であれば、後面10bにハンドルが設けられていればよい。
・上記実施形態においては、移動するブラシ45によりエアフィルタ34が掃除される構成であったが、可動式のエアフィルタ(不図示)が移動することによってブラシで掃除される構成であってもよい。即ち、ブラシによってエアフィルタが掃除されるのであれば、ブラシは移動しなくてもよい。
・本願発明は、4つの光源を備える投写型映像表示装置に限られず、1つの光源を備える投写型映像表示装置や、2つ以上の光源を備える投写型映像表示装置であってもよい。また、投写型映像表示装置は液晶プロジェクタに限られず、例えばDMD(Digital Micromirror Device)を用いて映像を表示する投写型映像表示装置であってもよい。
1…プロジェクタ(投写型映像表示装置)、2…光学系、3…エアフィルタ装置、4…掃除ユニット、5…ダストボックス、5A…内側ケース、5B…外側ケース、5a…開口、6…除塵体、10…筐体、10a…前面、10b…後面、10c,10d…側面、10e…底面、10f…外面、11,12…ハンドル(所定のハンドル)、11a,12a…突出部、11b,12b…把持部、13,14…ハンドル(他のハンドル)、13a,14a…突出部、13b,14b…把持部、21a,21b,21c,21d…ランプ、29…投射レンズ、31…基材、31a…開口、31b…突起、32…静電フィルタ、33…ウレタンフィルタ、34…エアフィルタ、34A…枠部材、35…第1のラック、36…第2のラック、37…コネクタ、38…パネル、41…ケース、41a…モータ収容部、41b…回転軸収容部、41c…動力伝達機構収容部、42…電動モータ、42A…モータカバー、42B…プリント配線板、42a…出力軸、42b…かさ歯車、43…回転軸、43A…第1のピニオン、43B…第2のピニオン、43a…かさ歯車、43b…平歯車、44…動力伝達機構、45…ブラシ、45a…軸部材、45b…繊維、46,47…カバー、48,49…樹脂部材、51…内側壁部、51a…隔壁、51b…移動規制片、51c…突部、51d…突出部、52…右側壁部、53…前側壁部、54…後側壁部、55…軸部、56…外側壁部、57…ブラシカバー部、57a…隔壁、57b…係止片、58…軸支持部、59…取付部、61…貫通孔。
Claims (11)
- エアフィルタが設けられる筐体と、前記エアフィルタを掃除するブラシと、前記ブラシに向けて開口して前記ブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスとを備え、前記筐体にハンドルが設けられる投写型映像表示装置であって、
前記ハンドルは、このハンドルを把持して前記筐体を持ち上げたときに前記ダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。 - 前記筐体は複数の側面を有し、複数の前記側面のうち、いずれか1つの側面のみに前記ハンドルが設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。 - 前記ハンドルは、前記ダストボックスが開口する方向に対して垂直な方向に延びて設けられた把持部により構成され、前記把持部が、前記ダストボックスが開口する方向に設けられる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の投写型映像表示装置。 - 前記ハンドルが複数設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置。
- エアフィルタが設けられる筐体と、前記エアフィルタを掃除するブラシと、前記ブラシに向けて開口して前記ブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスとを備え、前記筐体にハンドルが設けられる投写型映像表示装置であって、
前記ハンドルが前記筐体に複数設けられ、
複数の前記ハンドルのうち所定のハンドルは、このハンドルを把持して前記筐体を持ち上げたときに前記ダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられ、
複数の前記ハンドルのうち前記所定のハンドルが、他のハンドルに比べて優先して把持されるべきであることの指標となる指標部を有する
ことを特徴とする投写型映像表示装置。 - 光軸を中心として映像の光を投射する投射レンズを備え、
前記筐体は複数の側面を有し、前記所定のハンドルが、複数の前記側面のうち所定の側面に設けられるとともに、他のハンドルが他の側面に設けられ、
前記所定の側面から前記他の側面までの距離を二等分する前記筐体の中心線に対して、優先して把持すべき前記所定のハンドル側に前記光軸を偏心させて設けられた前記投射レンズにより、前記指標部が構成されている
ことを特徴とする請求項5に記載の投写型映像表示装置。 - エアフィルタが設けられる筐体と、前記エアフィルタを掃除するブラシと、前記ブラシに向けて開口して前記ブラシに付着した塵埃を溜めるダストボックスとを備え、前記筐体にハンドルが設けられる投写型映像表示装置であって、
前記ハンドルが前記筐体に複数設けられ、
複数の前記ハンドルのうち、所定のハンドルは、このハンドルを把持して前記筐体を持ち上げたときに前記ダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられるとともに、他のハンドルは、このハンドルを把持して前記筐体を持ち上げたときに前記ダストボックスの開口が下方に向けられるように設けられ、
複数の前記ハンドルのうち前記他のハンドルに比べて前記所定のハンドルの近くに重心を有する
ことを特徴とする投写型映像表示装置。 - 光軸を中心として映像の光を投射する投射レンズを備え、
前記筐体は複数の側面を有し、前記所定のハンドルが、複数の前記側面のうち所定の側面に設けられるとともに、他のハンドルが他の側面に設けられ、
前記所定の側面から前記他の側面までの距離を二等分する前記筐体の中心線に対して、前記所定のハンドル側に前記光軸を偏心させて前記投射レンズが設けられている
ことを特徴とする請求項7に記載の投写型映像表示装置。 - 前記ダストボックスが開口する方向に平行な方向において、前記重心と前記所定のハンドルとが一直線上に位置することを特徴とする請求項7または8に記載の投写型映像表示装置。
- 前記所定のハンドルが複数設けられていることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置。
- 前記筐体を持ち上げたときに前記ダストボックスの開口が上方に向けられるように設けられている前記ハンドルは、前記ダストボックスが開口している方向に位置することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の投写型映像表示装置。
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