JP2011255001A - カテーテル補助具およびカテーテルユニット - Google Patents

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Abstract


【課題】 使用しているガイドワイヤーを変更せずに、そのガイドワイヤーのサイズより大径のカテーテルを使用可能にするカテーテル補助具を提供する。
【解決手段】カテーテル49のガイドワイヤールーメン40よりも小径のガイドワイヤールーメン10を有するカテーテル補助具19を、そのカテーテル49のガイドワイヤールーメン40に挿入することにより、使用するカテーテル49のガイドワイヤー61のサイズが異なっても、操作性を悪化させない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用カテーテル等に装着されるカテーテル補助具等に関するものである。
カテーテルは、体内脈管の病変部を、治療または拡張するために広く使用されている。カテーテルは、例えば、シャフトチューブの一部分に、ガイドワイヤールーメンが存在する高速交換型カテーテルと、シャフトチューブ全体に、ガイドワイヤールーメンが存在するオーバー・ザ・ワイヤー型カテーテルとがある。
また、ステントは、デリバリーカテーテルと呼ばれるカテーテルに縮径して配置され、ガイドワイヤーに沿って体内へ挿入された後に拡張される。
また、貫通カテーテルまたは吸引カテーテルも同様に、ガイドワイヤーに沿って体内へ挿入される。
これらのカテーテルは、対応するサイズのガイドワイヤールーメンを含み、各カテーテルに適したサイズのガイドワイヤーとともに使用される。現在、冠動脈を治療するカテーテルのガイドワイヤーのサイズは、0.014インチが広く使用されており、その他の0.014インチガイドワイヤー対応のカテーテルは多い。
一方、末梢血管、または、その他の体内の脈管の治療には、0.014インチ以外にも、0.018インチ、0.035インチといった大径のガイドワイヤーが使用されている。
カテーテルの治療は、体内に挿入して治療を行うため、カテーテルのプロファイルはより小径であることが望まれる。そのため、冠動脈の場合は、0.014インチが主流であるものの、より小径が望まれ、0.010インチのガイドワイヤーが開発された。
冠動脈用には、現在では0.010インチガイドワイヤー対応のカテーテルも使用されているが、0.010インチ対応のカテーテルは、まだ品種が少なく、ガイドカテーテルおよびバルーンカテーテルのみで、ステントデリバリーカテーテルは存在しない。
そのため、病変部の治療にて、0.010インチガイドワイヤーで治療を行っても、バルーンカテーテルしかないので、そのバルーンカテーテルの治療後に、ステント治療が必要な場合、ガイドワイヤーを、0.014インチに入れ替えるか、0.010インチのガイドワイヤー上に、0.014インチ対応のステントデリバリーカテーテルを通すしかない。
すると、ガイドワイヤーを0.014インチに入れ替える場合、再びガイドワイヤーを、体内に通すのに時間を有する。一方、0.010インチのガイドワイヤーに、0.014インチ対応のステントデリバリーカテーテルを通す場合、0.014インチ対応のステントデリバリーカテーテルのガイドワイヤールーメンと、0.010インチのガイドワイヤーとの間には、クリアランスが発生する。そのため、ガイドワイヤーがガイドワイヤールーメン内でたわみ、カテーテルの長軸方向への伝達力が伝わりにくい。
また、体内の屈曲部に対して、0.010インチガイドワイヤーが柔軟すぎて、0.014インチ対応のカテーテルを通す場合に、そのカテーテルが外側へたわみ、手元部分の伝達力が伝わらないという問題が生じる。
また、0.010インチガイドワイヤーと0.014インチ対応のカテーテルの先端チップの開口部との段差が、先端チップとガイドワイヤーとの追従性を悪化させ、先端チップの開口部が血管内で引っ掛るという問題も生じる。
ところで、以下の特許文献には、カテーテル内に、補助具を挿入する技術が開示されている。例えば、特許文献1では、ガイディングカテーテル内に、カテーテルが挿入され、カテーテルのルーメン内にガイドワイヤーが通される。さらに、そのルーメン内において、ガイドワイヤーを、補助具に通す(このようなカテーテルと補助具とをカテーテル組立体とし、さらに、このカテーテル組立体とガイドワイヤーとをカテーテルセットとする)。
次に、体内に挿入され、カテーテルよりも補助具が先行して進み、狭窄部への進入または拡張を行った後、補助具が抜かれる。この技術では、さらにカテーテルとガイドワイヤーとの段差がないように、その間に配置している補助具の先端部は、先細り形状を有している。
また、特許文献2においても、特許文献1と同様に、ガイディングカテーテル内にカテーテルを挿入し、その中に補助具を導入して、ガイドワイヤーとの段差をなくすような技術が開示されている。
特開2008−142351号公報 特開2009−291557号公報
しかしながら、特許文献1・2では、カテーテルに適したガイドワイヤーよりも、小径のガイドワイヤーを用いた場合に関する記載はなく、二重のガイディングカテーテルを用いる場合に使用される補助具と同様な技術に関するのみである。つまり、カテーテルの対応ガイドワイヤー以外のサイズを用いた場合に、補助具を使用する目的の文献ではない。
本発明は、治療中にガイドワイヤーサイズの変更を要する場合、使用中のガイドワイヤーをそのまま使用でき、そのガイドワイヤーよりも大径対応のカテーテルを使用可能にするカテーテル補助具等を提供することにある。
カテーテル補助具は、第1ガイドワイヤールーメンを含むカテーテルに対して、脱着可能に使用される。そして、このカテーテル補助具では、第1ガイドワイヤールーメンに留置される管が、少なくとも1本以上含まれる。この管は、第1ガイドワイヤールーメンよりも小径の第2ガイドワイヤールーメンを有する。
また、管における両端にて、一方の端側を遠位端側、他方の端側を近位端側とすると、管にて最も遠位端側には、遠位端側に向かうにつれて、外径を縮径させる減径部が含まれると好ましい。
また、カテーテル補助具がカテーテルに装着される場合、減径部は、カテーテルにて、最も遠位端の一部であるカテーテル先端部よりも、さらに遠位端側に位置すると好ましい。
また、管における両端にて、一方の端側を遠位端側、他方の端側を近位端側とすると、管にて最も近位端側には、近位端側に向かうにつれて、外径を拡径させる拡径部が含まれると好ましい。
また、カテーテル補助具がカテーテルに装着される場合、拡径部は、カテーテルにて、最も近位端の一部であるカテーテル末端部に係り合う係合機構を含むと好ましい。
また、以上のカテーテル補助具と、カテーテル補助具に装着されるカテーテルと、を含むカテーテルユニットも、本発明といえる。
本発明によれば、治療において患者への負担を軽減させるために、小径のカテーテルおよび小径のガイドワイヤーが使用された後、より大径のカテーテルの使用が必要になった場合でもあっても、ガイドワイヤーのサイズを変更せずに大径のカテーテルも使用できる。
は、カテーテル補助具の斜視図である。 は、カテーテル補助具の縦断面図である は、カテーテルにカテーテル補助具が装着された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーンカテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーンカテーテルであり、横断面図も併記する)。 は、カテーテル補助具を装着していないカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーンカテーテルである)。 は、カテーテル補助具の縦断面図である。 は、図6に示されるカテーテル補助具が装着されたカテーテルを示す縦断面図である(なお、カテーテルは、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーンカテーテルである)。 は、カテーテル補助具の縦断面図である。 は、図8に示されるカテーテル補助具が装着されたカテーテルを示す縦断面図である(なお、カテーテルは、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーンカテーテルである)。 は、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーンカテーテルの縦断面図である(なお、横断面図も併記する)。 は、高速交換型のバルーンカテーテルの縦断面図である。 は、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーン拡張型ステントデリバリーカテーテルの縦断面図である。 は、高速交換型のバルーン拡張型ステントデリバリーカテーテルの縦断面図である。 は、オーバー・ザ・ワイヤー型の貫通カテーテルの縦断面図である。 は、高速交換型の貫通カテーテルの縦断面図である。 は、吸引カテーテルの縦断面図である。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、高速交換型のバルーンカテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着していないカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、高速交換型のバルーンカテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーン拡張型ステントデリバリーカテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、高速交換型のバルーン拡張型ステントデリバリーカテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、オーバー・ザ・ワイヤー型の貫通カテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、高速交換型の貫通カテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、吸引カテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す縦断面図である(なお、カテーテルは、高速交換型のバルーンカテーテルである)。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す横断面図である。 は、カテーテル補助具を装着したカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す横断面図である。 は、デュアルルーメンカテーテルの横断面図である。 は、カテーテル補助具を装着したデュアルルーメンカテーテルに、ガイドワイヤーが挿入された状態を示す横断面図である。
[実施の形態1]
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
〈カテーテル補助具が装着されるカテーテルについて〉
以下に、カテーテル補助具の実施形態について図を参照しながら説明する。カテーテル補助具は、例えば、図10に示すような、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーンカテーテル49、または、図11に示すような、高速交換型のバルーンカテーテル49に使用される{なお、図10は、カテーテル49の長手方向に沿った縦断面図だけでなく、カテーテル49の長手方向に対する垂直断面図(横断面図)も併記する}。
また、カテーテル補助具は、図12に示すような、オーバー・ザ・ワイヤー型のバルーン拡張型ステントデリバリーカテーテル49、あるいは、図13に示すような、高速交換型のバルーン拡張型ステントデリバリーカテーテル49にも使用される。
また、図示しないが、自己拡張型ステントデリバリーシステムにも、カテーテル補助具は使用される。
また、カテーテル補助具は、図14に示すような、オーバー・ザ・ワイヤー型の貫通カテーテル49、あるいは、図15に示すような、高速交換型の貫通カテーテル49にも使用される。
また、カテーテル補助具は、図16に示すような、吸引カテーテル49に対しても使用される。
要は、血管、食道、気管、尿道、または、胆管等の脈管に挿入し、管内を治療または拡張するために使用されるカテーテル49に、カテーテル補助具は使用される。
なお、部材番号40はカテーテル49のガイドワイヤールーメン[第1ガイドワイヤールーメン]40を示す。
部材番号41および部材番号42は、カテーテル49におけるシャフトチューブに含まれるアウターチューブ41およびインナーチューブ42を示す。また、部材番号43はシャフトチューブに含まれる中間チューブ43を示し、部材番号44はシャフトチューブの先端である先端チップ[カテーテル先端部]44を示す。
また、部材番号45はマニホールド[カテーテル末端部]45を示し、部材番号46はハブ[カテーテル末端部]46を示す。また、部材番号51はバルーンを示し、部材番号52はステントを示す。
〈カテーテル補助具の構成および構造について〉
図1はカテーテル補助具19の斜視図を示し、図2はカテーテル補助具19の縦断面図(カテーテル補助具19の長手方向に沿った断面図)を示す。
カテーテル補助具19は、上述してきたカテーテル49のガイドワイヤールーメン40に収まる外径を有する管11を含む(なお、当然ながら、カテーテル補助具19に含まれるガイドワイヤールーメン[第2ガイドワイヤールーメン]10は、カテーテル49のガイドワイヤールーメン40よりも小さな外径を有する)。
したがって、カテーテル補助具19は、カテーテル49のガイドワイヤールーメン40(ひいてはカテーテル49)に対して、取り付けたり外したりできる{要は、カテーテル補助具19は、カテーテル49(詳説すると、ガイドワイヤールーメン40)に対して脱着可能である}。
なお、以降では、この管11またはカテーテル49における両端にて、一方の端側を遠位端側、他方の端側を近位端側とする(なお、遠位端側が、病変部に近い側であり、近位端側が、術者の手元に近い側である)。
また、カテーテル補助具19において、管11における最も近位端側には、近位端側に向かうにつれて、管11の外径よりも、外径を拡径させた拡径部12が含まれる。
そして、カテーテル補助具19が、図3に示すように、カテーテル49のガイドワイヤールーメン40に挿入された場合に、この拡径部12は、カテーテル49のマニホールド45におけるテーパ形状の内側形状に引っかかるような形状である。例えば、マニホールド45の内側形状が、近位端側に向かって先太りしていれば、拡径部12も、管11の近位端に向かって先太りしているとよい。
このような拡径部12がカテーテル補助具19に含まれていれば、拡径部12がカテーテル49のマニホールド45に引っかかり、カテーテル補助具19が、カテーテル49から脱落しないためである(要は、カテーテル49に対して、カテーテル補助具19が装着される場合、カテーテル補助具19だけがカテーテル49に対して先行させないような、ストッパーとなるような形状であれば、拡径部12の形状は、特に限定されない)。
なお、この拡径部12は、例えば、管11の端部に、テーパ形状を有した芯材を用いて、一体的に形成されてもよい。また、これに限定されず、例えば、拡径部12自体が、インジェクション成形など公知の技術によって形成され、その形成された拡径部12と管11とが、例えば、熱溶融または接着剤によって接合されてもよい。
そして、以上のようなカテーテル補助具19を装着したカテーテル49に対して、ガイドワイヤー61が挿入された状態は、図4に示される。すなわち、カテーテル49に装着されたカテーテル補助具19のガイドワイヤールーメン10に、ガイドワイヤー61が挿入される。
そして、比較例である図5と、上述の図4とを比較すると明らかなように、比較例では、ガイドワイヤー61とカテーテル49のガイドワイヤールーメン40とのクリアランスが、図4でのガイドワイヤー61とカテーテル補助具19のガイドワイヤールーメン10とのクリアランスに比べて小さくなる(なお、図4および図5は、コアキシャル型のカテーテル49に対応したガイドワイヤー61よりも、小型の径を有するガイドワイヤー61が、使用された状態を示す)。
図5に示される比較例について、具体的に説明する。例えば、0.010インチのガイドワイヤー61に、0.014インチ対応のカテーテル49が通される場合、0.014インチ対応のカテーテル61のガイドワイヤールーメン40と、0.010インチのガイドワイヤー61との間には、比較的大きなクリアランスが生じる。
そのため、ガイドワイヤー61がガイドワイヤールーメン40内でたわみ、カテーテル49の長軸方向(長手方向)の伝達力が伝わりにくくなる。また、体内の屈曲部に対して、0.010インチのガイドワイヤー61が柔軟すぎることに起因して、0.014インチ対応のカテーテル49を通す場合に、ガイドワイヤー61が外側へたわみ、手元部分の伝達力が伝わらない。
また、0.010インチのガイドワイヤー61と0.014インチ対応のカテーテル49の先端部分(先端チップ44)の開口との間で、段差が生じ、先端チップ44とガイドワイヤー61との追従性が悪く、先端チップ44の開口部が、血管内で引っ掛るといった問題が生じる。
しかしながら、図4に示すように、例えば、0.010インチのガイドワイヤー61に対して、カテーテル補助具19を装着された0.014インチ対応のカテーテル49が通される場合、0.014インチ対応のカテーテル49のガイドワイヤールーメン40と0.010インチのガイドワイヤー61との間には、クリアランスが生じにくくなる。したがって、比較例で生じるような問題が起きない。
なお、図1に示すように、カテーテル49の先端側(遠位端側)の開口から突出する管11の一部、すなわち、カテーテル補助具19において、管11における最も遠位端側には、遠位端側に向かうにつれて、管11の外径よりも、外径を縮径(減径)させた減径部13が含まれる(要は、減径部13は、カテーテル49の先端よりも、さらに遠位端側に位置する)。
詳説すると、管11における先端部である減径部13が、例えば、テーパ形状になることで、カテーテル49の先端チップ44の形状に沿うように連続的に減径されている。このようになっていれば、血管内で、カテーテル補助具19の減径部13は、引っかかりにくくなるためである。
なお、この減径部13は、例えば、管11の先端付近に、熱収縮チューブをかぶせて加熱することで形成される。詳説すると、加熱された熱収縮チューブの縮径によって、管11が熱溶融することで、管11に一体的に減径部13が形成される。
ただし、これに限定されず、例えば、減径部13自体が、インジェクション成形など公知の技術によって形成され、その形成された減径部13と管11とが、例えば、熱溶融または接着剤によって接合されてもよい。
なお、カテーテル補助具19の形状は、図1および図2に示すようなものに限定されない。例えば、図6に示すように拡径部12の肉厚は、図2に示される拡径部12の肉厚に比べて薄くなっていてもよい。なお、図7は、図6のカテーテル補助具19が、カテーテル49に装着された状態を示す。
また、図8に示すように、カテーテル補助具19は、拡径部12に替えて、カテーテル49の近位端(マニホールド45)に係り合う係合機構14を取り付けてもよい(例えば、ルアーロック機構が、係合機構14として挙げられる。なお、係り合うことで、カテーテル補助具19とカテーテル49とは一体的につながって取り扱えるので、係合機構14は接続機構14ともいえる)。
なお、図9は、係合機構14を含むカテーテル補助具19が、カテーテル49に装着された状態を示す。
また、係合機構14は、インジェクション成形など公知の技術によって形成され、その形成された係合機構14は、管11に、熱溶融または接着剤によって接合される。
〈カテーテル補助具に関する材料に関して〉
管11の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー等が挙げられる。また高分子の単層管以外にも、上記に示した材質を重ねた多層管、または、編組管あるいは金属管、またはそれらを合わせた複合管が、カテーテル補助具19の管11として採用されても構わない。
なお、管11の内面は、ガイドワイヤールーメン10となるため、ガイドワイヤー61がスムーズに通過すると好ましい(要は、ガイドワイヤールーメン10におけるガイドワイヤー61の摺動性が高いほどよい)。この点を考慮すると、ポリエチレン、特に、高密度ポリエチレンで、管11が形成されていると好ましい。
また、管11が多層構造の場合、ガイドワイヤー61の摺動性確保のため、管11の最内層が高密度ポリエチレンで形成され、管11の最外層が、減径部13、拡径部12、または係合機構14に対して、接着または融着可能な材料で形成されても構わない。
さらには、ガイドワイヤー61の摺動性をより高めるため、管11の内面(要は、ガイドワイヤールーメン10)に、例えば、シリコン、またはポリテトラフルオロエチレンのような、潤滑性コーティングが施されても構わない。
また、減径部13および拡径部12の材料は、管11と同様に特に限定されない。これらの材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、またはポリウレタンエラストマーが挙げられる。このような材料で、減径部13および拡径部12が形成されていれば、減径部13および拡径部12が管11に接続しやすい。
また、係合機構14の材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリサルホン、ポリアリレート、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリオレフィン挙げられる。
〈親水性コーティングについて〉
管11の外面には、カテーテル49内への挿入を容易にするために、親水性のコーティングが施されると好ましい。また、カテーテル49において、血液に接触するシャフトチューブの少なくとも一部に、血液に接触した場合に潤滑性を発揮する親水性のコーティングが施されると好ましい。
なお、親水性のコーティングの材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマーが挙げられる。また、コーティング方法も、特に限定されない。
〈カテーテル補助具の装着例〉
図17および図19〜図24に、種々のカテーテル49に、カテーテル補助具19が装着され、かつ、ガイドワイヤー61がカテーテル補助具19のガイドワイヤールーメン10に挿入された状態を示す。
なお、図18は、図17に対する比較例である。すなわち、図18は、図17と同様のカテーテル49に、カテーテル補助具19が装着されておらず、そのカテーテル49のガイドワイヤールーメン40に、ガイドワイヤー61が挿入された状態を示す。
〈詳細な実施例等について〉
カテーテル補助具19のより詳細な実施例を説明する(なお、図面として、図19を参照するものとする)。ただし、この実施例に、カテーテル補助具19は限定されるものではない。
(実施例)
以下に説明する手順にしたがって、0.010インチガイドワイヤー対応のカテーテル補助具19が形成される。
管11(内径0.30mm、外径0.40mm)は、高密度ポリエチレンを用いて押出成形により形成される。
減径部13は、以下のように形成される。管11の内腔10に、任意寸法の芯材が通される。そして、管11における減径部13(遠位端)付近上に、熱収縮チューブが被せられて熱せられることで、管11が溶融するとともに、熱収縮チューブの収縮によって、管11の溶融した部分が減径部13となる。
拡径部12は、以下のように形成される。管11における近位端付近の内腔10に、テーパ形状の芯材が差し込まれる。そして、管11の内径が0.45mmまで拡径されることで、管11の拡径した部分が拡径部12となる。
なお、管11の内面には、シリコンコーティングが施される。
そして、以上のように形成されたカテーテル補助具19は、0.014インチガイドワイヤー対応のステントデリバリーカテーテル49のガイドワイヤールーメン40に通される。さらに、拡径部12がガイドワイヤールーメン40の入口部に配置され、減径部13がステントデリバリーカテーテル49の先端チップ44より、遠位端側へ配置される。そして、カテーテル補助具19におけるガイドワイヤールーメン10に、0.010インチガイドワイヤーが挿入された。
(比較例)
実施例で説明したカテーテル補助具19は使用されず、0.014インチガイドワイヤー61に対応したステントデリバリーカテーテル49のガイドワイヤールーメン40に、0.010インチガイドワイヤー61が挿入される。
(挿入性に関する比較評価)
形成したサンプル(実施例および比較例)を用いて、屈曲回路への挿入操作性について評価した。評価には、37℃の水中に、ガイドカテーテル(Launcher:6Fr、JL3.5、Medtronic社製)、ヘモスタックバルブ、およびガイドワイヤー(TEN−NYO:カネカメディックス社製)を配置し、さらに、ガイドカテーテルを屈曲回路内へ挿入し、そのガイドカテーテル、ヘモスタックバルブ、および回路の内部に、水を循環させた系を用いた。ヘモスタックバルブの入口からサンプルを挿入し、回路内までの挿入操作性を確認した。
(評価結果)
屈曲回路内にカテーテルが挿入される場合に、実施例のカテーテル49は、問題なく操作することができた。一方、比較例のカテーテル49は、屈曲部において、外側へたわみ、手元側の力が完全に伝わらなかった。また、カテーテル49の先端チップ44と0.010インチガイドワイヤーと間でのクリアランスが大きいため、ガイドワイヤー61と先端チップ44との間で生じる段差が、回路内にて引っかかってしまった。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、図24に示すように、カテーテル補助具19は、拡径部12を有さなくても構わない。
また、管11の内腔10は、ガイドワイヤー61用のガイドワイヤールーメン10となり、その径は、カテーテル49のガイドワイヤールーメン40よりも小径である。ただし、管11の内径は、0.010インチガイドワイヤー対応の小径に限らず、0.014、0.018、0.035インチガイドワイヤー61のように、比較的大径であっても構わない。
また、図25および図26に示すように、カテーテル49の適応ガイドワイヤーサイズよりも小径のガイドワイヤー61が選択された場合に生じる、ガイドワイヤー61とガイドワイヤールーメン40とのクリアランスを埋めるために、カテーテル補助具19の管11は、最適な寸法(内径および外径)を有していればよい。
また、以上では、カテーテル49には、単一のルーメン40しかなかったが、これに限定されず、例えば、図27に示すような複数のルーメンを含むカテーテル(デュアルルーメンカテーテル)49に対して、カテーテル補助具19が使用されることもある(なお、図28は、カテーテル補助具19を装着したカテーテル49を示す横断面図である)。
なお、カテーテル補助具19と、そのカテーテル補助具19を装着するカテーテル49とを含むユニットを、カテーテルユニットと称する。
10 ガイドワイヤールーメン[第2ガイドワイヤールーメン]
11 管
12 拡径部
13 減径部
19 カテーテル補助具
40 ガイドワイヤールーメン[第1ガイドワイヤールーメン]
41 アウターチューブ
42 インナーチューブ
43 中間チューブ
44 先端チップ[カテーテル先端部]
45 マニホールド[カテーテル末端部]
46 ハブ[カテーテル末端部]
49 カテーテル
51 バルーン
52 ステント
61 ガイドワイヤー

Claims (6)

  1. 第1ガイドワイヤールーメンを含むカテーテルに対して、脱着可能に使用されるカテーテル補助具であって、
    上記第1ガイドワイヤールーメンに留置される管が、少なくとも1本以上含まれており、
    上記管は、上記第1ガイドワイヤールーメンよりも小径の第2ガイドワイヤールーメンを有するカテーテル補助具。
  2. 上記管における両端にて、一方の端側を遠位端側、他方の端側を近位端側とすると、
    上記管にて最も遠位端側には、遠位端側に向かうにつれて、外径を縮径させる減径部が含まれる請求項1に記載のカテーテル補助具。
  3. 上記カテーテル補助具が上記カテーテルに装着される場合、
    上記減径部は、上記カテーテルにて、最も遠位端の一部であるカテーテル先端部よりも、さらに遠位端側に位置する請求項2に記載のカテーテル補助具。
  4. 上記管における両端にて、一方の端側を遠位端側、他方の端側を近位端側とすると、
    上記管にて最も近位端側には、近位端側に向かうにつれて、外径を拡径させる拡径部が含まれる請求項1〜3のいずれか1項に記載のカテーテル補助具。
  5. 上記カテーテル補助具が上記カテーテルに装着される場合、
    上記拡径部は、上記カテーテルにて、最も近位端の一部であるカテーテル末端部に係り合う係合機構を含む請求項4に記載のカテーテル補助具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のカテーテル補助具と、
    上記カテーテル補助具に装着されるカテーテルと、
    を含むカテーテルユニット。
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