JP2011250197A - 無線端末装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信性能への影響を回避しつつ、目的とする受信信号のロスを低減することができる無線端末装置及び制御方法を提供すること。
【解決手段】第1の送信処理部32と、第1の受信処理部33を有する第1の無線部30と、第2の受信処理部42を有する第2の無線部40と、第2の受信処理部42により所定の周波数帯の信号を受信しているときに、第1の受信処理部33により呼出情報を受信した場合、第1の送信処理部32が使用する周波数帯と第2の受信処理部42が使用している所定の周波数帯を比較し、予め定められた範囲に入る場合には、第1の受信処理部33が使用可能な他の周波数帯を検索し、第1の受信処理部33により使用される周波数帯を他の周波数帯に切り替えるように制御する制御部50を備える。第1の送信処理部32は、当該他の周波数帯の信号により、第1の受信処理部33により受信された呼出情報に対する応答情報を返信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の無線部を有する無線端末装置及びその制御方法に関する。
携帯通信端末には、外部機器と通信を行う無線部が複数含まれて構成されているものがある。各無線部は、それぞれ異なる通信規格に準じて外部機器と通信を行うことができ、使用する周波数帯も異なっている。また、各無線部は、外部機器との間で信号を送受信する通信システムを構成する。
ところで、一の通信システムによって信号を受信中に、他の通信システムによって信号を送信するような場合や、他の通信システムによって信号を送信中に、一の通信システムによって信号を受信するような場合がある。
特開2003−244015号公報
このような場合、携帯通信端末は、一の通信システムのアンテナと他の通信システムのアンテナとの位置関係によって、他の通信システムのアンテナから出力された信号が一の通信システムのアンテナに回り込んで受信される場合がある。
そうすると、一の通信システムが信号の受信を行う際に、他の通信システムから送信された信号が回り込んで受信されてしまい、一の通信システムによる信号の受信性能に影響を与える可能性がある。
ここで、受信性能への影響を回避する手段(アイソレーションの手段)として、特許文献1に記載されている技術の他に、一の通信システムの信号を受信するアンテナの後段部分に、受信した信号の中から他の通信システムによって出力された信号を除去するためのフィルタを追加することが考えられる。
しかし、単にフィルタを追加しただけの構成であると、受信信号に含まれている目的としない信号を除去する一方で目的とする信号も低減されてしまい、ロスが発生する。
本発明では、受信性能への影響を回避しつつ、目的とする受信信号のロスを低減することができる無線端末装置及び制御方法を提供することを一つの目的とする。
本発明に係る無線端末装置は、上記課題を解決するために、複数の周波数帯に対応し、信号を送信する第1の送信部と、信号を受信する第1の受信部を有する第1の無線部と、所定の周波数帯の信号を受信する第2の受信部を有する第2の無線部と、前記第2の受信部により前記所定の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の受信部により呼出情報を受信した場合、前記第1の送信部が使用する周波数帯と前記第2の受信部が使用している前記所定の周波数帯を比較し、予め定められた範囲に入る場合には、前記複数の周波数帯の中から前記第1の受信部が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、前記第1の受信部により使用される周波数帯を前記他の周波数帯に切り替えるように制御する制御部を備え、前記第1の送信部は、前記制御部により切り替えられた前記他の周波数帯の信号により、前記第1の受信部により受信された前記呼出情報に対する応答情報を返信する構成である。
また、無線端末装置では、前記第1の受信部により定期的に取得する近隣基地局情報を格納する格納部を備え、前記制御部は、前記第2の受信部により前記所定の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の受信部により呼出情報を受信した場合、前記第1の送信部が使用する周波数帯と前記第2の受信部が使用している前記所定の周波数帯を比較し、予め定められた範囲に入る場合には、前記近隣基地局情報に基づいて、前記複数の周波数帯の中から、前記第2の受信部が使用している周波数帯から最も離れた周波数帯を前記他の周波数帯として検索する構成が好ましい。
また、無線端末装置では、前記制御部は、所定時間内に前記他の周波数帯の検索を行えなかった場合には、前記呼出情報を受信したときと同じ周波数帯の信号により、当該呼出情報に対する応答情報を返信し、着信応答処理を実行する構成が好ましい。
また、無線端末装置では、前記制御部は、前記第2の受信部により前記所定の周波数帯の信号を受信している最中は、前記第1の無線部によるハンドオフの処理を抑制する構成が好ましい。
また、無線端末装置では、前記制御部は、前記複数の周波数帯の中から前記第1の受信部が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、当該他の周波数帯での位置登録を試行し、当該試行が成功した場合には当該他の周波数帯で前記応答情報を返信し、当該試行が失敗した場合には当該他の周波数帯での前記応答情報を返信しない構成が好ましい。
また、無線端末装置では、前記制御部は、前記複数の周波数帯の中から前記第1の受信部が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、当該他の周波数帯での位置登録を試行し、当該試行が成功した場合には当該他の周波数帯で前記応答情報を返信するとともに、当該他の周波数帯を記憶しておき、次回、前記他の周波数帯の検索を行う場合には、前記記憶しておいた他の周波数帯を優先して検索を行う構成が好ましい。
また、本発明に係る制御方法は、上記課題を解決するために、複数の周波数帯に対応し、信号を送信する第1の送信部と、信号を受信する第1の受信部を有する第1の無線部と、所定の周波数帯の信号を受信する第2の受信部を有する第2の無線部を備える無線端末装置の制御方法であって、前記第2の受信部により前記所定の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の受信部により呼出情報を受信した場合、前記第1の送信部が使用する周波数帯と前記第2の受信部が使用している前記所定の周波数帯を比較する比較工程と、前記比較工程により比較した結果、前記第1の送信部が使用する周波数帯が前記第2の受信部が使用している前記所定の周波数帯に対して、予め定められた範囲に入る場合には、前記複数の周波数帯の中から前記第1の受信部が使用可能な他の周波数帯を検索する検索工程と、前記検索工程により他の周波数帯が検索できた場合には、前記第1の受信部により使用される周波数帯を前記他の周波数帯に切り替える切替工程を備える。
本発明によれば、受信性能への影響を回避しつつ、目的とする受信信号のロスを低減することができる。
携帯電話装置を開いた状態を示す外観斜視図である。 本発明に係る携帯電話装置の機能を示す機能ブロック図である。 第1の周波数帯及び第2の周波数帯の関係を示す図である。 別のシステム(BC)をスキャンする際のイメージを示す図である。 フィルタ部を有効状態にした場合と無効状態にした場合における周波数特性を示す図である。 LTEシステムが起動中(位置登録中)にCDMAシステムを起動した場合の制御部の動作についての説明に供するフローチャートである。 LTEシステムが起動中(通信中)にCDMAシステムが着信を行った場合の制御部の動作についての説明に供するフローチャートである。 スキャンの優先順位を決定する条件についての一例を模式的に示す図である。 スキャンテーブルの作成方法についての説明に供する図である。 別のシステムをスキャンして、その結果から元のシステム又は別のシステムに切り替える方法についての説明に供する図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る無線端末装置の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが一つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ)でも良い。
携帯電話装置1は、図1に示すように、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3とを備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作ボタン群11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12とを備えて構成される。操作ボタン群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15とを有する。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22と、音楽等を出力するスピーカ23を備えて構成されている。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開いた状態(開放状態)と、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)との間を相対移動可能に構成される。
このように構成される携帯電話装置1は、外部機器と通信を行う無線部が複数含まれて構成されており、一の通信システムにより信号が送信されたときに、他の通信システムで信号を受信する際の受信性能への影響を回避しつつ、希望信号のロス(減衰量)を低減することができる機能を有している。以下に、当該機能を実現するための構成と動作について説明する。
携帯電話装置1は、図2に示すように、第1の無線部30と、第2の無線部40と、制御部50を備える。また、携帯電話装置1は、他に、音声入力部12と、ディスプレイ21と、音声出力部22と、スピーカ23と、操作ボタン群11と、メモリ60等を有する。
また、第1の無線部30は、アンテナ31と、複数の周波数帯に対応し、信号を送信する第1の送信処理部32(第1の送信部)と、信号を受信する第1の受信処理部33(第1の受信部)を有する。なお、本実施例では、第1の無線部30は、複数の周波数帯として、800MHzと2GHzを中心周波数とする周波数帯の信号を送信する機能(いわゆる、CDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用したメール通信・通話機能)を有するものとして説明する。
また、以下では、適宜、800MHzを中心周波数とする周波数帯を第1の周波数帯といい、2GHzを中心周波数とする周波数帯を第2の周波数帯という(図3を参照)。また、本実施例では、第1の無線部30は、複数の周波数帯として、第1の周波数帯と第2の周波数帯に対応しているものとして説明するが、これに限られず、3つ以上の周波数帯に対応していても良い。
また、第1の無線部30の第1の送信処理部32は、基地局(外部機器)との間で通信を行い、通話等を行う周波数帯を決定する。第1の送信処理部32は、決定した周波数帯(第1の周波数帯又は第2の周波数帯)で通信・通話の位置登録を行う。また、第1の送信処理部32は、データを送信する際には、送信するデータを第1の周波数帯又は第2の周波数帯の周波数を搬送波として信号を生成し、アンテナ31を介して基地局に送信する。
なお、第1の無線部30は、CDMA方式を採用した通信を行う機能のみならず、LTE(Long Term Evolution)方式を採用した通信を行う機能や、WiFi方式等の近距離通信を行う機能であっても良い。
第2の無線部40は、アンテナ41と、所定の周波数帯の信号を受信する第2の受信処理部42(第2の受信部)を有する。なお、本実施例では、第2の無線部40は、所定の周波数帯として、第3の周波数帯に対応しているものとする。なお、本実施例では、第2の無線部40は、所定の周波数帯として470MHzから770MHzの周波数帯の受信を行う機能(いわゆる、地上波デジタル放送の受信機能)を有するものとする。また、以下では、適宜、470MHzから770MHzの周波数帯を第3の周波数帯という(図3を参照。)。
また、第2の無線部40は、地上波デジタル放送を受信する機能のみならず、第1の無線部30とは異なる機能であって、例えば、LTE(Long Term Evolution)方式を採用した通信を行う機能や、WiFi方式等の近距離通信を行う機能であっても良い。また、第2の無線部40は、第1の無線部30と同様に、複数の周波数帯に対応可能に構成されており、当該周波数帯において送受信可能に構成されていても良い。
ここで、第2の無線部40の詳細な構成と動作について説明する。
第2の無線部40は、ユーザによる所定の操作に応じて、テレビ視聴用のアプリケーションが起動され、所定のチャンネルが指定されたときに、チャンネルと周波数の対応テーブルを参照し、470MHzから770MHzまでの周波数帯(第3の周波数帯)の中から、指定されたチャンネルに対応する周波数にチューニングを行う機能を有している。そして、第2の受信処理部42は、チューニングにより受信した信号に対して、復調処理や復号処理等の所定の信号処理を行い、処理後の信号を再生処理し、テレビ視聴用のアプリケーションを利用して再生を行う。
ここで、アンテナ41は、CDMA方式の送信周波数帯のアンテナ利得が低いほど、回り込みの影響は小さくなる。しかし、アンテナ41は、第3の周波数帯(470MHzから770MHz)のアンテナ利得を確保しなければならず、アンテナ利得を低くすることが困難である。
一方で、CDMA方式の送信周波数帯において必要となるアンテナ利得は、第3の周波数帯と同一か数dB低下する程度である。そうすると、アンテナ41は、第3の周波数帯の信号を受信しているときに、アンテナ31によりCDMA方式による送信が行われた場合、ほとんどロスすることなくアンテナ31から送信される信号を受信してしまう。
したがって、アンテナ41により受信した信号を処理する第2の受信処理部42は、前段部に設けられているLNA(Low Noise Amplifier)が入力飽和状態になり、歪みが発生し、受信性能が劣化してしまう。これは、第3の周波数帯において、どの周波数でも生じる現象である。
実験において、−30dBmのCDMA送信波が入力された場合、第2の無線部40による地上波デジタル放送の受信性能が劣化した。これは、アンテナ31とアンテナ41のアンテナ間アイソレーションが10dBであったため、CDMA送信波は、−20dBmで送信されていたことになる。また、この結果は、アンテナ間アイソレーション量や、第2の無線部40のLNAの歪特性によっても変動する。
また、CDMA方式の信号は、最大で、+23dBmから+24dBmで送信されることが一般的である。よって、第2の受信処理部42は、CDMA方式の信号を除去するためのフィルタ部を必要とする。
また、第2の受信処理部42は、具体的には、アンテナ41から入力された信号をRF処理部42aで受信し、OFDM部42bによって復調し、分離部42cにより映像と音声を分離し、分離後の信号を制御部50に出力する。制御部50は、同期をとって、映像信号をディスプレイ21に出力し、音声信号をスピーカ23に出力する。第2の受信処理部42は、信号の受信中においてこの再生処理の動作を常時行っている。
制御部50は、第2の受信処理部42により所定の周波数帯の信号を受信しているときに、第1の受信処理部33により呼出情報を受信した場合、第1の送信処理部32が使用する周波数帯と第2の受信処理部42が使用している所定の周波数帯を比較し、予め定められた範囲に入る場合には、複数の周波数帯の中から第1の受信処理部33が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、第1の受信処理部33により使用される周波数帯を他の周波数帯に切り替えるように制御する。
このような構成において、第1の送信処理部32は、制御部50により切り替えられた他の周波数帯の信号により、第1の受信処理部33により受信された呼出情報に対する応答情報を返信する。
したがって、携帯電話装置1は、第2の無線部40を利用している場合(例えば、地上波デジタル放送波の視聴中)に、位置登録が可能な状態であった第1の無線部30が呼出情報(例えば、電話の着信情報)を受信した場合であって、第2の無線部40で使用している周波数帯と第1の無線部30で使用する周波数帯とを比較し、予め定められた範囲に入る場合、すなわち、両周波数帯域が近接している場合には、第1の無線部30で使用している周波数帯域を他の周波数帯域に切り替えるので、第2の無線部40への受信性能への影響を回避しつつ、第1の無線部30により好適に通信を行うことができる。
また、携帯電話装置1が備えるメモリ60(格納部)は、第1の受信処理部33により定期的に取得する近隣基地局情報(ネイバーリスト)を格納している。
制御部50は、第2の受信処理部42により所定の周波数帯の信号を受信しているときに、第1の受信処理部33により呼出情報を受信した場合、第1の送信処理部32が使用する周波数帯と第2の受信処理部42が使用している所定の周波数帯を比較し、予め定められた範囲に入る場合には、近隣基地局情報に基づいて、複数の周波数帯の中から、第2の受信処理部42が使用している周波数帯から最も離れた周波数帯を他の周波数帯として検索する。
ここで、ネイバーリストには、基地局を識別するPNと、周波数帯のクラス(バンドクラス、BC)を識別する情報と、バンドクラス内の周波数帯(チャネル)を識別するCH等の情報が含まれている。携帯電話装置1は、取得したネイバーリストに基づいて、隣接する基地局が対応するバンドクラスを把握することができ、このバンドクラスによって第1の無線部30によって通信可能な周波数帯を特定することができる。このため、例えば、ネイバーリストによって基地局が800MHzと、2GHzのバンドクラスに対応することが分かっていれば、2GHzに切り替える際に、基地局に対してその都度、対応可能なバンドクラスを問い合わせる処理が不要となり、素早く周波数帯域を切り替えることができる。
したがって、携帯電話装置1は、第2の無線部40を利用している場合(例えば、地上波デジタル放送波の視聴中)に、位置登録が可能な状態であった第1の無線部30が呼出情報(例えば、電話の着信情報)を受信した場合であって、第2の無線部40で使用している周波数帯と第1の無線部30で使用する周波数帯とを比較し、予め定められた範囲に入る場合、すなわち、両周波数帯域が近接している場合には、ネイバーリストに基づいて、第1の無線部30で使用している周波数帯域を他の周波数帯域に切り替えるので、第2の無線部40への受信性能への影響を回避しつつ、第1の無線部30により好適に通信を行うことができる。
また、制御部50は、所定時間内に他の周波数帯の検索を行えなかった場合には、呼出情報を受信したときと同じ周波数帯の信号により、当該呼出情報に対する応答情報を返信し、着信応答処理を実行する構成であることが好ましい。
ここで、所定時間とは、例えば、携帯電話装置1が基地局に対して定期的に着信等の確認を行う周期T(例えば、5.12秒)を基準として、2Tや3T等が該当する。
したがって、携帯電話装置1は、他の周波数帯の検索によって、検索に時間がかかったとしても、所定時間内に検索が行えなかった場合に、元の周波数帯の信号により応答情報を返信するので、着信に失敗することがない。
なお、携帯電話装置1では、着信等の確認処理によって基地局から送信されてきた呼出情報に応答する応答情報を基地局に返信したときに始めて、着信報知動作(例えば、着信メロディーの再生動作)が実行されることになる。その後、携帯電話装置1は、ユーザが着信報知動作により着信の発生を知り、ユーザにより応答操作が行われると、通話状態に移行する。
また、制御部50は、第2の受信処理部42により所定の周波数帯の信号を受信している最中は、第1の無線部30によるハンドオフの処理を抑制することが好ましい。
ここで、携帯電話装置1は、ハンドオフの条件(電界強度やエラー訂正率等で示される通信品質が所定の閾値まで低下した場合)を満たした場合には、ハンドオフを行うことによって通信品質を担保している。
例えば、携帯電話装置1は、第1の送信処理部32で使用する周波数帯を、第2の受信処理部42に影響を与えない周波数帯に切り替えた後に、ハンドオフの条件を満たした場合には、通常通りにハンドオフを行ってしまう。そうすると、第1の送信処理部32の周波数帯が元の周波数帯に戻ってしまった場合、第2の受信処理部42に影響を与えてしまう可能性がある。
そこで、制御部50は、第2の受信処理部42により所定の周波数帯の信号を受信している最中は、第1の無線部30によるハンドオフの処理を抑制することにより、第2の受信処理部42に対して第1の無線部30による影響を与えないようにする。これは、ハンドオフの処理を行わないことを意味しているのではなく、ハンドオフをするタイミングを遅らせることを意味している。
ハンドオフの処理は、通信品質を担保させるために余裕を持って実行されるものである。制御部50は、通常設定されているハンドオフの条件を緩めることによって、第2の受信処理部42による通信状態を良好に維持することができる。
また、制御部50は、複数の周波数帯の中から第1の受信処理部33が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、当該他の周波数帯での位置登録を試行し、当該試行が成功した場合には当該他の周波数帯で応答情報を返信し、当該試行が失敗した場合には当該他の周波数帯での応答情報を返信しない構成が好ましい。
このようにして、携帯電話装置1は、位置登録が成功した場合には、成功した他の周波数帯で応答情報を送信し、着信報知動作が実行され、その後、ユーザにより応答操作が行われると、通話状態に移行するので、第2の無線部40への受信性能への影響を回避しつつ、第1の無線部30により好適に通信を行うことができる。
また、携帯電話装置1は、位置登録が失敗した場合には、他の周波数帯での応答情報を返信せず、元の周波数帯に戻って応答情報を返信することにより、着信に失敗することがない。
また、制御部50は、複数の周波数帯の中から第1の受信処理部33が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、当該他の周波数帯での位置登録を試行し、当該試行が成功した場合には当該他の周波数帯で応答情報を返信するとともに、当該他の周波数帯をメモリ60に記憶する。制御部50は、次回、他の周波数帯の検索を行う場合には、メモリ60に記憶しておいた他の周波数帯を優先して検索を行う構成が好ましい。
このようにして、携帯電話装置1は、過去に位置登録に成功した周波数帯を優先して検索するので、効率的な通信処理を行うことができる。
ここで、携帯電話装置1の具体的な動作について説明する。携帯電話装置1は、第1の無線部30による送受信の動作と、第2の無線部40による受信の動作を同時に行うことが可能な構成になっている。
第1の無線部30と第2の無線部40の双方が位置登録可能な状態の場合には、仕様に基づく周波数帯による通信チャンネルで位置登録を行う。
つぎに、このような状態において、第2の無線部40により通信(LTEの通信)が発生した場合には、携帯電話装置1は、LTEの通信を契機として、第1の無線部30による通信(CDMAの通信)がLTEの通信に影響を与えないように、いずれかの周波数帯域(BC、Band Class)の変更を行う。
また、携帯電話装置1は、第2の無線部40によるLTEの通信中に第1の無線部30によるCDMAの音声着信が発生した場合には、LTEとCDMAの周波数に影響しないようにCDMA側のBCの切り替えを試みる。
例えば、LTE(元のシステム)通信中のCDMA(別のシステム)着信のシーケンス(図4を参照)では、CDMAの着信メッセージを受信してからCDMAの通信を開始するまでは、LTEとCDMAの2つのシステムが同時に通信を行うため、互いの送信が受信に影響を及ぼしてしまう可能性がある。そこで、携帯電話装置1では、この影響を回避するために以下のような対策を講じる。
携帯電話装置1は、LTE通信中に音声着信が発生した場合、最初に着信メッセージを受信したら、現在LTEで通信しているBCとCDMAでサポートしているBCを比較して、互いの送信が、受信に影響を及ぼさないかどうかを判断する。もし影響がある場合には、携帯電話装置1は、現在サポートしているCDMAのBCの中から、LTEの送信に影響を受けないBCがあるかを探し、発見できたらそのBCをスキャンして位置登録が可能かを判断する。
なお、一般的に、携帯電話装置1が位置登録をしている基地局を有するゾーン内において、各基地局は、CDMAの着信メッセージを携帯電話装置1宛てに使用可能な各BCで送信し、携帯電話装置1によって着信がされなかった場合(携帯電話装置1から応答メッセージが返信されなかった場合)、着信メッセージの再送を数回程度行うように構成されている。
また、規格上、着信メッセージは、5.12秒周期で基地局から送信されてくる。携帯電話装置1は、最初に着信メッセージを受信してから5.12秒以内に、BCのスキャンを行い、位置登録ができるかどうかを判断する。携帯電話装置1は、位置登録できたら、そのBCで応答を返し、着信報知に対してユーザが応答操作を行うと、通知への移行要求を基地局へそのBCで出力し、その後通話状態に移行する。また、携帯電話装置1は、スキャンが長引いて5.12秒を超えてしまいそうな場合には、例えば、5秒タイマを起動して監視し、当該タイマが満了した場合には元の帯域(チャンネル)に戻り、着信応答メッセージを送信する。
また、携帯電話装置1は、このような構成の場合、5.12秒以内に他のBCをスキャンしなければならないため、影響がないBCを優先し、その中で過去に位置登録したことがあるBCを優先してスキャンを実行する。
ここで、携帯電話装置1は、以下の優先順位でBCのスキャンを実行する。
(互いのシステム間に影響がないBC) > (過去に位置登録したことがあるBC) > (規格上定められている優先順位のBC)
つぎに、携帯電話装置1は、「互いのシステム間に影響がないBC」かどうかの判断は、CDMAの着信を優先に考えて、下記の優先順位で決定する。
(LTEの送信が、CDMAの受信に影響を及ぼさないCDMAのBC) > (CDMAの送信が、LTEの受信に影響を及ぼさないCDMAのBC)
これは、CDMAの着信が音声着信であることを考慮し、LTE通信によるデータ通信(又は、例えば、ワンセグ放送の受信)よりも優先度の高い通信として扱っているため、携帯電話装置1は、LTE側による送信が、CDMA側による受信に影響を及ぼさないCDMAのBCを優先的にサーチ可能なようにシステムテーブルを検索してスキャン順を決定している。なお、携帯電話装置1は、LTE通信を優先するようにBCのスキャンを実行しても良い。
また、携帯電話装置1は、スキャン後にBCを切り替えた際に、着信メッセージを受信できなかった場合には、直ちに元のBCに切り替え直す構成であっても良い。このような構成にすることによって、携帯電話装置1は、例えば、最初の着信メッセージが送信され、その後5.12秒ごとに再送が行われ、結果、10.24秒間に3回の着信メッセージが行われた場合には、最初の着信メッセージから5秒以内に他のBCのスキャンを行い、他のBCを発見後に、直ちに他のBCに切り替え、その後、他のBCで着信メッセージの受信ができなかった場合、直ぐに元のBCに戻すので、着信に失敗することがない。
また、着信時にLTEには影響を及ぼさないBCをCDMAが使用していた場合でも、途中から基地局のメッセージ等によりハンドオフする可能性がある。そこで、携帯電話装置1は、CDMAの着信を受信し、通信チャネルに入り、LTEの通信が切断するまでは、ハンドオフして別のBCに切り替わらないように、ハンドオフの閾値(以下、ハンドオフ閾値という。)を設定しておく。
また、携帯電話装置1は、基地局から他のBCへのハンドオフが要求された場合には、ハンドオフ先が他の通信システムに影響を及ぼすBCであった場合には、現在行っている通信に影響がない程度にバンドクラス閾値の値を高めに設定し、BCの切り替えが行いにくくしておく。但し、携帯電話装置1は、通信が途切れてしまっては意味がないため、通信を維持できなくなるようなレベルに落ちる前にハンドオフできるようなバンドオフ閾値に設定しておくことが好ましい。
また、第2の無線部40は、第2の受信処理部42とアンテナ41の中間に配置され、アンテナ41により受信される信号の中から第3の周波数帯の信号(希望信号)以外の周波数帯の信号を抑制する機能を有するフィルタ部43を有する構成であっても良い。なお、定常状態では、フィルタ部43の機能は、無効状態にされているものとする。
ここで、フィルタ部43の特性について説明する。フィルタ部43は、上述したように、第3の周波数帯の信号(希望信号)以外の周波数帯の信号(第1の周波数帯の信号及び第2の周波数帯の信号等)を抑制(理想的には、除去)するが、第3の周波数帯の信号と抑制の対象となる周波数帯が近接している場合には、急峻に減衰するフィルタ特性が必要になる(図5を参照)。このように急峻に減衰するフィルタ特性を有するフィルタ部43は、希望する周波数帯の信号に対しても影響を与えてしまう。
つぎに、フィルタ部43を有効状態にした場合と無効状態にした場合における周波数特性について説明する。本実施例においては、図5に示すように、第1の周波数帯F1の低域側に第3の周波数帯F3が規定されており、フィルタ部43が有効状態の場合には、減衰曲線Xにしたがって、フィルタ部43で入力信号が処理(第1の周波数帯F1が減衰処理)されて第2の受信処理部42に供給され、また、フィルタ部43が無効状態の場合には、曲線Yにしたがって、入力信号が減衰(ロス)することなく第2の受信処理部42に供給される。
携帯電話装置1は、必要に応じてフィルタ部43の有効状態と無効状態を適宜切り替えるが、できる限り無効状態を維持する。
<実施例1>
LTEシステム(第2の無線部40)が起動中(位置登録中)にCDMAシステム(第1の無線部30)を起動した場合の制御部50の動作について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップST1において、制御部50は、起動したCDMAシステムが現在利用中のLTEシステムに影響を及ぼすか否かを判断する。影響を及ぼすと判断した場合(Yes)には、ステップST2に進み、影響を及ぼさないと判断した場合(No)には、他のシステム(以下、BCという)に切り替える必要がないため、位置登録を続ける。
ステップST2において、制御部50は、起動したCDMAシステムにおいて他に利用可能なBCが存在するかどうかを判断する。他のBCが存在する場合(Yes)には、ステップST3に進み、他のBCが存在しない場合(No)には、ステップST5に進む。
ステップST3において、制御部50は、LTEシステムの周波数帯域から一番離れたシステム(BC)から順番に利用可能か検索する。例えば、制御部50は、他のBCとして、2GHzを中心とする周波数帯が利用可能かどうかを確認する。利用可能な場合(Yes)には、ステップST4に進み、利用可能ではない場合(No)には、ステップST5に進む。
ステップST4において、制御部50は、CDMAシステムを利用可能な他のBCに切り替えて、CDMAの位置登録を行う。
ステップST5において、制御部50は、LTEシステムにおいて他に利用可能なBCが存在するかどうかを判断する。他のBCが存在する場合(Yes)には、ステップST6に進み、他のBCが存在しない場合(No)には、ステップST8に進む。
ステップST6において、制御部50は、起動中のCDMAシステムの周波数帯域から一番離れたシステム(BC)から順番に位置登録が可能か確認する。利用可能な場合(Yes)には、ステップST7に進み、利用可能ではない場合(No)には、ステップST8に進む。
ステップST7において、制御部50は、LTEシステムを利用可能な他のBCに切り替えて、LTEの位置登録を行う。
ステップST8において、制御部50は、現在のBCにおいて、CDMAシステムに影響を与えない周波数チャネルを検索する。影響を与えない周波数チャネルがあった場合(Yes)には、ステップST9に進み、影響を与えない周波数チャネルがなかった場合(No)には、ステップST10に進む。
ステップST9において、制御部50は、検索された周波数チャネルを利用して、LTEの位置登録を行う。
ステップST10において、制御部50は、フィルタ部43の機能を有効状態に切り替える。
<実施例2>
LTEシステム(第2の無線部40)が起動中(通信中)にCDMAシステム(第1の無線部30)が着信を行った場合の制御部50の動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップST21において、制御部50は、優先順位にしたがってスキャンテーブルの作成を行う。制御部50は、着信時のシステムが互いのシステム間に影響を及ぼすかどうかを検討する。例えば、制御部50は、図8に示すテーブルを作成し、当該テーブルをスキャンして「システムに影響なし」の場合には、着信処理をそのまま継続して実施する。
制御部50は、テーブルをスキャンして「システムに影響あり」の場合には、以下のステップST211からST213の処理を実施し、着信時に他のシステムを使えないかどうかの検索をするためのスキャンテーブルを作成する。
制御部50は、互いのシステムに影響を及ぼす度合いで、システムスキャンの優先順位を決定する(ステップST211)。なお、優先順位については、ユーザが使用用途に応じて自由に設定可能な構成にしても良い。
つぎに、制御部50は、過去に位置登録をしたことがあるシステムの方が、スキャンをした時に見つけられる確立が高いことから、過去に位置登録をしたことがあるチャネルを優先的にスキャンするようにピックアップする(ステップST212)。なお、過去に位置登録をしたことがあるシステムがなければ、本工程はスキップする。
つぎに、制御部50は、もし、ステップST211とステップST212の工程による処理によって、優先順位が同じである場合には、スキャンリストのシステムを規格上定められている最優先順位に並び換えを行う(ステップST213)。
なお、ステップST211とステップST212は入れ替えて処理されても良い。
ステップST22において、制御部50は、ステップST21の工程で作成したスキャンテーブルにしたがって、スキャンを開始する。また、制御部50は、この時、次の着信メッセージの受信タイミングを逃さないようにタイマT1(例えば、着信報知の周期である5.12秒よりも短い5秒等の時間)を起動する。
ステップST23において、制御部50は、スキャン時間がT1以内に位置登録が可能なシステム(BC)が見つかったかどうかを確認する。T1以内に見つかった場合(Yes)には、ステップST24に進み、T1以内に見つからなかった場合(No)には、ステップST27に進む。
ステップST24において、制御部50は、見つかったシステムによって、位置登録(Registration)ができたかどうかを確認する。位置登録ができた場合(Yes)には、ステップST25に進み、位置登録ができなかった場合(No)には、ステップST27に進む。
ステップST25において、制御部50は、着信メッセージを受信できたかどうかを確認する。着信メッセージを受信できた場合(Yes)には、ステップST26に進み、着信メッセージを受信できなかった場合(No)には、ステップST27に進む。
ステップST26において、制御部50は、新しく位置登録した側のシステムで基地局に着信応答を返し、着信報知動作を実行する。
ステップST27において、制御部50は、始めに着信メッセージを受け付けた元のシステムに戻って着信応答を実施する。また、制御部50は、この時、着信応答をせずに更に別のシステムをスキャンして次の着信タイミングで応答するように処理する構成であっても良い。
なお、基地局から2回目の着信メッセージの再送が行われない場合には着信が失敗するリスクがあるが、2回目の着信メッセージの再送がされなかったとしても、念のため元のシステムに戻って着信応答を返すことで着信が成立する可能性が高い。
このようにして、携帯電話装置1は、新しいシステム(BC)で着信メッセージの受信を試みて、着信メッセージの受信に成功した場合には、新しいシステム(BC)で着信応答を返信し、その後、着信シーケンスが進んだ場合にはその新しいシステム(BC)で着信報知処理を実行する。
また、携帯電話装置1は、成功した着信メッセージに対して着信応答を返信しても基地局から応答がない場合には、タイマT1が満了までにまだスキャン可能な時間がある場合は、別システムのスキャンを実行し、タイマT1が満了までに時間がない場合は、着信メッセージを受け付けた元のシステムに戻って着信処理を実行する。
また、携帯電話装置1は、新しいシステム(BC)で着信メッセージの受信を試みて、着信メッセージ受信に失敗した場合には、タイマT1が満了までにまだスキャン可能な時間がある場合は、別システムのスキャンを実行し、タイマT1が満了までに時間がない場合は、着信メッセージを受け付けた元のシステムに戻って着信応答処理を実行する。
ここで、スキャンテーブルの作成例について説明する。
例えば、制御部50は、通常のスキャンテーブルが、図9(a)に示すように、「BC0 Primary CH」→「BC0 Secondary CH」→「BC6 Primary CH」→「BC6 Secondary CH」→「BC3 Primary CH」→「BC3 Secondary CH」とスキャン順が決められていた場合に、図9(b)に示すように、互いに影響を及ぼすかで並べ替えを行う。なお、図9(b)に示す例では、「BC6 Primary CH」がどちらのシステムにも影響を及ぼさないチャネルであった場合を想定している。
また、制御部50は、図9(c)に示すように、過去に位置登録をしていたシステムを優先して並べ替えを行う。なお図9(c)に示す例では、「BC0 Primary CH」、「BC6 Primary CH」及び「BC3 Primary CH」で過去に位置登録を行っていた場合を想定している。
また、制御部50は、図9(d)に示すように、規格上定められている優先順位のBCに並べ替えを行う。なお、図9(d)に示す例では、図9(c)で決定された順位が規格上定められている順位になっているため、並べ替えを行っていない。
また、制御部50は、着信メッセージを受信し、別のシステム(BC)に切り替えてスキャンを行い、当該別のシステムで捕捉に成功した場合には、図10(a)に示すように、別システムで着信動作を実行する。
また、制御部50は、着信メッセージを受信し、別のシステム(BC)に切り替えてスキャンを行い、当該別のシステムで捕捉に失敗した場合には、図10(b)に示すように、元のシステムに切り替えて、着信動作を実行する。
また、制御部50は、着信メッセージを受信し、第1のシステム(BC)に切り替えてスキャンを行い、第1のシステムで捕捉に失敗した場合には、元のシステムに切り替え、着信メッセージを受信できることを確認した後、第2のシステム(BC)に切り替えてスキャンを行い、第2のシステムで補足に成功した場合には、図10(c)に示すように、第2のシステムで着信動作を実行する。
また、制御部50は、着信メッセージを受信し、第1のシステム(BC)に切り替えてスキャンを行い、第1のシステムで捕捉に失敗した場合には、元のシステムに切り替え、着信メッセージを受信できることを確認した後、第2のシステム(BC)に切り替えてスキャンを行い、第2のシステムでも補足に失敗した場合には、再び元のシステムに切り替え、着信メッセージを受信できることを確認した後、第3のシステム(BC)に切り替えてスキャンを行い、第3のシステムで補足に成功した場合には、図10(d)に示すように、第2のシステムで着信動作を実行する。
<実施例3>
LTEシステム(第2の無線部40)が起動中(通信中)にCDMAシステム(第1の無線部30)が着信を行い、着信の応答を行った後の制御部50の動作について説明する。
LTEシステムが起動中(通信中)にCDMAシステムで着信し、最適なシステム(BC)で着信応答をした場合には、LTEシステムの切断を行うまでに、CDMAのシステムの切り替え(ハンドオフ)を実施してしまうと、互いの送信波が影響してどちらかのシステムが通話断してしまう可能性がある。
そこで、制御部50は、LTEシステムが起動中(通信中)にCDMAシステムで着信し、最適なシステム(BC)で着信応答を行った場合、基地局を切り替えるためのハンドオフの指示が来た場合又は自立的にハンドオフを行う場合には、通話が維持できる程度に抑制する制御を行う。
制御部50は、CDMAの着信応答後から通信が確立して、LTEシステムの切断を行うまでは、具体的に以下の制御を行う。
<移動機の自立的なハンドオフを実施する場合>
制御部50は、ハンドオフ先のシステムがLTE及びCDMAの両方に影響を及ぼさないシステムかどうか検索し、影響を及ぼさない場合のみハンドオフを実施し、影響を及ぼす場合には、現在のシステムが通信を維持できる最低限のレベルの閾値を設け、この閾値を下回るまではハンドオフは実施しないように制御する。また、制御部50は、閾値を下回った場合には、通信が切断してしまう恐れがあるため、ハンドオフを実施する。
<基地局からのハンドオフの指示を受信した場合>
制御部50は、ハンドオフ先のシステムがLTE及びCDMAの両方に影響を及ぼさないシステムかどうか検索し、影響を及ぼさない場合のみハンドオフを実施し、影響を及ぼす場合には、現在のシステムが通信を維持できる最低限のレベルの閾値を設け、この閾値を下回るまではハンドオフは実施しないように制御する。したがって、制御部50は、基地局に対して、ハンドオフの指示に対する応答を返さないように制御する。
また、制御部50は、閾値を下回った場合には、通信が切断してしまう恐れがあるため、ハンドオフを実施する。
また、制御部50は、LTEシステムが切断し、CDMAシステムのみの通信になった場合には、基地局にハンドオフの指示を出してもらうために、その旨のメッセージを基地局に送信し、ハンドオフを促す構成であっても良い。
1 携帯電話装置
30 第1の無線部
32 第1の送信処理部
33 第1の受信処理部
40 第2の無線部
42 第2の受信処理部
50 制御部
60 メモリ

Claims (7)

  1. 複数の周波数帯に対応し、信号を送信する第1の送信部と、信号を受信する第1の受信部を有する第1の無線部と、
    所定の周波数帯の信号を受信する第2の受信部を有する第2の無線部と、
    前記第2の受信部により前記所定の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の受信部により呼出情報を受信した場合、前記第1の送信部が使用する周波数帯と前記第2の受信部が使用している前記所定の周波数帯を比較し、予め定められた範囲に入る場合には、前記複数の周波数帯の中から前記第1の受信部が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、前記第1の受信部により使用される周波数帯を前記他の周波数帯に切り替えるように制御する制御部を備え、
    前記第1の送信部は、前記制御部により切り替えられた前記他の周波数帯の信号により、前記第1の受信部により受信された前記呼出情報に対する応答情報を返信する無線端末装置。
  2. 前記第1の受信部により定期的に取得する近隣基地局情報を格納する格納部を備え、
    前記制御部は、前記第2の受信部により前記所定の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の受信部により呼出情報を受信した場合、前記第1の送信部が使用する周波数帯と前記第2の受信部が使用している前記所定の周波数帯を比較し、予め定められた範囲に入る場合には、前記近隣基地局情報に基づいて、前記複数の周波数帯の中から、前記第2の受信部が使用している周波数帯から最も離れた周波数帯を前記他の周波数帯として検索する請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記制御部は、所定時間内に前記他の周波数帯の検索を行えなかった場合には、前記呼出情報を受信したときと同じ周波数帯の信号により、当該呼出情報に対する応答情報を返信し、着信応答処理を実行する請求項1記載の無線端末装置。
  4. 前記制御部は、前記第2の受信部により前記所定の周波数帯の信号を受信している最中は、前記第1の無線部によるハンドオフの処理を抑制する請求項1記載の無線端末装置。
  5. 前記制御部は、前記複数の周波数帯の中から前記第1の受信部が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、当該他の周波数帯での位置登録を試行し、当該試行が成功した場合には当該他の周波数帯で前記応答情報を返信し、当該試行が失敗した場合には当該他の周波数帯での前記応答情報を返信しない請求項1から4のいずれか一項に記載の無線端末装置。
  6. 前記制御部は、前記複数の周波数帯の中から前記第1の受信部が使用可能な他の周波数帯を検索し、他の周波数帯が検索できた場合には、当該他の周波数帯での位置登録を試行し、当該試行が成功した場合には当該他の周波数帯で前記応答情報を返信するとともに、当該他の周波数帯を記憶しておき、
    次回、前記他の周波数帯の検索を行う場合には、前記記憶しておいた他の周波数帯を優先して検索を行う請求項1から4のいずれか一項に記載の無線端末装置。
  7. 複数の周波数帯に対応し、信号を送信する第1の送信部と、信号を受信する第1の受信部を有する第1の無線部と、所定の周波数帯の信号を受信する第2の受信部を有する第2の無線部を備える無線端末装置の制御方法であって、
    前記第2の受信部により前記所定の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の受信部により呼出情報を受信した場合、前記第1の送信部が使用する周波数帯と前記第2の受信部が使用している前記所定の周波数帯を比較する比較工程と、
    前記比較工程により比較した結果、前記第1の送信部が使用する周波数帯が前記第2の受信部が使用している前記所定の周波数帯に対して、予め定められた範囲に入る場合には、前記複数の周波数帯の中から前記第1の受信部が使用可能な他の周波数帯を検索する検索工程と、
    前記検索工程により他の周波数帯が検索できた場合には、前記第1の受信部により使用される周波数帯を前記他の周波数帯に切り替える切替工程を備える制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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