JP2011250151A - メモリ制御装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】限界までページメモリの有効活用を図り、画像データの圧縮率が悪くなることに起因する上書きしてはいけない画像データの上書きを防ぐ。
【解決手段】メモリ制御装置は、入力部と、画像データをバンドに分割するバンド化部と、圧縮処理部と、伸長処理部と、画像データの画像処理を行う画像処理部と、アドレスの先頭地点から一定方向で、バンド単位でバンド順に書き込みを行い、ページメモリの書き込み方向での最終ブロックに至ると、先頭地点に戻り、メモリの使いまわしを行うページメモリと、ページメモリからの出力や書き込みを制御し、ページメモリの最終ブロックの空き容量が、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さいかを判断し、小さい場合、先頭地点に戻り、書き込みを行わせるメモリ制御部を備える。
【選択図】図7
【解決手段】メモリ制御装置は、入力部と、画像データをバンドに分割するバンド化部と、圧縮処理部と、伸長処理部と、画像データの画像処理を行う画像処理部と、アドレスの先頭地点から一定方向で、バンド単位でバンド順に書き込みを行い、ページメモリの書き込み方向での最終ブロックに至ると、先頭地点に戻り、メモリの使いまわしを行うページメモリと、ページメモリからの出力や書き込みを制御し、ページメモリの最終ブロックの空き容量が、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さいかを判断し、小さい場合、先頭地点に戻り、書き込みを行わせるメモリ制御部を備える。
【選択図】図7
Description
本発明は、ページメモリを備えたメモリ制御装置に関する。又、メモリ制御装置を備えた複合機、複写機、プリンタ、FAX装置等の画像形成装置に関する。
例えば、複合機等の画像形成装置では、読み取った画像データや入力された画像データに対し、各種の画像処理を施す画像処理部が設けられる。そして、画像処理部が処理する前の画像データや処理後の画像データを記憶するため、少なくとも1ページ分の画像データを記憶するページメモリが搭載される場合がある。ここで、画像形成装置に搭載するページメモリの容量は少ない方が、画像形成装置の製造コストを減らすことができる。そこで、単一のページメモリを用いつつ、多様な画像記録のモードに対応する画像記録装置が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、ページメモリに展開されたイメージデータを画像記録手段により記録出力する画像記録装置において、複数の画像記録モードにそれぞれ対応する複数の画像データ入力手段と、複数の画像記録モードのうちのいずれかの画像記録モードに設定するモード切換設定手段とを備え、ページメモリを複数の画像記録モードで共用し、複数の画像記録モードのうちのモード切換設定手段により設定されているにモードに対応する画像データ入力手段から得られる記録対象画像データの画像記録手段による記録出力を行う画像記録装置が記載されている。この構成により、各画像記録モードでの画像記録においてページメモリを共用し、画像記録モードごとに個別にページメモリを備える必要をなくし、装置コストの低減を図ろうとする。(特許文献1:請求項1、段落[0082]等参照)。
画像形成装置などのページメモリは、読み取った画像データをいったん記憶し、画像処理のため画像データを出力し、濃度変換やズームやフィルタ処理など画像処理後の画像データを再び記憶する場合がある。言い換えると、ページメモリは、同じページの画像データの入力(記憶)→出力→再入力(記憶)を繰り返すことがある。例えば、1ページ分の画像データは、複数のバンドに分割され、バンド単位でページメモリから出力され、ページメモリに再入力される。
そして、ページメモリは、例えば、1ページ分の画像データのサイズに多少の余裕を持たせた容量とされる。そのため、同じページの画像データの入力(記憶)→出力→再入力(記憶)を繰り返す場合、ページメモリから既に出力した画像データの領域に、画像処理後の画像データを上書きしていく場合がある。言い換えると、ページメモリの使い回しをする場合がある。
ここで、ベージメモリの容量を減らす観点や処理速度向上の観点から、圧縮処理を行ってから画像データをページメモリに記憶させる場合がある。例えば、画像処理部で画像処理が施された後の画像データは、圧縮処理された上で、ページメモリに記憶される。尚、圧縮されたままの状態では画像処理できないので、ページメモリから出力された画像データは、画像処理部での画像処理に供される前に、伸長処理される。
ここで、画像処理部で画像処理が施されると、画像データの圧縮率が悪くなる場合がある。例えば、ハフマン符号などのアルゴリズムを用い、画像データは圧縮されるが、画像処理により画像データの各画素の画素値(濃度値)が変わると、圧縮率が悪くなる場合がある。そうすると、例えば、同じバンドに関し、画像処理前よりも画像処理後の圧縮後のデータサイズの方が、大きくなる。
そのため、ページメモリから出力されたバンドを再びページメモリに格納する際、画像処理後の画像データ(バンド)が、まだページメモリから出力されていない画像データ(バンド)、言い換えると、画像処理待ちのバンドを、上書きしてしまう場合があるという問題がある。上書きしてしまうと、例えば、異常な画像データの生成や、異常画像の印刷が生ずる。
ここで、特許文献1記載の画像記録装置をみると、確かに、画像記録モード毎に個別にページメモリを備える必要をなくし、製造コスト低減を図ることができる場合がある。しかし、特許文献1記載の発明は、圧縮処理を行った上でページメモリに画像データを記憶させるものではなく、その旨の記載はない。そのため、実用的に発明を実現するには、大容量のページメモリと、高速なメモリが必要であり、必ずしも、製造コスト低減が達成されるわけではない。又、画像処理によって圧縮率が悪くなることに起因する上記の問題が生じる可能性があり、上記の問題を解決できない。
本発明は、上記問題点を鑑み、限界までページメモリの有効活用を図りつつ、画像処理が施された画像データの圧縮率が悪くなることにより、ページメモリで上書きしてはいけない画像データへの上書きを防ぐことを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に係るメモリ制御装置は、画像データを入力するための入力部と、入力された1ページ分の画像データを複数のバンドに分割するバンド化部と、画像データの圧縮処理を行う圧縮処理部と、圧縮された画像データの伸長処理を行う伸長処理部と、前記伸長処理部が伸長処理した画像データの画像処理を行う画像処理部と、複数のブロックで区画され、前記伸長処理部に向けて画像データを前記バンド単位で出力し、前記入力部に入力された画像データや前記画像処理部で処理された画像データであって、前記圧縮処理部が圧縮した画像データを前記バンド単位で受けて記憶し、又、アドレスの先頭地点から一定方向で、前記バンド単位で前記バンド順に書き込みを行い、書き込み方向での最終ブロックに至ると、前記先頭地点に戻り、メモリの使いまわしを行うページメモリと、前記ページメモリからの出力や書き込みを制御し、前記最終ブロックの空き容量が、書き込もうとする前記バンドの圧縮後のデータサイズよりも小さいか否かを判断し、前記最終ブロックの空き容量が、書き込もうとする前記バンドの圧縮後のデータサイズよりも小さい場合、先頭地点に戻り、書き込みを行わせるメモリ制御部と、を備えることとした。
この構成によれば、ページメモリの書き込み方向での最終ブロックに至り、最終ブロックの空き容量が書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さい場合、先頭地点に戻り、書き込みが行われる。これにより、巡回して(ページメモリを使い回して)ページメモリに書き込みを行っていく場合、ページメモリの容量が限界まで使用され、ページメモリを有効活用することができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記メモリ制御部は、前記ページメモリの前記最終ブロックで、圧縮後の前記バンドの書き込みを試み、前記バンドの全データを書き込めるか否かにより、最終ブロックの空き容量が、書き込もうとする前記バンドのデータサイズよりも小さいか否かを判断することとした。
この構成によれば、ページメモリの書き込み方向での最終ブロックで、圧縮後のバンドの書き込みを試み、バンドの全データを書き込めるか否かにより、最終ブロックの空き容量は書き込もうとするバンドのデータサイズよりも小さいか否かが判断される。このように実際に試されるため、最終ブロックに圧縮された画像処理後のバンドが書き込めるか否かが、はっきりと確認される。従って、ページメモリは、容量の限界まで確実に使用され、ページメモリを有効活用することができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記画像処理部は、画像処理を行うための作業領域としてのワークメモリを有し、前記画像処理部での画像処理のため、前記ページメモリが前記伸長処理部に向けて画像データを出力し、前記画像処理部で画像処理が施され、圧縮処理後の前記バンドを前記ページメモリに再び記憶させる場合、前記ページメモリは、前記伸長処理部に向けて出力した前記バンド部分の記憶領域を空き容量として扱い、前記メモリ制御部は、前記ページメモリの空き容量が、書き込もうとする前記バンドの圧縮後のデータサイズよりも小さいか否かを判断し、小さい場合、前記バンドの書き込みを待機させつつ、前記ページメモリに前記バンド単位で前記伸長処理部に向けて画像データを出力させ、空き容量が確保された後、待機させていた前記バンドを前記ページメモリに書き込ませることとした。
この構成によれば、ページメモリの空き容量が、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さい場合、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズ分のページメモリの空き容量が確保されるまで、バンドの書き込みを待機させつつ、ページメモリにバンド単位で伸長処理部に向けて画像データを出力させ、確保後、待機させていたバンドがページメモリに書き込まれる。これにより、ページメモリの空き容量が十分に確保された上で、圧縮された画像処理後のバンドが書き込まれる。従って、まだ画像処理のためにページメモリから出力されていないバンド(画像処理待ちのバンド)への、画像処理後のバンドの上書きをなくすことができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の発明において、前記メモリ制御部は、前記バンドの書き込みを待機させつつ、前記ワークメモリが全て埋まるまで、前記ページメモリに前記バンド単位で前記伸長処理部に向けて画像データを出力させても、書き込もうとする前記バンドの圧縮後のデータサイズ分の前記ページメモリの空き容量を確保できない場合、エラー発生を認識し、エラー発生を報知する報知部を有することとした。
この構成によれば、バンドの書き込みを待機させつつ、ワークメモリが全て埋まるまでページメモリにバンド単位で伸長処理部に向けて画像データを出力させても、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズ分のページメモリの空き容量を確保できない場合、エラーの発生が認識される。これにより、異常な画像データが生成されることを使用者に報知することができる。又、使用者に、ワークメモリを限界まで用いても、ページメモリから出力されていないバンドへの圧縮された画像処理後のバンドの上書きが生じてしまうことを知らせることができ、画像処理の設定の変更等の対処の必要性を使用者に認識させることができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至5の発明において、前記画像処理部は、少なくとも、ズーム処理、濃度変換処理、フィルタ処理を行うこととした。
この構成によれば、画像処理部は、少なくとも、ズーム処理、濃度変換処理、フィルタ処理を行う。例えば、これらの画像データにおける各画素の画素値の変換を伴う画像処理では、バンドの圧縮率が悪くなる場合がある。しかし、これらの画像処理を行う画像処理部を有していても、まだ画像処理のためにページメモリから出力されていないバンド(画像処理待ちのバンド)への圧縮された画像処理後のバンドの上書きを防ぐことができる。
又、請求項6に係る画像形成装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のメモリ制御装置を含むこととした。
この構成によれば、メモリ制御装置は、まだ画像処理のためにページメモリから出力されていないバンド(画像処理待ちのバンド)への圧縮された画像処理後のバンドの上書きを防ぐので、異常のある画像データを生成せず、異常な画像データに基づく印刷もない画像形成装置を提供することができる。
本発明によれば、ページメモリを使い回すうえで、記憶領域は十分に有効活用される。又、ワークメモリを用いて、ページメモリの空き容量をできるだけ確保する。従って、画像処理が施された画像データの圧縮率が悪化により、異常画像が生ずるようなページメモリでの画像データの上書きを避けることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9に基づき、本発明に係るメモリ制御装置100を含む電子写真方式でタンデム型のカラーの複合機400(画像形成装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略構成)
まず、図1及び2を用い、本発明の実施形態に係る複合機400の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合機400の概略構成を示す模型的断面図である。図2は本発明の実施形態に係る1つの画像形成ユニット51の拡大断面図である。
まず、図1及び2を用い、本発明の実施形態に係る複合機400の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合機400の概略構成を示す模型的断面図である。図2は本発明の実施形態に係る1つの画像形成ユニット51の拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる複合機400は、正面上部に操作パネル1(図1において破線で図示、報知部に相当)が設けられる。又、操作パネル1は、液晶表示部11や、スタートキー12等の各種キーを備え、複合機400の状態(例えば、エラー発生やモード)の表示や、ユーザからの各種の入力を受け付ける。又、複合機400は、上部に画像読取部2(入力部に相当)や原稿搬送装置3を備え、本体内に給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、中間転写部6a、定着部6b等を含む。
原稿搬送装置3は、原稿の複写時、複数のローラの回転駆動により、原稿トレイ31に積載された原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に、画像読取部2の読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス21)に向けて搬送する。画像読取部2は原稿を読み取り、原稿の画像データを生成する。画像読取部2の上面には、送り読取用コンタクトガラス21と載置読取用コンタクトガラス22が設けられ、画像読取部2内には露光用のランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD、図4参照)等の光学系部材(いずれも不図示)が設けられる。
そして、画像読取部2は、これらの光学系部材を用い、原稿搬送装置3が搬送する原稿や、コンタクトガラスに載置される原稿に光を照射し、その原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換して画像データを生成する。複合機400は読み取りで得られた画像データに基づき印刷を行うことができる(コピー機能)。尚、原稿搬送装置3は図1の紙面奥側に回動支点が設けられ持ち上げ可能であり、載置読取用コンタクトガラス22に原稿を載置後、原稿搬送装置3で原稿を押さえることができる。
又、給紙部4aは、中間転写部6a等に向け、例えば、コピー用紙、ラベル用紙等の各種各サイズの用紙(シート)を収容する。又、給紙部4aは、モータ等の駆動機構(不図示)により回転する給紙ローラ41で搬送路4bに1枚ずつ用紙を送り出す。そして、搬送路4bは複合機400内で用紙を搬送し、給紙部4aから供給された用紙を、中間転写部6a、定着部6bを経て排出トレイ42まで導く。搬送路4bには搬送ローラ対43やガイド44及び搬送される用紙を中間転写部6aの手前で待機させ、画像形成部5におけるトナー像形成とタイミングをあわせて用紙を送り出すレジストローラ対45等が設けられる。
更に、図1に示すように、複合機400は、形成すべき画像の画像データに基づき、トナー像を形成する部分として画像形成部5を備える。具体的に、画像形成部5は、図1の左側から、ブラックの画像を形成する画像形成ユニット51Bkと、イエローの画像を形成する画像形成ユニット51Yと、シアンの画像を形成する画像形成ユニット51Cと、マゼンタの画像を形成する画像形成ユニット51Mと、露光装置52等を備える。
ここで、図2に基づき、各画像形成ユニット51Bk〜51Mを詳述する。尚、各画像形成ユニット51Bk〜51Mは、形成するトナー像の色が異なるだけで、いずれも基本的に同様の構成で、同様に説明できる。そこで、図2では1つの画像形成ユニット51のみ示し、以下の説明では、特に説明する場合を除き、各画像形成ユニット51の色の識別用の符号であるBk、Y、C、Mの符号は省略する。
まず、各感光体ドラム53(交換ユニットに相当)は、周面にトナー像を担持し、駆動装置(不図示)によって所定のプロセススピードで紙面反時計方向に回転駆動される。各帯電装置54は、感光体ドラム53を一定の電位に帯電させる。尚、帯電装置54はコロナ放電式やブラシ等を用いたものでも良い。各画像形成ユニット51の下方の露光装置52は、入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光(破線で図示)を4色分出力可能であり、帯電後の感光体ドラム53の走査露光を行って、静電潜像を形成する。
各現像装置55は、トナーを含む現像剤(不図示)を収納する(画像形成ユニット51Bkの現像装置55はブラック、画像形成ユニット51Yの現像装置55はイエロー、画像形成ユニット51Cの現像装置55はシアン、画像形成ユニット51Mの現像装置55はマゼンタの現像剤を収納する)。各現像装置55は、感光体ドラム53に対向し、画像形成時に感光体ドラム53にトナーを供給する。
トナー像形成プロセスを説明すると、帯電された感光体ドラム53に対し、画像データに応じ露光装置52のレーザ光によって、露光が行われ静電潜像が形成される。現像装置55から帯電したトナーが飛翔し、露光によって設けられた電位の大小に応じ感光体ドラム53表面に付着し、静電潜像がトナー像として現像される。各清掃装置56は感光体ドラム53の清掃を行う。
図1に戻り、中間転写部6aは、感光体ドラム53からトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行う。中間転写部6aは、感光体ドラム53の1本に付き、1本設けられる各1次転写ローラ61(61Bk〜61Mの計4本)、中間転写ベルト62、駆動ローラ63、従動ローラ64〜66、2次転写ローラ67、ベルト清掃装置68等で構成される。各1次転写ローラ61は、各感光体ドラム53と無端状の中間転写ベルト62を挟み込むように中間転写ベルト62に当接する。そして、交流及び直流が重畳された転写用の電圧が各1次転写ローラ61に印加され、タイミングを取られ、トナー像は順次、ずれなく重畳されつつ、中間転写ベルト62に転写される。
中間転写ベルト62は、1次転写ローラ61、駆動ローラ63、従動ローラ64〜66に張架され、モータ等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラ63の回転駆動により図1の紙面時計方向に周回する。又、駆動ローラ63は、2次転写ローラ67と中間転写ベルト62を挟み込む。各色重ね合わされたトナー像は所定の電圧を印加された2次転写ローラ67で、中間転写ベルト62から用紙に転写される。尚、2次転写後の中間転写ベルト62上の残トナー等は、ベルト清掃装置68で除去されて回収される。
定着部6bは、用紙搬送方向の下流側に配され、用紙に2次転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。そして、定着部6bは主として発熱源を内蔵する加熱ローラ69Hとこれに圧接される加圧ローラ69Pとで構成され、両ローラ間にニップが形成される。そして、トナー像の転写された用紙は、ニップを通過すると加熱・加圧され、その結果、トナー像が用紙に定着する。尚、定着後の用紙は、排出トレイ42に排出され画像形成が完了する。
(複合機400のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係る複合機400のハードウェア構成を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機400のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係る複合機400のハードウェア構成を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機400のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る複合機400は、内部の制御基板上に制御部7を有する。制御部7は、装置全体の動作を統括し、複合機400の各部の制御を司る。そして、制御部7には、例えば、中央演算処理装置としてのCPU70やメモリ制御部8が含まれる。CPU70は、後述のROM71やRAM72やHDD73内のデータやプログラムを利用して複合機400の制御を行う。
メモリ制御部8は、後述するページメモリ9からの出力(読み出し)、入力(書き込み)の制御を行うメモリコントローラである。このメモリ制御部8による制御により、ページメモリ9は有効に用いられる。尚、図3では、メモリ制御部8は、制御部7内に設けているが、制御部7外に設けてもよく、設置位置に特に制限はない。
そして、制御部7とバス等で通信可能に、ROM71、RAM72が接続される。ROM71は、電源がオフしても記憶内容が保持される不揮発性メモリである。ROM71は、CPU70が制御のため実行するプログラムや、起動時プログラムや、装置固有の各種パラメータなどの各種制御用の固定データを記憶する。RAM72は、CPU70が制御の際に実行するプログラムや、各種データを一時的に記憶する。
又、制御部7には、用紙搬送や印刷を実際に制御するエンジン制御部50が通信可能に接続される。制御部7は、エンジン制御部50に指示を与える。この指示を受けて、エンジン制御部50は、用紙搬送や画像形成で用いる各種回転体(搬送ローラ対43や感光体ドラム53等)を回転させ、トナー像を形成させる等、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、中間転写部6a、定着部6bを実際に制御する。
又、複合機400には、外部との通信インターフェイスとしてのI/F部74(入力部に相当)を含む。I/F部74は、例えば、外部のコンピュータ200と、ネットワークやケーブルで接続して通信を行うためのデータ通信部741を含む。データ通信部741は、例えば、ネットワーク接続用や直接的に複合機400とコンピュータ200を接続するためのコネクタや、通信制御用のコントローラ、チップを含む。このデータ通信部741により、複合機400は、コンピュータ200等から画像データや印刷の設定データを含む印刷用データを受け、印刷を行うことができる(プリンタ機能)。
又、I/F部74には、外部のFAX装置300と通信を行うためのFAX通信部742を含むことができる。FAX通信部742は、ファクシミリとしての機能を果たすための部分であり、モデムや、画像データのファクシミリに対応した形式への変換や、受信データの伸張のための回路、チップ等を含む。
又、制御部7は、バスや通信線等により操作パネル1とも通信可能に接続される。そして、操作パネル1になされた設定内容を示すデータは、制御部7に送られ、制御部7は、複合機400を使用者の設定どおりに動作するように制御する。又、複合機400は、画像データに対して圧縮処理を行う圧縮処理部81や、圧縮した画像データの伸長処理を行う伸長処理部82を含む。尚、圧縮処理部81や伸長処理部82の詳細は後述する。
又、複合機400は、少なくとも1ページ分の画像データを一時的に記憶できる容量を有するページメモリ9や、1ページの画像データを複数のバンドに分割するバンド化部91を含む。ページメモリ9は、上述のメモリ制御部8により、読み出し、書き込みが制御される。尚、ページメモリ9やバンド化部91の詳細は後述する。
又、複合機400に設けられる画像処理部90は、例えば、画像処理専用の回路としてのASIC92や画像処理用のメモリであるワークメモリ93等を含む(図4参照)。そして、画像処理部90は、例えば、濃度変更や、拡大縮小(ズーム)や、フィルタ処理等の各種画像処理を画像データに施す。尚、画像処理部90が行える画像処理は多岐にわたるので、公知の複合機400に関する画像処理をおこなえるものとして、実行可能な画像処理の詳細の説明は省略する。
そして、本発明に係るメモリ制御装置100は、複合機400に含まれる。例えば、メモリ制御装置100は、メモリ制御装置100が扱う画像データの入力部としての画像読取部2やI/F部74や、バンド化部91や、圧縮処理部81や、伸長処理部82や、画像処理部90や、ページメモリ9や、メモリ制御部8などで構成される(図3にメモリ制御装置100の一例を破線で図示)。
(画像データの入力)
次に、図3〜図5に基づき、本発明の実施形態に係るメモリ制御装置100や複合機400への画像データの入力の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係るメモリ制御装置100での入力された画像データの流れの一例を示すブロック図である。図5は、本発明の実施形態に係るバンド化部91による画像データの分割の一例を示す説明図である。
次に、図3〜図5に基づき、本発明の実施形態に係るメモリ制御装置100や複合機400への画像データの入力の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係るメモリ制御装置100での入力された画像データの流れの一例を示すブロック図である。図5は、本発明の実施形態に係るバンド化部91による画像データの分割の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機400では、例えば、画像読取部2やI/F部74が、複合機400に画像データを入力する入力部として機能する。入力部としての画像読取部2は、制御部7の制御の下、例えば、原稿をラインセンサ等のイメージセンサで、光学的読取ラインである副走査方向の先頭ラインからライン毎に読み取り、ディジタルの画像データを生成する公知のスキャナ部である。読み取られたライン毎の画像データは、バンド化部91に出力される。尚、画像読取部2からの画像データは、制御部7を経由してバンド化部91に入力されてもよい。
又、入力部としてのI/F部74は、制御部7の制御の下、例えば、コンピュータ200や相手方FAX装置300から画像データを含む印刷用データ受けるインターフェイスである。外部から入力された画像データは、バンド化部91に出力される。尚、I/F部74からの画像データは、制御部7を経由してバンド化部91に入力されてもよい。尚、本実施形態の複合機400では、操作パネル1での操作によって、印刷等に、HDD73に蓄積されている画像データを用いることもできる。そのため、HDD73もバンド化部91に対する画像データの入力部となる。
バンド化部91は、制御部7の制御の下、バンド化部91に入力される画像データを順次、副走査方向の先頭ラインから複数ライン(例えば、250ライン毎)を、1個のバンドとしてバンド化し、バンド毎に出力する。そこで、バンド化部91の処理を、図5を用いて説明する。
例えば、本実施形態の画像読取部2は、600dpiの解像度で原稿の画像を読み取り、画像データを出力する。例えば、A4サイズに対応する画像データの場合であって、副走査方向とA4用紙の長辺が一致する場合、1インチ=2.54cmとすると、A4の長辺方向では、約29cm÷(2.54÷600)≒6860となり、副走査方向に約7000本のラインが画像データに含められる。
そして、本実施形態の説明及び以下の説明では、1枚の画像データを14のバンドに分割する例を説明する。そのため、A4に対応する画像データの場合、7000÷14≒500ラインとなり、バンド化部91は、A4に対応する画像データを約500ライン毎にバンドとして分割する。このバンドの分割を模式的に描いたのが、図5である。
そして、メモリ制御装置100には、バンド化された画像データの処理を行う画像処理部90が設けられる。画像処理部90は、ASIC92や、画像処理での作業領域としてのワークメモリ93を含む。ワークメモリ93は複数設けられてもよいが、図4では、便宜上、1つのものとして示す。画像処理部90は、例えば、ASIC92等を用いて、画像データに対する濃度やカラー/モノクロの判別処理等の画像検出処理を行う。
又、画像処理部90には、例えば、ズーム処理部94や濃度変換処理部95やフィルタ処理部96が設けられる。言い換えると、画像処理部90は、少なくとも、ズーム処理、濃度変換処理、フィルタ処理を行う。尚、ズーム処理部94や濃度変換処理部95やフィルタ処理部96は、ASIC92により機能的に実現されてもよい。ズーム処理部94は、画像データの拡大、縮小を行う。操作パネル1やコンピュータ200にインストールされたプリンタドライバソフトウェアでは、印刷等における濃度設定(濃淡設定)が可能である。濃度変換処理部95は、使用者によって設定された濃度に応じ、濃くなる又は薄くなる方向に画像データの各画素値を変換する。
フィルタ処理部96は、バンド化された画像データに対し、各種フィルタをかけ、画像データ内の各画素を変換する処理を行う。本実施形態の複合機400では、コピーの際、操作パネル1で文字モード(原稿内の文字の画質を優先するモード)と、写真モード(原稿内の写真の画質を優先するモード)を選択できる。例えば、文字モードが選択された場合、フィルタ処理部96は、バンド化された画像データに、微分フィルタをかけ、エッジの強調を行い、文字の鮮明化を図る。例えば、写真モードが選択された場合、フィルタ処理部96は、バンド化された画像データに、積分フィルタをかけ、バンド内の各画素の画素値の平滑化を行い、色の変化を滑らかにする。
尚、画像処理部90は、バンド化された画像データに対し、その他の画像処理を施すことができる(例えば、回転処理、白黒反転処理、二値化処理、枠消し処理など)。しかし、行える画像処理全て説明することは、本発明の趣旨からはずれるので、公知の画像処理を行えるものとして、詳細な説明を省略する。
そして、圧縮処理部81は、バンド化された画像データに対して、所定のファイル形式や圧縮方法で圧縮する圧縮処理を行う。例えば、圧縮処理部81は、画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)に圧縮する。そして、圧縮処理部81は、ページメモリ9に出力する。又、圧縮処理部81は、ページメモリ9から出力され、フィルタ処理等の画像処理がなされた画像データを、例えば、JPEGに圧縮する処理を行い、ページメモリ9に再度出力する。
又、伸長処理部82は、画像処理のためページメモリ9から出力されたバンドの伸長処理を行う。そして、伸長処理部82は、伸長処理後のバンドを画像処理部90に出力する。尚、図4などに示すように、本説明では、圧縮処理部81と伸長処理部82は、画像処理部90と別のものとして説明しているが、画像処理部90に含まれてもよい。
ページメモリ9は、画像データの1ページ分(1ページのバンド数分)の容量を有する必要記憶ブロックMと1つのバンド分の容量を有する追加記憶ブロックmを有する(図7、図8参照)。例えば、ページメモリ9は、半導体メモリであり、制御部7(メモリ制御部8)の制御の下、1ページ分の画像データについてバンド毎に読み書き可能である。尚、メモリ制御部8は、例えば、画像処理部90と接続され、画像処理部90での画像処理の進展状況を確認しつつ、ページメモリ9での読み書きの制御を行う。
ページメモリ9は、画像データをバンド毎に受けて記憶し、画像処理のため、画像データをバンド毎に出力し、画像処理部90で処理のなされた同じページの画像データをバンド毎に、再度受けて記億する。このように、ページメモリ9は、同じページの画像データを記憶し、出力し、再記憶する。
(ページメモリ9を用いた画像処理)
次に、図6に基づき、本発明の実施形態に係るページメモリ9を用いた画像処理の概要を説明する。図6は、本発明の実施形態に係るページメモリ9を用いた画像データの流れの画像処理の概要を示すブロック図である。
次に、図6に基づき、本発明の実施形態に係るページメモリ9を用いた画像処理の概要を説明する。図6は、本発明の実施形態に係るページメモリ9を用いた画像データの流れの画像処理の概要を示すブロック図である。
図5、図6に示すように画像読取部2で生成された画像データやI/F部74が受け付けた画像データは、バンド化部91に伝えられる。バンド化部91は、バンド単位で順次画像データを出力する。バンド化部91が出力したバンドは、圧縮処理部81に入力される。圧縮処理部81は、バンド単位で、JPEG等の圧縮処理を行い、ページメモリ9に出力する。
ページメモリ9は、圧縮処理部81からのバンドを記憶する。そして、1ページ分のバンドを全て格納してから、又は、バンドの格納と並行させつつ、ページメモリ9は、画像処理のため、伸長処理部82に向けて、格納済みのバンドを出力する。伸長処理部82は、ページメモリ9からのバンドを受け、伸長処理する。そして、伸長処理部82は、画像処理部90に出力する。
画像処理部90は、伸長処理後のバンドに基づき、画像処理をワークメモリ93を用いつつ行う。例えば、図6に示すように、画像処理部90には、複数のワークメモリ93が設けられ、画像処理部90は、ページメモリ9にバンドを再び記憶させるまでに、複数種の画像処理を施せる。尚、バンドの画像処理部90の通過の際に、必ず、複数回の画像処理を施す必要はなく、1回でもよい。
そして、画像処理部90は、画像処理後のバンドを圧縮処理部81に出力する。圧縮処理部81は、画像処理後のバンドに対し、圧縮処理を施す。そして、圧縮処理部81は、圧縮された画像処理後のバンドをページメモリ9に出力する。そして、ページメモリ9は、バンド単位で、圧縮された画像処理後のバンドを記憶する。
そして、使用者の操作パネル1での設定等に応じ、必要な画像処理が全てなされるまで、ページメモリ9からのバンドの出力、伸長処理、画像処理、圧縮処理、圧縮処理されたバンドのページメモリ9の再記憶がくり返される。
例えば、画像処理部90は、バンド化されたそれら画像データに対して第1の処理、例えば、画像データに対する濃度やカラー/モノクロの判別処理等の画像検出処理を行った後、いったんページメモリ9に記憶させる。次に、画像処理は、同じページの各バンドについて、第2の処理、例えば、画像データの変倍処理(例えば、図6における画像処理1に相当)やフィルタ処理(例えば、図6における画像処理2に相当)や濃度変換処理(例えば、図6における画像処理3に相当)を行い、いったんページメモリ9に記憶させる。このように、画像処理部90は、一度のページメモリ9からのバンドの出し入れにおいて、複数種の画像処理を組み合わせて施すことができる。尚、複数種の画像処理は、変倍処理、フィルタ処理や、濃度変換処理に限られず、他種の画像処理を組み合わせてもよい。
更に、次に、画像処理部90は、同じページの各バンドについて、第3の処理、例えば、第2の処理がされた画像データの2値化等の画像処理を行い、ページメモリ9に記憶させる。このように、画像処理部90は、バンド化された画像データに対して第1の処理、第2の処理、第3の処理といった複数段階の画像処理を行え、同一ページの画像データについて、複数回ページメモリ9からの読み出しと、書き込みが行われる。
そして、必要な画像処理が完了すると、ページメモリ9から画像データが出力され、各部に伝達される。ページメモリ9から出力された画像データは、印刷を行う場合、露光装置52に伝達され、トナー像の形成に用いられる。ページメモリ9から出力された画像データは、原稿のスキャンの場合であって、複合機400に蓄積される場合は、HDD73に伝達される。ページメモリ9から出力された画像データは、スキャンした画像データをコンピュータ200やFAX装置300に送信する場合、I/F部74に伝達される。尚、ページメモリ9から各部への画像データの伝達は、例えば、制御部7やHDD73やRAM72等を介してもよいし、ページメモリ9から直接各部に送信されてもよい。
(ページメモリ9の使い回し)
次に、図7及び図8を用いて、本発明の実施形態に係るページメモリ9での使い回しの一例を説明する。図7は、本発明の実施形態に係るページメモリ9の記憶領域の使用、動作に関する説明図であり、(a)は、1ページ分の画像データの全バンドを記憶させたときの記憶領域を示し、(b)は、1バンド目の処理の一例を示し、(c)は、2バンド目の処理の一例を示し、(d)は、3バンド目の処理の一例を示す。
次に、図7及び図8を用いて、本発明の実施形態に係るページメモリ9での使い回しの一例を説明する。図7は、本発明の実施形態に係るページメモリ9の記憶領域の使用、動作に関する説明図であり、(a)は、1ページ分の画像データの全バンドを記憶させたときの記憶領域を示し、(b)は、1バンド目の処理の一例を示し、(c)は、2バンド目の処理の一例を示し、(d)は、3バンド目の処理の一例を示す。
図8も、本発明の実施形態に係るページメモリ9の記憶領域の使用、動作に関する説明図であり、(a)は、4バンド目の処理の一例を示し、1ページ分の画像データの全バンドを記憶させたときの記憶領域を示し、(b)は、5バンド目による6バンド目の上書きの一例を示し、(c)は、空き容量が十分となるまで書き込みを待つ処理の一例を示し、(d)は、5バンド目の処理の一例を示す。
尚、図7、図8では、奇数のバンドは、網掛けで示している。又、書き込みの対象となっているバンドを塗りつぶしにより示している。
まず、ページメモリ9は、図7、図8の各図で示すように、必要記憶ブロックMと、追加記憶ブロックmの2つのブロックが設けられる。尚、2つのブロックの境界を破線で示す。例えば、必要記憶ブロックMの容量は、1ページの画像データを圧縮した際に少なくとも、1ページ分の画像データを記憶できるだけ確保される。
例えば、本実施形態のメモリ制御装置100では、入力される画像データの1ページ分の最大のサイズが定められる(例えば、画像読取部2が読み取る画像データであって、A4サイズで600dpi等)。そして、圧縮処理部81が行うJPEGでの圧縮の場合、Quality値により、入力される画像データの最大の大きさに対し、圧縮後の1ページ分の画像データのサイズは大まかに定まる。
そして、例えば、この圧縮後の画像データについて、画像データの圧縮率が最も悪くなる場合を、予め、様々な原稿の読み取りによる実験等によって求め、画像データの圧縮率が最も悪い場合の1ページ分の画像データのサイズに基づき、ページメモリ9の必要記憶ブロックMの容量を定めることができる。言い換えると、1ページ分の画像データのサイズが最も大きくなる場合を想定して、必要記憶ブロックMの容量を定めることができる。これにより、必要記憶ブロックMは、少なくとも、1ページ分の圧縮後の画像データを記憶できる。尚、ページメモリ9は、1つとは限らず、対応する用紙サイズ(例えば、A3とA4等)にあわせて、複数設けられてもよい。又、ページメモリ9は、複数ページ分設けられてもよい。
追加記憶ブロックmは、ページメモリ9を有効的に使い回すために設けられる記憶領域であり、必要記憶ブロックMに追加された領域である。そして、圧縮処理部81が行うJPEGでの圧縮の場合、Quality値により、圧縮後の1バンドのサイズは大まかに定まる。例えば、1ページの画像データをバンド化した際、最も圧縮率が悪い場合を、予め、様々な原稿の読み取りによる実験等によって求める。そして、圧縮率が最も悪くなる場合のバンドのサイズに基づき、ページメモリ9の追加記憶ブロックmの容量を定めることができる。言い換えると、最もバンドのデータのサイズが大きくなる場合を想定して、追加記憶ブロックmの容量が定めることができる。これにより、追加記憶ブロックmは、少なくとも、1バンド分の圧縮後の画像データを記憶できる。
そして、画像読取部2での原稿の読み取りや、I/F部74へのコンピュータ200等からの画像データの入力等があると、ページメモリ9は1ページ分の画像データを記憶、格納する。記憶、格納前、ページメモリ9は、空であり、解放された状態である。
そして、図7(a)に示すように、ページメモリ9は、最初に、1ページ分の画像データの全バンドを必要記憶ブロックMに記億する。最初に、1ページ分の画像データを記憶させる場合、図7(a)に示すように、メモリ制御部8は、バンド(1)から順に、ページメモリ9のアドレスにおける先頭地点Pであり、必要記憶ブロックMから、アドレスの一定方向で、バンド順に画像データを記憶させる。
尚、本実施形態の説明では、1ページの画像データは、14個のバンドに分割されるので、図7、図8の各図において、各バンドに(1)〜(14)の番号を付す。そして、バンドが占める面積が大きいほど、バンドの圧縮後のデータのサイズが大きいことを示す。
ページメモリ9への1ページ分の画像データの格納が完了すると、画像処理のため、バンド(1)から順に、ページメモリ9から読み出される。ページメモリ9での読み書きは、FIFO(First In, First Out)である。そして、画像処理部90での画像処理の後、ページメモリ9は、再び、バンドを格納できる。
尚、図7、図8では、ページメモリ9から出力され、画像処理後、再び、ページメモリ9に書き込みされたバンドには、「’」を付して示し、最初にページメモリ9に書き込まれた各バンドと区別して示す。
このとき、図7(b)に示すように、バンド(1)’は、バンド(14)に続けて記憶される。言い換えると、ページメモリ9では、原則として、直前に記憶されたバンドに続け、アドレス順にバンドが記憶される。
やがて、必要記憶ブロックMの容量を使い切り、追加記憶ブロックmでのバンドの書き込みが始まる。図7(c)に示すように、バンド(2)を画像処理し圧縮したバンド(2)’のサイズは、追加記憶ブロックmの空き容量に収まる。そこで、図7(c)に示すように、画像処理後、バンド(2)’は、追加記憶ブロックmに記憶される。
次に、図7(d)に示すように、バンド(3)がページメモリ9から読み出され、画像処理が行われる。メモリ制御部8は、追加記憶ブロックmでは、バンド(3)を画像処理し圧縮したバンド(3)’の書き込みを試みる。しかし、図7(d)に示すように、バンド(3)を画像処理し圧縮したバンド(3)’のデータのサイズは、追加記憶ブロックmの空き容量よりも大きい。そのため、追加記憶ブロックmの空きに、バンド(3)’を全て書き込むことができない。そこで、メモリ制御部8は、必要記憶ブロックMの先頭地点Pに戻って、バンド(3)’をページメモリ9に書き込ませる。
次に、図8(a)に示すように、バンド(4)がページメモリ9から読み出され、画像処理が行われる。そして、メモリ制御部8は、ページメモリ9の空き領域を確認する。尚、メモリ制御部8は、ページメモリ9の使い回しのため、元のバンド(4)を空き容量と扱う。そして、図8(a)に示すように、バンド(5)が記憶されているアドレスまで、ページメモリ9の空き容量は十分である。そこで、メモリ制御部8は、バンド(3)’に続いて、バンド(4)を画像処理し圧縮したバンド(4)’をページメモリ9に書き込ませる。
ここで、メモリ制御部8は、ページメモリ9の空き容量が十分か否かを確認するが、例えば、メモリ制御部8は、画像処理後のバンドのデータのサイズに対し、空き容量がどれくらい必要か(画像処理後のバンドのデータを圧縮するとどれくらいのサイズになるか)を示すテーブル等のデータを保持する。テーブルでなく、演算式であってもよい。そして、メモリ制御部8は、ページメモリ9への書き込みに際し、ページメモリ9の空き容量を確認し、又、画像処理部90と通信を行い、画像処理後のバンドのデータのサイズを確認する。そして、メモリ制御部8は、テーブルや演算式に基づく演算を行い、ページメモリ9の空き容量が十分か否かを確認する。
又、メモリ制御部8は、追加記憶ブロックmの時と同様に、画像処理し圧縮したバンドの書き込みを試み、まだ、ページメモリ9から出力されていないバンド(画像処理待ちのバンド)を上書きするか否かにより、ページメモリ9の空き容量が十分か否かを確認してもよい。
次に、バンド(5)がページメモリ9から読み出され、画像処理が行われる。そして、メモリ制御部8は、ページメモリ9の空き領域を確認する。尚、メモリ制御部8は、ページメモリ9の使い回しのため、元のバンド(5)も空き容量と扱う。しかし、図8(b)に示すように、バンド(4)’に続いて、そのままバンド(5)’を書き込むと、バンド(6)の一部を上書きしてしまう。この上書きは、異常画像発生の要因となる。
このような、上書きの発生の原因は、例えば、図7(a)と、図8(b)を見比べればわかるように、再びページメモリ9に記憶されたバンド(例えば、バンド(3)’〜バンド(5)’)が元のサイズよりも大きくなっているためである。画像処理を施すと、圧縮率が悪くなる場合がある。例えば、写真入りのカタログやパンフレットを読み取って得られた画像データに対し、文字モードの選択により微分フィルタが各バンドにかけられ、画像データ内の各画素の画素値が変換されると、バンドの圧縮率が悪くなる場合がある。
そこで、本実施形態のメモリ制御装置100では、メモリ制御部8は、ページメモリ9の空き容量が十分でないと判断した場合、図8(c)に示すように、バンドのページメモリ9への再書き込みを一時停止させ、次以降のバンドを先に出力させる。次以降のバンドは、画像処理部90のワークメモリ93内で、自己のページメモリ9への再書き込みを待つことになる。
そして、図8(d)に示すように、メモリ制御部8は、バンド(6)が出力され、バンド(6)の領域までを空き容量と扱うことで、バンド(5)’の書き込みのための空き容量が十分となったと判断する。そうすると、図8(d)に示すように、メモリ制御部8は、バンド(5)’を空き領域に書き込ませる。そして、バンド(6)以降、必要な画像処理が完了するまで、ページメモリ9は、使い回される。
(画像データの処理の流れ)
次に、図9に基づき、本発明の実施形態に係るメモリ制御装置100での画像データの処理の流れの一例を説明する。図9は、本発明の実施形態に係るメモリ制御装置100での画像データの処理の一例を示すフローチャートである。
次に、図9に基づき、本発明の実施形態に係るメモリ制御装置100での画像データの処理の流れの一例を説明する。図9は、本発明の実施形態に係るメモリ制御装置100での画像データの処理の一例を示すフローチャートである。
まず、図9でのスタートは、画像読取部2での原稿の読み取り等によって、メモリ制御装置100への画像データの入力があり、ページメモリ9に1ページ分の画像データの記憶を開始させる時点である。このとき、例えば、ページメモリ9は、空であり、解放された状態である。
そして、発明に係るプログラムが起動し、画像データがバンド化部91に入力され、バンド化部91は、副走査方向の先頭ラインから一定のライン数分の領域を1バンドとして、画像データをバンド化し、バンド毎に画像データを出力する(ステップ♯1)。
そして、画像処理部90は、バンド化された画像データに対して濃度やカラー/モノクロの判別処理等の画像検出処理を行う(ステップ♯2、第1の処理)。圧縮処理部81は、画像処理部90が出力するバンドの圧縮処理を行う(ステップ♯3)。圧縮された各バンドはページメモリ9のアドレスの先頭地点Pから順次記憶されていく(ステップ♯4)。
次に、メモリ制御部8は、最初のバンド(バンド(1))をページメモリ9から出力させる(ステップ♯5)。そして、伸長処理部82が、ページメモリ9から出力されたバンドの伸長処理を行う(ステップ♯6)。次に、画像処理部90が、伸長処理されたバンドに対し、濃度変換処理やフィルタ処理等の画像処理を施す(ステップ♯7、第2の処理)。そして、圧縮処理部81は、画像処理後のバンドに対し、圧縮処理を行う(ステップ♯8)。
そして、メモリ制御部8は、バンドの書き込み開始位置が、追加記憶ブロックmであるかを確認する(ステップ♯9)。言い換えると、追加記憶ブロックmで書き込みを開始するかを確認する(ステップ♯9)。もし、追加記憶ブロックmでの書込であれば(ステップ♯9のYes)、メモリ制御部8は、追加記憶ブロックmでの書き込みを試みる(ステップ♯10)。
そして、メモリ制御部8は、バンド全体を追加記憶ブロックmに書き込めたかを確認する(ステップ♯11)。もし、書き込めなければ(ステップ♯11のNo)、メモリ制御部8は、ページメモリ9の先頭位置に戻り、ページメモリ9にバンドの書込を行わせる(ステップ♯12)。言い換えると、ページメモリ9が使い回され、再び、先頭位置からの書込が開始される。
即ち、本実施形態のメモリ制御装置100は、画像データを入力するための入力部(画像読取部2等)と、入力された1ページ分の画像データの先頭から順番に複数のバンドに分割するバンド化部91と、画像データの圧縮処理を行う圧縮処理部81と、圧縮された画像データの伸長処理を行う伸長処理部82と、伸長処理部82が伸長処理した画像データの画像処理を行う画像処理部90と、複数のブロックで区画され、伸長処理部82に向けて画像データをバンド単位で出力し、入力部(画像読取部2等)に入力された画像データや画像処理部90で処理された画像データであって、圧縮処理部81が圧縮した画像データをバンド単位で受けて記憶し、又、アドレスの先頭地点Pから一定方向で、バンド単位でバンド順に書き込みを行い、ページメモリ9の書き込み方向での最終ブロック(追加記憶ブロックm)に至ると、先頭地点Pに戻り、メモリの使いまわしを行うページメモリ9と、ページメモリ9からの出力や書き込みを制御し、最終ブロックの空き容量が、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さいかを判断し、最終ブロックの空き容量が、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さい場合、先頭地点Pに戻り、書き込みを行わせるメモリ制御部8を備える。具体的には、メモリ制御部8は、ページメモリ9の書き込み方向での最終ブロック(追加記憶ブロックm)で、圧縮後のバンドの書き込みを試み、バンドの全データを書き込めるか否かにより、最終ブロック(追加記憶ブロックm)の空き容量が、書き込もうとするバンドのデータサイズよりも小さいかを判断する。
一方、書き込めた場合(ステップ♯11のYes)、あるいは、ステップ♯12の後、一方、メモリ制御部8は、全てのバンドについて、施すべき画像処理が完了し、ページメモリ9への格納を終えたかを確認する(ステップ♯13)。例えば、最初のバンド(1)に対してページメモリ9からの出力とページメモリ9への再書込の場合、ステップ♯13はNoとなり、バンドを複数回読み出して、ループによって、ステップ♯13に戻ってきた際、ステップ♯13は、Yesとなる。
もし、全てのバンドで、施すべき画像処理が完了し、ページメモリ9への格納がすめば(ステップ♯13のYes)、メモリ制御部8は、制御部7やHDD73や露光装置52等の出力先へ、ページメモリ9に画像データを出力させる(ステップ♯14)。例えば、ページメモリ9が、露光装置52に画像データを出力する場合、伸張処理部82による伸張処理がなされた後、露光装置52に画像データが引き渡される。又、ページメモリ9が、HDD73に画像データを出力する場合、圧縮された状態のまま、HDD73に画像データを引き渡せばよい。そして、1ページ分の画像データの処理が完了する(エンド)。一方、全てのバンドについて、施すべき画像処理が完了していなければ(ステップ♯13のNo)、メモリ制御部8は、次のバンドを出力させ(ステップ♯15)、ステップ♯6に戻る。
一方、書込開始位置が、追加記憶ブロックmでなく、必要記憶ブロックMであれば(ステップ♯9のNo)、メモリ制御部8は、画像処理部90と通信を行い、ページメモリ9の空き容量が十分かを確認する(ステップ♯16)。上述したように、例えば、メモリ制御部8は、画像処理部90と通信を行い、ページメモリ9に書き込もうとするバンドの圧縮後のデータのサイズをテーブル等により予測し、ページメモリ9の空き容量と比較して、ページメモリ9の空き容量の方が多い場合、ページメモリ9の空き容量は十分と判断する。
もし、メモリ制御部8がページメモリ9の空き容量は十分でないと判断した場合(ステップ♯16のNo)、メモリ制御部8は、まだ画像処理を施すべきバンドがあるかを確認する(ステップ♯17)。言い換えると、次に出力すべき画像処理待ちのバンドがあるかを確認する(ステップ♯17)。次に、出力すべきバンドがあれば(ステップ♯17のYes)、メモリ制御部8は、画像処理部90のワークメモリ93が一杯になっておらず、バンドを出力することができるかを確認する(ステップ♯18)。
画像処理部90のワークメモリ93が一杯になっておらず、バンドを出力することができれば(ステップ♯18のYes)、次のバンドを出力させる(ステップ♯19)。即ち、画像処理部90は、画像処理を行うための作業領域としてのワークメモリ93を有し、画像処理部90での画像処理のため、ページメモリ9が伸長処理部82に向けて画像データを出力し、画像処理部90で画像処理が施され、圧縮処理後のバンドをページメモリ9が再び記憶する場合、ページメモリ9は、伸長処理部82に向けて出力したバンド部分の記憶領域を空き容量として扱い、メモリ制御部8は、ページメモリ9の空き容量が、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さいか否かを判断し、小さい場合、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズ分のページメモリ9の空き容量が確保されるまで、バンドの書き込みを待機させつつ、ページメモリ9にバンド単位で伸長処理部82に向けて画像データを出力させ、空き容量が確保された後、待機させていたバンドをページメモリ9に書き込ませる。
そして、次のバンドに関しても、伸長処理(ステップ♯20)や、画像処理が行われる(ステップ♯21)。その後、ステップ♯16に戻る。もし、次に画像処理を施すべきバンドがない場合(ステップ♯17のNo)、及び、ワークメモリ93が既に一杯でバンドを出力することができない場合(ステップ♯18のNo)、ページメモリ9に書込を行うと上書きが発生し、異常画像が生成される。そこで、メモリ制御部8は、制御部7に向けて、上書きエラーの発生を伝え、制御部7は、操作パネル1にエラー発生を報知させる(ステップ♯22)。そして、本制御は終了される(エンド)。
即ち、メモリ制御部8は、バンドの書き込みを待機させつつ、ワークメモリ93が全て埋まるまで、ページメモリ9にバンド単位で伸長処理部82に向けて画像データを出力させても、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズ分のページメモリ9の空き容量を確保できない場合、エラー発生を認識し、メモリ制御部8が、エラー発生を認識した場合、エラー発生を報知する報知部(操作パネル1)を有する。
一方、メモリ制御部8が、ページメモリ9の空き容量は十分と判断した場合(ステップ♯16のYes)、圧縮処理部81は、画像処理後のバンドに対し、圧縮処理を行う(ステップ♯23)。そして、メモリ制御部8は、既に書き込まれているバンドに続いて、圧縮されたバンドを空き領域に書き込ませる(ステップ♯24)。
そして、メモリ制御部8は、ステップ♯19によって出力され、ワークメモリ93に蓄えられ画像処理済みで、まだページメモリ9に書き込んでいないバンドがあるかを確認する(ステップ♯25)。もし、まだページメモリ9に書き込んでいないバンドがあれば(ステップ♯25のYes)、ステップ♯16に戻る。一方、ページメモリ9に書き込んでいないバンドが無ければ、ステップ♯13に移行する。
このようにして、本発明によれば、ページメモリ9の書き込み方向での最終ブロック(追加記憶ブロックm)に至り、最終ブロックの空き容量が書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さい場合、先頭地点Pに戻り、書き込みが行われる。これにより、アドレスの先頭地点Pから巡回して(ページメモリ9を使い回して)、ページメモリ9に書き込みを行っていく場合、ページメモリ9の容量が限界まで使用され、ページメモリ9を有効活用することができる。
又、ページメモリ9の書き込み方向での最終ブロック(追加記憶ブロックm)で、圧縮後のバンドの書き込みを試み、バンドの全データを書き込めるか否かにより、最終ブロックの空き容量は書き込もうとするバンドのデータサイズよりも小さいか否かが判断される。このように実際に試されるため、最終ブロックに圧縮された画像処理後のバンドが書き込めるか否かが、はっきりと確認される。従って、ページメモリ9は、容量の限界まで確実に使用され、ページメモリ9を有効活用することができる。
又、ページメモリ9の空き容量が、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズよりも小さい場合、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズ分のページメモリ9の空き容量が確保されるまで、バンドの書き込みを待機させつつ、ページメモリ9にバンド単位で伸長処理部82に向けて画像データを出力させ、確保後、待機させていたバンドがページメモリ9に書き込まれる。これにより、ページメモリ9の空き容量が十分に確保された上で、圧縮された画像処理後のバンドが書き込まれる。従って、まだ画像処理のためにページメモリ9から出力されていないバンドに、画像処理後のバンドを上書きしてしまうことをなくすことができる。
又、バンドの書き込みを待機させつつ、ワークメモリ93が全て埋まるまでページメモリ9にバンド単位で伸長処理部82に向けて画像データを出力させても、書き込もうとするバンドの圧縮後のデータサイズ分のページメモリ9の空き容量を確保できない場合、エラーの発生が認識される。これにより、異常な画像データが生成されることを使用者に報知することができる。又、使用者に、ワークメモリ93を限界まで用いても、ページメモリ9から出力されていないバンドへの圧縮された画像処理後のバンドの上書きが生じてしまうことを知らせることができ、画像処理の設定の変更等の対処の必要性を使用者に認識させることができる。
又、画像処理部90は、少なくとも、ズーム処理、濃度変換処理、フィルタ処理を行う。例えば、これらの画像データにおける各画素の画素値の変換を伴う画像処理では、バンドの圧縮率が悪くなる場合がある。しかし、これらの画像処理を行う画像処理部90を有していても、まだ画像処理のためにページメモリ9から出力されていないバンドへの圧縮された画像処理後のバンドの上書きを防ぐことができる。
又、メモリ制御装置100は、まだ画像処理のためにページメモリ9から出力されていないバンドへの圧縮された画像処理後のバンドの上書きを防ぐので、異常のある画像データを生成せず、異常な画像データに基づく印刷もない画像形成装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、複合機、複写機、ファクシミリ、プリンタといった画像形成装置等に搭載され、ページメモリやメモリ制御部を備えたメモリ制御装置に利用可能である。
1 操作パネル(報知部) 2 画像読取部(入力部)
74 I/F部(入力部) 81 圧縮処理部
82 伸長処理部 9 ページメモリ
90 画像処理部 91 バンド化部
93 ワークメモリ 100 メモリ制御装置
400 複合機(画像形成装置)
M 必要記憶ブロック(ページメモリの一部)
m 追加記憶ブロック(最終ブロック、ページメモリの一部)
74 I/F部(入力部) 81 圧縮処理部
82 伸長処理部 9 ページメモリ
90 画像処理部 91 バンド化部
93 ワークメモリ 100 メモリ制御装置
400 複合機(画像形成装置)
M 必要記憶ブロック(ページメモリの一部)
m 追加記憶ブロック(最終ブロック、ページメモリの一部)
Claims (6)
- 画像データを入力するための入力部と、
入力された1ページ分の画像データを複数のバンドに分割するバンド化部と、
画像データの圧縮処理を行う圧縮処理部と、
圧縮された画像データの伸長処理を行う伸長処理部と、
前記伸長処理部が伸長処理した画像データの画像処理を行う画像処理部と、
複数のブロックで区画され、前記伸長処理部に向けて画像データを前記バンド単位で出力し、前記入力部に入力された画像データや前記画像処理部で処理された画像データであって、前記圧縮処理部が圧縮した画像データを前記バンド単位で受けて記憶し、又、アドレスの先頭地点から一定方向で、前記バンド単位で前記バンド順に書き込みを行い、書き込み方向での最終ブロックに至ると、前記先頭地点に戻り、メモリの使いまわしを行うページメモリと、
前記ページメモリからの出力や書き込みを制御し、前記最終ブロックの空き容量が、書き込もうとする前記バンドの圧縮後のデータサイズよりも小さいか否かを判断し、前記最終ブロックの空き容量が、書き込もうとする前記バンドの圧縮後のデータサイズよりも小さい場合、先頭地点に戻り、書き込みを行わせるメモリ制御部と、を備えることを特徴とするメモリ制御装置。 - 前記メモリ制御部は、前記ページメモリの前記最終ブロックで、圧縮後の前記バンドの書き込みを試み、前記バンドの全データを書き込めるか否かにより、最終ブロックの空き容量が、書き込もうとする前記バンドのデータサイズよりも小さいか否かを判断することを特徴とする請求項1記載のメモリ制御装置。
- 前記画像処理部は、画像処理を行うための作業領域としてのワークメモリを有し、
前記画像処理部での画像処理のため、前記ページメモリが前記伸長処理部に向けて画像データを出力し、前記画像処理部で画像処理が施され、圧縮処理後の前記バンドを前記ページメモリに再び記憶させる場合、
前記ページメモリは、前記伸長処理部に向けて出力した前記バンド部分の記憶領域を空き容量として扱い、
前記メモリ制御部は、前記ページメモリの空き容量が、書き込もうとする前記バンドの圧縮後のデータサイズよりも小さいか否かを判断し、小さい場合、前記バンドの書き込みを待機させつつ、前記ページメモリに前記バンド単位で前記伸長処理部に向けて画像データを出力させ、空き容量が確保された後、待機させていた前記バンドを前記ページメモリに書き込ませることを特徴とする請求項1又は2に記載のメモリ制御装置。 - 前記メモリ制御部は、前記バンドの書き込みを待機させつつ、前記ワークメモリが全て埋まるまで、前記ページメモリに前記バンド単位で前記伸長処理部に向けて画像データを出力させても、書き込もうとする前記バンドの圧縮後のデータサイズ分の前記ページメモリの空き容量を確保できない場合、エラー発生を認識し、
エラー発生を報知する報知部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のメモリ制御装置。 - 前記画像処理部は、少なくとも、ズーム処理、濃度変換処理、フィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のメモリ制御装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のメモリ制御装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
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2010
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