JP2011244977A - 洗濯機 - Google Patents

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笹部  茂
Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Michihiro Shima
岐宏 島
Taisuke Horiki
泰佑 堀木
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Abstract

【課題】高硬水地域での洗濯による洗浄性能を向上するとともに、すすぎ後の仕上がりを向上する。
【解決手段】洗濯物を収容する洗濯槽4と、洗濯槽4へ給水する給水経路9と、給水経路9に設けられ洗濯に使用する水を軟水化処理する軟水化手段15とを備え、軟水化手段15により軟水化処理した水は洗い工程時に洗濯槽4に投入し、軟水化手段15の再生時に排出する硬度成分を含んだ再生水は、再生開始後所定量は洗濯槽4の外部へ排水し、所定量排水後はすすぎ工程時に洗濯槽4に投入して使用するようにしたものであり、高硬水地域での洗濯による洗浄性能を向上するとともに、すすぎ後の仕上がりを向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類等の洗濯をおこなう洗濯機に関するものである。
従来、洗濯用の水を軟水化処理して洗浄性能を向上させ、再生時に放出する硬度成分をすすぎ用の水に添加してすすぎ性能を向上させる洗濯装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
洗剤の洗浄力に大きな影響を及ぼすのは、硬度成分としてのカルシウム、マグネシウムという2価の陽イオンである。これらは、洗剤中の界面活性剤と反応して不溶性の金属石鹸を生成し、洗浄に寄与する界面活性剤量を減少させて洗浄力を低下させる。したがって、このような洗濯用水の硬度成分を除去することで、洗濯機の洗浄性能を向上することができる。
図4は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の断面図を示したものである。図4に示すように、洗濯機本体51の内部に洗濯槽52と電気分解手段である金属イオン脱着機構53が収容されている。洗濯槽52内の底部に設けた回転翼54にモータ55が連結されている。洗濯機本体51の上方には水道水供給口56が設けられている。水道水供給口56と連結された金属イオン脱着機構53には、電極57、58と水道水が収容されており、洗い時には、電極57、58に直流電源(図示せず)から電圧を印加して水道水供給口56から供給された水道水を電気分解し、マグネシウムイオンやカルシウムイオン等の金属イオンを捕捉して、金属イオンの除去された水道水を、洗濯槽52に供給する。また、すすぎ時には、洗い時に印加した電圧と逆向きの電圧を電極57、58に印加することによって、金属イオンをすすぎ水中に放出させて泡立ちを抑え、すすぎ水の使用量を減少させて、すすぎ時間の短縮を図るようにしている。
ここで、金属イオン脱着機構53において、洗い時に金属イオンを捕捉する場合は、電極58が陰極、電極57が陽極となるように電圧を印加して、陰極である電極58に金属イオンを捕捉させる。すすぎ時には、電極57が陰極、電極58が陽極となるように電圧を印加して陽極である電極58から捕捉した金属イオンを放出させる。このように、洗い時とすすぎ時で印加する電圧の向きを変えて、洗い時には洗浄能力を上げ、すすぎ時には、すすぎ水に残留している界面活性剤と捕捉された金属イオンを結合させて、不必要な界面活性剤を除去することによって、泡立ちが抑えられすすぎの効率がよくなるようにしている。
特開2000−14986号公報
しかしながら、前記従来の構成では、金属イオン脱着機構53に捕捉した金属イオンは、すすぎ時に洗濯槽52に投入してすすぎ用の水に放出され洗濯物をすすぐ。このとき、高硬度地域で洗濯を行う場合、金属イオン脱着機構53からは多量の過剰な金属イオンが洗濯槽52内に放出されるため、残留する界面活性剤と結合した金属石鹸がすすぎ水中に析出する。また、あるいは水中の炭酸ガスが抜けると炭酸カルシウムがすすぎ水中に析出する。その結果、洗濯後の洗濯物にこのような析出物が付着したり、この析出物に汚れ成
分が再付着することによって、洗濯物の洗浄が不十分となる課題があった。また、高濃度の硬度成分を含んだ水で洗濯物をすすぐと、洗濯後の洗濯物は柔軟性が低下し仕上がりが悪くなるという課題があった。
また、金属イオン脱着機構53は、対電極から成る電気分解方式であり、電極58に金属イオンを捕捉しているが、この方式では金属イオンを捕捉するイオン交換サイトが少ないため、金属イオンを除去するために洗濯槽52への給水流量を小さくしなければならず洗濯時間が長時間化する。また、高硬度水の金属イオンを除去するためには、装置サイズが大型化するという課題もあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高硬水地域での洗濯による洗浄性能を向上するとともに、すすぎ時の仕上がりを向上することができる洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽へ給水する給水経路と、前記給水経路に設けられ洗濯に使用する水を軟水化処理する軟水化手段とを備え、前記軟水化手段により軟水化処理した水は洗い工程時に前記洗濯槽に投入し、前記軟水化手段の再生時に排出する硬度成分を含んだ再生水は、再生開始後所定量は前記洗濯槽の外部へ排水し、所定量排水後はすすぎ工程時に前記洗濯槽に投入して使用するようにしたものである。
これによって、軟水化手段の再生開始初期に排出する高濃度の硬度成分を含んだ再生水は外部に排水され、所定量排水後の低濃度の硬度成分を含んだ再生水がすすぎ工程で使用されるので、すすぎ水中に過剰な硬度成分が放出されることがなく、金属石鹸や炭酸カルシウムの析出を抑制することができ、洗濯物への析出物の付着や、析出物への汚れ成分の再付着を防止して洗濯物の洗浄効果を高めることができる。
本発明の洗濯機は、すすぎ水中に過剰な硬度成分が放出されることがなく、析出物の生成を抑制することができ、洗濯物への析出物の付着や、析出物への汚れ成分の再付着を防止して洗濯物の洗浄効果を高めることができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面図 同洗濯機の軟水化手段の軟水化処理時の断面図 同洗濯機の軟水化手段の再生時の断面図 従来の洗濯機の断面図
第1の発明は、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽へ給水する給水経路と、前記給水経路に設けられ洗濯に使用する水を軟水化処理する軟水化手段とを備え、前記軟水化手段により軟水化処理した水は洗い工程時に前記洗濯槽に投入し、前記軟水化手段の再生時に排出する硬度成分を含んだ再生水は、再生開始後所定量は前記洗濯槽の外部へ排水し、所定量排水後はすすぎ工程時に前記洗濯槽に投入して使用するようにしたことにより、軟水化手段の再生開始初期に排出する高濃度の硬度成分を含んだ再生水は外部に排水され、所定量排水後の低濃度の硬度成分を含んだ再生水がすすぎ工程で使用されるので、すすぎ水中に過剰な硬度成分が放出されることがなく金属石鹸や炭酸カルシウムの析出を抑制することができる。これにより、洗濯物への析出物の付着や、この析出物に汚れ成分が再付着することを防止し、洗濯物の洗浄効果を高めることができる。また、洗濯後の洗濯物の
柔軟性を維持することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の軟水化手段は、前記軟水化手段に一定量の水を貯留した状態で前記軟水化手段に捕捉した硬度成分を脱着するバッチ処理で再生を行うようにしたことにより、捕捉した硬度成分を一定量の水に高濃度で放出して軟水化手段の再生を行うことができ、再生水の使用量が少なく外部へ排水する再生水量を少なくすることができるので、軟水化手段の再生を含めた洗濯に使用する水量を低減することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、軟水化手段の下流側の給水経路と分岐して接続された排水経路と、分岐部に三方弁を設け、前記三方弁で洗濯槽への給水と洗濯槽外部への排水を切換えるようにしたことにより、再生水の洗濯機外部への排水とすすぎ水への使用を切換えることと、軟水化手段内に一定量の水を貯留して再生するバッチ処理を簡易な構成で行うことができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、すすぎ工程時は、水道原水と軟水化手段の再生水を洗濯槽に投入して使用するようにしたことにより、軟水化手段の再生時間に影響を受けることなく、洗濯物のすすぎに必要な水量を短時間で確保してすすぐことができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、すすぎ専用給水経路を設け、すすぎ用の水は、前記すすぎ専用給水経路から供給される水道原水と、給水経路から供給される軟水化手段の再生水を洗濯槽に投入するようにしたことにより、簡易な給水経路構成で水道水と軟水化手段の再生水をすすぎ用として供給することができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、2回以上のすすぎ工程において、最終すすぎ時のみ軟水化手段の再生水を使用せずに水道原水を洗濯槽に投入してすすぎに使用するようにしたことにより、硬度成分の少ない状態で洗濯物をすすぎの最終ですすぐので、洗濯後の洗濯物の柔軟性の低下をより防止することができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明に軟水化手段から排出される析出物をろ過するろ過フィルタを設け、前記ろ過フィルタを軟水化手段の下流側に設けたことにより、すすぎ用に使用する高濃度の硬度成分を含んだ軟水化手段の再生水中に生成する金属石鹸や炭酸カルシウムの析出物をろ過フィルタで除去することができ、再生水をすすぎに使用する時に洗濯槽へ析出物が混入することを防ぎ、さらに洗濯物の洗浄力を向上することができる。
第8の発明は、特に、第7の発明のろ過フィルタを取り外し可能に設けたことにより、長期使用によりろ過フィルタに析出物が堆積した場合、ろ過フィルタを取り外して交換するメンテナンスを行うことができ、すすぎに使用する再生水中の析出物が洗濯槽に混入することを継続的に防ぐことができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明の軟水化手段は、ケーシングの内部に、少なくとも一対の電極と、前記電極間に挟まれた陽イオン交換層と陰イオン交換層の2層構造から成る水分解イオン交換体と、前記水分解イオン交換体の表面に接する流路を有し、前記軟水化手段の軟水化処理時は、前記陽イオン交換層と対向する電極に電圧を印加し、再生時は、前記陰イオン交換層と対向する電極に電圧を印加して前記水分解イオン交換体を再生するようにしたことにより、多数のイオン交換サイトを有するイオン交換体により硬度成分を捕捉して軟水化処理することができ、洗い時に高硬度水を軟水化する場合でも小型の装置サイズで大流量の給水流量で軟水化することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の断面図、図2は、同軟水化手段の軟水化処理時の断面図、図3は、同軟水化手段の再生時の断面図である。
図1〜図3において、洗濯機本体1は、外槽2と、外槽2内に回転自在に配設した内槽3から成る洗濯槽4を有している。内槽3は、外槽2に取り付けられたモータ5によって回転駆動するように構成されている。外槽2の下部に排水路6の一端を接続し、排水路6には排水弁7を接続して外槽2内の洗濯水を洗濯機本体1外に排水するようにしている。
洗濯槽4は、開閉自在な給水弁8を介して水道栓(図示せず)に連結した給水経路9が接続されており、洗い工程時は給水弁8を開いて給水され、給水経路9に備えられた洗剤ケース10内の洗剤とともに洗濯槽4内へ投入する。また、洗濯槽4は、開閉自在なすすぎ専用給水弁11を介して水道栓に連結したすすぎ専用給水経路12が接続されており、すすぎ工程時は、すすぎ専用給水弁11を開いて洗濯槽4内へ水道原水が投入できるように構成されている。
内槽3は有底円筒状に形成され、その周側面に外槽2内に通じる多数の通水孔(図示せず)が形成され、内周面の複数位置にバッフル13を設けている。内槽3の回転中心に前上がりに傾斜した回転軸5aを設け、内槽3の軸心方向を背面側から正面側に向けて上向きに傾斜させて配設している。この回転軸5aに外槽2の背面側に取り付けたモータ5を連結し、内槽3を正転および逆転方向に回転駆動するようにしている。
洗濯機本体1の正面側の上向き傾斜面1aに蓋14を設け、洗濯物を投入する外槽2に設けた開口部2aを開閉自在に覆っている。蓋14の開閉により開口部2aを通して内槽3内に洗濯物を出し入れすることができる。蓋14を上向き傾斜面1aに設けているため、洗濯物の出し入れは腰を屈めることなく行うことができる。
軟水化手段15は、給水経路9の途中に設けられている。軟水化手段15の出口側には、軟水化手段15を再生する時に生成する高硬度の再生水を排水する排水経路16が給水経路9と分岐して設けられており、分岐部には三方弁17を設け、洗濯槽4に連結した給水経路9と、排水経路16とに流路を切り換えることができるように構成されている。軟水化手段15は、給水弁8と三方弁17との間に設けている。
排水経路16の他端は排水路6に接続されており、再生水は排水路6から洗濯機本体1外へ排出される。なお、再生水は、図示しない構成により、洗濯槽4へ投入して使用できるようにすることが可能である。
軟水化手段15の下流側の給水経路9には、ろ過フィルタ18が備えられている。このろ過フィルタ18は、孔径が0.1〜5μmのフィルタであり、給水経路9から取り外すことができる構造となっている。
次に、軟水化手段15について説明する。図2において、軟水化手段15は、一対の電極20がケーシング19内の両端に離れて設けられている。電極20はチタンに白金がメッキされたものであり、電極20の耐消耗性を確保している。ケーシング19は、給水弁8から供給される水を流入させる流入部19aを設けて給水経路9を接続するとともに、流入した水を洗濯槽4へ流出させる流出部19bは、流入部19aと対向する反対側のケーシング19に設けて給水経路9を接続している。
給水経路9から軟水化手段15に供給される水は、ケーシング19内で流入部19aから流出部19bに向かって流れる流路22を形成し、一対の電極20の間には、一対の水分解イオン交換体21がこの流路22を挟んでその外側に設けられている。
水分解イオン交換体21は、強酸性のイオン交換基を持つ陽イオン交換層23と、強塩基性のイオン交換基を持つ陰イオン交換層24が1枚に張り合わされた2層構造となっている。そして、陽イオン交換層23と陰イオン交換層24が向き合うように設置されている。
ここで、陽イオン交換層23は、−SOHを官能基とする強酸性イオン交換基を含み、陰イオン交換層24は、−NROHを官能基とする強塩基性イオン交換基を含む。ここで、陽イオン交換層23および陰イオン交換層24は、ポリエチレン等のバインダで粉砕されたイオン交換樹脂を接着した不均一膜、あるいは、高分子体に直接イオン交換基を持った均一膜のどちらを用いてもよい。
制御手段25は、洗濯機本体1内の上部に設けられており、設定された動作シーケンスに基き、モータ5、排水弁7、給水弁8、すすぎ専用給水弁11、軟水化手段15、三方弁17等を制御し、洗い、すすぎ、脱水の各工程を逐次制御する。
以上のように構成された洗濯機について、以下、その動作について説明する。洗濯機本体1の電源を入れ、蓋14を開けて衣類等の洗濯物を入れ、洗剤ケース10に洗剤を投入して運転を開始すると、洗濯の洗い工程が開始する。始めに、給水弁8を開き三方弁17が流路を給水経路9側に設定されて、水道原水が給水経路9を通して軟水化手段15へ導入される。
水道原水中には、硬度成分のカルシウムイオン、炭酸イオン等が含まれており、ケーシング19の上部に設けられた流入部19aから流入し、流出部19bに向かって流路22を流れる。このとき、ケーシング19内に設置された一対の電極20には直流電圧が印加され、陽イオン交換層23と対向する側の電極20にはプラスの電圧が印加され、陰イオン交換層24と対向する側の電極20はマイナス極となる。この結果、水道原水中のカルシウムイオンは陽イオン交換層23へ、炭酸イオンは陰イオン交換層24へ電気泳動して層内に入り込む。
そして、カルシウムイオンは、陽イオン交換層23の強酸性イオン交換基の−SOHの水素イオンとイオン交換し、炭酸イオンは、陰イオン交換層24の強塩基性イオン交換基の−NROHの水酸化物イオンとイオン交換する。こうして、流路22中の硬度成分は除去されて軟水化される。そして、軟水化された水は、ケーシング19の下部に設けた流出部19bから給水経路9を通して洗濯槽4内へ給水される。
ここで、陽イオン交換層23および陰イオン交換層24は、ポリエチレン等のバインダで粉砕されたイオン交換樹脂を接着した不均一膜であることから、多数のイオン交換サイトを有するため、高硬度水を軟水化する場合でも、従来の方式のような多孔質電極を用いた方式に比べて、小型の装置サイズで大流量の給水流量で軟水化することができる。
洗濯槽4内へ洗剤と軟水が所定量供給された後、モータ5により内槽3が回転駆動されて洗い行程が開始される。内槽3の回転により、洗濯槽4内に収容された洗濯物は、内槽3の内周面に所定の間隔で複数設けられたバッフル13によって回転方向に持ち上げられた後、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する撹拌動作が繰り返されるので、洗濯物は叩き洗いの作用で洗い工程が行われる。
ここで、洗濯槽4内に供給される洗濯用水は、軟水化手段15によって硬度成分が除去されているので、洗剤中の界面活性剤が反応して不溶性の金属石鹸を生成することを防止することができる。したがって、洗浄に寄与する界面活性剤量を減少させて洗浄力を低下させることがないので、洗濯機の洗浄性能を向上することができる。そして、所要の洗い時間の後、排水弁7が開いて汚れた洗剤液を排水路6から排出した後、洗濯槽4の内槽3を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗剤液を脱水して、洗い工程が終了する。
洗い工程が終了した後、次にすすぎ工程が開始する。すすぎ回数は洗濯機の使用者により任意に設定することができるが、本実施の形態では、洗濯の標準コースであるすすぎ2回の場合について説明する。
すすぎ専用給水弁11が開いてすすぎ専用給水経路12から洗濯槽4に所定量の水が供給される。一方、すすぎ工程が開始すると軟水化手段15の再生が開始する。給水弁8が開き、三方弁17が閉状態となり軟水化手段15のケーシング19内に一定量の水が溜められる。
図3に示すように、軟水化手段15において、一対の電極20には軟水化時とは逆方向の電圧が印加される。陰イオン交換層24と対向する側の電極20にプラスの電圧が印加され、陽イオン交換層23と対向する側の電極20はマイナス極となる。水分解イオン交換体21の両側に電圧を印加すると、陽イオン交換層23と陰イオン交換層24の界面中のイオン成分が減少して抵抗が高くなり、ある時点で水の解離が行われ、水素イオンおよび水酸化物イオンが生成する。
陽イオン交換層23では、軟水化時にイオン交換されたカルシウムイオンが、生成した水素イオンとイオン交換し再生される。そして、カルシウムイオンは流路22中に放出される。一方、陰イオン交換層24では、軟水化時にイオン交換された炭酸イオンが、生成した水酸化物イオンとイオン交換し再生される。そして、炭酸イオンは流路22中に放出される。
水分解イオン交換体21に所定時間、電圧を印加して再生した後、三方弁17により流路を排水経路16側へ切換える。そして、軟水化手段15の流路22中の硬度成分を多量に含んだ再生水が排水経路16を通じて排水路6から外部へ排水される。
ここで、軟水化手段15の再生をバッチ処理で行うことにより、捕捉した硬度成分を一定量の水に高濃度で放出して軟水化手段15の再生を行うので、再生水の使用量が少なくなり、外部へ排水する再生水量を少なくすることができるので、軟水化手段15の再生を含めた洗濯に使用する水量を低減することができる。
再生水が排水された後、三方弁17は再度閉じた状態となる。そして、再び一定量の水が軟水化手段15に導入されて、水分解イオン交換体21の再生が行われる。その後、三方弁17により流路が給水経路9側へ切換えられ、洗濯槽4へ再生水が投入される。ここで、1回目の再生のバッチ処理時に比べて、2回目目は水分解イオン交換体21から脱着した再生水中の硬度成分は少量になっている。
したがって、再生時に放出される硬度成分を全てすすぎ用の水に添加して使用する従来の技術に比べて、本実施の形態は、硬度成分量が多い再生初期の再生水は外部へ排水し、硬度成分量の少ない2回目のバッチ処理時の再生水をすすぎ用として使用するため、すすぎ水中に過剰な硬度成分が放出されることがなく、金属石鹸や炭酸カルシウムの析出を抑
制することができる。これにより、洗濯物への析出物の付着や、この析出物に汚れ成分が再付着することを防止し、洗濯物の洗浄効果を高めることができる。
ここで、すすぎ専用給水経路12を通じて給水する水道原水と、軟水化手段15の再生水を洗濯槽4に投入してすすぎに使用することにより、軟水化手段15の再生時間に影響を受けることなく、洗濯物のすすぎに必要な水量を短時間で確保することができる。
また、ろ過フィルタ18が軟水化手段15の下流側に設けられているので、すすぎ用に使用する高濃度の硬度成分を含んだ再生水中に生成する金属石鹸や炭酸カルシウムの析出物を、ろ過フィルタ18で除去することができるので、再生水を洗濯槽4へ投入する時に析出物が混入することを防ぎ、さらに洗濯物の洗浄力を向上することができる。
ろ過フィルタ18は取り外し可能な構造であるため、長期使用によりろ過フィルタ18に析出物が堆積した場合、ろ過フィルタ18を取り外して交換するメンテナンスを行うことにより、すすぎに使用する再生水中の析出物が洗濯槽4に混入することを継続的に防ぐことができる。
すすぎ工程では、洗い工程と同様に、洗濯物は内槽3の回転によりすすがれて洗剤成分を除去する。そして、内槽3を高速回転させる脱水工程により洗濯物の水分を脱水して1回目のすすぎが終了する。
次に、2回目のすすぎが始まる。2回目のすすぎでは、1回目のすすぎと同様にすすぎ専用給水弁11が開いて給水が始まると洗濯槽4に所定量の水が供給される。そして、1回目のすすぎとは異なり、軟水化手段15の再生は行わず再生水をすすぎに使用せずに水道原水のみですすぎを行う。これにより、硬度成分の少ない状態で洗濯物をすすぎの最終ですすぐので、洗濯後の洗濯物の柔軟性の低下をより防止することができる。
以上のように、本実施の形態においては、軟水化手段15を備え、軟水化処理した水は洗い工程時に洗濯槽4に投入し、軟水化手段15の再生時に排出する硬度成分を含んだ再生水は、再生開始後所定量は洗濯槽4外部へ排水し、所定量排水後はすすぎ工程時に洗濯槽4に投入して使用することにより、軟水化手段15の再生開始初期に排出する高濃度の硬度成分を含んだ再生水は外部に排水され、所定量排水後の低濃度の硬度成分を含んだ再生水がすすぎ工程で使用されるので、すすぎ水中に過剰な硬度成分が放出されることがなく、金属石鹸や炭酸カルシウムの析出を抑制することができる。これにより、洗濯物に析出物が付着するのを防止するとともに、この析出物に汚れ成分が再付着することを防止することができ、洗濯物の洗浄効果を高めることができる。また、洗濯後の洗濯物の柔軟性を維持することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、すすぎ水中に過剰な硬度成分が放出されることがなく、析出物の生成を抑制することができ、洗濯物への析出物の付着や、析出物への汚れ成分の再付着を防止して洗濯物の洗浄効果を高めることができるので、洗濯機として有用である。
4 洗濯槽
9 給水経路
12 すすぎ専用給水経路
15 軟水化手段
16 排水経路
17 三方弁
18 ろ過フィルタ
19 ケーシング
20 電極
21 水分解イオン交換体
23 陽イオン交換層
24 陰イオン交換層

Claims (9)

  1. 洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽へ給水する給水経路と、前記給水経路に設けられ洗濯に使用する水を軟水化処理する軟水化手段とを備え、前記軟水化手段により軟水化処理した水は洗い工程時に前記洗濯槽に投入し、前記軟水化手段の再生時に排出する硬度成分を含んだ再生水は、再生開始後所定量は前記洗濯槽の外部へ排水し、所定量排水後はすすぎ工程時に前記洗濯槽に投入して使用するようにした洗濯機。
  2. 軟水化手段は、前記軟水化手段に一定量の水を貯留した状態で前記軟水化手段に捕捉した硬度成分を脱着するバッチ処理で再生を行うようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 軟水化手段の下流側の給水経路と分岐して接続された排水経路と、分岐部に三方弁を設け、前記三方弁で洗濯槽への給水と洗濯槽外部への排水を切換えるようにした請求項1または2記載の洗濯機。
  4. すすぎ工程時は、水道原水と軟水化手段の再生水を洗濯槽に投入して使用するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. すすぎ専用給水経路を設け、すすぎ用の水は、前記すすぎ専用給水経路から供給される水道原水と、給水経路から供給される軟水化手段の再生水を洗濯槽に投入するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 2回以上のすすぎ工程において、最終すすぎ時のみ軟水化手段の再生水を使用せずに水道原水を洗濯槽に投入してすすぎに使用するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. 軟水化手段から排出される析出物をろ過するろ過フィルタを設け、前記ろ過フィルタを軟水化手段の下流側に設けた請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗濯機。
  8. ろ過フィルタを取り外し可能に設けた請求項7記載の洗濯機。
  9. 軟水化手段は、ケーシングの内部に、少なくとも一対の電極と、前記電極間に挟まれた陽イオン交換層と陰イオン交換層の2層構造から成る水分解イオン交換体と、前記水分解イオン交換体の表面に接する流路を有し、前記軟水化手段の軟水化処理時は、前記陽イオン交換層と対向する電極に電圧を印加し、再生時は、前記陰イオン交換層と対向する電極に電圧を印加して前記水分解イオン交換体を再生するようにした請求項1〜8のいずれか1項に記載の洗濯機。
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