JP2011235984A - エレベータ保守システム、エレベータ制御装置、設定評価装置、設定推奨装置、および性能評価装置 - Google Patents

エレベータ保守システム、エレベータ制御装置、設定評価装置、設定推奨装置、および性能評価装置 Download PDF

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【課題】本発明は、ビルやエレベータの利用状況や保守状況に応じて、エレベータの適切な制御パラメータやオプション装置の推奨や、当該推奨された制御パラメータやオプション装置の追加・変更を判断するために必要な情報を提供するエレベータ保守システムを提供することを目的としている。
【解決手段】本発明によるエレベータ保守システムは、インシデント履歴記憶装置8から取得したインシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、保守対象のエレベータの設定の適否を評価する設定評価装置9と、インシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、エレベータ属性情報に含まれるエレベータ設定情報の推奨設定を算出する設定推奨装置10と、設定推奨装置10にて推奨設定されたエレベータ設定情報に基づいて、保守対象のエレベータの性能評価を行う性能評価装置11とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの適切な制御パラメータやオプション装置の推奨や、当該推奨された制御パラメータやオプション装置の追加・変更を判断するために必要な情報を提供するエレベータ保守システム、エレベータ制御装置、設定評価装置、設定推奨装置、および性能評価装置に関する。
従来のエレベータ保守システムでは、保守作業員が保守用の携帯情報端末機器をエレベータの制御盤に接続してから、制御パラメータの変更やオプション装置の有無を設定する必要があった。すなわち、保守作業員は、エレベータが設置されている現場に行って保守作業を行う必要があった。
上記に対して、エレベータ制御装置にWWW通信ソフトウェアを設け、エレベータの仕様を表示・変更するプログラムをWWWサーバに設けることによって、ビル管理者やビルオーナーなどの一般管理者が、WWWネットワークに接続可能な通信端末機器を用いてWWWサーバの仕様変更プログラムを実行し、エレベータの仕様を変更することができるシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
また、各ビルの設備の保守データを収集して分析し、分析結果を共有データとして提供することによって設備のリプレース時期などを適正化することができるシステムがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−182946号公報 特開2004−94299号公報
エレベータの制御パラメータの適正値やオプション装置の要・不要は、各ビルあるいはエレベータの利用状況や保守状況により異なる。例えば、子供や高齢者が多いマンションや商業施設では、エレベータの乗降に時間がかかる可能性があるので、エレベータのドア周りのセンサを追加したり、戸開閉速度を遅くしたりすることは一般的に有効であるが、オフィス内のエレベータでは、輸送の効率が低下して待ち時間が増大する可能性があるため敬遠される傾向がある。上記のような利用状況は、ビルに入居するテナント数や営業スケジュールによっても変化するものである。
しかしながら、従来のエレベータ保守システムでは、ビルごとあるいは日ごとに異なる動的な利用状況に対応して、適切な制御パラメータやオプション装置を推奨することができなかった。また、推奨した制御パラメータやオプション装置を追加、変更した場合において、実際に運用しないと運行状況がどのように変化するのかを確認することができなかった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものであり、ビルやエレベータの利用状況や保守状況に応じて、エレベータの適切な制御パラメータやオプション装置の推奨や、当該推奨された制御パラメータやオプション装置の追加・変更を判断するために必要な情報を提供するエレベータ保守システムを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明によるエレベータ保守システムは、複数のエレベータからインシデント情報およびインシデント発生時のエレベータ属性情報を収集するインシデント収集部と、インシデント収集部によって収集されたインシデント情報およびエレベータ属性情報を記憶するインシデント履歴記憶部と、インシデント履歴記憶部から取得したインシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、保守対象のエレベータの設定の適否を評価する設定評価部と、インシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、エレベータ属性情報に含まれるエレベータ設定情報の推奨設定を算出する設定推奨部と、設定推奨部にて推奨設定されたエレベータ設定情報に基づいて、保守対象のエレベータの性能評価を行う性能評価部とを備えることを特徴とする。
本発明によると、複数のエレベータからインシデント情報およびインシデント発生時のエレベータ属性情報を収集するインシデント収集部と、インシデント収集部によって収集されたインシデント情報およびエレベータ属性情報を記憶するインシデント履歴記憶部と、インシデント履歴記憶部から取得したインシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、保守対象のエレベータの設定の適否を評価する設定評価部と、インシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、エレベータ属性情報に含まれるエレベータ設定情報の推奨設定を算出する設定推奨部と、設定推奨部にて推奨設定されたエレベータ設定情報に基づいて、保守対象のエレベータの性能評価を行う性能評価部とを備えるため、ビルやエレベータの利用状況や保守状況に応じて、エレベータの適切な制御パラメータやオプション装置の推奨や、当該推奨された制御パラメータやオプション装置の追加・変更を判断するために必要な情報を提供することが可能となる。
本発明の実施形態1によるエレベータ保守システムを示す構成図である。 本発明の実施形態1によるインシデント履歴記憶装置に格納されるインシデント情報およびエレベータ属性情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態1によるインシデント履歴記憶装置に格納されるインシデント情報およびエレベータ属性情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態1による設定評価装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1によるエレベータ仕様−インシデントモデルの一例を示す図である。 本発明の実施形態1によるエレベータ仕様に関するインシデントの補正の一例を示す図である。 本発明の実施形態1による設定推奨装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1によるエレベータ設定−インシデントモデルの一例を示す図である。 本発明の実施形態1による設定推奨画面の表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態1による制御パラメータ推奨結果表示画面の表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態1による比較属性設定画面の表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態1による性能比較評価結果画面の表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態1によるオプション装置推奨結果表示画面の表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態1による設定評価装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1による設定評価装置のインシデント発生状況の診断手法の一例を示す図である。 本発明の実施形態1による設定推奨装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1による設定推奨装置の設定推奨手法の一例を示す図である。 本発明の実施形態1による性能評価装置の性能評価手法の一例を示す図である。 本発明の実施形態2によるエレベータ保守システムを示す構成図である。 本発明の実施形態2によるエレベータ属性記憶装置に記憶されるエレベータ属性情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態2によるインシデント履歴記憶装置に記憶されるインシデント情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態2によるインシデント履歴記憶装置に記憶されるインシデント情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態2による設定評価装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2による設定評価装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2による類似現場の抽出の一例を示す図である。 本発明の実施形態3によるエレベータ保守システムを示す構成図である。 本発明の実施形態3によるインシデント履歴記憶装置に記憶されるインシデント情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態3によるインシデント履歴記憶装置に記憶されるインシデント情報の一例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面に基づいて以下に説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1によるエレベータ保守システムを示す構成図である。図1に示すように、本実施形態1によるエレベータ保守システムは、ネットワーク12を介して互いに通信可能な、各エレベータかご4の制御装置5と、センタサーバ1と、情報端末装置2とを有している。ビル3には少なくとも1台のエレベータかご4が設置されており、各エレベータかご4はエレベータ制御装置5に接続されている。エレベータ制御装置5に搭載された通信ソフトウェア(通信SW)6は、ネットワーク12を介してセンタサーバ1に接続されている。
センタサーバ1は、複数のエレベータのエレベータ制御装置5からインシデント情報およびインシデント発生時のエレベータ属性情報を収集するインシデント収集装置7(インシデント収集部)と、インシデント収集装置7によって収集されたインシデント情報およびエレベータ属性情報を記憶するインシデント履歴記憶装置8(インシデント履歴記憶部)と、インシデント履歴記憶装置8から取得したインシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、保守対象のエレベータの設定の適否を評価する設定評価装置9(設定評価部)と、インシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、エレベータ属性情報に含まれるエレベータ設定情報の推奨設定を算出する設定推奨装置10(設定推奨部)と、設定推奨装置10にて推奨設定されたエレベータ設定情報に基づいて、保守対象のエレベータの性能評価を行う性能評価装置11(性能評価部)とを備えている。
インシデント収集装置7は、ネットワーク12を介して接続された各エレベータかご4のエレベータ制御装置5からインシデント情報およびエレベータ属性情報を収集し、収集したインシデント情報およびエレベータ属性情報をインシデント履歴記憶装置8に格納(記憶)している。なお、インシデント収集装置7は、ネットワークを介して接続された各エレベータにてインシデントが発生した場合に、エレベータ側からの通報による自動受信、あるいは一般監視者による情報端末装置からの入力、あるいは保守作業者による作業時の情報端末装置からの入力、あるいは利用者や一般管理者からの通報を受信したセンターの作業員による情報端末装置からの入力によって、インシデント履歴記憶装置8にインシデント内容(インシデント情報)とインシデント発生時のエレベータ属性(エレベータ属性情報)とを格納する。
設定評価装置9は、インシデント履歴記憶装置8に格納されたインシデント履歴に基づいてエレベータ属性の適否を評価する。設定推奨装置10は、インシデント履歴情報に基づいて、エレベータの利用状況や保守状況に応じて、制御パラメータの適正値やオプション装置の有無などの推奨設定を出力する。性能評価装置11は、設定推奨装置10によって推奨された設定でエレベータを動作させた場合における性能をシミュレーション評価し、評価結果を設定推奨装置10に送信する。設定推奨装置10は、推奨設定と、当該推奨設定でエレベータを動作させた場合における性能の評価結果を設定評価装置9に送信し、設定評価装置9は設定評価結果と設定推奨結果と性能評価結果を出力する。すなわち、センタサーバ1から情報端末装置2に対して、保守対象のエレベータの設定の適否評価の結果、エレベータ設定情報の推奨設定、および推奨された設定を実行した場合に予測される保守対象のエレベータの性能評価を提示する。利用者は、パーソナルコンピュータや携帯電話等の情報端末装置2を用いて、設定評価装置9から受信した各結果を参照したり、各結果から設定を選択して当該設定を実行(すなわち、設定の変更)することができる。
図2は、インシデント履歴記憶装置8に格納されるインシデント情報およびエレベータ属性情報の一例を示す図である。図2に示すように、インシデント履歴記憶装置8には、
インシデント情報およびエレベータ属性情報が格納されており、エレベータ属性情報は、エレベータ仕様情報とエレベータ設定情報とからなる。インシデント情報は、エレベータにて発生したインシデントに関する情報であり、1件のインシデントに1つ割り当てられる識別番号であるインシデント識別番号フィールド21、1台のエレベータかご4に1つ割り当てられる現場番号フィールド22、発生日時フィールド23、インシデントの内容を分類したインシデント内容フィールド24などがある。
なお、インシデント内容フィールド24は、インシデント分類のコード番号であってもよく、インシデントの内容を自然言語で記録したものであってもよい。インシデントの内容について、駆け込みインシデントは、戸閉中に乗場ボタンが押された、あるいはかごの戸開ボタンが押された、あるいはドアセンサが作動したなどにより、戸反転した状況をカメラ画像や信号情報を観察することにより検出することができる。また、挟まれインシデントは、戸閉ドアのトルク値の増大やカメラ画像などにより検出することができる。また、閉じ込めインシデントは、インターホンによるセンター通報、カメラ画像、異常停止に関する信号などにより検出することができる。
インシデント収集装置7は、上記の信号やカメラ画像を収集・解析してインシデントを検出する装置であり、インシデント収集装置7が定期的にネットワーク上を巡回してこれらの情報を取得するようにしてもよく、保守作業員やセンター側の作業者がインシデント収集装置7に取得を指示してもよく、ビルオーナーなどの一般管理者が情報端末装置2を用いてインシデント収集装置7に対象現場の情報を収集するように促すようにしてもよい。なお、インシデント収集装置7は、上記の他に、インシデントの原因、現象、処置内容などをインシデント情報としてインシデント履歴記憶装置8に格納してもよい。
エレベータ仕様情報は、ビルやエレベータの仕様や利用状況に関する情報であり、ビル用途フィールド25、住居人数フィールド26などがある。これらの情報は、エレベータの利用者層、利用率、混雑度、待ち時間に関連する。なお、エレベータ仕様情報は、上記の他に、機種、住所、エレベータ用途、テナント数、起動回数、定員、竣工日付、階床数、エレベータ速度、走行時間、マンションにおけるペット飼育可否などの情報を含んでもよい。エレベータ設定情報は、エレベータの制御に関わる設定可能なパラメータやオプションとして付加される装置に関する情報であり、ドアセンサフィールド27、戸開閉時間フィールド28、不干渉時間フィールド29などがある。オプション装置の情報は、図2に示すドアセンサフィールド27のように、オプション装置のタイプを入力してもよいし、オプション装置の有無の情報を単に「1」、「0」などとして入力してもよい。
インシデント履歴記憶装置8には、インシデント情報とインシデント発生時のエレベータ属性情報とが格納されており、例えば、インシデント番号「0000002」と「0000005」と「0000006」は同じ現場「00005」であるが、住居人数の増加、ドアセンサの変更、戸開閉時間や不干渉時間が変更されており、各インシデント番号で異なる値が記憶されている。このような場合に、インシデント発生時のエレベータ属性を考慮して、現場状況に応じた精緻な評価と推奨を実施することができる。
また、インシデント情報およびエレベータ属性情報は、図3に示すように、例えば月ごとにインシデントを集計したインシデント統計情報であってもよい。インシデント統計情報は、発生年月フィールド31、現場識別番号フィールド32、ビル用途フィールド33、住居人数フィールド34、ドアセンサフィールド35、戸開閉時間フィールド36、不干渉時間フィールド37、故障回数フィールド38、駆け込み回数フィールド39などがある。ビル用途フィールド33、住居人数フィールド34、ドアセンサフィールド35、戸開閉時間フィールド36、および不干渉時間フィールド37は、インシデント発生時のエレベータ仕様情報およびエレベータ設定情報であり、これら以外に前述の情報を追加してもよい。また、図3の現場識別番号「00005」の現場のように、同一の現場であっても仕様情報あるいは設定情報が異なる場合は、異なるデータとして統計処理を行う。故障回数フィールド38は、不具合や問い合わせなどの通報、故障などの発報の回数である。なお、上記以外に、エレベータかごと乗場の段差の程度や発生回数、照明のちらつき、エレベータかご内の騒音や振動、エレベータかご内の人物の暴れの程度や発生回数などをインシデントとして記録してもよい。また、いずれのフィールドも回数ではなく、発生頻度等の統計情報でもよい。また、インシデント内容が自然言語で記録されている場合は、当該インシデント内容の記述からTF−IDF(Term Frequency−Inverse Document Frequency)などのキーワード抽出手法を利用してキーワードを抽出し、当該キーワードの出現頻度を算出することにより、統計情報として利用することができる。
設定評価装置9は、インシデント履歴記憶装置8からインシデント情報およびエレベータ仕様情報を取得し、インシデントとエレベータ仕様情報との相関を分析する。図4は、設定評価装置9の設定評価動作を示すフローチャートである。図4に示すように、インシデント履歴記憶装置8に格納されているインシデント情報を取得する(ステップS41)。次に、インシデント情報とエレベータ仕様情報とから、エレベータ仕様−インシデントモデルを生成する(ステップS42)。なお、ここで、全てのエレベータに関するインシデントを用いるのではなく、評価対象のエレベータと仕様が類似するエレベータのインシデントのみを抽出してもよい。また、エレベータ仕様−インシデントモデルの生成に用いるエレベータ仕様情報には、設定変更対象ではないエレベータ設定情報を含んでもよい。
図5は、エレベータ仕様−インシデントモデルの一例を示す図である。図5では、エレベータ仕様を住居人数、インシデントを駆け込み回数としてグラフ上にプロットした2次元のモデルを示しているが、エレベータ仕様、インシデントともに上述の他の情報を用いることができ、それぞれを多次元にすることも可能である。グラフ上にプロットしたデータに基づいて、近似曲線を求める。このときの近似曲線を、住居人数−駆け込み回数モデル52とする。近似曲線は、直線、2次曲線、指数関数などがあり、プロットデータとの誤差が最小になるように決定する最小自乗法などにより求められる。
また、エレベータ仕様により補正したインシデントデータをグラフ上にプロットしてもよい。図6は、エレベータ仕様に関するインシデントの補正の一例を示す図である。図6において、対象現場が現場識別番号63が「00003」の現場であるとすると、ビル用途64が同じかあるいは類似、すなわち「オフィス」である現場が他にない、あるいは少ないため診断(評価)が困難である(図6(b)参照)。そのような場合は、ビル用途ごとの住居人数当たりの駆け込み回数、すなわち駆け込み率を平均した駆け込み率平均62を求め、駆け込み回数66を駆け込み率平均62により補正して、駆け込み回数補正67を求める(図6(a),(b)参照)。上記のようにして求められた駆け込み回数補正67を用いて、住居人数−駆け込み回数補正のモデル69を生成し、対象現場のデータ68を診断する(図6(c)参照)。なお、駆け込み回数補正の代わりに、住居人数当たりの駆け込み回数すなわち駆け込み率を補正した駆け込み率補正を用いてもよい。
図4のステップS42にてエレベータ仕様−インシデントモデルの生成後、エレベータ仕様−インシデントモデルにおいて、分析対象である現場のインシデント発生状況が他の現場と比較して多いか否かを診断する(ステップS43)。すなわち、図5に示す対象現場のデータ51が、住居人数−駆け込み回数モデル52より多いか否か、多い場合は、どの程度離れているのかを分析する。この分析結果を、ネットワーク12を介して一般管理者が利用可能な情報端末装置2に送信して表示し、エレベータの設定の改善を行うか否かを一般管理者が選択できるようにしてもよい。インシデントが多いと判断された場合、あるいは一般管理者が改善を行うことを選択した場合には、設定評価装置9は、設定推奨装置10から受信した推奨設定を情報端末装置2に提示する。設定推奨装置10は、インシデントとエレベータ設定情報との相関を分析することにより、エレベータの制御パラメータやオプション装置の追加などを推奨する。
図7は、本発明の実施形態1による設定推奨装置10の動作を示すフローチャートである。図7に示すように、インシデント履歴記憶装置8からインシデント情報を(ステップS71)、当該エレベータから現在のエレベータ設定情報を取得する(ステップS72)。なお、インシデント情報は、インシデント履歴記憶装置8から取得してもよく、設定評価装置9が設定評価時に用いた情報をそのまま利用してもよく、設定評価時に用いた情報あるいはインシデント履歴記憶装置8から取得した情報から良好な現場および当該エレベータのみを抽出して利用してもよい。また、全てのエレベータに関するインシデントを用いるのではなく、評価対象のエレベータと仕様が類似するエレベータのインシデントのみを抽出してもよい。また、ステップS72にて取得するエレベータ設定情報は、設定変更対象のエレベータ設定情報に限らず、設定変更対象ではないエレベータ設定情報やエレベータ仕様情報を含んでいてもよい。次に、インシデント情報とエレベータ仕様情報とから、エレベータ設定−インシデントモデルを生成する(ステップS73)。
図8は、本発明の実施形態1によるエレベータ設定−インシデントモデルの一例を示す図である。図8では、エレベータ設定を不干渉時間、インシデントを住居人数当たりの駆け込み回数(すなわち、駆け込み率)を上記の方法で補正した駆け込み率補正としてグラフ上にプロットした2次元のモデルを示しているが、上述の他の情報を用いることもでき、それぞれ多次元にすることも可能である。グラフ上にプロットしたデータに基づいて、近似曲線を求める。このときの近似曲線を、不干渉時間−駆け込み率補正モデル82とする。なお、近似曲線は、直線、2次曲線、指数関数などであり、プロットデータとの誤差が最小になるように決定する最小自乗法などにより求められる。また、ビル用途が同じ現場など類似現場に絞ってプロットしてもよく、エレベータ仕様−インシデントモデルより下の領域、すなわちインシデントが少ない良好な状況の現場に絞ってプロットしてもよい。エレベータ仕様−インシデントモデルで有意な傾向が見られる場合は、エレベータ仕様とインシデントとの間に相関があると考えられる。例えば、図8の場合では、不干渉時間が長くなると、駆け込み率補正が少なくなるという傾向が示されている。従って、駆け込みの多い現場に対しては、エレベータの属性(エレベータ設定情報)である「不干渉時間」を長く、すなわち図8の場合は「不干渉時間」を「4」より大きくすることを推奨する(図7のステップS74)。
設定推奨装置10は、推奨したエレベータの属性(エレベータ設定情報)を性能評価装置11に送信する。性能評価装置11は、設定推奨装置10にて推奨されたエレベータの属性を設定した場合における効果と影響についての評価を行う。例えば、図8の場合において、不干渉時間をt、駆け込み率補正をk’として、不干渉時間−駆け込み率補正モデル82が、
k’=−0.01t+0.08 ・・・(1)
で表されるとし、対象現場の不干渉時間−駆け込み率補正データ81がグラフ上の(4,0.05)にあるとする。次に、対象現場に適合するように不干渉時間−駆け込み率補正モデル82を補正して、対象現場の不干渉時間−駆け込み率補正モデル83を求める。なお、図8では、対象現場の不干渉時間−駆け込み率補正データ81の点を通るように、不干渉時間−駆け込み率補正モデル82を平行移動させることによって、対象現場の不干渉時間−駆け込み率補正モデル83を求めているが、所定の係数を掛けるなどの変換によって求めてもよい。不干渉時間−駆け込み率補正モデルによれば、不干渉時間t=4のとき駆け込み率補正k’=0.04であるので、対象現場の不干渉時間−駆け込み率補正モデル83は、
k’=−0.01t+0.09 ・・・(2)
となる。従って、性能評価装置11は、例えば、t=5のときk’=0.04、t=6のときk’=0.03を出力する。さらに、性能評価装置11は、他のエレベータ設定−インシデントモデルにこの値を適用した場合に、挟まれ回数などの他のインシデントがどのように変化するかを求めたり、シミュレーションにより待ち時間や運行効率がどのように変化するかを求めたりする。
設定推奨装置10は、性能評価装置11から性能評価結果を受信し、設定推奨結果とともに設定評価装置9に送信する。設定評価装置9は、設定評価結果と共に、設定推奨装置10から受信した性能評価結果と設定推奨結果とを利用者(情報端末装置2)に提示する。図9は、本発明の実施形態1による情報端末装置2に提示される設定推奨画面の表示の一例を示す図である。設定推奨画面には、エレベータ仕様や現在の設定を表示するエレベータ属性表示エリア91、他の現場と比較したインシデント分析結果を表示する分析結果表示エリア92、分析結果をグラフで表示する分析結果グラフ表示エリア93、設定推奨装置10が推奨する制御パラメータに関するエレベータの属性を表示させるためのボタンである制御パラメータ推奨結果表示ボタン94、設定推奨装置10が推奨するオプション装置を表示するためのボタンであるオプション装置推奨結果表示ボタン95が表示される。なお、分析結果グラフ表示エリア93には、関連する他のインシデント情報を表示してもよい。例えば、図9では、駆け込みインシデントの分析結果の例を示しており、頻繁に駆け込みが発生すると挟まれインシデントが増加する可能性があるので、駆け込み回数と共に戸挟まれ報告数を表示している。制御パラメータ推奨結果表示ボタン94を押下すると、図10に示すような制御パラメータ推奨結果画面が表示される。オプション装置推奨結果表示ボタン95を押下すると、図13に示すようなオプション装置推奨結果表示画面が表示される。
図10は、制御パラメータ推奨結果表示画面の表示の一例を示す図である。図10に示すように、制御パラメータ推奨結果表示画面には、現在の設定内容を表示する現在の設定表示エリア101、設定推奨装置10が出力したエレベータの属性の推奨内容を表示するおすすめ内容表示エリア102、おすすめ内容表示エリア102に表示されたエレベータの属性を設定するためのボタンであるおすすめ内容設定ボタン103、設定推奨装置10が出力したエレベータの推奨属性を設定した場合における効果と影響を性能評価装置11によって評価した結果を表示する比較結果104、推奨された値以外の値や推奨されたエレベータの属性以外のエレベータの属性を変更した場合における性能評価の実行を開始するための再評価ボタン105、エレベータの属性の設定変更を取りやめるためのキャンセルボタン106が表示されている。なお、現在の設定表示エリア101には、推奨する制御パラメータに加えて当該制御パラメータ以外のエレベータの属性を表示してもよく、当該制御パラメータ以外の設定内容を表示するためのボタンを別途設けてもよい。おすすめ内容設定ボタン103は、ビルオーナーなどの一般管理者が設定推奨装置10によって推奨された制御パラメータを容易に、誤ることなく設定することができるように設けられたボタンである。なお、制御パラメータの設定方法は、上記のボタンによる設定の他に、設定値を直接入力させるようにしてもよく、スライダー等のインタフェースを用いて入力させるようにしてもよい。おすすめ内容設定ボタン103が押下されると、設定推奨装置10は、ネットワーク12を介してエレベータの制御装置5に設置された通信ソフトウェア6にエレベータの属性変更の指示を送信し、制御装置5内の制御パラメータの値を変更する。比較結果104には、推奨されたエレベータの属性を設定した場合における効果と影響を一般管理者が容易に把握できるように、性能評価装置11から出力された評価結果が表示される。再評価ボタン105は、一般管理者が、比較結果104の表示内容以外の値を設定したり、エレベータの属性を変更したりした場合における性能をそれぞれ比較することができるように設けられたボタンであり、当該ボタンを押下すると、図11に示すような比較属性設定画面が表示される。
図11は、比較属性設定画面の表示の一例を示す図である。図11に示すように、比較属性設定画面には、現在の設定内容を表示する現在の設定表示エリア111、性能を比較するエレベータの属性を設定する比較パターン設定エリア112、比較パターンを追加させるボタンである比較パターン追加ボタン113、性能評価を開始するためのボタンである評価開始ボタン114、比較を取りやめるためのキャンセルボタン115が表示されている。比較パターン設定エリア112には、テキスト入力欄、スライダー、コンボボックスなどの入力インタフェースを設け、比較するエレベータの属性の値やオプション装置の有無を変更することができる。比較パターン追加ボタン113を押下すると、比較パターン設定エリア112の比較パターンを「比較3」、「比較4」・・・と追加することができる。評価開始ボタン114を押下すると、設定推奨装置10を経由して、性能評価装置11に比較パターンの設定内容が送信され、各設定内容に対して性能評価が実行された後、各比較評価結果が情報端末装置2に返信される。
図12は、性能比較評価結果画面の表示の一例を示す図である。性能比較評価結果画面には、現在の設定と比較パターンの設定内容との比較を表示するためのボタンである比較パターン表示ボタン121、現在の設定と比較パターンで設定した設定内容とを性能評価装置11によって比較した結果を表示する比較結果122、比較パターンで設定した内容を設定するための設定ボタン123、比較パターンを変更して再度性能評価を行うための再評価ボタン124、性能評価を取りやめるためのキャンセルボタン125が表示されている。比較パターン表示ボタン121を押下すると、現在の設定と比較パターンの設定内容とを一覧表示する。比較パターンの表示画面は図11と同様の様式であるが、図12は設定内容を表示するのみで設定の変更はできない。再評価ボタン124を押下すると、図11の画面を表示して、再度、比較パターンを設定して性能評価を行うことができる。キャンセルボタン125を押下すると、図10に示す制御パラメータ推奨結果表示画面に戻る。
図13は、オプション装置推奨結果表示画面の表示の一例を示す図である。オプション装置推奨結果表示画面には、現在の設定内容を表示する現在の設定表示エリア131、設定推奨装置10が出力したエレベータの属性の推奨内容を表示するおすすめ内容表示エリア132、おすすめ内容表示エリア132に表示されたオプションについて問い合わせを行うためのおすすめ内容問い合わせボタン133、設定推奨装置10が出力したエレベータの推奨属性を設定した場合における効果と影響を性能評価装置11によって評価した結果を表示する比較結果134、推奨された設定以外のオプション装置や他の属性を設定した場合における性能評価の実行を開始するための再評価ボタン135、他のオプション装置を検索するためのオプション検索ボタン136、オプション装置の問い合わせを取りやめるためのキャンセルボタン137が表示される。おすすめ内容問い合わせボタン133を押下すると、推奨されたオプション装置のカタログを表示またはダウンロードしたり、センターへ問い合わせメールを送信して、保守作業員の次回来訪時に詳細な説明を促したりすることができる。再評価ボタン135を押下すると、図11に示す比較属性設定画面を表示して、推奨されたオプション装置以外のオプションや他の属性との比較を行うことができる。オプション検索ボタン136を押下すると、商品検索画面を表示するか、あるいは、オプション装置の一覧画面を表示する。
なお、本実施形態1では、エレベータ仕様を住居人数、インシデントを駆け込み、エレベータ設定を不干渉時間として、駆け込み回数の多寡により、不干渉時間の変更やドアセンサなどのオプション装置の追加を推奨して、一般管理者の情報端末装置2に出力する手法を例に説明した。同様の方法によって、照明のちらつきの発生回数や程度に応じて照明装置の交換時期を推奨して照明切れを防止したり、かごと乗場の段差の発生回数や程度に応じてブレーキや着床装置の点検時期を推奨して利用者のつまづきや転倒事故を防止したりすることもできる。また、一般管理者の情報端末装置ではなく、保守作業員やセンター側の情報端末装置に推奨結果を出力することもできる。エレベータ仕様、インシデント、エレベータ設定の関係は、ここで説明した以外の要素を選択することも可能であり、予め主成分分析やクラスタリングなどの手法により、相関の強い要素を選択しておくことができる。
設定評価装置9は、エレベータ仕様情報とインシデント情報に基づくリコメンデーションエンジンによって、エレベータの制御パラメータやオプション装置を推奨するようにしてもよい。図14は、本発明の実施形態1による協調フィルタリングを用いた設定評価装置9の動作の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、設定評価装置9は、インシデント履歴記憶装置8からインシデント情報(ステップS141)とエレベータ仕様情報とを取得する(ステップS142)。なお、エレベータ仕様情報は、設定対象でないエレベータ設定情報を含んでもよい。次に、協調フィルタリングにより、インシデントの発生状況を診断する(ステップS143)。
図15は、設定評価装置9における協調フィルタリングによるインシデント発生状況の診断手法の一例を示す図である。図15に示すように、まず、現場a〜dのエレベータ仕様情報151とインシデント発生回数152による評価値行列を生成する。エレベータ仕様情報151は、都道府県、住居人数、定員が記述されているが、他に、前述のようなビル用途、テナント数、起動回数、機種、エレベータ用途、竣工日付、階床数、エレベータ速度、走行時間、マンションにおけるペット飼育可否などの情報を追加してもよい。エレベータ仕様情報151は、数値で表されるものは数値を入力し、数値で表されないものは、図15に示す都道府県のように、取りうる値をエレベータ仕様情報として追加し、例えば該当するものを「1」、該当しないものを「0」とするなどの方法により数値化する。インシデント発生回数152は、状況を診断する対象となるインシデントおよび関連するインシデントの発生回数であり、ここでは駆け込み回数をインシデント発生回数とした例について説明するが、関連するインシデントして「挟まれ」などを追加してもよい。また、インシデント発生回数152は、発生回数である必要はなく、発生頻度や発生頻度を表す指数などでもよい。
図15において、現場cの駆け込み回数の多寡を診断すると想定する。まず、評価値行列から、診断対象である現場cの駆け込み回数データを削除し、各列の最大値が100、最小値が0となるように正規化する。図15に示す例では、線形関数による正規化を行っているが、属性が線形以外の特性を持つ場合は、特性に即した関数による正規化を行う。次に、現場cとそれ以外の現場との相関係数を算出する。その後、算出された相関係数の重みをつけて、現場cの正規化駆け込み回数を予測し、逆補正を行って駆け込み回数を算出する。図15に示す例では、現場cの駆け込み回数が8.394と予測されている。この予測値がエレベータの属性に基づく、現場cの適正な駆け込み回数であるとする。そして、予測値と実際の値とを比較して、実際の値の方が多い場合はインシデントが多いと判定することができる。一方、インシデントが多くないと判定された場合は、エレベータの属性の推奨を行わずに終了することもできる。すなわち、設定評価装置9は、エレベータに関する仕様およびインシデントをアイテムとし、エレベータをユーザとし、各仕様の値と各インシデントの発生頻度を示す指標をスコアとするリコメンデーションエンジンにおいて、設定評価対象のインシデントの発生頻度のスコアを一旦削除し、リコメンデーションエンジンを実行して一旦削除したインシデントの発生頻度のスコアを予測値として予測し、設定評価対象のインシデントの発生頻度の実際のスコアと予測値とを比較し、予測値よりも実際のスコアの方が大きい場合は評価対象の設定が不適であると判定する。
なお、ここでは現場間の相関による、いわゆるユーザベースの協調フィルタリングによる設定評価の例について説明したが、エレベータ仕様およびインシデント間の相関による、いわゆるアイテムベースの協調フィルタリングでも同様に設定評価を行うことができる。上記の評価結果より、インシデントが多いと判定された場合は、設定推奨装置10によって適切な設定を推奨する。
設定推奨装置10は、エレベータ属性情報とインシデント情報に基づくリコメンデーションエンジンによって、エレベータの制御パラメータやオプション装置を推奨するようにしてもよい。図16は、本発明の実施形態1による協調フィルタリングを用いた設定推奨装置10の動作の一例を示すフローチャートである。ここで、エレベータ属性情報とは、エレベータ仕様情報とエレベータ設定情報とからなる情報である。図16に示すように、設定推奨装置10は、まず、インシデント履歴記憶装置8からインシデント情報(ステップS161)とエレベータ属性情報とを取得する(ステップS162)。次に、協調フィルタリングにより、インシデント情報およびエレベータ属性情報とに基づいてエレベータの属性を推奨する(ステップS163)。
図17は、設定推奨装置10における協調フィルタリングによるエレベータの設定推奨手法の一例を示す図である。図17に示すように、まず、現場a〜dのエレベータ仕様情報171、エレベータ設定情報172、インシデント発生回数173による評価値行列を生成する。エレベータ仕様情報171としては、都道府県、住居人数、定員が記述されているが、他に、前述のようなビル用途、テナント数、起動回数、機種、エレベータ用途、竣工日付、階床数、エレベータ速度、走行時間、マンションにおけるペット飼育可否などの情報を追加してもよい。数値で表されないものは、図15と同様の方法により数値化する。インシデント発生回数173は、エレベータの設定の改善を行う対象となるインシデントおよび関連するインシデントの発生回数であり、ここでは駆け込み回数をインシデント発生回数とした例について説明するが、関連するインシデントとして「挟まれ」などを追加してもよい。また、インシデント発生回数173は、発生回数である必要はなく、発生頻度や発生頻度を表す指数などでもよい。エレベータ設定情報172は、エレベータ属性情報のうちの設定可能な情報であり、ここでは駆け込み回数に関連のある「戸開閉時間」と「不干渉時間」としているが、インシデント発生回数との関連の有無や設定変更の可否に関わらず、他のエレベータ設定情報を追加することもできる。また、例えば、取り付けるオプション装置によって戸開閉時間が異なる場合など、他の設定情報の影響を受ける場合や組み合わせに制限がある場合には、それらを組み合わせた情報、すなわち「オプションaで3秒」、「オプションaで4秒」、「オプションbで4秒」をエレベータ設定情報とすることにより、このような条件による制限を考慮できる。
図17において、現状の駆け込み回数「10」を「5」に低減するために、戸開閉時間および不干渉時間を変更することを想定する。現場cの駆け込み回数のスコアを所望の改善値「5」に変更し、変更するエレベータ設定情報である戸開閉時間と不干渉時間のスコアを削除する。次に、各列の最大値が100、最小値が0となるように、図15と同様の方法で正規化する。次に、現場cとそれ以外の現場との相関係数を算出する。その後、算出された相関係数の重みをつけて、現場cの正規化戸開閉時間と正規化不干渉時間とを予測し、逆補正を行って戸開閉時間と不干渉時間とを算出する。図17に示す例では、現場cの戸開閉時間が3.54985、不干渉時間が5.23761と予測されている。この予測値が、現場cの適切な戸開閉時間および不干渉時間であるとする。すなわち、設定推奨装置10は、エレベータに関する仕様、設定、およびインシデントをアイテムとし、エレベータをユーザとし、各仕様の値、各設定の値、および各インシデントの発生頻度を示す指標をスコアとするリコメンデーションエンジンにおいて、推奨対象の設定のスコアを一旦削除し、推奨対象のインシデントの発生頻度のスコアに所望値を入力し、所望値に基づいてリコメンデーションエンジンを実行して一旦削除した設定のスコアを予測値として予測し、当該予測値を適正値として推奨する。
なお、設定値が整数である場合や、オプションの有無などのように設定値が0−1の場合は、四捨五入するなどの方法により、適切な値を設定値とする。また、例えば、ドアセンサなどのように複数の選択肢の中から1つを選択する場合は、算出された予測値のうちの最大の値を持つ選択肢を推奨する。あるいは複数の選択肢が選択可能な場合には、算出された予測値の上位から所定数を推奨したり、予測値にしきい値を設け、所定のしきい値以上の予測値を持つ選択肢を推奨したりすることもできる。また、ここでは現場間の相関による、いわゆるユーザベースの協調フィルタリングによる設定推奨の例について説明したが、エレベータ属性及びインシデント間の相関による、いわゆるアイテムベースの協調フィルタリングでも同様に設定推奨を行うことができる。
性能評価装置11は、エレベータ仕様情報とエレベータ設定情報とに基づくリコメンデーションエンジンによって、インシデント情報を予測するようにしてもよい。図18は、本発明の実施形態1による協調フィルタリングを用いた性能評価装置11の性能評価手法の一例を示す図である。図18に示すように、まず、エレベータ属性情報とインシデント情報とを取得し、現場a〜dのエレベータ仕様情報181、エレベータ設定情報182、インシデント発生回数183による評価値行列を生成する。エレベータ仕様情報181には、都道府県、住居人数、定員が記述されているが、他に、前述のようなビル用途、テナント数、起動回数、機種、エレベータ用途、竣工日付、階床数、エレベータ速度、走行時間、マンションにおけるペット飼育可否などの情報を追加してもよい。数値で表されないものは、図15と同様の方法によって数値化する。インシデント発生回数183は、エレベータの設定の改善を行う対象となるインシデントおよび性能評価対象である性能指標であり、ここでは駆け込み回数を改善対象、挟まれ回数を性能指標とした例について説明するが、関連するインシデントとして「つまづき」、性能指標として「平均待ち時間」などを追加してもよい。また、インシデント発生回数183は、発生回数である必要はなく、発生頻度や発生頻度を表す指数などでもよい。エレベータ設定情報182は、変更対象のエレベータ設定情報を含む、現在のエレベータの属性情報であり、ここでは駆け込み回数に関連のある「戸開閉時間」と「不干渉時間」とした。また、例えば、取り付けるオプション装置によって戸開閉時間が異なる場合など、他の設定情報の影響を受ける場合や組み合わせに制限がある場合は、それらを組み合わせた情報、すなわち「オプションaで3秒」、「オプションaで4秒」、「オプションbで4秒」をエレベータ設定情報とすることにより、このような条件による制限を考慮できる。
図18において、戸開閉時間を「4」、不干渉時間を「5」とした場合の駆け込み回数と挟まれ回数を予測することを想定する。現場cの戸開閉時間と不干渉時間をそれぞれ変更する設定値に設定して、評価対象の性能指標のスコアを削除する。次に、各列の最大値が100、最小値が0となるように、図15と同様の方法で正規化する。次に、現場cとそれ以外の現場との相関係数を算出する。その後、算出された相関係数の重みをつけて、現場cの正規化駆け込み回数および正規化挟まれ回数を予測し、逆補正を行って駆け込み回数と挟まれ回数を算出する。図18に示す例では、現場cの駆け込み回数が8.00142、挟まれ回数が1.87364となり、戸開閉時間および不干渉時間を変更する以前と比較して、いずれの性能指標も改善されると予測される。すなわち、性能評価装置11は、エレベータに関する仕様、設定、およびインシデントをアイテムとし、エレベータをユーザとし、各仕様の値、各設定の値、および各インシデントの発生頻度を示す指標をスコアとするリコメンデーションエンジンにおいて、性能評価対象のインシデントの発生頻度のスコアを一旦削除し、性能評価対象の設定のスコアに所望値を入力し、所望値に基づいてリコメンデーションエンジンを実行して一旦削除したインシデントの発生頻度のスコアを予測値として予測し、当該予測値を性能評価指標として出力する。
なお、ここでは現場間の相関による、いわゆるユーザベースの協調フィルタリングによる設定推奨の例について説明したが、エレベータ属性及びインシデント間の相関による、いわゆるアイテムベースの協調フィルタリングでも同様に設定推奨を行うことができる。
以上のことから、ビル管理者やビルオーナーなどの一般管理者が、ビルやエレベータの利用状況や保守状況に応じて、エレベータの制御パラメータやオプション装置の有無が適切か否かを判断することができるため、適切でないと判断した場合は、適切なエレベータの制御パラメータやオプション装置を容易に選択して設定することができる。また、設定を変更した場合における効果や影響を事前に把握することができるため、設定の変更・追加を判断するために必要な情報を一般管理者などに提供することができる。
〈実施形態2〉
図19は、本発明の実施形態2によるエレベータ保守システムを示す構成図である。本実施形態2では、センタサーバ191がエレベータ属性管理装置199、エレベータ属性記憶装置200を備えていることを特徴としている。その他の構成および動作は実施形態1と同様である。図19に示すように、ビル193には、少なくとも1台のエレベータかご194が設置されており、それぞれのエレベータかご194はエレベータ制御装置195に接続されている。エレベータ制御装置195に搭載された通信ソフトウェア(SW)196は、ネットワーク204を介してセンタサーバ191に接続されている。
センタサーバ191は、複数のエレベータのインシデント情報の流れを制御するインシデント制御部として、複数のエレベータからインシデント情報を収集するインシデント収集装置197(インシデント収集部)を備えている。また、インシデント収集装置197によって収集されたインシデント情報を記憶するインシデント履歴記憶装置198(インシデント履歴記憶部)と、複数のエレベータからエレベータ属性情報を収集して管理するエレベータ属性管理装置199(エレベータ属性管理部)と、エレベータ属性管理装置199によって収集されたエレベータ属性情報を記憶するエレベータ属性記憶装置200(エレベータ属性記憶部)と、インシデント履歴記憶装置198から取得したインシデント情報と、エレベータ属性記憶装置200から取得したエレベータ属性情報とに基づいて、保守対象のエレベータの設定の適否を評価する設定評価装置201(設定評価部)と、インシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、エレベータ属性情報に含まれるエレベータ設定情報の推奨設定を算出する設定推奨装置202(設定推奨部)と、設定推奨装置202にて推奨設定されたエレベータ設定情報に基づいて、保守対象のエレベータの性能評価を行う性能評価装置203(性能評価部)とを備える。
センタサーバ191は、ネットワーク204を介して接続された各エレベータかご194のエレベータ制御装置195からインシデント収集装置197によりインシデント情報を収集し、収集したインシデント情報をインシデント履歴記憶装置198に格納している。また、エレベータ属性管理装置199は、ネットワーク204を介してエレベータ制御装置195からエレベータ属性情報を収集し、収集したエレベータ属性情報をエレベータ属性記憶装置200に格納している。
設定評価装置201は、インシデント履歴記憶装置198から取得したインシデント履歴(インシデント情報)と、エレベータ属性記憶装置200から取得したエレベータ属性情報とに基づいて、評価対象のエレベータの属性の適否を評価する。設定推奨装置202は、インシデント情報とエレベータ属性情報とに基づいて、エレベータの利用状況や保守状況に応じて、制御パラメータの適正値やオプション装置の有無などの推奨設定を出力する。性能評価装置203は、設定推奨装置202により推奨されたエレベータの属性を設定した場合の性能をシミュレーション評価し、評価結果を設定推奨装置202に送信する。
設定推奨装置202は、推奨する設定と、当該設定を行った場合の性能の評価結果とを設定評価装置201に送信し、設定評価装置201は設定評価結果と設定推奨結果と性能評価結果とを出力し、ネットワーク204を介して例えば情報端末装置192に送信する。すなわち、センタサーバ191から情報端末装置192に対して、保守対象のエレベータの設定の適否評価の結果、エレベータ設定情報の推奨設定、および推奨された設定を実行した場合に予測される保守対象のエレベータの性能評価を提示する。一般管理者などの利用者は、パーソナルコンピュータや携帯電話等の情報端末装置192を用いて、設定評価装置201の上記出力結果を参照したり、出力結果からエレベータの属性を選択して設定したりすることができる。
図20は、本発明の実施形態2によるエレベータ属性記憶装置200に記憶されるエレベータ属性情報の一例を示す図である。図20に示すように、エレベータ属性情報は、期間、現場識別番号、エレベータ仕様情報、エレベータ設定情報からなる。エレベータ属性管理装置199は、エレベータが設置されたときや、エレベータの設定が変更されたときにエレベータ属性情報を収集し、収集したエレベータ属性情報をエレベータ属性管理装置200に格納する。なお、エレベータ属性管理装置199によるエレベータ属性情報の収集は、定期的にネットワーク上を巡回して取得してもよく、保守作業員やセンター側の作業者がエレベータ属性管理装置199に取得を指示するようにしてもよい。
期間フィールド211は、当該エレベータの属性が設定されていた期間を表し、設定開始日と設定終了日からなる。なお、設定開始日と設定終了日とは、別々のフィールドで管理してもよく、いずれか一方のみを管理して同じ現場識別番号を持つデータが入力された場合には、データを追加して、新しい日付を持つデータにより更新されたものとしてもよい。なお、エレベータ属性管理装置199が定期的に、例えば毎月、すべてのエレベータの属性を受信するようにした場合は、期間ではなく、受信年月などとしてもよい。現場識別番号フィールド212は、1台のエレベータかご194につき1つ割り当てられる現場識別番号である。エレベータ仕様情報は、ビルやエレベータの仕様や利用状況に関する情報であり、ビル用途フィールド213、住居人数フィールド214、テナント数フィールド215、起動回数フィールド216、定員フィールド217などがある。これらの情報は、エレベータの利用者層、利用率、混雑度、待ち時間に関連する。なお、エレベータ仕様情報は、上記の他に、機種、住所、エレベータ用途、竣工日付、階床数、エレベータ速度、走行時間、マンションにおけるペット飼育可否などの情報を含んでもよい。エレベータ設定情報は、エレベータの制御に関わる設定可能なパラメータやオプションとして付加される装置の情報であり、ドアセンサフィールド218、戸開閉時間フィールド219、不干渉時間フィールド220などがある。オプション装置情報は、図20に示すドアセンサフィールド218のように、装置のタイプを入力してもよく、単に有無の情報を「1」、「0」などで入力してもよい。このように、エレベータ属性情報をセンタサーバ191にてまとめて管理することにより、容易に類似現場を抽出することができ、類似現場のみを参照して、より効率的で精緻な評価や推奨を行うことができる。
図21は、本発明の実施形態2によるインシデント履歴記憶装置198に記憶されるインシデント情報の一例を示す図である。図21に示すように、インシデント情報は、1件のインシデントに1つ割り当てられる識別番号であるインシデント識別番号フィールド221、エレベータ属性情報の現場識別番号フィールド212(図20)に対応する現場識別番号フィールド222、インシデントの発生日時またはセンターでの受信日時である発生日時フィールド223、インシデントの内容を分類したインシデント内容フィールド224などがある。インシデント内容フィールド224は、インシデント分類のコード番号であってもよく、インシデントの内容を自然言語で記録したものであってもよい。駆け込みインシデントは、戸閉中に乗場ボタンが押された、あるいはかごの戸開ボタンが押された、あるいはドアセンサが作動したなどにより、戸反転した状況をカメラ画像や信号情報を観察することにより検出できる。挟まれインシデントは、戸閉ドアトルク値の増大やカメラ画像などにより検出できる。閉じ込めインシデントは、インターホンによるセンター通報、カメラ画像、異常停止に関する信号などにより検出できる。
インシデント収集装置197は、上記のような信号やカメラ画像を収集・解析して、インシデントを検出する装置であり、インシデント収集装置197が定期的にネットワーク上を巡回してこれらの情報を取得するようにしたり、エレベータの通信ソフトウェアを通じて送信するように促してもよく、保守作業員やセンター側の作業者がインシデント収集装置197に取得を指示してもよく、ビルオーナーなどの一般管理者が情報端末装置192を用いてインシデント収集装置197に当該現場の情報を送信したり、収集するように促すようにしてもよい。インシデント情報は、上記の他に、インシデントの原因、現象、処置内容などを格納してもよい。
また、インシデント情報は、例えば月ごとにインシデントを集計したインシデント統計情報であってもよい。図22は、インシデント履歴記憶装置198に記憶される月ごとに集計したインシデント情報の一例を示す図である。図22に示すように、インシデント統計情報は、発生年月フィールド231、現場識別番号フィールド232、故障回数フィールド233、駆け込み回数フィールド234、挟まれ回数フィールド235、閉じ込め回数フィールド236などがある。故障回数フィールド233は、不具合や問い合わせなどの通報、故障などの発報の回数である。閉じ込め回数フィールド236は、戸が開かずにエレベータかご内に人が閉じ込められた回数を表すが、閉じ込め人数でもよい。上記以外に、エレベータかごと乗場の段差の程度や発生回数、照明のちらつき、エレベータかご内の騒音や振動、エレベータかご内の人物の暴れの程度や発生回数などをインシデントとして記録してもよい。いずれのフィールドも回数ではなく、発生頻度等の統計情報でもよい。インシデント内容が自然言語で記録されている場合は、当該インシデント内容の記述からTF−IDF(Term Frequency−Inverse Document Frequency)などのキーワード抽出手法を利用してキーワードを抽出し、当該キーワードの出現頻度を算出することにより、統計情報として利用することができる。
設定評価装置201は、インシデント履歴記憶装置198からインシデント情報を、エレベータ属性記憶装置200からエレベータ仕様情報を収集し、それらの相関を分析する。図23は、本発明の実施形態2による設定評価装置201の動作を示すフローチャートである。図23に示すように、設定評価装置201は、インシデント履歴記憶装置198に格納されているインシデント情報を取得するとともに(ステップS231)、エレベータ属性記憶装置200からエレベータ属性情報のうちの仕様に関わるエレベータ仕様情報を取得する(ステップS232)。なお、ステップS232にて取得するエレベータ仕様情報はエレベータ仕様情報に限らず、設定変更対象ではないエレベータ設定情報を含んでいてもよい。ここで、ネットワークで接続された全てのエレベータを比較評価対象としてもよいし、類似現場を抽出するようにしてもよい。
図24は、本発明の実施形態2による類似ビルのインシデント情報を抽出する場合における設定評価装置201の動作を示すフローチャートである。図24に示すように、設定評価装置201は、エレベータ属性記憶装置200に格納されているエレベータ属性情報のうちのエレベータ仕様情報を取得する(ステップS241)。図24のステップS241は、図23のステップS232に対応している。次に、当該エレベータとエレベータ仕様情報が類似する現場を抽出する(ステップS242)。なお、ステップS241にて取得するエレベータ仕様情報は、エレベータ仕様情報に限らず、設定変更対象ではないエレベータ設定情報を含んでいてもよい。
図25は、本発明の実施形態2による類似現場の抽出の一例を示す図であり、具体的には、図24のステップS242の動作の一例を示している。図20に示すような現場があり、現場番号「00001」を対象現場と想定すると、まず、ビル用途ごとのインシデントを算出するために、インシデントごとに最大値10、最小値1となるようにインシデント回数を正規化する。なお、インシデント回数でなくても、インシデントの発生頻度や程度でもあってもよい。また、正規化の方法は線形関数によらず、インシデントの特性に適した正規化関数を選択してもよい。次に、ビル用途251ごとに、各インシデント回数の平均値、すなわち、故障回数平均252、駆け込み回数平均253、挟まれ回数平均254、閉じ込め回数平均255を算出する。対象現場のビル用途は「オフィス」であるため、オフィスと各ビル用途とのインシデント相関係数256を算出する。算出されたインシデント相関係数256に応じて、類似ポイントを割り当てる。図25では、対象現場とビル用途が同じである「オフィス」を「4」とし、他のビル用途についてはインシデント相関係数256の高いものから順に、「3」、「2」、「1」となるように類似ポイントを割り当てた。また、インシデント相関係数256が算出できない「マンション」については、負の相関を持つ「病院」よりは類似度が高いとした。なお、類似ポイントは上記のような算出方法でなくても類似度を指標化できる方法であればよく、ポイントでなく類似度そのものを用いてもよい。
次に、他のエレベータ仕様についても同様に類似ポイントを算出し、各現場のエレベータ仕様を類似ポイントに変換する。図25では、現場番号257に対して、ビル用途類似ポイント258、住居人数類似ポイント259、テナント数類似ポイント260、起動回数類似ポイント261、定員類似ポイント262を算出した。次に、現場番号257ごとに算出された類似ポイントの平均263を算出し、所定の値以上の現場、あるいは上位から所定数の現場を類似現場として抽出する。なお、類似現場の抽出方法は、上記のような方法でなくても、ビル用途、機種などの仕様が一致する現場や住居人数、テナント数などの仕様が所定の範囲にあるものを抽出する方法でもよい。また、エレベータ仕様により補正したインシデントデータをグラフ上にプロットしてもよい。補正の方法は実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図24に戻り、ステップS242の後、設定評価装置201は、インシデント履歴記憶装置198からインシデント情報を取得する(ステップS243)。次に、エレベータ仕様情報とインシデント情報とに基づいて、エレベータ仕様−インシデントモデルを生成し(ステップS244)、分析対象である現場のインシデント発生状況が他の現場と比較して多いか否かを診断する(ステップS245)。ここで、ステップS244,245は、図23のステップS233,234に対応する。なお、これらの動作は実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。ステップS245にてインシデントが多いと判断された場合、あるいは一般管理者が改善を行うことを選択した場合において、設定評価装置201は、設定推奨装置202から受信した推奨設定を情報端末装置2などに提示する。
設定推奨装置202は、インシデント履歴記憶装置198からインシデント情報を取得し、エレベータ属性記憶装置200からエレベータ属性情報を取得し、それらの相関を分析することにより、エレベータの制御パラメータやオプション装置の追加などを推奨する。設定推奨装置202および性能評価装置203の動作については、実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。利用者あるいは保守作業者が図10に示す設定ボタン103を押下するなどによって設定の変更を行った場合、エレベータ属性管理装置199は、エレベータ属性記憶装置200に格納されているエレベータの属性を更新する。
以上のことから、ビル管理者やビルオーナーなどの一般管理者が、類似の他の現場と比較して、エレベータの制御パラメータやオプション装置の有無が適切か否かを判断することができるため、適切でないと判断した場合は、適切なエレベータの制御パラメータやオプション装置を容易に選択して設定することができる。また、設定を変更した場合における効果や影響を事前に把握することができるため、設定の変更・追加を判断するために必要な情報を一般管理者などに提供することができる。
〈実施形態3〉
図26は、本発明の実施形態3によるエレベータ保守システムを示す構成図である。本実施形態3では、各エレベータにインシデント管理装置277を設け、各ビルに少なくとも1つ以上のインシデント履歴記憶装置278を備えていることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態2と同様である。図26に示すように、インシデント管理装置277は各エレベータに設けられ、当該エレベータのインシデント情報を収集し、収集したインシデント情報をインシデント履歴記憶装置278に格納したり、あるいは、インシデント履歴記憶装置278から当該エレベータのインシデント情報を取得して、取得したインシデント情報を通信ソフトウェア(SW)276によりネットワーク284を介してセンタサーバ271に送信したりする。なお、インシデント履歴記憶装置278は、図26に示すようにビル273ごとに設けてもよく、エレベータかご274ごとに設けてもよい。
センタサーバ271は、複数のエレベータからエレベータ属性情報を収集して管理するエレベータ属性管理装置279(エレベータ属性管理部)と、エレベータ属性管理装置279によって収集されたエレベータ属性情報を記憶するエレベータ属性記憶装置280(エレベータ属性記憶部)と、インシデント履歴記憶装置278から取得したインシデント情報と、エレベータ属性記憶装置280から取得したエレベータ属性情報とに基づいて、保守対象のエレベータの設定の適否を評価する設定評価装置281(設定評価部)と、インシデント情報およびエレベータ属性情報に基づいて、エレベータ属性情報に含まれるエレベータ設定情報の推奨設定を算出する設定推奨装置282(設定推奨部)と、設定推奨装置282にて推奨設定されたエレベータ設定情報に基づいて、保守対象のエレベータの性能評価を行う性能評価装置283(性能評価部)とを備える。
また、センタサーバ271から情報端末装置272に対して、保守対象のエレベータの設定の適否評価の結果、エレベータ設定情報の推奨設定、および保守対象のエレベータの性能評価を提示する。
また、エレベータの各制御装置275は、複数のエレベータのインシデント情報の流れを制御するインシデント制御部として、当該エレベータにおけるインシデント情報をインシデント履歴記憶装置278からセンタサーバ271へ送信するインシデント管理装置277として備えられており、ビル273には少なくとも1つ以上のインシデント履歴記憶装置278が備えられている。
また、エレベータ制御装置275は、センタサーバ271との通信を行う通信SW276(通信ソフトウェア)を備え、通信SW276は、インシデント管理装置277がインシデント履歴記憶装置278から収集したインシデント情報をセンタサーバ271に送信する。
図27は、本発明の実施形態3によるインシデント履歴記憶装置278に記憶されるインシデント情報の一例を示す図である。図27に示すように、インシデント情報には、インシデント番号フィールド291、発生日時フィールド292、インシデント内容フィールド293などがあり、これらは、実施形態1におけるインシデント情報から現場識別番号フィールド(例えば、図2,3参照)を除いたものである。なお、インシデント識別番号フィールド291は、他の現場との重複を避けるために、現場識別番号とエレベータごとの通し番号とからなる識別番号としてもよい。インシデント管理装置277は、センタサーバ271からのインシデント取得要求により、該当エレベータのインシデント情報に現場識別番号を付して送信することにより、センタサーバ側における現場識別を可能にする。また、インシデント情報は、実施形態1と同様に、図28に示すように、例えば月ごとにインシデントを集計したインシデント統計情報であってもよい。なお、設定評価装置281、設定推奨装置282、性能評価装置283の動作は、実施形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のことから、ビル管理者やビルオーナーなどの一般管理者が、類似の他の現場と比較して、エレベータの制御パラメータやオプション装置の有無が適切か否かを判断することができるため、適切でないと判断した場合は、適切なエレベータの制御パラメータやオプション装置を容易に選択して設定することができる。また、設定を変更した場合における効果や影響を事前に把握することができるため、設定の変更・追加を判断するために必要な情報を一般管理者などに提供することができる。また、インシデント管理装置およびインシデント履歴記憶装置をビル・エレベータ側に設けたため、センタサーバ側における記憶装置の負荷を低減することができる。
1 センタサーバ、2 情報端末装置、3 ビル、4 エレベータかご、5 エレベータ制御装置、6 通信ソフトウェア、7 インシデント収集装置、8 インシデント履歴記憶装置、9 設定評価装置、10 設定推奨装置、11 性能評価装置、12 ネットワーク、21 インシデント識別番号フィールド、22 現場識別番号フィールド、23 発生日時フィールド、24 インシデント内容フィールド、25 ビル用途フィールド、26 住居人数フィールド、27 ドアセンサフィールド、28 戸開閉時間フィールド、29 不干渉時間フィールド、31 発生年月フィールド、32 現場識別番号フィールド、33 ビル用途フィールド、34 住居人数フィールド、35 ドアセンサフィールド、36 戸開閉時間フィールド、37 不干渉時間フィールド、38 故障回数フィールド、39 駆け込み回数フィールド、51 対象現場のデータ、52 住居人数−駆け込み回数モデル、61 ビル用途、62 駆け込み率平均、63 現場番号、64 ビル用途、65 住居人数、66 駆け込み回数、67 駆け込み回数補正、68 対象現場のデータ、69 住居人数−駆け込み回数補正モデル、81 対象現場の不干渉時間−駆け込み率補正データ、82 不干渉時間−駆け込み率補正モデル、83 対象現場の不干渉時間−駆け込み率補正モデル、91 エレベータ属性表示エリア、92 分析結果表示エリア、93 分析結果グラフ表示エリア、94 制御パラメータ推奨結果表示ボタン、95 オプション装置推奨結果表示ボタン、101 現在の設定表示エリア、102 おすすめ内容表示エリア、103 おすすめ内容設定ボタン、104 比較結果、105 再評価ボタン、106 キャンセルボタン、111 現在の設定表示エリア、112 比較パターン設定エリア、113 比較パターン追加ボタン、114 評価開始ボタン、115 キャンセルボタン、121 比較パターン表示ボタン、122 比較結果、123 設定ボタン、124 再評価ボタン、125 キャンセルボタン、131 現在の設定表示エリア、132 おすすめ内容表示エリア、133 おすすめ内容問い合わせボタン、134 比較結果、135 再評価ボタン、136 オプション検索ボタン、137 キャンセルボタン、151 エレベータ仕様情報、152 インシデント発生回数、171 エレベータ仕様情報、172 エレベータ設定情報、173 インシデント発生回数、181 エレベータ仕様情報、182 エレベータ設定情報、183 インシデント発生回数、191 センタサーバ、192 情報端末装置、193 ビル、194 エレベータかご、195 エレベータ制御装置、196 通信ソフトウェア、197 インシデント収集装置、198 インシデント履歴記憶装置、199 エレベータ属性管理装置、200 エレベータ属性記憶装置、201 設定評価装置、202 設定推奨装置、203 性能評価装置、204 ネットワーク、211 期間フィールド、212 現場識別番号フィールド、213 ビル用途フィールド、214 住居人数フィールド、215 テナント数フィールド、216 起動回数フィールド、217 定員フィールド、218 ドアセンサフィールド、219 戸開閉時間フィールド、220 不干渉時間フィールド、221 インシデント識別番号フィールド、222 現場識別番号フィールド、223 発生日時フィールド、224 インシデント内容フィールド、231 発生年月フィールド、232 現場識別番号フィールド、233 故障回数フィールド、234 駆け込み回数フィールド、235 挟まれ回数フィールド、236 閉じ込め回数フィールド、251 ビル用途、252 故障回数平均、253 駆け込み回数平均、254 挟まれ回数平均、255 閉じ込め回数平均、256 インシデント相関係数、257 現場番号、258 ビル用途類似ポイント、259 住居人数類似ポイント、260 テナント数類似ポイント、261 起動回数類似ポイント、262 定員類似ポイント、263 類似ポイント平均、271 センタサーバ、272 情報端末装置、273 ビル、274 エレベータかご、275 エレベータ制御装置、276 通信ソフトウェア、277 インシデント管理装置、278 インシデント履歴記憶装置、279 エレベータ属性管理装置、280 エレベータ属性記憶装置、281 設定評価装置、282 設定推奨装置、283 性能評価装置、284 ネットワーク、291 インシデント番号フィールド、292 発生日時フィールド、293 インシデント内容フィールド、301 発生年月フィールド、302 故障回数フィールド、303 駆け込み回数フィールド、304 挟まれ回数フィールド、305 閉じ込め回数フィールド。

Claims (13)

  1. 複数のエレベータからインシデント情報およびインシデント発生時のエレベータ属性情報を収集するインシデント収集部と、
    前記インシデント収集部によって収集された前記インシデント情報および前記エレベータ属性情報を記憶するインシデント履歴記憶部と、
    前記インシデント履歴記憶部から取得した前記インシデント情報および前記エレベータ属性情報に基づいて、保守対象のエレベータの設定の適否を評価する設定評価部と、
    前記インシデント情報および前記エレベータ属性情報に基づいて、前記エレベータ属性情報に含まれるエレベータ設定情報の推奨設定を算出する設定推奨部と、
    前記設定推奨部にて推奨設定された前記エレベータ設定情報に基づいて、前記保守対象のエレベータの性能評価を行う性能評価部と、
    を備える、エレベータ保守システム。
  2. 請求項1に記載のエレベータ保守システムであって、
    前記エレベータ保守システムは、ネットワークを介して互いに通信可能な、各前記エレベータの制御装置と、センタサーバと、情報端末装置とを有し、
    前記センタサーバは、前記インシデント収集部、前記インシデント履歴記憶部、前記設定評価部、前記設定推奨部、および前記性能評価部を備え、
    前記センタサーバから前記情報端末装置に対して、前記保守対象のエレベータの設定の適否評価の結果、前記エレベータ設定情報の推奨設定、および前記保守対象のエレベータの性能評価を提示することを特徴とする、エレベータ保守システム。
  3. 複数のエレベータのインシデント情報の流れを制御するインシデント制御部と、
    前記インシデント制御部によって扱われる前記インシデント情報を記憶するインシデント履歴記憶部と、
    複数のエレベータからエレベータ属性情報を収集して管理するエレベータ属性管理部と、
    前記エレベータ属性管理部によって収集された前記エレベータ属性情報を記憶するエレベータ属性記憶部と、
    前記インシデント履歴記憶部から取得した前記インシデント情報と、前記エレベータ属性記憶部から取得した前記エレベータ属性情報とに基づいて、保守対象のエレベータの設定の適否を評価する設定評価部と、
    前記インシデント情報および前記エレベータ属性情報に基づいて、前記エレベータ属性情報に含まれるエレベータ設定情報の推奨設定を算出する設定推奨部と、
    前記設定推奨部にて推奨設定された前記エレベータ設定情報に基づいて、前記保守対象のエレベータの性能評価を行う性能評価部と、
    を備える、エレベータ保守システム。
  4. 請求項3に記載のエレベータ保守システムであって、
    前記エレベータ保守システムは、ネットワークを介して互いに通信可能な、各前記エレベータの制御装置と、センタサーバと、情報端末装置とを有し、
    前記センタサーバは、前記インシデント制御部を前記複数のエレベータから前記インシデント情報を収集するインシデント収集部として備えるとともに、前記インシデント履歴記憶部、前記エレベータ属性管理部、前記エレベータ属性記憶部、前記設定評価装置、前記設定推奨装置、および前記性能評価装置を備え、
    前記センタサーバから前記情報端末装置に対して、前記保守対象のエレベータの設定の適否評価の結果、前記エレベータ設定情報の推奨設定、および前記保守対象のエレベータの性能評価を提示することを特徴とする、エレベータ保守システム。
  5. 請求項3に記載のエレベータ保守システムであって、
    前記エレベータ保守システムは、ネットワークを介して互いに通信可能な、各前記エレベータの制御装置と、センタサーバと、情報端末装置とを有し、
    前記センタサーバは、前記エレベータ属性管理部、前記エレベータ属性記憶部、前記設定評価装置、前記設定推奨装置、および前記性能評価装置を備え、前記センタサーバから前記情報端末装置に対して、前記保守対象のエレベータの設定の適否評価の結果、前記エレベータ設定情報の推奨設定、および前記保守対象のエレベータの性能評価を提示し、
    前記エレベータの各前記制御装置は前記インシデント制御部として、当該エレベータにおける前記インシデント情報を前記インシデント履歴記憶部から前記センタサーバへ送信するインシデント管理部として備えるとともに、前記ビルには少なくとも1つ以上の前記インシデント履歴記憶部が備えられることを特徴とする、エレベータ保守システム。
  6. 請求項5に記載のエレベータ保守システムにおいて、前記エレベータの各前記制御部として備えられるエレベータ制御装置であって、
    前記センタサーバとの通信を行う通信ソフトウェア、
    を備え、
    前記通信ソフトウェアは、前記インシデント管理部が前記インシデント履歴記憶部から収集した前記インシデント情報を前記センタサーバに送信することを特徴とする、エレベータ制御装置。
  7. 前記設定評価部は、前記エレベータ属性情報に含まれるエレベータ仕様情報に基づいて、当該エレベータ仕様情報が類似する所定数のエレベータを抽出することを特徴とする、請求項3ないし5のいずれかに記載のエレベータ保守システム。
  8. エレベータ保守システムに用いられる設定評価装置であって、
    エレベータに関する仕様およびインシデントをアイテムとし、前記エレベータをユーザとし、各前記仕様の値と各インシデントの発生頻度を示す指標をスコアとするリコメンデーションエンジンにおいて、
    設定評価対象の前記インシデントの発生頻度のスコアを一旦削除し、前記リコメンデーションエンジンを実行して前記一旦削除した前記インシデントの発生頻度のスコアを予測値として予測し、前記設定評価対象の前記インシデントの発生頻度の実際のスコアと前記予測値とを比較し、前記予測値よりも前記実際のスコアの方が大きい場合は前記評価対象の設定が不適であると判定する、設定評価装置。
  9. 請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータ保守システムであって、
    前記設定評価部として、請求項8に記載の設定評価装置を用いることを特徴とする、エレベータ保守システム。
  10. エレベータ保守システムに用いられる設定推奨装置であって、
    エレベータに関する仕様、設定、およびインシデントをアイテムとし、前記エレベータをユーザとし、各前記仕様の値、各前記設定の値、および各インシデントの発生頻度を示す指標をスコアとするリコメンデーションエンジンにおいて、
    推奨対象の前記設定のスコアを一旦削除し、前記推奨対象の前記インシデントの発生頻度のスコアに所望値を入力し、前記所望値に基づいて前記リコメンデーションエンジンを実行して前記一旦削除した前記設定のスコアを予測値として予測し、当該予測値を適正値として推奨する、設定推奨装置。
  11. 請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータ保守システムであって、
    前記設定推奨部として、請求項10に記載の設定推奨装置を用いることを特徴とする、エレベータ保守システム。
  12. エレベータ保守システムに用いられる性能評価装置であって、
    エレベータに関する仕様、設定、およびインシデントをアイテムとし、前記エレベータをユーザとし、各前記仕様の値、各前記設定の値、および各インシデントの発生頻度を示す指標をスコアとするリコメンデーションエンジンにおいて、
    前記性能評価対象の前記インシデントの発生頻度のスコアを一旦削除し、前記性能評価対象の前記設定のスコアに所望値を入力し、前記所望値に基づいて前記リコメンデーションエンジンを実行して前記一旦削除した前記インシデントの発生頻度のスコアを予測値として予測し、当該予測値を性能評価指標として出力する、性能評価装置。
  13. 請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータ保守システムであって、
    前記性能評価部として、請求項12に記載の性能評価装置を用いることを特徴とする、エレベータ保守システム。
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