JP2011235608A - 字消し及びその製造方法 - Google Patents

字消し及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011235608A
JP2011235608A JP2010111196A JP2010111196A JP2011235608A JP 2011235608 A JP2011235608 A JP 2011235608A JP 2010111196 A JP2010111196 A JP 2010111196A JP 2010111196 A JP2010111196 A JP 2010111196A JP 2011235608 A JP2011235608 A JP 2011235608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rosin
fatty acid
acid ester
eraser
erasing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010111196A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Kitazawa
勝徳 北澤
Masaaki Matsumoto
正昭 松本
Cho Tanizawa
超 谷澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2010111196A priority Critical patent/JP2011235608A/ja
Publication of JP2011235608A publication Critical patent/JP2011235608A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 塩化ビニル系樹脂製字消しはもちろん、特に、これまで消字率の点で塩化ビニル系樹脂製字消しより劣る熱可塑性エラストマー製の字消しにおいても、格段に優れた消字性能を発揮せしめることができる字消しを提供する。
【解決手段】 配合組成物として、少なくとも融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物を含有することを特徴とする字消し。
融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステル等ロジン変成物との混合物の混合比率が質量比で25:1〜1:2の範囲にあることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、塩化ビニル系樹脂、熱可塑性エラストマー系等のプラスチックを用いた字消し及びその製造方法に関する。
一般に、字消し(消しゴム組成物)は、鉛筆あるいはシャープペンシル等の芯で書いた描線を消字するものとして欠かせない文具である。
その材質としては、天然ゴムを基材に用いるものが製造されてきたが、経時安定性が低いことや消字能力が低いことから、近年は、塩化ビニル樹脂を使用したプラスチック字消しが主流となっている。
一方、塩化ビニル系樹脂は、廃棄、焼却時の有毒性、および配合が不可欠であるフタル酸系等の可塑剤の毒性や、これら可塑剤が表面に移行することにより、字消しと密着するプラスチック製品を溶かすこと、更には、字消し後のカスが回りのプラスチック製品に付着した場合、上記と同様の理由で、使用者が気づかない間に溶かしてしまうことがあるなどの欠点がある。
そこで、塩化ビニル樹脂製字消しの欠点等を解消するため、熱可塑性エラストマーなどを基材に用いることも知られており、塩化ビニル樹脂では不可能な射出成形等による複雑な形状が成形可能であることや、細く成形してペン型ホルダーに装填して使用することにより細部の消字が可能であること等から熱可塑性エラストマーなどを基材としたプラスチック字消しも製品化、発売等されている。
例えば、1)炭化水素重合媒体の存在下に共役ジオレフィンとモノビニル置換芳香族炭化水素との単量体混合物をモノリチウム炭化水素触媒により共重合した後、この生成活性共重合体に共役ジオレフィンとモノビニル置換芳香族炭化水素との単量体混合物を追加共重合して得られる熱可塑性弾性体のブロック共重合体100質量部、フアクチクス100ないし1000質量部、他の充填剤0ないし1000質量部、プロセス油10ないし300質量部よりなる消しゴム(例えば、特許文献1参照)、2)低結晶性ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを基材とし、サブ、充填材、及び必要に応じて前記配合素材に対して塩素化ポリエチレンを配合することを特徴とする字消しゴムの製造方法(例えば、特許文献1参照)、3)塩素化ポリエチレンを用い所要の形態に成形した字消し(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載されるプラスチック字消しも、特許文献3の実施例をみてもその消字率は87%が最高で、100%に近いものではなく、特に、近年3B以上の軟質硬度芯も好まれ、販売比率を増やしているが、これら軟質硬度芯は紙面の摩耗粉が多いことから、消字率が低く、より消字率が高い字消しが求められているのが現状である。
特公昭46−23450号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特公昭58−4072号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特公昭59−53197号公報(特許請求の範囲、配合例等)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、塩化ビニル系樹脂製字消しはもちろん、特にこれまで消字率の点で塩化ビニル系樹脂製字消しより劣る熱可塑性エラストマー製字消しにおいても、格段に優れた消字性能を発揮せしめることができる字消し及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等を解決するために、鋭意研究を行った結果、字消しの配合組成物として、少なくとも特定融点温度以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又は特定のロジン変成物との混合物を含有することにより、上記目的の字消し及びその製造方法が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(3)に存する。
(1) 配合組成物として、少なくとも融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物を含有することを特徴とする字消し。
(2) 融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物の混合比率が質量比で25:1〜1:2の範囲にあることを特徴とする上記(1)に記載の字消し。
(3) 融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物とを、先ず均一に混合、相溶した後、その他の字消し配合材料と混合し、成形することを特徴とする字消しの製造方法。
本発明によれば、塩化ビニル系樹脂製字消しはもちろん、特に、これまで消字率の点で塩化ビニル系樹脂製字消しより劣る熱可塑性エラストマー製字消しにおいても、格段に優れた消字性能を発揮せしめることができる字消し及びその製造方法が提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の字消しは、配合組成物として、少なくとも融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物を含有することを特徴とするものである。
本発明において、用いるグリセリン脂肪酸エステルとしては、融点65℃以下で、一般的にグリセリン脂肪酸エステルに分類されているものであれば、特に限定されず、いずれも使用することができる。例えば、ミリスチン酸グリセリド、パルミチン酸グリセリド、ステアリン酸グリセリド、オレイン酸グリセリド等が挙げられ、また、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドのいずれも用いることができ、また、上記化成品以外のものとしては、グリセリン脂肪酸エステルを主成分とする、ハゼロウ、ウルシロウ等のモクロウ類、ヤマハゼロウ、ヤマウルシロウ等のスマックワックス類等の天然物のいずれをも用いることができる。
なお、融点が65℃を越えるグリセリン脂肪酸エステルであると、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物と混合した際の粘着性が低く、消字性が劣るため、好ましくない。
本発明において、用いるペンタエリスリトール脂肪酸エステルとしては、融点65℃以下で、一般的にペンタエリスリトール脂肪酸エステルに分類されているものであれば、特に限定されず、いずれも使用できる。例えば、ミリスチン酸ペンタエリスリット、パルミチン酸ペンタエリスリット、ステアリン酸ペンタエリスリット、オレイン酸ペンタエリスリット等が挙げられ、また、モノペンタエリスリット、ジペンタエリスリット、トリペンタエリスリット、テトラペンタエリスリットのいずれも用いることができる。
なお、融点が65℃を越えるペンタエリスリトール脂肪酸エステルであると、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物と混合した際の粘着性が低く、消字性が劣るため、好ましくない。
これらの本発明に用いるグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステルは、化成品、天然物を区別することなく、単独、または2種以上混合して用いることも可能であり、目的とする字消しの硬さ、形状等によって適宜選択される。
本発明において、用いるロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物は、一般的に、ロジン、ロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物に分類されているものであれば、特に限定されず、いずれも使用できる。また、ロジンの主成分であるアビチエン酸を使用することも可能である。
これらは、化成品、天然物を区別することなく、単独、または2種以上混合して用いることも可能であり、目的とする字消しの硬さ、形状等によって適宜選択される。
これらの融点が65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物の含有量は、字消し全量に対して、好ましくは、1〜50質量%、更に、2〜30質量%とすることが望ましい。
この混合物の含有量が1質量%未満であると、得られる消字性が劣ることとなり、一方、50質量%を超えると、強度の点、特に消字時に折れ、欠けを引き起こすこととなり、好ましくない。
また、消字性の点から、融点が65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物の混合比率は、質量比で25:1〜1:2の範囲にすることが好ましく、更に好ましくは、10:1〜1:1が望ましい。
この混合比率が25:1よりロジン等の含有量が少なくても、また、1:2より多くても、いずれも混合した際の粘着性が低く、消字性が劣るため、好ましくない。
本発明では、上記融点が65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物の他、字消し用の配合組成物として、塩化ビニル系樹脂、熱可塑性ポリエステル系エラストマーなどの基材、可塑剤や軟化剤、充填材、着色材など、これまで使用されてきたものが使用できる。
基材として、本発明に用いる塩化ビニル系樹脂は、これまで字消し材として使用されてきた塩化ビニル系樹脂であれば、いずれも使用可能であり、必須成分である塩化ビニル系樹脂用可塑剤、例えば、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジオクチル(DOP)などの可塑剤のいずれも使用可能である。
また、本発明に用いる熱可塑性エラストマーは、これまで字消し材として使用されてきた熱可塑性エラストマーであれば、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系等特に限定されず、いずれも使用でき、オイル、流動パラフィン等の軟化剤もこれまで知られてきたものがいずれも使用できる。
本発明で用いる充填材としては、従来の字消しに使用されているものであれば、特に限定されるものではなく、いずれも使用することができる。例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、ジルコニア、二酸化チタン等の金属酸化物、窒化ホウ素、モンモリロナイト、カオリン、クレー、タルク、マイカ、セリサイト等の鉱物等の白色系充填材や、字消しの色によっては、弁柄、黄酸化鉄、鉄黒当の有色系の体質材も使用することができ、当然これら数種類の混合物も使用できる。
また、字消しの着色のため、従来使用されている、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、縮合多環顔料、染付け顔料等の有機顔料、前記充填剤成分と重複するが弁柄等の酸化鉄や、群青、紺青、等の無機顔料、および染料等の色材が1種類あるいは混合して使用することができる。その他の添加剤もこれまで知られてきたものがいずれも使用できる。
なお、上記基材、可塑剤や軟化剤、充填材、着色材の含有量は、これまで知られてきた範囲で含有することができ、通常、字消し全量に対して、基材50〜99質量%、可塑剤や軟化剤0〜40質量%、充填材0〜40質量%、着色材0〜5質量%程度である。
本発明の字消しの製造方法としては、上記各成分を、ミキサー等の混練機などで混合後、成形、例えば、棒状、角状の他、異形押出等の押出成形、各基材種等に沿った各種成形法で各形状、大きさの字消しを成形することができ、また、ペン型ホルダーで使用可能な極細や異形等様々な形状に成形することにより製造することができる。
好ましくは、融点が65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合は、事前に、溶融混合すると非常に粘着性が向上するため、字消し製造工程においては、先ず、他の融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合し、その後、その他字消し用の配合組成物としての各種材料と混合し、成形して製造する製造方法が、得られる字消しの消字率が高く、特に好ましい製造方法である。
このように構成される本発明では、配合組成物として、少なくとも融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物を含有することにより、基材となる塩化ビニル系樹脂や熱可塑性エラストマーに対して、対象となる鉛筆芯描線粉の吸着能を大幅に向上させることとなるため、塩化ビニル系樹脂製字消しはもちろん、特に、これまで消字率の点で塩化ビニル系樹脂字消しより劣る熱可塑性エラストマー字消しにおいても、格段に優れた消字性能を発揮せしめることができる字消しが得られるものとなる。
次に、実施例及び比較例等により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜4及び比較例1〜3〕
(実施例1)
ウルシロウ(融点52℃) 6質量部
ロジン 4質量部
ポリ塩化ビニル(新第一塩ビ社製、P21) 25質量部
フタル酸ジブチル(DBP) 40質量部
重質炭酸カルシウム 25質量部
先ず、ウルシロウとロジンとを加熱溶融し、十分に混合した後、その他上記材料と共に、ミキサーでペーストゾル化して混合分散し、脱泡後、金型中でプレス成形し、冷却後、切断し、10×20×30mmの大きさの字消しを製造した。
(実施例2)
ステアリン酸グリセリド(融点61℃) 7質量部
ロジンエステル 3質量部
アクティマーLVA9996 20質量部
(リケンテクノス社製熱可塑性スチレン系エラストマー)
流動パラフィン 50質量部
重質炭酸カルシウム 20質量部
先ず、ステアリン酸グリセリドとロジンエステルとを加熱溶融し、十分に混合した後、その他上記材料と共にミキサー、ロールで混練後、射出成形し、直径5mm、長さ50mmの字消しを製造した。
(実施例3)
ヤマウルシロウ(融点50℃) 3質量部
ロジン 2質量部
プリマロイA1700N 90質量部
(三菱化学社製熱可塑性ポリエステル系エラストマー)
重質炭酸カルシウム 5質量部
上記材料をミキサー、ロールで混練後、射出成形し、直径2mm、長さ50mmの字消しを製造した。
(実施例4)
ヤマウルシロウ(融点50℃) 3質量部
ロジン 2質量部
プリマロイA1700N 90質量部
(三菱化学社製熱可塑性ポリエステル系エラストマー)
重質炭酸カルシウム 5質量部
先ず、ウルシロウとロジンとを加熱溶融し、十分に混合した後、その他上記材料と共にミキサー、ロールで混練後、射出成形し、直径2mm、長さ50mmの字消しを製造した。
(比較例1)
ポリ塩化ビニル(新第一塩ビ社製、P21) 30質量部
フタル酸ジブチル(DBP) 45質量部
重質炭酸カルシウム 25質量部
上記材料をミキサーでペーストゾル化して混合分散し、脱泡後、金型中でプレス成形し、冷却後切断し、10×20×30mmの大きさの字消しを製造した。
(比較例2)
アクティマーLVA9996 20質量部
(リケンテクノス社製熱可塑性スチレン系エラストマー)
流動パラフィン 60質量部
重質炭酸カルシウム 20質量部
上記材料をミキサー、ロールで混練後、射出成形し、直径5mm、長さ50mmの字消しを製造した。
(比較例3)
ヤマウルシロウ(融点50℃) 3質量部
プリマロイA1700N 92質量部
(三菱化学社製熱可塑性ポリエステル系エラストマー)
重質炭酸カルシウム 5質量部
上記材料をミキサー、ロールで混練後、射出成形し、直径2mm、長さ50mmの字消しを製造した。
上記実施例1〜4及び比較例1〜3で得られた各字消しについて、下記各方法により、消字率(%)、官能評価による消字感の評価を行った。
これらの結果を下記表1に示す。
(消字率)
JIS S6050:2002の消字率試験方法に準じたが、試験片の形状は、実施例2,3及び比較例2、3では、得られた字消しの形状のままで試験した
(官能評価による消字感)
三菱鉛筆社製Hi−uni 4Bで文字や線を筆記し、実施例1〜3及び比較例1〜3の字消しで消字し、下記評価基準で官能評価した。なお、実施例2及び比較例2は三菱鉛筆社製ノック式消しゴムEH−105Mに、実施例3および比較例3は三菱鉛筆社製ユニホルダーMH−500に装填して試験した。
評価基準:
◎:ほぼ消えた
○:極わずかに残る
△:良好だが、わずかに残る
△△:わずかに残る
×:残った文字が読める
Figure 2011235608
上記表1の結果から明らかなように、本発明範囲となる実施例1〜4の字消しは、本発明の範囲外となる比較例1〜3に較べて、良好な消字率、消字感となることが判明した。
塩化ビニル系樹脂製字消しはもちろん、特に、これまで消字率の点で塩化ビニル系樹脂製字消しより劣る熱可塑性エラストマー製字消しにおいても、格段に優れた消字性能を発揮せしめることができる字消しが得られる。

Claims (3)

  1. 配合組成物として、少なくとも融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物を含有することを特徴とする字消し。
  2. 融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物との混合物の混合比率が質量比で25:1〜1:2の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の字消し。
  3. 融点65℃以下のグリセリン脂肪酸エステル及び/又はペンタエリスリトール脂肪酸エステルと、ロジン及び/又はロジンのグリセリンエステルから選ばれるロジン変成物とを、先ず均一に混合、相溶した後、その他の字消し配合材料と混合し、成形することを特徴とする字消しの製造方法。
JP2010111196A 2010-05-13 2010-05-13 字消し及びその製造方法 Withdrawn JP2011235608A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010111196A JP2011235608A (ja) 2010-05-13 2010-05-13 字消し及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010111196A JP2011235608A (ja) 2010-05-13 2010-05-13 字消し及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011235608A true JP2011235608A (ja) 2011-11-24

Family

ID=45324106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010111196A Withdrawn JP2011235608A (ja) 2010-05-13 2010-05-13 字消し及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011235608A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3409574A (en) Marking materials comprising low-pressure polyethylene, high-pressure polyethylene and plasticizer
EP2602292B1 (en) Solid drawing material and solid drawing tool
EP2093074B1 (en) Eraser
JP5097982B2 (ja) 研磨材入り字消し
JP2008045043A (ja) 非焼成色鉛筆芯
US10774232B2 (en) Wax-based coloring crayon with a watercolor effect
JP6099316B2 (ja) 固形描画材及び固形描画具
JP2011235608A (ja) 字消し及びその製造方法
JP2013035906A (ja) 固形描画材
CN110494298B (zh) 擦除工具
JPH03221574A (ja) 固形描画材
JP2015209507A (ja) 水溶性固形描画材
JP6082549B2 (ja) 字消し
JP2006307061A (ja) レーザーマーキング用樹脂組成物及びレーザーマーキング方法
JPH0433970A (ja) 固形描画材
KR101591750B1 (ko) 칼라 샤프심의 제조방법
JP4815031B2 (ja) 固形描画材
JPH01110999A (ja) プラスチッス字消
KR101591752B1 (ko) 칼라 샤프심
JP2023092943A (ja) 字消し
KR19980072012A (ko) 지우개로 지워지는 필기구 겸 화구(크레용,색연필,칼라샤프연필 심)의 조성물
JP2870106B2 (ja) 固形描画材
JPH0335070A (ja) 固形描画材
JP6218301B2 (ja) プラスチック字消し
JP2021030708A (ja) 字消し、鉛筆類および熱変色インキ含有筆記具共用の消字組成物、ならびに熱変色インキの消字体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130806