JP2011233304A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Tetsuya Nagayasu
哲也 永安
Koshiro Takano
浩志郎 高野
Shigetoshi Ipposhi
茂俊 一法師
Kazuhiro Kameoka
和裕 亀岡
Nobuo Yoshimoto
信夫 吉元
Yuji Yokoigawa
裕司 横井川
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Abstract

【課題】本願発明は、極めて簡便な構成で高温となる構成部品を効率的に冷却することができる誘導加熱調理器を実現することを目的とする。
【解決手段】本願発明に係る誘導加熱調理器は、加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する半導体スイッチング素子と、前記加熱コイルまたは前記半導体スイッチング素子と熱的に接続された蓄熱体とを備え、前記蓄熱体は、前記加熱コイルが前記半導体スイッチング素子から高周波電流を供給された際に該加熱コイルまたは該半導体スイッチング素子に生じる熱を蓄熱することを特徴とするものである。
【選択図】図2

Description

本願発明は、誘導加熱調理器に関し、とりわけ高温となる構成部品を蓄熱体で冷却する誘導加熱調理器に関する。
いわゆるIHクッキングヒータなどの誘導加熱調理器は、鍋などの被加熱体の下方に設けられた誘導加熱コイルに高周波電流を供給したときに生じる交流磁場により、鍋の表面近傍に渦電流を形成して、そのジュール熱により鍋を加熱するものである。
誘導加熱調理器において、鍋を安定して加熱するためには、交流磁場を安定させることが必要であり、駆動時に特に高温となる誘導加熱コイルおよびこれに高周波電流を供給するインバータ回路(特に半導体スイッチング素子)の温度を許容温度範囲内で安定させる必要がある。
そのために従来の誘導加熱調理器は、筐体内に送風ファンを設け、外部から取り込んだ冷たい空気を半導体スイッチング素子に向けて吹き出すとともに、誘導加熱コイル周囲にも流すことにより、誘導加熱コイルおよび半導体スイッチング素子を冷却するように構成されていた。
一般的な誘導加熱調理器は、魚等を調理するグリル部が筐体内に設けられるため、送風ファンを配置する空間容積が制限され、グリル部が大型化するほど半導体スイッチング素子等を実装する回路基板の配置構成が複雑になり、誘導加熱コイルおよび半導体スイッチング素子および誘導加熱コイルを有効に冷却しにくくなる。さらに回路基板と、誘導加熱コイルおよび操作パネルとを電気的に接続する配線が数多くなるにつれ、送風ファンからの風路内の冷却風がこれらの構成部品に遮られ、半導体スイッチング素子(および誘導加熱コイル)の効率的な冷却が阻害されていた。
また半導体スイッチング素子は、特に発熱量が大きいので、放熱面積を拡大するためにヒートシンクが取り付けられ、より高い冷却性能を得るためには、より大容量のヒートシンクが必要とされる。しかし、こうした嵩高のヒートシンクにより、回路基板上の配置構成がさらに複雑となり、実装密度が増大して、冷却風がさらに流れにくくなる。
これまでの誘導加熱調理器は、送風ファンの回転数を増大することにより、十分な冷却風量を確保するよう設計されていたが、送風ファンの回転数の増大は、これを駆動する電気モータの騒音の増大を引き起こすものであった。
一方、半導体スイッチング素子等を冷却風で冷却するものの他、たとえば特許文献1には、水を媒体とする液冷システムにより、高発熱する電子部品の熱を冷却する誘導加熱調理器が記載されている。
また特許文献2には、スイッチング素子で生じた熱量を、遮蔽板を介して熱容量の大きい筐体へ放熱する電力変換装置が記載されている。
特開2007−207538号公報(図3) 特許第377641号公報(図8)
しかしながら、半導体スイッチング素子等を冷却風で冷却する従来式の誘導加熱調理器においては、上述のように、グリル部およびヒートシンクの大型化、ならびに回路基板上の配置構成の複雑化に伴い、冷却風を用いた冷却効果のさらなる改善はあまり期待できない。
また誘導加熱コイルおよび半導体スイッチング素子の温度を低温で維持するために必要な送風ファンからの風量を確保するために、送風ファンの回転数を上げると、騒音が増大してしまう。
一般に、風路を構成するダクトは、樹脂等で形成されており、嵌め合いの部分には間隙が生じやすく、回路基板を収容するダクト内に冷却風を流すとき、高回転の送風ファンで静圧が上昇すると、嵌合部分の間隙から空気がダクトの外に漏れ(バイパス流が発生し)、ダクト内の回路基板に十分な冷却風が当たらない。したがって、送風ファンの回転数を上げても、バイパス流の発生により、送風ファンの回転数に見合った冷却効率を実現することができない。
またバイパス流が生じない理想的なダクトを用いて、冷却風により回路基板を冷却したとき、風路抵抗が増加するため,冷却に必要な風量が十分に確保できない場合がある。
こうした一般的な空冷システムに対し、特許文献1に記載の誘導加熱調理器は、高温となる構成部品を冷却するために水を媒体とする液冷システムを採用するものであるが、冷却水を循環させるためにポンプ等を利用する場合には液冷システムが大型化するという問題がある。
また特許文献2に記載の電力変換装置は、スイッチング素子からの熱を熱容量の大きい筐体へ放熱するが、スイッチング素子から筐体間の熱抵抗が大きいこと、また、筐体を構成している金属板の厚みが薄く伝導による熱拡散が小さいことから、スイッチング素子を許容温度内に維持することは困難と考えられる。
そこで本願発明は、上記問題点を解消するためになされたもので、極めて簡便な構成で高温となる構成部品を効率的に冷却できる誘導加熱調理器を実現することを目的とする。
本願発明に係る誘導加熱調理器は、加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する半導体スイッチング素子と、前記加熱コイルまたは前記半導体スイッチング素子と熱的に接続された蓄熱体とを備え、前記蓄熱体は、前記加熱コイルが前記半導体スイッチング素子から高周波電流を供給された際に該加熱コイルまたは該半導体スイッチング素子に生じる熱を蓄熱することを特徴とするものである。
本願発明に係る誘導加熱調理器によれば、極めて簡便な構成で高温となる構成部品を効率的に冷却することができる。
本願発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の全体を概略的に示す斜視図である。 図1に示す誘導加熱調理器のトッププレート等を省略した一部破断斜視図である。 実施の形態1に係る電源装置の概略的な電気的構成を示す回路ブロック図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器のトッププレートを省略した平面図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器の筐体の側面を省略した側面図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の一部破断斜視図である。 実施の形態4に係る誘導加熱調理器の斜視図である。 実施の形態5に係る誘導加熱調理器の一部破断斜視図である。 実施の形態6に係る電源装置の概略的な電気的構成を示す回路ブロック図である。 実施の形態7のコイル熱輸送部を示す拡大斜視図である。 実施の形態7の素子熱輸送部を示す拡大斜視図である。
以下、添付図面を参照して本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態を説明する。各実施の形態の説明および以下の添付図面において、同様の構成部品については同様の符号を用いて参照する。
実施の形態1.
図1〜図3を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1について以下詳細に説明する。図1は、本願発明に係る誘導加熱調理器1の全体を概略的に示す斜視図である。図1に示す誘導加熱調理器1は、概略、筐体2、その上側表面のほぼ全体を覆う耐熱ガラスなどで形成されたトッププレート3、左右および中央に配置された誘導加熱方式を採用した誘導加熱部10a,10b,10c、およびグリル部4を有する。誘導加熱部10a,10b,10cは、絶縁被膜された導線を平面状に捲回された加熱コイル12(図4)、その下方に配設されたコイル台、およびフェライト(ともに図示せず)などで構成されている。
ここでは誘導加熱調理器1は、3つの誘導加熱部10a,10b,10cが左右対称的に配置され、グリル部4が筐体2の中央に配置された、いわゆるセンタグリル構造を有するものとして説明するが、中央に配置された誘導加熱部10cの代わりに熱輻射方式のラジエント加熱部に置換してもよいし、グリル部4が左右いずれか一方の側面に偏ったサイドグリル構造を有するものであってもよい。また本願発明は、少なくとも1つの誘導加熱部10を有するが、グリル部4を具備しない誘導加熱調理器1にも同様に適用することができる。
誘導加熱調理器1は、ユーザが誘導加熱部10a,10b,10cおよびグリル部4の火力を調節するために用いられる火力調整ダイヤル5a,5b、およびこれらの制御状態を表示するための液晶表示部6を備える。また誘導加熱調理器1は、トッププレート3上の後面側に設けられた、外気が筐体2内に連通(出入り)可能にする通気孔7を有する。さらに後に詳述するように、誘導加熱調理器1は誘導加熱部10a,10b,10cに高周波電流を供給する電源装置20が構成された回路基板22を内蔵している。
図2は、図1に示す誘導加熱調理器1の筐体2およびトッププレート3の一部、ならびに誘導加熱部10b,10cを省略した一部破断斜視図である。実施の形態1に係る誘導加熱調理器1は、筐体2内において、グリル部4と、その両側に配置された一対の回路基板22a,22bと、各回路基板22a,22bの後方に配置された一対の蓄熱体50a,50bとを有する。
図3は、回路基板22に実装された電源装置20の概略的な電気的構成を示す回路ブロック図である。この電源装置20は、商用電源24からの交流電流を直流電流に整流する整流回路26と、加熱コイル12に所定の駆動周波数を有する高周波電流を供給する駆動回路28と、加熱コイル12およびこれに直列に接続された共振コンデンサ30からなるLCR誘導加熱部と、LCR誘導加熱部の両端に印加される駆動電圧を検出する駆動電圧検出手段32と、LCR誘導加熱部に流れる駆動電流を検出する駆動電流検出手段34とを有する。
また電源装置20は、検出された駆動電圧および駆動電流に基づいて駆動電力を算出する駆動電力検出回路36と、駆動電力検出回路36からの駆動電力信号および火力調整ダイヤル5a,5bからの火力信号に基づいて駆動回路28を制御する制御回路38とを有する。
ここで加熱コイル12は、インダクタンスLと負荷抵抗Rの等価回路として図示されており、インダクタンスLの上方に図示したものは、鍋などの被加熱体Pである。加熱コイル12に高周波電流が供給されると、その周囲に交流磁場を形成し(交流磁場が導電体からなる鍋Pに鎖交し)、鍋Pに渦電流を形成して、鍋P自体を加熱する。
駆動回路28はIGBTなどの半導体スイッチング素子40を含むインバータ回路であり、半導体スイッチング素子40は、動作時においては極めて高温となるため効率的に冷却する必要がある。図2においては、図面を分かりやすくするために、回路基板22に実装された電源装置20の数多くの構成部品のうち、半導体スイッチング素子40のみを図示している。
図2に示す誘導加熱調理器1は、回路基板22上の半導体スイッチング素子40と蓄熱体50とを熱的に接続する素子熱輸送部60を有する。この素子熱輸送部60は、グリース等を介して半導体スイッチング素子40の放熱面に当接する素子受熱板(素子吸熱部)62、および素子受熱板62と蓄熱体50とを連結する素子伝熱部64を有する。素子受熱板62および素子伝熱部64は、銅などの高い熱伝導率を有する金属で形成されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、炭素繊維を用いて形成してもよいし、ヒートパイプを利用してもよい。
動作時に高温となる半導体スイッチング素子40の熱量は、放熱面から素子受熱板62および素子伝熱部64を介して蓄熱体50に輸送され、蓄熱体50に蓄えられる。すなわち蓄熱体50は、半導体スイッチング素子40の熱量を効率的に吸熱するものである。そして一般に、物体の潜熱(温度変化なく、相転移にのみ費やされる熱)は、顕熱(相転移なく、温度変化にのみ費やされる熱)より実質的に大きいので、蓄熱体50は潜熱蓄熱材(酢酸ナトリウム三水和物またはn−パラフィンなど)を含むものであることが好ましい。また潜熱蓄熱材は、これに限定されないが、たとえばアルミニウム製またはポリプロピレン製の可撓性ラミネート被覆材で被覆されるものであってもよい。
蓄熱体50は、より多くの熱量を蓄熱するために、容量がより大きいものが好ましいが、誘導加熱調理器1全体の重量バランスを考えて配置する必要がある。なお、蓄熱体50の外形形状および配置位置における設計自由度は比較的に大きいので、他の構成部品を筐体2内に配置した後に、適当なデッドスペースに蓄熱体50を収容することができるので、筐体2内の空間を有効に活用することができる。
上述のように、半導体スイッチング素子40の熱量は、素子受熱板62および素子伝熱部64を介して蓄熱体50に効率的に輸送され、蓄熱体50に収容された潜熱蓄熱材が固相から液相へ相転移する際の実質的な潜熱として蓄熱される。こうして半導体スイッチング素子40は、低温に維持されるので、安定して高周波電流を供給して(安定して加熱コイル12が交流磁場を形成して)、鍋に対する加熱制御を安定させることができる。また半導体スイッチング素子40からの熱量が蓄熱体50により吸熱されるので、従来のように送風ファンを用いて半導体スイッチング素子40を強制空冷する必要性を排除し、あるいは半導体スイッチング素子40を強制空冷する場合であっても、比較的に小さいヒートシンクで足り、より小型のまたは低速回転の送風ファンを用いて空冷することができるので、小型で、騒音が小さく、利便性の高い誘導加熱調理器1を実現することができる。
なお、蓄熱体50に蓄えられた熱量は、誘導加熱調理器1を使用しない間(夜間など)に緩やかに放熱させて、蓄熱体50内の潜熱蓄熱材の温度を下げておくことにより、次に使用する際には、蓄熱体50は半導体スイッチング素子40からの熱量を有効に吸熱(蓄熱)することができる。
実施の形態2.
図4および図5を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2について以下詳細に説明する。実施の形態2の誘導加熱調理器は、蓄熱体50が半導体スイッチング素子40だけでなく、加熱コイル12からの熱量を吸熱する点を除き、実施の形態1の誘導加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
図4は実施の形態2に係る誘導加熱調理器1のトッププレート3を省略した平面図であり、図5は誘導加熱調理器1の筐体2の左側側面を省略した側面図である。実施の形態2に係る誘導加熱調理器1は、図4および図5に示すように、加熱コイル12(およびコイル台)と蓄熱体50とを熱的に接続するコイル熱輸送部70を有する。
このコイル熱輸送部70は、コイル受熱板(コイル吸熱部)72とコイル伝熱部74とを有する。コイル受熱板72は、加熱コイル12(およびコイル台)の下方に配設され、加熱コイル12と同様の平面形状および寸法を有する。またコイル伝熱部74は、コイル受熱板72と蓄熱体50とを熱的に連結し、素子伝熱部64と同様、銅などの高い熱伝導率を有する金属、炭素繊維、またはヒートパイプにより構成されることが好ましい。
このように構成された誘導加熱調理器1によれば、高周波電流の供給を受けて高温になる加熱コイル12の熱量は、コイル受熱板72およびコイル伝熱部74を介して蓄熱体50に効率的に輸送され、蓄熱体50内の潜熱蓄熱材が固相から液相へ相転移するときの実質的な潜熱として蓄熱される。こうして加熱コイル12は、低温に維持されるので、安定した交流磁場を形成して、鍋に対する加熱制御を安定させることができる。また加熱コイル12からの熱量が蓄熱体50で吸熱されるので、加熱コイル12を強制的に空冷するための送風ファンを省略することができ、あるいは空冷する場合であっても、より小型のまたは低速回転の送風ファンを用いて十分に冷却することができるので、小型で、騒音が小さく、利便性の高い誘導加熱調理器1を実現することができる。
なお、実施の形態2の蓄熱体50は、半導体スイッチング素子40および加熱コイル12の両方からの熱量を吸熱するものとして説明したが、加熱コイル12のみの熱量を吸熱するものであってもよい。
実施の形態3.
図6を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態3について以下詳細に説明する。実施の形態3の誘導加熱調理器1は、蓄熱体50が放熱フィン52を有する点を除き、実施の形態1の誘導加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
図6は、実施の形態3の誘導加熱調理器1を示す図2と同様の一部破断斜視図である。上述のように、実施の形態3の蓄熱体50は、その表面積を増大して放熱効果を改善するための放熱フィン52を有する。なお、図6の蓄熱体50は、3つの側面に放熱フィン52が設けられているが、同様に蓄熱体50の上面または下面に設けてもよい。
こうして蓄熱体50の表面積を増大することにより、蓄熱体50に蓄えられた熱量の自然対流による放熱を促進し、蓄熱体50をより迅速に放熱させることができる。したがって、蓄熱体50を利用した本願発明に係る誘導加熱調理器1をより長時間使用することができ、利便性を向上させることができる。
実施の形態4.
図7を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態4について以下詳細に説明する。実施の形態3では放熱フィン52を含む蓄熱体50が筐体2内に配設されていたのに対し、実施の形態4の放熱フィン52が筐体2から突出している点を除き、実施の形態3の誘導加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
図7は、実施の形態4の誘導加熱調理器1を示す図1と同様の斜視図である。上述のように、実施の形態3の蓄熱体50は、その放熱フィン52が筐体2から外部に突出するように構成されている。
このような構成によれば、放熱フィン52を筐体2の外部にある冷たい外気に曝して、放熱フィン52の放熱をさらに促進することができる。また、放熱フィン52を筐体2から外部に突出するように配置されるため、筐体2内に放熱フィン52を配置する場合に比して配置位置および配置スペースに対する制約が緩和され、より大きい面積を有する放熱フィン52を蓄熱体50に取り付けることが可能で、放熱効果をさらに高めることができる。
なお、誘導加熱調理器1がキッチンに設けた所定の収容スペース(図示せず)に嵌め込むタイプ(いわゆるビルトインタイプ)のものである場合、ユーザの手が筐体2の後面または側面に沿って配置された放熱フィン52に触れることもなく安全である。
実施の形態5.
図8を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態5について以下詳細に説明する。実施の形態3では蓄熱体50の放熱フィン52が専ら自然対流による放熱を利用して放熱するものであるのに対し、実施の形態5の誘導加熱調理器1は、放熱フィン52に冷却風を当てる送風ファン54を設ける点を除き、実施の形態3の誘導加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
図8は、実施の形態5の誘導加熱調理器1を示す図6と同様の一部破断斜視図である。上述のように、実施の形態5の誘導加熱調理器1は、左右に配置された一対の蓄熱体50a,50bの間に送風ファン54を有する。この送風ファン54は、たとえば2つのシロッコファン54a,54bを使用し,左右両方の蓄熱体50a,50bに向かって吹出口を配置したものとする。このようにすれば、左右の蓄熱体50a,50bの放熱フィン52を同時に強制的に空冷することができる。
なお、図8に示す送風ファン54からの冷却風は、蓄熱体50a,50bの放熱フィン52を冷却した後、回路基板22上の半導体スイッチング素子40を冷却するものとして図示したが、回路基板22を空冷する送風ファンを別途設けて、図8の送風ファン54は蓄熱体50a,50bのみを冷却するためのものに構成してもよい。
実施の形態6.
図9を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態6について以下詳細に説明する。実施の形態6の誘導加熱調理器1は、蓄熱体50内に温度センサを配置し、蓄熱体内の温度が所定値を越えたとき、加熱コイル12への給電を制限または停止する点を除き、上記実施の形態の誘導加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
これまで説明した誘導加熱調理器1において、長時間使用した場合など、多大な熱量が蓄熱体50に輸送された場合、蓄熱体50内のすべての潜熱蓄熱材が固相から液相に相転移する。そして、さらに蓄熱体50に輸送された熱量は、研熱として、潜熱蓄熱材の温度を上昇させる。一例として、潜熱蓄熱材として知られる酢酸ナトリウム三水和物の潜熱が約180J/gで、液相状態の比熱が2.7J/gKであるとすると、潜熱蓄熱材は融点(たとえば約50℃)を超えると、その蓄熱性能は著しく減退し、急激に温度上昇する(過熱する)。したがって、蓄熱体50内の潜熱蓄熱材の温度が所定温度を超えると、半導体スイッチング素子40および加熱コイル12は、蓄熱体50により冷却(吸熱)されず、熱的に破壊されるおそれがあるので、加熱コイル12への給電を制限または停止する必要がある。
そこで、実施の形態6の誘導加熱調理器1は、蓄熱体50内に設けた温度センサ56(図9)を用いて、蓄熱体50内の温度をモニタし、蓄熱体50内の潜熱蓄熱材が融点より高い所定の温度に達した場合には、半導体スイッチング素子40の駆動を制御して、加熱コイル12への給電を制限または停止する。
図9は実施の形態6の電源装置20の概略的な電気的構成を示す回路ブロック図である。具体的には、実施の形態6の電源装置20は、制御回路38に電気的に接続された温度センサ56を有し、制御回路38は、温度センサ56からの温度信号が所定の閾値(たとえば80℃)を越えたことを検知すると、駆動回路28を制御して、加熱コイル12に供給する高周波電流を制限または停止する。こうして実施の形態6の誘導加熱調理器1によれば、半導体スイッチング素子40および加熱コイル12で生じる熱量を抑制して、半導体スイッチング素子40および加熱コイル12が動作時に生じる熱により破壊されることを防止することができる。
実施の形態7.
図10および図11を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態7について以下詳細に説明する。実施の形態7の誘導加熱調理器1は、コイル熱輸送部70および素子熱輸送部60が蓄熱体50内の潜熱蓄熱材に均一に伝熱するように構成されている点を除き、上記実施の形態の誘導加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
図10は、加熱コイル12、蓄熱体50(破線で示す)、および実施の形態7のコイル熱輸送部70を示す拡大斜視図である。蓄熱体50は、略直方体形状を有し、筐体2の後方に配置されている。図示のように、コイル熱輸送部70は、加熱コイル12に当接するコイル受熱板(コイル吸熱部)72と、コイル受熱板72から蓄熱体50まで延びるコイル伝熱部74と、コイル伝熱部74から分岐し、蓄熱体50内に配設される複数のコイル放熱板76とを有する。
駆動時に高温となった加熱コイル12の熱は、コイル受熱板72、コイル伝熱部74、およびコイル放熱板76を介して蓄熱体50内に収容された潜熱蓄熱材に伝わる。こうして伝熱した熱量は、当初、潜熱蓄熱材が固相から液相に相転移するための潜熱として蓄熱され、液相に相転移した後は、潜熱蓄熱材を昇温させる顕熱として蓄熱される。一般に、潜熱蓄熱材の比熱は金属材料より大きいので、潜熱蓄熱材の伝熱速度は金属材料より小さい。たとえば酢酸ナトリウム三水和物の固相および液相の比熱がそれぞれ約3.6J/g・Kおよび約2.7J/g・Kであるのに対し、銅の比熱は約0.379/g・Kである。したがって、実質的な容積を有する蓄熱体50内の潜熱蓄熱材に迅速に(すなわち潜熱蓄熱材の配置位置によらず均一に)伝熱することにより、潜熱を利用してより多くの熱量を効率的に(迅速に)蓄熱するためには、比熱のより小さい金属等で形成されたコイル放熱板76がより広い領域(表面積)で潜熱蓄熱材に当接することが好ましい。そこで実施の形態7のコイル熱輸送部70は、コイル伝熱部74から分岐する複数のコイル放熱板76が潜熱蓄熱材に接触して、蓄熱体50内の潜熱蓄熱材に均一に伝熱するように構成されている。こうして実施の形態7のコイル熱輸送部70は、加熱コイル12の熱を蓄熱体50内の潜熱蓄熱材の全体で迅速に伝熱できるので、加熱コイル12を効率的に放熱することができる。
また図10に示すコイル熱輸送部70のコイル放熱板76は、蓄熱材が融解したとき、蓄熱材対流による放熱を促進することができる。こうしてコイル熱輸送部70は、加熱コイル12の熱を潜熱蓄熱材に対していっそう迅速に伝熱できるので、加熱コイル12をより効率的に放熱することができる。
図11は、回路基板22、半導体スイッチング素子40、蓄熱体50(破線で示す)、および実施の形態7の素子熱輸送部60を示す拡大斜視図である。蓄熱体50は、筐体2の側面に沿って長く延びる略直方体形状を有する。図示のように、素子熱輸送部60は、半導体スイッチング素子40に当接する素子受熱板(素子吸熱部)62と、素子吸熱部から延び、蓄熱体50内に配設される少なくとも1つの(図11では2つの)素子放熱板66とを有する。
上述のように、蓄熱体50内の大容量の潜熱蓄熱材に迅速に伝熱することにより、潜熱を利用した効率的な放熱効果を実現するためには、金属等で形成された素子放熱板66がより広い表面積で潜熱蓄熱材に当接することが好ましい。また図11に示すような長く延びた蓄熱体50は、素子受熱板62から離れるほど、素子放熱板66から受ける熱量は小さくなるので、素子放熱板66の表面積を大きくすることが好ましい。そこで図11の素子放熱板66は、素子受熱板62から離れるほど幅広となるように構成されている。こうして素子熱輸送部60は、半導体スイッチング素子40の熱を潜熱蓄熱材に迅速に伝熱できるので、半導体スイッチング素子40を効率的に放熱することができる。
1:誘導加熱調理器、2:筐体、3:トッププレート、4:グリル部、5a,5b:火力調整ダイヤル、6:液晶表示部、7:通気孔、10:誘導加熱部、12:加熱コイル、
20:電源装置、22:回路基板、24:商用電源、26:整流回路、28:駆動回路、30:共振コンデンサ、32:駆動電圧検出手段、34:駆動電流検出手段、36:駆動電力検出回路、38:制御回路、40:半導体スイッチング素子、
50:蓄熱体、52:放熱フィン、54:送風ファン、56:温度センサ、60:素子熱輸送部、62:素子受熱板(素子吸熱部)、64:素子伝熱部、66:素子放熱板、70:コイル熱輸送部、72:コイル受熱板(コイル吸熱部)、74:コイル伝熱部、76:コイル放熱板。

Claims (8)

  1. 加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給する半導体スイッチング素子と、
    前記加熱コイルまたは前記半導体スイッチング素子と熱的に接続された蓄熱体とを備え、
    前記蓄熱体は、前記加熱コイルが前記半導体スイッチング素子から高周波電流を供給された際に該加熱コイルまたは該半導体スイッチング素子に生じる熱を蓄熱することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 蓄熱体は、その表面に放熱フィンを有することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 加熱コイル、半導体スイッチング素子、および蓄熱体を収容する筐体を有し、
    前記蓄熱体の放熱フィンが前記筐体の外側に突出することを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 加熱コイル、半導体スイッチング素子、蓄熱体、および送風ファンを収容する筐体と、
    前記送風ファンが前記筐体内において前記放熱フィンに送風することにより、前記蓄熱体を冷却することを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  5. 蓄熱体が温度センサを内設し、
    前記蓄熱体内の温度が所定値を越えたことを前記温度センサにより検出したとき、加熱コイルに供給する高周波電流を制限または停止するように半導体スイッチング素子を制御する制御部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 加熱コイルと蓄熱体を熱的に接続するコイル熱輸送部を有し、
    前記コイル熱輸送部は、前記加熱コイルに当接するコイル吸熱部と、該コイル吸熱部から前記蓄熱体まで延びるコイル伝熱部と、該コイル伝熱部から分岐し、該蓄熱体内に配設される複数のコイル放熱板とを有し、
    前記各コイル放熱板は、前記コイル伝熱部から離れるほど、熱抵抗が小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の誘導加熱調理器。
  7. 半導体スイッチング素子と蓄熱体を熱的に接続する素子熱輸送部を有し、
    前記素子熱輸送部は、前記半導体スイッチング素子に当接する素子吸熱部と、該素子吸熱部から延び、前記蓄熱体内に配設される少なくとも1つの素子放熱板とを有し、
    前記素子放熱板は、前記素子吸熱部から遠ざかるほど、熱抵抗が小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の誘導加熱調理器。
  8. 蓄熱体は、潜熱蓄熱材を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の誘導加熱調理器。
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