JP2011230461A - 印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】第2モードにおいて、カラー印刷の指示を受け付けた場合でも、モノクロ印刷への変更が妥当と推定できる場合はモノクロ印刷を行うことができる印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】印刷データを受信したときに黒印刷モードであれば(S110)、そのジョブがモノクロ画像であるか否かを判断し(S130)、モノクロ画像でなければ(つまりカラー画像であれば)、今回のジョブが登録ジョブであるか否か、つまり印刷データ中のジョブ情報がモノクロ印刷への変更が妥当と判断すべく予め登録済みの登録ジョブ情報と一致するか否かを判断する(S140)。登録ジョブであれば、今回のジョブ情報を登録したうえで、カラー画像データをモノクロ画像データに変換してモノクロ印刷を行う(S160〜S180)。ジョブ情報には、画像データの属性情報(拡張子等)、印刷条件(用紙種、印刷モード等)が含まれる。
【選択図】図4

Description

本発明は、カラー印刷とモノクロ印刷を制御し、特にカラー用の複数色のうち少なくとも1色の色素材がエンドになった場合に、黒の色素材を用いた印刷制御を行う印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムに関する。
例えばカラー印刷が可能なプリンターでは、カラー印刷とモノクロ印刷の両方が可能になっている。プリンターには、カラー用の色素材の一例として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを収容する各インクカートリッジと、黒(K)のインクを収容するインクカートリッジとが装着されている。そして、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを用いてカラー印刷が行われ、黒(K)のみのインクを用いてモノクロ印刷が行われる(例えば特許文献1)。
特許文献1には、カラー用のインクのうち少なくとも1色がインクエンドになった場合でも、ユーザーはカラーインクを消費しないモノクロのみのデータを継続して印刷を行える技術が開示されている。この場合、カラーインクを指定した印刷データを、黒インクを指定した印刷データに変換することで、カラー印刷もモノクロ印刷も可能な通常印刷モード(第1モード)から、黒インクで印刷するモノクロ印刷のみが許可される黒印刷モード(第2モード)を設定できるようになっていた。このため、手元に交換すべき予備(例えば新品)のインクカートリッジがないため、インクエンドになったカラー用のインクカートリッジを交換しなくても、特にカラー印刷が必須ではない文書や画像についてモノクロ印刷することができるようになっていた。
特開平6−183032号公報
しかしながら、黒印刷モードで動作している状態において、同じ文書を複数回に分けて印刷する場合、カラーインクがインクエンドになった当初は黒印刷モードに移行していることをユーザーが意識しているため、ユーザーは正しくモノクロ設定をした上で印刷指示する。しかし、しばらく時間が経過した後、再度同じ文書を印刷する場合、ユーザーはカラーインクがインクエンドになっていることを忘れ、カラー設定のまま印刷を指示する可能性があった。その場合、黒印刷モードで動作している状態であるのでカラー設定での印刷はできず、ユーザーは再度モノクロ設定にして印刷をし直さなければならないという問題があった。
これは、同一の文書の繰り返し印刷に限らず、異なる文書や画像であっても、ユーザーはカラーインクがインクエンドになっていることを忘れ、カラー設定のまま印刷を指示する可能性があった。この場合、写真の印刷であればモノクロ設定に変更してまで印刷する可能性は極めて低いが、モノクロ印刷でも許容できる文書や画像については、ユーザーは再度モノクロ設定にして印刷をし直さなければならないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、第2モードにおいて、カラー印刷の指示を受け付けた場合でも、モノクロ印刷への変更が妥当と推定できる場合はモノクロ印刷を行うことができる印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、カラー印刷とモノクロ印刷とを制御する印刷制御装置であって、カラー印刷とモノクロ印刷を共に許可する第1モードから、カラー用色素材のうち少なくとも1色のエンドが検出されたときに移行したカラー印刷を禁止しかつモノクロ印刷は許可する第2モードであるか否かを判定するモード判定手段と、前記第2モードのときにカラー画像データに基づくカラー印刷の指示を受け付けた場合に、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段がモノクロ印刷への変更が妥当と判定した場合、前記カラー画像データをモノクロ画像データに変換する変換手段と、を備えたことを要旨とする。
この発明によれば、第2モードのときに、印刷対象のカラー画像データに基づくカラー印刷の指示を受け付けた場合、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定されれば、印刷対象のカラー画像データがモノクロ画像データに変換されてモノクロ印刷される。よって、ユーザーが、第2モードにあるためにモノクロ印刷を行うことを意図していながら、間違えてカラー印刷を設定してしまったとしても、印刷不可の警告がなされることや、再度正しい設定をして印刷を実行させる面倒な操作を省いてユーザーがほぼ意図するモノクロ印刷を行うことができる。なお、ここでいう「モノクロ画像」とは、階調値が2値のモノクロ2値画像に限らず、多階調のグレースケール画像をも含む。
本発明の印刷制御装置では、前記印刷制御装置は印刷装置に備えられ、複数のカラー用色素材と黒用色素材の個々のエンドを検出するエンド検出手段と、カラー用色素材のうち少なくとも1色のエンドが検出されると、カラー印刷とモノクロ印刷を共に許可する第1モードから、カラー印刷を禁止しかつモノクロ印刷は許可する第2モードへ移行するモード設定手段と、前記第2モードのときにカラー印刷のジョブを受け付けた場合に、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段でモノクロ印刷でも妥当と判定した場合、前記ジョブのカラー画像データをモノクロ画像データに変換する変換手段と、を備えている。
この発明によれば、カラー用色素材のうち少なくとも1色のエンドが検出されると、カラー印刷とモノクロ印刷を共に許可する第1モードから、カラー印刷を禁止しかつモノクロ印刷は許可する第2モードへ移行する。この第2モードのときにカラー印刷のジョブを受け付けた場合に、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かが判定され、妥当と判定されれば、ジョブのカラー画像データがモノクロ画像データに変換される。よって、ユーザーが、第2モードにあるためにモノクロ印刷を行うことを意図していながら、間違えてカラー印刷を設定してしまったとしても、印刷不可の警告がなされることや、再度正しい設定をして印刷を実行させる面倒な操作を省いてユーザーがほぼ意図するモノクロ印刷を行うことができる。
本発明の印刷制御装置では、カラーかモノクロかで設定される印刷色を一つの条件として含む印刷条件を入力手段から入力する構成であり、前記第2モードのときに前記印刷色としてカラーが設定されたカラー印刷の指示を受け付けた場合に、前記判定手段は、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを判定し、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定されると、前記印刷条件における前記印刷色の設定をカラーからモノクロへ変更する設定変更手段を更に備え、前記変換手段は、前記変更されたモノクロの設定に基づいて印刷対象の画像データをモノクロ画像データに色変換する。
この発明によれば、第2モードのときにカラー印刷の指示を受け付けた場合に、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定されると、設定変更手段によって、印刷条件における印刷色の設定がカラーからモノクロに変更される。この結果、カラー画像データはモノクロ画像データに色変換される。よって、ユーザーがモノクロ印刷を意図していながら、間違ってカラーを設定してしまっても、その意図通り画像をモノクロ印刷できる。
本発明の印刷制御装置では、画像データに係る属性情報と印刷条件情報のうち少なくとも一方を前記判定手段が前記妥当であると判定する際に用いる登録情報として記憶する記憶手段と、前記判定手段は、前記カラー画像データに係る属性情報と印刷条件のうち少なくとも一方を被判定情報として取得し、前記被判定情報と前記登録情報とを比較し、両者が一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定する。
この発明によれば、カラー画像データに係る属性情報と印刷条件のうち少なくとも一方が被判定情報として取得され、その被判定情報と登録情報とが比較され、両者が一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定される。よって、画像データから取得できる属性情報や、ユーザーが設定する印刷条件を利用して、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを適切に判定できる。
本発明の印刷制御装置では、前記第2モードで印刷が行われた際の画像データに係る属性情報と印刷条件情報のうち少なくとも一方を取得した前記被判定情報を前記登録情報として前記記憶手段に記憶する登録手段を更に備えている。
この発明によれば、第2モードで印刷が行われた際の画像データに係る属性情報と印刷条件情報のうち少なくとも一方を取得した被判定情報が、登録手段によって登録情報として記憶手段に記憶される。
本発明の印刷制御装置では、前記被判定情報は前記属性情報の1つであるとともに画像データのデータ種を特定可能なデータ種情報であり、前記判定手段は、今回の画像のデータ種情報と、登録情報中のデータ種情報とが一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定する。
この発明によれば、カラー画像データのデータ種が登録情報中のデータ種と一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定される。データ種で判定するので、適切な判定を行うことができる。よって、ユーザーが間違ってモノクロ設定にすべきところカラーを設定しても、ユーザーの意図するモノクロ画像が印刷される頻度が高まる。
本発明の印刷制御装置では、前記被判定情報は印刷条件情報であり、前記判定手段は、今回の印刷条件情報を取得し、当該印刷条件情報が前記登録情報中の印刷条件情報と一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定する。
この発明によれば、今回の印刷条件情報を取得し、この今回の印刷条件情報が登録情報中の印刷条件情報と一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定される。印刷条件情報で判定するので、適切な判定を行うことができる。よって、ユーザーが間違ってモノクロ設定にすべきところカラーを設定しても、ユーザーの意図するモノクロ画像が印刷される頻度が高まる。
本発明の印刷制御装置では、前記判定手段がモノクロ印刷への変更が妥当でないと判定した場合、印刷の指示を破棄し、印刷不可の旨を報知する。
この発明によれば、判定手段がモノクロ印刷への変更が妥当でないと判定した場合、印刷の指示を破棄し、印刷不可の旨が報知される。よって、妥当でない場合は、モノクロ印刷に強制的に変更してモノクロ画像として印刷することは行われないので、ユーザーの意図に反してモノクロ画像が印刷されることを回避できる。
本発明は、印刷装置であって、上記発明における前記印刷制御装置と、媒体を搬送する搬送手段と、前記第2モードのときにカラー画像データに基づくカラー印刷の指示を受け付けた場合に、前記印刷制御装置の判定手段によりモノクロ印刷への変更が妥当であると判定されたときに、前記印刷制御装置の前記変換手段による変換により生成された前記モノクロ画像データに基づく画像を、前記搬送手段により搬送される前記媒体に印刷する印刷手段とを備えたことを要旨とする。この発明によれば、上記印刷制御装置に係る発明と同様の効果を得ることができる。
本発明は、カラー印刷とモノクロ印刷とを制御するプログラムであって、コンピューターに、カラー印刷とモノクロ印刷を共に許可する第1モードから、カラー用色素材のうち少なくとも1色のエンドが検出されたときに移行したカラー印刷を禁止しかつモノクロ印刷は許可する第2モードであるか否かを判定するモード判定ステップと、前記第2モードのときに印刷対象のカラー画像データに基づくカラー印刷の指示を受け付けた場合に、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップでモノクロ印刷への変更が妥当と判定した場合、前記カラー画像データをモノクロ画像データに変換する変換ステップと、を実行させることを要旨とする。
第1実施形態におけるプリンターの斜視図。 プリンター及びホスト装置の電気的構成及び一部機能構成を示すブロック図。 モード設定ルーチンを示すフローチャート。 印刷処理ルーチンを示すフローチャート。 第2実施形態におけるプリンター及びホスト装置の電気的構成及び一部機能構成を示すブロック図。 印刷ジョブ生成ルーチンを示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。図1は、プリンターの斜視図である。図1に示すように、印刷装置の一例であるプリンター11は、ホスト装置70(図2に示す)(例えばパーソナルコンピューター)から送信される印刷ジョブデータPD(以下、単に「印刷データ」とも称す)を受信し、印刷データに基づく画像や文書等の印刷を行う。
プリンター11は、略矩形箱状をなすフレーム12を備えている。フレーム12内の下部には、その長手方向である主走査方向Xに沿ってプラテン13が延設されている。プラテン13上には、フレーム12の背面下部に設けられた紙送りモーター14の駆動に基づき、図示しない紙送り機構により媒体の一例としての用紙Pが副走査方向Yへ給送及び搬送されるようになっている。
本例のプリンター11は図1に示すようなインクジェット式のシリアルプリンターであり、フレーム12内においてプラテン13の長手方向と平行に延びるように架設されたガイド軸15には、キャリッジ16がその支持孔16aにガイド軸15が挿通されることにより主走査方向Xに往復移動可能に支持されている。
フレーム12の後壁内面におけるガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリー17a及び従動プーリー17bが回転自在に支持されている。駆動プーリー17aにはキャリッジモーター18の出力軸が連結されており、駆動プーリー17aと従動プーリー17bとの間に掛装された無端状のタイミングベルト17の一部にキャリッジ16は連結されている。従って、キャリッジ16は、キャリッジモーター18の正逆回転駆動に伴ってタイミングベルト17が正逆回動することにより、ガイド軸15にガイドされながら、主走査方向Xに往復移動するようになっている。
キャリッジ16の下部には、色素材の一例であるインクを噴射する複数のノズル(図示省略)がプラテン13と対向する面(ノズル開口面)に開口する印刷ヘッド19が設けられている。そして、キャリッジ16上には印刷ヘッド19に対して複数色(本実施形態では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色)のインク(色素材)をそれぞれ供給するためのインクカートリッジ20K,20C,20M,20Yが着脱可能に装着されている。なお、以降の説明において、インクカートリッジ20K,20C,20M,20Yを区別しない場合は、単にインクカートリッジ20と呼ぶ。
各インクカートリッジ20K,20C,20M,20Yから印刷ヘッド19内へ供給されたインクは、印刷ヘッド19内に各ノズルと対応して1個ずつ設けられた加圧素子19a(図2に示す)の駆動により加圧され、ノズルからインク滴として噴射されるようになっている。ノズルは複数個(例えば180個)が副走査方向Yに一定ピッチで配列されることでインク色と同数の計4列のノズル列を構成し、ノズル列に属するノズルからはそのノズル列に対応するインク色のインク滴が噴射される。なお、加圧素子19aは、例えば圧電素子又は静電駆動素子、あるいは発熱素子(ヒーター素子)により構成されている。
また、図1に示すように、プリンター11には、キャリッジ16の主走査方向Xにおける位置を検出するためのリニアエンコーダー22が、ガイド軸15に沿って延びるように架設されている。キャリッジ16はリニアエンコーダー22の出力パルスを基づいて取得される位置及び速度に応じて速度制御及び位置制御される。そして、キャリッジ16を主走査方向Xに往復動させながらノズルから用紙Pに向けてインク滴を噴射する印字動作が行われる。
一方、紙送りモーター14が駆動されることにより不図示の搬送ローラーが回転し、用紙Pを副走査方向Yへ搬送する紙送り動作が行われる。そして、この紙送り動作と、上述した印字動作とを略交互に繰り返すことによって、印刷データPDに基づく文書や画像等が用紙Pに印刷されるようになっている。
また、印刷時のキャリッジ16の最大移動範囲に相当する印刷領域に対し主走査方向Xに外側へ外れた一端部(図1では右端部)が、キャリッジ16が非印刷時に待機するとともにノズルのクリーニングが行われるクリーニング領域MAになっている。このクリーニング領域MAに配置された際のキャリッジ16の直下には、印刷ヘッド19のノズルの目詰まり等を予防及び解消するためのクリーニング等を行うクリーニング装置23が設けられている。
クリーニング装置23は、図1に示すように、印刷ヘッド19のノズル内のインクの増粘や乾燥を抑制する蓋体として機能するキャップ24と、キャップ24を昇降させる昇降機構25とを備える。キャリッジ16が非印刷時の待機位置であるホーム位置にある際に昇降機構25により上昇したキャップ24が印刷ヘッド19のノズル開口面に当接する。この当接状態で例えば紙送りモーター14の動力により不図示の吸引ポンプが駆動されることで、キャップ24内に吸引力(負圧)が及び、ノズルからインクを強制的に吸引するクリーニングが行われる。
図2は、プリンターシステムの電気的構成及び一部機能構成を示すブロック図である。図2に示すプリンターシステムは、プリンター11と、このプリンター11と通信ケーブル60を通じて通信可能に接続されるホスト装置70(ホストコンピューター)とを備える。
ホスト装置70は、本体71と、キーボードやマウス等の入力操作部72と、モニター73とを備える。本体71には、CPUやハードディスク、RAM、ROM(いずれも図示せず)が備えられ、ハードディスクにはアプリケーション用プログラム及びプリンタードライバー用プログラムがインストールされている。そして、本体71は、CPUがアプリケーション用プログラムを実行することにより構築されるアプリケーション部74と、CPUがプリンタードライバー用プログラムを実行することにより構築されるプリンタードライバー75とを備える。アプリケーション部74は例えば画像編集ソフト又は画像表示ソフトなどにより構成されて画像の表示機能等を有する。ユーザーはアプリケーション部74がモニター73に表示させた画像や文書などの印刷を、入力操作部72を操作することによりプリンタードライバー75に指示することができる。ユーザーが印刷を指示することでプリンタードライバー75は起動し、モニター73に印刷設定画面(印刷条件入力画面)を表示させる。そして、ユーザーは印刷設定画面を見ながら必要に応じて入力操作部72を操作して印刷条件を設定する。印刷条件には、印刷色(カラー/モノクロ)、用紙種、用紙サイズ、印刷モード等がある。
ここで、印刷色とは、印刷対象の写真や文書などの画像の印刷を、カラー印刷で行う際の「カラー」と、モノクロ印刷(本例でグレースケール印刷)で行う際の「モノクロ」とのうち一方を指定(設定)するための1つの印刷条件情報である。カラー印刷を行うときは印刷色の項目で「カラー」を選択し、モノクロ印刷を行うときは印刷色の項目で「モノクロ」を選択する。なお、本実施形態では、「モノクロ」はグレースケールの印刷を意味する。もちろん、「モノクロ」はモノクロ2値の印刷であってもよい。
「用紙種」には、「普通紙」や「光沢紙」「ハガキ」等が用意されている。また、「用紙サイズ」には、「A4」や「B5」「ハガキ」等が用意されている。さらに「印刷モード」には、印刷速度よりも印刷品質を優先する「高精細モード」と、印刷品質よりも印刷速度を優先する「ドラフトモード」と、印刷品質と印刷速度が先の2モードのそれぞれ中間に位置する「普通モード」とを含む複数のモードが用意されている。
例えばデジタルカメラ等で撮影したカラー写真を印刷するときは、大抵の場合、ユーザーは、「カラー」「光沢紙」「高精細モード」を選択する。また、例えば写真の試し刷りなどであれば「用紙種」に光沢紙以外のものが選択されていても、通常は印刷色「カラー」を選択する。一方、文書を印刷するときには、印刷色「モノクロ」、用紙種「普通紙」、印刷モード「普通モード」又は「ドラフトモード」が選択される場合が多い。また、データの種類(データ種)からは、カラー印刷が行われるときには、写真の画像データとして用いられる「Jpegデータ」(拡張子「jpg」)等が使用され、モノクロ印刷が行われるときには、文書データ(拡張子「doc」、「txt」)等が使用される場合が多い。
ユーザーは、モニター73の印刷設定画面で入力操作部72による印刷条件の設定を終了した後、印刷の実行を指示する。すると、プリンタードライバー75は、モニター73に表示された画像に対応する画像データをアプリケーション部74から受け取り、この画像データを基に印刷条件に合った印刷ジョブデータPDを生成する。そして、その生成された印刷データは通信インターフェイス(以下、「通信I/F76」と記す)からプリンター11側へ転送される。本例では、この転送は、例えばプリンター11側のキャリッジ16の1回分の走査(1パス)に相当する1行分のデータずつパケット転送で行われる。そして、プリンター11は、ホスト装置70から転送される印刷データPDに基づく画像や文書等を用紙Pに印刷する印刷動作を行う。
次に、プリンタードライバー75の詳細な構成を説明する。図2に示すように、プリンタードライバー75は、ホスト制御部81、印刷条件設定部82、ジョブ情報取得部83及び画像処理部84を備えている。ホスト制御部81は、プリンタードライバー75の各部82〜84を統括的に制御し、後述するように各部82〜84が取得又は処理した結果を基に印刷ジョブデータPDを生成する機能や、通信I/F76に転送を指示する機能などを有している。
印刷条件設定部82は、モニター73への印刷設定画面の表示、印刷設定画面の表示状態下で入力操作部72の入力操作などにより設定された印刷条件情報を取得する。
またジョブ情報取得部83は、印刷対象のデータ(画像データや文書データ等)のデータ種を特定するために予め決められている少なくとも1つの当該データの属性情報と、印刷条件設定部82が取得した各種の印刷条件情報のうちカラー印刷とモノクロ印刷のうちいずれの印刷が適切であるかの判定に利用できる少なくとも1つの印刷条件情報とを、ジョブ情報(被判定情報)として取得する。
画像処理部84は、画像データに、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理などの画像処理を施し、印刷画像データを生成する。アプリケーション部74で表示等に使用されるデータは表示用の表色系のデータである。このデータには、例えばJpegデータ(拡張子「jpg」)、GIFデータ(拡張子「gif」)、Tiffデータ(拡張子「tif」)、ビットマップデータ(拡張子「bmp」)などの画像データや、文書データ(拡張子「doc」,「pdf」,「txt」)などがある。もちろん、ここでいう文書データは画像と文書の複合したデータである場合もある。
色変換部85は、RGB表色系の画像データ(以下、「RGB画像データ」ともいう)からCMYK表色系の画像データ(以下、「CMYK画像データ」ともいう)に変換する。色変換部85は、RGBの階調値とCMYKの階調値とを対応づけたカラー用変換ルックアップテーブル(以下、「カラー用変換LUT」という)と、RGBの階調値とグレースケールの階調値とを対応づけたモノクロ用変換ルックアップテーブル(以下、「モノクロ用変換LUT」という)とを備える。そして、色変換部85は、カラー用変換LUTを参照してRGB画像データをCMYK画像データに変換する。また、色変換部85は、モノクロ用変換LUTを参照してRGB画像データをモノクロ画像データ(グレースケール画像データ)に変換する。ここで、プリンタードライバー75は圧縮データを解凍する解凍器を備え、Jpegデータ等の圧縮データは例えばYUV表色系の画像データに変換された後、さらにRGB表色系の画像データに変換される。以下では、RGB表色系のカラー画像データを「RGBカラー画像データ」、RGB表色系のモノクロ画像データを「RGBモノクロ画像データ」と呼び、CMYK表色系のカラー画像データを「CMYKカラー画像データ」、CMYK表色系のモノクロ画像データを「CMYKモノクロ画像データ」と呼ぶ場合もある。なお、プリンター11のインク色が5色以上の場合は、この色変換処理によりインク色と同数のCMYK表色系の画像データが生成される。
ハーフトーン処理部86は、高階調(例えば256階調)のCMYK画素データを、プリンター11が表現可能な、低階調(例えば2階調又は4階調)のCMYK画素データに変換する処理を行う。例えば、ハーフトーン処理により、256段階の階調値を示すCMYK画素データが、例えば4階調の2ビットのCMYK画素データに変換される。この2ビットのCMYK画素データは、各色について、例えば「ドットの形成なし」、「小ドットの形成」、「中ドットの形成」、「大ドットの形成」を示すデータである。すなわち、ハーフトーン処理部86は、ディザ処理によりCMYK表色系によって表された画像データを、プリンター11がドットを分散して形成できるような、大、中、小の3種類のドットの組み合わせからなるビットマップデータに変換する。なお、このハーフトーン処理に用いる方法は、ディザ法に限るものではなく、γ補正法や誤差拡散法等も利用してもよい。
ラスタライズ処理部87は、ハーフトーン処理がなされたCMYK画像データを、プリンター11に転送すべきデータ順に変更する処理を行う。本例では、プリンター11への印刷データPDの転送はキャリッジ16の1回の走査(1パス)分ずつ行われ、ラスタライズ処理では、ハーフトーン処理がなされた転送1回分のCMYK画像データを、印刷ヘッド19の噴射順に変更する処理も行う。
ホスト制御部81は、プリンター11における副走査方向Yの送り量データと共に紙送り動作や印字動作など印刷に必要な各種動作を命令する印刷コマンドを生成し、ラスタライズ処理されたデータ(印刷画像データ)に印刷コマンドを付して印刷ジョブデータPDを生成する。そして、ホスト制御部81は、通信I/F76に印刷データPDの転送を指示する。
一方、プリンター11は、その本体(図示せず)に操作部26と、表示部27と、メモリーカード28を挿入するためのカードスロット29とを備える。また、プリンター11は印刷制御を司るコントローラー30を備える。コントローラー30は、コンピューター31(マイクロコンピューター)、各インターフェイス(以下、「I/F32,35」という)、表示駆動回路33、モーター駆動回路34,37、ヘッド駆動回路36及びメモリーカードインターフェイス部(以下、「メモリーカードI/F38」という)を備える。
コンピューター31は、I/F32を介して操作部26に接続されるとともに、表示駆動回路33を介して表示部27に接続されている。操作部26は、電源スイッチ、モードスイッチ、選択スイッチ、印刷開始スイッチ等を含む複数の操作スイッチを備える。コンピューター31は、操作部26から入力する操作信号に基づいて表示部27の画面の切り替え等を行う。また、コンピューター31はメモリーカードI/F部38を介してメモリーカード28から画像データ等の読込みが可能になっている。
ユーザーは、操作部26の操作により、表示部27の画面切り替え、メモリーカード28からの印刷対象画像の選択、印刷条件設定画面の表示下での「用紙種」、「用紙サイズ」、「カラー印刷」、「モノクロ印刷」、「印刷モード」等の印刷条件情報の設定を行う。その後、ユーザーは操作部26を用いて印刷開始操作を行って、プリンター11に画像等の印刷を開始させる。
また、コンピューター31は、印刷時にモーター駆動回路34を介してキャリッジモーター18を駆動制御し、キャリッジ16の主走査方向Xへの移動を制御する。また、コンピューター31は、モーター駆動回路37を介して紙送りモーター14を駆動制御し、用紙Pの搬送を制御する。さらにコンピューター31は、ヘッド駆動回路36に印刷画像データを出力して印刷ヘッド19内の各加圧素子19aを駆動制御し、各ノズルからのインク滴の噴射を制御する。
また、図2に示すように、各インクカートリッジ20K,20C,20M,20Yは、記憶素子KSをそれぞれ備える。記憶素子KSには、各インクカートリッジ20K,20C,20M,20Yのインク残量を示す液量情報や、インクニアエンド及びインクエンドなどのインク残量に係る情報が記憶されている。各インクカートリッジ20K,20C,20M,20Yがキャリッジ16に装着されると、各記憶素子KSはI/F35を介してコンピューター31に接続されるようになっている。この接続状態において、コンピューター31は記憶素子KSにインク残量等のデータの書込み及び読出しが可能になっている。
このコンピューター31は、CPUと、ROM、RAM及び不揮発性メモリーなどのメモリーを備え、さらに必要に応じてASIC(Application Specific IC(特定用途向けIC))を備える。そして、コンピューター31は、ROM又は不揮発性メモリーに記憶されたプログラムをCPUが実行して実現されるソフトウェアと、必要に応じてASICの各種電気回路により実現されるハードウェアとより実現される各種機能を有している。図2ではコンピューター31内にこれら各種機能のブロックを示している。なお、ROM又は不揮発性メモリーに記憶されたプログラムには、図3にフローチャートで示すモード設定ルーチンのプログラムや、図4にフローチャートで示す印刷処理ルーチンのプログラムなども含まれる。
図2に示すコンピューター31は、主制御部41、印刷条件設定部42、コマンド解析部43、エンド検出手段の一例である液量検出部44、モード設定手段の一例であるモード設定部45及び印刷制御ユニット46を備える。なお、これら各部41〜46の個々については、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、両者の協働のいずれかでそれぞれ実現してよい。また、本実施形態では、印刷制御ユニット46が、印刷制御装置の一例に相当する。
次に、コンピューター31を構成する各部41〜46の詳細を説明する。主制御部41は、操作部26から入力した各種操作信号に基づき、又はホスト装置70から通信I/F39を介して受信した印刷データPDに基づき、プリンター11における各種制御を行う。主制御部41は、プリンター11の印刷制御を統括的に制御する。主制御部41は、例えば、表示駆動回路33を介した表示部27の表示制御、モーター駆動回路34を介したキャリッジモーター18の駆動制御、モーター駆動回路37を介した紙送りモーター14の駆動制御、ヘッド駆動回路36を介した各加圧素子19aの駆動制御などを行う。
コマンド解析部43は、ホスト装置70から受信した印刷データPDを取得する。この印刷データPDは、プリント言語で記述された印刷コマンドと印刷画像データとを含む。コマンド解析部43は、印刷データPD中の印刷コマンドを解析し、給送、紙送り、印字、排紙などの各種命令を主制御部41に送る。主制御部41はコマンド解析部43からの命令に従って、紙送りモーター14、キャリッジモーター18及び加圧素子19aをシーケンス制御し、給送、紙送り、印字、排紙など各動作を適宜なタイミングで行わせる。
液量検出部44は、インクカートリッジ20K,20C,20M,20Yに備えられた記憶素子KSとI/F35を介してデータ交信する。液量検出部44は、印刷ヘッド19のノズルから噴射されるインク量及びクリーニングによりノズルから吸引されるインク量等を含むインク消費量をインク色毎に計測する。液量検出部44は、例えば電源オン時に記憶素子KSからインク液量(インク残量)を読み出し、そのインク液量から、印刷時やクリーニング時に計測したインク消費量を減算して現在のインク液量を逐次取得する。そして、電源オフ時に現在のインク液量を記憶素子KSに記憶する。さらに、液量検出部44は、現在のインク液量が、印刷不能となる基準量より所定量多いインクニアエンドと、印刷不能となる基準量以下となったインクエンドを検出する。液量検出部44は、インクエンドを検出すると、その旨の情報(例えばフラグ)をメモリー(図示せず)に記憶する。
モード設定部45は、カラー印刷とモノクロ印刷の両方が許可される通常印刷モードと、カラーインク(C,M,Y)のうち少なくとも1色がインクエンドになり、かつそのときに黒インクがインクエンドになっていない場合に、カラー印刷を禁止しモノクロ印刷は許可する黒印刷モード(ブラックプリントモード)を設定する。つまり、モード設定部45は、通常印刷モードと黒印刷モードとのうち、液量検出部44の検出結果に応じた一方のモードを設定する。詳しくは、モード設定部45は、カラーインク(C,M,Y)及び黒インク(K)のうち1色もインクエンドになっていなければ、通常印刷モードを設定する。なお、モード設定部45は、黒インクのみがインクエンドになった場合は、通常印刷モードを設定する。この場合、主制御部41は表示部27又はホスト装置70のモニター73にインクエンドの旨の通知を表示で行うが、通常印刷モードが設定され、黒インクの替わりにC,M,Yの混色で黒(コンポジットブラック)を表現することにより、カラー印刷またはモノクロ印刷を行う。
印刷制御ユニット46は、モード判定手段の一例であるモード判定部51、印刷色判定部52、判定手段の一例である判定部53、変換手段の一例としてのグレースケール変換部54、登録手段の一例としての登録部55及び画像処理部56を備える。画像処理部56は、メモリーカード28からの画像を印刷するときなど印刷データになっていない画像データを入力したときに、その画像データに画像処理を施して印刷データを生成する。印刷制御ユニット46は、この印刷データをヘッド駆動回路36へ出力する。なお、ホスト装置70から転送されてきた印刷データPDは、コマンド解析部43によりコマンドと分離された印字データも、印刷制御ユニット46からヘッド駆動回路36へ転送される。なお、ヘッド駆動回路36が、印刷ヘッド19に内蔵される構成も採用可能である。
モード判定部51は、モード設定部45の設定結果に基づき、プリンター11の現在モードが、「通常印刷モード」であるか「黒印刷モード」であるかを判定する。なお、本実施形態では、「通常印刷モード」が「第1モード」に相当し、「黒印刷モード」が「第2モード」に相当する。
画像処理部56は、色変換部61、ハーフトーン処理部62及びラスタライズ処理部63を備える。画像処理部56は、基本的にホスト装置70側の画像処理部84と同様の処理を行う。すなわち、画像処理部56はメモリーカード28からの画像のように、ホスト装置70を介することなく、プリンター11に直接入力される画像データを印刷データに変換する際に使用される。よって、画像処理部56内の各部61〜63は、プリンタードライバー75側の各部85〜87と同様に、それぞれ色変換処理、ハーフトーン処理及びラスタライズ処理を行う。
印刷色判定部52は、ジョブがカラー印刷かモノクロ印刷かを判定する。この判定方法には2種類ある。1つはジョブに含まれる印刷条件情報から判定する方法、他の1つは、ジョブに含まれる画像データを解析し、その解析結果から画像データがカラー画像かモノクロ画像かを判定する方法である。例えばホスト装置70からの印刷ジョブデータPD中には印刷条件情報が含まれるので、「印刷色」の印刷条件情報からカラー印刷かモノクロ印刷かを判定する。また、印刷色判定部52は、メモリーカード28内の画像を印刷する場合、操作部26からの操作信号等に基づいて印刷条件設定部42が設定した印刷条件中の「印刷色」の設定内容に基づいて、その印刷色の設定がカラーかモノクロかに応じて判定する。
判定部53は、黒印刷モードにあるときに、カラー印刷を指示するジョブを受け付けた場合に、モノクロ画像への変更が妥当であるか否かを判定する。ここで、印刷ジョブデータには、コマンド及び印刷画像データの他、ジョブ情報が含まれている。ジョブ情報には、モノクロ印刷を行ってもよいデータであるかどうかを識別できるように予め決められた第1ジョブ情報と、黒印刷モードにおいてユーザーが過去に印刷したデータと同種のデータであるか否かを識別するために黒印刷モード時にユーザーが選んでモノクロ印刷した際に取得された第2ジョブ情報とが含まれている。ジョブ情報として用いられる属性情報には、元画像データの拡張子、作成日時、ソフトウェア特定情報(ソフトウェア名、ソフトウェアID)などが含まれている。また、ジョブ情報として用いられる印刷条件情報には、用紙種、印刷色、印刷モードなどが含まれている。
登録部55は、黒印刷モード時にカラー印刷が指示された場合にモノクロ印刷への変更が妥当なデータに係るジョブ情報を登録ジョブ情報JSとしてメモリー55aに記憶する。メモリー55aには、予め決められた登録ジョブ情報JSが記憶されるとともに、黒印刷モード時にユーザーがモノクロ印刷を選択して行ったときのジョブ情報を登録部55が書き込んだ登録ジョブ情報が記憶される。このように登録ジョブ情報JSには、予め登録されているジョブ情報と、黒印刷モード時にユーザーがモノクロを指定して印刷を指示したモノクロ印刷の際に後発的に登録されるジョブ情報とがある。例えば黒印刷モードでの印刷時に、登録部55は、今回のジョブのジョブ情報を登録ジョブ情報JSとしてメモリー55aに記憶する。
判定部53は、印刷ジョブデータPDからジョブ情報JI(被判定情報)を取得し、その取得したジョブ情報JIと登録部55に登録されている登録ジョブ情報JS(登録情報)とを比較し、ジョブ情報JIと登録ジョブ情報JSとが一致すると、モノクロ画像へ変換してもよいと判定する。
主制御部41は、判定部53の判定結果に基づき、取得したジョブ情報JIが登録ジョブ情報JSと一致すれば、グレースケール変換部54によるグレースケール化を指示する。一方、主制御部41は、判定部53の判定結果に基づき、取得したジョブ情報が登録ジョブ情報と一致しない場合は、カラー印刷からモノクロ印刷への変更を許可しない。つまりそのカラー印刷を禁止する。この場合、主制御部41は、表示駆動回路33を介して表示部27に、カラー印刷はC,M,Yのうちいずれか1色がインクエンドのため実施できない旨の警告を表示する。
グレースケール変換部54は、CMYKカラー画像データを、256階調のグレースケール(色情報を持たず明度だけで作られたデータ)とする変換処理を行う。グレースケール変換部54は、CMYKの階調値データとモノクロ階調値データとの対応関係を規定した一次元色変換ルックアップテーブル(モノクロ用変換LUT)を備え、この色変換LUTを参照して、CMYKカラー画像データの各ドットデータをCMYKグレースケール階調値のドットデータに色変換する。なお、プリンター11がスキャナーを備え、コピー機能を有している場合は、色変換部61が、RGBの階調値データとCMYKのモノクロ階調値データとの対応関係を規定したモノクロ用変換LUTを参照して、スキャンしたRGBカラー画像データをCMYKモノクロ画像データに変換する。
RGBカラー画像データを、各画素のRGB値から輝度(画素の明るさ)のみを抽出したグレースケールのモノクロ画像へ変換するグレースケール変換方法は、例えばRGB成分(各画素値)の平均値を新しい画素値にする方式(出力画素=(R成分+G成分+B成分)/3)や、RGB各成分に重み付けをして平均をとる方式などが挙げられる。後者の変換方式の一例としては、YIQカラーモデルに基づく変換式である、出力画素(輝度Y)fy(R,G,B)=0.29891×R成分+0.58661×G成分+0.11448×B成分 で示されるものが挙げられる。もちろん、変換式における重み付けの係数は適宜変更してもよい。
色変換部61は、RGB画像データをCMYK画像データに変換する色変換処理を行う。色変換部61は、RGBカラー画像データをCMYKカラー画像データに変換する色変換処理と、RGBカラー画像データをCMYKモノクロ画像データに変換する色変換処理とを行う。
ハーフトーン処理部62及びラスタライズ処理部63は、基本的にホスト装置70のプリンタードライバー75側のハーフトーン処理部86及びラスタライズ処理部87と同様の機能を有する。色変換後のCMYK画像データに対して誤差拡散法やディザ法といった手法による所定のハーフトーン処理を行い、CMYKドットのハーフトーンデータを生成する。そのハーフトーンデータは、ドットの有無を表すデータであり、例えば4階調であれば階調値「11」を大ドット有り、階調値「10」を中ドット有り、階調値「01」を小ドット有り、階調値「00」をドット無しに対応させたデータである。もちろん、2階調(1ビット)でもよく、その場合は階調値「1」をドット有り、階調値「0」をドット無しに対応させたデータになる。
ラスタライズ処理部63は、ハーフトーンデータに対して所定のラスタライズ処理を行って印刷ヘッド19から噴射される順番に並べ替え、CMYK各インクのドットの形成状況が表された印刷画像データ(ラスタデータ)を生成する。
次にモード設定処理について説明する。図3はモード設定ルーチンのフローチャートを示す。コンピューター31(詳しくは液量検出部44及びモード設定部45)は、図3に示されるモード設定ルーチンを実行する。
ステップS10では、インク残量を検出する。この検出は液量検出部44が行う。
ステップS20では、現在、黒印刷モードであるか否かを判断する。例えば黒印刷モードになっているときは、黒印刷モードフラグがオン(=1)になっているので、このフラグの値(オン/オフ)に応じて黒印刷モードであるか否かを判断する。黒印刷モードでなければステップS30に進み、黒印刷モードであればステップS60に進む。
ステップS30では、カラーインクエンドであるか否かを判断する。ここで、カラーインクエンドとは、カラーを発現するための基本色であるCMY3色のうち少なくとも1色のインクがインクエンドになったことをいう。カラーインクエンドであればステップS40に進み、カラーインクエンドでなければ当該処理を終了する。
ステップS40では、黒インクありか否かを判断する。黒インクありならばステップS50に進み、黒インクなし(つまり黒インクエンド)であれば当該ルーチンを終了する。
ステップS50では、黒印刷モードをオンにする。こうしてそれまでのカラーも黒も印刷可能な通常印刷モードから、黒のみの印刷が可能な黒印刷モードに移行する。
このように、通常印刷モードの状態において、カラーCMY3色のうち少なくとも1色のインクがインクエンドになった状態であるカラーインクエンドとなり、さらにそのとき黒インクの液量(残量)が所定の閾値(インクエンド閾値)(基準量)を超えており、黒インクありの状態にあれば、黒印刷モードになる。なお、黒インクの液量が閾値(基準量)以下になると、黒インクはインクエンドになる。
こうして黒印刷モードになった後は、本ルーチンのステップS20で肯定判定(YES)となり、ステップS60に進むことになる。
ステップS60では、インクカートリッジが交換されたか否かを判断する。インクカートリッジが交換されていなければステップS70に進み、一方、インクカートリッジが交換されていればステップS80に進む。
ステップS70では、黒インクエンドであるか否かを判断する。黒インクエンドでなければ当該ルーチンを終了し、黒インクエンドであればステップS80に進む。
ステップS80では、黒印刷モードをオフにする。つまり、インクカートリッジが交換されるか、黒インクがインクエンドになれば、黒印刷モードをオフにする。黒インクエンドを理由に黒印刷モードがオフになった場合は、カラー印刷だけでなくモノクロ印刷も禁止される。一方、インクカートリッジが交換されたときには、その交換時にインク流路内へ混入した虞のある気泡を除去するために比較的強力な吸引クリーニング(交換クリーニング)が行われる。カラーインクエンドの状態でノズルからインクを強制的に吸引するクリーニングが行われると、ノズルから空気が入り込んでできた気泡等が原因でインク噴射不良発生の原因になる。
このため、インクカートリッジが交換されたときは、インクエンドの全てのインクカートリッジの交換を促す警告を表示部27に表示する。この場合、インクエンドの全インク色に対応するインクカートリッジを全て交換し終わるまで、カラー印刷もモノクロ印刷も不能な印刷禁止モードになる。なお、カラーCMY各色のインクがある状態で黒インクエンドになった場合は通常印刷モードが維持され、CMY各色を等量噴射してコンポジットブラックを生成するモノクロ印刷が行われる。このようにプリンター11は、各色のインクカートリッジ20K,20C,20M,20Yのインク残量に応じて通常印刷モードか黒印刷モードか印刷禁止モードのいずれか一つの状態をとる。
次に黒印刷モード時における印刷処理を中心に説明する。図4は印刷処理ルーチンのフローチャートを示す。図4に示す印刷処理ルーチンはコンピューター31(主に印刷制御ユニット46)が実行する。なお、印刷処理には、ホスト装置70から受信した印刷データPDに基づく印刷処理と、メモリーカード28から読み出した画像データに基づく印刷処理とがある。
ホスト装置70からの印刷データPDは、ホスト装置70内のプリンタードライバー75が画像処理部84により色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理等を行って生成されたCMYK画像データを含むデータである。このため、黒印刷モード時に、ユーザーがホスト装置70側から印刷条件のうち印刷色として「カラー」を設定して画像の印刷を指示した場合、印刷データPDにはプリンタードライバー75が生成したCMYKカラー画像データが含まれることになる。
図4におけるステップS110では、黒印刷モードであるか否かを判断する。黒印刷モードでなければステップS120に進み、黒印刷モードであればステップS130に進む。インクが全色ある場合は通常印刷モードなので、ステップS120に進む。
ステップS120では、ジョブはカラー印刷であるか否かを判断する。ジョブがカラー印刷でなければステップS180に進んで、モノクロ画像データに基づくモノクロ画像を印刷する。一方、ジョブがカラー印刷であればステップS190に進んで、カラー画像データに基づくカラー画像を印刷する。
その後、カラーインクのうち少なくとも1色がエンドになってそのとき黒インクがあれば、黒印刷モードになる(図3におけるS30〜S50)。印刷データPDを受信した際に、黒印刷モードであった場合は、図4におけるステップS130〜S180の各処理が行われることになる。
ステップS130では、ジョブはモノクロ画像(本例ではグレースケール画像)であるか否かを判断する。ジョブがカラー画像かモノクロ画像かは、印刷色判定部52が、ジョブに含まれる印刷条件情報のうちの印刷色情報に基づいて判定する。ユーザーはホスト装置70側の操作で印刷色として「カラー」か「モノクロ」かを設定し、「カラー」を設定したときには印刷データPD中にCMYKカラー画像データが含まれ、「モノクロ」を設定したときには印刷データPD中にCMYKモノクロ画像データが含まれる。このため、印刷色情報が「カラー」であればジョブはカラー画像であり、印刷色情報が「モノクロ」であればジョブはモノクロ画像であると判断できる。ジョブがモノクロ画像であればステップS170に進み、ジョブがモノクロ画像でなければステップS140に進む。
ところで、黒印刷モード時はモノクロ印刷しか許可されない。そのため、ユーザーは、黒印刷モード時は印刷色を「モノクロ」に設定して印刷を指示する。このときユーザーは印刷対象の画像や文書のデータを、モノクロ印刷であることを承知で印刷する。つまり、ユーザーはカラー印刷をしたい画像や文書は黒印刷モード時に印刷しないので、黒印刷モード時に印刷した画像や文書はモノクロ印刷を意図したデータとみなすことができる。
ステップS170では、今回のジョブ情報を登録する。つまり、ユーザーが意図してモノクロ印刷を行ったときの画像や文書のデータと同じデータ種であったり、同種の印刷条件であった場合は、仮に黒印刷モード時に印刷色を「カラー」に設定していたとしても、ユーザーが黒印刷モードであることを忘れていたか、モノクロ印刷を意図しつつも印刷色の設定を「モノクロ」に変更し忘れた可能性が高い。あるいは、モノクロ印刷しかできない黒印刷モードであることを知ったときに印刷色の設定を「モノクロ」に設定し直してモノクロ印刷する可能性が高い。そのため、黒印刷モード時にユーザーが意図してモノクロ印刷を行った今回のジョブ情報を登録ジョブ情報として登録しておく。
本実施形態では、登録ジョブ情報として、データの属性情報と印刷条件情報とを採用する。属性情報としては、拡張子、ファイル名、作成日時等を採用する。例えばデジタルカメラで撮影した写真を印刷する場合、ユーザーがモノクロ印刷を選択する可能性は極めて低い。一方、文書やイラスト、表、グラフ等の画像を印刷する場合、カラーインクが切れたときにはユーザーはモノクロ印刷を選択する可能性が高い。また、黒印刷モードで以前に印刷したデータの場合、再度モノクロ印刷が選択される可能性が高い。例えばファイル名が同じであれば、今回もモノクロ印刷を意図している可能性が高い。また、作成日時まで同じであれば、同一データである可能性は一層高くなる。そのため、上記の点を考慮して、ユーザーがモノクロ印刷を選択するか選択しないかを判別できるデータの属性情報として、拡張子、ファイル名、作成日時を採用する。
また、印刷条件情報としては、用紙種、印刷モード等を採用する。例えば写真を印刷するときは用紙種として光沢紙が使用され、モノクロ印刷でもよい文書や画像を印刷するときは普通紙などが使用される。また、印刷モードには、高精細モード(写真モード)、普通モード、ドラフトモードなどがあるが、写真印刷のときには高精細モードが使用され、モノクロ印刷でもよい文書や画像の印刷時には普通モード又はドラフトモードが使用される。こうしてジョブ情報として、拡張子、ファイル名、作成日時、用紙種、印刷モード等が採用されている。このように黒印刷モード時にモノクロ印刷(S180)が行われるときには、今回のジョブ情報(拡張子、ファイル名、作成日時、用紙種、印刷モード等)が登録される(S170)。なお、メモリー55aには、黒印刷モード時にユーザーがモノクロ印刷する可能性の高いと推定されるデータの属性情報と、黒印刷モード時にユーザーがモノクロ印刷する際に設定すると推定される印刷条件情報(但し、印刷色情報を除く)とが予め登録ジョブ情報として登録されている。この予め登録されている属性情報(データ種情報)としては「拡張子」であり、モノクロ印刷が選択される可能性の高い文書や画像のデータの拡張子として、「doc」「txt」「eml」「pdf」「gif」「tif」などが登録されている。また、印刷条件情報として、用紙種「普通紙」「ハガキ」等の文書の印刷に用いられる用紙種が予め登録され、さらに印刷モードとして「普通モード」と「ドラフトモード」が予め登録されている。
ステップS140では、今回のジョブは登録ジョブであるか否かを判断する。ここで、登録ジョブとは、メモリー55aに記憶されている登録ジョブ情報に一致するジョブ情報を有するジョブである。このため、今回のジョブからジョブ情報(拡張子、ファイル名、作成日時、用紙種、印刷モード等)を取得し、そのジョブ情報が登録ジョブ情報(登録拡張子、登録ファイル名、登録作成日時、登録用紙種、登録印刷モード等)と一致するか否かを判断する。そして、ジョブ情報と登録ジョブ情報とが一致すれば、今回のジョブが登録ジョブであると判定する。この一致の判定は、拡張子、ファイル名、作成日時、用紙種、印刷モードなどの個々に行って、1つでも一致すれば登録ジョブと判定してもよいし、複数項目(2つ以上)が一致してはじめて登録ジョブと判定する方法、全項目が一致してはじめて登録ジョブと判定する方法が挙げられる。なお、ファイル名は同じグループに属するファイル間では少し改変される場合もあるので、ファイル名の一致を判定する場合は、ファイル名の完全一致だけではなく、部分一致も採用する。そして、今回のジョブが登録ジョブでなければステップS150に進み、登録ジョブであればステップS160に進む。
ステップS150では、印刷不可の旨を報知する。すなわち、今回のジョブが登録ジョブでない場合、強制的にモノクロ印刷をすることはユーザーが意図しないと判断できるので、カラー印刷はできない旨を報知する。このとき、プリンター11から通信ケーブル60を通じてプリンタードライバー75に印刷不可の旨が通知され、プリンタードライバー75はモニター73に印刷不可の旨を表示する。
一方、ステップS160では、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する。すなわち、グレースケール変換部54が、CMYKカラー画像データをグレースケール画像データに変換する。
ステップS170では、今回のジョブ情報を登録する。すなわち、コンピューター31の登録部55は、今回のジョブから取得したジョブ情報をメモリー55aに記憶する。
なお、黒印刷モード時にメモリーカード28中の画像を印刷する場合、メモリーカード28から読み出された画像データは、例えばデジタルカメラで撮影されたJpeg圧縮データである。コンピューター31は不図示の画像展開部によりJpeg圧縮データをYUV画像データに伸張し、さらにこれをYUV→RGBへの色変換をしてRGB画像データを取得する。ユーザーは印刷条件のうちの印刷色に「カラー」を設定して印刷を指示する。この場合、印刷対象の画像ファイルからデータ種特定情報を取得すると共に、そのときの印刷条件情報のうち被判定情報として決められた印刷条件情報を取得することで、ジョブ情報を取得する。そして、ジョブ情報が登録ジョブ情報と一致すれば、RGBカラー画像データをモノクロ画像データに変換する。このため、ユーザーは印刷色を「モノクロ」に設定し直して印刷を指示する余分な操作を省くことができる。
以上詳述したように、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)黒印刷モード時に、グレースケール変換部54がCMYKカラー画像データをモノクロ画像データに変換するので(S160)、ユーザーは印刷色を「モノクロ」に設定し直して印刷を指示する余分な操作を省くことができる。また、この場合、プリンター11側に印刷制御装置の一例である印刷制御ユニット46を備えた構成であっても、黒印刷モード時におけるモノクロ印刷への自動切り替えを行うことができる。
(2)印刷対象のデータから取得したジョブ情報と、登録部55のメモリー55aに登録されている登録ジョブ情報とを比較し、一致(完全一致又は部分一致)した場合に、CMYKカラー画像データをモノクロ画像データに変換する。よって、モノクロ印刷への変更が妥当であることを比較的適切に判断できる。
(3)黒印刷モード時にユーザーがモノクロ印刷を行ったときのデータの属性情報を登録ジョブ情報として登録するので、モノクロ印刷への変更が妥当であることを比較的適切に判断できる。特に属性情報として、拡張子、ファイル名などを採用するので、印刷対象のデータが、黒印刷モードで過去に少なくとも一回印刷されたデータと同じデータ種であれば、たとえ設定が「カラー」でも、その印刷をモノクロ印刷へ切り替えることができる。よって、
(4)特に過去に黒印刷モードでモノクロ印刷を行ったデータであれば、モノクロ印刷を意図している可能性が極めて高く、モノクロ印刷への変更の妥当性が一層高いと判断できる。そして、ジョブ情報の1つとして属性情報「作成日時」を採用することにより、同一のデータである可能性が高くなるので、例えばユーザーが黒印刷モード時に同じデータを指定して繰り返し印刷する場合などにおいては、設定が「カラー」であってもモノクロ印刷へ切り替えることができる。
(5)ジョブ情報の1つとして印刷条件情報「用紙種」「印刷モード」を採用しているので、用紙種「普通紙」の場合はモノクロ印刷に切り替えることができ、印刷モード「普通印刷モード」及び「ドラフトモード」の場合はモノクロ印刷に切り替えることができる。
(6)登録ジョブ情報には、予め登録している登録ジョブ情報だけでなく、黒印刷モード時のモノクロ印刷が行われた際のジョブ情報を登録した登録ジョブ情報も採用する。よって、ユーザー個々の趣向も反映させて黒印刷モード時におけるモノクロ印刷への自動切り替えを行うことができる。
(7)黒印刷モード時にメモリーカード28の画像を印刷する場合も、モノクロ印刷への自動切り替えを行うことができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。図5は本実施形態のプリンター及びホスト装置を示すブロック図である。図6は印刷ジョブ生成ルーチンのフローチャートである。この第2実施形態ではプリンタードライバー75に特徴があり、プリンタードライバー75側で、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かの判定と、カラー画像データからモノクロ画像データへの変換とを行う。
図5に示すように、プリンタードライバー75は、印刷制御装置の一例である印刷ジョブ生成ユニット90を備えている。この印刷ジョブ生成ユニット90は、画像処理部84の他、モード取得部91、モード判定部92、印刷色判定部93、判定部94、設定変更手段の一例である印刷色変更部95及び登録部96とを有している。
ここで、モード取得部91は、プリンター11側のモード設定部45が設定したモードの情報(モード情報)を、通信I/F39,76を介して取得する。また、モード判定部92、印刷色判定部93、判定部94及び登録部96は、それぞれ第1実施形態においてプリンター11の印刷制御ユニット46内に設けられていたモード判定部51、印刷色判定部52、判定部53及び登録部55と基本的に同様の機能を有している。
印刷色変更部95は、判定部94がモノクロ印刷への変更が妥当であると判定した場合に、印刷条件のうちの印刷色の設定を「カラー」から「モノクロ」へ変更する。このため、黒印刷モード時にユーザーが印刷色の設定を「カラー」から「モノクロ」へ変更して印刷の指示をやり直す余分な操作を省くことができる。
次にこの第2実施形態における黒印刷モード時における印刷処理を中心に説明する。図6は印刷ジョブ生成ルーチンのフローチャートを示す。図6に示す印刷ジョブ生成ルーチンはコンピューター31(主に印刷制御ユニット46)が実行する。
ユーザーはホスト装置70において、用紙種、用紙サイズ、印刷色、レイアウト、印刷モード等の印刷条件を設定する。プリンタードライバー75はRGBカラー画像データに印刷条件に応じた画像処理を施してCMYK画像データを生成し、これに印刷コマンドを付して印刷ジョブデータPDを生成する。
本実施形態では、この画像処理を行う前に、ホスト装置70内のコンピューターが、プリンタードライバー75内のホスト制御部81及び印刷ジョブ生成ユニット90を起動させることにより、図6の印刷ジョブ生成ルーチンを行う。なお、本実施形態におけるプリンタードライバー75内の画像処理部84は、第1実施形態で示した画像処理部84と同一のものであるが、図5においては色変換部85を、カラー用の色変換部85aとグレースケール変換部85bとに分けて描いている。ここで、カラー用の色変換部85aは、カラー用変換LUTを参照して、RGB画素の各階調値(256階調)を、CMYK画素の各階調値(256階調)へ変換する。
以下、図6のフローチャートに従ってホスト装置70内のコンピューターがプリンタードライバープログラムを実行することにより、印刷ジョブデータPDを生成する印刷ジョブ生成処理を説明する。
まずステップS310では、モードを取得する。すなわち、モード取得部91が、プリンター11からモード設定部45が設定しているモードの情報を取得する。
次のステップS320では、黒印刷モードであるか否かを判断する。黒印刷モードでなければステップS330に進み、黒印刷モードであればステップS340に進む。プリンター11においてインクが全色ある場合は通常印刷モードなので、ステップS330に進む。
ステップS330では、印刷条件に応じた印刷ジョブデータPDを生成する。例えば印刷条件のうちの印刷色の設定が「カラー」であれば、CMYKカラー画像データを生成し、これに印刷コマンドを付して印刷ジョブデータPDを生成する。また、印刷条件のうちの印刷色の設定が「モノクロ」であれば、モノクロ画像データを生成し、これに印刷コマンドを付して印刷ジョブデータPDを生成する。
その後、カラーインクのうち少なくとも1色がエンドになってそのとき黒インクがあれば、黒印刷モードになる(図3におけるS30〜S50)。プリンター11から取得したモード情報に基づき黒印刷モードであった場合は、図6におけるステップS340〜S400の各処理が行われることになる。
ステップS340では、印刷色は「モノクロ」であるか否かを判断する。印刷色が「カラー」か「モノクロ」かは、印刷色判定部52が、ユーザーによる入力操作部72からの操作信号に基づき印刷条件設定部82が設定した印刷条件情報のうちの印刷色情報に基づいて判定する。印刷色が「モノクロ」であればステップS350に進み、印刷色が「モノクロ」でなければ(つまり「カラー」であれば)ステップS360に進む。
ステップS350では、画像データをモノクロ画像データに変換する。すなわち、グレースケール変換部85bがRGB表色系の画像データを、モノクロ用変換LUTを参照してCMYK表色系のモノクロ画像データに変換する。
そして、ステップS390では、今回のジョブ情報を登録する。つまり、ユーザーが黒印刷モード時に意図してモノクロ印刷を行ったときのデータのデータ種を特定するための少なくとも1つの属性情報と、印刷条件情報のうちの判定用として決められている少なくとも1つの印刷条件情報とを含む今回のジョブ情報を登録ジョブ情報として登録する。ジョブ情報は、前記第1実施形態と同様であり、拡張子、ファイル名、用紙種、印刷モードなどである。そして、ジョブ情報の登録後、次のステップS400において、先に変換して生成したモノクロ画像データに印刷コマンドを付して印刷ジョブデータPDを生成する。
一方、印刷色の設定が「モノクロ」でなかった場合(つまり「カラー」であった場合)は、ステップS140において、今回のジョブは登録ジョブであるか否かを判断する。ここで、登録ジョブとは、ユーザーが画像データ及び印刷条件を指定して印刷を指示したジョブに係るジョブ情報が、メモリー55aに記憶されている登録ジョブ情報に一致するジョブ情報を有するジョブを指す。このため、今回のジョブからジョブ情報(拡張子、ファイル名、用紙種、印刷モード等)を取得し、そのジョブ情報が登録ジョブ情報(登録拡張子、登録ファイル名、登録用紙種、登録印刷モード等)と一致するか否かを判断する。そして、ジョブ情報と登録ジョブ情報とが一致(完全一致又は部分一致)すれば、今回のジョブが登録ジョブであると判定する。この一致の判定は、拡張子、ファイル名、用紙種、印刷モードなどの個々に行って、1つでも一致すれば登録ジョブと判定する部分位置でもよいし、複数項目(2つ以上)が一致してはじめて登録ジョブと判定する部分一致の方法、全項目が一致してはじめて登録ジョブと判定する完全一致の方法が挙げられる。なお、ファイル名は同じグループに属するファイル間では少し変えられる場合もあるので、ファイル名の一致を判定する場合、完全一致だけではなく部分一致も採用することが好ましい。そして、今回のジョブが登録ジョブでなければステップS370に進み、登録ジョブであればステップS380に進む。
ステップS370では、印刷不可の旨を報知する。すなわち、今回のジョブが登録ジョブでない場合、モノクロ印刷への変更はユーザーが意図しないと判断できるので、カラー印刷不可の旨を報知する。このとき、プリンター11から通信ケーブル60を通じてプリンタードライバー75に印刷不可の旨が通知され、プリンタードライバー75はモニター73に印刷不可の旨を表示する。
一方、ステップS380では、印刷色の設定を「モノクロ」に変更し、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する。すなわち、印刷色変更部95が印刷色の設定を「モノクロ」に変更し、この「モノクロ」への設定変更に従って、グレースケール変換部85bが、RGB表色系のカラー画像データを、CMYK表色系のモノクロ画像データに変換する。
ステップS390では、今回のジョブ情報を登録する。すなわち、登録部96は、今回の印刷対象であるデータの属性情報及びユーザーが設定した印刷条件情報の中から予め決められているジョブ情報を取得し、それを登録ジョブ情報としてメモリー96aに記憶する。そしてステップS400において、S380での変換により生成したモノクロ画像データに、印刷コマンドを付して印刷ジョブデータPDを生成する。
そして、ホスト制御部81は、この印刷ジョブ生成ルーチンの処理により生成した印刷ジョブデータPDを、通信I/F39,76間の通信ケーブル60を通じてプリンター11側へ転送する。プリンター11が黒印刷モードにあるとき、ユーザーは黒印刷モードであることを忘れて「カラー」を設定したり、黒印刷モードであるためモノクロ印刷をするつもりでいながら「モノクロ」の設定をし忘れたりする場合がある。このような場合、印刷対象として指定したデータやそのとき設定した他の印刷条件情報から、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かが判定される。このため、ユーザーが黒印刷モードのときにはモノクロ印刷で印刷するデータや印刷条件の場合は、モノクロ印刷が行われる。
よって、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる他、以下の効果を得ることができる。
(8)印刷ジョブデータを生成するプリンタードライバー75に、印刷制御装置の一例である印刷ジョブ生成ユニット90を備えたので、印刷色変更部95が印刷色の設定を「カラー」から「モノクロ」へ変更するだけで、既存の色変換部85a及びグレースケール変換部85bを用いて、モノクロ印刷への変更を行うことができる。このため、第1実施形態のようにCMYKカラー画像データをモノクロ画像データに変換するための特殊なグレースケール変換部54を設ける必要がない。
なお、上記実施形態は以下のような形態に変更することもできる。
・第1実施形態においてプリンター11側に備えた印刷制御ユニット46と、第2実施形態においてホスト装置70側に備えたプリンタードライバー75との両方を備えた印刷制御装置を採用することもできる。
・ジョブ情報は、データの属性情報と印刷条件情報とのうち一方だけでもよい。
・登録ジョブ情報は、予め登録しておく登録ジョブ情報だけの構成としてもよい。また、これとは反対に、黒印刷モード時にモノクロ印刷された際の印刷対象のデータの属性情報と、そのときに設定された印刷条件情報とのうち少なくとも一方よりなる登録ジョブ情報だけを採用してもよい。
・第2実施形態のプリンタードライバー75において、CMYKカラー画像データをモノクロ画像データに変換する構成を採用してもよい。
・スキャナー搭載型の印刷装置において、黒印刷モードでカラーコピーの操作が行われた際にモノクロ印刷への自動切替えを行ってもよい。
・予め登録しておく登録ジョブ情報は、ユーザーがプリンター11側の操作部26又はホスト装置70側の入力操作部72を操作することにより選択できる構成としてもよい。
・判定手段が判定に用いる判定用情報をユーザーが操作部を操作して設定できるようにしてもよい。例えば拡張子、ソフトウェア名等の設定情報を挙げることができる。例えば設定された判定用情報はメモリーに記憶される。そして、印刷実行の指示を受け付けると、その印刷を実行すべきデータのファイル名中の拡張子と、その指示元のソフトウェアの商品名などを取得する。判定手段は、メモリーから写真に用いられる写真用拡張子「jpg」「tif」「bmp」等は黒印刷NGと判定し、主に文書に用いられる文書用拡張子「doc」「txt」等は黒印刷OKと判定する。写真表示に使用される画像編集ソフトウェアの商品名であれば黒印刷NG、文書作成用ソフトウェアの商品名であれば黒印刷OKと判定する。
・前記実施形態では、モノクロ印刷の場合、カラー画像をグレースケール画像に変換したが、カラー画像をモノクロ2階調に変換してもよい。さらに、判定手段が、文書と判定すればモノクロ2階調に変換し、写真と判定すればグレースケール画像に変換する構成も採用できる。
・カラーインクは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色に限定されない。CやMの淡色、Yの濃色、レッド、バイオレット等も採用してもよい。
・色素材は、インクジェット用のインクに限定されず、トナーインクやインクリボンでもよい。また、液体インクの場合、顔料インクでもよいし、染料インクでもよい。
・印刷装置はインクジェット式プリンターに限らず、トナーインクを使用するレーザープリンター、ワイヤーインパクト式プリンター、インク昇華式プリンター、熱転写式プリンター、感熱式プリンターなども採用できる。
・印刷装置は、シリアルプリンターに限定されず、ラインプリンターやページプリンターでもよい。
・媒体は用紙(紙)に限定されず、プラスチック、金属、セラミック等のフィルムやシート、布などでもよい。
11…印刷装置の一例としてのプリンター、14…搬送手段の一例を構成する紙送りモーター、16…印刷手段の一例を構成するキャリッジ、18…印刷手段の一例を構成するキャリッジモーター、19…印刷手段の一例を構成する印刷ヘッド、19a…加圧素子、20,20c,20m,20y,20k…インクカートリッジ、26…入力手段の一例である操作部、27…表示部、28…メモリーカード、30…コントローラー、31…コンピューター、33…表示駆動回路、34…モーター駆動回路、36…ヘッド駆動回路、41…主制御部、42…印刷条件設定部、43…コマンド解析部、44…エンド検出手段の一例である液量検出部、45…モード設定手段の一例であるモード設定部、46…印刷制御ユニットの一例である印刷制御ユニット、50…通信ケーブル、51…モード判定手段の一例であるモード判定部、52…印刷色判定部、53…判定手段の一例である判定部、54…変換手段の一例であるグレースケール変換部、55…登録手段の一例である登録部、55a…記憶手段の位置としてのメモリー、56…画像処理部、61…色変換部、62…ハーフトーン処理部、63…ラスタライズ処理部70…ホスト装置、72…入力手段の一例である入力操作部、73…モニター、74…アプリケーション部、75…プリンタードライバー、81…ホスト制御部、82…印刷条件設定部、83…ジョブ情報取得部、84…画像処理部、85…色変換部、85a…色変換部、85b…グレースケール変換部、86…ハーフトーン処理部、87…ラスタライズ処理部、90…印刷ジョブ生成ユニット、91…モード取得部、92…モード判定部、93…印刷色判定部、94…判定部、95…設定変更手段の一例である印刷色変更部、96…登録部、96a…メモリー、P…媒体の一例である用紙、C…カラー用色素材の一例であるシアンインク、M…カラー用色素材の一例であるマゼンタインク、Y…カラー用色素材の一例であるイエローインク、K…黒用色素材の一例である黒インク。

Claims (10)

  1. カラー印刷とモノクロ印刷とを制御する印刷制御装置であって、
    カラー印刷とモノクロ印刷を共に許可する第1モードから、カラー用色素材のうち少なくとも1色のエンドが検出されたときに移行したカラー印刷を禁止しかつモノクロ印刷は許可する第2モードであるか否かを判定するモード判定手段と、
    前記第2モードのときにカラー画像データに基づくカラー印刷の指示を受け付けた場合に、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段がモノクロ印刷への変更が妥当と判定した場合、前記カラー画像データをモノクロ画像データに変換する変換手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記印刷制御装置は印刷装置に備えられ、
    複数のカラー用色素材と黒用色素材の個々のエンドを検出するエンド検出手段と、
    カラー用色素材のうち少なくとも1色のエンドが検出されると、カラー印刷とモノクロ印刷を共に許可する第1モードから、カラー印刷を禁止しかつモノクロ印刷は許可する第2モードへ移行するモード設定手段と、
    前記第2モードのときにカラー印刷のジョブを受け付けた場合に、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段でモノクロ印刷でも妥当と判定した場合、前記ジョブのカラー画像データをモノクロ画像データに変換する変換手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. カラーかモノクロかで設定される印刷色を一つの条件として含む印刷条件を入力手段から入力する構成であり、
    前記第2モードのときに前記印刷色としてカラーが設定されたカラー印刷の指示を受け付けた場合に、前記判定手段は、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを判定し、
    モノクロ印刷への変更が妥当であると判定されると、前記印刷条件における前記印刷色の設定をカラーからモノクロへ変更する設定変更手段を更に備え、
    前記変換手段は、前記変更されたモノクロの設定に基づいて印刷対象の画像データをモノクロ画像データに色変換することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  4. 画像データに係る属性情報と印刷条件情報のうち少なくとも一方を前記判定手段が前記妥当であると判定する際に用いる登録情報として記憶する記憶手段と、
    前記判定手段は、前記カラー画像データに係る属性情報と印刷条件情報のうち少なくとも一方を被判定情報として取得し、前記被判定情報と前記登録情報とを比較し、両者が一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  5. 前記第2モードで印刷が行われた際の画像データに係る属性情報と印刷条件情報のうち少なくとも一方を取得した前記被判定情報を前記登録情報として前記記憶手段に記憶する登録手段を更に備えたことを特徴とする請求項4に記載の印刷制御装置。
  6. 前記被判定情報は前記属性情報の1つであるとともに画像データのデータ種を特定可能なデータ種情報であり、
    前記判定手段は、今回の画像のデータ種情報と、登録情報中のデータ種情報とが一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定することを特徴とする請求項4又は5に記載の印刷制御装置。
  7. 前記被判定情報は印刷条件情報であり、
    前記判定手段は、今回の印刷条件情報を取得し、当該印刷条件情報が前記登録情報中の印刷条件情報と一致すれば、モノクロ印刷への変更が妥当であると判定することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  8. 前記判定手段がモノクロ印刷への変更が妥当でないと判定した場合、印刷の指示を破棄し、印刷不可の旨を報知することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の前記印刷制御装置と、
    媒体を搬送する搬送手段と、
    前記第2モードのときにカラー画像データに基づくカラー印刷の指示を受け付けた場合に、前記印刷制御装置の判定手段によりモノクロ印刷への変更が妥当であると判定されたときに、前記印刷制御装置の前記変換手段による変換により生成された前記モノクロ画像データに基づく画像を、前記搬送手段により搬送される前記媒体に印刷する印刷手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  10. カラー印刷とモノクロ印刷とを制御する印刷制御用のプログラムであって、
    コンピューターに、
    カラー印刷とモノクロ印刷を共に許可する第1モードから、カラー用色素材のうち少なくとも1色のエンドが検出されたときに移行したカラー印刷を禁止しかつモノクロ印刷は許可する第2モードであるか否かを判定するモード判定ステップと、
    前記第2モードのときに印刷対象のカラー画像データに基づくカラー印刷の指示を受け付けた場合に、モノクロ印刷への変更が妥当であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップでモノクロ印刷への変更が妥当と判定した場合、前記カラー画像データをモノクロ画像データに変換する変換ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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