JP2011230069A - 汚水処理装置の曝気運転制御システムおよび曝気運転制御方法 - Google Patents

汚水処理装置の曝気運転制御システムおよび曝気運転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生活排水の状況に合わせて曝気槽内における微生物の活性度が最適となるように曝気ブロアの運転を制御できるようにする。
【解決手段】曝気槽160内の汚水の水温を温度センサ240により検出するとともに、微生物による浄化が行われた処理水のpHをpHセンサ480により検出し、検出した水温およびpHに基づいて、曝気ブロア220を間欠運転させる際の停止時間と稼動時間との比率である運転比率を運転比率設定部340が比率パターン記憶部360に設定することにより、曝気槽160に流入する汚水の量、化学的性質、水温といった生活排水の状況のほか、汚水中に含まれる有機物を分解する微生物の活性度合いなど、多くの要因が反映された結果の値である処理水のpHの値や水温に応じて曝気ブロア220の間欠運転が制御されるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、汚水処理装置の曝気運転制御システムおよび曝気運転制御方法に関し、特に、曝気槽内の微生物を利用して汚水を浄化させる方式の汚水処理装置に適用して好適なものである。
従来、曝気槽内の微生物を利用して汚水を浄化させる方式の汚水処理装置が提供されている。この種の汚水処理装置では、曝気槽に流入し汚水に含まれる有機物を微生物に消化させることにより、汚水を浄化させている。また、微生物を活性化させるために、曝気ブロア(送風機)により曝気槽内に酸素を送るように構成されている(例えば、特許文献1,2参照)。
一般に、曝気槽に流入する汚水の量は時間に応じて変化する。例えば、一般家庭や事業所などにおいて、人の活動時間帯は生活排水が頻繁に生じて曝気槽に汚水が流入することも多くなるが、深夜は曝気槽への流入がほとんどなくなる。また、排水される汚水の温度も変化し、それに応じて微生物の活性の度合いも変化する。その一方、多くの汚水処理装置では、曝気ブロアは24時間連続運転されている。このため、状況によっては過剰曝気となることがあった。
過剰曝気で曝気槽に送り込まれる酸素が多すぎると、微生物の活動が活発になりすぎて、硝化作用(アンモニアから亜硝酸や硝酸を生ずる微生物による作用)により過度にpHが低下する。その結果、汚水処理装置から放流される処理水は酸性を示すことになってしまう。この問題を解決するために、曝気ブロアをタイマにより間欠的に運転する方法も存在するが、生活排水の状況に合わせてきめ細かな制御をすることができないという問題がある。
これに対して、上記特許文献1に記載の技術では、浄化槽本体内の温度を検知する温度センサを浄化槽本体内に設け、予め所定の制御温度を設定する。そして、制御温度に対する浄化槽本体内の温度が高いときには曝気時に反応槽へ送風する総空気量を少なくし、制御温度に対する浄化槽本体内の温度が低いときには曝気時に反応槽へ送風する総空気量を多くするようにしている。
また、上記特許文献2に記載の技術では、曝気攪拌槽の水温を測定し、水温に応じた適当な運転パターンに従って曝気攪拌槽の間欠運転を制御するようにしている。また、特許文献2に記載の技術では、曝気攪拌槽内の溶存酸素(DO)を測定し、溶存酸素量に応じた風量を決定して曝気ブロアの風量を制御するようにしている。
特開2000−589号公報 特開2002−224687号公報
しかしながら、水温や溶存酸素量の測定結果に基づく曝気ブロアの運転制御では、必ずしも最適な曝気量に制御することができないという問題があった。微生物の活性状況は、汚水の水温や溶存酸素量だけでなく、汚水中に含まれる有機物の量その他の複雑な要素が絡んで変動する。そのため、微生物の活性状況を掴むための一部のパラメータに過ぎない水温や溶存酸素量を測定しても、微生物の活性度が最適となるように曝気量の制御を行うことは困難である。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、生活排水の状況に合わせて曝気槽内における微生物の活性度が最適となるように曝気ブロアの運転を制御できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、曝気槽内の汚水の水温を温度センサにより検出するとともに、微生物による浄化が行われた処理水のpHをpHセンサにより検出し、検出した水温およびpHに基づいて、曝気ブロアを間欠運転させる際の停止時間と稼動時間との比率である運転比率を設定するようにしている。
上記のように構成した本発明において検出される処理水のpHの値は、曝気槽に流入する汚水の量、化学的性質、水温といった生活排水の状況のほか、汚水中に含まれる有機物を分解する微生物の活性度合いなど、多くの要因が反映された結果の値である。本発明によれば、そのような性質を持った処理水のpHが検出され、そのpHの値や水温に応じて曝気ブロアの間欠運転が制御されるので、生活排水の状況に合わせて曝気槽内における微生物の活性度が最適となるように曝気ブロアの運転を制御することができる。
第1の実施形態による曝気制御システムの構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態による曝気制御システムにおいて使用される各種情報の例を示す図である。 第1の実施形態による曝気制御システムの動作例を示すフローチャートである。 第1の実施形態による検出処理の動作例を示すフローチャートである。 第1の実施形態による運転比率算出処理の動作例を示すフローチャートである。 第1の実施形態による制御処理の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態による曝気制御システムの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態による検出処理の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態による運転比率算出処理の動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態による曝気制御システム100の構成例を示すブロック図である。図1において、120は微生物を利用して汚水を浄化させる汚水処理装置であり、嫌気性ろ床槽(第1室)140、嫌気性ろ床槽(第2室)150、曝気槽160、沈殿槽170および消毒槽180を備えて構成されている。
嫌気性ろ床槽(第1室)140では、水洗トイレからのし尿や台所・風呂などからの排水(生活排水)などの汚水の中の浮遊物を取り除く処理と、嫌気性ろ床槽(第1室)140内部に設けられたろ材(図示せず)に付いている嫌気性微生物(酸素の存在しない場所で生存可能な微生物)が汚水の中の有機物を分解する処理とが行われる。嫌気性ろ床槽(第1室)140で処理された汚水は、嫌気性ろ床槽(第2室)150に流入する。
嫌気性ろ床槽(第2室)150では、嫌気性ろ床槽(第1室)140から流入した汚水に対して、嫌気性ろ床槽(第1室)140で行われた処理と同様の処理が再び行われる。嫌気性ろ床槽(第2室)150で処理された汚水は、曝気槽160に流入する。
曝気槽160では、曝気槽160内に空気を送る曝気ブロア220から十分空気が送り込まれている状態の中で、嫌気性ろ床槽(第2室)150から流入した汚水が曝気槽160の中を循環し、曝気槽160内部に設けられた接触材(図示せず)に付いている好気性微生物(酸素の存在する場所でのみ生存可能な微生物)により有機物を分解する処理(浄化処理)が行われる。また、曝気槽160では、接触材へ過剰に付着した好気性微生物を曝気ブロワ220から送り込まれる空気を使ってはく離させる処理(逆洗浄処理)が所定の時間帯(例えば、深夜時間帯の10〜20分)に行われる。
曝気槽160で浄化処理が行われた浄化処理水は、沈殿槽170に流入する。沈殿槽170では、曝気槽160から流入した浄化処理水のうち、微生物の塊(汚泥)は沈み、上澄み水が処理水として消毒槽180へ送られる。消毒槽180では、沈殿槽170から流入された処理水が塩素剤で滅菌・消毒され、衛生的に安全な水にして放流される。
曝気ブロア220は、曝気槽160で行われる浄化処理の際、好気性微生物が汚水中の有機物を分解するために大量の酸素を必要とするため、ブロア運転制御部460の制御を受けて、曝気槽160内に所定風量(例えば、45[リットル/分])の空気を間欠的に送る。また、曝気ブロア220は、曝気槽160に対して逆洗浄処理を行うときは、ブロア運転制御部460の制御を受けて、曝気槽160内に所定風量の空気を非間欠的に送る。
240は温度センサであり、曝気槽160内の汚水の水温を検出するために曝気槽160内に配置されている。260は温度検出部であり、所定時間(例えば、10分)毎に、温度センサ240の出力値を参照して曝気槽160内の汚水の水温を検出する。そして、温度検出部260は、検出した水温を温度メモリ280に逐次記憶させる。
300は水温移動平均算出部であり、温度メモリ280に記憶されている水温の直近の所定時間(例えば、24時間)にわたる移動平均値(以下、水温移動平均値という)を算出する。そして、水温移動平均算出部300は、算出した水温移動平均値を示す水温情報を温度メモリ280に記憶させる。すなわち、水温移動平均算出部300は、温度検出部260により10分おきに水温が検出されるたびに、水温移動平均値を算出して温度メモリ280に更新して記憶させる。
320はpH入力受付部であり、操作部(図示せず)に対するユーザ操作を介して、消毒槽180内の処理水のpHの入力を受け付ける。本実施形態では、汚水処理装置120の保守点検業者が、保守点検(例えば1回/2月)のタイミングで、持ち運び可能なpHセンサ480を用いて消毒槽180内の処理水のpHを手作業で検出する。そして、保守点検業者は、操作部を介して、検出したpHの入力を行う。pH入力受付部320は、pHの入力を受け付けた場合には、そのpHを示すpH情報を運転比率設定部340の運転比率更新部400に出力する。
運転比率設定部340は、水温移動平均算出部300から出力された水温情報により示される水温移動平均値、および、pH入力受付部320に入力が受け付けられたpHに基づいて、曝気ブロア220の停止時間と稼動時間との比率である運転比率を設定する。この運転比率の設定処理を行うために、運転比率設定部340は、比率パターン記憶部360、増減パターン記憶部380および運転比率更新部400を備えている。
比率パターン記憶部360は、曝気槽160内の汚水の水温に応じた運転比率を表す比率パターンテーブルを記憶する。図2(a)は、本実施形態による比率パターンテーブルの例を示す図である。図2(a)に示すように、曝気槽160内の汚水の水温(例えば、5〜45℃)に応じて、全体(例えば30分)に対する停止時間の割合である運転比率Cがそれぞれ記憶される。なお、図2(a)に示す比率パターンテーブルにおいて、各水温に応じた運転比率Cの初期値は0[%](連続運転であることを示す)であり、pH入力受付部320によりpHの入力が受け付けられたタイミングで、当該運転比率Cの値は運転比率更新部400により更新される。
増減パターン記憶部380は、曝気槽160内の汚水の水温および消毒槽180内の処理水のpHに応じた運転比率の増減値ΔCを表す増減パターンテーブルを記憶する。図2(b)は、本実施形態による増減パターンテーブルの例を示す図である。図2(b)に示すように、処理水のpHが同じ値でも、曝気槽160内の汚水の水温が低水温域、中水温域および高水温域のどれに属するのかによって運転比率の増減値ΔCは変わってくる(pH=7の中性を除く)。
例えば、pHの値が7より大きい場合(処理水がアルカリ性の場合)、増減値ΔCは負の値としている。これは、好気性微生物の活性化を進めることによりpHを下げるため、運転比率を下げて曝気ブロア220の稼働時間を増やす必要があるためである。また、pHの値が大きいほど増減値ΔCの絶対値は大きくしている。これは、pHの値が大きいほど好気性微生物の活性化をより進めることによりpHを下げるため、運転比率をより下げて曝気ブロア220の稼働時間を増やす必要があるためである。
また、高水温域に比べて低水温域および中水温域の増減値ΔCの絶対値を大きくしている。これは、曝気槽160内の処理水の水温が低いほど、運転比率をより下げて曝気ブロア220の稼動時間を長くすることにより、曝気槽160内の好気性微生物を活性化しやすくするためである。
また、pHの値が7未満の場合(処理水が酸性の場合)、増減値ΔCは正の値としている。これは、好気性微生物の活性化を抑制することによりpHを上げるため、運転比率を上げて曝気ブロア220の停止時間を増やす必要があるためである。また、pHの値が小さいほど増減値ΔCの絶対値は大きくしている。これは、pHの値が小さいほど好気性微生物の活性化をより抑制することによりpHを上げるため、運転比率をより上げて曝気ブロア220の停止時間を増やす必要があるためである。
また、低水温域、中水温域、高水温域の順番で増減値ΔCの絶対値を大きくしている。これは、曝気槽160内の処理水の水温が高いほど、運転比率をより上げて曝気ブロア220の停止時間を長くすることにより、曝気槽160内の好気性微生物を活性化しにくくするためである。
なお、pHの値が7の場合(処理水が中性の場合)、「低水温域」、「中水温域」、「高水温域」の何れにおいても増減値が0となっているのは、放流水の基準値(pH=5.8〜8.6)内で最も適切と言われるpHが7であり、pHをあえて変動させる制御は不要だからである。
運転比率更新部400は、温度メモリ280に記憶された水温情報により示される水温移動平均値およびpH入力受付部320から出力されたpH情報により示されるpHに応じた増減値ΔCを、増減パターン記憶部380を参照して取得する。そして、運転比率更新部400は、比率パターン記憶部360の比率パターンテーブルを参照して、温度メモリ280に記憶されている現在の(最新の)水温に対応する運転比率Cの値を、その運転比率Cの値と増減パターン記憶部380を参照して取得した増減値ΔCとを足した値C+ΔC(以下、加算値という)に更新する。
ここで、加算値が90より大きい場合には、運転比率更新部400は、運転比率Cの値を90に更新する。これは、曝気ブロア220の稼働時間をある程度確保しておかないと、曝気槽160内の好気性微生物が生存できないためである。また、加算値が0より小さい場合には、運転比率更新部400は、運転比率Cの値を0に更新する。
また、運転比率更新部400は、増減パターン記憶部380を参照して取得した増減値ΔCが正の値である場合、比率パターン記憶部360を参照して、温度メモリ280に記憶されている現在の水温より大きい各水温に対応する運転比率Cの値を、現在の水温に対応する運転比率の値(更新後の値)と同じ値にそれぞれ更新する。例えば、増減パターン記憶部380を参照して取得した増減値ΔCが+5である場合、現在の水温が20[℃]であるとき、現在の水温より大きい各水温(21〜45[℃])に対応する運転比率Cの値を、現在の水温に対応する運転比率の値に更新する。
このような更新処理を行うことにより、増減値ΔCが正の値の場合(すなわち、好気性微生物の活性化を抑制することによりpHを上げたい場合)、好気性微生物の活性化が進んでしまう幅広い水温の範囲でpHを上げる制御がかかり、処理水を中性化するのに要する時間を短縮することができる。
また、運転比率更新部400は、増減パターン記憶部380を参照して取得した増減値ΔCが負の値である場合、比率パターン記憶部360を参照して、温度メモリ280に記憶されている現在の水温より小さい各水温に対応する運転比率Cの値を、現在の水温に対応する運転比率の値(更新後の値)にそれぞれ更新する。例えば、増減パターン記憶部380を参照して取得した増減値ΔCが−5である場合、現在の水温が35[℃]であるとき、現在の水温より小さい各水温(5〜34[℃])に対応する運転比率Cの値を、現在の水温に対応する運転比率の値に更新する。
このような更新処理を行うことにより、増減値ΔCが負の値の場合(すなわち、好気性微生物の活性化を進めることによりpHを下げたい場合)、好気性微生物の活性化が抑制されてしまう幅広い水温の範囲でpHを下げる制御がかかり、処理水を中性化するのに要する時間を短縮することができる。
420は逆洗浄時間情報記憶部であり、曝気槽160に対して逆洗浄処理を行うべき時間帯を示す逆洗浄時間情報を記憶する。440はタイマーであり、所定時間(例えば、30分)毎にカウントを開始した後、比率パターン記憶部360の比率パターンテーブルおよび現在の水温に基づいてブロア運転制御部460により設定されたタイムアウト時間を経過したときにタイムアウトしてカウントを終了する。
ブロア運転制御部460は、現在時刻が逆洗浄処理を行うべき時間帯に含まれない場合、温度メモリ280に記憶されている現在の水温に応じた運転比率Cを比率パターン記憶部360に記憶されている比率パターンテーブルを参照して取得し、その取得した運転比率Cに従って曝気ブロア220を間欠運転させる。具体的には、ブロア運転制御部460は、タイマー440を利用して所定時間毎に、次の式(1)により求められる停止時間だけ曝気ブロア220の運転を停止した後に、所定時間から停止時間を減算した稼働時間だけ曝気ブロア220を運転させる制御を行う。
停止時間=所定時間(30分)*(現在の水温に応じた運転比率/100)・・・(式1)
また、ブロア運転制御部460は、現在時刻が逆洗浄処理を行うべき時間帯に含まれる場合、曝気槽160の逆洗浄処理を行うために曝気ブロア220を運転させる制御を行う。
次に、第1の実施形態による曝気制御システム100の動作を説明する。図3は、第1の実施形態による曝気制御システム100の動作例を示すフローチャートである。図3に示す各処理は、曝気制御システム100が起動した後、曝気制御システム100が停止するまで繰り返し行われる。図3に示すように、曝気制御システム100の動作は大きく分けて、検出処理(ステップS100)、運転比率算出処理(ステップS120)および制御処理(ステップS140)から構成される。
まず、図3の検出処理(ステップS100)の詳細について説明する。図4は、第1の実施形態による曝気制御システム100の検出処理の動作例を示すフローチャートである。まず、温度検出部260は、図示しない内部時計を参照して、所定時間(例えば、10分)が経過したか否かについて判定する(ステップS200)。もし、所定時間が経過していないと温度検出部260にて判定した場合(ステップS200にてNO)、曝気制御システム100は図4における処理を終了する。
一方、所定時間が経過したと温度検出部260にて判定した場合(ステップS200にてYES)、温度検出部260は、温度センサ240の出力値を参照して曝気槽160内の汚水の水温を検出する(ステップS210)。そして、温度検出部260は、検出した水温を温度メモリ280に記憶させる。
次に、水温移動平均算出部300は、温度メモリ280に記憶されている水温の所定時間(例えば、24時間)にわたる移動平均値を算出する(ステップS220)。そして、水温移動平均算出部300は、算出した水温移動平均値の値を示す水温情報を温度メモリ280に記憶させる。その後、曝気制御システム100は図4における処理を終了する。
次に、図3の運転比率算出処理(ステップS120)の詳細について説明する。図5は、第1の実施形態による曝気制御システム100における運転比率算出処理の動作例を示すフローチャートである。まず、pH入力受付部320は、操作部(図示せず)に対するユーザ操作を介して、消毒槽180内の処理水のpHの入力を受け付けたか否かについて判定する(ステップS300)。もし、pHの入力を受け付けていないとpH入力受付部320にて判定した場合(ステップS300にてNO)、曝気制御システム100は図5における処理を終了する。
一方、pHの入力を受け付けたとpH入力受付部320にて判定した場合(ステップS300にてYES)、pH入力受付部320は、入力を受け付けたpHを示すpH情報を運転比率設定部340の運転比率更新部400に出力する。次に、運転比率更新部400は、温度メモリ280に記憶された水温情報により示される水温移動平均値およびpH入力受付部320から出力されたpH情報により示されるpHに応じた増減値ΔCを、増減パターン記憶部380を参照して取得する(ステップS310)。
次に、運転比率更新部400は、温度メモリ280に記憶されている現在の水温に対応する運転比率Cの値を、比率パターン記憶部360を参照して取得し、その運転比率Cの値と増減パターン記憶部380を参照して取得した増減値ΔCとを加算する(ステップS320)。次に、運転比率更新部400は、ステップS320にて求めた加算値(C+ΔC)が90[%]より大きいか否かについて判定する(ステップS330)。
もし、加算値が90[%]より大きいと運転比率更新部400にて判定した場合(ステップS330にてYES)、運転比率更新部400は、現在の水温に対応する運転比率Cの値を90[%]に更新する(ステップS340)。その後、処理はステップS380に遷移する。一方、加算値が90[%]より大きくないと運転比率更新部400にて判定した場合(ステップS330にてNO)、運転比率更新部400は、加算値が0[%]より小さいか否かについて判定する(ステップS350)。
もし、加算値が0[%]より小さいと運転比率更新部400にて判定した場合(ステップS350にてYES)、運転比率更新部400は、現在の水温に対応する運転比率Cの値を0[%]に更新する(ステップS360)。その後、処理はステップS380に遷移する。一方、加算値が0[%]より小さくないと運転比率更新部400にて判定した場合(ステップS350にてNO)、運転比率更新部400は、運転比率Cの値を、その運転比率Cの値と増減値ΔCとを足した値C+ΔCに更新する。その後、処理はステップS380に遷移する。
ステップS380では、運転比率更新部400は、ステップS310にて取得した増減値ΔCが正の値であるか否かについて判定する。もし、増減値ΔCが正の値であると運転比率更新部400にて判定した場合(ステップS380にてYES)、運転比率更新部400は、温度メモリ280を参照して現在の水温を取得し、比率パターン記憶部360の比率パターンテーブルにおいて現在の水温より大きい各水温に対応する運転比率Cの値を、ステップS340、S360、S370の何れかで更新された現在の水温に対応する運転比率の値と同じ値に更新する(ステップS390)。その後、曝気制御システム100は図5における処理を終了する。
一方、増減値ΔCが正の値でないと運転比率更新部400にて判定した場合(ステップS380にてNO)、運転比率更新部400は、ステップS310にて取得した増減値ΔCが負の値であるか否かについて判定する(ステップS400)。もし、増減値ΔCが負の値でない(すなわち、増減値ΔCが0である)と運転比率更新部400にて判定した場合(ステップS390にてNO)、曝気制御システム100は図5における処理を終了する。
一方、増減値ΔCが負の値であると運転比率更新部400にて判定した場合(ステップS400にてYES)、運転比率更新部400は、温度メモリ280を参照して現在の水温を取得し、比率パターン記憶部360の比率パターンテーブルにおいて、現在の水温より小さい各水温に対応する運転比率Cの値を、ステップS340、S360、S370の何れかで更新された現在の水温に対応する運転比率の値と同じ値に更新する(ステップS410)。その後、曝気制御システム100は図5における処理を終了する。
次に、図3の制御処理(ステップS140)の詳細について説明する。図6は、第1の実施形態による曝気制御システム100における制御処理の動作例を示すフローチャートである。まず、ブロア運転制御部460は、逆洗浄時間情報記憶部420に記憶されている逆洗浄時間情報を参照し、内部時計(図示せず)により示される現在時刻が逆洗浄処理を行うべき時間帯に含まれる否かについて判定する(ステップS500)。
もし、現在時刻が逆洗浄処理を行うべき時間帯に含まれないとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS500にてNO)、ブロア運転制御部460は、現在時刻が深夜時間帯(例えば、0〜6[時])に含まれるか否かについて判定する(ステップS510)。もし、現在時刻が深夜時間帯に含まれないとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS510にてNO)、処理はステップS550に遷移する。
一方、現在時刻が深夜時間帯に含まれるとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS510にてYES)、ブロア運転制御部460は、比率パターン記憶部360を参照して、温度メモリ280に記憶されている現在の水温に対応する運転比率Cを取得する。そして、その運転比率Cの値に所定値(1より大きい値。例えば1.5)を乗算する(ステップS520)。ここで、所定値を乗算して運転比率Cの値を大きくする(すなわち、曝気ブロア220の停止時間を長くする)のは、深夜時間帯は曝気槽160への汚水の流入がほとんどなく、曝気槽160内の好気性微生物の活性化を進める必要性が小さいためである。
次に、ブロア運転制御部460は、ステップS520にて乗算した後の運転比率Cの値が90[%]より大きいか否かについて判定する(ステップS530)。もし、運転比率Cの値が90[%]より大きくないとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS530にてNO)、処理はステップS550に遷移する。すなわち、ブロア運転制御部460は、1.5倍した運転比率Cの値を採用する。
一方、運転比率Cの値が90[%]より大きいとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS530にてYES)、ブロア運転制御部460は、運転比率Cの値を90[%]とする(ステップS540)。その後、処理はステップS550に遷移する。
ステップS550では、ブロア運転制御部460は、内部時計を参照し、前回タイマー440のカウント動作を開始したときから所定時間(例えば、30分)を経過したか否かについて判定する。もし、所定時間を経過したとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS550にてYES)、ブロア運転制御部460は、タイマー440にタイムアウト時間(=30*(C/100)[分])を設定して、カウント動作を開始させる(ステップS560)。そして、ブロア運転制御部460は、曝気ブロア220の運転を停止させる(ステップS570)。その後、曝気制御システム100は図6における処理を終了する。
一方、所定時間を経過していないとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS550にてNO)、ブロア運転制御部460は、タイマー440の動作状態を確認し、タイマー440がタイムアウトしたか否かについて判定する(ステップS610)。もし、タイマー440がタイムアウトしていないとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS610にてNO)、曝気制御システム100は図6における処理を終了する。
一方、タイマー440がタイムアウトしたとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS610にてYES)、曝気ブロア220の停止時間は終了したため、ブロア運転制御部460は、曝気ブロア220の運転を開始させる(ステップS620)。その後、曝気制御システム100は図6における処理を終了する。
なお、現在時刻が逆洗浄処理を行うべき時間帯に含まれるとブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS500にてYES)、ブロア運転制御部460は、タイマー440の動作状態を確認し、タイマー440がカウント動作中であるか否かについて判定する(ステップS580)。もし、タイマー440がカウント動作中でない(すなわち、曝気ブロア220が稼動中である)とブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS580にてNO)、曝気制御システム100は図6における処理を終了する。つまり、そのまま曝気ブロア220の稼動状態を維持する。
一方、タイマー440がカウント動作中である(すなわち、曝気ブロア220が停止中である)とブロア運転制御部460にて判定した場合(ステップS580にてYES)、ブロア運転制御部460は、タイマー440のカウント動作を停止させる(ステップS590)。そして、ブロア運転制御部460は、曝気ブロア220の運転を開始させる(ステップS600)。その後、曝気制御システム100は図6における処理を終了する。
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、曝気槽160内の汚水の水温を温度センサ240により検出するとともに、微生物による浄化が行われた処理水のpHをpHセンサ480により検出したユーザ(保守点検業者)の入力を受け付け、検出した水温およびpHに基づいて、曝気ブロア220を間欠運転させる際の停止時間と稼動時間との比率である運転比率Cを設定するようにしている。
このように構成した第1の実施形態によれば、曝気槽160に流入する汚水の量、化学的性質、水温といった生活排水の状況のほか、汚水中に含まれる有機物を分解する微生物の活性度合いなど、多くの要因が反映されたpHの値や水温に応じて曝気ブロア220の間欠運転が制御されるので、生活排水の状況に合わせて曝気槽160内における微生物の活性度が最適となるように曝気ブロア220の運転を制御することができる。
また、第1の実施形態では、温度センサ240により検出された水温およびpHセンサ480により検出されたpHに応じた増減値ΔCを増減パターンテーブルを参照して取得し、当該取得した増減値ΔCに基づいて比率パターンテーブルにおける運転比率Cの値を更新するようにしている。このようにすれば、増減パターンテーブルを参照することにより運転比率Cの値を更新するのに用いる増減値ΔCを簡単に求めることができるため、水温およびpHを検出してから運転比率Cの値を短い時間で更新することができる。
また、第1の実施形態では、現在の水温に対応する運転比率Cの値だけでなく、増減値ΔCが正の値か負の値かに応じて、現在の水温以上または現在の水温以下の水温に対応する運転比率Cの値を全て更新するようにしている。このようにすれば、増減値ΔCが正の値である場合(すなわち、好気性微生物の活性化を抑制することによりpHを上げたい場合)、好気性微生物の活性化が進んでしまう幅広い水温の範囲でpHを上げる制御がかかり、処理水を中性化するのに要する時間を短縮することができる。また、増減値ΔCが負の値である場合(すなわち、好気性微生物の活性化を進めることによりpHを下げたい場合)、好気性微生物の活性化が抑制されてしまう幅広い水温の範囲でpHを下げる制御がかかり、処理水を中性化するのに要する時間を短縮することができる。
なお、上記第1の実施形態では、24時間にわたって検出した水温の移動平均値および現在のpHに応じた増減値ΔCを増減パターンテーブルから取得する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、現在の水温および現在のpHに応じた増減値ΔCを増減パターンから取得するようにしても良い。この場合、温度センサもユーザ(保守点検業者)が点検時に持ち込んだものを使うようにしても良い。
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図7は、第2の実施形態による曝気制御システム100の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、曝気制御システム100は、図1のpH入力受付部320、pHセンサ480を備えていない。また、曝気制御システム100は、pHセンサ500、pH検出部520、pHメモリ540およびpH移動平均算出部560を更に備えている。また、曝気制御システム100は、図1の運転比率更新部400の代わりに、運転比率更新部400′を備えている。なお、この図7において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
pHセンサ500は、微生物による浄化が行われた処理水のpHを検出するために消毒槽180内に配置されている。pH検出部520は、温度検出部260と同様に、所定時間(例えば、10分)毎にpHセンサ500の出力値を参照して消毒槽180内の処理水のpHを検出する。そして、pH検出部520は、検出したpHをpHメモリ540に逐次記憶させる。
pH移動平均算出部560は、pHメモリ540に記憶されているpHの直近の所定時間(例えば、24時間)にわたる移動平均値(以下、pH移動平均値という)を算出する。そして、pH移動平均算出部560は、算出したpH移動平均値を示すpH情報をpHメモリ540に記憶させる。すなわち、pH移動平均算出部560は、pH検出部520により10分おきにpHが検出されるたびに、pH移動平均値を算出してpHメモリ540に更新して記憶させる。
運転比率更新部400′は、所定時間(24時間)毎に、温度メモリ280に記憶された水温情報により示される水温移動平均値およびpHメモリ540に記憶されたpH情報により示されるpH移動平均値に応じた増減値ΔCを、増減パターン記憶部380を参照して取得する。そして、運転比率更新部400′は、運転比率更新部400と同様にして、比率パターン記憶部360の比率パターンテーブルを更新する。
次に、第2の実施形態による曝気制御システム100の動作について説明する。第2の実施形態でも、曝気制御システム100の動作は大きく分けて、図3のように、検出処理(ステップS100)、運転比率算出処理(ステップS120)および制御処理(ステップS140)から構成される。
図8は、第2の実施形態による曝気制御システム100の検出処理(ステップS100)の動作例を示すフローチャートである。まず、温度検出部260は、図示しない内部時計を参照して、所定時間(例えば、10分)が経過したか否かについて判定する(ステップS700)。もし、所定時間が経過していないと温度検出部260にて判定した場合(ステップS700にてNO)、曝気制御システム100は図8における処理を終了する。
一方、所定時間が経過したと温度検出部260にて判定した場合(ステップS700にてYES)、温度検出部260は、温度センサ240の出力値を参照して曝気槽160内の汚水の水温を検出する(ステップS710)。そして、温度検出部260は、検出した水温を温度メモリ280に記憶させる。
次に、水温移動平均算出部300は、温度メモリ280に記憶されている水温の所定時間(例えば、24時間)にわたる移動平均値を算出する(ステップS720)。そして、水温移動平均算出部300は、算出した水温移動平均値の値を示す水温情報を温度メモリ280に記憶させる。
次に、pH検出部520は、pHセンサ500の出力値を参照して消毒槽180内の処理水のpHを検出する(ステップS730)。そして、pH検出部520は、検出したpHをpHメモリ540に記憶させる。
次に、pH移動平均算出部560は、pHメモリ540に記憶されているpHの所定時間(例えば、24時間)にわたる移動平均値を算出する(ステップS740)。そして、pH移動平均算出部560は、算出したpH移動平均値を示すpH情報をpHメモリ540に記憶させる。その後、曝気制御システム100は図8における処理を終了する。
次に、図3の運転比率算出処理(ステップS120)について説明する。図9は、第2の実施形態による曝気制御システム100における運転比率算出処理の動作例を示すフローチャートである。まず、運転比率更新部400′は、内部時計の値を参照して、所定時間(例えば、24時間)を経過したか否かについて判定する(ステップS800)。もし、所定時間を経過していないと運転比率更新部400′にて判定した場合(ステップS800にてNO)、曝気制御システム100は図9における処理を終了する。
一方、所定時間を経過したと運転比率更新部400′にて判定した場合(ステップS800にてYES)、運転比率更新部400′は、温度メモリ280に記憶された水温情報により示される水温移動平均値、および、pHメモリ540に記憶されたpH情報により示されるpH移動平均値に応じた増減値ΔCを、増減パターン記憶部380を参照して取得する(ステップS810)。それ以降の処理は、図5のステップS310〜S410と同じなので図示および説明を省略する。なお、第2の実施形態による曝気制御システム100の制御処理(ステップS140)も、第1の実施形態と全く同じなので図示および説明を省略する。
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、曝気槽160内の汚水の水温を温度センサ240により検出するとともに、微生物による浄化が行われた処理水のpHをpHセンサ500により検出し、検出した水温およびpHに基づいて、所定時間(24時間)毎に運転比率を設定するようにしている。
このように構成した第2の実施形態によれば、自動的に検出したpHや水温に応じて曝気ブロア220の間欠運転が制御されるので、保守点検業者がpHを検出して入力する第1の実施形態と比べて、保守点検業者の作業負担を軽減することができる。また、所定時間(24時間)毎に運転比率Cが更新されるので、保守点検(例えば1回/2月)のタイミングで運転比率Cが更新される第1の実施形態と比べて、短い間隔で制御の仕方が変わり、短い期間のpHや水温の変化に適切に対応して曝気槽160内における微生物の活性度が最適となるように曝気ブロア220の運転を制御することができる。
なお、上記第2の実施形態では、水温移動平均値およびpH移動平均値に応じた増減値ΔCを増減パターンテーブルから取得する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、現在の水温およびpH移動平均値に応じた増減値ΔCを増減パターンテーブルから取得するようにしても良い。
また、上記第1および第2の実施形態では、増減パターン記憶部380を参照して取得した増減値ΔCが正の値である場合、比率パターンテーブルにおいて現在の水温より大きい各水温に対応する運転比率Cの値を、現在の水温に対応する運転比率Cの更新値に合わせて全て更新する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、現在の水温より大きい各水温に対応する運転比率Cの値を、それぞれの運転比率Cの値に増減値ΔCを足した値に更新するようにしても良い。
また、上記第1および第2の実施形態では、増減パターン記憶部380を参照して取得した増減値ΔCが負の値である場合、比率パターンテーブルにおいて現在の水温より小さい各水温に対応する運転比率Cの値を、現在の水温に対応する運転比率Cの更新値に合わせて更新する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、現在の水温より小さい各水温に対応する運転比率Cの値を、それぞれの運転比率Cの値に増減値ΔCを足した値に更新するようにしても良い。
また、上記第1および第2の実施形態では、運転比率Cを全体(例えば30分)に対する停止時間の割合とする例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、運転比率Cを全体に対する稼働時間の割合としても良い。
また、上記第1および第2の実施形態では、運転比率Cを全体に対する停止時間の割合[%]で表す例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、運転比率Cを直接的に停止時間[分]で表しても良い。
また、上記第1および第2の実施形態において示した水温やpHの検出を行う間隔の値(10分)、移動平均値を算出する際に用いる検出データの範囲を規定する時間の値(24時間)および曝気ブロア220を間欠運転させる時間の値(30分)はあくまで一例であり、曝気制御システム100の運用方式に応じて適宜可変的に設定できるようにしても良い。
また、上記第1および第2の実施形態では、嫌気性ろ床槽を2室(嫌気性ろ床槽(第1室)140および嫌気性ろ床槽(第2室)150)で構成する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、嫌気性ろ床槽を1室(嫌気性ろ床槽(第1室)140)のみで構成するようにしても良い。
その他、上記第1および第2の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 曝気制御システム
120 汚水処理装置
160 曝気槽
220 曝気ブロア
240 温度センサ
340 運転比率設定部
360 比率パターン記憶部
380 増減パターン記憶部
400,400′ 運転比率更新部
460 ブロア運転制御部
480,500 pHセンサ

Claims (4)

  1. 曝気槽内の微生物を利用して汚水を浄化させる汚水処理装置において上記曝気槽内に空気を送る曝気ブロアの運転を制御する曝気運転制御システムであって、
    上記曝気槽内の汚水の水温を検出する温度センサにより検出された水温、および上記微生物による浄化が行われた処理水のpHを検出するpHセンサにより検出されたpHに基づいて、上記曝気ブロアの停止時間と稼動時間との比率である運転比率を設定する運転比率設定部と、
    上記運転比率設定部により設定された上記運転比率に従って上記曝気ブロアを間欠運転させるブロア運転制御部とを備えたことを特徴とする汚水処理装置の曝気運転制御システム。
  2. 上記運転比率設定部は、上記曝気槽内の汚水の水温に応じた上記運転比率を表す比率パターンを記憶する比率パターン記憶部と、
    上記曝気槽内の汚水の水温および上記処理水のpHに応じた上記運転比率の増減値を表す増減パターンを記憶する増減パターン記憶部と、
    上記温度センサにより検出された水温および上記pHセンサにより検出されたpHに応じた増減値を上記増減パターンを参照して取得し、当該取得した増減値に基づいて上記比率パターンにおける上記運転比率の値を更新する運転比率更新部とを備え、
    上記ブロア運転制御部は、上記温度センサにより検出された水温に応じた上記運転比率を上記比率パターンを参照して取得し、当該取得した運転比率に従って上記曝気ブロアを間欠運転させることを特徴とする請求項1に記載の汚水処理装置の曝気運転制御システム。
  3. 上記運転比率更新部は、上記増減パターンを参照して取得した上記増減値が正の値である場合、上記温度センサにより検出された現在の水温以上の水温に対応する運転比率の値を全て上記増減値に基づいて更新し、上記増減パターンを参照して取得した上記増減値が負の値である場合、上記温度センサにより検出された現在の水温以下の水温に対応する運転比率の値を全て上記増減値に基づいて更新することを特徴とする請求項2に記載の汚水処理装置の曝気運転制御システム。
  4. 曝気槽内の微生物を利用して汚水を浄化させる汚水処理装置において上記曝気槽内に空気を送る曝気ブロアの運転を制御する曝気運転制御方法であって、
    上記曝気ブロアの停止時間と稼動時間との比率である運転比率を更新するためのトリガが発生したか否かを判定する第1のステップと、
    上記トリガが発生したと判断した場合、運転比率設定部が、上記曝気槽内の汚水の水温を検出する温度センサにより検出された水温、および上記微生物による浄化が行われた処理水のpHを検出するpHセンサにより検出されたpHに基づいて、上記曝気ブロアの停止時間と稼動時間との比率である運転比率を設定する第2のステップと、
    上記第2のステップで設定された上記運転比率に従って、ブロア運転制御部が上記曝気ブロアを間欠運転させるように制御する第3のステップとを有することを特徴とする汚水処理装置の曝気運転制御方法。
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