JP2011229005A - 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取制御プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】原稿読み取り途中で読取モードを切り替えて、残りの原稿の読み取りを速やかに終了させ、画像読取装置の利便性を高める。
【解決手段】原稿の一方の面を読み取る第1読取部と他方の面を読み取る第2読取部と、原稿を反転して給紙する反転部と、第1読取部が一方の面を読み取り、反転部による原稿の反転後に第1読取部が他方の面を読み取る両面反転読取モードと、第1読取部と第2読取部とで両面を読み取る両面同時読取モードの何れか一方の読取モードを設定するモード設定部と、読み取りに関する制御を行う読取制御部と、実行予約を受け付ける予約受付部と、両面反転読取モードで読み取り中に実行予約が受け付けられると、残時間を算出して所定の閾値以上か否か判定する残時間判定部とを備え、読取制御部は、当該残時間が閾値以上の場合に両面同時読取モードに切り替えて読み取りに関する制御を行う。
【選択図】図11

Description

本発明は、原稿の両面を読み取る際の技術に関するものである。
従来、複写機やファクシミリ等が有するADF(Automatic Document Feeder:自動原稿送り機能)を備えた画像読取装置において、画像読取部に原稿の表面及び裏面を自動的に読み取らせる方法として、原稿の表面の画像をイメージセンサが読み取った後、その原稿の表裏を反転させて、裏面の画像を再度イメージセンサが読み取る方法が広く採用されている。しかしこの方法は、イメージセンサが原稿の表面を読み取った後、一旦原稿が外部に排出されて表裏反転され、再度イメージセンサが原稿の裏面を読み取るため、両面の読み取りに時間がかかっていた。
そこで、特許文献1に記載されているように、原稿トレイからの原稿搬送路において原稿の表裏両面側にそれぞれイメージセンサを設けることで、原稿を反転させることなく1回の原稿給紙(ワンパス)で原稿の両面をほぼ同時に読み取る方法が知られている。
以上のような画像読取装置においては、ユーザが原稿の両面の読取方法を選択できるように構成されている。つまり、原稿の表裏面を別々に読み取るため画像の読み取りには時間がかかるが、印刷用紙の表裏面の画質を同一にするために同じイメージセンサで原稿の表裏面を読み取らせるモードと、画像の読取時間を短縮するために原稿の表裏面を2つのイメージセンサを用いてほぼ同時に読み取らせるモードの2つの読取モードを設けて、ユーザが2つの読取モードを状況に応じて任意に選択できるように構成されている。
特開2004−15299号公報
画像読取装置によって原稿の読み取りが行われている最中、ユーザは当初選択した読取モードとは別の読取モードで読み取りを行わせたいと思う場合がある。例えば、最初は両面反転読取モードで原稿の読み取りを行わせていたが、原稿の読み取り途中に、他のユーザによって別の機能の実行予約がされた場合等、両面同時読取モードに変更して速やかに読み取りを終了させたいケースが発生しうる。しかしながら、特許文献1には、原稿の読み取り途中での読取モードの切り替えを許可する技術についての記載はされていない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、原稿読み取り途中で読取モードを切り替えて、残りの原稿の読み取りを速やかに終了させることができる利便性の高い画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取制御プログラムを提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、給紙された原稿の一方の面を読み取る第1読取部と、
前記原稿の他方の面を読み取る第2読取部と、
前記第1読取部による前記原稿の一方の面の読み取りが終わった後、前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取り可能なように当該原稿を反転して給紙する反転部と、
前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記反転部による当該原稿の反転後に前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面反転読取モードと、前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面同時読取モードのうち、何れか一方の読取モードを設定するモード設定部と、
前記モード設定部によって設定された読取モードに従って、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う読取制御部と、
当該画像読取装置に備わる各機能の実行予約を受け付ける予約受付部と、
前記モード設定部により設定された前記両面反転読取モードで、原稿の読み取りが行われているときに、前記予約受付部により前記実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間を算出し、当該算出された残時間が予め定められた閾値以上か否かを判定する残時間判定部と、
を備え、
前記読取制御部は、前記残時間判定部により前記残時間が前記閾値以上と判定されると、前記両面同時読取モードに切り替えて、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う画像読取装置である。
この発明では、両面反転読取モードで原稿の読み取りが行われているときに、予約受付部(予約受付ステップ)により実行予約が受け付けられると、残時間判定部(残時間判定ステップ)により、当該原稿の読み取りに要する残時間を算出して、当該算出された残時間が予め定められた閾値以上か否かが判定される。このとき、当該算出された残時間が閾値以上であると判定されると、読取制御部(読取制御ステップ)により、両面同時読取モードに切り替えられて読取の制御が行われる。
したがって、原稿の読み取り当初は、画質を均一に保つように両面反転読取モードが設定されている場合であっても、実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間に応じて適切に両面同時読取モードに変更して、速やかに当該原稿の読み取りを終了させることができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記読取制御部は、前記原稿の用紙厚さに応じて、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して、前記原稿を搬送する速度を調整する。
当該構成によれば、読取制御部により、原稿の用紙厚さに応じて、第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して原稿が搬送される速度が調整される。したがって、例えば、原稿が厚くなるにつれて、1枚分の原稿の読み取りに要する時間が長くなり、残時間判定部5により、残枚数の読み取りにかかる時間が大きく算出されるようになる。
このため、各種ローラが高速に回転することによって厚紙が原稿を搬送するための各種ローラで挟持されずに、紙詰まりが発生してしまう虞を低減することができる。また、原稿が厚くなるにつれて、両面反転読取モードから両面同時読取モードに切り替えられる機会が高まることとなり、原稿反転機構によって原稿が反転される際に原稿が折れ曲がる、或いは、第1読取部及び第2読取部に至る原稿の搬送路で紙詰まりが発生させる機会を軽減することができるようになる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像読取装置であって、当該画像読取装置に対する操作命令を入力する操作部を更に備え、
前記閾値は、前記操作部を介して入力設定される。
この発明では、操作部を介して、読み取りモードの変更の判定に利用される閾値を入力設定することができるため、例えば、頻繁に実行予約がされない場合には当該閾値を大きく設定して読み取りモードを変更しにくくする、その反対に、頻繁に実行予約がされる場合には当該閾値を小さく設定して読み取りモードを変更しやすくする等、操作者の希望に応じて柔軟に画像読取装置の利便性を向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れかに記載の画像読取装置と、
前記第1読取部及び前記第2読取部によって取得された画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
を備えた画像形成装置である。
また、請求項5に記載の発明は、給紙された原稿の一方の面を読み取る第1読取部と、前記原稿の他方の面を読み取る第2読取部と、前記第1読取部による前記原稿の一方の面の読み取りが終わった後、前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取り可能なように当該原稿を反転して給紙する反転部と、を備えた画像読取装置における画像読取方法であって、
前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記反転部による当該原稿の反転後に前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面反転読取モードと、前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面同時読取モードのうち、何れか一方の読取モードを設定するモード設定ステップと、
前記モード設定ステップによって設定された読取モードに従って、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う読取制御ステップと、
当該画像読取装置に備わる各機能の実行予約を受け付ける予約受付ステップと、
前記モード設定ステップにより設定された前記両面反転読取モードで、原稿の読み取りが行われているときに、前記予約受付ステップにより前記実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間を算出し、当該算出された残時間が予め定められた閾値以上か否かを判定する残時間判定ステップと、
を備え、
前記読取制御ステップは、前記残時間判定ステップにより前記残時間が前記閾値以上と判定されると、前記両面同時読取モードに切り替えて、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う画像読取方法である。
また、請求項6に記載の発明は、給紙された原稿の一方の面を読み取る第1読取部と、前記原稿の他方の面を読み取る第2読取部と、前記第1読取部による前記原稿の一方の面の読み取りが終わった後、前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取り可能なように当該原稿を反転して給紙する反転部と、を備えた画像読取装置に内蔵されるコンピュータを、
前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記反転部による当該原稿の反転後に前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面反転読取モードと、前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面同時読取モードのうち、何れか一方の読取モードを設定するモード設定部と、
前記モード設定部によって設定された読取モードに従って、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う読取制御部と、
当該画像読取装置に備わる各機能の実行予約を受け付ける予約受付部と、
前記モード設定部により設定された前記両面反転読取モードで、原稿の読み取りが行われているときに、前記予約受付部により前記実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間を算出し、当該算出された残時間が予め定められた閾値以上か否かを判定する残時間判定部として機能し、
さらに、前記読取制御部は、前記残時間判定部により前記残時間が前記閾値以上と判定されると、前記両面同時読取モードに切り替えて、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行うように機能させる画像読取制御プログラムである。
これらの発明では、請求項1に記載の発明における効果を奏することができる。
本発明によれば、原稿読み取り途中で読取モードを切り替えて、残りの原稿の読み取りを速やかに終了させることができる利便性の高い画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取制御プログラムを提供することが可能になる。
複合機の内部構成を示した縦断面図。 リフト機構の説明図。 重送検知センサにおける用紙厚さの測定の説明図。 操作部の正面図。 複合機の電気的構成を示すブロック図。 表示部の画面例。 表示部の画面例。 表示部の画面例。 表示部の画面例。 表示部の画面例。 コピー処理の流れを示したフローチャート。
以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、本発明における画像読取装置及び画像形成装置を、コピー、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ等の機能を備えた複合機に集約した形態を例に説明する。
図1は本実施の形態における複合機10の内部構成を模式的に示した縦断面図である。複合機10は大きく分けると画像読取装置20と装置本体30とからなる。
画像読取装置20は、原稿給紙部21とスキャナ部22とを備えて構成される。原稿給紙部21はADFを実現するものであり、原稿トレイ211、給紙ローラ212、搬送ドラム213、排紙ローラ214、排紙トレイ215を有する。
原稿トレイ211は原稿が載置される場所であり、原稿トレイ211の底面には、例えば、図2に示すように、上方への付勢力でリフト板を移動させる等の方法で、原稿を上方に持ち上げるリフト機構210が設置されている。原稿トレイ211に原稿が載置されると、リフト機構210によりリフト板が上方に持ち上げられ(リフトアップされ)、最上部の原稿が1枚ずつ給紙ローラ212に誘導され、給紙ローラ212によって取り込まれて搬送ドラム213へ搬送される。搬送ドラム213を経由した原稿は排紙ローラ214によって排紙トレイ215へ排出される。
また、原稿の搬送路上には、1又は複数の重送検知センサ219が設置されている。重送検知センサ219は、複数の原稿が重なったまま搬送される状態(重送状態)が発生した場合に、その重なった複数の原稿及びその枚数を検出するものであり、例えば、図3に示すように、一対の投受光器を用いて原稿に対する光の透過量を検出し、この光の透過量に応じた受光信号を出力する。
スキャナ部22は、原稿の画像を光学的に取得して画像データを生成するものであり、プラテンガラス221、光源222、第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227、結像レンズ228、CCD(Charge Coupled Device)229を有する。
また、本実施の形態では、第1読取部が有するイメージセンサとしてCCD229を用いたものを例に説明するが、CCD以外にCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを用いたものであってもよい。
プラテンガラス221は原稿を載置する場所であり、光源222及び第1ミラー223は第1キャリッジ226によって支持され、第2ミラー224及び第3ミラー225は第2キャリッジ227によって支持されている。
ここで、画像読取装置20の原稿読取方法として、プラテンガラス221上に載置された原稿をスキャナ部22が読み取るフラットベッド読取モードと、原稿をADFによって取り込み、その搬送途中で原稿を読み取るADF読取モードがある。
フラットベッド読取モードでは、光源222がプラテンガラス221上に載置された原稿を照射し、主走査方向1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。CCD229は一次元のイメージセンサであり、1ライン分の原稿の画像を同時に処理する。1ライン分の読み取りが終了すると、主走査方向と直交する方向(副走査方向、矢印Y方向)に第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が移動され、次のラインの読み取りが行われる。
ADF読取モードでは、給紙トレイ211に載置された原稿が給紙ローラ212によって1枚ずつ取り込まれ、搬送ドラム213から排紙トレイ215への搬送経路に設けられた読取窓230上を原稿が通過するとき、光源222が原稿を照射し、主走査1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。続いて原稿は原稿給紙部21によって搬送され、次のラインが読み取られる。
尚、以下の説明において、特に記載のないものについては、ADF読取モードによって原稿を自動給紙し、画像の読み取りを行うことを前提に説明を行う。
更に、原稿給紙部21は切換ガイド216、反転ローラ217及び反転搬送路218からなる原稿反転機構(本発明における反転部の一例)を有する。
1回目のADF読み取りによって表面(原稿の一方の面)が読み取られた原稿を、当該原稿反転機構を用いて反転させて再搬送することによって、再度CCD229により裏面(原稿の他方の面)の読み取りを行わせることができる。
当該原稿反転機構は、両面読み取り時にのみ動作し、片面読み取り時には動作しない。片面読み取り時及び両面読み取り時において裏面の読み取り後、切換ガイド216は上側に切り替えられ、搬送ドラム213を経た原稿は排紙ローラ214によって排紙トレイ215に排紙される。両面読み取り時における表面読み取り後、切換ガイド216は下側に切り替えられ、搬送ドラム213を経た原稿は反転ローラ217のニップ部へ搬送される。その後、切換ガイド216は上側へ切り替わって反転ローラ217が逆回転することにより、原稿は反転搬送路218を介して搬送ドラム213へ再搬送される。このように、当該原稿反転機構を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを、以下では、両面反転読取モード又は高画質モードと表記する。
更に、本実施の形態の画像読取装置20は、ADF読取モード時において、上記で説明したように原稿の搬送途中でCCD229によって原稿の表面の読み取りを行わせると同時に、CIS231によって原稿の裏面の読み取りを行わせることが可能である。
つまり、給紙トレイ211から給紙された原稿は読取窓230上を通過するときにCCD229によって表面が読み取られ、更にCIS231を通過する際に裏面が読み取られる。このようにCCD229とCIS231を用いることで、原稿を反転させることなく1回の原稿給紙(ワンパス)で原稿の両面の読み取りが可能となる。このように、CCD229とCIS231を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを、以下では、両面同時読取モード又は高速モードと表記する。
尚、本実施の形態においては、スキャナ部22は第1読取部に相当し、CIS231は第2読取部に相当するものとして説明するが、第1読取部及び第2読取部が同じ光学系イメージセンサで構成されていても構わない。
図1に戻り、複合機10は、装置本体30と、装置本体30の左方に配設されたスタックトレイ6とを有している。
装置本体30は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から用紙(記録媒体)を1枚ずつ繰り出して記録部(画像形成手段)40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた用紙に画像を形成する記録部40とを備える。
さらに、装置本体30は、手差しトレイ471を備え、この手差しトレイ471からは何れの給紙カセットにも収納されていないサイズの用紙や、既に一方の面に画像形成がなされている用紙(裏紙)、OHPシートのような任意の記録媒体が載置可能であり、給紙ローラ472によって1枚ずつ装置本体30内に給紙される。
記録部40は、感光体ドラム43の表面から残留電荷を除電する除電装置421と、除電後の感光体ドラム43の表面を帯電させる帯電装置422と、スキャナ部22で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43表面を露光し、感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する露光装置423と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する現像装置44C、44M、44Y、44Kと、感光体ドラム43に形成された各色のトナー画像が転写されて重ね合わせされる転写ドラム49と、転写ドラム49上のトナー像を用紙に転写させる転写装置41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着装置45とを備えている。尚、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色に対するトナーの供給は、不図示のトナー供給容器(トナーカートリッジ)から行われる。
また、記録部40には、記録部40を通過した用紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463及び464等が設けられている。用紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40によって用紙の一方の面に画像の形成が施された後、この用紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態にする。この状態で搬送ローラ463を逆回転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40によって他方の面に画像の形成が施された後、用紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48に排出する。
また、装置本体30の前方には、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視認することができる表示部や、種々の操作命令を入力するための操作ボタンを有する操作部50が備えられている。
図4は操作部50の正面図の一例である。この操作部50は、表示部51、タッチパネル52、数字キー群53、各種操作ボタン54〜57、機能選択ボタン58等を備える。
表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等の選択画面が表示される。この表示部51はタッチパネル52と一体的に形成されている。タッチパネル52は、ユーザによるタッチ操作がなされたら、タッチ位置を検出して検出信号を後述する制御部へ出力するものである。
数字キー群53は、例えば、複合機10のコピー機能動作中はコピー枚数を、ファクシミリ機能動作中は送信先の電話番号等をユーザが入力するためのものである。節電ボタン54は、複合機10を節電(低電力)モードにするボタンである。スタートボタン55はコピー動作やスキャナ動作等を開始させるボタンであり、ストップ/クリアボタン56はコピー動作やスキャナ動作等の停止、入力操作の取り消しを行うボタンである。リセットボタン57は表示部51の表示や各種設定を初期状態又は標準動作状態にするボタンである。機能選択ボタン58は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を設定するためのボタンである。
また、操作部50の正面右側には、自動カラーボタン91、フルカラーボタン92及び白黒ボタン93が配置されている。各ボタンは印刷カラーモードを設定するためのものであり、フルカラー印刷を行いたい場合はフルカラーボタン92を、白黒印刷を行いたい場合は白黒ボタン93がユーザによって押下されることにより、各印刷が実現される。自動カラーボタン91は、ACS(Auto Color Selection:自動カラー選択機能)によって白黒原稿又はカラー原稿を自動的に判別するボタンであり、判別結果に応じて自動的に白黒/カラー印刷が行われる。各ボタンには例えばLED等の発光素子が内蔵或いは各ボタン周辺にそれぞれ配設されており、LEDの発光状態によってそのボタンの選択状態をユーザが視認できるように構成されている。
図5は、複合機10の電気的構成を示すブロック図である。複合機10は、原稿給紙部21、スキャナ部22、CIS231、操作部50、画像処理部64、記録部40、通信部65及び制御部1を備えている。
原稿給紙部21は、原稿トレイ211に載置された原稿を自動的に取り込んで、CCD229やCIS231による原稿の読み取りが可能なように搬送するものであり、ADFを実現するものである。スキャナ部22及びCIS231は、原稿の画像を光学的に取得して画像データを生成するものである。
また、原稿給紙部21は、図1に示す重送検知センサ219及びリフト機構210を含み、重送検知センサ219の出力信号及びリフト機構210により現在読み取り中の原稿を上方に持ち上げる際にリフト板を上方に移動させた距離を示す信号を制御部1へ出力する。
操作部50は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能等に関する操作入力を受け付けるものである。そして操作入力に応じた操作信号を制御部1へ出力する。
また、操作部50は、図4に示すタッチパネル52、数字キー群53、操作ボタン54〜57、機能選択ボタン58等に相当し、更に操作部50は表示部51を含む。ユーザが表示部51に表示された操作キーの上を押下すると、表示部51と一体的に構成されたタッチパネル52が押下された位置を検出し、位置情報を制御部1へ出力する。そして制御部1によって押下されたキーに対応する処理が行われる。
画像処理部64は、画像データに関する各種画像処理を行うものである。例えば、画像処理部64は、スキャナ部22によって取得された画像データや、外部装置から通信部66を介して転送された画像データに対して、レベル補正、ガンマ補正等の補正処理、画像データの圧縮又は伸長処理、拡大又は縮小処理などの画像加工処理を行う。
記録部40は、スキャナ部22によって得られた画像データや、外部装置から通信部66を介して転送された画像データに基づいた画像を所定の用紙に白黒又はカラーで印刷する。
通信部65は、ネットワークインターフェースを用い、ネットワークを介して接続されたコンピュータやファクシミリ等の外部装置との間で種々のデータの送受信を行うものである。
つまり、画像処理部64と記録部40と通信部65は、本発明における画像形成部の一例を示している。
制御部1は、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM、制御プログラムを予め記憶するROM、及び、前記プログラム等をROMから読み出して実行するCPUを備えて構成されており、CPUとRAM及びROMとはデータバスを介してデータの授受を行うように構成されている。CPUは、ROMに格納されている制御プログラムを適宜実行することで、その制御プログラムの内容に応じた処理を実行する。
つまり、制御部1は、操作部50を介して入力された指示信号等に応じて所定の制御プログラムに基づいた処理を実行し、複合機10に備えられた上記各部への指示信号の出力、データ転送等を行って複合機10を統括的に制御するものである。
また、制御部1は、モード設定部2と、読取制御部3と、予約受付部4と、残時間判定部5としての機能を有する。
モード設定部2は、両面反転読取モード又は両面同時読取モードの何れか一方の読取モードを設定するものである。具体的には、モード設定部2は、ユーザによって操作部50から原稿の両面読み取りの指示入力がなされると、両面反転読取モード又は両面同時読取モードの何れか一方をユーザに選択させるための選択キーを表示部51に表示し、ユーザの選択入力に基づいて読取モードを設定するように構成されている。
つまり、ユーザは、両面の印刷画像の画質を揃えたい場合には両面反転読取モード(高画質モード)を、両面の印刷画像の画質に差はあっても、読取時間の短縮化を優先させたい場合は両面同時読取モード(高速モード)を選択入力することにより、状況に応じて適切な読み取りモードを設定することができる。
読取制御部3は、モード設定部2によって設定された読取モードに従って、スキャナ部22、CIS231及び原稿給紙部21に対して原稿の読み取りに関する制御を行うものである。具体的には、読取制御部3は、上記のようにモード設定部2により読取モードが設定されると、スタートボタン55の押下によるコピー開始の指示操作に応じて、スキャナ部22、CIS231及び原稿給紙部21を制御して原稿の読み取りを行わせる。
予約受付部4は、複合機10に備わるコピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の各機能の実行予約を受け付けるものである。具体的には、予約受付部4は、読取制御部3による原稿の読み取り中に、操作部50を介して各機能の実行に関わる各種設定項目の設定値の入力を受け付けると、当該入力された設定値をRAMに一旦記憶する。尚、制御部1は、当該読取制御部3による原稿の読み取りが終了すると、当該記憶された設定値に応じて各機能を実行させる。
残時間判定部5は、モード設定部2により両面反転読取モードが設定されている場合であって、原稿の読み取りが行われているときに、予約受付部4により上記の実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間を算出し、当該算出された残時間が予め定められた閾値以上か否かを判定するものである。
具体的には、残時間判定部5は、重送検知センサ219から出力される光の透過量に応じた受光信号に基づいて原稿一枚当たりの用紙厚さを算出する。例えば、重送検知センサ219から出力される受光信号(図3)の電圧の幅(電圧値の最大値と最小値の差分値)と用紙厚さとの関係を示す特性テーブルが予めROMに記憶されており、制御部1により、複合機10の起動時にROMに記憶された当該特性テーブルが読み出されてRAMに記憶されると、残時間判定部5は、RAMに記憶された当該特性テーブルを利用して、重送検知センサ219から出力された受光信号の電圧の幅に対応する原稿一枚当たりの用紙厚さを算出する。
尚、原稿一枚当たりの用紙厚さは、上記の重送検知センサ219に限らず、例えば、原稿に光を照射する発光部と、その反射光を受光できるように複数の並列された受光素子と、受光した受光素子の位置及び受光量を示す信号の出力回路を備え、三角測量の原理を用いて原稿の厚さを算出する三角測量センサや、原稿の両面にそれぞれ当接するように原稿の搬送路に設けられた一対の搬送用コロが、原稿の通過時に表裏面方向へ移動する距離を測定し、当該測定された距離から原稿の厚さを測定するコロ方式センサを用いて測定しても構わない。
次いで、残時間判定部5は、図2に示すように、原稿トレイ211の底面から給紙ローラ212までの高さaと、リフト機構210により現在読み取り中の原稿を上方に持ち上げる際にリフト板を上方に移動させた距離(リフト移動量)b及びリフト板の厚さcとの差分から原稿の厚さを算出する。尚、原稿トレイ211の底面から給紙ローラ212までの高さa及びリフト機構210のリフト板の厚さcは予めROMに記憶されており、制御部1により、複合機10の起動時にROMに記憶された当該値が読み出されてRAMに記憶されている。
次いで、残時間判定部5は、原稿の厚さを当該算出した原稿一枚当たりの用紙厚さで除算することにより、原稿の残枚数を算出する。尚、残枚数の算出方法は、これに限らず、例えば、原稿トレイ211に原稿の厚さを測定する光透過型のセンサを設ける等、設計事項として適宜変更してもよい。
残時間判定部5は、原稿の残枚数を算出すると、予め定められた1枚分の原稿の読み取りに要する時間と当該算出した原稿の残枚数とを乗算して、残枚数の読み取りにかかる時間を算出し、当該算出した時間が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。尚、予め定められた閾値は予めROMに記憶されており、制御部1により、複合機10の起動時に予めROMに設定されていた当該閾値が読み出されRAMに設定される。
また、読取制御部3は、残時間判定部5により、モード設定部2により両面反転読取モードが設定されている場合に原稿の読み取りが行われているときに、予約受付部2により実行予約が受け付けられた際の当該原稿の読み取りに要する残時間が上記の予め定められた閾値以上であると判定されると、両面反転読取モードから両面同時読取モードに切り替えて、スキャナ部22、CIS231及び原稿給紙部21に対して、原稿の読み取りに関する制御を行う。
上記の構成によれば、原稿の読み取り当初は、画質を均一に保つように両面反転読取モードが設定されている場合であっても、実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間に応じて適切に両面同時読取モードに変更して、速やかに当該原稿の読み取りを終了させることができ、複合機10の利便性を向上させることができる。
また、上記の構成において、残時間判定部5での判定に利用される閾値は、予めROMに記憶されており、制御部1により、複合機10の起動時に予めROMに設定されていた当該閾値が読み出されRAMに設定されるものとして説明したが、これに限らず、操作部50を介してユーザによって入力設定された閾値をRAMに設定するように構成してもかまわない。
この場合、操作部50を介して、読み取りモードの変更の判定に利用される閾値を入力設定することができるため、例えば、頻繁に実行予約がされない場合には当該閾値を大きく設定して読み取りモードを変更しにくくする、その反対に、頻繁に実行予約がされる場合には当該閾値を小さく設定して読み取りモードを変更しやすくする等、ユーザの希望に応じて柔軟に複合機10の利便性を向上させることができる。
尚、上記の構成において、予め定められた1枚分の原稿の読み取りに要する時間とは、給紙ローラ212、搬送ドラム213、或いは、排紙ローラ214等の各ローラの予め定められた回転速度に応じて定められている。
ただし、当該各ローラの回転速度には、固定値が設定されるとは限らず、原稿が紙詰まりを起こす機会を低減する等のために、原稿一枚当たりの用紙厚さに応じて可変に設定されるものであってもかまわない。尚、これに合わせて、予め定められた1枚分の原稿の読み取りに要する時間も可変に設定されることはいうまでもない。
つまり、読取制御部3は、原稿の用紙厚さに応じて、スキャナ部22、CIS231及び原稿反転機構に対して、原稿を搬送する速度を調整するように構成されていてもよい。
具体的には、当該構成は、基準となる各種ローラの回転速度(基準回転速度)と、基準となる原稿一枚当たりの用紙厚さ(基準用紙厚さ)を予めROMに設定しておき、重送検知センサ219等により原稿一枚当たりの用紙厚さが検出されると、読取制御部3は、ROMから基準回転速度及び基準用紙厚さを読み出し、当該検出された原稿一枚当たりの用紙厚さを当該読み出した基準用紙厚さで除算した速度調整比率を算出し、基準回転速度を当該算出した速度調整比率で除算した結果の回転速度で各種ローラを回転させるように原稿給紙部21を制御することで実現することができる。
当該構成によれば、原稿の用紙厚さが大きくなるにつれて速度調整比率が大きくなり、各種ローラの回転速度が遅くなるように設定されるので、原稿が厚紙の場合に、各種ローラが高速に回転することによって厚紙がローラで挟持されずに、紙詰まりが発生してしまう虞を低減することができる。
また、原稿の厚さが大きくなるにつれて、1枚分の原稿の読み取りに要する時間が長く設定されるようになり、残時間判定部5により、残枚数の読み取りにかかる時間が大きく算出されるようになるため、両面反転読取モードから両面同時読取モードに切り替えられる機会が高まり、原稿反転機構によって原稿が反転される際に原稿が折れ曲がる機会を軽減することができる。
尚、読取制御部3が原稿の用紙厚さに応じて、原稿反転機構に対して原稿を搬送する速度を調整する方法は、これに限定する趣旨ではない。例えば、原稿の用紙厚さを厚紙か普通紙か等、予め定められた複数種類の用紙厚さのうちどの用紙厚さに該当するかを判断して、該当する用紙厚さに応じた原稿搬送速度に段階的に調整するものであってもよい。
以下では、上記の構成に基づいて両面印刷する際の処理の流れを説明する。
複合機10のコピー機能が選択されているとき、制御部1は、図6に示すような標準画面を表示部51に表示させる。標準画面では紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等の操作キーが表示される。そして、ユーザによって機能リストキー101が押下されると、制御部1は図7に示すような機能リスト画面を表示部51に表示させる。更にユーザによって両面/分割キー102が押下されると、制御部1は図8に示すような両面/分割画面を表示部51に表示させる。
両面/分割画面では、原稿の片面を読み取って片面印刷するキー103、原稿の片面を読み取って両面印刷するキー104、原稿の両面を読み取って片面印刷するキー105、原稿の両面を読み取って両面印刷するキー106、見開き原稿を読み取って片面印刷するキー107、見開き原稿を読み取って両面印刷するキー108等の設定キーが表示される。
キー105又はキー106が選択されると、制御部1は図9に示すように表示部51の表示領域の中央部付近に高画質モードキー109と高速モードキー110のモード選択キーを表示させる(S11)。そして、図11に示すように、ユーザによって選択されたキーに従って、モード設定部2は読取モードを設定する(S12、S13)。
つまり、ユーザが高画質モードキー109を選択した場合、モード設定部2は読取モードを両面反転読取モードに設定し、ユーザが高速モードキー110を選択した場合、モード設定部2は読取モードを両面同時読取モードに設定する。即ち、ステップS11、S12、S13は、本発明におけるモード設定ステップの一例を示している。
そして、ユーザによってスタートボタン55が押下されると(S14;YES)、制御部1は図10に示すような表示画面を表示部51に表示させる。これと同時に、読取制御部3は、モード設定部2により設定された読取モードに基づいて、原稿給紙部21に対して原稿を取り込ませて搬送させ(S15)、スキャナ部22及びCIS231に対して原稿の画像の読み取りを行わせる(S16)。
つまり、モード設定部2により両面反転読取モードが設定された場合、読取制御部3は、給紙された原稿の表面をCCD229に読み取らせ、原稿反転機構が原稿を表裏反転して再給紙した後、続けてCCD229に原稿の裏面を読み取らせて、原稿を排紙トレイ215に排紙させる。一方、モード設定部2により両面同時読取モードが設定された場合、読取制御部3は、給紙された原稿の表面をCCD229に読み取らせ、裏面をCIS231に読み取らせて、原稿を排紙トレイ215に排紙させる。
また、原稿が読み取られている途中で、ユーザにより予約入力キー111が押下されると、制御部1は、表示部51に実行予約する機能の機能選択ボタン58を押下する旨を表示部51に表示する。
制御部1は、当該実行予約する機能の動作に関わる設定項目の設定値を入力するための入力画面を表示部51に表示し、ユーザは当該入力画面に対して各機能の実行に関わる各種設定項目の設定値を入力する。当該入力画面を介して、ユーザによる各種設定項目の設定値の入力が完了すると、予約受付部4は、当該設定値をRAMに一旦記憶して、実行予約を受け付ける。
図11に戻り、原稿トレイ211に原稿が存在しており、つまり、原稿が読み取り中であって(S17;YES)、モード設定部2により両面反転読取モードが設定されている場合に(S18;YES)、予約受付部4により機能の実行予約が受け付けられると(S19、予約受付ステップ;YES)、残時間判定部5は、上記のように、重送検知センサ219及びリフト機構210を介して残りの原稿の読み取りにかかる残時間を算出し、当該算出した残時間がRAMに予め設定された閾値以上であるか否かを判定する(S20、残時間判定ステップ)。
残時間判定部5により、残りの原稿の読み取りにかかる残時間が閾値以上であると判定された場合(S20、残時間判定ステップ;YES)、読取制御部3は、読取モードを両面反転読取モードから両面同時読取モードに切り替え、両面同時読取モードで原稿給紙部21に対して原稿を取り込ませて搬送させ、スキャナ部22及びCIS231に対して原稿の画像の読み取りを行わせる(S21)。読取制御部3は、原稿トレイ211に当該読み取り中の原稿が存在しなくなるまで(S22;NO)、ステップS21を繰り返し実行する。即ち、ステップS15、S16、S21は、本発明における読取制御ステップの一例を示している。
全ての原稿の読み取りが終了すると(S17;NO、S22;NO)、制御部1は、画像処理部64に対してCCD229及びCIS231によって取得された画像データの画像処理を行わせ、処理後の画像データに基づいた画像の印刷を記録部40に行わせた後(S23)、当該印刷処理を終了する。尚、これに限らず、原稿の読み取り途中であっても、読み取りが完了した原稿に対応する画像から随時印刷を行うようにしてもよい。
尚、上記各実施形態における構成に加えて、原稿給送部21で原稿の紙詰まりが発生したことを検出した場合に、当該紙詰まりの発生起因となる各種ローラを識別する情報と、当該ローラにおける紙詰まりの発生回数と、を対応づけてROM等の不揮発性メモリに記憶する異常履歴記録部を備えるようにして構成してもよい。
例えば、当該異常履歴記録部は、給紙ローラ212、搬送ドラム213、排紙ローラ214、或いは、反転ローラ217の各種ローラの回転速度を監視するセンサを備え、当該センサにより各種ローラの回転の停止が検出されることにより、原稿の紙詰まりが発生したことを検出して、ROM等の不揮発性メモリから、当該回転が停止したローラの識別情報に対応づけられた当該ローラにおける紙詰まりの発生回数を取得し、当該取得した発生回数に1を加算した後、当該加算した発生回数を当該ローラと対応付けて、再びROM等の不揮発性メモリに上書きして記憶するようにして実現することができる。
本構成によれば、例えば、異常履歴記録部によってROM等の不揮発性メモリに記憶された情報から、紙詰まりが頻繁に発生する原因となるローラを容易に把握することができ、例えば、給紙ローラ212で紙詰まりの発生回数が多い場合には、原稿をリフトアップした後に所定量リフトアップする量を減じて最上面の原稿を給紙しやすくし、搬送ドラム213、排紙ローラ214、或いは、反転ローラ216で紙詰まりの発生回数が多い場合には、上記の基準回転速度を遅くして、当該ローラで確実に原稿が搬送されるようにする等して、原稿の紙詰まりを低減することができる。
また、上記各実施形態では、本発明に係る画像形成装置の一例を、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能等を兼ね備えた複合機として説明したが、本発明に係る画像形成装置は複合機に限られず、他の画像読取装置を備えた画像形成装置(コピー機等)であっても構わない。
尚、本発明は上述の実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。前記図1乃至図11に示した構成及び処理は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を前記実施形態に限定する趣旨ではない。
1 制御部
2 モード設定部
3 読取制御部
4 予約受付部
5 残時間判定部
10 複合機(画像形成装置)
20 画像読取装置
22 スキャナ部(第1読取部)
40 記録部(画像形成部)
64 画像処理部(画像形成部)
65 通信部(画像形成部)
216 切換ガイド(反転部)
217 反転ローラ(反転部)
218 反転搬送路(反転部)
231 CIS(第2読取部)
S11、S12、S13 モード設定ステップ
S15、S16、S21 読取制御ステップ
S19 予約受付ステップ
S20 残時間判定ステップ

Claims (6)

  1. 給紙された原稿の一方の面を読み取る第1読取部と、
    前記原稿の他方の面を読み取る第2読取部と、
    前記第1読取部による前記原稿の一方の面の読み取りが終わった後、前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取り可能なように当該原稿を反転して給紙する反転部と、
    前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記反転部による当該原稿の反転後に前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面反転読取モードと、前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面同時読取モードのうち、何れか一方の読取モードを設定するモード設定部と、
    前記モード設定部によって設定された読取モードに従って、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う読取制御部と、
    当該画像読取装置に備わる各機能の実行予約を受け付ける予約受付部と、
    前記モード設定部により設定された前記両面反転読取モードで、原稿の読み取りが行われているときに、前記予約受付部により前記実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間を算出し、当該算出された残時間が予め定められた閾値以上か否かを判定する残時間判定部と、
    を備え、
    前記読取制御部は、前記残時間判定部により前記残時間が前記閾値以上と判定されると、前記両面同時読取モードに切り替えて、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う画像読取装置。
  2. 前記読取制御部は、前記原稿の用紙厚さに応じて、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して、前記原稿を搬送する速度を調整する請求項1記載の画像読取装置。
  3. 当該画像読取装置に対する操作命令を入力する操作部を更に備え、
    前記閾値は、前記操作部を介して入力設定される請求項1または2記載の画像読取装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の画像読取装置と、
    前記第1読取部及び前記第2読取部によって取得された画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    を備えた画像形成装置。
  5. 給紙された原稿の一方の面を読み取る第1読取部と、前記原稿の他方の面を読み取る第2読取部と、前記第1読取部による前記原稿の一方の面の読み取りが終わった後、前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取り可能なように当該原稿を反転して給紙する反転部と、を備えた画像読取装置における画像読取方法であって、
    前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記反転部による当該原稿の反転後に前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面反転読取モードと、前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面同時読取モードのうち、何れか一方の読取モードを設定するモード設定ステップと、
    前記モード設定ステップによって設定された読取モードに従って、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う読取制御ステップと、
    当該画像読取装置に備わる各機能の実行予約を受け付ける予約受付ステップと、
    前記モード設定ステップにより設定された前記両面反転読取モードで、原稿の読み取りが行われているときに、前記予約受付ステップにより前記実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間を算出し、当該算出された残時間が予め定められた閾値以上か否かを判定する残時間判定ステップと、
    を備え、
    前記読取制御ステップは、前記残時間判定ステップにより前記残時間が前記閾値以上と判定されると、前記両面同時読取モードに切り替えて、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う画像読取方法。
  6. 給紙された原稿の一方の面を読み取る第1読取部と、前記原稿の他方の面を読み取る第2読取部と、前記第1読取部による前記原稿の一方の面の読み取りが終わった後、前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取り可能なように当該原稿を反転して給紙する反転部と、を備えた画像読取装置に内蔵されるコンピュータを、
    前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記反転部による当該原稿の反転後に前記第1読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面反転読取モードと、前記第1読取部が前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取部が当該原稿の他方の面を読み取る両面同時読取モードのうち、何れか一方の読取モードを設定するモード設定部と、
    前記モード設定部によって設定された読取モードに従って、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行う読取制御部と、
    当該画像読取装置に備わる各機能の実行予約を受け付ける予約受付部と、
    前記モード設定部により設定された前記両面反転読取モードで、原稿の読み取りが行われているときに、前記予約受付部により前記実行予約が受け付けられると、当該原稿の読み取りに要する残時間を算出し、当該算出された残時間が予め定められた閾値以上か否かを判定する残時間判定部として機能し、
    さらに、前記読取制御部は、前記残時間判定部により前記残時間が前記閾値以上と判定されると、前記両面同時読取モードに切り替えて、前記第1読取部、前記第2読取部及び前記反転部に対して前記原稿の読み取りに関する制御を行うように機能させる画像読取制御プログラム。
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