JP2011226338A - カムシャフト軸受の劣化判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関のカムシャフト軸受の劣化を好適に判定する。
【解決手段】エンジン1のカムシャフト軸受7の劣化度を算出し、算出された劣化度が予め定められた基準値を上回った場合に異常と判定する劣化判定装置において、カムチェーン6の張力を取得する圧力センサ15を更に備え、カムチェーン6の張力を考慮して前記劣化度を算出する。カムチェーン6の共振や突発的な過負荷のようなイレギュラーな事象を判定に反映できる。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン1のカムシャフト軸受7の劣化度を算出し、算出された劣化度が予め定められた基準値を上回った場合に異常と判定する劣化判定装置において、カムチェーン6の張力を取得する圧力センサ15を更に備え、カムチェーン6の張力を考慮して前記劣化度を算出する。カムチェーン6の共振や突発的な過負荷のようなイレギュラーな事象を判定に反映できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関のカムシャフト軸受の劣化を判定する劣化判定装置に関する。
自動車部品などの機械部品を適切な時期に交換または修理するために、部品が劣化し寿命末期に近づいたことを検出する手段が種々提案されている。例えば特許文献1が開示する装置は、物品の故障原因となる代用特性値を検出し、この代用特性値を所定の特性線図と比較演算して上記物品の劣化度を算出し、この劣化度を順次加算して劣化度の総和を算出すると共に、その劣化度の総和を予め設定された基準値と比較し、この比較に基づいて上記物品の劣化状態を判定する。
特許文献2が開示する装置は、可変バルブタイミング装置の故障を、目標の回転位相と実際の回転位相との差に基づいて診断する。特許文献3が開示する装置は、昇降装置のチェーンのピン列に対向してセンサを設置し、センサから送出されるパルス信号に基づいてチェーン断を検出する。
しかしながら、上記各特許文献では、内燃機関のカムシャフト軸受の劣化判定に対する具体的適用は考慮されていない。
そこで本発明の目的は、内燃機関のカムシャフト軸受の劣化を判定するための新規な手段を提供することにある。
本発明の第1の態様は、
内燃機関のカムシャフト軸受の劣化度を算出する劣化度算出手段と、
算出された劣化度が予め定められた基準値を上回った場合に異常と判定する判定手段と、
を備えたカムシャフト軸受の劣化判定装置であって、
前記カムシャフトを駆動する環状可撓伝動部材の張力を取得する張力取得手段を更に備え、
前記劣化度算出手段は、前記張力取得手段が取得した環状可撓伝動部材の張力を考慮して前記劣化度を算出することを特徴とするカムシャフト軸受の劣化判定装置である。
内燃機関のカムシャフト軸受の劣化度を算出する劣化度算出手段と、
算出された劣化度が予め定められた基準値を上回った場合に異常と判定する判定手段と、
を備えたカムシャフト軸受の劣化判定装置であって、
前記カムシャフトを駆動する環状可撓伝動部材の張力を取得する張力取得手段を更に備え、
前記劣化度算出手段は、前記張力取得手段が取得した環状可撓伝動部材の張力を考慮して前記劣化度を算出することを特徴とするカムシャフト軸受の劣化判定装置である。
この態様では、劣化度算出手段が内燃機関のカムシャフト軸受の劣化度を算出し、判定手段が、算出された劣化度が予め定められた基準値を上回った場合に異常と判定する。ここで、装置はカムシャフトを駆動する環状可撓伝動部材の張力を取得する張力取得手段を更に備え、前記劣化度算出手段は、前記張力取得手段が取得した環状可撓伝動部材の張力を考慮して前記劣化度を算出する。環状可撓伝動部材の張力に起因するカムシャフト軸受への機械的負荷は、カムシャフト軸受の寿命に影響する一方、エンジン回転数及び負荷のみによってカムシャフト軸受の劣化度を判定する場合には、環状可撓伝動部材の共振や突発的な過負荷のようなイレギュラーな事象を判定に反映することが困難と考えられる。これに対し本発明では、環状可撓伝動部材の張力を考慮して前記劣化度を算出することとしたので、カムシャフト軸受の劣化を好適に判定することができる。
好適には、前記内燃機関は可変バルブタイミング機構を更に備え、前記劣化度算出手段は、前記可変バルブタイミング機構の作動量を更に考慮して前記劣化度を算出する。可変バルブタイミング機構の作動に起因する環状可撓伝動部材への機械的負荷は、カムシャフト軸受の寿命に影響するので、この作動量を考慮して前記劣化度を算出することによって、カムシャフト軸受の劣化を更に好適に判定することができる。
また好適には、筒内圧を取得する筒内圧取得手段を更に備え、前記劣化度算出手段は、前記筒内圧を更に考慮して前記劣化度を算出する。筒内圧に起因する環状可撓伝動部材への機械的負荷は、カムシャフト軸受の寿命に影響するので、この筒内圧を考慮して前記劣化度を算出することによって、カムシャフト軸受の劣化を更に好適に判定することができる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明によれば、カムシャフト軸受の劣化を好適に判定するための新規な手段を提供することができる。
以下図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
<第1実施形態>
図1において、エンジン1は車載の4サイクルエンジンであり、クランクシャフト2、インテークカムシャフト3及びエキゾーストカムシャフト4を備えている。これらクランクシャフト2、インテークカムシャフト3及びエキゾーストカムシャフト4にはそれぞれスプロケット5が固定されている。これら3つのスプロケット5には、環状可撓伝動部材であるカムチェーン6が巻回されている。
図1において、エンジン1は車載の4サイクルエンジンであり、クランクシャフト2、インテークカムシャフト3及びエキゾーストカムシャフト4を備えている。これらクランクシャフト2、インテークカムシャフト3及びエキゾーストカムシャフト4にはそれぞれスプロケット5が固定されている。これら3つのスプロケット5には、環状可撓伝動部材であるカムチェーン6が巻回されている。
インテークカムシャフト3及びエキゾーストカムシャフト4は、それぞれカムシャフト軸受7を介して、シリンダヘッドブロックによって支持されている。カムシャフト軸受7は例えばローラベアリングであるが、他の種類の転がり軸受や、滑り軸受など他の種類の軸受でもよい。
インテークカムシャフト3の一端には、可変バルブタイミング機構(VVT)8が設置されている。VVT8は、インテークカムシャフト3をスプロケット5に対して相対的に回転させることにより、カムシャフトの位相を進角方向又は遅角方向に変更する。VVT8は、インテークカムシャフト3を回転させるための油圧や電動モータ等のアクチュエータを含む。
エンジン1には、カムチェーン6を緊張させるためのテンショナ機構が設けられている。テンショナ機構は、チェーンダンパ機構11、可動チェーンガイド12、及びテンショナ13を備えている。カムチェーン6の張り側には、チェーンダンパ11が配置されており、カムチェーン6の弛み側には、可動チェーンガイド12が配置されている。チェーンダンパ11は、樹脂など可撓性のある材料で構成され、その両端部をボルト11aによってクランクケースに固定されている。可動チェーンガイド12は、その下端部を軸12aによって回動可能にクランクケースに固定されている。
テンショナ13は、不図示のスプリングによって突出方向に付勢された可動子14を備えており、可動子14は、可動チェーンガイド12に設けられた被押圧部12bをカムチェーン6に向けて押圧する。可動子14に対向する被押圧部12bには、圧力センサ15が設けられており、カムチェーン6の張力を常時検出することが可能にされている。
クランクシャフト2の近傍には、その回転角度を検出するクランク角センサ16が配置されている。エンジン1の燃焼室(不図示)には、気筒内の圧力を検出する筒内圧センサ17が配置されている。吸気管に設けられたスロットル弁(不図示)の近傍には、要求負荷としてのスロットル弁の開度を検出するスロットル開度センサ18が配置されている。車室内には警告灯19が配置されている。
エンジン1には、エンジン1の運転条件や運転者の要求に応じて運転状態を制御するための電子制御ユニット(ECU)20が併設されている。このECU20は、エンジン1の制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力インターフェイス、不揮発性記憶装置、及びこれらを相互接続するデータバスを含んで構成される。
ECU20の入力インターフェイスには、圧力センサ15、クランク角センサ16、筒内圧センサ17及びスロットル開度センサ18を含む各種センサ類が、電気配線を介して接続され、これらの出力信号がECU20に入力される。また、ECU20の出力インターフェイスには、警告灯19を含む各種アクチュエータ類が電気配線を介して接続され、これらがECU20によって制御される。
以上のとおり構成された本実施形態の動作について説明する。図2の処理ルーチンは、エンジン1の動作中に亘って、所定時間ごとに繰返し実行される。なお本ルーチンは、所定クランク角ごとに実行しても良い。
図2において、まずECU20は、クランク角センサ16によって検出されたエンジン回転数(S10)、スロットル開度センサ18によって検出されたスロットル開度(S20)、及び圧力センサ15によって検出されたチェーン張力(S30)をそれぞれ読み込む。
次にECU20は、これら読み込まれたエンジン回転数、スロットル開度及びチェーン張力に基づいて、所定の関数又はマップにより、荷重ポイントを算出する(S40)。この荷重ポイントは、その処理サイクルに対応する時間においてカムシャフト軸受7が受けた応力ないし劣化度をポイント化したものである。次にECU20は、算出された荷重ポイントを、それまでに積算された荷重ポイントに加算する(S50)。この加算によって、本発明における劣化度である積算荷重ポイントが得られる。
次にECU20は、この加算によって得られた積算荷重ポイントと、予め定められた基準値である警告しきい値とを比較する(S60)。この比較の結果、積算荷重ポイントが警告しきい値以下である場合には、ステップS70をスキップして本ルーチンを抜ける。
そして積算荷重ポイントが警告しきい値を上回った場合には、ECU20は警告灯19を点灯させて(S70)本ルーチンを抜ける。
以上の処理の結果、本実施形態では、エンジン回転数、スロットル開度及びチェーン張力に基づいて劣化度が算出され、この劣化度が基準値を超えた場合に警告出力がされることになる。
以上のとおり、本実施形態では、ECU20がエンジン1のカムシャフト軸受7の劣化度を算出し、算出された劣化度が予め定められた基準値を上回った場合に異常と判定する。ここで本実施形態では、カムシャフト3,4を駆動するカムチェーン6の張力を取得する圧力センサ15を更に備え、この圧力センサ15によって取得されたカムチェーン6の張力を考慮して劣化度を算出する。エンジン回転数及び負荷のみによってカムシャフト軸受7の劣化度を判定する場合には、カムチェーン6の共振や突発的な過負荷のようなイレギュラーな事象を反映することが困難と考えられるところ、本実施形態ではカムチェーン6の張力を考慮して劣化度を算出するので、カムシャフト軸受7の劣化を好適に判定することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の劣化判定装置は、上記圧力センサ15を有せず、これに代えて、VVT作動量と筒内圧とに基づいて、カムチェーン張力を推定するものである。第2実施形態の装置は、圧力センサ15を有しない点を除いて上述した第1実施形態と同様であり、その制御が以下のように異なるのみであるため、その機械的構成の説明は省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の劣化判定装置は、上記圧力センサ15を有せず、これに代えて、VVT作動量と筒内圧とに基づいて、カムチェーン張力を推定するものである。第2実施形態の装置は、圧力センサ15を有しない点を除いて上述した第1実施形態と同様であり、その制御が以下のように異なるのみであるため、その機械的構成の説明は省略する。
第2実施形態における処理について、以下に図3に従って説明する。図3の処理ルーチンは、エンジン1の動作中に亘って、所定時間ごとに繰返し実行される。なお本ルーチンは、所定クランク角ごとに実行しても良い。図3において、まずECU20は、クランク角センサ16によって検出されたエンジン回転数(S110)、及びスロットル開度センサ18によって検出されたスロットル開度(S120)を読み込む。
次にECU20は、VVT作動量(S130)及び筒内圧(S140)の値をそれぞれ読み込む。VVT作動量の値は、VVT8に対する動作指令値(進角/遅角方向の角度)を、ECU20とは別途に設けられたエンジンコントロールコンピュータ(不図示)から取得してこれを用いてもよいし、専用の作動量センサをVVT8に設けてその検出値を用いてもよい。筒内圧の値は、筒内圧センサ17から取得してもよいし、クランク角センサ16やスロットル開度センサ18の検出値に基づいて推定してもよい。
このようにして取得されたVVT作動量および筒内圧の各値に基づいて、ECU20は次に、所定の関数又はマップにより、カムチェーン張力の推定値を算出する(S150)。
そしてECU20は、読み込まれたエンジン回転数及びスロットル開度と、算出されたカムチェーン張力とに基づいて、所定の関数又はマップにより、荷重ポイントを算出する(S160)。以降のステップS170からS190の処理は、上記第1実施形態の処理ルーチン(図2)におけるステップS50からS70の処理と同様である。
以上の処理の結果、本実施形態では、エンジン回転数、スロットル開度及びチェーン張力に基づいて劣化度が算出され、この劣化度が基準値を超えた場合に警告出力がされることになる。
以上のとおり、本実施形態では、カムチェーン張力を考慮して劣化度を算出するので、上記第1実施形態と同様に、カムシャフト軸受7の劣化を好適に判定することができる。
また、VVT8の作動に起因するカムチェーン6への機械的負荷、及び筒内圧に起因するカムチェーン6への機械的負荷は、カムシャフト軸受7の寿命に影響すると考えられるところ、本実施形態ではVVT8の作動量及び筒内圧に基づいてカムチェーン張力を推定することとしたので、カムシャフト軸受7の劣化を更に好適に判定することができる。また本実施形態では、カムチェーン張力を他のパラメータから推定することとしたので、専用の圧力センサ15を設ける必要がなく、製造コストを抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の劣化判定装置は、上記圧力センサ15を有せず、筒内圧のみに基づいてカムチェーン張力を推定し、また筒内圧が予め定められた基準値を上回った場合にのみ劣化度を加算するものである。第3実施形態の装置は、圧力センサ15を有しない点を除いて上述した第1実施形態と同様であり、その制御が以下のように異なるのみであるため、その機械的構成の説明は省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の劣化判定装置は、上記圧力センサ15を有せず、筒内圧のみに基づいてカムチェーン張力を推定し、また筒内圧が予め定められた基準値を上回った場合にのみ劣化度を加算するものである。第3実施形態の装置は、圧力センサ15を有しない点を除いて上述した第1実施形態と同様であり、その制御が以下のように異なるのみであるため、その機械的構成の説明は省略する。
第3実施形態における処理について、以下に図4に従って説明する。図4の処理ルーチンは、エンジン1の動作中に亘って、所定時間ごとに繰返し実行される。なお本ルーチンは、所定クランク角ごとに実行しても良い。図4において、まずECU20は、筒内圧センサ17によって検出された筒内圧の値を読み込む(S210)。筒内圧の値は、クランク角センサ16やスロットル開度センサ18の検出値に基づいて推定してもよい。
次にECU20は、筒内圧が予め定められた基準筒内圧より大であるかを判断する(S220)。そして筒内圧が基準筒内圧以下の場合には、ステップS230以下の処理がスキップされて、本ルーチンを抜ける。筒内圧が基準筒内圧より大である場合には、ECU20は次に、筒内圧の値に基づいて所定の関数又はマップにより、カムチェーン張力の推定値を算出する(S230)。
そしてECU20は、算出されたカムチェーン張力に基づいて、所定の関数又はマップにより、荷重ポイントを算出する(S240)。以降のステップS250からS270の処理は、上記第1実施形態の処理ルーチン(図2)におけるステップS50からS70の処理と同様である。
以上の処理の結果、本実施形態では、筒内圧に基づいて推定されるチェーン張力に基づいて劣化度が算出され、この劣化度が基準値を超えた場合に警告出力がされることになる。
以上のとおり、本実施形態では、筒内圧に基づいて推定されるカムチェーン張力を考慮して劣化度を算出するので、上記第1実施形態と同様に、カムシャフト軸受7の劣化を好適に判定することができる。また本実施形態では、カムチェーン張力を他のパラメータから推定することとしたので、専用の圧力センサ15を設ける必要がなく、製造コストを抑制することができる。
また、筒内圧が過大の場合には、過進角など点火異常である蓋然性が高く、そのような場合にはカムシャフト軸受7に大きな負荷がかかると考えられるところ、本実施形態では筒内圧が予め定められた基準値を上回った場合にのみ劣化度が積算されることとしたので、カムシャフト軸受7の受ける応力ないし機械的負荷を劣化度の判定に好適に反映することができる。
なお、本発明の実施形態は、上述の態様のみに限らず、本発明の範囲には、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
例えば、カムチェーン張力は、専用のセンサを設けてカムチェーンの遊び部分の振動周波数を磁気・音波あるいは反射光で直接検出し、振動周波数から張力を算出することで取得してもよい。また、カムチェーン張力は、カムチェーンに歪みゲージ及び電磁誘導式の送信器を取り付け、カムチェーンの近傍に設置した受信器で受信することによって取得してもよい。
また、筒内圧が基準値を超えた場合にのみ荷重ポイントを加算する処理は、第1及び第2実施形態についても適用することができる。劣化度の算出には、温度など他のパラメータを更に考慮してもよい。各種基準値は固定値のほか、エンジンの運転状態を示す各種パラメータに基づいて動的に設定してもよい。警告出力は劣化度に応じた段階的または連続的なものであってもよい。異常出力は警告灯以外のもの、例えば所定のダイアグノーシスメモリへの記録であってもよい。各種パラメータの取得及び/又は劣化度の算出・加算は、環状可撓伝動部材の過負荷が生じうるクランク角範囲のみにおいて行ってもよい。本発明における環状可撓伝動部材はタイミングベルトであってもよく、かかる態様も本発明の範疇に属するものである。
1 エンジン
2 クランクシャフト
3 インテークカムシャフト
4 エキゾーストカムシャフト
6 カムチェーン
7 カムシャフト軸受
12 可動チェーンガイド
13 テンショナ
15 圧力センサ
20 ECU
2 クランクシャフト
3 インテークカムシャフト
4 エキゾーストカムシャフト
6 カムチェーン
7 カムシャフト軸受
12 可動チェーンガイド
13 テンショナ
15 圧力センサ
20 ECU
Claims (3)
- 内燃機関のカムシャフト軸受の劣化度を算出する劣化度算出手段と、
算出された劣化度が予め定められた基準値を上回った場合に異常と判定する判定手段と、
を備えたカムシャフト軸受の劣化判定装置であって、
前記カムシャフトを駆動する環状可撓伝動部材の張力を取得する張力取得手段を更に備え、
前記劣化度算出手段は、前記張力取得手段が取得した環状可撓伝動部材の張力を考慮して前記劣化度を算出することを特徴とするカムシャフト軸受の劣化判定装置。 - 請求項1に記載のカムシャフト軸受の劣化判定装置であって、
前記内燃機関は可変バルブタイミング機構を更に備え、
前記劣化度算出手段は、前記可変バルブタイミング機構の作動量を更に考慮して前記劣化度を算出することを特徴とするカムシャフト軸受の劣化判定装置。 - 請求項1又は2に記載のカムシャフト軸受の劣化判定装置であって、
筒内圧を取得する筒内圧取得手段を更に備え、
前記劣化度算出手段は、前記筒内圧を更に考慮して前記劣化度を算出することを特徴とするカムシャフト軸受の劣化判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010095057A JP2011226338A (ja) | 2010-04-16 | 2010-04-16 | カムシャフト軸受の劣化判定装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190042849A (ko) * | 2017-10-17 | 2019-04-25 | 현대자동차주식회사 | 베어링 소착예방방법 및 차량 |
JPWO2020044865A1 (ja) * | 2018-08-31 | 2021-08-12 | ヤマハ発動機株式会社 | 指標データ出力装置及び指標データ出力方法 |
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2010
- 2010-04-16 JP JP2010095057A patent/JP2011226338A/ja active Pending
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KR102370906B1 (ko) | 2017-10-17 | 2022-03-07 | 현대자동차주식회사 | 베어링 소착예방방법 및 차량 |
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JP7085004B2 (ja) | 2018-08-31 | 2022-06-15 | ヤマハ発動機株式会社 | 指標データ出力装置及び指標データ出力方法 |
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