JP2011220539A - 自家発電式電気ボイラー - Google Patents

Abstract

【課題】燃料を必要としない発電装置を搭載した電気ボイラーを製作する。
【解決手段】ボイラータンク２にバケットコンベア４を設置し、水を十分に溜め加熱していく。やがて、電力熱源３から蒸気が発生し、蒸気が浮力となってバケットコンベア４の動力になり、発電用モーター１のシャフトを回転させる。ここで発電された電力はボイラーへ使われるようにすることで、ボイラータンク２の加熱をし、蒸気の浮力を利用して発電用モーター１を稼動させる。発電用モーター１が十分に稼動しだすと電力熱源３で使われる電力も十分に発電される為、浮力から電力、電力から浮力の循環がなされる。
【選択図】図１

Description

本発明は、発電機能を備えた電気ボイラーに関するものである。

従来のボイラー装置は水を加熱し、温水を作り、蒸気を発生させる装置であるが、電力で水を加熱するボイラーがある。

電力で加熱するボイラー装置は、工業用に留まらず、一般家庭用にも普及している。家庭用に普及している電気ボイラーは別名「電気温水器」とも呼ばれ、お風呂に使ったり、暖房に使ったりできる。

谷下 市松著 「蒸気工学」裳華房出版 １９８９年

ボイラー内の水を加熱するには、電力が必要でその電力は電力会社の供給する電力で加熱する。しかし、その供給される電力は燃料を必要とする為、排気ガス、廃棄物、燃料コストと水の加熱に対する代償が大きい。これを解消するには、ボイラーに発電する装置を取り付け、加熱とともに発電する仕組みを作る必要がある。

本発明は、ボイラータンク内に水を溜め、バケットコンベアを設置し、ボイラータンク内の蒸気を浮力として取り入れ、発電機の動力に変え、電力を供給する。

本発明の自家発電式電気ボイラーは、燃料を必要とせず、排気ガスを排出せず、廃棄物を出さず、燃料を必要としない利点がある。更に、蒸気は蒸気タービンの動力になる為、更なるエネルギーを提供できる可能性を持つ。

図１は本発明の自家発電式電気ボイラーの全体を示した図である。

以下、本発明を具体化した図面の図１に基づいて説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。

発電用モーター１は、本発明の自家発電式電気ボイラーに電力を供給する為に用意されたものである。発電用モーター１があることで、燃料又はガスに頼ることなく、ボイラータンク２内を熱する事が出来る。

ボイラータンク２は、本発明のコンベアバケット４の設置と貯水を目的とする為に用意されたものである。ボイラータンク２があることで、水をボイラータンク２内に溜め、電力熱源３から気化した蒸気を発生させ、蒸気となった泡がコンベアバケット４を押し上げ、発電用モーター１に繋がるシャフトを回転させる事が出来る。

電力熱源３は、本発明の水を加熱させる為に用意されたものである。電力熱源３があることで、火力を使わずに、ボイラータンク２内を加熱することができるようになる。

コンベアバケット４は、本発明の蒸気から浮力を取り入れるために用意されたものである。ボイラータンク２内で加熱された水は、やがて沸点に達し、蒸気となって浮きはじめる。その浮き出す蒸気をコンベアバケット４で受止め、発電用モーター１に動力を伝えるシャフトを回転させる。

図１に示す全体図は、請求項１と請求項２にあげる全体構成である。発電用モーター１で発電された電力を、電力熱源３へ送電し、ボイラータンク２内の水を加熱し続ける。加熱をし続けると電力熱源３から気化した蒸気がボイラータンク２の上方へ向けて浮力を発生させる。上方へ向かう蒸気をコンベアバケット４が受止め、発電用モーター１のシャフトを回転させる。これにより、電力は蒸気の発生により発電され、発電がされれば、蒸気が発生し続け、循環させることができる。

図１にあげる本発明は、自家発電が出来る事が目的だが、初期稼動時はボイラータンク内の水は常温である為、加熱する為のエネルギーが必要になる。これは、電力を他（太陽光、風力、水力）から供給を受けるか、火力による熱源が必要になる。しかし、稼動に必要な熱を電力を備えれば、昼夜問わず、稼動し続ける事が可能になる。

本発明は、以上述べた実施例に限定されるものではない。

本発明は、自家発電式電気ボイラーとあるが、ボイラーの用途は多岐にわたり、従来の使用方法に加え、火力発電又は原子力発電に使われる蒸気タービンの動力に変わる事も考えられ、また、蒸気による動力を得られる為、船舶の推進力にも変わる装置になる可能性を秘めている。

１ 発電用モーター
２ ボイラータンク
３ 電力熱源
４ バケットコンベア

Claims (2)

1. ボイラータンクに、電力で発熱する熱源を有し、熱源に使用する電力はボイラーに設置された装置により、発電する事を特徴に持つ自家発電式電気ボイラー。
2. ボイラータンクに設置したバケットコンベアで蒸気を受け、液中で蒸気が有する浮力を発電のエネルギーに変える事を特徴に持つ請求項１に記載の自家発電式電気ボイラー。