JP2011219065A - タイヤのシミュレーション方法及びシミュレーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンピュータを用いた耐久性能の評価において、より適切な解析を行うことができ、より適切に耐久性能を評価することができるようにすることを課題とする。
【解決手段】タイヤモデル及び路面モデルを解析し、タイヤの変形解析を実行する変形解析工程(ステップS14)と、変形解析工程(ステップS14)での解析結果に基づいて、タイヤを1回転により生じる応力の履歴を取得する応力履歴取得工程(ステップS16)と、取得した応力の履歴に基づいて耐久性能を評価する耐久性能評価工程(ステップS18)と、を含むことで、上記課題を解決する。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンピュータを用いたタイヤの解析に関する。
コンピュータを用いた解析によって構造物の様々な性能を評価し、これに基づいて構造物を設計する手法が提案され、実用化されてきている。例えば、特許文献1には、タイヤの歪の履歴に基づいてタイヤの耐久性能を評価する方法が記載されている。具体的には、特許文献1には、ゴム材と、カーカス、ベルトを含む繊維複合材と、非伸張性のビードコアとが数値解析が可能な要素でモデル化されたタイヤモデルを設定するステップと、少なくとも予め設定されたタイヤモデルの評価対象部について、境界条件に基づき前記タイヤモデルの1回転により生じる歪の履歴を計算するステップと、歪の履歴に基づいてタイヤの耐久性能を評価する評価ステップとを含むシミュレーション方法が記載されている。特許文献1には、このようなシミュレーション方法を用いることで、タイヤの耐久性能を精度よく計算できると記載されている。
特開2003−200722号公報
特許文献1に記載のシミュレーション方法により歪の履歴に基づいた耐久性能を評価することはできるが、このシミュレーション方法を用いて算出した耐久性能と、実際のタイヤの耐久性能とで、結果が異なる場合がある。つまり、タイヤの耐久性能を適切に評価できていない場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コンピュータを用いた耐久性能の評価において、より適切な解析を行うことができ、より適切に耐久性能を評価することができるシミュレーション方法及びシミュレーション装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤのシミュレーション方法は、タイヤモデル及び路面モデルを解析し、タイヤの変形解析を実行する変形解析工程と、前記変形解析工程での解析結果に基づいて、前記タイヤが1回転することにより生じる応力の履歴を取得する応力履歴取得工程と、取得した応力の履歴に基づいて耐久性能を評価する耐久性能評価工程と、を含むことを特徴とする。
ここで、前記応力履歴取得工程は、垂直応力3成分と、せん断応力3成分との6成分の応力の履歴のうち少なくとも1成分を取得することが好ましい。
また、前記耐久性能評価工程は、履歴を計算した成分の応力のうち少なくとも1つの成分に基づいて耐久性能を評価することが好ましい。
また、前記応力履歴取得工程は、応力の履歴として応力の最大振幅を算出することが好ましい。
また、前記応力履歴取得工程は、応力6成分のうち少なくとも2つ以上を用いて計算した応力を前記応力の履歴として算出することが好ましい。
また、前記耐久性能評価工程は、算出された応力の履歴と、予め設定した基準値とを比較して、耐久性指標を算出することが好ましい。
また、前記基準値は、シミュレーション以外で算出される値であることが好ましい。
また、前記変形解析工程は、前記タイヤモデルのうち、前記耐久性能を評価する対象部分を構成する要素を六面体とすることが好ましい。
また、前記変形解析工程は、前記タイヤモデルのうち、前記耐久性能を評価する対象部分を構成する要素に隣接する要素を六面体とすることが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るシミュレーション装置であって、タイヤモデル及び路面モデルを解析し、タイヤの変形解析を実行する変形解析部と、変形解析部での解析結果に基づいて、前記タイヤが1回転することにより生じる応力の履歴を取得する応力履歴取得部と、取得した応力の履歴に基づいて耐久性能を評価する耐久性能評価部と、を含むことを特徴とする。
ここで、前記応力履歴取得部は、垂直応力3成分と、せん断応力3成分との6成分の応力の履歴のうち少なくとも1成分を取得することが好ましい。
また、前記耐久性能評価部は、履歴を計算した成分の応力のうち少なくとも1つの成分に基づいて耐久性能を評価することが好ましい。
また、前記応力履歴取得部は、応力の履歴として応力の最大振幅を算出することが好ましい。
また、前記応力履歴取得部は、応力6成分のうち少なくとも2つ以上を用いて計算した応力を前記応力の履歴として算出することが好ましい。
また、前記耐久性能評価部は、算出された応力の履歴と、予め設定した基準値とを比較して、耐久性指標を算出することが好ましい。
また、前記基準値は、シミュレーション以外で算出される値であることが好ましい。
また、前記変形解析部は、前記タイヤモデルのうち、前記耐久性能を評価する対象部分を構成する要素を六面体とすることが好ましい。
また、前記変形解析部は、前記タイヤモデルのうち、前記耐久性能を評価する対象部分を構成する要素に隣接する要素を六面体とすることが好ましい。
本発明は、コンピュータを用いた耐久性能の評価において、より適切な解析を行うことができ、より適切に耐久性能を評価することができる。
図1は、タイヤの子午断面図である。 図2は、本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法を実行するシミュレーション装置を示す説明図である。 図3は、本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法の手順を示すフローチャートである。 図4は、タイヤモデルの一例を示す斜視図である。 図5は、図4に示すタイヤモデルの子午断面図である。 図6は、タイヤモデルの変形解析の一例を示す図である。 図7−1は、図6に示す変形解析に基づいて応力履歴を算出した結果を示す模式図である。 図7−2は、図6に示す変形解析に基づいてひずみ履歴を算出した結果を示す模式図である。 図8は、タイヤモデルに設定される所定の経路を示す斜視図である。 図9は、本実施形態に係るタイヤモデルを踏面側から見た一部平面図である。 図10は、タイヤモデルの変形解析の一例を示す図である。 図11−1は、図10に示す変形解析例の結果を示す模式図である。 図11−2は、図10に示す変形解析例の結果を示す模式図である。 図12は、タイヤに作用する各方向のひずみ振幅を示す説明図である。 図13は、タイヤに作用する各方向の応力振幅を示す説明図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の発明を実施するための形態(以下実施形態という)の内容によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に説明する構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。
図1は、タイヤの子午断面図である。タイヤ1は、回転軸(Y軸)を中心として回転する環状構造体であり、中心軸の周りに、周方向に向かって同様の形状の子午断面が展開される。図1に示すように、タイヤ1の子午断面には、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4、ビードコア5が現れている。タイヤ1は、母材であるゴムを、補強材であるカーカス2、ベルト3、あるいはベルトカバー4等の補強コードによって補強した複合材料の構造体である。ここで、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4等の、金属繊維や有機繊維等のコード材料で構成される補強コードの層をコード層という。
カーカス2は、タイヤ1に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たす強度メンバーであり、その内圧によって荷重を支え、走行中の動的荷重に耐えるようになっている。ベルト3は、キャップトレッドとカーカス2との間に配置されたゴム引きコードを束ねた補強コードの層である。なお、バイアスタイヤの場合にはブレーカと呼ぶ。ラジアルタイヤにおいて、ベルト3は形状保持及び強度メンバーとして重要な役割を担っている。
ベルト3の踏面G側には、ベルトカバー4が配置されている。ベルトカバー4は、例えば有機繊維材料を層状に配置したものであり、ベルト3の保護層としての役割や、ベルト3の補強層としての役割を持つ。ビードコア5は、内圧によってカーカス2に発生するコード張力を支えているスチールワイヤの束である。ビードコア5は、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4及びトレッドとともに、タイヤ1の強度部材となる。キャップトレッド6の踏面G側には、溝7が形成される。これによって、雨天走行時の排水性を向上させる。また、タイヤ1の側部はサイドウォール8と呼ばれており、ビードコア5とキャップトレッド6との間を接続する。また、キャップトレッド6とサイドウォール8との間はショルダー部Shである。
次に、本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法を実行する装置について説明する。図2は、本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法を実行するシミュレーション装置を示す説明図である。本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法は、図2に示すシミュレーション装置50によって実現できる。図2に示すように、シミュレーション装置50は、処理部52と記憶部54とで構成される。また、このシミュレーション装置50には、入出力装置51が電気的に接続されており、ここに備えられた入力手段53でタイヤモデルを構成するゴムの物性値や補強コードの物性値、あるいは変形解析における境界条件等を処理部52や記憶部54へ入力する。また、シミュレーション装置50は、入出力装置51の表示手段55に算出結果、入力結果等、種々の情報を表示させる。
ここで、入力手段53には、キーボード、マウス等の入力デバイスを使用することができる。記憶部54には、タイヤの変形解析や本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法を含むコンピュータプログラムが格納されている。ここで、記憶部54は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、又はフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
また、上記コンピュータプログラムは、コンピュータシステムにすでに記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、種々のタイヤのシミュレーション方法を実現できるものであってもよい。また、処理部52の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより構造物の変形解析や本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法を実行してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
処理部52は、モデル作成部52aと、変形解析部52bと、応力算出部52cと、耐久性能評価部52dとを含む。モデル作成部52aは、変形解析に供する解析モデルを作成して、記憶部54に格納する。変形解析部52bは、モデル作成部52aが作成した解析モデルを記憶部54から読み出し、所定の条件の下で変形解析を実行する。応力算出部52cは、変形解析部52bで実行した変形解析により算出したタイヤの変形に基づいて、タイヤに作用する応力の算出を実行する。耐久性能評価部52dは、応力算出部52cで算出したタイヤに作用する応力に基づいて、タイヤの耐久性能の評価を実行する(つまり、タイヤの耐久性能の評価を算出、検出する)。
処理部52は、例えば、メモリ及びCPU(Central Processing Unit)により構成されている。変形解析時においては、モデル作成部52aが作成した解析モデルや入力データ等に基づいて、処理部52が前記プログラムを処理部52に組み込まれたメモリに読み込んで演算する。その際に処理部52は、記憶部54へ演算途中の数値を適宜格納し、また記憶部54へ格納した数値を取り出して演算を進める。なお、この処理部52は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアによって、その機能を実現するものであってもよい。
ここで、表示手段55には、液晶表示装置やCRT(Cathode Ray Tube)等を使用することができる。また、シミュレーションの結果や、シミュレーションの条件等は、必要に応じて設けられた印刷機により、紙等の被記録媒体に出力することもできるので、表示手段55として印刷機を用いてもよい。ここで、記憶部54は、他の装置(例えばデータベースサーバ)内にあってもよい。例えば、シミュレーション装置50は、入出力装置51を備えた端末装置から通信により処理部52や記憶部54にアクセスするものであってもよい。
次に、本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法を説明する。なお、本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法は、上述したシミュレーション装置により実現できる。図3は、本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法の手順を示すフローチャートである。図4は、タイヤモデルの一例を示す斜視図である。図5は、図4に示すタイヤモデルの子午断面図である。本実施形態に係るタイヤのシミュレーション方法を実行するにあたり、ステップS12で、図2に示すシミュレーション装置50のモデル作成部52aは、タイヤの解析モデル(以下タイヤモデルという)10を作成する。なお、シミュレーションの条件として、タイヤモデルに加え、タイヤが接地する路面の解析モデルも作成する。なお、解析モデルとは、コンピュータを用いて数値解析可能なモデルであり、数学的モデルや数学的離散化モデルを含む。
タイヤモデル10は、有限要素法や有限差分法等の数値解析手法を用いて変形解析を行うために用いるモデルである。例えば、本実施形態では、タイヤモデル10の変形解析に有限要素法(Finite Element Method:FEM)を使用するので、タイヤモデル10は、有限要素法に基づいて作成される。なお、本実施形態に係る変形解析に適用できる解析手法は有限要素法に限られず、有限差分法(Finite Differences Method:FDM)や境界要素法(Boundary Element Method:BEM)等も使用できる。また、境界条件等によって最も適当な解析手法を選択し、又は複数の解析手法を組み合わせて使用することもできる。なお、有限要素法は、構造解析に適した解析手法なので、特にタイヤのような構造体に対して好適に適用できる。
モデル作成部52aは、ステップS12として、環状構造体であるタイヤを、複数かつ有限個の要素E1、E2・・・Enに分割して、図4、図5に示すようなタイヤモデル10を作成する。複数の要素E1、E2・・・Enは、それぞれ複数の節点で構成される。本実施形態では、タイヤモデル10は図4に示すような3次元形状の解析モデルとなる。なお、図5は、タイヤモデル10の回転軸(Y軸)を含み、かつ前記回転軸(Y軸)に平行な平面でタイヤモデル10を切った場合の断面(子午断面)10miを示す。タイヤモデル10は、図5に示す子午断面10miにおいても、複数の要素Ei1、Ei2・・Einで構成されており、それぞれ複数の節点で構成されている。
タイヤモデル10を構成する要素は、例えば、3次元体では四面体ソリッド要素、五面体ソリッド要素、六面体ソリッド要素等のソリッド要素や三角形シェル要素、四角形シェル要素等のシェル要素、面要素等、コンピュータで取り扱い得る要素とすることが望ましい。このようにして分割された要素は、解析の過程においては、3次元モデルでは3次元座標や円筒座標を用いて逐一特定される。
処理部52は、ステップS12でタイヤモデル10を作成したらステップS14へ進む。シミュレーション装置50の処理部52が備える変形解析部52bは、ステップS14として、ステップS12で作成されたタイヤモデル10の変形解析を実行する。なお、変形解析は、設定されている解析条件に基づいて実行される。解析条件は、例えば、図2に示す入出力装置51の入力手段53を介して入力されて、記憶部54に格納される。変形解析部52bは、解析条件が設定されたら、タイヤモデル10の変形解析を実行する。
ここで、タイヤのような回転体を変形解析の対象とする場合、変形解析としては、タイヤモデル10と平面あるいは曲面との静的、動的な接触解析、荷重や内圧を解析モデルに負荷した場合の変形解析、解析モデルが平面あるいは曲面と接触した状態での転動解析(動的転動解析や定常輸送解析)がある。
ここで、定常輸送解析について説明する。タイヤ1の変形解析において、一般的に使用されているラグランジュ定式化を用いると、物体を構成する材料を基準として変形が表現される。回転しているタイヤの変形解析において、ラグランジュの定式化を用いると、変形を表現する各ポイントが回転にともなって常に移動するため、定常的な回転の解析においてさえ、非定常な解析として取り扱う必要がある。また、回転接触をともなう解析では、回転物全体にわたって細かな要素分割が必要になるため、解析モデルの規模が大きくなり、その結果計算に時間を要してしまう。
定常輸送解析では、回転軸に基準座標系が取り付けられる。このようにすることで、タイヤ(回転体)の中身(物体)は、フレームの中を通って回転するが、フレームそのものは回転しないように観測される。すなわち、定常的な回転時には、観測者は固定されたポイントを常に見ていることになるので、時間依存の問題を取り除き、定常状態の解析として取り扱うことができるようになる。
したがって、定常輸送解析における基準座標系で定式化された有限要素メッシュには、大きな剛体回転は生じない。このことは、回転接触の問題で、接触領域だけ詳細な要素分割が必要となることを意味する。定常輸送解析における上記の取り扱いは、ラグランジュの定式化と、オイラーの定式化との混合と見ることができる。ここで、これらは、空間を基準にしたオイラー定式化による剛体回転、及び材料(物体)を基準にしたラグランジュ定式化による回転する剛体に沿って測定された(剛体回転と相対的に測られる)変形である。
図6は、タイヤモデルの変形解析の一例を示す図である。図6に示すように、タイヤモデル10を路面モデルLMに接触させて、所定の荷重Wをタイヤモデル10(より具体的には、タイヤモデル10の回転軸(Y軸))に負荷した状態で変形解析を実行した場合を考える。図6に示すように、回転軸(Y軸)を中心とした中心角θの大きさでタイヤモデル10の周方向(矢印Cで示す方向、以下タイヤ周方向という)の位置を表し、Z軸の反路面モデル側の位置をθ=0、2π(rad)、路面モデルLMと接する位置をθ=π(rad)とする。
タイヤモデル10に対して変形解析が終了したら、変形解析部52bは、結果を記憶部54へ格納する。シミュレーション装置50は、ステップS14でタイヤの変形解析が終了したら、ステップS16として、応力の履歴を算出する。以下、応力の履歴の算出方法の一例を説明する。図7−1は、図6に示す変形解析に基づいて応力履歴を算出した結果を示す模式図であり、図7−2は、図6に示す変形解析に基づいてひずみ履歴を算出した結果を示す模式図である。図8は、タイヤモデルに設定される所定の経路を示す斜視図である。図9は、本実施形態に係るタイヤモデルを踏面側から見た一部平面図である。なお、以下では、応力の履歴に加え、ひずみの履歴も算出しているが、シミュレーション装置50は、少なくとも応力の履歴を算出すればよい。
シミュレーション装置50は、上述した変形解析を実行することで、変形解析の結果から、例えば、図7−1に示すように、タイヤモデル10の踏面における径方向の応力σの履歴を算出することができる。また、シミュレーション装置50は、必要に応じて、図7−2に示すようにひずみεの履歴も算出することができる。タイヤモデル10の踏面における径方向の応力σ、及びひずみεは、タイヤモデル10のθ=0からθ=πの位置に向かって増加し、θ=π、すなわち、タイヤモデル10の接地部中心の位置で最大となる。そして、θの増加とともに前記応力σ、及びひずみεは減少し、θ=0、2πの位置で最も小さくなる。
なお、本実施形態では、路面の解析モデルとして、図8、図9に示すように、タイヤ周方向に向かって複数の異なる経路(仮想の経路)R1、R2を設定することができる。ここで、経路R1、R2の長さは、タイヤモデル10の一周分(θ=0〜2π)である。経路R1、R2がタイヤモデル10の踏面に設定されている場合、経路R1、R2における径方向の応力σ、及びひずみεは、タイヤ周方向に向かって図7−1、図7−2に示すように変化する。
したがって、経路R1、R2においては、経路R1に存在する異なる要素El1、El2・・・Eln、経路R2に存在する異なる要素Em1、Em2・・・Emnの径方向の応力σ、ひずみεは、タイヤ周方向に向かって図7−1、図7−2に示すように変化する。なお、要素の変形及び応力は、当該要素に含まれる積分点における物理量の値、あるいは積分点における物理量の値から算出される当該要素の代表値である。
なお、上記説明において、経路R1、R2について応力(またはひずみ)を求めたが、シミュレーション装置50は、タイヤモデル10の子午断面10mi内の所定領域(子午断面10miの全領域も含む)に設定されたすべての経路について求める。例えば、ある子午断面10mi内の所定領域に存在するすべての要素に対して経路を設定した場合には、設定されたすべての経路について変形と応力の履歴が求められる。
また、タイヤモデル10に設定される経路R1、R2は、タイヤ周方向に向かうが、経路R1、R2は、必ずしもタイヤモデル10の回転軸と直交する平面と平行でなくてもよい。例えば、タイヤのキャップトレッドに形成される溝は、タイヤ周方向に向かって傾斜したり曲がったりしているが、このような溝の溝底における空間変化情報を求める場合には、溝に沿って経路が設定される。また、タイヤを構成する補強材、例えば、図1に示すカーカス2やベルト3等の空間変化情報を求める場合、これらに沿って経路が設定されてもよい。
ここで、図7−1から図9に示す例では、タイヤを一回転させることで生じる応力の履歴を算出したが、さらに、時間成分との関係を加味しても良い。つまり、タイヤの回転速度との関係について加味しても良い。
図10は、タイヤモデルの変形解析の一例を示す図である。図11−1、図11−2は、図10に示す変形解析例の結果を示す模式図である。時間変化情報は、タイヤモデル10を構成する少なくとも2個の要素の物理量の時間変化に基づいて、それぞれの要素に対して求められる。少なくとも2個の要素は、例えば、図5に示す子午断面10mi内に存在する2個の要素である。
図10は、路面モデルLMに接地させたタイヤモデル10をRo方向に回転角速度θr(rad/s)で回転させることにより、タイヤモデル10を転動解析する例を示している。反路面モデル側のZ軸上に存在するタイヤモデル10の子午断面10miに存在する踏面の要素が、タイヤモデル10を1周(一回転)させることにより経験した変形に起因する物理量の変化は、図11−1、図11−2のようになる。ここで、図11−1は、タイヤモデル10の径方向における応力σの変化を示し、図11−2は、タイヤモデル10の径方向におけるひずみεの変化を示す。
図11−1、図11−2に示すように、タイヤモデル10が1周転動する間に路面モデルLMと接触するとき(時間t=π/θr)に、子午断面10miの踏面の要素の径方向における応力σ及びひずみεは最大となる。本実施形態において、時間変化情報(つまり、履歴)は、例えば、少なくとも2個の要素の物理量の時間変化に基づいて求められるものであり、例えば、図5に示す子午断面10miに存在する異なる要素の物理量の最大値や最小値、平均値(所定時間、例えば、タイヤモデルが1周(一回転)する時間における要素の物理量の積分値を、所定時間で除したもの)、振幅(最大値と最小値との差)等である。
ここで、物理量が応力である場合、子午断面10miに存在する要素の応力の最大値σmaxや最小値σmin、平均値σave、振幅Δσ(=σmax−σmin)等が応力の履歴になる。
なお、図11−1には、タイヤの径方向の応力のみを示したが、シミュレーション装置50は、応力として、6つの成分を算出することができる。具体的には、タイヤモデルの要素に対して、径方向を1、幅方向(タイヤの回転軸と平行な方向)を2、タイヤ周方向を3とすると、径方向の成分(11成分)、幅方向の成分(22成分)を示し、周方向の成分(33成分)、要素Eの周方向と直交する面内におけるせん断の成分(12成分)、要素Eの幅方向と直交する面内におけるせん断の成分(13成分)、要素Eの径方向と直交する面内におけるせん断の成分(23成分)の6つの成分の履歴を算出することができる。つまり、3つの垂直応力の履歴と、3つのせん断応力の履歴を算出することができる。シミュレーション装置50は、以上のようにして、タイヤが一回転することで生じる応力の履歴を算出することができる。
シミュレーション装置50は、ステップS16で応力の履歴を算出したら、ステップS18として、耐久性能評価部52dによって、算出した応力の履歴から耐久性(耐久性能)の評価を実行する。具体的には、図11−1に示す応力の履歴から、予め設定されている評価対象の応力の履歴を抽出する。その後、耐久性能評価部52dは、抽出した応力の履歴に基づいて、耐久性能を算出する。シミュレーション装置50は、耐久性能を算出したら、表示手段55に表示させる。
具体的には、シミュレーション装置50は、抽出した応力の履歴と、基準値とを比較し、比較結果から耐久性能を算出する。ここで、基準値としては、予め設定されている数値等を用いることができる。なお、耐久性能は、種々の値で算出することができ、例えば、安全係数(安全率)がある。また、上記実施形態では、応力の履歴と基準値とを比較したが、応力の履歴に基づいて、許容負荷や、許容使用状態を算出し、許容負荷や、許容使用状態を耐久性能として評価してもよい。
シミュレーション装置50は、以上のように、算出したタイヤの一回転の応力の履歴に基づいて、耐久性能を評価することで、タイヤの耐久性能をより適切に評価することができる。なお、タイヤの一回転の応力の算出方法は、上述したように種々の方法を用いることができる。
なお、シミュレーション装置50は、ステップS16で履歴を算出する応力としては、真応力、公称応力等種々の応力を用いることができる。
また、タイヤのゴム材料を解析対象とする場合は、上述したように、6成分の応力の履歴を算出することが好ましい。また、タイヤの補強材を解析対象とする場合は、補強材の配向方向の成分の応力の履歴と当該配向方向に垂直な方向の成分の応力の履歴を算出することが好ましい。これにより、耐久性能をより適切に評価することができる。なお、補強材は、一定方向の応力は、影響が小さいため、補強材の配向方向の成分の応力の履歴と当該配向方向に垂直な方向の成分の応力を算出し、その履歴に基づいて耐久性能を評価することで、少ない計算量で適切に耐久性能を評価することができる。
また、シミュレーション装置50は、上述したように6成分の全ての応力の履歴を算出することで、耐久性能の算出精度をより高くすることができるが、少なくとも1成分の応力の履歴に基づいて、耐久性能を算出すればよい。なお、シミュレーション装置50は、2成分以上の応力の履歴に基づいて、耐久性能を算出することがより好ましい。
また、6成分の応力のうち、耐久性能の評価対象とする成分を、必要に応じて切り替えるようにすることが好ましい。つまり、耐久性能の評価の対象とする成分を種々の設定にできることが好ましい。これにより、特定の破壊モードに対する耐久性能を評価することができ、所望の破壊モードに対する耐久性能を評価することができる。
また、シミュレーション装置50は、応力の履歴として、応力の最大振幅を算出し、応力の最大振幅に基づいて、耐久性能を評価することが好ましい。ここで、応力の最大振幅とは、タイヤを一回転させたときに発生する応力の最大値と最小値との差である。このように応力の最大振幅を応力の履歴として用いることで、転動時の物理量(応力)の変化を評価することが可能となる。
なお、基準値には、シミュレーション以外の手段で取得する物理量を用いることが好ましい。例えば、物理量としては、材料毎に規定されている破断強度がある。このように破断強度と、算出された応力の履歴との比を算出することで、耐久性能を指標(例えば安全係数)で算出することができる。以上のように、基準値として、シミュレーション以外の手段で取得する物理量を用いることで、実際に他の試験等で使用されている種々の値を基準値として用いることができ、より利用価値の高い耐久性能を算出することができる。
また、破断強度等の強度の指標として用いられている値を基準として、タイヤの耐久性能を評価することで、どの位置が故障しやすいかを算出することができる。つまり、各要素またはパーツ毎に適正な基準値を設定することができ、箇所ごとの比較を容易に行うことができる。また、共通の基準を用いること(例えば、安全係数で耐久性能を評価すること)で、タイヤ間での耐久性能の比較を行うことができる。
また、シミュレーション装置50は、応力の最大値、応力の最小値、最大主応力の最大値のいずれか1つを応力の履歴として、耐久性能を評価するようにしてもよい。応力の最大値を用いることで、相当応力に対する耐久性能を評価することができ、応力の最小値を用いることで静水圧に対する耐久性能を評価することができ、最大主応力の最大値を用いることで、主応力に対する耐久性能を評価することができる。このように、応力の履歴として用いる対象を種々の設定とすることで、種々の破壊モードに対する耐久性能を評価することができる。例えば、静水圧を評価できることで、ボイドによる破壊に対する耐久性能を評価することができ、主応力を評価できることで、破断に対する耐久性能を評価することができる。なお、応力の6成分の最大振幅の総和に基づいて、耐久性能を評価しても良い。このように、応力の6成分の最大振幅の総和を用いることで、タイヤ全体としての耐久性能を評価することができる。
また、シミュレーション装置50は、タイヤモデル10のうち、耐久性能を評価する対象部分を構成する要素を、六面体ソリッド要素として、変形解析及び応力の履歴を算出することが好ましい。このように、耐久性能を評価する対象を六面体の要素として、解析を行うことで、耐久性能をより適正に評価することができる。つまり、要素を六面体で分割することで、上述した6方向の応力を適切に算出することが可能となり、応力の履歴もより適切に算出することができる。これにより、耐久性能をより適切に評価することができる。
さらに、シミュレーション装置50は、タイヤモデル10のうち、耐久性能を評価する対象部分を構成する要素に隣接する要素も六面体ソリッド要素として、変形解析及び応力の履歴を算出することが好ましい。このように、評価対象の要素に隣接する要素も六面体とすることで、耐久性能をより適切に評価することができる。なお、シミュレーション装置50は、耐久性能をより適切に評価できるため、耐久性能を評価する対象部分を構成する要素に隣接する全ての要素、つまり26個の要素の全てを六面体にすることが好ましい。なお、隣接する要素は、六面体の要素の縦、横、斜めに配置されている要素である。
以下、解析例を用いてシミュレーション装置及びシミュレーション方法をより具体的に説明する。なお、本解析例では、235/50R 17で、内圧が230kPa、5.0kNの荷重が負荷されたタイヤを解析の対象とした。なお、本解析例では、比較対象となるひずみの履歴と、本実施形態に係る応力の履歴を算出した。タイヤを解析した結果を図12及び図13に示す。ここで、図12は、タイヤに作用する各方向のひずみ振幅を示す説明図であり、図13は、タイヤに作用する各方向の応力振幅を示す説明図である。また、図12及び図13では、径方向を1、幅方向(タイヤの回転軸と平行な方向)を2、タイヤ周方向を3とする。
ここで、図12に示す画像80aは、径方向の成分(11成分)のひずみの履歴を示す画像(LE11)であり、画像80bは、周方向と直交する面内におけるせん断の成分(12成分)のひずみの履歴を示す画像(LE12)であり、画像80cは、幅方向と直交する面内におけるせん断の成分(13成分)のひずみの履歴を示す画像(LE13)であり、画像80dは、幅方向の成分(22成分)のひずみの履歴を示す画像(LE22)であり、画像80eは、径方向と直交する面内におけるせん断の成分(23成分)のひずみの履歴を示す画像(LE23)であり、画像80fは、周方向の成分(33成分)のひずみの履歴を示す画像(LE33)である。
図12に示す画像80aから画像80fは、それぞれ、ひずみの履歴として各方向のひずみの振幅の大きさを算出し、振幅の大きさを色で表した画像である。なお、ひずみの振幅は、要素毎に算出する。図12に示す算出結果では、13成分のひずみが他の成分よりも大きく算出され、特に、タイヤのサイドウォール部分のひずみの振幅が大きくなった。なお、図12では、黒の斑点部分がひずみの振幅が大きく算出された部分である。
次に、図13に示す画像90aは、径方向の成分(11成分)の応力の履歴を示す画像(S11)であり、画像90bは、周方向と直交する面内におけるせん断の成分(12成分)の応力の履歴を示す画像(S12)であり、画像90cは、幅方向と直交する面内におけるせん断の成分(13成分)の応力の履歴を示す画像(S13)であり、画像90dは、幅方向の成分(22成分)の応力の履歴を示す画像(S22)であり、画像90eは、径方向と直交する面内におけるせん断の成分(23成分)の応力の履歴を示す画像(S23)であり、画像90fは、周方向の成分(33成分)の応力の履歴を示す画像(S33)である。
図13に示す画像90aから画像90fも、図12の画像と同様に、それぞれ、応力の履歴として各方向の応力の振幅の大きさを算出し、振幅の大きさを色で表した画像である。なお、応力の振幅も、要素毎に算出する。図13に示す算出結果では、11成分(画像90a)、22成分(画像90d)、33成分(画像90f)のビード部周りの応力の振幅が、他の部分の振幅よりも大きくなった。なお、図13でも、黒の斑点部分が応力の振幅が大きく算出された部分である。
以上のように、同様の条件でもひずみの振幅(ひずみの履歴)を算出した場合と、応力の振幅(応力の履歴)を算出した場合とでは、振幅が大きくなる部分の位置が異なる位置となる。このように、算出結果が異なるため、ひずみの振幅で耐久性能を評価した場合と、応力の振幅で耐久性能を評価した場合とでは、耐久性能の評価結果が異なる。
ここで、シミュレーション装置50は、図13に示す応力の振幅の算出結果から耐久性能を評価する。解析例では、235/50R 17で、内圧が230kPaのタイヤに、5.0kNの荷重を負荷した条件(荷重条件A)についての耐久性の評価と、235/50R 17で、内圧が230kPaのタイヤに、5.5kNの荷重を負荷した条件(荷重条件B)についての耐久性の評価とを行った。なお、荷重条件Aの評価と、荷重条件Bの評価とは、負荷する荷重が異なるのみでその他の条件(タイヤの種類等)は、同一とする。また、比較のために、図12に示すようなひずみの振幅の算出結果に基づいた耐久性能の評価も行った。
ここで、本実施形態では、実際の実験による耐久性能の試験も行った。なお、実験結果は、転動時に空気圧(内圧)を一定とし、荷重条件A(荷重5.0kN)とした場合と、荷重条件B(荷重5.5kN)とした場合とで試験(耐久試験)を行った。なお、耐久試験では、それぞれの荷重条件でタイヤを転動させ続け、タイヤに故障が発生するまでの時間(走行距離)を評価した。また、上記のような実際の試験を行い、試験により故障が発生した位置を、耐久性能の評価対象の位置とした。つまり、耐久性能の評価の対象を、故障発生位置のひずみ振幅(最大振幅)と、応力振幅(最大振幅)とした。なお、本試験では、タイヤのビード周りが故障した。
応力振幅に基づいて行った耐久性能の評価の結果を下記表1に示す。なお、本耐久性能の試験の結果は、荷重条件Aで行った耐久性能の評価結果を100として、荷重条件Bで行った耐久性能の評価結果を算出した。なお、数値が低い場合は、耐久性能がより低く、数値が高い場合は、耐久性能がより高くなる。
Figure 2011219065
表1に示すように、応力振幅による耐久性能の評価結果は、荷重条件Aでの評価結果が100、荷重条件Bでの評価結果が85であるのに対して、ひずみ振幅による耐久性能の評価結果は、荷重条件Aでの評価結果が100、荷重条件Bでの評価結果が102であった。つまり、応力振幅で評価した結果では、荷重条件Aでの評価結果の方が荷重条件Bでの評価結果よりも耐久性能が高いとされたのに対し、ひずみ振幅で評価した結果では、荷重条件Bでの評価結果方が荷重条件Aでの評価結果よりも耐久性能が高いとされた。
これに対して、実際の実験結果では、荷重条件Aでの評価結果が100、荷重条件Bでの評価結果が90であった。つまり、荷重条件Aでの評価結果の方が荷重条件Bでの評価結果よりも耐久性能が高かった。これにより、応力振幅による耐久性能試験の評価の方が、より精度の高い評価ができていることがわかる。
以上のように、本発明に係るタイヤのシミュレーション方法及びシミュレーション装置は、コンピュータを用いたタイヤの性能の判定に用いることに適している。
1 タイヤ
10 タイヤモデル
10mi 子午断面
50 シミュレーション装置
51 入出力装置
52 処理部
52a モデル作成部
52b 変形解析部
52c 応力算出部
52d 耐久性能評価部
53 入力手段
54 記憶部
55 表示手段

Claims (18)

  1. タイヤモデル及び路面モデルを解析し、タイヤの変形解析を実行する変形解析工程と、
    前記変形解析工程での解析結果に基づいて、前記タイヤが1回転することにより生じる応力の履歴を取得する応力履歴取得工程と、
    取得した応力の履歴に基づいて耐久性能を評価する耐久性能評価工程と、
    を含むことを特徴とするタイヤのシミュレーション方法。
  2. 前記応力履歴取得工程は、垂直応力3成分と、せん断応力3成分との6成分の応力の履歴のうち少なくとも1成分を取得することを特徴とする請求項1に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  3. 前記耐久性能評価工程は、履歴を計算した成分の応力のうち少なくとも1つの成分に基づいて耐久性能を評価することを特徴とする請求項2に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  4. 前記応力履歴取得工程は、応力の履歴として応力の最大振幅を算出することを特徴とする請求項2または3に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  5. 前記応力履歴取得工程は、応力6成分のうち少なくとも2つ以上を用いて計算した応力を前記応力の履歴として算出することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  6. 前記耐久性能評価工程は、算出された応力の履歴と、予め設定した基準値とを比較して、耐久性指標を算出することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  7. 前記基準値は、シミュレーション以外で算出される値であることを特徴とする請求項6に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  8. 前記変形解析工程は、前記タイヤモデルのうち、前記耐久性能を評価する対象部分を構成する要素を六面体とすることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  9. 前記変形解析工程は、前記タイヤモデルのうち、前記耐久性能を評価する対象部分を構成する要素に隣接する要素を六面体とすることを特徴とする請求項8に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  10. タイヤモデル及び路面モデルを解析し、タイヤの変形解析を実行する変形解析部と、
    変形解析部での解析結果に基づいて、前記タイヤが1回転することにより生じる応力の履歴を取得する応力履歴取得部と、
    取得した応力の履歴に基づいて耐久性能を評価する耐久性能評価部と、
    を含むことを特徴とするシミュレーション装置。
  11. 前記応力履歴取得部は、垂直応力3成分と、せん断応力3成分との6成分の応力の履歴のうち少なくとも1成分を取得することを特徴とする請求項10に記載のシミュレーション装置。
  12. 前記耐久性能評価部は、履歴を計算した成分の応力のうち少なくとも1つの成分に基づいて耐久性能を評価することを特徴とする請求項11に記載のシミュレーション装置。
  13. 前記応力履歴取得部は、応力の履歴として応力の最大振幅を算出することを特徴とする請求項11または12に記載のシミュレーション装置。
  14. 前記応力履歴取得部は、応力6成分のうち少なくとも2つ以上を用いて計算した応力を前記応力の履歴として算出することを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  15. 前記耐久性能評価部は、算出された応力の履歴と、予め設定した基準値とを比較して、耐久性指標を算出することを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  16. 前記基準値は、シミュレーション以外で算出される値であることを特徴とする請求項15に記載のシミュレーション装置。
  17. 前記変形解析部は、前記タイヤモデルのうち、前記耐久性能を評価する対象部分を構成する要素を六面体とすることを特徴とする請求項10から16のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  18. 前記変形解析部は、前記タイヤモデルのうち、前記耐久性能を評価する対象部分を構成する要素に隣接する要素を六面体とすることを特徴とする請求項17に記載のシミュレーション装置。
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