JP2011218577A - 濃度補正方法、及び、印刷装置 - Google Patents

濃度補正方法、及び、印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクジェットプリンターで白インクを噴出して印刷を行う場合に、白インク
を廃棄することなく、均一な濃度の印刷を実現する。
【解決手段】 顔料が沈降するインクをノズルから媒体に噴出してドットを形成させる印
刷装置で、前記ノズルを用いて印刷が行われなかった期間の長さと、前記ノズルから噴出
されるインクの量との関係から、前記ノズルから噴出されるインクの濃度を予測し、ノズ
ルから噴出されるインクの濃度に対応した補正係数を算出する補正テーブルに基づいて、
予測された前記インクの濃度に応じた補正係数を適用することで、前記所定のノズルによ
って形成されるドットの量を補正する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、濃度補正方法、及び、印刷装置に関する。
ノズルから液体を噴出して媒体上にインク滴(ドット)を着弾させることで記録を行う
印刷装置が知られている。このような印刷装置で白インクを用いて印刷を行うことがある
が、白インクの顔料成分は溶媒に対する比重が1以上のものが一般的であり、重力による
沈降が生じやすい。印刷時において、インク供給路内などで白インクの顔料成分の沈降が
生じると、顔料成分が沈降した部分ではインク濃度が高くなり、逆に顔料成分が少なくな
った部分ではインク濃度が低くなる。このようにインク供給路内で白インクの濃度が変化
すると、ノズルから噴出される白インクの濃度が均一にならないため、印刷される画像に
濃度ムラが発生し、良好な画像を得ることが難しくなる。
そこで、インク供給路内における白インク顔料の沈降の問題を改善するために、白イン
クの噴出口にかかる負圧を他のインクの噴出口にかかる負圧よりも強くすることで、イン
ク供給路内に沈降している白インク顔料の粒子を取り除く方法が提案されている(例えば
特許文献1)。
特開2005−153514号公報
特許文献1の方法によれば、インク供給路内に沈降している白インク顔料が取り除かれ
るため、均一濃度の白インクを噴出することができるようになる。一方で、特許文献1の
方法では、インク供給路内のインクを強い負圧により吸引して除去しているが、除去され
た白インクはそのまま廃棄されることから、経済的・資源的な無駄が多くなるという問題
がある。
本発明では、インクジェットプリンターで白インクを噴出して印刷を行う場合に、白イ
ンクを廃棄することなく、均一な濃度の印刷を実現することを目的としている。
上記目的を達成するための主たる発明は、顔料が沈降するインクをノズルから媒体に噴
出してドットを形成させる印刷装置で、前記ノズルを用いて印刷が行われなかった期間の
長さと、前記ノズルから噴出されるインクの量との関係から、前記ノズルから噴出される
インクの濃度を予測し、ノズルから噴出されるインクの濃度に対応した補正係数を算出す
る補正テーブルに基づいて、予測された前記インクの濃度に応じた補正係数を適用するこ
とで、前記所定のノズルによって形成されるドットの量を補正する、ことを特徴とする濃
度補正方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の構成を示すブロック図である。 本実施形態のプリンターの構成を説明する図である。 ヘッドの構造を説明するための断面図である。 ヘッドユニットにおけるノズルの配置を示す図である。 ピエゾ素子PZTの動作を定める駆動信号COMの例を示す図である。 図6Aは、駆動パルスの最大電位差Vhを大きくした場合(Vhl)の駆動信号COMの例を示す図である。図6Bは、駆動パルスの最大電位差Vhを小さくした場合(Vhs)の駆動信号COMの例を示す図である。 プリンタードライバーが行う印刷制御のフローを表す図である。 インク供給パイプ内で白インク顔料粒子の沈降が生じた場合の影響を説明する図である。 放置時間・インク噴出量・噴出されたインク濃度の相関関係を求めるためのフローを表す図である。 インク濃度と明度(L*)の関係を求める際に印刷されるテストパターンの例を示す図である。 所定の階調値におけるインク濃度と明度(L*)との関係を表す 放置時間・インク噴出量・明度(L*)の相関関係を求める際に印刷されるテストパターンの例を示す図である。 インク噴出量と明度(L*)との関係を表す図である。 放置時間を変えながら測定した結果得られるインク噴出量と明度(L*)との関係を表す図である。 補正テーブルを作成するためのフローを表す図である。 テストパターンから測定した階調値と明度(L*)との関係を示す図である。 インク濃度毎の補正係数を算出するため方法を説明する図である。 補正テーブルの例を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
顔料が沈降するインクをノズルから媒体に噴出してドットを形成させる印刷装置で、前
記ノズルを用いて印刷が行われなかった期間の長さと、前記ノズルから噴出されるインク
の量との関係から、前記ノズルから噴出されるインクの濃度を予測し、ノズルから噴出さ
れるインクの濃度に対応した補正係数を算出する補正テーブルに基づいて、予測された前
記インクの濃度に応じた補正係数を適用することで、前記所定のノズルによって形成され
るドットの量を補正する、ことを特徴とする濃度補正方法。
このような補正値取得方法によれば、インクジェットプリンターで白インクを噴出して
印刷を行う場合に、白インクを廃棄することなく、均一な濃度の印刷を実現することがで
きる。
かかる補正値取得方法であって、(A)標準のインク濃度である第1インク濃度、前記
第1インク濃度よりもインク濃度が高い第2インク濃度、及び、前記第1インク濃度より
もインク濃度が低い第3インク濃度、のそれぞれのインク濃度で、顔料が沈降するインク
をノズルから媒体に噴出してドットを形成させることにより、複数階調のパッチを有する
テストパターンを印刷し、(B)前記インク濃度毎に、前記パッチの各階調値に対する明
度を測定し、(C)前記明度が同じになる場合の前記パッチの階調値を、前記第1インク
濃度、前記第2インク濃度、及び、前記第3インク濃度のそれぞれの場合について求め、
求められた前記第1インク濃度の階調値に対する、前記第2インク濃度における階調値及
び前記第3インク濃度における階調値から、補正係数をそれぞれ算出し、(D)前記イン
ク濃度に対する前記補正係数の関係から前記補正テーブルを作成することが望ましい。
このような補正値取得方法によれば、インクジェットプリンターで白インクを廃棄する
ことなく、均一な濃度の印刷を実現するための最適な補正値を算出する補正テーブルを作
成することができる。
かかる補正値取得方法であって、前記第1インク濃度に対する補正係数と、前記第2イ
ンク濃度に対する補正係数と、前記第3濃度に対する補正係数と、の3点のデータを最小
二乗近似して直線を得ることで前記補正テーブルを作成することが望ましい。
このような濃度補正方法によれば、3点のインク噴出量データ(基準・大・小)を調べ
るだけで、あらゆるインク噴出量についての補正係数のテーブルを作成することができる
かかる補正値取得方法であって、前記明度の測定は、画像の所定範囲の表色値を測定し
て該所定範囲の測色値を取得する分光測色計を用いて、前記テストパターンに形成された
前記パッチについて、L*a*b*色空間の各色成分値のうちのL*値を測定することに
よって行われることが望ましい。
このような濃度補正方法によれば、濃度変化の影響を受けやすいL*値に基づいて補正
係数の算出が行われることになるため、濃度変化に敏感に対応した正確な補正係数を得る
ことができる。
かかる補正値取得方法であって、(A)前記印刷が行われなかった期間を変えながら、
顔料が沈降するインクを所定の噴出量で前記ノズルから媒体に噴出してドットを形成させ
ることにより、バンドを印刷し、(B)前記バンドの明度を前記搬送方向に沿って測定し
て、前記印刷装置が放置された時間毎のインクの噴出量と明度との関係を求め、(C)前
記印刷装置が放置された時間と、前記インクの噴出量と、前記明度との相関関係と、前記
インクについて印刷時のインク濃度と明度との関係と、を用いて、所定のノズルを用いて
印刷が行われなかった期間の長さと、前記所定のノズルから噴出されるインクの量とから
、前記所定のノズルから噴出されるインクの濃度を予測することが望ましい。
このような濃度補正方法によれば、その印刷において補正対象となるノズルから噴出さ
れるインクの濃度を基準にして、補正を行うことができる。
また、(A)顔料が沈降するインクを噴出することで媒体上にドットを形成させる複数
のノズルを有するヘッド部と、(B)前記ヘッド部からのインク噴出量を制御する制御部
であって、前記制御部は、所定のノズルを用いて印刷が行われなかった期間の長さと、前
記所定のノズルから噴出されるインクの量との関係から、前記所定のノズルから噴出され
るインクの濃度を予測し、ノズルから噴出されるインクの濃度に対応した補正係数を算出
する補正テーブルに基づいて、予測された前記インクの濃度に応じた補正係数を適用する
ことで、前記所定のノズルによって形成されるドットの量を補正する、ことを特徴とする
制御部と、を備える印刷装置が明らかとなる。
===記録システムの基本的構成===
発明を実施するための印刷装置の形態として、インクジェットプリンター(プリンター
1)を例に挙げて説明する。プリンター1は、紙、布、等の媒体に向けてインクを噴出す
ることによりインクドットを形成して、媒体に画像を印刷するカラーインクジェットプリ
ンターである。ここで、印刷に使用するインクとしては、紫外線(以下、UVともいう)
の照射によって硬化する紫外線硬化型インク(以下、UVインクともいう)を使用するこ
とが可能である。また、乾燥・蒸発などによって媒体に定着する、一般的な溶媒系インク
(例えば水性染料/顔料インク等)を使用することもできる。
UVインクは、紫外線硬化樹脂を含むインクであり、UVの照射を受けると紫外線硬化
樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。なお、本実施形態のプリンター1
は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色及びホワイ
ト(W)のUVインクを用いて印刷を行う。
以下、UVインクを使用して印刷を行う例について説明する。
<プリンターの構成>
図1は、プリンター1の全体構成を示すブロック図である。
プリンター1は外部制御装置であるコンピューター110と通信可能に接続されている
。コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタ
ードライバーは、コンピューター110の表示装置にユーザーインターフェイスを表示さ
せ、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるた
めのプログラムである。このプリンタードライバーは、フレキシブルディスクFDやCD
−ROMなどの記録媒体(コンピューターが読み取り可能な記録媒体)に記録されている
。また、プリンタードライバーはインターネットを介してコンピューター110にダウン
ロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコ
ードから構成されている。
コンピューター110はプリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じ
て画像データから変換した印刷データをプリンター1へ送信する。印刷データは、プリン
ター1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと、画素データとを有
する。コマンドデータとは、プリンター1に特定の動作の実行を指示するためのデータで
ある。このコマンドデータには、例えば、給紙を指示するコマンドデータ、搬送量を示す
コマンドデータ、排紙を指示するコマンドデータがある。また、画素データは、印刷され
る画像の画素に関するデータである。
ここで、画素とは画像を構成する単位要素であり、この画素が2次元的に並ぶことによ
り画像が構成される。印刷データにおける画素データは、媒体(例えば紙Sなど)上に形
成されるドットに関するデータ(例えば、階調値)である。
プリンター1は、搬送ユニット20と、ヘッドユニット30と、照射ユニット40と、
検出器群50と、コントローラー60と、を有する。コントローラー60は、外部装置で
あるコンピューター110から受信した印刷データに基づいて搬送ユニット20やヘッド
ユニット30等の各ユニットを制御し、媒体に画像を印刷する。プリンター1内の状況は
検出器群50によって監視されており、検出器群50は検出結果をコントローラー60に
出力する。コントローラー60は検出器群50から出力された検出結果に基づいて各ユニ
ットを制御する。
<搬送ユニット20>
図2は本実施形態のプリンター1の構成を表した側面図である。
搬送ユニット20は、媒体である紙S等を所定の方向(以下、搬送方向とも呼ぶ)に搬
送させるためのものである。搬送ユニット20は、上流側搬送ローラー23Aと、下流側
搬送ローラー23Bと、ベルト24とを有する。
不図示の搬送モータが回転すると、上流側搬送ローラー23A及び下流側搬送ローラー
23Bが回転し、ベルト24が回転する。給紙ローラー(不図示)によって給紙された媒
体は、ベルト24によって印刷可能な領域(ヘッドと対向する領域)まで搬送される。印
刷可能な領域を通過した紙Sはベルト24によって外部へ排紙される。なお、搬送中の紙
Sはベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
<ヘッドユニット30>
ヘッドユニット30は、紙Sにインクを噴出して画像を形成するためのものである。ヘ
ッドユニット30は、ヘッド31とヘッド制御部HCとを備える。ヘッド31の下面には
インク噴射部であるノズルが複数設けられ、各ノズルにはインクが入ったインク室が設け
られている。
ヘッドユニット30は搬送中の媒体に対して各色インクを噴出することによってドット
を形成し、画像を媒体に印刷する。本実施形態のプリンター1はラインプリンターであり
、ヘッドユニット30の各ヘッドは媒体幅分のドットを一度に形成することができる。本
実施形態では図2に示されるように、搬送方向の上流側から順に、イエローのUVインク
を噴出するイエローインクヘッドY、マゼンダのUVインクを噴出するマゼンダインクヘ
ッドM、シアンのUVインクを噴出するシアンインクヘッドC、ブラックのUVインクを
噴出するブラックインクヘッドK、及び、ホワイトのUVインクを噴出するホワイトイン
クヘッドWの各ヘッドが設けられている。
図3は、ヘッド31の構造を示した断面図である。ヘッド31は、ケース311と、流
路ユニット312と、ピエゾ素子群PZTとを有する。ケース311はピエゾ素子群PZ
Tを収納し、ケース311の下面に流路ユニット312が接合されている。また、ケース
311の内部には筒状のインク供給路(図3の点線部)が設けられる。印刷に使用される
インクは、ヘッド外部のインクタンクからインク供給パイプを経由して(共に不図示)ヘ
ッド31内に導かれ、該インク供給路を通って流路ユニット312に供給される。
流路ユニット312は、流路形成板312aと、弾性板312bと、ノズルプレート3
12cとを有する。流路形成板312aには、圧力室312dとなる溝部、ノズル連通口
312eとなる貫通口、共通インク室312fとなる貫通口、インク供給路312gとな
る溝部が形成されている。弾性板312bはピエゾ素子PZTの先端が接合されるアイラ
ンド部312hを有する。そして、アイランド部312hの周囲には弾性膜312iによ
る弾性領域が形成されている。インクカートリッジに貯留されたインクが、共通インク室
312fを介して、各ノズルNzに対応した圧力室312dに供給される。ノズルプレー
ト312cはノズルNzが形成されたプレートである。
ピエゾ素子群は、櫛歯状の複数のピエゾ素子PZT(駆動素子)を有し、ノズルNzに
対応する数分だけ設けられている。ピエゾ素子PZTに駆動信号COMが印加されると、
駆動信号COMの電位に応じてピエゾ素子は上下方向に伸縮する。ピエゾ素子PZTが伸
縮すると、図3に示されるアイランド部312hは圧力室312d側に押されたり、反対
方向に引かれたりする。このとき、アイランド部312h周辺の弾性膜312iが変形し
、圧力室312d内の圧力が上昇・下降することにより、ノズルからインク滴が噴出され
る。
図4は、ヘッド31に設けられたノズルNzの説明図である。図4に示されるように各
ノズル列では、各色のインクを噴出するための噴出口であるノズルNzが媒体幅方向に所
定間隔Dにて並ぶことにより構成されている。そして、各ノズル列において、#1〜#3
60の360個のノズルNzを備えている。
<照射ユニット40>
照射ユニット40は、媒体に着弾したUVインクのドット(インクドット)に向けてU
Vを照射するものである。ヘッドユニット30の各色ヘッドにより媒体上に形成されたド
ットは、照射ユニット40からUVの照射を受けることにより硬化する。本実施形態の照
射ユニット40は、仮硬化用照射部41と本硬化用照射部42とを備えている。
仮硬化用照射部41は、形成されたドットを仮硬化させるためのUVを照射する。仮硬
化とは、形成されたドット同士が接触してにじむのを防止するために行う硬化のことをい
う。本実施形態において、仮硬化用照射部41は、UV照射の光源として発光ダイオード
(LED:Light Emitting Diode)を備える。LEDは入力電流の大きさを制御すること
によって、照射エネルギーを容易に変更することが可能である。
仮硬化用照射部41は、ヘッドユニット30のYMCK各カラーインク用ヘッド、及び
ホワイトインク用ヘッドの搬送方向の下流側にそれぞれ設けられる(図2参照)。各色カ
ラーインクヘッドによって形成されたドットは形成直後に仮硬化用照射部41からのUV
照射を受けて仮硬化することで、他の色のドットと混じり合わないようになる。これによ
り、各色インクの滲みが防止される。
仮硬化用照射部41の媒体幅方向の長さは媒体幅以上であり、一回の照射で媒体幅分の
ドットを仮硬化させることができる。
本硬化用照射部42は、媒体上に形成されたドットを本硬化させるためのUVを照射す
る。本実施形態において本硬化とは、ドットを完全に固化させるために行う硬化のことで
ある。本硬化用照射部42は、UV照射の光源として、ランプ(メタルハライドランプ、
水銀ランプなど)を備えている。
本硬化用照射部42は、媒体の搬送方向の最も下流側に位置する仮硬化用照射部41の
さらに下流側に設けられる(図2参照)。仮硬化用照射部41によって仮硬化されたイン
クドットを完全に固化させるためである。本硬化用照射部42の媒体幅方向の長さも媒体
幅以上であり、一回の照射で媒体幅分のドットを本硬化させることができる。
<検出器群50>
検出器群50には、ロータリー式エンコーダーや紙検出センサー(共に不図示)などが
含まれる。ロータリー式エンコーダーは上流側搬送ローラー23A及び下流側搬送ローラ
ー23Bの回転量を検出し、その検出結果に基づいて媒体の搬送量が検出される。紙検出
センサーは給紙中の媒体の先端の位置を検出する。
<コントローラー60>
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニット(制御部)である
。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、
ユニット制御回路64とを有する。
インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との
間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター1の全体の制御を行うための演算
処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等
を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子によって構成される。
そして、CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制
御回路64を介して搬送ユニット20等の各ユニットを制御する。また、CPU62は、
ヘッド31の動作を制御するためのヘッド制御信号をヘッドユニット30に出力したりす
る。
<駆動信号COMについて>
図5に、ピエゾ素子PZTの動作(変形形状)を定める駆動信号COMの例を示す。駆
動信号COMは、図5に示されるような駆動パルスによって構成される。駆動パルスはピ
エゾ素子PZTを動作させるための波形部に相当し、その波形はピエゾ素子PZTに行わ
せる動作に基づいて定められている。そして繰り返し周期Tにおいて、駆動パルスの最大
電位差Vhを変更したり、異なる形状の駆動パルスを組み合わせたりすることで、ピエゾ
素子PZTの伸縮を制御することができる。
図6Aに、図5の駆動パルスの最大電位差Vhを大きくした場合(Vhl)の駆動信号
COMの例を示す。図6Bに、図5の駆動パルスの最大電位差Vhを小さくした場合(V
hs)の駆動信号COMの例を示す。図中の破線で示される駆動パルスは最大電位差Vh
の場合の波形(図5に相当)である。
例えば、繰り返し周期T内で図5に示される駆動パルスがピエゾ素子PZTに印加され
ると、該ピエゾ素子PZTは中ドットを形成する分量のインクを噴出する程度に振動する
。一方、繰り返し周期T内で図6Aに示されるような最大電位差を大きくした駆道パルス
がピエゾ素子PZTに印加されると、該ピエゾ素子PZTは大ドットを形成する分量のイ
ンクを噴出する程度に振動する。また、繰り返し周期T内で図6Bに示されるような最大
電位差を大きくした駆道パルスがピエゾ素子PZTに印加されると、該ピエゾ素子PZT
は小ドットを形成する分量のインクを噴出する程度に振動する。
このように、駆動信号COMは各ノズルNzに設けられるピエゾ素子PZT毎に生成さ
れ、各ノズルNzから噴出されるインクの量を規定する。
<印刷動作について>
プリンター1がコンピューター110から印刷データを受信すると、コントローラー6
0は、まず、搬送ユニット20の上流側搬送ローラー23A及び下流側搬送ローラー23
Bを回転させ、印刷すべき媒体を搬送方向に送る。媒体は一定速度で停まることなく搬送
され、ヘッドユニット30、照射ユニット40の各ユニットを通過する。この間に、印刷
データに基づいてヘッド31から断続的にインクが噴出される。噴出されたインク滴が媒
体上に着弾すると、ドットが形成され、媒体上には搬送方向に沿った複数のドットからな
るドットラインが形成される。形成されたドットに照射ユニット40の仮硬化用照射部4
1からUVを照射することにより、半硬化状態のドットが形成される。各色インクについ
て全てのドットが仮硬化された後に、搬送下流域に設けられた本硬化用照射部42からU
Vを照射して各色インクドットを完全に硬化させる。こうして媒体に画像が印刷される。
コントローラー60は、印刷すべきデータがなくなるまで、このような搬送処理とドッ
ト形成処理とを行い、ドットラインにより構成される画像を徐々に媒体に印刷する。そし
て、印刷すべきデータがなくなると、排紙ローラーを回転させてその媒体を排紙する。な
お、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次の印刷を行う場合は同処理を繰り返し、行わない場合は、印刷動作を終了する。
===プリンタードライバーによる印刷制御処理について===
図7に、本実施形態でプリンタードライバーが行う印刷制御のフロー図を示す。
プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから画像データを受け取り、プ
リンター1が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンターに出力する
。アプリケーションプログラムから画像データを印刷データに変換する際に、プリンター
ドライバーは、解像度変換処理(S101)、色変換処理(S102)、ハーフトーン処
理(S103)、ラスタライズ処理(S104)、コマンド付加処理(S105)を行う

以下に、画像データから文字等を印字するためにプリンタードライバーが行う各種の処
理について説明する。
<S101:解像度変換処理>
解像度変換処理は、アプリケーションプログラムから出力された画像データ(テキスト
データ、イメージデータなど)を、媒体に印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する
処理である。例えば、印刷解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリ
ケーションプログラムから受け取ったベクター形式の画像データを720×720dpi
の解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。
なお、解像度変換処理後の画像データの各画素データは、RGB色空間により表される
各階調(例えば256階調)のRGBデータである。
<S102:色変換処理>
色変換処理は、RGBデータをYMCK色空間のデータに変換する処理である。YMC
K色空間の画像データは、プリンターが有するインクの色に対応したデータである。この
色変換処理は、RGBデータの階調値とYMCKデータの階調値とを対応づけたテーブル
(色変換ルックアップテーブルLUT)に基づいて行われる。
なお、色変換処理後の画素データは、YMCK色空間により表される256階調の8ビ
ットYMCKデータである。
<S103:ハーフトーン処理>
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンターが形成可能な階調数のデータに
変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2
階調を示す1ビットデータや、4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン
処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などが利用される。ハーフトーン処理されたデ
ータは、印刷解像度(例えば720×720dpi)と同等の解像度である。ハーフトー
ン処理後の画像データでは、画素ごと1ビット又は2ビットの画素データが対応しており
、この画素データは各画素でのドット形成状況(ドットの有無、ドットの大きさ)を示す
データになる。
<S104:ラスタライズ処理>
ラスタライズ処理は、マトリクス状に並ぶ画素データを、プリンター1に転送すべきデ
ータ順に、画素データごとに並び替える。例えば、各ノズル列のノズルの並び順に応じて
、画素データを並び替える。
<S105:コマンド付加処理>
コマンド付加処理は、ラスタライズ処理されたデータに、印刷方法に応じたコマンドデ
ータを付加する処理である。コマンドデータとしては、例えば媒体の搬送速度を示す搬送
データなどがある。
これらの処理を経て生成された印刷データは、プリンタードライバーによりプリンター
1に送信される。
===白インクを用いて印刷を行う時の問題点について===
<白インクの性質>
本実施形態のプリンター1では白(ホワイト)インクを用いて印刷を行う。白インクは
顔料粒子として酸化チタンや中空樹脂を含んでいるが、これらの粒子は溶媒に対する比重
が1以上であるため、長期間放置しておくと溶媒中に沈降する性質がある。したがって、
印刷を行わない期間が継続すると、前述のヘッド内部のインク供給路やインクタンクから
ヘッドにインクを供給するインク供給パイプ内で顔料成分の沈降が生じる。特に、インク
タンクがヘッドから離れた位置に設置されるプリンターでは、その分インク供給パイプが
長くなるため、該パイプ内における白インク顔料粒子の沈降は印刷画像を劣化させる大き
な要因となる。
図8は、インク供給パイプ内で白インク顔料粒子の沈降が生じた場合の影響を説明する
図である。
印刷を行わないままプリンターが長時間放置されると、図8のようにインク供給パイプ
内で白インク顔料粒子がパイプの下方に沈降する。これにより、パイプ下方(図8の領域
A)では顔料成分が凝縮してインク濃度が高くなり、逆に、パイプ上方(図8の領域B)
では顔料成分が少なくなりインク濃度が低くなる。すなわちパイプ内部で白インク濃度に
勾配が発生する。この状態で印刷を行おうとすると、ノズルから噴出される白インクの濃
度が一定ではなくなるので、印刷画像に濃度ムラが発生することになる。
印刷開始直後はヘッド31内のインク室312に溜まっていた分のインクが噴出される
ため、ノズルからは通常濃度のインクが噴出される。インクが噴出されるに従ってインク
室312内に溜まっていたインク量が減少するので、インクタンクからインクパイプを経
由して、新たなインクがヘッド31に供給される。このとき、まずヘッド31内に供給さ
れるのは、図8の領域Bにおける濃度が薄いインクである。したがって、インク噴出量が
増えるに従って、噴出されるインク濃度は低くなっていく。続いて、図8の領域Aにおけ
る濃度が高いインクがヘッド31内に供給される。したがって、インク噴出量がさらに増
えると、噴出されるインク濃度は徐々に高くなっていき、やがて通常濃度に戻る。
このように、噴出されるインクの濃度が異なることから、印刷濃度にバラツキが生じ画
像に濃度ムラができる。一方で、既にインク供給パイプ内に滞留しているインクを攪拌し
直して、パイプ内全体に渡って白インクの顔料成分を均一な状態に戻すことは難しい。し
たがって、白インクを用いて均一な濃度の画像を印刷するためには、プリンターの放置時
間やインク噴出量を考慮したうえでインク濃度の補正を行う必要がある。
===濃度補正の方法===
本実施形態では、まず、ノズル毎の放置時間(印刷を行わなかった時間)と、インク噴
出量と、噴出されるインクの濃度との相関関係を求める。そして、濃度補正対象ノズルの
放置時間と、インク噴出量との関係から、該相関関係に基づいて、今回の印刷で濃度補正
対象ノズルから噴出されるインクの濃度を予測する。
この予測濃度に対して、別途作成される補正係数のテーブルを用いて適当な補正係数を
算出して乗じることで、ノズル毎にインク噴出量の補正を行い、ノズル間の濃度のバラツ
キを解消して均一濃度の画像を印刷する。
以下、濃度補正方法の詳細について説明する。
===放置時間・インク噴出量・インク濃度の相関関係について===
図9は、プリンター(ノズル)の放置時間・インク噴出量・噴出されたインク濃度の相
関関係を求めるためのフローを表す図である。
これらの関係を直接求めるのは難しいので、まず、白インク濃度と明度(L*)の関係
を求める(S201)。明度(L*)については後で説明する。次に、放置時間を変えな
がらインク噴出量に対する明度(L*)の関係を調べ、放置時間・インク噴出量・明度(
L*)の相関関係を明らかにする(S202)。そして、(S201)の結果と(S20
2)の結果から、放置時間・インク噴出量・インク濃度の相関関係を明らかにする(S2
03)。
なお、これらのステップは、プリンターの開発段階において、基準となるプリンターを
用いてテストパターンを印刷し、該テストパターンから明度(L*)を測定することによ
り行われる。
<S201:インク濃度と明度(L*)の関係>
基準プリンターを用いて、白インクで複数の階調値からなるパッチを有するテストパタ
ーンを印刷し、該テストパターンに形成された各階調値のパッチについて測色器を用いて
明度(L*)を測定する。
ここで、測色器は、画像の所定範囲の表色値を測定して該所定範囲の測色値を取得する
ための分光測色計であり、本実施形態では、テストパターンに形成された階調値毎のパッ
チの表色値を測定し、各々のパッチの測色値を取得するために用いられる。各々のパッチ
の表色値、並びに、測色器により取得される測色値は、L*a*b*色空間の各色成分値
として表される値である。本実施形態では、表色値及び測色値として、L*a*b*色空
間の各色成分値のうちの明度(L*)を用いる。これは、明度は表色値中で最も濃度変化
の影響を受け易く、濃度に対する変化を精度よく表すことができるからである。
なお、測色を行う際はテストパターンの印刷された透明媒体の裏から黒い紙等をあてて
、白インクドットの表色値を測定しやすい状態にしておくとよい。
図10に、(S201)のステップで印刷されるテストパターンの例を示す。
テストパターンは透明媒体上に白インクで形成された複数の長方形状のパッチを有する
。各パッチはそれぞれ階調値0〜階調値255の複数の階調で形成される。図10のパッ
チ内の数字が階調値を示している。テストパターンが印刷される媒体は黒色等でもよいが
、白色の媒体を使用することはできない。白色媒体上に白色インクドットが形成されても
明度を測定することができないからである。
テストパターンは、噴出される白インクの濃度を変えながら複数種類作成される。そし
て、各濃度のテストパターンについて、同じ階調値(例えば階調値150)を示すパッチ
から測定された明度(L*)を比較することで、同じ階調値(例えば階調値150)で印
刷が行われた場合におけるインク濃度と明度(L*)との関係が明らかになる。
図11に所定の階調値におけるインク濃度と明度(L*)との関係を表すグラフを示す
。同図は、濃度m〜mで印刷されたn種類のテストパターンにおいて、同じ階調値(
例えば階調値150)のパッチからそれぞれ測定された明度L*〜L*をプロットし
たものである。
インク濃度と明度(L*)との関係は図11に示されるような直線となり、テストパタ
ーンに形成されたパッチの各階調値について同様の直線が得られる。すなわち、階調値毎
に異なる傾きを有する直線が得られる。
なお、既製品のインクについて、図11に相当する関係(階調値毎の濃度と明度との関
係)があらかじめ明らかになっている場合には、S201のステップを省略することがで
きる。
<S202:放置時間・インク噴出量・明度(L*)の相関関係>
基準プリンターを用いて、白インクでバンド状のテストパターンを印刷し、該テストパ
ターンに形成されたバンドについて測色器を用いてバンドの領域毎に明度(L*)を測定
することで、放置時間・インク噴出量・明度(L*)の相関関係を求める。
図12に、(S202)のステップで印刷されるテストパターンの例を示す。
本ステップで使用するテストパターンは、透明媒体上に、白インクで搬送方向に伸びる
バンドが形成されたものである。当該バンドは所定の階調値で、かつ、所定のインク噴出
量で印刷されているものであり、形成されたバンドの搬送方向長さを調べることでインク
の噴出量(インクの消費量)が分かるようになっている。
前述のように、白インク顔料がプリンターのインク供給パイプ内に沈降すると、印刷開
始直後は標準濃度のインクが噴出される。インク噴出量が増えていき、インク噴出量がV
1に達すると図8の領域Bにおける濃度が薄いインクが噴出され、濃度が徐々に低くなっ
ていき、V2で最低濃度となる。つまり、インク噴出量がV1からV2までの間は濃度の
薄いインクが噴出される。次に、インク噴出量がV2を過ぎると、図8の領域Aにおける
濃度が高いインクが噴出され始め、濃度が徐々に高くなっていき、V3で最高濃度となる
。つまり、インク噴出量がV2からV3までの間は濃度の高いインクが噴出される。その
後は通常濃度のインクが噴出されるため、さらにインク噴出量が増えていくとインク濃度
は元の濃度に戻る。
したがって、テストパターン上に形成されるバンドも一定濃度ではなく、図12のよう
なグラデーションを有するものとなる。
このバンドについて、S201と同様の測色器を用いて、搬送方向に沿って明度(L*
)の測定を行う。図12において、バンドの搬送方向位置がインク噴出量に対応すること
から、搬送方向の各地点における明度(L*)を測定することで、インク噴出量と明度(
L*)との関係が求められる。
図13に、測定の結果得られるインク噴出量と明度(L*)との関係を示す。図13の
横軸はインク噴出量を表し、縦軸は明度(L*)を表している。
印刷開始直後の明度(L*)に対して、インク噴出量がV1に達すると明度(L*)が
下がりはじめ、インク噴出量が増えるに従って明度(L*)の値は小さくなっていき、イ
ンク噴出量がV2に達すると明度(L*)は最低となる。V2を過ぎてインク噴出量が増
えていくに従い明度(L*)の値は大きくなり、インク噴出量がV3に達すると明度(L
*)は最高となる。その後は徐々に明度(L*)が下がっていき、最終的には印刷開始直
後と同等の明度(L*)となる。
ところで、プリンターの放置時間が長いほど沈降する白インク粒子の数は多くなるはず
である。そこで、放置時間を変えながら前述のテストパターン(図12)を印刷し、明度
(L*)を測定する。例えば10分おきにテストパターンを印刷してそれぞれのテストパ
ターンについて前述のように明度(L*)を測定することで、放置時間毎の(L*)値の
変化の様子がわかる。
図14は、放置時間を変えながら測定した結果得られるインク噴出量と明度(L*)と
の関係を表す図である。図14の横軸はインク噴出量を表し、縦軸は明度(L*)を表し
ている。そして、奥行き方向の軸は放置時間を表している。
放置時間ゼロの場合(図14のaの場合)にはインク供給パイプ内で白インクの沈降が
生じないため、インクの濃度変化が起こらず、明度(L*)も一定である。しばらく放置
した後では、インク噴出量の増加に伴って図13のように明度(L*)が下がって再び上
がるような挙動を示すようになる(例えば図14のb)。そして、放置時間が長くなるに
従って明度(L*)の下がり幅が大きくなる(例えば図14のb〜e)。
図14により、放置時間・インク噴出量・明度(L*)の相関関係が明らかとなる。
<S203:放置時間・インク噴出量・インク濃度の相関関係>
(S202)で得られた関係(図14)の明度(L*)について、(S201)で得ら
れた明度(L*)とインク濃度との関係(図11)を適用することで、放置時間・インク
噴出量・インク濃度の相関関係が明らかとなる。
この相関関係を利用することで、あるノズルから噴出されるインクの濃度を予測するこ
とができる。例えば、S202では印刷階調値ごとに図11を求めていることから、ある
ノズルにおいて、インク噴出量と、放置時間と、階調値が分かれば、そのノズルから噴出
されるインクの濃度を予測することができるようになる。
===補正値テーブルの作成===
インク噴出濃度を補正する補正値を算出するための補正テーブルを作成する。補正テー
ブルは、異なるインク噴出濃度に対応する補正係数を表したものである。前述の放置時間
・インク噴出量・インク濃度の相関関係から予測される各ノズルについてのインク噴出濃
度に対して、該補正テーブルから算出した補正係数を適用することで、ノズル毎にインク
噴出量を補正して、均一濃度の画像を印刷する。
図15に、補正テーブルを作成するためのフロー図を示す。
まず、白インクで形成されるテストパターンを用意し(S301)、該テストパターン
の明度(L*)を測定する(S302)。そして、ドットを形成するための印刷データに
おける階調値と測定された明度(L*)との関係から、所定のインク噴出量に対する補正
係数を求め(S303・S304)、補正テーブルを作成する(S305)。以下、各ス
テップの詳細について説明する。
<S301:テストパターンの用意>
はじめに、白インクで形成されるテストパターンを用意する。
本実施形態では、(S201)で印刷されたテストパターン(図10)と全く同様のも
のを使用することができる。
テストパターンはそれぞれインクの濃度の異なる、少なくとも3種類のパターンが用意
される。本実施形態では、あらかじめ濃度調整された3種類のインク濃度として、「基準
濃度」(条件1)、インク濃度が基準濃度よりも高い「高濃度」(条件2)、及び、イン
ク濃度が基準濃度よりも低い「低濃度」(条件3)の条件で、3種類のテストパターンが
用意される。
なお、テストパターンは(S201)で印刷されたものではなく、新たに印刷し直した
ものを使用してもよい。
<S302:明度測定>
印刷されたテストパターンの各階調値のパッチについて、測色器を用いて明度を測定す
る。
前述の(S201)の場合と同様に、測色器により取得される測色値は、L*a*b*
色空間の各色成分値として表され、本ステップでは、表色値及び測色値として、L*a*
b*色空間の各色成分値のうちの明度(L*値)を用いる。これは、明度は表色値中で最
も濃度変化の影響を受け易く、補正係数を取得して補正テーブルを作成するために用いる
表色値として好適な値であるためである。但し、これに限定されるものではなく、その他
の色成分値(a*値、b*値)であってもよい。また、L*値、a*値、及び、b*値と
からなる1組の値であってもよく、L*値、a*値、及び、b*値に対して所定の比率(
例えば2:1:1など)で重み付け加算した値等を用いてもよい。また、他の色空間(例
えば、XYZ色空間やL*u*v*色空間)の各色成分として表される値であってもよい
<S303:階調値算出>
算出された明度(L*)と階調値との関係をインク濃度毎に調べ、インク濃度が高い場
合と低い場合について、同じ明度(L*)を示す時の階調値をそれぞれ求める。
図16に、テストパターンから測定された階調値と明度(L*)との関係を示す。図1
6の横軸は階調値を示し、縦軸は明度(L*)を表す。同図では、前述の条件1における
テストパターンについて測定された階調値と明度との関係を表す曲線が基準の曲線として
表示されている。同様に、条件2、及び、条件3のそれぞれについての階調値と明度との
関係を表す曲線が表示されている。
同じ階調値で印刷を行っても、インク濃度の違いによって形成されるドットの数が異な
るため、明度(L*)もインク噴出量によって異なる値が測定される。例えば、階調値1
50のパッチを形成するために、基準濃度(条件1)で100個分のドットを形成された
とする。同じインク噴出量で高濃度で印刷を行った場合(条件2)、形成されるドットが
濃くなるため、同じ階調値150のパッチを形成するためのドット数は100個よりも少
なくなる。また、同じインク噴出量で低濃度で印刷を行った場合(条件3)、形成される
ドットが淡くなるため、同じ階調値150のパッチを形成するためのドット数は100個
よりも多くなる。これにより、測定される明度(L*)が異なる値となる。
このことを言い換えると、同じ明度(L*)を得るためには、インク濃度が高い場合は
階調値を低くする必要があり、インク濃度が低い場合は階調値を高くする必要がある。例
えば、図16で、基準条件(条件1)の階調値aに対する明度(L*)の値がAである場
合、インク濃度が高い条件2において明度がAとなる場合の階調値はaよりも低いbであ
り、インク濃度が低い条件3において明度がAとなる場合の階調値はaよりも高いcであ
る。
<S304:補正係数算出>
明度(L*)が同じ値になる時のインク濃度毎の階調値をプロットしたグラフを作成し
、それぞれのインク濃度について直線を求め、該直線の傾きからインク濃度毎の補正係数
を算出する。
図17は、インク濃度毎の補正係数を算出する方法を説明する図である。横軸は基準条
件(条件1)における階調値を示し、縦軸は、横軸の各階調値における明度(L*)と同
じ明度(L*)を示す時の各濃度(条件2・3)における階調値を示している。
図17において、●で示されるのは条件1の場合の階調値をプロットしたものである。
条件1では横軸の階調値と縦軸の階調値が等しくなるので、●が図12のように傾き1の
直線上に並ぶ。
図17において△で示されるのはインク濃度が高い場合(条件2)の階調値をプロット
したものである。S203で説明したとおり、インク濃度が高い場合に基準条件と同じ明
度を示すのは、階調値が低くなる時である。例えば、図16において基準条件(条件1)
における階調値aの時の明度Aに対して、インク濃度が高い場合(条件2)に明度がAと
なる階調値はbであった(a>b)。したがって、図17に示されるように、横軸の基準
階調値に対して、条件2の△は条件1の●よりも相対的に低い階調値を示す。
同様に、図17において〇で示されるのはインク濃度が低い場合(条件3)の階調値を
プロットしたものである。基準条件(条件1)における階調値aの時の明度Aに対して、
インク噴出量が少ない場合(条件3)に明度がAとなる階調値はcであった(c>a)。
したがって、横軸の基準階調値に対して、条件3の〇は条件1の●よりも相対的に高い階
調値を示す。
次に、条件2のプロット△、及び、条件3のプロット〇について、それぞれ最小二乗近
似による直線を求める。図17に示されるように、インク濃度が高い場合(条件2)では
基準条件(条件1)よりも傾きが小さい直線(傾きβとする)となり、インク濃度が低い
場合(条件3)では基準条件(条件1)よりも傾きが大きな直線(傾きγとする)となる
これらの直線の傾きをそれぞれのインク濃度における補正係数とする。すなわち基準イ
ンク濃度における補正係数は1であり、インク濃度が高い時の補正係数がβ、インク濃度
が低い時の補正係数がγとなる。
ノズル毎のインク噴出特性に応じて、インク濃度が高いノズルに対しては補正係数β(
1>β)を乗じることで、媒体上に形成されるドットの量を少なくして基準状態で印刷さ
れた場合と同じ印刷濃度になるように補正される。逆に、インク濃度が低いノズルに対し
ては補正係数γ(γ>1)を乗じることで、媒体上に形成されるドットの量を多くして基
準状態で印刷された場合と同じ印刷濃度になるよう補正される。
<S305:補正テーブル作成>
S304で算出された3種類のインク濃度についての補正係数から補正テーブルを作成
する。
図18に本実施形態で作成される補正テーブルの例を示す。図18の横軸はノズルから
噴出されるインク濃度を示し、縦軸は補正係数を示す。前述の方法で求められた補正係数
(1,α,β)をそれぞれのインク濃度に対してプロットした3点について最小二乗近似
による直線を得る。これにより、インク濃度と補正係数との関係を表した補正テーブルが
作成される。
===濃度補正===
(S301〜S305)で作成された補正テーブルは、プリンター1のメモリー63に
記憶される。印刷時には、プリンタードライバーはプリンター1に対してメモリー63に
記憶されている補正テーブルをコンピューター110に送信するように要求する。プリン
タードライバーは、プリンター1から送信される補正テーブルをコンピューター110内
のメモリーに記憶する。
そして、(S201〜S203)で予測されるプリンターの各ノズルから噴出されるイ
ンク濃度に対して、該補正テーブルに基づいてその予測濃度に対応する補正係数が算出さ
れる。算出された補正係数を補正対象のノズルに適用することで、該ノズルから噴出され
るインク量等が調整され、印刷濃度が補正される。
なお、当該補正作業は、印刷時にユーザー自身によって行われる。
印刷時における補正は、前述のプリンタードライバーによる印刷制御の色変換処理(S
102)とハーフトーン処理(S103)との間に行われる。色変換処理後の256階調
の画素データについて該補正係数を適用することによってインク噴出量を増減させたり、
階調値を変更したりすることで形成されるドットの量が調整される。これにより、ノズル
の製造誤差等に起因するインクの噴出特性のバラツキを軽減し、均一な濃度の画像を印刷
することができる。
ここで、各ノズルから噴出されるインクの濃度は、(S202)の放置時間・インク噴
出量・インク濃度の相関関係から予測すると説明したが、このうち、「放置時間」は前回
印刷時からのインターバルをコントローラー60に内蔵されるタイマー等で計測すること
によって求められる。また、「インク噴出量」については、前回印刷時のハーフトーン処
理後の画像データから、ノズル毎のインク噴出量を算出し、当該インク噴出量をもって今
回印刷する画像データのインク噴出量とみなす。このようにして求められた放置時間とイ
ンク噴出量との関係から、今回印刷時における明度(L*)が予測され、(S201)の
明度(L*)と濃度との関係から、今回印刷時における濃度が予測される。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容
易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、
その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含ま
れることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれる
ものである。
<印刷装置について>
前述の実施形態では、プリンター1としてヘッドが固定されたラインプリンターを例に
挙げて説明したが、ヘッド31をキャリッジとともに移動させるタイプの、いわゆるシリ
アルプリンターであってもよい。
<UVインクについて>
前述の実施形態では、紫外線(UV)の照射を受けることによって硬化するインク(U
Vインク)をノズルから噴出していた。しかし、噴射する液体は、このようなインクに限
られるものではなく、UV以外の他の電磁波の照射を受けることによって硬化するもので
あってもよい。この場合、仮硬化用照射部及び本硬化用照射部から、その液体を硬化させ
るための電磁波を照射するようにすればよい。
また、第1実施形態では、電磁波により硬化するインクではなく、乾燥・蒸発などによ
って媒体に定着する、一般的な溶媒系インク(例えば水性染料/顔料インク等)を用いる
こともできる。
<使用するインクの色について>
前述の実施形態では、YMCKWの5色のインクを使用して記録する例が説明されてい
たが、これに限られるものではない。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ、クリア等
、YMCKW以外の色のインクを用いて記録を行ってもよい。
また、前述の実施形態では、各色のインクを噴出するノズル列の並び順がYMCKWと
なっていたが、これに限られるものではない。例えば、Wノズル列とKノズル列の位置が
入れ替わっていたり、Wノズル列が2列分あったりしてもよい。
<ピエゾ素子について>
前述の各実施形態では、液体を噴出させるための動作を行う素子としてピエゾ素子PZ
Tを例示したが、他の素子であってもよい。例えば、発熱素子や静電アクチュエーターを
用いてもよい。
<プリンタードライバーについて>
プリンタードライバーの処理はプリンター側で行ってもよい。その場合、プリンターと
ドライバーをインストールしたPCとで記録装置が構成される。
1 プリンター、20 搬送ユニット、
23A 上流側搬送ローラー、23B 下流側搬送ローラー、
24 ベルト、30 ヘッドユニット、
31 ヘッド、311 ケース、312 流路ユニット、
312a 流路形成板、312b 弾性板、312c ノズルプレート、
312d 圧力室、312e ノズル連通口、312f 共通インク室、
312g インク供給路、312h アイランド部、312i 弾性膜、
40 照射ユニット、 41 仮硬化用照射部、 42 本硬化用照射部、
50 検出器群、60 コントローラー、61 インターフェイス部、
62 CPU、63 メモリー、64 ユニット制御回路、
110 コンピューター

Claims (6)

  1. 顔料が沈降するインクをノズルから媒体に噴出してドットを形成させる印刷装置で、
    前記ノズルを用いて印刷が行われなかった期間の長さと、前記ノズルから噴出されるイ
    ンクの量との関係から、前記ノズルから噴出されるインクの濃度を予測し、
    ノズルから噴出されるインクの濃度に対応した補正係数を算出する補正テーブルに基づ
    いて、予測された前記インクの濃度に応じた補正係数を適用することで、前記所定のノズ
    ルによって形成されるドットの量を補正する、
    ことを特徴とする濃度補正方法。
  2. 請求項1に記載の濃度補正方法であって、
    (A)標準のインク濃度である第1インク濃度、前記第1インク濃度よりもインク濃度
    が高い第2インク濃度、及び、前記第1インク濃度よりもインク濃度が低い第3インク濃
    度、のそれぞれのインク濃度で、
    顔料が沈降するインクをノズルから媒体に噴出してドットを形成させることによ
    り、複数階調のパッチを有するテストパターンを印刷し、
    (B)前記インク濃度毎に、前記パッチの各階調値に対する明度を測定し、
    (C)前記明度が同じになる場合の前記パッチの階調値を、前記第1インク濃度、前記
    第2インク濃度、及び、前記第3インク濃度のそれぞれの場合について求め、
    求められた前記第1インク濃度の階調値に対する、前記第2インク濃度における
    階調値及び前記第3インク濃度における階調値から、補正係数をそれぞれ算出し、
    (D)前記インク濃度に対する前記補正係数の関係から前記補正テーブルを作成するこ
    とを特徴とする濃度補正方法。
  3. 請求項2に記載の濃度補正方法であって、
    前記第1インク濃度に対する補正係数と、前記第2インク濃度に対する補正係数と、前
    記第3濃度に対する補正係数と、
    の3点のデータを最小二乗近似して直線を得ることで前記補正テーブルを作成すること
    を特徴とする濃度補正方法。
  4. 請求項2または3のいずれかに記載の濃度補正方法であって、
    前記明度の測定は、画像の所定範囲の表色値を測定して該所定範囲の測色値を取得する
    分光測色計を用いて、
    前記テストパターンに形成された前記パッチについて、L*a*b*色空間の各色成分
    値のうちのL*値を測定することによって行われることを特徴とする濃度補正方法
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の濃度補正方法であって、
    (A)前記印刷が行われなかった期間を変えながら、顔料が沈降するインクを所定の噴
    出量で前記ノズルから媒体に噴出してドットを形成させることにより、バンドを印刷し、
    (B)前記バンドの明度を前記搬送方向に沿って測定して、前記印刷装置が放置された
    時間毎のインクの噴出量と明度との関係を求め、
    (C)前記印刷装置が放置された時間と、前記インクの噴出量と、前記明度との相関関
    係と、前記インクについて印刷時のインク濃度と明度との関係と、を用いて、
    所定のノズルを用いて印刷が行われなかった期間の長さと、前記所定のノズルか
    ら噴出されるインクの量とから、前記所定のノズルから噴出されるインクの濃度を予測す
    ることを特徴とする濃度補正方法。
  6. (A)顔料が沈降するインクを噴出することで媒体上にドットを形成させる複数のノズ
    ルを有するヘッド部と、
    (B)前記ヘッド部からのインク噴出量を制御する制御部であって、
    前記制御部は、
    所定のノズルを用いて印刷が行われなかった期間の長さと、前記所定のノズ
    ルから噴出されるインクの量との関係から、前記所定のノズルから噴出されるインクの濃
    度を予測し、
    ノズルから噴出されるインクの濃度に対応した補正係数を算出する補正テー
    ブルに基づいて、予測された前記インクの濃度に応じた補正係数を適用することで、前記
    所定のノズルによって形成されるドットの量を補正する、
    ことを特徴とする制御部と、
    を備える印刷装置。
JP2010086769A 2010-04-05 2010-04-05 濃度補正方法、及び、印刷装置 Withdrawn JP2011218577A (ja)

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