JP2011214572A - 圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Takeshi Tominaga
健 富永
Koji Hirano
浩二 平野
Masayuki Hirai
雅之 平井
Shoichiro Kitaichi
昌一郎 北市
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Abstract

【課題】
圧縮機の密閉容器において、溶接部分近傍での加熱を抑えるため本体部と蓋部の両方の接合面に接触面積が小である突部を設け抵抗溶接を行う場合、溶接部分の位置決め精度が高くなければならず、また、溶接中でもズレを防止するための複雑な装置が必要となる。位置決めが精確でない場合、密閉容器の密封性がそこなわれる問題が生じる。
【解決手段】
密閉容器は蓋部の接合面または本体部の接合面のどちらか一方が突部を有し、他方が平面で構成され、両者を抵抗溶接により接合する。
【選択図】 図3

Description

本開示は圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置に係り、特に製造時の加熱による影響を低減し信頼性の高い圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置に関する。
一般に密閉型の圧縮機は端面が開口した筒形状の本体部とその開口した端面を閉塞する蓋部からなる密閉容器を有しており、この密閉容器の内部に圧縮機構部と電動機構部を備えている。製造時においては、密閉容器の本体部の端面(接合面)と蓋部の端部(接合面)はアーク溶接により接合される。
しかし、アーク溶接は熱源(アーク)から発生する輻射熱により接合部分を含む付近の母材が高温(例えばミグ溶接のアーク周辺部で8000K)になり、これに伴う熱変形などの加熱による影響が問題視されている。
特に小型の圧縮機の場合、溶接加熱部と機械要素が近接して配置されるため、密閉容器内部の電動機や圧縮機構部の機械要素の隙間寸法など熱変形に多大な影響を受けて、必要な隙間が確保できない問題がある。
この問題に対して、特許文献1のように密閉容器の本体部と蓋部の両方の接合面に接触面積が小である突部を設け、本体部と蓋部を溶接電極で締付け固定し、本体部と蓋部の接合面を接合方向に押圧しながら通電し抵抗溶接(プロジェクション溶接)する圧縮機が提案されている。これにより溶接加熱部近傍への加熱を抑え、熱変形などの加熱影響を抑えることが知られている。
また、特許文献2においては本体部と蓋部の突部を設けた接合面の開口部を拡径し、拡径された部分に溶接電極を押圧し抵抗溶接を行うようにしている。
特開平6−137273公報 特開2000−337259公報
しかし、上述の特許文献1及び特許文献2に記載のものは本体部と蓋部の両方の接合面に接触面積が小である突部を設けプロジェクション溶接を行うため、溶接部分の位置決め精度が高くなければならず、また、溶接中でもズレを防止するための複雑な装置が必要となる。このときの位置決めが精確でない場合、ナゲットの形成に偏りが生じ、さらには、密閉容器の密封性がそこなわれる問題が生じる。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、溶接部分近傍での加熱を抑えつつ、加工時の位置決めを簡易的に行った場合でも良好な溶接が行え、密封性の高い圧縮機及びこの圧縮機を備える冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため本発明に係る圧縮機は、一端または両端が開口した端面を有する円筒状の本体部と、該本体部の開口した端面を閉塞する端部を有する蓋部とを備える密閉容器と、該密閉容器内部に電動機部と、圧縮機構部を有する圧縮機において、
前記密閉容器は蓋部の端部または本体部の端面のどちらか一方が突部を有し、他方が平面で構成され、上記両者を抵抗溶接により接合する。
または、一端または両端が開口した端面を有する円筒状の本体部と、該本体部の一端または両端を閉塞する端部を有する蓋部とを備える密閉容器と、該密閉容器内部に電動機部と、圧縮機構部を有する圧縮機において、
前記密閉容器は蓋部の端部及び本体部の端面が平面で構成され、蓋部の端部及び本体部の端面間に、突起部材を挟んだ状態で、本体部と蓋部を抵抗溶接により接合する。
さらに、本発明の冷凍サイクル装置は上記圧縮機を備える。
本発明によれば、溶接部分近傍での加熱を抑えつつ、加工時の位置決めを簡易的に行った場合でも良好な溶接が行え、密封性の高い圧縮機及びこの圧縮機を備える冷凍サイクル装置を提供する。
本発明の第1の実施の形態に係る圧縮機の縦断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る圧縮機の密閉容器と上蓋部の接合の概略図。 本発明の第1の実施の形態に係る圧縮機の密閉容器と上蓋部の接合の概略図。 本発明の第2の実施の形態に係る圧縮機の密閉容器と上蓋部の接合の概略図。 本発明のその他の実施の形態に係る圧縮機の密閉容器と上蓋部の接合の概略図。 本発明の第3の実施の形態に係る圧縮機の密閉容器と上蓋部の接合の概略図。 本発明の第4の実施の形態に係る圧縮機の縦断面図。 本発明の第4の実施形態の密閉容器の接合前の縦断面図。 本発明の第5の実施の形態に係る圧縮機の縦断面図。 本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の概略図。
(第1の実施の形態)
本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1に本発明に係る圧縮機1の縦断面図を示す。圧縮機1は密閉容器2内部に電動機部3と圧縮機構部4を備えており、電動機部3と圧縮機構部4とは回転動力を伝達するための回転軸5で連結されている。
密閉容器2は電動機部3側の開口した端面である上開口端部6aと圧縮機構部4側の開口した端面である下開口端部6bを有する円筒形状の本体部6と、上開口端部6aを閉塞する上蓋部7と、下開口端部6bを閉塞する下蓋部8とからなる。
ここで、上蓋部7は上開口端部6aと同一内径である開口端部7aを有し、下蓋部8は下開口端部6bと同一内径である開口端部8aを有する。なお、上蓋部7は圧縮機1に電力を供給するための密封端子21を有し、下蓋部8は圧縮機1が搭載される冷凍サイクル装置の筐体に固定するための脚部35を有する。脚部35には外部支持材36が取り付けられ冷凍サイクル装置の筐体の底面44に固定される。
図2に示すように、接合前の母材状態において本体部6の下開口端部6bの端面は環状の突部26を有し、下蓋部8の開口端部8aは平面部25を有している。
この密閉容器2の本体部6と下蓋部8を接合する際には、開口端部8aの平面部25と下開口端部6bの突部26を突合せ、下蓋部8の開口端部8aの下部は下部溶接電極32により挟まれ予め決められた力で把持され、本体部6は下開口端部6bの上方を上部溶接電極31により挟まれ予め決められた力で把持される。
下部溶接電極32と上部溶接電極31は開口端部6bと開口端部8aを押し付ける方向に加圧する。
この状態で、コンデンサ式抵抗溶接方法を用いて、コンデンサに蓄えた電荷を上部溶接電極31と下部溶接電極32に加え、短時間で放電する。これにより、大きなパルス状電流が上部溶接電極31から本体部6の下開口端部6bの突部26と、下蓋部8の開口端部8aの平面部25を通して下部溶接電極32に流れ、このとき微小な接触面積で接している突部26と平面部25において良好なプロジェクション溶接が行われる。
また図1に示すように、電動機部3は本体部6の内部壁面に固着された固定子15と回転軸5に固着された回転子16からなる。
圧縮機構部4はシリンダ17を備えており、このシリンダ17を貫通するように回転軸5が配置され、シリンダ17の上下端面には回転軸5を回転可能に支持する主軸受18と副軸受19が重ねられ、さらに主軸受には図示しない通気孔を備えた吐出マフラ20が重ねられ、ボルト22によって主軸受18と副軸受19と吐出マフラ20はシリンダ17に固定され圧縮機構部4が組立てられる。回転軸5はシリンダ17内部に偏心部5aを有し、この偏心部5aにはローラ14が嵌合わされている。
組立てられた圧縮機構部4はシリンダ17の外周部を、密閉容器2の本体部6内壁面に固着する。
図3に溶接接合前の密閉容器2の本体部6の上開口端部6aと蓋部7の開口端部7aの縦断面図を示す。
図3に示すように、上開口端部6aの内径は本体部6の中間付近の内径に対して拡径しており、上蓋部7の開口端部7aも拡径している。この拡径した上開口端部6aと開口端部7aは、後述する上蓋部7と本体部6とを抵抗溶接する際の溶接電極の支持部となる。
接合前の状態において本体部6の上開口端部6aの端面は平面部23を有し蓋部7の開口端部7aは環状の突部24を有している。
この密閉容器2の本体部6と蓋部7を接合する際には、平面部23と突部24を突合せ、蓋部7の開口端部7aの上面に上部溶接電極31が設置され、本体部6の上開口端部6aの下面に下部溶接電極32が設置される。
上部溶接電極31と下部溶接電極32は上開口端部6aと開口端部7aを押し付ける方向に加圧し、これにより、平面部23と突部24は押圧される。
この状態で、コンデンサ式抵抗溶接方法を用いて、コンデンサに蓄えた電荷を上部溶接電極31と下部溶接電極32に加え、短時間で放電する。これにより、大きなパルス状電流が上部溶接電極31から蓋部7の開口端部7aの突部24と本体部6の上開口端部6aの平面部23を通して下部溶接電極32に流れ、このとき微小な接触面積で接している突部24と平面部23において良好なプロジェクション溶接が行われる。
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態では上開口端部6aと開口端部7aを拡径した状態で、上部溶接電極31及び下部溶接電極32を押圧したが、図4に示すように上開口端部6a、開口端部7aを拡径せずに、上蓋部7の開口端部7aにフランジ部40を設け本体部6の上開口端部6aにフランジ部41を設ける。さらに、フランジ部40の本体部6との接合面に突部24を設け、フランジ部41の上蓋部7との接合面に平面部23を設ける。
フランジ部40の突部24とフランジ部41の平面部23を対向して重ね合わせ、フランジ部40を上方から重ね合わせ方向に押し付けるようにして上部溶接電極31をフランジ部40の上面に押圧し、フランジ部41を下方から重ね合せ方向に押し付けるように下部溶接電極32をフランジ部41の下面に押圧する。
これにより、上部溶接電極31と下部溶接電極32によりフランジ部40の突部24とフランジ部41の平面部23は押圧される。
この状態で第1の実施の形態同様にコンデンサ式抵抗溶接方法を用いて、コンデンサに蓄えた電荷を上部溶接電極31と下部溶接電極32に加え、短時間で放電する。これにより、大きなパルス状電流が上部溶接電極31から蓋部7の開口端部7aの突部24と本体部6の上開口端部6aの平面部23を通して下部溶接電極32に流れ、このとき微小な接触面積で接している突部24と平面部23において良好なプロジェクション溶接が行われる。
上述した接合の形態を用いることで、上蓋部と本体部の簡易的な調芯により、突部24の先端が平面部23の範囲内に収まる程度の軸ズレを伴う場合であっても、良好な接合を行うことができる。これにより加熱による機械部品への影響がほとんどなく、接合強度にばらつきの少ない圧縮機を容易に製造することができる。
ここで、第1及び第2の実施の形態において、本体部6の下開口端部6bを拡径、またはフランジ形状とし、上述の上蓋部7と本体部6の接合と同様に平面部と突部を設け抵抗溶接を行っても良い。
また、本体部6の上開口端部6aと上蓋部7の開口端部8aを拡径またはフランジ形状とせず、下蓋部8の開口端部8aと本体部6の下開口端部6bとの接合と同様に溶接電極により挟まれ予め決められた力で把持されることで抵抗溶接を行い接合しても良い。
また、上述の突部は環状で形成されたものであるが、本体部と上蓋部及び下蓋部を接合した後に密閉容器2の密封性と接合強度が保持される範囲において突部を分布的に形成しても良い。
さらに、上述した平面部23と突部24は平面部23と突部24が一対となって抵抗溶接する場合には、本体部と上蓋部及び下蓋部のどちらに設けても良く、図5に示すように本体部6と上蓋部7及び下蓋部8の両方に突部24を設けても良い。
(第3の実施の形態)
上述の第1及び第2の実施の形態では本体部6と上蓋部7及び下蓋部8との接合面のどちらか一方を平面部23とし、他方に突部24を設けて抵抗溶接を行うようにしたが、本実施の形態では図6に示すように、本体部6と上蓋部7及び下蓋部8の接合面をどちらも平面部23とし、接合面の間に突部24の代替として環状の突部材27を介在させ抵抗溶接を行う。
例えば、図6に示すように開口端部7aにフランジ部40を有する上蓋部7と上開口端部6aにフランジ部41を有する本体部6において、フランジ部40とフランジ部41の接合面は平面部23により形成されている。接合する際、このフランジ部40とフランジ部41を対向させ、その間に突部材27を介在させ重ね合わせる。フランジ部40の上方から上部溶接電極31を押圧し、フランジ部41の下方から下部溶接電極32を押圧する。
この状態で第1の実施の形態同様にコンデンサ式抵抗溶接方法を用いて、コンデンサに蓄えた電荷を上部溶接電極31と下部溶接電極32に加え、短時間で放電する。これにより、大きなパルス状電流が上部溶接電極31から蓋部7の開口端部7aの平面部23と環状の突部材27と本体部6の上開口端部6aの平面部23を通して下部溶接電極32に流れ、このとき微小な接触面積で接している突部材27と上記両平面部23間において良好なプロジェクション溶接が行われる。
(第4の実施形態)
図7に第4の実施形態における圧縮機1bの縦断面図を示す。
圧縮機1bは第1の実施形態の圧縮機1と同様に密閉容器9内に、固定子15と回転子16を有する電動機部3と、圧縮機構部4が設けられており、電動機部3と圧縮機構部4とは回転軸5によって連結されている。密閉容器9は一端が開口し他端が閉塞した円筒状の本体部10と、開口した一端を閉塞する蓋部11を有している。
密閉容器9の本体部10の内部壁面の一端側には電動機部3の固定子15が焼き嵌めによって固定されており、他端側には圧縮機構部4のシリンダ17がアークスポット溶接によって固着されている。
ここで、蓋部11には3本の端子ピン21aを有する端子部である密封端子21が設けられている。この密封端子21は、高い耐圧性を有するガラス密封端子であることが好ましい。
電動機部3の固定子15の上部には端子板30が固定されている。端子板30には、3本の端子ピン21aを挿入可能で、固定子15に巻層された巻線と通電可能に接続された挿入口30aが設けられている。
蓋部11が本体部10へ嵌め合わされ、蓋部11と本体部10がプロジェクション溶接によって溶接されると、蓋部11の端子部21に設けられた3本の端子ピン21aがそれぞれの挿入口30aに挿入され、端子ピン21aと固定子15の巻線が、端子板30の端子穴30aを介して通電可能に接続される。
図8に密閉容器9の本体部10と蓋部11の溶接前の母材状態の様子を示す。密閉容器9の本体部10の開口端部10aにはフランジ部41が設けられており、蓋部11の開口部11aに対向するように平面部41aを有している。
密閉容器9の蓋部11には、本体部10の開口端部10aと略同一直径の円周状の開口部11aを有している。ここで、開口部11aの縁には、母材状態において、開口部11aの全周に亘り突部24が設けられている。
本体部10と蓋部11を溶接により接合する際には、蓋部11の開口部11aの上部は上部溶接電極31により決められた力で把持され、本体部10のフランジ部41の下方を下部溶接電極32により決められた力で把持される。そして、フランジ部41の平面部41aと開口部11aの突部24を突合せるように、下部溶接電極32と上部溶接電極31はフランジ部41と開口部11aを押し付ける方向に加圧される。
そして、フランジ部41の平面部41aと開口部11aの突部24とが突合された状態で、コンデンサ式抵抗溶接方法を用いて溶接される。即ち、コンデンサに蓄えられた電荷を上部溶接電極31と下部溶接電極32に短時間加えることで、フランジ部41と開口部11aの突部24の間で大きなパルス状電流が放電される。このとき、微小な接触面積で接している突部24と平面部において良好なプロジェクション溶接が行われる。
さらに、この蓋部11と本体部10とが突合せ抵抗溶接により接合されると同時に、端子板30の端子穴30aに挿入された端子ピン21aが、端子板31を介して、固定子3bに巻相された巻線と通電可能に接続される。
フランジ部41の平面に、突部24を対向させて抵抗溶接し、密閉容器の本体部と蓋部を接合することで、精確な位置合せを必要とせず簡易的な調心のみで突合せ抵抗溶接を行うことができる。さらに、入熱範囲が狭く密閉容器内部熱変形の影響の少ない密閉容器9とすることができる。
これにより、製造が容易で信頼性の高い圧縮機1bを提供することができる。
また、電動機部の固定子に巻相された巻線を、リード線を介して密封端子に接続する従来の圧縮機とは異なり、電動機部3と端子部である密封端子21との結線作業を行うことなく、密閉容器9の本体部10と蓋部11を突合せ抵抗溶接すると同時に、密封端子21の端子ピン21aが端子板30の端子穴30aに挿入され、電動機部3と端子部である密封端子21とが電気的に接続される。これにより、製造時の組付け作業と製造コストの削減が可能となり、安価な圧縮機を提供することができる。また、抵抗溶接を行う際にリード線が溶接部に接触し破損することがなく、信頼性の高い圧縮機を提供することができる。
(第5の実施の形態)
図9に第5の実施の形態に係る圧縮機の縦断面図を示す。
第1乃至第4の実施の形態の圧縮機において、圧縮機1(1b)を固定するための脚部35は密閉容器2、9の下蓋部8又は、本体部1 0に設けられているが、本実施の形態では図9のように、密閉容器2の本体部6、10に接合される上蓋部7に脚部35が一体形成されている。
そして、上蓋部7の開口端部7bと本体部6の上開口端部6a及び本体部6の下開口端部6bと下蓋部8の開口端部8aは、上述した第1乃至第3の実施の形態における本体部6と上蓋部7及び下蓋部8と同様の抵抗溶接により接合される。
さらに、密閉容器2の筒状の本体部6の両端に開口した端面を有するものに限らず、本体部6と上蓋部7または下蓋部8を一体形成し一端のみに開口した端面を有するものでも良い。
そして、脚部35には外部支持材36が取付られ、圧縮機1は外部支持材36を介して冷凍サイクル装置の筐体の上壁45へ吊下げ固定される。
尚、圧縮機1と冷凍サイクル装置の筐体とは外部支持材36による間隙により干渉することがない。
これにより圧縮機1が宙吊り状態となるため、圧縮機1の運転中に生ずる振動が冷凍サイクル装置の筐体に伝播しにくく、圧縮機1と冷凍サイクル装置の筐体とが干渉することで生ずる騒音を緩和することができる。
図10は上述した第1乃至第3の実施の形態の圧縮機を用いた冷凍サイクル装置の概念図である。
本発明の冷凍サイクル装置は、例えば空気調和機に用いられるものであり、図10に示すように、圧縮機1と四方弁50と室外熱交換器51と膨張装置52と室内熱交換器53とを順次配管接続してなる。
圧縮機1から吐出される冷媒は、冷房時には、四方弁50を介して実線矢印で示すように室外熱交換器51に供給され、ここで外気と熱交換して凝縮される。
この凝縮された冷媒は、室外熱交換器51から流出し、膨張装置52を介して室内熱交換器53に流され、ここで室内空気と熱交換して蒸発し、室内空気を冷却する。室内熱交換器53から流出された冷媒は、四方弁50を介して密閉型圧縮機1内に吸い込まれる。
また、暖房時には、圧縮機1から吐出された冷媒は、四方弁50を介して破線矢印で示すように、室内熱交換器53に供給され、ここで室内空気と熱交換して凝縮され、室内空気を加熱する。この凝縮された冷媒は室内熱交換器53から流出し、膨張装置52を介して室外熱交換器51に流され、ここで室外空気と熱交換して蒸発する。
この蒸発した冷媒は、室外熱交換器51から流出し、四方弁50を介して圧縮機1内に吸い込まれる。以後、順次同様に冷媒が流されて冷凍サイクルの運転が継続される。
この冷凍サイクル装置は作動流体としてHFC等のフロン系冷媒、CO2等の自然冷媒を用いるものである。
また、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。全ての構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1…圧縮機、2…密閉容器、3…電動機部、4…圧縮機構部、5…回転軸、5a…偏心部、6…本体部、6a…上開口端部、6b…下開口端部、7…上蓋部、7a…開口端部、8…下蓋部、8a…開口端部、14…ローラ、15…固定子、16…回転子、17…シリンダ、18…主軸受、19…副軸受、20…吐出マフラ、21…密封端子、21a…端子ピン、22…ボルト、23…平面部、24…突部、25…平面部、26…突部、27…突部材、30…端子板、30a…挿入口、31…上部溶接電極、32…下部溶接電極、35…脚部、40…フランジ部、41…フランジ部、44…筐体の底面、45…筐体の上壁、50…四方弁、51…室外熱交換器、52…膨張装置、53…室内熱交換器

Claims (5)

  1. 一端または両端が開口した端面を有する筒状の本体部と、該本体部の開口した端面を閉塞する端部を有する蓋部とを備える密閉容器と、該密閉容器内部に電動機部と、圧縮機構部を有する圧縮機において、
    前記密閉容器は蓋部の端部または本体部の端面のどちらか一方が突部を有し、他方が平面で構成され、上記両者を抵抗溶接により接合したことを特徴とする圧縮機。
  2. 一端または両端が開口した端面を有する筒状の本体部と、該本体部の一端または両端を閉塞する端部を有する蓋部とを備える密閉容器と、該密閉容器内部に電動機部と、圧縮機構部を有する圧縮機において、
    前記密閉容器は蓋部の端部及び本体部の端面が平面で構成され、蓋部の端部及び本体部の端面間に、突起部材を挟んだ状態で、本体部と蓋部を抵抗溶接により接合したことを特徴とする圧縮機。
  3. 圧縮機を支持するための脚部と、前記蓋部とが一体形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記本体部の一端側の開口した端面を閉塞する前記蓋部は、複数本の端子ピンを有する端子部が備えられており、
    前記本体部の一端側の内壁面には、巻線を有する前記電動機部の固定子が固定されており、前記電動機部の一端側の端部には、前記複数本の端子ピンのそれぞれを挿入可能とする挿入口を備えた端子板が設けられており、
    前記本体部と前記蓋部とを接合すると、前記複数本の端子ピンが前記端子板の挿入口に挿入されて、前記端子板を介して前記電動機部の固定子の巻線と前記端子ピンとが通電可能となる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮機。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれかに記載の圧縮機を用いることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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