JP2011206773A - 流体圧装置の制御装置 - Google Patents

流体圧装置の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011206773A
JP2011206773A JP2010073863A JP2010073863A JP2011206773A JP 2011206773 A JP2011206773 A JP 2011206773A JP 2010073863 A JP2010073863 A JP 2010073863A JP 2010073863 A JP2010073863 A JP 2010073863A JP 2011206773 A JP2011206773 A JP 2011206773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain
control
fluid pressure
command
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010073863A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Konto
宏一 近都
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2010073863A priority Critical patent/JP2011206773A/ja
Publication of JP2011206773A publication Critical patent/JP2011206773A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)

Abstract


【課題】 作業効率の低下させることなく、装置ゲインを切換えるときに発生する流体圧装置のショックを低減する。
【解決手段】 装置ゲインの切換えに合わせて、制御演算部54で制御演算に用いる制御ゲインGを切換えるとき、制御ゲインGを、瞬時に切換えるのではなく、除々に変化するように、制御ゲイン設定部104で切換える。これによって制御ゲインの切換え特性を、除々に変化して切換わる装置ゲインの切換え特性と一致させることができ、装置ゲインと制御ゲインの切換え時間の差を小さくすることができる。したがって切換え時間の差に起因して装置ゲインを切換えるときに、流体圧装置41に発生するショックを低減することができる。しかも装置ゲインGの切換え完了を待つ必要がなく、流体圧装置41を利用した作業の作業効率は低下することがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば作動油などの流体の圧力を利用して動作する流体圧装置を制御する制御装置に関する。
図8は、従来の技術の制御装置1を示すブロック図である。制御装置1は、流体圧装置である油圧機械2を制御するための装置であり、油圧機械2に備えられるアクチュエータの位置を制御する。制御装置1は、油圧機械2のアクチュエータの目標位置を指令する目標位置指令手段3と、油圧機械2のアクチュエータの実位置を検出する位置検出手段4と、目標位置と実位置とに基づいて実位置が目標位置に近づくように制御する制御手段5とを有する。制御手段5は、目標位置と実位置との位置偏差を求める比較部6と、油圧機械2の機械ゲインの切換えに合わせて制御ゲインを大小2段階に切換えて設定するゲイン設定部7と、位置偏差に制御ゲインをかけて制御指令値を求める制御演算部8とを有し、制御指令値を油圧機械2に与えることによって、油圧機械2を制御している。
図9は、油圧機械2の動作の一例を示すグラフである。図9には、一点鎖線でアクチュエータの位置を示し、実線でポンプの回転数を示す。アクチュエータの位置は、型の位置でもある。油圧機械2は、油圧プレス機であり、可変容量型のポンプからアクチュエータである油圧シリンダに作動油を供給し、油圧シリンダによって型を上下させて、被加工物をプレス加工する。この油圧機械2は、制御装置1からポンプを回転駆動するモータに制御指令値が与えられ、モータが制御指令値に応じた回転数でポンプを回転駆動し、油圧シリンダが動作する。ポンプの1回転当りの油圧シリンダの変位量が、装置ゲインである前記機械ゲインに相当する。可変容量型のポンプの容量が変更されると、ポンプの1回転に対する油圧シリンダの変位量が変化する。したがって油圧機械2では、ポンプの容量の切換えによって機械ゲインが切換えられる。油圧機械2で被加工物をプレス加工するにあたって、時刻t1〜t2,t3〜t4の被加工物に圧力を加える必要がないときは、型の変位速度を高くするために、機械ゲインを大きくし、時刻t2〜t3の被加工物に力を加える必要があるときは、被加工物に大きな圧力を加えるために、機械ゲインを小さくしている。したがって機械ゲインは、時刻t2で大きい値から小さい値に切換えられ、時刻t3で小さい値から大きい値に切換えられる。
制御装置1では、このような油圧機械2の機械ゲインの切換えに応じて、機械ゲインが小さい値に切換えられると制御ゲインを大きい値に切換え、機械ゲインが大きい値に切換えられると制御ゲインを小さい値に切換えている。制御ゲインは、瞬時に切換るが、機械ゲインは、切換えを開始してから完了するまでに、制御ゲインの切換えに比べて長時間を要する。このように機械ゲインと制御ゲインとでは、切換え時間に差を有している。したがってこのような機械ゲインおよび制御ゲインの切換えるとき、たとえば機械ゲインが小さくならないうちに、制御ゲインが大きくなり、制御ループの安定限界を超えて発振してしまう。また機械ゲインの減少に伴なって位置偏差が大きくなり、この状態で制御ゲインが、20倍などの大きな値に急激に切換えられると、ポンプに大きな回転むらが生じてしまう。たとえばこれらの原因によって、図9に示すように、型の下降行程から加圧工程に切換る時刻t2付近で、ポンプの回転が不所望に低下する。このようなポンプの回転数の不所望な変化が生じると、油圧機械2の各構成部、つまりモータ、ポンプ、アクチュエータなどにショックが発生し、騒音および振動が発生して、油圧機械2およびその他の装置に悪影響を与える。またこのような騒音および振動は、作業者による作業の妨げにもなる。さらに機械ゲインおよび制御ゲインの切換えるとき、たとえば機械ゲインの切換え完了を待って制御ゲインを切換えるようにすると、この無駄な待機時間分、作業時間が必要となり、サイクル時間が長くなって作業効率が低下してしまう。
他の従来の技術として、特許文献1に、反転時におけるショックを低減可能にするプレスブレーキが示されている。このプレスブレーキでは、ラムの上下移動を反転させるために油圧シリンダの上下移動を切換えるべく、制御装置がACサーボモータを制御して双方向ピストンポンプの回転を反転させる。このとき、制御装置のラム移動速度パターン指令部が、反転後、所定長さのウォーミングアップ時間だけラムの移動速度を低い値に一定に保持し、その後ラムの移動速度を所定の高い速度まで変化させるパターン指令を行っている。指令位置カウンタがラム移動速度パターンからラム位置を読み取り、読み取った値とラム位置検出器により検出される実際のラム位置とを加算器で加算してACサーボモータの回転を制御している。この特許文献1に示されるプレスブレーキは、ラムの上下移動を反転させるときのショックを低減することはできるが、機械ゲインを切換えるときに、油圧機械の機械ゲインと制御ゲインとの切換え時間の差に起因して発生するショックを低減できる構成ではない。
さらに他の従来の技術として、特許文献2に、油圧シリンダのシリンダ室から高圧の作動油を排出するときのショックを低減して振動を防止するプレスブレーキが示されている。このプレスブレーキでは、油圧シリンダに対応して設けられている双方向流体ポンプをサーボモータにより作動させて、作動油を上シリンダ室または下シリンダ室の一方のシリンダ室に供給してラムを上下移動させて曲げ加工を行っている。そして、位置検出器によりラムの上下位置を検出して、このラム位置から判断部が曲げ加工が終了したか否かを判断して、終了したと判断されたら、指令部がサーボモータに逆転の指令を与えて双方向流体ポンプを反転させて、前記一方のシリンダ室の作動油を他方のシリンダ室に供給して、ラムの上下移動を行っている。この特許文献2に示されるプレスブレーキは、シリンダ室から高圧の作動油を排出するときのショックを低減することはできるが、機械ゲインを切換えるときに、油圧機械の機械ゲインと制御ゲインとの切換え時間の差に起因して発生するショックを低減できる構成ではない。
またさらに他の従来の技術として、特許文献3に、ラム停止状態における速度切換え弁の切換え時に発生する衝撃を無くすプレスブレーキが示されている。このプレスブレーキでは、ラムに装着されたパンチとダイとの協働によりワークにプレス加工を行う際に、ラムを所定位置に停止させる場合、油圧シリンダのロッド側シリンダ室と双方向ポンプとの間に設けられている速度切換え弁のロッド側シリンダ室側配管内における圧力と、速度切換え弁の双方向ポンプ側配管内の圧力の差を小さくして、速度切換え弁の切換え時における衝撃を小さくしている。前記圧力の差を小さくするにあたっては、ロッド圧保持指令部がサーボモータを制御して双方向ポンプを逆回転せしめて、ラムの自重による圧力を超えない程度の作動油を双方向ポンプ側配管に供給して圧力を上昇させておくように構成されている。この特許文献3に示されるプレスブレーキは、ラムが停止している状態で、シリンダのロッド側のシリンダ室とポンプとを接続する管路に介在される速度切換え弁を操作しても、ラムが下降しないようにすることはできるが、機械ゲインを切換えるときに、油圧機械の機械ゲインと制御ゲインとの切換え時間の差に起因して発生するショックを低減できる構成ではない。
またさらに他の従来の技術として、特許文献4に、パンチがワークに当接した時、および曲げ加工中に双方向流体ポンプが発生する騒音を低減するプレスブレーキが示されている。このプレスブレーキでは、ラム移動速度パターン指令部からの指令パターンに従って油圧シリンダを上下移動させ、ラム位置検出器により実際のラム位置を検出し、加算器により指令位置と実際の位置を比較してサーボモータを制御して曲げ加工を行っている。この際に、双方向流体ポンプの油圧力を圧力センサにより検出すると共に演算部の演算により油圧力の変化量を求め、双方向流体ポンプ回転時の騒音を低下させるべく予め決定されてメモリに記憶されている圧力−ラム移動速度関係および圧力変化量−ラム移動速度関係に基づいて、ラム速度クランプ値決定部がサーボモータへの回転数指令をクランプするように構成されている。この特許文献4のプレスブレーキでは、双方向流体ポンプで発生する騒音を低減することはできるが、機械ゲインを切換えるときに、油圧機械の機械ゲインと制御ゲインとの切換え時間の差に起因して発生するショックを低減できる構成ではない。
特開2001−137948号公報 特開2001−121299号公報 特開2001−252800号公報 特開2001−140807号公報
したがって本発明の目的は、作業効率の低下させることなく、装置ゲインを切換えるときに、装置ゲインおよび制御ゲインの切換え時間の差に起因して発生する流体圧装置のショックを低減可能に、流体圧装置を制御する制御装置を提供することである。
本発明は、流体の圧力を利用して動作する流体圧装置の動作目標を表す目標値を指令する目標指令手段と、
流体圧装置の動作状態を表す状態値を検出する状態検出手段と、
目標指令手段から指令される目標値および状態検出手段で検出される状態値の偏差と、制御ゲインとを用いて制御指令値を求め、制御指令値に従って動作するように流体圧装置を制御する制御演算部、および流体圧装置における制御指令値の入力に対する状態値の変化率を表す装置ゲインが切換えられると、制御ゲインを除々に変化させて切換えて設定する制御ゲイン設定部とを有する制御手段とを含むことを特徴とする流体圧装置の制御装置である。
また本発明は、前記制御ゲイン設定部は、装置ゲインの変化速度に合致する変化速度で制御ゲインを変化させることを特徴とする。
また本発明は、前記制御手段は、流体圧装置の装置ゲインを、流体圧装置の動作に応じて多段的に変更して指令し、流体圧装置に装置ゲインを切換えさせる装置ゲイン指令部をさらに有し、
前記制御手段の制御ゲイン設定部は、装置ゲイン指令部によって指令される装置ゲインに応じて制御ゲインを多段的に指令する制御ゲイン指令部分と、制御ゲイン指令部分によって指令される制御ゲインを、平滑化処理して連続的に変化するように補正するゲイン補正部分とを有することを特徴とする。
本発明によれば、制御手段の制御演算部によって、目標値および状態値の偏差と制御ゲインとを用いて制御指令値が求められ、制御指令値に従って動作するように、流体圧装置が制御される。この制御手段による流体圧装置の制御に用いられる制御ゲインは、制御手段の制御ゲイン設定部によって流体圧装置の装置ゲインに応じて切換えて設定される。制御手段の制御ゲイン設定部では、流体圧装置の装置ゲインが切換えられると、制御ゲインを除々に変化させて切換え、このように制御ゲインを更新しながら設定する。このように装置ゲインの切換えに合わせて、制御ゲインが切換えられるとき、制御ゲインは、瞬時に切換えるのではなく、除々に変化するように切換えられる。これによって装置ゲインと制御ゲインの切換え時間の差を小さくすることができ、この切換え時間の差に起因して装置ゲインを切換えるときに流体圧装置に発生するショックを低減することができる。しかも装置ゲインの切換え完了を待つ必要がなく、流体圧装置を利用した作業の作業効率は低下することがない。
また本発明によれば、制御ゲイン設定部では、制御ゲインの変化速度が、装置ゲインの変化速度に合致するように、制御ゲインを変化させている。これによって装置ゲインと制御ゲインとの切換え時間の差を可及的に無くすことができる。したがって切換え時間の差に起因して装置ゲインを切換えるときに流体圧装置に発生するショックを可及的に低減することができる。
また本発明によれば、制御手段が装置ゲイン指令部をさらに有し、制御手段の制御ゲイン設定部は、ゲイン指令部分とゲイン補正部分とを有している。装置ゲイン指令部では、装置ゲインを多段的に指令し、流体圧装置に装置ゲインを切換えさせる。制御ゲイン設定部では、制御ゲイン指令部分によって、装置ゲイン指令部で指令される装置ゲインに応じて、制御ゲインが多段的に指令され、ゲイン補正部分によって、制御ゲインが平滑化処理されて連続的に変化するように補正される。このように多段的に制御ゲインを指令する部分と、多段的に指令される制御ゲインを平滑化して補正する部分とを組み合わせることによって、比較的簡単な構成で、制御ゲインを装置ゲインに合わせて除々に変化させ、切換え時間の差を小さくすることができる構成を容易に実現することができる。
本発明の実施の一形態の制御装置40を示すブロック図である。 制御装置40とともに油圧機械41を示す油圧回路図である。 機械ゲインと制御ゲインGとを示すグラフである。 制御演算部54の制御動作を示すフローチャートである。 制御装置40によって制御される油圧機械41の動作状態を示すグラフである。 制御装置40によるショック低減効果を示すグラフである。 本発明の実施の他の形態の制御装置40Aとともに油圧機械41Aを示す油圧回路図である。 従来の技術の制御装置1を示すブロック図である。 油圧機械2の動作の一例を示すグラフである。
図1は、本発明の実施の一形態の制御装置40を示すブロック図である。図2は、制御装置40とともに油圧機械41を示す油圧回路図である。制御装置40は、流体の圧力を利用して動作する流体圧装置である油圧機械41を制御する装置である。油圧機械41は、流体として作動油を用いる油圧装置であり、対象物42を変位させるアクチュエータ43と、アクチュエータ43に作動油を供給するポンプ44と、ポンプ44を駆動するモータ45とを有している。
油圧機械41は、たとえば油圧プレス機であり、対象物42は、プレス加工に用いられる型であり、アクチュエータ43は、複動形の油圧シリンダであり、ポンプ44は、正逆両方向に回転可能なポンプである。またポンプ44は、容量を変更して1回転当りの吐出量を変更可能な可変容量型のポンプであり、たとえば斜板式ピストンポンプである。対象物42は、アクチュエータ43の下方に設けられ、ラムを介してピストン46に連結されている。
モータ45によってポンプ44が一方向(正方向)へ回転されると、ポンプ44からアクチュエータ43のラム側の油室に作動油が供給され、アクチュエータ43のピストン46が上方へ変位され、対象物42が上方へ変位駆動される。またモータ45によってポンプ44が他方向(逆方向)へ回転されると、ポンプ44からアクチュエータ43のヘッド側の油室に作動油が供給され、アクチュエータ43のピストン46が下方へ変位され、対象物42が下方へ変位駆動される。油圧機械41は、このようにして型である対象物42を上下に変位させて、被加工物をプレス加工することができる。
ポンプ44は、斜板駆動部101によって斜板100を傾転させ、この斜板100の傾転角度を変更することによって、容量を変更することができる。ポンプ44の容量が変更されると、ポンプ44の1回転当りの吐出量が変更され、ポンプ44の1回転当りのアクチュエータ43の変位量、つまりピストン46の変位量が変更される。油圧機械41におて、モータ45への指令が入力となり、ピストン46の変位が出力となる。したがってポンプ44の1回転当りのピストン46の変位量が、油圧機械41において、入力に対して出力がどの程度であるかを示す、装置ゲインとしての機械ゲインに相当する。
油圧機械41の機械ゲインが大きい場合、アクチュエータ43から対象物42に与えることができる力は小さくなるが、ピストン46の変位速度を高くして対象物42を高速で変位させることができ、高効率で動作させることができる。油圧機械41の機械ゲインが小さい場合、ピストン46の変位速度が低くなって対象物42の変位速度は低くなるが、アクチュエータ43から対象物42に与えることができる力が大きくなり、高負荷で動作させることができる。
制御装置40は、対象物42を予め設定されるタイミングで上下に往復変位させ、ワークをプレス加工するように、油圧機械41を制御する。さらに制御装置40は、プレス加工を複数の工程に分け、各工程に応じて機械ゲインを切換えるとともに、この機械ゲインの切換えにショックの発生を低減するように制御するために用いられる。
制御装置40は、油圧機械41の目標位置Ptを生成して指令する目標位置手段50と、油圧機械41の実位置Pdを検出する位置検出手段51と、目標位置Ptと実位置Pdとに基づいて油圧機械41を動作制御する制御手段52とを有する。目標位置手段50は、たとえばマイクロコンピュータ、CPUなどを組み合わせた演算手段によって実現される。位置検出手段51は、たとえばエンコーダなどの位置センサによって実現される。制御手段52は、たとえばマイクロコンピュータ、CPU、各種回路などを組み合わせた演算手段によって実現される。目標位置手段50および制御手段52は、1つの演算手段によって実現されてもよいし、個別の演算手段によって実現されてもよい。
目標位置手段50は、油圧機械41の動作目標を表す目標値を指令する目標指令手段である。この目標位置手段50は、油圧機械41のアクチュエータ43が予め設定されるタイミングで動作するように、時刻の経過に合わせて、アクチュエータ43がとるべき位置を目標位置Ptとして生成し、目標位置Ptを示す信号を制御手段52に与える。位置検出手段51は、油圧機械41の動作状態を表す状態値を検出する状態検出手段である。この位置検出手段51は、油圧機械41のアクチュエータ43の位置を検出し、この検出した位置である実位置Pdを示す信号を、フィードバックさせて制御手段52に与える。
アクチュエータ43の位置は、たとえばピストン46の位置である。したがって目標位置Ptは、ピストン46のとるべき位置であり、実位置Pdは、検出されるピストン46の位置である。このように本実施の形態では、制御に用いる状態量として、アクチュエータ43のピストン46の位置を用いており、目標位置Ptが動作目標を表す目標値に相当し、実位置Pdが動作状態を表す状態値に相当する。
制御手段52は、偏差演算部53と、制御演算部54とを有している。偏差演算部53には、目標位置Ptを示す信号および実位置Pdを示す信号が与えられる。偏差演算部53は、目標位置Ptから実位置Pdを減算し、目標位置Ptと実位置Pdとの偏差(以下「位置偏差」という)ΔPを算出し、位置偏差ΔPを示す信号を、制御演算部54に与える。制御演算部54は、位置偏差ΔPと制御ゲインGとを用いて制御指令値Pcを算出し、算出した制御指令値Pcを示す信号を油圧機械41に与える。制御手段52は、制御指令値Pcを示す信号を油圧機械41に与えることによって、制御指令値Pcに従って動作するように油圧機械41を制御する。
制御指令値Pcは、位置偏差ΔPが小さくなるようにアクチュエータ43を動作させる指令を表している。本実施の形態では、制御指令値Pcは、モータ45の出力軸の回転角度を指令する値であり、モータ45に与えられる。油圧機械41では、制御指令値Pcに従ってモータ45が回転し、ポンプ44からアクチュエータ43に作動油が供給されて、アクチュエータ43が位置偏差ΔPを小さくするように動作する。このようにして油圧機械41が、予め設定されるタイミングで動作するように、制御装置40によって制御される。
油圧機械41で実行される加工動作は、複数の工程に分けられ、工程によって好ましい機械ゲインが異なる。油圧プレス機の場合、加工動作は、下降工程と、加圧工程と、上昇工程とを有している。下降工程は、型である対象物42を、もう1つの型から上方へ離反させて退避させた退避位置から、2つの型でワークを加工する加工領域まで、下降させる工程である。加圧工程は、ワークが実際に加工される加工工程であり、型である対象物42を用いて、もう1つの型と協働してワークを加圧し、ワークを加工する工程である。上昇工程は、対象物42を、加工領域から退避位置まで、上昇させる工程である。
下降工程および上昇工程では、対象物42に大きな力を与える必要がなく、時間短縮のために、対象物42をできるだけ高速で変位させる必要がある。したがって下降工程および上昇工程では、ポンプ44の容量を大きくして機械ゲインを大きくする必要がある。これに対して、加圧工程では、対象物42を高速で変位させる必要はなく、ワークへの大きな加圧力を得るために、対象物42に大きな力を与える必要がある。したがって加圧工程では、ポンプ44の容量を小さくして機械ゲインを小さくする必要がある。油圧機械41では、下降工程、加圧工程および上昇工程が、この順序で実行されるので、下降工程から加圧工程に移行するとき、および加圧工程から上昇工程に移行するとき、機械ゲインを切換える必要がある。
制御装置40は、油圧機械41の機械ゲインの切換えを制御するために、装置ゲイン指令部である機械ゲイン指令部103を有している。機械ゲイン指令部103には、目標位置Ptを示す信号が与えられる。機械ゲイン指令部103は、目標位置Ptに基づいて、油圧機械41が加工動作のどの工程にあるかを判定し、工程に応じた機械ゲインを指令するゲイン指令値Pgを示す信号を油圧機械41に与える。
機械ゲイン指令部103は、下降工程および上昇工程では、機械ゲインとして大きい値を指令するゲイン指令値Pgの信号を油圧機械41に与え、加圧工程では、機械ゲインとして小さい値を指令するゲイン指令値Pgの信号を油圧機械41に与える。機械ゲイン指令部103は、このようにゲイン指令値Pgを油圧機械41に与えることによって、油圧機械41の動作に応じて機械ゲインを多段的に変更し指令し、油圧機械41に機械ゲインを切換えさせる。
ゲイン指令値Pgは、油圧機械41における機械ゲインの指令を表している。本実施の形態では、ゲイン指令値Pgは、ポンプ44の容量、さらに具体的にはポンプ44の斜板の傾転角度を指令する値であり、斜板駆動部101に与えられる。油圧機械41では、ゲイン指令値Pgに従って斜板駆動部101が斜板100を傾転駆動し、下降工程および上昇工程では容量を大きくし、加圧工程では容量を小さくするように、ポンプ44の容量が切換えられる。このようにして油圧機械41が、動作状態に応じて機械ゲインを多段的に切換えるように、本実施の形態では大小2段に切換えるように、制御装置40によって制御される。
機械ゲインは、油圧機械41における制御指令値Pcの入力に対する状態値、つまり実位置Pdの変化率を表すものであり、油圧機械41の機械ゲインを切換えるように制御する場合、一定の制御ゲインGを用いて制御することが困難である。たとえば制御ゲインGを大きい値にすると、機械ゲインが大きい場合に、対象物42の変位速度が高くなり過ぎてしまうおそれがある。また逆に制御ゲインGを小さい値にすると、機械ゲインが小さい場合に、対象物42の変位速度が小さくなり過ぎてしまうおそれがある。したがって制御装置40は、機械ゲインの切換えに合わせて、制御ゲインGを切換えて設定する制御ゲイン設定部104を有している。
制御ゲイン設定部104には、機械ゲイン指令値Pgを示す信号が与えられる。制御ゲイン設定部104は、機械ゲイン指令値Pgに基づいて、機械ゲインが大きい値に切換えられると、制御ゲインGを小さい値に切換え、機械ゲインが小さい値に切換えられると、制御ゲインGを大きい値に切換える。制御ゲイン設置部104は、このように機械ゲインに応じて切換えて設定した制御ゲインGを示す信号を、制御演算部54に与える。
図3は、機械ゲインと制御ゲインGとを示すグラフである。図3には、油圧機械41が、時刻t10で下降工程から加圧工程に移行する、移行期の値を示している。図3(1)に示すように、機械ゲイン指令部103は、機械ゲイン指令値Pgによって油圧機械41に指令する機械ゲイン(以下「目標機械ゲイン」という)が、時刻t10で大きい値Hmから小さい値Lmに瞬時に切換わるように、機械ゲイン指令値Pgを瞬時に切換える。油圧機械41では、機械ゲイン指令値Pgに従ってポンプ44の容量を切換え、機械ゲインを切換えるように動作するが、ポンプ44の容量を瞬時に切換えることはできない。したがって油圧機械41の実際の機械ゲイン(以下「実機械ゲイン」という)は、図3(3)に示すように、時刻t10で切換えを開始し、大きい値Hmから除々に減少し、時刻t10から時間T10経過後の時刻t11に、小さい値Lmへの切換えを完了する。
このように機械ゲインが切換るためには、切換え時間T10が必要であり、制御ゲインGを瞬時に切換えてしまうと、機械ゲインと制御ゲインGとの切換え時間に差が生じてしまう。このような切換え時間の差は、従来の技術に関連して述べたように、機械ゲインおよび制御ゲインGを切換えるときに、油圧機械41にショックを発生させてしまうので、本実施の形態では、制御ゲイン設定部104は、機械ゲインが切換えられると、制御ゲインを除々に変化させて切換えて設定するように構成されている。本実施の形態では、制御ゲイン設定部104は、実機械ゲインの変化速度に合致する変化速度で制御ゲインGを変化させるように構成される。
制御ゲイン設定部104は、図1に示すように、制御ゲイン指令部分105と、ゲイン補正部分106とを有している。制御ゲイン指令部分105は、機械ゲイン指令部103によって指令される機械ゲインに応じて制御ゲインGを多段的に指令する。ゲイン補正部分106は、制御ゲイン指令部分105によって指令される制御ゲインGを、平滑化処理して連続的に変化するように補正する。以下、混同をさけて理解を容易にするために、制御ゲイン指令部分105によって指令される制御ゲインGを、基本ゲインG0という。したがって制御ゲイン設定部104では、制御ゲイン指令部分105で基本ゲインを指令し、ゲイン補正部分106で基本ゲインを補正して制御ゲインGを得る。
制御ゲイン指令部分105は、機械ゲイン指令値Pgに基づいて、目標機械ゲインが大きい値Hmであれば、小さい値Lcの基本ゲインG0を生成し、目標機械ゲインが小さい値Lmであれば、大きい値Hcの基本ゲインG0を生成する。図3(1)に示すように目標機械ゲインが変化する場合、制御ゲイン指令部分105は、図3(2)に示すように、時刻t10までは小さい値Lcの基本ゲインG0を生成し、時刻t10で小さい値Lcから大きい値Hcに瞬時に切換え、大きい値Hcの基本ゲインG0を生成する。制御ゲイン指令部分105は、このように生成した基本ゲインG0を示す信号をゲイン補正部分106に与え、制御ゲインを指令する。
ゲイン補正部分106は、たとえばローパスフィルタを用いて、制御ゲイン指令部分105にから与えられる基本ゲインG0の信号を平滑化処理することによって、基本ゲインG0を補正した制御ゲインGを得る。図3(2)に示すように基本ゲインG0が指令される場合、ゲイン補正部分106で得られる制御ゲインGは、図3(4)に示すように、時刻t10までは小さい値Lcであり、時刻t10で切換えを開始し、小さい値Lcから除々に増加し、時刻t10から時間T10経過後の時刻t11に、大きい値Hcへの切換えを完了する。
図3には、下降工程から加圧工程への移行期間を例に示しているが、加圧工程から上昇工程への移行期間においても、同様に、実機械ゲインの切換え特性と制御ゲインGの切換え特性とを一致させる。つまり加圧工程から上昇工程に移行するとき、目標機械ゲインが、小さい値Lmから大きい値Hmに瞬時に切換わる。これに応答し、油圧機械41では、目標機械ゲインの切換えと同時に、実機械ゲインの切換えを開始し、小さい値Lmから除々に増加し、切換え開始から所定の時間経過後に、大きい値Hmへの切換えを完了する。この切換え時間は、たとえば下降工程から加圧工程への移行期の切換え時間T10と同一である。
この機械ゲインの切換えに合わせ、制御ゲイン設定部104では、制御ゲイン指令部分105が、目標機械ゲインの切換えと同時に、基本ゲインG0を、大きい値Hcから小さい値Lcに切換える。この基本ゲインG0を、ゲイン補正部分105で補正することによって、基本ゲインG0の切換えと同時に、制御ゲインGの切換えが始まり、大きい値Hcから除々に減少し、切換え開始から実機械ゲインの切換え時間と同一の時間経過後に、小さい値Lcへの切換えが完了する。
制御ゲイン補正部分106は、実機械ゲインの変化速度に合致する変化速度で変化する制御ゲインGが得られるように、基本ゲインG0を補正する。これによって制御ゲインGの切換え時間T10を、実機械ゲインの切換え時間T10に近づけ、切換え時間の差を小さくする。本実施の形態では、制御ゲインGの切換え時間T0を、実機械ゲインの切換え時間T10と一致させ、切換え時間の差を0にしている。
油圧機械41における機械ゲインを切換えるための構成であるポンプ44の斜板100と斜板駆動部101を含む構成による切換え特性に応じたフィルタを、制御ゲイン補正部分106で用いることによって、制御ゲインGの切換え時間T0と、実機械ゲインの切換え時間T10とを一致させることができる。
たとえば機械ゲインを切換えるための構成が、一次遅れ要素である場合、目標機械ゲインに対して、一次遅れ応答して、実機械ゲインが変化する。つまり実機械ゲインは、一次遅れの切換え特性となる。このような場合、制御ゲイン補正部分106で、入力に対して一次遅れの出力が得られるようなローパスフィルタを用いる。また機械ゲインを切換えるための構成が、二次遅れ要素である場合、制御ゲイン補正部分106で、入力に対して二次遅れの出力が得られるようなローパスフィルタを用いる。
このようにして、機械ゲインを切換えるための構成における機械ゲイン指令部103からの指令に対する応答特性と、ゲイン補正部分106における制御ゲイン指令部分105からの指令に対する応答特性とを一致させる。これによって実機械ゲインの切換え特性と制御ゲインGの切換え特性とを一致させることができる。切換え特性が一致すれば、実機械ゲインの変化速度と制御ゲインGの変化速度とを合致させ、制御ゲインGの切換え時間T0を、実機械ゲインの切換え時間T10と一致させることができる。
図4は、制御演算部54の制御動作を示すフローチャートである。制御動作は、位置検出手段51によって実位置Pdが検出される毎に、ステップs0で開始され、ステップs1に進む。前述のように、機械ゲインが、油圧機械41の加工動作の工程に応じて切換えられ、この機械ゲインの切換えに応じて、制御ゲイン設定部104で切換えられて設定されるので、制御演算部54は、ステップs1で、制御ゲイン設定部104で設定される制御ゲインGを取得し、ステップs2に進む。
ステップs2では、制御演算部54は、制御指令値Pcを算出し、制御指令値Pcを示す信号を油圧機械41に与える。制御指令値Pcは、具体的な式の記載を省略するが、予め定める演算式に、位置偏差ΔPと制御ゲインGとを代入して算出する。このように油圧機械41に指令を与えた後、ステップs2からステップs3に進み、制御動作を終了する。制御演算部54では、このような制御動作が、検出手段51によって実位置Pdが検出される毎に実行され、随時繰返されている。
図5は、制御装置40によって制御される油圧機械41の動作状態を示すグラフである。図5には、目標位置Ptおよび実位置Pdを一点鎖線70で示し、ポンプ44の回転数を破線71で示し、アクチュエータ43のロッド側の圧力を実線72で示し、アクチュエータ43のヘッド側の圧力を実線73で示す。目標位置Ptと実位置Pdとは、完全に一致しているものではないが、図5では、一致していると見なすことができる程度の差しかたないので、1つの線70で示している。ポンプ44の回転数、ロッド側の圧力、ヘッド側の圧力は、たとえば、図2に示すエンコーダ75、ロッド側圧力計76、ヘッド側圧力計77によって検出される値である。制御装置40は、このように実位置Pdが目標位置Ptに合わせて変化するように、油圧機器41を動作させることができる。
プレス機である油圧機械41では、型である対象物42を下降させる期間T1の下降工程と、対象物42をアクチュエータ43で押圧し、ワークを加圧して加工する期間T2の加圧工程と、対象物42を上昇させる期間T3の上昇工程とを有する一連の加工動作が、インターバル期間T0をおいて繰返される。たとえば上方へ変位する速度を正とした場合、下降工程における対象物42の変位速度は、−100mm/secであり、加圧工程における対象物42の変位速度は、−5mm/secであり、上昇工程における対象物42の変位速度は、100mm/secである。インターバル期間T0と、各期間T1,T3の加工工程および上昇工程とでは、前述のように機械ゲインを大きくして制御ゲインGを小さくし、期間T2の加圧工程では、前述のように機械ゲインを小さくして制御ゲインGを大きくするように、機械ゲインおよび制御ゲインGが切換えられる。
図6は、制御装置40によるショック低減効果を示すグラフである。図6(1)は、下降工程から加圧工程への移行期の部分を、時刻を示す横軸を引伸ばして拡大して示すグラフであり、本発明に従って制御ゲインGを切換えた場合のグラフである。図6(2)は、図6(1)に対応する期間についての従来の技術の制御による油圧機械41の動作を示すグラフである。図6(1)および図6(2)には、目標位置Ptを実線80,90で示し、実位置Pdをニ点鎖線81,91で示し、ポンプ44の回転数を破線82,92で示し、アクチュエータ43のロッド側の圧力を一点鎖線83,93で示す。
図6(2)に示すように、下降工程から加圧工程に移行するときに、制御ゲインGを瞬時に切換えると、ポンプ44の回転数に大きなむらを生じ、ショックが発生している。制御装置40は、この下降工程から加圧工程に移行するときに、油圧機械41における実機械ゲインの切換え特性に合わせた切換え特性で、制御ゲインGを除々に変化させて切換える。これによって図6(1)に示すように、ポンプ44の回転数のむらを低減し、ショックを低減することができる。
このように本実施の形態の制御装置40によれば、位置偏差ΔPと制御ゲインGとを用いて制御指令値Pcが求められ、油圧機械41に指令される。このようにして検出される実位置Pdが目標位置Ptに合わせて変位するように、油圧機械41が制御される。さらに機械ゲイン指令部103によって、油圧機械41に目標機械ゲインが指令され、油圧機械41の機械ゲインが切換えられる。この機械ゲインの切換えに合わせて、制御ゲインGが切換えられる。制御ゲインGを切換える制御ゲイン設定部104では、制御ゲイン指令部分105によって、目標機械ゲインに応じて基本ゲインG0を生成する。目標機械ゲインは、互いに離散した値間で瞬時に切換わるので、基本ゲインG0もまた、互いに離散した値間で瞬時に切換わるが、油圧機械41では、機械ゲインを瞬時に切換えることができず、実機械ゲインは、除々に変化させて切換えられる。この実機械ゲインの切換え特性に合わせて、制御ゲインGを切換えるために、ゲイン補正部分106によって、基本ゲインG0を補正し、制御ゲインGの切換え特性を、実機械ゲインの切換え特性と一致させている。
このようにしてこのように多段的に制御ゲインを指令する部分と、多段的に指令される制御ゲインを平滑化して補正する部分とを組み合わせ、比較的簡単な構成で、制御ゲインGを機械ゲインに合わせて除々に変化させ、切換え時間の差を小さくすることができる。したがって切換え時間の差に起因して機械ゲインを切換えるときに油圧機械41に発生するショックを低減することができる。しかも実機械ゲインの切換え完了を待つ必要がなく、油圧機械41を利用した作業の作業効率は低下することがない。
図7は、本発明の実施の他の形態の制御装置40Aとともに油圧機械41Aを示す油圧回路図である。図8に示す実施の形態の制御装置40Aおよび油圧機械41Aは、図1〜図6の実施の形態の制御装置40および油圧機械41と類似しており、対応する構成に同一の符号を付し、異なる点についてだけ説明する。本実施の形態では、油圧機器41Aは、1つの対象物42を変位駆動するための一対のアクチュエータ43を備え、各アクチュエータ43毎に、ポンプ44およびモータ45がそれぞれ設けられ、個別に駆動される。さらに本実施の形態では、制御装置40Aは、各アクチュエータ43毎に設けられる一対の検出手段51を備え、制御手段52によって、各アクチュエータ43を個別に制御する。このように複数のアクチュエータ43を備える油圧機械41Aであっても、制御ゲインGを除々に切換えることによって、同様にショックを低減することができる。
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、構成を変更することができる。具体的な構成はあくまでも一例である。たとえば機械ゲインが大小2つの値に切換えられる例を示したが、3つ以上の値に切換えられ、これに合わせて制御ゲインを3つ以上の値に切換える構成であってもよい。また制御対象となる流体圧装置は、プレス機以外の装置たとえば裁断機などの他の加工機であってもよいし、油圧以外の流体圧たとえば水圧を利用する装置であってもよい。アクチュエータは、シリンダ以外の流体圧モータなど他のアクチュエータであってもよいし、複数のアクチュエータを個別に制御する場合、アクチュエータは、異なる種類のアクチュエータであってもよい。また3以上のアクチュエータを備える流体圧装置が制御対象であってもよいし、
40,40A 制御装置
41,41A 油圧機械
43 アクチュエータ
50 位置検出手段
51 目標位置手段
52 制御手段
53 偏差演算部
54 制御演算部
103 機械ゲイン指令部
104 制御ゲイン設定部
105 制御ゲイン指令部分
106 ゲイン補正部分

Claims (3)

  1. 流体の圧力を利用して動作する流体圧装置の動作目標を表す目標値を指令する目標指令手段と、
    流体圧装置の動作状態を表す状態値を検出する状態検出手段と、
    目標指令手段から指令される目標値および状態検出手段で検出される状態値の偏差と、制御ゲインとを用いて制御指令値を求め、制御指令値に従って動作するように流体圧装置を制御する制御演算部、および流体圧装置における制御指令値の入力に対する状態値の変化率を表す装置ゲインが切換えられると、制御ゲインを除々に変化させて切換えて設定する制御ゲイン設定部とを有する制御手段とを含むことを特徴とする流体圧装置の制御装置。
  2. 前記制御ゲイン設定部は、装置ゲインの変化速度に合致する変化速度で制御ゲインを変化させることを特徴とする請求項1に記載の流体圧装置の制御装置。
  3. 前記制御手段は、流体圧装置の装置ゲインを、流体圧装置の動作に応じて多段的に変更して指令し、流体圧装置に装置ゲインを切換えさせる装置ゲイン指令部をさらに有し、
    前記制御手段の制御ゲイン設定部は、装置ゲイン指令部によって指令される装置ゲインに応じて制御ゲインを多段的に指令する制御ゲイン指令部分と、制御ゲイン指令部分によって指令される制御ゲインを、平滑化処理して連続的に変化するように補正するゲイン補正部分とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の流体圧装置の制御装置。
JP2010073863A 2010-03-26 2010-03-26 流体圧装置の制御装置 Pending JP2011206773A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010073863A JP2011206773A (ja) 2010-03-26 2010-03-26 流体圧装置の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010073863A JP2011206773A (ja) 2010-03-26 2010-03-26 流体圧装置の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011206773A true JP2011206773A (ja) 2011-10-20

Family

ID=44938457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010073863A Pending JP2011206773A (ja) 2010-03-26 2010-03-26 流体圧装置の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011206773A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102529148A (zh) * 2011-12-29 2012-07-04 南京埃斯顿自动化股份有限公司 一种控制油压机滑块下死点的方法
JP2018513951A (ja) * 2015-03-13 2018-05-31 ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ−BAE SYSTEMS plc 液圧系統
JP7489766B2 (ja) 2019-10-31 2024-05-24 川崎重工業株式会社 液圧駆動システム、それを備える電液アクチュエータユニット、及び制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102529148A (zh) * 2011-12-29 2012-07-04 南京埃斯顿自动化股份有限公司 一种控制油压机滑块下死点的方法
JP2018513951A (ja) * 2015-03-13 2018-05-31 ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ−BAE SYSTEMS plc 液圧系統
JP7489766B2 (ja) 2019-10-31 2024-05-24 川崎重工業株式会社 液圧駆動システム、それを備える電液アクチュエータユニット、及び制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4916121B2 (ja) 油圧式加工機械、油圧式プレスブレーキおよびその制御方法
JP5844007B2 (ja) モータ制御装置
US6874343B1 (en) Press brake and method of controlling bidirectional fluid pump of hydraulic cylinder of press brake
US20090025444A1 (en) Die cushion control device
JP2006122944A (ja) ダイクッション制御装置
WO2007108295A1 (ja) プレス機械のダイクッション制御装置
US20180354219A1 (en) Double blank detecting device for press machine and die protecting device for press machine
JP4956022B2 (ja) プレス機械のダイクッション制御装置
JP5887299B2 (ja) クランプトルク測定手段を有する回転テーブル
JP2011206773A (ja) 流体圧装置の制御装置
JP5998005B2 (ja) 油圧式プレスブレーキ
KR20100129995A (ko) 건설기계의 선회제어장치 및 선회제어방법
JP4372044B2 (ja) 心押台制御装置及び心押動作の制御方法
JP5995918B2 (ja) プレス機械の横方向高剛性化装置
JP4893401B2 (ja) インバータ駆動液圧装置
JP3926427B2 (ja) 液圧作動加圧加工装置
WO2020137032A1 (ja) ダイクッション装置およびプレス機械
JP2006255740A (ja) ファインブランキングプレス
JP2010253540A (ja) ダイクッション装置とそのクッション力制御方法
JP2019183727A (ja) インバータ駆動液圧装置
US20210121932A1 (en) Die cushion device and method for controlling die cushion device
JP2000033494A (ja) 下死点停留機構内蔵プレス
US11400506B2 (en) Double-blank detecting apparatus for press machine and die protecting apparatus for press machine
JP2001137965A (ja) プレッシャーピン均圧化装置の油圧補償方法及びその装置
WO2014208479A1 (ja) ワークの折曲げ加工方法及びプレスブレーキ