JP2011201030A - 液体吐出検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のノズルを有する液体吐出検査の検査時間を短縮する。
【解決手段】各ノズルからの吐出の有無を検出するための複数の検出ユニット510と、複数の検出ユニット510の出力信号の論理和を出力するOR回路550と、複数のノズルを同時に駆動した後、OR回路550の出力に基づいて、複数のノズルの中に液体を吐出しないノズルがあるか否かを判定する検出制御部570と、を備える。複数のノズルの中に吐出しないノズルがあると判断されたときは、複数のノズルが個別に駆動され、検出制御部570がOR回路550の出力に基づいて複数のノズルのうちのいずれのノズルが吐出していないかを特定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出検査装置に関する。
インクジェットプリンター等の液体吐出装置には、帯電させたインクをヘッドから検出用の電極に向けて吐出させ、この電極に生じる電気的な変化に基づいて液体の吐出検査を行うものが提案されている。
特開2007−152888号公報
複数のヘッドを有する液体吐出装置に対して液体の吐出検査を行う場合、検出用の電極が一つであれば、その検出用の電極の位置に各ヘッドを移動させてから検査を行わなければならず、検査に時間がかかる。
一方で、検出用の電極をヘッドごとに設ければ、液体の吐出検査を行う際に、各ヘッドに対して検出用の電極の位置合わせを行うための時間を短縮することができる。しかしながら、この場合であっても、ヘッドごとノズルごとに液体の吐出検査を行えば、依然として検査に時間がかかる。
そこで、本発明は、複数のノズルを有する液体吐出検査の検査時間を短縮することを目的とする。
本発明の一つの実施態様に従う、複数のノズルから液体が吐出されたことを検出する液体吐出検出装置は、各ノズルからの吐出の有無を検出するための複数の検出ユニットと、前記複数の検出ユニットの出力信号の論理和を出力する論理和回路と、前記複数のノズルを同時に駆動した後、前記論理和回路の出力に基づいて、前記複数のノズルの中に液体を吐出しないノズルがあるか否かを判定する検出制御部と、を備え、前記複数のノズルの中に吐出しないノズルがあると判断されたときは、前記複数のノズルが個別に駆動され、前記検出制御部が前記論理和回路の出力に基づいて前記複数のノズルのうちのいずれのノズルが吐出していないかを特定する。
これにより、複数のノズルの液体吐出検査を同時に行った場合、検査対象のすべてのノズルから液体が吐出された場合には容易にその判定をすることができる。一方で、一つ以上のノズルで液体が吐出されなかったかと判定された場合のみ、各ノズルを個別に検査して、液体を吐出していないノズルを特定できる。
多くのノズルが正常に液体を吐出する状態であれば、この液体吐出装置によれば、高速に液体の吐出検査を行うことができる。
好適な実施形態では、前記複数の検出ユニットは、それぞれ、一のノズルと対向する位置に配置され、対向するノズルから第1電位の液滴を受ける第2電位の検出用電極と、前記検出用電極の電位の変化を検出する検出回路とを有していてもよい。
これにより、検出用電極の電位変化を利用して、液体の吐出検査を行うことができる。
好適な実施形態では、前記検出回路は、前記検出用電極の電位変化量が所定の閾値を超えたときに、前記検出用電極と対向するノズルから液体の吐出があったことを示す信号を出力するようにしてもよい。
これにより、簡単な回路で検出回路を実装することができる。
好適な実施形態では、前記検出制御部によって、液体を吐出していないと特定されたノズルの回復動作を行う回復動作ユニットをさらに備えていてもよい。
印刷システムの構成ブロック図である。 プリンターの概略図である。 図3Aはヘッドの配置を示す図であり、図3Bは各ヘッドにおけるノズル配列を示す図である。 ドット抜け検出ユニットを説明する図である。 ベース部材に検出用電極が取り付けられた様子を示す図である。 図6Aは吐出検査時に用いる駆動信号を示す図であり、図6Bは電圧信号を説明する図であり、図6Cは複数のノズルの吐出検査結果を示す図である。 プリンターが行う吐出検査の処理手順を示すフローチャートである。 検出用電極の変形例である。 ドット抜け検出ユニットの変形例である。
以下、本発明の一実施形態に係る液体吐出装置としてのインクジェットプリンター(以下、単にプリンターと称する)を例に挙げ、プリンターとコンピューターが接続された印刷システムについて説明する。
図1は、印刷システムの構成ブロック図である。図2は、プリンター1の概略図である。外部装置であるコンピューターCPから印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー10により、各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット30、駆動信号生成回路40、ドット抜け検出装置50、回復動作ユニット80)を制御し、媒体S(用紙など)に画像を印刷する。また、プリンター1内の状況を検出器群60が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。コントローラー10内のインターフェース部10aは、外部装置であるコンピューターCpとプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU10bは、プリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー10cは、CPU10bのプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。
搬送ユニット20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時には搬送方向に所定の搬送量で用紙Sを搬送させる。輪状の搬送ベルト22が搬送ローラー21A及び21Bにより回転することによって、搬送ベルト22上の用紙Sが搬送される。なお、用紙Sは搬送ベルト22に静電吸着又はバキューム吸着している。
ヘッドユニット30は、媒体Sにインクを吐出するためのものであり、紙幅方向に並ぶ複数のヘッド31を有する。ヘッド31底面のノズルプレートには、インク吐出部であるノズルが複数設けられている。また、ノズルプレートは、グランド線に接続されてグランド電位になっている。そして、各ノズルには、インクが入った圧力室(不図示)と、圧力室の容量を変化させてインクを吐出させるための駆動素子(例:ピエゾ素子)が設けられている。駆動信号生成回路40によって生成された駆動信号COMによって駆動素子が駆動し、ノズルからインクが吐出される。
ドット抜け検出装置50(詳細は後述)は、ヘッド31に設けられたノズルからインクが正常に吐出されるか否かを検査する。
図3Aは、ヘッドユニット30におけるヘッド31の配置を示す図であり、図3Bは、各ヘッド31におけるノズル配列を示す図である。なお、図はヘッドユニット30の上面からヘッド31及びノズルを仮想的に見た図である。ここでは、ヘッドユニット30が15個のヘッド31を有するとし、紙幅方向の左側のヘッド31から順に小さい番号を付す(31(1)、31(2)…)。また、紙幅方向に隣り合うヘッド(例:31(1),31(2))の各端部を重複させるため、一方のヘッド(例:31(2))を他方のヘッド(例:31(1))よりも搬送方向の下流側にずらして配置する。
そして、図3Bに示すように、各ヘッド31には、イエローインクを吐出するイエローノズル列Yと、マゼンタインクを吐出するマゼンタノズル列Mと、シアンインクを吐出するシアンノズル列Cと、ブラックインクを吐出するブラックノズル列Kが形成され、各ノズル列はノズルを180個ずつ備えている。各ノズル列において紙幅方向左側のノズルから順に小さい番号を付す(#1〜#180)。また、各ノズル列のノズルは、紙幅方向に一定の間隔180dpiで整列している。そして、紙幅方向に並ぶ2つのヘッド(例:31(2)と31(3))のうち、左側ヘッド(例:31(2))の右端4個のノズル(#177〜#180)と右側のヘッド(例:31(3))の左端4個のノズル(#1〜#4)を重複させて配置している。このように、ヘッドユニット30では、複数のノズルが紙幅方向に一定の間隔(180dpi)で並んでいる。
このようなプリンター1では、コントローラー10が印刷データを受信すると、コントローラー10は、印刷すべき用紙Sを搬送ベルト22上まで送り、その後、搬送ベルト22上の用紙Sを一定速度で停まることなくヘッドユニット30の下を搬送させる。ヘッドユニット30の下を用紙Sが搬送される間に、各ノズルからインクが断続的に吐出される。その結果、用紙S上に画像が印刷される。
次に、上述したような構成を備えるプリンター1における吐出検査について説明する。
長時間ノズルからインクが吐出されなかったり、ノズルに紙粉などの異物が付着したりすると、ノズルが目詰まりすることがある。ノズルが目詰まりすると、ノズルからインクを吐出すべき時にインクが吐出されず、ドットが形成されるべき所にドットが形成されない現象(ドット抜け)が発生する。「ドット抜け」が発生すると画質が劣化してしまう。そこで、本実施形態では、ドット抜け検出装置50により「吐出検査」を実施し、「ドット抜けノズル」が検出された場合には、回復動作ユニット80が「回復動作」(フラッシング、ポンプ吸引など)を行って、ドット抜けノズルから正常にインクが吐出されるようにする。
なお、図2に示す例では、ドット抜け検出装置50は非印刷エリアに位置する。よって、印刷時にはヘッドユニット30を印刷エリアに移動し、ヘッドユニット30と媒体Sを対向させ、吐出検査時にはヘッドユニット30を非印刷エリアに移動し、ヘッドユニット30とドット抜け検出装置50を対向させる。また、吐出検査は、プリンター1の電源がオンされた直後やプリンター1がコンピューターCPから印刷データを受信して印刷を開始する時に実施するとよく、更に、印刷が長時間続く場合には所定時間おきに実施するとよい。
図4は、ドット抜け検出装置50の構成図である。
ドット抜け検出装置50は、複数の検出ユニット510と、複数の検出ユニット510と接続されたOR回路550(論理和回路に相当)と、検出制御部570とを有する。
各検出ユニット510は、それぞれ、一つのヘッド31に対応している。すなわち、ドット抜け検出装置50は、複数の検出ユニット510を用いて複数のヘッド31のドット抜けを同時に検査することができる。複数の検出ユニット510は、ヘッド31と同数であってもよいし、ヘッド31の数の1/2,1/3等と、ヘッド31の数より少なくてもよい。
検出ユニット510は、液滴を受ける検出用電極511を備える。検出用電極511は、高圧電源530に接続されている。この検出用電極511にはコンデンサー515の一方の端子が接続されている。コンデンサー515の他方の端子には増幅器517が接続されている。増幅器517の出力端子がコンパレータ519の一方の入力端子に接続されている。コンパレータ519の出力が検出ユニット510の出力となる。
コンデンサー515は、検出用電極511の電位変化成分を抽出するための素子であり、一方の導体が検出用電極511に接続され、他方の導体が増幅器517に接続されている。この間にコンデンサー515を介在させることで、検出用電極511のバイアス成分(直流成分)を除くことができ、信号の扱いを容易にすることができる。
増幅器517は、コンデンサー515の他端に現れる信号(電位変化)を増幅して出力する。本実施形態の増幅器517は増幅率が4000倍のものによって構成されている。これにより、電位の変化成分を2〜3V程度の変化幅を持った電圧信号として取得できる。これらのコンデンサー515及び増幅器517の組は検出部の一種に相当し、インク滴の吐出によって生じた検出用電極511の電位変化を検出する。
コンパレータ519は、増幅器517で増幅された検出用電極511の電位変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する。本実施形態ではコンパレータ519は、増幅器517で増幅された検出用電極511の電位変化量が所定の閾値を超えたときLoを出力し、それ以外のときにHiを出力する反転型のコンパレータである。
高圧電源ユニット530は、検出用電極511を所定電位にする電源の一種である。本実施形態の高圧電源ユニット530は、600V〜1kV程度の直流電源によって構成される。
つぎに、OR回路550について説明する。OR回路550は、複数のNPN型のトランジスタ551を有する。各トランジスタ551は、それぞれ検出ユニット510に対応している。つまり、検出ユニット510のコンパレータ519の出力端子とトランジスタ551のベース端子とが接続されている。トランジスタ551のコレクタ端子には、抵抗553を介して直流電源540が接続されている。トランジスタ551のエミッタ端子は接地している。OR回路550の出力端子には、各検出ユニット510の出力を入力とした論理和を示す電圧(HiまたはLo)が出力される。
OR回路550は、以下のように動作する。すなわち、複数のトランジスタ551のそれぞれのベース端子が、コンパレータ519の出力端子と接続されている。そして、OR回路550は、各コンパレータ519の出力信号を入力とするOR回路となっている。従って、例えば、複数のコンパレータ519のすべての出力がLoとなると、OR回路550の出力端子にもLoが出力される。一方で、一つ以上のコンパレータ519の出力がHiである場合、OR回路550の出力端子にHiが出力される。
OR回路550の出力端子は、検出制御部570の所定の入力ポートに接続されている。従って、OR回路550の出力が検出制御部570に入力される。
検出制御部570は所定のプロセッサ及びメモリーを有する。検出制御部570が所定のプログラムを実行することにより、以下に説明する機能が実現される。例えば、本実施形態では、検出制御部570は、OR回路550の出力端子に出力された信号に基づいて、ノズル抜けの有無を判定する。この場合、検出制御部570は、電圧がHiであれば、いずれかのヘッド31でノズル抜けがあったと判定し、電圧がLoであれば、全ヘッド31で正常に吐出が行われたと判定する。
吐出検査時には、図4Aに示すようにヘッド31のノズル面32と検出用電極511を所定の間隔dを空けて対向させる。図5に示すように、検出用電極511は、四角形の金属板(例えばステンレスなど)であり、各ヘッド31のノズル面32全面と対向可能な程度の大きさである。そして、吐出検査時には、検出用電極511は600V〜1kV程度の高電位となる。ところで、本実施形態のプリンター1は、図3Aに示すように複数のヘッド31(1)〜31(15)を有する。そこで、吐出検査時間を短縮するために、ヘッド31ごとに検出用電極511を設ける。そして、全ての検出用電極511(1)〜511(15)が、対応するヘッド31(1)〜31(15)と同時に対向出来るように、ヘッドユニット30におけるヘッド31の配置(図3A)に合わせて、ベース部材70に検出用電極511を配置する(図5)。そうすることで、複数のヘッド31の吐出検査を同時に実施でき、多数のヘッド31を有するプリンター1であっても吐出検査時間を短縮できる。
なお、ここでは、検出用電極511を取り付けるベース部材70を金属板とし、ベース部材70はノイズ防止用のシールド板としての役割も担う。図5では、検出用電極511の下方にシールド板(ベース部材70)を設けた様子を示すが、検出用電極511の周囲にシールド板を設けてもよい。そして、ベース部材70はグランド電位であるのに対して、検出用電極511は吐出検査時に600V〜1kV程度の高電位となる。よって、検出用電極511とベース部材70を絶縁する必要がある。そこで、図5に示すように、例えばプラスチック等でできた絶縁性の収容部59(斜線部)に検出用電極511を収容し、検出用電極511が収容された収容部59をベース部材70に取り付ける。即ち、グランド電位のベース部材70と高電位の検出用電極511の間に絶縁性の収容部59を設けることで、ベース部材70と検出用電極511を絶縁する。そうすることで、検出用電極511からベース部材70に電流が流れてしまうことを防止でき、検出用電極511およびベース部材70を各々の電位に保つことができる。
次に、吐出検査方法について説明する。本実施形態のプリンター1では、図4Aに示すように、ノズルプレート32をグランドに接続してグランド電位(第1電位に相当)とし、検出用電極511を600V〜1kV程度の高い電位(第2電位に相当)としている。なお、本実施形態のインク溶媒は導電性を有する液体(例えば水)とし、グランド電位のノズルプレート32によって、ノズルから吐出されるインク滴はグランド電位になる。
ここで、複数のヘッド31(ノズルプレート32)が、ほぼ同時に、インク滴を吐出させる。ここで、各ヘッド31がインクを吐出するノズルは、コントローラー10から指示されたノズルNoのノズルである。各ヘッド31から吐出されたインク滴は、所定間隔dだけ隔ててそれぞれ対向する、各ヘッド31に対応する検出用電極511へ到達する。そして、インク滴の吐出に起因して検出用電極511側に生じた電位の変化が、コンデンサー515及び増幅器517を介してコンパレータ519に入力される。コンパレータ519は、入力された電位が所定の閾値を超えたときにLoを出力し、その閾値以下のときにHiを出力する。
OR回路550には、各検出ユニット510の出力が同時に入力される。OR回路550の出力端子には、入力された信号の論理和が出力される。出力端子は、検出制御部570の所定の入力ポートに接続されている。つまり、OR回路550の出力電圧が検出制御部570に入力される。検出制御部570は、OR回路550の出力電圧に基づいて、全ヘッド31の検出対象のノズルからインク滴が正常に吐出されたか否かを判断する。
検出ユニット510における検出の原理は正確に解明されていないが、ノズルプレート32と検出用電極511を、所定間隔dを空けて配置したことにより、これらの部材が恰もコンデンサーの様に振る舞う構成ができたからと考えられる。図4Aに示すように、グランドに接続されたノズルプレート32に接することで、ノズルから柱状に延びたインク(インク柱)もグランド電位になる。このインクの伸長が、コンデンサーにおける静電容量を変化させると考えられる。すなわち、ノズルからインクが吐出されることによって、グランド電位のインクと検出用電極511がコンデンサーを構成し、静電容量が変化する。
そして、静電容量が小さくなると、ノズルプレート32と検出用電極511の間で蓄えることのできる電荷の量が減少する。このため、余剰の電荷が検出用電極511から高圧電源ユニット530側へ移動する。すなわち、高圧電源ユニット530へ向けて電流が流れる。一方、静電容量が増えたり、減少した静電容量が戻ったりすると、電荷が高圧電源ユニット530から検出用電極511側へ移動する。すなわち、検出用電極511へ向けて電流が流れる。このような電流が流れると、検出用電極511の電位が変化する。検出用電極511の電位の変化は、コンデンサー515における他方の導体(増幅器517側の導体)の電位変化としても現れる。従って、他方の導体の電位変化を監視することで、インク滴が吐出されたか否かを判定できる。
図6Aは、吐出検査時に用いる駆動信号COMの一例を示す図であり、図6Bは、図6Aの駆動信号COMによってノズルからインクが吐出された場合に増幅器517から出力される電圧信号を説明する図であり、図6Cは、複数のノズル(#1〜#10)の吐出検査結果である電圧変化を示す図である。駆動信号COMは、繰り返し期間Tの前半期間TAにノズルからインクを吐出するための複数の駆動波形W(例えば24個)を有し、後半期間TBでは中間電位で一定の電位が保たれる。駆動信号生成回路40は駆動信号COMを繰り返し期間T毎に繰り返し生成する。この繰り返し期間Tが1つのノズルの検査に要する時間に相当する。
本実施形態では、全ヘッド31の検査を同時に行う。そこで、まず、駆動信号生成回路40は、全ヘッド31に対してほぼ同時に、コントローラー10から指定された検査対象のノズルに対応するピエゾ素子に、繰り返し期間Tに亘って駆動信号COMを印加する。そうすると、前半期間TAにて、全ヘッド31の吐出検査対象のノズルからインク滴が連続的に吐出される(例えば24ショット打たれる)。これにより、各検出用電極511の電位が変化し、それぞれの増幅器517は、その電位変化を図6Bに示す電圧信号(サインカーブ)として各コンパレータ519に出力する。なお、1ショット分のインク滴による検出用電極511の電位変化が小さいため、ノズルからインク滴を連続的に吐出させ、検査に十分な振幅である電圧が得られるようにした。
コンパレータ519は、増幅器517から出力された電圧信号の絶対値が所定の閾値THを超えたか否かを判定する。駆動信号COMに応じて検査対象のノズルからインクが吐出されれば、検出用電極511の電位が変化し、増幅器により増幅された電圧信号SGの絶対値が閾値THよりも大きくなる。一方、目詰まり等により、検査対象のノズルからインクが吐出されなかったり、吐出されるインク量が少なかったりすると、検出用電極511の電位が変化しなかったり、又は電位変化が小さかったりして、増幅器により増幅された電圧信号SGの絶対値が閾値TH以下となる。
全ヘッド31に対して同時に、一つの検査対象ノズルに対応するピエゾ素子に駆動信号COMを印加した後は、全ヘッド31に対して同時に、次の検査対象ノズルに対応するピエゾ素子に繰り返し期間Tに亘って駆動信号COMを印加するというように、繰り返し期間Tごと、全ヘッド31の1ノズルごとに、対応するピエゾ素子に駆動信号COMを印加する。その結果、検出制御部570は、図6Cに示すように、繰り返し期間Tごとに、サインカーブの電位変化(図6B)が発生する電圧信号SGを取得できる。例えば、図6Cは、全ヘッドのノズル#1〜#10までを同時に検査したときの結果である。この結果では、ノズル#5の検査期間に対応する電圧信号SGの最大振幅が閾値THよりも小さいため、検出制御部570は、いずれかのヘッド31のノズル#5がドット抜けノズルであると判断する。一方、他のノズル(#1〜#4・#6〜#10)の各検査期間に対応する電圧信号SGの絶対値は閾値TH以上であるため、検出制御部570は、全ヘッド31の#1〜#4・#6〜#10のノズルは正常なノズルであると判断する。
上記の処理では、いずれかのヘッド31のノズル#5がドット抜けを起こしていることがわかった。しかしながら、上記のように全ヘッド31を同時に検査するやり方では、どのヘッド31のノズル#5がドット抜けノズルであるかを特定できない。そこで、上記の場合には、ノズル#5について、改めてヘッド31ごとに駆動信号COMを印加して、どのヘッド31のノズル#5がドット抜けノズルであるかを特定する。
こうして、吐出検査においてドット抜けノズルが検出された場合には、プリンター1のコントローラー10は、ドット抜けノズルについて回復動作を実施する。そうすることで、ドット抜けのない高画質な画像を印刷することができる。また、このときに、ドット抜けノズルについてだけ回復動作を実施してもよい。そうすることで、回復動作によるインク消費量を抑制することができる。
次に、上述する構成を備えたプリンターが行う吐出検査の処理手順を、図7のフローチャートに従って説明する。
コントローラー10は、各ヘッド31で検査対象とするノズルNoを指定する(S11)。そして、駆動信号生成回路40は、コントローラー10の指示に従って、全ヘッドの指定されたノズルNoに対応するピエゾ素子を駆動させるための駆動信号COMを出力する(S13)。
これによって、各ノズルから液体が吐出されると、各検出ユニット510及びOR回路550の上述したような作用により、検査結果を示す信号が検出制御部570に入力される。検出制御部570は、この検出結果を示す信号のレベルに応じて、すべてのヘッド31でノズル抜けなく液体の吐出が行われたか否かを判定する(S15)。すなわち、検出制御部570は、OR回路550の出力電圧がHiであれば、すべてのトランジスタ517がONにならなかったということであるから、すべてのヘッド31から液体が吐出されたということである。つまり、この場合、検出制御部570はすべてのヘッド31から液体の吐出が行われ、ノズル抜けがなかったと判定する。一方、検出制御部570は、出力電圧がLoであれば、いずれかのトランジスタ517がONになったということであるから、液体が吐出されなかったヘッド31が存在するということである。つまり、この場合、検出制御部570はいずれかのヘッド31でノズル抜けがあったと判定する。
ノズル抜けがあったと判定されたときは(S15:Yes)、ノズルNoを記憶する(S17)。ノズル抜けがないときは(S15:No)、ステップS17をスキップする。
検出制御部570は全ノズルについて上記の処理を繰り返す(S19)。
検出制御部570は、ステップS17で記憶されたノズル抜けを起こしているノズルNoについて、複数のヘッドのノズルを個別に起動して、いずれのノズルが液体を吐出していないかを特定する(S21)。すなわち、検出制御部570は、ステップS17で記憶されたノズルNoについて、ヘッド1〜15まで、順次ヘッドを駆動して、ノズル抜け判定を行う。この場合、検出制御部570は、OR回路550の出力電圧はHiとなるヘッド31を特定する。
検出制御部570は、ステップS21で特定されたヘッドNo及びノズルNoのノズルの回復動作を行う(S23)。
これにより、複数のヘッドを同時に検査することができ、検査時間を短縮することができる。なぜならば、多くの場合、ほとんどのノズルはノズル抜けを起こしていない。従って、ステップS15でノズル抜けがないと判定されることが多い。その場合にはステップS17の個別検査をスキップすることができる。つまり、大部分のノズルについて、複数のノズルを同時に検査して、問題がないことを確認できれば次のノズルへ移行することができるので、検査時間を大幅に短縮することができる。
また、ステップS15の同時検査でノズル抜けが見つかった場合にだけ、個別検査を行って抜けているノズルを特定できる。そして、ステップS21では、ノズル抜けしているノズルのみ、またはノズル抜けしているノズルを有するヘッドのみを選択してメンテナンスすることができる。その結果、インク消費量を抑制することができる。
次に、図8は、検出用電極511の変形例である。すなわち、同図に示す検出用電極は、一つのヘッド31に対向する検出用電極511(511a〜d)が複数に分割されている。これにより、一つのヘッド31をさらに複数に分割して、同時に検査することができる。その結果、一つの検出用電極511a〜dが検査するノズル数が減るので、検査時間をさらに短縮することができる。
また、図9は、図4に示すドット抜け検出装置50の変形例である。このドット抜け検出装置50では、検出ユニット580の中に、OR回路を構成するトランジスタ531がそれぞれオープンコレクタ(またはオープンドレイン)でワイヤードOR接続されている。これにより、ヘッド31と同数の検出ユニット580を用意すればよいので、実装が容易になる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 プリンター
10 コントローラー
20 搬送ユニット
30 ヘッドユニット
40 駆動信号生成回路
50 ドット抜け検出装置
60 検出器群
70 ベース部材
80 回復動作ユニット
510、580 検出ユニット
550 OR回路
570 検出制御部

Claims (5)

  1. 複数のノズルから液体が吐出されたことを検出する液体吐出検出装置であって、
    各ノズルからの吐出の有無を検出するための複数の検出ユニットと、
    前記複数の検出ユニットの出力信号の論理和を出力する論理和回路と、
    前記複数のノズルが同時に駆動された後、前記論理和回路の出力に基づいて、前記複数のノズルの中に液体を吐出しないノズルがあるか否かを判定する検出制御部と、を備え、
    前記複数のノズルの中に吐出しないノズルがあると判断されたときは、前記複数のノズルが個別に駆動され、前記検出制御部が前記論理和回路の出力に基づいて前記複数のノズルのうちのいずれのノズルが吐出していないかを特定する液体吐出検査装置。
  2. 前記複数の検出ユニットは、それぞれ、
    一のノズルと対向する位置に配置され、対向するノズルから第1電位の液滴を受ける第2電位の検出用電極と、
    前記検出用電極の電位の変化を検出する検出回路とを有する請求項1記載の液体吐出検査装置。
  3. 前記検出回路は、前記検出用電極の電位変化量が所定の閾値を超えたときに、前記検出用電極と対向するノズルから液体の吐出があったことを示す信号を出力する、請求項2記載の液体吐出検査装置。
  4. 前記検出制御部によって、液体を吐出していないと特定されたノズルの回復動作を行う回復動作ユニットをさらに備えた請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出検査装置。
  5. 複数のノズルから液体が吐出されたことを検出する液体吐出検出装置の液体吐出検出方法であって、
    前記液体吐出検査装置は、
    各ノズルからの吐出の有無を検出するための複数の検出ユニットと、
    前記複数の検出ユニットの出力信号の論理和を出力する論理和回路と、
    前記複数のノズルが同時に駆動された後、前記論理和回路の出力に基づいて、前記複数のノズルの中に液体を吐出しないノズルがあるか否かを判定する検出制御部と、を備え、
    前記複数のノズルの中に吐出しないノズルがあると前記検出制御部により判断したときは、前記複数のノズルを個別に駆動し、
    前記論理和回路の出力に基づいて前記複数のノズルのうちのいずれのノズルが吐出していないかを前記検出制御部により特定する液体吐出検査方法。
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