JP2011196723A - 電流検出装置およびモータシステム - Google Patents

電流検出装置およびモータシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2011196723A
JP2011196723A JP2010061568A JP2010061568A JP2011196723A JP 2011196723 A JP2011196723 A JP 2011196723A JP 2010061568 A JP2010061568 A JP 2010061568A JP 2010061568 A JP2010061568 A JP 2010061568A JP 2011196723 A JP2011196723 A JP 2011196723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
circuit
value
motor
detection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010061568A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5489798B2 (ja
Inventor
Hiroki Tanaka
宏樹 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010061568A priority Critical patent/JP5489798B2/ja
Publication of JP2011196723A publication Critical patent/JP2011196723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5489798B2 publication Critical patent/JP5489798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】モータ制御回路の基板サイズの増大を抑え、低コストで、広い電流範囲で精度良くモータ電流を検出し、また過電流検知を行なうことができる電流検出装置を得ること。
【解決手段】三相ブリッジドライバ回路2に接続し、モータ電流を検出する電流検出装置であって、直列に接続されるシャント抵抗51−1〜51−Nと、接続点52−1〜52−Nのうちの1つと回路GND4との電位差を検出して増幅した増幅信号とする電流増幅回路61−1〜61−Mと、増幅信号を電流値に変換するA/Dコンバータ71−1〜71−Mと、接続点52−1〜52−Nのうちの1つと回路GND4との電位差を検出し、その電位差と閾値に基づいて過電流を検知する過電流検知回路21と、増幅信号に基づいてモータ電流の検出に用いる電流増幅回路61−1〜61−Mを選択するマイクロコンピュータ11と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ電流を検出する電流検出装置およびモータシステムに関する。
ブラシレスモータを制御するモータ制御回路(三相ブリッジドライバ回路)では、モータ電流の検出方法として、3個の下アームと回路GND(グランド)との間に、1個のシャント抵抗を接続し、シャント抵抗の両端の電位差を測定する方法が従来から用いられている。そして、モータ制御回路では、測定した電流値が目標の電流値に一致するようモータ電流の制御を行う。
また、モータ電流の検出精度を向上させた電流検出装置が、たとえば下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1に記載の電流検出装置では、シャント抵抗の両端の電位差を互いに異なる増幅率を設定した複数の電流増幅回路で増幅し、最も電流検知精度が高くなる増幅信号をマイクロコンピュータに取込むことにより、精度良くモータ電流を検出している。
特開2004−117070号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、異なる増幅率を設定した複数の電流増幅回路を用いて、モータ電流の大きさに応じて電流増幅回路を使い分けることにより、精度良くモータ電流の検出を行なっている。モータ電流が微小である場合に対応するためには、微小電流検出用の電流増幅回路の増幅率を大きな値に設定するか、またはシャント抵抗の抵抗値を大きくする必要がある。電流増幅回路の増幅率を大きくする場合、増幅率の設定によっては、高コストの高性能な信号増幅器を使用しなければならない、という問題があった。
次に、微小電流を精度良く検知する為の対策として、シャント抵抗の抵抗値を大きくした場合を説明する。シャント抵抗の消費電力は、流れる電流値の2乗と抵抗値との積で計算される。従って、電流検出精度を向上させる為にシャント抵抗の抵抗値を大きくする場合、シャント抵抗には大電流が流れることになり、シャント抵抗の消費電力が非常に高くなることが想定される。そのため、高コストの、サイズの大きな定格電力の高いシャント抵抗を使用しなければならない、という問題があった。
ところで、三相ブリッジドライバ回路における3個の下アームと回路GNDとの間に直列に接続されたシャント抵抗に発生する電位差(モータ電流がシャント抵抗を流れることによって生じる電圧降下)を検出して、その電位差が、設定されている電圧閾値(過電流レベルに対応する値)を超過しているか否かを判定する過電流検知回路が一般的に用いられている。この過電流検知回路は、モータ電流が過電流レベルを超過した場合に、モータやその制御回路の保護のための所定の動作(三相ブリッジドライバ回路を停止する等)を行なうために用いられる。このような過電流検知回路が内蔵された三相ブリッジドライバ回路は、さまざまなメーカによりパッケージ化された部品として販売されているが、標準品の場合には、過電流レベルに相当する電圧閾値は基本的には固定値であり変更できないことが多い。
一方、上述の三相ブリッジドライバ回路において、シャント抵抗の抵抗値を変更すれば、電圧閾値と同じ値の電圧降下に対応するモータ電流の値が変わる。したがって、シャント抵抗の抵抗値を変更すると、過電流の判定レベル(電流閾値)を変更する場合と同じことになる。
したがって、従来の過電流検知回路を用いて、モータ電流の過電流レベルを検出する場合、電流閾値に相当する電流が流れた場合に発生する電位差を過電流検知回路に設定された電圧閾値と一致させる必要がある。その為の方法としては、シャント抵抗の抵抗値を過電流検知回路に設定された電圧閾値に対応する値となるよう選定する方法、標準品でなく過電流検知の閾値を所望の値に設定した過電流検知回路内蔵の三相ブリッジドライバ回路をメーカに特注生産として作製依頼する方法、が考えられる。
シャント抵抗の抵抗値を選定する場合、抵抗値は過電流レベルと過電流検知回路に設定された電圧閾値とに基づいて一意に決定される。一方、このシャント抵抗は、上述のようにモータ電流の制御のためにモータ電流を検出する電流検出回路も用いる。したがって、過電流レベルと過電流検知回路に設定された電圧閾値とに基づいて決定したシャント抵抗の抵抗値が小さな値であった場合、同じ電流値に対する電圧降下量が小さくなるため分解能が悪くなり、電流検出回路が微小電流を精度良く検知することが困難になる。また、決定された抵抗値が大きな値であった場合には、上述したように高コストの、サイズの大きな定格電力の高いシャント抵抗を使用しなければならない。
一方、過電流検知のための電圧閾値を所望の値に設定した過電流検知回路内蔵の三相ブリッジドライバ回路を特注生産としてメーカに作製依頼する場合には、シャント抵抗の抵抗値に依存する上述の問題は発生しないが、標準品の三相ブリッジドライバ回路に比べて高コストになる、という問題がある。
また、別の対策として、過電流検知回路を内蔵していない三相ブリッジドライバ回路を使用し、過電流検知回路のみを別に設けることにより高コスト化を抑制する方法も考えられる。しかしこの場合、過電流検知回路内蔵の三相ブリッジドライバ回路に比べてプリント基板実装スペースを大きくとることが考えられる。その際、スペースに余裕が無い場合にはプリント基板サイズを拡大することとなり、高コスト化を招く可能性がある、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モータ制御回路のプリント基板サイズの増大を抑え、低コストで、広いモータ電流範囲に対して精度良くモータ電流を検出し、また過電流検知を行なうことができる電流検出装置およびモータシステムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、測定対象の回路に接続し、前記回路を流れる電流を検出する電流検出装置であって、前記電流が流れるように、互いに直列に接続される2つ以上のシャント抵抗と、前記シャント抵抗間の接続点のうちの1つの接続点と接続し、その接続点と所定の基準電圧点との電位差を検出し、検出した電位差を増幅した増幅信号を出力する2つ以上の電流増幅回路と、前記電流増幅回路ごとに、前記電流増幅回路から入力される前記増幅信号を電流値に変換する変換部と、前記シャント抵抗間の接続点のうちの1つの接続点と接続し、その接続点と前記所定の基準電圧点との電位差を検出し、検出した電位差と所定の閾値に基づいて過電流を検知する過電流検知回路と、前記増幅信号に基づいて、前記電流増幅回路のうちの1つを前記電流の検出のために用いる電流増幅回路として選択する切替制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、モータ制御回路のプリント基板サイズの増大を抑え、低コストで、広いモータ電流範囲に対して精度良くモータ電流を検出し、また過電流検知を行なうことができる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる電流検出装置を備えるモータシステムの機能構成例を示す図である。 図2は、過電流検知処理手順の一例を示すフローチャートである。 図3は、強制停止とその解除とで異なる閾値を用いる場合の過電流検知処理手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、過電流検知処理を行った場合の、VRJとモータ状態との関係の一例を示す図である。 図5は、回路構成の切替制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる電流検出装置およびモータシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明にかかる電流検出装置を備えるモータシステムの機能構成例を示す図である。本実施の形態のモータシステムは、たとえば換気扇のファンを回転させるためのモータ1と、モータの制御やモータ電流の検出を行う制御部と、で構成される。制御部は、三相ブリッジドライバ回路2と、シャント抵抗部5と、電流増幅部6と、マイクロコンピュータ11と、で構成される。制御電源12は、マイクロコンピュータ11の動作用電源である。
モータ1は、三相ブラシレスモータであり、U相、V相、W相にそれぞれ三相ブリッジドライバ回路2から電流が供給される。三相ブリッジドライバ回路2は、モータ1を制御するための制御回路であり、過電流検知回路21と、プリドライバ22と、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチであるスイッチング素子23−1〜23−6と、で構成される。スイッチング素子23−1〜23−3は、一般に上アームとよばれるスイッチング素子であり、スイッチング素子23−4〜23−6は、一般に下アームとよばれるスイッチング素子である。
三相ブリッジドライバ回路2の3つの上アーム(スイッチング素子23−1〜23−3)には、モータ電源3が接続される。また、三相ブリッジドライバ回路2の下アーム(スイッチング素子23−4〜23−6)には、シャント抵抗部5を介して回路GND4が接続される。三相ブリッジドライバ回路2の上下1対のアーム(たとえば、スイッチング素子23−1とスイッチング素子23−4)は、モータ1の三相(U層、V層、W層)のいずれかの相に接続している。たとえば、スイッチング素子23−1とスイッチング素子23−4はU相に、スイッチング素子23−2とスイッチング素子23−5はV相に、スイッチング素子23−3とスイッチング素子23−6はW相に、それぞれ接続しているとする。したがって、モータ1の同一の相に接続される一対のスイッチング素子のOn/Off(OnであるかOffであるか)により、その相に供給される電力が決まる。
マイクロコンピュータ11は、三相ブリッジドライバ回路2の動作を制御する。具体的には、マイクロコンピュータ11は、モータ1の各相に対応するスイッチング素子23−1〜23−6のOn/Off(OnとするかOff)の制御パターンを決定し、三相ブリッジドライバ回路2のプリドライバ22へ決定した制御パターンを指示する。プリドライバ22は、マイクロコンピュータ11から指示された制御パターンに基づいてスイッチング素子23−1〜23−6をそれぞれOnまたはOffとするよう制御する。なお、マイクロコンピュータ11および三相ブリッジドライバ回路2によるモータ1の制御方法は、従来と同様であり、スイッチング素子23−1〜23−6のOn/OffによるPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。
シャント抵抗部5は、直列に接続されたN(Nは1以上の整数)個のシャント抵抗(シャント抵抗51−1〜51−N)で構成され、シャント抵抗51−1は回路GND4に接続する。また、シャント抵抗部5は、三相ブリッジドライバ回路2の3個の下アームに接続される。接続点52−1〜52−Nは、シャント抵抗51−1〜51−Nの各抵抗間の接続点であり、接続点52−1は、シャント抵抗51−1とシャント抵抗51−2の間の接続点であり、接続点52−2は、シャント抵抗51−2とシャント抵抗51−3の間であり、…、接続点52−Nは、シャント抵抗51−Nと三相ブリッジドライバ回路2との間の接続点である。接続点52−1〜52−Nの各抵抗値は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
シャント抵抗部5の接続点52−1〜52−Nのうちのいずれか1つは、三相ブリッジドライバ回路2の過電流検知回路21に接続される。どの接続点52−1〜52−Nを三相ブリッジドライバ回路2の過電流検知回路21に接続するかについては、後述の過電流検知構成設定方法で説明する。過電流検知回路21は、接続された接続点の電位差(接続点と回路GND4との電位差)を測定し、測定した電位差を所定の閾値と比較することにより過電流を検知する。過電流検知回路21は、プリドライバ22に停止指令を出力し、三相ブリッジドライバ2の全アームを強制的に開放状態とする。上記の強制停止指令は、マイクロコンピュータ11による制御指令よりも優先される。なお、ここでは、過電流を検知した場合の動作として、三相ブリッジドライバ回路2の全アームを強制的に開放状態とする動作を行なう例を説明したが、過電流を検知した場合の動作はこれに限らず、他の動作を行なってもよい。
マイクロコンピュータ11は、A/D(Analog Digital)変換部7を備えており、A/D変換部7はA/Dコンバータ71−1〜71−Mで構成される。また、電流増幅部6は、電流増幅回路61−1〜61−M(Mは1以上の整数)で構成される。たとえば、M=Nとし、接続点52−J(J=1,2,…,N)が電流増幅回路61−Jに接続するようにしてもよい。一般には、M=Nとは限らず、MとNは独立に設定する。
電流増幅回路61−K(K=1,…,M)は、接続点52−Jの電位差を増幅し、増幅した信号をA/Dコンバータ71−Kに出力する。A/D変換基準電圧源10は、A/Dコンバータ71−1〜71−Mが実施するA/D変換の基準電圧を入力する。A/Dコンバータ71−Kは、A/D変換基準電圧源10から入力された基準電圧を基準として(フルスケールとして)、電流増幅回路61−Kから入力された増幅信号に対してA/D変換を行なうことにより、増幅信号を電流値に変換する。マイクロコンピュータ11は、この電流値を用いて、三相ブリッジドライバ回路2の動作を制御する。
本実施の形態の電流検出装置は、シャント抵抗部5と、電流増幅部6と、マイクロコンピュータ11と、で構成され、シャント抵抗部5内のシャント抵抗51−1〜51−Nのうち1つ以上を用いて、モータ電流がシャント抵抗部5を通過することによる電圧降下量(電位差)を測定する。そして、この電圧降下量を電流増幅部6が増幅し、マイクロコンピュータ11が、電流増幅部6が増幅した電圧を電流に変換することにより、モータ電流Iを検出することができる。
なお、マイクロコンピュータ11では、A/D変換部7が、A/D変換を行なうことにより入力された電圧を電流に変換し、またマイクロコンピュータ11が後述の回路構成の切替制御(使用する電流増幅回路を選択する処理)を行う。したがって、マイクロコンピュータ11のうち回路構成の切り替え制御を行う機能部を切替制御部とし、本実施の形態の電流検出装置を、シャント抵抗部5と、電流増幅部6と、A/D変換部7と、切替制御部と、で構成されると考えてもよい。また、過電流検知回路21を本実施の形態の電流検出装置の構成に含めてもよい。なお、回路構成の切り替えの頻度が少ない場合等には、切替制御部を備えず、手動等により回路構成を変更してもよい。
次に、本実施の形態の電流検出方法および過電流検知方法について説明する。はじめに、過電流検知を行なうために、接続点52−1〜52−Nのうちどの点を過電流検知回路21へ接続するか、の決定方法(電流検知構成方法)について説明する。シャント抵抗51−1〜51−Nにモータ電流Iが流れる時、任意の接続点52−J(J=1,2,…,N)に過電流検知回路21を接続した場合に過電流検知回路21の検知する電位差VRJ(接続点52−Jと回路GND4との間に発生する電位差)は、以下に示す式(1)で表すことができる。なお、RJは、シャント抵抗51−Jの抵抗値とする。
VRJ = I×(R1+R2+…+RJ) …(1)
上記の式(1)より、シャント抵抗51−1からシャント抵抗51−Jまでの合成抵抗値(R1+R2+…+RJ)を適切に設定することで、VRJを所望の値に設定できることが分かる。したがって、過電流検知回路21における過電流検知の閾値となる電位差をVSとすると、過電流レベルの電流閾値に相当する電流が流れた場合にVRJ=VSの関係が成り立つように、合成抵抗(R1+R2+…+RJ)を決定し(Jを決定し)、接続点52−Jを過電流検知回路21に接続すれば、VSを閾値とした過電流検知ができる。言い換えると、モータの過電流レベルをISとしたとき、IS×(R1+R2+…+RJ)が過電流検知回路21の閾値VSと等しくなるように合成抵抗(R1+R2+…+RJ)を決定する。なお、シャント抵抗51−1〜51−Nの各抵抗値は既知とする。
また、シャント抵抗51−1〜51−Nの各々の抵抗値によっては、過電流レベルの電流が流れた場合にVRJ=VSの関係が成り立つような合成抵抗(R1+R2+…+RJ)が存在しないこともあるが、その場合は、過電流レベルの電流が流れた場合のVRJが、VSより小さくかつVSに最も近くなるように合成抵抗(R1+R2+…+RJ)を決定すればよい。
以上のような手順で、過電流検知を行なうために、過電流検知回路21と接続する接続点52−1〜52−Nを決定し、その接続点を過電流検知回路21と接続する。その後は、つぎに述べるような過電流検知処理を行うことができる。
図2は、本実施の形態の過電流検知処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の電流検出回路を備えた装置(換気扇等)が運転を開始する等により、過電流検知処理が開始される。過電流検知回路21は、過電流検知のための閾値となる電位差VSの値を設定する(ステップS11)。なお、低コスト・標準品の三相ブリッジドライバ回路2を使用することを前提とすると、過電流検知回路21には電圧閾値が固定値として設定されている。VSがあらかじめ設定されている場合は、ステップS11を実施しなくてもよい。
次に、過電流検知回路21は、VRJ(接続点52−Jと回路GND4との電位差)を測定し、VRJがVSより大きいか否かを判定する(ステップS12)。VRJがVS以下であると判定した場合(ステップS12 No)、過電流検知回路21は、正常であると判断して通常制御を継続し(三相ブリッジドライバ回路2に強制停止指示をしない)、ステップS12を繰り返す。
VRJがVSより大きいと判定した場合(ステップS12 Yes)、過電流検知回路21は、過電流検知と判定し、三相ブリッジドライバ回路2に対し、強制停止するよう指示する(ステップS13)。その後、過電流検知回路21は、再びVRJがVSより大きいか否かを判断し(ステップS14)、VRJがVS以下となった場合(ステップS14 No)に、三相ブリッジドライバ回路2の強制停止を解除する指示する(ステップS15)。また、ステップS14で、VRJがVSより大きいと判定した場合は、ステップS14を繰り返す。以上の処理により、過電流によるモータ1と三相ブリッジドライバ回路2の故障を防ぎ、また過電流状態から正常状態に復帰した場合にはモータ制御を通常制御に自動復帰させる制御が実施できる。
ところで、図2のフローチャートでは、低コスト・標準品の三相ブリッジドライバ回路2を使用することを前提としているため、電圧閾値が固定値として設定された過電流検知回路21を前提としている。そのため、ステップS12の判定で用いる閾値(VS)と、ステップS13の判定に用いる閾値(VS)を同一としている。一方、過電流検知回路21に閾値が複数設定できる場合には、三相ブリッジドライバ回路2の強制停止とその解除とで異なる閾値を用いて判定を行ってもよい。
図3は、強制停止とその解除とで異なる閾値を用いる場合の過電流検知処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、過電流検知回路21は、過電流検知のための閾値となる電位差VS1およびVS2を設定する(ステップS21)。ここで、VS1は、三相ブリッジドライバ回路2の強制停止の判定に用いる閾値であり、VS2は、三相ブリッジドライバ回路2の強制停止の解除の判定に用いる閾値であり、VS1≧VS2とする。
以降、図2で説明したステップS12とステップS15と同様にステップS22〜ステップS25を実施するが、ステップS22では、判定の閾値としてVSの代わりにVS1を用い、ステップS24では、判定の閾値としてVSの代わりにVS2を用いる。
図4は、図2および図3で説明した過電流検知処理を行った場合の、VRJとモータ状態との関係の一例を示す図である。図4(a)は、図2で示した過電流検知処理を行った場合のVRJとモータ状態との関係の一例を示し、図4(b)は、図3で示した過電流検知処理を行った場合のVRJとモータ状態との関係の一例を示している。
図4では、モータ状態としては、通常制御、強制停止のいずれであるか、を示している。また、実線のグラフはVRJの測定値を示している。図4(a)では、VRJがVSを超えたところで、三相ブリッジドライバ回路2の強制停止が開始される。強制停止後しばらくは、VRJがVSより大きい状態が続くが、その後、VRJが減少し、VRJがVS以下となった場合に、通常制御に戻る。図4(b)では、VRJがVS1を超えたところで、三相ブリッジドライバ回路2の強制停止が開始される。強制停止後しばらくは、VRJがVS1より大きい状態が続くが、その後、VRJが減少し、VRJがVS2以下となった場合に、通常制御に戻る。図4(b)の場合は、図4(a)の場合に比べ、強制停止から通常制御に復帰するまでの時間を長くすることができる。
なお、モータ電流以外にモータ状態を把握する為のモータ状態情報として、モータ回転数や三相ブリッジドライバ回路2におけるPWM制御のデューティ設定値等がある。VS,VS1,VS2を可変とし、たとえば、モータ状態情報のうち1つ以上を用いて過電流検知の閾値(VS,VS1,VS2)を適応的に決定することも考えられる。
次に、本実施の形態のモータ電流Iの電流検知方法について説明する。接続点52−Jの電位差VRJを、電流増幅回路61−K(K=1,…,M)に入力するとする。電流増幅回路61−Kが、入力されたVRJを増幅する際の増幅率をGKとすると、増幅された電圧VJKは、以下の式(2)で表わすことができる。なお、モータ停止状態で発生するオフセット電圧をVOFFKとする。
VJK−VOFFK=I×(R1+R2+…+RJ)×GK …(2)
VJKは、A/Dコンバータ71−Kによって電流値に変換される。この際、A/Dコンバータ71−Kは、以下の式(3)に従って、VJKを電流値IKに変換することになる。なお、電流増幅回路61−Kが増幅するモータ電流の想定最大値をIKMAXとし、また、VREFは、A/D変換基準電圧とする。
IK=(VJK−VOFFK)/(VREF−VOFFK)×IKMAX …(3)
なお、A/Dコンバータ71−Kが変換可能な入力電圧は、最大でVREFまでである。このVREFに対応するモータ電流をIKMAXとする。
上記の式(3)により、VREFに対しVJKが大きい値である程IKは大きい値となることが分かる。但し、(VJK−VOFFK)>(VREF−VOFFK)の関係が成り立つような場合、A/Dコンバータ71−Kの検知可能範囲上限を超え、入力に対して出力が飽和してしまう。この場合、IKは正常に換算された値とならない。
ところで、式(3)におけるIKはデジタル値であり、その値の分解能は、A/Dコンバータ71−Kのビット数X(Xは1以上の整数)によって決定される。単位ビット当りの電流値IK0(IKの分解能)は、以下に示す式(4)で表わすことができる。
IK0=IKMAX/(2X) …(4)
上記の式(4)より、IKMAXが小さい値である程IK0は小さい値となり、IKの分解能が向上し、IKの値の精度が向上することが分かる。たとえば、X=8の場合を考える。X=IKMAX=1[A]とすると、そのときのIK0=1[A]/256=3.9[mA]となる。また、IKMAX=1[mA]とすると、IK0=1[mA]/256=0.0039[mA]となる。すなわち、IKMAX=1[mA]のときの方が、IKMAX=1[A]のときより、分解能が高いため、IKを精度よく検出することができる。
また、一般にA/Dコンバータには、アナログ信号をデジタル信号に変換する際に、本来変換すべきビット数に対して誤差を生じるという特性がある。IKの値の精度を検討する場合には、上記誤差についても考慮する必要がある。A/Dコンバータ71−Kの上記誤差のビット数をY(Yは0より大きい整数値)とし、上記誤差を含むIKの値をIK*とすると、上記の式(3)および式(4)を用いて、IK*は以下の式(5)で表すことができる。
IK*=IK±Y×IK0
=(VJK−VOFFK)/(VREF−VOFFK)×IKMAX
±Y×IKMAX/(2X) …(5)
式(5)において、IKMAXをある一意の値に固定した時、電流検出の精度を向上させる為にはIK*の値の誤差成分であるY×IK0の影響を小さくすれば良い。VJKを、A/Dコンバータ71−Kの出力飽和条件が成立しない範囲で可能な限り大きな値に設定すると、本来検出すべき値であるIKをY×IK0に対して相対的に大きな値にすることができる。したがって、VJKを、A/Dコンバータ71−Kの出力飽和条件が成立しない範囲で可能な限り大きな値に設定することにより、電流検出の精度を向上させることができる。
以上より、以下の式(6)が成立する時に、A/Dコンバータ71−Kの出力が飽和せず、かつ、最も精度が良くなる条件で電流検出を実施することができる。なお、VJKMAXは、IK=IKMAX*が成立する時のVJKの最大値である。また、IKMAX*は、A/Dコンバータ71−Kの誤差を考慮した上で、マイクロコンピュータ11が取込んで認識するモータ電流の想定最大値であり、上記式(5)においてIKMAX*=IKMAX+Y×IK0となる値である。
(VJKMAX−VOFFK)
=IKMAX*×(R1+R2+…+RJ)×GK
=(VREF−VOFFK) …(6)
A/D変換基準電圧を変更しない限り(VREF−VOFFK)は固定であるから、上記式(6)より、IKMAX*の値が小さくなると、(R1+R2+…+RJ)とGKのどちらか一方または両方の値を大きくする必要がある。従って、微小電流を精度良く検知する為には、接続点52−Jでのシャント抵抗の合成抵抗値か、または電流増幅回路61−Kでの増幅率のどちらかまたは両方を大きくする必要がある。一方、IKMAX*の値が大きくなる場合には、A/Dコンバータ71−Kの出力飽和条件が成立しないように、(R1+R2+…+RJ)とGKのどちらか一方または両方の値を小さくする必要がある。
すなわち、A/Dコンバータ71−Kで生じる誤差の影響を最も少なくするためには、A/Dコンバータ71−Kへの入力電圧をVREFに極力近くした状態とすればよい。したがって、小電流の場合はシャント抵抗51−1〜51−Jの合成抵抗による電圧降下を大きくするか、またはその後の電流増幅回路61−Kでの増幅率を大きくすることにより、A/Dコンバータ71−Kへの入力電圧を大きくすればよい。また、逆に大電流の場合には、A/Dコンバータ71−Kへの入力電圧がVREFを超えると、A/D変換時に飽和して正しい結果が得られなくなるため、シャント抵抗51−1〜51−Jの合成抵抗による電圧降下を小さくするか、またはその後の電流増幅回路61−Kでの増幅率を小さくする。
なお、合成抵抗値(R1+R2+…+RJ)およびGKは、各部品によるバラツキがあるため、これらのバラツキを考慮した上で、A/D変換時の出力飽和を回避する必要がある。したがって、式(6)をバラツキを考慮した以下の式(7)に修正する。なお、[・・]MAXは、[]内の値の最大値を表し、[(R1+R2+…+RJ)×GK]MAXは、シャント抵抗51−1〜51−Jの抵抗値のバラツキおよび電流増幅回路61−Kの増幅率のバラツキを考慮した場合の(R1+R2+…+RJ)×GKの最大値とする。また、VREFMINは、部品のバラツキを考慮した場合のA/D変換基準電圧の最小値とする。
(VJKMAX−VOFFK)
=IKMAX*×[(R1+R2+…+RJ)×GK]MAX
=(VREFMIN−VOFFK) …(7)
なお、VOFFKにもバラツキがあるが、VJKMAXとVREFMINの両方から差引かれる値である為、考慮する必要は無い。以上の式(7)が、入力電圧の飽和を回避して、かつA/Dコンバータ71−Kへの入力電圧をA/D変換基準電圧に極力近づける為の最適条件である。したがって、式(7)を満足するように、回路構成を決定すれば、図1に例示した電流検出装置により精度良くモータ電流Iを検知する為の最適な回路構成とすることができる。すなわち、式(7)が成り立つように、IKMAX*に応じて、JおよびGKを決定すればよい。なお、A/Dコンバータ71−Kの誤差は、測定した結果を用いてもよいし仕様値等を用いてもよい。
なお、Jの決定(接続点52−1〜52−Nのうちモータ電流の検出のために用いる接続点の決定)は、シャント抵抗51−1〜51−Nの各抵抗値に基づいて実施すればよい。一方、電流増幅部6の増幅率を変更する際には、増幅率を可変とする電流増幅回路61−1〜61−Mを用いるようにし、決定した接続点52−Jに接続する電流増幅回路61−Kの増幅率を変更するようにしてもよいし、電流増幅部6の電流増幅回路61−1〜61−Mの増幅率を互いに異なるようにしておき、決定した増幅率に応じて用いる電流増幅回路61−1〜61−Mを変更するようにしてもよい。その場合、接続点52−1〜52−Nは、それぞれ電流増幅回路61−1〜61−Mのいずれにも接続可能な構成としておく。
次に、モータ電流Iの変動に対応して、式(7)を満足させるような電流検出装置の回路構成の変更が必要となった場合(例えば、モータ電流Iが大きくなり、使用していたA/Dコンバータ71−Kへの入力電圧が飽和し、モータ電流の上限値をより大きくするような電流検出回路の構成への切替が必要となる場合)の回路構成の切替制御について説明する。
図5は、回路構成の切替制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図5を用いて、本実施の形態の電流検出装置の回路構成の切替制御処理方法を説明する。初めに、初期処理として、マイクロコンピュータ11は、制御に必要な各パラメータを設定する(ステップS31)。設定するパラメータとして、シャント抵抗51−1〜51−Nの各抵抗値(R1,R2,…,RN)、電流増幅回路61−Kの増幅率GK(K=1,2,…,M)、切替制御間隔T等である。なお、ここでは、電流増幅回路61−1〜61−Mの増幅率は、電流増幅回路61−1〜61−Mごとに固定とする。
つぎに、マイクロコンピュータ11は、各電流増幅回路61−1〜61−Mのオフセット電圧VOFFKを取得する(ステップS32)。具体的には、モータ1が停止している状態で電流増幅回路61−1〜61−Mから出力される電位差をそれぞれA/Dコンバータ71−1〜71−Mにて取得する。以上のステップS31およびステップS32は、電流検出装置への電源投入後、モータ1が停止している状態で実施する。
そして、マイクロコンピュータ11は、最も微小な電流を検知する為の、接続点52−Jと電流増幅回路61−1との組合せを使用するよう設定する(ステップS33)。すなわち、K=1、J=J0とする(VJK=VJ01)。なお、ここでは、電流増幅部6の電流増幅回路61−1〜61−Mは、互いに異なる増幅率が設定されているとし、電流増幅回路61−1の増幅率が最も小さく、電流増幅回路61−Mの増幅率が最も大きいとする。また、A/Dコンバータ71−Kは、電流増幅回路61−Kに接続されているとする。したがって、A/Dコンバータ71−1の出力を使用するよう設定することにより、電流増幅回路61−1を使用すると設定したことになる。
なお、回路構成検討の自由度を損なわないように、接続点数Nと電流増幅回路数Mは互いに独立した任意の値としており、MとNは一致するとは限らない。したがって、J0=1とは限らない。たとえば、接続点52−1〜52−Nが全て電流増幅部6に入力されるとは限らないし、また、接続点52−1〜52−Nのうちの1つが複数の電流増幅回路61−1〜61−Mに接続していてもよい。たとえば、想定する合成抵抗値によっては、接続点52−1〜52−Nのうち、電流増幅回路61−1〜61−Mに接続しない接続点があってもよい。また逆に、接続点52−1〜52−Nのうちの1つが、電流増幅回路61−1〜61−Mのうちの複数に接続されていてもよい(同一の合成抵抗値で、増幅率の異なる状態を生成したい場合等)。
ここでは、電流増幅回路61−1〜61−Mには、各々に接続点52−1〜52−Nのうちいずれか1つの接続点が接続されているとし、使用するA/Dコンバータ71−1〜71−Nを決定することにより、使用する電流増幅回路(電流増幅回路61−1〜61−Mのいずれか1つ)と使用する接続点(接続点52−1〜52−Nのいずれか1つ)とが一意に決定されるとする。この際、電流増幅回路61−Kの、Kが小さいほど合成抵抗値が小さくなるような接続点52−1〜52−Nが接続されるようにしておく。
次に、マイクロコンピュータ11は、モータ1の動作が開始した状態で、61−Kによって増幅された電圧VJKが、使用電流検知回路の切替条件に該当するか否かの判定を開始する。具体的には、まず、VJK−VOFFK≦VREFMIN−VOFFK、であるか否かを判定する(ステップS34)。すなわち、VJKがVREFFMINより小さく正しいA/D変換ができるか否かを判定する。
VJK−VOFFK≦VREFMIN−VOFFKでない場合(ステップS34 No)、マイクロコンピュータ11は、KがMより小さいか否かを判定する(ステップS35)。KがMより小さい場合(ステップS35 Yes)、VJKを現在より小さくできる電流増幅回路と接続点の組み合わせが残っている(逆に言うとIKMAX*を現在より大きくできる)ため、K=K+1、J=J+Jαとするよう回路構成を切替える(ステップS36)。具体的には、A/Dコンバータ71−(K+1)の出力を使用するように変更する。なお、電流増幅回路61−(K+1)が接続点52−(J+Jα)に接続しているとする。ステップS36により、回路構成の切替前よりもIKMAX*を1段階大きい値(I(KK+1)MAX*に設定することにより、A/D変換の際に飽和しないようにする。
一方、ステップS35で、KがM以上(実際にはK=M)であると判定された場合(ステップS35 No)、マイクロコンピュータ11は、これ以上VJKを小さくすることができないため飽和状態を回避できないので、モータ電流異常を判定し、三相ブリッジドライバ回路2を停止させる停止制御を実施する(ステップS37)。
なお、図2、図3の制御フローで説明した過電流検知制御は、換気扇のファンロック等に伴うモータ動作異常時、あるいは外来ノイズ等に起因するマイクロコンピュータ11の誤動作時に、過大なモータ電流を流すようなモータ制御指令が実施された場合に、三相ブリッジドライバ回路2が自己防衛の為にモータ駆動を強制停止させることを主目的としている。それに対し、ステップS37にて実施する停止制御は、何らかの要因によるモータ1や三相ブリッジドライバ回路2の雰囲気の異常発熱等に起因して、モータ電流が徐々に増大していくような場合の異常に対応することを主目的とするという違いがある。
ステップS37の実施後、マイクロコンピュータ11は、VJK−VOFFK≦(VREFMIN−VOFFK)×(P0/100)であるか否かを判定する(ステップS38)。ステップS38では、三相ブリッジドライバ回路2を停止状態から復帰させるか否かの判定を行なっているが、図3の制御フローで説明した過電流検知制御と同様に、三相ブリッジドライバ回路2の停止制御及びその解除の条件が異なる閾値にできるように、P0を用いている。P0は、0<P0≦100を満たす任意の値である。
VJK−VOFFK≦(VREFMIN−VOFFK)×(P0/100)であると判定した場合(ステップS38 Yes)、マイクロコンピュータ11は、三相ブリッジドライバ回路2の停止を解除し通常制御状態へ復帰させ(ステップS39)、後述のステップS43へ進む。VJK−VOFFK≦(VREFMIN−VOFFK)×(P0/100)でないと判定した場合(ステップS38 No)、ステップS38を繰り返す。
また、ステップS34で、VJK−VOFFK≦VREFMIN−VOFFKであると判定した場合(ステップS34 Yes)、マイクロコンピュータ11は、次の切替条件の判定として、まず、Kが1より大きいか否かを判定する(ステップS40)。Kが1より大きくない場合(ステップS40 No)、これ以上VJKを大きくできないため、使用モータ電流範囲において最も小さい電流領域を検知する電流増幅回路61−1を用いてモータ電流検出を実施している状態であり、回路構成の切替制御は実施せずに、ステップS43に進む。
ステップS43では、マイクロコンピュータ11は、前回のステップS34を実施してからT以上時間が経過しているか否かを判断する(ステップS43)。前回のステップS34を実施してからT以上時間が経過していると判断した場合(ステップS43 Yes)は、ステップS34に戻る。また、前回のステップS34を実施してからT以上時間が経過していないと判断した場合(ステップS43 No)、ステップS43を繰り返す。
また、ステップS40で、Kが1より大きいと判断した場合(ステップS40 Yes)、マイクロコンピュータ11は、Kを1だけ減少させた場合にA/D変換時に飽和が生じないか否かを判定する(ステップS41)。すなわち、マイクロコンピュータ11は、V(J−Jβ)(K−1)−VOFF(K−1)≦(VREFMIN−VOFF(K−1))が成り立つか否かを判定する。なお、電流増幅回路61−(K−1)が接続点52−(J−Jβ)に接続しているとする。
Kを1だけ減少させた場合にA/D変換時に飽和が生じないと判定した場合(ステップS41 Yes)、マイクロコンピュータ11は、K=K−1、J=J−Jβと設定した回路構成に切替え(ステップS42)、ステップS43へ進む。具体的には、A/Dコンバータ71−(K−1)の出力を用いるよう変更する。このように、KをK−1に変更することにより、IKMAX*を、切替前よりも1段階小さい値であるI(K−1)MAX*に設定することにより、モータ電流検出の分解能を向上させ、精度良くモータ電流を検出できるようになる。また、Kを1だけ減少させた場合にA/D変換時に飽和が生じると判定した場合(ステップS41 No)、回路構成を変更すると飽和が生じるため、回路構成を変更せず、ステップS43へ進む。
なお、以上の処理では、次回の回路構成の切替判定を実施するまでに時間Tだけ間隔をおくためにステップS43を実施している。Tは、モータ電流Iの時間変化に対して追従する速度を所望の値に設定することにより精度の良い電流検出を実施したい、電流検出制御の追従速度を高速にし過ぎることによる急激な検出電流値変化に伴う弊害を回避したい、等の要求仕様に応じて0以上の任意の値に設定することができる。
なお、本実施の形態では、A/Dコンバータ71−1〜71−Mが、入力された増幅信号をA/D変換を行なう際に、同時に増幅信号を電流値に変換しているが、増幅信号を電流値に変換する変換部としての機能も有している。なお、増幅信号を電流値として検出する変換部としてA/Dコンバータ以外の手段を用いてもよい。この場合、変換部はM個備えることとし、A/Dコンバータ71−1〜71−Mと同様に電流増幅回路61−1〜61−Mに1対1に接続するようにする。
このように、本実施の形態では、直列に接続されたシャント抵抗51−1〜51−Nの接続点のうちのいずれか1点と接続する電流増幅回路61−1〜61−Mが入力された電圧を増幅し、電流増幅回路61−Kと接続するA/Dコンバータ71−Kが、増幅された電圧を電流に変換するようにし、マイクロコンピュータ11が、電流増幅回路61−1〜61−Mの出力に基づいて、適切な電流増幅回路61−1〜61−Mを選択するようにした。そのため、微小電流を検出する場合にも、1つのシャント抵抗の抵抗値を大きくする必要はなく、高価なシャント抵抗を用いることなく精度よく電流を検出することができる。また、このように、複数のシャント抵抗を用いて大きな合成抵抗値を生成することができるため、微小電流を検出する場合にも、増幅率を大きくする必要がない。そのため、増幅率の大きな高価な電流増幅回路を用いる必要がない。
さらに、標準品の電圧閾値が固定された過電流検知回路21を用いる場合に、過電流検知回路21に対して適切に抵抗値を設定したとしても、過電流検知処理で用いる接続点とは独立に接続点を選択することができるため、精度良くモータ電流を検出することができる。また、標準品の電圧閾値が固定された過電流検知回路21が内蔵された三相ブリッジドライバ回路2を用いることができるため、過電流検知回路を別途製作することによるプリント基板サイズの増大を防ぐことができる。したがって、本実施の形態では、モータ制御回路のプリント基板サイズの増大を防止し、低コストで、広いモータ電流範囲に対して精度良くモータ電流を検出でき、また過電流検知を実施することができる。
また、過電流検知回路21に接続する接続点52−1〜52−Nを選択することにより、過電流検知回路21の過電流判定のための電圧閾値が固定値として設定されている場合にも、所望のモータの過電流レベルを用いて過電流の判定を実施することができる。
以上のように、本発明にかかる電流検出装置およびモータシステムは、モータ電流を検出する電流検出装置に有用であり、特に、標準品の過電流検知回路が内蔵された三相ブリッジドライバ回路を用いた、モータ制御回路におけるモータ電流を検出する電流検出装置に適している。
1 モータ
2 三相ブリッジドライバ回路
3 モータ電源
4 回路GND
5 シャント抵抗部
6 電流増幅部
7 A/D変換部
10 A/D変換基準電圧源
11 マイクロコンピュータ
12 制御電源
21 過電流検知回路
22 プリドライバ
23−1〜23−6 スイッチング素子
51−1〜51−N シャント抵抗
52−1〜52−N 接続点
61−1〜61−M 電流増幅回路
71−1〜71−M A/Dコンバータ

Claims (11)

  1. 測定対象の回路に接続し、前記回路を流れる電流を検出する電流検出装置であって、
    前記電流が流れるように、互いに直列に接続される2つ以上のシャント抵抗と、
    前記シャント抵抗間の接続点のうちの1つの接続点と接続し、その接続点と所定の基準電圧点との電位差を検出し、検出した電位差を増幅した増幅信号を出力する2つ以上の電流増幅回路と、
    前記電流増幅回路ごとに、前記電流増幅回路から入力される前記増幅信号を電流値に変換する変換部と、
    前記シャント抵抗間の接続点のうちの1つの接続点と接続し、その接続点と前記所定の基準電圧点との電位差を検出し、検出した電位差と所定の閾値に基づいて過電流を検知する過電流検知回路と、
    前記増幅信号に基づいて、前記電流増幅回路のうちの1つを前記電流の検出のために用いる電流増幅回路として選択する切替制御部と、
    を備えることを特徴とする電流検出装置。
  2. 前記回路をモータ制御回路とし、前記電流をモータへ供給するモータ電流とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置。
  3. 過電流と判定するための下限電流値である電流閾値と、前記所定の閾値と、に基づいて前記過電流検知回路を接続する、前記シャント抵抗間の接続点を選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電流検出装置。
  4. 前記過電流検知回路は、検出した電位差が前記所定の閾値を超えた場合に、前記モータ制御回路に対してモータ制御を停止するよう指示し、また、モータ制御の停止中に、検出した電位差が前記所定の閾値以下となった場合に、前記モータ制御回路に対してモータ制御の停止を解除するよう指示する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の電流検出装置。
  5. 前記過電流検知回路は、検出した電位差が前記所定の閾値を超えた場合に、前記モータ制御回路に対してモータ制御を停止するよう指示し、また、モータ制御の停止中に、検出した電位差が所定の復帰閾値以下となった場合に、前記モータ制御回路に対してモータ制御の停止を解除するよう指示する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の電流検出装置。
  6. 前記変換部をA/Dコンバータとし、
    前記切替制御部は、自装置を構成する各構成要素の製造上の誤差範囲を考慮した場合の前記増幅信号の最大値が、自装置を構成する各構成要素の製造上の誤差範囲を考慮した場合の前記A/Dコンバータの基準電圧の最小値を超えない範囲でなるべく大きくなるよう、前記電流の検出のために用いる電流増幅回路を選択する、
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の電流検出装置。
  7. 前記切替制御部は、前記増幅信号が前記A/Dコンバータの基準電圧の最小値を超えていると判断した場合は、現在選択している電流増幅回路より小さな値の増幅信号を出力する電流増幅回路を、前記電流の検出のために用いる電流増幅回路として選択する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電流検出装置。
  8. 前記切替制御部は、前記増幅信号が前記A/Dコンバータの基準電圧の最小値を超えていると判断した場合に、現在選択している電流増幅回路より小さな値の増幅信号を出力する電流増幅回路が存在しない場合には、前記モータ制御回路に対してモータ制御を停止するよう指示し、また、モータ制御の停止中に、前記増幅信号が前記A/Dコンバータの基準電圧の最小値に、0より大きく1以下の所定の係数を乗じた値より小さくなった場合に、前記モータ制御回路に対してモータ制御の停止を解除するよう指示する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電流検出装置。
  9. 前記切替制御部は、前記増幅信号が前記A/Dコンバータの基準電圧の最小値を超えてないと判断した場合、現在選択している電流増幅回路より大きな値の増幅信号を出力しかつ出力する増幅信号が前記A/Dコンバータの基準電圧の最小値を超えない電流増幅回路がある場合には、その電流増幅回路を、前記電流の検出のために用いる電流増幅回路として選択する、
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の電流検出装置。
  10. 前記切替制御部は、前記増幅信号が前記A/Dコンバータの基準電圧の最小値を超えているか否かの判断を、所定の時間間隔で実施することとし、前記所定の時間間隔を任意の値に設定可能とする、
    ことを特徴とする請求項7、8または9に記載の電流検出装置。
  11. ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータを制御するモータ制御回路と、
    前記モータ制御回路が前記ブラシレスモータに供給する電流を検出する請求項1〜10のいずれか1つに記載の電流検出装置と、
    を備えることを特徴とするモータシステム。
JP2010061568A 2010-03-17 2010-03-17 電流検出装置およびモータシステム Active JP5489798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010061568A JP5489798B2 (ja) 2010-03-17 2010-03-17 電流検出装置およびモータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010061568A JP5489798B2 (ja) 2010-03-17 2010-03-17 電流検出装置およびモータシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011196723A true JP2011196723A (ja) 2011-10-06
JP5489798B2 JP5489798B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=44875161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010061568A Active JP5489798B2 (ja) 2010-03-17 2010-03-17 電流検出装置およびモータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5489798B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015029480A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 過電流検出装置及び過電流検出方法
JPWO2015045035A1 (ja) * 2013-09-25 2017-03-02 三菱電機株式会社 開閉装置、電力変換装置、モータ駆動装置、送風機、圧縮機、空気調和機、冷蔵庫及び冷凍機
US9887652B2 (en) 2016-06-17 2018-02-06 Semiconductor Components Industries, Llc Controlling lead angle using a single motor integrated circuit pin
US10158308B2 (en) 2016-06-17 2018-12-18 Semiconductor Components Industries, Llc Identifying voltage to prevent motor integrated circuit damage
US10243490B2 (en) 2016-06-17 2019-03-26 Semiconductor Components Industries, Llc Controlling multiple facets of duty cycle response using a single motor integrated circuit pin
CN111669181A (zh) * 2019-02-01 2020-09-15 美蓓亚三美株式会社 半导体装置、电机驱动控制装置及电机组件
WO2021181562A1 (ja) * 2020-03-11 2021-09-16 三菱電機株式会社 モータ駆動制御装置、空気調和機、給湯機、冷蔵庫

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999028756A1 (fr) * 1997-12-02 1999-06-10 Advantest Corporation Procede permettant de mesurer une intensite en appliquant une tension, et dispositif a cet effet
JP2000152510A (ja) * 1993-10-19 2000-05-30 Seiko Instruments Inc 充放電制御回路と充電式電源装置
JP2002291284A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Toshiba Kyaria Kk 電動機の電流検出方法及び制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000152510A (ja) * 1993-10-19 2000-05-30 Seiko Instruments Inc 充放電制御回路と充電式電源装置
WO1999028756A1 (fr) * 1997-12-02 1999-06-10 Advantest Corporation Procede permettant de mesurer une intensite en appliquant une tension, et dispositif a cet effet
JP2002291284A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Toshiba Kyaria Kk 電動機の電流検出方法及び制御装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015049110A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 過電流検出装置
WO2015029480A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 過電流検出装置及び過電流検出方法
US9960702B2 (en) 2013-09-25 2018-05-01 Mitsubishi Electric Corporation Switch device, power conversion device, motor drive device, air blower, compressor, air conditioner, refrigerator, and freezer
JPWO2015045035A1 (ja) * 2013-09-25 2017-03-02 三菱電機株式会社 開閉装置、電力変換装置、モータ駆動装置、送風機、圧縮機、空気調和機、冷蔵庫及び冷凍機
US10243490B2 (en) 2016-06-17 2019-03-26 Semiconductor Components Industries, Llc Controlling multiple facets of duty cycle response using a single motor integrated circuit pin
US10158308B2 (en) 2016-06-17 2018-12-18 Semiconductor Components Industries, Llc Identifying voltage to prevent motor integrated circuit damage
US9887652B2 (en) 2016-06-17 2018-02-06 Semiconductor Components Industries, Llc Controlling lead angle using a single motor integrated circuit pin
US10432118B2 (en) 2016-06-17 2019-10-01 Semiconductor Components Industries, Llc Identifying voltage to prevent motor integrated circuit damage
US10615722B2 (en) 2016-06-17 2020-04-07 Semiconductor Components Industries, Llc Controlling multiple facets of duty cycle response using a single motor integrated circuit pin
CN111669181A (zh) * 2019-02-01 2020-09-15 美蓓亚三美株式会社 半导体装置、电机驱动控制装置及电机组件
WO2021181562A1 (ja) * 2020-03-11 2021-09-16 三菱電機株式会社 モータ駆動制御装置、空気調和機、給湯機、冷蔵庫
JPWO2021181562A1 (ja) * 2020-03-11 2021-09-16
JP7229424B2 (ja) 2020-03-11 2023-02-27 三菱電機株式会社 モータ駆動制御装置、空気調和機、給湯機、冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP5489798B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5489798B2 (ja) 電流検出装置およびモータシステム
JP4807352B2 (ja) 温度検出システム
JP4924086B2 (ja) 半導体装置
US20110279072A1 (en) Motor driving circuit
US20110234129A1 (en) Motor driving circuit
JP6372623B2 (ja) スイッチング電源装置及び誤差補正方法
JP2014503170A (ja) センサレスのブラシレスdcモーターのための初期位置検出
JP2004229382A (ja) ゲート駆動回路、および電力変換装置
JP4034279B2 (ja) 電流検出回路、負荷駆動回路、及び記憶装置
US8102193B2 (en) Current sensing circuit
JP5189627B2 (ja) 電力変換装置
JP2012010493A (ja) 発電システム
JP2010025889A (ja) 電流検出装置
JP5247369B2 (ja) アナログ出力装置
JP6117663B2 (ja) モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法
JP6521094B2 (ja) スイッチング電源装置及びドループ特性補正方法
US20100244764A1 (en) Apparatus for sensorless positioning with signal amplifier
JP2011158354A (ja) バッテリシミュレータ
JP5172724B2 (ja) サージ試験装置
JP2009027900A (ja) インバータの出力電圧検出誤差補正方法および誤差補正回路
JP2009257811A (ja) 電流検出回路
JP2008232636A (ja) 電圧印加電流測定回路
JP2009146056A (ja) レギュレータ電源回路
JP7332852B2 (ja) Apc回路用の電流検出抵抗切替装置
JP2017121132A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5489798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250