JP2011195907A - マスク保持装置及び薄膜形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクフレームを備えない単体のマスクを基板上に搬送し、又は基板に対するマスクの位置調整を行うべく、マスクを皺無く保持することができるマスク保持装置を提供する。
【解決手段】磁性材料を含み、基板上に薄膜をパターン形成するための開口が形成されたシート状のマスクを保持するマスク保持・位置あわせ装置5に、一面側に配された複数の永久磁石によって、他面側にマスクが磁着されるマスク磁着板54を備え、前記複数の永久磁石は、マスク磁着板54の他面側における第1領域の磁場の分布と、該他面側における第2領域の磁場の分布とが異なるように構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板上にパターン形成用のマスクを搬送し、又は基板に対するマスクの位置調整を行うべく、該マスクを保持するマスク保持装置、及び該マスク保持装置を備えた薄膜形成装置に関する。
近年、有機EL(Electro-Luminescence)発光素子を備えた有機ELカラーディスプレイが注目されている。有機EL発光素子は、下部電極と上部電極との間に、ホール注入層、ホール輸送層、有機発光層等を積層させてなる有機層が配されてなり、低電圧直流駆動によって発光する。
有機EL発光素子を用いてフルカラー対応の有機ELカラーディスプレイを製造するためには、その製造の過程において、赤(R),緑(G),青(B)の各色成分に対応した有機発光層、電極層などを、蒸着によって基板上にパターン成膜する必要がある。各層のパターン形成には、それぞれの層のパターンに合わせた蒸着用のマスクが用いられている。マスクは薄板であるため、マスクフレームと呼ばれる保持枠にマスクを架張溶接することによって撓みを無くした状態で使用されることが一般的である(例えば、特許文献1)。また、基板上の所望の位置にそれぞれの成膜を行うためには、基板とマスクとの位置合わせを正確に行う必要がある。
特開2004−183044号公報
しかしながら、マスクフレームによって架張溶接されたマスクを用いた従来の成膜手法では、将来的な基板の大型化に対応することが困難であるという問題があった。マスクが大型化した場合、微量の撓みであっても、基板とマスクとの位置ずれが大きくなるため、基板とマスクとの位置合わせが困難であるという問題がある。更に、マスクが大型化した場合、マスクフレームも大型化し、それに伴って搬送装置も大型化、コスト高になるという問題があった。
なお、マスクを複数に分割し、マスクフレームを備えない磁性材料からなる単体のマスクを基板上に載せ、磁石にて該基板上に固定する方法が考えられる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マスクフレームを備えない単体のマスクを基板上に搬送し、又は基板に対してマスクを正確に位置調整することができるマスク保持装置、該マスク保持装置を備えた薄膜形成装置を提供することにある。
本発明に係るマスク保持装置は、磁性材料を含み、基板上に薄膜をパターン形成するための開口が形成されたシート状のマスクを保持するマスク保持装置において、一面側に配された複数の磁石によって、他面側にマスクが磁着されるマスク磁着板を備え、前記複数の磁石は、前記マスク磁着板の他面側における第1領域の磁場の分布と、該他面側における第2領域の磁場の分布とが異なるように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、マスク磁着板の一面側に配された磁石の磁力によって、マスクがマスク磁着板の他面側に磁着される。マスク磁着板の他面側における第1領域の磁場の分布と、該他面側における第2領域の磁場の分布とが異なるため、マスク磁着板がマスクに近接した場合、まず磁場が強い領域にマスクが磁着され、次いで、磁場が低い領域にマスクが磁着される。マスクは、このように順次、マスク磁着板に磁着されるため、マスクを皺無く保持することが可能である。
なお、本発明は、言うまでも無く、第1領域及び第2領域において磁場の分布が異なる場合に限定されることは無く、3以上の領域において磁場の分布が異なる場合も含まれる。
本発明は、マスクフレームを備えない単体のマスクを基板上に搬送し、又は基板に対してマスクを正確に位置調整することができる。
有機EL発光素子を製造するための本発明の実施の形態に係る薄膜形成システムの一構成例を模式的に示した平面図である。 実施の形態に係る薄膜形成システムの要部を模式的に示した側断面図である。 本実施の形態に係る薄膜形成システムの要部を模式的に示した平面図である。 本発明の実施の形態に係るマスク保持・位置あわせ装置の一構成例を模式的に示した側断面図である。 磁石アレイの模式図である。 永久磁石を模式的に示した側面図である。 マスク保持・位置あわせ装置の要部を模式的に示した説明図である。 基板保持部の一構成例を模式的に示した側断面図である。 マスク保持方法を概念的に示す説明図である。 基板に対するマスクの取付方法を概念的に示す説明図である。 基板に対するマスクの位置調整方法を概念的に示した説明図である。 基板に対するマスクの位置調整方法を概念的に示した説明図である。 マスクが配された基板の模式図である。 基板に対するマスクの再配置方法を概念的に示す説明図である。 変形例1に係る磁石支持板及び磁石アレイの模式図である。 変形例2に係る磁石アレイの模式図である。 変形例3に係る電磁石アレイの模式図である。 電磁石アレイの回路構成を示した模式図である。 変形例4におけるマスク保持方法を概念的に示す説明図である。 変形例5に係る磁石支持板及び磁石アレイの模式図である。 変形例6に係る磁石支持板、マスク磁着板及び磁石アレイの模式図である。 変形例6におけるマスク保持方法を概念的に示す説明図である。 変形例6におけるマスク保持方法を概念的に示す説明図である。 変形例7に係る基板保持部の一構成例を模式的に示した側断面図である。 変形例8に係るマスク保持・位置あわせ装置の要部を模式的に示した説明図である。 変形例9に係るマスク保持・位置あわせ装置の要部を模式的に示した説明図である。 変形例10に係る薄膜形成装置の要部を横断面で模式的に示した説明図である。 変形例11に係る薄膜形成装置の要部を横断面で模式的に示した説明図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、有機EL発光素子を製造するための本発明の実施の形態に係る薄膜形成システムの一構成例を模式的に示した平面図である。薄膜形成システム1001は、いわゆるリニアベイ型システムである。図1に示すように、この薄膜形成システム1001では、基板Gの搬送方向(図1において右向き)に沿って、ローダ1020、第1〜第7の調圧チャンバ1021〜1027(以下、第1PTM1021〜第7PTM1027という。)、第1PTM1021〜第7PTM1027と交互に配置される第1〜第6のトランスファーモジュール1031〜1036(以下、第1TM1031〜第6TM1036という。)およびアンローダ1040を直列に並べることによって、直線状の搬送経路Lが構成されている。なお、本実施の形態では、第1PTM1021〜第7PTM1027は2段に構成されている場合を図示している。
ローダ1020の前方(図1において左方)、ローダ1020と第1PTM1021との間、第1PTM1021〜第7PTM1027と第1TM1031〜第6TM1036とのそれぞれの間、第7PTM1027とアンローダ1040との間、およびアンローダ1040の後方(図1において右方)には、ゲートバルブ1042が配置してあり、ローダ1020、第1PTM1021〜第7PTM1027、第1TM1031〜第6TM1036及びアンローダ1040の内部には、図示しない真空ポンプによってそれぞれ真空引きが可能となっている。また、第1TM1031〜第6TM1036の内部には搬送用アームを有する搬送ロボット1045がそれぞれ配置されている。
第1TM1031の一方の側面には、真空紫外光(VUV:Vacuum UltraViolet)等により、基板Gのクリーニングを行う洗浄処理装置1050がゲートバルブ1051を介して接続されている。また、他方の側面には、基板Gに例えばスパッタリング法等によってアノード層を形成させる前処理装置1052が接続されている。第1TM1031内の搬送ロボット1045は、基板Gを搬送経路Lに沿って第1PTM1021から第1TM1031に搬送すると共に、第1TM1031の内部と洗浄処理装置1050との間で、基板Gを搬送経路Lと直行する方向に搬送することができる。
第2TM1032の一方の側面には、基板Gに有機層、例えばホール注入層、ホール輸送層、有機発光層などの薄膜パターン形成を行う薄膜形成装置1がゲートバルブ1062を介して接続されている。また、他方の側面にはバッファモジュール1060がゲートバルブ1061を介して接続されている。薄膜形成装置1の第2TM1032との接続面の反対側の側面には、薄膜形成装置1との間でマスクMの搬送を行うマスクトランスファーモジュール3(以下、MTM3という。)がゲートバルブ1063を介して接続されている。MTM3の一側面にはゲートバルブ1064を介してマスクストック室2が接続されている。マスクストック室2は、鉄Fe及びニッケルNiの合金であるインバーなどの磁性材料を含み、基板G上に薄膜をパターン形成するための開口が形成されたシート状のマスクMを収容している。また、MTM3の他の側面には、ゲートバルブ1065を介して、使用済みのマスクMを収容する使用済みマスク収容部7が接続されている。ここで、基板Gの第2TM1032と薄膜形成装置1との間の搬送は、第2TM1032内部の搬送ロボット1045によって行われる。薄膜形成装置1、MTM3、マスクストック室2の詳細は後述する。
第3TM1033の側面には、基板Gに例えばパターンマスクを用いたスパッタリング法等によってカソード層を形成させるスパッタ処理装置1070がゲートバルブ1071を介して接続されている。ここで、基板Gの第3TM1033とスパッタ処理装置1070との間の搬送は、第3TM1033内部の搬送ロボット1045によって行われる。
第4TM1034の両側面には、検査装置1080(SEM)及びバッファモジュール1081が接続されている。ここでは、カソード層まで形成が終了した基板Gについて、各処理が所定の精度以上で行われたかが検査される。
第5TM1035の一方の側面には、ゲートバルブ1091を介してCVD処理装置1090が接続され、さらに他方の側面にはバッファモジュール1092が接続されている。また、第6TM1036の両側面にはCVD処理装置1100、1101がゲートバルブ1102,1103を介して接続されている。各CVD処理装置1090、1100,1101においては封止膜層の成膜が行われる。ここで、基板Gの第5TM1035及び第6TM1036と各CVD処理装置1090、1100,1101の間の搬送は、第5TM1035及び第6TM1036内部の搬送ロボット1045によって行われる。なお、封止膜層の膜構造等によってCVD処理装置の台数は適宜変更され、例えばCVD処理装置1090のみを設置し、第6TM1036及びCVD処理装置1100,1101を設置しない場合も考えられる。
なお、上記バッファモジュール1060,1081,1092は一般的なバッファ機能を有するモジュールであり、各処理モジュールにおける揺らぎ(定常状態における定期的なクリーニング、処理時間のばらつき)を吸収するものである。そのため、必ずしも上述した位置に配置される必要は無く、適宜、揺らぎの発生する箇所に設けることが好ましい。
図2は、実施の形態に係る薄膜形成システムの要部を模式的に示した側断面図、図3は、本実施の形態に係る薄膜形成システムの要部を模式的に示した平面図である。
薄膜形成装置1は、真空蒸着法にて、基板G上にホール注入層、ホール輸送層、青発光層、赤発光層、緑発光層、電子輸送層及び電子注入層を形成するための装置である。薄膜形成装置1は、基板Gを収容し、内部で基板Gに対して成膜処理などの薄膜形成を行うための処理室11を備える。処理室11は、搬送方向を長手方向とする中空略直方体形状をなし、アルミニウム、ステンレス等で構成されている。処理室11の長手方向一端側の面(図2中右側の面)には、基板Gを処理室11へ搬入及び搬出するための基板搬入出口11aが形成され、長手方向他端側の面(図2中左側の面)には、マスクMを処理室11へ搬入及び搬出するためのマスク搬入出口11bが形成されている。基板搬入出口11a及びマスク搬入出口11bは、搬入方向に対して直交した長手方向を有するスリット状であり、基板搬入出口11a及びマスク搬入出口11bの長手方向は略同一である。以下、基板搬入出口11a及びマスク搬入出口11bの長手方向を横方向、該横方向及び搬送方向に直交する方向を上下方向という。また、収容室の適宜箇所には、排気孔11cが形成されており、排気孔11cには、処理室11の外部に配された真空ポンプ16が排気管15を介して接続されている。真空ポンプ16が駆動することにより、処理室11の内部は所定の圧力、例えば10-2Paに減圧される。更に、薄膜形成装置1は、基板搬入出口11a及びマスク搬入出口11bを開閉可能に閉塞するゲートバルブ1062,1063を備える。
処理室11内部には、基板Gを基板搬入出口11a側からマスク搬入出口11b側へ、又はマスク搬入出口11b側から基板搬入出口11a側へ搬送する搬送装置12が設置されている。搬送装置12は、処理室11の底部に長手方向に沿って設けられた案内レール12aと、該案内レール12aに案内されて搬送方向、即ち前記長手方向へ移動可能に設けられた移動部材12bとを備える。移動部材12bの上端部には、基板Gを底部に対して略平行になるように支持する基板保持部13が設けられている。基板保持部13は、リニアモータによって移動するように構成されている。
また、処理室11の上部、搬送方向略中央部には、基板Gに対して真空蒸着法にて成膜を行う複数の蒸着ヘッド14が設けられている。蒸着ヘッド14は、ホール注入層を蒸着させる第1ヘッド14a、ホール輸送層を蒸着させる第2ヘッド14b、青発光層を蒸着させる第3ヘッド14c、赤発光層を蒸着させる第4ヘッド14d、緑発光層を蒸着させる第5ヘッド14e、及び電子輸送層を蒸着させる第6ヘッド14fを、搬送方向に沿って順に配置して構成されている。蒸着ヘッド14には、処理室11の外部に配された蒸気発生部が配管を介して接続されている。蒸気発生部は、容器と、容器の内部に配された加熱機構とを備える。加熱機構は、電源から供給された電力によって有機成膜材料を加熱するように構成されている。例えば、電気抵抗体にて加熱するように構成されている。こうして、加熱機構内に収納した有機成膜材料を加熱して、有機成膜材料の蒸気を発生させる。また、容器には、基板Gに対して不活性ガス、例えばArなどの希ガス等からなる輸送ガスを供給する輸送ガス供給管が接続されており、輸送ガス供給管から容器に供給された輸送ガスと共に、有機成膜材料の蒸気を蒸気発生部から配管を介して蒸着ヘッド14へ供給するように構成されている。また、第1乃至第6ヘッド14a,14b,14c,14d,14e,14fに対しても同様に、図示しない蒸気発生部から所定の有機成膜材料の蒸気が供給されるように構成されている。
マスク収容部2は、マスクMが搬入される搬入口21aと、マスクMを薄膜形成装置1側へ搬出するための搬出口21bとを有する中空略直方体の筐体21を備える。筐体21の底部には、マスクMが載置されるマスク載置台22が設けられている。マスク載置台22は、上方へ付勢されており、マスク載置台22に積み重ねられたマスクMの重みで押し下げられるように構成されている。また、上部には、マスク載置台22に載置されたマスクMを磁力によって保持するマスク保持・位置あわせ装置6が設けられている。また、搬入口21aはゲートバルブ1064によって開閉可能に閉塞している。
MTM3は、マスク収容部2からマスクMが搬入される搬入口31aと、使用済みマスク収容部7へマスクMを搬出する図示しない搬出口を有する中空略直方体の筐体31を備え、該筐体31の内部には、マスクMをマスク収容部2及び使用済みマスク収容部7と、薄膜形成装置1との間で受け渡すための搬送ロボット32が設けられている。第2TM1032は、搬送口41aを有する中空略直方体の筐体41を備え、該筐体41の内部には、ローダによって搬入された基板Gを薄膜形成装置1へ受け渡すための搬送ロボット1045が設けられている。
図4は、本発明の実施の形態に係るマスク保持・位置あわせ装置5の一構成例を模式的に示した側断面図である。マスク収容部2及び使用済みマスク収容部7に設けられたマスク保持・位置あわせ装置6は、薄膜形成装置1に設けられたマスク保持・位置あわせ装置5の構成と同様であるため、以下では、マスク保持・位置あわせ装置5の構成を説明する。マスク保持・位置あわせ装置5は、マスクMと略同一形状の略矩形板状をなす磁石支持板51を備える。磁石支持板51の上面には、磁石アレイ52が配されている。また、磁石支持板51の適宜箇所、例えば磁石支持板51の四隅には複数の孔部が形成されており、該孔部には上下方向へ移動可能に円柱状のピン54aが挿通している。ピン54aは上端側に、外径が大きく形成された頭部を有しており、該頭部と、磁石支持板51との間は付勢部材54bによって接続されている。付勢部材54bは、例えばピン54aに挿通したコイルバネであり、該コイルバネの一端は頭部に接続され、該コイルバネの他端は、磁石支持板51に接続されている。
磁石支持板51の下方には、マスクMと略同形、同大の略矩形板状をなすマスク磁着板54が、磁石支持板51から離隔し、かつ磁石支持板51に対して略平行になるように配されている。マスク磁着板54には、孔部を貫通した複数のピン54aの下端部が接続しており、マスク磁着板54は、複数のピン54aによって磁石支持板51に吊り下げられた状態になっている。
また、マスク保持・位置あわせ装置5は、磁石支持板51を、磁石アレイ52及びマスク磁着板54と共に昇降させるための昇降機構53を備える。昇降機構53は、処理室11の上部の外面に対して、略垂直に設けられた2本の支柱53aと、該支柱53aに支持されており、処理室11の上方で昇降する移動板53bとを備える。移動板53bには、各支柱53aが挿通するリニアブッシュ53cが設けられており、移動板53bは、処理室11の上部の外面に対して略平行な状態で昇降可能に、該リニアブッシュ53cを介して支柱53aに挿通している。移動板53bの下面の略中央部には、磁石支持板51と共に磁石アレイ52及びマスク磁着板54を昇降させるための昇降軸53dが略垂直に設けられている。昇降軸53dの下端部には、マスクM磁着部の磁着面が略水平になるように磁石支持板51が接続されている。また、支柱53aの上端部には、天板部53gが設けられ、天板部53gには、ボールネジ機構を構成するネジ軸53fが、軸受けを介して貫通している。移動板53bの適宜箇所には、ネジ軸53fに螺合するネジナット53eが設けられており、該ネジナット53e及びネジ軸53fによって、移動板53bを昇降させるボールネジ機構が構成されている。ネジ軸53fの上端部には、ネジ軸53fを回転させるための従動プーリ53hが設けられている。更に、昇降機構53は、ネジ軸53fを回動させる回転力を供給するモータ53kと、該モータ53kを駆動するモータ駆動部53lとを備える。モータ53kは、出力軸が鉛直上方を向いた姿勢で固定されており、該出力軸には駆動プーリ53jが設けられている。駆動プーリ53j及び従動プーリ53hには、ベルト53iが巻き掛けられており、モータ53kの駆動力が、駆動プーリ53j、ベルト53i、及び従動プーリ53hを通じてネジ軸53fに伝達される。ネジ軸53fが回転すると、ボールネジ機構によって、移動板53bが昇降し、移動板53bの昇降に伴ってマスク磁着板54が昇降する。駆動プーリ53j、従動プーリ53h及びベルト53iは、例えばタイミングプーリ及びタイミングベルトである。
図5は、磁石アレイ52の模式図、図6は、永久磁石52a,52bを模式的に示した側面図である。磁石アレイ52は、磁石支持板51にマトリクス状に配された複数の永久磁石52a,…,52lを備える。各永久磁石が作る磁場の強さは異なる。例えば、磁石支持板51の一辺側(図5中右側)に配された永久磁石52a,…52lが作る磁場の強さが、他辺側(図5中左側)に配された永久磁石52a,…52lが作る磁場の強さに比べて強くなるように構成されている。ここでは、S極及びN極が交互に配列される例を示したが、N極のみ、又はS極のみが配列される構成でも良い。
図7は、マスク保持・位置あわせ装置5の要部を模式的に示した説明図である。マスク保持・位置あわせ装置5は、基板Gに対するマスクMの位置合わせを行うための複数の撮像部55を備える。処理室11は、上部の一部を透光性部材、例えば石英にて構成した透光部11d,11dを有しており、また、該透光部11d,11dの下方に位置する磁石支持板51及びマスク磁着板54の一部には、貫通孔51c,51c,54c,54cが設けられている。各透光部11d,11d及び貫通孔51c,51c,54c,54cは、基板Gに配されるべきマスクMの特定位置、例えば対角をなす2つの頂点部分に対応する箇所に設けられている。撮像部55は、例えばCCDカメラであり、各撮像部55は、透光部11d及び貫通孔51c,51cを通じて、基板G及びマスクMを撮像できるように配されている。基板Gに対するマスクMの位置調整方法の詳細は後述する。
なお、ここでは、撮像部55の処理室11の上方に配する例を説明したが、基板保持部13に撮像部55を配し、下方から基板G及びマスクMを撮像するように構成しても良い。
また、マスク保持・位置あわせ装置5は、マスク磁着板54をその面方向へ移動させるための位置調整機構56を備える。位置調整機構56は、例えば、磁石支持板51に設けられており、昇降軸53dに対して、磁石支持板51をモータ53kによって水平方向へ移動させるXYステージである。
また、マスク保持・位置あわせ装置5は、マスク磁着板54の内部に設けられ、該マスク磁着板54を冷却する冷却管51a,51bを備える。冷却管51a,51bは、昇降軸53dの内部を通じて、薄膜形成装置1の外部へ引き回されている。冷却管51a,51bには、例えば冷却水が供給され、磁石アレイ52、及びマスク磁着板54に磁着されたマスクMを冷却する。
図8は、基板保持部13の一構成例を模式的に示した側断面図である。基板保持部13は、中空略直方体の本体部を備え、該本体部の内部には、処理容器の内部の雰囲気と遮断された空間部13aが形成されている。基板保持部13の上面内部には、基板保持部13に載せた基板Gを保持するための静電チャック13bを有している。静電チャック13bには給電線13cが接続されており、該給電線13cは、本体部の内部の空間に引き出され、図示しない中空のダクトアームを通じて外部の電源に接続されている。
また、基板保持部13の上面内部には、基板保持部13に載せた基板Gの温度を調整するための熱媒体流路13dが埋設されている。熱媒体流路13dには、エチレングリコールなどの熱媒体を熱媒体流路13dへ供給する配管13eが接続されており、該配管13eも給電線13cと同様、本体部の内部の空間に引き出され、図示しない中空のダクトアームを通じて外部の熱媒体供給源に接続されている。
更に、基板保持部13の上面には、基板保持部13に載せた基板Gの下面と、基板保持部13の上面との隙間に伝熱用のガスを供給する伝熱用ガス供給部13fが設けられている。伝熱用のガスは、例えばヘリウムである。伝熱用ガス供給部13fには、ガス供給配管13gが接続され、本体部の内部空間及び図示しない中空のダクトアームを通じて外部の伝熱用ガス供給源に接続されている。
更にまた、マスクMを接地するための配線13hが、基板保持部13の本体部に設けられており、配線の先端部には、マスクM表面の所定箇所、例えば周縁部に成膜された有機膜を破壊して導通をとるピン13jが移動可能に設けられている。例えば、ピンは回動するように撓む腕部の先端に設け、腕部を電磁力などの外力によって回動させる駆動部を備えると良い。もちろん、腕部の基部を回転軸によって支持するように構成しても良い。また、配線13hの途中には、スイッチ13iが接続されている。
蒸着を終えた後、前記駆動部はピン13jを移動させて、マスクMの表面に成膜された有機膜を破壊し、配線13hとの導通を取り、スイッチ13iを入状態にする。蒸着されたマスクMの表面は、絶縁性の有機膜によって覆われているが、ピン13jによって、マスクM上の有機膜を破壊し、導通をとることができる。そして、スイッチ13iが入状態にある場合、マスクMが接地される。マスクMが接地した場合、静電チャック13bへの給電によって帯電したマスクMの電荷が、グランドに逃げるため、基板GからマスクMを容易に取り外すことが可能になる。
ところで、成膜パターンの微細化のためにはマスクMの薄膜化が必要である。しかし、マスクMの厚さが10〜100ミクロン程度になると、通常行われるようにマスクM一面を同時的に吸着させるやり方では吸着時に、皺等が生じ、正確に保持することができず、後続の位置あわせを精度良く行えないことが分かった。また、従来のマスク保持・位置あわせ装置から基板G上へ配置する際にも、皺等が生じる可能性がある。従来、このような薄いマスクMを皺無く保持し、基板G上に搬送し、位置合わせを行うことを可能にする技術は存在しなかった。そこで、本願の発明者は、鋭意検討の結果、マスクMを保持する際にマスクM全面を一時に吸着させず、マスクMを段階的に吸着させることで、皺等の発生が抑えられることを発見した。
図9は、マスクM保持方法を概念的に示す説明図である。図9では、搬送ロボット32の腕部32aに載せられたマスクMを、マスク保持・位置あわせ装置5を用いて保持する方法を説明する。まず、マスク磁着板54を腕部32aよりも上側に位置するように上昇させ、次いで、図9(a)に示すように、マスク磁着板54を降下させる。マスク磁着板54が腕部32aに接近すると、図9(b)〜(d)に示すように、磁場が強い領域から順にマスクMがマスク磁着板54に磁着される。この状態では、マスク磁着板54は、付勢部材54bによって、磁石支持板51から離隔するように付勢されているため、一定距離離隔した状態にある。従って、マスクMに働く磁場が急激に強くなり、皺ができた状態でマスク磁着板54に磁着されることが防止される。図9(e)に示すようにマスク磁着板54が腕部32aに密着した状態では、マスクMは皺無くマスク磁着板54に磁着された状態になる。また、付勢部材54bの付勢力に逆らって、マスク磁着板54と、磁石支持板51とが近接又は密着しているため、マスクMにはより強い磁力が働き、マスクMはマスク磁着板54に磁着される。そして、図9(f)に示すように、昇降軸53dを上昇させた場合、マスクMは皺無くマスク磁着板54に磁着されたまま、マスク磁着板54と共に上昇する。
図10は、基板Gに対するマスクMの取付方法を概念的に示す説明図である。図10では、保持したマスクMを基板G上に載せる方法を説明する。マスク磁着板54には、図9に示した方法でマスクMが磁着されている。そして、図10(a)に示すように、位置調整機構56を駆動することによって、マスクMを基板Gに対して略平行な方向へ移動させ、基板Gに対するマスクMの位置調整を行う。
図11及び図12は、基板Gに対するマスクMの位置調整方法を概念的に示した説明図である。撮像部55は、基板G上のアライメントマークG1,G2と、マスクMのアライメントマークM1,M2を撮像する。基板GのアライメントマークG1,G2は、例えば、クロム等の金属薄膜で形成され、マスクMのアライメントマークM1,M2は、例えば貫通した孔として形成されている。なお、アライメントマークM1,M2は、マスクMが基板Gに配された場合に基板Gの中央部では無く、周縁部に位置するような箇所に設けられている。基板Gの周縁部であれば、マスクMのアライメントマークM1,M2を通じて基板Gが成膜されても問題が無いためである。そして、各アライメントマークM1,M2,G1,G2が所定の位置関係になるように位置調整機構56を駆動する。つまり、水平面内方向におけるアライメントマークG1と、アライメントマークM1とが一致し、かつアライメントマークG2と、アライメントマークM2とが一致するように、位置調整機構56を駆動することによって、マスクMを基板Gに対して略平行な方向へ移動させ、基板Gに対するマスクMの位置調整を行う。図11及び図12では、1枚のマスクMの位置調整を説明しているが、他のマスクMの位置調整の方法も同様である。
マスクM及び基板G上のアライメントマークが所定の位置関係になった場合、図10(b)に示すように、マスク磁着板54を降下させ、基板保持部13に保持された基板GにマスクMを密着させる。そして、基板保持部13の静電チャック13bに給電され、基板Gに載せられたマスクMが基板Gと共に静電力によって基板保持部13に保持される。次いで、マスク磁着板54を上昇させる。同様の手順で、複数枚のマスクMを基板G上に並べて配置する。
図13は、マスクMが配された基板Gの模式図である。図13(a)は、マスクMが載せられた基板Gの平面図、図13(b)は、マスクが載せられた基板Gの側面図である。図9〜図12で説明した以上の工程によって、マスクフレームを備えないマスクMを皺無く保持し、基板Gに対するマスクMの位置あわせを行い、図13に示すように、基板G上に皺無く保持させることができる。
図14は、基板Gに対するマスクMの再配置方法を概念的に示す説明図である。図14では、基板G上に載せたマスクMを再び保持し、基板Gに対するマスクMの位置を変更する方法を説明する。例えば、マスクMを載せた状態で有機EL発光素子の赤(R)に対応した有機発光層の蒸着を終えた後、マスクMをずらして、緑(G)に対応した有機発光層の蒸着を行い、以下同様にした他の有機発光層の蒸着を順次行うような場合、マスクMの位置変更が必要になる。まず、図14(a)に示すように、マスクMが載せられた基板Gに対してマスク磁着板54を降下させ、図14(b)に示すようにマスク磁着板54をマスクMに密着させる。この状態で、静電チャック13bへの給電は停止され、スイッチ13iが閉状態になる。従って、マスクMに働く静電力は無くなっており、マスクMは磁石アレイ52が作る磁場によってマスク磁着板54に磁着される。次いで、図14(c)に示すように、マスク保持・位置あわせ装置5を上昇させる。上述したように静電力は消失しているため、マスクMはマスク磁着板54に磁着された状態で、基板Gから離れ、マスク磁着板54と共に上昇する。次いで、図14(d)に示すように、基板Gに対するマスクMの位置あわせを行う。以下の工程は、図10と同様である。なお、マスクMの位置をずらして、複数の有機発光層の蒸着を行う場合を説明したが、言うまでも無く、各層の蒸着を終える毎に、マスクMを廃棄し、新たなマスクMを使用するように構成しても良い。
このように構成された薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置5にあっては、マスクフレームを備えない単体のマスクMを基板G上に搬送し、又は基板Gに対するマスクMの位置調整を行うべく、マスクMを皺無く保持することができる。このため、大型の基板Gに対して、基板Gより小さい複数のマスクMを基板G上に並べて載せ、有機蒸着を行うことが可能になり、大型の基板に対するパターン形成を行うことができる。
また、マスク磁着板54は、付勢部材54bによって、磁石支持板51から離隔するように付勢されているため、マスクMに働く磁場が急激に強くなり、皺ができた状態でマスク磁着板54に磁着されることを防止することができる。
更に、磁石アレイ52及びマスク磁着板54は冷却管51a,51bによって冷却されるため、磁力が低下することを防止することができる。また、マスクMが変形することを防止することができる。
更にまた、基板Gの上面にマスクMを載せ、上側から有機蒸着を行う構成であるため、基板Gに載せられたマスクMは自重で撓むことは無く、マスクMの位置ずれ、マスクMの孔の変形が発生しない。従って、より高精度なパターン形成を行うことができる。
更にまた、マスクMを接地する配線13h及びスイッチ13iを備えているため、マスクMと、基板Gとの間に働く静電力を除去し、基板GからマスクMを容易に取り外すことができる。
更にまた、基板保持部13は、熱媒体流路13dを備えているため、基板Gを冷却することができ、パターン形成された膜が損傷したり、基板G上のマスクMが変形することを防止することができる。
なお、実施の形態では、パターン形成が行われる面が上方になるように基板Gを保持し、有機蒸着を行うように構成されているが、パターン形成が行われる面が横方向を向くように基板Gを保持し、マスク保持・位置あわせ装置5を基板保持部13の横側に配置しても良い。
また、マスク収容部2に収容されたマスクMを、マスク保持・位置あわせ装置6を用いて保持するように構成してあるが、櫛状の溝を有する棚に配置されたマスクMを、該溝に倣って形成された櫛状の腕部32aを有する搬送ロボット32にて直接持ち上げ、薄膜形成装置1へ搬送するように構成しても良い。
更に、有機層を基板Gに有機蒸着させる薄膜形成装置1を説明したが、パターン形成されたマスクMを基板Gに載せ、薄膜を基板G上に形成する処理を行う各種装置、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)装置、PVD(Physical Vapor Deposition)装置に本発明を適用しても良い。
(変形例1)
変形例1に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置5は、磁石支持板151及び磁石アレイ152の構成のみが異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。
図15は、変形例1に係る磁石支持板151及び磁石アレイ152の模式図である。磁石アレイ152は、磁石支持板151にマトリクス状に配された複数の永久磁石152aを備える。各永久磁石152aが作る磁場の強さは略同一である。磁石支持板151は、磁石支持板151の一辺側(図15中右側)に配された永久磁石152aと、マスク磁着板54との距離が、他辺側(図15中左側)に配された永久磁石152aと、マスク磁着板54との距離よりも短くなるように、永久磁石152aが配される配置面に段状部を有する。
このように構成されたマスク保持・位置あわせ装置5にあっては、磁石支持板151の一辺側に作られる磁場の強度は、他辺側に作られる磁場の強度に比べて強い。
変形例1にあっては、上述の実施の形態と同様の効果を奏する。また、永久磁石152aの磁力は同じであるため、磁力が強い磁石と、磁力が弱い磁石との配置位置を考慮する必要が無く、容易に磁石アレイ152を構成することができる。従って、より低コストで本発明を製造することができる。
(変形例2)
変形例2に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置5は、磁石支持板251及び磁石アレイ252の構成のみが異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。
図16は、変形例2に係る磁石アレイ252の模式図である。磁石アレイ252は、磁石支持板251にマトリクス状に配された複数の永久磁石252a,252b,252cを備える。各永久磁石252a,252b,252cが作る磁場の強さは略同一である。また、磁石支持板251の一辺側(図16中右側)に配された複数の永久磁石252c間の距離が、他辺側(図16中左側)に配された複数の永久磁石252a間の距離に比べて短くなるように構成されている。
このように構成されたマスク保持・位置あわせ装置5にあっては、磁石支持板251の一辺側に作られる磁場の強度は、他辺側に作られる磁場の強度に比べて強い。
変形例2にあっては、上述の実施の形態と同様の効果を奏する。また、永久磁石252a,252b,252cの磁力は同じであるため、磁力が強い磁石と、磁力が弱い磁石との配置位置を考慮する必要が無く、容易に磁石アレイ252を構成することができる。従って、より低コストで本発明を製造することができる。
(変形例3)
変形例3に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置5は、磁石支持板を兼ねたマスク磁着板351及び電磁石アレイ352の構成のみが異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。
図17は、変形例3に係る電磁石アレイ352の模式図、図18は、電磁石アレイ352の回路構成を示した模式図である。電磁石アレイ352は、樹脂製のマスク磁着板351にマトリクス状に配された複数の電磁石352aを備える。電磁石352aは、例えば、マスク磁着板351の一辺側(図17中右側)に配された電磁石352aが作る磁場の強さが、他辺側(図17中左側)に配された電磁石352aが作る磁場の強さに比べて強くなるように構成されている。また、マスク保持・位置あわせ装置5は、電磁石352aに電流を供給する電磁石用電源352bが接続されている。電磁石352aが作る磁界の強度は、コイルの巻き数、コイルの供給する電流の強さ、コアの材質などに差を設けることによって、変更することができる。
変形例3にあっては、上述の実施の形態と同様の効果を奏する。
また、コイルの巻き数及びコアの材質を変更することによって、各電磁石352aが作る磁界の強度に差を設ける場合、各電磁石352aに同量の電流を流すだけで、磁場の強度の分布を偏らせることができるため、制御が容易である。
更に、各電磁石352aに流す電流量を制御することによって、各電磁石352aが作る磁界の強度に差を設ける場合、同一の電磁石352aをアレイ状に配置するのみで電磁石アレイ352を製造することができるため、より低コストで本発明を製造することができる。
更にまた、例えば、マスク磁着板54の昇降に応じて、電磁石352aに供給する電流量を増減させるように構成した場合、実施の形態で説明したピン54a及び付勢部材54bを廃することができる。具体的には、マスク磁着板54とマスクMとの距離が長いほど、電磁石352aに供給する電流を弱くし、マスク磁着板54とマスクMとの距離が短いほど、電磁石352aに供給する電流を強くすると良い。このように構成した場合、マスク磁着板54をマスクMが急激に吸い寄せられて皺がよることを防止することができる。また、マスク磁着板54にマスクMが磁着した後はマスクMを強い磁場によって磁着することができる。
なお、複数の電磁石352a毎に流す電流量に差を設けて、磁界の強度に差を設ける例を説明したが、電磁石352aに電流を流すタイミングを制御することによって、マスクMを皺無く保持するように構成しても良い。例えば、マスク磁着板351の一辺側(図17中右側)に配された電磁石352aから電流を流し、次に、一辺側の電磁石352aから他端側(図17中左側)の電磁石352aへ順に電流を流すように構成しても良い。この場合、マスクMは、一辺側から他端側の順でマスク磁着板351に皺無く磁着する。
また、マスク磁着板351の中央部に配された電磁石352aから電流を流し、次に、該中央部から周辺側の順で電磁石352aに電流を流すように構成しても良い。
(変形例4)
変形例4に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置405は、マスク保持・位置あわせ装置405の構造のみが異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。マスク保持・位置あわせ装置405は、実施の形態と同様の磁石支持板及び磁石アレイを備える。磁石アレイは、磁石支持板にマトリクス状に配された複数の永久磁石を備える。各永久磁石が作る磁場の強さは異なる。具体的には、磁石支持板の中央部に配された永久磁石が作る磁場の強さが、周辺側に配された永久磁石が作る磁場の強さに比べて強くなるように構成されている。
図19は、変形例4におけるマスク保持方法を概念的に示す説明図である。図19では、搬送ロボット32の腕部32aに載せられたマスクMを、マスク保持・位置あわせ装置405を用いて保持する方法を説明する。まず、マスク磁着板54を腕部32aよりも上側に位置するように上昇させ、次いで、図19(a)に示すように、マスク磁着板54を降下させる。マスク磁着板54が腕部32aに接近すると、図19(b)〜(d)に示すように、磁場が強い領域から順にマスクMがマスク磁着板54に磁着される。特に変形例4では、マスクMの中央部分からマスク磁着板54に磁着され、次いで、マスクMの中央部から周辺側の順で皺無くマスク磁着板54に磁着される。図19(e)に示すようにマスク磁着板54が腕部32aに密着した状態では、マスクMは皺無くマスク磁着板54に磁着された状態になる。また、付勢部材54bの付勢力に逆らって、マスク磁着板54と、磁石支持板51とが近接又は密着しているため、マスクMにはより強い磁力が働き、マスクMはマスク磁着板54に磁着される。そして、図19(f)に示すように、昇降軸を上昇させた場合、マスクMは皺無くマスク磁着板54に磁着されたまま、マスク磁着板54と共に上昇する。
(変形例5)
変形例5に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置5は、磁石支持板551及び磁石アレイ552の構成のみが異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。
図20は、変形例5に係る磁石支持板551及び磁石アレイ552の模式図である。磁石アレイ552は、磁石支持板551にマトリクス状に配された複数の永久磁石552aを備える。各永久磁石552aが作る磁場の強さは略同一である。磁石支持板551は、該磁石支持板551の中央部に配された永久磁石552aと、マスク磁着板54との距離が、周辺側に配された永久磁石552aと、マスク磁着板54との距離が短くなるように、永久磁石552aが配される配置面に段状部を有する。
このように構成されたマスク保持・位置あわせ装置5にあっては、マスク磁着板54の中央部に作られる磁場の強度は、周辺側に作られる磁場の強度に比べて強い。マスクMの吸着の態様は、変形例4と同様である。
変形例5にあっては、上述の実施の形態と同様の効果を奏する。また、永久磁石552aの磁力は同じであるため、磁力が強い磁石と、磁力が弱い磁石との配置位置を考慮する必要が無く、容易に磁石アレイ552を構成することができる。従って、より低コストで本発明を製造することができる。
(変形例6)
変形例6に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置5は、磁石支持板658、マスク磁着板651及び磁石アレイ652の構成のみが異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。
図21は、変形例6に係る磁石支持板658、マスク磁着板651及び磁石アレイ652の模式図である。磁石支持板658は、磁石アレイ652を支持する板材である。磁石支持板658は、例えば略矩形であり、対向する両辺には側壁659が下方へ、略垂直に設けられている。該側壁659の下端部には、磁石支持板658に対して略平行にマスク磁着板651が設けられている。
磁石アレイ652は、磁石支持板658にマトリクス状に配された複数の永久磁石652aを上下方向、即ちマスク磁着板に対して接離する方向へ移動可能に備える。具体的には、磁石アレイ652は、各永久磁石652aを上下方向へ移動させる複数のモータ652bを備えており、各モータ652bは、磁石支持板658にマトリクス状に固定されている。モータ652bは、上下方向に進退する軸部652cを備えており、各軸部652cの端部に永久磁石652aが固定されている。各モータ652bの動作は、図示しない制御部によって制御される。
図22及び図23は、変形例6におけるマスク保持方法を概念的に示す説明図である。まず、図22(a)に示すように、マスク磁着板651を降下させ、図22(b)に示すように、モータ652bを用いて一部の永久磁石652aをマスク磁着板651に接近させる。例えば、磁石支持板658の一辺側(図22中右側)に配された3つの永久磁石652aをマスク磁着板651側へ移動させる。
次いで、図22(c)に示すように、前記3つの永久磁石652aを移動させながら、磁石支持板658の一辺側に配された残りの3つの永久磁石652aもマスク磁着板651側へ移動させる。マスク磁着板651が腕部32aに接近し、一部の永久磁石652aがマスク磁着板651に接近すると、図22(c)に示すように、マスク磁着板651の一部に磁界が強い領域が発生し、その領域から順にマスクMがマスク磁着板651に磁着される。従って、マスクMに働く磁場が急激に強くなり、皺ができた状態でマスク磁着板651に磁着されることが防止される。以下、同様にして、図23(d)〜(g)に示すように、マスク磁着板651を腕部32aに接近させながら、磁石支持板658の一辺側から他辺側(図22中左側)の順で永久磁石652aをマスク磁着板651に接近させると、マスクMが一辺側から他辺側へ順に皺無く磁着する。そして、マスクMの磁着完了後、マスク磁着板651を上昇させると、マスクMは皺無くマスク磁着板651に磁着されたまま、マスク磁着板651と共に上昇する。
変形例6にあっては、上述の実施の形態と同様の効果を奏する。また、永久磁石652aの位置を制御することによって、磁場の強度の分布を変更することができるため、磁場の制御が容易である。
更に、各永久磁石652aの位置を制御する構成であるため、同一の永久磁石652aをアレイ状に配置するのみで磁石アレイ652を製造することができるため、より低コストで薄膜形成装置を製造することができる。
更にまた、上述の実施の形態で説明したピン54a及び付勢部材54bを廃することができる。
(変形例7)
変形例7に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置5は、基板保持部713の構成のみが上述の実施の形態とは異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。
図24は、変形例7に係る基板保持部713の一構成例を模式的に示した側断面図である。変形例7に係る薄膜形成装置1の基板保持部713の内部には、マスク保持機構8が設けられている。マスク保持機構8は、上面に永久磁石アレイ82が設けられた移動磁石支持板81と、移動磁石支持板81を基板保持部713内部で昇降させる昇降機構83とを備える。永久磁石アレイ82は、実施の形態と同様、一辺側に配された永久磁石の磁場の強度が、他辺側に配された永久磁石の磁場の強度に比べて強くなるように構成されている。昇降機構83は、底板83aと、底板83aの上面に対して、略垂直に設けられた2本の第1支柱83bと、第1支柱83bの上端に設けられたネジ軸支持板83cとを備える。また、昇降機構83は、ネジ軸支持板83cの上面には、略垂直に設けられた2本の第2支柱83dと、第2支柱83dの上端部に設けられた天板部83eとを備える。該第2支柱83dには、基板保持部713内で昇降する移動磁石支持板81が支持されている。移動磁石支持板81には、各第1及び第2支柱83b,83dが挿通するリニアブッシュ83fが設けられており、移動磁石支持板81は、基板保持部713の上部の外面に対して略平行な状態で昇降可能に、該リニアブッシュ83fを介して第2支柱83に挿通している。ネジ軸支持板83cには、ボールネジ機構を構成するネジ軸83gが、軸受けを介して貫通している。移動磁石支持板81の適宜箇所には、ネジ軸83gに螺合するネジナット83iが設けられており、該ネジナット83i及びネジ軸83gによって、移動磁石支持板81を昇降させるボールネジ機構が構成されている。ネジ軸83gの下端部には、ネジ軸83gを回転させるための従動プーリ83hが設けられている。従動プーリ83hには、実施の形態で説明した昇降機構と同様、図示しないベルトを介してモータの出力軸に設けられた駆動プーリに接続しており、モータの回転力によって移動磁石支持板81が昇降するように構成されている。モータの回転は、図示しない制御部が制御している。
熱媒体流路13d、配管13e、伝熱用ガス供給部13f、ガス供給配管13g、スイッチ13iなどの構成は実施の形態と同様である。なお、変形例7に係る基板保持部713に、静電チャック13bを更に設けてもよい。
変形例7にあっては、基板保持部713は、マスク保持・位置あわせ装置5と同様、マスクMを磁力によって基板G上に皺無く保持することができる。
(変形例8)
変形例8に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置805は、マスク保持・位置あわせ装置805の構成のみが上述の実施の形態とは異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。
図25は、変形例8に係るマスク保持・位置あわせ装置805の要部を模式的に示した説明図である。マスク保持・位置あわせ装置805は、マスク磁着板54に磁着されたマスクMの縁部を把持し、面方向外側の張力を該マスクMに付与するクランプ部57を、磁石支持板51の外周部分に複数備える。クランプ部57は、磁石支持板51の側部から外側、即ちマスク磁着板54の面に沿った外側方向へ突出した案内軸57bと、該案内軸57bに沿って移動する本体部57aとを備える。本体部57aは、マスク磁着板54に磁着されたマスクMを把持するための把持突起57cを有する。把持突起57cは、例えば、本体部57aから、マスク磁着板54側へ突出した板部材である。また、本体部57aは、把持突起57cに対して接離するように、該本体部57aに回転可能に設けられた把持爪57dを備える。更に、クランプ部57は、本体部57aを案内軸57bに沿って移動させる図示しない本体部駆動モータと、把持爪57dを回動させる把持爪駆動モータとを備え、各モータの回転は制御部によって制御されるように構成されている。
制御部は、マスクMをマスク磁着板54に磁着させる前段階で、本体部駆動モータを駆動させて本体部57aを外側へ移動させると共に、把持爪駆動モータを駆動させて把持爪57dを把持突起57cから離隔させる。
マスクMがマスク磁着板54に磁着された場合、次いで、制御部は、本体部駆動モータを駆動させて本体部57aを内側へ移動させ、把持爪駆動モータを駆動させて把持爪57dを把持突起57cに当接する方向へ回転させる。マスクMが把持突起57c及び把持爪57dによって把持された場合、制御部は、本体部駆動モータを駆動させて本体部57aを外側へ移動させる。
把持突起57c及び把持爪57dによってマスクMが把持された状態で本体部57aが外側へ移動した場合、マスクMには面方向外側の張力が該マスクMに付与され、皺が引き延ばされる。
変形例8にあっては、マスクMには面方向外側の張力が該マスクMに付与され、皺が引き延ばされるため、より皺がない状態でマスクMを磁着することができる。
なお、変形例8では、マスク磁着板54を枠状、例えば矩形枠状に形成し、マスクMがマスク磁着板54に磁着される際、蒸着が行われないマスクMの領域がマスク磁着板54に接触するように構成しても良い。このように構成した場合、マスクMに蒸着された有機層がマスク磁着板54に接触することが無く、マスク磁着板54に有機材料が付着することを防ぐことができる。
(変形例9)
変形例9に係る薄膜形成装置1及びマスク保持・位置あわせ装置905は、マスク保持・位置あわせ装置905の構成のみが上述の実施の形態とは異なるため、以下では主に上記相異点を説明する。
図26は、変形例9に係るマスク保持・位置あわせ装置905の要部を模式的に示した説明図である。マスク保持・位置あわせ装置905は、マスクMを接地するためのピン54dを、マスク磁着板54に備える。ピン54dは、例えば、マスク磁着板54の周縁部に設けられている。ピン54dは、図示しない配線によって接地されている。
変形例9にあっては、蒸着を終えた後、マスク保持・位置あわせ装置905が駆動し、マスク磁着板54がマスクMに接触した場合、ピン54dによって、マスクMの表面に成膜された有機膜が破壊され、マスクMは接地される。マスクMが接地された場合、静電チャック13bへの給電によって帯電したマスクMの電荷が、グランドに逃げるため、基板GからマスクMを容易に取り外すことが可能になる。
特に、変形例9にあっては、ピン54dの回動機構が不要であるため、パーティクルの発生を抑えることができる。
(変形例10)
変形例10に係る薄膜形成装置は、基板Gに配置されるマスクMの総数よりも少ない数のマスク保持・位置あわせ装置5を用いて構成されている点が異なるため、以下では主に上記相異点について説明する。具体的には、変形例10に係る薄膜形成装置は、基板Gの搬送方向に直交する方向に沿って配置されるマスクMの数と同数のマスク保持・位置あわせ装置5を備える。
図27は、変形例10に係る薄膜形成装置の要部を横断面で模式的に示した説明図である。図27に示すように、変形例10に係る薄膜形成装置は、2つのマスク保持・位置あわせ装置5を備え、基板Gに4枚のマスクMを配置するように構成されている。2つのマスク保持・位置あわせ装置5は、基板Gの搬送方向に対して直交する方向に並置され、各装置は基板Gの搬送方向へ移動可能に処理室11の天部に設けられている。具体的には、薄膜形成装置は、マスク保持・位置あわせ装置5を、基板Gの搬送方向へ移動させる移動機構91を備える。
移動機構91は、長手方向が基板Gの搬送方向に一致するように、処理室11の天部に設けられた2本の搬送レール91aを平行的に備える。2本の搬送レール91aによって、マスク保持・位置あわせ装置5は、基板Gの搬送方向へ移動可能に支持されている。また、移動機構91には、マスク保持・位置あわせ装置5を、搬送レール91aに沿って移動させる駆動機構91bを備える。
このように構成された薄膜形成装置にあっては、駆動機構91bを駆動することによって、2つのマスク保持・位置あわせ装置5を左側へ移動させ、基板Gの左側に2枚のマスクMを配置する。次いで、マスク保持・位置あわせ装置5は、マスクストック室2から搬送された2枚のマスクMを保持し、駆動機構91bを駆動することによって、2つのマスク保持・位置あわせ装置5を右側へ移動させ、基板Gの右側に2枚のマスクMを配置する。
変形例10にあっては、基板Gに配置されるマスクMの総数よりも少ない数のマスク保持・位置あわせ装置5を用いて低コストで薄膜形成装置を構成することができる。
なお、上述の変形例10では、マスク保持・位置あわせ装置5を水平移動させる構成を説明したが、マスク保持・位置あわせ装置5を基板Gの搬送方向へ移動させる代わりに、基板保持部13側を該搬送方向へ移動させるように構成しても良い。この場合、処理室11の天側から基板Gに落下するパーティクルを低減することができる。
(変形例11)
変形例11に係る薄膜形成装置は、単一のマスク保持・位置あわせ装置5を用いて、基板Gに複数のマスクMを配置するように構成されている点が異なるため、以下では主に上記相異点について説明する。
図28は、変形例11に係る薄膜形成装置の要部を横断面で模式的に示した説明図である。図28に示すように、変形例11に係る薄膜形成装置は、単一のマスク保持・位置あわせ装置5を備え、基板Gに4枚のマスクMを配置するように構成されている。マスク保持・位置あわせ装置5は、基板Gの搬送方向及び横方向(図28中、上下方向)の2方向へ移動可能に処理室11の天部に設けられている。具体的には、薄膜形成装置は、マスク保持・位置あわせ装置5を、基板Gの搬送方向と、横方向とへ移動させる移動機構92を備える。なお、該横方向は、実施の形態において定義した方向、つまり該搬送方向に対して直交する方向である。
移動機構92は、長手方向が基板Gの搬送方向に一致するように、処理室11の天部に設けられた1本の搬送レール92aと、搬送レール92aに直交するように支持されており、該搬送レール92aに沿って移動する搬送レール92bとを備える。マスク保持・位置あわせ装置5は、搬送レール92bに沿って移動可能に支持されている。また、移動機構92には、マスク保持・位置あわせ装置5を、搬送レール92bに沿って移動させる駆動機構92cと、搬送レール92bを、搬送レール92aに沿って移動させる駆動機構92dとを備える。
このように構成された薄膜形成装置にあっては、駆動機構92c,92dを駆動することによって、2つのマスク保持・位置あわせ装置5を図28中左上へ移動させ、1枚のマスクMを配置する。次いで、マスク保持・位置あわせ装置5は、マスクストック室2から搬送された1枚のマスクMを保持し、駆動機構92cを駆動することによって、マスク保持・位置あわせ装置5を図28中右上側へ移動させ、1枚のマスクMを配置する。以下、同様にして、駆動機構92c,92dを駆動させることによって、マスク保持・位置あわせ装置5を、図28中左下、右下側へ移動させることによって、基板GにマスクMを所要箇所に配置することができる。
変形例11にあっては、単一のマスク保持・位置あわせ装置5を用いて低コストで薄膜形成装置を構成することができる。
なお、上述の変形例11では、マスク保持・位置あわせ装置5を搬送方向及び横方向へ移動させる構成を説明したが、移動機構によってマスク保持・位置あわせ装置5を横方向にのみ移動させ、基板保持部13を搬送方向へ移動させるように構成しても良い。この場合、マスク保持・位置あわせ装置5を2方向へ移動させる場合に比べて、処理室11の天側から基板Gに落下するパーティクルを低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 薄膜形成装置
2 マスク収容部
3 マスクトランスファーチャンバ
4 基板トランスファーチャンバ
5,6 マスク保持・位置あわせ装置
7 使用済みマスク収容部
13 基板保持部
13b 静電チャック
13d 熱媒体流路
13f 伝熱用ガス供給部
13g ガス供給配管
13h 配線
13i スイッチ
51 磁石支持板
51a,51b 冷却管
52 磁石アレイ
53 昇降機構
53a 支柱
53b 移動板
53c リニアブッシュ
53d 昇降軸
53e ネジナット
53f ネジ軸
53g 天板部
53h 受動プーリ
53i ベルト
53j 駆動プーリ
53k モータ
53l モータ駆動部
54 マスク磁着板
54a ピン
54b 付勢部材
55 撮像部
56 位置調整機構
G 基板
M マスク

Claims (14)

  1. 磁性材料を含み、基板上に薄膜をパターン形成するための開口が形成されたシート状のマスクを保持するマスク保持装置において、
    一面側に配された複数の磁石によって、他面側にマスクが磁着されるマスク磁着板を備え、
    前記複数の磁石は、
    前記マスク磁着板の他面側における第1領域の磁場の分布と、該他面側における第2領域の磁場の分布とが異なるように構成されている
    ことを特徴とするマスク保持装置。
  2. 前記第1領域に対応する一面側に配された磁石が作る磁場の強さと、前記第2領域に対応する一面側に配された磁石がつくる磁場の強さとが異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載のマスク保持装置。
  3. 前記第1領域に対応する一面側に配された磁石の前記マスク磁着板に対する距離と、前記第2領域に対応する一面側に配された磁石の前記マスク磁着板に対する距離とが異なる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマスク保持装置。
  4. 前記第1領域に対応する一面側に配された複数の磁石間の距離と、前記第2領域に対応する一面側に配された複数の磁石間の距離とが異なる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のマスク保持装置。
  5. 前記複数の磁石は、永久磁石又は電磁石である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のマスク保持装置。
  6. 前記複数の磁石に対して接離する方向への移動が可能に、前記マスク磁着板を支持する支持部材と、
    前記マスク磁着板を、前記複数の永久磁石から離隔する方向へ付勢する付勢部材と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載のマスク保持装置。
  7. 前記複数の磁石又は前記マスク磁着板を冷却する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載のマスク保持装置。
  8. 前記マスク磁着板に磁着されたマスクの縁部を複数箇所で把持し、面方向外側の張力を該マスクに付与する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載のマスク保持装置。
  9. パターン形成が行われる面を上方又は横方向に向けて基板を保持する基板保持部と、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載のマスク保持装置とを備え、該マスク保持装置にて保持されたマスクを基板上に載せ、該基板上に薄膜のパターン形成を行う薄膜形成装置であって、
    前記マスク保持装置は、
    前記基板保持部に保持された基板に対して前記マスク磁着板が略平行になる姿勢で、前記基板保持部の上方又は側方に配されている
    ことを特徴とする薄膜形成装置。
  10. 前記基板保持部に保持された基板に対して略平行な方向及び略垂直な方向へ前記マスク磁着板を移動させる位置調整機構を備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の薄膜形成装置。
  11. 前記基板保持部は、
    静電力によって基板を保持する静電チャック機構を備える
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の薄膜形成装置。
  12. 前記基板保持部は、
    基板が吸着される面を接地する接地手段を備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の薄膜形成装置。
  13. 前記基板保持部は、
    基板上にマスクを磁着させるための複数の磁石を備え、
    該複数の磁石は、
    前記基板保持部の基板が保持される面における第1領域の磁場の分布と、第2領域の磁場の分布とが異なるように構成されている
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の薄膜形成装置。
  14. 前記基板保持部は、
    基板を冷却する手段を備える
    ことを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか一つに記載の薄膜形成装置。
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